JP7174105B1 - 応援用発射装置 - Google Patents

応援用発射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7174105B1
JP7174105B1 JP2021083413A JP2021083413A JP7174105B1 JP 7174105 B1 JP7174105 B1 JP 7174105B1 JP 2021083413 A JP2021083413 A JP 2021083413A JP 2021083413 A JP2021083413 A JP 2021083413A JP 7174105 B1 JP7174105 B1 JP 7174105B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pull
piston
projectile
engaging
moves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021083413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022176798A (ja
Inventor
泰宏 政野
Original Assignee
福岡ソフトバンクホークス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 福岡ソフトバンクホークス株式会社 filed Critical 福岡ソフトバンクホークス株式会社
Priority to JP2021083413A priority Critical patent/JP7174105B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7174105B1 publication Critical patent/JP7174105B1/ja
Publication of JP2022176798A publication Critical patent/JP2022176798A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

【課題】 安全性の高い応援用発射装置を提供する。【解決手段】応援用発射装置は、筒状のケースと、ケースから引き出される引出し方向に移動する引手部と、ケース内に固定されるシリンダ部と、シリンダ部内を気密状態で摺動するシール部及びシール部とは反対側に配置され引手部と係脱可能に係合する係合部を有するピストン部と、ピストン部が引出し方向に移動することで圧縮されるばね部と、を有し空気を噴射する空気噴射部と、空気噴射部の空気噴射方向前方に配置される被発射物を収容する被発射物収容部と、を備える応援用発射装置であって、係合部を介して引手部と係合状態であるピストン部が、引出し方向に所定位置まで移動して係合部の係合状態が解除されると、ばね部の復元力によってピストン部が移動して被発射物収容部に対して空気を噴射することで、被発射物を発射する。【選択図】 図2

Description

本発明は、スポーツ観戦時の応援などに用いられる応援グッズに関する。
従来、野球などのスポーツ観戦時にいわゆるジェット風船と呼ばれる風船が用いられている。ジェット風船は、吹き込まれた空気を推進力として飛ぶゴム風船である。例えば野球の場合には、応援するチームの攻撃前など特定のタイミングに、観戦者があらかじめ膨らましておいた風船を一斉に飛ばして応援を演出することに用いられる。ジェット風船は飛ばされた後の回収が大変であるなどの課題もあるため、これに代わる応援グッズが必要とされている。
また、スポーツでの応援や、お祝いのイベントにおける祝意などの演出に、紙テープやクラッカーなどもよく用いられる。クラッカーは少量の火薬を用いる通常のもの以外に、たとえば特許文献1のような圧縮空気により紙テープ等を飛ばすものもある。
特開2012-177491号公報
火薬を使うクラッカーは発火の危険性がある。また、特許文献1のような圧縮空気を用いたクラッカーの場合、タンク内に圧縮空気が注入された状態で用いられるため、火薬を使用しないとはいえ破裂などの危険性がある。また、一度、圧縮空気を放出させて紙テープ等を飛ばした場合、自転車用の空気ポンプ等を用いて空気タンクに空気を再注入する必要があり、再利用に手間がかかる。
本発明は安全性の高い応援用発射装置を提供することを目的とする。
本発明に係る応援用発射装置は、筒状のケースと、前記ケースから引き出される引出し方向に移動する引手部と、前記ケース内に固定されるシリンダ部と、前記シリンダ部内を気密状態で摺動するシール部及び前記シール部とは反対側に配置され前記引手部と係脱可能に係合する係合部を有するピストン部と、前記ピストン部が前記引出し方向に移動することで圧縮されるばね部と、を有し空気を噴射する空気噴射部と、前記空気噴射部の空気噴射方向前方に配置され、被発射物を収容する被発射物収容部と、を備える応援用発射装置であって、前記係合部を介して前記引手部と係合状態である前記ピストン部が、前記引出し方向に所定位置まで移動して前記係合部の係合状態が解除されると、前記ばね部の復元力によって前記ピストン部が移動して前記被発射物収容部に対して空気を噴射することで、前記被発射物を発射することを特徴とする。
本発明によれば、安全性の高い応援用発射装置を提供することができる。
応援用発射装置の斜視図である。 応援用発射装置の内部構造を示す図である。 応援用発射装置のピストン部の構造を示す図である。 応援用発射装置のピストン部の構造を示す図である。 応援用発射装置のシリンダ固定部の構造を示す図である。 応援用発射装置の引手を引いた状態の構造を示す図である。 応援用発射装置の係合部の拡大図である。 応援用発射装置の係合部の係合が解除される際の動きを示す図である。 応援用発射装置の係合部の係合が解除される際の拡大図である。 応援用発射装置において係合状態に戻す際の動きを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の応援用発射装置1は、スポーツ観戦などにおいて用いられる筒型の応援グッズである。応援用発射装置1に収容された紙テープ等のテープ状の被発射物を発射して、例えば応援の意を表すために用いられる。本実施形態の応援用発射装置1は、一例としてバットを模した形状のものであり、たとえば野球観戦における応援用として用いられる。
次に、図1~図5に基づき応援用発射装置1の各構成について説明する。なお、図2などの内部構造図においては、構造を把握しやすいように、シリンダ部32や圧縮コイルばね34などについては断面構造を示し、それ以外の部分についてはケース10の片側を外した状態の内部構造を概略的に示す。
応援用発射装置1は、ケース10と、蓋体12と、引手11と、コイルばね15と、係合部21と、ピストン部31と、シリンダ部32と、シリンダ固定部33と、ばね部としての圧縮コイルばね34と、第1のガイド部51と、第2のガイド部52と、テープ収容筒60等を備える。本実施形態の応援用発射装置1は、コイルバネ15や圧縮コイルばね34や、固定用のねじなど金属性が好ましいものを除き、樹脂で形成されればよく、衝撃に強いABS樹脂が好ましい。
以下の本実施形態の説明において、応援用発射装置1の中心軸に沿った方向のうち、引手11がケース10に対して相対的に引き出される方向を「引出し方向」、テープ等を装置前方に発射する方向を「発射方向」とも記載する。
ケース10は筒状に形成され、内部にテープ等を発射するための機構を収容する。ケース10は、円筒状のヘッド部10aと、ヘッド部10aより径が小さく絞られたグリップ部10bと、グリップ部10bの端部に形成されるエンドグリップ部10cを有する。エンドグリップ部10bには、開口部10dが形成される。引手11が引き出されていない状態では、操作リング11aだけ開口部10dからケース外に出ている。ケース10は内部が空洞であるため、手などで叩くとその打撃音が響きやすく、手などで叩く応援グッズとしても利用できる。
ケース10は、円筒状の応援用発射装置1(ケース10)の中心軸を通る面(x-z面)で分割される2つのパーツで構成されており、不図示のねじ穴にねじを締結して組み立てられるが、ケース10のパーツ数や分割位置はこれに限られない。また、結合方法もねじによる固定に限られず、係合爪と係合溝などによる嵌合などでもよい。
ヘッド部10aの先端側には、被発射物を装填する際に開閉される蓋体12が配置される。蓋体12は、発射口12aと、ヒンジ12bと、押え部12cとを有する。被発射物であるテープは、発射口12aから外部に発射される。ヒンジ12bは、蓋体12を開閉可能に支持する。テープの発射後に取手12dを掴んで蓋体12を開けて、使用済みのテープ収容筒60を取り出し、新しいものを装填することができる。
押え部12cは、発射口12aの内側にテープ収容筒60の先端部がはまるように形成される周状の段差である。押え部12cによってテープ収容筒60の先端が押えられて、テープの発射時にテープ収容筒60は飛び出さない。また、テープ収容筒60の先端に、押え部12cの段差が密着することで空気の漏れが少なくなり、テープを確実に発射することができる。
蓋体12は取手12dの付近に係合爪12eが形成され、ケース10側に形成される係合溝に係合爪12eが嵌ることで、蓋体12がケース10に固定される。これにより被発射物を発射させたときに蓋体12は開かない。
引手11は、応援用発射装置1から被発射物を発射するためのトリガーである。引手11は、操作リング11aと、第1のガイド孔11bと、第2のガイド孔11cと、突出部11dと、当接溝11eと、バネ取付部11gとを有する。本実施形態の引手11は、図2においてy軸方向の幅がz軸方向の幅よりも小さい、板状の部材である。引手11は、応援用発射装置1の中心軸上に操作リング11aからピストン部31側まで延出する部分と、シリンダ部32よりも径方向外側の位置において中心軸に対して平行に延びてコイルばね15に接続される部分と、両部分の間に形成される傾斜した部分とで構成される。
引手11は、ケース10の内面に形成される複数のガイドによってガイドされ、応援用発射装置1の中止軸を通るx-z面において中心軸に沿って移動する。具体的には、ケース10に形成されるガイド軸13aとガイド軸13bが、長穴状の第1のガイド孔11bと第2のガイド孔11cをそれぞれガイドする。また、第1のガイド軸13aと第2のガイド軸13bに形成されるねじ穴に固定されるねじの座金によっても第1・第2のガイド孔がガイドされる。
また、引手11は、図2におけるz軸方向両側から引手11を挟むようにガイドするガイド53や開口部10d、y軸方向両側から引手11を挟むようにガイドする不図示のガイドなどによってもガイドされる。なお、ケース内面に形成されるガイドは、たとえばリブ状にケース内面から延出して形成されればよいが、別部品としてケース内面に固定されてもよい。
引手11は、第1のガイド孔11bや第2のガイド孔11cなどによって中心軸方向のスライドの可動範囲が規定される。引手11は、ケース10に押し込まれた第1の位置(図2の状態)から、ケース10から引き出された第2の位置まで移動する。第2の位置は、引手11が引き出されて、第1のガイド孔11b、第2のガイド孔11c、当接溝11eが、ガイド軸13a、ガイド軸13b、ストッパ14にそれぞれ当接して停止する位置である。後述する動作により、引手11を引出し方向に第2の位置まで引き切ることで被発射物が発射される。
操作リング11aは、引っ張って被発射物を発射させる取手である。本実施形態ではリング状としたがこれに限られない。引っ張ることができればどのような形状でもよく、フック状や板状などでもよい。
突出部11dは、ピストン部31に連結される係合部21と係合する部分である。引手11が引かれると突出部11dを介してピストン部31に力が加わり、シリンダ部32に対してピストン部31を引くことができる。本実施形態において突出部11dは、引手11の傾斜した部分のシリンダ部32に近接する側に形成される。
バネ取付部11gは、引手11の操作リング11a側とは反対側の端部に形成され、コイルばね15が取り付けられる。コイルばね15の他端はケース10内に固定される。コイルばね15は、引手11の引出し方向への移動により伸びて引手11を発射方向に付勢する。
ピストン部31とシリンダ部32は、空気噴射部を構成する。空気噴射部は、ピストン部31が、圧縮された状態の圧縮コイルばね34の復元力によりシリンダ部32内に押されながら素早く移動することで、ピストン部31の移動方向前方の空気を勢い良く押し出して空気を噴射する。
図3~図5に基づいてピストン部31の構造を説明する。図3はピストン部31の構造を示す図であり、図4は、図3の矢印A方向視の図である。図5は、同矢印A方向視におけるシリンダ固定部33のみを示す図である。ピストン部31は、断面形状が十字状のピストンロッド部31aと、シール部35と、圧縮コイルばね34と、連結部31bなどから構成される。
ピストンロッド部31aは、ピストン部31の軸である。ピストンロッド部31aは、シリンダ固定部33の十字孔33aにガイドされてシリンダ部32の軸方向に移動する。なお、ピストンロッド部31aの断面形状は、圧縮コイルばね34を組み合わせることができれば十字状に限られず、円筒状や他の断面形状でもよい。
シール部35は、ピストンロッド部31aの先端に形成される。シール部35には、シーリングとしてOリング36が取り付けられており、シリンダ部32の内面と密接し気密状態で摺動する。なお、シール部35はOリングを用いる構成に限られず、シリンダ部32の内面に沿って気密状態を維持して摺動可能であれば他のシーリング構造でもよい。例えば、注射器などに用いられるガスケットでもよい。
ピストン部31のピストンロッド部31aの周囲には圧縮コイルばね34が配置される。圧縮コイルばね34は、引手11を引く力によってピストン部31が引き出されることで圧縮され、その復元力でピストンを押し戻すために用いられる。圧縮コイルばね34は一端側がシール部35に当接し、他端側がシリンダ固定部33に当接する。シリンダ固定部33はケース10内面に対して移動しないように固定されているため、ピストン部31が引き出されると、圧縮コイルばね34がシリンダ固定部33側に押し付けられて圧縮される。
連結部31bは、図2に示すように引手11と係合部21とがかみ合った係合状態において、係合部21やガイドピン38を介して引手11とピストンロッド部31aとを接続する部分である。連結部31bは、ピストンロッド部31aのシール部35側とは反対側に形成される。連結部31bには、ピストン部31の軸と平行な摺動面31cが形成される。摺動面31cは、後述の通り第2のガイド部52によってガイドされる。
また、連結部31bとピストンロッド部31aとの間にはくびれ部31dが形成される。くびれ部31dは、後述のようにピストン部31の動作に伴って弾性変形し、連結部31bを引手11から離れる方向(図面z軸方向)に変位させる。なお、係合状態が解除される方向、つまり、連結部31bや係合部21が引手11から離れる方向を、「解除方向」とも記載する。
連結部31bには引手11の突出部11dと係脱可能に係合する係合部21が配置される。係合部21と突出部11dの係合状態において、引手11が引出し方向に引き出される力が係合部21を介して連結部31b掛かり、ピストン部31が引手11と共に引出し方向に移動する。係合部21は、図4に示すように連結部31bを挟んでいる部分にガイドピン38が通されて連結部31bと連結される。係合部21は、ガイドピン38によって連結部31bに対して回転可能に支持される。係合部21は、係合状態が解除された非係合状態において、先端部21aがシリンダ固定部33に近づく方向(図3矢印Bの方向)に回転できる。
一方、連結部31bに形成される回転規制部31eが、係合部21の先端部21aの内壁面21bに当接して回転を規制するため、係合部21は図3に示す状態よりも引出し方向側に回転することはできない。なお、係合状態の場合は、先端部21aが突出部11dに当接しているため、いずれの方向にも回転しない。
さらに、係合部21は、ねじりコイルばね37によってガイドピン38周りに、内壁面21bが回転規制部31eに当接する方向(矢印Bの逆方向)に付勢されている。ねじりコイルばね37の端部37aは連結部31bに固定され、他端側の端部37bは係合部21の先端部21aの表面に形成される凹部に当接し、係合部21を付勢する。
ガイドピン38は、上述の通り係合部21をピストン部31に対して回転可能に支持するとともに、引出し方向への移動に伴って第1のガイド部51に当接してガイドされることで、係合部21をガイド面の方向にガイドする。ガイドピン38は図4に示すように、係合部21の両側部と、その間の連結部31bにそれぞれ形成される孔に通される。ガイドピン38は、係合部21の両側部よりも外側まで突出している。この突出している部分が第1のガイド部51に当接してガイドされる。
なお、ガイドピン38は、係合部21などから抜けないようにケース10の内面によって両側から保持されればよい。また、ガイドピン38は、係合部21を連結部31bに対して回転可能に支持できれば独立した部品でなくてもよく、係合部21や連結部31bの一部として形成されてもよい。
シリンダ部32は、応援用発射装置1の中心軸に沿ってケース10の前方側に配置される。シリンダ部32は、シリンダ室32aと、被発射物収容部である装填室32bと、シリンダ室32aと装填室32bの間の隔壁32cとを有する。
シリンダ室32aはピストン部31が収容されており、ピストン部31が、係合状態の引手11によって引き出されたり係合状態が解除されて圧縮コイルばね34によって押し戻されたりして、摺動する空間である。ピストン部31が引出し方向に移動すると、シリンダ室32a内に空気が吸入される。
装填室32bは、テープ収容筒60が装填される空間である。上述のように、蓋体12を開けて装填室32b内にテープ収容筒60を装填したり取り出したりできる。
隔壁32cは、装填室32bの底面を構成し、テープ収容筒60は隔壁32cに当接するまで押し込まれて装填される。また、隔壁32cの中央には開口部32dが形成されている。ピストン部31が引出し方向に引き出されていくと、蓋体12の発射口12a、装填室32b内のテープ収容筒60、開口部32dを通って空気がシリンダ室32a内に吸入される。
シリンダ部32は、先端側がケース10内に形成されるリブによって位置決めされる。また、後端側にはめ込まれたシリンダ固定部33が、ケース10内面に形成される固定用リブ55によって固定されることにより、シリンダ部32の後端側も固定される。
第1のガイド部51は、引手11と係合状態のピストン部31が引出し方向に移動する際に、ガイドピン38をガイド面でガイドする。第1のガイド部51は、ガイドピン38をガイド面に沿って移動させることで、係合部21を解除方向にガイドする。第1のガイド部51は、図2に示すようにガイドピン38の引出し方向への移動方向の延長上に、引手11の両側のケース内面に形成される。第1のガイド部51は、係合部21の両側面よりも外側の位置に形成され、ガイドピン38の係合部21から外側に突出している部分だけに当接する。第1のガイド部51は、係合部21の両側面に接触しない位置までケース内面から延出して形成されるが、ねじ等によりケースに固定されてもよい。
第2のガイド部52は、連結部31bの摺動面31cに接して、連結部31bの移動をガイド及び規制する。第2のガイド部52のガイド面は、摺動面31cに対向するようにケース10の内面から延出して形成される。
テープ収容筒60は、内部に被発射物であるテープを収容する筒状容器である。本実施形態においては、テープ収容筒60の内部にテープの一部が固定され、発射しても飛びきってしまわない構造で収容される。テープは例えば巻き取られた状態で収容されればよく、複数個収容されてもよい。上述の通りテープ収容筒60は発射時に装填室32d内にとどまるため、発射後もテープは応援用発射装置1とつながった状態である。これにより、発射後に応援用発射装置1から延びるテープを引き寄せて簡単に回収することができる。テープ収容筒60は、ピストン部31が引出し方向に移動した際に、発射口12aからテープ収容筒60を通ってシリンダ室32aに空気が流入可能な程度に通気性を有する。
なお、テープ収容筒60の両端の開口部は、両側または片側がスポンジなどの通気性を有する蓋で塞がれていてもよい。たとえば、装填室32dに装填された状態においてテープに対してピストン部31側(発射方向上流側)の開口部をスポンジ等の蓋で塞いだ場合は、ピストン部31からの噴射空気を逃さず受けて、その前方のテープをより勢いよく押し出して発射することができる。また、装填された状態でテープの前方の発射口12a側の開口部をスポンジ等で塞ぐことで、発射前にテープが出ないように押えるとともに、空気を逃さず発射できる。テープ収容筒60の両側の蓋は、ピストン部31が引出し方向に移動する際に吸引される空気が通るので、通気性も有しつつ、噴射時に空気の圧力を受けることができるものであればスポンジ以外でもよく、小さい開口が複数形成された樹脂や紙などの蓋でもよい。
次に、図6~図10に基づいて、本実施形態の応援用発射装置1の動作について説明する。図6~図9は、応援用発射装置1がテープを発射する際の動作を説明する図であり、図10は、発射後に再度発射可能な係合状態に戻す動作を説明する図である。
まず、利用者がテープを発射させるために、片手で応援用発射装置1のヘッド部10aやグリップ部10bを持ち、もう一方の手で引手11を掴んでケース10から引き出す操作を行う。そうすると、引手11やピストン部31が、図2に示す状態から引出し方向に移動する。このとき、係合部21と引手11は、先端部21aと突出部11dが噛み合った係合状態であるため、引手11が引かれるのに伴ってピストン部31も移動する。ピストン部31の摺動面31cは第2のガイド部52にガイドされており、連結部31b及び係合部21は係合状態が解除される方向に移動することができないので、引手11の動作に伴って移動する際にも係合状態が外れることなく維持される。
そして、図6に示す位置まで引手11やピストン部31が移動すると、ガイドピン38が第1のガイド部51のガイド面に接触する。図7には、ガイドピン38が第1のガイド部51に接触した状態を実線で示し、さらに引出し方向に移動した状態を破線で示す。ガイドピン38が第1のガイド部51に接触した状態から、引手11が引出し方向にさらに移動すると、ガイドピン38はガイド面を摺動してガイドされながら矢印aの方向に移動する。一方、連結部31bは、まだ摺動面31cの一部が第2のガイド部52に当接しており、動きが規制される。そのため、ガイドピン38が矢印aの方向に移動するのに伴い、くびれ部31dが弾性変形し、第2のガイド部に接していない連結部31bの先端側が解除方向(引手11から離れる方向)である矢印bの方向に変位する。これにより、係合部21の先端部21aも、突出部11dから離れる解除方向に移動する。引手11の移動に伴ってこのような解除方向への移動が進み、徐々に非係合状態に近づく。
図8及び図9に、引手11がさらに引出し方向に引かれて、係合状態が解除される際の動作を示す。図9は図8における、係合部21付近の拡大図である。図7の破線で示す状態から引手11がさらに引かれると、くびれ部31dが弾性変形しつつピストン部31が引出し方向に移動することで、係合部21が解除方向にさらに移動する。そして、摺動面31cが第2のガイド部52の端部よりも引出し方向側に移動すると、連結部31bは第2のガイド部52によって規制されなくなる。この規制されなくなる位置(所定位置)まで、連結部31bが移動すると、くびれ部31dがさらに弾性変形して連結部31bが解除方向により大きく変位する。この際に、係合部21の先端部21aと突出部11dとの噛み合いが外れて、係合状態が解除される。
係合状態が解除されると、圧縮コイルばね34の復元力によってピストン部31は空気の噴射方向(発射方向)に勢いよく移動し始めるとともに、引手11は引き切られて第2の位置で停止する。この際、突出部11dは先端部21aよりも引出し方向側に移動してしまうので、ピストン部31は弾性変形が元に戻りながら噴射方向に移動する。ピストン部31が噴射方向に移動することで、シリンダ室32a内の空気が装填室32bのテープ収容筒60内のテープに勢いよく噴射され、テープが発射される。
以上のような動作で、本実施形態の応援用発射装置1はテープを発射する。本実施形態のように、第1のガイド部51と第2のガイド部52を利用して、係合部21と引手11との係合状態を解除して発射する構成としたことにより、引手11が引き切られる位置に到達する際に確実にテープが発射されるようにコントロールできる。つまり、ガイドピン38が第1のガイド部52に接するまでは、摺動面31cがガイド部52に当接しているため係合状態が維持され、その後ガイドピン38が第1のガイド部51に沿って変位し始めても引き続き第2のガイド部52によるガイドにより係合状態が維持される。そして、摺動面31cが第2のガイド部52よりも引出し方向側に移動したところで連結部31bや係合部21が瞬間的により大きく変位して係合状態が解除される。従って、引手11やピストン部31が決められた位置に到達したときに、確実に係合状態を解除してピストン部31による噴射動作に切り替えることができる。
このように、引手11が引き切られる位置までピストン部31が移動し、圧縮コイルばね34が十分に圧縮された状態からピストン部31が噴射方向に移動するので、噴射される空気の量や勢いが足りないといったことが起こらず、テープを確実に発射することができる。また、引手11を引き切る位置まで引かないとテープが発射されないため、誤って発射してしまうことも防止できる。
図10に基づき、係合状態が解除された係合部21と引手11を係合状態に戻す動作について説明する。図10において、引手11が係合部21に接触する位置まで戻った状態を実線で示し、さらに引手11がシリンダ部32側に移動した状態を破線で示している。引手11は、発射後に手を離すと、図8に示す発射直後の位置からコイルばね15の復元力によって発射方向に移動する。引手11の突出部11dが係合部21の先端部21aに当接した状態から、引手11がさらにシリンダ部32の方向(矢印eの方向)に移動すると、係合部21が突出部11dに押されてガイドピン38周りの矢印dの方向に回転する。
そして図10の破線で示すように、突出部11dが係合部21を回転させながら移動し、突出部11dが先端部21aよりもシリンダ部32側に移動した時点で、係合部21がねじりコイルばね37の復元力により矢印dの反対方向に回転する。そして係合部21は突出部11dによって形成される凹部の位置に戻り、図2の係合状態に戻る。
以上のような動作により、被発射物を発射した場合に、再び発射可能な状態に簡単に戻すことができるので、新しいテープ収容筒60を装填することで応援用発射装置1を繰り返し利用することができる。
なお、この非係合状態から係合状態に戻る動作において、コイルばね15の復元力によって引手11を引き戻して自動的に係合状態まで戻るように構成されてもよいし、引手11の操作リング11aなどを利用者が手で押し込む力で係合状態に戻るように構成されてもよい。
以上の本実施形態の応援用発射装置1によれば、火薬を使わずに安全な機構でテープを発射して応援の演出に使用することができる。また、ピストン部31の各部やガイド部等が引手11を引き切る位置において係合状態が解除されるように構成されることで、引手が引き切られた場合に確実にテープを発射させることができる。引手が引き切られるまでは発射されないので、誤ってテープが発射されることも防止できる。従って、本実施形態によれば安全な応援用発射装置1を提供できる。
また、本実施形態のようにテープの一端側が応援用発射装置1内につながってとどまるようにすれば、発射後のテープの回収が容易である。
なお、本実施形態においては、くびれ部31dを弾性変形させて係合状態を解除するとしたがこれに限られない。各部に使用される樹脂等の素材の強度や各部の形状・配置関係に応じて、ピストン部31の引手11との係合に関係する部分(係合部21や連結部31bやくびれ部31dなど)のいずれかの部分あるいは複数の部分が弾性変形して係脱可能となっていてもよい。
本実施形態においては、テープ収容筒60に一端側が固定されたテープを用いるとしたが、テープが応援用発射装置1から飛び出してしまってよい場合には、テープを固定せずに収容してもよい。また、応援用発射装置1によって実現したい演出内容に応じて紙吹雪などの空気で発射可能なものをテープ収容筒60に収容してもよい。
また、本実施形態においては、係合部21の回転により係合状態に戻して繰り返し発射可能な構成としたが、使い切りでもよい場合などに係合部21の回転機構を省略し、例えば連結部31bと係合部21とが一体的に形成された構成としてもよい。
また、本実施形態においては野球観戦用としてバットの形状を模したものを示したが、これに限られず、本実施形態のピストン部や引手等の機構を収容可能な筒状の構造であれば、形状は限定されない。たとえば、グリップ部10bの無い単純な筒状の形状でもよいし、持ちやすいように適当な位置にグリップ部10bのような絞られた部分が形成されるものでもよい。
1 応援用発射装置
10 ケース
10a ヘッド部
10b グリップ部
11 引手
11a 操作リング
11b 第1のガイド孔
11c 第2のガイド孔
11d 突出部
12 蓋体
15 コイルばね
21 係合部
21a 先端部
31 ピストン部
31a ピストンロッド部
31b 連結部
31c 摺動面
31d くびれ部
32 シリンダ部
32a シリンダ室
32b 装填室
32c 隔壁
33 シリンダ固定部
34 圧縮コイルばね
35 シール部
36 Oリング
37 ねじりコイルばね
38 ガイドピン
51 第1のガイド部
52 第2のガイド部
60 テープ収容筒

Claims (6)

  1. 筒状のケースと、
    前記ケースから引き出される引出し方向に移動する引手部と、
    前記ケース内に固定されるシリンダ部と、前記シリンダ部内を気密状態で摺動するシール部及び前記シール部とは反対側に配置され前記引手部と係脱可能に係合する係合部を有するピストン部と、前記ピストン部が前記引出し方向に移動することで圧縮されるばね部と、を有し空気を噴射する空気噴射部と、
    前記空気噴射部の空気噴射方向前方に配置される、被発射物を収容する被発射物収容部と、を備える応援用発射装置であって、
    前記係合部を介して前記引手部と係合状態である前記ピストン部が、前記引出し方向に所定位置まで移動して前記係合部の係合状態が解除されると、前記ばね部の復元力によって前記ピストン部が移動して前記被発射物収容部に対して空気を噴射することで、前記被発射物を発射することを特徴とする応援用発射装置。
  2. 前記ピストン部の一部が弾性変形することにより、前記係合状態が解除されることを特徴とする請求項1に記載の応援用発射装置。
  3. 前記係合部はガイドピンによって前記ピストン部に連結され、
    前記ピストン部が前記引出し方向に移動する際に前記ガイドピンが前記ケースの内面に形成されるガイド面にガイドされることで前記ピストン部の一部が弾性変形し、前記係合状態が解除されることを特徴とする請求項2に記載の応援用発射装置。
  4. 前記引手部は、前記引出し方向における第1の位置から第2の位置までガイドされ、
    前記引手部が前記第2の位置に到達する際における前記弾性変形により、前記係合状態が解除されることを特徴とする請求項3に記載の応援用発射装置。
  5. 前記係合部が、前記係合状態が解除された状態において、前記空気噴射方向に移動する前記引手部によって押し込まれる方向にのみ回転可能であり、
    前記押し込まれる方向に前記係合部が回転することで前記係合状態に戻ることを特徴とする請求項3または4に記載の応援用発射装置。
  6. 前記被発射物は、筒状容器に一部が固定されて収容されるテープであり、前記被発射物の発射の際に、前記筒状容器は前記被発射物収容部内に留まり、前記テープのみ外部に発射されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の応援用発射装置。
JP2021083413A 2021-05-17 2021-05-17 応援用発射装置 Active JP7174105B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021083413A JP7174105B1 (ja) 2021-05-17 2021-05-17 応援用発射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021083413A JP7174105B1 (ja) 2021-05-17 2021-05-17 応援用発射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7174105B1 true JP7174105B1 (ja) 2022-11-17
JP2022176798A JP2022176798A (ja) 2022-11-30

Family

ID=84100505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021083413A Active JP7174105B1 (ja) 2021-05-17 2021-05-17 応援用発射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7174105B1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5267549A (en) * 1992-06-15 1993-12-07 Tonka Corporation Air-powered toy gun
US5605140A (en) * 1995-01-19 1997-02-25 Tonka Corporation Toy gun with concealed secondary barrel
JP2002013899A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Tomy Co Ltd 空気銃玩具、銃身及び玉発射装置
JP2010169274A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Agatsuma:Kk 紙鉄砲玩具
US8671926B1 (en) * 2012-12-20 2014-03-18 Hasbro, Inc. Toy launcher apparatus with inner and outer tubes

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5267549A (en) * 1992-06-15 1993-12-07 Tonka Corporation Air-powered toy gun
US5605140A (en) * 1995-01-19 1997-02-25 Tonka Corporation Toy gun with concealed secondary barrel
JP2002013899A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Tomy Co Ltd 空気銃玩具、銃身及び玉発射装置
JP2010169274A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Agatsuma:Kk 紙鉄砲玩具
US8671926B1 (en) * 2012-12-20 2014-03-18 Hasbro, Inc. Toy launcher apparatus with inner and outer tubes

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022176798A (ja) 2022-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7156085B2 (en) Toy gun
US7287526B1 (en) Toy projectile launcher with slidable outer cylinder and stationary inner compression member
US8596255B2 (en) Super absorbent polymer projectile launching device
US8011355B2 (en) Cartridge-based air gun
JP5401677B2 (ja) 安全性が高くかつ繰り返しの使用が可能な発射機
US8678877B2 (en) Marker tag darts, dart guns therefor, and methods
EP2290316B1 (en) Toy gun
CN116981904A (zh) 带存储筒的高性能短射弹发射器
JP7174105B1 (ja) 応援用発射装置
US9200865B2 (en) Toy gun and toy gun gas cartridge loading device
JP2013034622A (ja) 射出玩具と射出玩具を有する玩具体
CN105727573A (zh) 吹箭筒玩具的触发机构
KR102180999B1 (ko) 시위진압용 최루탄 발사총
CN213192521U (zh) 一种玩具发射筒自由发射杆机构
JP3406213B2 (ja) 模擬砲弾発射筒
CN112393639A (zh) 玩具射弹枪
CN111238299A (zh) 玩具发射装置及其子弹
JP2657779B2 (ja) 玩具空気銃
US20160348999A1 (en) Projectile Launching Device
JP2014014699A (ja) 射出玩具と射出玩具を有する玩具体
TWI338119B (ja)
JPH03287000A (ja) 遊戯銃用弾丸及びその発射装置
KR101192473B1 (ko) 오색테이프 발사용 축포
JPH0416715B2 (ja)
JP2002250598A (ja) クラッカー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7174105

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150