JP7155701B2 - カメラ制御装置及び監視カメラシステム - Google Patents

カメラ制御装置及び監視カメラシステム Download PDF

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この発明は、監視カメラ等のカメラ装置を制御するカメラ制御装置に関するものである。
従来の監視カメラとして、パン方向またはチルト方向に旋回する旋回部及び撮像範囲(画角)を変化させるズームレンズを搭載するものがある。
監視カメラにより撮像される映像をリアルタイムに確認することができれば、監視カメラの旋回部またはズームレンズの制御は容易である。しかし、監視カメラと監視カメラを制御するカメラ制御装置とは互いに離れた場所に設置され、ネットワークで接続されていることが一般的である。
この場合、ネットワークの伝送帯域圧縮を目的として、映像信号をカメラ装置にて符号化し、カメラ制御装置にて復号化することにより、符号化、復号化、ネットワーク伝送及びこれらの組み合わせ等を要因として遅延が発生するため、カメラ制御装置に接続される映像表示装置には、監視カメラが実際に撮影している映像より前に撮影された映像が表示されることとなる。このため、監視者が目的の方向・画角で停止させることが困難になるなどの旋回操作の操作性の低下が発生する。
この旋回操作の操作性の低下を抑制するカメラ制御装置として、カメラ装置が監視対象範囲より広い範囲を撮像し、カメラ制御装置が撮像された映像から旋回部に対する制御に合わせて監視対象範囲を切り出すものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-357233号公報
従来のカメラ制御装置は、旋回操作の操作性の低下を抑制するために、常に監視対象範囲より広い範囲を撮像し映像の切り出しを行うものであるため、カメラ装置が旋回していない場合において、映像の切り出しに伴い解像度や感度が低下し、映像の画質が劣化するという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、カメラ装置の旋回操作の操作性の低下を抑制するために常に映像の切り出しを行うことなく、カメラ装置が旋回していない場合において、映像の画質の劣化を抑制することができるカメラ制御装置を得ることを目的としている。
この発明に係るカメラ制御装置は、
ズームレンズ及び旋回部を有し画角の変更が可能なカメラ装置を制御するカメラ制御装置であって、
前記ズームレンズ及び前記旋回部を制御する制御部と、
前記ズームレンズにより撮像された映像を処理する処理部とを備え、
前記旋回部を旋回させる場合、
前記制御部は、前記画角を大きくするよう前記ズームレンズを制御し、
前記処理部は、前記旋回部の旋回速度に基づいて算出された範囲を前記映像から切り出し、
前記旋回部を旋回させない場合、
前記処理部は、前記映像から切り出しを行わないことを特徴とするものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、カメラ装置の旋回操作の操作性の低下を抑制するために常に映像の切り出しを行うことなく、カメラ装置が旋回していない場合において、映像の画質の劣化を抑制することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係る監視カメラシステムの構成及びカメラ制御装置の構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るカメラ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る映像の切り出し範囲を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るカメラ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る監視カメラシステムの構成及びカメラ制御装置の構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るカメラ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る監視カメラシステムの構成及びカメラ制御装置の構成の一例を示す図である。
監視カメラシステム1は、図1に示すように、監視対象範囲を撮像するカメラ装置10、ネットワーク20を介してカメラ装置10が出力する映像を受信して画像処理を行うとともにネットワーク20を介してカメラ装置10を制御するカメラ制御装置30及びカメラ制御装置30が出力する映像を表示する映像表示装置40を備える。
カメラ装置10は、図1に示すように、ズームレンズ101、カメラ部102、符号化部103及び旋回部104を備える。
ズームレンズ101は、撮像対象の人物や車両など(図示せず)が発する、または反射する光を集光し、カメラ部102に出力するものであり、画角を変化させることを可能とするものである。
カメラ部102は、ズームレンズ101から出力された光を、電気信号である非圧縮映像データ(生映像データ)に変換し、符号化部103に出力するものである。
符号化部103は、カメラ部102から出力された生映像データを符号化し、符号化された符号化映像データを、ネットワーク20を介し、カメラ制御装置30に出力するものである。
旋回部104は、外部(カメラ制御装置30)からの制御命令に応じてパン方向やチルト方向に撮像方向を旋回させるものである。
カメラ制御装置30は、図1に示すように、復号化部301、デジタル信号処理部302及び制御部303を備える。復号化部301とデジタル信号処理部302とは、処理部を構成する。
復号化部301は、カメラ装置10の符号化部103から出力された符号化映像データを復号化し、デジタル信号処理部302に出力するものである。
デジタル信号処理部302は、復号化部301から出力された映像データから映像の切り出し等の処理を行い、映像表示装置40に出力するものである。
制御部303は、図示しない監視者からの制御命令等に応じてカメラ装置10のズームレンズ101及び旋回部104の制御を行うものである。
映像表示装置40は、デジタル信号処理部302から出力された映像データを表示するものである。
ズームレンズ101により光が集光された時刻(カメラ装置による撮像時刻)から、デジタル信号処理部302により映像が映像表示装置40に出力された時刻(処理部による処理完了時刻)までの間には、符号化部103及び復号化部301の処理時間並びに符号化部103から復号化部301までの伝送に要する時間等に起因する遅延時間が発生する。
次に、カメラ装置10及びカメラ制御装置30の基本的な動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
カメラ装置10において、ズームレンズ101は、撮像対象の人物や車両など(図示せず)が発する、または反射する光を集光しカメラ部102に出力する。カメラ部102はズームレンズ101から出力された光を電気信号に変換し、量子化などの処理を行い、ある時刻に撮像された生映像データとして、符号化部103に出力する。符号化部103は、カメラ部102から出力された生映像データを符号化し、符号化された符号化映像データを、ネットワーク20に出力する。
カメラ制御装置30において、復号化部301は、カメラ装置10の符号化部103から出力された符号化映像データを復号化し、復号化映像データをデジタル信号処理部302に出力する。
図示しない監視者による旋回操作命令が入力しない等、制御部303がカメラ装置10の旋回部104の制御を行わない場合、デジタル信号処理部302は、復号化部301から出力された復号化映像データに対し、映像切り出しをすることなく、映像表示装置40に出力する。デジタル信号処理部302は映像切り出しを行わないため、映像切り出しに伴う画質の劣化はない。
映像表示装置40は、デジタル信号処理部302から出力された映像を表示する。
図示しない監視者による旋回操作命令が制御部303に入力された(ステップS101)場合、制御部303は、以下の式を用いて画角の倍率を算出する(ステップS102)。
画角の倍率=(α+V×t×2)/α (1)
式(1)において、αはズームレンズ101の通常時の画角(°)、Vは旋回部104の旋回速度(°/秒)、tはズームレンズ101により光が集光された時刻から、デジタル信号処理部302により映像が映像表示装置40に出力された時刻までの時間を示す遅延時間(秒)である。例えば、ズームレンズ101の通常時の画角が30°、旋回部104の旋回速度15°/秒、遅延時間1秒とすると、(30+15×2)/30=2より、画角の倍率は2となる。
制御部303は、算出した画角の倍率まで広角側にズームアウトするよう、ズームレンズ101を制御する(ステップS103)。ここで、画角の倍率が2の場合は、焦点距離が1/2となる位置まで移動させるようにズームレンズ101を制御する。
なお、厳密には焦点距離を1/2にしても画角は2倍とならない。特に焦点距離が短い場合に誤差が顕著で現れるため、各焦点距離に対応した画角をテーブルデータとして保持しておき、当該テーブルデータに基づき焦点距離の移動位置を算出してもよい。
ズームレンズ101による焦点距離の移動が完了してからも、遅延時間が経過するまでは、復号化部301から出力される復号化映像データの映像範囲は変化し続けるため、制御部303は、制御部303によるズームレンズ101へのズームアウトの制御(ステップS103)から起算して、ズームレンズの動作時間+遅延時間が経過するまでウェイトする(ステップS104)。
制御部303は、ウェイトした後、図示しない監視者による旋回操作命令に基づき旋回部104に旋回を指示する(ステップS105)。
旋回部104は、制御部303からの指示に基づき、旋回を開始する。
デジタル信号処理部302は、ズームレンズ101の通常時の画角で撮像された映像に相当する映像を映像表示装置40に出力するために、復号化部301から出力される復号化映像データからステップS102で算出した画角の倍率に応じた範囲で映像を切り出し(ステップS106)、映像表示装置40に出力する。例えば、画角倍率が2の場合は、切り出す範囲は縦横1/2となる。図3は、縦横1/2の倍率で切り出した時のイメージ図である。画角の倍率が式(1)により旋回部104の旋回速度及び遅延時間に基づき算出されていることから、映像の切り出しに伴う画質の劣化は抑制される。
旋回部104が旋回を開始してから、遅延時間が経過するまで、復号化部301から出力される復号化映像データの映像範囲は変化しない。これに対し、映像表示装置40において、映像が旋回しているように表示させるため、デジタル信号処理部302は、制御部303の旋回指示(ステップS105)後から遅延時間が経過するまで、旋回部104の旋回速度と旋回方向に応じて、復号化部301から出力される復号化映像データの切り出しの範囲を変更して映像を切り出し(ステップS106)、映像表示装置40に出力する。たとえば、右方向に旋回する場合は、映像データの切り出しの範囲を右に変更する。以降、右方向に旋回するものとして説明する。
ステップS102で画角の倍率が旋回速度及び遅延時間に基づき算出されているため、制御部303の旋回指示(ステップS105)後から遅延時間が経過すると、映像切り出しの範囲は、デジタル信号処理部302が受信する符号化映像データの右端に達する。
制御部303の旋回指示(ステップS105)後から遅延時間が経過すると、デジタル信号処理部302が受信する符号化映像データは、その画角が、旋回方向に移動し始める。
デジタル信号処理部302は、制御部303の旋回指示後遅延時間が経過してから、図示しない監視者による旋回操作命令が終了するまで、デジタル信号処理部302が受信する符号化映像データの右端を切り出し(ステップS106、S107)、映像表示装置40に出力する。
図示しない監視者による旋回操作命令が終了した場合、制御部303は、旋回部104に旋回の終了を指示する(ステップS108)。
旋回部104の旋回が終了してからも、遅延時間が経過するまでは、復号化部301から出力される復号化映像データの映像範囲は移動し続ける。これに対し、映像表示装置40において、映像が旋回していないように表示させるため、デジタル信号処理部302は、制御部303の旋回終了指示(ステップS108)後から遅延時間が経過するまで、旋回部104の旋回速度に応じて、復号化部301から出力される復号化映像データの切り出しの範囲を旋回していた方向とは逆の映像中央方向に変更して映像を切り出し(ステップS109、S110)、映像表示装置40に出力する。
制御部303の旋回終了指示(ステップS108)後から遅延時間が経過後、デジタル信号処理部302は、復号化部301から出力される復号化映像データの切り出しを終了する(ステップS111)。
制御部303は、当初の画角まで望遠側にズームインするよう、ズームレンズ101を制御する(ステップS112)。
このように、本実施の形態に係るカメラ制御装置は、旋回制御をしない場合(旋回部を旋回させない場合)は、映像データの切り出しを行わず、旋回制御をする場合(旋回部を旋回させる場合)は、カメラ装置のズームレンズに広角側にズームする(画角を大きくする)よう制御し、映像データの切り出しを行うように構成したので、旋回制御をしない場合、映像の切り出しに伴う画質の劣化を回避し、旋回制御をする場合は、符号化部及び復号化部の処理時間、並びに符号化部から復号化部までの伝送に要する時間等に起因する遅延時間の発生に伴う旋回操作の操作性の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施の形態に係るカメラ制御装置は、旋回制御をする場合、旋回部の旋回速度に基づき画角を大きくするようズームレンズを制御するよう構成したので、旋回制御をする場合の映像の切り出しに伴う画質の劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施の形態に係るカメラ制御装置は、旋回制御をする場合、旋回部の旋回速度に加えて遅延時間に基づき画角を大きくするようズームレンズを制御するよう構成したので、ズームレンズの画角の変化を最小限に抑えることができ、旋回制御をする場合の映像の切り出しに伴う画質の劣化をさらに抑制することが可能となる。また、ズームレンズ101のズームアウトの動作に要する時間が短縮されるため、旋回部に旋回を指示してから旋回に伴う映像の変化が始まるまでの待ち時間を短縮することが可能となる。
なお、本実施の形態1では、復号化部301から出力される復号化映像データの切り出しを終了する(ステップS111)前に、続けて旋回部104に旋回を指示する可能性に備え、一定の時間待機するように構成してもよい。これにより、続けて旋回を指示する場合、ズームレンズ101はその焦点距離が広角側へ移動させた状態であるため、画角の算出(ステップS102)、ズームレンズ101の広角側への動作制御(ステップS103)及びウェイト(ステップS104)を省略して、旋回部104に旋回を指示することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、ズームレンズ101の動作に伴う画角の変化の様子が映像表示装置40に表示される。実施の形態2では、映像表示装置40において、ズームレンズ101が動作中であっても、画角が変化していないように見せるカメラ制御装置について説明する。
実施の形態2に係る監視カメラシステムの構成及びカメラ制御装置の構成の一例を示す図は、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
カメラ装置10及びカメラ制御装置30の基本的な動作について、図1及び図4を参照しながら説明する。図4において、図2と同一の符号は、同一または相当するものであるので、説明を省略する。
制御部303は、算出した画角の倍率まで広角側にズームアウトするよう、ズームレンズ101を制御し(ステップS103)、遅延時間が経過するまでウェイトする(ステップS401)。
制御部303によるズームレンズ101への制御後、遅延時間が経過すると、デジタル信号処理部302が受信する符号化映像データは、その画角が、ズームアウトし始める。
デジタル信号処理部302は、ズームレンズ101のズームアウトに伴う画角の変化に応じて、デジタル信号処理部302が受信する符号化映像データから、ズームアウト前に相当する範囲で映像を切り出し(ステップS402)、映像表示装置40に出力する。
制御部303は、ズームレンズ101のズームアウト動作完了後、図示しない監視者による旋回操作命令に基づき旋回部104に旋回を指示する(ステップS105)。
これ以降、制御部303の旋回終了指示(ステップS108)までのカメラ装置10及びカメラ制御装置30の動作は実施の形態1と同様であるので省略する。
デジタル信号処理部302は、制御部303の旋回終了指示(ステップS108)後から遅延時間が経過するまで、旋回部104の旋回速度に応じて、復号化部301から出力される復号化映像データの切り出しの範囲を旋回していた方向とは逆の映像中央方向に変更して映像を切り出し(ステップS109、S110)、映像表示装置40に出力する。
制御部303は、当初の画角まで望遠側にズームインするよう、ズームレンズ101を制御し、(ステップS403)、遅延時間が経過するまでウェイトする(ステップS404)。
制御部303の旋回終了指示(ステップS108)後、遅延時間が経過すると、デジタル信号処理部302が受信する符号化映像データは、その画角が、ズームインし始める。
デジタル信号処理部302は、ズームレンズ101のズームインに伴う画角の変化に応じて、デジタル信号処理部302が受信する符号化映像データから、ズームイン前に相当する範囲で映像を切り出し(ステップS405)、映像表示装置40に出力する。
このように、本実施の形態に係るカメラ制御装置は、ズームレンズのズームアウト(またはズームイン)に伴う画角の変化に応じて映像データの切り出しを行うように構成したので、映像表示装置において、ズームレンズが動作中であっても、画角が変化していないように表示させることができる。
なお、本実施の形態2では、ズームレンズ101を望遠側に動作させる(ステップS403)前に、続けて旋回部104に旋回を指示する可能性に備え、一定の時間待機するように構成してもよい。これにより、続けて旋回を指示する場合、ズームレンズ101はその焦点距離は広角側へ移動させた状態であるため、画角の算出(ステップS102)、ズームレンズ101の広角側への動作制御(ステップS103)及び遅延時間ウェイト(ステップS401)を省略して、旋回部104に旋回を指示することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、旋回部への旋回指示の前にズームレンズ101のズームアウトの動作が必要となるため、旋回部に旋回を指示してから旋回に伴う映像の変化が始まるまでの間に、待ち時間が発生する。実施の形態3では、旋回部に旋回を指示してから旋回に伴う映像の変化が始まるまでの待ち時間を短縮するカメラ制御装置について説明する。
図5は、この発明の実施の形態3に係る監視カメラシステムの構成及びカメラ制御装置の構成の一例を示す図である。
監視カメラシステム2は、図5に示すように、監視対象範囲を撮像するカメラ装置50、ネットワーク20を介してカメラ装置50が出力する映像を受信して画像処理を行うとともにネットワーク20を介してカメラ装置50を制御するカメラ制御装置60及びカメラ制御装置60が出力する映像を表示する映像表示装置40を備える。
カメラ装置50は、図5に示すように、レンズ501、カメラ部502、符号化部503、サブレンズ504、サブカメラ部505、サブ符号化部506及び旋回部104を備える。
レンズ501は、撮像対象の人物や車両など(図示せず)が発する、または、反射する光を集光し、カメラ部502に出力するものである。
カメラ部502は、レンズ501から出力された光を、電気信号である非圧縮映像データ(生映像データ)に変換し、符号化部503に出力するものである。
符号化部503は、カメラ部502から出力された生映像データを符号化し、符号化された符号化映像データを、ネットワーク20を介し、カメラ制御装置60に出力するものである。
サブレンズ504は、撮像対象の人物や車両など(図示せず)が発する、または、反射する光を集光し、サブカメラ部505に出力するものであり、サブレンズ504の画角(第二の画角)は以下の式を満たすものである。
サブレンズ504の画角=(α+V×t×2) (2)
式(2)において、αはレンズ501の画角(第一の画角)(°)、Vは旋回部104の旋回速度(°/秒)、tはレンズ501により光が集光された時刻から、デジタル信号処理部602により映像が映像表示装置40に出力された時刻までの時間を示す遅延時間(秒)である。例えば、レンズ501の画角が30°、旋回部104の旋回速度15°/秒、遅延時間1秒とすると、(30+15×2)=60より、サブレンズ504の画角は60°となる。
サブカメラ部505は、サブレンズ504から出力された光を、電気信号である非圧縮映像データ(生映像データ)に変換し、サブ符号化部506に出力するものである。
サブ符号化部506は、サブカメラ部505から出力された生映像データを符号化し、符号化された符号化映像データを、ネットワーク20を介し、カメラ制御装置60に出力するものである。
カメラ制御装置60は、図5に示すように、復号化部601、デジタル信号処理部602及び制御部603を備える。復号化部601とデジタル信号処理部602とは、処理部を構成する。
復号化部601は、カメラ装置50の符号化部503から出力された符号化映像データ(第一の映像)またはサブ符号化部506から出力された符号化映像データ(第二の映像)を復号化し、デジタル信号処理部302に出力するものである。
制御部603は、図示しない監視者からの制御命令等に応じて旋回部104の制御を行うものである。
レンズ501により光が集光された時刻(カメラ装置による撮像時刻)から、デジタル信号処理部302により映像が映像表示装置40に出力された時刻(処理部による処理完了時刻)までの間には、符号化部503及び復号化部601の処理時間並びに符号化部503から復号化部601までの伝送に要する時間等に起因する遅延時間が発生する。
次に、カメラ装置50及びカメラ制御装置60の基本的な動作について、図5及び図6を参照しながら説明する。図6において、図2と同一の符号は、同一または相当するものであるので、説明を省略する。
図示しない監視者による制御命令が入力しない場合、復号化部601は、カメラ装置50の符号化部503から出力された符号化映像データを復号化し、デジタル信号処理部302に出力する。
図示しない監視者による旋回操作命令が制御部303に入力された(ステップS101)場合、復号化部601は、復号化の対象を、カメラ装置50の符号化部503から出力された符号化映像データから、カメラ装置50のサブ符号化部506から出力された符号化映像データに切り替え、カメラ装置50のサブ符号化部506から出力された符号化映像データを復号化し、デジタル信号処理部302に出力する(ステップS601)。
制御部603は、ウェイトした後、図示しない監視者による旋回操作命令に基づき旋回部104に旋回を指示する(ステップS105)。
旋回部104は、制御部603からの指示に基づき、旋回を開始する。
デジタル信号処理部302は、レンズ501で撮像された映像に相当する映像を映像表示装置40に出力するために、復号化部301から出力される復号化映像データから、サブレンズ504の画角とレンズ501の画角の比率に応じた範囲で映像を切り出し(ステップS106)、映像表示装置40に出力する。例えば、画角の比率が2の場合は、切り出す範囲は縦横1/2となる。図3は、縦横1/2の倍率で切り出した時のイメージ図である。サブレンズ504の画角が式(2)により旋回部104の旋回速度及び遅延時間に基づき算出されていることから、映像の切り出しに伴う画質の劣化は抑制される。
これ以降、図示しない監視者による旋回操作命令が終了するまでのカメラ装置50及びカメラ制御装置60の動作は実施の形態1と同様であるので省略する。
図示しない監視者による旋回操作命令が終了した場合、制御部603は、旋回部104に旋回の終了を指示する(ステップS602)。
制御部603の旋回終了指示後から遅延時間が経過後、復号化部601は、復号化の対象を、カメラ装置50のサブ符号化部506から出力された符号化映像データから、カメラ装置50の符号化部503から出力された符号化映像データに切り替え、カメラ装置50の符号化部503から出力された符号化映像データを復号化し、デジタル信号処理部302に出力する(ステップS603)。
このように、本実施の形態に係るカメラ制御装置は、旋回制御をしない場合(旋回部を旋回させない場合)は、映像データの切り出しを行わず、旋回制御をする場合(旋回部を旋回させる場合)は、カメラ装置のサブレンズの集光した光に基づく映像データの切り出しを行うように構成したので、旋回制御をしない場合、映像の切り出しによる画質の劣化を回避し、旋回制御をする場合は、符号化部及び復号化部の処理時間、並びに符号化部から復号化部までの伝送に要する時間等に起因する遅延時間の発生に伴う旋回操作の操作性の低下を抑制することが可能となり、旋回部に旋回を指示してから旋回に伴う映像の変化が始まるまでの待ち時間を短縮することが可能となる。
また、本実施の形態に係るカメラ制御装置は、旋回制御をする場合、旋回部の旋回速度に基づき算出された画角のサブレンズの映像を切り出すよう構成したので、旋回制御をする場合の映像の切り出しに伴う画質の劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施の形態に係るカメラ制御装置は、旋回制御をする場合、旋回部の旋回速度に加えて遅延時間にも基づき算出された画角のサブレンズの映像を切り出すよう構成したので、レンズの画角とサブレンズの画角の差を最小限とすることができ、旋回制御をする場合の映像の切り出しに伴う画質の劣化をさらに抑制することが可能となる。
なお、本実施の形態3では、カメラ装置は、レンズ及びサブレンズの代わりにズームレンズ及びサブズームレンズを備えるようにしてもよい。これにより、ズーム機能を搭載したカメラ装置においても、当該ズーム機能により変化するズームレンズの画角に応じて、式(2)を用いてサブズームレンズの画角を変更することで、旋回部に旋回を指示してから旋回に伴う映像の変化が始まるまでの待ち時間を短縮することが可能となる。
また、本実施の形態3では、復号化部601が、復号化の対象を、カメラ装置50のサブ符号化部506から出力された符号化映像データから、カメラ装置50の符号化部503から出力された符号化映像データに切り替える(ステップS603)前に、続けて旋回部104に旋回を指示する可能性に備え、一定の時間待機するように構成してもよい。これにより、続けて旋回を指示する場合、復号化部601の復号化の対象は、カメラ装置50のサブ符号化部506から出力された符号化映像データであるため、復号化部601による、カメラ装置50の符号化部503から出力された符号化映像データから、カメラ装置50のサブ符号化部506から出力された符号化映像データへの復号化の対象の切り替え(ステップS601)を省略して、旋回部104に旋回を指示することが可能となる。
1 監視カメラシステム、
2 監視カメラシステム、
10 カメラ装置、
20 ネットワーク、
30 カメラ制御装置、
40 映像表示装置、
50 カメラ装置、
60 カメラ制御装置、
101 ズームレンズ、
102 カメラ部、
103 符号化部、
104 旋回部、
301 復号化部、
302 デジタル信号処理部、
303 制御部、
501 レンズ、
502 カメラ部、
503 符号化部、
504 サブレンズ、
505 サブカメラ部、
506 サブ符号化部、
601 復号化部、
602 デジタル信号処理部、
603 制御部

Claims (8)

  1. ズームレンズ及び旋回部を有し画角の変更が可能なカメラ装置を制御するカメラ制御装置であって、
    前記ズームレンズ及び前記旋回部を制御する制御部と、
    前記カメラ装置により撮像された映像を処理する処理部とを備え、
    前記旋回部を旋回させる場合、
    前記制御部は、前記画角を大きくするよう前記ズームレンズを制御し、
    前記処理部は、前記旋回部の旋回速度に基づいて算出された範囲を前記映像から切り出し、
    前記旋回部を旋回させない場合、
    前記処理部は、前記映像から切り出しを行わないことを特徴とするカメラ制御装置。
  2. 前記旋回部を旋回させる場合、
    前記制御部は、前記旋回部の旋回速度に基づき前記画角を大きくするよう前記ズームレンズを制御することを特徴とする請求項1記載のカメラ制御装置。
  3. 前記旋回部を旋回させる場合、
    前記制御部は、前記旋回部の旋回速度及び前記カメラ装置による撮像時刻から前記処理部による前記映像の処理完了時刻までの時間を示す遅延時間に基づき前記画角を大きくするよう前記ズームレンズを制御し、
    前記処理部は、前記旋回部の旋回速度及び前記遅延時間に基づいて算出された範囲を前記映像から切り出すことを特徴とする請求項1または請求項2記載のカメラ制御装置。
  4. 前記旋回部を旋回させる場合、
    前記処理部は、前記画角の変化に応じて前記画角が変化する前に相当する範囲を前記映像から切り出すことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載のカメラ制御装置。
  5. 第一の画角の第一のレンズ、前記第一の画角より大なる第二の画角の第二のレンズ及び旋回部を有し画角の変更が可能なカメラ装置を制御するカメラ制御装置であって、
    前記旋回部を制御する制御部と、
    前記第一のレンズにより撮像された第一の映像または前記第二のレンズにより撮像された第二の映像を処理する処理部とを備え、
    前記旋回部を旋回させる場合、
    前記処理部は、前記旋回部の旋回速度に基づいて算出された範囲を前記第二の映像から切り出し、
    前記旋回部を旋回させない場合、
    前記処理部は、前記第二の映像から切り出しを行わないことを特徴とするカメラ制御装置。
  6. 前記第二の画角は、前記第一の画角及び前記旋回部の旋回速度に基づいて定められることを特徴とする請求項5記載のカメラ制御装置。
  7. 前記第二の画角は、前記第一の画角、前記旋回部の旋回速度及び前記カメラ装置による撮像時刻から前記処理部による前記第一の映像の処理完了時刻までの時間を示す遅延時間に基づいて定められることを特徴とする請求項5または請求項6記載のカメラ制御装置。
  8. 請求項1から請求項7までのうちのいずれか1項記載のカメラ制御装置を備えた監視カメラシステム。
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