JP7163829B2 - 車両搭載用のライダ軸ずれ検出装置 - Google Patents

車両搭載用のライダ軸ずれ検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両搭載用のライダ(LIDAR: Laser Imaging Detection and Ranging)軸ずれ検出装置に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、車両搭載用のライダの軸ずれ(ここでは、ライダの検出軸の、車両中心軸に対するずれを指す)検出を、車両が直進している際の周辺の停止物の移動ベクトルを用いて行う技術が知られている。具体的には、ライダの軸ずれがない場合には、車両が直進している際の周辺の停止物の移動ベクトルは車両進行方向と反対方向に向かうことを利用する。また、車両が直進している際に当該移動ベクトルが車両進行方向に対して斜め方向であった場合には、ライダに軸ずれがあるものと推定する。さらに、当該移動ベクトルと車両進行方向とのなす角度から、軸ずれ角度を推定することも開示されている。また、特許文献2に記載されているように、ライダを車室の外部に配設することが一般的に行われている。
特開2004-198159号 特開2010-097488号
ところが、特許文献1の技術では、車両が走行中であって、且つ直進中でなければ、周辺の停止物の移動ベクトルと車両進行方向との比較ができないために軸ずれの検出が行えない。ライダの軸ずれは、車両制御の安全性に影響を及ぼすために早期に発見することが好ましく、車両が停止中であったりカーブ路を走行中であったりしても、換言すれば車両挙動によらずに、検出可能であることが好ましい。また、特許文献2のようにライダを車室の外部に配設する場合、障害物との接触や、自車両又は他車両が巻き上げた小石がぶつかること等によって、ライダの軸ずれが特に生じやすくなる。
そこで本発明は、車両の車室の外部に配設されたライダの軸ずれを車両挙動によることなく精度よく検出することが可能な、車両搭載用のライダ軸ずれ検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置は、車両に搭載されるライダの軸ずれを検出する車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置であって、前記車両の車室の内部に配設されたカメラが取得した撮像情報から第一の対象物を検出する第一検出部と、前記車両の車室の外部に配設されたライダが取得した点情報から第二の対象物を検出する第二検出部と、前記ライダの前記カメラに対する軸ずれ角度を推定する軸ずれ角度推定部と、前記第一の対象物と前記第二の対象物とが所定の関係を満たすか否かを判定する対象物関係判定部と、を備え、前記軸ずれ角度推定部は、前記第一検出部の検出結果と、前記第二検出部の検出結果を所定角度で前記ライダの前記車両への取り付け位置を中心に回転させた回転後検出結果と、の比較結果が所定条件を満たした場合に、前記所定角度を、前記ライダの前記カメラに対する軸ずれ角度であると推定し、前記対象物関係判定部が前記第一の対象物と前記第二の対象物とが同一ではない対象物であると判定した場合で、且つ、前記所定条件が、前記第一検出部の検出結果と、前記回転後検出結果と、の平行度が平行度閾値以上の場合に、前記所定角度を、前記ライダの前記カメラに対する軸ずれ角度であると推定する、車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置である。
上記の車両搭載用のライダ軸ずれ検出装置においては、ライダの検出結果を、カメラの検出結果と比較することでライダの軸ずれを検出する。この構成によれば、車両挙動によることなく軸ずれ角度を推定することができるため、車両が停止中であったりカーブ路を走行中であったりしてもライダの軸ずれを精度よく検出することが可能である。さらに、車両の車室の外部に配設されているために軸ずれが生じる虞が比較的大きいライダの軸ずれ角度を、車両の車室の内部に配設されており軸ずれが生じる虞が比較的小さいカメラを基準として推定するため、算出された「ライダのカメラに対する軸ずれ角度」が、「ライダの車両中心軸に対する軸ずれ角度」とより近接することとなり、軸ずれ角度推定の精度を向上させることに寄与する。
本発明に係る車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置は、前記第一の対象物と前記第二の対象物とが所定の関係を満たすか否かを判定する対象物関係判定部をさらに備え、前記軸ずれ角度推定部は、前記対象物関係判定部が前記第一の対象物と前記第二の対象物とが同一の対象物であると判定した場合で、且つ、前記所定条件が、前記第一の対象物の検出結果と、前記回転後検出結果と、の一致度が一致度閾値以上である場合に、前記所定角度を、前記ライダの前記カメラに対する軸ずれ角度であると推定する、ことを特徴とすることとしてもよい。
上記の構成によると、カメラで検出された物体とライダで検出された物体が同一の対象物である場合に、ライダの検出結果を回転させた回転後検出結果と、カメラの検出結果との一致度が一致度閾値以上の場合に、ライダの検出結果の回転角度を軸ずれ角度と推定するので、車両挙動によらずに精度よく軸ずれ角度を推定することに寄与する。
本発明に係る車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置は、前記一致度は、前記第一検出部の検出結果と、前記回転後検出結果を構成する前記点情報との距離の和が小さい場合と当該距離の和が大きい場合とを比較すると、当該距離の和が小さい場合の方が大きく算出されることを特徴とこととしてもよい。
上記の構成によると、一致度を、ライダの検出結果を回転させた回転後検出結果と、カメラの検出結果との距離の和を用い、当該距離の和が小さい場合と当該距離の和が大きい場合とを比較すると、当該距離の和が小さい場合の方が大きく算出される値とすることで、特に、カメラで検出された物体とライダで検出された物体が同一の物体である場合に、車両挙動によらずに精度よく軸ずれ角度を推定することに寄与する。
本発明に係る車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置は、前記第一の対象物と前記第二の対象物とがいずれも道路上に描かれた白線である、ことを特徴とすることとしてもよい。
上記の構成によると、多くの路面状況において車両からの検出が容易な白線を利用することで、車両が停止中であったりカーブ路を走行中であったりしても車両挙動によらずに精度よく軸ずれ角度を推定することに寄与する。
本発明に係る車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置は、前記平行度は、前記第一検出部の検出結果と、前記回転後検出結果を構成する前記点情報との距離の変化量が小さい場合と当該距離の変化量が大きい場合とを比較すると、当該距離の変化量が小さい場合の方が大きく算出されることを特徴とすることとしてもよい。
上記の構成によると、平行度を、ライダの検出結果を回転させた回転後検出結果と、カメラの検出結果との距離の変化量を用い、当該距離の変化量が小さい場合と当該距離の変化量が大きい場合とを比較すると、当該距離の変化量が小さい場合の方が大きく算出されるものとすることで、特に、カメラで検出された物体とライダで検出された物体が異なる物体である場合に、車両挙動によらずに精度よく軸ずれ角度を推定することに寄与する。
本発明に係る車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置は、前記第一の対象物が道路上に描かれた白線であり、前記第二の対象物が前記白線と平行な路側物である、ことを特徴とすることとしてもよい。
上記の構成によると、多くの路面状況において車両からの検出が容易な白線と、当該白線と平行な路側物とを利用することで、車両が停止中であったりカーブ路を走行中であったりしても車両挙動によらずに精度よく軸ずれ角度を推定することに寄与する。
本発明に係る車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置は、前記距離は、前記回転後検出結果を構成する前記点情報と、前記点情報から前記第一検出部の検出結果へ下ろした垂線と前記第一検出部の検出結果との交点と、の距離であることを特徴とすることとしてもよい。
上記の構成によると、一致度又は平行度を適切に算出することができるので、車両挙動によらずに精度よく軸ずれ角度を推定することにさらに寄与する。
本発明によれば、ライダの軸ずれを車両挙動によることなく精度よく検出することが可能な、車両搭載用のライダ軸ずれ検出装置を提供することができる。
第1実施形態に係る支援制御システムの構成を示すブロック図である。 ライダに軸ずれがない場合の、カメラ検出対象物とライダ検出対象物を示す模式図である。 ライダに軸ずれがある場合の、カメラ検出対象物とライダ検出対象物を示す模式図である。 (a)―(e)は、ライダ検出対象物をそれぞれ異なる回転角で回転させた回転後点群情報と、カメラ検出対象物との比較を示す模式図である。 (a)―(b)は、回転角の一例を示す模式図である。 回転後点群情報を構成する各点情報と、カメラ検出対象物と、の距離の算出を示す模式図である。 回転後点群情報とカメラ検出対象物との一致度の比較の一例を示すグラフである。 第1実施形態に係る処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る処理を示すフローチャートである 第2実施形態に係る、ライダに軸ずれがない場合の、カメラ検出対象物とライダ検出対象物を示す模式図である。 (a)―(e)は、第2実施形態に係る、ライダ検出対象物をそれぞれ異なる回転角で回転させた回転後点群情報と、カメラ検出対象物との比較を示す模式図である。 (a)―(b)は、第2実施形態に係る、回転後点群情報を構成する各点情報と、カメラ検出対象物と、の距離の算出を示す模式図である。 第2実施形態に係る、回転後点群情報とカメラ検出対象物との平行度の比較の一例を示すグラフである。 第2実施形態に係る処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の変形例に係る、ライダ検出対象物を示す模式図である。 第2実施形態の変形例に係る処理を説明するための模式図である。 第2実施形態の変形例に係る処理を説明するための模式図である。 第2実施形態の変形例に係る処理を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係る軸ずれ検出装置100の構成例を示すブロック図である。軸ずれ検出装置100は、カメラ10による撮像結果とライダ20による計測結果に基づいて、カメラ10に対するライダ20の軸ずれを検出する。軸ずれ検出装置100は、車両1に搭載される。
カメラ10は、車両1の周囲を撮像する。カメラ撮像情報D10は、カメラ10による撮像結果を示す画像情報である。
ライダ20は、レーザパルスを用いて物体の位置(距離及び方向)を計測するリモートセンシング装置である。より詳細には、ライダ20は、複数の方向に向けてレーザパルスを順次出力(走査)する。レーザパルスが物体上の反射点で反射すると、レーザパルスの反射光がライダ20に戻ってくる。ライダ20は、反射光の受光状態から、反射点の距離及び方向を算出することができる。点群は、ライダ20によって計測される反射点の集合である。ライダ計測情報D20は、ライダ20による計測結果、つまり、点群の位置(距離及び方向)を示す情報である。
カメラ撮像情報とライダ計測情報の少なくとも一方に基づいて、車両1の周囲の物体を認識することができる。例えば、車両1の前方の白線や、白線と平行な路側物(縁石やガードレール等)を認識することができる。物体の認識結果は、車両1の走行制御に利用される。
カメラ10とライダ20は、別体として設置される(詳細は後述する)。また、カメラ10の視野とライダ20の視野は、少なくとも部分的に重なっている。したがって、カメラ10とライダ20の両方によって同一の物体を認識することが可能である。
次に、ライダ20の軸ずれについて説明する。ライダの軸ずれとは、ライダの姿勢が基準状態(軸ずれが発生していない状態)から変化することを意味する。このような軸ずれは、ライダ20を車両に固定するねじ等の固定部材の経年劣化、あるいはライダ20と物体との接触、等の原因で発生し得る。「物体との接触」は、自車両と他車両との衝突によるものや、自車両と路側物との衝突によるもののみならず、(走行中と停止中とに関わらず)自車両又は他車両が巻き上げた小石などとの接触によるものも含む。ライダ20の軸ずれには、水平方向の軸ずれと垂直方向の軸ずれが含まれるが、本実施形態においては、水平方向の軸ずれに関して説明する。ライダ20は一般的に垂直方向の分解能より水平方向の分解能のほうが大きく、求められる認識精度に関しても、垂直方向の認識精度より水平方向の認識精度のほうがより高いためである。本実施形態においては、ライダ20のカメラ10に対する軸ずれを検出する。
ライダ20の軸ずれが発生した場合、車両制御に用いられる、車両1の外部の物体を車両1から計測する際の“計測位置”が実際の位置から乖離する。このことは、物体の認識精度の低下を招く。一例としては、ライダ20の軸ずれが発生している場合に、実際には車両1の進行方向に対して右側に存在している物体(たとえば路肩に停車している停車車両)が、車両1の進行方向に存在しているように誤認識される。このような誤認識は、認識結果に基づく車両走行制御の精度の低下を招き、好ましくない。
本実施の形態においては、カメラ10は車両1の車室の内側に設置され、ライダ20は車両1の車室の外側(一例としては、バンパーや車両天井など)に取り付けられる。この場合、ライダ20はカメラ10と比較して、車両1と物体との接触によって軸ずれが発生する可能性が相対的に高いといえる。一方、車室の内側に設置されるカメラ10は車両1との相対的な位置関係が変化し難い。カメラ10が車両1のフロントガラスに固定される場合には、特に車両1との相対的な位置関係が変化し難い。したがって、本実施の形態においては、カメラ10を基準にライダ20の軸ずれを推定することで、実質的には(カメラ10の光軸の、車両中心軸に対する軸ずれはないと考えると)、ライダ20の車両中心軸に対する軸ずれを推定することができる。
そこで、本実施の形態は、車両1に搭載されるライダ20の、カメラ10に対する軸ずれを検出することができる技術を提供する。
図10に示されるように、軸ずれ検出装置100は、プロセッサ101と記憶装置102を備えている。プロセッサ101は、コンピュータプログラムを実行することにより各種処理を行う。記憶装置102には、各種情報が格納される。
例えば、プロセッサ101は、カメラ10からカメラ撮像情報D10を取得し、カメラ撮像情報D10を記憶装置102に格納する。カメラ撮像情報D10は、カメラ10による撮像結果を示す画像データであり、カメラ10によって撮像された車両1の周囲の状況を示す。
また、プロセッサ101は、ライダ20からライダ計測情報D20を取得し、ライダ計測情報D20を記憶装置102に格納する。ライダ計測情報D20は、ライダ20による計測結果を示す情報であり、ライダ20によって計測される点群の車両1に対する位置を示す。
プロセッサ101は、カメラ撮像情報D10、ライダ計測情報D20に基づいて、軸ずれが発生しているか否かを判定する「軸ずれ判定処理」を行う。
図1は、本実施の形態に係る軸ずれ判定処理に関連する機能構成例を示すブロック図である。軸ずれ検出装置100(プロセッサ101)は、機能ブロックとして、第1検出部110、第2検出部120、対象物関係判定部130、及び軸ずれ角度推定部140を備えている。これら機能ブロックは、プロセッサ101が記憶装置102に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
第1物体検出部110は、カメラ撮像情報D10に基づいて、車両1の周囲の物体を検出する。特に本実施の形態においては、周囲の物体として白線を検出する。カメラ撮像情報D10に基づく白線の検出としては、公知の方法を用いることができる。具体的には、曲線モデル等のテンプレートとの当て嵌めによって行ってもよいし、ハフ変換などの手法によって行ってもよい。また、輝度値が閾値以上であることや、所定の連続性を有していることを条件としてもよい。カメラ撮像情報D10に基づいて検出される物体を、以降では「カメラ検出対象物CO」と呼称する。
第2物体検出部120は、ライダ計測情報D20に基づいて、車両1の周囲の物体を検出する。ライダ計測情報D20は、点群情報である。ライダ計測情報D20に基づく対象物の認識としては公知の方法を用いることができる。具体的には、レーザパルスの反射強度が所定値以上であること、又は当該所定値以上の箇所が所定距離連続していることをもって、当該箇所に対象物があると認識することとしてもよい。また、それに加えて、対象物の輝度によって、対象物の色、特に白色であることを判断してもよい。
上記の手法により、第2物体検出部120は、ライダ計測情報D20から、白線又は白線と平行な路側物(縁石またはガードレール)を検出することができる。さらに、対象物の種別(白線又は白線と平行な路側物)を区別するにあたって、当該対象物の路面からの高さが所定値より小さい、すなわち路面の近傍に存在するという情報に基づき、当該対象物が白線であると推定することとしてもよい。また、対象物の路面からの高さが所定値より大きい、すなわち路面の近傍に存在しないという情報に基づき、当該対象物が白線と平行な路側物であると推定することとしてもよい。ライダ計測情報D20に基づいて物体として検出された一群の点群情報を、以降では「ライダ検出対象物LO」と呼称する。また、本実施の形態において、ライダの軸ずれは水平方向のみならず垂直方向にも生じる可能性があるが、軸ずれが垂直方向に生じた場合であっても、ライダ計測情報D20における路面から対象物までの垂直方向の距離は変化しないため、上記の方法に影響を与えない。
対象物関係判定部130は、第1物体検出部110が検出したカメラ検出対象物COと、第2物体検出部120が検出したライダ検出対象物LOと、が所定の関係を有するか否かを判定する。所定の関係としては、「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一である」関係と、「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一でない」関係とがある。以下で、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとの位置関係を比較するにあたっては種々の公知の方法を採用し得る。たとえば、ライダ20に固定された座標系を、カメラ10に固定された座標系と、カメラ10とライダ20との相対的な位置関係(既知)とを用いて補正することで、カメラ10の検出結果とライダ20の検出結果とを同一の座標系で比較することができる。
「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一である」関係の一例として、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは同一の白線であると推定される場合を説明する。上述した方法によって、カメラ検出対象物COが白線であると認識され、ライダ検出対象物LOが白線であると認識され、且つカメラ検出対象物COと自車両との距離とライダ検出対象物LOと自車両との距離が第一所定距離以内に存在する場合に、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは同一の白線であると推定される。または、カメラ検出対象物COが白線であると認識され、ライダ検出対象物LOが白線であると認識され、且つカメラ検出対象物COの自車両に対する方向(車両中心軸に対する角度)とライダ検出対象物LOと自車両に対する方向(車両中心軸に対する角度)が第一所定範囲内に存在する場合に、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは同一の白線であると推定される。
一方、対象物関係判定部130が「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一でない」関係であると判定した場合については、第二実施形態及びその変形例として後述する。
以下では、対象物関係判定部130が、第1物体検出部110が検出したカメラ検出対象物COと、第2物体検出部120が検出したライダ検出対象物LOとが同一である関係を有する場合について説明する。
軸ずれ角度推定部140は、対象物関係判定部130によって「同一である」関係を有すると判定されたカメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとに基づいて、ライダ20の軸ずれ角度を推定する。具体的な内容を以下で述べる。
本実施の形態においては、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとの「一致度」に基づいて、ライダ20の軸ずれ角度を推定する。一致度の具体的な算出方法としては、ライダ計測情報D20が検出した、ライダ検出対象物LOを構成する各点群(図2における点情報P1-P5)の、カメラ検出対象物COへの距離又は距離の和を用いることができる。
ライダ20の軸ずれがない状態においては、図2下段のように、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは一致する。一方、ライダ20の軸ずれ(カメラ10に対する軸ずれ)がある状態においては、ライダ20がカメラ10に対してある角度(軸ずれ角度)で回転していることから、図3のように、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは一致しない。ここで、本実施の形態においては、ライダ検出対象物LOを所定角度で回転させて、カメラ検出対象物COと比較する。以降で述べる「回転」とは、あくまで計算上又は処理上の概念であり、物体等を物理的に回転させることではない。また、以下で述べる「回転」の回転中心は、ライダ20の車両1への取り付け位置とすることが好ましい。これは、ライダ20が軸ずれしている場合には、観測される対象物が、ライダ20の車両1への取り付け位置を中心に回転したものとして検出されるからである。また、以下で述べる「回転」の回転方向は、水平方向とする。
具体的には、図4のように、ライダ検出対象物LOを複数の回転角θ1―θ5で回転させる。ライダ検出対象物LOをθ1―θ5のそれぞれの回転角で回転させた結果を、それぞれ回転後点群情報LO1―LO5とする。回転後点群情報LO1を構成する回転後点情報をP11-P15とする(図4(a)参照)。同様に、回転後点群情報LO2-LO5を構成する回転後点情報をそれぞれP21-P25、P31-P35、P41-P45、P51-P55とする(それぞれ図4(b)-(e)参照)。図4以降では、説明の便宜のために回転角を実際より大きく記載している。
次に、回転角θ1―θ5について図5を用いて説明する。回転角θ1―θ5は符号付きの値とし、たとえばθ1は-10度、θ2は-5度、θ3は0度(すなわち回転しない)、θ4は+5度、θ5は+10度、のように設定することができる(角度は度数法にて表記した)。一例として、図5(a)に示されるように、回転角は、回転前のライダ検出対象物LOの所定の位置で引いた接線と、回転後の回転後点群情報LO1の所定の位置で引いた接線とがなす角が回転角θ1となるように決定される。また、図5(a)は負の値をとる回転角(θ1)で回転した回転後点群情報LO1を、図5(b)は正の値をとる回転角(θ5)で回転した回転後点群情報LO5を一例として示してある。これらの回転角は、軸ずれ角度の候補値でもあるため(後述)、角度の値の間隔は、軸ずれ角度として現実的に起こり得、且つ計算負荷が過度に大きくならない範囲で任意に設定することができる。
軸ずれ角度推定部140は、さらに、回転後点群情報LO1―LO5を構成する各点情報について、カメラ検出対象物COとの距離を算出する。図6で示すように、回転後点群情報LO1内の点情報P11-P15についてそれぞれ算出した距離をd11―d15とする。同様にLOn(n=1~5)内の点群Pn1-Pn5について算出した距離をdn1―dn5とする。距離の算出は、ライダ検出対象物LOを構成するある点情報(たとえば点情報P11)と、当該点情報からカメラ検出対象物COへ下ろした垂線とカメラ検出対象物COとの交点と、の距離として定義することができる。当該距離は、カメラ検出対象物COに対する一方を正の値、他方を負の値をとることとすることができる。当該距離は、当該点情報とカメラ検出対象物COとの最短距離と言い換えることもできる。
軸ずれ角度推定部140は、さらに、回転後点群情報LO1内の点情報P11-P15についてそれぞれ算出した距離d11―d15の和を算出し、距離和d1sumとする。回転後点群情報LO2-LO5内の各点情報についてそれぞれ算出した距離和d2sum-d5sumも同様に算出する。
回転後点群情報LO1―LO5についてそれぞれ算出された距離和d1sum-d5sumの値を比較すると図7のようになる。軸ずれ角度推定部140は、このうち、距離和dsumの値が最も小さい回転角θを軸ずれ角度と推定する。上述した例においては、回転後点群情報LO2について算出された距離和d2sumの値が、距離和d1sum-d5sumのうちで最も小さいことから、ライダ検出対象物LOを回転角θ2で回転させた場合に最もカメラ検出対象物COとの距離が小さくなることがわかる。つまり、ライダ検出対象物LOとカメラ検出対象物COとの一致度が高くなることがわかる。したがって、ライダ20の軸ずれ角度はθ2であると推定される。正確には、複数の回転角θ1―θ5の値のなかで、真の軸ずれ角度に最も近い値が回転角θ2であることが推定される。
ここでは、一致度の算出方法として距離の和を用いる方法を説明したが、これに限られるものではなく、種々の方法を採用しうる。たとえば、上述した距離の和の逆数をそれぞれ求め、当該逆数が大きいほど一致度が高い、として一致度を算出してもよい。また、前記逆数に所定の値を乗じて(重み付けを行って)一致度を算出することとしてもよい。
以上の構成によれば、カメラ10に対するライダ20の軸ずれを、車両挙動によることなく精度よく検出することが可能である。
上記の処理は、ライダ20が、ライダ検出対象物LOを白線であると認識できていた場合に限って行うこととしてもよい。また、ライダ検出対象物LOとカメラ検出対象物COとの両検出結果の一致度が所定閾値を下回ったと判定された場合に限って上記の処理を行うこととしてもよい。
また、上述の実施形態においては、θ2の値が真の軸ずれ角度に最も近い値であることを推定することができたので、さらに真の軸ずれ角度を精度高く推定するために、θ2の近傍で、上述の実施形態における角度間隔より小さい角度間隔で再度本実施形態の処理を行ってもよい。また、計算時間及び計算負荷の高い、本実施の形態とは異なる軸ずれ角度検出処理を行ってもよい。いずれの場合であっても、本実施の形態によって真の軸ずれ角度の値がθ2の近傍に限定されたことによって、真の軸ずれ角度の精密な推定に要する計算時間及び計算負荷が軽減されることとなる。
また、軸ずれ角度が推定されたことをうけて、車両1は異常対応処理を行うこととしてもよい。例えば、軸ずれ角度が推定された以降の車両制御では、ライダ20の検出結果をそのまま利用するのではなく、軸ずれ角度だけ補正した値(補正後検出結果)として出力し利用することとしてもよい。また、HMI30が、ライダ20に軸ずれが生じている旨をドライバに通知し、修理又はディーラーへの入庫を促すこととしてもよい。さらに、車両制御ECU40が、以降の車両制御(追従走行制御や衝突回避制御)において、通常の制御と比較してより慎重な制御(いわゆる縮退制御)を行うこととしてもよい。具体的には、追従走行制御の上限車速を通常より下げたり、衝突回避制御の減速開始タイミングを通常より早めたりすることができる。
次に、制御システム100で実行される処理について、図8及び図9のフローチャートを参照しつつ具体的に説明する。
図8は、軸ずれ検出装置100の処理を示すフローチャートである。軸ずれ検出装置100では、プロセッサ101において以下のフローチャートが実行される。図8のフローチャートは、車両Vの走行中に常に行われることが好ましい。ただし、それに限られず、特定の条件が満たされた場合のみ開始されることとしてもよい。
S1で、カメラ10は、車両1の周囲を撮像する。S2で、第1物体検出部110は、カメラ撮像情報D10に基づいて、車両1の周囲の物体を検出する。特に車両周囲の白線を検出する。一方、S3で、ライダ20は、車両周囲の情報を点群情報として取得する。次にS4で、第2物体検出部120は、ライダ計測情報D20に基づいて、車両1の周囲の物体(対象物)を抽出する。
その後、S5に進む。S5で、対象物関係判定部130は、第1物体検出部110が検出したカメラ検出対象物COと、第2物体検出部120が検出したライダ検出対象物LOと、が同一であるか否かを判定する。カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一であると判定された場合、S6に進む。同一であると判定されなかった場合、処理は終了する。
S6では、軸ずれ角度推定部140が、ライダ20のカメラ10に対する軸ずれ角度を、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとの一致度に基づいて推定する。図9のフローチャートでより詳細に説明する。S6は、本実施形態においてはS11-S14から成る。S11では、軸ずれ角度推定部140が、ライダ検出対象物LOを複数の回転角で回転させる。次にS12で、ライダ検出対象物LOを回転させた回転後点群情報LO1-LO5を構成する各点情報について、カメラ検出対象物COとの距離を算出する。次に、S13で、回転角θ1―θ5ごとに、回転後点群情報LO1-LO5とカメラ検出対象物COとの一致度を算出する。具体的には、上記距離の和を算出する。次に、S14で、上記一致度が最も大きい回転角を軸ずれ角度と推定する。具体的には、上記距離の和の値が最も小さい回転角を軸ずれ角度と推定する。
以上の構成によれば、カメラ10に対するライダ20の軸ずれを、車両挙動によることなく精度よく検出することが可能である。
<第2実施形態>
次に第二実施例について説明する。第二実施例は、第一実施例に対して、ブロック図及びハードウエア構成に差異はない。第一実施例と第二実施例との相違点を以下で説明する。
第一実施例においては、対象物関係判定部130が、第1物体検出部110が検出したカメラ検出対象物COと、第2物体検出部120が検出したライダ検出対象物LOとが同一である関係を有する場合を説明した。それに対して、第二実施例においては、対象物関係判定部130が、第1物体検出部110が検出したカメラ検出対象物COと、第2物体検出部120が検出したライダ検出対象物LOとが同一でない関係を有する場合に適用される手法である点で相違する。まず、対象物関係判定部130が「第1物体検出部110が検出したカメラ検出対象物COと、第2物体検出部120が検出したライダ検出対象物LOとが同一でない関係」を判定する場合について説明する。
「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一でない」関係の一例として、カメラ検出対象物COが白線で、ライダ検出対象物LOが白線と平行な路側物である場合がある。上述した方法によって、カメラ検出対象物COが白線であると認識され、ライダ検出対象物LOが白線と平行な路側物であると認識され、且つカメラ検出対象物COと自車両との距離とライダ検出対象物LOと自車両との距離が第二所定距離以内に存在する場合に、カメラ検出対象物COが白線で、ライダ検出対象物LOが白線と平行な路側物であると推定される。ここで、第二所定距離は、第一実施例における第一所定距離よりも大きい値とすることが好ましい。または、カメラ検出対象物COが白線であると認識され、ライダ検出対象物LOが白線と平行な路側物であると認識され、且つカメラ検出対象物COの自車両に対する方向(車両中心軸に対する角度)とライダ検出対象物LOと自車両に対する方向(車両中心軸に対する角度)が第二所定範囲内に存在する場合に、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは同一の白線であると推定される。ここで、第二所定範囲は、第一実施例における第一所定範囲よりも広い範囲とすることが好ましい。
また、「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一でない」関係の一例として、カメラ検出対象物COが白線であると認識され、ライダ検出対象物LOが白線であると認識されたが、上述の「第一所定距離」又は「第一所定範囲内」による検証の結果、「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは同一の白線である」と推定されなかった場合がある。さらに、カメラ検出対象物COが白線であると認識され、ライダ検出対象物LOが白線と平行な路側物であると認識されたが、上述の「第二所定距離」又は「第二所定範囲内」による検証の結果、「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが対応する白線と平行な路側物である」と推定されなかった場合がある。すなわち、カメラ検出対象物COが白線であることが判明しており、ライダ検出対象物LOの種別が判明していない(白線である蓋然性も白線と平行な路側物である蓋然性も所定値を超えない)場合がある。この場合であっても、以降で述べる手法によって、カメラ10に対するライダ20の軸ずれを推定することが可能である。
軸ずれ角度推定部140は、対象物関係判定部130によって所定の関係(すなわち「第1物体検出部110が検出したカメラ検出対象物COと、第2物体検出部120が検出したライダ検出対象物LOとが同一でない関係」)を有すると判定されたカメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとに基づいて、ライダ20の軸ずれ角度を推定する。
第二実施例においては、白線と、白線と平行な路側物(縁石又はガードレール)との位置関係を利用してライダ20の軸ずれ角度を推定する。すなわち、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとの「平行度」に基づいて、ライダ20の軸ずれ角度を推定する。平行度の具体的な算出方法としては、第一実施例と同様に、ライダ計測情報D20が検出した、ライダ検出対象物LOを構成する各点群の、カメラ検出対象物COへの距離又は距離の和を用いることができる。本実施例においては、ライダ検出対象物LOを構成する各点情報を、図10に示すように、点情報P21-P25とする。
ライダ20の軸ずれがない状態においては、図10のように、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとの位置関係は平行又は平行に近い状態になると考えられる。一方、ライダ20の軸ずれがある状態においては、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとは平行にならない。ここで、第二実施例においても、第一実施例と同様に、ライダ検出対象物LOを所定角度で回転させて、カメラ検出対象物COと比較する。
具体的には、軸ずれ角度推定部140は、図11のように、ライダ検出対象物LOを複数の回転角θ21―θ5で回転させる。ライダ検出対象物LOをθ21―θ25のそれぞれの回転角で回転させた結果を、回転後点群情報LO21―LO25とする。θ21―θ25は符号付きの値とし、たとえばθ21は-10度、θ22は-5度、θ23は0度(すなわち回転しない)、θ24は+5度、θ25は+10度、のように設定することができる。回転後点群情報LO21―LO25の各点群について、カメラ検出対象物COとの距離を算出する。たとえば、回転後点群情報LO21内の点情報P211-P215についてそれぞれ算出した距離をd211―d215とする。同様に回転後点群情報LO2n(n=1~5)内の点群P2n1-P2n5について算出した距離をd2n1―d2n5とする。
次に、回転後点群情報LO21に関する距離d211―d215の距離の変化を算出することで、カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとの平行度PA1を算出する。平行度を算出するための「距離の変化」を表す量としては、分散の値を用いてもよく、最大値と最小値との差を用いてもよく、符号の変化有無及び回数を用いてもよい(後述)。距離の値の符号のライダ20がカメラ10に対して軸ずれしていない(ライダ20のカメラ10に対する軸ずれ角度がゼロ)場合、距離d211―d215の値はそれぞれ等しくなる、又は距離の変化が非常に小さくなる(ゼロに近くなる)と考えられる。また、ライダ20のカメラ10に対する軸ずれ角度が小さいほど、距離d211―d215の距離の変化は小さくなる。逆に、ライダ20のカメラ10に対する軸ずれ角度が大きいほど、距離d211―d215の距離の変化は大きくなる。同様に、回転後点群情報LO2n(n=1~5)に関する距離d2n1―d2n5の平行度PAnを算出する。
平行度の算出方法については、「ある回転後点群情報を構成する点情報の各々とカメラ検出対象物COとの距離の変化が小さいほど大きく算出される値」であれば、種々の算出方法を採用し得る。具体的には、距離d211―d215の分散の値を用いることができる。当該分散の値が小さいほど、当該距離の変化が小さいことを示すので、平行度が高いといえる。逆に、当該分散の値が大きいほど、当該距離の変化が大きいことを示すので、平行度が低いといえる。図12に示す例では、回転後点群情報LO21とLO22を比較する際、距離d211―d215と距離d221―d225の分散の値(それぞれV21、V22とする)を算出した上で、回転後点群情報LO22の分散の値V22が回転後点群情報LO21の分散の値V21より低いため、回転後点群情報LO22は回転後点群情報LO21より平行度が高いといえる。
また、距離d211―d215のうち最大値と最小値との差を用いてもよい。これは、白線と推定されるカメラ検出対象物COと白線と平行な路側物と推定されるライダ検出対象物LO(及び回転後点群情報LO2n)がいずれも線状の物標であるために、それらの距離がある点で急激に変化することは想定し難く、連続的な値をとる蓋然性が高いことを利用している。図12に示す例では、回転後点群情報LO21における距離d211―d215のうち最大値(d215)と最小値(d211)との差と、回転後点群情報LO22における距離d221―d225のうち最大値(d225)と最小値(d221)との差を比較して、後者が小さいことから、回転後点群情報LO22は回転後点群情報LO21より平行度が高いといえる。
さらに、距離の値の符号の変化有無及び変化の回数を用いてもよい。図12に示す例では、回転後点群情報LO21における距離d211―d215のうち、距離d211―d212の値が負の値をとり、距離d213―d215の値が正の値をとる(紙面左側を正とする場合)。つまり、距離d211―d215の中で符号が1回変化する。一方、回転後点群情報LO22における距離d221―d225は、すべてが正の値をとるから、距離d211―d215の中で符号が変化しない(変化の回数が0回である)。この場合、距離d211―d215の値の変化が、距離d221―d225の変化より大きいことを示すから、回転後点群情報LO22は回転後点群情報LO21より平行度が高いといえる。
次に、平行度PA1-PA5を比較し(図13)、平行度が最も大きく算出された回転後点群情報LO2nに該当する回転角θ2nを、軸ずれ角度と推定する。上述の場合、PA2の値が最も大きいことから、ライダ検出対象物LOを回転角θ2で回転させた場合に最もカメラ検出対象物COとの平行度が大きくなる。つまり、白線と推定されるカメラ検出対象物COと、白線と平行な路側物と推定されるライダ検出対象物LOとの平行度が高くなる。したがって、ライダ20の軸ずれ角度はθ2であると推定される。正確には、複数の回転角θ1―θ5の値のなかで、真の軸ずれ角度に最も近い値がθ2であることが推定される。
以上の構成によれば、カメラ10に対するライダ20の軸ずれを、車両挙動によることなく精度よく検出することが可能である。
上記の説明においては、ライダ20が、ライダ検出対象物LOを白線と平行な路側物であると判別した場合を説明したが、ライダ検出対象物LOを白線であるか白線と平行な路側物であるか判別できなかった場合であっても同様に適用することができる。これは、上述した平行度は、ライダ検出対象物LOとカメラ検出対象物COとが一致する場合にも、一致せず平行である場合にも、高く算出されることを利用する。
ライダ検出対象物LOが実際には白線と平行な路側物であった場合には、上述の通りに適用することができる。一方、ライダ検出対象物LOが実際には白線であった場合には、カメラ10に対するライダ20の軸ずれがない状態(あるいは、軸ずれがある状態であって、ライダ検出対象物LOを真の軸ずれ角度で回転させた状態)では、ライダ検出対象物LO(あるいは回転後点群情報)とカメラ検出対象物COは一致する。このとき、上述した平行度は(ライダ検出対象物LOが実際には白線と平行な路側物であった場合と同様に)高くなる。
次に、制御システム100で実行される処理について、図14及び図15のフローチャートを参照しつつ具体的に説明する。
第一実施例と異なる点に限って説明し、第一実施例と同様の点については省略する。軸ずれ検出装置100のプロセッサ101において以下のフローチャートが実行される。第一実施例におけるS5で「カメラ検出対象物COとライダ検出対象物LOとが同一でない」と判定された場合(S5でNOと判定された場合)に、第二実施例ではS20を設ける。
S20は、カメラ検出対象物とライダ検出対象物との平行度に基づいて、ライダのカメラに対する軸ずれ角度を推定する。S20は、S21からS24から構成される(図15参照)。S21では、軸ずれ角度推定部140が、ライダ検出対象物LOを複数の回転角で回転させる。次にS22で、ライダ検出対象物LOを回転させた回転後点群情報LO21-LO25を構成する各点情報について、カメラ検出対象物COとの距離を算出する。次に、S23で、回転角θ21―θ25ごとに、回転後点群情報LO21-LO25とカメラ検出対象物COとの平行度を算出する。次に、S24で、上記平行度が最も大きい回転角を軸ずれ角度と推定する。
以上の構成によれば、カメラ10に対するライダ20の軸ずれを、車両挙動によることなく精度よく検出することが可能である。
<第2実施形態の変形例>
次に、第二実施例の変形例を説明する。第二実施例では、単数のライダ検出対象物LOが白線と平行な路側物であると判別した場合と、白線であるか白線と平行な路側物であるか判別できなかった場合と、を考えた。本変形例では、複数のライダ検出対象物LOが検出され、且ついずれも白線であるか白線と平行な路側物であるか判別できなかった場合に関して説明する。
具体的には、図16に示すように、ライダ検出対象物LOとして、第一対象物1LO(点情報P31-P35から構成される)と第二対象物2LO(点情報P41-P45から構成される)とが検出され、いずれも白線であるか白線と平行な路側物であるか判別できなかった状況を考える。
本変形例では、大きく分けて、(i)複数のライダ検出対象物LOから構成される点情報のうち、カメラ検出対象物COと一致又は近接する点情報を特定するステップと、(ii)全体の点情報から上記カメラ検出対象物COと一致又は近接する点情報を除いた点情報と、カメラ検出対象物COとの距離の変化の少なさを評価するステップと、から成る。この処理はすなわち、白線と、白線と平行な路側物を区別できていないライダ検出対象物LO内の点情報のうち、「カメラ検出対象物COと一致又は近接する点情報が白線を構成する点情報であり、それ以外の点情報が白線と平行な路側物を構成する点情報である」と一旦仮定し、当該それ以外の点情報がカメラ検出対象物COと平行な位置関係を有しているか否かを判断する、ことを意味する。平行な位置関係を有している場合には、当該それ以外の点情報が白線と平行な路側物を構成している蓋然性が高いために仮定が正しい、つまり回転角が軸ずれ角度に近接していることになる。逆に平行な位置関係を有していない場合には、当該それ以外の点情報が白線と平行な路側物を構成している蓋然性が低いために仮定が誤っている、つまり回転角が軸ずれ角度に近接していないことになる。
軸ずれ角度推定部140は、上記第二実施例と同様にライダ検出対象物LO(第一対象物1LOと第二対象物2LO)を所定角度で回転させて、カメラ検出対象物COと比較する。具体的には、ライダ検出対象物LOを複数の回転角θ21―θ25で回転させる。回転角θ21―θ25についての説明は第二実施例と同様であるので省略する。第一対象物1LOを回転角θ21で回転させた点群情報を、第一対象物回転後点群情報LO31とし、第一対象物回転後点群情報LO31を構成する点情報を、点情報LO311―LO315とする(図17参照)。また、第二対象物2LOを回転角θ21で回転させた点群情報を、第二対象物回転後点群情報LO41とし、第二対象物回転後点群情報LO41を構成する点情報を、点情報LO411―LO415とする(図18参照)。
同様に、第一対象物1LOを回転角θ22-θ25で回転させた点群情報を、それぞれ第一対象物回転後点群情報LO32-LO35とし、それらを構成する点情報をそれぞれ、LO321―LO325、LO331―LO335、LO341―LO345、LO351―LO355とする。第二対象物2LOを回転角θ22-θ25で回転させた点群情報を、それぞれ第二対象物回転後点群情報LO42-LO45とし、それらを構成する点情報をそれぞれ、LO421―LO425、LO431―LO435、LO441―LO445、LO451―LO455とする(図示略)。
次に、第一対象物回転後点群情報LO31を構成する点情報LO311―LO315の各点情報について、カメラ検出対象物COとの距離d311―d315を算出する。さらに、第二対象物回転後点群情報LO41を構成する点情報LO411―LO415の各点情報について、カメラ検出対象物COとの距離d411―d415を算出する。
さらに、本変形例においては、第一対象物回転後点群情報と第二対象物回転後点群情報との対応する点情報と、カメラ検出対象物COとの距離の大小を比較する。次に、比較した二つの距離のうち、距離が大きい方に該当する点情報を用いて、カメラ検出対象物COとの平行度を算出する。
一例として、図17を参照して、第一対象物1LOと第二対象物2LOとを、回転角θ21で回転させた、第一対象物回転後点群情報LO31と第二対象物回転後点群情報LO41と、を用いて具体的に説明する。
まず、第一対象物回転後点群情報LO31を構成する点情報LO311とカメラ検出対象物COとの距離d311と、第二対象物回転後点群情報LO41を構成する点情報LO411とカメラ検出対象物COとの距離d411の大小を比較する。図17に示した例では、比較の結果、距離d311が距離d411より大きいと判定される。同様の処理を、距離d312と距離d412、距離d313と距離d413…においても実行する。その結果、距離d412が距離d312より大きいと判定され、距離d413が距離d313より大きいと判定され、距離d414が距離d314より大きいと判定され、距離d415が距離d315より大きいと判定される。
次に、当該比較した距離のうち距離が大きい方に該当する点情報を用いて、カメラ検出対象物COとの平行度PA11を算出する。すなわち、カメラ検出対象物COとの距離が距離d311となる点情報LO311、カメラ検出対象物COとの距離が距離d412となる点情報LO412、カメラ検出対象物COとの距離が距離d413となる点情報LO413、カメラ検出対象物COとの距離が距離d414となる点情報LO414、カメラ検出対象物COとの距離が距離d415となる点情報LO415を抽出し、これらの点情報とカメラ検出対象物COとの平行度PA11を算出する。平行度の算出方法としては第二実施例と同様であるため省略する。
次に、図18を参照して、第一対象物1LOと第二対象物2LOとを、回転角θ22で回転させた、第一対象物回転後点群情報LO32と第二対象物回転後点群情報LO42と、について具体的に説明する。
まず、第一対象物回転後点群情報LO32を構成する点情報LO321とカメラ検出対象物COとの距離d321と、第二対象物回転後点群情報LO42を構成する点情報LO421とカメラ検出対象物COとの距離d421の大小を比較する。図18に示した例では、比較の結果、距離d421が距離d321より大きいと判定される(図18においては、カメラ検出対象物COと点情報LO321が重なっている又は非常に近接しているため、距離d321は図示していない)。同様の処理を、距離d322と距離d422、距離d323と距離d423…においても実行する。その結果、距離d422が距離d322より大きいと判定され、距離d423が距離d323より大きいと判定され、距離d424が距離d324より大きいと判定され、距離d425が距離d325より大きいと判定される。
次に、当該比較した距離のうち距離が大きい方に該当する点情報を用いて、カメラ検出対象物COとの平行度PA12を算出する。すなわち、カメラ検出対象物COとの距離が距離d421となる点情報LO421、カメラ検出対象物COとの距離が距離d422となる点情報LO422、カメラ検出対象物COとの距離が距離d423となる点情報LO423、カメラ検出対象物COとの距離が距離d424となる点情報LO424、カメラ検出対象物COとの距離が距離d425となる点情報LO425を抽出し、これらの点情報とカメラ検出対象物COとの平行度PA12を算出する。平行度の算出方法としては第二実施例と同様であるため省略する。
第一対象物1LOと第二対象物2LOとを、回転角θ22-θ25で回転させた、第一対象物回転後点群情報LO32-LO35と第二対象物回転後点群情報LO42-LO45と、についても同様の処理を行い、算出された平行度PA11-PA15を比較し、平行度が最も大きく算出された回転後点群情報に該当する回転角を、軸ずれ角度と推定する。図17及び図18で示した場合においては、回転角θ22を軸ずれ角度と推定する。
この結果の意味するところは、第一対象物1LOと第二対象物2LOとを回転角θ22で回転させた場合に、カメラ検出対象物COからの距離が小さい点情報d321、d322、d323、d324、d325が白線を構成する点情報であるということ、又はその蓋然性が高いということである。また、カメラ検出対象物COからの距離が大きく且つカメラ検出対象物COとの平行度が高い点情報d421、d422、d423、d424、d425が白線と平行な路側物を構成する点情報であるということ、又はその蓋然性が高いということである。
次に、制御システム100で実行される処理について、図19のフローチャートを参照しつつ具体的に説明する。
上述の第二実施例と異なる点に限って説明する。図19は、軸ずれ検出装置100の処理を示すフローチャートである。軸ずれ検出装置100では、プロセッサ101において以下のフローチャートが実行される。
図14に示した軸ずれ推定処理を行うS20を構成するステップとして、本変形例においてはS31-S35を実施する。S31においては、第一対象物と第二対象物とを所定角度(複数の回転角)で回転させる。S32においては、第一対象物回転後点群情報と第二対象物回転後点群情報とを構成する各点情報について、カメラ検出対象物との距離を算出する。次に、S33において、互いに対応する「第一対象物回転後点群情報を構成する点情報とカメラ検出対象物との距離」と、「第二対象物回転後点群情報を構成する点情報とカメラ検出対象物との距離」との大小を比較する。次に、S34において、当該比較した距離のうち距離が大きい方に該当する点情報を用いて、当該複数の点情報とカメラ検出対象物との平行度を算出する。次に、S35において、複数の回転角に対応する第一対象物回転後点群情報及び第二対象物回転後点群情報について算出された平行度のうち、平行度が最も大きく算出された第一対象物回転後点群情報及び第二対象物回転後点群情報に対応する回転角を、軸ずれ角度と推定する。
以上の構成によれば、カメラ10に対するライダ20の軸ずれを、車両挙動によることなく精度よく検出することが可能である。
110…第一検出部、120…第二検出部、130…対象物関係判定部、140…軸ずれ角度推定部

Claims (5)

  1. 車両に搭載されるライダの軸ずれを検出する車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置であって、
    前記車両の車室の内部に配設されたカメラが取得した撮像情報から第一の対象物を検出する第一検出部と、
    前記車両の車室の外部に配設された前記ライダが取得した点情報から第二の対象物を検出する第二検出部と、
    前記ライダの前記カメラに対する軸ずれ角度を推定する軸ずれ角度推定部と、
    前記第一の対象物と前記第二の対象物とが所定の関係を満たすか否かを判定する対象物関係判定部と、
    を備え、
    前記軸ずれ角度推定部は、前記第一検出部の検出結果と、前記第二検出部の検出結果を所定角度で前記ライダの前記車両への取り付け位置を中心に回転させた回転後検出結果と、の比較結果が所定条件を満たした場合に、前記所定角度を、前記ライダの前記カメラに対する軸ずれ角度であると推定し、前記対象物関係判定部が前記第一の対象物と前記第二の対象物とが同一ではない対象物であると判定した場合で、且つ、前記所定条件が、前記第一検出部の検出結果と、前記回転後検出結果と、の平行度が平行度閾値以上の場合に、前記所定角度を、前記ライダの前記カメラに対する軸ずれ角度であると推定する、車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置。
  2. 前記第一の対象物と前記第二の対象物とがいずれも道路上に描かれた白線である、請求項1に記載の車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置。
  3. 前記平行度は、
    前記第一検出部の検出結果と、前記回転後検出結果を構成する前記点情報との距離の変化量が小さい場合と当該距離の変化量が大きい場合とを比較すると、当該距離の変化量が小さい場合の方が大きく算出される、請求項1に記載の車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置。
  4. 前記第一の対象物が道路上に描かれた白線であり、前記第二の対象物が前記白線と平行な路側物である、請求項1又は請求項3に記載の車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置。
  5. 前記距離は、
    前記回転後検出結果を構成する前記点情報と、前記点情報から前記第一検出部の検出結果へ下ろした垂線と前記第一検出部の検出結果との交点と、の距離である、請求項3に記載の車両搭載用ライダの軸ずれ検出装置。
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