JP7175991B2 - 弾性積層体を備える着用可能物品 - Google Patents

弾性積層体を備える着用可能物品 Download PDF

Info

Publication number
JP7175991B2
JP7175991B2 JP2020545155A JP2020545155A JP7175991B2 JP 7175991 B2 JP7175991 B2 JP 7175991B2 JP 2020545155 A JP2020545155 A JP 2020545155A JP 2020545155 A JP2020545155 A JP 2020545155A JP 7175991 B2 JP7175991 B2 JP 7175991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
nonwoven layer
elastic
elastic laminate
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020545155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021514746A (ja
Inventor
チェン、メン
ガオ、シュ
シー、フクアン
グエルテキン、エルデム
広一 森本
ヤン、クラウゼン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=67846473&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP7175991(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2021514746A publication Critical patent/JP2021514746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7175991B2 publication Critical patent/JP7175991B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/49Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
    • A61F13/49007Form-fitting, self-adjusting disposable diapers
    • A61F13/49009Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means
    • A61F13/49011Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means the elastic means is located at the waist region
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/49Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
    • A61F13/49007Form-fitting, self-adjusting disposable diapers
    • A61F13/49009Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means
    • A61F13/49011Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means the elastic means is located at the waist region
    • A61F13/49012Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means the elastic means is located at the waist region the elastic means being elastic panels

Description

本発明は、改善された汗管理特性を呈する着用可能物品での使用に好適な弾性積層体を備える着用可能物品に関する。
不織布及びその積層体などの基材材料は、一般に、吸収性物品などの着用可能物品に使用される。例えば、吸収性物品は、典型的には、物品の皮膚に面する側面及び衣類に面する側面の両方に不織布基材材料を使用して、液体の動きを制御し、物品が着用者によって着用されたときに快適で順応性のあるフィットをもたらす。快適性に関して所望され得るものは、皮膚から汗及び余分な水分を効果的に吸収し、それらを物品の外側に放出することができる布様基材である。そのようなものは、幼児の介護者によって吸収性物品に特に所望され、皮膚の健康があせもおむつかぶれの欠如と密接に関連付けられている。腰周りのあせもは、吸収性物品の内側の腰周りの湿り又は湿気に関連付けられ得る。幼児によって着用された吸収性物品の内側の腰周りに触れることで、湿り又は湿気の程度を確認することが、介護者にとって一般的な慣行である。
日本特許出願公開第2017-12319(A)号 日本特許出願公開第2017-113186(A)号
日本特許出願公開第2017-12319(A)号及び同第2017-113186(A)号に記載されているものなどの、汗管理特性を有する弾性積層体が提案されている。経済的に製造しながら、更に改善された汗管理特性を有する弾性積層体を提供することが必要とされている。
本発明は、弾性積層体を含む着用可能物品を目的とし、弾性積層体は、
内側の第1の不織布層及び外側の第2の不織布層を含み、内側層及び外側層は、約5%~約50%の区域にわたって互いに直接接合されており、
内側層は、物品が着用されたときに第2の層よりも着用者の身体により近接し、内側層は、外側層とは反対の方を向く第1の表面と、外側層の方を向く第2の表面とを有し、
外側層は、内側層よりも高い親水性を有し、かつ内側層の方を向く第1の表面、及び内側層とは反対の方を向く第2の表面を有し、
積層体は、本明細書に定義されるようにNMR MOUSE法に供されたときの総キャリパを有し、総キャリパは、外側層の第2の表面から始まり、内側層の第1の表面に向かって延在する、総キャリパの50%に対応する第1の副キャリパと、内側層の第1の表面から始まり、外側層の第2の表面に向かって延在する、総キャリパの残り50%に対応する第2の副キャリパと、を有し、
弾性積層体は、本明細書に記載のNMR MOUSE法に従って、1分後に、少なくとも1.1、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.3の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比を有する。
弾性積層体は、内側層が弾性積層体を越えて伸長され、内側層の伸長された部分がそれ自体に折り重ねられている、内側層折り重なり領域を含んでもよく、内側層の折り重ねられた部分は、それによって第3の層を形成し、その結果、弾性積層体の少なくとも一部は、内側、外側、及び第3の層を含む(内側層が第3の層と外側層との間に挟まれる)。第3の層は、例えば断続的な接着剤結合などの接着によって、内側層の第1の表面に取り付けられてもよい。使用時に着用者の皮膚の方を向く第3の層は、内側層よりも高い疎水性を有するように処理されてもよい。
加えて、弾性積層体は、外側層が弾性積層体を越えて伸長され、外側層の伸長された部分が第3の層に折り重ねられている、外側層折り重なり領域を更に含んでもよく、外側層の折り重ねられた部分は、それによって第4の層を形成し、その結果、弾性積層体の少なくとも一部は、外側層と第4の層との間に挟まれた内側層及び第3の層を含む。第4の層は、例えば、断続的な接着剤結合などの接着によって、第3の層に取り付けられてもよい。第3の層は、第4の層を越えて延在してもよい(すなわち、第4の層よりも大きい表面積を覆う)。第4の層の延在部は、弾性積層体の表面積の20%未満又は10%未満を形成してもよく、弾性積層体が、内側層及び外側層が平坦化されるように伸張されたときに決定される。
あるいは、弾性積層体は、外側層が弾性積層体を越えて伸長され、外側層の伸長された部分が、弾性積層体に折り重ねられている、外側層の折り重なり領域のみを含んでもよく(すなわち、内側層折り重なり領域がない)、外側層の折り重ねられた部分は、それによって第3の層を形成し、その結果、弾性積層体の少なくとも一部は、外側層と第3の層との間に挟まれた内側層を含む。第3の層は、例えば断続的な接着剤結合などの接着によって、内側層の第1の表面に取り付けられてもよい。使用時に着用者の身体の方を向く第3の層は、内側層と同等以上の高い疎水性を有するように処理されてもよい。
当然のことながら、なお更なる代替例では、弾性積層体は、内側層及び外側層の折り重ねられた延在部をいっさい含まなくてもよい。
内側層の第1の表面の少なくとも40%若しくは少なくとも50%、及び/又は内側層の延在部に折り重なることによって形成される第3の層の少なくとも50%は、着用可能物品の使用中に着用者の身体と直接接触してもよい。
弾性積層体は、着用可能物品の弾性ベルトを形成してもよく、弾性ベルトは前側ベルト及び後側ベルトを含む。内側層の第1表面、又は第1の表面の少なくとも50%は、着用可能物品の使用中に着用者の身体と直接接触していてもよい。
上に定義された弾性積層体は、汗などの液体を、着用者の身体から離れる方向に、弾性積層体を通って外側へと高速かつ確実に輸送することを可能にする。
皮膚から離れる方向への積層体を介した液体輸送は、NMR MOUSE(Nuclear Magnetic Resonance Mobile Universal Surface Explorer)方法論を使用して測定される。NMR MOUSEは、オープンNMRセンサを使用して、多孔質媒体構造(すなわち、弾性積層体)内の流体の位置決めを特徴付ける携帯用装置である。この方法は、異なる時点での液体分布の正確な決定を可能にする。
この方法では、立っている人が着用可能物品を着用したときの通常の使用条件をシミュレートするため、弾性積層体の内側層を0.9%塩化ナトリウムの溶液と接触させ(以下の詳細な方法説明を参照されたい)、0.25psiの重量を外側層の第2の表面上に適用する。1分後の少なくとも1.1の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比は、弾性積層体が液体溶液と接触してから既に1分後には、弾性積層体内の液体の50%超が、着用者の身体とは反対の方を向いている弾性積層体の第1の副キャリパに既に分配されていることを意味する。
内側層及び外側層を含む弾性積層体を有することは、効率的な汗管理を可能にするために、液体が内側層から外側層を抜けて素早く移動して、効率的な汗管理を可能にすることが不可欠である。NMR MOUSE法により、1分後に少なくとも1.1、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.3の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比を有する弾性積層体は、良好な汗管理をもたらし、ひいては皮膚の健康の改善に寄与する。
弾性積層体は、NMR MOUSE法により、10分後に少なくとも1.5又は少なくとも1.8、及び20分後に少なくとも2.0の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比を有して良好な汗管理をもたらし、ひいては皮膚の健康の改善に寄与し得る。
シームが接合されておらず、平らな非収縮状態で衣類に面する表面を見せている、本発明による着用可能物品の一実施形態を示す概略平面図である。 シームが接合されておらず、平らな非収縮状態で衣類に面する表面を見せている、本発明による着用可能物品の一実施形態を示す概略平面図である。 本発明の着用可能物品の実施形態の概略断面図である。 本発明の着用可能物品の実施形態の概略断面図である。 本発明の着用可能物品の実施形態の概略断面図である。 NMRセンサの概略図を示す。 NMR MOUSEセンサ用に調製され、NMR MOUSEセンサ上に配置された試験片及び機器の概略図を示す。 比較例5の湿潤分布プロファイルからの試験片の総キャリパ並びに第1及び第2の副キャリパの測定を示す。 比較例5の分布プロファイルからのサンプルホルダ面の測定を示す(グラフは、サンプルが挿入されていないときのNMRプロファイルを示す)。 実施例1の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例2の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例3の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例4の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例5の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例6の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例1の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例4の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例5の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例7の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例8の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。 実施例9の乾燥分布プロファイル及び湿潤分布プロファイル(1分後及び20分後)を示す。
定義
本明細書で使用する場合、以下の用語は後に指定される意味を有するものとする。
「着用可能物品」は、パンツ、テープ式おむつ、失禁者用ブリーフ、女性の生理用衣類、創傷包帯、病院服などの形態であり得る着用物品を指す。好ましくは、本発明の着用可能物品はパンツである。「着用可能物品」は、尿、大便、経血など、身体から排出される様々な排出物を吸収し収容するように構成されてもよい。「着用可能物品」は、国際公開第2011/087503(A)号に開示されているものなど、吸収及び収容機能を提供するための分離可能な使い捨ての吸収性インサートと接合されるように適合可能である、外側カバーとしての役割を果たし得る。
本明細書で使用するとき、「テープ式おむつ」及び「パンツ」とは、概して、乳児、幼児及び失禁者によって、着用者の腰及び脚を取り囲むように胴体下部の周囲に着用され、特に、尿及び糞便排泄物を受容し収容するように適合された吸収性物品を指す。パンツにおいては、本明細書で使用するとき、第1及び第2の腰部領域の長手方向縁部は、腰部開口部及び脚部開口部を予め形成するために互いに取り付けられている。パンツは、概して、着用者の脚を脚部開口部内に挿入し、パンツ吸収性物品を着用者の下部胴体の周りの所定位置に横滑りさせることによって、着用者の所定位置に配置される。パンツは、限定するものではないが、再締結可能及び/又は再締結不可能な結合部(すなわち、着用者からパンツを脱がせて処分する前に、引き裂かれることを意図しない恒久的サイドシーム)を使用して、吸収性物品の部分を一緒に接合することを含む、任意の好適な技術によって予め形成されてもよい。おむつにおいては、腰部開口部及び脚部開口部は、おむつが、第1の腰部領域及び第2の腰部領域の長手方向縁部を好適な締着システムによって両側で互いに(剥離可能に)取り付けられることによって着用者に適用されたときにのみ、形成される。
「テープ式おむつ」とは、テープによって着用者に適用される使い捨て吸収性物品を指す。
本明細書で使用するとき、「使い捨て」は、通常の意味では、様々な期間にわたって限定された使用回数、例えば、20回未満の使用、10回未満の使用、5回未満の使用、又は2回未満の使用の後に、使い捨て又は廃棄される物品を意味するのに使用される。使い捨て吸収性物品が、個人衛生用途のためのテープ式おむつ、パンツ、生理用ナプキン、生理用パッド又はウェットシートである場合には、使い捨て吸収性物品はほとんどの場合、1回の使用後に処分されることを意図されている。本明細書に記載の吸収性物品は使い捨てである。
「長手方向」とは、物品の腰部縁部から反対側の腰部縁部まで実質的に垂直に、及び物品の最大直線寸法に一般に平行に延びる方向を指す。「横方向」とは、長手方向と垂直な方向を指す。
「内側」及び「外側」とは、それぞれ、要素、又は要素の表面、又は要素の群の相対位置を指す。「内側」とは、要素又は表面が、何らかの他の要素又は表面よりも、着用中に着用者の身体により近いことを意味する。「外側」とは、要素又は表面が、何らかの他の要素又は表面よりも、着用中に着用者の身体からより遠く離れている(即ち、要素又は表面が、本物品の上に着用され得る着用者の衣類に対してより近位にある)ことを意味する。
「身体に面する」及び「衣類に面する」とは、それぞれ、要素、又は要素の表面、又は要素の群の相対位置を意味する。「身体に面する」とは、要素又は表面が、同じ構成要素の別の要素よりも、着用中に着用者により近いことを意味する。一例は、本発明の弾性積層体の内側層であり、内側層(弾性積層体の要素である)は、外側層(弾性積層体の別の要素である)よりも、着用者の身体により近い。「衣類に面する」とは、要素又は表面が、同じ構成要素の別の要素よりも、着用中に着用者からより遠く離れていることを意味する。衣類に面する表面は、着用者の別の(すなわち、着用可能物品以外の)衣類、寝具などの他の物品、又は大気に面してもよい。
「近位」とは、物品の長手方向中心に対してより近接している部分を指し、「遠位」とは、物品の長手方向中心からより遠い部分を指す。
「フィルム」とは、材料の長さ及び幅が材料の厚さを大きく上回るシート状材料を意味する。典型的には、フィルムは約0.5mm以下の厚さを有する。
「不織布層」とは、例えば、局部的圧縮及び/又は熱若しくは超音波エネルギーの付加によって生成される1つ以上の結合部及び結合型押のパターン、又はそれらの組み合わせによって互いに統合及び結合された、一方向又は無作為に配向された繊維で製造されたウェブである、不織布材料である。用語「不織布」は、糸若しくはフィラメントで織られるか、編まれるか、又は縫い合わされた布地を含まない。繊維は、天然又は人工物由来であってもよく、ステープル若しくは連続フィラメントであってもよい。不織布層は、メルトブロー法、スパンボンド法、溶剤紡糸法、電界紡糸法、及びカーディングなど、多くのプロセスによって形成することができる。多くの場合、不織布層は、SMS、SMMSなどのスパンボンド又はメルトブローンであり得る副層からなる。SMS不織布層は、間にメルトブローン層を有する内側及び外側のスパンボンド副層からなる。このような不織布層では、副層は、互いの上に敷設され、不織布層はその後、例えば、熱点(専用結合点における熱と圧力との組み合わせ)結合によって圧密化されて、凝集性不織布層を形成する。副繊維を敷設して不織布層を圧密化する工程は、多くの場合、1つの連続製造ライン上で実施される。不織布の坪量は通常、平方メートルあたりのグラム(g/m)で表される。不織布層は、熱及び/又は圧縮(超音波結合を含む)により得られる結合によって統合及び結合されることに加えて、水流交絡及び/又はニードルパンチングにより統合及び結合されてもよい。カード不織布層は、短い、いわゆるステープルファイバで形成される。これらは、典型的には、繊維の層に形成され、その後、例えば、熱によって繊維をまとめて自己結合することによって、及び/又は水流交絡若しくはニードルパンチなどの既知のプロセスによって繊維を絡み合わせることによって、不織布層に統合される。カード繊維はまた、例えば、局所的な圧縮及び/又は熱若しくは超音波エネルギーの適用、又はそれらの組み合わせを通じて生成される結合部及び結合型押の1つ以上のパターンによって、まとめて結合されてもよい。
「透水性」及び「不透水性」とは、使い捨て吸収性物品の所期の使用の状況における、材料の浸透性を意味する。具体的には、用語「透水性」とは、層又は層構造体が、押し圧がない状態で、液体の水、尿、又は合成尿が層又は層構造体の厚さを通過可能な、孔、開口部、及び/又は相互に接続された空隙を有していることを意味する。反対に、用語「不透水性」は、層又は層構造体が、(重力などの自然の力の他に)押し圧がない状態では、液体の水、尿、又は合成尿が層又は層構造体の厚さを通過できないことを意味する。この定義による不透水性の層又は層状構造は、水蒸気に対して透過性であってよい、即ち、「蒸気透過性」であってよい。
「親水性の」は、これらの基材に堆積された水性流体(例えば、水性体液)によって湿らせることができる基材の表面を記載するものである。親水性及び湿潤性は、典型的には、流体の接触角、及び流体の染み出し時間、例えば不織布を通る染み出し時間により画定される。これに関しては、「Contact Angle,Wettability and Adhesion」と題する、Robert F.Gouldにより編集された、American Chemical Societyの刊行物(Copyright 1964)に詳述されている。基材の表面は、流体と表面との間の接触角が90°未満の場合、又は流体が基材の表面にわたって自然に広がる傾向がある場合のいずれかにおいて(通常、両条件は共存する)、流体によって濡れた(すなわち、親水性)と言われる。逆に、接触角が90°より大きい場合及び流体が繊維の表面全体に自然に広がらない場合は、基材は「疎水性」と見なされる。
「延伸性」及び「延伸可能な」とは、弛緩状態における構成要素の幅又は長さを延伸又は増大させることができることを意味する。
「伸縮性がある」又は「伸縮性を持たせた」とは、構成要素が弾性材から作製された少なくとも一部分を含むことを意味する。
「伸長率」とは、その弛緩した元の長さからの材料の伸長状態を意味し、すなわち、10%の伸長率は、その弛緩した元の長さの110%をもたらす伸長を意味する。
「伸長性材料」、「延伸性材料」、又は「伸縮性材料」は互換的に使用され、付勢力を加えると、破裂又は破断することなく、EDANA法20.2-89で測定して少なくとも約10%の伸長率まで伸びることができ(即ち、元の長さよりも10%長く伸びることができ)、加えた力を除くと、完全に破裂又は破断することなく、その伸長量の約20%未満というわずかな回復を示す材料を指す。そのような伸長性材料が、加えた力を解放した際に、その伸長量の少なくとも40%回復する場合、その伸長性材料は、「弾性」又は「弾性」であると見なされる。例えば、100mmの初期長さを有する弾性材料は、少なくとも150mmまで延伸することができ、力を取り除くと少なくとも130mmの長さまで収縮する(即ち、40%の回復を示す)。加えた力を解放した際に、材料の回復が、その伸長量の40%未満である場合、その伸長性材料は、「実質的に非弾性」又は「実質的に非弾性」であると見なされる。例えば、100mmの初期長さを有する伸長性材料は、少なくとも150mmまで延伸することができ、力を取り除くと少なくとも145mmの長さまで収縮する(即ち、10%の回復を示す)。
着用可能物品の弾性積層体:
本発明の弾性積層体は、不織布である内側層と、内側層よりも高い親水性を有する不織布である外側層と、を含む。内側層は、外側層とは反対の方を向く第1の表面と、外側層の方を向く第2の表面と、を有する。したがって、内側層の第1の表面は、物品が使用されているときに着用者の身体の方を向く。外側層は、内側層の方を向く第1の表面と、内側層とは反対の方を向く第2の表面と、を有する。したがって、外側層の第2の表面は、物品が使用されているときに着用者の衣類(着用可能物品の上に重なっている)の方を向く。
内側層及び外側層は、約5%~約50%の区域にわたって互いに直接接合される。「直接接合される」とは、内側層及び外側層が、接着剤、超音波、圧力、熱、又はこれらの組み合わせを適用することによって互いに直接固定されることを意味する。互いに直接接合される内側層及び外側層の区域の割合は、以下で更に詳細に論じるように、弾性積層体を形成するための接合方法に応じて変化してもよい。内側層及び外側層は、約5%~約50%の区域にわたって互いに直接接合されて、汗管理特性を提供し、同時に弾性積層体としての一体性も維持する。内側層よりも高い親水性を有する外側層の関係は、内側層が疎水性であり、外側層が親水性である状況と、内側層及び外側層は両方とも疎水性であり、外側層はより高い親水性を有する(内側層はより高い疎水性を有する)状況と、内側層及び外側層は両方とも親水性であり、外側層はより高い親水性を有する状況と、を含む。内側層及び外側層は、少なくとも約10度の接触角の差、又は少なくとも15度の接触角の差、又は少なくとも20度の接触角の差を有してもよい。理論に束縛されるものではないが、内側層に比較的高い疎水性、外側層に比較的高い親水性を提供することによって、有効な液体除去及び外側層への輸送が促進されると考えられる。
外側層は、本明細書の測定値に従って、約5%~約50%の開口率で複数の開口部を有してもよい。外側層に特定の開口面積を更に提供することにより、有効な液体除去及び外側層への輸送に寄与し得る複数の水分輸送チャネルが提供される。輸送チャネルは、キャピラリ力勾配によって駆動され、皮膚から離れる方向の積層体の外側への露出を強化され得る。
更に、繊維直径、気孔率、空隙セル直径、厚さ、及び坪量に関する内側層と外側層との関係は、有効な液体除去及び輸送の役割を更に果たし得る。気孔率は直接測定されてもよく、以下の試験方法に記載されるキャピラリ流量気孔計に基づいて、平均流孔径を測定することによって間接的に評価されてもよい。内側層は、約50μm~約250μm、又は約55μm~約120μm、又は約60μm~約170μm、又は約65μm~約220μm、又は約70μm~約240μmの平均流孔径を有してもよい。外側層は、約100μm~約400μm、又は105μm~約350μm、又は約110μm~約300μm、又は約115μm~約250μmの平均流孔径を有してもよい。任意選択的に、約5%~約50%の開口率で複数の開口部を有する外側層に提供することで、厚さ勾配の提供に寄与してもよい。
また、厚さ勾配を提供するために、内側層の坪量は、外側層の坪量以下であってもよい。本発明の内側層は、約5g/m~約45g/m、又は約5g/m~約35g/m量を有し得る不織布である。内側層不織布は、約0.5dpf~約4dpfの繊維直径を有してもよい。繊維直径は、業界で使用されるデニール/フィラメント(dpf)単位で記載されており、これはグラム/9,000メートルの長さの繊維である。内側層不織布は、スパンボンド、スパンレース、カード、又はエアレイドなどのプロセスによって作製されてもよく、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンフタレート(PET)、ポリ乳酸/ポリラクチド(PLA)又は共役繊維(PE/PET、PE/PP、PE/PLAなど)、並びに綿又はビスコース若しくはリオセルなどの再生セルロース繊維などの天然繊維から作製される繊維及び/又はフィラメントを含んでもよい。内側層不織布はまた、スパンボンド不織布とカード不織布とを組み合わせるなど、異なるプロセス及び繊維によって作製された不織布を組み合わせる多層体又は複合材料構造体であってもよい。内側層不織布は、生分解性材料によって作製されてもよく、又は再生可能資源由来であってもよい。本発明の内側層不織布に好適な材料の非限定的な例としては、Beijing Dayuan Nonwoven Fabric Co.Ltd.又はXiamen Yanjan New Material Co.Ltd.から入手可能なものなどのPE/PETバイコンポーネント短繊維から作製された12~30gsmのエアースルーカード不織布基材、及びFibertex又はFitesaから入手可能なものなどのPPモノフィラメント又はPE/PPバイコンポーネント繊維を含む8~30gsmのスパンメルト不織布基材が挙げられる。
内側層不織布は、本質的に疎水性であってもよい。内側層不織布は、繊維製造プロセスにおいてポリマー樹脂への疎水性溶融添加剤で処理することによって、又は不織布が形成された後に疎水性添加剤を適用することによって疎水性が提供され得る。
疎水性添加剤は、植物、動物、及び/又は合成源に由来する脂肪酸であってもよい。脂肪酸は、C8~C30脂肪酸、又はC12~C22脂肪酸、又は実質的に飽和脂肪酸の範囲であってもよい。疎水性添加剤は、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、及び脂肪酸アミドを含む脂肪酸誘導体であってもよい。好適な脂肪族アルコールとしては、C12~C30脂肪酸由来のものが挙げられる。好適な脂肪酸エステルとしては、C12~C30脂肪酸及び短鎖一価アルコールの混合物、好ましくはC12~C22飽和脂肪酸及び短鎖一価アルコールの混合物由来の脂肪酸エステルが挙げられる。疎水性溶融添加剤は、モノ、ジ、及び/又はトリ-脂肪酸エステルの混合物を含んでもよい。一実施例としては、モノ、ジ又はトリグリセリドを形成するため、少なくとも1つのアルキル鎖を有するグリセロール、又はグリセロールに対する少なくとも2つ若しくは3つの鎖を有する脂肪酸エステルが挙げられる。トリグリセリドの好適な例としては、グリセロールトリベヘネート(thibehenate)、グリセロールトリステアレート、グリセロールトリパルミテート、及びグリセロールトリミリステート、並びにこれらの混合物が挙げられる。例示的な疎水性溶融添加剤としては、Techmer PPM15000として市販されているものなどのグリセリルトリステアレートが挙げられる。疎水性剤は、C12~C28脂肪酸(飽和又は不飽和)と、エルカミド、オレアミド、及びベヘンアミドなどの一級又は二級アミンとの混合物からのこれらの誘導体を含む脂肪酸アミドであってもよい。
不織布が形成された後に適用され得る例示的な疎水性添加剤としては、界面活性剤及びシリコーン系仕上げ剤、綿実油、蜜蝋及びシアバターなどの天然油又はワックスが挙げられる。
本明細書の測定値によると、内側層は、任意選択的に、約5%~約30%、又は約5%~約15%、又は約6%~約8%、又は約7%~約15%、又は約9%~約25%の開口率、及び約0.1mm~約25mm、又は約0.1mm~約10mm、又は約0.4mm~約2.0mm、又は約0.5mm~約4mm、又は約1.0mm~約5mm、又は約4.0mm~約8mm、又は約7mm~約15mmの有効開口面積で複数の開口部を有してもよい。
本発明の外側層は、約10g/m~約45g/m、又は約10g/m~約35g/mの坪量を有し得る不織布であり、内側層の坪量が外側層の坪量以下となるように調整されてもよい。理論に束縛されるものではないが、このように坪量の関係を提供することによって、皮膚の汗が外側層に、かつ積層体の外側に効果的に輸送されると同時、輸送された汗が内側層に戻るのを防ぐと考えられる。外側層不織布は、約0.8dpf~約6dpfの繊維直径を有してもよい。外側層不織布は、スパンボンド、スパンレース、カード、又はエアレイドなどのプロセスによって作製されてもよく、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンフタレート(PET)、ポリ乳酸/ポリラクチド(PLA)又は共役繊維(PE/PET、PE/PP、PE/PLAなど)、並びに綿又はビスコース若しくはリオセルなどの再生セルロース繊維などの天然繊維から作製される繊維及び/又はフィラメントを含んでもよい。外側層不織布はまた、スパンボンド不織布とカード不織布とを組み合わせるなど、異なるプロセス及び繊維によって作製された不織布を組み合わせる多層体又は複合材料構造体であってもよい。外側層不織布は、生分解性材料によって作製されてもよく、又は再生可能資源由来であってもよい。
外側層不織布は、本質的に疎水性であってもよく、したがって、繊維製造プロセスにおいてポリマー樹脂への親水性溶融添加剤で処理することによって、又は不織布が形成された後に親水性添加剤を適用することによって、内側層よりも比較的高い親水性が提供されてもよい。
親水性添加剤は、Techmer PPM15560、TPM12713、PPM19913、PPM19441、PPM19914、及びPM19668の商標名で販売されている、Techmer PM(Clinton,TN,US)から入手可能なものなどのポリプロピレン及びポリエチレンポリマーであってもよい。親水性添加剤としては、イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、又はこれらの混合物が挙げられ得る。例示的な親水性添加剤としては、Ampacetによって製品化されている100410 AF PE MB、Ciba Speciality Chemicals Inc.から市販されているIrgasuf HL560、Goulston Technologies Inc.から市販されているHydrosorb 1001、Uniqemaから市販されているCirrasol PP682、Cognisから市販されているStantex S 6327、Schill & Seilacherから市販されているSilastol PST、Silastol PHP26、Momentive Performance Materialsから市販されているSilwet L-7608、Polyvel Inc.からPolyvel S-1416又はVW 315の名前で市販されている、ポリエチレンオキシド鎖を有する分子量700g/mol超のシリコーン界面活性剤が挙げられる。
外側層の例示的な材料としては、少なくとも約50μm、又は少なくとも約80μm、又は少なくとも約200μmの厚さを有するエアースルーカード不織布が挙げられる。厚さは、2000μm未満、又は1500μm未満、又は1250μm未満であってもよい。このような材料は、衣類に面する層に柔らかなロフティ(lofty)触感をもたらし得る。本発明の外側層不織布に好適なものは、共心バイコンポーネント繊維、コア偏心バイコンポーネントフィラメントにより作製された圧着繊維、又はサイドバイサイドバイコンポーネントフィラメントから作製された、エアースルーカード不織布材料である。本発明の外側層不織布に好適な材料の非限定的な例としては、Beijing Dayuan Nonwoven Fabric Co.Ltd.又はXiamen Yanjan New Material Co.Ltd.から入手可能なものなどのPE/PETバイコンポーネント繊維を含む12g/m~45g/mのエアースルーカード不織布基材、及びFibertex又はFitesaから入手可能なものなどのPPモノフィラメント又はPE/PPバイコンポーネント繊維を含む8~45gsmのスパンメルト不織布基材が挙げられる。
本明細書における内側及び外側不織布層の坪量及び材料厚さは、以下の「厚さ及び坪量の調製」によって最終製品から得られた材料に関するものであり、それぞれ、500Paまでの負荷という修正を含む「基本キャリパ法-ASTM D 654紙及び板紙の厚さの標準試験方法」、及び「坪量-ASTM D 756加速使用条件下でのプラスチックの重量及び形状変化の決定に関する実践」によって測定される。弾性積層体の総キャリパは、以下に記載されるNMR MOUSE試験方法で決定される。
本明細書の測定値によると、外側層は、約5%~約50%、又は約5%~約40%、又は約5%~約30%、又は約6%~約8%、又は約7%~約15%、又は約9%~約25%の開口率、及び約0.1mm~約25mm、又は約0.1mm~約10mm、又は約0.4mm~約2.0mm、又は約0.5mm~約4mm、約1.0mm~約5mm、又は約4.0mm~約8mm、又は約7mm~約15mmの有効開口面積で複数の開口部を有してもよい。
代替的に又は追加的に、本明細書の測定値によると、内側層は、約5%~約50%、又は約5%~約40%、又は約5%~約30%、又は約6%~約8%、又は約7%~約15%、又は約9%~約25%の開口率、及び約0.1mm2~約25mm2、又は約0.1mm2~約10mm2、又は約0.4mm2~約2.0mm2、又は約0.5mm2~約4mm2、約1.0mm2~約5mm2、又は約4.0mm2~約8mm2、又は約7mm2~約15mm2の有効開口面積で複数の開口部を有してもよい。
外側層及び/又は内側層のいずれかについて、開口部は、孔、スリットなどであってもよい。好ましくは、開口部は孔である。内側層及び外側層が開口部を有する場合、内側層の開口部は、外側層の開口部と一致してもよい。あるいは、内側層及び外側層が開口部を有する場合、内側層の開口部は、外側層の開口部と一致しなくてもよい。なお更なる代替例では、内側層及び外側層が開口部を有する場合、内側層の開口部のいくつかは、外側層の開口部と一致してもよく、内側層の残りの開口部は、外側層の開口部と一致しなくてもよい。
内側層及び/又は外側層の開口部は、約5未満のアスペクト比を有する孔であってもよい。開口部のアスペクト比は、そのように決定される。開口部の最大寸法が測定され、最大寸法の方向は第1の軸を画定する。第1の軸に垂直な線は、第2の軸を画定する。第2の軸に沿った開口部の寸法が測定され、断面寸法が画定される。アスペクト比は、最大寸法を断面寸法で割ったものである。
開口部は、雌雄型ホットピンプロセス、穴あけプロセス、ウォータージェット及びスクリーンを使用して穴を作る水流交絡プロセス、並びにこれらの組み合わせで作製されてもよい。開口部は、熱又は圧力とそれに続く漸増的な伸張によって複数の弱化した場所を作ることによって作製され得、当該不織布ウェブは、米国特許第5,628,097号に記載されているように弱化した場所での断裂を引き起こす。このような断裂方法は、スパンボンド繊維及びメルトブロー繊維を使用する不織布に特に有用であり得る。開口部は、国際公開第2016/73712号に記載されているように、3次元、不均質、非整列であってもよく、パターンを形成するものであってもよい。
本発明では、内側層及び外側層からの開口部は、完全に一致するか、又は部分的に一致するか、又は全く一致しないように構成されてもよい。内側層又は外側層には開口部が存在しなくてもよい(あるいは、両方の層に開口部が存在しなくてもよい)。すなわち、内側層と外側層との組み合わせは、本明細書の測定値によると、100%、100%未満、又は約50%未満、又は約15%未満の相対開口率を提供し得る。相対開口率とは、外側層の開口部と一致する弾性積層体の開口部の割合である。外側層にのみ開口部が存在する場合、相対開口率は0%であり、外側層及び内側層の開口部が完全に一致するとき、相対開口速度は100%である。本発明では、内側層は、任意選択的に開口部を有してもよく、その場合、開口部のパターン及び密度は、外側層のパターン及び密度と完全に又は部分的に一致するように変更されてもよい。理論に束縛されるものではないが、一実施形態では、内側層によって閉鎖された外側層の開口部のいくつかのうちの少なくともいくつかの部分を有することにより、これが内側層から外側層への液体透過性勾配をもたらし、したがって汗が効果的に吸い上げられ、外側層に移動されると考えられる。理論に束縛されるものではないが、別の実施形態では、外側層及び内側層の開口部を完全に一致させることにより、良好な通気性及び外観がもたらすと考えられる。
内側層及び外側層は、本発明の弾性積層体を提供するために、接着剤、超音波、圧力、又は熱を適用することなどによって、当該技術分野において既知の任意の手段によって、約5%~約50%の区域にわたって互いに直接接合される。内側層及び外側層は、接着剤によって少なくとも部分的に直接接合されてもよい。内側層と外側層とを接合するために接着剤が使用される場合、内側層と外側層との間に接着剤が塗布される区域は、層が直接接合される区域と見なされる。接着剤を接合手段として使用する場合、接着剤は、螺旋パターンなどで断続的に塗布されてもよい。代替的に又は追加的に、接着剤は、より良好なプロセス制御のためにスロットコートパターンによって塗布されてもよく、接着剤が塗布される区域は、積層平面区域の約5%~約50%、又は約5%~約40%、又は約5%~約30%である。代替的に又は追加的に、内側層及び外側層は、熱、圧力、又は超音波などの内側層及び外側層の不織布の繊維を直接接合する手段によって、少なくとも部分的に直接接合されてもよい。
本発明の弾性積層体は、少なくとも1つの方向に少なくとも約110%の伸長率を有してもよい。弾性は、内側層と外側層との間に弾性体を積層することによって付与されてもよい。弾性体は、複数の弾性ストランド若しくは弾性リボン、又は弾性シートであってもよい。層及び弾性体は、接着剤、熱、圧力、超音波、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される手段によって少なくとも部分的に接合されてもよい。図1Bを参照すると、接着剤は、外側層及び/又は内側層に弾性体を接合するために塗布され、外側層及び内側層を接合するために、パネル接着剤のパターン233でスロットコートを介して更に塗布されてもよい。代替的に又は追加的に、弾性体は、弾性体を内側層及び/又は外側層に固定するために、超音波又は熱によって弾性体に接触する内側層及び/又は外側層を変形させることによって接合されてもよい。弾性体は弾性シートであってもよく、超音波は、内側層及び外側層の繊維が互いに直接接触するように組み合わされた内側層、外側層、及び弾性シートに特定のエネルギーレベルで適用される。繊維が直接接合されるこれらの区域は、内側層及び外側層が直接接合される区域とも見なされる。
上記の接合方法のいずれかによって得られる弾性積層体は、層を少なくとも部分的に直接接合するために必要な力を超えて、エンボス加工される必要はなく、機械的に活性化される必要もない。したがって、弾性部材は経済的に作製することができる。直接接合される区域は、弾性積層体を非収縮状態に、好適には25Nの力で伸張し、内側層及び外側層が直接接合される平面区域を観察することによって測定され得る。
着用可能物品
本発明は、弾性積層体を含む吸収性物品に関する。弾性積層体は、皮膚と直接接触する着用可能物品の少なくとも一部を形成し得る。
弾性積層体は、内側不織布層及び外側不織布層を含む。内側不織布層は、物品が着用されたときに外側層よりも着用者により近接する。内側不織布層は、物品が着用されたときに着用者の皮膚と直接接触し得る。外側不織布層は、着用可能物品の外側表面の少なくとも一部を形成し得る。
弾性積層体は、着用可能物品の弾性ベルト、ウエストバンド、サイドパネル、レッグカフ、及び外側カバーからなる群から選択される構成要素として使用されてもよい。
本弾性積層体は、弾性ベルトとして特に有用である。着用可能物品はパンツであってもよい。例示的なパンツは、国際公開第2006/17718(A)号に記載されている。パンツは、物品が着用されたときに着用者の股部領域を覆う中央シャーシ38と、本発明の弾性積層体を含む前側ベルト84及び後側ベルト86(以下、「前側及び後側ベルト」と称される場合がある)と、を含んでもよく、前側及び後側ベルト84、86は、横断方向に延在して腰部開口部を画定する、環状弾性ベルト40(以下、「腰部ベルト」と称される場合がある)を形成する。着用可能物品20は、中央シャーシ38が前側及び後側ベルト84、86と連続している一体型パンツであってもよく、脚部開口部は連続的に形成される(図示なし)。ベルト型パンツは、中央シャーシ38がより良好な通気性を有し、したがって着用可能物品全体のより良好な汗管理を提供するという点で有利であり得る。
図1Aは、シームが接合されておらず、平らな非収縮状態で衣類に面する表面を見せている、本発明による着用可能物品の一実施例の斜視図である。着用可能物品は、長手方向軸線としての役割も果たす長手方向中心線L1と、横断方向軸線としての役割も果たす横断方向中心線T1と、を有する。着用可能物品は、身体に面する表面、衣類に面する表面、前側領域26、後側領域28、股部領域30、及びシームを有し、シームは、前側領域26及び後側領域28を接合して、2つの脚部開口部及び1つの腰部開口部を形成する。前側ベルト84の少なくとも一部分若しくは全体、又は後側ベルト86の少なくとも一部若しくは全体、又は別個の環状弾性ベルト40全体が、本発明の弾性積層体によって作製されてもよい。前側及び後側ベルト84、86、並びに中央シャーシ38は、共同して脚部開口部を画定する。
図2A及び図3A~図3Cに例示的に示されるように、中央シャーシ38は、バックシート60と、バックシート60の外側を覆うための外側カバー層42とを含んでもよい。バックシート60は、不透水性フィルムであってもよい。外側カバー層42の少なくとも一部又は全体は、本発明の弾性積層体であってもよい。中央シャーシ38は、中央シャーシ38上に出される身体排出物を吸収し収容するための吸収性コア62を含んでもよい。図1Aに例示されるように、中央シャーシ38は概ね長方形であり、長手方向に左右に延在する側縁部48(以下、「側縁部」と称される場合がある)、及び横断方向に前後に延在する端縁部50(以下、「端縁部」と称される場合がある)を有してもよい。また、中央シャーシ38は、着用可能物品の前側領域26に位置付けられた前側腰部パネル52と、後側領域28に位置付けられた後側腰部パネル54と、股部領域30で前側腰部パネル52と後側腰部パネル54との間にある股部パネル56と、を有する。前側ベルト84の中心部は中央シャーシ38の前側腰部パネル52に接合され、後側ベルト86の中心部は中央シャーシ38の後側腰部パネル54に接合され、前側ベルト84及び後側ベルト86はそれぞれ、中央シャーシ38が重ならない左側部パネル及び右側部パネル82を有する。中央シャーシ38は、脚部開口部をガスケット加工するために、一側当たり1つ以上のレッグカフを含んでもよい。レッグカフの少なくとも一部、又は少なくとも1つ、又は全ては、本発明の弾性積層体であってもよい。
図示していないが、本発明の着用可能物品は、長手方向軸、横断方向軸、身体に面する表面、及び衣類に面する表面を有する、テープ式おむつであってもよい。着用可能物品は、前側領域、後側領域、及び股部領域を含む中央シャーシを有してもよく、それぞれ、3つの等しい長さで長手方向軸に沿って概念的に分割されている、横断方向に延在している線によって画定される。前側領域及び/又は後側領域には、腰部開口部及び脚部開口部を構成する物品を固定するための締着部材が提供されてもよい。腰部開口部は、ウエストバンドを含んでもよい。締着部材は、中央シャーシに連結する連結部分、横方向に伸張可能である伸張可能サイドパネル、及びホックなどの係合要素を有する係合部分によって作製されてもよい。前側領域及び/又は後側領域には、締着部材の係合要素を受容するためのランディングゾーンが提供されてもよい。ランディングゾーンは、ホックと係合可能なループであってもよい。着用可能物品のウエストバンド、サイドパネル、又はランディングゾーンの少なくとも一部又は全体は、本発明の弾性積層体であってもよい。
本発明のパンツの環状弾性ベルト40は、嵌合力を動的に生成し、着用中に動的に発生する力を分配するように作用する。近位縁部90は、中央シャーシ38の股部パネル56に対して、遠位縁部88よりも近くに位置している。前側及び後側ベルト84、86は、側縁部89のみにおいてシームで互いに接合されて、腰部開口部及び2つの脚部開口部を有する着用可能物品を形成することができる。各脚部開口部は、脚部開口部の周囲に弾性を備えてもよい。ベルトタイプパンツの場合、脚部開口部の周囲の弾性は、前側ベルト84、後側ベルト86、及び中央シャーシ38からの弾性の組み合わせによって提供されてもよい。
パンツの前側ベルト84及び後側ベルト86は、ベルト40に弾性を付与するよう構成されている。前側ベルト84及び後側ベルト86はそれぞれ、横断方向に延びる複数の弾性体96と、内側層によって形成された内側シート94と、外側層によって形成された外側シート92と、を含む、本弾性積層体によって形成されてもよい。任意選択的に、外側シート材料の延在部である外側シート折り重なり部93は、外側シート材料を折り畳むことによって形成されてもよく、及び/又は内側シート材料の延在部である内側シート折り重なり部95は、内側シート材料を折り畳むことによって形成されてもよい。外側シート92は、外側カバー層42と同じ本発明の不織布基材から作製されて、物品にとって審美的感覚と触感を統合することができる。
中央シャーシ38が吸収性コアを含む場合、吸収性コアの上に重なる前側又は後側ベルト84、86の一部又は全ての区域は、弾性を欠いて作製されてもよい。図1Aを参照すると、弾性体96が不活性化されている前側腰部パネル52及び後側腰部パネル54の区域はブランクで示されている。例えば、後側ベルト86に見られるように、吸収性コア62の遠位縁部に向かって、吸収性材料不在領域61の上に重なる弾性体96は、中央シャーシ38の良好なフィットのために弾性を活性にして配置されてもよい。これは、漏れを防止するのに有利であり得る。
内側又は外側折り重なり部95、93を提供することは、腰部開口部88が前側又は後側ベルト84、86の鋭い縁部で終わることを回避するのに有利である。更に、前側又は後側ベルト84、85の任意の弾性体96は、腰部開口部が鋭利になることを回避し、また、製造中又は使用中にいかなる弾性体も偶発的に露出されないことを確実にするために、腰部開口部から少なくとも約2mm離して、又は約5mm~約9mm離して配置されてもよい。内側又は外側シート折り重なり部95、93は、前側及び/又は後側ベルト84、86と中央シャーシ38との間の一体性を確保するために、中央シャーシ38間に少なくとも約10mm、又は少なくとも約15mmの重なりが存在するように近位縁部に向かって延在してもよい。
図2Aを参照すると、前側ベルト84及び/又は後側ベルト86は、外側シート折り重なり部93を含んでもよく、外側シート折り重なり部93は、外側シート材料の延在部であり、外側シート折り重なり部93は、ベルトの遠位縁部88で延伸された外側シート材料を折り畳むことによって形成される。前側ベルト84及び/又は後側ベルト86が本弾性積層体によって形成されるとき、外側層は弾性積層体を超えて伸長し、弾性ベルトの少なくとも一部が外側層の2つの層で挟まれた内側層の1つの層を含むように、弾性積層体に折り重ねられる。このような構造が提供されるとき、外側シートの折り重なり領域の身体に面する側面は、弾性積層体の層の親水性勾配が維持されるように、内側シートと同等以上の疎水性を有するように処理されてもよい。
図2Bを参照すると、前側ベルト84及び/又は後側ベルト86は、内側シート折り重なり部95を含んでもよく、内側シート折り重なり部95は内側シート材料の延在部であり、内側シート折り重なり部95は、内側シート材料をベルトの遠位縁部88で折り畳むことによって形成される。前側ベルト84及び/又は後側ベルト86が本弾性積層体によって形成されるとき、内側層は、弾性ベルトの少なくとも一部が内側層の2つの層を含むように、それ自体に折り重ねられる。このような構造が提供されるとき、内側シート折り重なり領域の身体に面する側面は、弾性積層体の層の親水性勾配が維持されるように、内側シートよりも高い疎水性を有するように、任意選択的に処理されてもよい。このような構成では、外側シート92は、内側シート94によって作製された腰部開口部まで延在しなくてもよい。この場合、任意の弾性体は、任意の弾性体が製造中又は使用中に偶発的に露出しないことを確実にするために、外側シート92の遠位縁部から少なくとも約2mm離して、又は約5mm~約9mm離して配置されてもよい。
図32Cを参照すると、前側ベルト84及び/又は後側ベルト86は、外側シート折り重なり部93及び内側シート折り重なり部95の両方を含んでもよい。前側ベルト84及び/又は後側ベルト86が本弾性積層体によって形成されるとき、内側層は、弾性ベルトの少なくとも一部が内側層の2つの層を含み、外側層が内側層折り重なり部に更に折り重ねられるように、それ自体に折り重ねられる。内側層折り重なり領域は、外側層折り重なり領域を越えて近位に延在する。このような構造が提供されるとき、弾性積層体の層の親水性勾配は、少なくとも、内側シート折り重なり部が身体に面する表面である領域に対して維持される。一方、腰部開口部には鋭い縁部が存在しなくてもよく、腰部開口部の近傍は、4層の材料を有することによって、ロフティな下着様になり得る。外側シート折り重なり領域93は、約2mm~約15mm、又は約5~約10mmであってもよい。内側シート折り重なり部95は、中央シャーシ38に重なるように更に近位方向に延在してもよい。
図3A、図3B、及び図3Cを参照すると、本発明の腰部開口部88と中央シャーシ38との間の前側又は後側弾性ベルトの全て又は少なくとも大部分の区域は、内側層と、外側層と、追加の内側層又は追加の外側層と、を含む3層から作製されてもよい。このように、腰部開口部88と中央シャーシ38との間の前側又は後側弾性ベルトの区域の組み合わされた坪量は、低く保たれてもよい。この低坪量の区域を提供することは、全体的な弾性ベルトの通気性を維持するのに有利であり、汗管理に更に寄与する。本発明の腰部開口部88と中央シャーシ38との間の前側又は後側弾性ベルトの区域の組み合わされた坪量は、約100g/m未満、又は約85g/m未満、又は約75g/m未満、又は約65g/m未満であってもよい。
図1Aを参照すると、非収縮状態にある後側ベルト86の横断方向幅LWは、同じ状態の前側ベルト84の横断方向幅と同じであってもよい。このような物品を経済的に作製することができる。後側ベルト86の全幅LWに沿った、後側ベルト86の後側遠位縁部88と後側近位縁部90との間の長手方向長さLBは、前側ベルト84の前側遠位縁部88と前側近位縁部90との間の長手方向長さLFと略同じであってもよい。かかる構成では、シームが前側及び後側ベルト84、86の同じ長さの側縁部89を閉じて、物品を形成している。このような物品を経済的に作製することができる。後側ベルト86の横方向における全幅LWに沿った、後側ベルト86の後側遠位縁部88と後側近位縁部90との間の長手方向の長さLBは、前側ベルト84の前側遠位縁部88と前側近位縁部90との間の長手方向長さLFより長くてもよい。かかる構成では、着用可能物品が組み立てられて、腰部開口部及び脚部開口部が形成されるとき、着用可能物品は、前側遠位縁部88が後側遠位縁部88とそろうように、横断方向中心線T1に沿って折り畳まれる。前側側縁部89も後側側縁部89の一部分と位置合わせされる。次に、前側ベルト84及び後側ベルト86が、前側及び後側側縁部89においてシームで接合される。しかしながら、前側及び後側近位縁部90は互いに位置合わせされなくてもよい。後側近位縁部90は、後側側部パネル82の近位部分が前側近位縁部90を超えて中央シャーシ38の股部パネル56に向かって延在するように、横断方向中心線T1に対して長手方向に前側近位縁部90よりも近くに配置されてもよい。後側側部パネル82の近位部分の側縁部は、どこにも接合されず、付着されていなくてもよい。このようにして、後側側部パネル82の近位部分は、臀部カバーを提供する。
図1A及び図2A~図2Cを参照すると、前側及び後側ベルト84、86は、股部領域30において互いに連続してなくてもよく、外側カバー層42は股部領域30の衣類に面する表面である。外側カバー層42は、前側腰部パネル52及び/又は後側腰部パネル54の長手方向に部分的にのみに延在し、前側腰部パネル52及び/又は後側腰部パネル54の遠位部が外側カバー層42を含まないままにしてもよい。すなわち、外側カバー層42の長手方向長さは、股部パネル56の長手方向長さよりも長く、かつ、バックシート60の長手方向長さよりも短い。かかる構成では、前側腰部パネル52及び後側腰部パネル54の遠位部には、外側カバー層42が存在せず、弾性ベルト40により良い通気性及び汗管理を提供する。更に、これにより、外側カバー層42の材料コストを削減することができる。したがって、中央シャーシ38の衣類に面する表面とバックシート60との間の要素の層を見ると、外側カバー層42が存在する前側及び後側腰部パネル52、54上に配置された移行領域34が存在する。移行領域34の長手方向長さは、可能な限り短く、例えば、約20mm未満、又は約15mm未満、又は約10mm未満で作製されてもよい。更に、接着剤は、移行領域34の全領域に、又は長手方向に移行領域34の遠位縁部から最大5mm以下を残した領域全体に塗布されてもよい。着用可能物品に魅力的なアートワークを経済的に提供するために、バックシート60の衣類に面する表面に印刷を施すことができる。移行領域34を可能な限り短く提供する、移行領域34に接着剤を貼付して透明性を向上させる、又は単に移行領域34へのアートワークの表示を避けることによって、アートワークと観察者との間の様々な材料層上でアートワークの外観が損なわれることが回避され得る。図1Aを参照すると、バックシート60上のアートワークは、領域40F及び/又は40Bに印刷されてもよい。
本発明の物品は、改善された汗管理特性を提供し、経済的に製造しながら、適用しやすく、快適な着用感である。
試験方法
1.NMR MOUSE法
NMR-MOUSE(Mobile Universal Surface Explorer)は、スキャナ表面に垂直な非常に均一な勾配を生成する永久磁石ジオメトリを備えた携帯型オープンNMRセンサである(図3に示されている)。ガラス繊維強化プラスチックで作製された水平面1006を有するフレーム1007は、試験片を支持し、試験中は静止したままである。試験片の平坦有効容積は、試験片への最大貫入深さを画定する位置で、磁石1010の上に配置された表面rfコイル1012によって励起され、検出される。高精度のリフト1008を用いて、試験片全体に有効なスライスを再配置することにより、スキャナは、高い空間分解能で試験片の構造の一次元プロファイルを生成することができる。
例示的な計器は、Magritek Inc.(San Diego,CA)から入手可能なHigh-Precision Liftを備えるProfile NMR-MOUSEモデルPM25である。NMR-MOUSEに対する要件は、z方向分解能が50μm、測定周波数が13.5MHz、最大測定深さが25mm、静的勾配が8T/m、及び有効容積(x-y寸法)が40×40mmである。機器を使用可能にする前に、製造業者の指示に従って、位相調整を実行し、共振周波数を確認し、外部ノイズレベルを確認する。全ての測定は、23℃±1℃、及び50%±2%の相対湿度に制御された室内で行われる。
試験溶液を、9.0gのNaClを1Lの脱イオン水に希釈して調製された0.9% w/v生理食塩水溶液に調製する。2mM/Lのジエチレントリアミン五酢酸ガドリニウム(III)二水素塩(Sigma Aldrichから入手可能)を添加する。添加後、振盪器を用いて160rpmで溶液を1時間撹拌する。その後、溶液を確認して、確実に目に見える未溶解結晶が残っていないようにする。溶液は、使用10時間前に調製される。
試験前に、23℃±1℃、及び50%±2%の相対湿度で2時間、試験用製品を状態調整する。
着用可能物品の弾性積層体を識別し、弾性積層体から80.0mm×80.0mmの試験片を切断する。フレーム上の平坦な試験片1022を有効にするため、弾性積層体のみが切断されることを確実にする。弾性積層体が着用可能物品の他の構成要素に取り付けられており、弾性積層体を分離せずに試験片を切断することができない場合、弾性積層体は、例えば、「Quik-Freeze(登録商標)」タイプのコールドスプレーを適用することによって、又は弾性積層体の特性を恒久的に変更しない他の好適な方法を適用することによって、それらの他の構成要素から適切な技術によって慎重に分離されるべきである。
図4に示すように、試験片1022は、ポリカーボネートMakrolon(登録商標)で作製された、80mm×80mm×高さ20mmのフレーム1023(上述のNMR MOUSEフレーム1007とは異なる)上に装着され、上向きになっている外側層の第2の表面は、それぞれの縁部上に2片の両面テープ1024を使用して、材料が平らになるまで弾性積層体を伸張させる。フレームは、上部マーカーが挿入される40mm×40mmの開口区域を有する。上部マーカーは、ポリカーボネートMakrolon(登録商標)から作製されたブロック1025、及び両面テープ1027を用いてブロック1025に装着されるガラス板1026からなる(ガラススライド1026及びテープ1027は、図4に誇張された寸法で示されている)。ブロック1025は、フレーム1023内の開口区域の大きさに対応する40mm×40mmの寸法を有する。ポリマーブロックの高さは147mmである。ガラス板1026は、400μmの厚さを有する。両面テープ1027は、NMR振幅信号を提供するのに好適でなければならない。
試験片1022がフレーム1023上に装着されているとき、内側層の第1の表面は、NMR MOUSE計器の方を向いている。上部マーカーが挿入されるフレーム1023の40mm×40mmの開口区域が試験片1022に覆われることを確実にする。
フレーム1023と同様に、サンプルホルダ1020は、40mm×40mmの開口部1028を有する。試験片ホルダ1028内の開口部の深さは400μmである。サンプルホルダは、80mm×80mmの寸法及び1.4mmの高さ(400μmの深さを含む)を有する。サンプルホルダ1020を平面1006上のNMR MOUSEの中央(rfコイル1012より上)に配置して、NMR有効容積が、液体が適用される40mm×40mmの開口部1028内にあることを確実にする。上部マーカー及び開口部1028が一致するように、フレーム1023をサンプルホルダ1020の上部の中心に配置し、ガラス板1026が試験片1022と接触するように、上部マーカーを試験片1022上に配置して、40mm×40mmに0.25psiを適用する。上部マーカーを使用して、サンプルホルダ1020の表面及び40mm×40mmの開口区域1028内の試験片1022を決定することによって試験片の寸法を画定する。
試験片を測定するため、試験片1022あり及びなしの第1の1-D湿潤分布プロファイルを収集する。計器上の調製された試験片が、rfコイル1012の上に位置合わせされることを確実にする。以下の条件を使用して、90xパルス後180yリフォーカスパルスからなるCarr-Purcell-Meiboom-Gill(CPMG)パルス系列についてNMR-MOUSEをプログラムする。
繰り返し時間=500ms
スキャン数=8
エコー数=8
分解能=50μm
ステップサイズ=-50μm
パルス長=5μs
エコー時間=90μs
エコーシフト=1μs
NMR信号のRx相を、データ処理に使用されるNMR信号の実部を最大化するために、ベンダーによって記載されるように位相調整中に最適化する。我々の実験では、230°の値が適用された。しかしながら、最適値は、使用されるNMR計器によって異なってもよく、したがって、Rx相は、ベンダーによって記載されるように最適化されるべきである。90°パルスのパルス長は、測定深さ(ここでは5mmである)によって異なり、ベンダーによって記載される最適化手順に基づいて5μsであると決定した。必要に応じて、スペーサ1011を使用して深さを調整することができる(図3を参照されたい)。
試験片の深さ全体の高精度リフト工程として、NMR振幅データ(任意単位、a.u.)対深さ(μm)を収集する。試験片を有する代表的なグラフを図5Aに示し、試験片を有さない代表的なグラフを図5Bに示す。
乾燥分布プロファイルを測定した後、上部マーカーと、試験片1022が取り付けられた状態のフレーム1023を除去する。サンプルホルダ1020の開口部1028に400μLの試験溶液(試験溶液の調製について上記を参照されたい)を適用する。その直後に、乾燥分布プロファイルを取るための手順に類似して、試験片1022が取り付けられたままの状態でフレーム1023をサンプルホルダ1020の上に配置し、ガラス板1026が試験片1022と接触するように、上部マーカーをフレーム内に挿入する。試験片1022を試験溶液と接触させ、上部マーカーをサンプルに追加した1分後に、試験片の湿潤状態のNMR 1-D湿潤分布プロファイルを測定する。このプロファイルを使用して、1分後の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比値を計算する。
NMR 1-D湿潤分布プロファイルを使用して、10分後の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比を計算し、20分後を以下の方法で決定する。すなわち、上部マーカーを除去して、液体をサンプルホルダから試験片を通して最初の10分間蒸発させる。蒸発工程は、追加の換気なしに実施する。すなわち、蒸発は換気によって加速されない。試験片を有するフレームは、完全な蒸発時間の間、サンプルホルダの上部に留まる。10分後、上部マーカーをフレームに挿入し、サンプルホルダの上に再び配置し、更に待機することなく、NMR 1-D湿潤分布プロファイルを測定する。このプロファイルを使用して、10分後の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比の値を計算する。
この手順を繰り返して、試験片1022を通る液体を更に10分蒸発させ(最初の10分間と同様に、この蒸発工程は追加の換気なしに実施する。すなわち、蒸発は換気によって加速されない)、サンプルホルダ上に上部マーカーを再び組み立て、次いで20分後の試験片の湿潤状態のNMR 1-D湿潤分布プロファイルを測定する。このプロファイルを使用して、20分後の第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比値を計算する。
上述の蒸発工程のために上部マーカーを取ると、試験溶液は、それ以上開口部1028に充填されない。すなわち、乾燥分布プロファイルが取られた後、試験溶液は1回のみ充填される。
図6~図17は、乾燥分布プロファイル、並びに、実施例の1分後及び20分後の湿潤分布プロファイル、並びに以下に記載される比較例のいくつかを示す。
第1の副キャリパ対第2の副キャリパの液体比は、以下に記載されるように計算される。図5Aは、深さの関数としての液体分布の典型的な例を示す。
面積計算は、試験片中の総キャリパ(すなわち、弾性積層体の総キャリパ)、試験片の第1の副キャリパ(すなわち、弾性積層体の第1の副キャリパ)、及び試験片の第2の副キャリパ(すなわち、弾性積層体の第2の副キャリパ)などの対象キャリパの任意の範囲に対して行う。
Figure 0007175991000001
式中、xはμmの深さであり、SはNMR信号であり、nはデータ点の数である。
以下に見ることができるように、第1の副キャリパ及び第2の副キャリパの体積を計算する。
Figure 0007175991000002
以下に見ることができるように、第1の副キャリパ内の体積を第2の副層の体積で割ることによって液体比を計算する。
Figure 0007175991000003
式中、図5Aに示すように、体積第1の副キャリパは、試験片(すなわち、弾性積層体)のキャリパの50%の体積であり、体積第2の副キャリパは、フレーム上で平坦化された試験片のキャリパの残りの50%の体積である。0.25psi下で平坦化された弾性積層体の総キャリパは、図5Bに示されるいずれの試験片も有しないサンプルホルダの上部の上部マーカーの位置、及び1D湿潤分布プロファイルからの上部マーカーの位置(図5Aを参照されたい)を使用することによって決定され、弾性積層体の総キャリパは「試験片のキャリパ」である。
それぞれの測定値(乾燥分布プロファイル、1分後の湿潤分布プロファイル、10分後の湿潤分布プロファイル、及び20分後の湿潤分布プロファイル)は、1つの試験片のみで取る。測定されたそれぞれの湿潤分布プロファイルに対応して、液体比を計算し、小数第2位までの無次元比として報告する。
2.有効開口面積及び開口率、相対開口率、繊維直径、気孔率及び空隙セル直径、並びに平均流孔径についての試験方法に関する試験片の調整
不織布試験片を未加工の材料として得られるのではなく、最終製品サンプル又は積層体サンプルから得られる場合、以下の手順が取られる。
A.試験片を得るために、利用可能な場合は、変形又はしわを含まない区域を選択する。着用可能物品の内側シート94又は外側シート92については、利用可能な場合は、弾性体が非活性化されている区域を選択する。外側層及び内側層を、「Quick-Freeze(登録商標)」タイプのコールドスプレーを適用するなどの技術、又は不織布組成物の特性を恒久的に変更しない他の好適な方法によって、ベルト積層不織布層などの他の構成要素、又はバックシートフィルムから分離する。技術面側とは、外側層の衣類に面する表面、及び内側層の身体に面する表面として使用されることを意図した表面である。分離プロセス中の不織布組成物の伸張を防止するように注意すべきである。試験片を得るために、カッター及び64cmのダイを用いて80mm×80mmの正方形の形状を切り出す。
B.テトラヒドロフラン(THF)を溶媒として使用する以下の工程により、任意の残りの接着剤を試験片から除去する。
1)フード内で、1リットルのTHFを3~4リットルのビーカーに移す。
2)1リットルのTHF中に試験片を浸漬する。
3)ビーカーを振動台に置き、15分間穏やかに撹拌し、サンプルを含む溶液を更に5分間静置する。
4)THF溶液から試験片を取り出し、試験片からTHF溶液を注意深く圧搾する。
5)試験片をフード内で最低15分間空気乾燥させる。
試験片は、測定値のセットごとに、5つの最終物品又は積層体から得て、それぞれの物品又は積層体の同一区域から切り出す。試験の少なくとも2時間前に、試験片を23±2℃及び50±5%の相対湿度に維持した室内で調湿処理する。
3.有効開口面積及び開口率
有効開口面積及び開口率測定値は、外側層若しくは内側層試験片のいずれかの画像を独立して又は互いに重ねて分析することによって得られる。Keyence 3D Measurement System VR-3200又は同等物などの光学顕微鏡を使用して、試験片画像を生成する。ImageJソフトウェア(バージョン1.46以上、National Institutes of Health,USA、又は同等物)を使用して、画像分析を実行する。試験片画像は、画像解像度、すなわち、1mm当たり42.4画素を決定するために定規の画像を用いて距離較正される必要がある。層試験片は、画像を取得する前に黒色材料で裏打ちする。分析のために、合計5つの複製試験片を調製する。
計器製造業者の推奨手順に従って、顕微鏡を自動焦点合わせし、1mm当たり約42.4画素の解像度で50mm×50mmの視野サイズを有する試験片画像を取得する。同様に、残りの4つの複製の画像を取得する。
ImageJ内の試験片画像を開く。較正された定規画像の解像度に従ってスケールを設定する。画像タイプを8ビットに変換する。次に、最小自動閾値を使用して、8ビットグレースケール画像を次のように2値画像(孔領域に対応する「ゼロ」又は「黒」を用いて)に変換する。すなわち、階調(GL)値のヒストグラム(0~255の範囲であり、1つのビンが階調iごとの傾向Pを含む)がちょうど2つの極大値を有する場合、閾値階調値tは、Pt-1>P及びP≦Pt+1である値として定義される。ヒストグラムが2つよりも多い極大値を有する場合、ヒストグラムは、サイズ3の窓付き算術平均を使用して反復的に平滑化され、この平滑化は、ちょうど2つの極大値が存在するまで反復的に実施される。閾値階調値tは、Pt-1>P及びP≦Pt+1である値として定義される。この手順は、孔(開口部)の暗い画素ピークと試験片材料のより明るい画素ピークとの間に位置する最小母集団の階調(GL)値を識別する。
開口部除外限度を、暗い外れ値に対して半径10画素に、また明るい外れ値に対して半径2画素に設定することによって、測定前の外れ値を除去する。分析粒子機能を選択する。部分的な縁部開口部を除外し、含まれる全ての開口部の総面積を開口部の数で割ることによって平均開口面積を計算し、有効開口面積として0.1mm単位で記録するように分析を設定する。全開口部及び部分的開口部の両方を含む画像から全ての開口面積値を加算し、その合計を画像の視野の総面積で割り、開口率(%)として0.1%単位で記録する。同様に、残りの4つの試験片画像を分析する。合計5つの複製について平均有効開口面積を0.1mm単位で、また平均開口率0.1%単位で計算し、報告する。
4.相対開口率
相対開口率は、外側層の開口率と比較した、外側層及び内側層の組み合わされた開口率である。試験片の調製前に、外側層及び内側層からの開口部の関係が弾性積層体として観察する。内側層が開口部を有さない場合、相対開口率は0%として決定される。内側層が開口部を有し、外側層及び内側層からの開口部が完全に又は実質的に一致するように見える場合、試験片はA)のように配置されている。内側層が開口部を有し、外側層及び内側層からの開口部が部分的に一致するか又は一致しないように見える場合、試験片はB)のように配置されている。
A)内側層及び外側層を得るために、上記の試験片の調製に従って弾性積層体を処理する。内側層及び外側層を、開口部が可能な限り互いに一致するように重ね合わせる。重ね合わせた試験片を測定に送る。
B)内側層及び外側層を得るために、上記の試験片の調製に従って弾性積層体を処理する。内側層及び外側層を、開口部の2つの異なる重なり程度で重ね合わせる。1つは、開口部を可能な限り一致させた程度、もう1つは開口部を可能な限り一致させない程度である。重ね合わせた2種類の試験片をそれぞれ測定に送る。重ね合わせた2種類の試験片の平均相対開口率を取得する。
重ね合わさせた試験片の開口率を得るために、重ね合わさせた試験片を「2.有効開口面積及び開口率」に指定された方法と同じ方法で測定する。
このようにして、相対開口率が得られる。内側層と外側層との間に完全な一致がある場合、相対開口率は100%である。
相対開口速度(%)=重ね合わせた試験片の開口率/外側層の開口率×100
5.繊維直径
繊維直径は、このようにして得られる。Hitachi 3Dビューワソフトウェアを実行するHitachi TM3000卓上SEM又は同等の機器を使用して、走査型電子顕微鏡画像を撮影する。試験片を20mm×20mmに切り取り、液体窒素中に沈め、縁部をかみそり刃(ステンレス鋼コーティング、単縁工業用刃、62-0165)で破断する。両面テープ(例えば、銅、カーボン)を使用して、破損した試験片をSEMマウントに接着する。試験片をスパッタAuコーティングして、SEMで観察する。SEM画像は、上面図及びX断面図で取得される。繊維の直径及び幅の測定は、SEM動作ソフトウェアの手動ラインツールを使用して実行される。
6.気孔率及び空隙セル直径
気孔率及び3次元空隙セル間隔は、画像分析により、最初にX線マイクロCTを使用して画像を取得することによって得られる。
8mm×8mmのパンチを使用して、試験片の代表的な領域を物理的に抽出する。次いで、直径8mmのサンプルを、内径10mmのサンプルホルダ内に配置する。次いで、サンプルホルダを、GE Phoenix v|tome|x m(GE Sensing & Inspection Technologies GmbH,Niels-Bohr-Str.7,31515 Wunstorf,Germany)などのX線スキャナ内に配置する。使用されるスキャンパラメータは、ナノチューブであり、電圧:40kV、電流:400μA、チューブモード:1、タイミング:2000ms、平均化:2、スキップフレーム:1、画像数:2000である。得られたデータセットは、16ビット整数として表される減衰値を有する2014×2014×2014ボクセル(ボリュームピクセル)である。それぞれのボクセルは、5マイクロメートルの直径を有する。試験片のタイプごとに、3つの複製を行う。
0.01の倍率を用いて16ビットデータを8ビットに変換した。試験片の直径7mm及び試験片高さの約90%の高さのシリンダ副体積を、更なる計算のために元のデータセットから切り取った。気孔率及び三次元空隙セルサイズ分布の測定を行うために、以下の工程を実行した。
1)Matlab(参照:Nobuyuki Otsu,「A Threshold Selection Method from Gray-Level Histograms」、IEEE Transactions on Systems,Man,and Cybernetics,Vol.SMC-9,No.1,1979年1月)に実装された周知の閾値化法としてのOtsu法など、自動閾値化アルゴリズムをデータセットのそれぞれに適用して、繊維(1)及び空隙(0)を表す2値画像(0-1)を生成した。
2)得られた2値体積(0-空隙、1-繊維)の平均値の計算は、対象領域における繊維の%を提供する。100%からこの値を減算することにより、気孔率が計算される。
3)次いで、空隙に異なるサイズの球体を付けて、より大きい球体でより小さい球体を覆う。空隙のこの最終テセレーションは、空隙を完全に覆う球体の分布を提供する。体積加重平均直径は、平均空隙セルサイズを表す。これは、Avizo9.2.0.のモジュールとしてMatlab Code(Matlab R2016B,Natick,MA)を介して実装される。この方法は、Tor Hildebrandによって公開された紙(参照:T.Hildebrand and P.Ruegsegger、「A new method for the model-independent assessment of thickness in three-dimensional images」,Journal of Microscopy,Vol.185,67-75,1996)に基づいている。
4)得られた測定値をExcelスプレッドシートにする。次いで、試験片ごとに3つの複製の値を平均して、気孔率及び空隙セル直径の両方について単一の値を生成する。
7.平均流動孔径
不織布の平均流量孔径は、Porolux(商標)100NW(Porometer N.V.(Belgium))などのキャピラリ流量気孔計を使用して、ASTM F316による気液変位法によって特徴付けられる。気孔測定は、ヤング・ラプラスの式、P=4γcos(θ)/Dに従う。式中、Dは孔径直径であり、Pは測定される圧力であり、γは湿潤液体の表面張力であり、θは、湿潤液体とサンプルとの接触角である。手順は以下のとおりである。
1)低表面張力及び低蒸気圧の液体、例えば、16mN/mの表面張力を有する市販の湿潤液体Porefil(Prorometer N.V.(Belgium))を用いて、試験片を濡らす。その結果、全ての気孔が液体で充填される。
2)不活性ガスを使用して、湿潤液体を気孔から変位させ、流量計を使用して、ガス流量を通常測定する。液体は、ガス圧を徐々に増加させることによって、試験片から吹き出される。圧力を更に増加させると、ガスは、全ての気孔が空になるまで小さい気孔を貫流する。液体が放出されているときのガス圧及びガス流量を記録する。
3)湿潤実行後、同じサンプルの乾燥状態での測定を実施する。
4)孔径パラメータは、ASTM F316に従って、圧力-流量曲線を湿潤実行及び乾燥実行と比較することによって計算される。
以下の不織布層1~6が、実施例1~7及び比較例8及び9の弾性積層体に組み立てられている。
不織布1:Fibertexにより供給される2dpfの繊維デニールを有する、疎水性PPモノフィラメントから作製された15gsmのスパンカレンダボンド材料。
不織布2:2dpfの繊維デニールを有するPE/PETバイコンポーネント繊維から作製され、Xiamen Yanjan New Material Co.Ltd.から供給される商標名「R11」で疎水的に処理された、20gsmのエアースルーカード材料。
不織布3:2dpfの繊維デニールを有するPE/PETバイコンポーネント繊維から作製され、Xiamen Yanjan New Material Co.Ltd.から供給される商標名「J201-200」で疎水的に処理され、孔が形成された、20gsmのエアースルーカード材料。
不織布4:2dpfの繊維デニールを有するPE/PETバイコンポーネント繊維から作製され、Xiamen Yanjan New Material Co.Ltd.から供給される商標名「DZ203-200」で親水的に処理され、孔が形成された、20gsmのエアースルーカード材料。
不織布5:2dpfの繊維デニールを有するPE/PETバイコンポーネント繊維から作製され、Xiamen Yanjan New Material Co.Ltd.から供給される商標名「Z08」で親水的に処理された、20gsmのエアースルーカード材料。
不織布6:First Quality Nonwovens,Inc.から供給される商標名「SM13011」を有する疎水性PPモノフィラメントから作製された、スパンボンド層及びメルトブローン層を含む13gsmのSMS材料。
不織布1~6は、以下のように弾性積層体に組み立てられている。
Figure 0007175991000004
また、内側層及び/又は外側層が折り重ねられた3つの弾性積層体が作製されている。
Figure 0007175991000005
実施例1~6、並びに比較例8について、1分後及び20分後の液体比が決定されている。表3(実施例1~6)及び表4(比較例8及び9)を参照されたい。
また、表4に従って、市販の使い捨て吸収性パンツ(比較例1~7)について、弾性ベルト(弾性積層体によって形成されている)の1分後及び20分後の液体比が決定されている。
Figure 0007175991000006
Figure 0007175991000007
実施例1~5について、以下の更なるパラメータが決定されている。
Figure 0007175991000008
本明細書にて開示された寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。更に、本明細書全体を通して与えられるあらゆる数値範囲は、このような広い数値範囲内に入るあらゆるより狭い数値範囲を含む。
相互参照される文書又は関連特許若しくは出願を含めた、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外されるか又は特に限定されない限り、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとは見なされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆又は開示するとは見なされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。

Claims (19)

  1. 弾性積層体を備える着用可能物品であって、前記弾性積層体は、
    内側不織布層及び外側不織布層を含み、前記内側不織布層及び前記外側不織布層は、約5%~約50%の区域にわたって互いに直接接合されており、
    前記内側不織布層は、前記物品が着用されたときに前記外側不織布層よりも着用者の身体により近接し、前記内側不織布層は、前記外側不織布層とは反対の方を向く第1の表面と、前記外側不織布層の方を向く第2の表面と、を有し、
    前記外側不織布層は、前記内側不織布層よりも高い親水性を有し、かつ前記内側不織布層の方を向く第1の表面と、前記内側不織布層とは反対の方を向く第2の表面と、を有し、
    前記積層体は、NMR MOUSE法に供されたときの総キャリパを有し、前記総キャリパは、前記外側不織布層の第2の表面から始まり、前記内側不織布層の第1の表面に向かって延在する、前記総キャリパの50%に対応する第1の副キャリパと、前記内側不織布層の第1の表面から始まり、前記外側不織布層の第2の表面に向かって延在する、前記総キャリパの残り50%に対応する第2の副キャリパと、を有し、
    前記弾性積層体は、前記NMR MOUSE法によると、1分後に少なくとも1.1の前記第1の副キャリパ対前記第2の副キャリパの液体比を有し、
    前記弾性積層体において、前記内側不織布層の坪量が、前記外側不織布層の坪量以下であり、
    前記弾性積層体において、前記内側不織布層が5g/m~45g/mの坪量を有し、前記外側不織布層が10g/m~45g/mの坪量を有し、
    前記外側不織布層は、少なくとも50μmの厚さを有し、
    前記弾性積層体が、少なくとも1つの方向において少なくとも110%の伸長率を有し、
    前記弾性積層体が、前側ベルト及び後側ベルトから形成された弾性ベルトによって構成されているか、又は前記弾性ベルトを形成している、着用可能物品。
  2. 前記弾性積層体は、前記NMR MOUSE法によると、20分後に少なくとも2.0の前記第1の副キャリパ対前記第2の副キャリパの液体比を有する、請求項1に記載の着用可能物品。
  3. 前記弾性積層体が、前記内側不織布層及び外側不織布層が平坦化されるように伸張されたときに決定される、前記弾性積層体の表面積の少なくとも40%は、前記内側不織布層及び前記外側不織布層を除いていずれの更なる層も含まない、請求項1又は2に記載の着用可能物品。
  4. 前記内側不織布層及び前記外側不織布層が非弾性である、請求項1~3のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  5. 前記内側不織布層が、スパンボンド不織布、又はカードエアースルー結合不織布である、請求項1~4のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  6. 前記外側不織布層が、エアースルー結合カード不織布である、請求項1~5のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  7. 前記弾性積層体が、前記内側不織布層と前記外側不織布層との間に提供された、複数の弾性体を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  8. 前記物品が長手方向と、横断方向と、を有し、前記弾性積層体において、前記弾性体は、前記横断方向に沿って延在し、前記物品の前記長手方向に互いに離間している、請求項7に記載の着用可能物品。
  9. 前記弾性体並びに前記内側不織布層及び前記外側不織布層が、接着剤によって少なくとも部分的に接合されている、請求項7又は8に記載の着用可能物品。
  10. 前記内側不織布層及び前記外側不織布層、並びに前記複数の弾性体が、前記内側不織布層及び前記外側不織布層の繊維を直接接合することによって少なくとも部分的に接合されている、請求項7、8、又は9に記載の着用可能物品。
  11. 前記外側不織布層は、約5%~約50%の開口率で、前記外側不織布層内に複数の開口部を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  12. 前記外側不織布層は、0.1mm~25mmの有効開口面積を有する、請求項11に記載の着用可能物品。
  13. 前記弾性積層体において、前記内側不織布層は、5%~30%の開口率、及び0.1mm~25mmの前記内側不織布層の有効開口面積で、複数の開口部を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  14. 前記弾性積層体において、前記内側不織布層の気孔率が、前記外側不織布層の前記気孔率よりも小さい、請求項1~13のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  15. 前記弾性積層体が、弾性ベルト、ウエストバンド、サイドパネル、レッグカフ、及び外側カバーからなる群から選択される構成要素として使用されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の着用可能物品。
  16. 前記弾性ベルトは、前記外側不織布層が前記弾性積層体を越えて伸長され、前記外側不織布層の前記伸長された部分が前記弾性積層体に折り重ねられている、外側層折り重なり領域を含み、前記外側層折り重なり領域は、それによって第3の層を形成し、その結果、前記弾性ベルトの少なくとも一部は、前記外側不織布層と前記第3の層との間に挟まれた前記内側不織布層を含み、使用時に前記着用者の前記身体の方を向く前記第3の層は、前記内側不織布層と同等以上の高い疎水性を有するように処理されている、請求項15に記載の着用可能物品。
  17. 前記弾性ベルトは、前記内側不織布層が前記弾性積層体を越えて伸長され、前記内側不織布層の前記伸長された部分がそれ自体に折り重ねられている、内側層折り重なり領域を含み、前記内側層折り重なり領域は、それによって第3の層を形成し、その結果、前記弾性ベルトの少なくとも一部は、前記内側不織布層、前記外側不織布層、及び前記第3層を含み、使用時に前記着用者の皮膚の方を向く前記第3の層は、前記内側不織布層よりも高い疎水性を有するように処理されている、請求項15に記載の着用可能物品。
  18. 前記弾性ベルトは、前記外側不織布層が前記弾性積層体を越えて伸長され、前記外側不織布層の前記伸長された部分が前記第3の層に折り重ねられている、外側層折り重なり領域を更に含み、前記外側層折り重なり領域は、それによって第4の層を形成し、その結果、前記弾性ベルトの少なくとも一部は、外側不織布層と前記第4の層との間に挟まれた前記内側不織布層及び第3の層を含み、前記第3の層は前記第4の層を越えて延在し、前記第3の層の延在した部分は、前記弾性積層体が伸張されて、その結果、前記内側不織布層及び前記外側不織布層が平坦化されたときに決定される、前記弾性積層体の表面積の20%未満又は10%未満を形成している、請求項17に記載の着用可能物品。
  19. 中央シャーシ及び環状弾性ベルトを含み、前記環状弾性ベルトは、前記弾性積層体から形成され、前側ベルト及び後側ベルトからなり、前記前側ベルトの中央は、前記中央シャーシの前側腰部パネルに接合されており、前記後側ベルトの中央は、前記中央シャーシの後側腰部パネルに接合されており、前記中央シャーシの残りは股部領域を形成し、前記前側ベルト及び前記後側ベルトはそれぞれ、左側パネル及び右側パネルを有し、前記中央シャーシは重ならず、前記前側ベルト及び前記後側ベルトの横断方向縁部は、シームによって接合されて、腰部開口部及び2つの脚部開口部を形成しており、前記前側ベルト及び前記後側ベルトは、前記股部領域において前記物品の長手方向に互いに連続しておらず、
    前記中央シャーシは、衣類に面する表面上の外側カバー層と、前記外側カバー層の内側表面に取り付けられたバックシートと、を含み、前記外側カバー層の長手方向長さは、前記股部領域の前記長手方向長さよりも長く、かつ、前記バックシートの前記長手方向長さよりも短い、請求項15~18のいずれか一項に記載の着用可能物品。
JP2020545155A 2018-03-06 2019-02-14 弾性積層体を備える着用可能物品 Active JP7175991B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CNPCT/CN2018/078113 2018-03-06
CNPCT/CN2018/078113 2018-03-06
PCT/CN2019/075104 WO2019169989A1 (en) 2018-03-06 2019-02-14 Wearable article comprising an elastic laminate

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021514746A JP2021514746A (ja) 2021-06-17
JP7175991B2 true JP7175991B2 (ja) 2022-11-21

Family

ID=67846473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020545155A Active JP7175991B2 (ja) 2018-03-06 2019-02-14 弾性積層体を備える着用可能物品

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3761933B1 (ja)
JP (1) JP7175991B2 (ja)
CN (1) CN111712220B (ja)
WO (1) WO2019169989A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020164061A1 (en) * 2019-02-14 2020-08-20 The Procter & Gamble Company Pant-type wearable article
CN115802991A (zh) * 2020-07-31 2023-03-14 宝洁公司 包括弹性层合体的可穿着制品
WO2022021294A1 (en) * 2020-07-31 2022-02-03 The Procter & Gamble Company Wearable article comprising an elastic laminate
WO2022021265A1 (en) * 2020-07-31 2022-02-03 The Procter & Gamble Company Wearable article comprising an elastic belt laminate having hydrophilic inner and outer web
CN114305879A (zh) * 2020-09-30 2022-04-12 尤妮佳股份有限公司 短裤型吸收性物品
JP2022057553A (ja) * 2020-09-30 2022-04-11 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2022131817A (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246901A (ja) 2009-03-23 2010-11-04 Kao Corp 吸収性物品
WO2017002484A1 (ja) 2015-06-29 2017-01-05 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品用の複合シート
JP2017113186A (ja) 2015-12-22 2017-06-29 花王株式会社 使い捨ておむつ

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2158790A1 (en) * 1994-09-30 1996-03-31 Richard Swee-Chye Yeo Perimeter barrier seal for personal care absorbent articles and the like
US5628097A (en) 1995-09-29 1997-05-13 The Procter & Gamble Company Method for selectively aperturing a nonwoven web
JP3820043B2 (ja) * 1998-12-28 2006-09-13 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP2001327534A (ja) * 2000-05-25 2001-11-27 Uni Charm Corp 使い捨て着用物品
CN1259480C (zh) * 2004-05-21 2006-06-14 广东溢达纺织有限公司 特殊整理的双面异性纯棉快干织物的生产方法
AU2005271341A1 (en) 2004-08-05 2006-02-16 The Procter & Gamble Company Disposable pull-on garment
US20060047260A1 (en) * 2004-09-02 2006-03-02 Gregory Ashton Absorbent article having a telescoping waist
JP5041840B2 (ja) * 2007-03-23 2012-10-03 花王株式会社 吸収性物品
US20080287897A1 (en) * 2007-05-14 2008-11-20 Tyco Healthcare Retail Services Ag Absorbent article and method of making same
US8753467B2 (en) * 2009-06-04 2014-06-17 The Procter & Gamble Company Method for maintaining a fastener in a folded configuration
CN102711689A (zh) 2010-01-14 2012-10-03 宝洁公司 包括两件式可穿着吸收制品的商业制品
CN104661627B (zh) * 2012-09-21 2018-11-02 宝洁公司 带有柔软非织造层的制品
CA2967001A1 (en) 2014-11-06 2016-05-12 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs, laminates, and methods for making the same
US11020289B2 (en) * 2015-11-04 2021-06-01 The Procter & Gamble Company Absorbent structure
WO2017192988A1 (en) * 2016-05-05 2017-11-09 The Procter & Gamble Company Topsheets integrated with heterogenous mass layer
CN206238469U (zh) * 2016-11-19 2017-06-13 浙江和君服装有限公司 一种抗菌防污的运动服
US11096835B2 (en) * 2016-12-19 2021-08-24 The Procter & Gamble Company Methods for sealing absorbent cores on absorbent articles
EP3558189B1 (en) * 2016-12-20 2021-06-23 The Procter & Gamble Company Methods and apparatuses for making elastomeric laminates with elastic strands provided with a spin finish

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246901A (ja) 2009-03-23 2010-11-04 Kao Corp 吸収性物品
WO2017002484A1 (ja) 2015-06-29 2017-01-05 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品用の複合シート
JP2017113186A (ja) 2015-12-22 2017-06-29 花王株式会社 使い捨ておむつ

Also Published As

Publication number Publication date
CN111712220B (zh) 2023-04-07
EP3761933A1 (en) 2021-01-13
JP2021514746A (ja) 2021-06-17
WO2019169989A1 (en) 2019-09-12
CN111712220A (zh) 2020-09-25
EP3761933B1 (en) 2023-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7175991B2 (ja) 弾性積層体を備える着用可能物品
US20190274895A1 (en) Wearable article comprising an elastic laminate
JP6147916B2 (ja) 有孔不織布材料、及びその形成方法
JP6130042B2 (ja) フィブリルを有する不織布基材を含む吸収性物品
JP2019193850A (ja) 多構成要素トップシート
US20150250662A1 (en) Three-dimensional substrates
WO2019076288A1 (en) UPPER SHEET COMPRISING NATURAL FIBERS WITH GOOD MECHANICAL STRENGTH
CN111182870A (zh) 包括天然纤维的顶片
MX2014007389A (es) Material de hoja tridimensional y articulos absorbentes incluyendo tal material.
JP2022110101A (ja) 有孔三次元材料を有する吸収性物品及びその製造方法
JP2023055967A (ja) 適合特徴部を有する吸収性物品
US20210015685A1 (en) Apertured nonwoven webs
US20240130902A1 (en) Wearable article comprising a laminate
WO2022256975A1 (en) Wearable article comprising a laminate
WO2022022424A1 (en) Wearable article comprising an elastic laminate
WO2022021295A1 (en) Wearable article comprising an elastic laminate having good wicking properties
WO2022021266A1 (en) Wearable article comprising an elastic laminate
CN218852957U (zh) 吸收制品
WO2023115693A1 (en) Pant-type wearable article

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211029

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7175991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150