JP7171214B2 - 連続体ロボット制御装置、連続体ロボット制御方法及びプログラム - Google Patents

連続体ロボット制御装置、連続体ロボット制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤを駆動することにより湾曲する湾曲可能部を有する連続体ロボットの動作を制御する連続体ロボット制御装置及び連続体ロボット制御方法、並びに、当該連続体ロボット制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。
連続体ロボットは、柔軟性のある構造を持つ湾曲可能部を変形させることにより、その形状が制御される。この連続体ロボットは、例えば剛体リンクにより構成される剛体リンクロボットと比較した場合、剛体リンクロボットがはまり込んでしまうような狭い空間や散乱物のある環境の中であっても所定の経路に沿って移動可能であるという特徴を有する点で優位性を持つ。この特徴を生かし、連続体ロボットは、内視鏡のシースやカテーテルなどの医療の分野や、レスキューロボットなどの極限作業ロボットへの応用が期待されている。
このような連続体ロボットの一例として、例えば非特許文献1には、ワイヤを駆動することにより湾曲する湾曲可能部を有する連続体ロボットが開示されている。
連続体ロボットは、本質的な柔らかさを有するため、脆弱な対象物内の経路にも侵入可能である。しかし、その際に連続体ロボットと対象物との接触により、双方へ大きな負荷が加わって損傷することが生じ得る。これを回避するための技術の一例として、例えば特許文献1には、ワイヤを駆動することにより変形する変形部に過剰な負荷がかかった場合でも、駆動部がワイヤと駆動力との接続を切断することで、ワイヤの切断などの損傷を抑制する技術が開示されている。
特開2013-248119号公報
K. Xu, M. Fu, and J. Zhao, "An Experimental Kinestatic Comparison between Continuum Manipulators with Structural Variations," in IEEE International Conference on Robotics and Automation (ICRA), Hong Kong, China, 2014, pp. 3258-3264
従来のワイヤ駆動型の連続体ロボットでは、それぞれの駆動ワイヤに設けられた負荷検出部が検出した負荷が閾値を超えた場合に、駆動ワイヤに対する駆動力を切断する方法が一般的である。
しかしながら、駆動ワイヤは、連続体ロボットの湾曲可能部を湾曲させる際の駆動力だけでなく、連続体ロボットが対象物との接触等によって生じる外力による影響も受ける。したがって、特許文献1に記載された技術のように、単独の駆動ワイヤの負荷を検出して閾値と比較する方法では、閾値を小さくすると駆動可能な範囲が小さくなり、閾値を大きくすると外力の影響を検出できずに連続体ロボットと対象物との間に過負荷がかかって双方を損傷させてしまうことが生じ得る。即ち、従来の技術では、連続体ロボットの駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボットや対象物の損傷を抑制することが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、連続体ロボットの駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボットや対象物の損傷を抑制することが可能な仕組みを提供することを目的とする。
本発明の連続体ロボット制御装置は、複数のワイヤのうちの少なくとも一部のワイヤを駆動することにより湾曲する湾曲可能部を有する連続体ロボットの動作を制御する連続体ロボット制御装置であって、前記複数のワイヤのうちの2以上のワイヤに加わる張力に基づいて、前記湾曲可能部に加わる外力を推定する推定手段と、前記推定手段で推定された外力に基づいて、前記駆動させるワイヤの駆動制御を行う駆動制御手段と、を有し、前記推定手段は、前記2以上のワイヤに加わる張力の和に基づいて、前記外力を推定し、前記推定手段で推定された外力が閾値を超えた場合に、前記連続体ロボットの操作者に警告を発する、または前記駆動させるワイヤの駆動を停止する。
また、本発明は、上述した連続体ロボット制御装置による連続体ロボット制御方法、及び、上述した連続体ロボット制御装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを含む。
本発明によれば、連続体ロボットの駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボットや対象物の損傷を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態で用いる連続体ロボットの外観構成の一例を示す図である。 図1に示す支持機構の内部構成の一例を示す図である。 図1に示す案内部材と各ワイヤとの関係を説明するための図である。 図1に示す案内部材と各ワイヤとの関係を説明するための図である。 図1に示す支持機構と各ワイヤとの関係を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置を含む連続体ロボット制御システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、図1に示す湾曲可能部を+X軸方向に湾曲させた場合の連続体ロボットの状態を示す図である。 図7に示す連続体ロボットのXZ平面における断面図である。 本発明の第1の実施形態における湾曲可能部に外力が作用していない状態の場合に、湾曲角度指令値を一定として旋回角度を変化させたときの各ワイヤの圧縮引張力、及び、評価値の変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態における湾曲可能部に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部をX軸方向に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力、及び、評価値の時間変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態における湾曲可能部に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部をY軸方向に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力、及び、評価値の時間変化を示す図である。 本発明の第2の実施形態における湾曲可能部に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部をX軸方向に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力、及び、評価値の時間変化を示す図である。 本発明の第2の実施形態における湾曲可能部に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部をY軸方向に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力、及び、評価値の時間変化を示す図である。 本発明の第3の実施形態における湾曲可能部の摩擦を考慮した系であって、湾曲可能部がX軸方向に湾曲した状態で外力を受けた際の各ワイヤの圧縮引張力、及び、評価値の時間変化を示す図である。 本発明の第3の実施形態における湾曲可能部の摩擦を考慮した系であって、(34)式~(36)式を用いて補正(補償)した圧縮引張力及び評価値の時間変化を示す図である。 本発明の第4の実施形態で用いる連続体ロボットの外観構成の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態で用いる連続体ロボットの外観構成の他の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態で用いる連続体ロボットの外観構成の一例を示す図である。 図18に示す連続体ロボットのXZ平面における断面図である。 本発明の第6の実施形態で用いる連続体ロボットの外観構成の一例を示す図である。 図20に示す連続体ロボットのXZ平面における断面図である。
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。具体的に、以下に説明する本発明の各実施形態では、連続体ロボット(連続体マニピュレータともいう)の制御システムが可撓性内視鏡に適用される例を示す。なお、本発明の各実施形態に係る連続体ロボット制御システムの例として適用する可撓性内視鏡は、医療分野に限定されるものではなく、湾曲可能部を挿入・抜去させる経路の内部を観察するものであれば他の分野(例えば、配管等の内部を観察するための工業用内視鏡)にも適用可能である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態で用いる連続体ロボット100の外観構成の一例を示す図である。以下の説明においては、この図1に示す連続体ロボット100を、必要に応じて「連続体ロボット100-1」として説明する。また、図1には、3次元空間におけるXYZ座標系を図示している。
連続体ロボット100-1は、図1に示すように、ワイヤ1a、ワイヤ1b、ワイヤ1c、湾曲可能部110-1、及び、支持機構120を有して構成されている。
図1においては、ワイヤ1a、ワイヤ1b及びワイヤ1cは、Z軸方向と平行な方向に配置されている。ワイヤ1a~1cは、それぞれ、+Z軸方向の終端側が先端部材111の異なる位置に結合されて固定されており、また、-Z軸方向の終端側が支持機構120の内部において各ワイヤごとに設けられている圧縮引張力検出部及び駆動部に接続されている。
湾曲可能部110-1は、複数のワイヤ1a~1cのうちの少なくとも一部のワイヤ1を駆動することにより湾曲するものである。ここで、本実施形態においては、複数のワイヤ1a~1cのうちの全てのワイヤ1を駆動することにより湾曲可能部110-1を湾曲させるものとする。この湾曲可能部110-1は、先端部材111、及び、複数の案内部材112-1~112-9を含み構成されている。ここで、図1に示す例では、湾曲可能部110-1は、先端部材111における+Z軸方向の終端である先端部材の終端111eから、支持機構120における+Z軸方向の終端である支持機構の終端120eに亘って、構成されている。また、以下の説明においては、案内部材112-1~112-9を代表して説明する場合には、単に、案内部材112として説明を行う。また、先端部材111は、図1に示すように、Z軸方向を中心軸とするリング形状をしており、ワイヤ1a~1cを相互に異なる位置に結合して固定している。
続いて、図1に示す支持機構120の内部構成について説明する。
図2は、図1に示す支持機構120の内部構成の一例を示す図である。この図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。この図2において、ワイヤ1-1は、図1に示すワイヤ1a~1cのうちのいずれか1つのワイヤであり、例えばワイヤ1aである。また、ワイヤ1-2は、図1に示すワイヤ1a~1cのうちのいずれか1つのワイヤであって図2に示すワイヤ1-1とは異なるワイヤであり、例えばワイヤ1bである。なお、図2においては、紙面の関係上、図1に示すワイヤ1a~1cのうちの1つのワイヤ、例えばワイヤ1cを不図示としている。
圧縮引張力検出部121は、接続されたワイヤ1にかかる圧縮引張力を検出するものである。本明細書において、ワイヤに加わる圧縮力および引張力を総称して圧縮引張力と称する。図2には、ワイヤ1-1(例えば図1に示すワイヤ1a)にかかる圧縮引張力を検出する圧縮引張力検出部121-1と、ワイヤ1-2(例えば図1に示すワイヤ1b)にかかる圧縮引張力を検出する圧縮引張力検出部121-2が図示されている。なお、図2では不図示であるが、本実施形態においては、図1に示すワイヤ1a~1cのうち、図2では不図示としたワイヤ(例えばワイヤ1c)にかかる圧縮引張力を検出する圧縮引張力検出部121-3も、支持機構120の内部に構成されているものとする。また、以下の説明においては、圧縮引張力検出部121-1~121-3を代表して説明する場合には、単に、圧縮引張力検出部121として説明を行う。
駆動部122は、後述する連続体ロボット制御装置(図6に示す連続体ロボット制御装置200)の制御に基づいて、例えば圧縮引張力検出部121を介して接続されているワイヤ1を駆動させる。図2には、ワイヤ1-1(例えば図1に示すワイヤ1a)を駆動させる駆動部122-1と、ワイヤ1-2(例えば図1に示すワイヤ1b)を駆動させる駆動部122-2が図示されている。なお、図2では不図示であるが、本実施形態においては、図1に示すワイヤ1a~1cのうち、図2では不図示としたワイヤ(例えばワイヤ1c)を駆動させる駆動部122-3も、支持機構120の内部に構成されているものとする。また、以下の説明においては、駆動部122-1~122-3を代表して説明する場合には、単に、駆動部122として説明を行う。
続いて、図1に示す案内部材112と各ワイヤ1a~1cとの関係について説明する。
図3及び図4は、図1に示す案内部材112と各ワイヤ1a~1cとの関係を説明するための図である。
案内部材112は、図3に示すように、Z軸方向を中心軸とするリング形状で構成されている。この案内部材112には、図3に示すように、Z軸方向に貫通する固定孔1121と、案内孔1122b及び案内孔1122cが形成されている。例えば、本実施形態では、固定孔1121にワイヤ1aが固定される。また、案内孔1122b及び1122cには、それぞれ、例えばワイヤ1b及び1cが通るように配されて摺動可能となっている。
図4は、図3に示す案内部材112のXY平面における断面図である。図4では、Z軸方向の中心軸1120を中心としたXY平面を図示している。この図4に示すように、案内部材112では、固定孔1121並びに案内孔1122b及び1122cが、中心軸1120から半径rgの円に内接する位置であって当該円に内接する正三角形の各頂点に配置されている。また、図4では、固定孔1121の位置がX軸上に位置するものとしている。
続いて、図1に示す支持機構120と各ワイヤ1a~1cとの関係について説明する。
図5は、図1に示す支持機構120と各ワイヤ1a~1cとの関係を説明するための図である。具体的に、図5は、図1に示す支持機構120のXY平面における断面図である。
支持機構120は、図5に示すように、Z軸方向を中心軸1200とする筒状形状で構成されている。この図5に示すZ軸方向の中心軸1200は、図4に示すZ軸方向の中心軸1120と同様のものである。この支持機構120には、図5に示すように、図4に示す案内部材112の各孔に対応する、貫通孔1201a、貫通孔1201b及び貫通孔1201cが形成されている。貫通孔1201a,1201b及び1201cには、それぞれ、例えばワイヤ1a,1b及び1cが通るように配されて摺動可能となっている。また、支持機構120は、貫通孔1201a,1201b及び1201cの中をそれぞれ通るワイヤ1a,1b及び1cがZ軸方向に駆動された際に、ワイヤ1a,1b及び1cが座屈することなく力を伝達できるように構成されている。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置200を含む連続体ロボット制御システム10の概略構成の一例を示す図である。
連続体ロボット制御システム10は、図6に示すように、連続体ロボット100、連続体ロボット制御装置200、及び、入力装置300を有して構成されている。なお、図6では、連続体ロボット100の構成として、図1に示す連続体ロボット100の構成のうちの圧縮引張力検出部121及び駆動部122のみを図示し、他の構成は不図示としている。また、図6では、紙面の関係上、各ワイヤ1a~1cに対応して設けられている複数の圧縮引張力検出部121及び複数の駆動部122を、それぞれ、1つの圧縮引張力検出部121及び1つの駆動部122としてまとめて図示している。
連続体ロボット制御装置200は、連続体ロボット100(本実施形態においては、図1に示す連続体ロボット100-1)の動作を制御する制御装置である。この連続体ロボット制御装置200は、図6に示すように、外力推定部210、閾値比較部220、警告発生部230、及び、駆動制御部240を有して構成されている。
外力推定部210は、複数のワイヤ1a~1cのうちの2以上のワイヤ1に加わる張力(圧縮引張力)に基づいて、湾曲可能部110(本実施形態においては、図1に示す湾曲可能部110-1)に加わる外力を推定する構成部である。具体的に、図6に示す例では、外力推定部210は、圧縮引張力検出部121で検出されたワイヤ1aの圧縮引張力Fa,ワイヤ1bの圧縮引張力Fb及びワイヤ1cの圧縮引張力Fcに基づいて、湾曲可能部110に加わる外力を推定する。
閾値比較部220は、外力推定部210で推定された外力と閾値とを比較し、外力推定部210で推定された外力が閾値を超えたか否かの判定を行う。
警告発生部230は、閾値比較部220から、外力推定部210で推定された外力が閾値を超えた旨の判定結果(判定値)を受信した場合に、警告を発する。ここで、警告発生部230による警告としては、例えば、警告表示を提示する態様であっても、警告音を発生する態様であってもよく、更には両方の警告態様を行うようにしてもよい。
駆動制御部240は、閾値比較部220が外力推定部210で推定した外力に基づき閾値を用いて判定した判定結果(判定値)に応じて、ワイヤ1a,1b及び1cの駆動制御を行うべく、駆動部122に対して駆動制御量da,db及びdcを出力する。具体的に、駆動制御部240は、閾値比較部220から、外力推定部210で推定された外力が閾値を超えていない旨の判定結果(判定値)を受信した場合には、ワイヤ1a,1b及び1cの駆動を行うべく、入力装置300から入力された湾曲可能部110の湾曲角度(図8に示す角度θ)に係る指令値と湾曲可能部110の旋回角度(図4に示す角度ζ)に係る指令値とに基づいて、駆動部122に対して駆動制御量da,db及びdcを出力する。また、駆動制御部240は、閾値比較部220から、外力推定部210で推定された外力が閾値を超えた旨の判定結果(判定値)を受信した場合には、ワイヤ1a,1b及び1cの駆動を停止すべく、駆動部122に対して駆動制御量da,db及びdcを出力する。即ち、駆動制御部240は、閾値比較部220から外力が閾値を超えた旨の判定結果(判定値)を受信した場合には、入力装置300から入力された湾曲角度指令値及び旋回角度指令値に基づく駆動制御は行わない。
そして、駆動部122は、駆動制御部240から出力された駆動制御量da,db及びdcに応じて、それぞれ、ワイヤ1a,1b及び1cの駆動等を行う。
図7は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示す湾曲可能部110-1を+X軸方向に湾曲させた場合の連続体ロボット100の状態を示す図である。また、図8は、図7に示す連続体ロボット100のXZ平面における断面図である。この図7及び図8において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図7には、湾曲可能部110-1を挿入・抜去させる対象物内の経路も図示している。
図8において、駆動後の湾曲角度指令値をθとし、駆動前の湾曲可能部110-1の長さをLとする。そして、湾曲可能部110-1は、曲率を一定に保ちながらXZ平面内で湾曲するものとする。この際、湾曲可能部110-1の長さ及び曲率は、湾曲前の形状における湾曲可能部110-1のZ軸方向の中心線の長さ及び曲率と定義する。また、ワイヤ1a,1b及び1cの+Z軸方向への駆動制御量をそれぞれda,db及びdcとし、湾曲可能部110-1の曲率半径をrとし、ワイヤ1a,1b及び1cの曲率半径をそれぞれra,rb及びrcとする。
ここで、まず、湾曲可能部110-1に外力がかかっていない状態でワイヤ1a,1b及び1cを駆動した際の連続体ロボット100-1の湾曲動作と、ワイヤ1a,1b及び1cにかかる圧縮引張力について説明する。
図4及び図8に示された事項から、rθ,raθ,rbθ,rcθは、それぞれ、以下の(1)式,(2)式,(3)式,(4)式に示す関係式で表すことができる。
Figure 0007171214000001
そして、これらの(1)式~(4)式で示される関係により、湾曲角度指令値θに基づくワイヤ1a,1b及び1cの駆動制御量da,db及びdcは、それぞれ、以下の(5)式,(6)式及び(7)式で表せる。
Figure 0007171214000002
ワイヤ1と案内部材112及び支持機構120との間に働く摩擦を無視できると仮定すると、それぞれのワイヤ1a,1b及び1cにかかる圧縮引張力Fa,Fb及びFcは、湾曲角度指令値θに比例し、それぞれ、以下の(8)式,(9)式及び(10)式に示す関係式で表すことができる。なお、本実施形態では、すべてのワイヤ1が同じ曲げ剛性を有するものと仮定し、以下の(8)式~(10)式に示す比例定数αは、湾曲可能部110-1の構造や構成材料の機械特性などによって決まるものとする。
Figure 0007171214000003
また、ここでは湾曲可能部110-1に外力が加わっていない状態を想定しているため、以下の(11)式で表される、全てのワイヤにかかる圧縮引張力(Fa,Fb,Fc)の総和である評価値Eはゼロとなる。
Figure 0007171214000004
図7及び図8では、湾曲可能部110-1を+X軸方向に湾曲させる例について説明したが、一般化して、湾曲可能部110-1を+X軸方向からZ軸周りに角度ζ(図4)だけ旋回させて湾曲させた際のワイヤ1a,1b及び1cの駆動制御量da,db及びdcは、それぞれ、以下の(12)式,(13)式及び(14)式で表せる。
Figure 0007171214000005
ここで、角度ζを旋回角度と称する。この旋回角度ζは、図4に示すように、XY平面においてX軸を基準としY軸へ向かう方向の角度として定義されるものである。また、湾曲角度θは、図8に示すように、XZ平面においてX軸を基準としZ軸へ向かう方向の角度として定義されるものである。そして、上述した(12)式~(14)式で示されるワイヤ1a,1b及び1cの駆動制御量da,db及びdcは、湾曲角度指令値θ及び旋回角度指令値ζに基づく駆動制御量に相当する。
また、この場合、それぞれのワイヤ1a,1b及び1cにかかる圧縮引張力Fa,Fb及びFcは、それぞれ、以下の(15)式,(16)式及び(17)式に示す関係式で表すことができる。
Figure 0007171214000006
図9は、本発明の第1の実施形態における湾曲可能部110-1に外力が作用していない状態の場合に、湾曲角度指令値θを一定として旋回角度ζを変化させたときの各ワイヤの圧縮引張力Fa~Fc、及び、評価値Eの変化を示す図である。具体的に、図9では、旋回角度ζを横軸にとり、圧縮引張力を縦軸にとった図を示している。この図9から明らかなように、湾曲可能部110-1に外力が作用していない場合には、全てのワイヤ1a~1cにかかる圧縮引張力の総和である評価値Eはゼロとなる。
続いて、第1の実施形態で用いる連続体ロボット100において、湾曲可能部110-1に外力が作用する状態の場合について説明を行う。
図10は、本発明の第1の実施形態における湾曲可能部110-1に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部110-1をX軸方向(ζ=0の方向)に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力Fa~Fc、及び、評価値Eの時間変化を示す図である。具体的に、図10では、時間を横軸にとり、圧縮引張力を縦軸にとった図を示している。
図11は、本発明の第1の実施形態における湾曲可能部110-1に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部110-1をY軸方向(ζ=π/2の方向)に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力Fa~Fc、及び、評価値Eの時間変化を示す図である。具体的に、図11では、時間を横軸にとり、圧縮引張力を縦軸にとった図を示している。
図10及び図11ともに、(a)の期間において、連続体ロボット100は、湾曲角度指令値θを線形に変化させる湾曲動作を行っている。また、(b)から(f)の期間では、湾曲角度指令値θを一定の状態に保っており、また、(c)の期間でX軸方向、(e)の期間でY軸方向をそれぞれ主成分とする正弦波状の外力が加えられている。なお、図10及び図11において、(b)の期間、(d)の期間及び(f)の期間は、外力が加わっていない状態である。
また、図10では、(a)の期間において、圧縮引張力Fb及びFcは正の方向に線形に変化し、圧縮引張力Faは負の方向に線形に変化しており、圧縮引張力の総和である評価値Eはゼロとなる。一方、図11では、(a)の期間において、圧縮引張力Faは変化せず、圧縮引張力Fbは負の方向に線形に変化し、圧縮引張力Fcは正の方向に線形に変化しており、この場合も圧縮引張力の総和である評価値Eはゼロとなる。また、図10及び図11において、(c)の期間及び(e)の期間では、(a)の期間での湾曲により生じた圧縮引張力を基準として各ワイヤの圧縮引張力が変化し、評価値Eの値も変化する。
次に、図10及び図11を用いて、湾曲可能部110-1に対象物からの外力が加わった場合に、連続体ロボット100や対象物の損傷を抑制するための制御方法について説明する。
湾曲可能部110-1に外力が加わっているかを判定するためには、各ワイヤ1a,1b及び1cにかかる圧縮引張力Fa,Fb及びFcを閾値と比較する方法が有効である。ここでの判定は、図6に示す閾値比較部220で行われるものである。
ここで、例えば、予め決められた閾値Tを用いて、圧縮引張力Fa,Fb及びFcの絶対値が閾値Tを超えないように、以下の(18)式~(20)式のいずれか1つまたは複数の条件を満たす場合に、操作者に警告をするまたは駆動を停止する方法が考えられる。
Figure 0007171214000007
しかしながら、図10や図11における(a)の期間での湾曲動作からも分かるように、湾曲角度指令値θや旋回角度指令値ζによって外力が働かない場合でも、圧縮引張力は大きく異なってしまう。例えば、旋回角度ζ=0(図10のグラフに相当)の場合に(c)の期間における圧縮引張力Faにかかる外力を検出できるように閾値を決定してしまうと、旋回角度ζ=π/2(図11のグラフに相当)の場合における圧縮引張力Faのような圧縮引張力の変化を検出できなくなってしまう。
そこで、本発明の第1の実施形態では、以下の(21)式に示すように、各ワイヤの圧縮引張力の総和を評価値Eとして用いて、この評価値Eの絶対値が閾値を超えた場合(即ち、(21)式を満たす場合)に過剰な外力が加わっていると判定する形態を採る。
Figure 0007171214000008
この場合、図10及び図11において、湾曲可能部110-1に外力が加わっている(c)の期間と(e)の期間のみ、評価値Eの絶対値が変化するため、外力をより正確に検出することができる。なお、閾値Tは、連続体ロボット100や外力の加わる対象物が破損しない値を実験や解析等により求めて決定すればよい。
上述した説明では、連続体ロボット100が3本のワイヤ1a~1cから構成されることを想定した説明を行ったが、これを一般化してワイヤがN本の場合について説明する。連続体ロボット100がN本のワイヤから構成される場合には、以下の(22)式に示すように、全ての圧縮引張力Fi(i=1~N)の総和を評価値Eとして用いて閾値Tと比較する形態を採る。
Figure 0007171214000009
また、湾曲角度指令値θ及び旋回角度指令値ζで連続体ロボット100を駆動させた際のi番目(i=1~N)の駆動制御量をdiとし、ワイヤにかかる圧縮引張力をFiとしたとき、このdi及びFiは、それぞれ、以下の(23)式及び(24)式で表せる。ただし、i=1で表されるワイヤはX軸上に配置されているものとし、全てのワイヤが原点を中心とする半径rgの円周上に等間隔で配置されているものとする。
Figure 0007171214000010
以下、この一般化した連続体ロボット100がN本のワイヤから構成される場合について説明する。(21)式では閾値Tを定数としたが、閾値Tは、例えば湾曲角度指令値θの関数T(θ)を用いてもよく、この場合、(21)式のTを関数T(θ)に置き換えて、以下の(25)式を用いる形態を採る。
Figure 0007171214000011
また、外力の加わっていない場合において、圧縮引張力Fiは、湾曲角度指令値θに比例するため、閾値を表す関数T(θ)は、例えば正の比例定数β,γを用いて線形に変化するように、以下の(26)式のようにしてもよい。
Figure 0007171214000012
この場合には、湾曲により生じる圧縮引張力を加味して、湾曲角度指令値θが大きくなるにつれて閾値を小さくすることでワイヤの切断などの連続体ロボット100の故障を回避しやすくなる。また、閾値Tは、例えば湾曲角度指令値θ及び旋回角度指令値ζの関数T(θ、ζ)を用いてもよい。
また、外力の加わっていない状態において、湾曲角度指令値θに基づき湾曲させた際に各ワイヤにかかる圧縮引張力Fi(θ)が既知の場合には、評価値Eを次のようにすることもできる。即ち、この場合、評価値EをFiとFi(θ)の差分の総和と定義して、以下の(27)式として、湾曲動作により生じる圧縮引張力の影響を除去してもよい。
Figure 0007171214000013
ここで、(27)式におけるFi(θ)は、例えば、運動学モデルを用いて計算してもよく、或いは、事前に計測した情報を参照して適用してもよい。
上述した説明では、3本のワイヤ1a,1b及び1cを駆動させ、湾曲可能部110-1の湾曲角度指令値θ及び旋回角度指令値ζを変化させる形態を例示したが、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。例えば、3本のワイヤ1a,1b及び1cのうちの1本のワイヤを駆動させずに支持機構120の内部において固定し、2本のワイヤのみを駆動させて湾曲角度指令値θ及び旋回角度指令値ζを変化させる形態も、本発明に適用可能である。即ち、本発明においては、複数のワイヤ1a~1cのうちの一部のワイヤ1を駆動することにより湾曲する湾曲可能部110-1を有する連続体ロボット100の動作を制御する連続体ロボット制御装置200も、適用可能である。
また、上述した説明では、外力推定部210は、複数のワイヤ1a~1cのうちの全てのワイヤ1に加わる圧縮引張力に基づいて、湾曲可能部110-1に加わる外力を推定するものであったが、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。例えば、外力推定部210が、2以上のワイヤ1に加わる圧縮引張力の和に基づいて湾曲可能部110-1に加わる外力を推定する形態も、本発明に適用可能である。この形態の場合、例えば、外力推定部210は、3本のワイヤ1a~1cのうちの2本のワイヤ1に加わる圧縮引張力の和に基づいて湾曲可能部110-1に加わる外力を推定する形態をとり得る。また、上述したN本のワイヤとして3以上のワイヤを適用し、外力推定部210は、当該3以上のワイヤのうち、組み合わせの異なる2以上のワイヤに加わる張力の和に基づいて、湾曲可能部110-1に加わる外力を推定する形態も、本発明に適用可能である。
第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置200では、外力推定部210は、複数のワイヤ1a~1cに加わる圧縮引張力Fa~Fcに基づいて、湾曲可能部110-1に加わる外力を推定するようにしている。そして、駆動制御部240は、外力推定部210で推定された外力に基づいて、駆動させるワイヤ1a~1cの駆動制御を行うようにしている。具体的に、駆動制御部240は、外力推定部210で推定された外力が閾値を超えた場合に、ワイヤ1a~1cの駆動を停止する制御を行うようにしている。
かかる構成によれば、連続体ロボット100の駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボット100や対象物の損傷を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明においては、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第2の実施形態で用いる連続体ロボットは、上述した図1~図5に示す第1の実施形態で用いる連続体ロボット100-1と同様である。また、第2の実施形態に係る連続体ロボット制御システムの概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10の概略構成と同様である。即ち、第2の実施形態に係る連続体ロボット制御装置の概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置200の概略構成と同様である。
上述した第1の実施形態では、外力推定部210において全てのワイヤ1a~1cの圧縮引張力の総和を評価値Eとして用いて湾曲可能部110に加わる外力を推定し、閾値比較部220においてこの外力(評価値E)と閾値とを比較する形態であった。第2の実施形態では、各ワイヤの圧縮引張力Fiを演算した値に基づき外力として推定する評価値Eを算出し、この評価値Eと閾値とを比較する形態を採る。
ここで、上述した演算の例として、評価関数E(λ)を、X軸から角度λだけ回転させた方向にかかるモーメントの総和として、以下の(28)式と定義する。この以下の(28)式に示す評価関数E(λ)により、X軸から角度λだけ回転させた方向にかかる外力を推定することができる。
Figure 0007171214000014
これにより、外力推定部210は、例えば湾曲可能部110-1の湾曲方向と直交する方向(特定の方向)に加わる外力を推定することが可能となる。この湾曲可能部110-1の湾曲方向と直交する方向の外力は、湾曲可能部110-1をZ軸周りに捩じる方向に働く力であり、連続体ロボット100-1が捩じりにより損傷することを回避することができる。また、この捩じりにより湾曲可能部110-1を湾曲させた際の旋回角度ζの誤差要因になるため、本実施形態のように閾値を用いてこの捩じりを抑制することは駆動精度を劣化させないためにも有効である。
(28)式に示す評価関数E(λ)を用いた閾値との比較について、第1の実施形態で説明した3本のワイヤ1a~1cから構成される湾曲可能部110-1を有する連続体ロボット100-1を用いて、以下に説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態における湾曲可能部110-1に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部110-1をX軸方向(ζ=0の方向)に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力Fa~Fc、及び、評価値Eの時間変化を示す図である。具体的に、図12では、時間を横軸にとり、圧縮引張力を縦軸にとった図を示している。
この図12は、図10と同様にX軸方向(ζ=0の方向)に湾曲動作をした後に、(c)の期間でX軸方向に外力を受け、(e)の期間でY軸方向に外力を受けた際の各ワイヤ1a~1cの圧縮引張力Fa,Fb,Fcの時間変化等を模式的に示している。上述した角度λの値を湾曲可能部110-1の湾曲方向と直交する方向であるπ/2とすると、以下の(29)式に示す関係となる。
Figure 0007171214000015
このとき、E(π/2)は、図12に示すように、X軸方向に外力を受ける(c)の期間では値は変化せず、Y軸方向に外力を受ける(e)の期間でのみ値が変化する。したがって、湾曲可能部110-1をX軸方向(ζ=0の方向)に湾曲させる場合には、閾値比較部220においてE(π/2)を閾値と比較することによって、湾曲可能部110-1の湾曲方向と直交する方向に加わる外力を検出することが可能となる。
図13は、本発明の第2の実施形態における湾曲可能部110-1に外力が作用している状態の場合に、湾曲可能部110-1をY軸方向(ζ=π/2の方向)に湾曲させた際の各ワイヤの圧縮引張力Fa~Fc、及び、評価値Eの時間変化を示す図である。具体的に、図13では、時間を横軸にとり、圧縮引張力を縦軸にとった図を示している。
この図13は、図11と同様にY軸方向(ζ=π/2の方向)に湾曲動作をした後に、(c)の期間でX軸方向に外力を受け、(e)の期間でY軸方向に外力を受けた際の各ワイヤ1a~1cの圧縮引張力Fa,Fb,Fcの時間変化等を模式的に示している。上述した角度λの値を湾曲可能部110-1の湾曲方向と直交する方向であるπとすると、以下の(30)式に示す関係となる。
Figure 0007171214000016
このとき、E(π)は、図13に示すように、Y軸方向に外力を受ける(e)の期間では値は変化せず、X軸方向に外力を受ける(c)の期間でのみ値が変化する。したがって、湾曲可能部110-1をY軸方向(ζ=π/2の方向)に湾曲させる場合には、閾値比較部220においてE(π)を閾値と比較することによって、湾曲可能部110-1の湾曲方向と直交する方向に加わる外力を検出することが可能となる。
以上のことから、評価関数E(λ)に、以下の(31)式を代入して、以下の(32)式を閾値と比較することによって、湾曲可能部110-1の湾曲方向と直交する方向に加わる外力を検出することができる。
Figure 0007171214000017
なお、(28)式では、圧縮引張力Fbの値と圧縮引張力Fcの値のみを用いて閾値との比較を行っているが、このように予め湾曲可能部110-1の湾曲方向が決まっている場合には、全てのワイヤの圧縮引張力を用いなくてもよい。この場合、必要なワイヤの圧縮引張力のみを用いる形態や、圧縮引張力を検出するワイヤをもとに駆動する方向を決定する形態をとり得る。
また、圧縮引張力を検出するワイヤが多数ある場合には、必ずしも全てのワイヤの圧縮引張力を検出する必要はなく、閾値判定に影響のない範囲で減らす形態もとり得る。この場合、例えば、ワイヤの本数Nが偶数であれば評価関数Eを偶数番目のワイヤの圧縮引張力の総和として、以下の(33)式を閾値と比較する方法が適用可能である。
Figure 0007171214000018
なお、圧縮引張力を検出するワイヤの選定方法は、ここで説明したものに限定されるものではなく、計測したい外力や計測精度等を考慮して必要に応じて選択する形態もとり得る。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、連続体ロボット100の駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボット100や対象物の損傷を抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第3の実施形態の説明においては、上述した第1及び第2の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1及び第2の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第3の実施形態で用いる連続体ロボットは、上述した図1~図5に示す第1の実施形態で用いる連続体ロボット100-1と同様である。また、第3の実施形態に係る連続体ロボット制御システムの概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10の概略構成と同様である。即ち、第3の実施形態に係る連続体ロボット制御装置の概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置200の概略構成と同様である。
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、各ワイヤに生じる摩擦が圧縮引張力に及ぼす影響を考慮していなかったが、第3の実施形態では、各ワイヤに生じる摩擦の影響を考慮した外力の推定を行う形態について説明する。
図14は、本発明の第3の実施形態における湾曲可能部110-1の摩擦を考慮した系であって、湾曲可能部110-1がX軸方向(ζ=0の方向)に湾曲した状態で外力を受けた際の各ワイヤの圧縮引張力Fa~Fc、及び、評価値Eの時間変化を示す図である。具体的に、図14では、時間を横軸にとり、圧縮引張力を縦軸にとった図を示している。
図14では、(a)の期間において、連続体ロボット100は、湾曲角度指令値θを線形に変化させる湾曲動作を行っている。また、(b)から(f)の期間では、湾曲角度指令値θを一定の状態に保っており、(c)の期間でX軸方向、(e)の期間でY軸方向をそれぞれ主成分とする正弦波状の外力が加えられている。なお、図14において、(b)の期間、(d)の期間及び(f)の期間は、外力の加わっていない状態である。
この図14に示す摩擦を考慮した系では、各ワイヤ1a~1cにかかる圧縮引張力Fa~Fcは摩擦力の影響を受けるが、摩擦力の働く向きは、圧縮引張力の増減の向きによって変化する。そのため、図14において、(b)の期間、(d)の期間及び(f)の期間では、外力が加わっていないにも関わらず、圧縮引張力Fa~Fcは外力の加わらなくなる直前まで働いていた力の向きによって異なる値となる。このように、圧縮引張力Fa~Fcに加わる摩擦力それぞれの変化履歴によって値が変わるため、圧縮引張力Fa~Fcの総和も、外力が加わっていない状態においてもゼロとならない。
そこで、摩擦の働く系では、圧縮引張力の変化履歴をもとに各ワイヤに生じる摩擦の影響を補償した値を外力として推定して閾値と比較することが望ましい。この場合、例えば、圧縮引張力Fiを、以下の(34)式によって補正(補償)してFi'とすればよい。
Figure 0007171214000019
ただし、(34)式のσi(t)は、圧縮引張力の時間変化率dFi/dtの符号によって決定し、以下の(35)式で示されたものとする。
Figure 0007171214000020
(34)式において、Fi'は、圧縮引張力の時間変化率から決定した摩擦の向きを表す符号δi(t)に摩擦力の大きさFμを乗じた値を補正値(補償値)としてFiに加算することで摩擦の影響を除去している。また、dFi/dt=0の場合には、摩擦の影響を受ける向きは変化しないため、直前のσi(t-Δt)を参照すればよい。また、摩擦力の大きさFμは、例えば実験的に求めればよい。この場合、補正後(補償後)の圧縮引張力Fi'の総和である評価値E'は、以下の(36)式となる。
Figure 0007171214000021
図15は、本発明の第3の実施形態における湾曲可能部110-1の摩擦を考慮した系であって、(34)式~(36)式を用いて補正(補償)した圧縮引張力Fa~Fc及び評価値Eの時間変化を示す図である。
この図15から明らかなように、補正後(補償後)の圧縮引張力の総和である評価値E'は、外力の加わらない(b)の期間、(d)の期間及び(f)の期間においてゼロとなっている。これにより、第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態や第2の実施形態で使用した連続体ロボット制御方法を用いて閾値と比較することが可能である。
第3の実施形態では、外力推定部210は、ワイヤ1a~1cの圧縮引張力Fa~Fcに対する各ワイヤに生じる摩擦の影響を補償した評価値E'を外力として推定する形態をとり得る。そして、閾値比較部220は、外力推定部210で推定された外力(評価値E')と閾値とを比較し、当該外力が閾値を超えたか否かの判定を行う形態をとり得る。
かかる構成によれば、各ワイヤに生じる摩擦の影響も考慮するようにしたので、連続体ロボット100の駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボット100や対象物の損傷を更に抑制することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第4の実施形態の説明においては、上述した第1~第3の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1~第3の実施形態と異なる事項について説明を行う。
図16は、本発明の第4の実施形態で用いる連続体ロボット100の外観構成の一例を示す図である。以下の説明においては、この図16に示す連続体ロボット100を、必要に応じて「連続体ロボット100-4A」として説明する。また、図16には、3次元空間におけるXYZ座標系を図示している。また、図16において、図1~図5に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
上述した第1~第3の実施形態では、図1に示すように、1つの湾曲可能部110-1を有する連続体ロボット100-1の動作を制御するものであった。これに対して、第4の実施形態では、図16に示すように、互いに直列に設けられた複数(具体的に、図16に示す例では3つ)の湾曲可能部110-1~110-3からなる湾曲可能部群110-4を有する連続体ロボット100-4Aの動作を制御するものである。具体的に、図16に示す連続体ロボット100-4Aでは、+Z軸方向におけるZ座標の値が大きい方から順に、湾曲可能部110-3、湾曲可能部110-2及び湾曲可能部110-1が直列に設けられている。
湾曲可能部110-3は、3本のワイヤ3a,3b及び3cを駆動することにより湾曲するものである。ワイヤ3a~3cは、それぞれ、+Z軸方向の終端側が先端部材115の異なる位置に結合されて固定されており、また、-Z軸方向の終端側が支持機構120の内部において各ワイヤごとに設けられている圧縮引張力検出部(図2の121に相当)及び駆動部(図2の122に相当)に接続されている。この湾曲可能部110-3は、先端部材115、及び、複数の案内部材116を含み構成されている。ここで、図16に示す例では、湾曲可能部110-3は、先端部材115における+Z軸方向の終端である先端部材の終端115eから、湾曲可能部110-2の先端部材113における+Z軸方向の終端である先端部材の終端113eに亘って、構成されている。
先端部材115は、図16に示すように、Z軸方向を中心軸とするリング形状をしており、ワイヤ3a~3cを相互に異なる位置に結合して固定している。案内部材116は、図16に示すようにZ軸方向を中心軸とするリング形状をしている。この案内部材116は、図3及び図4に示す第1の実施形態における案内部材112と同様に、Z軸方向に貫通する固定孔1121と案内孔1122b及び1122cが形成されている。そして、案内部材116の固定孔1121にはワイヤ3aが固定され、案内部材116の案内孔1122b及び1122cにはそれぞれワイヤ3b及び3cが通るように配され摺動可能となっている。
湾曲可能部110-2も、湾曲可能部110-3と基本的には同様の構造であるが、湾曲可能部110-2を構成する先端部材113及び案内部材114には、湾曲可能部110-3のワイヤ3a~3cを摺動可能に配するための案内孔が別途設けられている。そして、湾曲可能部110-2は、先端部材113の異なる位置に結合されて固定される3本のワイヤ2a,2b及び2cを駆動することにより湾曲するものとなる。ここで、図16では、紙面の都合上、この3本のワイヤ2a~2cの図示は省略している。また、この3本のワイヤ2a~2cは、-Z軸方向の終端側が支持機構120の内部において各ワイヤごとに設けられている圧縮引張力検出部(図2の121に相当)及び駆動部(図2の122に相当)に接続されている形態を採る。そして、図16に示す例では、湾曲可能部110-2は、先端部材113における+Z軸方向の終端である先端部材の終端113eから、湾曲可能部110-1の先端部材111における+Z軸方向の終端である先端部材の終端111eに亘って、構成されている。
図16に示す湾曲可能部110-1は、例えば図1に示す湾曲可能部110-1に対応する湾曲可能部であるが、図16に示す先端部材111及び案内部材112には、湾曲可能部110-3のワイヤ3~3c及び湾曲可能部110-2のワイヤ2a~2cを摺動可能に配するための案内孔が別途設けられている。
第4の実施形態における支持機構120の内部構成は、図2に示す第1の実施形態における支持機構120の内部構成と同様の構成をとり得る。この第4の実施形態の場合には、ワイヤ1a~1c,ワイヤ2a~2c及びワイヤ3a~3cの合計9本のワイヤにおける各ワイヤごとに、-Z軸方向の終端側において圧縮引張力検出部121及び駆動部122を設ける構成をとり得る。これにより、各ワイヤのそれぞれにかかる圧縮引張力を検出することが可能である。
また、第4の実施形態に係る連続体ロボット制御システムの概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10の概略構成と同様である。即ち、第4の実施形態に係る連続体ロボット制御装置の概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置200の概略構成と同様である。
以下の説明では、一般化して、S個の湾曲可能部を有する連続体ロボット100において、支持機構120の近位端からs番目(s=1~S)の湾曲可能部におけるワイヤ本数をNs本とし、s番目の湾曲可能部のi番目(i=1~Ns)ワイヤにかかる圧縮引張力をFs,iとする。このとき、それぞれの湾曲可能部において圧縮引張力の総和である評価値Esは、以下の(37)式となる。
Figure 0007171214000022
例えば、外力のかかっていない状態でs番目の湾曲可能部のみを湾曲させる場合を考える。このとき、s番目の湾曲可能部の先端部材及び案内部材は、s+1~S番目の湾曲可能部のワイヤから反モーメントを受け、また、s番目の湾曲可能部のワイヤは1~s-1番目の湾曲可能部の先端部材及び案内部材から反モーメントを受ける。
ワイヤと先端部材及び案内部材との間の摩擦を無視できると仮定すると、s番目の湾曲可能部は、他の湾曲可能部から並進力を受けず、反モーメントによってそれぞれの圧縮引張力Fs,iは変化するものの、Ns本のワイヤにかかる合計の圧縮引張力は変化しない。
次に、連続体ロボット100に外力のかかった場合を考える。
s番目の湾曲可能部に外力がかかると、圧縮引張力の総和である評価値Esの値は変化する。一方で、s+1~S番目の湾曲可能部に外力が働いた際には、s+1~S番目の湾曲可能部のワイヤを介して反モーメントがs番目の湾曲可能部の先端部材及び案内部材に作用する。また、1~s-1番目の湾曲可能部に外力が働いた際には、1~s-1番目の湾曲可能部の先端部材及び案内部材を介して反モーメントがs番目の湾曲可能部のワイヤにかかる。この場合も並進力は発生せず、反モーメントにより圧縮引張力Fs,iは変化するものの、Ns本のワイヤにかかる合計の圧縮引張力は変化しない。
以上説明したように、s番目の湾曲可能部に外力がかかった際には、圧縮引張力の総和である評価値Esのみ変化し、s番目の湾曲可能部以外のEt(t≠s)は変化しない。したがって、各湾曲可能部の圧縮引張力の総和である評価値Esをそれぞれ閾値と比較することにより、各湾曲可能部が対象物に与える力を推定することができ、対象物の損傷を回避することができる。即ち、この場合、外力推定部210は、複数の湾曲可能部における湾曲可能部ごとに外力(評価値Es)を推定し、閾値比較部220は、湾曲可能部ごとに推定された外力(評価値Es)ごとに閾値と比較を行う形態をとり得る。そして、警告発生部230は、複数の湾曲可能部における湾曲可能部ごとに警告処理を行い、駆動制御部240は、複数の湾曲可能部における湾曲可能部ごとに駆動させるワイヤの駆動制御を行う形態をとり得る。
また、各ワイヤにかかる圧縮引張力Fs,iは、湾曲可能部同士の相互作用を受ける。このため、外力推定部210及び閾値比較部220において、圧縮引張力の総和である評価値Esに加えて圧縮引張力Fs,iも閾値と比較することで、連続体ロボット100の破損をより回避しやすくなる。
図17は、本発明の第4の実施形態で用いる連続体ロボット100の外観構成の他の一例を示す図である。以下の説明においては、この図17に示す連続体ロボット100を、必要に応じて「連続体ロボット100-4B」として説明する。また、図17には、3次元空間におけるXYZ座標系を図示している。また、図17において、図1及び図16に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
具体的に、図17に示す連続体ロボット100-4Bは、図16に示す連続体ロボット100-4Aに対して、湾曲可能部群110-4との支持機構120との間に、長尺湾曲部材130及び長尺湾曲部材力検出部140を追加したものである。
長尺湾曲部材130は、湾曲可能部群110-4の各ワイヤを摺動させながら案内するための孔をもつ多孔型チューブである。この場合、湾曲可能部群110-4と長尺湾曲部材130は摺動可能なため、一方に外力が加わっても他方に並進力は発生せず、反モーメントのみしか作用しない。したがって、図16に示す連続体ロボット100-4Aの場合と同様に、図17に示す連続体ロボット100-4Bの場合も、湾曲可能部群110-4における各湾曲可能部110-1~110-3ごとに圧縮引張力の総和である評価値Esを閾値と比較すればよい。さらに、図17に示す連続体ロボット100-4Bの場合に、外力推定部210及び閾値比較部220において、長尺湾曲部材力検出部140で検出された長尺湾曲部材130にかかる力も閾値と比較する形態もとり得る。
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、連続体ロボット100の駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボット100や対象物の損傷を抑制することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第5の実施形態の説明においては、上述した第1~第4の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1~第4の実施形態と異なる事項について説明を行う。
図18は、本発明の第5の実施形態で用いる連続体ロボット100の外観構成の一例を示す図である。以下の説明においては、この図18に示す連続体ロボット100を、必要に応じて「連続体ロボット100-5」として説明する。図18には、3次元空間におけるXYZ座標系を図示している。また、図18において、図1~図5に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
また、図19は、図18に示す連続体ロボット100-5のXZ平面における断面図である。この図19において、図18に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。
図18に示す連続体ロボット100-5は、複数のワイヤ1-1~1-4、湾曲可能部110-5、支持機構120、及び、湾曲可能部力検出部150を有して構成されている。この連続体ロボット100-5では、複数のワイヤ1-1~1-4を駆動させることにより湾曲可能部110-5を湾曲させるものとなっている。
湾曲可能部110-5は、図18及び図19に示すように、Z軸を中心軸とする筒状形状をしている。また、この湾曲可能部110-5は、図18及び図19に示すように、XZ平面またはYZ平面に変形する弾性ヒンジ構造117からなる弾性連結部118を交互に配することで立体変形可能な湾曲可能部となっている。この湾曲可能部110-5は、支持機構120へと機械的に接続されており、湾曲可能部力検出部150によって湾曲可能部110-5にかかる力Fsを検出することが可能となっている。ここでは、湾曲可能部力検出部150は、湾曲可能部110-5が基端部において受ける力Fsを検出する。弾性連結部118には、超弾性材料を用いることが多いが、複数の部材をリベット等により連結し、リベットを中心として回動可能な湾曲構造であってもよく、また、弾性連結部118は可撓性を有するチューブ状の構造であってもよい。
ワイヤ1-1~1-4は、図18に示すように、Z軸に平行な方向に配置されており、+Z軸方向の終端において弾性連結部118における弾性ヒンジ構造の先端117eの異なる位置に結合されて固定されている。図18では、4本のワイヤ1-1~1-4を図示しているが、湾曲可能部110-5を平面内で駆動する場合には少なくとも1本以上、立体駆動する場合には少なくとも2本以上のワイヤが配置されていればよい。
第5の実施形態における支持機構120の内部構成は、図2に示す第1の実施形態における支持機構120の内部構成と同様の構成をとり得る。この第5の実施形態の場合には、ワイヤ1-1~1-4における各ワイヤごとに、-Z軸方向の終端側において圧縮引張力検出部121及び駆動部122を設ける構成をとり得る。これにより、各ワイヤのそれぞれにかかる圧縮引張力F1,F2,F3,F4を検出することが可能である。また、弾性連結部118には、各ワイヤ1-1~1-4を摺動させながら案内するための案内孔を有し、先端117eに固定された各ワイヤ1-1~1-4は案内孔に挿通されている。
また、第5の実施形態に係る連続体ロボット制御システムの概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10の概略構成と同様である。即ち、第5の実施形態に係る連続体ロボット制御装置の概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置200の概略構成と同様である。
ここで、湾曲可能部110-5に外力が作用しない状態で湾曲可能部110-5を湾曲させた場合を考える。各ワイヤの圧縮引張力F1,F2,F3,F4と湾曲可能部力検出部150で検出される力Fsとの総和を評価値Eとすると、以下の(38)式となる。
Figure 0007171214000023
このとき、ワイヤ1によって湾曲可能部110-5が受ける力は、支持機構120が湾曲可能部110-5から受ける力とつりあっているため、(38)式に示す評価値Eはゼロとなる。一方で、湾曲可能部110-5に外力が作用した場合には、ワイヤ1の圧縮引張力F1,F2,F3,F4と湾曲可能部力検出部150で検出される力Fsとの総和である評価値Eはゼロとならず、閾値との比較が可能となる。
第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、連続体ロボット100の駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボット100や対象物の損傷を抑制することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第6の実施形態の説明においては、上述した第1~第5の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1~第5の実施形態と異なる事項について説明を行う。
図20は、本発明の第6の実施形態で用いる連続体ロボット100の外観構成の一例を示す図である。以下の説明においては、この図20に示す連続体ロボット100を、必要に応じて「連続体ロボット100-6」として説明する。図20には、3次元空間におけるXYZ座標系を図示している。また、図20において、図1~図5に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
また、図21は、図20に示す連続体ロボット100-6のXZ平面における断面図である。この図21において、図20に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。
具体的に、図20に示す連続体ロボット100-6は、図1に示す連続体ロボット100-1に対して、湾曲可能部110を保護するための外皮構造119G及び内皮構造119Nを追加したものである。この外皮構造119G及び内皮構造119Nを追加した湾曲可能部110を「湾曲可能部110-6」として説明する。
外皮構造119G及び内皮構造119Nは、+Z軸方向の終端において先端部材111の側面に固定されており、-Z軸方向の終端においては支持機構120を摺動可能な状態で被覆している。
第6の実施形態における支持機構120の内部構成も、図2に示す第1の実施形態における支持機構120の内部構成と同様の構成をとり得る。また、第6の実施形態に係る連続体ロボット制御システムの概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御システム10の概略構成と同様である。即ち、第6の実施形態に係る連続体ロボット制御装置の概略構成は、上述した図6に示す第1の実施形態に係る連続体ロボット制御装置200の概略構成と同様である。
図20及び図21に示す連続体ロボット100-6において、外力の作用しない状態で湾曲可能部110-6を湾曲させると、ワイヤ1a~1cは外皮構造119G及び内皮構造119Nから反モーメントを受けるが並進力は受けない。このため、(11)式で表される全てのワイヤにかかる圧縮引張力(Fa,Fb,Fc)の総和である評価値Eはゼロとなる。一方、外力が作用すると評価値Eは、変化するため閾値との比較が可能となる。
図20に示す連続体ロボット100-6において、外皮構造119G及び内皮構造119Nが-Z軸方向の終端において支持機構120に固定されている場合には、図18に示す連続体ロボット100-5と同様に、例えば支持機構120に設けた湾曲可能部力検出部150で外皮構造119G及び内皮構造119Nの受ける力Fsを検出する形態を採用することで、(38)式を用いた閾値との比較が可能となる。
なお、上述した閾値との比較方法は、本実施形態における連続体ロボット100の構造以外においても適用可能である。例えば、湾曲可能部110を駆動するために配された全てのワイヤが受ける圧縮引張力の和Fdと、湾曲可能部110を構成する構造体が支持機構120側で受ける力Fsの和を用いて、以下の(39)式で表される評価値Eを閾値と比較することも可能である。
Figure 0007171214000024
第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、連続体ロボット100の駆動可能範囲の縮小を回避しつつ、連続体ロボット100や対象物の損傷を抑制することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10:続体ロボット制御システム、100:連続体ロボット、1a~1c:ワイヤ、110:湾曲可能部、111:先端部材、112:案内部材、120:支持機構、121:圧縮引張力検出部、122:駆動部、200:連続体ロボット制御装置、210:外力推定部、220:閾値比較部、230:警告発生部、240:駆動制御部、300:入力装置

Claims (25)

  1. 複数のワイヤのうちの少なくとも一部のワイヤを駆動することにより湾曲する湾曲可能部を有する連続体ロボットの動作を制御する連続体ロボット制御装置であって、
    前記複数のワイヤのうちの2以上のワイヤに加わる張力に基づいて、前記湾曲可能部に加わる外力を推定する推定手段と、
    前記推定手段で推定された外力に基づいて、前記駆動させるワイヤの駆動制御を行う駆動制御手段と、
    を有し、
    前記推定手段は、前記2以上のワイヤに加わる張力の和に基づいて、前記外力を推定し、
    前記推定手段で推定された外力が閾値を超えた場合に、前記連続体ロボットの操作者に警告を発する、または前記駆動させるワイヤの駆動を停止することを特徴とする連続体ロボット制御装置。
  2. 前記駆動制御手段は、前記推定手段で推定された外力が閾値を超えた場合に、前記駆動させるワイヤの駆動を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の連続体ロボット制御装置。
  3. 前記推定手段は、前記和と時間との関係から前記外力を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の連続体ロボット制御装置。
  4. 前記2以上のワイヤは、前記複数のワイヤのうちの全てのワイヤであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  5. 前記複数のワイヤは、3以上のワイヤであり、
    前記推定手段は、前記3以上のワイヤのうち、組み合わせの異なる前記2以上のワイヤに加わる張力の和に基づいて、前記外力を推定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  6. 前記推定手段は、前記外力として、前記湾曲可能部の特定の方向に加わる外力を推定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  7. 前記特定の方向は、前記湾曲可能部が前記湾曲する方向と直交する方向であることを特徴とする請求項6に記載の連続体ロボット制御装置。
  8. 前記張力は、前記2以上のワイヤにおける各ワイヤに生じる摩擦の影響を補償した値であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  9. 前記連続体ロボットは、互いに直列に設けられた複数の前記湾曲可能部を有して構成されており、
    前記推定手段は、前記複数の湾曲可能部における湾曲可能部ごとに、前記外力を推定し、
    前記駆動制御手段は、前記複数の湾曲可能部における湾曲可能部ごとに、前記駆動させるワイヤの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  10. 前記推定手段は、前記2以上のワイヤに加わる張力と前記湾曲可能部が基端部において受ける力との和に基づいて、前記外力を推定することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  11. 前記推定手段で推定された外力が閾値を超えた場合に、前記警告を発する警告発生手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  12. 前記駆動制御手段は、前記推定手段で推定された外力が閾値を超えていない場合に、前記湾曲可能部の湾曲角度に係る指令値と前記湾曲可能部の旋回角度に係る指令値とに基づいて、前記駆動させるワイヤの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置。
  13. 複数のワイヤのうちの少なくとも一部のワイヤを駆動することにより湾曲する湾曲可能部を有する連続体ロボットの動作を制御する連続体ロボット制御装置による連続体ロボット制御方法であって、
    前記連続体ロボット制御装置が、
    前記複数のワイヤのうちの2以上のワイヤに加わる張力に基づいて、前記湾曲可能部に加わる外力を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップで推定された外力に基づいて、前記駆動させるワイヤの駆動制御を行う駆動制御ステップと、
    実行し、
    前記推定ステップは、前記2以上のワイヤに加わる張力の和に基づいて、前記外力を推定し、
    前記推定ステップで推定された外力が閾値を超えた場合に、前記連続体ロボットの操作者に警告を発する、または前記駆動させるワイヤの駆動を停止することを特徴とする連続体ロボット制御方法。
  14. 前記駆動制御ステップは、前記推定ステップで推定された外力が閾値を超えた場合に、前記駆動させるワイヤの駆動を停止する制御を行うことを特徴とする請求項13に記載の連続体ロボット制御方法。
  15. 前記推定ステップは、前記和と時間との関係から前記外力を推定することを特徴とする請求項13または14に記載の連続体ロボット制御方法。
  16. 前記2以上のワイヤは、前記複数のワイヤのうちの全てのワイヤであることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  17. 前記複数のワイヤは、3以上のワイヤであり、
    前記推定ステップは、前記3以上のワイヤのうち、組み合わせの異なる前記2以上のワイヤに加わる張力の和に基づいて、前記外力を推定することを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  18. 前記推定ステップは、前記外力として、前記湾曲可能部の特定の方向に加わる外力を推定することを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  19. 前記特定の方向は、前記湾曲可能部が前記湾曲する方向と直交する方向であることを特徴とする請求項18に記載の連続体ロボット制御方法。
  20. 前記張力は、前記2以上のワイヤにおける各ワイヤに生じる摩擦の影響を補償した値であることを特徴とする請求項13乃至19のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  21. 前記連続体ロボットは、互いに直列に設けられた複数の前記湾曲可能部を有して構成されており、
    前記推定ステップは、前記複数の湾曲可能部における湾曲可能部ごとに、前記外力を推定し、
    前記駆動制御ステップは、前記複数の湾曲可能部における湾曲可能部ごとに、前記駆動させるワイヤの駆動制御を行うことを特徴とする請求項13乃至20のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  22. 前記推定ステップは、前記2以上のワイヤに加わる張力と前記湾曲可能部が基端部において受ける力との和に基づいて、前記外力を推定することを特徴とする請求項13乃至21のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  23. 前記連続体ロボット制御装置が、前記推定ステップで推定された外力が閾値を超えた場合に、前記警告を発する警告発生ステップを更に実行することを特徴とする請求項13乃至22のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  24. 前記駆動制御ステップは、前記推定ステップで推定された外力が閾値を超えていない場合に、前記湾曲可能部の湾曲角度に係る指令値と前記湾曲可能部の旋回角度に係る指令値とに基づいて、前記駆動させるワイヤの駆動制御を行うことを特徴とする請求項13乃至23のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御方法。
  25. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の連続体ロボット制御装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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