JP7160011B2 - 誘導電動機始動システム - Google Patents
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Description
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導電動機始動システムの構成を説明するための構成図である。
Ppm=Ppm1+Ppm2 (1)
さらに、第1誘導電動機M1と第2誘導電動機M2の動力をポンプ2に伝達する際のギヤ5等の損失をPs、余裕Paとし、さらに第1誘導電動機の定格出力をPr1、第2誘導電動機の定格出力をPr2とすると式(2)の関係になる。
Pr1+Pr2=Ppm+Ps+Pa (2)
図1および図2を参照して、第1誘導電動機M1と第2誘導電動機M2の定格容量について説明する。図2は、ポンプ2の吐出量と軸出力の関係(以下PQ特性と称する)の一例を示すグラフである。横軸は定格値で規格化したポンプの吐出量(流量)であり、縦軸は定格値で規格化した軸動力である。単純化のため定格値に対する割合で表したPQ特性はポンプ2aもポンプ2bも同じとする。
よって、ギヤ5を噛み合わせた状態で、ポンプ2a及びポンプ2bを閉塞運転で、第1誘導電動機M1にて第2誘導電動機M2を回転させるためには、第1誘導電動機M1に最低限必要な容量P1は、式(3)となる。
P1=k×Ppm+Ps+Pa (3)
よって、第1誘導電動機M1の定格容量Pr1はP1以上であればよい。
そこでPr1=P1とすれば、第2誘導電動機M2の定格容量Pr2は式(4)となる。
Pr2=Ppm+Ps+Pa-Pr1
=(1-k)Ppm (4)
2乗低減トルク負荷であるポンプでは、一般的にkは約0.3である。
ここで、
Ppm=16.5MW、
Pross+Pmar=0.05MW
k=0.3
とすると
Pr1=0.3×16.5MW+0.05MW=5MW
Pr2=(1-0.3)×16.5MW=11.55MW
となる。
(ア)ギヤ5が噛み合わせのない状態で、ソフトスターター3により、第1誘導電動機M1に定格周波数および定格電圧を印加し、ポンプ2aを閉塞運転可能
(イ)ソフトスターター3により、第2誘導電動機M2に定格周波数および定格電圧にて、励磁電流を供給可能
図3Aおよび図3Bは、誘導電動機を始動させるために制御装置20が実行する処理を説明するためのフローチャートである。始動処理前において、全てのカップリングは結合状態であり、さらにすべての遮断器は開放されている。ギヤ5も噛み合わせの無い状態とする。
つぎにステップS131に進む。ステップS131において、制御装置20は、第3遮断器CB3へ開放信号を出力する。第3遮断器CB3は開放される。これにより、制御装置20は、第1誘導電動機M1の始動処理を終了する。第1誘導電動機M1は商用電源で運転する。
ステップS135において、制御装置20は、ソフトスターター3の出力をゼロあるいはソフトスターターを一旦停止(ゲートブロックでもよい)するとともに、ギヤ5を噛み合わせる指令を出力する。ギヤ5が噛み合わされると、ポンプ2bは第1誘導電動機M1により閉塞運転で駆動されることになる。
第1誘導電動機M1および第2誘導電動機M2の始動処理終了後、バルブ42および44は閉状態から開状態となり、その開度を調整することにより、図示されないボイラーに所定量の給水がされることになる。
図4は、比較対象の誘導電動機始動システム(以下、比較対象システムと記す。)の構成を説明するための構成図である。
また、比較システムに於いて、第1誘導電動機M1aの回転子軸は、8.275MWの出力に耐えられる必要があるのに対し、本発明では第1誘導電動機M1の回転子軸は5MW相当の出力に耐えられればよく、細くすることができる。尚、比較システムの第2誘導電動機M2aの回転子軸と本発明の第2誘導電動機M2の回転子軸はいずれも16MWのポンプ2bを駆動することができる必要があるので、軸の強度は変わらない。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係る誘導電動機始動システム1によれば、第1誘導電動機M1の容量を、ポンプ2を閉塞運転可能な容量とすることで、始動電流を低減できる。また、第1誘導電動機M1の容量を低減したことにより、伝達動力確保のために回転子軸を太くすることを避けることができる。また、比較対象システムのように直接商用母線に接続し駆動する構成に比して、各誘導電動機の始動に際し共通のソフトスターター3を用いることで、更に始動電流を低減でき、且つ、位相差の小さいタイミングで遮断器を投入することで、励磁突入電流を低減することができる。
図5は、上述した制御装置20が有する処理回路のハードウェア構成例を示す概念図である。上述した各機能は処理回路により実現される。一態様として、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ91と少なくとも1つのメモリ92とを備える。他の態様として、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア93を備える。
次に本発明野の実施の形態2について説明する。図6に本発明の実施の形態2における誘導電動機始動システム19の構成を示す。実施の形態2ではポンプ2aの代わりに短時間の空転可能なポンプ21aが使用され、さらにポンプ2bの代わりに短時間の空転可能なポンプ21bが使用され、ソフトスターター3の代わりにソフトスターター39が使用され、制御装置20の代わりに制御装置29が使用される。
ここで、ソフトスターター3の容量は以下の(ウ)または(エ)のいずれも可能な容量とする。すなわち、(ウ)または(エ)のいずれかで決まる容量のうち、大きい方以上となる。
(ウ)ギヤ5が噛み合わせのない状態で、ソフトスターター3により、第1誘導電動機M1に定格周波数および定格電圧を印加し、ポンプ2aを空転運転可能
(エ)ソフトスターター3により、第2誘導電動機M2に定格周波数および定格電圧にて、励磁電流を供給可能
他は図1と同様であるので説明を省略する。
ステップS205において、制御装置29は、第5遮断器CB5と第3遮断器CB3へ順に投入信号を出力する。第5遮断器CB5と前記第3遮断器CB3は投入される。
以下、ステップS215からS235までは図3Aおよび図3Bの対応するステップと同様であるので説明を省略する。
尚、実施の形態2の制御装置29の有する処理回路についても図5ハードウェア構成例を示す概念図で表すことができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2に係る誘導電動機始動システム19によれば、第1誘導電動機M1の容量をポンプ2の閉塞時に運転可能な容量まで小さくすることで、始動電流を低減できる。また、第1誘導電動機M1の容量を低減したことにより、伝達動力確保のために回転子軸を太くすることを避けることができる。さらに、ギヤ5の噛み合わせを空転運転時に行なうことで、ギヤ5の機械的ストレスを低減することができる。また、比較対象システムのように直接商用母線に接続し駆動する構成に比して、各誘導電動機の始動に際し共通のソフトスターター39を用いることで、更に始動電流を低減できる。また、実施の形態2による誘導電動機始動システム19によれば、ポンプ21aおよびポンプ21bの空転運転時間は第1誘導電動機M1の始動を完了するまでの短時間でよく、ポンプに与えるストレスを小さくすることができる。また、ソフトスターター39の容量や第1誘導電動機M1の容量を適切に選定すれば、第1誘導電動機M1の始動する際に、ポンプ21aとポンプ21bのいずれか1つを空転運転とし、他方を閉塞運転としてもよい。
また、バルブ43を開とするタイミングをステップS235以降とすれば、ポンプ21bを空転状態でかみ合わせるためギヤ5の噛み合わせ時の機械的ストレスを低減することができる。あるいは、第1誘導電動機M1を回転させる前にギヤ5をあらかじめかみ合わせた状態で始動させてもよい。
2a、2b ポンプ
3、39 ソフトスターター
4、6、7、15 カップリング
5 ギヤ
8 交流電源
11 第1経路
12 第2経路
13 第3経路
14 第4経路
20、29 制御装置
91 プロセッサ
92 メモリ
93 ハードウェア
CB1 第1遮断器
CB2 第2遮断器
CB3 第3遮断器
CB4 第4遮断器
CB5 第5遮断器
M1、M1a 第1誘導電動機
M2、M2a 第2誘導電動機
P 軸動力
Q 流量
Claims (2)
- 第1誘導電動機と、
前記第1誘導電動機の回転子軸と直結する回転子軸を有する第2誘導電動機と、
前記第2誘導電動機の回転子軸に接続する2乗低減トルク負荷であるポンプと、
交流電源と前記第1誘導電動機とを、第1遮断器を介して接続可能な第1経路と、
前記交流電源と前記第2誘導電動機とを、第2遮断器を介して接続可能な第2経路と、
前記交流電源と前記第1誘導電動機とを、直列する第5遮断器、ソフトスターター、第3遮断器を介して接続可能な第3経路と、
前記交流電源と前記第2誘導電動機とを、直列する前記第5遮断器、前記ソフトスターター、第4遮断器を介して接続可能な第4経路と、
制御装置と、を備え、
前記第1誘導電動機と前記第2誘導電動機との合計容量は、前記ポンプを所定流量で駆動可能で、
前記第1誘導電動機の容量は、前記第2誘導電動機の容量よりも小さく、かつ、前記ポンプを閉塞運転可能とし、
前記制御装置は、
前記第5遮断器と前記第3遮断器を投入し、前記第1誘導電動機を前記ソフトスターターで駆動させ、前記ソフトスターターの出力周波数と前記交流電源の周波数との差異が所定値以内となった後、前記第1遮断器を投入し、さらに前記第3遮断器を開放し、
前記第3遮断器を開放した後、前記第4遮断器を投入し、前記ソフトスターターで前記第2誘導電動機に励磁電流を給電し、前記第2遮断器を投入し、その後前記第4遮断器を開放すること、
を特徴とする誘導電動機始動システム。 - 前記第1誘導電動機を前記ソフトスターターで駆動させる際は、前記ポンプを空転運転する、請求項1記載の誘導電動機始動システム。
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