JP7152070B1 - 義手用グローブの成形型と成形型の製造方法および義手用グローブ - Google Patents

義手用グローブの成形型と成形型の製造方法および義手用グローブ Download PDF

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Abstract

【課題】 より使用感が好ましい義手用グローブを製造する成形型を提供する。【解決手段】 義手に装着する義手用グローブを製造するための成形型であって、成形型は、少なくとも義手用グローブの指部を形成する指型部と、手掌部を形成する手掌型部と、手首部を形成する手首型部と、を備え、指型部は、義手用グローブの親指部を形成する親指型部と、人差し指部を形成する人差し指型部と、中指部を形成する中指型部と、薬指部を形成する薬指型部と、小指部を形成する小指型部と、を有し、成形型の親指型部と人差し指型部との間に、義手用グローブの親指部と人差し指部との間に屈曲規制部を形成する溝部を設けた。【選択図】 図5

Description

本発明は、義手用グローブの成形型と成形型の製造方法およびこれらで製造された義手用グローブに関する。
従来、手を失った者(この明細書および特許請求の範囲の書類中では、「当事者」という)が、日常生活を送るために筋電義手などの義手を装着する場合がある。以下、筋電義手を例に説明する。筋電義手は、自分の手を動かす時に脳の指令によって筋肉が発する微弱な電気信号(筋電位)をセンサーで感知し、制御マイコンやモーターなどのメカニズムを駆動して指や手首の関節などを動作させている。このため、外部から見える指、手首などの構造部分をグローブで覆い、外観を本物の手に近づけることなどが行われる。
なお、義手に関する先行技術として、欠損が生じた人体の断端の立体形状を三次元計測手段で計測し、この三次元形状を再現する立体モデルデータで立体モデルを造形し、この立体モデルで軟質材料の義肢を作成するものがある(例えば、特許文献1参照)。しかし、この先行技術には、義手を覆うように装着するグローブについては何ら記載されていない。
特開2016-77853号公報
ところで、義手を覆うように装着するグローブとしては、一般的に塩化ビニル製のグローブが用いられている。しかし、塩化ビニル製のグローブは伸長性が低く、また屈曲方向が安定しないため、使用感が好ましくない。このため、より使用感が好ましいグローブが切望されている。
そこで、本発明は、より使用感が好ましい義手用グローブを製造する成形型と、成形型の製造方法、および義手用グローブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る義手用グローブの成形型は、義手に装着する義手用グローブを製造するための成形型であって、前記成形型は、少なくとも前記義手用グローブの指部を形成する指型部と、手掌部を形成する手掌型部と、手首部を形成する手首型部と、を備え、前記指型部は、前記義手用グローブの親指部を形成する親指型部と、人差し指部を形成する人差し指型部と、中指部を形成する中指型部と、薬指部を形成する薬指型部と、小指部を形成する小指型部と、を有し、前記成形型の前記親指型部と前記人差し指型部との間に、前記義手用グローブの前記親指部と前記人差し指部との間に屈曲規制部を形成する溝部を設けている。
この構成により、筋電義手の指に装着する指部を形成する指型部と、手掌部を形成する手掌型部および手首を形成する手首型部とによって、筋電義手の各部に適切な形状の義手用グローブの成形型を製造することができる。しかも、手掌型部に備えさせた屈曲規制部を形成する溝部により、指部を曲げたときにグローブの屈曲する方向を規制する義手用グローブを製造することができる。よって、この成形型によって、使用感が好ましい義手用グローブを製造することができる。
一方、本発明に係る義手用グローブ成形型の製造方法は、義手に装着する義手用グローブを製造するための成形型を製造する製造方法であって、前記義手を装着する当事者の前記義手を装着する手の形状に関する形状データを、前記当事者の健常な手を含む部位から取得するデータ取得工程と、前記データ取得工程で取得したデータから3次元データを作成する3次元化工程と、前記3次元化工程で作成された前記3次元データを反転させて前記義手を装着する手の方の3次元データを作成するデータ反転工程と、前記データ反転工程で作成した手の形状の前記3次元データに基づいて前記義手に装着する義手用グローブの成形型を製造する成形型製造工程と、を有し、前記3次元化工程で作成した3次元データ又はデータ反転工程で作成した3次元データに、前記成形型の親指型部と人差し指型部との間に屈曲規制部を形成するための溝部を設けるデータ調整工程をさらに有している。この明細書および特許請求の範囲の書類中における「義手を装着する手の形状に関する形状データ」は、「手」のみの形状データの他、「手」と「手首」を含むケー状データ、さらに「腕」を加えた形状データを含む。
この構成により、義手を装着する当事者の健常な手を含む部位から義手を装着する手の形状に関する形状データを取得し、その形状データから3次元データを作成し、その3次元データを反転させることで義手を装着する手の方の3次元データを作成することができる。この3次元データに基づいて義手用グローブの成形型を製造することで、義手を装着する手に適切な形状の義手用グローブを製造する成形型を製造できる。しかも、成形型の親指型部と人差し指型部との間に屈曲規制部を形成する溝部を設けているため、指部を曲げたときにグローブの屈曲する方向を規制する義手用グローブを製造する成形型を製造できる。よって、使用感が好ましい義手用グローブを製造する成形型を製造できる。
一方、本発明に係る義手用グローブは、前記成形型で製造された義手用グローブ、または前記製造方法によって製造された成形型で製造された義手用グローブであって、少なくとも前記義手の指をそれぞれ受け入れ可能な指部と、前記義手の手掌を受け入れ可能な手掌部と、前記義手の手首を受け入れ可能な手首部と、を備え、前記指部の親指部と人差し指部との間に、内向きに屈曲させる屈曲規制部である突条を有している。
この構成により、義手の指をそれぞれの指部に、手掌を手掌部に、手首を手首部に装着することによって、義手の各部を適切に装着できる義手用グローブを提供することができる。しかも、親指部と人差し指部との間に設けられた突条により、指部を曲げたときに突条に沿って内向きに屈曲させることができる。よって、使用感が好ましい義手用グローブを提供することができる。
また、表面の全体がシリコンゴムで形成されていてもよい。このように構成すれば、義手用グローブに柔軟性を持たせ、義手用グローブの色をより実物に近づけることができる。その上、爪などの意匠を施すことができる。
また、前記義手の指が挿入される前記指部の先端部に補強材が取り付けられ、前記補強材を含む表面の全体が前記シリコンゴムで形成されていてもよい。このように構成すれば、シリコンゴムで形成される義手用グローブ70の指先部分における耐久性の向上を図ることができる。
本発明によれば、より使用感が好ましい義手用グローブを製造するための成形型を適切に製造することが可能となる。また、この成形型を用いることにより、より使用感が好ましい義手用グローブを適切に製造することが可能となる。
図1は、本発明に係る義手用グローブの成形型を製造する方法を示すブロック図である。 図2は、本発明に係る義手用グローブの成形型を製造する他の方法を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る義手用グローブを製造する成形型を製造するために取得した健常な手を含む形状データの3次元データを示す斜視図である。 図4は、図3に示す3次元データを左右反転させた3次元データを示す斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る義手用グローブを製造するための成形型の3次元データと成形型を示す斜視図である。 図6は、図5に示す3次元データで製作された成形型の手掌部に備えられた屈曲規制部に関する図面であり、図6(a)は図5に示すVIa-VIa矢視の拡大断面図、図6(b)は図6(a)に示す成形型で屈曲規制部が形成された義手用グローブの図面であり、図9に示すVIb-VIb矢視の拡大断面図、図6(c)は図6(b)に示す義手用グローブの手掌部が屈曲したときの拡大断面図である。 図7は、図5に示す成形型の3次元データの他の調整例を示す図面であり、図7(a)は健常な手から得られた3次元データの原型を示す斜視図、図7(b)は原型の3次元データで指を動作させた場合の斜視図、図7(c)は図7(b)の状態から指を動作させやすいようにデータを調整した斜視図である。 図8は、図5に示す成形型の指部に補強材を設ける例の図面であり、図8(a)は一部の指の拡大図、図8(b)は図8(a)の成形型で製造された義手用グローブの指先部を示す一部拡大断面図である。 図9は、図5に示す成形型で製造した本発明の一実施形態に係る義手用グローブを示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、五指の義手用グローブ70を製造する成形型50の製造方法、成形型50および義手用グローブ70を説明する。以下の実施形態では、筋電義手に装着する「手」、「手首」、「前腕」を含む義手用グローブ70を例に説明する。本発明に係る義手用グローブ70は、以下の例に限定されるものではなく、「前腕」を含まないもの、「前腕」から「上腕」まで含むものなど、種々の形態を含む。
(義手用グローブの成形型を製造する方法)
図1は、一実施形態に係る義手用グローブ70の成形型50を製造する方法を示すブロック図である。なお、以下の説明では、後述する図に示す符号を付して説明する。
図1に示すように、この実施形態の成形型50の製造方法は、先ず当事者の健常な手をCT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法)でスキャンし、健常な手の形状に関するデータを取得する(S1)。なお、健常な手の形状に関するデータの取得は、MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)を用いてもよい。CTを用いる場合、健常な手にX線を当てて得られた情報をコンピュータ処理して、健常な手の輪切り画像のCTデータを得ることができる。これがデータ取得工程であり、CTデータが手の形状データである。
次に、CTで得られた輪切り画像の形状データを、コンピュータによって再構成することで健常な手の3次元データを作成する(S2)。これが3次元化工程である。CTの形状データから3次元データを作成する方法は、例えば、コンピュータの画像処理ソフトウェアを用いて立体化させて3次元データを作成することができる。
そして、3次元データを左右反転させる(S3)。3次元データの反転は、コンピュータソフトウェアを用いて反転させることができる。これがデータ反転工程である。これにより、当事者の健常な手の形状の3次元データ10に基づいて、筋電義手を装着する手の方の3次元データ20を作成することができる。すなわち、当事者の健常な手の3次元データ10を反転させて、筋電義手を装着する手の方の基となる3次元データ20を作成することができる。
その後、この実施形態では、反転させた3次元データ20に対して、義手用グローブ用の調整をしている。義手用グローブ用の調整としては、義手用グローブ70を製造する成形型50を製造するための調整を含むことができる。この実施形態では、3次元データ20を用いて3Dプリンタ(図示略)で成形型を造形(製造)するためのデータ調整を行っている。3次元データ20の調整としては、製造後の義手用グローブ70の外形が健常な手の外形と同様になるように、義手用グローブ70の厚み分を削って全体的に小さくした3次元データ30としている。このように、CTで得られた健常な手の3次元データ20から、義手用グローブ70の厚み分を削った3次元データ30とすることで、義手用グローブ70の外形を健常な手と同じ大きさにできる。例えば、義手用グローブ70の厚みが1.5mmの場合、健常な手と同じ大きさの3次元データ20を全体的に1.5mm小さくすることで、外形が健常な手の大きさから1.5mm小さくなった成形型50の3次元データ30を作成することができる。
また、義手用グローブ70を製造するための3次元データ30の調整としては、少なくとも親指部71と人差し指部72とが近づくように曲げたときに手掌部76(図6(c))が屈曲する方向を常に内向きとする屈曲規制部40を形成するための溝部41を設けている。これがデータ調整工程である(S4)。屈曲規制部40については、後述する図5で説明する。
そして、この調整した3次元データ30を用いて、成形型50を製造(造形)することができる(S5)。これが成形型製造工程である。
なお、コンピュータは、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリおよびI/Oインターフェース等を有する。上記3次元データ20,30の作成などは、不揮発性メモリに保存されたプログラムに基づいてプロセッサが揮発性メモリを用いて演算処理することで実現される。
このようにして、当事者の健常な手の形状に関する形状データに基づいて作成した3次元データ20から、筋電義手を用いる手の形状に関する3次元データ30を作成することができる。そして、この3次元データ30に基づいて、筋電義手を装着する手の義手用グローブ70(図9)を製造するための成形型50(図5)を製造することができる。
(義手用グローブの成形型を製造する他の方法)
図2は、一実施形態に係る義手用グローブの成形型50を製造する他の方法を示すブロック図である。この例の成形型50の製造方法は、図1に示す成形型50の製造方法とは一部の工程の順序が異なる。図2の説明では、データ反転工程で得られた3次元データ30に基づいて、3Dプリンタで成形型50を製造する例を説明する。なお、3Dプリンタで利用する3次元データ30を作成する工程は、上記した図1と同様であるため、その説明は簡略化する。また、以下の説明でも、後述する図に示す符号を付して説明する。
先ず当事者の健常な手をCTでスキャンし、健常な手の形状に関する形状データを取得する(S11)。その後、取得した形状データから3次元データ10を作成する(S12)。そして、この例の方法では、作成した3次元データ10を義手用グローブ用に調整している(S13)。義手用グローブ用の調整としては、3次元データ10から義手用グローブ70の厚み分を削って全体的に小さくした3次元データとすることを含ませることができる。また、義手用グローブ用の調整としては、少なくとも親指部71と人差し指部72とが近づくように曲げたときに、手掌部76(図6(c))が常に内向きに屈曲するようにコントロールする屈曲規制部40を形成するための溝部41を設けた3次元データ30とすることができる。屈曲規制部40は、後述する。その後、調整した3次元データを左右反転させて、筋電義手を装着する手の方の3次元データ30を作成する(S14)。
これにより、当事者の健常な手の形状に関する形状データに基づいて、筋電義手を用いる手の形状に関する3次元データ30が完成する。このようにして、筋電義手を装着する手の義手用グローブ70を製造するための成形型50を製造するための3次元データ30を作成することができる。
そして、この3次元データ30を用いて、3Dプリンタ(図示略)で成形型50を製造(造形)することができる(S15)。これが成形型製造工程である。3Dプリンタによる成形型50の製造(造形)は、熱溶解積層法(FDM;Fused Deposition Modeling)もしくは光造形方式(DLP方式;Digital Light Processing)を用いることができる。熱溶解積層法の場合は、PLA樹脂、ABS樹脂の成形型を製造することができる。光造形方式の場合は、レジン製の成形型を製造することができる。3Dプリンタを用いた成形型50の製造(造形)は、これらの方法の公知技術で行えるため、詳細な説明は省略する。
このようにして、当事者の健常な手の形状に関する形状データから、筋電義手に装着する義手用グローブ70を製造するための成形型50(図5)を製造することができる。
(成形型の構成)
図3は、一実施形態に係る義手用グローブ70を製造する成形型50を製造するために取得した健常な手の形状に関する3次元データ10を示す斜視図である。図4は、図3に示す3次元データ10を左右反転させた3次元データ20を示す斜視図である。図5は、一実施形態に係る義手用グローブ70を製造するための成形型50の3次元データ30と成形型50を示す斜視図である。図6は、図5に示す3次元データ30で製作された成形型50の手掌型部56に備えられた屈曲規制部40に関する図面である。図6(a)は、図5に示すVIa-VIa矢視の拡大断面図、図6(b)は図6(a)に示す成形型で屈曲規制部が形成された義手用グローブの図面であり、図9に示すVIb-VIb矢視の拡大断面図、図6(c)は、図6(b)に示す義手用グローブ70の手掌部76が屈曲したときの拡大断面図である。なお、図5は、成形型50の3次元データ30と、この3次元データ30を用いて製作される同一形態の成形型50を示している。このため、図5に成形型50の符号も付している。以下、図1に示す製造方法で成形型50を製造する例を説明する。
図3に示すように、当事者の健常な手をCTスキャンすることで得られた手の形状に関する形状データは、コンピュータソフトウェアによって3次元データ10にすることができる。図示する手に関する形状データは、健常な手の形状をデジタル化した3次元データ10であり、この実施形態では、親指11、人差し指12、中指13、薬指14および小指15を含む五指と、手掌16、手首17および前腕18を含む形状の3次元データ10である。
図4に示すように、図3に示す手の形状に関する3次元データ10をコンピュータソフトウェアによって左右反転させることができる。これにより、当事者の健常な手と反対側の筋電義手を装着する方の手の形状に関する3次元データ20を得ることができる。3次元データ20は、親指部21、人差し指部22、中指部23、薬指部24および小指部25を含む五指と、手掌部26、手首部27および前腕部28を含んでいる。
そして、図5に示すように、この実施形態では、図4に示す3次元データ20に対して、義手用グローブ70を製造する成形型50を製造するためのデータ調整が行われている。成形型50を製造するための3次元データ30に対するデータ調整としては、この実施形態では、製造後の義手用グローブ70の外形が健常な手の外形と同様になるように、義手用グローブ70の厚み分を削って小さくしている。義手用グローブ70の厚みとしては、例えば、1.5mmとすることができ、この場合は健常な手の形状と同じ大きさの3次元データ30を全体的に1.5mm小さくすることになる。これにより、義手用グローブ70の外形を健常な手と同じ大きさにできる成形型50の3次元データ30を作成することができる。
また、義手用グローブ70を製造する成形型50の3次元データ30のデータ調整としては、義手用グローブ70の親指部71と人差し指部72(図9)とが近づくように曲げたときに、親指部71と人差し指部72との間で手掌部76が常に内向きに屈曲するようにコントロールする屈曲規制部40を設けることができる。この実施形態の屈曲規制部40は、手掌部36の親指部分の基部に近接した位置に設けられた溝部41となっている。溝部41は、手掌部36に接続されている親指部31の基部が屈曲する方向と並行に設けられている。この例では、2本の溝部41が設けられている。溝部41は、例えば、深さ1~3mm、幅1~3mm、長さ10~20mm程度にすることができる。図では、溝部41を誇張して記載しており、溝部41は義手用グローブ70(図9)の内面に突条81(屈曲規制部80)を設けることができればよい。成形型50の3次元データ30に溝部41を設けておくことにより、この3次元データ30に基づいて製作される成形型50に、屈曲規制部60を構成する溝部61を設けることができる。
なお、3次元データ30も、親指部31、人差し指部32、中指部33、薬指部34および小指部35を含む五指と、手掌部36、手首部37および前腕部38を含んでいる。
上記した3次元データ30に基づいて製作される成形型50は、3Dプリンタを用いて造形(製造)することができる。3Dプリンタを用いた成形型50の製造は、上記したように、熱溶解積層法(FDM;Fused Deposition Modeling)もしくは光造形方式(DLP方式;Digital Light Processing)を用いてできる。熱溶解積層法の場合は、PLA樹脂、ABS樹脂の成形型50を製作することができる。光造形方式の場合は、レジン製の成形型50を製造することができる。3Dプリンタを用いた成形型50の製造は、これらの方法の公知技術で行えるため、詳細な説明は省略する。
3Dプリンタで製作された成形型50は、指型部は、親指型部51、人差し指型部52、中指型部53、薬指型部54および小指型部55の五指を有している。また、手掌型部56、手首型部57および前腕型部58を有している。
この成形型50を用いた義手用グローブ70の製造方法としては、成形型50を用いたディッピング製法を用いることができる。義手用グローブ70は、ウレタンゴム製とすることができる。ディッピング製法としては、例えば、以下のような工程で義手用グローブ70を製造することができる。
第1工程:溝部41の部分にウレタンゴムが入るように肉盛りする。
第2工程:成形型50にレイヤー1を塗布(ウレタンゴムのディッピング)する(硬度10度 肌色)。
第3工程:レイヤー1を所定量硬化させた後、レイヤー1の上にレイヤー2を塗布(ウレタンゴムのディッピング)する(硬度10度 肌色)。
第4工程:次工程で塗装しやすくするために、表面をタルクにてシボ付けする。
第5工程:脱型せずにそのまま塗装する。塗装により、爪、しわなどを描く。
第6工程:塗装後、レイヤー2の上にレイヤー3を塗布(保護膜のディッピング)する(硬度10度 半透明)。
第7工程:脱型する。
上記第5工程で爪などを描くことにより、義手用グローブ60の外観をより本物の手に近くすることができる。
このようなディッピング製法で製造された義手用グローブ70には、親指部71と人差し指部72との間の内面に、手掌部76が内向きに屈曲するようにコントロールする突条81(図6(b))が設けられる。
次に、図6(a)~(c)を参照しながら、上記成形型50の屈曲規制部40と、この屈曲規制部40で形成される義手用グローブ70の屈曲規制部80について説明する。
図6(a)に示すように、屈曲規制部40を構成する溝部41は、手掌型部56に接続されている親指型部51の基部が屈曲する方向と並行に設けられている。
そして、図6(b)に示すように、図6(a)に示すような溝部41を有する成形型50を用いて義手用グローブ70(図9)を製造することで、義手用グローブ70の内面に屈曲規制部80を構成する突条81を形成することができる。
図6(c)に示すように、上記したように製造された義手用グローブ70は、親指部71と人差し指部72とが近づく方向に曲げた場合、手掌部76は常に突条81の延びる方向と交差する方向で内向きに曲がる。図に2点鎖線で示すような外向きの屈曲や、突条81の延びる方向には曲がらない。このように、義手用グローブ70の内面に屈曲規制部80たる突条81を設けることで、手掌部76が曲がる方向を常に同一方向にコントロールすることができる。
(義手用グローブの成形型に対する他の調整例)
図7は、図5に示す成形型50の3次元データ30の調整例を示す図面であり、図7(a)は健常な手から得られた3次元データの原型を示す斜視図、図7(b)は原型の3次元データで指を動作させた場合の斜視図、図7(c)は図7(b)の状態から指を動作させやすいようにデータを調整した斜視図である。
図7(a)は、上記した図4と同様のデータであり、健常な手の形状をデジタル化した3次元データ10をコンピュータソフトウェアによって左右反転させた、筋電義手を装着する方の手の形状に関する3次元データ20である。この実施形態では、親指部21、人差し指部22、中指部23、薬指部24および小指部25を含む五指と、手掌部26、手首部27および前腕部28を含む手の形状に関する3次元データ20である。
図7(b)に示すように、図7(a)に示す3次元データ20は、コンピュータソフトウェアを用いて種々の動作を行っている状態にデジタル修正することができる。図7(b)は、親指部21と人差し指部22とで物を掴んだ状態にデジタル修正した状態を示している。この状態では、親指部21と人差し指部22との間の手掌部26の部分が少し盛り上がっている。このため、原型の3次元データ20に基づいて義手用グローブ70(図9)を製造した場合、親指部71と人差し指部72を曲げる場合に自由度が小さくなる。
そこで、この例では、図7(c)に示すように、3次元データ20を、親指部31と人差し指部32との間の手掌部36が手首側に下がるように、親指部31と人差し指部32とを延ばすデジタル修正をした3次元データ30としている。この3次元データ30に基づいて義手用グローブ70(図9)を製造した場合、親指部71と人差し指部72を曲げる場合の自由度を大きくすることができる。
また、この例の3次元データ30では、3次元データ20の手首部27の外径を縮径させた手首部37としている。このように手首部37を縮径させることで、筋電義手に装着した義手用グローブ70が外れることを抑止することができる。これらの調整は、上記図5の調整に加えて行うことができる。
(義手用グローブの成形型に対するさらに他の調整例)
図8は、義手用グローブ70の指先部に補強材を設ける例の図面であり、図8(a)は成形型の一部の指の拡大図、図8(b)は図8(a)の成形型で製造された義手用グローブ70の指先部を示す一部拡大断面図である。図8(a)は、成形型50の人差し指型部52を例に補強材45を設ける例を示している。補強材45としては、ガーゼなどのメッシュシートを用いることができる。
図8(a)に示すように、成形型50の指型部(図は、人差し指型部52)にメッシュシートの補強材45を巻き付けて貼り付けている。補強材45は、人差し指型部52の第1関節52aの部分から先端部に巻かれている。補強材45は、五指全ての他、五指の一部に設けてもよい。補強材45を指先部分に入れることで、シリコンゴムで形成される義手用グローブ70の指先部分における耐久性の向上を図ることができる。
補強材45を指先部分に設ける場合、上記したディッピング製法における第1工程の前又は第1工程の後にメッシュシートを貼り付ける以下の補強工程を行う。
補強工程:シリコンを含浸させたメッシュシートを成形型の指先に貼り付ける。
この補強工程を行い、上記した第1工程~第7工程のディッピング製法で義手用グローブ70を製造すれば、指先部分に補強材45が設けられた義手用グローブ70を製造することができる。なお、補強材45は、五指の全てに設けなくてもよい。例えば、筋電義手の指が3本であれば、その3本に設けるようにすればよい。
(義手用グローブ)
図9は、図5に示す成形型50で製造した一実施形態に係る義手用グローブ70を示す斜視図である。上記成形型50を用いてディッピング製法で製造された義手用グローブ70は、親指部71、人差し指部72、中指部73、薬指部74および小指部75を含む五指と、手掌部76、手首部77および前腕部78を含むグローブとなる。義手用グローブ70は、シリコンゴム製となっている。義手用グローブ70をシリコンゴム製とすることで、耐熱性、柔軟性などを備えさせることができる。
この義手用グローブ70によれば、例えば、容器を持とうとして親指部71と人差し指部72とを近付けた場合、義手用グローブ70の手掌部76は常に突条81(屈曲規制部80)が延びる方向で内向きに屈曲する。よって、使用時に手掌部76が常に同じ方向に屈曲し、筋電義手の安定した使用ができる。
また、この義手用グローブ70を製造する成形型50は、上記したように予め義手用グローブ70の厚み分を削って小さくなっているため、成形型50で製造された義手用グローブ70は外形が健常な手と同等の大きさとなっている。このため、義手用グローブ70を装着している当事者は、筋電義手に装着した義手用グローブ70が健常な手と同等の大きさであるため違和感なく使用できる。
また、この実施形態の義手用グローブ70によれば、使用によって破損、退色などがあったとしても、成形型50を用いてディッピング製法で同一の義手用グローブ70を比較的安価に製造することができる。よって、ランニングコストの低減を図ることができる。
(その他の変形例)
義手用グローブ70は、上記した実施形態に限定されない。例えば、数本の指を失った当事者が使用する義指に使用する義手用グローブとすることもでき、五指を有する義手用グローブ70に限定されない。
また、上記した実施形態では、手から前腕部まで装着する義手用グローブ70を例に説明したが、肘部まで装着する義手用グローブ、上腕部まで装着する義手用グローブとすることも可能である。義手用グローブ70の大きさは、上記した実施形態に限定されない。
また、上記した実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は、実施形態によって限定されることはなく、請求項の範囲によってのみ限定される。
10 3次元データ
11 親指
12 人差し指
13 中指
14 薬指
15 小指
16 手掌
17 手首
18 前腕
20,30 3次元データ
21,31 親指部
22,32 人差し指部
23,33 中指部
24,34 薬指部
25,35 小指部
26,36 手掌部
27,37 手首部
28,38 前腕部
40,60 屈曲規制部
41,61 溝部
45 補強材
50 成形型
51 親指型部
52 人差し指型部
52a 第1関節
53 中指型部
54 薬指型部
55 小指型部
56 手掌型部
57 手首型部
58 前腕型部
60 屈曲規制部
61 溝部
70 義手用グローブ
71 親指部
72 人差し指部
73 中指部
74 薬指部
75 小指部
76 手掌部
77 手首部
78 前腕部
80 屈曲規制部
81 突条

Claims (5)

  1. 義手に装着する義手用グローブを製造するための成形型であって、
    前記成形型は、少なくとも前記義手用グローブの指部を形成する指型部と、手掌部を形成する手掌型部と、手首部を形成する手首型部と、を備え、
    前記指型部は、前記義手用グローブの親指部を形成する親指型部と、人差し指部を形成する人差し指型部と、中指部を形成する中指型部と、薬指部を形成する薬指型部と、小指部を形成する小指型部と、を有し、
    前記成形型の前記親指型部と前記人差し指型部との間に、前記義手用グローブの前記親指部と前記人差し指部との間が内向きに屈曲するように規制する屈曲規制部を前記義手用グローブの内面に形成する溝部を設けた、
    ことを特徴とする義手用グローブの成形型。
  2. 義手に装着する義手用グローブを製造するための成形型を製造する製造方法であって、
    前記義手を装着する当事者の前記義手を装着する手の形状に関する形状データを、前記当事者の健常な手を含む部位から取得するデータ取得工程と、
    前記データ取得工程で取得したデータから3次元データを作成する3次元化工程と、
    前記3次元化工程で作成された前記3次元データを反転させて前記義手を装着する手の方の3次元データを作成するデータ反転工程と、
    前記データ反転工程で作成した手の形状の前記3次元データに基づいて前記義手に装着する義手用グローブの成形型を製造する成形型製造工程と、を有し、
    前記3次元化工程で作成した3次元データ又はデータ反転工程で作成した前記成形型の3次元データに、前記成形型の親指型部と人差し指型部との間が内向きに屈曲するように規制する屈曲規制部を前記義手用グローブの内面に形成するための溝部を設けるデータ調整工程をさらに有している、
    ことを特徴とする義手用グローブ成形型の製造方法。
  3. 請求項1に記載の成形型で製造された義手用グローブ、または請求項2に記載の製造方法によって製造された成形型で製造された義手用グローブであって、
    少なくとも前記義手の指をそれぞれ受け入れ可能な指部と、前記義手の手掌を受け入れ可能な手掌部と、前記義手の手首を受け入れ可能な手首部と、を備え、
    前記指部の親指部と人差し指部との間の内面に、前記親指部と前記人差し指部との間を内向きに屈曲させる屈曲規制部である突を有している、
    ことを特徴とする義手用グローブ。
  4. 表面の全体がシリコンゴムで形成されている、
    請求項3に記載の義手用グローブ。
  5. 前記義手の指が挿入される前記指部の先端部に補強材が取り付けられ、前記補強材を含む表面の全体が前記シリコンゴムで形成されている、
    請求項4に記載の義手用グローブ。
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