最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る解析システムは、第1の車両に搭載され、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する第1の車載装置と、方法算出部と、第2の車両に搭載され、前記第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する第2の車載装置とを備え、前記第1の車載装置は、前記第1のセンサの計測結果および前記第2のセンサの計測結果に基づいて、前記第1の車両に関する解析を行い、解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果を前記方法算出部へ送信し、前記方法算出部は、前記第1の車載装置から受信した前記解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果に基づいて、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出し、算出した前記方法情報を前記第2の車載装置へ送信し、前記第2の車載装置は、前記第3のセンサの計測結果、および前記方法算出部から受信した前記方法情報に基づいて、前記第2の車両に関する解析を行う。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(2)好ましくは、前記第1の車載装置は、さらに、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサと異なる種類であり、かつ前記第3のセンサと同じ種類の第4のセンサの計測結果を取得し、前記第1のセンサの計測結果とともに、または前記第1のセンサの計測結果の代わりに、対応の前記第4のセンサの計測結果を前記解析結果とともに前記方法算出部へ送信し、前記方法算出部は、前記第1の車載装置から受信した前記解析結果および対応の前記第4のセンサの計測結果に少なくとも基づいて、前記方法情報を算出する。
このような構成により、第1の車両が備えるセンサであって方法情報の算出に用いるセンサを第2の車両が備えていない場合においても、第2の車両が備えるセンサの計測結果に基づいて、第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。
(3)好ましくは、前記第1のセンサおよび前記第3のセンサは、車両の備えている機器の状態を計測するセンサであり、前記第2のセンサは、車両の外部の状態を計測するセンサ、または車両の運転者の状態を計測するセンサである。
このような構成により、たとえば、第2の車両が、車両の備えている機器の状態を計測するセンサを備え、かつ、第1の車両における車両の外部の状態を計測するセンサ、または車両の運転者の状態を計測するセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。
(4)本発明の実施の形態に係る車載装置は、車両における第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第1のセンサの計測結果および前記第2のセンサの計測結果に基づいて、前記車両に関する解析を行う解析部と、前記第2のセンサの計測結果を除く、前記解析部の解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果を、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出する方法算出部へ送信する送信部とを備える。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(5)本発明の実施の形態に係る管理装置は、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果、および対応の前記第1のセンサの計測結果を第1の車載装置から受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果に基づいて、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出する算出部と、前記算出部によって算出された前記方法情報を、第2の車両に搭載される第2の車載装置へ送信する送信部とを備える。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(6)本発明の実施の形態に係る車載装置は、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果と、対応の前記第1のセンサの計測結果とに基づいて算出された、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を受信する受信部と、前記第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第3のセンサの計測結果および前記受信部によって受信された前記方法情報に基づいて、自己の搭載される第2の車両に関する解析を行う解析部とを備える。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(7)本発明の実施の形態に係る解析方法は、第1の車両に搭載される第1の車載装置と、方法算出部と、第2の車両に搭載される第2の車載装置とを備える解析システムにおける解析方法であって、前記第1の車載装置が、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得するステップと、前記第1の車載装置が、前記第1のセンサの計測結果および前記第2のセンサの計測結果に基づいて、前記第1の車両に関する解析を行い、解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果を前記方法算出部へ送信するステップと、前記方法算出部が、前記第1の車載装置から受信した前記解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果に基づいて、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出し、算出した前記方法情報を前記第2の車載装置へ送信するステップと、前記第2の車載装置が、前記第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得するステップと、前記第2の車載装置が、前記第3のセンサの計測結果、および前記方法算出部から受信した前記方法情報に基づいて、前記第2の車両に関する解析を行うステップとを含む。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(8)本発明の実施の形態に係る解析方法は、車載装置における解析方法であって、車両における第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得するステップと、取得した前記第1のセンサの計測結果および前記第2のセンサの計測結果に基づいて、前記車両に関する解析を行うステップと、前記第2のセンサの計測結果を除く、解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果を、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出する方法算出部へ送信するステップとを含む。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(9)本発明の実施の形態に係る解析方法は、管理装置における解析方法であって、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果、および対応の前記第1のセンサの計測結果を第1の車載装置から受信するステップと、受信した前記解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果に基づいて、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出するステップと、算出した前記方法情報を、第2の車両に搭載される第2の車載装置へ送信するステップとを含む。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(10)本発明の実施の形態に係る解析方法は、車載装置における解析方法であって、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果と、対応の前記第1のセンサの計測結果とに基づいて算出された、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を受信するステップと、前記第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得するステップと、取得した前記第3のセンサの計測結果および受信した前記方法情報に基づいて、自己の搭載される第2の車両に関する解析を行うステップとを含む。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(11)本発明の実施の形態に係る解析プログラムは、車載装置において用いられる解析プログラムであって、コンピュータを、車両における第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第1のセンサの計測結果および前記第2のセンサの計測結果に基づいて、前記車両に関する解析を行う解析部と、前記第2のセンサの計測結果を除く、前記解析部の解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果を、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出する方法算出部へ送信する送信部、として機能させるためのプログラムである。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(12)本発明の実施の形態に係る解析プログラムは、管理装置において用いられる解析プログラムであって、コンピュータを、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果、および対応の前記第1のセンサの計測結果を第1の車載装置から受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果に基づいて、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出する算出部と、前記算出部によって算出された前記方法情報を、第2の車両に搭載される第2の車載装置へ送信する送信部、として機能させるためのプログラムである。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
(13)本発明の実施の形態に係る解析プログラムは、車載装置において用いられる解析プログラムであって、コンピュータを、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果と、対応の前記第1のセンサの計測結果とに基づいて算出された、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を受信する受信部と、前記第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第3のセンサの計測結果および前記受信部によって受信された前記方法情報に基づいて、自己の搭載される第2の車両に関する解析を行う解析部、として機能させるためのプログラムである。
このような構成により、第2の車両が第1の車両のセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく第1の車両と同等または類似の解析結果を得ることができる。したがって、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係る車載通信システムの構成の一例を示す図である。
図1を参照して、車載通信システム401は、車外通信装置111Aと、スイッチ装置151とを備える。
車載通信システム401は、車両101に搭載される。車両101には、複数の機能部111が設けられる。
スイッチ装置151は、たとえばイーサネットケーブル10により複数の機能部111と接続されており、自己に接続された複数の機能部111と通信を行うことが可能である。スイッチ装置151および機能部111間では、たとえば、イーサネット(登録商標)フレームを用いて情報のやり取りが行われる。
車外通信装置111Aは、機能部111の1つであり、車両101の外部における外部装置と通信可能である。
具体的には、たとえば、車外通信装置111Aは、TCU(Telematics Communication Unit)であり、LTE(Long Term Evolution)または3G等の通信規格に従って無線基地局装置161と無線通信を行うことが可能である。
車外通信装置111Aは、外部装置の一例である管理装置201と無線基地局装置161を介して通信可能である。管理装置201は、たとえば、サーバである。
図2は、本発明の実施の形態に係る車載通信システムの適用例を示す図である。
図2を参照して、車載通信システム401の適用例では、スイッチ装置151は、たとえば、車外通信装置111A、LiDAR(Light Detection and Ranging)111B、運転支援装置111C、カメラ111Dおよびセントラルゲートウェイ111Fとイーサネットケーブル10により接続される。
ここで、LiDAR111B、運転支援装置111C、カメラ111Dおよびセントラルゲートウェイ111Fは、機能部111の一例である。
スイッチ装置151は、ある機能部111から受信したイーサネットフレームをその宛先に応じて他の機能部111へ送信する。
より詳細には、スイッチ装置151は、受信したイーサネットフレームに含まれる送信元MAC(Media Access Control)アドレスおよび宛先MACアドレスに基づいて、当該イーサネットフレームを宛先の機能部111へ送信する。
セントラルゲートウェイ111Fは、たとえば、CAN(Controller Area Network)(登録商標)の規格に従うCANバス11により各制御デバイス122と接続される。
セントラルゲートウェイ111Fは、たとえば、異なるCANバス11にそれぞれ接続された制御デバイス122間における情報の中継処理を行い、また、スイッチ装置151および制御デバイス122間における情報の中継処理を行う。
LiDAR111Bは、たとえば、レーザ光を照射するためのレーザ機器、物体によるレーザ光の散乱光を受光するための受光素子、対応するソフトウェアを搭載したCPU(Central Processing Unit)および処理回路等を含む。
カメラ111Dは、車両101の周囲を撮影するための撮像素子、対応するソフトウェアを搭載したCPUおよび処理回路等を含む。
図3は、本発明の実施の形態に係る解析システムの構成を示す図である。
図3を参照して、解析システム301は、車両101である1または複数の車両101A(第1の車両)に搭載された第1の車載装置と、車両101である1または複数の車両101B(第2の車両)に搭載された第2の車載装置と、方法算出部102とを備える。方法算出部102は、一例として、図1に示す管理装置201である。
図4は、本発明の実施の形態に係る複数の機能部の構成の一例を示す図である。
図4を参照して、車両101Aには、制御デバイス122の一例として、エンジン制御デバイス122Aおよびブレーキ制御デバイス122Bが搭載されている。
第1の車載装置の一例である運転支援装置111Cは、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する。
たとえば、第1のセンサは、車両101Aの備えている機器の状態を計測するセンサであり、制御デバイス122に含まれるセンサである。
具体的には、たとえば、エンジン制御デバイス122Aは、エンジンの制御量を計測するセンサ131Aを含む。
センサ131Aは、たとえば、計測したエンジンの制御量を示すセンサ情報S1Aを出力する。
エンジン制御デバイス122Aは、センサ131Aから出力されたセンサ情報S1Aを含むイーサネットフレームを作成し、当該イーサネットフレームを作成した時刻t1を計測時刻として当該イーサネットフレームに含める。
そして、エンジン制御デバイス122Aは、当該イーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定し、当該イーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
また、たとえば、ブレーキ制御デバイス122Bは、ブレーキの圧力を計測するセンサ131Bを含む。
センサ131Bは、たとえば、計測したブレーキの圧力を示すセンサ情報S1Bを出力する。
ブレーキ制御デバイス122Bは、センサ131Bから出力されたセンサ情報S1Bを含むイーサネットフレームを作成し、当該イーサネットフレームを作成した時刻t2を計測時刻として当該イーサネットフレームに含める。
そして、ブレーキ制御デバイス122Bは、当該イーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定し、当該イーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
たとえば、第2のセンサは、車両101Aの外部の状態を計測するセンサであり、LiDAR111Bおよびカメラ111D等である。
LiDAR111Bは、たとえば、車両101Aの周囲の物体を定期的に検知し、計測結果として検知結果を示すセンサ情報S2A、および検知した時刻t3を含むイーサネットフレームを作成する。LiDAR111Bは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定する。そして、LiDAR111Bは、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
カメラ111Dは、たとえば、車両101Aの周囲の物体を定期的に撮影し、計測結果として撮影画像を示すセンサ情報S2B、および撮影した時刻t4を含むイーサネットフレームを作成する。カメラ111Dは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定する。そして、カメラ111Dは、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
運転支援装置111Cは、第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101Aに関する解析を行う。
図5は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける運転支援装置の構成の一例を示す図である。
図5を参照して、運転支援装置111Cは、通信部14と、処理部12と、記憶部13とを含む。通信部14は、送信部23を含む。処理部12は、取得部21と、解析部22とを含む。記憶部13は、たとえば、不揮発性メモリである。
通信部14は、他の機能部111から送信されたイーサネットフレームを受信する。
より詳細には、通信部14は、たとえば、エンジン制御デバイス122Aから送信されたイーサネットフレーム、およびブレーキ制御デバイス122Bから送信されたイーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で受信し、受信した各イーサネットフレームを記憶部13に保存する。
また、通信部14は、たとえば、LiDAR111Bから送信されたイーサネットフレーム、およびカメラ111Dから送信されたイーサネットフレームをスイッチ装置151経由で受信し、受信したイーサネットフレームを記憶部13に保存する。
処理部12における取得部21は、車両101Aにおける第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する。
取得部21は、たとえば、通信部14によって記憶部13に保存されたLiDAR111Bからのイーサネットフレームに含まれるセンサ情報S2Aおよび時刻t3を取得して解析部22へ出力する。
また、取得部21は、たとえば、記憶部13に保存された複数のイーサネットフレームのうち、取得した時刻t3の前後の所定範囲における時刻を含むイーサネットフレームからセンサ情報および当該時刻を取得して解析部22へ出力する。
具体的には、取得部21は、たとえば、時刻t3の前後の所定範囲における時刻t1および時刻t1に対応するセンサ情報S1Aを記憶部13から取得して解析部22へ出力する。
また、取得部21は、たとえば、時刻t3の前後の所定範囲における時刻t2および時刻t2に対応するセンサ情報S1B、ならびに時刻t4および時刻t4に対応するセンサ情報S2Bを記憶部13から取得して解析部22へ出力する。
解析部22は、取得部21によって取得された第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101Aに関する解析を行う。
より詳細には、解析部22は、たとえば、取得部21から受けたセンサ情報S1A,S1Bと、センサ情報S2Aおよびセンサ情報S2Bの少なくともいずれか一方とに基づいて、時刻t3において自己の車両101Aの前方に対象物が存在するか否かを解析する。
そして、解析部22は、たとえば、解析した結果(以下、解析結果R1とも称する。)と、第1のセンサの計測結果であるセンサ情報S1A,S1Bとを対応付けた解析情報を作成して通信部14における送信部23へ出力する。
送信部23は、第2のセンサの計測結果を除く、解析部22の解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果を、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する方法算出部102へ送信する。
より詳細には、送信部23は、解析部22から受けた解析情報を、通信部14、スイッチ装置151、車外通信装置111Aおよび無線基地局装置161経由で方法算出部102へ送信する。
具体的には、送信部23は、解析部22から受けた解析情報を含むIPパケットを作成し、作成したIPパケットをイーサネットフレームに含めて、当該イーサネットフレームの宛先MACアドレスを車外通信装置111AのMACアドレスに設定する。そして、送信部23は、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で車外通信装置111Aへ送信する。
車外通信装置111Aは、運転支援装置111Cにおける通信部14から送信されたイーサネットフレームを受信し、受信したイーサネットフレームに含まれるIPパケットを取得して方法算出部102へ送信する。
図6は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける方法算出部の一例を示す図である。
図6を参照して、方法算出部102は、受信部31と、算出部32と、送信部33と、記憶部34とを含む。
方法算出部102は、第1の車載装置の一例である運転支援装置111Cから受信した解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する。
より詳細には、方法算出部102における受信部31は、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく車両101Aに関する解析結果R1、および対応の第1のセンサの計測結果を運転支援装置111Cから受信する。
具体的には、受信部31は、運転支援装置111Cから送信された解析情報を含むIPパケットを受信し、受信したIPパケットから解析結果R1およびセンサ情報S1A,S1Bを含む解析情報を取得して記憶部34に保存する。記憶部34は、たとえば、不揮発性メモリである。
図7は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける解析情報の一例を示す図である。
図7を参照して、方法算出部102によって受信された解析情報が、記憶部34に蓄積される。図7に示す解析情報では、ある時刻t3である時刻t3-1において、解析結果R1が「対象物なし」であり、対応の第1のセンサの計測結果がセンサ情報S1A-1,S1B-1である。時刻t3-1と異なる時刻t3である時刻t3-2において、解析結果R1が「対象物あり」であり、対応の第1のセンサの計測結果がセンサ情報S1A-2,S1B-2である。また、他の時刻t3である時刻t3-3において、解析結果R1が「対象物なし」であり、対応の第1のセンサの計測結果がセンサ情報S1A-3,S1B-3である。
算出部32は、受信部31によって受信された解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する。
より詳細には、算出部32は、たとえば、機械学習を用いて、解析結果R1とセンサ情報S1A,S1Bの組(以下、第1データとも称する。)との関係を推定する。
具体的には、算出部32は、たとえば、機械学習のモデルの一例である判定モデルを作成する。
判定モデルは、一例として、解析情報に含まれる第1データが、解析結果R1が「対象物あり」である場合の第1データであるか、または解析結果R1が「対象物なし」である場合の第1データであるかを判定可能である。判定モデルは、機械学習によって自動的に作成されるアルゴリズムである。
算出部32は、判定モデルを作成するために、たとえば、記憶部34に保存されている解析情報から解析結果R1および第1データの複数のセットを選択して学習用データセットを作成し、作成した学習用データセットを記憶部34に保存する。
また、算出部32は、たとえば、記憶部34に保存されている解析情報から学習用データセットに用いていない複数の第1データを選択して検証用データセットを作成し、作成した検証用データセットを記憶部34に保存する。
そして、算出部32は、たとえば、学習用データセットを記憶部34から取得し、取得した学習用データセットをディープラーニング(Deep Learning)の手法に沿って、多層化したニューラルネットワークへ入力する。
算出部32は、多層化したニューラルネットワークに対して、第1データが、解析結果R1が「対象物あり」である場合の第1データであるか否かを判定できるように機械学習させることにより判定モデルを作成する。
このような機械学習の結果、判定モデルは、たとえば、入力された第1データに基づいて、解析結果が「対象物あり」であるか、または解析結果が「対象物なし」であるかを判定する。
次に、算出部32は、たとえば、作成した判定モデルの判定精度を検証するために、検証用データセットに含まれる複数の第1データを順番に選択し、選択した第1データを判定モデルへ入力する。
判定モデルは、第1データが入力されると、たとえば、当該第1データに対応する解析結果が「対象物あり」であるか、または「対象物なし」であるかの判定結果を付した第1データ(以下、検証済み第1データとも称する。)を出力する。
算出部32は、判定モデルから出力された検証済み第1データに付された判定結果が正しいか否かを判断する。
より詳細には、算出部32は、たとえば、記憶部34における解析情報を参照して、検証済み第1データに対応する解析結果R1を検索し、検索した解析結果R1と検証済み第1データに付された判定結果の内容とを照合する。
算出部32は、解析情報に含まれる解析結果R1と、判定結果の内容とが一致する場合、判定結果が正しいと判断する。
算出部32は、作成した判定モデルの判定精度が良好である場合、たとえば、判定モデルから出力された各検証済み第1データのうち、判定結果が正しいと判断された検証済み第1データの割合が所定の閾値以上である場合、作成した判定モデルを方法情報F2として記憶部34に保存するとともに送信部33へ出力する。
一方、算出部32は、たとえば、判定モデルから出力された各検証済み第1データのうち、判定結果が正しいと判断された検証済み第1データの割合が上記所定の閾値より小さい場合、たとえば、選択する解析結果および第1データのセットの数を変更した学習用データセットを作成して新たな判定モデルを作成する。
たとえば、算出部32は、以前に作成した判定モデルが記憶部34に保存されており、かつ新たに作成した判定モデルの判定精度が記憶部34に保存されている判定モデルの判定精度より良好である場合、新たに作成した判定モデルを方法情報F2として記憶部34に保存することにより方法情報F2を更新するとともに送信部33へ出力する。
そして、方法算出部102は、算出した方法情報F2を車両101Bにおける第2の車載装置へ送信する。
一方、算出部32は、新たに作成した判定モデルの判定精度が記憶部34に保存されている判定モデルの判定精度より不良である場合、作成した判定モデルを廃棄する。
図8は、本発明の実施の形態に係る複数の機能部の構成の他の例を示す図である。
図8を参照して、車両101Bでは、スイッチ装置151は、たとえば、車外通信装置111A、運転支援装置111Eおよびセントラルゲートウェイ111Fとイーサネットケーブル10により接続される。運転支援装置111Eは、第2の車載装置の一例である。
セントラルゲートウェイ111Fは、たとえば、CANバス11によりエンジン制御デバイス122Aおよびブレーキ制御デバイス122Bと接続される。
再び図6を参照して、送信部33は、算出部32によって算出された方法情報F2を、車両101Bに搭載される運転支援装置111Eへ送信する。
より詳細には、送信部33は、たとえば、算出部32から受けた判定モデルを、方法情報F2として無線基地局装置161、車両101Bにおける車外通信装置111Aおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Eへ送信する。
具体的には、送信部33は、算出部32から受けた判定モデルをIPパケットに含めて無線基地局装置161経由で車両101Bにおける車外通信装置111Aへ送信する。
車両101Bにおける車外通信装置111Aは、方法算出部102から送信されたIPパケットを無線基地局装置161経由で受信し、受信したIPパケットを含むイーサネットフレームを作成し、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111EのMACアドレスに設定する。そして、車外通信装置111Aは、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で運転支援装置111Eへ送信する。
図9は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける運転支援装置の構成の他の例を示す図である。
図9を参照して、運転支援装置111Eは、通信部51と、処理部52と、記憶部53とを含む。通信部51は、受信部43を含む。処理部52は、取得部41と、解析部42とを含む。記憶部53は、たとえば、不揮発性メモリである。
運転支援装置111Eにおける受信部43は、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく車両101Aに関する解析結果と、対応の第1のセンサの計測結果とに基づいて算出された、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を受信する。
より詳細には、通信部51における受信部43は、車外通信装置111Aから送信された、方法算出部102からの方法情報F2すなわち算出部32によって作成された判定モデルが格納されたIPパケットを含むイーサネットフレームをスイッチ装置151経由で受信する。
そして、受信部43は、受信したイーサネットフレームに含まれるIPパケットから当該判定モデルを取得して記憶部53に保存する。
再び図8を参照して、車両101Bにおける運転支援装置111Eは、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する。たとえば、第3のセンサは、車両101Bの備えている機器の状態を計測するセンサであり、制御デバイス122に含まれるセンサである。
具体的には、たとえば、エンジン制御デバイス122Aは、エンジンの制御量を計測するセンサ133Aを含む。
センサ133Aは、たとえば、計測したエンジンの制御量を示すセンサ情報S3Aを出力する。
エンジン制御デバイス122Aは、センサ133Aから出力されたセンサ情報S3Aを含むイーサネットフレームを作成し、当該イーサネットフレームを作成した時刻t5を計測時刻として当該イーサネットフレームに含める。
そして、エンジン制御デバイス122Aは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111EのMACアドレスに設定した後、当該イーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Eへ送信する。
また、たとえば、ブレーキ制御デバイス122Bは、ブレーキの圧力を計測するセンサ133Bを含む。
センサ133Bは、たとえば、計測したブレーキの圧力を示すセンサ情報S3Bを出力する。
ブレーキ制御デバイス122Bは、センサ133Bから出力されたセンサ情報S3Bを含むイーサネットフレームを作成し、当該イーサネットフレームを作成した時刻t6を計測時刻として当該イーサネットフレームに含める。
そして、ブレーキ制御デバイス122Bは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111EのMACアドレスに設定した後、当該イーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Eへ送信する。
運転支援装置111Eにおける通信部51は、たとえば、エンジン制御デバイス122Aから送信されたイーサネットフレーム、およびブレーキ制御デバイス122Bから送信されたイーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で受信し、受信した各イーサネットフレームを記憶部53に保存する。
再び図9を参照して、運転支援装置111Eにおける取得部41は、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する。
取得部41は、たとえば、通信部51によって記憶部53に保存されたエンジン制御デバイス122Aからのイーサネットフレームに含まれるセンサ情報S3Aおよび時刻t5を取得して解析部42へ出力する。
また、取得部41は、たとえば、記憶部53に保存された複数のイーサネットフレームのうち、取得した時刻t5の前後の所定範囲における時刻を含むイーサネットフレームからセンサ情報および当該時刻を取得して解析部42へ出力する。
具体的には、取得部41は、たとえば、時刻t5の前後の所定範囲における時刻t6および時刻t6に対応するセンサ情報S3Bを記憶部53から取得して解析部42へ出力する。
解析部42は、取得部41によって取得された第3のセンサの計測結果および受信部43によって受信された方法情報F2に基づいて、自己の搭載される車両101Bに関する解析を行う。
より詳細には、取得部41は、記憶部53に保存された判定モデルを取得し、取得した判定モデルを解析部42へ出力する。
解析部42は、取得部41から受けたセンサ情報S3A,S3Bおよび判定モデルを用いて、車両101Bに関する解析を行う。
具体的には、解析部42は、取得部41から受けた、センサ情報S3A,S3Bの組(以下、第3データとも称する。)を判定モデルへ入力する。
判定モデルは、第3データが入力されると、たとえば、当該第3データに対応する解析結果が「対象物あり」であるか、または「対象物なし」であるかの判定結果を付した第3データ(以下、判定済み第3データとも称する。)を出力する。
運転支援装置111Eにおける処理部52は、たとえば、解析部42の判定モデルから出力された判定済み第3データに付された判定結果の内容を解析結果R2として取得し、取得した解析結果R2に基づいて、車両101Bの運転に関して運転者の支援を行う。
[動作の流れ]
解析システム301における各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンスまたはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図10は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける解析処理のシーケンスを示す図である。図10は、1つの第1の車載装置すなわち運転支援装置111C、1つの第2の車載装置すなわち運転支援装置111E、および方法算出部102の動作を示す。
図10を参照して、まず、車両101Aにおいて、運転支援装置111Cは、制御デバイス122に含まれる第1のセンサであるセンサ131A,131Bの計測結果を示すセンサ情報S1A,S1Bをそれぞれ取得する(ステップS101)。
また、運転支援装置111Cは、第1のセンサと異なる種類の第2のセンサであるLiDAR111Bおよびカメラ111Dの計測結果を示すセンサ情報S2Aおよびセンサ情報S2Bをそれぞれ取得する(ステップS102)。
次に、運転支援装置111Cは、取得したセンサ情報S1A,S1Bおよびセンサ情報S2A,S2Bに基づいて、自己が搭載されている車両101Aに関する解析を行う(ステップS103)。
次に、運転支援装置111Cは、解析結果R1および解析結果R1に対応するセンサ情報S1A,S1Bを含む解析情報を作成する(ステップS104)。
次に、運転支援装置111Cは、作成した解析情報を方法算出部102へ送信する(ステップS105)。
次に、方法算出部102は、運転支援装置111Cから送信された解析情報を受信し、受信した解析情報に含まれる解析結果R1および解析結果R1に対応するセンサ情報S1A,S1Bに基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する(ステップS106)。
次に、方法算出部102は、算出した方法情報F2を車両101Bにおける運転支援装置111Eへ送信する。そして、運転支援装置111Eは、方法算出部102から送信された方法情報F2を受信する(ステップS107)。
次に、運転支援装置111Eは、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサであるセンサ133A,133Bの計測結果を示すセンサ情報S3A,S3Bをそれぞれ取得する(ステップS108)。
次に、運転支援装置111Eは、取得したセンサ情報S3A,S3B、および受信した方法情報F2に基づいて、自己が搭載されている車両101Bに関する解析を行う(ステップS109)。
図11は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける第1の車載装置による解析処理のシーケンスを示す図である。
図11は、第1のセンサであるセンサ131Aを含むエンジン制御デバイス122A、第1のセンサであるセンサ131Bを含むブレーキ制御デバイス122B、第2のセンサであるLiDAR111B、第2のセンサであるカメラ111D、第1の車載装置すなわち運転支援装置111C、および方法算出部102の動作を示す。図11は、図10に示すステップS101~ステップS106の内容を詳細に示す。
図11を参照して、まず、エンジン制御デバイス122Aは、センサ131Aから出力された計測結果であるセンサ情報S1Aを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Cへ送信する(ステップS201)。
また、ブレーキ制御デバイス122Bは、センサ131Bから出力された計測結果であるセンサ情報S1Bを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Cへ送信する(ステップS202)。
また、第1のセンサと異なる種類の第2のセンサであるLiDAR111Bは、計測結果であるセンサ情報S2Aを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Cへ送信する(ステップS203)。
また、第2のセンサであるカメラ111Dは、計測結果であるセンサ情報S2Bを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Cへ送信する(ステップS204)。
次に、運転支援装置111Cは、それぞれ、エンジン制御デバイス122A、ブレーキ制御デバイス122B、LiDAR111Bおよびカメラ111Dからそれぞれ受信したイーサネットフレームに含まれるセンサ情報S1A,S1Bおよびセンサ情報S2A,S2Bを取得する(ステップS205)。
次に、運転支援装置111Cは、取得した各センサ情報に基づいて、自己が搭載されている車両101Aに関する解析を行う(ステップS206)
次に、運転支援装置111Cは、センサ情報S2A,S2Bを除く、解析結果R1および解析結果R1に対応する第1のセンサのセンサ情報S1A,S1Bを含む解析情報を作成する(ステップS207)。
次に、運転支援装置111Cは、作成した解析情報を方法算出部102へ送信する(ステップS208)。
次に、方法算出部102は、運転支援装置111Cから送信された解析情報を受信して保存する(ステップS209)。
以降、エンジン制御デバイス122A、ブレーキ制御デバイス122B、LiDAR111B、カメラ111D、運転支援装置111Cおよび方法算出部102は、ステップS201~ステップS209と同様の動作を繰り返す(ステップS210~ステップS218)。
次に、方法算出部102は、方法情報F2の算出に十分な数の解析情報を保存した場合、保存した複数の解析情報に含まれる解析結果R1および解析結果R1に対応するセンサ情報S1A,S1Bに基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する(ステップS219)。
以降、方法算出部102は、方法情報F2の算出に十分な数の解析情報が保存されるたびに、ステップS219と同様の動作を行う。
図12は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける方法算出部による解析処理の動作手順を定めたフローチャートである。図12は、図11に示すステップS217の内容を詳細に示す。
図12を参照して、まず、方法算出部102は、第1の車載装置である運転支援装置111Cから送信された解析結果R1および解析結果R1に対応するセンサ情報S1A,S1Bを含む解析情報を受信し、受信した解析情報を保存する(ステップS301)。
次に、方法算出部102は、保存した解析情報の数が方法情報F2の算出に十分な数になった、たとえば所定の閾値より大きくなった場合(ステップS302でYES)、保存した複数の解析情報から複数の解析結果R1および複数のセンサ情報S1A,S1Bの組である第1データのセットを選択して学習用データセットを作成する(ステップS303)。
また、方法算出部102は、保存した複数の解析情報から学習用データセットに用いない複数の第1データを選択して検証用データセットを作成する(ステップS304)。
次に、方法算出部102は、作成した学習用データセットを用いて、入力された第1データが「対象物あり」の解析結果R1である場合の第1データであるか否かを判定できるように、多層化したニューラルネットワークに対して機械学習させることにより判定モデルを作成する(ステップS305)。
次に、方法算出部102は、作成した検証用データセットに含まれる複数の第1データを、作成した判定モデルへ入力することにより検証済み第1データを得る(ステップS306)。
次に、方法算出部102は、各検証済み第1データと解析情報とを比較することにより、各検証済み第1データに付された判定結果が正しいか否かを判断し、判断結果に基づいて、作成した判定モデルの判定精度を算出する(ステップS307)。
次に、方法算出部102は、算出した判定精度が良好である場合、たとえば各検証済み第1データのうち、判定結果が正しいと判断された検証済み第1データの割合が所定の閾値以上である場合(ステップS308でYES)、作成した判定モデルを方法情報F2として第2の車載装置である運転支援装置111Eに送信する(ステップS309)。
一方、方法算出部102は、たとえば各検証済み第1データのうち、判定結果が正しいと判断された検証済み第1データの割合が上記所定の閾値未満である場合(ステップS308でNO)、選択する複数の解析結果R1および複数のセンサ情報S1A,S1Bの組である第1データのセットを変更した学習用データセットおよび検証用データセットを作成して新たな判定モデルを作成する(ステップS303~ステップS305)。
図13は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける第2の車載装置による解析処理のシーケンスを示す図である。
図13は、第3のセンサであるセンサ133Aを含むエンジン制御デバイス122A、第3のセンサであるセンサ133Bを含むブレーキ制御デバイス122B、第2の車載装置すなわち運転支援装置111E、および方法算出部102の動作を示す。図13は、図10に示すステップS107~ステップS109の内容を詳細に示す。
図13を参照して、まず、方法算出部102は、算出した方法情報F2を運転支援装置111Eへ送信する(ステップS401)。
次に、エンジン制御デバイス122Aは、センサ133Aから出力された計測結果であるセンサ情報S3Aを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Eへ送信する(ステップS402)。
また、ブレーキ制御デバイス122Bは、センサ133Bから出力された計測結果であるセンサ情報S1Bを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Eへ送信する(ステップS403)。
次に、運転支援装置111Eは、エンジン制御デバイス122Aおよびブレーキ制御デバイス122Bから送信された各イーサネットフレームを受信し、受信した各イーサネットフレームに含まれる、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサであるセンサ133A,133Bの計測結果を示すセンサ情報S3A,S3Bを取得する(ステップS404)。
次に、運転支援装置111Eは、取得したセンサ情報S3A,S3B、および受信した方法情報F2に基づいて、運転支援装置111Eが搭載されている車両101Bに関する解析を行う(ステップS405)。
以降、運転支援装置111E、エンジン制御デバイス122Aおよびブレーキ制御デバイス122Bは、ステップS402~ステップS405と同様の動作を繰り返す(ステップS406~ステップS409)。
図14は、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける各種情報の流れを概念的に示す図である。
図14を参照して、第1のセンサは、自己の計測結果を示すセンサ情報S1を第1の車載装置へ送信する。第2のセンサは、自己の計測結果を示すセンサ情報S2を第1の車載装置へ送信する。
第1の車載装置は、第1のセンサからのセンサ情報S1および第2のセンサからのセンサ情報S2を受信し、受信したセンサ情報S1およびセンサ情報S2に基づいて、解析結果R1を得る。
第1の車載装置は、解析結果R1および対応のセンサ情報S1を方法算出部102へ送信する。
方法算出部102は、第1の車載装置からのセンサ情報S1および解析結果R1を受信し、受信したセンサ情報S1および解析結果R1に基づいて、方法情報F2を算出する。
方法算出部102は、算出した方法情報F2を第2の車載装置へ送信する。
第3のセンサは、自己の計測結果を示すセンサ情報S3を第2の車載装置へ送信する。
第2の車載装置は、方法算出部102からの方法情報F2および第3のセンサからのセンサ情報S3を受信する。
第2の車載装置は、受信した方法情報F2およびセンサ情報S3に基づいて解析結果R2を得る。
[変形例]
図15は、本発明の実施の形態の変形例に係る複数の機能部の構成の一例を示す図である。
図15を参照して、車両101である車両101Cには、図4に示す車両101Aと比べて、ブレーキ制御デバイス122Bが搭載されず、制御デバイス122であるステアリング制御デバイス122Cが搭載されている。
図16は、本発明の実施の形態に係る解析システムの変形例おいて、複数の機能部の構成の他の例を示す図である。
図16を参照して、車両101である車両101Dには、図8に示す車両101Bと比べて、エンジン制御デバイス122Aおよびブレーキ制御デバイス122Bが搭載されず、制御デバイス122であるステアリング制御デバイス122Cが搭載されている。
車両101Dにおける運転支援装置111Eは、第3のセンサの計測結果を取得する。たとえば、第3のセンサは、車両101Dの備えている機器の状態を計測するセンサであり、制御デバイス122に含まれるセンサである。
具体的には、たとえば、ステアリング制御デバイス122Cは、ステアリングの操舵角を計測するセンサ133Cを含む。
センサ133Cは、たとえば、計測したステアリングの操舵角を示すセンサ情報S3Cを出力する。
ステアリング制御デバイス122Cは、センサ133Cから出力されたセンサ情報S3Cを含むイーサネットフレームを作成し、当該イーサネットフレームを作成した時刻t7を計測時刻として当該イーサネットフレームに含める。
そして、ステアリング制御デバイス122Cは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111EのMACアドレスに設定した後、当該イーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Eへ送信する。
再び図15を参照して、車両101Cにおける第1の車載装置の一例である運転支援装置111Cは、さらに、第1のセンサおよび第2のセンサと異なる種類であり、かつ第3のセンサと同じ種類の第4のセンサの計測結果を取得する。たとえば、第4のセンサは、車両101Cの備えている機器の状態を計測するセンサであり、制御デバイス122に含まれるセンサである。
具体的には、たとえば、ステアリング制御デバイス122Cは、ステアリングの操舵角を計測するセンサ134Cを含む。
センサ134Cは、たとえば、計測したステアリングの操舵角を示すセンサ情報S4Cを出力する。
ステアリング制御デバイス122Cは、センサ134Cから出力されたセンサ情報S4Cを含むイーサネットフレームを作成し、当該イーサネットフレームを作成した時刻t8を計測時刻として当該イーサネットフレームに含める。
そして、ステアリング制御デバイス122Cは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定した後、当該イーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
また、車両101Cにおける運転支援装置111Cは、第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果を取得する。
具体的には、センサ131Aは、たとえば、計測したエンジンの制御量を示すセンサ情報S1Aを出力する。
エンジン制御デバイス122Aは、センサ131Aから出力されたセンサ情報S1Aを含むイーサネットフレームを作成し、当該イーサネットフレームを作成した時刻t1を計測時刻として当該イーサネットフレームに含める。
そして、エンジン制御デバイス122Aは、当該イーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定し、当該イーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
また、LiDAR111Bは、たとえば、車両101Cの周囲の物体を定期的に検知し、計測結果として検知結果を示すセンサ情報S2A、および検知した時刻t3を含むイーサネットフレームを作成する。LiDAR111Bは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定する。そして、LiDAR111Bは、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
また、カメラ111Dは、たとえば、車両101Cの周囲の物体を定期的に撮影し、計測結果として撮影画像を示すセンサ情報S2B、および撮影した時刻t4を含むイーサネットフレームを作成する。カメラ111Dは、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111CのMACアドレスに設定する。そして、カメラ111Dは、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で運転支援装置111Cへ送信する。
運転支援装置111Cは、第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101Cに関する解析を行う。
より詳細には、運転支援装置111Cにおける通信部14は、他の機能部111から送信されたイーサネットフレームを受信する。
より詳細には、通信部14は、たとえば、エンジン制御デバイス122Aから送信されたイーサネットフレームをセントラルゲートウェイ111Fおよびスイッチ装置151経由で受信し、受信した各イーサネットフレームを記憶部13に保存する。
また、通信部14は、たとえば、LiDAR111Bから送信されたイーサネットフレーム、およびカメラ111Dから送信されたイーサネットフレームをスイッチ装置151経由で受信し、受信したイーサネットフレームを記憶部13に保存する。
また、通信部14は、たとえば、ステアリング制御デバイス122Cから送信されたイーサネットフレームをスイッチ装置151経由で受信し、受信したイーサネットフレームを記憶部13に保存する。
処理部12における取得部21は、車両101Cにおける第1のセンサの計測結果、第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果、および第4のセンサの計測結果を取得する。
取得部21は、たとえば、通信部14によって記憶部13に保存されたLiDAR111Bからのイーサネットフレームに含まれるセンサ情報S2Aおよび時刻t3を取得して解析部22へ出力する。
また、取得部21は、たとえば、記憶部13に保存された複数のイーサネットフレームのうち、取得した時刻t3の前後の所定範囲における時刻を含むイーサネットフレームからセンサ情報および当該時刻を取得して解析部22へ出力する。
具体的には、取得部21は、たとえば、時刻t3の前後の所定範囲における時刻t1および時刻t1に対応するセンサ情報S1Aを記憶部13から取得して解析部22へ出力する。
また、取得部21は、たとえば、時刻t3の前後の所定範囲における時刻t4および時刻t4に対応するセンサ情報S2B、ならびに時刻t8および時刻t8に対応するセンサ情報S4Cを記憶部13から取得して解析部22へ出力する。
解析部22は、取得部21によって取得された各センサ情報のうち、第4のセンサの計測結果を除く、第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101Cに関する解析を行う。
より詳細には、解析部22は、たとえば、取得部21から受けたセンサ情報S1Aと、センサ情報S2Aおよびセンサ情報S2Bの少なくともいずれか一方とに基づいて、時刻t3において自己の車両101Cの前方に対象物が存在するか否かを解析する。
そして、解析部22は、たとえば、解析した結果(以下、解析結果R1とも称する。)と、第1のセンサの計測結果であるセンサ情報S1A,S1Bとを対応付けた解析情報を作成する。
たとえば、運転支援装置111Cは、第1のセンサの計測結果とともに、対応の第4のセンサの計測結果を解析結果R1とともに方法算出部102へ送信する。
より詳細には、解析部22は、取得部21から受けたセンサ情報S4Cおよび時刻t8を、作成した解析情報に含めて通信部14における送信部23へ出力する。
送信部23は、解析部22から受けた解析情報を、通信部14、スイッチ装置151、車外通信装置111Aおよび無線基地局装置161経由で方法算出部102へ送信する。
具体的には、送信部23は、解析部22から受けた解析情報を含むIPパケットを作成し、作成したIPパケットをイーサネットフレームに含めて、当該イーサネットフレームの宛先MACアドレスを車外通信装置111AのMACアドレスに設定する。そして、送信部23は、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で車外通信装置111Aへ送信する。
車外通信装置111Aは、運転支援装置111Cにおける通信部14から送信されたイーサネットフレームを受信し、受信したイーサネットフレームに含まれるIPパケットを取得して方法算出部102へ送信する。
なお、解析部22は、たとえば、第1のセンサの計測結果の代わりに、対応の第4のセンサの計測結果を解析結果R1とともに方法算出部102へ送信してもよい。
より詳細には、解析部22は、たとえば、解析結果R1と、第4のセンサの計測結果であるセンサ情報S4Cとを対応付けた解析情報を作成し、作成した解析情報を通信部14、スイッチ装置151、車外通信装置111Aおよび無線基地局装置161経由で方法算出部102へ送信してもよい。
方法算出部102は、第1の車載装置の一例である運転支援装置111Cから受信した解析結果R11および対応の第4のセンサの計測結果に少なくとも基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する。
再び図6を参照して、方法算出部102における受信部31は、運転支援装置111Cから送信された解析情報を含むIPパケットを受信し、受信したIPパケットから解析結果R1、センサ情報S1A、センサ情報S4Cおよび時刻t8を含む解析情報を取得して記憶部34に保存する。
算出部32は、受信部31によって受信された解析結果R1および第4のセンサの計測結果に少なくとも基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する。
より詳細には、算出部32は、たとえば、機械学習を用いて、解析結果R1とセンサ情報S4Cとの関係を推定する。
具体的には、算出部32は、たとえば、機械学習のモデルの一例である判定モデルを作成する。
判定モデルは、一例として、解析情報に含まれるセンサ情報S4Cが、解析結果R1が「対象物あり」である場合のセンサ情報S4Cであるか、または解析結果R1が「対象物なし」である場合のセンサ情報S4Cであるかを判定可能である。判定モデルは、機械学習によって自動的に作成されるアルゴリズムである。
算出部32は、判定モデルを作成するために、たとえば、記憶部34に保存されている解析情報から解析結果R1およびセンサ情報S4Cの複数のセットを選択して学習用データセットを作成し、作成した学習用データセットを記憶部34に保存する。
また、算出部32は、たとえば、記憶部34に保存されている解析情報から学習用データセットに用いていない複数のセンサ情報S4Cを選択して検証用データセットを作成し、作成した検証用データセットを記憶部34に保存する。
そして、算出部32は、たとえば、学習用データセットを記憶部34から取得し、取得した学習用データセットをディープラーニング(Deep Learning)の手法に沿って、多層化したニューラルネットワークへ入力する。
算出部32は、多層化したニューラルネットワークに対して、センサ情報S4Cが、解析結果R1が「対象物あり」である場合のセンサ情報S4Cであるか否かを判定できるように機械学習させることにより判定モデルを作成する。
このような機械学習の結果、判定モデルは、たとえば、センサ情報S4Cに基づいて、解析結果が「対象物あり」であるか、または解析結果が「対象物なし」であるかを判定する。
次に、算出部32は、たとえば、作成した判定モデルの判定精度を検証するために、検証用データセットに含まれる複数のセンサ情報S4Cを順番に選択し、選択したセンサ情報S4Cを判定モデルへ入力する。
判定モデルは、センサ情報S4Cが入力されると、たとえば、入力された当該センサ情報S4Cに対応する解析結果が「対象物あり」であるか、または「対象物なし」であるかの判定結果を付したセンサ情報S4C(以下、検証済みセンサ情報とも称する。)を出力する。
算出部32は、判定モデルから出力された検証済みセンサ情報に付された判定結果が正しいか否かを判断する。
より詳細には、算出部32は、たとえば、記憶部34における解析情報を参照して、検証済みセンサ情報に対応する解析結果R1を検索し、検索した解析結果R1と検証済みセンサ情報に付された判定結果の内容とを照合する。
算出部32は、解析情報に含まれる解析結果R1と、判定結果の内容とが一致する場合、判定結果が正しいと判断する。
算出部32は、作成した判定モデルの判定精度が良好である場合、たとえば、判定モデルから出力された各検証済みセンサ情報のうち、判定結果が正しいと判断された検証済みセンサ情報の割合が所定の閾値以上である場合、作成した判定モデルを方法情報F2として記憶部34に保存するとともに送信部33へ出力する。
一方、算出部32は、たとえば、判定モデルから出力された各検証済みセンサ情報のうち、判定結果が正しいと判断された検証済みセンサ情報の割合が上記所定の閾値より小さい場合、たとえば、選択する解析結果およびセンサ情報のセットの数を変更した学習用データセットを作成して新たな判定モデルを作成する。
たとえば、算出部32は、以前に作成した判定モデルが記憶部34に保存されており、かつ新たに作成した判定モデルの判定精度が記憶部34に保存されている判定モデルの判定精度より良好である場合、新たに作成した判定モデルを方法情報F2として記憶部34に保存することにより方法情報F2を更新するとともに送信部33へ出力する。
なお、算出部32は、機械学習を用いて、取得した解析情報に含まれる解析結果R1とセンサ情報S1Aおよびセンサ情報S4Cの組との関係を推定する構成であってもよい。ただし、第3のセンサの計測結果を取得する第2の車載装置が、算出部32によって作成される判定モデルを用いて車両101の解析を行う場合、当該判定モデルから出力される第3のセンサの計測結果に付された判定結果の正確性が、センサ情報S4Cを用いて作成された判定モデルを用いる場合と比べて低下する可能性がある。
そして、方法算出部102は、算出した方法情報F2を車両101Dにおける第2の車載装置へ送信する。
一方、算出部32は、新たに作成した判定モデルの判定精度が記憶部34に保存されている判定モデルの判定精度より不良である場合、作成した判定モデルを廃棄する。
再び図6を参照して、送信部33は、算出部32によって算出された方法情報F2を、車両101Dに搭載される運転支援装置111Eへ送信する。
より詳細には、送信部33は、たとえば、算出部32から受けた判定モデルを、方法情報F2として無線基地局装置161、車両101Dにおける車外通信装置111Aおよびスイッチ装置151経由で運転支援装置111Eへ送信する。
具体的には、送信部33は、算出部32から受けた判定モデルをIPパケットに含めて無線基地局装置161経由で車両101Dにおける車外通信装置111Aへ送信する。
車両101Dにおける車外通信装置111Aは、方法算出部102から送信されたIPパケットを無線基地局装置161経由で受信し、受信したIPパケットを含むイーサネットフレームを作成し、作成したイーサネットフレームの宛先MACアドレスを運転支援装置111EのMACアドレスに設定する。そして、車外通信装置111Aは、当該イーサネットフレームをスイッチ装置151経由で運転支援装置111Eへ送信する。
再び図9を参照して、運転支援装置111Eにおける受信部43は、車外通信装置111Aから送信された、方法算出部102からの方法情報F2すなわち算出部32によって作成された判定モデルが格納されたIPパケットを含むイーサネットフレームをスイッチ装置151経由で受信する。
そして、受信部43は、受信したイーサネットフレームに含まれるIPパケットから当該判定モデルを取得して記憶部53に保存する。
また、取得部41は、たとえば、通信部51によって記憶部53に保存されたステアリング制御デバイス122Cからのイーサネットフレームに含まれるセンサ情報S3Cおよび時刻t7を取得して解析部42へ出力する。
解析部42は、取得部41によって取得された第3のセンサの計測結果および受信部43によって受信された方法情報F2に基づいて、自己の搭載される車両101Dに関する解析を行う。
より詳細には、取得部41は、記憶部53に保存された判定モデルを取得し、取得した判定モデルを解析部42へ出力する。
解析部42は、取得部41から受けたセンサ情報S3Cおよび判定モデルを用いて、車両101Dに関する解析を行う。
具体的には、解析部42は、取得部41から受けた、センサ情報S3Cを判定モデルへ入力する。
判定モデルは、センサ情報S3Cが入力されると、たとえば、当該センサ情報S3Cに対応する解析結果が「対象物あり」であるか、または「対象物なし」であるかの判定結果を付したセンサ情報S3Cを出力する。
運転支援装置111Eにおける処理部52は、たとえば、解析部42の判定モデルから出力された判定結果を付したセンサ情報S3Cを受けて、受けたセンサ情報S3Cに付された判定結果の内容を解析結果R2として取得し、取得した解析結果R2に基づいて、車両101Dの運転に関して運転者の支援を行う。
図17は、本発明の実施の形態に係る解析システムの変形例における解析処理のシーケンスを示す図である。図17は、1つの第1の車載装置すなわち運転支援装置111C、1つの第2の車載装置すなわち運転支援装置111E、および方法算出部102の動作を示す。
図17を参照して、まず、車両101Cにおいて、運転支援装置111Cは、制御デバイス122に含まれる第1のセンサであるセンサ131Aの計測結果を示すセンサ情報S1Aをそれぞれ取得する(ステップS501)。
また、運転支援装置111Cは、第1のセンサと異なる種類の第2のセンサであるLiDAR111Bおよびカメラ111Dの計測結果を示すセンサ情報S2Aおよびセンサ情報S2Bをそれぞれ取得する(ステップS502)。
また、運転支援装置111Cは、制御デバイス122に含まれる第4のセンサであるセンサ134Cの計測結果を示すセンサ情報S4Cを取得する(ステップS503)。
次に、運転支援装置111Cは、取得したセンサ情報S1Aおよびセンサ情報S2A,S2Bに基づいて、自己が搭載されている車両101Cに関する解析を行う(ステップS504)。
次に、運転支援装置111Cは、解析結果R1、ならびに解析結果R1に対応するセンサ情報S1Aおよびセンサ情報S4Cを含む解析情報を作成する(ステップS505)。
次に、運転支援装置111Cは、作成した解析情報を方法算出部102へ送信する(ステップS506)。
次に、方法算出部102は、運転支援装置111Cから送信された解析情報を受信し、受信した解析情報に含まれる解析結果R1、ならびに解析結果R1に対応するセンサ情報S4Cに基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する(ステップS507)。
次に、方法算出部102は、算出した方法情報F2を車両101Dにおける運転支援装置111Eへ送信する。そして、運転支援装置111Eは、方法算出部102から送信された方法情報F2を受信する。(ステップS508)。
次に、運転支援装置111Eは、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサである133Cの計測結果を示すセンサ情報S3Cを取得する(ステップS509)。
次に、運転支援装置111Eは、取得したセンサ情報S3C、および受信した方法情報F2に基づいて、自己が搭載されている車両101Dに関する解析を行う(ステップS510)。
図18は、本発明の実施の形態に係る解析システムの変形例における第1の車載装置による解析処理のシーケンスを示す図である。
図18は、第1のセンサであるセンサ131Aを含むエンジン制御デバイス122A、第4のセンサであるセンサ134Cを含むステアリング制御デバイス122C、第2のセンサであるLiDAR111B、第2のセンサであるカメラ111D、第1の車載装置すなわち運転支援装置111C、および方法算出部102の動作を示す。図18は、図17に示すステップS501~ステップS507の内容を詳細に示す。
図18を参照して、ステップS601、ステップS603~ステップS606、ステップS608~ステップS610、ステップS612~ステップS615およびステップS617~ステップS619の動作は、図11に示す、ステップS201、ステップS203~ステップS206、ステップS208~ステップS210、ステップS212~ステップS215およびステップS217~ステップS219の動作とそれぞれ同様である。
また、ステアリング制御デバイス122Cは、センサ134Cから出力された計測結果であるセンサ情報S4Cを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Cへ送信する(ステップS602およびステップS611)。
また、運転支援装置111Cは、センサ情報S2A,S2Bを除く、解析結果R1、ならびに解析結果R1に対応するセンサ情報S1Aおよびセンサ情報S4Cを含む解析情報を作成する(ステップS607およびステップS616)。
図19は、本発明の実施の形態に係る解析システムの変形例における方法算出部による解析処理の動作手順を定めたフローチャートである。図19は、図18に示すステップS617の内容を詳細に示す。
図19を参照して、ステップS701~ステップS709の動作は、図12に示す、ステップS301~ステップS309の動作とそれぞれ同様である。
より詳細には、方法算出部102は、第1の車載装置である運転支援装置111Cから送信された解析結果R1および解析結果R1に対応するセンサ情報S1A,S4Cを含む解析情報を受信し、受信した解析情報を保存する(ステップS701)。
また、方法算出部102は、第1データの代わりにセンサ情報S4Cを用いる(ステップS702~ステップS709)。
また、方法算出部102は、第1データの代わりにセンサ情報S4Cを用いることにより、検証済み第1データの代わりに検証済みセンサ情報を得る(ステップS706)。
図20は、本発明の実施の形態に係る解析システムの変形例における第2の車載装置による解析処理のシーケンスを示す図である。
図20は、第3のセンサであるセンサ133Cを含むステアリング制御デバイス122C、第2の車載装置すなわち運転支援装置111E、および方法算出部102の動作を示す。図20は、図17に示すステップS508~ステップ510の内容を詳細に示す。
図20を参照して、まず、方法算出部102は、算出した方法情報F2を運転支援装置111Eへ送信する(ステップS801)。
次に、ステアリング制御デバイス122Cは、センサ133Cから出力された計測結果であるセンサ情報S3Cを含むイーサネットフレームを運転支援装置111Cへ送信する(ステップS802)。
次に、運転支援装置111Eは、ステアリング制御デバイス122Cから送信されたイーサネットフレームを受信し、受信したイーサネットフレームに含まれる、第3のセンサであるセンサ133Cの計測結果を示すセンサ情報S3Cを取得する(ステップS803)。
次に、運転支援装置111Eは、取得したセンサ情報S3Cおよび受信した方法情報F2に基づいて、運転支援装置111Eが搭載されている車両101Bに関する解析を行う(ステップS804)。
以降、運転支援装置111Eおよびステアリング制御デバイス122Cは、ステップS802~ステップS804と同様の動作を繰り返す(ステップS805~ステップS807)。
図21は、本発明の実施の形態に係る解析システムの変形例における各種情報の流れを概念的に示す図である。
図21を参照して、第1のセンサは、自己の計測結果を示すセンサ情報S1を第1の車載装置へ送信する。第2のセンサは、自己の計測結果を示すセンサ情報S2を第1の車載装置へ送信する。第4のセンサは、自己の計測結果を示すセンサ情報S4を第1の車載装置へ送信する。
第1の車載装置は、第1のセンサからのセンサ情報S1、第2のセンサからのセンサ情報S2、および第4のセンサからのセンサ情報S4を受信し、受信した各センサ情報のうち、センサ情報S4を除くセンサ情報S1およびセンサ情報S2に基づいて、解析結果R1を得る。
第1の車載装置は、解析結果R1、対応のセンサ情報S1および対応のセンサ情報S4を方法算出部102へ送信するか、または解析結果R1および対応のセンサ情報S4を方法算出部102へ送信する。
方法算出部102は、第1の車載装置からのセンサ情報S1、センサ情報S4および解析結果R1を受信するか、またはセンサ情報S4および解析結果R1を受信し、受信したセンサ情報S4および解析結果R1に基づいて、方法情報F2を算出する。
方法算出部102は、算出した方法情報F2を第2の車載装置へ送信する。
第3のセンサは、自己の計測結果を示すセンサ情報S3を第2の車載装置へ送信する。
第2の車載装置は、方法算出部102からの方法情報F2および第3のセンサからのセンサ情報S3を受信する。
第2の車載装置は、受信した方法情報F2およびセンサ情報S3に基づいて解析結果R2を得る。
なお、本発明の実施の形態に係る解析システムにおいて、車両101における第2のセンサは、車両101の外部の状態を計測する構成であるとしたが、これに限定するものではない。第2のセンサは、たとえば、運転者の心拍数を計測するセンサ等、車両の運転者の状態を計測するセンサであってもよい。
この場合、運転支援装置111Cは、たとえば、当該センサの計測結果を示すセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報に基づいて、車両101の運転者の状態を解析する。そして、運転支援装置111Cは、運転者に覚醒を促す警告の要否を解析結果R1として含む解析情報を作成し、作成した解析情報を方法算出部102へ送信する。
また、本発明の実施の形態に係る解析システムにおいて、方法算出部102は、方法情報F2として判定モデルを作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。方法算出部102は、たとえば、方法情報F2として、第3のセンサの計測結果から解析結果R1を得るための演算処理に用いられるパラメータ等を算出する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る解析システムにおいて、管理装置201はサーバであるとしたが、これに限定するものではない。管理装置201は、たとえば、機能部111であり、車両101に搭載される構成であってもよい。この場合、機能部111は、自己の車両101における第1の車載装置または他の車両101における第1の車載装置から受けた解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果に基づいて、方法情報F2を算出し、算出した方法情報F2を自己の車両101における第2の車載装置または他の車両101における第2の車載装置へ送信する。
また、本発明の実施の形態に係る解析システムにおいて、第1~第4のセンサは、機能部111である構成、または制御デバイス122に含まれる構成であるとしたが、これに限定するものではない。第1~第4のセンサは、たとえば、第1の車載装置または第2の車載装置に含まれる構成であってもよい。
ところで、特許文献1および特許文献2に開示の技術では、たとえば、生体情報を取得するセンサおよびカメラ等の専用の装置が必要となる。
しかしながら、このような専用の装置を備えることは、車両の価格が高騰する要因となることから、低価格が求められる車両において、特許文献1および特許文献2に開示されている技術を実現することは困難である。
これに対して、本発明の実施の形態に係る解析システムでは、第1の車載装置の一例である運転支援装置111Cは、車両101Aに搭載され、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する。第2の車載装置の一例である運転支援装置111Eは、車両101Bに搭載され、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する。運転支援装置111Cは、第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101Aに関する解析を行い、解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果を方法算出部102へ送信する。方法算出部102は、運転支援装置111Cから受信した解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出し、算出した方法情報F2を運転支援装置111Eへ送信する。運転支援装置111Eは、第3のセンサの計測結果、および方法算出部102から受信した方法情報F2に基づいて、車両101Bに関する解析を行う。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る解析システムでは、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る解析システムでは、運転支援装置111Cは、さらに、第1のセンサおよび第2のセンサと異なる種類であり、かつ第3のセンサと同じ種類の第4のセンサの計測結果を取得し、第1のセンサの計測結果とともに、または第1のセンサの計測結果の代わりに、対応の第4のセンサの計測結果を解析結果R1とともに方法算出部102へ送信する。方法算出部102は、運転支援装置111Cから受信した解析結果R1および対応の第4のセンサの計測結果に少なくとも基づいて、方法情報F2を算出する。
このような構成により、車両101Aが備えるセンサであって方法情報F2の算出に用いるセンサを車両101Bが備えていない場合においても、車両101Aが備えるセンサの計測結果に基づいて、車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。
また、本発明の実施の形態に係る解析システムでは、第1のセンサおよび第3のセンサは、車両101の備えている機器の状態を計測するセンサである。第2のセンサは、車両101の外部の状態を計測するセンサ、または車両101の運転者の状態を計測するセンサである。
このような構成により、たとえば、車両101Bが、車両101Bの備えている機器の状態を計測するセンサを備え、かつ、車両101Bにおける車両101Bの外部の状態を計測するセンサ、または車両101Bの運転者の状態を計測するセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。
また、本発明の実施の形態に係る車載装置では、取得部21は、車両101Aにおける第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する。解析部22は、取得部21によって取得された第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析を行う。送信部23は、第2のセンサの計測結果を除く、解析部22の解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果を、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する方法算出部102へ送信する。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る車載装置では、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る管理装置では、受信部31は、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく車両101Aに関する解析結果R1、および対応の第1のセンサの計測結果を運転支援装置111Cから受信する。算出部32は、受信部31によって受信された解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する。送信部33は、算出部32によって算出された方法情報F2を、車両101Bに搭載される運転支援装置111Eへ送信する。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る管理装置では、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る車載装置では、受信部43は、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく車両101Aに関する解析結果R1と、対応の第1のセンサの計測結果とに基づいて算出された、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を受信する。取得部41は、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する。解析部42は、取得部41によって取得された第3のセンサの計測結果および受信部43によって受信された方法情報F2に基づいて、自己の搭載される車両101Bに関する解析を行う。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る車載装置では、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける解析方法では、まず、運転支援装置111Cが、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する。次に、運転支援装置111Cが、第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101Aに関する解析を行い、解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果を方法算出部102へ送信する。次に、方法算出部102が、運転支援装置111Cから受信した解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出し、算出した方法情報F2を運転支援装置111Eへ送信する。次に、運転支援装置111Eが、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する。次に、運転支援装置111Eが、第3のセンサの計測結果、および方法算出部102から受信した方法情報F2に基づいて、車両101Bに関する解析を行う。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る解析システムにおける解析方法では、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る車載装置における解析方法では、まず、車両101における第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する。次に、取得した第1のセンサの計測結果および第2のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析を行う。次に、第2のセンサの計測結果を除く、解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果を、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する方法算出部102へ送信する。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る車載装置における解析方法では、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る管理装置における解析方法では、まず、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく車両101Aに関する解析結果R1、および対応の第1のセンサの計測結果を運転支援装置111Cから受信する。次に、受信した解析結果R1および対応の第1のセンサの計測結果に基づいて、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を算出する。次に、算出した方法情報F2を、車両101Bに搭載される運転支援装置111Eへ送信する。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る管理装置における解析方法では、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る車載装置における解析方法では、まず、第1のセンサの計測結果、および第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく車両101Aに関する解析結果R1と、対応の第1のセンサの計測結果とに基づいて算出された、車両101に関する解析に用いる方法に関する方法情報F2を受信する。次に、第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する。次に、取得した第3のセンサの計測結果および受信した方法情報F2に基づいて、自己の搭載される車両101Bに関する解析を行う。
このような構成により、車両101Bが車両101Aのセンサ等と同等の装備を備えていない場合でも、新たな装置を追加することなく車両101Aと同等または類似の解析結果を得ることができる。具体的には、車両101Bにおいて、車両101Bの前方に対象物が存在するか否か、および運転者に覚醒を促す警告の要否等の解析結果を得ることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る車載装置における解析方法では、車両に関する解析を行う構成において、車両の装備の不足をカバーし、解析性能を向上させることができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
第1の車両に搭載され、第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する第1の車載装置と、
方法算出部と、
第2の車両に搭載され、前記第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する第2の車載装置とを備え、
前記第1の車載装置は、前記第1のセンサの計測結果および前記第2のセンサの計測結果に基づいて、前記第1の車両に関する解析を行い、解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果を前記方法算出部へ送信し、
前記方法算出部は、前記第1の車載装置から受信した前記解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果に基づいて、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出し、算出した前記方法情報を前記第2の車載装置へ送信し、
前記第2の車載装置は、前記第3のセンサの計測結果、および前記方法算出部から受信した前記方法情報に基づいて、前記第2の車両に関する解析を行い、
前記第1の車載装置および前記第2の車載装置は、運転支援装置であり、
前記方法算出部は、機械学習を用いて、前記解析結果と前記第1のセンサの計測結果との関係を推定する判定モデルを作成し、作成した前記判定モデルを前記方法情報として前記第2の車載装置へ送信し、
前記解析結果は、車両の前方に対象物が存在するか否か、または運転者に覚醒を促す警告の要否である、解析システム。
[付記2]
車両における第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記第1のセンサの計測結果および前記第2のセンサの計測結果に基づいて、前記車両に関する解析を行う解析部と、
前記第2のセンサの計測結果を除く、前記解析部の解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果を、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出する方法算出部へ送信する送信部とを備え、
前記解析結果は、車両の前方に対象物が存在するか否か、または運転者に覚醒を促す警告の要否である、車載装置。
[付記3]
第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果、および対応の前記第1のセンサの計測結果を第1の車載装置から受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記解析結果および対応の前記第1のセンサの計測結果に基づいて、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された前記方法情報を、第2の車両に搭載される第2の車載装置へ送信する送信部とを備え、
前記第1の車載装置および前記第2の車載装置は、運転支援装置であり、
前記算出部は、機械学習を用いて、前記解析結果と前記第1のセンサの計測結果との関係を推定する判定モデルを作成し、作成した前記判定モデルを前記方法情報として前記第2の車載装置へ送信し、
前記解析結果は、車両の前方に対象物が存在するか否か、または運転者に覚醒を促す警告の要否である、管理装置。
[付記4]
第1のセンサの計測結果、および前記第1のセンサと異なる種類の第2のセンサの計測結果に基づく第1の車両に関する解析結果と、対応の前記第1のセンサの計測結果とに基づいて算出された、車両に関する解析に用いる方法に関する方法情報を受信する受信部と、
前記第2のセンサと異なる種類の第3のセンサの計測結果を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記第3のセンサの計測結果および前記受信部によって受信された前記方法情報に基づいて、自己の搭載される第2の車両に関する解析を行う解析部とを備え、
前記解析結果は、車両の前方に対象物が存在するか否か、または運転者に覚醒を促す警告の要否である、車載装置。