JP7174359B2 - 脈波検出装置、及び脈波検出プログラム - Google Patents

脈波検出装置、及び脈波検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、脈波検出装置、及び脈波検出プログラムに関し、例えば、対象者の脈波を検出するものに関する。
対象者の健康状態や生理的な状態を把握するためには、脈波の検出が重要である。通常、脈波は、対象者に器具を装着して検出するが、もっと手軽に検出したいとの要望が高く、非接触で対象者の脈波を検出する生体センシングの技術が盛んに研究されている。
これにより、例えば、車両の運転者の脈拍をモニタリングして、より交通安全を推進することができる。
このように、非接触で脈拍を検出する技術に非特許文献1の技術がある。この技術は、対象者の腕をカメラで撮影し、そのカメラ映像から脈拍を検出する。血流により体表面の輝度や色が変化するため、映像を画像処理することにより脈拍を検出することができる。
ところで、車両の運転者の脈波を夜間に測定する場合など、可視光が使えない場合は、赤外線の輝度変化を用いて脈波を検出することができる。
赤外線は、LEDで容易に発光させることができる上、対象者にとってまぶしくなく、このような用途に適している。
しかし、例えば、前方車両のランプやトンネルの照明などの環境光による光外乱や、対象者の動きによる動き外乱があると、輝度が安定しないため、脈波が適切に測定できないという問題があった。
可視光であれば、色度を用いることも可能であるが、単一周波数の赤外線は輝度しかないため、外乱により測定できない状況が頻発し、このため何らかの対策が求められていた。
"Non-contact monitoring techniques - Principles and applications," D. Teichmann, C. Bruser, B. Eilebrecht, A. Abbas, N. Blanik, and S. Leonhardt, Con. Proc. IEEE Eng., Med. Biol. Soc. 34th Ann. Int. Conf., San Diego, CA, USA, 2012, pp. 1302-1305.
本発明は、外乱の存在する中、赤外線を用いて脈波を検出することを目的とする。
(1)本発明によれば、請求項1に記載の発明では、対象者を波長が異なる複数波長の赤外線で照明する照明手段と、前記赤外線が照射された前記対象者を動画で撮像する撮像手段と、前記動画で撮像された、前記対象者における体表面の前記波長が異なる赤外線ごとの輝度を組み合わせることにより、前記体表面の色度相当成分を取得する色度相当成分取得手段と、前記取得した色度相当成分を用いて前記対象者の脈波を取得する脈波取得手段と、前記取得した脈波を出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする脈波検出装置を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記照明手段は、第1の波長の赤外線と、第2の波長の赤外線で前記対象者を照明する、ことを特徴とする請求項1に記載の脈波検出装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記色度相当成分取得手段は、前記第1の波長の赤外線の輝度を一方の座標軸とし、前記第2の波長の赤外線の輝度を他方の座標軸とする平面において、前記体表面の輝度の明暗方向に垂直な成分を色度相当成分として取得することを特徴とする請求項2に記載の脈波検出装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記撮像手段は、前記第1の波長の赤外線による動画を撮像する第1のカメラと、前記第2の波長の赤外線による動画を撮像する第2のカメラと、を用いて前記動画を撮像することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の脈波検出装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記撮像手段は、前記第1の波長の赤外線用のフィルタと、前記第2の波長の赤外線用のフィルタと、をイメージセンサに搭載した単一のカメラを用いて前記動画を撮像することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の脈波検出装置を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、前記照明手段は、前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線を交互に点滅させ、前記撮像手段は、前記点滅に同期した前記体表面の画像を取得することにより、前記第1の波長の赤外線による動画と、前記第2の波長の赤外線による動画を撮像することを特徴とする請求項から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の脈波検出装置を提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、前記照明手段は、前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線を同時に消灯する所定の消灯時間をおきながら前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線を交互に点滅させ、前記撮像手段は、前記消灯時間と前記点滅に同期する、前記赤外線を消灯した環境光による前記体表面の画像、前記第1の波長の赤外線による前記体表面の画像、及び、前記第2の波長の赤外線による前記体表面の画像を取得することにより前記動画を撮像し、前記色度相当成分取得手段は、前記環境光による画像を用いて前記第1の波長の赤外線による画像、及び前記第2の波長の赤外線による画像の輝度を補正した後、前記色度相当成分を取得することを特徴とする請求項6に記載の脈波検出装置を提供する。
(8)請求項8に記載の発明では、照明手段により波長が異なる第1の波長の赤外線と第2の波長の赤外線で照明された対象者を撮像した動画を取得する動画取得機能と、前記動画で撮像した、前記対象者における体表面の前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線ごとの輝度を組み合わせることにより、前記体表面の色度相当成分を取得する色度相当成分取得機能と、前記取得した色度相当成分を用いて前記対象者の脈波を取得する脈波取得機能と、前記取得した脈波を出力する出力機能と、をコンピュータに実現させる脈波検出プログラムを提供する。
本発明によれば、複数の波長の赤外線を組み合わせて色度相当成分を構成することにより、外乱の存在する中、赤外線を用いて脈波を検出することができる。
第1の実施の形態の脈波検出装置の構成を示した図である。 脈波検出装置が脈波を検出する仕組みを説明するための図である。 赤外線色度を生成する方法を説明するための図である。 回転行列Θを説明するための図である。 Θの計算処理を説明するためのフローチャートである。 脈波検出処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態を説明するための図である。 第3の実施の形態を説明するための図である。 Θの計算方法を説明するためのフローチャートである。 脈波検出処理を説明するためのフローチャートである。 第4の実施の形態を説明するための図である。 脈波検出処理を説明するためのフローチャートである。
(1)実施形態の概要
脈波検出装置1(図1)は、対象者11を2種類の波長の赤外線で照明し、その反射光によって赤外線の波長ごとの動画を生成する。
脈波検出装置1は、2種類の赤外線の輝度から色度に相当する赤外線色度を作成する。赤外線色度には、可視光による色度と同様に脈波信号が含まれているため、脈波検出装置1は、これを抽出して対象者11の脈波の信号を検出する。
色度による脈波検出は、外乱に対して頑強性を有するため、例えば、車両の車内など、環境光が変化したり、対象者11が動いたりする環境下であっても脈波を検出することができる。
(2)実施形態の詳細
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の脈波検出装置1の構成を示した図である。
脈波検出装置1は、例えば、車両に搭載され、搭乗者(ドライバや助手席の乗客などの対象者)の脈波を監視し、ドライバの体調、緊張状態などの生理的な状態を把握する。
また、医療現場や災害現場などで患者や被災者の脈波を検出・監視したり、家庭や商業施設に設置して、利用者が手軽に脈波を検出するのに利用することができる。
脈波検出装置1は、CPU(Central Processing Unit)2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4、表示部5、入力部6、出力部7、カメラ8a、カメラ8b、LED9a、LED9b、記憶部10などから構成されており、対象者11(脈波検出装置1の検出対象者)の脈波(脈波、脈拍)を検出する。
以下では、カメラ8a、カメラ8bやLED9a、LED9bを特に区別しない場合は、単にカメラ8、LED9と記す。他の構成要素も同様とする。
CPU2は、記憶部10やROM3などに記憶されたプログラムに従って、各種の情報処理や制御を行う中央処理装置である。
第1の実施の形態では、カメラ8が撮影した動画を画像処理して対象者11の脈波を検出・推定する。
ROM3は、読み取り専用メモリであって、脈波検出装置1を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM4は、読み書きが可能なメモリであって、CPU2が動作する際のワーキングメモリを提供する。
第1の実施の形態では、動画を構成するフレーム画像(1コマの静止画像)を展開して記憶したり、計算結果を記憶したりすることにより、CPU2が、フレーム画像に写った体表面から脈波を検出するのを支援する。
当該体表面は、顔や手足など体表面が露出しているところならよいが、第1の実施の形態では、一例として顔の表面(顔面)から脈波を検出する。
表示部5は、液晶画面などの表示デバイスを用いて構成されており、脈波検出装置1の操作画面や脈波の表示など、脈波検出装置1の運用に必要な情報を表示する。
入力部6は、表示デバイスに重畳して設置されたタッチパネルなどの入力デバイスを用いて構成されており、画面表示に対するタッチの有無などから各種の情報の入力を受け付ける。
出力部7は、各種の情報を外部装置に出力するインターフェースであり、例えば、検出した脈波を出力したり、あるいは、脈波に変化が現れた場合にアラームを出力することができる。
また出力部7は、車両を制御する制御装置などの他の制御機器に出力することができる。出力部7から脈波の出力を受けた制御機器では、例えば、ドライバの眠気や緊張状態等を判断し、ドライバに向けた制御、例えば、眠気を覚醒させるためにハンドルやシートを振動させる制御、警告音やメッセージの出力などを行うことが出来る。また、車両に対する制御として、脈波に基づいて判断したドライバの緊張状態に応じて、車間距離制御、車速制御、又はブレーキ制御の少なくとも1つを行うことも可能である。例えば、制御機器は、ドライバが所定値を超える高い緊張状態にあると判断した場合には、車間距離を基準値よりも大きくとるように制御し、車速を所定車速以下となるように制御し、所定車速以上であれば自動ブレーキ操作による減速処理等を行う。
表示部5や出力部7は、脈波を出力する出力手段として機能している。
LED9aとLED9bは、それぞれ、波長が740nmの赤外線(以下、赤外線R_740)と、波長が850nmの赤外線(以下、赤外線R_850)を発光するLED(light emitting diode)であって、対象者11の顔付近をこれらの赤外線で照明する照明装置である。
LED9aとLED9bは、対象者を複数波長の赤外線で照明する照明手段として機能し、当該照明手段は、第1の波長の赤外線(赤外線R_740)と、第2の波長の赤外線(赤外線R_850)で対象者を照明する。
カメラ8a、カメラ8bは、動画を撮影(撮像)するための赤外線カメラであって、レンズで構成された光学系と、これによって結像した像を電気信号に変換する赤外線イメージセンサを用いて構成されている。
カメラ8は、対象者11の顔前方に設置され、対象者11の顔付近が撮影画面となるように設定されており、赤外線が照射された対象者を動画で撮像する撮像手段として機能している。
カメラ8は、対象者11を所定のフレームレートにて撮影し、これら時系列的に連続するフレーム画像(静止画像)で構成された動画を出力する。
フレーム画像は、画像を構成する最小単位である画素(ピクセル)の配列により構成されており、各画素はLED9が照射する周波数帯域の赤外線を検出する。
より詳細には、カメラ8aは、赤外線R_740をフィルタリングするためのバンドパスフィルタ(赤外線R_740を透過させる赤外線フィルタ)を備えており、カメラ8bは、赤外線R_850をフィルタリングするためのバンドパスフィルタ(赤外線R_850を透過させる赤外線フィルタ)を備えている。
これにより、LED9a、LED9bで対象者11を照明しながら、カメラ8aは、赤外線R_740による動画を撮影し、カメラ8bは、赤外線R_850による動画を撮影する。
このように、撮像手段は、第1の波長の赤外線による動画を撮像する第1のカメラと、第2の波長の赤外線による動画を撮像する第2のカメラと、を用いて動画を撮像する。
赤外線R_740と赤外線R_850を用いて動画を撮影するのは、後述の色度相当成分を構成する際に、適度に波長が離れている方が好ましいためである。
また、体表面から脈波を検出するのに適しており、更に、対象者11にとってまぶしくないという利点もある。
これらの周波数のほかに、波長が940nmの赤外線も好適に用いることができる。
なお、カメラ8とLED9は、カメラ8とLED9が一体となった、照明付きカメラとしてもよい。
記憶部10は、ハードディスクやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体を用いて構成されており、CPU2が脈波を検出するための脈波検出プログラム12やその他のプログラム、及びデータを記憶している。
CPU2が脈波検出プログラム12に従って検出した脈波は、RAM4に一時保存され、必要に応じて外部に出力されたり、記憶部10に保存される。
脈波検出プログラム12は、CPU2に脈波検出処理を行わせるプログラムである。
CPU2は、脈波検出プログラム12を実行することにより、動画撮影した対象者11の顔から脈波の検出を行う。
後述するように、脈波検出装置1は、色度による脈波検出機能を有しているため、昼間は可視光の色度による脈波検出を行い、夜間は赤外線の色度相当成分による脈波の検出を行うといった運用が可能である。
この場合、照度センサによって車内の明るさを検出し、可視光による検出と赤外線による検出を自動的に切り替えるように構成することができる。
昼間は光外乱の原因となる太陽などの赤外線源が多いため、このように可視光と赤外線を組み合わせると、より広範な環境下で昼夜を問わずに脈波を検出することができる。
図2は、脈波検出装置1が脈波を検出する仕組みを説明するための図である。
脈波検出装置1は、LED9aとLED9bによって、赤外線R_740と赤外線R_850を対象者11の顔付近に連続して照射しつつ、カメラ8aとカメラ8bによって対象者11の顔付近を動画撮影する。
上述したように、カメラ8aは、赤外線R_740によって撮像されたフレーム画像21aによる動画を生成し、カメラ8bは、赤外線R_850によって撮像されたフレーム画像21bによる動画を生成する。
単一波長の赤外線による画像は、輝度しか成分を持たないが、このように複数種類の波長の赤外線を組み合わせることにより、RGB成分に相当する成分を赤外線領域に構成することができる。
即ち、RGB色空間は、赤色波長、緑色波長、青色波長の3種類の波長の電磁波を組み合わせた色空間であるところ、第1の実施の形態で用いる色空間は、740nmの波長の赤外線と、850nmの波長の赤外線の2種類の電磁波を組み合わせた色空間(波長740nm-波長850nm空間)と見ることができる。
ところで、RGB色空間は、YIQ色空間(輝度と色度で構成された色空間)に変換することができる。
そのため、RGB信号をYIQ信号に変換して、これから色度信号を抽出して、色度信号から脈波を検出することができる。
脈波検出において、色度は外乱に対して頑強性を有することが知られており、色度からの脈波を検出する公知技術もある。
そこで、脈波検出装置1は、フレーム画像21aとフレーム画像21bの2種類の赤外線で構成されるRGB色空間相当の波長740nm-波長850nm空間をYIQ色空間相当の輝度・色度空間に変換し、変換後の色度相当成分から脈波を検出する。
このように、脈波検出装置1は、複数種類の波長の赤外線を組み合わせることにより、赤外線領域に色度成分に相当する成分を作り出すことができる。
そして、色度相当成分からは、色度から脈波を検出する公知技術を用いて、脈波を検出することができる。
以下では、これら複数波長の赤外線で作成する色度に相当するものを赤外線色度と記す。
図3は、赤外線R_740と赤外線R_850を関係づけて、これらから赤外線色度を生成する方法を説明するための図である。
図3(a)は、カメラ8aが撮影したフレーム画像21aと、カメラ8bが撮影したフレーム画像21bを示している。
カメラ8は、所定の窓期間(例えば、10秒間)の間、対象者11を撮影し、複数枚のフレーム画像21を時系列的に生成する。
カメラ8aとカメラ8bの動作は同期しており、撮影方法には、カメラ8aとカメラ8bで交互に1フレームずつ撮影する場合と、カメラ8aとカメラ8bで同時に撮影する場合がある。
脈波検出装置1は、赤外線R_740と赤外線R_850を色と見立てて、ある時点における対象者11の顔の色を刻々と撮影したいため、なるべく同時に撮影したフレーム画像21aとフレーム画像21bを組み合わせて赤外線色度を得たい。
そこで、脈波検出装置1は、交互に撮影する場合には、時系列的に隣接するフレーム画像21aとフレーム画像21bの組から赤外線色度を取得し、同時に撮影する場合には、同時に撮影したフレーム画像21aとフレーム画像21bの組から赤外線色度を取得する。
脈波検出装置1は、これらフレーム画像21において、対象者11の顔を公知技術によって検出し、これを楕円で囲んで測定領域22を設定する。そして、脈波検出装置1は、測定領域22の輝度をフレーム画像21ごとに平均する。
脈波検出装置1は、所定の窓期間の間、上記の処理を行い、複数のフレーム画像21aとフレーム画像21b、及び測定領域22aと測定領域22bを取得する。
図3(b)のグラフ51は、対応するフレーム画像21における、測定領域22aの平均輝度と測定領域22bの平均輝度を座標値として、赤外線R_740の輝度を横軸とし、赤外線R_850の輝度を縦軸とする平面(以下、赤外線平面と呼ぶ)にプロットしたものである。このプロットした点がRGB信号に対応する信号(成分)を表している。
グラフ51では赤外線の輝度を、値が0(最低輝度)から255(最高輝度)までの範囲のうちの一部を表している。
ここで、グラフ51は事前実験データに基づいて作成している。例えば、工場で行う事前実験例1として、顔またはカメラ8やLED9が前後動く時にR_850、R_740を測定している。また、走行中に行う事前実験例2として、例えば、顔は前に見ている、顔の動きは前後のみ、R_740とR_850の変化量はある基準(例:±5)を超える、環境光外乱が少ない時、等のある条件の時に測定している。
これらプロットした点は、赤外線R_740の座標軸と後述の角度θをなす直線52に沿って分布する。
実験によると、脈波による信号は、赤外線平面上で直線52とある角度をなす矢線53の方向に振動する。
図3(c)は、赤外線平面と色度輝度平面の関係を示した図である。
直線52をx軸とすると、x軸の正方向は、輝度の明暗が明るくなる方向であり、負方向は、暗くなる方向である。このように、x軸は色度輝度平面上で輝度の方向を表し、これに垂直なy軸は赤外線色度を表している。
これら輝度と赤外線色度を座標軸とする平面を色度輝度平面と呼ぶことにする。
ここで、赤外線R_740の軸とx軸のなす角度θを求めれば、回転行列によって赤外線平面の成分を色度輝度平面の成分に変換することができる。
脈波を表す成分は、上述の通り脈拍に従って矢線53の方向に振動するところ、これをy軸に投影したyの値が赤外線色度の成分に対応する。
そこで、脈波検出装置1は、赤外線平面上の成分を回転行列によって回転することにより変換し、赤外線色度を抽出する。
このように、脈波検出装置1は、動画で撮像された、対象者における体表面の赤外線ごとの輝度を組み合わせることにより、当該体表面の色度相当成分を取得する色度相当成分取得手段を備えている。
そして、当該色度相当成分取得手段は、第1の波長の赤外線(赤外線R_740)の輝度を一方の座標軸とし、第2の波長の赤外線(赤外線R_850)の輝度を他方の座標軸とする平面において、体表面の輝度の明暗方向に垂直な成分を色度相当成分として取得している。
図4は、座標変換を行う回転行列Θを説明するための図である。
図4(a)のΘは、式(1)で表される回転行列であって、角度θによる回転を表している。角度θは、式(2)の-atan(β1)で表される。ここで、atanはアークタンジェントである。β1は、直線52の傾きであって、β1が求まれば、Θが決定される。
ここで、Θは、図4(c)の式(9)に示したように、赤外線R_740と赤外線R_850による波長740nm-波長850nm空間を赤外線輝度と赤外線色度による輝度・色度空間に変換する2行2列の行列である。なお、赤外線輝度は、輝度・色度空間における輝度である。
一方、式(10)は、RGB色空間からYIQ色空間への変換式を表しており、RGB色空間は、成分が3つあるため3行3列の行列を用いて変換する。
このように、脈波検出装置1は、式(10)と類似の変換によって赤外線による色空間を変換する。
なお、3波長の赤外線を用いて輝度色度空間を構成する場合は、式(10)と同様な3行3列の行列を用いて変換する。
図4(b)は、最小二乗法によりβ1を決定する計算方法を説明するための図である。
まず、式(3)、式(4)に示したように、窓期間中に収集したi番目のフレーム画像21bの平均輝度(測定領域22bの輝度)をyiとし、フレーム画像21aの平均輝度(測定領域22aの輝度)をxiとして、式(5)に示したβ0を切片、β1を傾きとしてxiからyiを定める一次式を作成する。
ここで、i番目のフレーム画像21aとフレーム画像21bは、カメラ8a、8bで交互に撮影する場合は、隣接する撮影時刻のフレーム画像21aとフレーム画像21bの組であり、同時に撮影する場合は、同じ撮影時刻のフレーム画像21aとフレーム画像21bの組である。
このように脈波検出装置1は、撮影時刻に基づいて組にしたフレーム画像21aとフレーム画像21bを式(5)によって関連づける。
フレーム画像21の組の数をnとすると、式(5)は、y1からynまで生成され、これを行列形式で表すと式(6)のようになる。
式(7)で示したように、yiで構成される列ベクトルをY、1の列ベクトルと、xiの列ベクトルで構成される行列をX、β0とβ1で構成される列ベクトルをBとすると、最小二乗法により、Bは、式(8)で表される。ここで、上付きの文字の-1は逆行列を表し、上付き文字のTは転置行列を表す。式(8)によってβ1が求まり、式(1)によってΘが求まる。
数式の背景は以上の通りであるが、脈波検出装置1は、yiとxiの値を式(8)に代入してβ1を計算し、これを式(2)に代入してθを求め、これを式(1)に代入して回転行列Θを算出する。
脈波検出装置1は、以上に説明した原理に基づいて、Θの計算→赤外線色度の抽出→脈波の検出の順に処理を行って脈波の検出を行う。以下、これらの手順について説明する。
図5は、脈波検出装置1が行うΘの計算処理を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、CPU2が脈波検出プログラム12に従って行うものである。この例では、脈波検出装置1は、カメラ8aとカメラ8bで交互に対象者11を撮影する。
まず、脈波検出装置1は、カメラ8aによって赤外線R_740によるフレーム画像21aを撮影して画像データをRAM4に記憶する(ステップ5)。
次に、脈波検出装置1は、フレーム画像21aで輝度の高いところを探索する公知技術を用いて顔を検出し、検出した顔を楕円で囲む測定領域22aを設定してRAM4に記憶する(ステップ10)。
次に、脈波検出装置1は、測定領域22aの各画素の輝度を足して画素数で割ることにより輝度の平均値(orig_R_740)を計算してRAM4に記憶する(ステップ15)。以下では、orig_R_740のように、略称を括弧にて示す。
次に、脈波検出装置1は、同様にして、カメラ8bで赤外線R_850によるフレーム画像21bを撮影して(ステップ20)、測定領域22bを設定し(ステップ25)、輝度の平均値(orig_R_850)を計算してRAM4に記憶する(ステップ30)。
そして、脈波検出装置1は、撮影を開始してからの経過時間tが窓期間以上であるか否かを判断し(ステップ35)、窓期間未満である場合は(ステップ35;N)、ステップ5に戻って撮影を継続する。窓期間は、例えば、10秒とする。
一方、窓期間以上である場合(ステップ35;Y)、脈波検出装置1は、窓期間の間にRAM4に記憶した各測定領域22aのorig_R_740を平均することにより、orig_R_740の時間平均であるmean_R_740を計算してRAM4に記憶する(ステップ40)。
次に、脈波検出装置1は、RAM4に記憶した各測定領域22aのorig_R_740からmean_R_740を減算し(ステップ45)、これをバンドパスフィルタでフィルタ処理して(ステップ50)、平均値からかけ離れたorig_R_740を処理対象から除く。
次に、脈波検出装置1は、同様にしてorig_R_850の時間平均値mean_R_850を計算して(ステップ55)、orig_R_850からmean_R_850を減算し(ステップ60)、これをバンドパスフィルタでフィルタ処理する(ステップ65)。
次に、脈波検出装置1は、フィルタ処理で残ったorig_R_740とorig_R_850の組を用いて、図4(b)に記載の式(7)のベクトルXとベクトルYを生成してRAM4に記憶する(ステップ70)。
更に、脈波検出装置1は、式(8)に従って、最小二乗法を実行してβ1を計算し(ステップ75)、これを用いて回転行列Θを生成してRAM4に記憶する(ステップ80)。
図6は、脈波検出装置1が行う脈波検出処理を説明するためのフローチャートである。
脈波検出装置1は、脈波検出処理で赤外線色度の抽出、及び脈波の検出を行う。この例でも脈波検出装置1は、カメラ8aとカメラ8bで交互に対象者11を撮影してフレーム画像を生成する。
まず、脈波検出装置1は、回転マッピング(赤外線平面上の点の座標値を色度輝度平面上の座標値に変換するマッピング)に用いる回転行列ΘをRAM4に記憶する(ステップ105)。
次に、脈波検出装置1は、カメラ8aで対象者11の顔を撮影し、赤外線R_740によるフレーム画像21aを生成してRAM4に記憶する(ステップ110)。
次に、脈波検出装置1は、RAM4に記憶したフレーム画像21aに対して測定領域22aを設定してRAM4に記憶する(ステップ115)。
そして、脈波検出装置1は、同様に、カメラ8bで対象者11の顔を撮影して、赤外線R_850によるフレーム画像21bを生成してRAM4に記憶し(ステップ120)、記憶したフレーム画像21bに対して測定領域22bを設定してRAM4に記憶する(ステップ125)。
次に、脈波検出装置1は、測定領域22aと測定領域22bの対応する画素ごとに、輝度の組み合わせを赤外線平面にプロットし、これらの点を回転行列Θによって回転することにより色度輝度平面にマッピングをする(即ち、色度輝度平面における座標値に変換する)(ステップ130)。
次に、脈波検出装置1は、マッピングした各点のy座標値により、各画素の赤外線色度成分を抽出する(ステップ135)。
脈波検出装置1は、この処理を各画素について行い、これによって赤外線色度成分(信号)で構成されたフレーム画像21c(図示せず)を生成してRAM4に記憶する。
即ち、フレーム画像21の各画素の画素値は、色度輝度平面上におけるy座標値で構成されている。
次に、脈波検出装置1は、回転前の元のフレーム画像21a(フレーム画像21bでもよい)から対象者11の顔を検出し(ステップ140)、対象者11の顔の形状の輝度マスクを作成してRAM4に記憶する(ステップ145)。
輝度マスクは、対象者11の顔領域の画素で1の値をとり、他の領域の画素で0の値をとるデータである。
次に、脈波検出装置1は、赤外線色度成分で構成されたフレーム画像21cと輝度マスクの論理積を計算することにより、輝度マスクの1の値の部分だけを抜き出し、これによってフレーム画像21cに対する処理の範囲を顔領域に限定する(ステップ150)。
次に、脈波検出装置1は、当該顔領域の赤外線色度を平均して、その平均値をRAM4に記憶する(ステップ155)。この平均した赤外線色度信号に脈波信号が入っている。
そして、脈波検出装置1は、撮影を開始してからの経過時間tが窓期間以上であるか否かを判断し(ステップ160)、窓期間未満である場合は(ステップ160;N)、ステップ110に戻って撮影を継続する。
一方、窓期間(例えば、10秒)以上である場合(ステップ160;Y)、脈波検出装置1は、RAM4に記憶した赤外線色度成分の平均値を時系列に沿ってフーリエ変換するなどして、脈波を検出し(ステップ165)、処理を終了する。この脈波の検出には、公知技術を用いる。
このように、脈波検出装置1は、色度相当成分を用いて対象者の脈波を取得する脈波取得手段を備えている。この脈波からは、例えば、脈波の波形、脈拍数、心拍数を得ることができる。
ここで、カメラ8aとカメラ8bで交互に撮影する場合に、赤外線平面にプロットするためのフレーム画像21aとフレーム画像21bの組み合わせ方法について補足する。
例えば、フレーム画像21a1、フレーム画像21b1、フレーム画像21a2、フレーム画像21b2、フレーム画像21a3、フレーム画像21b3、フレーム画像21a4、フレーム画像21b4、・・・と交互に撮影した場合、(フレーム画像21a1、フレーム画像21b1)、(フレーム画像21a2、フレーム画像21b2)、・・・といったように撮影時刻が隣接するフレーム画像21をペアにするやり方のほか、(フレーム画像21a1、フレーム画像21b1)、(フレーム画像21a2、フレーム画像21b1)、(フレーム画像21a2、フレーム画像21b2)、・・・といったように、ある1つのフレーム画像21に対して、その前後のフレーム画像21を組にしてもよい。
以上に説明した第1の実施の形態により、次のような効果を得ることができる。
(1)複数種類の波長の赤外線を利用することにより赤外線色度信号を作成して、これから脈波を測定することができる。
(2)赤外線色度による脈波の検出は光外乱や動き外乱に対してロバストであるため、これら外乱がある場合でも脈波を検出することができる。
(3)公知技術による輝度による脈波の検出装置を利用することができる。
(4)昼間は可視光による色度から脈波を検出し、夜間は赤外線色度から脈波を検出するといったように環境によって照明を切り替えつつ、色度からの脈波の検出機構を共用することにより、脈波検出装置1の製造コストを削減しながら脈波検出装置1の使用環境の範囲を広げることができる。
なお、第1の実施の形態では、740nmの赤外線と、850nmの赤外線の2種類の波長の赤外線を用いて赤外線色度信号を作成したが、更に、940nmの赤外線を発光するLED9を追加して、3種類の赤外線、あるいは更に多種類の赤外線によって赤外線色度信号を構成してもよい。
また、第1の実施の形態は、使用する赤外線の周波数をこれらに限定するものではなく、任意の周波数の赤外線を用いることができる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態を説明するための図である。
第2の実施の形態の脈波検出装置1は、カメラ8が1台であるほかは、第1の実施の形態と同じである。
図7に示したように、カメラ8が有するイメージセンサ31の表面には、拡大図に示したように、市松模様(格子模様)状に赤外線R_740用のバンドパスフィルタ32と赤外線R_850用のバンドパスフィルタ33が設置されている。
バンドパスフィルタ32とバンドパスフィルタ33は、同じ大きさの正方形形状に形成されており、イメージセンサ31の表面を隙間なく覆っている。
バンドパスフィルタ32とバンドパスフィルタ33は、イメージセンサ31の画素ごとに形成してもよいし、複数の画素に渡って形成してもよい。
脈波検出装置1は、バンドパスフィルタ32で覆われた部分の画素信号からフレーム画像21aを生成し、バンドパスフィルタ33で覆われた部分の画素信号からフレーム画像21bを生成する。
第2の実施の形態では、フレーム画像21aとフレーム画像21bを同時に撮影することができるため、撮影時刻のずれによる赤外線色度の不確定性がなくなり、赤外線色度の精度を高めることができる。
このように、第2の実施の形態の脈波検出装置1が備える撮像手段は、第1の波長の赤外線用のフィルタと、第2の波長の赤外線用のフィルタと、をイメージセンサに搭載した単一のカメラを用いて動画を撮像している。
第2の実施の形態では、イメージセンサ31に2種類の赤外線フィルタを搭載することにより、フレーム画像21aとフレーム画像21bを同時に撮影したが、このほかに、カメラ8aとカメラ8bを同じタイミングで撮影するように同期させて動画撮影させることによって、フレーム画像21aによる動画とフレーム画像21bによる動画を個別に作成することもできる。
(第3の実施の形態)
図8は、第3の実施の形態を説明するための図である。
第3の実施の形態の脈波検出装置1は、カメラ8が1台であるほかは、第1の実施の形態の構成と同じである。
カメラ8には、740nm以上の波長の赤外線を透過するバンドパスフィルタが装着されている。
これにより、カメラ8は、赤外線R_740によるフレーム画像21aと、赤外線R_850によるフレーム画像21bの両方を撮影することができる。
図8(a)に示したように、脈波検出装置1は、カメラ8のフレームレートに同期してLED9aとLED9bを交互に点灯・消灯(オン・オフ)させ、カメラ8は、赤外線R_740によるフレーム画像21aと赤外線R_850によるフレーム画像21bを交互に生成する。図では、点灯状態にあるLED9に星印を付してあり、他方のLED9は消灯状態となっている。
そして、脈波検出装置1は、図8(b)に示したように、フレーム画像21aとフレーム画像21bから赤外線色度で構成されたフレーム画像21cを生成し、これから脈波を検出する。
図9は、第3の実施の形態に係るΘの計算方法を説明するためのフローチャートである。
第1の実施の形態(図5)と同じステップには、同じステップ番号を付し、説明を簡略化・省略する。以下、他のフローチャートも同様とする。
まず、脈波検出装置1は、LED9aを点灯して赤外線R_740を発光させる(ステップ205)。このときLED9bは、消灯している。ステップ5~ステップ15は、第1の実施の形態と同じである。
そして、脈波検出装置1は、LED9aを消灯し(ステップ210)、次いで、LED9bを点灯して赤外線R_850を発光させる(ステップ215)。ステップ20~ステップ30は、第1の実施の形態と同じである。
次いで、脈波検出装置1は、LED9bを消灯して(ステップ220)ステップ35に移行する。後は、第1の形態と同じである。
図10は、第3の実施の形態の脈波検出装置1が行う脈波検出処理を説明するためのフローチャートである。
脈波検出装置1は、Θを読み込んだ後(ステップ105)、LED9aを点灯して赤外線R_740を発光させる(ステップ305)。このときLED9bは、消灯している。
ステップ110、115は、第1の実施の形態と同じである。
そして、脈波検出装置1は、LED9aを消灯し(ステップ310)、次いで、LED9bを点灯して赤外線R_850を発光させる(ステップ315)。ステップ120、125は、第1の実施の形態と同じである。
次いで、脈波検出装置1は、LED9bを消灯する(ステップ320)。これ以降の処理(ステップ130~ステップ165)は第1の実施の形態と同じである。
第3の実施の形態によれば、1台のカメラ8で2種類の赤外線による動画を撮影することができる。
このように、第3の実施の形態の脈波検出装置1が備える照明手段は、第1の赤外線と第2の赤外線を交互に点滅させ、撮像手段は、当該点滅に同期した体表面の画像を取得することにより、第1の赤外線による動画と、第2の赤外線による動画を撮像する。
(第4の実施の形態)
図11は、第4の実施の形態を説明するための図である。
第4の実施の形態の脈波検出装置1の構成は、第3の実施の形態と同じである。
図11(a)に示したように、第4の実施の形態の脈波検出装置1は、カメラ8(図示せず)のフレームレートに同期して、LED9aを点灯してLED9bを消灯した状態、LED9aとLED9bを消灯した状態、及びLED9bを点灯してLED9aを消灯した状態を順に繰り返す。
これにより、脈波検出装置1は、・・・、赤外線R_740によるフレーム画像21a、環境光によるフレーム画像21d、赤外線R_850によるフレーム画像21b、・・・の順によるフレーム画像21の生成を繰り返す。
脈波検出装置1は、フレーム画像21aの輝度からフレーム画像21dの輝度を画素ごとに減じて輝度補正したフレーム画像21aを生成し、更に、フレーム画像21bの輝度からフレーム画像21dの輝度を画素ごとに減じて輝度補正したフレーム画像21bを生成する。
そして、脈波検出装置1は、補正後のフレーム画像21aとフレーム画像21bから赤外線色度で構成されたフレーム画像21cを生成し、これから脈波を検出する。
図12は、第4の実施の形態の脈波検出装置1が行う脈波検出処理を説明するためのフローチャートである。
脈波検出装置1は、ステップ105からステップ110までは、第3の実施の形態(図10)と同じである。なお、Θの生成方法も第3の実施の形態と同じである。
そして、脈波検出装置1は、LED9aを消灯する(ステップ310)。
次に、脈波検出装置1は、カメラ8で対象者11の顔を撮影し、環境光によるフレーム画像21dを生成してRAM4に記憶する(ステップ405)。
次に、脈波検出装置1は、1コマ後に撮影したフレーム画像21dを用いてフレーム画像21aの輝度補正を行ってRAM4に記憶する(ステップ410)。
そしてRAM4に記憶した輝度補正後のフレーム画像21aに測定領域22aを設定してRAM4に記憶する(ステップ115)。
ステップ315とステップ120は、第3の実施の形態と同じである。
次に、脈波検出装置1は、1コマ前に撮影したフレーム画像21dを用いてフレーム画像21bの輝度補正を行ってRAM4に記憶する(ステップ415)。
そしてRAM4に記憶した輝度補正後のフレーム画像21bに測定領域22bを設定してRAM4に記憶する(ステップ125)。
次のステップ320以降の他のステップは、第3の実施の形態と同じである。
第4の実施の形態によれば、環境光による輝度を補正することができるため、光外乱の影響を低減した脈波の検出を行うことができる。
このように、第4の実施の形態の脈波検出装置1が備える照明手段は、第1の赤外線と第2の赤外線を同時に消灯する所定の消灯時間をおきながら第1の赤外線と第2の赤外線を交互に点滅させ、撮像手段は、消灯時間と点滅に同期する、赤外線を消灯した環境光による体表面の画像、第1の赤外線による体表面の画像、及び、第2の赤外線による体表面の画像を取得することにより動画を撮像し、色度相当成分取得手段は、環境光による画像を用いて第1の赤外線による画像、及び第2の赤外線による画像の輝度を補正した後、色度相当成分を取得している。
1 脈波検出装置
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 表示部
6 入力部
7 出力部
8 カメラ
9 LED
10 記憶部
11 対象者
12 脈波検出プログラム
21 フレーム画像
22 測定領域
31 イメージセンサ
32、33 バンドパスフィルタ
51 グラフ
52 直線
53 矢線

Claims (8)

  1. 対象者を波長が異なる複数波長の赤外線で照明する照明手段と、
    前記赤外線が照射された前記対象者を動画で撮像する撮像手段と、
    前記動画で撮像された、前記対象者における体表面の前記波長が異なる赤外線ごとの輝度を組み合わせることにより、前記体表面の色度相当成分を取得する色度相当成分取得手段と、
    前記取得した色度相当成分を用いて前記対象者の脈波を取得する脈波取得手段と、
    前記取得した脈波を出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする脈波検出装置。
  2. 前記照明手段は、第1の波長の赤外線と、第2の波長の赤外線で前記対象者を照明する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の脈波検出装置。
  3. 前記色度相当成分取得手段は、前記第1の波長の赤外線の輝度を一方の座標軸とし、前記第2の波長の赤外線の輝度を他方の座標軸とする平面において、前記体表面の輝度の明暗方向に垂直な成分を色度相当成分として取得することを特徴とする請求項2に記載の脈波検出装置。
  4. 前記撮像手段は、前記第1の波長の赤外線による動画を撮像する第1のカメラと、前記第2の波長の赤外線による動画を撮像する第2のカメラと、を用いて前記動画を撮像することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の脈波検出装置。
  5. 前記撮像手段は、前記第1の波長の赤外線用のフィルタと、前記第2の波長の赤外線用のフィルタと、をイメージセンサに搭載した単一のカメラを用いて前記動画を撮像することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の脈波検出装置。
  6. 前記照明手段は、前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線を交互に点滅させ、
    前記撮像手段は、前記点滅に同期した前記体表面の画像を取得することにより、前記第1の波長の赤外線による動画と、前記第2の波長の赤外線による動画を撮像することを特徴とする請求項から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の脈波検出装置。
  7. 前記照明手段は、前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線を同時に消灯する所定の消灯時間をおきながら前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線を交互に点滅させ、
    前記撮像手段は、前記消灯時間と前記点滅に同期する、前記赤外線を消灯した環境光による前記体表面の画像、前記第1の波長の赤外線による前記体表面の画像、及び、前記第2の波長の赤外線による前記体表面の画像を取得することにより前記動画を撮像し、
    前記色度相当成分取得手段は、前記環境光による画像を用いて前記第1の波長の赤外線による画像、及び前記第2の波長の赤外線による画像の輝度を補正した後、前記色度相当成分を取得することを特徴とする請求項6に記載の脈波検出装置。
  8. 照明手段により波長が異なる第1の波長の赤外線と第2の波長の赤外線で照明された対象者を撮像した動画を取得する動画取得機能と、
    前記動画で撮像した、前記対象者における体表面の前記第1の波長の赤外線と前記第2の波長の赤外線ごとの輝度を組み合わせることにより、前記体表面の色度相当成分を取得する色度相当成分取得機能と、
    前記取得した色度相当成分を用いて前記対象者の脈波を取得する脈波取得機能と、
    前記取得した脈波を出力する出力機能と、
    をコンピュータに実現させる脈波検出プログラム。
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