JP7170228B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents
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これによれば、チューブの先端部の内部を狭めて第2の飲料の流速を増大させることができる。よって、先端部から吐出される第2の飲料の液垂れを抑制して第1の飲料に当て易く、タンクからの飲料とBIBユニットからの飲料とを充分混合させ易くできる。
これによれば、簡素な構成でチューブの先端部を圧縮することができる。
これによれば、挟持部の開放されている先端側を目視でき、チューブを挟持部の間に保持させる作業がし易くなっている。
これによれば、チューブの流路の断面の幅を一定にして、飲料の流れを安定させ易くできる。
図1は、本発明の実施の形態における飲料ディスペンサ1の外観斜視図である。
飲料ディスペンサ1は、外観箱状の本体2を備える。本体2の前部には、扉3が設けられている。扉3は、本体2の前面左部のヒンジ軸(不図示)を中心として開閉可能に支持されている。扉3の前面には、供給可能な飲料を表示する表示部3Aと、飲料を選択する選択ボタン3Bと、が設けられている。本体2の前部下方には、飲料が供給されるカップ4をセットするがカップセット部5が設けられている。カップセット部5の下方には、ドリップトレイ6が支持されている。
本体2は、冷却ユニット11(図3参照)と、正面視で、本体2の左右方向(幅方向)中央に配置されたタンクユニット12と、タンクユニット12の左右に配置された左右一対のBIBユニット13、13と、を有する。
水供給系31は、水槽34を有する。水槽34は本体2の後部上方に配置されている。水槽34には、不図示の管を介して水道水が供給される。水槽34には、前下方に延びる管35が接続されている。管35は、加圧タンク36に接続されている。加圧タンク36から延びる図示しない管は、電磁弁38を介してノズルユニット33に接続されている。電磁弁38の開閉制御により加圧された水がノズルユニット33に供給可能に構成されている。
BIBユニット13は、本体2の上部前方に、保冷庫51を備える。保冷庫51は冷却ユニット11により冷却可能に構成されている。保冷庫51には、BIB(Bag In Box)52が交換可能に装着される。BIB52には、ウーロン茶やジュースなどの濃縮飲料が収容されている。BIB52の濃縮飲料は水と混合されて希釈されて提供される。本実施の形態では、濃縮飲料が、第2の飲料に対応する。
チューブポンプ54はベース部61を備える。ベース部61は、本体2の前面のパネル2Bに固定具54Aで固定される。ベース部61には、ローター63が支持されている。ローター63は前後方向に延びる回転軸62に回転可能に支持されている。回転軸62には、ベース部61の後方に支持された直流モータ(不図示)から駆動力が伝達される。
下流端部64Bには、前後方向に延びる回動ピン(回動軸)65が支持されている。本実施の形態では、回動ピン65は回転軸62の下方に配置されている。
ガイド64は、回動ピン65を中心として回動可能に支持されている。ガイド64(図4の実線参照)は、ローター63の外周部63Cとの間にチューブ53を押圧する閉じ位置に回動可能である。また、ガイド64(図4の破線参照)は、ローター63の外周部63Cとの間を開放しチューブ53の押圧を解除する解除位置に回動可能である。
上流端部64Cには、前後方向に延びる固定ピン(係止部)67を支持するピン摺動部68が形成されている。ピン摺動部68には、前後方向に延びる柱状の摺動孔68Aが形成されている。摺動孔68Aの前端には、摺動孔68Aよりも小径の貫通孔68Bが形成されている。貫通孔68Bには、固定ピン67が挿入され、摺動孔68Aおよび貫通孔68Bに沿って固定ピン67が前後方向に摺動可能に支持される。
下側の回動ピン65は、ローター63の回転軸62の下方に配置されている。したがって、ガイド64を解除位置に移動させてもの左右外側に食み出し難い状態で、ローター63との間を大きく開放可能である。また、チューブポンプ54にチューブ53が挟まれる領域を確保しつつ上下方向の大きさをコンパクトにできる。
ベース部81の前部には、前方に延びる四角筒状のピンチ壁部82が形成されている。ピンチ壁部82には、接線方向A(図4参照)に沿って対向する一対のU字溝82A、82Aが形成されている。U字溝82A、82Aには、チューブ53が挿入されている。ピンチ壁部82には、ピンチ壁部82を前方から閉塞しチューブ53を径方向から覆う開閉部材83が支持されている。開閉部材83は、一端がピンチ壁部82にヒンジ回転可能に支持され、他端がピンチ壁部82に係合して支持される。ベース部61の後方には、ソレノイド(不図示)などを有する不図示のピンチ機構本体が支持されている。ピンチ機構本体は、飲料の非供給時にチューブ53を径方向から圧接して、チューブ53からの濃縮飲料の液だれを防止するように構成されている。
チューブ53は、挟持部84B、84Bの間に圧入して装着され、チューブ53内の濃縮飲料の流速が増大するようにチューブ53内の流路が扁平状に圧縮されて装着される。よって、簡素な構成で、チューブ53の先端部53Bの流路を狭めることができ、濃縮飲料の流速を増すことができる。また、BIB52の種類によってはチューブ53の径が異なる場合がある。当接部84C、84Cが一定の間隔で平行に形成されているため、異なるチューブ53の径であっても、チューブ53の肉厚が同じ場合には流路の断面の幅を同じにし易くなっている。
保持部材84の基部84Aには、前後方向に延びる支持孔84Dが形成されている。支持孔84Dには、ベース部81に設けられた凸軸81Aが挿入されている。基部84Aは凸軸81Aを中心に回動可能に支持されている。基部84Aとベース部81との間には摩擦力を付与するOリング(不図示)が支持されており、摩擦力により基部84Aの回動角度が保持可能に構成されている。本実施の形態では、保持部材84は、図9に示す上向き位置から図8に示す下向き位置の間で向きを変えることが可能になっている。これにより、濃縮飲料の粘度に応じて、チューブ53から吐出する飲料の吐出方向を調整することができる。
また、ピンチ機構55の左右方向外側において、ベース部61には、後方に円形状に凹んだ凹部61Bが形成されている。凹部61Bは、キャップ85を嵌め込み可能に構成されている。飲料ディスペンサ1の使用時に、チューブ53の吐出口53Aを保護していたキャップ85を凹部61Bに取り付けて保管できる。
チューブポンプ54と、ピンチ機構55とはそれぞれユニット化されている。チューブポンプ54を備えるポンプユニット91と、ピンチ機構55を備えるピンチユニット92はそれぞれ別体として本体2に固定されている。
ポンプユニット91とピンチユニット92とは別体であるため部品の公差が累積する場合があるが、保持部材84の向きを調節可能であるため誤差を吸収でき、所定位置に濃縮飲料を吐出し易くっている。
飲料ディスペンサ1の使用時には、利用者が、シロップ飲料の選択ボタン3Bを操作すると、電磁弁38、40が開放されて、ノズルユニット33には水が供給されると共にシロップが供給される。供給された水とシロップは、ミキサ部41で混合されてノズル42の吐出口42Aから下方に吐出される。よって、ドリップトレイ6上のカップ4にシロップ飲料が供給される。
濃縮飲料が空になった場合などBIB52を交換する場合には、チューブポンプ54のガイド64を解除位置に移動させると共に、ピンチ機構55の開閉部材83を開放させる。そして、チューブ53を、チューブポンプ54やピンチ機構55から取り外し、BIB52を保冷庫51から取り外す。
この際に、固定ピン67はピン案内部72に案内される際に固定ピン67の軸方向に摺動するため、装着感が得られる。
部品の経時的な劣化などにより部品を交換する必要がある場合がある。このとき、本実施の形態では、チューブポンプ54とピンチ機構55とは、ポンプユニット91、ピンチユニット92と別体のユニットとして構成されており、それぞれ別々に本体2に組付け可能である。したがって、チューブポンプ54とピンチ機構55が一体のユニットを構成している場合に比べて、互いが軽量化されておりメンテナンス時の作業性が向上している。
したがって、チューブ53の先端部53Bの流路を狭めて濃縮飲料の流速を増大させることができる。よって、先端部53Bから吐出される濃縮飲料の液垂れを抑制して水に当て易く、タンクユニット12からの飲料とBIBユニット13、13からの飲料とを充分混合させ易くできる。
したがって、簡素な構成でチューブ53の先端部53Bを圧縮することができる。
したがって、挟持部84Bの開放されている先端側を目視でき、チューブ53を挟持部84B、54Bの間に保持させる作業がし易くなっている。
したがって、チューブ53の流路の断面の幅を一定にして、飲料の流れを安定させ易くできる。
例えば、ノズル42が複数設けられる構成でも良い。
チューブポンプ54とピンチ機構55とは別体で構成されているが、一体のユニットでも良い。
チューブポンプ54のベース部61には、ピン案内部72が設けられる構成を説明したが、ピン案内部72を省略し電気的な検知部材を設けてガイド64の移動を検知しても良い。
チューブポンプ54のガイド64は左右で異なる側に配置されていたが、同じ側に配置されても良い。
2 本体
42 ノズル
52A 飲料収容部
53 チューブ
53B 先端部
54 チューブポンプ
84 保持部材(保持部)
84A 基部
84B 挟持部
84C 当接部
Claims (4)
- 本体と、
前記本体に支持され、上下方向に延びて第1の飲料を吐出口から下方に吐出するノズルと、
前記ノズルの下方に配置されるドリップトレイと、
前記第1の飲料に混合される第2の飲料を収容する飲料収容部に接続され、前記第2の飲料が流れるチューブと、
前記チューブ内の飲料を送り出すチューブポンプと、を備え、
前記チューブポンプに対して前記第2の飲料の供給方向下流側に配置され、前記チューブの先端部を、前記チューブの径方向から圧縮して保持し、前記チューブ内を流れる前記第2の飲料の流速を増大させる保持部を備え、
前記保持部に圧縮して保持されている前記チューブに沿って延びる第1の仮想直線は、前記チューブポンプのローターの外周部から延び、前記第1の仮想直線は、前記吐出口から鉛直下向きに延びる第2の仮想直線と、前記ドリップトレイの上方において前記ノズルの鉛直下方で交差する
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。 - 前記ノズルは、前記第2の飲料を希釈する希釈飲料である前記第1の飲料を吐出し、
前記飲料収容部は、濃縮飲料である前記第2の飲料を収容するように構成され、
前記チューブ、前記チューブポンプ、及び前記保持部は、左右一対として構成されて前記ノズルの左右両側に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の飲料ディスペンサ。 - 前記保持部は、回動可能に構成されている基部を備え、
前記基部を回動させることにより前記チューブの吐出口の吐出方向を前記第1の仮想直線から傾斜可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の飲料ディスペンサ。 - 前記基部に支持された一対の挟持部を備え、
前記挟持部は、前記チューブの径方向に当接する当接部を有し、
前記当接部は、直線状に形成され、
一対の前記当接部が平行に配置されている、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の飲料ディスペンサ。
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