JP7158093B1 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】医療機関または介護施設の利益の最大化を図ること。【解決手段】医療機関または介護施設で行われる可能性のある複数の診療行為のそれぞれに対して、疾病分類コードと、診療報酬項目と、診療報酬点数と、診療報酬点数を請求するための施設についての施設基準と、診療報酬点数を請求するための患者に関する算定要件と、を関連付けて記憶する記憶部と、医療機関または介護施設で行われた診療行為についての複数のレセプトデータから、疾病分類コードを抽出する抽出部と、抽出部が抽出した疾病分類コードを用いて記憶部を参照し、算定可能な診療報酬点数の理論値を算出する算出部と、医療機関または介護施設で行われた診療行為について請求した診療報酬点数と、理論値と、を対比して表示する表示制御部と、を備えた情報処理装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
上記技術分野において、特許文献には、医療機関において診療報酬請求が適切に行われているかをチェックする技術が開示されている。
特開2003-108662号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、医療機関で行われる特定の診療報酬項目について報酬の適切さをチェックする仕組みに過ぎず、医療機関または介護施設の利益の最大化を図るものではなかった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
医療機関または介護施設で行われる可能性のある複数の診療行為のそれぞれに対して、疾病分類コードと、診療報酬項目と、診療報酬点数と、前記診療報酬点数を請求するための施設についての施設基準と、前記診療報酬点数を請求するための患者に関する算定要件と、を関連付けて記憶する記憶部と、
疾病分類コードを入力して前記記憶部を参照し、算定可能な診療報酬点数の理論値を算出する算出部と、
前記医療機関または介護施設で行われた診療行為について請求した診療報酬点数と、前記理論値と、を対比して表示する表示制御部と、
を備えた情報処理装置である。
本発明によれば、医療機関または介護施設の利益の最大化を図ることができる。
第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 診療報酬について説明する図である。 第2実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る情報処理装置の記憶部の構成を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理装置の記憶部の構成を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理装置の表示例を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理装置の処理の流れを説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る情報処理装置の施設基準の判定処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る情報処理装置の理論値の算出方法の一例を説明する図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、医療機関または介護施設で行われる診療行為に対する報酬を評価するための装置である。
図1に示すように、情報処理装置100は、記憶部101と抽出部102と算出部103と表示制御部104とを含む。
記憶部101は、医療機関または介護施設110で行われる可能性のある複数の診療行為のそれぞれに対して、疾病分類コードと、診療報酬項目と、診療報酬点数と、施設基準と、算定要件とを関連付けて記憶する。施設基準は、診療報酬点数を請求するための施設について要求される基準であり、算定要件は、診療報酬点数を請求するための患者に関する条件である。疾病分類コードとは、患者の状態を分類するコードを広く意味するものであり、ICDコードや傷病コードやいわゆる施設基準コードなども含む概念である。
抽出部102は、医療機関または介護施設110で行われた過去の診療行為についての複数のレセプトデータ120から、診療報酬項目121と疾病分類コード122を抽出する。
算出部103は、抽出部102が抽出した疾病分類コード122を用いて記憶部101を参照し、施設基準123と算定要件124と報酬点数125を導き出し、算定可能な診療報酬点数の理論値131を算出する。
表示制御部104は、医療機関または介護施設110で行われた過去の診療行為について請求した診療報酬点数141と、理論値142と、を対比して表示する。
以上の構成によれば、医療機関または介護施設において、実際に請求した報酬点数と、その理論値とを容易にかつ精度良く比較して、利益の最大化を図るための方策について検討することが容易になる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る情報処理装置について、図2以降を用いて説明する。 (診療報酬について)
情報処理装置の構成について説明する前に、医療機関または介護施設で行われる行為に対して算出される報酬について説明する。
本実施形態では、日本の厚生労働省が定めた「医科診療報酬点数表」に規定されているいわゆる診療報酬について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。診療報酬とは、保険医療機関および保険薬局が保険医療サービスに対する対価として保険者から受け取る報酬である。厚生労働大臣が中央社会保険医療協議会(中医協)の議論を踏まえ決定(厚生労働大臣告示)している。
診療報酬は、技術・サービスの評価と物の価格評価とを考慮して定められており(医薬品については薬価基準で価格を定める)、診療報酬点数表では、個々の技術、サービスを点数化(1点10円)して評価している(告示に記載)。点数表の種類としては、医科、歯科、調剤がある。病院の収入は「患者数」×「単価」となっていますが、単価は診療報酬によってコントロールされている。
医科診療報酬は、約1,700の区分に分類されており、薬価収載品目数は約14,000品目(薬価:医薬品の保険償還価格)である。医科診療報酬点数表は、大きく、「基本診療料」と「特掲診療料」と「介護老人保健施設入所者に係る診療料」に分けられている。
基本診療料は、「初診料」「再診料」「入院基本料」「入院基本料等加算」「特定入院料」「短期滞在手術等基本料」に分類される。特掲診療料は、「医学管理等」「在宅医療」「検査」「画像診断」「投薬」「注射」「リハビリテーション」「精神科専門療法」「処置」「手術」「麻酔」「放射線治療」「病理診断」に分類される。
各分類に含まれる行為に対してどのような点数を請求できるかについては、告示および通知により、細かく施設基準および算定要件が決められている。
算定要件とは、上述の「医科診療報酬点数表」の中に点数とともに記載されている要件である。
施設基準とは、診療報酬を算定する際に、保険医療機関が満たすべき人員や設備である。診療報酬点数表とは別の厚生労働大臣告示によって定められ、また細かい取扱いが通知で示されている。
図2に示すように、まず診療報酬を算定する場合には、その診療報酬項目200に対応して定められた施設基準201を満たす必要がある。施設基準を満たさない場合には、算定要件を検討するまでもなく、診療報酬点数を請求することができない。施設基準201は具体的には、人員基準211と設備基準212を含む。施設基準を満たして初めて算定要件202の検討に移る。算定要件202は、基本要件221と除外要件222とを含む。
例えば、保険医療機関において初診を行った場合の初診料は原則として288点だが、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、情報通信機器を用いた初診を行った場合には、251点を算定する。
さらに診療報酬項目200に対して、算定要件202に加えて、加算項目210(および加算点数)が規定されている。
診療対象の患者が6歳未満であれば、乳幼児加算としてこれに75点を加算する。また、診療時間外や休日や深夜に初診を行った場合には、時間外加算、休日加算または深夜加算として、それぞれ85点、250点または480点(6歳未満の乳幼児の場合にあっては、それぞれ200点、365点または695点)を所定点数に加算する。ただし、専ら夜間における救急医療の確保のために設けられている保険医療機関にあっては、夜間であって別に厚生労働大臣が定める時間において初診を行った場合は、230点(6歳未満の乳幼児の場合にあっては、345点)を所定点数に加算する。また、小児科を標榜する保険医療機関にあっては、夜間であって別に厚生労働大臣が定める時間、休日または深夜(当該保険医療機関が表示する診療時間内の時間に限る。)において6歳未満の乳幼児に対して初診を行った場合は、それぞれ200点、365点または695点を所定点数に加算する。
診療報酬点数は1点×10円で請求される。上記のように報酬点数は、非常に細かくかつ難解な表現で計算方法が定められており、かつ、約2年に一度改定が行われる。
(令和4年診療報酬点数表 抜粋)
さらに、例えば、患者に脳血管疾患等リハビリを提供する場合、以下の通り施設基準が告示および通知により定められているが、それぞれ粒度が異なるため、判定が難しい。
(告示による脳血管疾患等リハビリテーション料の施設基準)
イ 心大血管疾患リハビリテーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料または呼吸器リハビリテーション料を担当する専任の常勤医師がそれぞれ適切に配置されていること。
ロ 心大血管疾患リハビリテーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料または呼吸器リハビリテーション料を担当する常勤の看護師、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士がそれぞれ適切に配置されていること。
ハ 心大血管疾患リハビリテーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料または呼吸器リハビリテーション料を行うにつきそれぞれ十分な施設を有していること。
ニ 心大血管疾患リハビリテーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料または呼吸器リハビリテーション料を行うにつきそれぞれ必要な器械・器具が具備されていること。
これに対し、「特掲診療料の施設基準等およびその届出に関する手続きの取扱いについて」という厚生労働省からの通知中の「別添1 特掲診療料の施設基準等」において、より具体的に以下のように施設基準が明確に定められている(一部抜粋)。
『 第40 脳血管疾患等リハビリテーション料(I)
1 脳血管疾患等リハビリテーション料(I)に関する施設基準
(1) 当該保険医療機関において、専任の常勤医師が2名以上勤務していること。ただし、そのうち1名は、脳血管疾患等のリハビリテーション医療に関する3年以上の臨床経験または脳血管疾患等のリハビリテーション医療に関する研修会、講習会の受講歴(または講師歴)を有すること。なお、週3日以上常態として勤務しており、かつ、所定労働時間が週 22 時間以上の勤務を行っている専任の非常勤医師を2名以上組み合わせることにより、常勤医師の勤務時間帯と同じ時間帯にこれらの非常勤医師が配置されている場合には、当該医師の実労働時間を常勤換算し常勤医師数に算入することができる。ただし、脳血管疾患等のリハビリテーション医療に関する3年以上の臨床経験または脳血管疾患等のリハビリテーション医療に関する研修会、講習会の受講歴(または講師歴)を有する常勤医師についてこれらの非常勤医師による常勤換算を行う場合にあっては、当該経験または受講歴(または講師歴)を有する非常勤医師に限る。
(2) 次のアからエまでを全て満たしていること。
ア 専従の常勤理学療法士が5名以上勤務していること。ただし、ADL維持向上等体制加算、回復期リハビリテーション病棟入院料および地域包括ケア病棟入院料を算定する病棟ならびに地域包括ケア入院医療管理料を算定する病室を有する病棟における常勤理学療法士との兼任はできないが、廃用症候群リハビリテーション料(I)、(II)または(III)、運動器リハビリテーション料(I)、(II)または(III)、呼吸器リハビリテーション料(I)または(II)、障害児(者)リハビリテーション料およびがん患者リハビリテーション料における常勤理学療法士との兼任は可能であること。
イ 専従の常勤作業療法士が3名以上勤務していること。ただし、ADL維持向上等体制加算、回復期リハビリテーション病棟入院料および地域包括ケア病棟入院料を算定する病棟ならびに地域包括ケア入院医療管理料を算定する病室を有する病棟における常勤作業療法士との兼任はできないが、廃用症候群リハビリテーション料(I)、(II)または(III)、運動器リハビリテーション料(I)、(II)または(III)、呼吸器リハビリテーション料(I)または(II)、障害児(者)リハビリテーション料およびがん患者リハビリテーション料における常勤作業療法士との兼任は可能であること。
ウ 言語聴覚療法を行う場合は、専従の常勤言語聴覚士が1名以上勤務していること。なお、第7部リハビリテーション第1節の各項目のうち専従の常勤言語聴覚士を求める別の項目について、別に定めがある場合を除き、兼任は可能であること。
エ アからウまでの専従の従事者が合わせて 10 名以上勤務すること。なお、当該保険医療機関において、疾患別リハビリテーション(心大血管疾患リハビリテーションを除く。)、障害児(者)リハビリテーションおよびがん患者リハビリテーションが行われる時間が当該保険医療機関の定める所定労働時間に満たない場合には、当該リハビリテーションの実施時間以外に他の業務に従事することは差し支えない。なお、週3日以上常態として勤務しており、かつ、所定労働時間が週 22 時間以上の勤務を行っている専従の非常勤理学療法士、非常勤作業療法士または非常勤言語聴覚士をそれぞれ2名以上組み合わせることにより、常勤理学療法士、常勤作業療法士または常勤言語聴覚士の勤務時間帯と同じ時間帯にこれらの非常勤理学療法士、非常勤作業療法士または非常勤言語聴覚士がそれぞれ配置されている場合には、これらの非常勤理学療法士、非常勤作業療法士または非常勤言語聴覚士の実労働時間を常勤換算し常勤理学療法士数、常勤作業療法士数または常勤言語聴覚士数にそれぞれ算入することができる。ただし、常勤換算し常勤理学療法士数、常勤作業療法士数または常勤言語聴覚士数に算入することができるのは、常勤配置のうち理学療法士は4名、作業療法士は2名、言語聴覚士は1名までに限る。
オ 次の(イ)または(ロ)の要件を満たす場合であって、アからウまでの専従の従事者が疾患別リハビリテーションを提供すべき患者がいない時間帯には、脳血管疾患等リハビリテーションの実施時間中であっても、当該専従の従事者が、当該保険医療機関が行う通所リハビリテーションに従事しても差し支えない。
(イ) 疾患別リハビリテーション料の施設基準における専従の従事者以外の全ての理学療法士、作業療法士および言語聴覚士が、介護保険のリハビリテーションその他疾患別リハビリテーション以外の業務に従事していること。
(ロ) 当該保険医療機関に配置された全ての理学療法士、作業療法士および言語聴覚士が、いずれかの疾患別リハビリテーション料の施設基準における専従の従事者であること。
(3) 治療・訓練を十分実施し得る専用の機能訓練室(少なくとも、内法による測定で 160 平方メートル以上)を有していること。専用の機能訓練室は、当該療法を実施する時間帯以外の時間帯において、他の用途に使用することは差し支えない。また、専用の機能訓練室は、疾患別リハビリテーション、障害児(者)リハビリテーションまたはがん患者リハビリテーションを実施している時間帯において「専用」ということであり、疾患別リハビリテーション、障害児(者)リハビリテーションまたはがん患者リハビリテーションを同一の機能訓練室において同時に行うことは差し支えない。ただし、同一の時間帯において心大血管疾患リハビリテーションを行う場合にあっては、それぞれの施設基準を満たしていること。なお、言語聴覚療法を行う場合は、遮蔽等に配慮した専用の個別療法室(内法による測定で8平方メートル以上)1室以上を別に有していること。
(4) 当該療法を行うために必要な施設および器械・器具として、以下のものを具備していること。これらの器械等については、当該保険医療機関が、指定通所リハビリテーションを実施する場合であって、リハビリテーションの提供に支障が生じない場合に、指定通所リハビリテーション事業所の利用者が使用しても差し支えない。
歩行補助具、訓練マット、治療台、砂嚢などの重錘、各種測定用器具(角度計、握力計等)、血圧計、平行棒、傾斜台、姿勢矯正用鏡、各種車椅子、各種歩行補助具、各種装具(長・短下肢装具等)、家事用設備、各種日常生活動作用設備 等。ただし、言語聴覚療法を行う場合は、聴力検査機器、音声録音再生装置、ビデオ録画システム等を有すること。必要に応じ、麻痺側の関節の屈曲・伸展を補助し運動量を増加させるためのリハビリテーション用医療機器を備えること。
(5) 言語聴覚療法のみを実施する場合において、以下のアからエまでの基準を全て満たす場合は、上記基準にかかわらず、脳血管疾患等リハビリテーション料(I)の基準を満たすものとする。
ア 専任の常勤医師が1名以上勤務していること。なお、週3日以上常態として勤務しており、かつ、所定労働時間が週 22 時間以上の勤務を行っている専任の非常勤医師を2名以上組み合わせることにより、常勤医師の勤務時間帯と同じ時間帯にこれらの非常勤医師が配置されている場合には、当該基準を満たしていることとみなすことができる。
イ 専従の常勤言語聴覚士が3名以上勤務していること。なお、週3日以上常態として勤務しており、かつ、所定労働時間が週 22 時間以上の勤務を行っている専従の非常勤言語聴覚士を2名以上組み合わせることにより、常勤言語聴覚士の勤務時間帯と同じ時間帯にこれらの非常勤言語聴覚士が配置されている場合にはこれらの非常勤言語聴覚士の実労働時間を常勤換算し常勤言語聴覚士数に算入することができる。ただし、常勤換算し常勤言語聴覚士数に算入することができるのは、常勤配置のうち2名までに限る。
ウ 遮蔽等に配慮した専用の個別療法室(内法による測定で8平方メートル以上)を有していること。
エ 言語聴覚療法に必要な、聴力検査機器、音声録音再生装置、ビデオ録画システム等の器械・器具を具備していること。
(6) 平成26年3月31日において、現に当該リハビリテーション料の届出を行っている保険医療機関については、当該機能訓練室等の増築または全面的な改築を行うまでの間は、(3)および(5)の内法の規定を満たしているものとする。
(7) リハビリテーションに関する記録(医師の指示、実施時間、訓練内容、担当者等)は患者ごとに一元的に保管され、常に医療従事者により閲覧が可能であること。
(8) 定期的に担当の多職種が参加するカンファレンスが開催されていること。
(9) (2)のアからウまでの専従の従事者以外の理学療法士、作業療法士および言語聴覚士については、疾患別リハビリテーションに従事している時間帯を除き、当該保険医療機関が行う通所リハビリテーションに従事可能であること。』
(脳血管疾患等リハビリテーション料の算定要件)
一方、脳血管疾患等リハビリテーション料については以下のように算定要件および加算要件が規定されている。
『脳血管疾患等リハビリテーション料(I)(1単位) 245点
脳血管疾患等リハビリテーション料(II)(1単位) 200点
脳血管疾患等リハビリテーション料(III)(1単位) 100点
注1 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、別に厚生労働大臣が定める患者に対して個別療法であるリハビリテーションを行った場合に、当該基準に係る区分に従って、それぞれ発症、手術もしくは急性増悪または最初に診断された日から180日を限度として所定点数を算定する。ただし、別に厚生労働大臣が定める患者について、治療を継続することにより状態の改善が期待できると医学的に判断される場合その他の別に厚生労働大臣が定める場合には、180日を超えて所定点数を算定することができる。
注2 注1本文に規定する別に厚生労働大臣が定める患者であって入院中のものまたは入院中の患者以外の患者(脳卒中の患者であって、当該保険医療機関を退院したものまたは他の保険医療機関を退院したもの(区分番号A246の注4に掲げる地域連携診療計画加算を算定した患者に限る。)に限る。)に対してリハビリテーションを行った場合は、それぞれ発症、手術または急性増悪から30日を限度として、早期リハビリテーション加算として、1単位につき30点を所定点数に加算する。
注3 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、注1本文に規定する別に厚生労働大臣が定める患者であって入院中のものまたは入院中の患者以外の患者(脳卒中の患者であって、当該保険医療機関を退院したものまたは他の保険医療機関を退院したもの(区分番号A246の注4に掲げる地域連携診療計画加算を算定した患者に限る。)に限る。)に対してリハビリテーションを行った場合は、それぞれ発症、手術または急性増悪から14日を限度として、初期加算として、1単位につき45点をさらに所定点数に加算する。
注4 注1本文の規定にかかわらず、注1本文に規定する別に厚生労働大臣が定める患者であって、要介護被保険者等以外のものに対して、必要があってそれぞれ発症、手術もしくは急性増悪または最初に診断された日から180日を超えてリハビリテーションを行った場合は、1月13単位に限り、算定できるものとする。
注5 注1本文の規定にかかわらず、注1本文に規定する別に厚生労働大臣が定める患者であって、入院中の要介護被保険者等に対して、必要があってそれぞれ発症、手術もしくは急性増悪または最初に診断された日から180日を超えてリハビリテーションを行った場合は、1月13単位に限り、注1に規定する施設基準に係る区分に従い、次に掲げる点数を算定できるものとする。
イ 脳血管疾患等リハビリテーション料(I)(1単位) 147点
ロ 脳血管疾患等リハビリテーション料(II)(1単位) 120点
ハ 脳血管疾患等リハビリテーション料(III)(1単位) 60点
注6 注1本文に規定する別に厚生労働大臣が定める患者(要介護被保険者等に限る。)に対し、それぞれ発症、手術もしくは急性増悪または最初に診断された日から60日を経過した後に、引き続きリハビリテーションを実施する場合において、過去3月以内にH003-4に掲げる目標設定等支援・管理料を算定していない場合には、所定点数の100分の90に相当する点数により算定する。
注7 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、当該保険医療機関における診療報酬の請求状況、診療の内容に関するデータを継続して厚生労働省に提出している場合であって、注1本文に規定する別に厚生労働大臣が定める患者であって入院中の患者以外のものに対してリハビリテーションを行った場合は、リハビリテーションデータ提出加算として、月1回に限り50点を所定点数に加算する。
(基本要件:対象患者)
患者に関する要件は以下の通り定められている。「別表第九の五」は施設基準を定めたものであり、厚労省は、患者の病名等は、基本的に施設基準の一部として規定し、細かい部分は算定方法の留意事項として通知している。しかし、本明細書ではわかりやすいように便宜上、算定要件の一部としている。
別表第九の五:脳血管疾患等リハビリテーション料の対象患者
一 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血その他の急性発症した脳血管疾患またはその手術後の患者
二 脳腫瘍、脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍その他の急性発症した中枢神経疾患またはその手術後の患者
三 多発性神経炎、多発性硬化症、末梢神経障害その他の神経疾患の患者
四 パーキンソン病、脊髄小脳変性症その他の慢性の神経筋疾患の患者
五 失語症、失認および失行症ならびに高次脳機能障害の患者
六 難聴や人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を有する患者
七 顎・口腔の先天異常に伴う構音障害を有する患者
八 舌悪性腫瘍等の手術による構音障害を有する患者
九 リハビリテーションを要する状態の患者であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力および日常生活能力の低下を来しているもの(心大血管疾患リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料、呼吸器リハビリテーション料、障害児(者)リハビリテーション料またはがん患者リハビリテーション料の対象患者に該当するものを除く。)』
(診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知))
さらに上記の算定要件とは別に以下のような留意事項の通知もある。
『H001 脳血管疾患等リハビリテーション料
(1) 脳血管疾患等リハビリテーション料は、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届出を行った保険医療機関において算定するものであり、基本的動作能力の回復等を通して、実用的な日常生活における諸活動の自立を図るために、種々の運動療法、実用歩行訓練、日常生活活動訓練、物理療法、応用的動作能力、社会的適応能力の回復等を目的とした作業療法等を組み合わせて個々の症例に応じて行った場合または言語聴覚機能に障害を持つ患者に対して言語機能もしくは聴覚機能に係る訓練を行った場合に算定する。なお、マッサージや温熱療法などの物理療法のみを行った場合には第2章特掲診療料第9部処置の項により算定する。
(2) 脳血管疾患等リハビリテーション料の対象となる患者は、特掲診療料の施設基準等別表第九の五に掲げる患者であって、以下のいずれかに該当するものをいい、医師が脳血管疾患等リハビリテーションが必要であると認めるものである。
ア 急性発症した脳血管疾患またはその手術後の患者とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳外傷、脳炎、急性脳症(低酸素脳症等)、髄膜炎等のものをいう。
イ 急性発症した中枢神経疾患またはその手術後の患者とは、脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍、脳腫瘍摘出術などの開頭術後、てんかん重積発作等のものをいう。
ウ 神経疾患とは、多発性神経炎(ギランバレー症候群等)、多発性硬化症、末梢神経障害(顔面神経麻痺等)等をいう。
エ 慢性の神経筋疾患とは、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症)、遺伝性運動感覚ニューロパチー、末梢神経障害、皮膚筋炎、多発性筋炎等をいう。
オ 失語症、失認および失行症、高次脳機能障害の患者
カ 難聴や人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を有する患者とは、音声障害、構音障害、言語発達障害、難聴に伴う聴覚・言語機能の障害または人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を持つ患者をいう。
キ 顎・口腔の先天異常に伴う構音障害を有する患者
ク 舌悪性腫瘍等の手術による構音障害を有する患者
ケ リハビリテーションを要する状態であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力および日常生活能力の低下を来しているものとは、脳性麻痺等に伴う先天性の発達障害等の患者であって、治療開始時のFIM115 以下、BI85 以下の状態等のものをいう。
(3) 脳血管疾患等リハビリテーション料の所定点数には、徒手筋力検査およびその他のリハビリテーションに付随する諸検査が含まれる。
(4) 脳血管疾患等リハビリテーション料は、医師の指導監督の下、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士の監視下に行われたものについて算定する。また専任の医師が、直接訓練を実施した場合にあっても、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士が実施した場合と同様に算定できる。
(5) 脳血管疾患等リハビリテーション料を算定すべきリハビリテーションは、1人の従事者が1人の患者に対して重点的に個別的訓練を行う必要があると認められる場合であって、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士と患者が1対1で行うものとする。
なお、当該リハビリテーションの実施単位数は、従事者1人につき1日18単位を標準とし、週108単位までとする。ただし、1日24単位を上限とする。また、当該実施単位数は、他の疾患別リハビリテーションおよび集団コミュニケーション療法の実施単位数を合わせた単位数であること。この場合にあって、当該従事者が心大血管疾患リハビリテーションを実施する場合には、実際に心大血管疾患リハビリテーションに従事した時間 20 分を1単位とみなした上で計算するものとする。
(6) 脳血管疾患等リハビリテーション料(II)の届出を行った保険医療機関(専従する常勤の理学療法士が2人以上勤務しているものに限る。)または脳血管疾患等リハビリテーション料(III)の届出を行った保険医療機関(専従する常勤の理学療法士が勤務している場合に限る。)において、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士以外に、運動療法機能訓練技能講習会を受講するとともに、定期的に適切な研修を修了しているあん摩マッサージ指圧師等の従事者が訓練を行った場合については、当該療法を実施するに当たり、医師または理学療法士が事前に指示を行い、かつ事後に当該療法に係る報告を受ける場合であって、(1)から(5)までのいずれにも該当する場合に限り、脳血管疾患等リハビリテーション料(III)の所定点数を算定できる。
(7) 脳血管疾患等リハビリテーション料(II)または(III)を届け出ている施設で、看護師、あん摩マッサージ指圧師等、理学療法士以外の従事者が理学療法を行う場合については、理学療法士は医師の指導監督の下に訓練を受ける患者の運動機能訓練の内容等を的確に把握すること。
(8) 理学療法士または作業療法士等が、車椅子上での姿勢保持が困難なために食事摂取等の日常生活動作の能力の低下を来した患者に対し、いわゆるシーティングとして、車椅子や座位保持装置上の適切な姿勢保持や褥瘡予防のため、患者の体幹機能や座位保持機能を評価した上で体圧分散やサポートのためのクッションや付属品の選定や調整を行った場合にも算定できる。ただし、単なる離床目的で車椅子上での座位をとらせる場合は算定できない。
(9) 「注1」に規定する標準的算定日数は、発症、手術または急性増悪の日が明確な場合はその日から 180 日以内、それ以外の場合は最初に当該疾患の診断がされた日から 180 日以内とする。
(10) 標準的算定日数を超えた患者については、「注4」および「注5」に規定するとおり、1月に 13 単位に限り脳血管疾患等リハビリテーション料の所定点数を算定できる。なお、その際、入院中の患者以外の患者にあっては、介護保険によるリハビリテーションの適用があるかについて、適切に評価し、患者の希望に基づき、介護保険によるリハビリテーションサービスを受けるために必要な支援を行うこと。また、入院中の患者であって、介護保険法第 62 条に規定する要介護被保険者等であるものについては、「注5」に規定する点数をそれぞれの区分に従い算定する。ただし、特掲診療料の施設基準等別表第九の八に掲げる患者であって、別表第九の九に掲げる場合については、標準的算定日数を超えた場合であっても、標準的算定日数内の期間と同様に算定できるものである。なお、その留意事項は以下のとおりである。
ア 特掲診療料の施設基準等別表第九の八第一号に規定する「その他別表第九の四から別表第九の七までに規定する患者であって、リハビリテーションを継続して行うことが必要であると医学的に認められるもの」とは、別表第九の四から別表第九の七までに規定する患者であって、リハビリテーションを継続することにより状態の改善が期待できると医学的に認められるものをいうものである。
イ 特掲診療料の施設基準等別表第九の八に規定する「加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病の者」とは、要介護状態または要支援状態にある 40 歳以上の者であって、その要介護状態または要支援状態の原因である身体上または精神上の障害が、介護保険法第7条第3項第2号に規定する特定疾病によって生じたものであるものをいう。
(11) 「注2」に規定する加算は、当該施設における脳血管疾患等に対する発症、手術または急性増悪後早期からのリハビリテーションの実施について評価したものであり、入院中の患者または入院中の患者以外の患者(脳卒中の患者であって、当該保険医療機関を退院したものまたは他の保険医療機関を退院したもの(区分番号「A246」注4の地域連携診療計画加算を算定した患者に限る。)に限る。)に対して1単位以上の個別療法を行った場合に算定できる。また、入院中の患者については、訓練室以外の病棟(ベッドサイドを含む。)で実施した場合においても算定することができる。なお、特掲診療料の施設基準等別表第九の五第三、四、六および七号に掲げる患者については、手術を実施したものおよび急性増悪したものを除き、「注2」に規定する加算は算定できない。
(12) 「注3」に規定する加算は、当該施設における脳血管疾患等に対する発症、手術または急性増悪後、より早期からのリハビリテーションの実施について評価したものであり、「注2」に規定する加算とは別に算定することができる。また、当該加算の対象患者は、入院中の患者または入院中の患者以外の患者(脳卒中の患者であって、当該保険医療機関を退院したものまたは他の保険医療機関を退院したもの(区分番号「A246」注4の地域連携診療計画加算を算定した患者に限る。)に限る。)である。なお、特掲診療料の施設基準等別表第九の五第三、四、六および七号に掲げる患者については、手術を実施したものおよび急性増悪したものを除き、「注3」に規定する加算は算定できない。
(13) 入院中の患者以外の患者(脳卒中の患者であって他の保険医療機関を退院したものに限る。)が「注2」または「注3」に規定する加算を算定する場合にあっては、区分番号「A246」注4の地域連携診療計画加算の算定患者である旨を、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
(14) 「注4」および「注5」に掲げる標準的算定日数を超えてリハビリテーションを継続する患者について、月の途中で標準的算定日数を超える場合においては、当該月における標準的算定日数を超えた日以降に実施された疾患別リハビリテーションが 13 単位以下であること。
(15) 「注6」における「所定点数」とは、「注1」から「注5」までを適用して算出した点数である。
(16) 「注7」に規定するリハビリテーションデータ提出加算の取扱いは、区分番号「H000」心大血管疾患リハビリテーション料の(12)と同様である。』
(施設基準および算定要件まとめ)
以上のように、診療報酬項目(~料)ごとに、基本となる点数と細かい施設基準と細かい算定要件と、対応する加算要件および加算点数とが定義されている。診療報酬・加算の詳細項目を列挙すると、全体で数千にのぼる。加算項目は、独立して存在することはなく、いずれかの診療報酬項目に紐づいている。全ての診療報酬項目に必ず加算項目が紐づいている訳ではない。診療報酬項目(~料)、加算項目には、それぞれ独立に、施設基準と算定要件が定められているが、1つの文書にまとめられておらず、様々な告示と複数の通知とを見比べることが必要である。これらの施設基準や算定要件が全て適合した患者に報酬を請求できる。しかし、全ての診療報酬項目に明確に施設基準・算定要件が定められているわけではない。特に、臨床判断を伴う項目には、施設基準・算定要件が明確に定義されていない場合が多い。
例えば、特掲診療料の施設基準等別表第九の六「運動器リハビリテーション料の対象患者」には、以下のように定義されている。
一 上・下肢の複合損傷、脊椎損傷による四肢麻痺その他の急性発症した運動器疾患またはその手術後の患者
二 関節の変性疾患、関節の炎症性疾患その他の慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能および日常生活能力の低下を来している患者
また、運動器リハビリテーション料の対象となる患者は、特掲診療料の施設基準等別表第九の六に掲げる患者であって、以下のいずれかに該当するものをいい、医師が個別に運動器リハビリテーションが必要であると認めるものである。
ア 急性発症した運動器疾患またはその手術後の患者とは、上・下肢の複合損傷(骨、筋・腱・靭帯、神経、血管のうち3種類以上の複合損傷)、脊椎損傷による四肢麻痺(1肢以上)、体幹・上・下肢の外傷・骨折、切断・離断(義肢)、運動器の悪性腫瘍等のものをいう。
イ 慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能および日常生活能力の低下を来している患者とは、関節の変性疾患、関節の炎症性疾患、熱傷瘢痕による関節拘縮、運動器不安定症、糖尿病足病変等のものをいう。
しかしながら、上記の表現と、レセプトに書かれた傷病名との間には乖離があり、レセプトを見ただけでは、上記の運動器リハビリテーション料の対象患者に該当するか否かを判断することは難しい。
以上の状況から、医療機関や介護施設で行った行為に対する診療報酬を正確に計算することは、非常に困難である。特に加算項目は細かく、多岐に渡るため、算定漏れが発生しやすい。
診療報酬項目の対象者(母数)に対する実績の検証は非常に時間がかかる。さらに、では何をすればよいかのアクションプランを組み立てることも難しい(人・設備・患者の状態などから計算するため)。
(情報処理装置の構成)
以上の状況下において、本実施形態にかかる情報処理システム300について、図3以降を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理システム300の構成を説明するための図である。情報処理システム300は、医療機関または介護施設で行われる行為に対する診療報酬を評価・分析して、その最大化を図るための診療報酬データベース/プラットフォームである。情報処理装置300は、現状分析機能(理論値と現状の乖離=機会損失を可視化)と、改善提案機能(医療資源の追加・適正化により診療報酬の底上げ・増加を提案)とを備えている。現状分析機能としては、算定可能な診療報酬の最大値を自動算出する機能を含む。
図3に示すように記憶部301と抽出部302と算出部303と表示制御部304と更新部305とを含む。
記憶部301は、医療機関または介護施設310で行われる可能性のある複数の診療行為のそれぞれに対して、疾病分類コードと、診療報酬項目と、診療報酬点数と、施設基準と、算定要件とを関連付けて記憶する。施設基準は、診療報酬点数を請求するための施設について要求される基準であり、算定要件は、診療報酬点数を請求するための患者に関する条件である。それぞれの診療報酬項目には、さらに加算項目と加算点数、加算施設基準および加算算定要件が紐付けられている。この記憶部301は、必ずしも情報処理システム300の内部にハードウェアとして存在せずともよく、例えば、日本国外に設置された外部サーバが情報処理システム300の記憶部301として機能する場合なども本発明の概念に含まれる。
記憶部301は、厚生労働省「医科診療報酬点数表」に定められた報酬点数、施設基準および算定要件をそのまま記憶するための第1記憶部311と、厚生労働省「医科診療報酬点数表」に明確に定められていない施設基準および算定要件について記憶するための第2記憶部312とを備える。
記憶部301に記憶された疾病分類コードは、例えば、WHO(World Health Organization)が定めたICD(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)コードでもよいし、厚生労働省が定めた傷病名コードでもよいし、その両方でもよい。
記憶部301には、診療報酬項目(~料)ごとに、全ての施設基準400が登録されており、例えば図4に示すように記憶される。記憶部301は、図5に示すように、疾病分類コードを、算定要件に組み込む形式で(「医科診療報酬点数表」に記載された傷病名と対応付けて)記憶してもよいし、算定要件とは別に記憶してもよい。「医科診療報酬点数表」に記載された「運動器疾患」に対応する疾病分類コードとして、例えば「脊椎損傷」、「関節リウマチ」、「靭帯損失」などを表すコードをそれぞれ記憶する。診療報酬項目については、医師の臨床判断が必要な項目か否か判定できるようにフラグが付されていてもよい。
記憶部301の内容は、複数の専門家により精査されており、例えば、「医科診療報酬点数表」において「〇〇に準じるもの」と記載された算定要件も、具体的に登録する。「医科診療報酬点数表」に記載されていないが、臨床判断が必要な項目を算定要件として追加する。
さらに記憶部301は、病院情報313として、病院IDに紐づけて、病床数、医師数、看護師数、医療機器の種類・数、勤務状態など、施設基準や算定要件の判断に必要な人員と設備の情報を病院ごとに記憶している。
記憶部301は、上記の情報以外にも、以下の情報を記憶してもよい。
・UKEファイル:病名、生年月日、性別、診療科、医薬、診療行為、点数データ
・Hファイル:生年月日、重症度、看護必要度データ
・EFファイル:生年月日、性別、病棟、診療科、病名、医薬、診療行為データ
・FF1ファイル:患者基本、病棟、診療科、生活履歴、入退院ルート、病状、介護度、アウトカムデータ
・病床機能報告:全国医療機関の病床機能、診療科、患者数、ルート、従事者、主たる行為件数等
・その他公開データ:都道府県医療情報(統一規格)、患者調査、人口動態、全国施設基準一覧、医療施設調査、病院報告、診断群分類(DPC)データ、介護サービス施設・事業所調査等
・その他病院独自データ:電子カルテデータ、医事データ、人員数、病院構造、財務諸表、労務管理データ、部門別統計等
抽出部302は、医療機関または介護施設310で行われた診療行為についての複数のレセプトデータ320から、患者情報として、診療報酬項目321と疾病分類コード322を抽出する。抽出部302は、レセプトデータ320から主病名や算定日数などを抽出してもよい。
算出部303は、抽出部302が抽出した疾病分類コード322を用いて記憶部301を参照し、施設基準323と算定要件324と報酬点数325を導き出し、レセプトデータ320と対比して、算定可能な診療報酬点数の合計理論値331を算出する。具体的には、レセプトデータ320から導き出した疾病分類コード322に対応する施設基準323と算定要件324とを病院および患者が満たしている場合には、紐づく報酬点数325をそのレセプトの理論値(最大請求可能点数)とする。複数レセプトに対応する理論値を積算して、合計理論値331を導き出す。算出部303は、診療報酬項目が属する分類ごとに理論値の合計値を算出する。算出部303は、加算項目および加算点数をも考慮して理論値を算出する。
表示制御部304は、医療機関または介護施設310で行われた過去の診療行為について請求した診療報酬点数と、合計理論値331と、を対比して表示する。具体的には、図6の画面例600に示すように、診療行為ごとに、自院での算定金額と、理論値と、を対比して表示する。例えば、特定疾患療養管理料としては、1,027,500円の請求を行っているが、算出部303による理論値では、1,335,000円であり、算定率77.7%であることが表示されている。この実際の請求金額1,027,500円は、全国平均850,500円からすると高いが、理論値1,335,000円からすると、22%もの請求漏れがあることを示している。同様に、脳血管リハビリ、運動器リハビリなどでも、実際の請求額と理論値とを対比して表示している。
さらに、「状態」欄には、疾患の割合や、リハビリ実施の患者数などを自動計算して表示することで、算定率の改善のために取り得る方策について提案することが可能である。
表示制御部304は、医療機関または介護施設310で行われた過去の行為について請求した診療報酬点数に含まれていなかった加算点数に対応する加算項目を表示してもよい。
更新部305は、ユーザの入力に応じて、記憶部301に記憶された施設基準および算定要件の少なくとも一方を更新する。更新部305は、厚生労働省「医科診療報酬点数表」の改定に対応させるために施設基準および算定要件の少なくとも一方を更新してもよい。また、更新部305は、「医科診療報酬点数表」に明確に定められていない施設基準または算定要件について、レセプト審査委員会による審査結果に応じたユーザの入力に基づいて更新する。
更新部305は、レセプト審査委員会による判定結果に基づいて、記憶部312に記憶された施設基準および算定要件を更新する。更新部305は、ユーザの入力に応じて、記憶部312に記憶された施設基準および算定要件を更新するべきか否かを判定する判定部351を備える。
図7は、情報処理システム300全体の処理の流れを説明するフローチャートである。
まずステップS701において病院のデータベース(UKE)からレセプトデータを取得する。レセプトデータには、患者情報、保健情報、傷病名コード、診療情報などが含まれる(厚生労働省のマスタ基準)。
次にステップS702において、厚生労働省の傷病名マスタを利用して、傷病名コードをIDCコードに変換する。
つぎに、ステップS703において、ICDコードを用いて記憶部301に照会をかける。つまり、記憶部301に記憶されている診療報酬項目のうち、レセプトデータに関連するICDコードに紐付けられた診療報酬項目をピックアップする。
ステップS704において、ピックアップされた診療報酬項目の施設基準と施設情報とを対比して、さらに施設基準を満たす診療報酬項目を絞り込む。このとき、レセプトデータには含まれていない診療報酬項目であって、医師の臨床判断が関与する診療報酬項目については、理論値の判断対象から排除するように制御してもよい。医師の臨床判断を伴う診療報酬項目の理論値判定には、慎重を期す必要がある場合があるからである。一方、医師の臨床判断が関与する診療報酬項目がすでにレセプトデータに含まれている場合、その医師の臨床判断が関与する診療報酬項目に紐づいた加算項目については、加算点数を加えた理論値を算出してもよい。
次にステップS705において、加算項目の施設基準および算定要件を判定する。さらにステップS706において、診療報酬点数と加算点数の合計値を理論値として算出する。そしてステップS707において、理論値と実施値(レセプトでの請求点数)との対比を行う。
図8は、算出部303が行う施設基準の判定処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS801において、診療報酬項目に対応する施設基準を記憶部301から読み出す。ステップS803では、病院の施設構造データと読み出した施設基準とを比較し、基準を満たしていない場合には、ステップS805に進み、改善策を提案してもよい。
病院の施設構造が基準を満たしている場合にはステップS807に進み、人員構成(医師の数、認定医の数、看護師の数、理学療法士の数など)について、病院の人員構成データと記憶部301から読み出した施設基準とを比較して判定する。基準を満たしていない場合には、ステップS805に進み、改善策を提案してもよい。
基準を満たしている場合には、ステップS809に進み、医療機器について、病院の機器構成データと、読み出した施設基準とを比較して判定する。基準を満たしていない場合には、ステップS805に進み、改善策を提案してもよい。
基準を満たしている場合には、診療報酬項目に対応する算定要件の判定に進む。
図9は、算定要件の判定処理の流れを示す図である。
この例では、算定要件として、診療報酬項目ごとに算定日数901および算定数902が規定されているものとする。
ここでは、算定日数として、1日の上限の算定回数(ここでは1回)と、上限となる算定日数(ここでは発症から150日)が定められている。また、算定数として、150日を超えた場合に、一月13回までという上限が定められている。厚生労働省策定の診療報酬基準に限定されず、独自基準(上限週3回、発症後、算定除外日数:14)などを定めてもよい。
例としてレセプトデータ903~905を取得したものとする。つまり、大腿骨骨折で、発症日6月15日とする。そして実際の請求点数は、6月555点、7月3700点とする。これに対して、運動器リハビリテーション料(I)として、発症から6月末までの16日分の、2960点と、7月の31日分の5735点の合計値を理論値として算出する。
以上のように、本実施形態は、あらかじめ登録された施設基準・算定基準を参照して、その病院が算定可能な「項目」を自動選定し、その項目の「理論上の最大値」を自動計算する。
以上、本実施形態によれば、診療報酬データベース/プラットフォームを構築し、当該病院が算定できる最大報酬の理論値を算出することができる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるサーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。

Claims (12)

  1. 医療機関または介護施設で行われる可能性のある複数の診療行為のそれぞれに対して、疾病分類コードと、診療報酬項目と、診療報酬点数と、前記診療報酬点数を請求するための施設についての施設基準と、前記診療報酬点数を請求するための患者に関する算定要件と、を関連付けて記憶する記憶部と、
    疾病分類コードを入力して前記記憶部を参照し、算定可能な診療報酬点数の理論値を算出する算出部と、
    前記医療機関または介護施設で行われた診療行為について請求した診療報酬点数と、前記理論値と、を対比して表示する表示制御部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 医療機関または介護施設で行われた診療行為についての複数のレセプトデータから、前記疾病分類コードを抽出する抽出部をさらに有し、
    前記算出部は、前記抽出部が抽出した前記疾病分類コードを用いて、前記記憶部を参照する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. レセプト審査会による判定に応じたユーザの入力に基づいて、前記記憶部に記憶された前記施設基準および算定要件を更新する更新部をさらに備えた請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出部は、前記診療報酬項目が属する分類ごとに前記理論値の合計値を算出する請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記記憶部は、厚生労働省作成の「医科診療報酬点数表」に定められた診療報酬点数、施設基準および算定要件をそのまま記憶するための第1記憶部と、厚生労働省作成の「医科診療報酬点数表」に明確に定められていない施設基準および算定要件について、一時的に記憶するための第2記憶部とを備え、
    前記更新部は、レセプト審査委員会による判定結果に基づいて、前記第2記憶部に記憶された施設基準および算定要件を更新する請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記更新部は、ユーザの入力に応じて、前記記憶部に記憶された前記施設基準および算定要件を更新するべきか否かを判定する判定部を備えた請求項3に記載の情報処理装置。
  7. 前記記憶部は、さらに、加算項目および加算点数を前記診療報酬項目に関連付けて記憶しており、
    前記算出部は、前記加算項目および加算点数を考慮して前記理論値を算出する請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示制御部は、前記医療機関または介護施設で行われた過去の行為について請求した診療報酬点数に含まれていなかった加算点数に対応する加算項目を表示する請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記算出部は、医師の臨床判断が関与する診療報酬項目については、前記理論値を算出しない請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記算出部は、前記医師の臨床判断が関与する診療報酬項目に紐づいた加算項目については、加算点数を加えた前記理論値を算出する請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 算出部が、医療機関または介護施設で行われる可能性のある複数の診療行為のそれぞれに対して、疾病分類コードと、診療報酬項目と、診療報酬点数と、前記診療報酬点数を請求するための施設についての施設基準と、前記診療報酬点数を請求するための患者に関する算定要件と、を関連付けて記憶した記憶部を参照して、入力した疾病分類コードから、算定可能な診療報酬点数の理論値を算出する算出ステップと、
    表示制御部が、前記医療機関または介護施設で行われた診療行為について請求した診療報酬点数と、前記理論値と、を対比して表示する表示制御ステップと、
    を含む情報処理方法。
  12. 医療機関または介護施設で行われる可能性のある複数の診療行為のそれぞれに対して、疾病分類コードと、診療報酬項目と、診療報酬点数と、前記診療報酬点数を請求するための施設についての施設基準と、前記診療報酬点数を請求するための患者に関する算定要件と、を関連付けて記憶した記憶部を参照して、入力した疾病分類コードから、算定可能な診療報酬点数の理論値を算出する算出ステップと、
    前記医療機関または介護施設で行われた診療行為について請求した診療報酬点数と、前記理論値と、を対比して表示する表示制御ステップと、
    をプロセッサに実行させる情報処理プログラム。
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