JP7157241B2 - 電気浸透圧ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、電気浸透圧ポンプに関するものであり、より具体的には、流体を用いる電気浸透圧ポンプに関する。
糖尿病は、膵臟から分泌されるホルモンの1つであるインスリンの作用不足によって発生する代謝異常による疾患である。糖尿病患者は、積極的な方法の1つとして、インスリンを人体内に注入する方法を使用することができる。患者の血糖変化に適合するようにインスリンを体内に注入することができるインスリン注入装置を使用してもよい。
インスリン注入装置等の薬物注入装置を駆動するためのメカニズムには、様々な種類のモータやポンプ等の駆動部材が使用されてもよい。本発明は、駆動部材に関するものであり、流体を利用して微細にポンプすることができるポンプを提供する。しかし、これらの課題は、例示的なものであり、本発明の範囲は、これに限定されない。
本発明の一実施例において、シャフトホールを備えるハウジングと、前記シャフトホールから遠ざかる方向に配置される第1空間と、前記シャフトホールに隣接する第2空間との間に配置される膜と、前記膜を基準に両側に配置される第1電極体及び第2電極体と、前記シャフトホールを通して前記ハウジングの外部に延びるシャフトと、前記ハウジングの内部空間に含まれる第1流体とを含む、電気浸透圧ポンプを提供する。
本実施例において、前記シャフトは、前記第1空間から前記第2空間に向かう第1方向及び前記第1方向の反対である第2方向に沿って往復運動してもよい。
本実施例において、前記第1流体の体積は、前記内部空間の体積よりも小さく形成されてもよい。
本実施例において、前記第1流体は、前記第1空間及び前記第2空間のそれぞれに含まれ、前記第1空間に存在する前記第1流体の体積は、前記第1空間の体積よりも小さく形成されてもよい。
本実施例において、前記第1空間は、前記第1流体が占める第1サブ空間及び第2サブ空間を含み、前記シャフトの往復運動は、前記第1空間の中で前記第2サブ空間が占める体積割合に応じて変化されてもよい。
本実施例において、本発明の電気浸透圧ポンプは、前記第2サブ空間に存在する第2流体をさらに含む。
前記第1流体は液体であり、前記第2流体は気体であってもよい。
本発明の他の実施例において、一側にシャフトホールを含むハウジングと、前記シャフトホールを通して前記ハウジングの外部に延びるシャフトと、前記ハウジングの内側面と前記シャフトとによって規定される内部空間に配置される膜と、前記膜の第1側に配置される第1電極体と、前記第1側の反対である前記膜の第2側に配置される第2電極体と、前記内部空間に含まれる流体とを含む、電気浸透圧ポンプを提供する。
本実施例において、前記内部空間は、前記膜を中心に両側に位置する第1空間と第2空間とを含み、前記流体は、前記第1空間に含まれる第1流体を含み、前記第1空間に設けられる前記第1流体の体積は、前記第1空間の体積よりも小さく形成されてもよい。
本発明の他の実施例において、シャフトホールを備えるハウジングと、前記シャフトホールから遠ざかる方向に配置される第1空間と前記シャフトホールに隣接する方向に配置される第2空間との間に配置される膜と、前記膜を基準に両側に配置される第1電極体及び第2電極体と、前記シャフトホールを通して前記ハウジングの外側方向に延びて形成されるシャフトと、前記第1空間が形成される前記ハウジングの一側に連通され、前記第1空間と連結される第3空間が形成され、形状変形可能な変形部と、前記ハウジングの内部空間に含まれる第1流体とを含む、電気浸透圧ポンプを提供する。
本実施例において、前記第1空間及び前記第3空間に存在する第2流体をさらに含み、前記第1流体は液体であり、前記第2流体は気体であってもよい。
前述したこと以外の他の側面、特徴、及び利点は、以下の図面、特許請求の範囲、及び発明の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の実施例によると、流体の圧力を利用してシャフトの往復移動を微細に制御することができる。
また、変形部の弾性変形により、シャフトの前進又は後退移動を正確に制御することができる。
しかし、前述の効果は、例示的なものであり、本発明の範囲は、これに限定されない。
本発明の一実施例に係るポンプの斜視図である。 図1のII-II′線に沿った断面図である。 本発明の一実施例として、膜を中心にした第1電極体及び第2電極体における反応を示す模式図である。 本発明の一実施例に係るシャフトの往復運動を説明する断面図である。 シャフトの往復運動による第1空間の体積VS1に対する第2サブ空間の体積VSS2の割合を示すグラフである。 本発明の他の実施例に係るポンプの断面図である。 本発明の他の実施例に係る電気浸透圧ポンプを示す斜視図である。 図7のX-X′線に沿った断面図である。 本発明の一実施例係る膜を中心にした第1電極体及び第2電極体における反応を示す模式図である。 シャフトの往復運動を説明する断面図である。
本発明は、様々な変形を加えることができる上に、様々な実施例を有することができ、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明に詳細に説明する。本発明の効果及び特徴、さらに、それらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている実施例を参照することで明確になるであろう。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、様々な形態で実現することができる。
以下に添付された図面を参照し、本発明の実施例を詳細に説明する。図面を参照して説明するときには、同一又は対応する構成要素は、同一の図面符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
以下の実施例において、第1及び第2等の用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用する。
以下の実施例において、単数の表現は、文脈上、明確に別の意味を意図しない限り、複数の表現を含む。
以下の実施例において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書に記載の特徴又は構成要素が存在することを意味し、1つ以上の他の特徴又は構成要素が付加される可能性を事前に排除するものではない。
図面において、説明の便宜のために、構成要素の大きさは拡大又は縮小され得る。例えば、図面に示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に示すものであり、本発明は、図示に必ず限定されるものではない。
以下の実施例において、領域や構成要素等が接続されると言う場合は、領域や構成要素が直接的に接続される場合だけでなく、範囲や構成要素の間に他の領域や構成要素が介在され、間接的に接続される場合も含む。
図1は、本発明の一実施例に係る電気浸透圧ポンプの斜視図であり、図2は、図1のII-II′線に沿った断面図である。
図1及び図2を参照すると、電気浸透圧ポンプ(以下、「ポンプ」と言う)100のハウジング110は、一側に設けられるシャフトホール112Hを含み、シャフトホール112Hを通して所定の長さを有するシャフト120がハウジング110の外側に延びてもよい。一実施例において、シャフトホール112Hは、ハウジング110の本体111に対して一側に延びる突出部112に形成されてもよく、突出部112の直径は、本体111の直径よりも小さく形成されてもよい。
シャフト120の第1部分121は、ハウジング110の内部に配置され、第2部分122は、前述するように、シャフトホール112Hを通ってハウジング110の外部に延びる。シャフト120は、図1及び図2における上下方向(Z方向)に沿って往復運動してもよい。シャフト120が往復運動する際に、第1部分121は、ハウジング110の内部空間、例えば、突出部112に対応する内部空間で直線往復運動してもよい。シャフト120の第1部分121の直径R1は、シャフトホール112Hの直径R3よりも大きいので、第1部分121は、ハウジング110の外部に脱落することはない。
シャフト120の第2部分122は、シャフトホール112Hの直径R3よりも小さい直径R2を備え、このとき第2部分122がシャフトホール112Hから脱落することを防止するように、第2部分122は、ハウジング110の外部に配置された移動制御部130に結合されてもよい。
シャフト120の第1部分121の側面には、シーリング材125が配置されてもよい。 ハウジング110の内部空間、例えば、ハウジング110の内側面とシャフト120の内側面とによって規定される空間は密閉空間であり、内部空間には流体が存在し、シーリング材125は、ハウジング110とシャフト120との間の隙間に流体が漏出(リーク)することを防止することができる。図2では、説明の便宜のために流体を省略して図示する。
一実施例によると、図2に示すように、シーリング材125は、O-リングの形状を有し、第1部分121の側面をカバーすることができ、シーリング材125によってハウジング110の内部に存在する流体がシャフトホール112Hを通してハウジング110の外部に漏出(リーク)されることを防止することができる。シャフト120の第1部分121から移動制御部130までの第1距離D1を、突出部112の内側長さD2と同様にするか、又はそれよりも小さく形成することにより、流体の漏出をさらに効率的に防止することができる。
膜140は、ハウジング110の内部空間、例えば、本体111に対応する内部空間に配置されてもよい。内部空間には、膜140を中心に両側にそれぞれ位置する第1空間S1及び第2空間S2が含まれる。図2には、膜140を基準にシャフト120から遠い空間が第1空間S1であり、膜140を基準にシャフト120に隣接する空間が第2空間S2として示される。
膜140は、流体及びイオンの移動が可能な多孔質構造を有してもよい。膜140は、例えば、球状シリカを熱により焼成して製造したフリット状の膜であってもよい。例えば、膜の形成に使用される球状シリカは、約20nm~約500nmの直径を有してもよく、具体的には、約30nm~約300nmの直径を有してもよく、より具体的には、約40nm~約200nmの直径を有してもよい。上記球状シリカの直径が前述の範囲を満足する場合、膜140を通過する第1流体による圧力、すなわち、シャフト120を移動させるのに十分な圧力を発生することができる。
前述の実施例において、膜140が球状シリカを含んでいることを説明したが、膜140は、これに限定されるものではない。他の実施例において、膜140は、多孔質シリカ又は多孔質アルミナのように、ゼータ電位(zeta potential)による電気運動(eletrokinetic)現象を引き起こし得る素材であれば、その種類は限定されない。
膜140は、約20μm~約10mmの厚さを有してもよく、具体的には、約300μm~約5mmの厚さを有してもよく、より具体的には、約1,000μm~約4mmの厚さを有してもよい。
膜140の両側には、第1電極体150及び第2電極体160がそれぞれ配置される。 第1電極体150は、膜140の第1側に配置される第1多孔質プレート151と、第1電極ストリップ152とを含んでもよい。第2電極体160は、膜140の第2側に配置される第2多孔質プレート161と、第2電極ストリップ162とを含んでもよい。
第1多孔質プレート151及び第2多孔質プレート161のそれぞれは、膜140の両側の主面(main surface)に接触するように配置されてもよい。第1多孔質プレート151及び第2多孔質プレート161は、多孔質構造を通して流体及びイオンを効率的に移動させることができる。第1多孔質プレート151及び第2多孔質プレート161は、多孔質ベース層に電気化学反応物質が形成された構造を有してもよい。電気化学反応物質は、例えば、無電解めっき、真空蒸着、コーティング、ゾル・ゲルプロセス等の方法により、多孔質ベース層に電着又はコーティングすることで形成してもよい。
多孔質ベース層は、絶縁体であってもよい。例えば、多孔質ベース層は、非導電性セラミック、非導電性高分子樹脂、非導電性ガラス、及びこれらの組み合わせから選択される1つ以上を含んでもよい。
非導電性のセラミックは、例えば、ロックウール、石膏、陶磁器、セメント、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される1つ以上を含んでもよく、具体的には、ロックウール、石膏、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される1つ以上を含んでもよいが、これに限定されない。
非導電性高分子樹脂は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、及びこれらの組み合わせからなる群より選択されるものと同様の合成繊維、ウール、木綿、及びこれらの組み合わせからなる群より選択されるものと同様の天然繊維、海面、生物体、例えば生物体の骨から由来する多孔質材料、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される1つ以上を含んでもよいが、これに限定されない。
非導電性ガラスは、グラスウール、グラスフリット(glass frit)、多孔質ガラス、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される1つ以上を含んでもよいが、これに限定されない。
多孔質ベース層は、約0.1μm~約500μmの大きさの気孔を有してもよく、具体的には、約5μm~約300μmの大きさの気孔を有してもよく、より具体的には、約10μm~約200μmの大きさの気孔を有してもよい。多孔質支持体の気孔の大きさが前述した範囲を満足する場合、流体及びイオンを効率的に移動させ、ポンプ100の安定性及び寿命特性と効率を向上させることができる。
電気化学反応物質は、第1電極体150及び第2電極体160の電極反応時に、酸化電極及び還元電極が陽イオン、例えば、水素イオンをやり取りする一対の反応を得ることができ、同時に、可逆的な電気化学反応を構成することができる物質を含んでもよい。電気化学反応物質は、例えば、銀/酸化銀、銀/塩化銀、MnO(OH)、ポリアニリン(polyaniline)、ポリピロール(polypyrrole)、ポリチオフェン(polythiophene)、ポリチオニン(polythionine)、キノン系ポリマー(quinone-based polymer)、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される1つ以上を含んでもよい。
第1ストリップ152及び第2ストリップ162は、第1多孔質プレート151及び第2多孔質プレート161の縁に配置されてもよく、ハウジング110の外部の第1端子153及び第2端子163に接続されてもよい。第1ストリップ152及び第2ストリップ162は、銀、銅等の導電性材料を含んでもよい。
ハウジング110の内部空間に含まれた流体は、互いに異なる相(phase)を有する第1流体と第2流体とを含んでもよい。第1流体は水等の液体を含み、第2流体は空気等の気体を含んでもよい。内部空間に存在する第1流体は、内部空間を全体的に満たすことはない。すなわち、内部空間の体積は、内部空間に存在する第1流体の体積よりも大きい。内部空間の中で水が存在していない部分には、第2流体が存在する。
膜140、第1電極体150、第2電極体160からなる構造物の量側には、シーリング材170が配置される。シーリング材170は、前述した構造物の縁に対応する面積を有する環状であってもよい。前述した流体、例えば第1流体は、膜140を通過するように、膜140の厚さ方向に沿って第1空間S1から第2空間S2に、又はその逆方向に移動するようになるが、このとき、シーリング材170は、ハウジング110の内側面と前述した構造物との間の隙間を塞ぎ、液体がこの隙間に移動することを防止することができる。
流体は、図1に示すような注入口180を通して内部空間に流入されてもよい。一実施例において、両側の注入口180を通して内部空間の全体を第1流体で満たし、その後、いずれか1つの注入口180を通して第1流体の一部を外部に取り出した後に注入口180を閉鎖することにより、第1流体及び第2流体がハウジング1100の内部空間に存在するようにしてもよい。
以下では、図3Aから図5を参照し、流体の挙動及びそれによるシャフトの移動について説明する。
図3A及び図3Bは、膜を中心にした第1電極体及び第2電極体における反応を示す模式図である。
図3A及び図3Bを参照すると、第1電極体150及び第2電極体160のそれぞれは、第1端子153及び第2端子163を通して電源部200と電気的に接続される。電源部200が供給する電圧の極性を交番に変更して供給することにより、水等の液体の移動方向を変えてもよい。
一実施例において、銀/酸化銀を電気化学的な反応物質として使用し、第1流体が水を含む溶液である場合を説明する。
図3Aに示すように、第1電極体150は酸化電極であり、第2電極体160は還元電極である場合、第1電極体150では、Ag(s)+HO→AgO(s)+2H+2eの反応が起こり、第2電極体160では、AgO(s)+2H+2e→Ag(s)+HOの反応が起こる。
第1電極体150での酸化反応により生成された陽イオン(Mn+、例えば、水素イオン)は、電圧差により膜140を通って第2電極体160に向かって移動するが、このとき、陽イオンと共に水(HO)が移動することで、所定の圧力が発生される場合がある。
この後、図3Bに示すように、電源部200が供給する電圧の極性を逆に変えると、先に酸化電極として使用される際に消耗された電気化学的な反応物質が、還元電極として使用される際に回復され、還元電極の場合も同様に回復される。よって、第1電極体150及び第2電極体160は、電源部200の電圧供給に応じて継続的に反応することができる。図3Aとは異なり、第1電極体150及び第2電極体160に供給される電圧の極性が変わると、図3Bに示すように、陽イオン(Mn+は、例えば、水素イオン)及び水(HO)が、第2空間S2から第1空間S1へ再移動することになる。
図4A及び図4Bは、シャフトの往復運動を説明する断面図である。図4Aは、シャフトが移動する前の状態であり、図4Bは、シャフトが移動した後の状態である。図4Aは、先に図3Aを参照して説明した電源部200によって、第1電極体150及び第2電極体160に電圧が印加される前の状態として理解してもよい。
図4Aを参照すると、ハウジング110の内部空間には、水等の液体である第1流体が存在するが、内部空間に存在する第1流体の体積は、内部空間の体積よりも小さい。内部空間の中で液体が存在していない部分には、空気等の気体を含む第2流体が存在する。
例えば、第1空間S1及び第2空間S2のそれぞれには、第1流体が存在するが、第1空間S1には、第1流体及び第2流体が共存し、かつ第1空間S1に存在する第1流体の体積は、第1空間S1の体積よりも小さくてもよい。第2空間S2にも第1流体が存在するが、第1空間S1とは異なり、第2流体は存在しない。以下に、説明の便宜のために、第1空間S1の中で、液体である第1流体が存在する空間を第1サブ空間SS1と言い、気体である第2流体が存在する空間を第2サブ空間SS2と言う。第1サブ空間SS1及び第2サブ空間SS2は、第1空間S1を成すことができる。例えば、第1空間S1から第1サブ空間SS1を除いた残りが第2サブ空間SS2であってもよい。
図4Aの状態において、図3Aで説明したように、電源部200から第1電極体150及び第2電極体160に電圧が供給されると、図3Aを参照して説明した反応が起こり、陽イオン(例えば、水素イオン)が第1空間S1から第2空間S2に向かう第1方向(図4において-Z方向)に沿って移動する。このとき、陽イオンと共に第1空間S1の第1流体(例えば、HO)が膜140を通って第1方向に沿って移動することにより圧力が生成され、圧力によって図4Bに示されたようにシャフト120が第1方向に沿って直線に移動する。第1空間S1の第1流体(例えば、HO)が第2空間S2に移動することにより、第1空間S1の体積に対する第1サブ空間SS1の体積割合は減少する一方、第1空間S1の中で第2サブ空間SS2が占める割合は増加する。
逆に、図4Bの状態において、図3Bの説明のように、電源部200が電圧の極性を変えて第1電極体150及び第2電極体160に供給すると、陽イオン(例えば、水素イオン)及び第1流体(例えば、水)が第2空間S2から第1空間S1に向かう第2方向(図4におけるZ方向)に沿って移動し、シャフト120は、図4Aに示すように、元の位置に再移動する。
電源部200が第1電極体150及び第2電極体160に印加される電圧の極性を交互に変えると、シャフト120は、第1方向に移動してから第1方向の逆方向である第2方向に移動し、再び第1方向に移動するように往復運動することができる。
シャフト120の往復運動は、第1空間S1の中で第2流体が存在する空間、すなわち、第2サブ空間SS2の体積割合による変化に基づいて説明することができる。
図5は、シャフトの往復運動による第1空間の体積VS1に対する第2サブ空間の体積VSS2の割合を示すグラフである。
電源部200が、第1電極体150及び第2電極体160に電圧を印加する前の状態、すなわち、ポンプ100の駆動前の状態における第1空間S1の体積に対する第2サブ空間SS2の体積の割合(Ratio=VSS2/VS1)を「A」としたときに、シャフト120が前進行程するとき、すなわち、第1方向に移動するときの割合(Ratio)は、「B」に増加する(A<B、ただし、Aは0より大きく、Bは1よりも小さい)。
前進したシャフト120が第2方向に後退する行程において、前述した割合(Ratio)は、BからAに減少するが、割合がAよりも小さくなることはない。後退行程時の割合(Ratio)がAよりも小さくなる場合、シャフト120は、ハウジング110の内側にさらに入るか、又は密閉された空間であるハウジング110の内部空間の密閉が解除され、流体が漏出する等の問題が発生され得る。
図4A及び図4Bを参照して説明したポンプ100は、ピストン120が相対的に後退した状態で、各構成要素(本体、シーリング材等)を組み立てたものであってもよい。 他の実施例において、ポンプ100は、ピストン120が相対的に前進した状態で、各構成要素(本体、シーリング材等)を組み立てたものであってもよい。
ピストン120が前進したり後退したりする場合、第2サブ空間SS2に存在する第2流体(例えば、空気)は、わずかに(slightly)圧縮されるか、又はわずかに膨張してもよい。第2流体の圧縮や膨張に応じて、所定の力が第2流体に保存される場合があり、この力がピストン120に作用され得る。ピストン120の前進及び後退の行程の正確な制御は、ポンプ100が使用される薬物注入装置における薬物の注入量に影響を与える可能性がある。したがって、ピストン120の前進及び後退の行程は、例えば、前述した力も考慮して設計し得る。又は、ピストン120の前進及び後退の行程を正確に制御するために、第2流体に保存されている力を除去する方法を使用してもよい。例えば、図6に示すように、本体111にホール111Hを形成し、通気性フィルム190を用いて外部とポンプ100の内部とを分離してもよい。
図6は、本発明の他の実施例に係るポンプの断面図である。図6に示されたポンプは、先に図1~図5を参照して説明したポンプと類似の構造を有するが、通気性フィルム190をさらに含んでもよい。
本体111は、第1サブ-本体111A及び第2サブ-本体111Bを含む。第1サブ-本体111A及び第2サブ-本体111Bは、それらの間に膜140が介在されたままで結合されており、このような構造は、先に図1~図4Bを参照して説明した実施例においても同様に適用することができる。
本体111は、ホール111Hを含んでもよい。ホール111Hは、膜140を中央に置いて、シャフト120を収容する第2サブ-本体111Bの反対側に位置する。例えば、ホール111Hは、第1サブ-本体111Aに形成されてもよい。
ホール111Hは、通気性フィルム190によってカバーされる。したがって、第2サブ空間SS2は、通気性フィルム190によって外部空間と空間的に接続されない。通気性フィルム190は、第1空間S1の中心と対応する位置に形成されてもよい。図6は、一対のホール111H及び通気性フィルム190が設けられたこととして説明されたが、他の実施例においては、ホール111Hとそれに対応する通気性フィルム190とが複数対で設けられてもよい。又は、複数のホール111Hに対して一つの通気性フィルム190が設けられており、この場合、通気性フィルム190は、第1サブ-本体111Aの一側面(図6の上面)を全体的にカバーすることができるほどの面積を有してもよい。
通気性フィルム190は、液体を遮断し、気体は通過させる膜であり、ポンプ100の第1流体(例えば、水)は、通気性フィルム190を通過しない。例えば、通気性フィルム190は、例えばデュポン社製のタイベク(登録商標、Tyvek)を使用してもよい。 一方、ポンプ100の内部の第2流体又は外部の空気は、通気性フィルム190を通過することができ、この場合、前述したピストン120の前進及び後退時の力が第2流体に保存されることを防止することができる。
以下に、本発明の他の実施例に係るポンプ100の構成、作動原理、及び効果について説明する。
図7は、本発明の他の実施例に係る電気浸透圧ポンプを示す斜視図である。図8A及び図8Bは、図7のX-X′線に沿った断面図である。図9A及び図9Bは、本発明の一実施例に係る膜を中心にした第1電極体及び第2電極体における反応を示す模式図である。 図10A~図10Cは、シャフトの往復運動を説明する断面図である。
図5、及び図7~図10cを参照すると、本発明の他の実施例に係るポンプ100は、ハウジング110と、シャフト120と、膜140と、第1電極体150と、第2電極体160と、変形部191と、第1流体とを含んでもよい。
図4A~図10Cは、シャフトの往復運動を説明する断面図である。図4Aは、シャフトが移動する前の状態であり、図10B及び図10Cは、シャフトが移動した後の状態である。図4Aは、先に図9Aを参照して説明した電源部200によって、第1電極体150及び第2電極体160に電圧が印加される前の状態として理解してもよい。
図4Aを参照すると、ハウジング110の内部空間には、水等の液体である第1流体が存在するが、内部空間に存在する第1流体の体積は、内部空間の体積よりも小さい。内部空間の中で液体が存在していない部分、具体的に、ハウジング110の第1空間S1及び変形部191の内部空間である第3空間S3には、空気等の気体を含む第2流体が存在する。
図10A~図10cを参照すると、第2流体は、第1空間S1、具体的に、第2サブ空間SS2と連通される、変形部191の内部空間である第3空間S3に存在してもよい。
図10Aの状態において、図9Aで説明したように、電源部200から第1電極体150及び第2電極体160に電圧が供給されると、図9Aを参照して説明した反応が起こり、陽イオン(例えば、水素イオン)が第1空間S1から第2空間S2に向かう第1方向(図10Bにおいて-Z方向)に沿って移動する。
このとき、陽イオンと共に第1空間S1の第1流体(例えば、HO)が膜140を通って第1方向(図10Bにおいて-Z方向)に沿って移動することにより圧力が生成され、圧力によって図10Bに示されたようにシャフト120が第1方向に沿って直線に移動する。
図10Aを参照すると、本発明の他の実施例に係る変形部191は、第1空間S1が形成されるハウジング110の一側(図10Aを基準に上側)に連通され、変形部191に向かい合うハウジング110の一面(図10aを基準に上面)に形成されるホール111Hを通して第1空間S1と変形部の内部空間である第3空間S3とが連通されてもよい。
図8Aを参照すると、本体111は、第1サブ-本体111A及び第2サブ-本体111Bを含む。第1サブ-本体111A及び第2サブ-本体111Bは、それらの間に膜140を介在したままに結合されてもよい。
本体111、具体的に、ホール111Hは、第1サブ-本体111Aに形成され、ホール111Hは、膜140を中央に置いて、シャフト120を収容する第2サブ-本体111Bの反対側に位置する。
図10A及び図10Bを参照すると、本発明の他の実施例に係る変形部191の一側には、弾性変形可能な弾性部192が形成されてもよい。弾性部192は、変形部191の中央部に形成されてもよく、変形部191の外側方向(図10Aを基準に上側方向)に対して凹状に形成されるか、又は凸状に形成されてもよい。
図10A~図10cを参照すると、弾性部192の形状が変形されることに応じて、第3空間S3の体積が増加したり、減少したりしてもよい。
弾性部192は、変形部191の内部空間、具体的に、第3空間S3の内部圧力に応じて形状が変形されてもよい。図10Aを参照すると、第3空間S3には、陰圧(negative pressure)が形成されてもよい。
弾性部192は、変形部191の外側方向(図10Aを基準に上側方向)に対して凸状に形成される方向に弾性復元力を有してもよい。これにより、図10Cのように、陽イオンと共に第1流体が第2空間S2から第1空間S1へ移動する際に、空気等の第2流体が収容される空間が第3空間S3だけ確保され、シャフト120の圧縮に必要な力を相対的に低減させることができ、容易に圧縮を行う効果がある。
第1空間S1の第1流体(例えば、HO)が第2空間S2に移動することにより、第1空間S1の体積に対する第1サブ空間SS1の体積割合は減少する一方、第1空間S1の中で第2サブ空間SS2が占める割合は増加する。
逆に、図10B及び図10Cを参照すると、図9Bで説明したように、電源部200が電圧の極性を変えて第1電極体150及び第2電極体160に供給すると、陽イオン(例えば、水素イオン)及び第1流体(例えば、水)が第2空間S2から第1空間S1に向かう第2方向(図4におけるZ方向)に沿って移動し、シャフト120は、図10Aに示すように、元の位置に再移動する。
図10Cを参照すると、シャフト120が第2方向(図10Cの+Z方向)に移動しながら、陽イオンと共に第1流体が第2方向に移動し、変形部191、具体的に、弾性部192の形状が変形されることが可能である。
具体的には、弾性部192が変形部191の外側方向に対して凹状から凸状に変形されることで、第3空間S3の体積が増加し、シャフト120の移動及び圧縮に容易な効果がある。
これに加え、第1空間S1及び第3空間S3に対する圧縮が起こる場合、変形部191、具体的に、弾性部192は、凸状に形成される方向に弾性復元力を有するようになるので、圧縮がさらに容易に行われる効果がある。
これに加え、図9A及び図9Bの反応が起こることによりガスが発生した場合、第3空間S3に上記ガスが収容され得ることから、緩衝(buffer)機能としての効果がある。
前述したように、図7、図8A、図10A~図10Cを参照すると、本発明の他の実施例に係る変形部191は、第1空間S1が形成されるハウジング110に連通されるものであり、第1空間S1に接続される内部空間である第3空間S3が形成され、形状の変形が可能である。変形部191は、シリコン材料等の弾性変形が可能な材料で形成されてもよい。
具体的に、変形部191は、膜140を基準に、シャフト120が往復運動するハウジング110の一側(図8Aを基準に下側)に対向する他側(図8Aを基準に上側)に結合されてもよい。
変形部191に向かい合うハウジング110の一面(図8Aを基準に上面)には、ホール111Hが形成され、第1空間S1と第3空間S3とが連通されてもよい。これにより、第1空間S1だけが形成されることに比べ、第2流体に保存される第1空間S1からの力を除去し、シャフト120の前進及び後退の行程を正確に制御することが可能な効果がある。
図10A~図10Cを参照すると、本発明の他の実施例に係る変形部191の一側(図10Aを基準に上側)には、弾性変形可能な弾性部192が形成され、弾性部192が弾性変形されることによって、第3空間S3の体積が変形されてもよい。
図10A及び図10Bを参照すると、図9Aの反応が起こる前に、第3空間S3に陰圧が形成され、弾性部192の形状が、変形部191の外側方向を基づいて凹状に形成されてもよい。
図10Cのように図9Bの反応が起こると、第1流体の圧力等により圧力が増加され、弾性部192が、変形部191の外側方向を基準に凸状に形成される方向に弾性復元力を有することで、第3空間S3の体積が増加する方向に形状が変形され、第2流体に保存される力を除去し、シャフト120の圧縮を容易にし、シャフト120を正確に制御することが可能な効果がある。
図7、図8A、図10A~図10Cを参照すると、本発明の他の実施例に係る固定部材195は、ハウジング110及び変形部191のそれぞれに結合されるものであり、変形部191がハウジング110上に位置固定されることを可能にする。
これに加え、変形部191の内部空間である第3空間S3から、空気を含む第2流体が外部に流出されることを遮断することが可能な効果がある。
固定部材195は、変形部191の外周面の周りに沿って密着され、ハウジング110に設置されてもよい。
図7、図8A、図10A~図10Cを参照すると、変形部191に向かい合うハウジング110の一面(図8Aの上面)には、外側方向に突出し、かつ変形部191の内周面の周りに沿って密着されるシール壁111Wが突出形成されてもよい。
シール壁111Wにより、変形部191の内周面はシール壁111Wに密着され、外周面は固定部材195に密着され、第3空間S3に収容されている流体が外部に流出されることを防止することができる。
図8Bは、本発明の他の実施例に係るポンプ100の断面図である。図8Bに示されたポンプは、先に図5、図7、図8A、図9Aを参照して説明したポンプと類似の構造を有するが、第1空間S1と第3空間S3とが連通されるようにハウジング110に形成されたホール111Hをカバーし、ハウジング110に結合される通気性フィルム195をさらに含んでもよい。
図8Bを参照すると、本発明の他の実施例に係るホール111Hは、通気性フィルム195によってカバーされてもよい。したがって、第2サブ空間SS2は、通気性フィルム195により、外部空間、すなわち変形部191の内部空間である第3空間S3とは空間的に接続されない。
通気性フィルム195は、液体は遮断し、気体は通過させる膜であり、ポンプ100の第1流体(例えば、水)は、通気性フィルム190を通過しない。
一方、ポンプ100の内部の第2流体又は外部の空気は、通気性フィルム195を通過することができ、この場合、第2流体又は外部の空気は、変形部191の内部空間である第3空間S3に流動され、前述したシャフト120の前進及び後退時の力が第2流体に保存されていることを防止することができる。
本発明の他の実施例に係るポンプ100は、変形部191と、固定部材193と、第3空間S3とからなる構成を除き、図1~図6の実施例に係るポンプ100と同様な設定、作動原理、及び効果を有するので、これと重複する範囲での詳細な説明は省略する。
図8A及び図8Bを参照すると、図8Aに示された本発明の他の実施例に係るポンプ100のホール111Hの直径HD1は、通気性フィルム195が無い図8Bに示されたポンプ100のホール111Hの直径HD2よりも相対的に大きく形成されてもよい。
これにより、図8Aにおいて、第1流体が第3空間S3と第1空間S1との間を移動する際に、ホール111Hによって第1流体の移動抵抗が発生することを低減させることが可能な効果がある。
これに加え、本発明の他の実施例に係るポンプ100のホール111Hの直径HD1は、シール壁111Wの直径と同様に形成されてもよく、第1流体が第3空間S3と第1空間S1との間をスムーズに流動することが可能な効果がある。
本発明の実施例に係るホール111Hの直径HD1及びHD2の大きさは、多様に形成してもよい。
図1~図10Cを参照して説明した本発明の実施例に係るポンプ100は、インスリン等の薬物を注入する装置に使用される小型ポンプであってもよい。しかし、前述した説明と同様の構造及びメカニズムを利用し、シャフト120を直線に移動させるポンプであれば、その用途を特に制限するものではない。
このように、本発明は、図面に示された一実施例を参考に説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当該分野における通常の知識を有する者であれば、様々な変形及び実施例の変形が可能であることを理解するであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められなければならないであろう。
本発明によると、電気浸透圧ポンプが提供される。また、産業上利用する患者の血糖値の変化に適合するように、インスリンが体内に注入されるようにするインスリン注入装置等に本発明の実施例を適用することができる。

Claims (7)

  1. シャフトホールを備えるハウジングと、
    前記シャフトホールから遠ざかる方向に配置される第1空間と前記シャフトホールに隣接する第2空間との間に配置される膜と、
    前記膜を基準に両側に配置される第1電極体及び第2電極体と、
    前記シャフトホールを通して前記ハウジングの外部に延びるシャフトと、
    前記ハウジングの内部空間に含まれる第1流体とを含み、
    前記第1流体は、前記第1空間及び前記第2空間のそれぞれに含まれ、
    前記第1空間に存在する前記第1流体の体積は、前記第1空間の体積よりも小さく、
    前記第1空間は、前記第1流体が占める第1サブ空間、及び前記第1サブ空間とは異なる相(phase)を有する第2流体が占める第2サブ空間を含み、
    前記シャフトの往復運動は、前記第1空間の中で前記第2サブ空間が占める体積割合に応じて変化する電気浸透圧ポンプ。
  2. 前記シャフトは、前記第1空間から前記第2空間に向かう第1方向及び前記第1方向の反対である第2方向に沿って往復運動する、請求項1に記載の電気浸透圧ポンプ。
  3. 前記第1流体の体積は、前記内部空間の体積よりも小さい、請求項1に記載の電気浸透圧ポンプ。
  4. 記第1流体は液体であり、前記第2流体は気体である、請求項に記載の電気浸透圧ポンプ。
  5. 前記ハウジングは、前記第1空間に接続されたホールを含み、
    前記ホールは、通気性フィルムによって前記ハウジングの外部空間とは空間的に分離される、請求項に記載の電気浸透圧ポンプ。
  6. 一側にシャフトホールを含むハウジングと、
    前記シャフトホールを通して前記ハウジングの外部に延びるシャフトと、
    前記ハウジングの内側面と前記シャフトとによって規定される内部空間に配置される膜と、
    前記膜の第1側に配置される第1電極体と、
    前記第1側の反対である前記膜の第2側に配置される第2電極体と、
    前記内部空間に含まれる流体とを含み、
    前記内部空間は、前記膜を中心に両側に位置する第1空間と第2空間とを含み、
    前記第1空間は、前記膜を中央に置いて、前記シャフトから遠い側に位置し、
    前記流体は、前記第1空間に含まれる第1流体を含み、前記第1空間に設けられる前記第1流体の体積は、前記第1空間の体積よりも小さく、
    前記第1空間は、前記第1流体が占める第1サブ空間、及び前記第1サブ空間とは異なる相(phase)を有する第2流体が占める第2サブ空間を含み、
    前記シャフトの往復運動は、前記第1空間の中で前記第2サブ空間が占める体積割合に応じて変化する電気浸透圧ポンプ。
  7. 前記シャフトは、前記第1空間から前記第2空間に向かう第1方向及び前記第1方向の反対である第2方向に沿って往復運動し、
    前記シャフトの往復運動は、前記第1空間及び前記第2空間を移動する前記流体の流れに依存する、請求項に記載の電気浸透圧ポンプ。
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