JP7159164B2 - 別個でかつ異なる閉鎖システム及び発射システムを含み、固定軸線周りに枢動可能な顎部を備える外科用器具 - Google Patents

別個でかつ異なる閉鎖システム及び発射システムを含み、固定軸線周りに枢動可能な顎部を備える外科用器具 Download PDF

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Description

本発明は、外科用器具に関し、また様々な状況において、組織をステープル留め及び切断するために設計された、外科用ステープル留め及び切断器具並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
本明細書に記載する実施形態の様々な特徴は、それらの利点と共に、以下の添付図面と併せて以下の説明によって理解することができる。
ハンドルアセンブリと、それと共に使用され得る複数の互換可能外科用ツールアセンブリと、を備える、外科用システムの側面図である。 図1のハンドルアセンブリに操作可能に連結された、図1の互換可能外科用ツールアセンブリのうちの1つの斜視図である。 図1及び図2の互換可能外科用ツールアセンブリの一部分とハンドルアセンブリの一部分との分解組立図である。 図1に図示されている互換可能外科用ツールアセンブリのうちの別の1つの斜視図である。 図4の互換可能外科用ツールアセンブリの部分断面斜視図である。 図4及び図5の互換可能外科用ツールアセンブリの一部分の、別の部分断面図である。 図4~6の互換可能外科用ツールアセンブリの一部分の分解組立図である。 図7の互換可能外科用ツールアセンブリの弾性スパインアセンブリの一部分の拡大平面図である。 図4~7の互換可能外科用ツールアセンブリの一部分の別の分解組立図である。 図4~8の互換可能外科用ツールアセンブリの外科用エンドエフェクタ部の別の断面斜視図である。 図9に図示されている互換可能外科用ツールアセンブリの外科用エンドエフェクタ部の分解組立図である。 図10の互換可能外科用ツールアセンブリに使用され得る、発射部材の実施形態の斜視図、側面図、及び正面図である。 図4の互換可能外科用ツールアセンブリに使用され得るアンビルの斜視図である。 図12のアンビルの横断側部立面図である。 図12及び図13のアンビルの底面図である。 図4の互換可能外科用ツールアセンブリの外科用エンドエフェクタの一部分及びシャフト部分を、外科用エンドエフェクタの細長いチャネルに適切に着座された未使用又は未発射の外科用ステープルと共に図示した横断側部立面図である。 外科用ステープルカートリッジが少なくとも部分的に発射され、その発射部材が開始位置に後退している後の、図15の外科用エンドエフェクタ及びシャフト部分の別の横断側部立面図である。 発射部材が開始位置に完全に後退した後の、図16の外科用エンドエフェクタ及びシャフト部分の別の横断側部立面図である。 外科用エンドエフェクタの細長いチャネルに適切に着座された未使用又は未発射の外科用ステープルを有する、図15に示される外科用エンドエフェクタ及びシャフト部分の上面断面図である。 少なくとも部分的に発射された外科用ステープルが内部に取り付けられた、図18の外科用エンドエフェクタの別の上面断面図であり、ロック位置に保持された発射部材を示す。 図4の互換可能ツールアセンブリのアンビルの部分及び細長いチャネルの部分の部分断面図である。 図20のアンビルの部分及び細長いチャネルの部分を描いた分解側面図である。 アンビルの実施形態のアンビル取り付け部の後面斜視図である。 アンビルの別の実施形態のアンビル取り付け部の後面斜視図である。 アンビルの別の実施形態のアンビル取り付け部の後面斜視図である。 アンビルの一実施形態の斜視図である。 図25のアンビルの分解斜視図である。 図25のアンビルの端部断面図である。 別のアンビルの実施形態の斜視図である。 図28のアンビルの実施形態の分解斜視図である。 図28のアンビルのアンビル本体部分の遠位端部の上面図である。 別のアンビルの実施形態のアンビル本体部分の遠位端部の上面図である。 図31のアンビルの端部断面斜視図である。 アンビルの別の実施形態を示す端部断面斜視図である。 遠位側閉鎖管セグメントを備える閉鎖部材の実施形態の斜視図である。 図34の閉鎖部材の横断側部立面図である。 完全閉鎖位置にあるアンビルの、アンビル取り付け部の位置、及び開始位置にある、互換可能外科用ツールアセンブリの発射部材を示す、互換可能外科用ツールアセンブリの実施形態の部分断面図である。 開放プロセスの開始時における、図36の互換可能外科用ツールアセンブリの別の部分断面図である。 アンビルの完全開放位置にある、図37の互換可能外科用ツールアセンブリの別の部分断面図である。 図36の互換可能外科用ツールアセンブリの部分の側面図である。 図37の互換可能外科用ツールアセンブリの部分の側面図である。 図38の互換可能外科用ツールアセンブリの部分の側面図である。 別の閉鎖部材の実施形態の横断側部立面図である。 図42の閉鎖部材の端部断面図である。 別の閉鎖部材の実施形態の端部断面図である。 別の閉鎖部材の実施形態の端部断面図である。 別の閉鎖部材の実施形態の端部断面図である。 図1に図示される互換可能ツールアセンブリの外科用エンドエフェクタの部分の部分断面図である。 図5の互換可能外科用ツールの外科用エンドエフェクタの部分の部分断面図である。 図48の外科用エンドエフェクタの別の断面図である。 アンビルの実施形態の下面の一部分の部分斜視図である。 外科用エンドエフェクタのアンビルが完全開放位置にある、図5の互換可能外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図である。 外科用エンドエフェクタのアンビルが第1の閉鎖位置にある、図51の互換可能外科用ツールアセンブリの一部分の別の部分断面図である。 アンビルが第1の閉鎖位置にあり、互換可能外科用ツールアセンブリの外科用エンドエフェクタの発射部材が開始位置から遠位方向に移動している、発射プロセスの開始時における、図51の互換可能外科用ツールアセンブリの一部分の別の部分断面図である。 アンビルが第2の閉鎖位置にあり、発射部材が、互換可能外科用ツールアセンブリの外科用エンドエフェクタの外科用ステープルカートリッジ内へと遠位方向に前進されている、図51の互換可能外科用ツールアセンブリの部分の別の部分断面図である。 異なる互換可能外科用ツールアセンブリに関する、発射エネルギー対時間の比較をしたグラフである。 4種類の異なる互換可能外科用ツールアセンブリに関して、力に対する発射の改善を示し、かつ、発射荷重に対する、それぞれの発射部材が移動した発射距離の割合を比較するグラフである。
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の様々な実施形態を1つの形態で例示するものであり、かかる例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれるものである:
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES THEREOF」、代理人整理番号第END7980USNP/160155号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END7981USNP/160156号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS」、代理人整理番号第END7982USNP/160157号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND FIRING MEMBERS THEREOF」、代理人整理番号第END7983USNP/160158号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES」、代理人整理番号第END7984USNP/160159号、及び
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ADAPTABLE FIRING MEMBERS THEREFOR」、代理人整理番号第END7985USNP/160160号。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれるものである:
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、代理人整理番号第END7986USNP/160161号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」、代理人整理番号第END7987USNP/160162号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」、代理人整理番号第END7988USNP/160163号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES」、代理人整理番号第END7989USNP/160164号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、代理人整理番号第END7990USNP/160165号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」、代理人整理番号第END7991USNP/160166号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAW OPENING FEATURES FOR INCREASING A JAW OPENING DISTANCE」、代理人整理番号第END7992USNP/160167号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「METHODS OF STAPLING TISSUE」、代理人整理番号第END7993USNP/160168号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「FIRING MEMBERS WITH NON-PARALLEL JAW ENGAGEMENT FEATURES FOR SURGICAL END EFFECTORS」、代理人整理番号第END7994USNP/160169号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH EXPANDABLE TISSUE STOP ARRANGEMENTS」、代理人整理番号第END7995USNP/160170号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」、代理人整理番号第END7996USNP/160171号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」、代理人整理番号第END7997USNP/160172号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION UNLESS AN UNSPENT STAPLE CARTRIDGE IS PRESENT」、代理人整理番号第END7998USNP/160173号、及び
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、代理人整理番号第END7999USNP/160174号。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれるものである:
-米国特許出願第_____号、発明の名称「METHOD FOR RESETTING A FUSE OF A SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」、代理人整理番号第END8013USNP/160175号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENT TO ACCOMMODATE DIFFERENT TYPES OF STAPLES」、代理人整理番号第END8014USNP/160176号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING IMPROVED JAW CONTROL」、代理人整理番号第END8016USNP/160178号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE AND STAPLE CARTRIDGE CHANNEL COMPRISING WINDOWS DEFINED THEREIN」、代理人整理番号第END8017USNP/160179号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CUTTING MEMBER」、代理人整理番号第END8018USNP/160180号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE FIRING MEMBER COMPRISING A MISSING CARTRIDGE AND/OR SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、代理人整理番号第END8019USNP/160181号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、代理人整理番号第END8020USNP/160182号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN END EFFECTOR LOCKOUT AND A FIRING ASSEMBLY LOCKOUT」、代理人整理番号第END8021USNP/160183号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A FUSE」、代理人整理番号第END8022USNP/160184号、及び
-米国特許出願第_____号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A MULTIPLE FAILED-STATE FUSE」、代理人整理番号第END8023USNP/160185号。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれるものである:
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、代理人整理番号第END8038USNP/160186号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「ANVIL ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」、代理人整理番号第END8039USNP/160187号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、代理人整理番号第END8041USNP/160189号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「BILATERALLY ASYMMETRIC STAPLE FORMING POCKET PAIRS」、代理人整理番号第END8042USNP/160190号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「CLOSURE MEMBERS WITH CAM SURFACE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、代理人整理番号第END8043USNP/160191号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLERS WITH INDEPENDENTLY ACTUATABLE CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、代理人整理番号第END8044USNP/160192号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SMART STAPLE CARTRIDGES」、代理人整理番号第END8045USNP/160193号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」、代理人整理番号第END8047USNP/160195号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING PRIMARY SIDEWALLS AND POCKET SIDEWALLS」、代理人整理番号第END8048USNP/160196号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「NO-CARTRIDGE AND SPENT CARTRIDGE LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」、代理人整理番号第END8050USNP/160198号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN ANGLE」、代理人整理番号第END8051USNP/160199号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING ZONED FORMING SURFACE GROOVES」、代理人整理番号第END8052USNP/160200号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FAILURE RESPONSE MODES」、代理人整理番号第END8053USNP/160201号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH PRIMARY AND SAFETY PROCESSORS」、代理人整理番号第END8054USNP/160202号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「ANVIL HAVING A KNIFE SLOT WIDTH」、代理人整理番号第END8057USNP/160205号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「CLOSURE MEMBER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END8058USNP/160206号、及び
-米国特許出願第_____号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN CONFIGURATIONS」、代理人整理番号第END8059USNP/160207号。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれるものである:
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH ASYMMETRICAL STAPLES」、代理人整理番号第END8000USNP/160208号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH TISSUE RETENTION AND GAP SETTING FEATURES」、代理人整理番号第END8001USNP/160209号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE WITH DEFORMABLE DRIVER RETENTION FEATURES」、代理人整理番号第END8002USNP/160210号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「DURABILITY FEATURES FOR END EFFECTORS AND FIRING ASSEMBLIES OF SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END8003USNP/160211号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS HAVING END EFFECTORS WITH POSITIVE OPENING FEATURES」、代理人整理番号第END8004USNP/160212号、及び
-米国特許出願第_____号、発明の名称「CONNECTION PORTIONS FOR DEPOSABLE LOADING UNITS FOR SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END8005USNP/160213号。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれるものである:
-米国特許出願第_____号、発明の名称「METHOD FOR ATTACHING A SHAFT ASSEMBLY TO A SURGICAL INSTRUMENT AND,ALTERNATIVELY,TO A SURGICAL ROBOT」、代理人整理番号第END8006USNP/160214号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A MANUALLY-OPERABLE RETRACTION SYSTEM FOR USE WITH A MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、代理人整理番号第END8007USNP/160215号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING SEPARATELY ACTUATABLE AND RETRACTABLE SYSTEMS」、代理人整理番号第END8008USNP/160216号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A CLUTCH CONFIGURED TO ADAPT THE OUTPUT OF A ROTARY FIRING MEMBER TO TWO DIFFERENT SYSTEMS」、代理人整理番号第END8009USNP/160217号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING A FIRING MEMBER ROTATABLE INTO AN ARTICULATION STATE TO ARTICULATE AN END EFFECTOR OF THE SURGICAL SYSTEM」、代理人整理番号第END8010USNP/160218号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、代理人整理番号第END8011USNP/160219号、及び
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING FIRST AND SECOND ARTICULATION LOCKOUTS」、代理人整理番号第END8012USNP/160220号。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれるものである:
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、代理人整理番号第END8024USNP/160221号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、代理人整理番号第END8025USNP/160222号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、代理人整理番号第END8026USNP/160223号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE WITH MOVABLE CAMMING MEMBER CONFIGURED TO DISENGAGE FIRING MEMBER LOCKOUT FEATURES」、代理人整理番号第END8027USNP/160224号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、代理人整理番号第END8028USNP/160225号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「JAW ACTUATED LOCK ARRANGEMENTS FOR PREVENTING ADVANCEMENT OF A FIRING MEMBER IN A SURGICAL END EFFECTOR UNLESS AN UNFIRED CARTRIDGE IS INSTALLED IN THE END EFFECTOR」、代理人整理番号第END8029USNP/160226号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「AXIALLY MOVABLE CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR APPLYING CLOSURE MOTIONS TO JAWS OF SURGICAL INSTRUMENTS」、代理人整理番号第END8030USNP/160227号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「PROTECTIVE COVER ARRANGEMENTS FOR A JOINT INTERFACE BETWEEN A MOVABLE JAW AND ACTUATOR SHAFT OF A SURGICAL INSTRUMENT」、代理人整理番号第END8031USNP/160228号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTOR WITH TWO SEPARATE COOPERATING OPENING FEATURES FOR OPENING AND CLOSING END EFFECTOR JAWS」、代理人整理番号第END8032USNP/160229号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR WITH ASYMMETRIC SHAFT ARRANGEMENT」、代理人整理番号第END8033USNP/160230号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT WITH INDEPENDENT PIVOTABLE LINKAGE DISTAL OF AN ARTICULATION LOCK」、代理人整理番号第END8034USNP/160231号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR IN AN ARTICULATED POSITION IN RESPONSE TO ACTUATION OF A JAW CLOSURE SYSTEM」、代理人整理番号第END8035USNP/160232号、
-米国特許出願第_____号、発明の名称「LATERALLY ACTUATABLE ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR OF A SURGICAL INSTRUMENT IN AN ARTICULATED CONFIGURATION」、代理人整理番号第END8036USNP/160233号、及び
-米国特許出願第_____号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATION STROKE AMPLIFICATION FEATURES」、代理人整理番号第END8037USNP/160234号。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/191,775号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
-米国特許出願第15/191,807号、発明の名称「STAPLING SYSTEM FOR USE WITH WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
-米国特許出願第15/191,834号、発明の名称「STAMPED STAPLES AND STAPLE CARTRIDGES USING THE SAME」、
-米国特許出願第15/191,788号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OVERDRIVEN STAPLES」、及び
-米国特許出願第15/191,818号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OFFSET LONGITUDINAL STAPLE ROWS」。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国意匠特許出願第29/569,218号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
-米国意匠特許出願第29/569,227号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
-米国意匠特許出願第29/569,259号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」、及び
-米国意匠特許出願第29/569,264号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」。
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」、
-米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」、
-米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE-ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、
-米国特許出願第15/089,263号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」、
-米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」、
-米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」、
-米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」、
-米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」、
-米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」、
-米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」、
-米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」、
-米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」、
-米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」、
-米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」、
-米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLERS」、
-米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」、
-米国特許出願第15/089,312号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」、
-米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」、及び
-米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」。
本願の出願人はまた、2015年12月31日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」。
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」、
-米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」、
-米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」、
-米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON-SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/019,227号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF-AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」、及び
-米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」。
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」、
-米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」、
-米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国特許出願第14/742,876号、発明の名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、現在は、米国特許出願公開第2016/0256184号として公開、
-米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/02561185号として公開、
-米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、現在は米国特許出願公開第2016/0256154号として公開、
-米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF)ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0256071号として公開、
-米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0256153号として公開、
-米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」、現在は米国特許出願公開第2016/0256187号として公開、
-米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0256186号として公開、
-米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB-PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」、現在は米国特許出願公開第2016/0256155号として公開、
-米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」、現在は米国特許出願公開第2016/0256163号として公開、
-米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS-INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2016/0256160号として公開、
-米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」、現在は米国特許出願公開第2016/0256162号として公開、及び
-米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」、現在は米国特許出願公開第2016/0256161号として公開。
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0249919号として公開、
-米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」、現在は米国特許出願公開第2016/0249915号として公開、
-米国特許出願第14/633,560号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」、現在は米国特許出願公開第2016/0249910号として公開、
-米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」、現在は米国特許出願公開第2016/0249918号として公開、
-米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」、現在は米国特許出願公開第2016/0249916号として公開、
-米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0249908号として公開、
-米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0249909号として公開、
-米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」、現在は米国特許出願公開第2016/0249945号として公開、
-米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」、現在は米国特許出願公開第2016/0249927号として公開、及び
-米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END-OF-LIFE PARAMETER」、現在は米国特許出願公開第2016/0249917号として公開。
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING MEMBER」、現在は米国特許出願公開第2016/0174977号として公開、
-米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174969号として公開、
-米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174978号として公開、
-米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174976号として公開、
-米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON-MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0174972号として公開、
-米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174983号として公開、
-米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174975号として公開、
-米国特許出願第14/575,154号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174973号として公開、
-米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2016/0174970号として公開、及び
-米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2016/0174971号として公開。
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」、現在は米国特許出願公開第2014/0246471号として公開、
-米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246472号として公開、
-米国特許出願第13/782,338号、発明の名称「THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0249557号として公開、
-米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」、現在は米国特許第9,358,003号として発行、
-米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246478号として公開、
-米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,326,767号として発行、
-米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」、現在は米国特許第9,468,438号として発行、
-米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246475号として公開、
-米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」、現在は米国特許第9,398,911号として発行、及び
-米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」、現在は米国特許第9,307,986号として発行。
本願の出願人はまた、2014年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は米国特許出願公開第2014/0263542号として公開、
-米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,332,987号として発行、
-米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263564号として公開、
-米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号として公開、
-米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263538号として公開、
-米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI-FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263554号として公開、
-米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263565号として公開、
-米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,726号として発行、及び
-米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,727号として発行、及び
-米国特許出願第13/803,159号、発明の名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0277017号として公開。
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263539号として公開。
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272582号として公開、
-米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272581号として公開、
-米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272580号として公開、
-米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2015/0272574号として公開、
-米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」、現在は米国特許出願公開第2015/0272579号として公開、
-米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272569号として公開、
-米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」、現在は米国特許出願公開第2015/0272571号として公開、
-米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」、現在は米国特許出願公開第2015/0272578号として公開、
-米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272570号として公開、
-米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272572号として公開、
-米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272557号として公開、
-米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0277471号として公開、
-米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」、現在は米国特許出願公開第2015/0280424号として公開、
-米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272583号として公開、及び
-米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」、現在は、米国特許出願公開第2015/0280384号として公開。
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066912号として公開、
-米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066914号として公開、
-米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066910号として公開、
-米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066909号として公開、
-米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「POLARITY OF HALL MAGNET TO DETECT MISLOADED CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066915として公開、
-米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066911号として公開、
-米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066916号として公開、及び
-米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066913号として公開。
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305987号として公開、
-米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305989号として公開、
-米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT INCLUDING SWITCHES FOR CONTROLLING THE OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305988号として公開、
-米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309666号として公開、
-米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「TRANSMISSION ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305991号として公開、
-米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305994号として公開、
-米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309665号として公開、
-米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305990号として公開、及び
-米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305992号として公開。
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国仮特許出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
-米国仮特許出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
-米国仮特許出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
-米国仮特許出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
-米国仮特許出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
明細書に記載され、添付の図面に示されるように、実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。周知の動作、構成要素、及び素子は、本明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするため詳細に記載されていない。読者は、本明細書に記載され図示された実施形態は非限定的な例であり、したがって本明細書に開示された特定の構造的及び機能的詳細は代表的及び例示的であり得ることを、理解するであろう。特許請求の範囲から逸脱することなく、それに対する変形及び変更を行うことができる。
用語「備える(comprise)」(「comprises」及び「comprising」など、compriseの任意の語形)、「有する(have)」(「has」及び「having」など、haveの任意の語形)、「含む(include)」(「includes」及び「including」など、includeの任意の語形)、及び「含有する(contain)」(「contains」及び「containing」など、containの任意の語形)は、オープンエンドの連結動詞である。結果として、1つ以上の素子を「備える」、「有する」、「含む」、若しくは「含有する」外科用システム、デバイス、又は装置は、それらの1つ以上の素子を有するが、それらの1つ以上のみ有することに限定されない。同様に、1つ以上の特徴を「備える」、「有する」、「含む」、若しくは「含有する」、システム、デバイス、又は装置の素子は、それら1つ以上の特徴を有するが、それら1つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科手術を行うための、様々な例示的なデバイス及び方法が提供される。しかしながら、本明細書に開示される様々な方法及びデバイスが、例えば開腹外科手術と関連するものを含む、多くの外科手術及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書に開示される様々な器具が、例えば、天然の開口部を通じて、組織に形成された切開又は穿刺穴を通じてなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作用部分すなわちエンドエフェクタ部は、患者の体内に直接に挿入することもでき、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを進めることが可能な作用通路を有するアクセス装置を通じて挿入することもできる。
外科用ステープル留めシステムは、シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタとを備えることができる。エンドエフェクタは、第1の顎部と第2の顎部とを備える。第1の顎部は、ステープルカートリッジを備える。ステープルカートリッジは、第1の顎部に挿入可能であり、かつ第1の顎部から着脱可能であるが、ステープルカートリッジが第1の顎部から着脱可能でないか、又は少なくとも容易に交換可能でない、他の実施形態も想到される。第2の顎部は、ステープルカートリッジから射出されたステープルを変形させるように構成されたアンビルを備える。第2の顎部は、閉鎖軸を中心にして第1の顎部に対して枢動可能であるが、第1の顎部が第2の顎部に対して枢動可能である、他の実施形態も想定される。外科用ステープル留めシステムは、エンドエフェクタをシャフトに対して回転させる、すなわち関節運動させることができるように構成された関節継手を更に備える。エンドエフェクタは、関節継手を通って延在する関節運動軸線を中心にして回転可能である。関節継手を含まない他の実施形態も想到される。
ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を備える。カートリッジ本体は、近位端と、遠位端と、近位端と遠位端との間に延在するデッキとを含む。使用中、ステープルカートリッジは、ステープル留めされる組織の第1の側に位置付けられ、アンビルは、組織の第2の側に位置付けられる。アンビルは、ステープルカートリッジに向かって動かされて、デッキに対して組織を圧縮及びクランプする。続いて、カートリッジ本体内に着脱可能に格納されたステープルを、組織内に配備することができる。カートリッジ本体は、その内部に画定されたステープルキャビティを含み、ステープルは、ステープルキャビティ内に着脱可能に格納される。ステープルキャビティは、6つの長手方向列に配置される。3つの列のステープルキャビティは、長手方向スロットの第1の側に位置付けられ、3つの列のステープルキャビティは、長手方向スロットの第2の側に位置付けられる。ステープルキャビティ及びステープルの他の配置も可能であり得る。
ステープルは、カートリッジ本体内のステープルドライバによって支持される。ドライバは、第1の、すなわち未発射位置と、ステープルキャビティからステープルを射出する、第2の、すなわち発射位置との間で移動可能である。ドライバは、カートリッジ本体の底部周辺に延在する保持具によってカートリッジ本体内に保持され、また、カートリッジ本体を把持し、保持具をカートリッジ本体に対して保持するように構成された、弾性部材を含む。ドライバは、スレッドによってそれらの未発射位置とそれらの発射位置との間で移動可能である。スレッドは、近位端に隣接した近位位置と、遠位端に隣接した遠位側位置との間で移動可能である。スレッドは、ドライバの下を摺動し、ドライバを持ち上げるように構成された複数の傾斜面を備え、ステープルがその上に支持され、アンビルに向かう。
上記に加えて、スレッドは発射部材によって遠位側に移動される。発射部材は、スレッドに接触し、スレッドを遠位端に向かって押し出すように構成されている。カートリッジ本体内に画定された長手方向スロットは、発射部材を受容するように構成されている。アンビルは、発射部材を受容するように構成されたスロットも含む。発射部材は、第1の顎部に係合する第1のカムと、第2の顎部に係合する第2のカムとを更に備える。発射部材を遠位側に前進させる際、第1のカム及び第2のカムは、ステープルカートリッジのデッキとアンビルとの間の距離、すなわち組織隙間を制御することができる。発射部材はまた、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に捕捉された組織を切開するように構成されたナイフも備える。ステープルがナイフよりも前方に射出されるように、ナイフが傾斜面に対して少なくとも部分的に近位側に位置付けられることが望ましい。
図1は、様々な異なる外科手術を実施するために使用し得るモータ駆動外科用システム10を示す。その図に示されるように、外科用システム10の一例は、4つの互換可能外科用ツールアセンブリ100、200、300及び1000を含み、それらは、ハンドルアセンブリ500と共に、しかも相互に交換可能に使用するようにそれぞれ適合されている。各互換可能外科用ツールアセンブリ100、200、300、及び1000は、1種類以上の具体的な外科手術の実行に関連づけられて使用されるように設計されてもよい。別の外科用システムの実施形態では、互換可能外科用ツールアセンブリは、ロボット制御又は自動化された外科用システムのツール駆動アセンブリと共に効果的に使用され得る。例えば、本明細書で開示する外科用ツールアセンブリは、例えば、参照によって全体内容が本明細書に組み込まれる、米国特許第9,072,535号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」で開示されている、様々なロボットシステム、器具、構成要素、及び方法(ただしこれらに限定されない)と共に用いられ得る。
図2は、ハンドルアセンブリ500に操作可能に連結された互換可能外科用ツールアセンブリ100の一形態を示す。図3は、互換可能外科用ツールアセンブリ100のハンドルアセンブリ500への取り付けを示す。図3に示される取り付け構成及びプロセスはまた、ロボットシステムのツール駆動部分又はツール駆動ハウジングへの互換可能外科用ツールアセンブリ100、200、300及び1000のいずれかの取り付けに関連づけられて使用されてもよい。ハンドルアセンブリ500は、臨床医によって把持及び操作され得るピストルグリップ部分504を含むハンドルハウジング502を備え得る。以下で簡潔に論じられるように、ハンドルアセンブリ500は、複数の駆動システムを操作可能に支持し、それら駆動システムは、ハンドルアセンブリに操作可能に装着された互換可能外科用ツールアセンブリ100、200、300、及び/又は1000の、対応する部分に対して、様々な制御運動を生成して適用するように構成されている。
ここで図3を参照すると、ハンドルアセンブリ500は、複数の駆動システムを操作可能に支持するフレーム506を更に含んでもよい。例えば、フレーム506は、全体として符号510で示される「第1の」すなわち閉鎖駆動システムを操作可能に支持することができ、この閉鎖駆動システム510は、ハンドル組立体500に操作可能に取り付けられた又は連結された互換可能外科用ツールアセンブリ100、200、300、及び1000に対して開閉運動を適用するために用いられてもよい。少なくとも1つの形態では、閉鎖駆動システム510は、フレーム506によって枢動可能に支持される閉鎖トリガー512形態のアクチュエータを含んでもよい。かかる構成により、臨床医が閉鎖トリガー512を操作することが可能になり、臨床医がハンドルアセンブリ500のピストルグリップ部分504を握った時、閉鎖トリガー512が、開始位置又は「非作動」位置から「作動」位置へ、より具体的には完全圧縮位置又は完全作動位置へと容易に枢動できるようになっている。様々な形態では、閉鎖駆動システム510は、閉鎖トリガー512に枢動可能に連結された、あるいはその他の様式で操作可能にインターフェース接続された、閉鎖リンケージアセンブリ514を更に含む。以下で更に詳細に説明するように、図示される例では、閉鎖リンケージアセンブリ514は、外科用ツールアセンブリ上の対応する駆動システムへの取り付けを容易にする横方向取り付けピン516を含む。使用時、閉鎖駆動システムを作動させるために、臨床医は閉鎖トリガー512をピストルグリップ部分504に向かって押し下げる。その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/226,142号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」であって、現在は米国特許出願公開第2015/0272575号として公開されている文献に更に詳しく説明されているように、臨床医が閉鎖トリガー512を完全に押し下げて閉鎖ストロークを完成する時、閉鎖駆動システムは、閉鎖トリガー512を完全に押し下げられた又は完全に作動された位置にロックするように構成される。臨床医が、閉鎖トリガー512のロックを解除して、閉鎖トリガー512を非作動位置に付勢したいと望んだ場合、臨床医は、単に閉鎖解放ボタンアセンブリ518を起動させるだけで、閉鎖トリガーが非作動位置に戻ることを可能にする。閉鎖解放ボタン518はまた、閉鎖トリガー512の位置を追跡するために、ハンドルアセンブリ500内のマイクロコントローラ520と通信する様々なセンサと相互作用するように構成されてもよい。閉鎖解放ボタンアセンブリ518の構成及び動作に関しては、米国特許出願公開第2015/0272575号に更に詳しく説明され得る。
少なくとも1つの形態では、ハンドルアセンブリ500及びフレーム506は、本明細書では発射駆動システム530と呼ばれる別の駆動システムを操作可能に支持してもよく、発射駆動システム530は、取り付けられた互換可能外科用ツールアセンブリの対応部分に対して、発射運動を適用するように構成されている。米国特許出願公開第2015/0272575号に詳細に記載されているように、発射駆動システム530は、ハンドルアセンブリ500のピストルグリップ部分504内に配置される電気モータ(図1~3には示されていない)を用いてもよい。様々な形態において、モータは、例えば、約25,000RPMの最大回転数を有するブラシ付きDC駆動モータであってもよい。他の構成では、モータとしては、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又は他の任意の好適な電気モータを挙げることができる。モータは、電源522によって給電され得るが、電源522は、1つの形態では着脱可能なパワーパックを備えてもよい。パワーパックはその内部に、複数のリチウムイオン(「LI」)電池又は他の好適な電池を支持し得る。多数の電池を外科用システム10の電源522として使用してもよく、それらの電池は、互いに直列に接続されていてもよい。また電源522は、交換可能なもの及び/又は再充電可能なものであってもよい。
電気モータは、モータの極性に応じて、長手方向に移動可能な駆動部材540を遠位方向及び近位方向に軸線方向に駆動するように構成されている。例えば、モータが1つの回転方向に駆動される時、長手方向に移動可能な駆動部材540は、軸線方向で遠位方向「DD」に駆動される。モータが反対の回転方向に駆動されると、駆動部材540は、軸線方向で近位方向「PD」に駆動される。ハンドルアセンブリ500は、電源522によって電動モータに付与される極性を逆転させるように、又はその他の様式で電動モータを制御するように構成され得る、スイッチ513を備えることができる。ハンドル500はまた、駆動部材540の位置及び/又は駆動部材540が移動させられている方向を検出するように構成された、1つ以上のセンサ(不図示)を備えることもできる。モータの作動は、ハンドルアセンブリ500上に枢動可能に支持される発射トリガー532(図1参照)によって制御され得る。発射トリガー532は、非作動位置と作動位置との間で枢動させられ得る。発射トリガー532は、臨床医が発射トリガー532を解放すると、それがばね若しくは他の付勢構成によって非作動位置へと枢動されるか又は別の方法で復帰させられ得るように、ばね又は他の付勢構成によって非作動位置へと付勢されてもよい。少なくとも1つの形態では、発射トリガー532は、上述したように、閉鎖トリガー512の「外側」に配置することができる。米国特許出願公開第2015/0272575号に記載されているように、ハンドルアセンブリ500は、発射トリガー532の偶発的な作動を防止するための発射トリガー安全ボタン(不図示)を備えてもよい。閉鎖トリガー512が非作動位置にある時、安全ボタンは、ハンドルアセンブリ500内に収容され、臨床医は容易には安全ボタンにアクセスすることができず、発射トリガー532の作動を防止する安全位置と、発射トリガー532が発射され得る発射位置との間で安全ボタンを移動させることもできない。臨床医が閉鎖トリガー512を押し下げると、安全ボタン及び発射トリガー532が下方に枢動し、次いで、臨床医が安全ボタン及び発射トリガー532を操作することが可能になる。
少なくとも1つの形態では、長手方向に移動可能な駆動部材540は、その上に形成された、多数の歯(不図示)を有するラックを有してもよく、そのラックは、モータと接続する、対応する駆動ギア構成(不図示)と噛合し係合する。これらの機構に関しては、米国特許出願第2015/0272575号に更に詳しく説明され得る。また、少なくとも1つの形態では、モータが故障した場合に臨床医が、長手方向に移動可能な駆動部材540を手動で後退させられるように構成された、手動で作動可能な「緊急離脱」アセンブリが含まれ得る。緊急離脱アセンブリは、ハンドルアセンブリ500内の解放可能ドア550の下に格納されるレバー又は緊急離脱ハンドルアセンブリを含み得る。レバーは、駆動部材540の歯とラチェット係合するように、手動で枢動されるように構成されている。したがって、臨床医は、緊急離脱ハンドルアセンブリを使用して駆動部材5400を近位方向「PD」にラチェットさせることによって、駆動部材540を手動により後退させることができる。米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」であって、現在は米国特許第8,608,045号として発行されている、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる文献には、本明細書に開示される様々な外科用ツールアセンブリと共に使用され得る緊急離脱構成及び他の構成要素、構成、及びシステムが開示されている。
ここで図2を参照すると、互換可能外科用ツールアセンブリ100は、第1の顎部及び第2の顎部を備える外科用エンドエフェクタ110を含む。第1の顎部は、細長いチャネル112を備え、細長いチャネル112はその内部に外科用ステープルカートリッジ116を操作可能に支持するように構成されている。第2の顎部は、細長いチャネル112に対して枢動可能に支持されるアンビル114を備える。互換可能外科用ツールアセンブリ100はまた、シャフト軸線SAに対して所望の位置にエンドエフェクタ110を解放可能に保持するように構成され得る、ロック可能な関節継手120を含む。エンドエフェクタ110、関節継手120、及び関節ロックの様々な構造及び動作に関する詳細は、その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」であって、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号として公開されている文献に記載されている。図2及び図3に更に見られるように、互換可能外科用ツールアセンブリ100は、近位ハウジング又はノズル130と、エンドエフェクタ110のアンビル114を閉鎖及び/又は開放するために利用され得る閉鎖管アセンブリ140と、を含むことができる。米国特許出願公開第2015/0272575号に記載されるように、閉鎖管アセンブリ140は、関節運動を外科用エンドエフェクタ110に適用するための関節駆動機構147を支持するスパイン145上に、可動的に支持されている。スパイン145は、(1)発射バー170を中で摺動可能に支持するように構成され、かつ、(2)スパイン145の周りに延在する閉鎖管アセンブリ140を摺動可能に支持するように構成される。様々な状況下で、スパイン145は、シャーシ150内に回転可能に支持された近位端を有する。図3を参照されたい。1つの構成では、例えば、スパイン145の近位端は、シャーシ150内部で支持されるように構成されたスパインベアリング(不図示)に取り付けられる。かかる構成により、シャーシ150に対してスパイン145を回転可能に取り付けることが容易になって、スパイン145は、シャーシ150に対して、シャフト軸線SAを中心にして選択可能に回転することができるようになる。
なおも図3を参照すると、互換可能外科用ツールアセンブリ100は、シャーシ150に対して軸線方向に移動され得るように中で摺動可能に支持される、閉鎖シャトル160を含む。図3から分かるように、閉鎖シャトル160は、近位側に突出する一対のフック162を含み、それらは、ハンドルアセンブリ500内の閉鎖リンケージアセンブリ514に取り付けられた取り付けピン516に取り付けられるように構成されている。閉鎖管アセンブリ140の近位側閉鎖管セグメント146は、閉鎖シャトル160に対して相対回転可能に、閉鎖シャトル160に連結されている。したがって、フック162がピン516に引っ掛かると、閉鎖トリガー512の作動により、閉鎖シャトル160、最終的にはスパイン145上の閉鎖管アセンブリ140が軸線方向に移動することになる。閉鎖ばね(不図示)は、閉鎖管アセンブリ140上で軸支され、閉鎖管アセンブリ140を近位方向「PD」に付勢する役割を果たし、それによって、シャフトアセンブリ100がハンドルアセンブリ500に操作可能に連結された場合、閉鎖トリガー512を非作動位置へと枢動する役割を果たすことができる。使用時には、閉鎖管アセンブリ140は、例えば、閉鎖トリガー512の作動に応答して、アンビル114を閉鎖するように、遠位側(方向「DD」)に移動される。閉鎖管アセンブリ140は、近位側閉鎖管セグメント146の遠位端に枢動可能にピン留めされた、遠位側閉鎖管セグメント142を含む。遠位側閉鎖管セグメント142は、近位側閉鎖管セグメント146と共に、外科用エンドエフェクタ110に対して軸線方向に移動するように構成されている。遠位側閉鎖管セグメント142の遠位端がアンビル114上の近位側表面又は出っ張り115に衝突すると、アンビル114は枢動して閉鎖される。アンビル114の閉鎖に関しては、前述の米国特許出願公開第2014/0263541号に更に詳細に説明されており、以下でも更に詳細に説明する。米国特許出願公開第2014/0263541号に詳細に記載されているように、アンビル114は、遠位側閉鎖管セグメント142を近位側に移動させることによって開放される。遠位側閉鎖管セグメント142は、馬蹄形開口143を内部に有し、馬蹄形開口143は、下向きに延在する戻りタブ(不図示)を画定し、戻りタブは、アンビル114の近位端上に形成されたアンビルタブ117と協働して、アンビル114を枢動させて開放位置に戻す。完全開放位置では、閉鎖管アセンブリ140は、その最も近位側の位置、すなわち非作動位置にある。
やはり上述したように、互換可能外科用ツールアセンブリ100は、シャフトスパイン145内で軸線方向移動するように支持される発射バー170を更に含む。発射バー170は、中間発射シャフト部分を含み、中間発射シャフト部分は、外科用エンドエフェクタ110を通って軸線方向に移動するように構成された、遠位側切断部分又はナイフバーに取り付けられるように構成されている。少なくとも1つの構成では、互換可能外科用ツールアセンブリ100は、関節駆動部を発射バー170に選択的かつ解放可能に連結するように構成され得るクラッチアセンブリ(不図示)を含む。クラッチアセンブリに関しては、米国特許出願第2014/0263541号に更に詳しく説明され得る。米国特許出願公開第2014/0263541号に記載されているように、クラッチアセンブリがその係合位置にある時に、発射バー170の遠位方向への移動は、関節駆動機構147を遠位方向に移動させることができ、同様に、発射バー170の近位方向への移動は、関節駆動機構147を近位方向に移動させることができる。クラッチアセンブリがその係合解除位置にある時、発射バー170の移動は、関節駆動機構147に伝達されず、その結果、発射部材170は、関節駆動機構147とは独立して移動することができる。互換可能外科用ツールアセンブリ100はまた、スリップリングアセンブリ(不図示)を含み得るが、そのスリップリングアセンブリは、電力を、エンドエフェクタ110に供給したり、及び/若しくはエンドエフェクタ110から供給されたり、並びに/又は、信号をエンドエフェクタ110に伝達したり、及び/若しくはエンドエフェクタ110から伝達されたりするように構成されている。スリップリングアセンブリに関しては、米国特許出願第2014/0263541号に更に詳しく説明され得る。米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号として公開されている文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。米国特許第9,345,481号、名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」も、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
なおも図3を参照すると、シャーシ150は、フレーム506の遠位端内に形成されたダブテールスロット507に受け入れられるように適合され、シャーシ150上に形成された少なくとも1つの、好ましくは2つの、対応するテーパ状取り付け部152を有する。各ダブテールスロット507は、テーパ状取り付け部152を中にはめて受容するように、テーパ状であってもよく、又は言い換えれば、ある程度V字状であってもよい。図3から更に分かるように、シャフト取り付けラグ172が、発射シャフト170の近位端に形成される。互換可能外科用ツールアセンブリ100がハンドルアセンブリ500に連結されている時、シャフト取り付けラグ172は、長手方向に移動可能な駆動部材540の遠位端に形成された、シャフト取り付けクレードル542に受容される。互換可能外科用ツールアセンブリ100はまた、シャフトアセンブリ100をハンドルアセンブリ500のフレーム506に解放可能にラッチするための、ラッチシステム180を用いる。少なくとも1つの形態では、例えば、ラッチシステム180は、シャーシ150に対して可動的に連結されている、ロック部材又はロックヨーク182を含む。ロックヨーク182は、フレーム506の遠位側取り付けフランジ内にある、対応するロック移動止め又はロック溝509と解除可能に係合するように構成された、近位側に突出する2つのロックラグ184を含んでもよい。様々な形態では、ロックヨーク182は、ばね又は付勢部材によって近位方向に付勢される。ロックヨーク182の作動は、シャーシ150に取り付けられたラッチアクチュエータアセンブリ上に摺動可能に取り付けられる、ラッチボタン186によって行われてもよい。ラッチボタン186は、ロックヨーク182に対して近位方向に付勢されていてもよい。更に詳しくは後述するが、ロックヨーク182は、ラッチボタン186を遠位方向DDに付勢することによって、ロック解除位置へと移動させられてもよく、それによってまた、ロックヨーク182が枢動してフレーム506の遠位側取り付けフランジとの保持係合から外れる。ロックヨーク182がフレーム506の遠位側取り付けフランジと「保持係合」している時、ロックラグ184は、フレーム506の遠位端内の、対応するロック移動止め又はロック溝509内に保持されて収まっている。ラッチシステムに関しては、米国特許出願公開第2014/0263541号に更に詳しく説明され得る。
これから、ハンドルアセンブリ500への互換可能外科用ツールアセンブリ100の取り付けについて、図3を参照して記載する。連結プロセスを開始するために、臨床医は、互換可能外科用ツールアセンブリ100のシャーシ150上に形成されたテーパ状取り付け部152が、フレーム506のダブテールスロット507と位置合わせされるようにして、シャーシ150をフレーム506の遠位端の上方に、又はそれに隣接して位置決めしてもよい。臨床医は、次に、外科用ツールアセンブリ100を、シャフト軸線SAに垂直な設置軸線IAに沿って移動させて、テーパ状取り付け部分152を、フレーム506の遠位端にある、対応するダブテール受け入れスロット507と「操作可能に係合」させて収めてもよい。その際、発射シャフト170上のシャフト取り付けラグ172もまた、長手方向に移動可能な駆動部材540のクレードル542に収められ、閉鎖リンク514上にあるピン516の部分が、閉鎖シャトル160内の対応するフック162に収められる。本明細書で使用する時、2つの構成要素の文脈における「操作可能な係合」という用語は、それら2つの構成要素が互いに十分に係合され、それにより、作動運動をそれらに適用すると、構成要素が意図される行為、機能、及び/又は手順を実施し得ることを意味する。
ここで再び図1を参照すると、この図に示される外科用システム10は、4つの互換可能外科用ツールアセンブリ100、200、300及び1000を含み、これらはそれぞれ、同じハンドルアセンブリ500と共に効果的に使用されて、異なる外科手術を実行することができる。互換可能外科用ツールアセンブリ100の形態の構成の一例は上で簡潔に論じられているが、米国特許出願公開第2014/0263541号に更に詳細に記載されている。互換可能外科用ツールアセンブリ200及び300に関して、その様々な詳細が、本明細書と同日に出願され、参照により本明細書に組み込まれている様々な米国特許出願に詳しく説明されている。互換可能外科用ツールアセンブリ1000に関して、その様々な詳細が、以下で更に詳細に論じられる。
図1に示されるように、外科用ツールアセンブリ100、200、300及び1000のそれぞれは、一対の顎部を含み、顎部のうちの少なくとも一方は、組織が2つの顎部の間で捕捉又は操作され得る開放位置と、組織がそれらの間にしっかりと保持される閉鎖位置との間で移動可能である。1つ以上の可動顎部は、ハンドルアセンブリから、又は外科用ツールアセンブリが操作可能に連結されるロボットシステム若しくは外科用自動化システムから、開閉運動が適用されると、開放位置と閉鎖位置との間で動く。加えて、図示された互換可能外科用ツールアセンブリのそれぞれは、発射部材を含み、発射部材は、ハンドルアセンブリ又はロボットシステムによって発射部材に対して発射運動が適用されたのに反応して、顎部のうちの1つに支持されたステープルカートリッジからステープルを発射するように構成されている。各外科用ツールアセンブリはそれぞれが、例えば、身体内の特定の領域内の特定のタイプの組織、及び特定の厚さの組織を切断及び締結するといった特定の処置を行うように、独特の設計がなされていてもよい。ハンドルアセンブリ500又はロボットシステムにおける閉鎖運動制御システム、発射運動制御システム、及び関節運動制御システムは、外科用ツールアセンブリにおいて使用される閉鎖運動システム構成、発射運動システム構成、及び関節運動システム構成の種類に応じて、軸線方向制御運動及び/又は回転制御運動を生成するように構成されてもよい。1つの構成では、ハンドルアセンブリ又はロボットシステム内の閉鎖運動制御システムが完全に作動されると、閉鎖運動システム制御の構成要素のうちの1つ(例えば、上述のような閉鎖管アセンブリを備えていてもよい)は、非作動位置から完全作動位置へと軸線方向に移動する。閉鎖管アセンブリが非作動位置と完全作動位置との間で移動する軸線方向距離は、本明細書では「閉鎖ストローク長」と称され得る。同様に、ハンドルアセンブリ又はロボットシステム内の発射システムが完全に作動されると、発射システム制御構成要素のうちの1つ(例えば、上述したような長手方向に移動可能な駆動部材を備えていてもよい)は、非作動位置から完全に作動された、又は発射された位置まで軸線方向に移動する。長手方向に移動可能な駆動部材が非作動位置と完全発射位置との間で移動する軸線方向距離は、本明細書では「発射ストローク長」と称され得る。関節運動可能なエンドエフェクタ構成を用いる外科用ツールアセンブリでは、ハンドルアセンブリ又はロボットシステムは、「関節運動駆動ストローク長」にわたって軸線方向に移動する関節運動制御構成要素を用い得る。多くの状況において、閉鎖ストローク長、発射ストローク長、及び関節運動駆動ストローク長は、特定のハンドルアセンブリ又はロボットシステムに対して固定される。ここで、外科用ツールアセンブリのそれぞれは、外科用ツールアセンブリに損傷又は壊滅的な故障をもたらし得る、外科用ツール構成要素へ過度な応力をかけることなく、それぞれのストローク長全体にわたって、閉鎖、発射、及び/又は関節構成要素の制御運動の収容を、可能としなければならない。
ここで図4~10を参照すると、互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、外科用エンドエフェクタ1100を含み、外科用エンドエフェクタ1100は、細長いチャネル1102を備え、細長いチャネル1102は、ステープルカートリッジ1110を内部で操作可能に支持するように構成されている。エンドエフェクタ1100は、細長いチャネル1102に対して枢動可能に支持されるアンビル1130を更に含み得る。互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、関節継手1200及び関節ロック1210(図5及び図8~10を参照)を更に含み得るが、関節継手1200及び関節ロック1210は、シャフト軸線SAに対して所望の関節運動位置でエンドエフェクタ1100を解除可能に保持するように構成することができる。関節ロック1210の構成及び動作に関しては、その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」であって、現在米国特許出願公開第2014/0263541号として公開されている文献に詳しく説明され得る。関節ロックに関しては更に、2016年2月9日出願の、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」にも詳しく説明されている。図7に見られるように、互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、ノズル部1302、1304から構成される近位ハウジング又はノズル1300と、並びに組み立てられたノズル部1302、1304にスナップ、突起物、ねじなどによって連結されるように構成されたアクチュエータホイール部1306とを更に含み得る。互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、以下で更に詳細に論じるように、エンドエフェクタ1100のアンビル1130を閉鎖及び/又は開放するために利用され得る閉鎖管アセンブリ1400を更に含み得る。ここで主に図8及び9を参照すると、互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、関節ロック1210を支持するように構成され得るスパインアセンブリ1500を含み得る。図示される構成では、スパインアセンブリ1500は、以下で更に詳細に説明する「弾性」スパイン部材又は「弾性」フレーム部材1510を備える。弾性スパイン部材1510の遠位端部1522は、遠位側フレームセグメント1560に取り付けられ、遠位側フレームセグメント1560は、関節ロック1210を内部で操作可能に支持する。図7及び図8に見られるように、スパインアセンブリ1500は、(1)発射部材アセンブリ1600を中で摺動可能に支持するように構成され、かつ、(2)スパインアセンブリ1500の周りに延在する閉鎖管アセンブリ1400を摺動可能に支持するように構成される。スパインアセンブリ1500はまた、近位側関節駆動部1700を摺動可能に支持するように構成することができる。
図10に見られるように、遠位側フレームセグメント1560は、エンドエフェクタ装着アセンブリ1230によって細長いチャネル1102に枢動可能に連結される。1つの構成では、例えば、遠位側フレームセグメント1560の遠位端1562は、その上に形成されたピボットピン1564を有する。ピボットピン1564は、エンドエフェクタ装着アセンブリ1230の枢動ベース部1232に形成された枢動ホール1234内に枢動可能に受容されるように適合されている。エンドエフェクタ装着アセンブリ1230は、ばねピン1105又は他の好適な部材によって細長いチャネル1102の近位端1103に取り付けられている。ピボットピン1564は、シャフト軸線SAを横断する関節運動軸線B-Bを画定する。図4を参照されたい。そのような構成は、スパインアセンブリ1500に対する関節運動軸線B-Bを中心としたエンドエフェクタ1100の枢動移動(すなわち、関節運動)を容易にする。
なおも図10を参照すると、図示されている実施形態では、関節駆動部1700は、関節ロック1210と操作可能に係合するように構成された遠位端1702を有する。関節ロック1210は、エンドエフェクタ装着アセンブリ1230の枢動ベース部1232上の駆動ピン1238と操作可能に係合するように適合された、関節フレーム1212を含む。加えて、エンドエフェクタ1100の関節運動を支援するために、駆動ピン1238及び関節フレーム1212に、交差リンク1237が連結されてもよい。上述したように、関節ロック1210及び関節フレーム1212の動作に関しては更に、米国特許出願第13/803,086号、現在米国特許出願公開第2014/0263541号として公開されている文献に詳しく説明され得る。エンドエフェクタ装着アセンブリ及び交差リンクに関しては、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年2月9日出願の、米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」に更に詳しく説明され得る。様々な状況において、弾性スパイン部材1510は、シャーシ1800内で回転可能に支持される近位端1514を有する。1つの構成では、例えば、弾性スパイン部材1510の近位端1514は、シャーシ1800内部で支持されるように構成されたスパイン軸受(不図示)に、ねじ止めで装着するために上に形成されたねじ山1516を有する。かかる構成により、シャーシ1800に対する弾性スパイン部材1510を回転可能に取り付けることが容易になり、スパインアセンブリ1500が、シャーシ1800に対してシャフト軸SAを中心にして選択的に回転できるようになる。
ここで主に図7を参照すると、互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、閉鎖シャトル1420を含み、閉鎖シャトル1420は、シャーシ1800内で摺動可能に支持され、シャーシ1800に対して軸線方向に移動できるようになっている。1つの形態では、閉鎖シャトル1420は、取り付けピン516に取り付けられるように構成された、一対の近位方向突出フック1421を含み、取り付けピン516は、上述のようにハンドルアセンブリ500の閉鎖リンケージアセンブリ514に取り付けられている。近位側閉鎖管セグメント1410の近位端1412は、閉鎖シャトル1420に対して相対回転するように、閉鎖シャトル1420に連結されている。例えば、U字コネクタ1424は、近位側閉鎖管セグメント1410の近位端1412にある環状スロット1414に挿入され、閉鎖シャトル1420の垂直スロット1422内で保持される。図7を参照されたい。このような構成により、近位側閉鎖管セグメント1410を閉鎖シャトル1420に、両者が軸線方向移動するように取り付けられる一方で、閉鎖管アセンブリ1400が、シャフト軸線SAを中心に閉鎖シャトル1420に対して回転可能となる。近位側閉鎖管セグメント1410の近位端1412上には、閉鎖ばね(不図示)が軸支されており、この閉鎖ばねは、閉鎖管アセンブリ1400を近位方向PDに付勢する機能を果たし、これにより、互換可能外科用ツールアセンブリ1000がハンドルアセンブリ500に操作可能に連結された時に、ハンドルアセンブリ500(図3参照)上の閉鎖トリガー512を非作動位置へと枢動させる機能を果たし得る。
上述のように、図示される互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、関節継手1200を含む。しかしながら、他の互換可能外科用ツールアセンブリが、関節屈曲可能でなくてもよい。図10に見られるように、上部タング1415及び下部タング1416は、近位側閉鎖管セグメント1410の遠位端から遠位側に突出して、エンドエフェクタ閉鎖スリーブ又は閉鎖管アセンブリ1400の遠位側閉鎖管セグメント1430に可動的に連結される。図10に見られるように、遠位側閉鎖管セグメント1430は、その近位端から近位に突出する上部タング1434及び下部タング1436を含む。上部二重枢動リンク1220は、近位ピン及び遠位ピンを含み、近位ピン及び遠位ピンはそれぞれ、近位側閉鎖管セグメント1410及び遠位側閉鎖管セグメント1430の上部タング1415及び1434内の対応する穴と係合する。同様に、下部二重枢動リンク1222は、近位ピン及び遠位ピンを含み、近位ピン及び遠位ピンはそれぞれ、近位側閉鎖管セグメント1410及び遠位側閉鎖管セグメント1430の下部タング1416及び1436内の対応する穴に係合する。以下で更に詳細に論じるように、閉鎖管アセンブリ1400が軸線方向で遠位及び近位に移動することにより、細長いチャネル1102に対してアンビル1130が、閉鎖及び開放される。
上述したように、互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、スパインアセンブリ1500内で軸線方向移動するように支持される発射部材アセンブリ1600を更に含む。図示されている実施形態では、発射部材アセンブリ1600は、遠位側切断部分又はナイフバー1610に取り付けられるように構成された中間発射シャフト部分1602を含む。発射部材アセンブリ1600はまた、本明細書において「第2のシャフト」及び/又は「第2のシャフトアセンブリ」と呼ばれることもある。図7~10に見られるように、中間発射シャフト部分1602はその遠位端に、長手方向スロット1604を含んでもよく、長手方向スロット1604は、ナイフバー1610の近位端にあるタブ(不図示)を受容するように構成されることができる。長手方向スロット1604及びナイフバー1610の近位端部は、それらの間の相対運動を可能にするようにサイズ決め及び構成されることができ、かつスリップ継手1612をなすことができる。スリップ継手1612は、ナイフバー1610を動かさずに、又は少なくとも実質的に動かさずに、発射部材アセンブリ1600の中間発射シャフト部分1602を動かして、エンドエフェクタ1100を関節運動させることを可能にすることができる。ひとたびエンドエフェクタ1100が好適に配向されると、長手方向スロット1604の近位側の側壁がナイフバー1610上のタブに接触するまで中間発射シャフト部分1602を遠位側に進めて、ナイフバー1610を進め、チャネル1102内に配置されたステープルカートリッジが発射することができる。図8及び図9において更に示されているように、弾性スパイン部材1520はその内部に、細長い開口部又は窓部1525を有し、細長い開口部又は窓部1525は、中間発射シャフト部分1602を組み立てたり、中間発射シャフト部分1602を弾性スパイン部材1520内へ挿入したりするのを容易にする。ひとたび中間発射シャフト部分1602が挿入されると、頂部フレームセグメント1527が弾性スパイン部材1520と係合して、中間発射シャフト部分1602及びナイフバー1610を内部に封入し得る。発射部材アセンブリ1600の動作に関しては更に、米国特許出願第13/803,086号、現在米国特許出願公開第2014/0263541号として公開されている文献に詳しく説明され得る。
上記に加えて更に、互換可能ツールアセンブリ1000は、クラッチアセンブリ1620を含み得るが、クラッチアセンブリ1620は、関節駆動部1800を発射部材アセンブリ1600に選択的かつ解除可能に連結するように構成することができる。1つの形態では、クラッチアセンブリ1620は、発射部材アセンブリ1600の周りに配置されるロックカラーすなわちロックスリーブ1622を含み、ロックスリーブ1622は、ロックスリーブ1622が関節駆動部1700を発射部材アセンブリ1600に連結する係合位置と、関節駆動部1700が発射部材アセンブリ1600に操作可能に連結されてはいない係合解除位置との間で回転できる。ロックスリーブ1622が係合位置にある時、発射部材アセンブリ1600が遠位方向に移動することによって、関節駆動部1700を遠位方向に移動させることができ、同様に、発射部材アセンブリ1600が近位方向に移動することによって、関節駆動部1700が近位方向に移動することができる。ロックスリーブ1622が係合解除位置にある時、発射部材アセンブリ1600が動いても、その動きは関節駆動部1700に伝達されず、その結果、発射部材アセンブリ1600は、関節駆動部1700とは独立して移動することができる。様々な状況において、関節駆動部1700が発射部材アセンブリ1600によって近位又は遠位方向に移動させられていない時、関節駆動部1700は関節ロック1210によって定位置で保持されることができる。
主に図7を参照すると、ロックスリーブ1622は、円筒状の、又は少なくとも実質的に円筒状の本体を備えることができ、その本体は、その内部に画定された長手方向開口1624を含み、長手方向開口1624は、発射部材アセンブリ1600を受け入れるように構成されている。ロックスリーブ1622は、直径方向に対向し、それぞれが内側に向いているロック突出部1626及び1628と、外側に向いているロック部材1629とを備え得る。ロック突出部1626及び1628は、発射部材アセンブリ1600の中間発射シャフト部分1602と選択的に係合するように構成され得る。より具体的には、ロックスリーブ1622がその係合位置にある時、ロック突出部1626及び1628は、中間発射シャフト部分1602内に画定された駆動ノッチ1605内に配置され、そのため、遠位方向に押す力及び/又は近位方向に引っ張る力が、発射部材アセンブリ1600からロックスリーブ1622に伝達され得るようになっている。ロックスリーブ1622がその係合位置にある時、第2のロック部材1629は、関節駆動部1700内に画定された駆動ノッチ1704内に受け入れられ、それによって、ロックスリーブ1622に加えられた遠位方向に押す力及び/又は近位方向に引っ張る力が、関節駆動部1700に伝達されることができるようになっている。実際に、ロックスリーブ1622が係合位置にあると、発射部材アセンブリ1600、ロックスリーブ1622、及び関節駆動部1700は、共に動くようになる。他方で、ロックスリーブ1622が係合解除位置にある時、ロック突出部1626及び1628は、発射部材アセンブリ1600の中間発射シャフト部分1602の駆動ノッチ1605内には配置され得ないので、その結果、遠位方向に押す力及び/又は近位方向に引っ張る力が、発射部材アセンブリ1600からロックスリーブ1622に伝達され得ないようになっている。それに対応して、遠位方向に押す力及び/又は近位方向に引っ張る力は関節駆動部1700に伝達され得ないようになっている。そのような状況下で、発射部材アセンブリ1600は、ロックスリーブ1622及び近位側関節駆動部1700に対して近位方向及び/又は遠位方向に摺動され得る。クラッチアセンブリ1620は、ロックスリーブ1622とインターフェース接続するスイッチドラム1630を更に含む。スイッチドラム及びロックスリーブ1622の動作に関しては更に、米国特許出願第13/803,086号、現在米国特許出願公開第2014/0263541号として公開されている文献、及び米国特許出願第15/019,196号に詳しく説明され得る。スイッチドラム1630は、その中に画定された少なくとも部分的に円周状の開口部1632及び1634を更に備えることができるが、その開口部1632及び1634は、ノズル半体1302及び1304から延在する円周状の取り付け座部1305を受容して、スイッチドラム1630と近位ノズル1300との間の相対回転は許容するが並進移動は許容しないようにすることが可能である。図6を参照されたい。しかしながら、取り付け座部がスイッチドラム1630内のそれぞれのスロット1632及び1634の端部に到達する点までノズル1300を回転させると、スイッチドラム1630がシャフト軸線SAを中心に回転することになる。スイッチドラム1630が回転すると、最終的に、ロックスリーブ1622が、その係合位置と係合解除位置との間で移動することになる。したがって、本質的には、ノズル1300は、それぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第13/803,086号であって、現在米国特許出願公開第2014/0263541号として公開されている文献と、米国特許出願第15/019,196号とに更に詳細に説明されている様々な方式で、関節駆動システムと発射駆動システムとを操作可能に係合及び係合解除するために用いられてもよい。
図示される構成では、スイッチドラム1630は、スイッチドラム1630内の遠位開口部1637内へと延在するL字形スロット1636を含む。遠位開口部1637は、シフタープレート1638の横方向ピン1639を受容する。一例においては、シフタープレート1638は、ロックスリーブ1622に設けられた長手方向スロット(不図示)内に受容されて、ロックスリーブ1622が関節駆動部1700と係合されている時にロックスリーブ1622が軸線方向に移動するのを容易にする。シフタープレート及びシフトドラム機構の動作に関しては更に、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年9月28日出願の、米国特許出願第14/868,718号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH SHAFT RELEASE,POWERED FIRING AND POWERED ARTICULATION」に詳しく説明され得る。
図7及び図8にも示されるように、互換可能ツールアセンブリ1000は、エンドエフェクタ1100との間で電力を伝導し、かつ/又はエンドエフェクタ1100との間で信号を通信し、例えばハンドルアセンブリ又はロボットシステムコントローラ内のマイクロプロセッサに信号を戻すように構成することができる、スリップリングアセンブリ1640を備えることができる。スリップリングアセンブリ1640及び関連するコネクタに関しては更に、それぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、現在米国特許出願公開第2014/0263541号として公開されている文献、米国特許出願第15/019,196号、及び米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在米国特許出願公開第2014/0263552号として公開されている文献に詳しく説明され得る。参照により本明細書に組み込まれている前述の特許出願文献において更に詳細に説明されているように、互換可能外科用ツールアセンブリ1000はまた、スイッチドラム1630の位置を検出するように構成された少なくとも1つのセンサをも備えてもよい。
ここで再び図7を参照すると、シャーシ1800は、シャーシ1800上に形成された少なくとも1つの、好ましくは2つのテーパ状取り付け部1802を含み、テーパ状取り付け部1802は、上述したように、ハンドルアセンブリ500のフレーム506の遠位端部内に形成され、上にある対応するダブテールスロット507に受け入れられるように適合されている。図7に更に図示されているように、シャフト取り付けラグ1605が、中間発射シャフト1602の近位端に形成される。更に詳細に後述するように、互換可能外科用ツールアセンブリ1000がハンドルアセンブリ500に連結されると、シャフト取り付けラグ1605は、長手方向駆動部材540の遠位端に形成された発射シャフト取り付けクレードル542に受け入れられる。図3を参照されたい。
様々な互換可能外科用ツールアセンブリは、互換可能外科用ツールアセンブリ1000をハンドルアセンブリ500のフレーム506に取り外し可能に連結するためのラッチシステム1810を用いる。図7から見て取れるように、例えば、少なくとも1つの形態では、ラッチシステム1810は、シャーシ1800に対して可動的に連結されている、ロック部材又はロックヨーク1812を含む。例示されている実施形態では、例えば、ロックヨーク1812は、2つの互いに離間した、下向きに延在する脚部1814を備えたU字形を有する。脚部1814にはそれぞれ、シャーシ1800に形成され、対応する穴1816に受け入れられるように適合された、枢動ラグ(不図示)が形成される。かかる構成により、ロックヨーク1812をシャーシ1800に枢動可能に取り付けることが容易になる。ロックヨーク1812は、近位方向に突出する2つのロックラグ1818を含んでもよいが、ロックラグ1818は、ハンドルアセンブリ500のフレーム506の遠位端の、対応するロック移動止め又は溝509と解除可能に係合するように構成されている。図3を参照されたい。様々な形態では、ロックヨーク1812は、ばね又は付勢部材1819によって近位方向に付勢される。ロックヨーク1812は、シャーシ1800に装着されたラッチアクチュエータアセンブリ1822上に、摺動可能に装着されたラッチボタン1820によって作動させるようにしてよい。ラッチボタン1820は、ロックヨーク1812に対して近位方向に付勢されていてもよい。ロックヨーク1812は、ラッチボタン1820を遠位方向に付勢することによってロック解除位置へと移動させられてもよく、それによってまた、ロックヨーク1812が枢動して、フレーム506の遠位端との保持係合から外れる。ロックヨーク1812がフレーム506の遠位端と「保持係合」している時、ロックラグ1818は、フレーム506の遠位端にある、対応するロック移動止め又は溝509内に保持されて収まっている。
図示されている構成では、ロックヨーク1812は、少なくとも1つの、好ましくは2つのロックフック1824を含み、ロックフック1824は、閉鎖シャトル1420上に形成された、対応するロックラグ部分1426に接触するように適合されている。閉鎖シャトル1420が非作動位置にある時、ロックヨーク1812は、ハンドルアセンブリ500から互換可能外科用ツールアセンブリ1000をロック解除するために、遠位方向に枢動され得る。その位置では、ロックフック1824は、閉鎖シャトル1420上のロックラグ部分1426に接触しない。しかしながら、閉鎖シャトル1420が作動位置に移動されると、ロックヨーク1812がロック解除位置へと枢動されることが防止される。言い換えると、臨床医がロックヨーク1812をロック解除位置へと枢動させようとした場合、又は例えば、ロックヨーク1812が、別の場合では遠位側に枢動することがあるような形で、何かが不用意にロックヨーク1812に突き当たるか又は接触した場合、ロックヨーク1812上のロックフック1824が閉鎖シャトル1420上のロックラグ1426に接触し、ロックヨーク1812がロック解除位置へと移動することを防止する。
なおも図10を参照すると、ナイフバー1610は、少なくとも2つのビーム層を含む積層ビーム構造体を備えてもよい。このようなビーム層は、例えば、ステンレス鋼バンドを含んでもよく、これらのステンレス鋼バンドは、それらの近位端で、及び/又はそれらの長手方向に入っている他の場所で、例えば互いに溶接するか又はピンで留めることによって相互接続されている。代替的実施形態では、バンドの遠位端同士は、互いに接続されておらず、エンドエフェクタが関節運動している時に、積層体又はバンドが互いに対して大きく広がることを可能にしている。このような構成により、ナイフバー1610は、エンドエフェクタの関節運動に対処するために十分な可撓性を有することを可能にする。様々な積層ナイフバー構成が、米国特許出願第15/019,245号に開示されている。図10にも見られるように、外科用エンドエフェクタ1100の関節運動に適応するようにナイフバー1610が屈曲する際に、ナイフバー1610に横方向の支持を提供するために、中央支持部材1614が用いられる。中央支持部材及び代替的ナイフバー支持構成に関して更なる詳細が、米国特許出願第15/019,245号に開示されている。図10にも見られるように、発射部材又はナイフ部材1620が、ナイフバー1610の遠位端に取り付けられている。
図11は、互換可能ツールアセンブリ1000と共に使用され得る発射部材1660の一形態を示す。1つの例示的な形態では、発射部材1660は、本体部分1662を備え、本体部分1662は、近位方向に延在するコネクタ部材1663を含み、コネクタ部材1663は、ナイフバー1610の遠位端にある、対応する形状のコネクタ開口部1614内に受容されるように構成されている。図10を参照されたい。コネクタ1663は、摩擦力によって、かつ/又は溶接若しくは好適な接着剤などによって、コネクタ開口部1614内に保持されてもよい。本体部分1662は、細長いチャネル1102内の細長いスロット1104を通って突出し、本体部分1662の両方の側面で横方向に延在する足部材1664で終端する。発射部材1660が外科用ステープルカートリッジ1110を通って遠位方向に駆動されると、足部材1664は、外科用ステープルカートリッジ1110の下に位置する細長いチャネル1102内の通路1105内に乗り上がる。図11に見られるように、発射部材1660の一形態は、横方向に突出する中央タブ、ピン、又は保持機構1680を更に含んでもよい。発射部材1660が外科用ステープルカートリッジ1110を通って遠位方向に駆動されると、中央保持機構1680は、細長いチャネル1102の内側表面1106上に乗り上がる。発射部材1660の本体部分1662は、遠位方向に突出するフック機構1665と、遠位方向に突出する上部ノーズ部分1670との間に配設された、組織切断縁部又は特徴部1666を更に含む。図11で更に見られるように、発射部材1660は、横方向に延在する2つの上部タブ、ピン、又はアンビル係合機構1665を更に含んでもよい。発射部材1660が遠位方向に駆動されるにつれて、本体1662の上部は、中央に配設されたアンビルスロット1138を通って延在し、上部アンビル係合機構1672は、アンビルスロット1134の両方の側面に形成された、対応する出っ張り1136の上に乗り上がる。図13及び図14を参照されたい。
図10に戻ると、発射部材1660は、外科用ステープルカートリッジ1110の本体1111内で操作可能に支持されるスレッドアセンブリ1120と操作可能にインターフェース接続するように構成されている。スレッドアセンブリ1120は、カートリッジ本体1111の近位端1112に隣接する近位側開始位置から、カートリッジ本体1111の遠位端1113に隣接する終了位置まで、外科用ステープルカートリッジ本体1111内で摺動可能で変位可能である。カートリッジ本体1111はその内部に、中央に配設されたスロット1114の両側の列に位置合わせされた複数のステープル駆動部(不図示)を、操作可能に支持する。中央に配設されたスロット1114は、発射部材1660がスロットを通過することを可能にし、かつそれによって、アンビル1130とステープルカートリッジ1110との間にクランプされた組織を切断することを可能にする。駆動部は、カートリッジ本体の上部デッキ表面1115を通って開口している、それぞれ対応するポケット1116と関連づけられる。ステープル駆動部のそれぞれは、1つ以上の外科用ステープル又は締結具(不図示)をその上に支持する。スレッドアセンブリ1120は、複数の、傾斜した又はくさび形カム1122を含み、各カム1122は、スロット1114の一方の側に位置する締結具又は駆動部の特定の列に対応する。図示した例では、1つのカム1122は、一列の「ダブル」駆動部と整列され、各々の駆動部は、2つのステープル又は締結具をその上で支持し、他方で別のカム1122は、スロット1114の同じ側で別の一列の「シングル」駆動部と位置合わせされ、各々の駆動部は、それぞれが単一の外科用ステープル又は締結具を操作可能にその上で支持する。したがって、図示されている例では、外科用ステープルカートリッジ1110が「発射」される時、組織切断線の各外側部に、ステープルの列が3列存在することになる。しかしながら、他のカートリッジ及びドライバ構成を使用して、他のステープル/締結具構成を発射することもできる。スレッドアセンブリ1120は、発射部材1660のフック部分1665によって係合されるように構成された、中央本体部分1124を有する。したがって、発射部材1660が発射又は遠位方向に駆動されると、発射部材1660もまた、スレッドアセンブリ1120を遠位方向に駆動する。発射部材1660がカートリッジ1110を通って遠位方向に移動するにつれて、組織切断機構1666は、アンビルアセンブリ1130とカートリッジ1110との間にクランプされた組織を切断し、スレッドアセンブリ1120は、駆動部をカートリッジ内で上方向に駆動して、対応するステープル又は締結具を駆動してアンビルアセンブリ1130と成形接触させる。
発射部材が組織切断表面を含む実施形態では、未使用のステープルカートリッジが外科用エンドエフェクタ1100の細長いチャネル1102内で適切に支持されていなければ、発射部材が誤って前進することを防止するような方式で、細長いシャフトアセンブリが構成されることが望ましい場合があり得る。例えば、ステープルカートリッジが全く存在せず、発射部材がエンドエフェクタを通じて遠位方向に前進される場合、組織の切断はされるが、ステープル留めはされない。同様に、使用済みのステープルカートリッジ(すなわち、ステープルの少なくともいくつかが既に発射されているステープルカートリッジ)がエンドエフェクタに存在し、発射部材が前進される場合、組織の切断はされることになるが、ステープル留めはされるとしても完全にはされない可能性がある。そのような現象が発生すると、外科手術の間において、望ましくない、最悪の結果につながり得るということが理解されよう。米国特許第6,988,649号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、米国特許第7,044,352号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SINGLE LOCKOUT MECHANISM FOR PREVENTION OF FIRING」、及び米国特許第7,380,695号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SINGLE LOCKOUT MECHANISM FOR PREVENTION OF FIRING」、並びに米国特許出願第14/742,933号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION WHEN A CARTRIDGE IS SPENT OR MISSING」のそれぞれは、様々な発射部材ロックアウト構成を開示している。これらの文献はそれぞれ、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書において、カートリッジ1110が、「未発射」、「未使用」、「新品」、又は「新しい」という場合は、カートリッジ1110が、その締結具の全てを、「発射準備完了位置」で有することを意味する。その位置にある時、スレッドアセンブリ1120は、その開始位置に位置する。新しいカートリッジ1110は、細長いチャネル1102内に着座し、細長いチャネル1102の対応する部分に保持係合するように構成されたカートリッジ本体上のスナップ機構によって、細長いチャネル1102内部に保持されてもよい。図15及び図18は、外科用エンドエフェクタ1100の一部を、中に着座した新しい又は未発射の外科用ステープルカートリッジ1110と共に示す。これらの図から分かるように、スレッドアセンブリ1120は、開始位置にある。未発射の又は新しい外科用ステープルカートリッジが、細長いチャネル1102内に適切に着座するまでは、発射システムが作動しないようにするため、あるいはより正確には、発射部材1660がエンドエフェクタ1110を通って遠位方向に駆動されないようにするため、図示された互換可能外科用ツールアセンブリ1000は、全体として1650で指定される発射部材ロックアウトシステムを使用する。
ここで図10及び図15~19を参照すると、1つの形態では、発射部材ロックアウトシステム1650は、可動ロック部材1652を含み、可動ロック部材1652は、外科用ステープルカートリッジ1110が細長いチャネル1102内に適切に着座していない時に、発射部材1660と保持係合するように構成されている。ロック部材1652は、横方向に移動する、少なくとも1つのロック部分1654を備え、このロック部分1654は、スレッドアセンブリ1120がその開始位置においてカートリッジ1110内に存在しない時に、発射部材の対応する部分と保持的に係合するように構成されている。図示される構成では、ロック部材1652は、横方向に移動する2つのロック部分1654を用いるが、各ロック部分1654は、発射部材1660の横方向に延在する部分と係合する。
図示した実施形態では、ロック部材1652は、概ねU字形状のばね部材を備え、それぞれ横方向に移動可能な各脚部又は各ロック部分1654は、中央ばね部分1653から延在し、図18及び図19中には「L」によって表される、横方向に移動するように構成されている。用語「横方向」は、シャフト軸線SAを横断する方向を指すことが理解されよう。ばね又はロック部材1652は、高強度ばね鋼又は同様の材料から作製され得る。中央ばね部分1653は、エンドエフェクタ装着アセンブリ1230内のスロット1236内に着座してもよい。図10を参照されたい。図15~17に見られるように、横方向に移動可能な脚部又はロック部分1654のそれぞれは、中にロッキング窓1658を有する遠位端1656を有する。ロック部材1652がロック位置にある時、横方向の各側の中央保持機構1680は、対応するロック窓1658の中へと延在して、発射部材が軸線方向で遠位方向に前進するのを保持的に防止する。
発射部材ロックアウトシステムの動作については、図15~19を参照して説明する。図15及び図18は、外科用エンドエフェクタ1100の一部分を示し、新たな未発射カートリッジ1110がその中に適切に装着されている。これらの図に見られるように、スレッドアセンブリ1120は、横方向に移動可能なロック部分1654のそれぞれに対応する、ロック解除機構1126を含む。図示された構成では、ロック解除機構1126は、中央くさび形カム1122のそれぞれの上に設けられるか、又はそこから近位方向に延在する。代替的な構成では、ロック解除機構1126は、対応するくさび形カム1122の近位方向突出部分を備えてもよい。図18に見られるように、スレッドアセンブリ1120がその開始位置にある時、ロック解除機構1124は、対応するロック部分1654と係合し、シャフト軸線SAを横断する方向で、対応するロック部分を横に付勢する。ロック部分1654がそれらのロック解除された向きにある時、中央保持機構1680は、それらの対応するロック窓1658と保持係合していない。これらの向きにある時、発射部材1660は、軸線方向で遠位方向に前進(発射)され得る。しかしながら、カートリッジが細長いチャネル1102内に存在しない場合、又はスレッドアセンブリがその開始位置から移動された場合(カートリッジが部分的に又は完全に発射されていることを意味する)、ロック部分1654は横方向に跳ね返って、発射部材1660と保持係合する。図19に示すような位置にある場合、発射部材1660は遠位方向に移動することができない。
図16及び図17は、カートリッジ1110を発射し、スレッドアセンブリ1120を遠位方向に駆動した後で、発射部材1660が開始位置に戻る際の後退を示す。図16は、保持機構1680が、対応するロック窓1658に対する、初期の再係合を示す。図17は、発射部材1660がその開始位置に完全に後退した場合にロック位置にある、保持機構を示す。ロック部分1654が近位方向に移動する保持機構1680によってそれぞれ最初に接触される場合に、ロック部分1654の横方向変位を支援するために、保持機構1680のそれぞれは、近位側に面し、横方向にテーパ状である端部を有した状態で提供されてよい。そのようなロックアウトシステムは、新しい未発射カートリッジが存在しない時、又は新たな未発射カートリッジが存在するが、細長いチャネル1102内に適切に着座していない時に、発射部材1660の作動を防止する。加えて、ロックアウトシステムは、使用済み又は部分的に発射されたカートリッジが、細長いチャネル内に意図せずしかし適切に着座した場合に、臨床医が発射部材を遠位方向に前進させることを防止し得る。ロックアウトシステム1650によって提供され得る別の利点としては、発射部材が、ステープルカートリッジ内の対応するスロット/通路と位置合わせし、位置合わせを解除させる発射部材の移動を必要とする他の発射部材ロックアウト構成とは異なり、発射部材1660は、ロック位置及びロック解除位置にある間、カートリッジ通路と位置合わせされたままであることが挙げられる。ロック部分1654は、発射部材のそれぞれ対応する側に、横方向に移動して係合及び係合解除するように設計されている。1つ以上のロック部分がこのように横方向に移動することは、発射部材の部分と係合及び係合解除するために垂直方向に移動する他のロック構成と区別可能である。
図13及び図14を再び参照すると、一形態では、アンビル1130は、細長いアンビル本体部分1132と、近位側アンビル取り付け部1150を含む。細長いアンビル本体部分1132は、外側表面1134を含むが、外側表面1134は、近位側アンビル取り付け部1150に隣接する、下向きに延在する2つの組織停止部材1136を画定する。細長いアンビル本体部分1132はまた、細長いアンビルスロット1138を画定する下面1135を含む。図14に示される例示的な構成では、アンビルスロット1138は、下面1135内の中央に配設されている。下面1135は、アンビルスロット1138の両方の側面に位置するステープル成形ポケット1143、1144及び1145の3つの列1140、1141、1142を含む。アンビルスロット1138の両方の側面に隣接して、2つの細長いアンビル通路1146が設けられている。各通路1146は、近位側傾斜部分1148を有する。図13を参照されたい。発射部材1660が遠位側に前進すると、上部アンビル係合機構1632は、対応する近位側傾斜部分1148に最初に入り、そして対応する細長いアンビル通路1146内に入る。
ここで図12及び図13を参照すると、アンビルスロット1138及び近位側傾斜部分1148は、アンビル取り付け部1150内へと延在する。換言すれば、アンビルスロット1138は、アンビル取り付け部1150を、2つのアンビル取り付けフランジ1151に分割又は分岐させる。アンビル取り付けフランジ1151は、それらの近位端で、接続ブリッジ1153によって互いに連結されて一体になる。接続ブリッジ1153は、アンビル取り付けフランジ1151に支持を提供するよう機能し、アンビル取り付けフランジが近位端で連結されていない他のアンビル構造の取り付け部分よりも、アンビル取り付け部1150をより剛性が高い状態にするように機能することができる。図12及び図14にも見られるように、アンビルスロット1138は、発射部材1660の上部及び上部アンビル係合機構1632を収容するための幅広部分1139を有する。
図13及び図20~24に見られるように、アンビル取り付けフランジ1151のそれぞれは、横方向取り付け穴1156を含み、穴を通るピボットピン1158を受容するように構成される(図10及び図20)。アンビル取り付け部1150は、細長いチャネル1102の近位端1103に、ピボットピン1158によって枢動可能にピン止めされるが、ピボットピン1158は、細長いチャネル1102の近位端1103にある取り付け穴1107及びアンビル取り付け部1150にある取り付け穴1156を通って延在する。そのような構成は、シャフト軸線SAを横切る、固定的なアンビル軸線A-Aを中心として選択的な枢動をさせるように、アンビル1130を細長いチャネル1102に、枢動可能に取り付けるのに役立つ。図5を参照されたい。アンビル取り付け部1150はまた、中央に寄せた発射部材が停止する領域1154からアンビル本体部分1132の外側表面1134まで延在するカム表面1152を含む。
図示される構成では、アンビル1130は、遠位側閉鎖管セグメント1430を軸線方向に前進及び後退させることによって、開放位置と閉鎖位置との間で移動される。以下で更に詳細に論じるように、遠位側閉鎖管セグメント1430の遠位端部分は上に形成された内部カム表面を有し、この内部カム表面は、アンビル取り付け部1150上に形成された、1つ以上のカム表面1552とカム係合するように構成されている。図22は、例えば、遠位側閉鎖管セグメント1430上の内部カム表面1444と単一の接触経路1155aを確立するように、アンビル取り付け部1150上に形成されたカム表面1152aを示す。図23は、アンビル取り付け部1150上のカム表面1152と遠位側閉鎖管セグメント1430上の内部カム表面1444との間に2つの分離された別々の弓状接触経路1155bを確立するように、遠位側閉鎖管セグメント上の内部カム表面1444に対して構成されたカム表面1152bを示す。本明細書で論じられる他の潜在的利点に加えて、上記のような構成は、遠位側閉鎖管セグメント1430からアンビル1130に閉鎖力をより良好に分配する機能を果たし得る。図24は、アンビル取り付け部1150上のカム表面と遠位側閉鎖管セグメント1430上のカム表面との間に、3つの異なる接触ゾーン1155c及び1155dを確立するように、遠位側閉鎖管セグメント1430の内部カム表面1444に対して構成されたカム表面1152cを示す。ゾーン1155c、1155dは、遠位側閉鎖管セグメント1430上の1つ以上のカム表面とアンビル取り付け部1150上のカム表面との間のカム接触のより大きな領域を確立し、かつ、アンビル1130に閉鎖力をより良好に分配する機能を果たし得る。
遠位側閉鎖管セグメント1430がアンビル1130のアンビル取り付け部1150にカム係合するにつれて、アンビル1130は、アンビル軸AAを中心に枢動され、その結果、細長いアンビル本体部分1132の端部1133の遠位端が、外科用ステープルカートリッジ1110及び細長いチャネル1102の遠位端1105に向かって枢動する。アンビル本体部分1132が枢動し始めるにつれて、アンビル本体部分1132は、切断されステープル留めされる組織であって、その時点では、細長いアンビル本体部分1132の下面1135と外科用ステープルカートリッジ1110のデッキ1116との間に位置する組織と接触する。アンビル本体部分1132が組織上に押し付けられるにつれて、アンビル1130は相当量の抵抗力を受け得る。これらの抵抗力は、遠位側閉鎖管1430がその遠位方向に前進し続けるにつれて克服される。しかしながら、アンビル本体部分1132へ加わるそれらの抵抗力の大きさ及びその加えられる点によっては、これらの抵抗力が、アンビル1130のいくつかの部分を屈曲させる傾向を持ち得るが、これは一般的に望ましくない場合があり得る。例えば、このような屈曲は、発射部材1660と、アンビル1130内の通路1148、1146との間の位置ずれを引き起こし得る。屈曲が過剰である場合には、そのような屈曲により、器具の発射を実行するために必要とされる発射力の大きさが、大幅に増加し得る(すなわち、発射部材1660が、その開始位置から終了位置まで組織を通って駆動され得る)。そのような過剰な発射力は、エンドエフェクタ、及び/又は発射部材、及び/又はナイフバー、及び/又は発射駆動システム構成要素などの損傷をもたらし得る。したがって、アンビルは、そのような屈曲に抵抗するように構成されることが有利であり得る。
図25~27は、アンビル本体の剛性と、閉鎖プロセス及び/又は発射プロセス中に生成され得る屈曲力に対する、アンビル本体の抵抗力とを改善し得る特徴部を含む代替的なアンビル実施形態を示す。アンビル1130’は、本明細書で説明される相違点を除いて、既に説明したアンビル1130とその構造が同一であり得る。これらの図に見られるように、アンビル1130’は、上部本体部分1165を有する、細長いアンビル本体1132’を有し、上部本体部分はそこに取り付けられたアンビルキャップ1170を有する。図25~27に示される実施形態では、アンビルキャップ1170は、ほぼ矩形の形状であり、キャップ外周1172を有する。アンビルキャップ1170の外周1172は、上部本体部分1165に形成された、対応する形状の開口部1137を通して挿入され、かつ、上部本体部分1165の内部に形成された軸線方向に延在する内部棚部分1139上に受容されるように構成されている。図27を参照されたい。内部棚部分1139は、アンビルキャップ1170の対応する長辺1177を支持するように構成されている。代替的実施形態では、アンビルキャップ1170は、アンビル本体1132’の遠位端1133に設けられた開口部(不図示)を通って、内部棚部分1139上に摺動し得る。更に別の実施形態では、内部棚部分が設けられていない。アンビル本体1132’及びアンビルキャップ1170は、溶接に必要な導電性を有する好適な金属から作製され得る。第1の溶接部1178は、アンビルキャップ1170のキャップ外周1172全体の周りに延在してもよく、又は、アンビルキャップ1170の長辺1177に沿ってのみ配置され、アンビルキャップ1170の遠位端1173及び/又は近位端1175には配置されなくてもよい。第1の溶接部1178は連続的であってもよく、又は不連続的若しくは断続的であってもよい。第1の溶接部1178が不連続的又は断続的である実施形態では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170の長辺1177に沿って均等に分配されてもよく、又は溶接セグメントは、長辺1177の遠位端に近接してより密に離間配置されてもよく、若しくは長辺1177の近位端に近接してより密に離間配置されてもよい。更に他の構成では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170の長辺1177の中央領域でより密に離間配置されてもよい。
図28~30は、アンビル本体1132’に「機械的に連結され」、かつ上部本体部分1165に溶接されるように構成されたアンビルキャップ1170’を示す。この実施形態では、複数の保持形成物1182が、開口部1137を画定する上部本体部分1165の壁1180内に形成される。この文脈で使用する時、用語「機械的に連結される」は、細長いアンビル本体の向きにかかわらず、かつ例えば、溶接及び/又は接着剤などのいかなる追加の保持手段又は締結手段なしで、アンビルキャップが細長いアンビル本体に固定されたままであることを意味する。保持形成物1182は、開口壁1180から開口部1137内に、内側に向かって突出してもよい。保持形成物1182は、壁1180に一体的に形成されてもよく、あるいはそうでないならば、壁1180に取り付けられるものであってもよい。保持形成物1182は、アンビルキャップ1170’が開口部1137内に取り付けられて、摩擦によりアンビルキャップ1170’が開口部1127内に保持されている時に、アンビルキャップ1170’の対応する部分と摩擦係合するように設計されている。図示されている実施形態では、保持形成物1182は、開口部1137内に内側方向に突出し、かつ、アンビルキャップ1170’の外周1172’に形成された対応する形状の係合領域1184内に、摩擦によって受容されるように構成されている。図示される構成では、保持形成物1182は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’にのみ対応し、アンビルキャップ1170’の遠位端1173又は近位端1175に対応する壁1180の部分には設けられない。代替的な構成では、保持形成物1182はまた、アンビルキャップ1170’の長辺1177’に対応する壁1180の部分に加えて、アンビルキャップ1170’の遠位端1173及び近位端1175に対応する壁1180の部分にも設けられ得る。更に他の構成では、保持形成物1182は、アンビルキャップ1170’の遠位端1173及び近位端1175のうちの一方又は両方に対応する壁1180の部分にのみ設けられ得る。更に他の構成では、保持形成物1182は、長辺1177’に対応する壁1180の部分と、アンビルキャップ1170’の近位端1175及び遠位端1173のうちの一方のみに対応する壁1180の部分とに設けられ得る。前述の実施形態の全てにおける保持突出部は、細長いアンビル本体内に係合領域が形成された状態で、アンビルキャップ上に代替的に形成されてもよいことが更に理解されるであろう。
図28~30に示される実施形態では、保持形成物1182は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’に対応する壁部分1180に沿って、均等に離間又は均等に分配されている。代替的実施形態では、保持形成物1182は、長辺1177’の遠位端に近接してより密に離間配置されてもよく、又は長辺1177’の近位端に近接してより密に離間配置されてもよい。換言すれば、遠位端に隣接するこれらの保持形成物間の間隔、近位端に隣接するこれらの保持形成物間の間隔、又は遠位端及び近位端の両方に隣接するこれらの保持形成物間の間隔は、アンビルキャップ1170’の中央部分に位置する形成物の間隔よりも小さくてもよい。更に他の構成では、保持形成物1182は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’の中心領域内でより密に離間配置されてもよい。また、代替的実施形態では、対応する形状の係合領域1184は、アンビルキャップ1170’の外周1172’には、又はアンビルキャップ1170’の外周1172’の一部には設けられなくてもよい。他の実施形態では、保持形成物及び対応する形状の係合領域は、異なる形状及びサイズを備えてもよい。代替的な構成では、保持形成物は、係合領域との間に締まり嵌めが起きないよう、係合領域に対してサイズ決めされてもよい。このような構成では、アンビルキャップは、溶接、接着剤などによって適所に保持されてもよい。
図示された例では、溶接部1178’は、アンビルキャップ1170’の外周1172’全体の周りに延在してもよく、又は溶接部1178’は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’に沿ってのみ配置され、その遠位端1173及び/又は近位端1175には配置されなくてもよい。溶接部1178’は、連続的であってもよく、又は不連続的若しくは断続的であってもよい。溶接部1178’が不連続又は断続的である実施形態では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170’の長辺1177’に沿って均等に分配されてもよく、又は溶接セグメントは、長辺1177’の遠位端に近接してより密に離間配置されてもよく、若しくは長辺1177’の近位端に近接してより密に離間配置されてもよい。更に他の構成では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170’の長辺1177’の中央領域でより密に離間配置されてもよい。
図31及び図32は、アンビルキャップ1170”が取り付けられた別のアンビル構成1130”を示す。図示されている実施例では、アンビルキャップ1170”は、ほぼ矩形の形状であり、キャップ外周1172”を有する。キャップ外周1172”は、アンビル本体1132”の上部本体部分1165内の対応する形状の開口部1137”を通して挿入され、内部に形成された軸線方向に延在する内部棚部分1139”及び1190”上に受容されるように構成されている。図32を参照されたい。棚部分1139”及び1190”は、アンビルキャップ1170”の対応する長辺1177”を支持するように構成されている。代替的実施形態では、アンビルキャップ1170”は、アンビル本体1132’の遠位端1133”に設けられた開口部(不図示)を通って、内部棚部分1139”及び1190”上に摺動され得る。アンビル本体1132”及びアンビルキャップ1170”は、溶接に必要な導電性を有する金属材料から作製され得る。第1の溶接部1178”は、アンビルキャップ1170”の外周1172”全体の周りに延在してもよく、又は、アンビルキャップ1170”の長辺1177”に沿ってのみ配置され、アンビルキャップ1170”の遠位端1173”及び/又は近位端(不図示)には配置されなくてもよい。溶接部1178”は、連続的であってもよく、又は不連続的若しくは断続的であってもよい。連続的な溶接部の実施形態は、例えば図26に示されるアンビルキャップのような直線状の外周辺を有する実施形態と比較して、アンビルキャップ1170”の不規則な形状の外周により、より多くの溶接表面積を有することが理解されるであろう。溶接部1178”が不連続又は断続的である実施形態では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170”の長辺1177”に沿って均等に分配されてもよく、又は溶接セグメントは、長辺1177”の遠位端に近接してより密に離間配置されてもよく、若しくは長辺1177”の近位端に近接してより密に離間配置されてもよい。更に他の構成では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170”の長辺1177”の中央領域でより密に離間配置されてもよい。
なおも図31及び図32を参照すると、アンビルキャップ1170”は、複数の第2の「深い」個別溶接部1192”によってアンビル本体1132”に追加的に溶接されてもよい。例えば、各溶接部1192”は、アンビルキャップ1170”を貫通して設けられる対応する穴又は開口部1194”の底部に配置されてもよく、それにより、個別溶接部1192”は、棚部分1190”と1139”との間のアンビル本体1132”の部分に沿って形成され得る。図32を参照されたい。溶接部1192”は、アンビルキャップ1170”の長辺1177”に沿って均等に分配されてもよく、又は溶接部1192”は、長辺1177”の遠位端に近接してより密に離間配置されてもよく、若しくは長辺1177”の近位端に近接してより密に離間配置されてもよい。更に他の構成では、溶接部1192”は、アンビルキャップ1170”の長辺1177”の中央領域でより密に離間配置されてもよい。
図33は、アンビル本体1132’’’に機械的に連結され、かつ上部本体部分1165に溶接されるように構成された別のアンビルキャップ1170’’’を示す。この実施形態では、「さねはぎ」構成が、アンビルキャップ1170’’’の各長辺1177’’’に沿って使用される。具体的には、横方向に延在する連続的又は断続的なタブ1195’’’が、アンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’のそれぞれから突出する。各タブ1195”は、アンビル本体1132’’’内に形成された軸線方向スロット1197’’’に対応する。アンビルキャップ1170’’’は、アンビル本体1132’’’の遠位端の開口部(不図示)から摺動して入り、アンビルキャップはアンビル本体1132’’’に「機械的に」固定される。タブ1195’’’及びスロット1197’’’は、それらの間に摺動摩擦嵌合を確立するように、互いに対してサイズ決めされてもよい。加えて、アンビルキャップ1170’’’はアンビル本体1132’’’に溶接されてもよい。アンビル本体1132’’’及びアンビルキャップ1170’’’は、溶接に必要な導電性を有する金属から作製されてもよい。溶接部1178’’’は、アンビルキャップ1170’’’の外周1172’’’全体の周りに延在してもよく、又はアンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’に沿ってのみ配置されてもよい。溶接部1178’’’は、連続的であってもよく、又は不連続的若しくは断続的であってもよい。溶接部1178’’’が不連続又は断続的である実施形態では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’に沿って均等に分配されてもよく、又は溶接セグメントは、長辺1177’’’の遠位端に近接してより密に離間配置されてもよく、若しくは長辺1177’’’の近位端に近接してより密に離間配置されてもよい。更に他の構成では、溶接セグメントは、アンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’の中央領域でより密に離間配置されてもよい。
本明細書に記載される、アンビルキャップを有するアンビルの実施形態は、いくつかの利点を提供し得る。例えば、1つの利点は、アンビル及び発射部材の組み立てプロセスをより容易にすることができる。すなわち、アンビルが細長いチャネルに取り付けられている間、発射部材は、アンビル本体の開口部を通して設置され得る。別の利点は、上部キャップが、組織をクランプする際に経験され得る上述の屈曲力に対するアンビルの剛性及び抵抗力を改善し得ることである。このような屈曲に抵抗することにより、発射部材1660が通常遭遇する摩擦力が低減され得る。したがって、発射部材を外科用ステープル内のその開始位置から終了位置まで駆動するのに必要な発射力の量も低減され得る。
上記のように、アンビル1130が枢動し始めるにつれて、アンビル本体1132が、細長いアンビル本体1132の下面と外科用ステープルカートリッジ1110のデッキとの間に配置され、切断及びステープル留めされる組織に接触する。アンビル本体1132が組織上に押し付けられるにつれて、アンビル1130は相当量の抵抗力を受け得る。閉鎖プロセスを継続するために、これらの抵抗力は、遠位側閉鎖管セグメント1430がアンビル取り付け部1150にカム的に接触する際に、遠位側閉鎖管セグメント1430によって克服されなければならない。これらの抵抗力は、概して、垂直方向Vで遠位側閉鎖管セグメント1430に加えられてもよく、これらの力がもし過剰であれば、遠位側閉鎖管セグメント1430を垂直方向に拡張又は伸長させることができる(図31の距離IDは増加し得る)ということが考えられる。遠位閉鎖管1430が垂直方向に伸長する場合、遠位側閉鎖管セグメント1430は、アンビル1130を効果的に閉鎖し、アンビル1130を完全閉鎖位置に保持することができない場合がある。その状態が生じる場合、発射部材1660は、劇的により高い抵抗力に遭遇する場合があり、その結果、発射部材を遠位方向に前進させるためには、より高い発射力が必要となる。
図34及び図35は、外科用器具の可動顎部に閉鎖運動を適用するための閉鎖部材の一形態を示す。図示される構成では、閉鎖部材は、例えば、閉鎖本体部分1470を有する遠位側閉鎖管セグメント1430を備える。上述のように、互換可能外科用ツールアセンブリ1000の一形態は、外科用エンドエフェクタ1100の選択的な関節運動を容易にするように構成される。そのような関節運動を容易にするために、遠位側閉鎖管セグメント1430は、上部タング1434及び下部タング1436並びに上部二重枢動リンク1220及び下部二重枢動リンク1222によって、近位側閉鎖管セグメント1410に移動可能に連結される。図10を参照されたい。1つの構成では、遠位側閉鎖管セグメント1430は、例えば好適な金属材料から製造された丸棒材料から機械加工されるか、ないしは別の方法で形成されてもよい。図示される構成では、閉鎖本体1470は、外側表面1431と内側表面1433とを有し、内側表面1433は、上壁断面の厚さUWTを有する上壁部分1440及び下壁断面の厚さLWTを有する下壁部分1442を確定する。上壁部分1440は、シャフト軸線SAの上方に位置し、下壁部分1442はシャフト軸線SAの下方に位置している。上壁部分1440の遠位端1441は、カム角度Θでその上に形成された内部カム表面1444を有する。また、図示した実施形態では、UWTはLWTよりも大きく(すなわち、UWT>LWT)、そのことは、遠位側閉鎖管セグメントが均一な壁厚を有する場合には、UWT>LWTではない場合に得ることができるものよりも長い内部カム表面1444を提供するように機能する。長い内部カム表面は、アンビル取り付け部1150上の1つ以上のカム表面に、閉鎖力を伝達するのに有利であり得る。図34及び図35にも見られるように、上壁部分1440と下壁部分1442との間のシャフト軸線SAの両方の側面に位置する移行側壁1446及び1448は、概ね平坦で垂直に延在する内側側壁表面1451及び1453を備え、内側側壁表面1451及び1453は、互いに概ね平行であり得る。移行側壁1446及び1448はそれぞれ、上壁厚さから下壁厚さに移行する壁厚を有する。
図示される構成では、遠位側閉鎖管セグメント1430はまた、側壁1446及び1448のそれぞれに対応し、そこから内側に突出する、正の顎部又はアンビル開放機構1462を含む。図34及び図35に見られるように、アンビル開放機構1462は、横方向取り付け本体1460上に形成され、横方向取り付け本体1460は、遠位側閉鎖管セグメント1430の遠位端1438に隣接する移行側壁1446及び1448内に機械加工又は別の方法で形成された、対応する形状の空洞1447及び1449内に受容されるようにサイズ決めされている。正のアンビル開放機構1462は、移行側壁1446及び1448内の対応する開口部1450及び1452を通って内側に延在する。図示された構成では、横方向取り付け本体1460は、溶接部1454で遠位側閉鎖管セグメント1430に溶接されている。溶接部に加えて、又は溶接部の代わりに、横方向取り付け本体1460は、機械的/摩擦嵌め、さねはぎ、接着剤などを用いて一定位置に保持されてもよい。
図36~41は、アンビル1130を完全閉鎖位置から完全開放位置に動かすための、遠位側閉鎖管セグメント1430の使用方法の一例を示す。図36及び図39は、遠位側閉鎖管セグメント1430の位置、より具体的には、遠位側閉鎖管セグメント1430が完全閉鎖位置にある時の、正のアンビル開放機構1462のうちの1つの位置を示す。図示された例では、アンビル開放傾斜面1162が、各アンビル取り付けフランジ1151の下面上に形成されている。アンビル1130及び遠位側閉鎖管セグメント1430が図36に示される完全閉鎖位置にある時、正のアンビル開放機構1462のそれぞれは、アンビル開放傾斜面1162と細長いチャネル1102の底部との間に確立された空洞1164内に位置する。上記の位置にある時、正のアンビル開放機構1462は、アンビル取り付け部1150に接触しないか、又は少なくとも、それに有意な開放運動又は開放力を加えない。図37及び図40は、近位方向PDの開放運動を、遠位側閉鎖管セグメント1430に最初に加えた時の、アンビル1130及び遠位側閉鎖管セグメント1430の位置を示す。図37に見られるように、正の顎部開放機構1462は、最初にアンビル開放傾斜部1164に接触して、アンビル1130の開放位置への枢動を開始させる。図示された構成において、正のアンビル開放機構1462のそれぞれは、対応するアンビル開放傾斜面1162とのより良好なカム接触を容易にするために、傾斜又は丸みを帯びた遠位端1463を有する。図38及び図41では、遠位側閉鎖管セグメント1430は、完全後退位置まで後退しており、完全後退位置により、正のアンビル開放機構1462がアンビル開放傾斜面1162の遠位端へと駆動され、これによってアンビル1130を、図中に示されているその完全開放位置へと枢動させる。他の実施形態は、正の顎部開放機構を使用しなくてもよいが、遠位側閉鎖管セグメントがその最近位の開始位置まで後退させられた時に、アンビルを開放位置へと付勢するために、ばね又は他の付勢構成に依存してもよい。
図42及び図43は、外科用器具の可動顎部に閉鎖運動を加えるための別の閉鎖部材を示す。この例では、閉鎖部材は、遠位側閉鎖管セグメント1430’を備え、遠位側閉鎖管セグメント1430’は、正のアンビル開放機構を有さず、遠位側閉鎖管セグメント1430と同様であり得る。遠位側閉鎖管セグメント1430’は、閉鎖本体1470’を有し、閉鎖本体1470’は、外側表面1440’と内側表面1433’とを有し、外側表面1440’と内側表面1433’は、上壁部分1440’及び下壁部分1442’を画定する。上記のように、アンビル取り付け部1150上のカム表面とのカム接触を最大化し、それによって閉鎖力を効果的に伝達するために、可能な限り大きい内部カム表面1444’を用いることが望ましい場合がある。したがって、遠位側閉鎖管セグメント1430’の上壁部分1440’には、最も厚い壁厚UWTが提供されてもよく、遠位側閉鎖管セグメント1430’の下部は、最も薄い壁厚LWTを有してもよい。参照目的のために、UWT及びLWTは、遠位側閉鎖管セグメント1430’の中心軸又は点Cを通って延在する共通基準線に沿って測定される。こうして、UWTがLWTと直径方向に対向する場合には、UWT>LWTである。このような壁厚構成は、より長い内部カム表面1444’の形成を容易にする。
図43に見られるように、遠位側閉鎖管セグメント1430’は、円形の断面形状を有する外側表面1431’を有する。遠位側閉鎖管セグメント1430’は、固体の棒材料から機械加工されてもよい。図示されている実施例では、第1の中心軸線Ainnerからの内側半径Rは、内側表面1433’にまで延在し、第2の中心軸線Aouterからの外側半径Rは、外側表面1431’まで延在している。図示されている実施例では、軸線Ainnerは、距離ORだけ、軸線Aouterからオフセットされ、かつ、R>Rである。
図44は、外科用器具の可動顎部に閉鎖運動を加えるための別の閉鎖部材を示す。この実施例では、閉鎖部材は、閉鎖本体1470”を有する遠位側閉鎖管セグメント1430”を備える。閉鎖本体1470”は、外側表面1431’と内側表面1433’とを有し、外側表面1431’と内側表面1433’は、上壁厚さUWTを有する上壁部分1440”と、下壁厚さLWTを有する下壁部分1442”と、それぞれが側壁厚さSWTを有する2つの側壁部分1435’とを画定する。図示した実施例では、UWT>LWTである。また、SWT>UWTである。したがって、SWT>UWT>LWTである。図示される構成では、複数の側壁部分1435’は、同じ側壁厚さSWTを有する。他の構成では、複数の側壁部分1435’が、それぞれ異なる厚さを有してもよい。図44に見られるように、各側壁部分1435’は、内部に垂直に延在する内側表面部分1437’を画定する。図示した実施形態では、垂直に延在する複数の内側表面部分は、互いにほぼ平行である。そのようなより厚い垂直側壁部分1435’は、使用時に遠位側閉鎖管セグメント1430”が垂直方向に伸長するのを防止する又は少なくとも最小化するのを助けることができる。
図45に示される例では、R及びRは、共通の中心点又は中心軸線Cから計測し、R>Rである。上部1431”と1433”との間に延在する遠位側閉鎖管セグメント1430’’’の閉鎖本体部分1470’’’の側壁部分1435”のそれぞれは、水平基準線HRに沿った点においてUWTとほぼ等しい側壁厚さSWTを有する。水平基準線HRは、中心軸線Cを通って延在し、かつUWT及びLWTがそれに沿って測定及び比較され得る垂直基準線VRに対して垂直である。したがって、SWT=UWTである。他の実施例では、SWTは、水平基準線HRに沿って測定される時、UWTよりわずかに小さくてもよい。SWTは、側壁部分1435’が一定の下壁厚さLWTを有する下部1433’に移行するまで、減少し続け得る。したがって、内側側壁1437”は、水平基準軸線HRに垂直でありかつ垂直基準軸線VRに平行である対応する垂直基準軸線VR’から測定される時、角度Aで延在する。
図46は、外科用器具の可動顎部に閉鎖運動を加えるための別の閉鎖部材を示す。この実施例では、閉鎖部材は、丸い外側表面1431”と、部材内を通って延在する矩形形状の内部通路1439とを有する閉鎖本体1470”を有する遠位側閉鎖管セグメント1430”を備える。外面1431”は、幾何中心点又は中心軸線Cからの距離Rに位置する。図示のように中心点又は中心軸線Cを通って延在する垂直基準軸線VRに沿って測定される時、上壁厚さUWTは、下壁厚さLWTに等しい。中心点又は中心軸Cを通って延在し、垂直基準軸線VRに垂直な水平基準軸線HRに沿って測定する時、側壁部分1437”の厚さSWTは、上壁厚さUWT及び下壁厚さLWTよりも大きい。したがって、SWTは、UWT及びLWTよりも大きい。換言すれば、水平基準線HRの上方に位置する遠位側閉鎖管セグメント1430”の部分は、水平基準線HRの下に位置する遠位側閉鎖管セグメント1430”の部分の鏡像である。この実施例では、側部1437”は、上壁部分及び下壁部分よりも厚く、遠位側閉鎖管セグメントが垂直方向に細長くなる傾向を防止又は最小化する傾向があり得る。内部カム表面は、上壁部分1440”の遠位端上に形成されてもよい。
図示される構成では、アンビル1130は、遠位側閉鎖管セグメント1430を遠位側に前進させることによって、開放位置と閉鎖位置との間で移動される。図41に見られるように、アンビル1130が完全開放位置にある時、アンビル取り付けフランジ1151の遠位端1163は、ステープルカートリッジ1110のデッキ表面1116の上方に延在してもよい。遠位側閉鎖管セグメントを遠位方向DDに前進させることによって閉鎖プロセスが開始されると、アンビル取り付けフランジ1151の遠位端1163は、ステープルカートリッジ1110のデッキ表面1116を越えて延在し、それによって、閉鎖プロセスを妨げ得る組織が間に入り込むことを防止する。図40を参照されたい。アンビル1130が遠位側閉鎖管セグメント1430によって完全閉鎖位置に移動されると、遠位側閉鎖管セグメント1430上の横方向取り付け本体の遠位端1461は、組織が間に入り込むのを防止するための組織停止部としても更に作用する。図41を参照されたい。
図47は、図1及び図2の互換可能外科用ツールアセンブリ100の外科用エンドエフェクタ110と同様であり得る外科用エンドエフェクタ110’の一部分を示す。図47に示す実施例では、アンビル114は、細長い本体部分190及びアンビル取り付け部192を含む。アンビル取り付け部192は、細長い本体部分190から近位方向に突出する、2つの互いに離間したアンビル取り付けフランジ194を備える。各アンビル取り付けフランジ194は、外方向に延在するトラニオン196をその上に有する。トラニオン196はそれぞれ、細長いチャネル112内に設けられた対応する腎臓形スロット又は細長い弓状トラニオンスロット197内に移動可能に受容される。アンビル114が「完全に開放された」位置にある時、トラニオン196は、細長い弓状トラニオンスロット197の底部198に概ね位置する。アンビル114は、遠位側閉鎖管セグメント142を遠位方向DDに前進させることによって閉鎖位置に移動することができ、それにより、遠位側閉鎖管セグメント142の端部148は、アンビル114のアンビル取り付け部192上に形成されたカム表面193に乗り上げる。遠位側閉鎖管セグメント142の遠位端148がアンビル取り付け部192上のカム表面193に沿って遠位方向に前進すると、遠位側閉鎖管セグメント142は、アンビル114の本体部分190を枢動させ、外科用ステープルカートリッジ116に対して軸線方向に移動させる。遠位側閉鎖管セグメント142がその閉鎖ストロークの端部に到達すると、遠位側閉鎖管セグメント142の遠位端148は、切り立ったアンビル棚部分191に当接/接触し、本体部分190の下側の成形ポケット(不図示)がカートリッジ内のステープルと適切に位置揃えされるように、アンビル114を位置決めする役割を果たす。アンビル棚部分191は、アンビル取り付け部192上のカム表面193と細長いアンビル本体部分190との間に画定される。換言すれば、この構成では、カム表面193は、アンビル本体190の最外側表面195までは延在しない。遠位閉鎖管142がこの完全に延在した位置に到達した後、アンビル114へ更にいかなる閉鎖運動/閉鎖力を加えても、アンビル及び/又は閉鎖システム構成要素への損傷を引き起こし得る。この構成では、図47に見られるように、閉鎖力Fはシャフト軸線SAに平行である。トラニオン196の中心を通過する軸線又は平面Tから閉鎖力ベクトルFへの距離は、距離Xとして表される。この距離Xと閉鎖力Fを掛けると、アンビル114に加わる閉鎖モーメントCを表す。
図48及び図49は、互換可能ツールアセンブリ1000の外科用エンドエフェクタ1100のアンビル1130に対する閉鎖力構成を示す。上記のように、アンビルトラニオン1158は、細長いチャネル1102の穴1154内に枢動可能に装着される。上記アンビル114とは異なり、アンビル1130は軸線方向には移動しない。その代わりに、アンビル1130は、アンビル軸線AAを中心として枢動のみするように制約されている。遠位側閉鎖管セグメント1430が水平閉鎖力FH1の下で遠位方向DDに前進すると、遠位側閉鎖管セグメント1430上の内部カム表面1444とアンビル取り付け部1150上のカム表面1152との間の相互作用の結果、遠位側閉鎖管セグメント1430は、閉鎖力垂直成分Vを受けることになる。アンビル取り付け部1150上のカム表面1152が受ける、結果として生じた力のベクトルFは、内部カム表面1444に対して「垂直」であり、すなわち内部カム表面1444と直交する。図48及び図49に示されている角度Θは、カム表面1152と内部カム表面1440とが水平面となす角度を表す。この結果得られる力ベクトルFとアンビルトラニオン1158の中心を通って延在する軸線又は平面Tとの間の距離は、モーメントアームMとして表される。このモーメントアーム距離Mに得られた力ベクトルFを掛けると、アンビル1130に加えられる閉鎖モーメントCM1を表す。したがって、水平閉鎖力F=FH1である用途では、M>Xであり、かつそのためアンビル1130に加えられる閉鎖モーメントがアンビル114に加えられる閉鎖モーメントよりも大きくなるため、アンビル1130に加えられる閉鎖トルクの実際の量は、アンビル114に加えられる閉鎖トルクの量よりも大きくなる。図49はまた、閉鎖プロセス中に組織によって確立された抵抗力を示す。Fは、組織がアンビルとステープルカートリッジとの間にクランプされた時に組織によって生成される力を表す。アンビル1130に加えられるこの「カウンタ」モーメントMは、組織力Tと、アンビルトラニオン1158の中心を通って延在する軸線又は平面Tとの間の距離Xに、組織力Tを掛けたものに等しい。したがって、所望の量のアンビル閉鎖を達成するために、CM1はMよりも大きくなければならない。
図47に示される例に戻ると、発射バー170は発射部材174に取り付けられ、発射部材174は、その開始位置又は未発射位置にある時には、細長いチャネル112内に位置し、より具体的には、遠位側閉鎖管セグメント142に対して完全に遠位側の位置、すなわち発射部材174の上部175がアンビル114の一部分と接触している位置にあることを見ることができる。アンビル114が閉鎖位置に移動するにつれて、発射部材174の上部175がアンビルと接触することができる位置に発射部材174が配置されているため、このような構成では、アンビル114を完全に又は十分に閉鎖された位置に移動させるためには、より高い閉鎖力が必要となり得る。加えて、発射システムが起動された場合には、発射部材174の上部175とアンビル114との間の摩擦干渉を克服するために、より高い発射力が必要となり得る。反対に、図48に見られるように、エンドエフェクタ1100内では、発射部材1660は、遠位側閉鎖管セグメント1430内にある発射部材停止領域1154内で「停止」される。発射部材1660が遠位側閉鎖管セグメント1430内の発射部材停止領域1154内に位置する場合には、アンビルとの間に相当な大きさの摩擦力を発生させることはできない。したがって、完全に遠位側閉鎖管セグメント1430内に発射部材1660を停止することによって達成され得る利点の1つは、アンビルを完全閉鎖位置に閉鎖するために必要な閉鎖力の量の低減、及び/又はエンドエフェクタ内の開始位置から終了位置へ発射部材を前進させるのに必要な発射力の量の低減であり得る。別の言い方をすれば、発射部材1660が遠位側閉鎖管セグメント1430の遠位端及びその上の内部カム表面1444に対して完全に近位側になるように、かつ発射部材とアンビルとの間のいかなる摩擦接触も排除又は低減される開始位置にあるように、発射部材1660を停止することは、最終的に、エンドエフェクタの動作のために生成される必要な閉鎖力及び発射力が、より小さくなり得る。
上述のように、閉鎖及び発射プロセス中のアンビルの過剰な屈曲は、望ましくない、より高い発射力を必要とさせ得る。したがって、より剛性のアンビル構成が一般的には望ましい。図20及び図21に戻ると、図示されるアンビル1130及び細長いチャネル1102によって提供され得る別の利点は、アンビル1130のアンビル取り付け部1150が一般的により堅牢であり、そのため、他のアンビル及び細長いチャネルの構成よりも剛性が高いことである。図50は、アンビル取り付けフランジ194と細長いアンビル本体部分190との間に、補強ガセット199を使用しているのを示す。アンビル1130のアンビル取り付けフランジ1151とアンビル本体1132との間に同様のガセット構成を使用して、アンビル剛性を更に向上させることもできる。
上述のように、互換可能外科用ツール1000は、弾性スパイン部材1520を含む。図6、図7、図7A、図8及び図51~54に見られるように、弾性スパイン部材1520の遠位端部1522は、弾性スパイン部材1520に形成された伸縮機構1530によって弾性スパイン部材15の近位端部1524から分離される。加えて、伸縮制限インサート1540は、遠位端部1522と近位端部1524との間に保持され支持される。様々な構成において、弾性スパイン部材1520は、例えば、好適なポリマー材料、ゴム等から作製されてよいが、それらは、参照目的でMEで示される弾性率を有する。伸縮機構1530は、複数の伸縮性キャビティ1532を含み得る。図7Aに見られるように、図示される伸縮機構1530は、4つの三角形状の伸縮性キャビティ1532を含み、それらの伸縮性キャビティ1532は、それらの伸縮性キャビティ1532の間に、幾分かの可撓性を有する壁セグメント1534を画定するように配置される。伸縮性キャビティ1532については、他の形状及び数が用いられてもよい。伸縮性キャビティ1532は、例えば、弾性スパイン部材1520にモールド成形又は機械加工で形成されてもよい。
なおも図6、図7、及び図51~54を参照すると、伸縮制限インサート1540は、参照目的のためMEで表される弾性率を有する、本体部分1541を備える。図6に見られるように、本体部分1541は、弾性スパイン部材1520に形成された装着用キャビティ1535内に着座するようにそれぞれ構成された、2つの下向きに延在する取り付けラグ1542を含む。図7Aも参照されたい。伸縮制限インサート1540に所望の量の伸縮能力及び弾性を提供するために、図示される構成における本体部分1541には、複数の上部キャビティ1543が設けられている。図示された実施例は、比較的正方形又は矩形の形状であり、それらの間に可撓性壁1544を画定するように離間配置された4つの上部キャビティ1543を含む。他の実施形態は、他の数及び形状の上部キャビティを含んでもよい。例示される伸縮制限インサート1540の本体部分1541はまた、中央に配置され、下方に突出する中央ラグ部分1545を含み、中央突出部1545は、伸縮機構1530の上方の中央キャビティ1536内に着座するように構成されている。図7Aを参照されたい。図示された実施例では、中央ラグ部分1545は、それらを通って横方向に延在する一対の中央通路1546を含み、一対の中央通路1546の間には、可撓性壁1547が画定されている。
また、図示される例では、伸縮制限インサート1540は、本体部分1541の各横方向側方に配置された細長い側方キャビティ1548を含む。1つの側方キャビティ1548のみが図6及び図51~54に示され得る。各細長い側方キャビティ1548は、対応する伸縮リミッタ1550をその中に支持するように構成される。したがって、記載された実施例では、2つの伸縮リミッタ1550が、伸縮制限インサート1540内に使用される。少なくとも1つの構成では、伸縮リミッタ1550は、それぞれの端部で、下向きに延在する取り付けラグ1554で終端する細長い本体部分1552を含む。各取り付けラグ1554は、本体部分1541に形成された対応するラグキャビティ1549内に受容される。伸縮リミッタは、参照目的のためMEで表される弾性率を有し得る。少なくとも1つの構成では、ME<ME<MEである。
ここで、ハンドルアセンブリ500に操作可能に取り付けられた時の互換可能外科用ツールアセンブリ1000の作動について、図51~54を参照して更に詳細に説明する。図51は、開放位置にあるアンビルアセンブリ1130を示す。この図で分かるように、遠位側閉鎖管セグメント1430は、その開始位置又は非作動位置にあり、正のアンビル開放機構1462は、アンビル1130を開放位置へと枢動させている。加えて、発射部材1660は非作動位置又は開始位置にあり、上部ノーズ部分1630を含む上部は、アンビル取り付け部1150の発射部材停止領域1154内に停止される。互換可能ツールアセンブリ1000がこの非作動状態にある時、伸縮制限インサート1540は未伸縮状態にある。未伸縮状態にある時の伸縮制限インサート1540の軸線方向長さは、図51では符号Lusによって表される。Lusは、図51に示されるように、伸縮制限インサート1540の本体部分1541の近位端に対応する基準軸線Aと、本体部分1541の遠位端に対応する基準軸線Bとの間の距離を表す。符号Fで表された軸線は、細長いチャネル1102内に適切に着座されたステープルカートリッジ1110の遠位端の位置に対応する。ツールアセンブリ1000がこの非作動状態にある時、弾性スパイン部材1520は、弛緩した、未伸縮状態にあることが理解されるであろう。
図52は、上記のように閉鎖駆動システム510が作動され、遠位側閉鎖管セグメント1430を遠位方向DDに駆動した後の、互換可能外科用ツールアセンブリ1000を示す。遠位側閉鎖管セグメント1430が遠位側に移動するにつれて、遠位側閉鎖管セグメント1430の上壁部分1440の遠位端1441上のカム表面1444は、アンビル取り付け部1150上のカム表面1152とカム接触し、アンビル1130を図示される閉鎖位置に枢動させる。閉鎖駆動システム510は、閉鎖ストローク距離全体にわたって遠位側閉鎖管セグメント1430を移動させ、次いで、停止状態にし、更に、遠位側閉鎖管セグメントは、閉鎖駆動システム510によって、軸線方向でロックされるか又はその他の方法で、その位置に軸線方向に保持される。遠位側閉鎖管セグメント1430がアンビル取り付け部1150に接触すると、アンビル1130上の遠位側閉鎖管セグメント1430の遠位方向への前進によって生じる閉鎖力はまた、アンビル1130及び細長いチャネル1102を軸線方向で遠位方向DDに前進させる。弾性スパイン1520内の伸縮機構1530は、細長いチャネル1102及びアンビル1130のこの遠位方向前進に適応するように伸縮し始める。図52に示される軸線Bは、弛緩状態又は未伸縮状態にある時の、伸縮制限インサート1540の基準軸線である。軸線Cは、伸縮制限インサート1540がその最大長さに伸縮された後の、伸縮制限インサート1540の端部に対応する。距離Lは、伸縮制限インサート1540が引き伸ばされ得る最大量又は長さを表す。軸線Gは、アンビル1130がその「第1の」閉鎖位置に移動された後の、外科用ステープルカートリッジ1110の遠位端の位置に対応する。基準軸線FとGとの間の距離Lは、閉鎖駆動システム510の作動中に、細長いチャネル1102及びアンビル1130が移動した軸線方向距離を表す。この距離Lは、閉鎖プロセス中に、伸縮制限インサート1540が伸縮リミッタ1550によって制限されることにより伸縮制限インサート1540が伸縮された距離Lと等しくてもよい。
図51に戻ると、閉鎖プロセスの開始前には、伸縮リミッタ1550の各取り付けラグ1554とラグキャビティ1549のそれぞれの内壁1551との間には、空間Sが存在することに留意することができる。図52に見られるように、空間Sはなくなる。すなわち、取り付けラグ1554のそれぞれが、伸縮制限インサート1540内の対応するキャビティ壁1549に当接する。したがって、伸縮リミッタ1550は、伸縮制限インサート1540によって受ける伸長量を制限する働きをし、次いで伸縮制限インサート1540は、弾性スパイン1520の近位端部1524に対する細長いチャネル1102及びアンビル1130の遠位方向移動量を制限する。遠位側閉鎖管1430は、閉鎖駆動システム510によって、軸線方向で適切な場所にロックされる。アンビル1130がその位置にある時、アンビル1130は、外科用ステープルカートリッジ1110に対して「第1の」閉鎖位置に保持される。発射駆動システム530はまだ作動されていないため、発射部材1660は移動しておらず、発射部材停止領域1154内で停止されたままである。「第1の」閉鎖位置にある時のアンビル1130の下面の位置は、図52及び図53中の軸線Kによって表される。
図53は、発射駆動システム530が最初に作動された後の、発射部材1660の位置を示す。この図で分かるように、発射部材1660は、発射部材停止領域1154を出て、遠位方向に前進している。発射部材1660の上部、より具体的には、上部アンビル係合機構1672のそれぞれは、アンビル1130内の対応する軸線方向通路1146の近位側傾斜部分1138に進入している。このプロセスのこの時点で、アンビル1130は、アンビル1130の下面とステープルカートリッジ1110のデッキとの間にクランプされる組織によって生じる、相当な曲げ応力下にあり得る。この曲げ応力、並びに発射部材の様々な部分と、アンビル1130及び細長いチャネル1102との間の摩擦抵抗は、発射部材1660が最初に遠位方向に前進する間に、細長いチャネル1102及び遠位側閉鎖管セグメントを静的状態で本質的に保持する働きをする。この期間中、発射部材1660を発射するのに必要な力の量、又は別の言い方をすれば、アンビル1130とカートリッジ1110との間にクランプされた組織を通して発射部材1660を遠位方向に押すのに必要な力の量が増加する。図55中の線1480を参照されたい。また、この期間中、伸縮制限インサートは、細長いチャネル1102及びアンビル1130を近位方向PDに後退させて遠位側閉鎖管セグメント1430内へと後退させようとする。発射部材1660とアンビル1130及び細長いチャネル1102との間の摩擦の量が、伸縮制限インサート1540によって生成される後退力よりも小さくなると、伸縮制限インサート1540により、細長いチャネル1102及びアンビル1130を遠位側閉鎖管セグメント1430内に更に近位方向に引き込むことになる。細長いチャネル1102及びアンビル1130が近位方向PDに移動した後のステープルカートリッジ1110の遠位端1113の位置は、図54中に位置Hとして表される。細長いチャネル1102及びアンビル1130が近位方向PDに移動した軸線方向距離は、図54中では距離Iとして表される。アンビル1130及び細長いチャネル1102が遠位側閉鎖管セグメント1430内へと近位方向に移動した結果、遠位側閉鎖管セグメント1430によってアンビル1130に、追加的な閉鎖力が加えられることになる。図54中の線Mは、アンビル1130の「第2の」閉鎖位置を表す。距離Nとして表される位置Kと位置Mとの間の距離は、アンビル本体1132の遠位端1133が第1の閉鎖位置と第2の閉鎖位置との間を移動する垂直距離を含む。
アンビル1130が第2の閉鎖位置にある時に、遠位側閉鎖管セグメント1430によってアンビル1130に追加的な閉鎖力が加えられると、その閉鎖力は、アンビル1130とカートリッジ1110との間にクランプされた組織によってアンビル1130に加えられる量の屈曲力に抵抗する。そのような状態は、アンビル本体1130内の通路と発射部材1660との間のより良好な位置合わせをもたらし得るが、これは最終的に、発射部材1660がエンドエフェクタ1100を通って遠位方向に前進し続けるにつれて、発射部材1660が受ける摩擦抵抗の量を低減することができる。したがって、発射部材をその発射ストロークの残部を通って終了位置まで前進させるのに必要な発射力の量を低減することができる。この発射力の低減は、図55のチャートに見ることができる。図55に示されるチャートは、発射部材を発射プロセスの開始から終了まで発射動作させるために必要な発射力(エネルギー)を比較している。線1480は、エンドエフェクタ1100がその中に組織をクランプしている時、発射部材1660をその開始位置から終了位置へと移動させるのに必要な発射力の量を表す。線1482は、例えば、上述の互換可能外科用ツールアセンブリ1000を用いた場合に、発射部材を移動させるのに必要な発射力の量を表す。線1482は、エンドエフェクタ110又は110’内にクランプされた組織を通って、発射部材174をその開始から終了位置まで移動させるのに必要な発射力を表す。このチャートから分かるように、外科用ツールアセンブリ100、1000の双方によって必要とされる発射力は、互換可能ツールアセンブリ1000の弾性スパインアセンブリ1510が第2の量の閉鎖力をアンビルに加えることになる時点1484までは、実質的に同じであるか、又は非常に類似している。図55のチャートに見られるように、第2の量の閉鎖力をアンビル1130が受ける時(点1484)、発射プロセスを完了するために必要とされる閉鎖力の量は、工具アセンブリ100における閉鎖プロセスを完了するために必要とされる閉鎖力の量よりも小さい。
図56は、様々な外科用エンドエフェクタの発射部材を開始位置(0.0)から終了位置(1.0)に移動させるのに必要な発射荷重の量を比較する。縦軸は、発射荷重の量を表し、横軸は、発射部材が開始位置(0.0)と終了位置(1.0)との間で移動する距離を、パーセンテージで表したものである。線1490は、例えば、外科用ツールアセンブリ100又は同様の工具アセンブリの発射部材を発射するために必要な発射力を示す。線1492は、例えば、米国特許出願第__________号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」、代理人整理番号END8047USNP/160195号、及び本明細書と同日に出願され、それらのそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれている、他の上述の米国特許出願に開示され得る、様々な発射部材の改善及び構成を採用している外科用ツールアセンブリの発射部材を発射するのに必要な発射力を示す。線1494は、アンビルを補強するために、本明細書に開示される特徴及び構成の少なくとも一部を使用する、外科用ツールアセンブリの発射部材を、その開始位置から終了位置まで発射するのに必要な発射力を示す。線1496は、例えば、弾性スパイン構成を採用し、かつアンビルを補強するための本明細書に開示される特徴及び構成のうちの少なくともいくつかを採用する外科用ツールアセンブリを発射させるのに必要な発射力を示す。その図に見られるように、弾性スパイン構成と、本明細書に開示されるアンビル補強構成のうちの少なくともいくつかを採用する外科用ツールアセンブリは、はるかに低い力対発射要件を有する。
実施例1:中にカムアセンブリを操作可能に支持する外科用ステープルカートリッジを操作可能に支持するように構成されている、第1の顎部を備える外科用エンドエフェクタ。カムアセンブリは、外科用ステープルカートリッジを通って軸線方向に移動可能であり、カムアセンブリが未発射位置から発射位置へと移動される時に、外科用ステープルを外科用ステープルカートリッジから射出させる。発射部材は、発射運動及び後退運動が適用されると、外科用ステープルカートリッジに対して近位側の開始位置と、ステープルカートリッジ内の終了位置との間で、外科用ステープルカートリッジ内を軸線方向に移動するように支持されている。ロックアウトシステムは、外科用エンドエフェクタ内に支持され、発射部材が開始位置にある時に、横方向に付勢されて発射部材と横方向保持係合し、それによって発射部材を開始位置に保持する。ロックアウトシステムは、第1の顎部内に着座した外科用ステープルカートリッジのカムアセンブリに接触し、外科用ステープルカートリッジのカムアセンブリが未発射位置にある時には、横方向に付勢されて、横方向保持係合から外れるように構成されている。
実施例2:発射部材は、横方向側面を備える本体部分を備え、ロックアウトシステムは、少なくとも1つの横方向に移動するロック部分を備えるロックアウト部材を備え、発射部材が開始位置にある時に、本体部分の横方向側面のうちの対応する1つと横方向に保持係合するように構成されている、実施例1の外科用エンドエフェクタ。
実施例3:ロックアウト部材が、2つの横方向に移動するロック部分を備えるばねを備える、実施例2の外科用エンドエフェクタ。
実施例4:発射部材が、本体部分の横方向側面のうちの第1の横方向側面から横方向に突出する第1の保持機構と、本体部分の横方向側面のうちの第2の横方向側面から横方向に突出する第2の保持機構とを備え、2つの横方向に移動するロック部分が、第1の保持機構と保持的に係合するように構成されている第1の遠位端を備える、第1の横方向に移動するロックアームと、第2の保持機構と保持的に係合するように構成されている第2の遠位端を備える、第2の横方向に移動するロックアームと、を備える、実施例3の外科用エンドエフェクタ。
実施例5:第1の遠位端が、内部に第1の保持機構の少なくとも一部分を保持的に受容するように構成されている第1のロッキング窓を含み、第2の遠位端が、内部に第2のロック機構の少なくとも一部分を保持的に受容するように構成されている第2のロッキング窓を備える、実施例4の外科用エンドエフェクタ。
実施例6:第1の顎部に隣接して支持される第2の顎部を更に備え、第1の顎部及び第2の顎部のうちの少なくとも一方に開放運動及び閉鎖運動を適用すると、第1の顎部及び第2の顎部のうちの少なくとも一方が、第1の顎部及び第2の顎部のうちの他方に対して選択的に移動可能である、実施例1、2、3、4又は5の外科用エンドエフェクタ。
実施例7:第2の顎部がアンビルを備える、実施例6の外科用エンドエフェクタ。
実施例8:アンビルが、発射部材の一部分が中を軸線方向に通過するのを可能にするための軸線方向スロットを内部に有する、アンビル本体を備える、実施例7の外科用エンドエフェクタ。アンビル本体は、軸線方向スロットの各側面上に軸線方向通路を更に含む。
実施例9:発射部材が、第1の顎部内の対応する通路内を摺動可能に通過するように構成されている足部と、発射部材本体の頂部から横方向に延在し、アンビル本体内の軸線方向通路のうちの対応する1つを通過するように構成されている、横方向に延在するアンビル係合機構とを備え、第1及び第2の係合機構は、足部とアンビル係合機構との間に位置する、実施例8の外科用エンドエフェクタ。
実施例10:シャフト軸線を画定する細長いシャフトを備える、外科用ステープル留め器具。細長いチャネルが、細長いシャフトに操作可能に連結される。ステープル留め器具は、細長いチャネル内に取り外し可能に着座するように構成されているカートリッジ本体を備える外科用ステープルカートリッジを更に備える。カムアセンブリが、カートリッジ本体内に支持され、未発射位置から発射位置までカートリッジ本体を通って軸線方向に移動可能である。外科用ステープル留め器具はまた、発射及び後退運動が適用されると、外科用ステープルカートリッジに対して近位側の開始位置と外科用ステープルカートリッジ内の終了位置との間で、外科用ステープルカートリッジ内を軸線方向に移動するように支持されている発射部材を備える。ロックアウトシステムは、外科用ステープル留め器具内に支持され、発射部材が開始位置にある時に、横方向に付勢されて発射部材と横方向保持係合し、それによって発射部材を開始位置に保持する。ロックアウトシステムは、カムアセンブリが未発射位置にある時に、カムアセンブリが接触すると、横方向に付勢されて横方向保持係合から外れるように構成されている。
実施例11:発射部材が、2つの横方向側面を備える発射部材本体を備える、実施例10の外科用ステープル留め器具。発射部材本体は、組織切断機構を含む。ロックアウトシステムが、シャフト軸線を横断する横方向に移動可能である少なくとも1つのロック部分を備えるロックアウト部材を備える。少なくとも1つのロック部分は、発射部材が開始位置にある時に、発射部材本体部分の横方向側面のうちの対応する1つに横方向に保持係合するように構成されている。
実施例12:ロックアウト部材が、中央ばね部分を備えるU字形ばねを備え、少なくとも1つのロック部分が、中央ばね部分から延在し、発射部材本体の横方向側面のうちの一方に対応する第1の可動ロック部分を備える、実施例11の外科用ステープル留め器具。第2の可動ロック部分が、中央ばね部分から延在し、発射部材本体の横方向側面のうちの他方に対応する。
実施例13:発射部材が、発射部材本体部分の横方向側面のうちの第1の横方向側面から横方向に突出する第1の保持機構を更に備える、実施例12の外科用ステープル留め器具。第2の保持機構は、発射部材本体部分の横方向側面のうちの第2の横方向側面から横方向に突出し、第1の可動ロック部分は、第1の保持機構を保持係合するように構成されている第1の遠位端を備え、第2の可動ロック部分は、第2の保持機構に保持係合するように構成されている第2の遠位端を含む。
実施例14:第1の遠位端が、内部に第1の保持機構の少なくとも一部分を保持的に受容するように構成されている第1のロッキング窓を含み、第2の遠位端が、その内部に第2のロック機構の少なくとも一部分を保持的に受容するように構成されている第2のロッキング窓を含む、実施例13の外科用ステープル留め器具。
実施例15:カムアセンブリは、カムアセンブリが未発射位置にある時、ロックアウトシステムを横方向に付勢して、横方向保持係合から外すように構成されている少なくとも1つのロック解除機構を備える、実施例10、11、12、13又は14の外科用ステープル留め器具。
実施例16:カムアセンブリが、カムアセンブリが未発射位置にある時に、第1の遠位端を横方向に付勢して、第1の保持機構との保持係合から外すように構成されている第1のロック解除機構を備える、実施例13の外科用ステープル留め器具。第2のロック解除機構は、カムアセンブリが未発射位置にある時に、第2の遠位端を横方向に付勢して、第2の保持機構との保持係合から外すように構成されている。
実施例17:外科用ステープルカートリッジを内部に操作可能に支持するように構成されている第1の顎部を備える、外科用エンドエフェクタ。発射部材は、発射運動及び後退運動が適用されると、外科用ステープルカートリッジに対して近位側の開始位置とステープルカートリッジ内の終了位置との間で、外科用ステープルカートリッジ内を軸線方向に移動するように支持されている。外科用エンドエフェクタは、未発射位置にあるカムアセンブリを内部に有する未発射の外科用ステープルカートリッジが第1の顎部内に着座していない限り、発射部材を開始位置に保持するための手段を更に備え、発射部材に発射運動を適用すると、カムアセンブリが、保持するための手段を横方向に付勢して発射部材との保持係合から外して、それによって、発射部材が外科用ステープルカートリッジを通って軸線方向に前進することを可能とする。
実施例18:外科用エンドエフェクタが中心軸線を画定し、保持するための手段がカムアセンブリによって付勢されて保持係合から外された時に、保持するための手段が、中心軸線を横断する少なくとも1つの方向において、発射部材に対して横方向に移動する、実施例17の外科用エンドエフェクタ。
実施例19:発射部材が2つの横方向側面を備え、保持するための手段が、発射部材の横方向側面の両方にある機構と係合する、実施例18の外科用エンドエフェクタ。
実施例20:発射部材が開始位置にある時、並びに第1及び第2の保持部分を相対する横方向に付勢し、発射部材と保持係合を外すようにカムアセンブリと接触するまで、第1及び第2の保持部分が発射部材の横方向側面のうち対応する1つと係合するように付勢される、実施例19の外科用エンドエフェクタ。
実施例21:外科用ステープラ用のアンビル。アンビルは、上部本体部分及びステープル成形下面とを備える細長いアンビル本体を備える。アンビルは、細長いアンビル本体に隣接し、外科用ステープラの一部分上でアンビルを可動的に支持するように構成されたアンビル取り付け部を更に備える。アンビルキャップは、細長いアンビル本体の上部本体部分に機械的に連結されるように構成されている。アンビルキャップと細長いアンビル本体の上部本体部分との間に、少なくとも1つの溶接部が設けられる。
実施例22:上部本体部分がその上面を通る開口部を画定し、アンビルキャップが開口部内で機械的に連結されている、実施例21のアンビル。
実施例23:上部本体部分内の開口部の少なくとも一部分の周囲に延在する棚部を更に備え、アンビルキャップが棚部上に支持されている、実施例22のアンビル。
実施例24:アンビルキャップが外周部を含み、少なくとも1つの溶接部が、外周部の少なくとも一部分の周りに延在する、実施例21、22又は23のアンビル。
実施例25:アンビルキャップが、近位端と、遠位端と、それらの間に延在する2つの長辺とを含み、少なくとも1つの溶接部が、長辺のそれぞれの少なくとも一部分に対応する、実施例21、22、23又は24のアンビル。
実施例26:上部本体部分が開口周辺部を形成し、上部本体部分は、開口周辺部内に形成されていて、アンビルキャップが開口部内に位置付けられた時に、アンビルキャップの対応する部分と摩擦係合するように構成された複数の保持形成物を含む、実施例22のアンビル。
実施例27:アンビルキャップの対応する部分が、アンビルキャップのキャップ周辺部に形成された係合領域を含み、係合領域の各々が、対応する保持形成物それぞれと摩擦係合するように成形されている、実施例26のアンビル。
実施例28:アンビルキャップは、近位端と、遠位端と、それらの間に延在する2つの長辺とを含み、上部本体部分が、開口周辺部を形成し、かつ摩擦係合を目的としたアンビルキャップの長辺のそれぞれの少なくとも一部分に対応する開口周辺部の部分に形成された、複数の保持形成物を含む、実施例22のアンビル。
実施例29:アンビルキャップは、近位端と、遠位端と、それらの間に延在する2つの長辺とを含み、上部本体部分は、開口周辺部を画定し、アンビルは、アンビルキャップの各長辺のそれぞれの上にあり、かつ摩擦係合を目的とした開口周辺部の対応する部分と摩擦係合するように構成されている少なくとも1つの保持形成物を更に備える、実施例22のアンビル。
実施例30:アンビルキャップが、少なくとも1つのさねはぎ構成によって、細長いアンビル本体の上部本体部分に連結されている、実施例21、22、23、26、27、28又は29のアンビル。
実施例31:アンビルキャップが、キャップ本体周辺部を備える中央キャップ本体を備え、少なくとも1つの溶接部が、キャップ本体周辺部の少なくとも一部分と、アンビル本体の上部本体部分の対応する部分との間に延在する第1の溶接部を含む、実施例21、22、23、24、25、26、27、28、29又は30のアンビル。少なくとも1つの第2の個別溶接部が、中央キャップ本体とアンビル本体の上部本体部分との間に延在する。
実施例32:少なくとも1つの第2の個別溶接部が、中央キャップ本体を、中央キャップ本体の一方の長辺に隣接する位置で貫通する、第1の複数の離間した第2の個別溶接部と、中央キャップ本体を、中央キャップ本体の他方の長辺に隣接する位置で貫通する、第2の複数の離間した第2の個別溶接部とを含む、実施例31のアンビル。
実施例33:第1の複数の離間した第2の個別溶接部が、中央キャップ本体の遠位端に隣接した位置では、互いにより近接して離間配置され、第2の複数の離間した第2の個別溶接部が、中央キャップ本体の遠位端に隣接した位置では、互いにより近接して離間配置されている、実施例32のアンビル。
実施例34:第1の複数の離間した第2の個別溶接部が、中央キャップ本体の近位端に隣接した位置では、互いにより近接して離間配置され、第2の複数の離間した第2の個別溶接部が、中央キャップ本体の近位端に隣接した位置では、互いにより近接して離間配置されている、実施例32のアンビル。
実施例35:第1の複数の離間した第2の個別溶接部が、中央キャップ本体の近位端及び遠位端に隣接した位置では、互いにより近接して離間配置され、第2の複数の離間した第2の個別溶接部は、中央キャップ本体の近位端及び遠位端に隣接した位置では、互いにより近接して離間配置されている、実施例32のアンビル。
実施例36:外科用ステープラ用のアンビル。アンビルは、上部本体部分とステープル成形下面とを備える細長いアンビル本体を備える。アンビル取り付け部は、細長いアンビル本体に隣接して設けられ、外科用ステープラの一部分上でアンビルを可動的に支持するように構成されている。アンビルは、中央アンビルキャップ本体と、その周囲に延在するキャップ周辺部とを備えるアンビルキャップを更に備える。第1の溶接部は、キャップ周辺部の少なくとも一部分と細長いアンビル本体部分の上部との間に設けられる。少なくとも1つの第2の個別溶接部が、中央キャップ本体とアンビル本体の上部本体部分との間に延在する。
実施例37:第1の溶接部が、キャップ周辺部の少なくとも一部分の周りに断続的に延在する、実施例36のアンビル。
実施例38:少なくとも1つの第2の個別溶接部が、中央キャップ本体を貫通し、互いに離間した第2の個別溶接部の第1の列と、中央キャップ本体を貫通し、互いに離間した第2の個別溶接部の第2の列とを含む、実施例36又は37のアンビル。
実施例39:外科用ステープラ用のアンビル。アンビルは、上部本体部分とステープル成形下面とを備える細長いアンビル本体を備える。細長いアンビル本体は、その上面を通って延在する開口部を画定する。アンビルは、細長いアンビル本体に隣接し、外科用ステープラの一部分上でアンビルを可動的に支持するように構成されたアンビル取り付け部を更に備える。アンビルキャップは、開口部を充填するように、細長いアンビル本体の上部本体部分に機械的に連結されるように構成されている。アンビルキャップは、中央キャップ本体と、その周囲に延在するキャップ周辺部とを備える。少なくとも1つの第1の溶接部が、キャップ周辺部の少なくとも一部分と細長いアンビル本体の上部本体部分との間に設けられる。少なくとも1つの第2の個別溶接部が、中央キャップ本体とアンビル本体の上部本体部分との間に延在する。
実施例40:アンビルキャップが、キャップ周辺部の部分と細長いアンビル本体の上部本体部分との間のさねはぎ構成によって、細長いアンビル本体の上部本体部分に機械的に連結されている、実施例39のアンビル。
実施例41:外科用器具の可動顎部に閉鎖運動を適用するための閉鎖部材。閉鎖部材は、外側表面及び内側表面を画定する閉鎖本体を備える。閉鎖本体は、外側表面と内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、外側表面と内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを更に画定し、上壁厚さは、下壁厚さとは異なる。カム表面が、可動顎部の一部分と選択的にカム接触するように上部分に形成される。
実施例42:外側表面が、第1の中心軸線から第1の径方向距離にあり、内側表面は、第1の中心軸線からオフセットされた第2の中心軸線から第2の径方向距離にある、実施例41の閉鎖部材。
実施例43:上壁厚さが、下壁厚さよりも厚い、実施例41又は42の閉鎖部材。
実施例44:上部分と下部分との間に延在する、直径方向に対向する側壁部分を更に備え、側壁部分がそれぞれ、上壁厚さ及び下壁厚さとは異なる側壁厚さを有する、実施例41、42又は43の閉鎖部材。
実施例45:側壁厚さが上壁厚さ及び下壁厚さよりも厚い、実施例44の閉鎖部材。
実施例46:側壁部分が内側側壁を画定し、側壁部分のうちの一方の内側側壁が、他方の側壁部分の内側側壁に平行である、実施例44又は45の閉鎖部材。
実施例47:上壁厚さ及び下壁厚さがそれぞれ、閉鎖本体の中心軸線を通って延在する共通の垂直軸線に沿って測定される、実施例43の閉鎖部材。
実施例48:閉鎖本体が第1の方向に移動される時に、閉鎖本体が可動顎部の一部分とカム接触する場合に、可動顎部を開放位置から閉鎖位置へと動かすことが可能であり、閉鎖本体が第2の方向に移動される時に、閉鎖部材の少なくとも1つの他の部分が、可動顎部を閉鎖位置から開放位置へと動かすように構成されている、実施例41、42、43、44、45、46又は47の閉鎖部材。
実施例49:内側表面から内側に延在し、閉鎖部材が第2の方向に移動して可動顎部を開放位置に移動させる時に、可動顎部の別の一部分に接触するように構成されている少なくとも1つの正の顎部開放機構を更に備える、実施例48の閉鎖部材。
実施例50:正の顎部開放機構のそれぞれが、互いに直径方向に対向し、かつ内側表面から内側に突出する、少なくとも2つの正の顎部開放機構を含む、実施例49の閉鎖部材。
実施例51:正の顎部開放機構のうちの少なくとも1つが、上部分と下部分との間に延在する閉鎖本体の対応する側壁部分に取り付けられた取り付けプレートから延在する、実施例50の閉鎖部材。
実施例52:第1及び第2の顎部を備える外科用器具であって、第1及び第2の顎部のうちの少なくとも一方は、閉鎖運動及び解放運動が適用されると、第1の顎部及び第2の顎部のうちの他方に対して、開放方向と閉鎖方向との間で動くことが可能である、外科用器具。閉鎖本体が、外側表面と内側表面を画定し、外側表面と内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、外側表面と内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを画定し、上壁厚さは、下壁厚さとは異なり、かつ、閉鎖本体が、動くことが可能である少なくとも一方の第1の顎部及び第2の顎部のうちの一方の一部分と選択的にカム接触するように上部分に形成されたカム表面を備える。
実施例53:外側表面が、閉鎖本体の中心軸線から第1の径方向距離に位置し、内側表面が中心軸線から第2の径方向距離に位置し、第1の径方向距離が第2の径方向距離よりも大きく、そのため上壁厚さが下壁厚さよりも大きい、実施例52の外科用器具。
実施例54:上部分と下部分との間に延在する、直径方向に対向する側壁部分を更に備え、側壁部分がそれぞれ、上壁厚さ及び下壁厚さとは異なる側壁厚さを有する、実施例52又は53の外科用器具。
実施例55:側壁厚さが上壁厚さと等しく、下壁厚さよりも厚い、実施例52、53又は54の外科用器具。
実施例56:側壁部分のそれぞれが内側側壁表面を画定し、内側側壁表面が互いに平行ではない、実施例52、53、54又は55の外科用器具。
実施例57:上壁厚さ及び下壁厚さがそれぞれ、閉鎖本体の中心を通って延在する共通の垂直軸線に沿って測定される、実施例52、53、54、55又は56の外科用器具。
実施例58:第1の顎部及び第2の顎部のうちの少なくとも一方は、閉鎖本体が第1の方向に移動される時に、閉鎖本体によってカム接触されると、開放位置から閉鎖位置へと動くことが可能であり、閉鎖部材の少なくとも1つの他の部分は、閉鎖本体が第2の方向に移動される時に、第1の顎部及び第2の顎部のうちの少なくとも一方を閉鎖位置から開放位置へと動かすように構成され、閉鎖部材は、内側表面から内側に延在し、かつ閉鎖部材が第2の方向に移動された時に、第1の顎部及び第2の顎部の少なくとも一方の別の部分に接触するように構成されている、少なくとも1つの正の顎部開放機構を更に備える、実施例52、53、54、55、55又は57の外科用器具。
実施例59:外科用器具の可動顎部に閉鎖運動を適用するための閉鎖部材。閉鎖部材は、外側表面及び内側表面を画定する中空の閉鎖本体を備える。閉鎖本体は、外側表面と内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、外側表面と内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを更に画定し、上壁厚さ及び下壁厚さが互いに等しく、内側表面及び外側表面は、上壁厚さ及び下壁厚さよりも厚い側壁厚さをそれぞれ有する側壁部分を画定する。カム表面が、可動顎部の一部分と選択的にカム接触するように上部分に形成される。
実施例60:内側表面が、閉鎖本体を通って延在する矩形形状の通路を画定する、実施例59の閉鎖部材。
実施例61:第1の顎部と、第1の顎部に対して開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動するように第1の顎部に対して可動的に支持された第2の顎部と、を備える外科用エンドエフェクタを備える、外科用器具。外科用器具は、非作動位置と閉鎖位置との間で軸線方向に移動するように構成された中空閉鎖部材を更に備え、中空閉鎖部材は、可動の第2の顎部に閉鎖運動を適用する。閉鎖システムが、中空閉鎖部材に閉鎖作動運動を適用するように構成されている。発射部材が、中空閉鎖部材内に完全に位置する開始位置と外科用エンドエフェクタ内の終了位置との間で、軸線方向に移動するように支持される。発射システムが、発射運動を発射部材に選択的に適用することにより、発射部材を開始位置から終了位置へと移動させるように構成され、発射システムを作動させることなく閉鎖システムが作動可能である。
実施例62:第2の顎部が、第1の顎部に対して選択的に枢動移動するように、第1の顎部に枢動可能に固定された取り付け部分を備える、実施例61の外科用器具。
実施例63:第2の顎部上の取り付け部分が、第1のカム表面を備え、中空閉鎖部材が、第1のカム表面とカム接触するように構成されている第2のカム表面を備える、実施例62の外科用器具。
実施例64:中空閉鎖部材が遠位端を備え、第2のカム表面が、遠位端に隣接して形成された内部カム表面を備える、実施例63の外科用器具。
実施例65:第2の顎部がアンビルを備え、第1の顎部が、外科用ステープルカートリッジを中に操作可能に支持するように構成されているチャネルを備える、実施例61、62、63又は64の外科用器具。
実施例66:発射部材が、発射部材本体の上少なくとも1つのチャネル係合機構と、発射部材本体上の少なくとも1つのアンビル係合機構と、を有する発射部材本体を備える、実施例65の外科用器具。
実施例67:アンビルが、取り付け部分から突出する細長いアンビル本体を備え、細長いアンビル本体が外側アンビル表面を備え、第1のカム表面が外側アンビル表面まで延在する、実施例63、64、65又は66の外科用器具。
実施例68:閉鎖システムによって中空閉鎖部材に開放作動運動を適用すると、中空閉鎖部材が第2の顎部に開放運動を適用するように構成されている、実施例60、61、62、63、64、65、66又は67の外科用器具。
実施例69:中空閉鎖部材は、開放作動運動が閉鎖部材に適用された時に、第2の顎部と選択的に接触するための、少なくとも1つの正の顎部開放機構を更に備える、実施例68の外科用器具。
実施例70:シャフト軸線を画定する細長いシャフトを備える外科用器具。チャネルが細長いシャフトに操作可能に連結され、チャネルは内部に外科用ステープルカートリッジを操作可能に支持するように構成されている。アンビルは、チャネルに可動的に連結され、チャネルに対して完全開放位置と完全閉鎖位置との間で選択的に移動可能である。閉鎖部材が、非作動位置と作動位置との間で軸線方向に移動するように構成され、閉鎖部材の遠位端部分がアンビルとカム接触して、閉鎖運動をアンビルに適用する。閉鎖システムが、閉鎖部材と操作可能にインターフェース接続して、閉鎖制御運動を閉鎖部材に選択的に適用する。発射部材が、自身が閉鎖部材の遠位端に完全に近位側に位置している開始位置と終了位置との間で、軸線方向移動するように支持される。発射システムが、発射運動を発射部材に選択的に適用し、発射部材を開始位置から終了位置へと移動させるように構成され、発射システムを作動させることなく閉鎖システムが作動可能である。
実施例71:アンビルがチャネルに取り付けられ、シャフト軸線を横断するアンビル軸を中心としてチャネルに対して枢動するように制約されている、実施例70の外科用器具。
実施例72:アンビルが、チャネルに枢動可能に連結され、上に第1のカム表面を含むアンビル取り付け部分を備え、閉鎖部材が、第1のカム表面とカム接触するように構成されている第2の内部カム表面を上に有する、遠位端を備える中空閉鎖管を備える、実施例70又は71の外科用器具。
実施例73:発射部材が、発射部材本体上の少なくとも1つのチャネル係合機構と、発射部材本体上の少なくとも1つのアンビル係合機構を有する発射部材本体を備える、実施例70、71又は72の外科用器具。
実施例74:アンビルが、取り付け部分から突出する細長いアンビル本体を備える、実施例72の外科用器具。細長いアンビル本体が外側アンビル表面を含み、第1のカム表面が外側アンビル表面まで延在する。
実施例75:閉鎖部材が中空閉鎖管を備え、発射部材が開始位置にある時、発射部材が中空閉鎖管内に完全に位置している、実施例70、71、72、73又は74の外科用器具。
実施例76:閉鎖部材は、開放作動運動が閉鎖部材に適用された時に、アンビルと選択的に接触するように上に形成された、少なくとも1つの正の顎部開放機構を更に備える、実施例70、71、72、73、74又は75の外科用器具。
実施例77:第1の顎部と、閉鎖運動が第2の顎部上のカム表面に適用されると、第1の顎部に対して開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動するよう第1の顎部に対して可動的に支持されている、第2の顎部とを備える外科用エンドエフェクタを備える、外科用器具。外科用器具は、軸線方向に移動可能な閉鎖部材であって、第2の顎部上のカム表面に閉鎖運動を適用するように構成されている閉鎖カム表面を上に備える閉鎖部材を更に備える。発射部材が、自らの上の組織切断表面が閉鎖部材上の閉鎖カム表面の近位側に位置している開始位置との間で軸線方向移動するように支持されている。閉鎖部材及び発射部材は、互いに対して選択的に独立して作動可能である。
実施例78:第2の顎部は、第1の顎部に枢動可能に連結された取り付け部分を備え、取り付け部分がカム表面を上に含む、実施例77の外科用器具。
実施例79:軸線方向に移動可能な閉鎖部材及び取り付け部分は、両者の間に発射部材が開始位置にある時に発射部材の少なくとも一部分が支持される、発射部材停止領域を画定する、実施例77又は78の外科用器具。
実施例80:第1の顎部がチャネルを備え、第2の顎部がアンビルを備える、実施例77、78又は79の外科用器具。発射部材は、発射部材本体上の少なくとも1つのチャネル係合機構と、発射部材本体上の少なくとも1つのアンビル係合機構とを有する、発射部材本体を備える。
実施例81:近位側スパイン部分と、近位側スパイン部分に対して、中立位置と伸長位置との間で軸線方向に移動するように、近位側スパイン部分に弾性的に連結された遠位側スパイン部分と、を備える弾性スパインアセンブリを備える外科用器具。第1の顎部は、遠位側スパイン部分に取り付けられ、第2の顎部は、第1の顎部に対して可動的に支持され、第1の顎部に対して開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動するようになっている。閉鎖システムは、第2の顎部に閉鎖運動を適用し、作動時に遠位側スパイン部分を中立位置から伸長位置に移動するように構成されている。発射システムは、作動時に発射部材を第1の顎部内の開始位置から終了位置まで軸線方向に前進させ、遠位側スパイン部分が中立位置に戻ることを可能にし、それによって第2の顎部に適用される閉鎖運動を増やすように構成されている。
実施例82:閉鎖システムは、遠位側スパイン部分の中立位置に対応する非作動位置から、遠位側スパイン部分が伸長位置に移動され、第2の顎部が閉鎖位置のうちの第1の閉鎖位置に移動される、第1の閉鎖位置へと、遠位側スパイン部分に対して軸線方向に移動するように構成されている閉鎖部材を備える、例81の外科用器具。
実施例83:閉鎖部材が中空であり、第2の顎部の取り付け部分を内部に受容するように構成されている、実施例81又は82の外科用器具。
実施例84:取り付け部分が第1のカム表面を上に有し、中空閉鎖部材は、第2の顎部を開放位置から第1の閉鎖位置へと移動させるように閉鎖システムが作動すると第1のカム表面とカム接触するように構成された第2のカム表面を上に有する、実施例83の外科用器具。
実施例85:遠位側スパイン部分が伸長位置から中立位置へ移動すると、第1のカム表面と第2のカム表面との間のカム接触が増加する、実施例84の外科用器具。
実施例86:遠位側スパイン部分が、伸縮性中央スパイン部分によって近位側スパイン部分に相互連結されている、実施例81、82、83、84又は85の外科用器具。
実施例87:弾性スパインアセンブリが、伸縮性中央スパイン部分を所定の伸縮量に制限するための手段を更に備える、実施例86の外科用器具。
実施例88:制限するための手段が、遠位側スパイン部分と近位側スパイン部分との間に広がるように寸法決めされた伸縮性本体部材と、伸縮性本体を所定の伸長量に制限する手段と、を備える、実施例87の外科用器具。
実施例89:伸縮性本体部材が第1の弾性率を有し、制限する手段が、伸縮性本体によって支持される少なくとも1つの伸縮リミッタ部材を備え、制限する手段は、第1の弾性率よりも低い第2の弾性率を有する、実施例88の外科用器具。
実施例90:第1の中立位置と第2の伸長位置との間で伸長するように構成された弾性スパインアセンブリを備える外科用器具。第1の顎部が、弾性スパインアセンブリに取り付けられる。第2の顎部が、第1の顎部に対して可動的に支持され、第1の顎部に対して開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動するようになっている。外科用器具は、第2の顎部に第1の量の閉鎖力を加えて、第2の顎部を開放位置から第1の閉鎖位置へと動かし、弾性スパインアセンブリを第2の伸長位置に伸長させるように構成されている閉鎖部材を備える閉鎖システムを更に備える。発射部材が、第1の顎部内で、開始位置と終了位置との間で軸線方向に移動するように支持される。発射システムが、発射部材に操作可能にインターフェース接続され、発射部材を開始位置から終了位置まで選択的に前進させ、開始位置から終了位置までの発射部材の移動が、弾性スパインを第1の中立位置に向かって移動させ、その結果閉鎖部材が、第2の顎部に第2の量の閉鎖力を加え、それによって第2の顎部を第2の閉鎖位置に移動させるようになっている。
実施例91:第2の顎部は、第1の顎部に枢動可能にピン留めされた取り付け部分を備え、開放位置と閉鎖位置との間を枢動移動するようになっている、実施例90の外科用器具。
実施例92:取り付け部分が第1のカム表面を上に有し、閉鎖部材が第2のカム表面を上に有し、第2のカム表面は、開放位置から第1の閉鎖位置へと第2の顎部を移動させるように閉鎖システムが作動すると、第1のカム表面とカム接触するように、構成されている、実施例91の外科用器具。
実施例93:第2の伸長位置から第1の中立位置への弾性スパインアセンブリの移動によって、第1のカム表面と第2のカム表面との間のカム接触が増加する、実施例89、90又は91の外科用器具。
実施例94:近位側スパイン部分と、近位側スパイン部分に対して、中立位置と伸長位置との間で軸線方向に移動するように、近位側スパイン部分に弾性的に連結された遠位側スパイン部分と、を備える弾性スパインアセンブリを備える外科用器具。細長いチャネルは、外科用ステープルカートリッジを内部に操作可能に支持するように構成されている。細長いチャネルは、遠位側スパイン部分に取り付けられる。アンビルは、細長いチャネルに枢動可能に連結され、細長いチャネルに対して開放位置と閉鎖位置との間で固定枢動軸線を中心にして選択的に枢動移動する。閉鎖システムは、アンビルに閉鎖運動を適用し、遠位側スパイン部分を中立位置から伸長位置に移動するように構成されている。発射システムは、作動時に、発射部材を細長いチャネル内の開始位置から終了位置まで軸線方向に前進させ、それによって遠位側スパイン部分が中立位置に戻ることを可能にし、それによってアンビルに適用される閉鎖運動を増やすように構成されている。
実施例95:遠位側スパイン部分が、伸縮性中央スパイン部分によって近位側スパイン部分に相互連結されている、実施例94の外科用器具。
実施例96:弾性スパインアセンブリが、伸縮制限インサートを更に備え、伸縮制限インサートが、遠位側スパイン部分と近位側スパイン部分との間に広がるように寸法決めされた本体部材と、本体を所定の伸長量に制限する手段と、を備える、実施例94又は95の外科用器具。
実施例97:本体部材がエラストマー材料から作製され、制限する手段が金属から製作されている、実施例96の外科用器具。
実施例98:本体部材が、近位側スパイン部分と取り付け係合するように構成されている、内部に形成された第1の取り付けラグと、遠位側スパイン部分と取り付け係合するように構成されている、内部に形成された第2の取り付けラグとを備え、制限する手段が、第1の取り付けラグと第2の取り付けラグとの間に広がり、かつ第1の取り付け端部及び第2の取り付け端部を含む、細長い本体を備える、少なくとも1つの伸縮リミッタを備え、第1の端部が、第1の取り付けラグ内のキャビティ内に可動的に受容され、第2の端部が、第2の取り付けラグ内の第2のキャビティ内に可動的に受容されている、実施例97の外科用器具。
実施例99:アンビルの取り付け部分が、細長いチャネルに枢動可能にピン留めされ、かつ上に第1のカム表面を含み、閉鎖システムが閉鎖部材を備え、閉鎖部材が上に第2のカム表面を含み、第2のカム表面は、開放位置から第1の閉鎖位置へと第2の顎部を移動させるように閉鎖システムが作動すると第1のカム表面とカム接触するように構成されている、実施例94、95、96、97又は98の外科用器具。
実施例100:遠位側スパイン部分が伸長位置から中立位置へ移動すると、第1のカム表面と第2のカム表面との間のカム接触が増加する、実施例94、95、96、97、98又は99の外科用器具。
実施例101:第1の顎部と、第1の顎部に対して移動可能に支持され、開放位置と閉鎖位置との間で固定枢動軸線を中心として第1の顎部に対して選択的に枢動移動するようになっている、第2の顎部とを備える、エンドエフェクタを備える外科用器具。発射部材が、開始位置と終了位置との間で第1及び第2の顎部のうちの少なくとも1つの中で選択的に軸線方向に移動するように、移動可能に支持される。発射部材は、本体部分と、本体部分から突出し、第1の顎部と摺動可能に係合するように構成されている第1のフランジアセンブリとを備える。第2のフランジアセンブリは、本体部分から突出し、第2の顎部と摺動可能に係合するように構成されている。外科用器具はまた、外科用エンドエフェクタに操作可能に連結された細長いシャフトアセンブリを備える。細長いシャフトアセンブリは、発射部材と操作可能にインターフェース接続して、発射部材を開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動させる発射システムを備える。閉鎖システムは、第2の顎部と操作可能にインターフェース接続して、発射システム及び発射部材を作動させることなく、開放位置と閉鎖位置との間で第2の顎部を動かす。
実施例102:細長いシャフトアセンブリはシャフト軸線を画定し、固定枢動軸線がシャフト軸線を横断する、実施例101の外科用器具。
実施例103:閉鎖システムが第2の顎部に閉鎖運動を適用する時に、閉鎖システムが第2の顎部にカム係合するように構成されている、実施例101又は102の外科用器具。
実施例104:第2の顎部が、上に第1のカム表面を備え、閉鎖システムが、第2の顎部に対して選択的に軸線方向に移動するように支持された軸線方向に移動可能な閉鎖部材を備える、実施例103の外科用器具。閉鎖部材は、第1のカム表面とカム係合するように構成されている第2のカム表面を備える。
実施例105:第2の顎部が、枢動軸線を中心にして枢動可能に第1の顎部に連結された取り付け部分を備える、実施例102の外科用器具。取り付け部分は、上に第1のカム表面を含む。
実施例106:軸線方向に移動可能な閉鎖部材及び取り付け部分は、両者の間に、発射部材が開始位置にある時に発射部材の少なくとも一部分が支持される、実施例101、102、103、104又は105の外科用器具。
実施例107:閉鎖部材が、外側表面及び内側表面を画定する閉鎖本体を備える、実施例104の外科用器具。閉鎖本体は、外側表面と内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、外側表面と内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを更に画定し、上壁厚さが下壁厚さとは異なり、第2のカム表面が、第1のカム表面と選択的にカム接触するように上部分に形成されている。
実施例108:外側表面が、第1の中心軸線からの第1の径方向距離にあり、内側表面が、第1の中心軸線からオフセットされた第2の中心軸線から第2の径方向距離にある、実施例107の外科用器具。
実施例109:上壁厚さが下壁厚さよりも厚い、実施例107の外科用器具。
実施例110:閉鎖部材が、上部分と下部分との間に延在する、直径方向に対向する側壁部分を更に備え、側壁部分がそれぞれ、上壁厚さ及び下壁厚さとは異なる側壁厚さを有する、実施例107の外科用器具。
実施例111:側壁厚さが、上壁厚さ及び下壁厚さよりも厚い、実施例110の外科用器具。
実施例112:各側壁部分のそれぞれが内側側壁を画定し、側壁部分のうちの一方の内側側壁が、側壁部分の他方の内側側壁に平行である、実施例110の外科用器具。
実施例113:閉鎖部材が中空であり、第2の顎部の取り付け部分を内部に受容するように構成されている、実施例104、106又は107の外科用器具。
実施例114:第1の顎部がチャネルを備え、第2の顎部がアンビルを備える、実施例101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112又は113の外科用器具。
実施例115:発射部材が、本体部分上に組織切断表面を更に備える、実施例101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113又は114の外科用器具。
実施例116:第1の顎部と、第1の顎部に対して移動可能に支持され、開放位置と閉鎖位置との間で、固定枢動軸線を中心として、第1の顎部に対して選択的に枢動移動するようになっている第2の顎部と、を備えるエンドエフェクタを備える外科用器具。発射部材が、第1の顎部及び第2の顎部のうちの少なくとも1つの中を、開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動するように、移動可能に支持される。発射部材は、本体部分と、本体部分から突出し、第1の顎部と摺動可能に係合するように構成されている第1のフランジアセンブリとを備える。第2のフランジアセンブリは、本体部分から突出し、第2の顎部と摺動可能に係合するように構成されている。細長いシャフトアセンブリが、外科用エンドエフェクタに操作可能に連結され、発射部材を、開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動させるための発射手段と、発射手段を作動させることなく、第2の顎部を開放位置と閉鎖位置との間で動かすための閉鎖手段とを備える。
実施例117:細長いシャフトアセンブリがシャフト軸線を画定し、固定枢動軸線がシャフト軸線を横断する、実施例116の外科用器具。
実施例118:第1の顎部がチャネルを備え、第2の顎部がアンビルを備える、実施例116又は117の外科用器具。
実施例119:外科用ステープルカートリッジを、内部に操作可能に支持するように構成されている細長いチャネルを備える外科用器具。アンビルが、開放位置と閉鎖位置との間で、固定枢動軸線を中心として、細長いチャネルに対して選択的に枢動移動するように細長いチャネルに対して移動可能に支持される。発射部材が、細長いチャネル内を、開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動するように移動可能に支持されている。発射部材は、本体部分と、本体部分から突出し、細長いチャネルと摺動可能に係合するように構成されている第1のフランジアセンブリとを備える。第2のフランジアセンブリが、本体部分から突出し、アンビルと摺動可能に係合するように構成されている。細長い発射バーが、本体部分に連結され、発射運動源によって自らに適用される発射運動に応じて、細長いチャネルに対して軸線方向に移動するように構成されている。閉鎖部材は、アンビルに対して、選択的な軸線方向移動可能に支持され、閉鎖運動源によってアンビルに適用された閉鎖運動に応じて、開放位置と閉鎖位置との間でアンビルを動かし、結果、アンビルは発射部材を移動することなく開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。
実施例120:発射部材は、本体部分上に組織切断表面を更に備える、実施例119の外科用器具。
本明細書で説明した外科用器具システムの多くは、電動モータにより動作するが、本明細書で説明した外科用器具システムは、任意の好適な方式で動作することができる。様々な事例において、本明細書で説明した外科用器具システムは、例えば、手動操作トリガーにより動作することができる。ある特定の例において、本明細書に開示されるモータは、ロボット制御システムの部分を備えてもよい。更に、本明細書に開示されるエンドエフェクタ及び/又は工具アセンブリのいずれもロボット手術器具システムと共に利用することができる。例えば、米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」(現在は米国特許第9,072,535号)は、ロボット外科用器具システムのいくつかの例をより詳細に開示している。
本明細書で説明した外科用器具システムは、ステープルの配備及び変形と関連させて説明されているが、本明細書で説明した実施形態は、これに限定されない。ステープル以外の締結具、例えばクランプ又はタックなどを配備する、様々な実施形態も想到される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するように構成された電極を備え得る。また例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。
以下の開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-1995年4月4日に発行された米国特許第5,403,312号、発明の名称「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」、
-2006年2月21日に発行された米国特許第7,000,818号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、
-2008年9月9日に発行された米国特許第7,422,139号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」、
-2008年12月16日に発行された米国特許第7,464,849号、発明の名称「ELECTRO-MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」、
-2010年3月2日に発行された米国特許第7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」、
-2010年7月13日に発行された米国特許第7,753,245号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
2013年3月12日に発行された米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、
-米国特許出願第11/343,803号、名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」、現在は、米国特許第7,845,537号として発行されている文献、
-2008年2月14日に出願された米国特許出願第12/031,573号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」、
-2008年2月15日に出願された米国特許出願第12/031,873号、名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許第7,980,443号として発行されている文献、
-米国特許出願第12/235,782号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,210,411号として発行されている文献、
-米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在は米国特許第8,608,045号として発行されている文献、
-2009年12月24日に出願された米国特許出願第12/647,100号、名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」、現在は、米国特許第8,220,688号として発行されている文献、
-2012年9月29日に出願された米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、現在は米国特許第8,733,613号として発行されている文献、
-2011年2月28日に出願された米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,561,870号として発行されている文献、
-米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号として発行されている文献、
-2012年6月15日出願の米国特許出願第13/524,049号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は、米国特許第9,101,358号として発行されている文献、
-2013年3月13日に出願された米国特許出願第13/800025号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」であって、現在は、米国特許出願公開第2014/9,345,481号として公開されている文献、
-2013年3月13日に出願された米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号として発行されている文献、
-2006年1月31日に出願された米国特許出願公開第2007/0175955号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」、及び、
-2010年4月22日に出願された米国特許出願公開第2010/0264194号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」、現在は米国特許第8,308,040号として発行されている文献。
特定の実施形態と共に本明細書で様々な器具について説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。特定の特徴、構造、又は特性を、1つ以上の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせることもできる。かくして、一実施形態に関して図示又は説明されている特定の特徴、構造、又は特性は、無制限に1つ以上の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と全体、又は、部分的に組み合わせてもよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。更に、様々な実施形態に従って、所与の機能(複数可)を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変形形態を全て包含することが意図される。
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、デバイスは少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整には、デバイスの分解工程、それに続くデバイスの特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後のデバイスの再組み立て工程の任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。具体的には、再調整の施設及び/又は外科チームは、デバイスを分解することができ、デバイスの特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、デバイスをその後の使用のために再組み立てすることができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用できることを理解するであろう。このような技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
本明細書に開示のデバイスは、手術前に処理され得る。最初に、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで、器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなど、閉鎖され密封された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、γ線、X線、及び/又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置くことができる。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。次いで、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管することができる。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。デバイスはまた、β線、γ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるが、これらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて滅菌され得る。
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、又は適合を包含するものとする。
その全体又は部分において本明細書に援用されたものとする全ての特許、刊行物、又はその他の開示物は、援用される資料が本開示に記載される既存の定義、記述、又はその他の開示内容と矛盾しない範囲においてのみ本明細書に援用されるものとする。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参考により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は本明細書に参照として組み込まれるものとするが、参照内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、参照されるものとする。
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具であって、
外科用エンドエフェクタであって、
第1の顎部と、
前記第1の顎部に対して移動可能に支持される第2の顎部であって、開放位置と閉鎖位置との間で固定枢動軸線を中心として前記第1の顎部に対して選択的に枢動移動するようになっている第2の顎部と、
開始位置と終了位置との間で前記第1及び第2の顎部のうちの少なくとも1つの中で選択的に軸線方向に移動するように移動可能に支持された発射部材であって、
本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記第1の顎部と摺動可能に係合するように構成されている第1のフランジアセンブリと、
前記本体部分から突出し、前記第2の顎部と摺動可能に係合するように構成されている第2のフランジアセンブリと、を備える発射部材と、を備える外科用エンドエフェクタを備え、前記外科用器具は、
前記外科用エンドエフェクタに操作可能に連結された細長いシャフトアセンブリであって、
前記発射部材と操作可能にインターフェース接続して、前記発射部材を前記開始位置と前記終了位置との間で選択的に軸線方向に移動させる発射システムと、
前記第2の顎部と操作可能にインターフェース接続して、前記発射システム及び前記発射部材を作動させることなく、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記第2の顎部を動かす閉鎖システムと、を備える細長いシャフトアセンブリ、を更に備える外科用器具。
(2) 前記細長いシャフトアセンブリがシャフト軸線を画定し、前記固定枢動軸線が前記シャフト軸線を横断する、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 前記閉鎖システムが前記第2の顎部に閉鎖運動を適用する時に、前記閉鎖システムが前記第2の顎部にカム係合するように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(4) 前記第2の顎部が、上に第1のカム表面を備え、
前記閉鎖システムが、前記第2の顎部に対して選択的に軸線方向に移動するように支持された軸線方向に移動可能な閉鎖部材を備え、前記閉鎖部材が、前記第1のカム表面とカム係合するように構成されている第2のカム表面を備える、実施態様3に記載の外科用器具。
(5) 前記第2の顎部が、前記枢動軸線を中心にして枢動可能に前記第1の顎部に連結された取り付け部分を備え、前記取り付け部分が、前記第1のカム表面を上に含む、実施態様4に記載の外科用器具。
(6) 前記軸線方向に移動可能な閉鎖部材及び前記取り付け部分は両者の間に、前記発射部材が前記開始位置にある時に前記発射部材の少なくとも一部分が支持される、発射部材停止領域を画定する、実施態様5に記載の外科用器具。
(7) 前記閉鎖部材が、外側表面及び内側表面を画定する閉鎖本体を備え、前記閉鎖本体が、前記外側表面と前記内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、前記外側表面と前記内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを更に画定し、
前記上壁厚さが前記下壁厚さとは異なり、
前記第2のカム表面が、前記第1のカム表面と選択的にカム接触するように前記上部分に形成されている、実施態様4に記載の外科用器具。
(8) 前記外側表面が、第1の中心軸線からの第1の径方向距離にあり、前記内側表面が、前記第1の中心軸線からオフセットされた第2の中心軸線から第2の径方向距離にある、実施態様7に記載の外科用器具。
(9) 前記上壁厚さが、前記下壁厚さよりも厚い、実施態様7に記載の外科用器具。
(10) 前記閉鎖部材が、前記上部分と前記下部分との間に延在する、直径方向に対向する側壁部分を更に備え、
前記側壁部分がそれぞれ、前記上壁厚さ及び前記下壁厚さとは異なる側壁厚さを有する、実施態様7に記載の外科用器具。
(11) 前記側壁厚さが、前記上壁厚さ及び前記下壁厚さよりも厚い、実施態様10に記載の外科用器具。
(12) 前記側壁部分のそれぞれが内側側壁を画定し、前記側壁部分のうちの一方の前記内側側壁が、前記側壁部分の他方の前記内側側壁に平行である、実施態様10に記載の外科用器具。
(13) 前記閉鎖部材が中空であり、前記第2の顎部の取り付け部分を内部に受容するように構成されている、実施態様4に記載の外科用器具。
(14) 前記第1の顎部がチャネルを備え、
前記第2の顎部がアンビルを備える、実施態様1に記載の外科用器具。
(15) 前記発射部材が、前記本体部分上に組織切断表面を更に備える、実施態様1に記載の外科用器具。
(16) 外科用器具であって、
外科用エンドエフェクタであって、
第1の顎部と、
前記第1の顎部に対して移動可能に支持される第2の顎部であって、開放位置と閉鎖位置との間で、固定枢動軸線を中心として、前記第1の顎部に対して選択的に枢動移動するようになっている第2の顎部と、
前記第1の顎部及び前記第2の顎部のうちの少なくとも1つの中を、開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動するように、移動可能に支持される発射部材であって、
本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記第1の顎部と摺動可能に係合するように構成されている第1のフランジアセンブリと、
前記本体部分から突出し、前記第2の顎部と摺動可能に係合するように構成されている第2のフランジアセンブリと、を備える発射部材と、を備える外科用エンドエフェクタを備え、前記外科用器具は、
前記外科用エンドエフェクタに操作可能に連結されている細長いシャフトアセンブリであって、
前記発射部材を、前記開始位置と前記終了位置との間で選択的に軸線方向に移動させるための発射手段と、
前記発射手段を作動させることなく、前記第2の顎部を、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で動かすための閉鎖手段と、を備える細長いシャフトアセンブリ、を更に備える外科用器具。
(17) 前記細長いシャフトアセンブリが、シャフト軸線を画定し、
前記固定枢動軸線が、前記シャフト軸線を横断する、実施態様16に記載の外科用器具。
(18) 前記第1の顎部がチャネルを備え、
前記第2の顎部がアンビルを備える、実施態様16に記載の外科用器具。
(19) 外科用器具であって、
外科用ステープルカートリッジを内部に操作可能に支持するように構成されている細長いチャネルと、
開放位置と閉鎖位置との間で、固定枢動軸線を中心として、前記細長いチャネルに対して選択的に枢動移動するように、前記細長いチャネルに対して移動可能に支持されたアンビルと、
前記細長いチャネル内を、開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動するように移動可能に支持された発射部材であって、
本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記細長いチャネルと摺動可能に係合するように構成されている第1のフランジアセンブリと、
前記本体部分から突出し、前記アンビルと摺動可能に係合するように構成されている第2のフランジアセンブリと、を備える発射部材と、を備え、前記外科用器具は、
前記本体部分に連結された細長い発射バーであって、発射運動源によって自らに適用される発射運動に応じて、前記細長いチャネルに対して軸線方向に移動するように構成されている細長い発射バーと、
前記アンビルに対して選択的に軸線方向に移動するように支持された閉鎖部材であって、閉鎖運動源によって自らに適用される閉鎖運動に応じて前記開放位置と閉鎖位置との間で前記アンビルを動かし、結果、前記アンビルは前記発射部材を移動することなく開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である、閉鎖部材と、を更に備える外科用器具。
(20) 前記発射部材が、前記本体部分上に組織切断表面を更に備える、実施態様19に記載の外科用器具。

Claims (17)

  1. 外科用器具であって、
    外科用エンドエフェクタであって、
    第1の顎部と、
    前記第1の顎部に対して移動可能に支持される第2の顎部であって、開放位置と閉鎖位置との間で固定枢動軸線を中心として前記第1の顎部に対して選択的に枢動移動するようになっている第2の顎部と、
    開始位置と終了位置との間で前記第1及び第2の顎部のうちの少なくとも1つの中で選択的に軸線方向に移動するように移動可能に支持された発射部材であって、
    本体部分と、
    前記本体部分から突出し、前記第1の顎部と係合するように構成されている第1のフランジアセンブリと、
    前記本体部分から突出し、前記第2の顎部と係合するように構成されている第2のフランジアセンブリと、を備える発射部材と、を備える外科用エンドエフェクタを備え、前記外科用器具は、
    前記外科用エンドエフェクタに操作可能に連結された細長いシャフトアセンブリであって、
    前記発射部材と操作可能にインターフェース接続して、前記発射部材を前記開始位置と前記終了位置との間で選択的に軸線方向に移動させる発射システムと、
    前記第2の顎部と操作可能にインターフェース接続して、前記発射システム及び前記発射部材を作動させることなく、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記第2の顎部を動かす閉鎖システムと、を備える細長いシャフトアセンブリ、を更に備え、
    前記細長いシャフトアセンブリが軸線方向に延在するシャフト軸線を画定し、
    前記閉鎖システムが前記第2の顎部に閉鎖運動を適用する時に、前記閉鎖システムが前記第2の顎部にカム係合するように構成され、
    前記第2の顎部が、上に第1のカム表面を備え、
    前記閉鎖システムが、前記第2の顎部に対して選択的に軸線方向に移動するように支持された軸線方向に移動可能な閉鎖部材を備え、
    前記閉鎖部材が、前記第1のカム表面とカム係合するように構成されている第2のカム表面を備え、
    前記閉鎖部材が、外側表面及び内側表面を画定する閉鎖本体を備え、前記閉鎖本体が、前記外側表面と前記内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、前記外側表面と前記内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを更に画定し、
    前記上壁厚さが前記下壁厚さとは異な
    前記第2のカム表面が、前記第1のカム表面と選択的にカム接触するように前記上部分に形成されている、外科用器具。
  2. 前記固定枢動軸線が前記シャフト軸線を横断する、請求項1に記載の外科用器具。
  3. 前記第2の顎部が、前記固定枢動軸線を中心にして枢動可能に前記第1の顎部に連結された取り付け部分を備え、前記取り付け部分が、前記第1のカム表面を上に含む、請求項に記載の外科用器具。
  4. 前記閉鎖部材及び前記取り付け部分は両者の間に、前記発射部材が前記開始位置にある時に前記発射部材の少なくとも一部分が支持される、発射部材停止領域を画定する、請求項に記載の外科用器具。
  5. 前記外側表面が、第1の中心軸線からの第1の径方向距離にあり、前記内側表面が、前記第1の中心軸線からオフセットされた第2の中心軸線から第2の径方向距離にある、請求項に記載の外科用器具。
  6. 前記上壁厚さが、前記下壁厚さよりも厚い、請求項に記載の外科用器具。
  7. 前記閉鎖部材が、前記上部分と前記下部分との間に延在する、直径方向に対向する側壁部分を更に備え、
    前記側壁部分がそれぞれ、前記上壁厚さ及び前記下壁厚さとは異なる側壁厚さを有する、請求項に記載の外科用器具。
  8. 前記側壁厚さが、前記上壁厚さ及び前記下壁厚さよりも厚い、請求項に記載の外科用器具。
  9. 前記側壁部分のそれぞれが内側側壁を画定し、前記側壁部分のうちの一方の前記内側側壁が、前記側壁部分の他方の前記内側側壁に平行である、請求項に記載の外科用器具。
  10. 前記閉鎖部材が中空であり、前記第2の顎部の取り付け部分を内部に受容するように構成されている、請求項に記載の外科用器具。
  11. 前記第1の顎部がチャネルを備え、
    前記第2の顎部がアンビルを備える、請求項1に記載の外科用器具。
  12. 前記発射部材が、前記本体部分上に組織切断表面を更に備える、請求項1に記載の外科用器具。
  13. 外科用器具であって、
    外科用エンドエフェクタであって、
    第1の顎部と、
    前記第1の顎部に対して移動可能に支持される第2の顎部であって、開放位置と閉鎖位置との間で、固定枢動軸線を中心として、前記第1の顎部に対して選択的に枢動移動するようになっている第2の顎部と、
    前記第1の顎部及び前記第2の顎部のうちの少なくとも1つの中を、開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動するように、移動可能に支持される発射部材であって、
    本体部分と、
    前記本体部分から突出し、前記第1の顎部と係合するように構成されている第1のフランジアセンブリと、
    前記本体部分から突出し、前記第2の顎部と係合するように構成されている第2のフランジアセンブリと、を備える発射部材と、を備える外科用エンドエフェクタを備え、前記外科用器具は、
    前記外科用エンドエフェクタに操作可能に連結されている細長いシャフトアセンブリであって、
    前記発射部材を、前記開始位置と前記終了位置との間で選択的に軸線方向に移動させるための発射手段と、
    前記発射手段を作動させることなく、前記第2の顎部を、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で動かすための閉鎖手段と、を備える細長いシャフトアセンブリ、を更に備え、
    前記細長いシャフトアセンブリが軸線方向に延在するシャフト軸線を画定し、
    前記閉鎖手段が前記第2の顎部に閉鎖運動を適用する時に、前記閉鎖手段が前記第2の顎部にカム係合するように構成され、
    前記第2の顎部が、上に第1のカム表面を備え、
    前記閉鎖手段が、前記第2の顎部に対して選択的に軸線方向に移動するように支持された軸線方向に移動可能な閉鎖部材を備え、
    前記閉鎖部材が、前記第1のカム表面とカム係合するように構成されている第2のカム表面を備え、
    前記閉鎖部材が、外側表面及び内側表面を画定する閉鎖本体を備え、前記閉鎖本体が、前記外側表面と前記内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、前記外側表面と前記内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを更に画定し、
    前記上壁厚さが前記下壁厚さとは異な
    前記第2のカム表面が、前記第1のカム表面と選択的にカム接触するように前記上部分に形成されている、外科用器具。
  14. 前記固定枢動軸線が、前記シャフト軸線を横断する、請求項13に記載の外科用器具。
  15. 前記第1の顎部がチャネルを備え、
    前記第2の顎部がアンビルを備える、請求項13に記載の外科用器具。
  16. 外科用器具であって、
    外科用ステープルカートリッジを内部に操作可能に支持するように構成されている細長いチャネルと、
    開放位置と閉鎖位置との間で、固定枢動軸線を中心として、前記細長いチャネルに対して選択的に枢動移動するように、前記細長いチャネルに対して移動可能に支持されたアンビルと、
    前記細長いチャネル内を、開始位置と終了位置との間で選択的に軸線方向に移動するように移動可能に支持された発射部材であって、
    本体部分と、
    前記本体部分から突出し、前記細長いチャネルと係合するように構成されている第1のフランジアセンブリと、
    前記本体部分から突出し、前記アンビルと係合するように構成されている第2のフランジアセンブリと、を備える発射部材と、を備え、前記外科用器具は、
    前記細長いチャネルおよび前記アンビルに操作可能に連結されている細長いシャフトアセンブリであって、
    前記本体部分に連結された細長い発射バーであって、発射運動源によって自らに適用される発射運動に応じて、前記細長いチャネルに対して軸線方向に移動するように構成されている細長い発射バーと、
    前記アンビルに対して選択的に軸線方向に移動するように支持された軸線方向に移動可能な閉鎖部材であって、閉鎖運動源によって自らに適用される閉鎖運動に応じて前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記アンビルを動かし、結果、前記アンビルは前記発射部材を移動することなく開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である、閉鎖部材と、を備える細長いシャフトアセンブリ、を更に備え、
    前記細長いシャフトアセンブリが軸線方向に延在するシャフト軸線を画定し、
    前記閉鎖部材が前記アンビルに閉鎖運動を適用する時に、前記閉鎖部材が前記アンビルにカム係合するように構成され、
    前記アンビルが、上に第1のカム表面を備え、
    前記閉鎖部材が、前記第1のカム表面とカム係合するように構成されている第2のカム表面を備え、
    前記閉鎖部材が、外側表面及び内側表面を画定する閉鎖本体を備え、前記閉鎖本体が、前記外側表面と前記内側表面との間の上壁厚さを有する上部分と、前記外側表面と前記内側表面との間の下壁厚さを有する下部分とを更に画定し、
    前記上壁厚さが前記下壁厚さとは異な
    前記第2のカム表面が、前記第1のカム表面と選択的にカム接触するように前記上部分に形成されている、外科用器具。
  17. 前記発射部材が、前記本体部分上に組織切断表面を更に備える、請求項16に記載の外科用器具。
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