JP7175129B2 - 測定方法、及び測定装置 - Google Patents
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Description
の測定用の電極)に対し、第2の値の第2信号(例えばDC電圧)を印加する。この場合、印加開始から1秒程度の期間における第2電気的応答値は、試料中の測定対象成分の濃度(例えばグルコース値)に依存した減衰曲線を示す。これに対し、印加開始から2秒程度経過すると、第2電気的応答値は、測定対象成分の濃度に拠らず、試料中のHct値に応じた一定の値を示す。このような現象は、以下により生じる。
移動する力より強い。なお、試薬が酵素及びメディエータを含む場合には、測定対象成分→試薬(酵素→メディエータ)→電極へ電荷移動が進む。
たまま飽和して、試薬から電極への電荷移動が発生しなくなる。すなわち、第2信号の印加開始から2秒程度(所定時間)が経過した後では、第2信号の印加に対する第2電気的応答値は、実質的にH2Oの電気分解により生じた電荷量を示す値となる。換言すれば、
第2電気的応答値は、第2信号の印加を所定時間連続して行うことで得られる、試料中の水分の電気分解によって生じた電荷量を示す値である。なお、試薬が酵素及びメディエータを含む試薬の場合には、試薬から電極への電荷移動が発生しなくなることは、酵素からメディエータへの電荷移動が発生しなくなること、メディエータから電極への電荷移動が発生しなくなること、および、これらの双方のいずれかを意味する。
t値が高い程、印加が所定時間継続した時点の第2電気的応答値は低くなる。換言すれば、印加が所定時間継続した時点の第2電気的応答値はHct値と負の関数で比例する。これより、第2電気的応答値とHct値との検量線(相関関係を示すテーブル等)を作成しておけば、印加が所定時間継続した時点の第2電気的応答値からHct値を算出することができる。このような第2電気的応答値やHct値は、測定対象成分の補正に使用できる。
電極を作用極及び対極として用いる。このように、第2電気的応答の測定に用いる作用極及び対極として、試薬が設けられていない電極が使用される。第4電極には、試薬が設けられていても設けられていなくてもよい。但し、試薬が設けられている場合には、第1電気的応答値の精度が向上する。
び対極だけではなく、第2電気的応答値の測定環境のすべてにおいて試薬が設けられていないことが必要となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る液体の収容容器について説明する。以下に説明する実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
図1(A)、図1(B)、図2(A)及び図2(B)は、実施形態に係るバイオセンサの構成例を示す。図1(A)は実施形態に係る分析用具(4電極を有するバイオセンサ)の上面図であり、図1(B)は、図1(A)に示したバイオセンサの側面図である。図2(A)は実施形態に係る分析用具(3電極を有するバイオセンサ)の上面図であり、図2(B)は、図2(A)に示したバイオセンサの側面図である。
図3(A)は、測定装置の一例である血糖値計20の構成例を示すブロック図である。
図3(A)において、血糖値計20には、例えばセンサ10Aを接続することができる。血糖値計20は、接続されたセンサ10Aを用いてグルコース値の測定及びHct値を用いたグルコース値の補正を行う。
補助記憶装置を含むメモリを含む。記憶部24は、制御部23によって実行されるプログラムや、プログラムの実行に際して使用されるデータなどを記憶する。出力部25は、プリンタやディスプレイなどの出力装置、信号コネクタや通信インタフェース等の通信機器を含む。
図4は、血糖値計20の動作例を示すフローチャートである。図4に示すS01では、試料の点着が行われる。すなわち、バイオセンサ(例えばセンサ10A)が血糖値計20に接続され、被験者から採取された血液(試料)にセンサ10Aの他端10bの開口9aを接触(点着)させると、毛管力により血液が流路9に引き込まれ、流路9内を満たす。
程度)継続するのを待ち、所定時間継続した時点、すなわち、応答値が(試薬による電荷量を含まなくなり、)血液中の水分の電気分解によって生じた電荷量を示す状態となった時点での、血液の第2電気的応答を測定する(S03)。例えば、第2測定部22は、DC電圧に対する応答信号を測定し、A/D変換して制御部23へ送る。
1.標本のHct値を42%に調整する。
2.Hct値がそれぞれ42%に調整された試料にグルコース添加液を加える処理を行い、グルコース値がそれぞれ0mg/dl、67mg/dl、336mg/dl、600mg/dl、800mg/dlの標本群(標本群1という)を作成した。
3.また、グルコース値が336mg/dlに調整された標本のHct調整を行い、それぞれHct値が0%、20%、42%、70%の標本群(標本群2という)を作成した。4.Hct値及びグルコース値の測定は以下の条件で行った。
検体が流路に導入されたセンサ10AのHct値の測定用電極(電極4及び電極5)を血糖値計20に接続してから5秒後(5秒開回路)にHct値の測定用のDC電圧(2.5V:第2の値を有する第2信号に相当)の印加を開始した。DC電圧の印加を2.5秒間継続し、印加開始から2.5秒後(測定開始から3秒)の応答電流(第2電気的応答値)を測定した。
DC2.5Vの印加開始から2.5秒後に印加を停止し、7秒間、開回路の状態(非通電状態)とした。この間にDC電圧の印加対象の電極対の切り替え(すなわち、電極4及び電極5から電極6及び電極7への切替)を行った。7秒経過時にグルコース値測定用のDC電圧(200mV:第1の値を有する第1信号に相当)を5秒間連続で印加した。測定開始から14秒の時点で応答電流(第1電気的応答値)を測定した。
5(B)は、標本群2(グルコース値一定)を用いて測定した第2電気的応答値の時間的変化を示し、図5(C)は標本群2(グルコース値一定)を用いて測定した第1電気的応答値の時間的変化を示す。
2・・・スペーサ
3・・・カバー
4~7,12~14・・・電極
10A,10B・・・バイオセンサ
20,20A・・・測定装置
21・・・第1測定部
22・・・第2測定部
23・・・制御部
24・・・記憶部
25・・・出力部
31・・・スイッチ
32a,32b,32c,32d・・・コネクタ
Claims (2)
- 複数の電極が流路内に配置された分析用具を用いて、生物学的な試料中に含まれる測定対象成分を測定する測定方法であって、
前記複数の電極に含まれる、酵素を含む試薬が設けられた第1電極と、前記試薬が設けられていない第2電極及び第3電極とのうち、前記第1電極を作用極として用いるとともに前記第2電極及び前記第3電極の一方を対極として用いて第1の値を有する直流の第1信号を前記流路内の前記試料に印加する工程と、
前記第1信号に対する前記試料の第1電気的応答値を測定する工程と、
前記第2電極及び前記第3電極を作用極及び対極として用いて前記第1の値より高い第2の値を有する直流の第2信号を前記流路内の前記試料に所定時間連続して印加する工程と、
前記試料中の水分の電気分解によって生じた電荷量を示す、前記第2信号に対する前記試料の第2電気的応答値を前記所定時間以内に測定する工程と、
前記第2電気的応答値に基づいて、前記第1電気的応答値から得られる値を補正する工程と、
を含むことを特徴とする測定方法。 - 流路と、前記流路内に配置された複数の電極とを含み、前記複数の電極が酵素を含む試薬が設けられた第1電極と、それぞれ前記試薬が設けられていない第2電極及び第3電極とを含む分析用具を用いて、生物学的な試料中に含まれる測定対象成分を測定する測定装置において、
前記第1電極を作用極として用いるとともに、前記第2電極及び前記第3電極の一方を対極として用いて、第1の値を有する直流の第1信号を前記流路内の前記試料に印加し、前記第1信号に対する前記試料の第1電気的応答値を測定する第1測定部と、
前記第2電極及び前記第3電極を作用極及び対極として用いて、前記第1の値より高い第2の値を有する直流の第2信号を前記流路内の前記試料に所定時間連続して印加し、前記試料中の水分の電気分解によって生じた電荷量を示す、前記第2信号に対する前記試料の第2電気的応答値を前記所定時間以内に測定する第2測定部と、
前記第2電気的応答値に基づいて、前記第1電気的応答値から得られる値を補正する補正部と、
を含むことを特徴とする測定装置。
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