JP2021100150A - 撮像装置、制御方法、および、プログラム - Google Patents

撮像装置、制御方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、複数の撮像部を備える撮像装置において、特定の撮像部への負荷集中を抑制することができる撮像装置を提供することを目的とする。【解決手段】 円周上に移動可能に配置される複数のカメラと、前記複数のカメラに対してそれぞれ設けられ、前記カメラを駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した駆動情報に基づいて、前記カメラの円周上における位置の入れ替えを行うか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に基づいて、前記カメラの入れ替え後の位置を決定する決定部と、前記決定部によって決定された入れ替え後の位置に基づいて、前記カメラの位置を変更する制御部と、を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、円周上に複数のカメラ装置が備えられた撮像装置、制御方法、および、プログラムに関する発明である。
円周上に複数のカメラを配置し、広範囲を撮影可能な多眼カメラ装置が知られている。このような多眼カメラ装置には、例えば360度の視野を撮影できるように複数のカメラが取り付けられている装置がある。また、特許文献1では、カメラの位置や画角を自在に変更可能な構成が開示されている。
特開2015−119476号公報
特許文献1に開示された多眼カメラ装置において、それぞれのカメラの画角や位置を定期的に変更しながら監視を行うような用途が考えられる。しかし、画角や位置の変更が特定のカメラに集中すると、特定のカメラのみ耐久限界に到達し、カメラの故障につながる可能性が生じる。特許文献1のような複数のカメラを持つ多眼カメラ装置では、一つのカメラが故障することで故障したカメラの位置変更ができなくなり、他のカメラの位置変更の妨げになってしまうことが考えられる。また、故障したカメラの交換の際には、多眼カメラ装置全体の電源を落として部品交換を行う必要があり、一時的に多眼カメラ装置による監視ができなくなってしまう恐れがある。
そこで、本発明は、複数の撮像部を備える撮像装置において、特定の撮像部への負荷集中を抑制することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、円周上に移動可能に配置される複数のカメラと、前記複数のカメラに対してそれぞれ設けられ、前記カメラを駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した駆動情報に基づいて、前記カメラの円周上における位置の入れ替えを行うか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に基づいて、前記カメラの入れ替え後の位置を決定する決定部と、前記決定部によって決定された入れ替え後の位置に基づいて、前記カメラの位置を変更する制御部と、を備える。
本発明によれば、複数の撮像部を備える撮像装置において、特定の撮像部への負荷集中を抑制することができる撮像装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る、多眼カメラ装置の外観を示した図 本発明の実施形態に係る、多眼カメラ装置のシステム構成を示した図 本発明の実施形態に係る、多眼カメラ装置に保存された各カメラ装置の駆動情報の一例を示した図 本発明の実施形態1に係る、各カメラ装置の位置の入れ替えの必要性を判断するフローチャートを示した図 本発明の実施形態1に係る、各カメラ装置の位置の入れ替え処理の概要を示した図 本発明の実施形態1に係る、各カメラ装置の位置の入れ替え処理のフローチャートを示した図 本発明の実施形態2に係る、各カメラ装置の可動範囲のイメージを示した図 本発明の実施形態2に係る、各カメラ装置の可動範囲を考慮して各カメラ装置の位置の入れ替えを行うフローチャートを示した図 本発明の実施形態2に係る、カメラ装置の入れ替え候補の探索を行うフローチャートを示した図 本発明の実施形態3に係る、カメラ装置の入れ替えが必要だと判断された際に、カメラ装置の入れ替えをユーザーに通知してから入れ替えを実施する際のフローチャートを示した図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。以下に、図1(a)(b)を参照して本実施形態に係る多眼カメラ装置の構成について説明する。図1(a)は、本実施形態に係る多眼カメラ装置1000を上から見た図であり、図1(b)は多眼カメラ装置1000を横から見た図である。図1(a)において、1001はカメラであり、1002はカメラ1001の移動をガイドするためのレールである。カメラ1001は、円周上に配置され、円周方向に移動可能である。カメラ1001は、スライド制御によって、レール1002における位置を変更することができる。また、カメラ1001は、パン制御やチルト制御によって撮像方向を変更することができる。また、カメラ1001は、ズーム制御、フォーカス制御、ローテーション制御によって、撮影画角を変更することも可能である。なお、スライド制御とは、カメラ1001をレール1002に沿って円周上に移動させる制御であり、パン制御とは、カメラ1001をその場で水平回転動作させる制御である。チルト制御とは、カメラ1001をその場で垂直回転動作させる制御である。
図2を参照して、本実施形態に係る多眼カメラ装置、クライアント装置、ネットワークの構成、および機能について説明する。図2において、1000は多眼カメラ装置、1100はクライアント装置、1200はネットワークである。なお、ここでは、4つのカメラのうち、1つのカメラについて説明するが、他のカメラも同様の構成である。なお、図2において、他のカメラは、2000nで示している。
2001aは多眼カメラ装置1000に取り付けられたカメラ1001のうちのひとつである。カメラ2001aは、撮像部2002a、レンズ駆動部2003a、パン駆動部2004a、チルト駆動部2005a、スライド駆動部2006a、ローテーション駆動部2007aから構成される。
撮像部2002aはレンズ及び撮像素子から構成され、被写体の撮像及び電気信号への光電変換を行う。レンズ駆動部2003aはフォーカスレンズ及びズームレンズの駆動系及びその駆動源のモータにより構成され、レンズ制御部2009により制御される。パン駆動部2004aは、パン動作を行うメカ駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はパン・チルト・スライド・ローテーション制御部2010により制御される。チルト駆動部2005aは、チルト動作を行うメカ駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はパン・チルト・スライド・ローテーション制御部2010により制御される。スライド駆動部2006aは、スライド動作を行うメカ駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はパン・チルト・スライド・ローテーション制御部2010により制御される。ローテーション駆動部2007aは、ローテーション動作を行うメカ駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はパン・チルト・スライド・ローテーション制御部2010により制御される。
画像処理部2008は、撮像部2002aにおいて撮像、光電変換された信号の所定の画像処理、圧縮符号化処理を行い、画像データを生成する。
レンズ制御部2009は伝達された指示に基づいて、レンズ駆動部2003aの制御を行う。
パン・チルト・スライド・ローテーション制御部2010は、システム制御部2011からの指示に従い、パン駆動部2004a、チルト駆動部2005a、スライド駆動部2006a、ローテーション駆動部2007aを制御する。
システム制御部2011は、CPU(コンピュータ)を含み、CPUはメモリからロードしたコンピュータプログラムに従い、カメラ1001の各構成要素を統括的に制御し、各種パラメータの設定を行う。具体的には、システム制御部2011は、レンズ制御部2009に対して、フォーカスおよびズームといった制御の指示を行う。システム制御部2011は、パン・チルト・スライド・ローテーション制御部2010に対して、パン、チルト制御やスライド、ローテーションといった制御の指示を行う。システム制御部2011は、カメラ1001の位置の入れ替え前の設定の保存や、カメラ1001の位置の入れ替え後の設定の反映の指示を行う。また、システム制御部2011は、各駆動部2004a、2005a、2006a、2007aの駆動情報(駆動回数、駆動時間)を取得する。なお、駆動回数とは、駆動部2004a、2005a、2006a、2007aのモータの駆動回数である。また、システム制御部2011は、取得した駆動情報に基づいて、カメラ1001の円周上における位置の入れ替えを行うか否かを判断し、判断結果に基づいて、カメラ1001の入れ替え後の位置を決定する。そして、決定された入れ替え後の位置に基づいてカメラ1001の位置を変更する指示をパン・チルト・スライド・ローテーション制御部2010に行う。なお、システム制御部2011は、取得部、判断部、決定部、計測部に相当する。
記憶部2012は、各カメラのパン・チルト・ズーム・スライド・フォーカス・ローテーションの駆動回数や駆動時間などの駆動情報、カメラごとのスライド可能範囲の情報を保持する。また、カメラ1001の位置を入れ替える際に、各カメラの画角情報や画質情報、プリセット巡回の巡回位置などの情報を保存する。
通信部2013は、ネットワーク1200を介して生成された画像データをクライアント装置1100に配信する。また、通信部2013は、クライアント装置1100から送信されるカメラ制御コマンドを受信し、システム制御部2011へ伝達する。また、通信部2013は、カメラ1001の位置の入れ替えの可否に関するリクエストを受信する。なお、通信部2013は、受信部に相当する。
続いて、図2を参照して、クライアント装置1100の各部構成と機能について説明する。クライアント装置1100は典型的にはパーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータが用いられる。
表示部2101は、液晶表示装置などが使用される。表示部2101は、多眼カメラ装置1000から取得した画像や多眼カメラ装置1000から送信されるカメラ1001の入れ替えイベントの通知を表示する。また、表示部2101は、カメラ制御を行うためのグラフィックユーザーインターフェース(以下、GUIと称する)を表示する。
入力部2102は、キーボード、マウスなどのポインティング・デバイスなどが使用され、クライアント装置のユーザーは、入力部2102を介してGUIを操作する。
システム制御部2103は、主にユーザーのGUI操作に応じたカメラ制御コマンドの生成を行う。システム制御部2103によって生成されたカメラ制御コマンドは通信部2104を介して多眼カメラ装置1000へ送信される。また、システム制御部2103は、通信部2104を介して受信した多眼カメラ装置1000からの画像データや、カメラ1001の位置の入れ替える旨の通知を表示部2101に送信する。
このように、クライアント装置1100は、ネットワーク1200を介して、多眼カメラ装置1000の撮影画像の表示や各種のカメラ制御を行うことができる。ネットワーク1200は、多眼カメラ装置1000およびクライアント装置1100を接続するネットワークである。ネットワーク1200は、例えばETHERNET(登録商標)等の通信規格に準拠する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から実現される。なお、ネットワーク1200は、インターネットや有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless Lan)、WAN(Wide Area Network)等により実現されてもよい。
以下、図3から図6を参照して、実施例1における多眼カメラ装置1000の各カメラ1001の駆動情報に基づいて、カメラの位置を入れ替えるフローについて説明する。本実施例では、多眼カメラ装置1000として、4つのカメラ1001を備える構成を例として説明する。
図3は記憶部2012に保持されている各カメラ1001の駆動情報の一例である。3001、3002、3003、3004はそれぞれカメラa〜dの駆動回数の積算値を示している。ここでは、カメラ1001が、スライド方向に駆動した駆動回数をそれぞれカウントして示しているが、パン方向やチルト方向についても同様にカウントする。
図4は、多眼カメラ装置1000の各カメラ1001の駆動回数3001〜3004に基づいて、カメラの位置を入れ替える処理を示したフローチャートである。カメラの位置を入れ替える処理はシステム制御部2011によって制御され、一定期間ごとや、全カメラ装置の駆動回数が一定回数に達したタイミングで実行される。
ステップS4001で、システム制御部2011は記憶部2012に保持されている各カメラ装置1001の駆動回数や駆動時間といった駆動情報を取得し、S4002に進む。
ステップS4002で、システム制御部2011はS4001で取得した駆動回数の偏りを元にカメラ装置1001の入れ替え処理の必要があるかどうかを判断する。カメラ装置1001の位置の入れ替えが必要であると判断した場合はS4003に進む。位置の入れ替えが必要ないと判断した場合は処理を終了する。入れ替え処理の必要があるかどうかはカメラ1001の駆動情報から判断する。たとえば、最も駆動回数の少ないカメラ1001の駆動回数が最も駆動回数の多いカメラ1001の駆動回数の一定割合未満である場合に入れ替えの必要があると判断する。また、この判断は、多眼カメラ装置1000による撮影が一定時間行われた場合に行う。なお、ここでは、カメラ1001が、パン方向、チルト方向、スライド方向、ローテーション方向に駆動した駆動回数をそれぞれカウントし、入れ替え処理の必要があるかを判断している。また、フォーカスレンズ及びズームレンズの駆動回数もそれぞれ判断してもよい。
ステップS4003で、システム制御部2011は多眼カメラ装置1000をカメラ1001の入れ替えモードに移行させ、S4004に進む。カメラ装置1001の入れ替えモード中は、たとえば、ユーザーからカメラ制御のコマンドを受け取ってもコマンドを実行せず、一時的に処理を制限する。
ステップS4004で、システム制御部2011はS4001で取得した駆動回数をもとにカメラ1001の入れ替え対象を決定し、S4005に進む。カメラ装置1001の入れ替え位置の決定方法については、たとえば駆動回数の積算値から、一番駆動回数の多いカメラ装置1001を一番駆動回数の少ないカメラ装置1001の位置に移動させるといった決定方法が考えられる。
ステップS4005で、システム制御部2011はS4003で決定されたカメラ1001の入れ替え位置に従って、カメラ1001の入れ替え処理を行い、S4006に進む。位置の入れ替え処理の詳細については図6のフローチャートで説明する。
ステップS4006で、システム制御部2011はカメラ1001の入れ替えモードを解除し、処理を終了する。
図5は図6のフローチャートにおけるカメラ装置1001の入れ替え処理を説明する図である。5001はカメラ装置a、5002はカメラ装置b、5003はカメラ装置c、5004はカメラ装置dとする。また、(a)は位置を入れ替える前の状態、(b)は位置を入れ替える前に画角を最大に変更した状態、(c)は位置を入れ替えた直後の状態、(d)は位置を入れ替えた後に(a)の設定を各カメラ装置1001に反映させたときの状態を示している。図6は、S4005のカメラ装置1001の入れ替え処理の詳細を示したフローチャートである。
ステップS6001で、システム制御部2011は各カメラ装置1001の画角設定や画質設定、およびプリセット巡回の巡回位置の情報などを記憶部2012に保存し、S6002に進む。
ステップS6002で、システム制御部2011は、図5(b)のように、レンズ制御部1005に対して各カメラ装置1001の画角を最大画角に変更するよう指示し、S6003に進む。各カメラ1001の画角を最大画角に変更してから位置の入れ替えを行うことで、カメラ1001の入れ替え処理中の死角を減らすことが可能になる。
ステップS6003で、システム制御部2011は、図5(c)のように、カメラ1001の位置が入れ替わるように各カメラ1001を移動し、S6004に進む。図5(c)ではカメラ5001がカメラ5003の位置になるように各カメラ1001の位置を移動させている。
ステップS6004で、システム制御部2011は図5(d)のように位置を入れ替えた後のカメラ装置1001の設定をS6001で保存した設定に切り替え、処理を終了する。たとえば、S6003において、カメラ5001とカメラ5003が入れ替わるように位置を入れ替えた場合、カメラ5001にはカメラ5003の設定を反映する。また、カメラ5002にはカメラ5004の設定、カメラ5003にはカメラ5001の設定、カメラ5004にはカメラ5002の設定を反映する。このように設定を反映することで、カメラ1001の位置を入れ替える前と同様の撮影ができる状態にする。すなわち、入れ替え前に同一位置に配置されていたカメラと同様の設定とする。ここでのカメラの設定とは、画角やWBなど撮像条件に関するパラメータである。
以上説明したように、実施例1では、記憶部2012に保持させた各カメラ1001の駆動回数からカメラ1001の位置の入れ替えが必要かどうかを判断する。そして、入れ替えが必要であると判断した場合に、カメラ1001の位置を入れ替え前と同様の撮影ができるように入れ替える。このようにカメラ1001の位置の入れ替えを行うことで、特定のカメラ1001への負荷集中を抑制することができる。よって、カメラ1001間の負荷を分散し、多眼カメラ装置1000の運用を長寿命化することにつながる。
尚、上記の例では多眼カメラ装置1000にカメラ1001を4つ備える構成としているが、構成はこれに限定されない。多眼カメラ装置1000がカメラ1001を2つ以上持つ構成であればよい。
尚、上記の例ではカメラ1001の位置の入れ替え処理が一定期間ごと、もしくは全カメラ1001の駆動回数に応じて実行されると説明しているが、実行されるタイミングはこれに限定されない。たとえば、あるカメラ1001の駆動回数が一定値を超えた場合でもよい。また、駆動回数ではなく駆動時間が一定値を超えた場合でもよい。
尚、上記の例ではS4002において、各カメラ1001の入れ替えの必要性をカメラ1001ごとの駆動回数の違いから判断していたが、判断方法はこれに限定されない。たとえば、多眼カメラ装置1000による撮影が一定時間行われたときに、駆動時間の違いから判断しても構わない。
尚、上記の例ではS4004で入れ替え対象を駆動回数の積算値から決定しているが、決定方法はこれに限らない。たとえば、カメラ1001の駆動時間から決定し、駆動時間が長いカメラ1001と短いカメラ1001を入れ替えるような方法でもよい。
尚、上記の例ではS6002でカメラ1001の画角を最大画角に変更したうえで位置の入れ替えを行っているが、この処理は必ずしも必須ではない。たとえば、位置の入れ替え中も同じ撮影方向をできるだけ保ちながらカメラ1001を移動していき、入れ替え先に到達したら画角を変更するような方法でもよい。
尚、上記の例ではS6003においてすべてのカメラを同時に移動させているが、カメラの移動は必ずしも同時に行う必要はない。たとえば、カメラごとに移動させていく方法でもよい。
以下、図7から図9を参照して、本発明の実施例2における多眼カメラ装置1000の各カメラ1001の駆動範囲に基づいて、カメラ1001の位置を入れ替えるフローについて説明する。
図7は多眼カメラ装置1000のカメラ装置1001の可動範囲を示す図である。7001はカメラa、7002はカメラb、7003はカメラc、7004はカメラdを示している。また、図7(a)の7005はカメラ7002bのレール上における可動範囲を示している。図7(b)の7006はカメラ7003cのレール上における可動範囲を示している。図7(c)の7007はカメラ7004dのレール上における可動範囲を示している。
図8は、多眼カメラ装置1000の各カメラ1001の駆動回数と可動範囲に基づいて、カメラ1001の位置を入れ替える処理を示したフローチャートである。
ステップS8001で、システム制御部2011は多眼カメラ装置1000をカメラ1001の入れ替えモードに移行させ、S8002に進む。カメラ1001の入れ替えモード中は、たとえば、ユーザーからカメラ制御のコマンドを受け取ってもコマンドを実行せず、一時的に処理を制限する。
ステップS8002で、システム制御部2011は入れ替えが必要なカメラ1001を探索し、S8003に進む。入れ替えが必要なカメラ1001を探索する処理の詳細については図9で説明する。
ステップS8003で、システム制御部2011はS8002で入れ替えを行うカメラ1001が見つかったかどうかを確認する。入れ替えを行うカメラ1001が見つかった場合はS8003に進む。入れ替えを行うカメラが見つからなかった場合はS8006に進む。
ステップS8004からS8006までの処理は、S4004からS4006までの処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
図9はS8003の入れ替え候補となるカメラ1001を探索する処理の詳細を示したフローチャートである。
ステップS9001で、システム制御部2011は記憶部2012に保持されている各カメラ1001の駆動回数や駆動時間といった駆動情報を取得し、S9002に進む。
ステップS9002で、システム制御部2011は記憶部2012から各カメラ1001の可動範囲を取得し、S9003に進む。
ステップS9003で、システム制御部2011は多眼カメラ装置1000に取り付けられたカメラ装置からカメラ1001のうち、入れ替え元候補のカメラ1001のうちから入れ替え元となるカメラ1001を決定し、S9004に進む。入れ替え元となるカメラの決定方法は、たとえばS9001で取得した駆動情報から、駆動回数が一番多いカメラ1001や駆動時間が一番長いカメラ装置1001を選定する方法が考えられる。
ステップS9004で、システム制御部2011は入れ替え元となるカメラ7001aの現在位置を取得し、S9005に進む。
ステップS9005で、システム制御部2011はS9002で取得した可動範囲とS9004で取得したカメラ7001aの現在位置から入れ替え先の候補となるカメラ1001を決定し、処理を終了する。今回の例では、図7のカメラ7001aは図7(b)のカメラ7003cの可動範囲7006の範囲内に存在しないため、カメラ7003cは入れ替え先の候補とならない。図7(a)のカメラbの可動範囲7005と、図7(c)のカメラdの可動範囲7007はカメラ7001aを含むため、カメラ7002bとカメラ7004dがカメラ7001aの入れ替え先の候補となる。
ステップS9006で、システム制御部2011はS9003で決定した入れ替え元のカメラ1001と、S9005で決定した入れ替え先の候補の駆動回数を比較し、駆動回数に一定以上の差があるかどうかを判断する。駆動回数に一定以上の差があった場合は、S9007に進む。駆動回数に一定以上の差がなかった場合は、S9008に進む。
ステップS9007で、システム制御部2011はS9006で判断した結果から、駆動回数に一定以上差があったカメラ1001のうち、より差が大きいカメラ1001を入れ替え先のカメラ装置1001として決定し、処理を終了する。
ステップS9008で、システム制御部2011はS9003で決定したカメラ1001以外に、入れ替え元となるカメラ1001があるかどうかを確認する。入れ替え元のカメラ1001がある場合はS9003に戻る。たとえば、カメラ7001aに対して判断を行っていた場合、続いて、カメラ7002b、カメラ7003c、カメラ7004dに対して、入れ替えの必要があるかどうかを判断する。すべてのカメラ1001に対して入れ替えの必要があるかどうかを判断していた場合は、入れ替える必要のあるカメラがなかったと判断し、処理を終了する。
以上説明したように、実施例2では、記憶部2012に保持させた各カメラ1001の駆動回数からカメラ1001の位置の入れ替えが必要かどうかを判断する。入れ替えが必要であると判断した場合に、各カメラ1001の可動範囲を考慮したうえでカメラ1001の位置を入れ替える。たとえば、カメラ1001と基板がケーブルでつながっている場合のように、カメラ1001毎の可動範囲が限定されている多眼カメラ装置1000であっても、適切にカメラ1001の位置の入れ替えが可能になる。
以下、図10を参照して、本発明の実施例3による多眼カメラ装置1000のカメラ1001の入れ替えを通知したうえで、カメラ1001の位置を入れ替えるフローについて説明する。図10は、多眼カメラ装置1000の各カメラ1001の駆動回数に基づいてカメラ1001の位置を入れ替える際、ユーザーに位置の入れ替えを通知したうえで入れ替えを行う処理を示したフローチャートである。
ステップS10001、S10002の処理は、S4001、S4002の処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
ステップS10003で、システム制御部2011はカメラ1001の位置の入れ替えを行う旨をユーザーに通知し、S10004に進む。ユーザーへの通知は、一般的にクライアント装置1100の表示部2101にポップアップウィンドウを表示するような方法が考えられる。
ステップS10004で、システム制御部10004はS10003でユーザーへ入れ替えの実施を通知してからの経過時間を計測し、一定時間が経過したかを判断する。一定時間が経過し、ユーザーによる中止がリクエストされなかった場合は入れ替えの実施が許可されたとみなしてS10005に進む。一定時間が経過する前にユーザーによる中止がリクエストされた場合は、カメラ1001の入れ替えを行わずに処理を終了する。
ステップS10005からS10008までの処理は、S4003からS4006までの処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
以上、説明したように、実施例3では、記憶部2012に保持させた各カメラの駆動回数からカメラ1001の位置の入れ替えが必要かどうかを判断している。入れ替えが必要であると判断した場合に、ユーザーに入れ替えを行う旨を通知したうえで位置を入れ替える。ユーザーへカメラ1001の位置の入れ替えを通知することで、ユーザーが撮影の中断を避けたい場合に位置の入れ替えをキャンセルすることができる。また、ユーザーによって位置の入れ替えが中止されないタイミングで入れ替えを実施することで、より多眼カメラ装置1000の撮影を邪魔しないタイミングでの入れ替えが可能になる。
尚、上記の例では、S10004でユーザーによる中止がリクエストされた場合に処理を終了していたが、処理の方法はこれに限らない。たとえば、カメラ装置1001の入れ替えの通知を一定時間後に再度通知することで入れ替えのタイミングを遅らせるような方法でも構わない。また、ユーザーに何時間後に入れ替えを実行するかを選択させることで、ユーザーの任意のタイミングで入れ替えを実行できるような方法をとってもよい。
尚、上記の例では、S10004でユーザーへ位置の入れ替えを通知してから一定時間経過したかどうかで入れ替えの実施を判断していたが、判断方法はこれに限らない。たとえば、クライアント装置1100の表示部2101に表示したポップアップウィンドウに実施を許可するか、許可しないかのボタンを設け、どちらかのボタンが押されるまで実施を延期するような方法でもよい。
1000 多眼カメラ装置
1001 カメラ装置
2002 撮像部
2003 レンズ駆動部
2004 パン制御部
2005 チルト制御部
2006 スライド駆動部
2007 ローテーション駆動部
2008 画像処理部
2009 レンズ制御部
2010 パン・チルト・スライド・ローテーション制御部
2011 システム制御部
2012 記憶部
2013 通信部

Claims (9)

  1. 円周上に移動可能に配置される複数のカメラと、
    前記複数のカメラに対してそれぞれ設けられ、前記カメラを駆動する駆動部と、
    前記駆動部の駆動情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得した駆動情報に基づいて、前記カメラの円周上における位置の入れ替えを行うか否かを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に基づいて、前記カメラの入れ替え後の位置を決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された入れ替え後の位置に基づいて、前記カメラの位置を変更する制御部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記駆動情報は、前記駆動部の駆動回数であり、
    前記駆動部は、前記カメラを円周方向に移動させるスライド駆動部と、前記カメラをパン方向に移動させるパン駆動部と、前記カメラをチルト方向に移動させるチルト駆動部と、前記カメラをローテーションさせるローテーション駆動部と、からなり、
    前記取得部は、前記スライド駆動部の駆動回数、前記パン駆動部の駆動回数、前記チルト駆動部の駆動回数および前記ローテーション駆動部の駆動回数をそれぞれ取得し、
    前記判断部は、前記取得部により取得した前記スライド駆動部の駆動回数、前記パン駆動部の駆動回数、前記チルト駆動部の駆動回数および前記ローテーション駆動部の駆動回数のうちの少なくとも1つの駆動回数に基づいて、前記カメラの円周上における位置の入れ替えを行うか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記カメラの位置を入れ替える場合、ユーザーからのカメラ制御に関するコマンドを実行しないことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記カメラの位置を入れ替え前の前記複数のカメラの設定を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記各カメラの位置の入れ替え後に、入れ替え前に同一位置に配置されていたカメラの設定を入れ替え後のカメラの設定に反映することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 複数のカメラの円周方向における可動範囲を記憶する記憶部を備え、
    前記決定部は、前記記憶部に記憶された複数の可動範囲に基づいてカメラの入れ替え後の位置を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記判断部によりカメラ装置の位置の入れ替えが必要あると判断された際に、ユーザーにカメラの位置の入れ替えの実施を通知する通信部と、
    前記通信部によりユーザーへの通知が行われた後の経過時間を計測する計測部と、備え、
    前記制御部は、前記計測部により計測した経過時間が一定時間を越えた場合、前記カメラの位置の入れ替えを行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記通信部によりユーザーへの通知が行われた後に、前記カメラの位置の入れ替えの可否に関するリクエストを受信する受信部を備え、
    前記制御部は、前記受信部で受信したリクエストに基づいて、前記カメラの位置の入れ替えを実施もしくは中止することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 円周上に移動可能に配置される複数のカメラと、前記複数のカメラに対してそれぞれ設けられ、前記カメラを駆動する駆動部と、を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記駆動部の駆動情報を取得する取得工程と、
    前記取得部により取得した駆動情報に基づいて、前記カメラの円周上における位置の入れ替えを行うか否かを判断する判断工程と、
    前記判断部の判断結果に基づいて、前記カメラの入れ替え後の位置を決定する決定工程と、
    前記決定部によって決定された入れ替え後の位置に基づいて、前記カメラの位置を変更する制御工程と、
    を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載の撮像装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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