JP7150674B2 - ワイヤレスネットワークにおける複数のユーザ通信のための方法および装置 - Google Patents

ワイヤレスネットワークにおける複数のユーザ通信のための方法および装置 Download PDF

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Description

本開示の特定の態様は、概して、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、ワイヤレスネットワークにおける複数のユーザ通信のための方法および装置に関する。
多くの電気通信システムでは、相互作用する空間的に分離されたいくつかのデバイス間でメッセージを交換するために、通信ネットワークが使用される。ネットワークは、たとえば、メトロポリタンエリア、ローカルエリア、またはパーソナルエリアであり得る地理的範囲に従って分類され得る。そのようなネットワークは、それぞれ、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、またはパーソナルエリアネットワーク(PAN)と呼ばれ得る。ネットワークはまた、様々なネットワークノードおよびデバイスを相互接続するために使用されるスイッチング、ルーティング技術(たとえば、回路スイッチング対パケットスイッチング)、伝送のために用いられる物理的媒体のタイプ(たとえば、ワイヤード対ワイヤレス)、ならびに使用される通信プロトコルのセット(たとえば、インターネットプロトコルスイート、同期光ネットワーキング(SONET:Synchronous Optical Networking)、イーサネット(登録商標)など)によって異なる。
ワイヤレスネットワークは、ネットワーク要素がモバイルであり、したがって動的接続性の必要性を有するとき、またはネットワークアーキテクチャが、固定されたトポロジではなくアドホックに形成される場合、好まれることが多い。ワイヤレスネットワークは、無線、マイクロ波、赤外線、光などの周波数帯域内の電磁波を使用して無誘導伝搬モードにおいて、無形の物理媒体を利用する。ワイヤレスネットワークは、有利には、固定有線ネットワークと比較するとき、ユーザ移動性と迅速な現場配置とを容易にする。
ワイヤレス通信システムのために要求される増加する帯域幅要件に対処するために、高いデータスループットを達成しながら、チャネルリソースを共有することによって、複数のアクセス端末が単一のアクセスポイントと通信することを可能にするために、異なる方式が開発されている。限定された通信リソースでは、アクセスポイントと複数の端末との間を通過するトラフィックの量を減らすことが望ましい。たとえば、複数の端末がアクセスポイントにアップリンク通信を送るとき、すべての伝送のアップリンクを完了するために、トラフィックの量を最小にすることが望ましい。したがって、ワイヤレスネットワークにおける複数のユーザ通信のための改善された方法および装置に対する必要性が存在する。
添付の特許請求の範囲の範囲内のシステム、方法、およびデバイスの様々な態様は、各々、いくつかの態様を有し、そのうちの単一のものが本明細書に記載された所望の属性を単独で担当するものではない。添付の特許請求の範囲の範囲を限定することなく、いくつかの顕著な特徴が本明細書で説明される。
本明細書で説明される主題の1つまたは複数の態様の詳細は、添付図面および以下の説明に記載される。他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。以下の図面の相対的な寸法は、縮尺通りに描かれていないことがあることに留意されたい。
いくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、ローカルアドレスフィールドを有するヘッダを備える送信可(clear to transmit)メッセージを生成するように構成された処理システムを備える。送信可メッセージは、送信機会を示し、複数のデバイスが特定の時刻に同時にデータを送信するという要求を備える。装置は、複数のデバイスへの送信のための送信可メッセージを出力するように構成されたインターフェースをさらに備える。
いくつかの態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は、ローカルアドレスフィールドを有するヘッダを備える送信可メッセージを生成するステップを備える。送信可メッセージは、送信機会を示し、複数のデバイスが特定の時刻に同時にデータを送信するという要求を備える。方法は、複数のデバイスへの送信のための送信可メッセージを出力するステップをさらに備える。
いくつかの態様は、実行されると装置にワイヤレス通信の方法を実行させる命令がその中に符号化されたコンピュータ可読媒体を提供する。方法は、ローカルアドレスフィールドを有するヘッダを備える送信可メッセージを生成するステップを備える。送信可メッセージは、送信機会を示し、複数のデバイスが特定の時刻に同時にデータを送信するという要求を備える。方法は、複数のデバイスへの送信のための送信可メッセージを出力するステップをさらに備える。
いくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、ローカルアドレスフィールドを有するヘッダを備える送信可メッセージを生成するための手段を備える。送信可メッセージは、送信機会を示し、複数のデバイスが特定の時刻に同時にデータを送信するという要求を備える。装置は、複数のデバイスへの送信のための送信可メッセージを出力するための手段をさらに備える。
いくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのワイヤレスノードを提供する。ワイヤレスノードは、ローカルアドレスフィールドを有するヘッダを備える送信可メッセージを生成するように構成された処理システムを備える。送信可メッセージは、送信機会を示す。送信可メッセージは、複数のデバイスが特定の時刻に同時にデータを送信するという要求をさらに備える。ワイヤレスノードは、複数のデバイスへの送信のための送信可メッセージを出力するように構成されたインターフェースをさらに備える。ワイヤレスノードは、送信可メッセージを複数のデバイスに送信するように構成された送信機をさらに備える。
アクセスポイントとアクセス端末とを有する多元接続多入力多出力(MIMO:multiple-input multiple-output)システムを示す図である。 図1のMIMOシステムにおけるアクセスポイントおよび2つのアクセス端末のブロック図である。 図1のMIMOシステム内で用いられ得るワイヤレスデバイスにおいて利用され得る様々なコンポーネントを示す図である。 いくつかの態様による、UL通信のために使用され得るUL-MU-MIMOプロトコルの一例を示すタイムシーケンス図である。 いくつかの態様による、UL通信のために使用され得る別のUL-MU-MIMOプロトコルの一例を示すタイムシーケンス図である。 図1と関連して、いくつかの態様によるUL-MU-MIMO伝送の動作モードを示すタイムシーケンス図である。 図1と関連して、いくつかの態様によるUL-MU-MIMO伝送の別の動作モードを示すタイムシーケンス図である。 図1と関連して、いくつかの態様による、送信要求(RTX:request to transmit)メッセージを利用してUL-MU-MIMOを初期化することを示すタイムシーケンス図である。 いくつかの態様による、マルチユーザアップリンク通信のメッセージタイミング図である。 いくつかの態様によるRTXメッセージの図である。 いくつかの態様による送信可(CTX:clear to transmit)メッセージの図である。 いくつかの態様によるCTXメッセージの別の図である。 いくつかの態様によるCTXメッセージの別の図である。 いくつかの態様によるCTXメッセージの別の図である。 いくつかの態様によるCTXメッセージの別の図である。 いくつかの態様によるユニキャストCTXメッセージの別の図である。 いくつかの態様による、図15のユニキャストCTXメッセージを含むMPDUを備えるマルチユーザ(MU:Multi-User)PPDUの図である。 いくつかの態様による、ヌルデータパケット(NDP:null data packet)CTXメッセージの高効率信号フィールドの図である。 いくつかの態様によるユニキャストNDP CTXメッセージの図である。 いくつかの態様によるNDP CTXメッセージの別の図である。 いくつかの態様による、ワイヤレス通信を提供するための方法のフローチャートである。
新規なシステム、装置、および方法の様々な態様は、添付図面を参照して以下でより完全に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化され得、本開示を通じて提示される任意の特定の構成または機能に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。本明細書における教示に基づいて、当業者は、本出願の任意の他の態様とは独立して実施されるか、または組み合わされて実施されるかにかかわらず、本開示の範囲が本明細書で開示される新規なシステム、装置、および方法の任意の態様を包含することを意図されることを認識すべきである。たとえば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装され得、方法が実施され得る。加えて、本出願の範囲は、本明細書に記載された様々な態様に加えて、またはそれら以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法を包含することを意図される。本明細書で開示される任意の態様は、特許請求の範囲の1つまたは複数の要素によって具体化され得ることが理解されるべきである。
特定の態様が本明細書で説明されているが、これらの態様の多くの変形および置換が本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点について述べるが、本開示の範囲は、特定の利益、用途、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の範囲は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および通信プロトコルに広く適用可能であることが意図され、それらのうちのいくつかは、図面および好ましい態様の以下の説明において例として示されている。詳細な説明および図面は、限定ではなく、本開示の単なる例示であり、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその等価物によって定義される。
ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使われるネットワークプロトコルを用いて、近くのデバイスを一緒に相互接続するのに使用される場合がある。本明細書で説明する様々な態様は、Wi-Fiまたはより一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11系列の任意のメンバなど、任意の通信規格に適用することができる。
いくつかの態様では、ワイヤレスメッセージは、直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)、直接シーケンススペクトラム拡散(DSSS:direct-sequence spread spectrum)通信、OFDMとDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用する高効率802.11プロトコルに従って送信され得る。高効率802.11プロトコルの態様は、インターネットアクセス、センサ、計量、スマートグリッドネットワーク、または他のワイヤレス用途のために使用され得る。有利なことに、この特定のワイヤレスプロトコルを実施する特定の装置の態様は、他のワイヤレスプロトコルを実施するデバイスよりも少ない電力を消費することができ、短距離にわたってワイヤレスメッセージを送信するために使用され得、および/または、人間などの物体によってブロックされにくくメッセージを送信することが可能であり得る。
いくつかの態様では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスするコンポーネントである様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわち、アクセスポイント(「AP」)およびクライアント(アクセス端末または「アクセス端末」とも呼ばれる)が存在する。一般に、アクセスポイントは、WLANのためのハブまたは基地アクセス端末として機能し、アクセス端末は、WLANのユーザとして機能する。たとえば、アクセス端末は、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイル電話などであり得る。一例では、アクセス端末は、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を得るために、Wi-Fi(たとえば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠のワイヤレスリンクを介してアクセスポイントに接続する。いくつかの態様では、アクセス端末はまた、APとして使用され得る。
本明細書で説明する技術は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む様々な広帯域ワイヤレス通信システムのために使用され得る。そのような通信システムの例は、空間分割多元接続(SDMA:Spatial Division Multiple Access)システム、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)システム、直交周波数多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA:Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)システムなどを含む。SDMAシステムは、複数のアクセス端末に属するデータを同時に送信するために、十分に異なる方向を利用し得る。TDMAシステムは、送信メッセージを異なる時間スロットに分割することによって、複数のアクセス端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にし得、各時間スロットは、異なるアクセス端末に割り当てられる。TDMAシステムは、モバイル通信(GSM(登録商標))または当該技術分野で知られるいくつかの他の規格のためのグローバルシステムを実装し得る。OFDMAシステムは、システム帯域幅全体を複数の直交サブキャリアに分割する変調技術である直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアは、データによって独立して変調され得る。OFDMシステムは、IEEE802.11または当技術分野で知られている何らかの他の規格を実装することができる。SC-FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブされたFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用することができる。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域において送られ、SC-FDMAでは時間領域において送られる。SC-FDMAシステムは、3GPP-LTE(第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリュ
ーション)または他の規格を実装することができる。
本明細書における教示は、様々なワイヤード装置またはワイヤレス装置(たとえば、ノード)に組み込まれ得る(たとえば、それらの内部に実装され得、またはそれらによって実行され得る)。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードは、アクセスポイントまたはアクセス端末を含むことができる。
アクセスポイント(「AP」)は、NodeB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eNodeB、基地アクセス端末コントローラ(「BSC」)、基地トランシーバアクセス端末(「BTS」)、基地アクセス端末(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地アクセス端末(「RBS」)、または何らかの他の用語を備え得、それらとして実装され得、それらとして知られ得る。
アクセス端末「アクセス端末」はまた、アクセス端末(「AT」)、加入者アクセス端末、加入者ユニット、モバイルアクセス端末、遠隔アクセス端末、遠隔端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、ユーザ端末、または、デバイスもしくは複数のデバイスなどの何らかの他の用語を備え得、それらとして実装され得、それらとして知られ得る。いくつかの態様では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)アクセス端末、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、基地(STA)、または、ワイヤレスモデムに接続された何らかの他の適切な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話もしくはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、娯楽デバイス(たとえば、音楽デバイスもしくはビデオデバイス、もしくは衛星ラジオ)、ゲームデバイスもしくはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレスモデムを介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれ得る。
図1は、アクセスポイントとアクセス端末とを有する多元接続多入力多出力(MIMO)システム100を示す。簡略化のために、1つのアクセスポイント110のみが図1中に示されている。アクセスポイントは、一般に、アクセス端末と通信する固定アクセス端末であり、基地アクセス端末と呼ばれることもあり、または何らかの他の用語を使用して呼ばれることもある。アクセス端末またはアクセス端末は、固定またはモバイルであり得、モバイルアクセス端末もしくはワイヤレスデバイスと呼ばれることもあり、または何らかの他の用語を使用して呼ばれることもある。アクセスポイント110は、ダウンリンクまたはアップリンク上の任意の所与の時点において、1つまたは複数のアクセス端末120A、120B、120C、120d、120e、120f、120g、120h、120i(以後、アクセス端末120、または2つ以上を指すとき、アクセス端末(複数)120)と通信し得る。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、アクセスポイントからアクセス端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、アクセス端末からアクセスポイントへの通信リンクである。アクセス端末はまた、別のアクセス端末とピアツーピア通信し得る。システムコントローラ130は、アクセスポイントに結合し、アクセスポイントのための協調および制御を提供する。
以下の開示の一部は、空間分割多元接続(SDMA)を介して通信することができるアクセス端末(複数)120を説明するが、特定の態様では、アクセス端末(複数)120はまた、SDMAをサポートしないいくつかのアクセス端末を含み得る。したがって、そのような態様では、アクセスポイント110は、SDMAアクセス端末と非SDMAアクセス端末の両方と通信するように構成され得る。この手法は、より新しいSDMAアクセス端末が適切であると考えられるように導入されることを可能にしながら、SDMAをサポートしないアクセス端末のより古いバージョン(「レガシー」アクセス端末)が企業において展開されるままであることを都合よく可能にし、それらの耐用年数を延長し得る。
システム100は、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ伝送のための複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを用いる。アクセスポイント110は、Napのアンテナを備え、ダウンリンク伝送のための多入力(MI)とアップリンク伝送のための多出力(MO)とを表す。Kの選択されたアクセス端末(複数)120のセットは、ダウンリンク伝送のための多出力とアップリンク伝送のための多入力とを集合的に表す。純粋なSDMAでは、Kのアクセス端末のためのデータシンボルストリームが何らかの手段によってコード、周波数、または時間において多重化されない場合、Nap≦K≦1を有することが望ましい。データシンボルストリームが、TDMA技法、CDMAでの異なるコードチャネル、OFDMでのサブバンドの互いに素なセットなどを使用して多重化され得る場合、Kは、Napよりも大きくてもよい。各選択されたアクセス端末は、ユーザ固有のデータをアクセスポイントに送信し得、および/またはユーザ固有のデータをアクセスポイントから受信し得る。一般に、各選択されたアクセス端末は、1つまたは複数のアンテナ(すなわち、Nut≧1)を備え得る。Kの選択されたアクセス端末は、同じ数のアンテナを有することができ、または、1つもしくは複数のアクセス端末は、異なる数のアンテナを有することができる。
システム100は、時分割複信(TDD:time division duplex)システムまたは周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)システムであり得る。TDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは、同じ周波数帯域を共有する。FDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは、異なる周波数帯域を使用する。システム100はまた、伝送のために単一のキャリアまたは複数のキャリアを利用し得る。各アクセス端末は、(たとえば、コストを抑えるために)単一のアンテナを備え得、または、(たとえば、追加のコストがサポートされ得る場合)複数のアンテナを備え得る。システム100はまた、アクセス端末(複数)120が送信、受信を異なるタイムスロットに分割することによって同じ周波数チャネルを共有する場合、TDMAシステムであり得、各タイムスロットは、異なるアクセス端末120に割り当てられ得る。
図2は、システム100内のアクセスポイント110ならびに2つのアクセス端末(複数)120Aおよび120iのブロック図を示す。アクセスポイント110は、Ntのアンテナ224a~224apを備える。アクセス端末120Aは、Nut,mのアンテナ252ma~252muを備え、アクセス端末120iは、Nut,xのアンテナ252xa~252xuを備える。アクセスポイント110は、ダウンリンクでは送信エンティティであり、アップリンクでは受信エンティティである。アクセス端末120は、アップリンクでは送信エンティティであり、ダウンリンクでは受信エンティティである。本明細書で使用する場合、「送信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することができる独立して動作する装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することができる独立して動作する装置またはデバイスである。以下の説明では、添字「dn」は、ダウンリンクを示し、添字「up」は、アップリンクを示し、Nupのアクセス端末は、アップリンク上での同時伝送のために選択され、Ndnのアクセス端末は、ダウンリンク上での同時伝送のために選択される。Nupは、Ndnと等しくても等しくなくてもよく、NupおよびNdnは、静的値であり得、またはスケジューリング間隔ごとに変化し得る。ビームステアリングまたは何らかの他の空間処理技法が、アクセスポイント110および/またはアクセス端末120において使用され得る。
アップリンク上で、アップリンク伝送のために選択された各アクセス端末120において、TXデータプロセッサ288は、データソース286からトラフィックデータを受信し、コントローラ280から制御データを受信する。TXデータプロセッサ288は、アクセス端末のために選択されたレートに関連付けられたコーディング方式および変調方式に基づいてアクセス端末のためのトラフィックデータを処理し(たとえば、符号化し、インターリーブし、変調し)、データシンボルストリームを提供する。TX空間プロセッサ290は、データシンボルストリームに対して空間処理を実行し、Nut,mのアンテナのためのNut,mの送信シンボルストリームを提供する。各送信機(TMTR)ユニット254は、アップリンクメッセージを生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理する(たとえば、アナログに変換し、増幅し、フィルタリングし、周波数アップコンバートする)。それぞれのトランシーバユニット254内のNut,mの送信機は、たとえば、アクセスポイント110に送信するために、Nut,mのアンテナ252から送信用のNut,mのアップリンクメッセージを提供する。
Nupのアクセス端末は、アップリンク上での同時伝送のためにスケジュールされ得る。これらのアクセス端末の各々は、そのそれぞれのデータシンボルストリームに対して空間処理を実行し得、アップリンク上の送信シンボルストリームのそのそれぞれのセットをアクセスポイント110に送信し得る。
アクセスポイント110において、Nupのアンテナ224a~224apは、アップリンク上で送信しているすべてのNupのアクセス端末からのアップリンクメッセージを受信する。各アンテナ224は、受信したメッセージをトランシーバユニット222内のそれぞれの受信機(RCVR)ユニットに提供する。各トランシーバユニット222は、トランシーバユニット254によって実行される処理と相補的な処理を実行し、受信シンボルストリームを提供する。RX空間プロセッサ240は、それぞれのトランシーバユニット222内のNupの受信機ユニットからのNupの受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、Nupの回復されたアップリンクデータシンボルストリームを提供する。受信機空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI:channel correlation matrix inversion)、最小平均二乗誤差(MMSE:minimum mean square error)、ソフト干渉除去(SIC:soft interference cancellation)、または何らかの他の技法に従って実行され得る。復元された各アップリンクデータシンボルストリームは、それぞれのアクセス端末によって送信されたデータシンボルストリームの推定値である。RXデータプロセッサ242は、復号データを得るために、そのストリームのために使用されたレートに従って、復元された各アップリンクデータシンボルストリームを処理する(たとえば、復調し、デインターリーブし、復号する)。各アクセス端末に関する復号データは、記憶するためにデータシンク244に提供され得、および/または、さらなる処理のためにコントローラ230に提供され得る。
ダウンリンク上で、アクセスポイント110において、TXデータプロセッサ210は、ダウンリンク伝送のためにスケジュールされたNdnのアクセス端末のためのデータソース208からのトラフィックデータと、コントローラ230からの制御データと、場合によってはスケジューラ234からの他のデータとを受信する。様々なタイプのデータは、異なるトランスポートチャネル上で送られ得る。TXデータプロセッサ210は、各アクセス端末のためのトラフィックデータを、そのアクセス端末のために選択されたレートに基づいて処理する(たとえば、符号化し、インターリーブし、変調する)。TXデータプロセッサ210は、Ndnのアクセス端末のためのNdnのダウンリンクデータシンボルストリームを提供する。TX空間プロセッサ220は、NdnのダウンリンクデータシンボルストリームNdnに対して(プリコーディングまたはビームフォーミングなどの)空間処理を実行し、NupのアンテナのためのNupの送信シンボルストリームを提供する。各トランシーバユニット222は、ダウンリンクメッセージを生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理する。それぞれのトランシーバユニット222内のNupの送信機は、たとえば、アクセス端末(複数)120に送信するために、Nupのアンテナ224からの送信用のNupのダウンリンクメッセージを提供し得る。
各アクセス端末120では、Nut,mのアンテナ252は、アクセスポイント110からNupのダウンリンクメッセージを受信する。各トランシーバユニット254は、関連するアンテナ252からの受信メッセージを処理し、受信シンボルストリームを提供する。RX空間プロセッサ260は、Nut,mのトランシーバユニット254からのNut,mの受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、アクセス端末120のための復元されたダウンリンクデータシンボルを提供する。受信機空間処理は、CCMI、MMSE、または何らかの他の技法に従って実行され得る。RXデータプロセッサ270は、アクセス端末のための復号データを得るために、復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを処理する(たとえば、復調し、デインターリーブし、復号する)。
各アクセス端末120において、チャネル推定器278は、ダウンリンクチャネル応答を推定し、チャネル利得推定値、SNR推定値、雑音分散などを含み得るダウンリンクチャネル推定値を提供する。同様に、チャネル推定器228は、アップリンクチャネル応答を推定し、アップリンクチャネル推定値を提供する。各アクセス端末のコントローラ280は、典型的には、そのアクセス端末のためのダウンリンクチャネル応答行列Hdn,mに基づいて、アクセス端末のための空間フィルタ行列を導出する。コントローラ230は、実効アップリンクチャネル応答行列Hup,effに基づいて、アクセスポイントのための空間フィルタ行列を導出する。各アクセス端末のコントローラ280は、フィードバック情報(たとえば、ダウンリンクおよび/またはアップリンク固有ベクトル、固有値、SNR推定値など)をアクセスポイント110に送り得る。コントローラ230および280はまた、それぞれ、アクセスポイント110およびアクセス端末120における様々な処理ユニットの動作を制御し得る。
図3は、図1のワイヤレス通信システム100内で用いられ得るワイヤレスデバイス302において利用され得る様々なコンポーネントを示す。ワイヤレスデバイス302は、本明細書で説明される様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの一例である。ワイヤレスデバイス302は、アクセスポイント110またはアクセス端末120を備え得る。
ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302の動作を制御する処理システム304を含み得る。処理システム304はまた、中央処理装置(CPU)、ハードウェアプロセッサ、またはプロセッサと呼ばれ得る。読出し専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ306は、命令とデータとを処理システム304に提供する。メモリ306の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含み得る。処理システム304は、メモリ306内に記憶されたプログラム命令に基づいて、論理演算と算術演算とを実行し得る。メモリ306内の命令は、本明細書で説明される方法を実施するように実行可能であり得る。
処理システム304は、1つまたは複数のプロセッサを用いて実装され得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、論理ゲート、個別のハードウェアコンポーネント、専用ハードウェア有限状態機械、または、計算もしくは情報の他の操作を実行し得る任意の他の適切なエンティティの任意の組合せを用いて実装され得る。
処理システムはまた、実行されるとワイヤレスデバイス302にワイヤレス通信の方法を実行させる命令がその中に符号化されたコンピュータ可読媒体を含み得る。そのような命令は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他のものと呼ばれるかどうかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味するように、広く解釈されるべきである。命令は、(たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、または任意の他の適切なコードのフォーマットにおいて)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、本明細書で説明する様々な機能を処理システムに実行させる。
ワイヤレスデバイス302はまた、ワイヤレスデバイス302と遠隔地との間のデータの送信と受信とを可能にするために送信機310と受信機312とを含み得るハウジング308を含み得る。送信機310と受信機312とを組み合わせてトランシーバ314を形成することができる。単一のまたは複数のトランシーバアンテナ316が、ハウジング308に取り付けられ得、トランシーバ314に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス302はまた、複数の送信機と、複数の受信機と、複数のトランシーバとを含み得る(図示せず)。
ワイヤレスデバイス302はまた、トランシーバ314によって受信されたメッセージのレベルを検出および定量化しようとして使用され得る信号検出器318を含み得る。信号検出器318は、総エネルギー、シンボルあたりのサブキャリアあたりのエネルギー、パワースペクトル密度、および他のメッセージとしてそのようなメッセージを検出し得る。ワイヤレスデバイス302はまた、メッセージを処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)320を含み得る。
ワイヤレスデバイス302の様々なコンポーネントは、バスシステム322によって互いに結合され得、バスシステム322は、データバスに加えて、電力バスと、制御フレームバスと、ステータスメッセージバスとを含み得る。いくつかの態様では、処理システム304は、単独で、またはバスシステム322と合わせて、データまたは情報が2つ以上のコンポーネント間で通信され得るように2つ以上のコンポーネントを互いに接続するように構成されたインターフェース(たとえば、ハードウェアまたはソフトウェア)を備え得る。たとえば、いくつかの態様では、インターフェースは、ワイヤレスデバイス302のコンポーネントからまたは別のデバイスから情報または通信を受信し得る。いくつかの態様では、インターフェースは、ワイヤレスデバイス302の別のコンポーネントへまたは別のデバイスへの送信のための情報を出力するように構成され得る。
本開示の特定の態様は、複数のアクセス端末からAPにアップリンク(UL)メッセージを送信することをサポートする。いくつかの態様では、ULメッセージは、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)システムにおいて送信され得る。代替的には、ULメッセージは、マルチユーザFDMA(MU-FDMA)または同様のFDMAシステムにおいて送信され得る。具体的には、図4A、図4B、図5、図6、図7は、UL-FDMA送信に等しく適合するUL-MU-MIMO送信410Aおよび410B(集合的にUL-MU-MIMO送信410)を示す。これらの態様では、UL-MU-MIMOまたはUL-FDMA送信は、複数のアクセス端末からアクセスポイントに同時に送られ得、ワイヤレス通信において効率を生み出し得る。
増加しているワイヤレスデバイスおよびモバイルデバイスは、ワイヤレス通信システムに要求される帯域幅要件をますます強調する。限定された通信リソースでは、アクセスポイント110と複数のアクセス端末(複数)120との間を通過するトラフィックの量を減らすことが望ましい。たとえば、複数のアクセス端末(複数)120がアクセスポイント110にアップリンク通信を送るとき、すべての伝送のアップリンクを完了するために、トラフィックの量を最小にすることが望ましい。したがって、本明細書で説明する態様は、通信交換と、スケジューリングと、アクセスポイント110へのアップリンク送信のスループットを増加させるための特定のメッセージとを利用することをサポートする。
図4Aは、いくつかの態様による、UL通信のために使用され得るUL-MU-MIMOプロトコル400を示すタイムシーケンス図である。図1と合わせて図4Aに示すように、アクセスポイント110は、アクセス端末(複数)120に送信可(CTX)メッセージ402を送信し、特定のアクセス端末がUL-MU-MIMOを開始するように指示されるように、どのアクセス端末がUL-MU-MIMO方式に参加し得るのかを示し得る。いくつかの態様では、CTXメッセージの402は、物理層集中プロトコル(PLCP:physical layer convergence protocol)プロトコルデータユニット(PPDU:PLCP protocol data unit)のペイロード部分内で送信され得る。例示的なCTXメッセージ構造は、図10~図19を参照して以下でより完全に説明される。いくつかの態様では、CTXメッセージは、ヌルデータパケット(NDP)(たとえば、PLCPヘッダを備え、ペイロードを備えないメッセージ)を備え得る。そのような態様では、CTXメッセージ情報は、PLCPヘッダのフィールドのうちの1つに含まれ得る。802.11ax規格と互換性のあるPLCPヘッダにおいて、たとえば、情報は、第1の高効率信号フィールド(HE SIG1)、第2の高効率信号フィールド(HE SIG2)、または第3の高効率信号フィールド(HE SIG3)、集合的に複数の信号フィールドのうちの1つに含まれ得る。図17~図19は、CTXメッセージ情報を備える802.11ax NDP CTXメッセージのいくつかの例を示す。
アクセス端末120が、アクセス端末がリストされたアクセスポイント110からCTXメッセージ402を受信すると、アクセス端末(複数)120は、UL-MU-MIMO送信410A、410B(集合的に410)を送信し得る。図4Aでは、アクセス端末120Aおよびアクセス端末120Bは、それぞれ、物理層集中プロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を含むUL-MU-MIMO送信410Aおよび410Bを送信する。UL-MU-MIMO送信410を受信すると、アクセスポイント110は、ブロック肯定応答(ブロックACKメッセージ) 470をアクセス端末(複数)120に送信し得る。
図4Bは、いくつかの態様による、UL通信のために使用され得るUL-MU-MIMOプロトコルを示すタイムシーケンス図である。図4Bにおいて、CTXメッセージは、集約MACプロトコルデータユニット(A-MPDU:aggregated MAC protocol data unit)メッセージ407内に集約される。集約されたA-MPDUメッセージ407は、ULメッセージを送信する前に処理するためにアクセス端末120に時間を提供し得、または、アクセスポイント110がアップリンクデータを受信する前にアクセス端末(複数)120にデータを送ることを可能にし得る。
すべてのアクセスポイント110またはアクセス端末(複数)120がUL-MU-MIMOまたはUL-FDMA動作をサポートするとは限らない。アクセス端末120からの能力指示は、アソシエーション要求またはプローブ要求に含まれる高効率(HE)ワイヤレス能力要素において示され得、ビット指示能力と、アクセス端末120がUL-MU-MIMO送信で使用し得る空間ストリームの最大数と、アクセス端末120がUL-FDMA送信で使用し得る周波数と、電力バックオフにおける最小および最大電力および粒度と、アクセス端末120が実行し得る最小および最大時間調整とを含み得る。
アクセスポイントからの能力指示は、アソシエーション応答、ビーコン、またはプローブ応答に含まれるHEワイヤレス能力要素において示され得、ビット指示能力と、単一アクセス端末120がUL-MU-MIMO送信で使用し得る空間ストリームの最大数と、単一アクセス端末120がUL-FDMA送信で使用し得る周波数と、必要な電力制御粒度と、アクセス端末120が実行可能であるべき必要な最小および最大時間調整とを含み得る。
いくつかの態様では、アクセス端末(複数)120は、UL-MU-MIMO機能の使用の実施可能性の要求を示すアクセスポイント110に管理メッセージを送ることによって、UL-MU-MIMO(またはUL-FDMA)プロトコルの一部であることをアクセスポイント110に要求し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、UL-MU-MIMO機能の使用を許可するか、またはそれを拒否することによって応答し得る。UL-MU-MIMOの使用が許可されると、アクセス端末120は、様々な時間においてCTXメッセージ402を期待し得る。加えて、アクセス端末120がUL-MU-MIMO機能を動作することが可能になると、アクセス端末120は、特定の動作モードに従い得る。複数の動作モードが可能である場合、アクセスポイント110は、HEワイヤレス能力要素、管理メッセージ、または動作要素においてどのモードを使用するのかをアクセス端末120に示し得る。いくつかの態様では、アクセス端末(複数)120は、異なる動作要素をアクセスポイント110に送ることによって、動作中に動作モードおよびパラメータを動的に変更し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、更新された動作要素または管理メッセージをアクセス端末120にまたはビーコンにおいて送ることによって、動作中に動作モードを動的に切り替え得る。いくつかの態様では、動作モードは、設定段階において指示され得、アクセス端末120ごとに、またはアクセス端末(複数)120のグループに対して設定され得る。いくつかの態様では、動作モードは、トラフィック識別子(TID:traffic identifier)ごとに指定され得る。
図5は、図1と合わせていくつかの態様によるUL-MU-MIMO送信の動作モードを示すタイムシーケンス図である。そのような態様では、アクセス端末120は、アクセスポイント110からCTXメッセージ402を受信し、アクセスポイント110に即時応答を送る。応答は、クリアツーセンド(CTS:clear to send)メッセージ408または別の同様のメッセージの形式であり得る。いくつかの態様では、CTSメッセージを送るための要件は、CTXメッセージ402において示され得、または、通信の設定段階において示され得る。図5に示すように、アクセス端末120Aおよびアクセス端末120Bは、CTXメッセージ402の受信に応答して、第1のCTSメッセージ408Aと第2のCTSメッセージ408Bとを送信し得る。第1のCTSメッセージ408Aおよび第2のCTSメッセージ408Bの変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)は、CTXメッセージ402のMCSに基づき得る。そのような態様では、第1のCTSメッセージ408Aおよび第2のCTSメッセージ408Bは、それらが同時にアクセスポイント110に送信され得るように、同じビットと同じスクランブリングシーケンスとを備える。CTSメッセージ408A、408Bの持続時間フィールドは、CTXメッセージPPDUに関する時間を除去することによって、CTXメッセージ402内の持続時間フィールドに基づき得る。UL-MU-MIMO送信410A、410Bは、次いで、CTXメッセージ402のメッセージ内にリストされているように、アクセス端末(複数)120A、120Bによって送られる。アクセスポイント110は、次いで、アクセス端末(複数)120A、120Bに肯定応答(ACK)メッセージ475を送り得る。いくつかの態様では、ACKメッセージ475は、各アクセス端末へのシリアルACKメッセージ、またはブロックACKメッセージであり得る。いくつかの態様では、ACKメッセージは、ポーリングされ得る。この態様は、複数のアクセス端末からアクセスポイント110にCTSメッセージ408A、408Bを順次にではなく同時に送信することによって効率を生み出し、これは、時間を節約し、干渉の可能性を低減する。
図6は、図1と合わせていくつかの態様によるUL-MU-MIMO送信の動作モードの別の例を示すタイムシーケンス図である。これらの態様では、アクセス端末(複数)120A、120Bは、アクセスポイント110からCTXメッセージ402を受信し、CTXメッセージ402を搬送するPPDUの終了後の時間(T)406にUL-MU-MIMO送信を開始することが許可される。時間(T)406は、ショートインターフレームスペース(SIFS:short interframe space)、ポイントインターフレームスペース(PIFS:point interframe space)、または、CTXメッセージ402内でもしくは管理メッセージを介してアクセスポイント110によって示されるように追加のオフセットを用いて潜在的に調整される別の時間であり得る。SIFS時間およびPIFS時間は、規格によって固定され得、または、CTXメッセージ402内でもしくは管理メッセージ内でアクセスポイント110によって示され得る。時間(T)406の利点は、同期を改善すること、または、アクセス端末(複数)120A、120Bが、送信前にCTXメッセージ402もしくは他のメッセージを処理する時間を可能にすることを含み得る。PIFSを超えてインターフレームスペース(IFS)を増加させることは、他のアクセス端末がIFS時間中にそれらの競合および送信を完了し得る可能性があるので、危険である可能性がある。IFS>PIFSの場合、CTXメッセージのレガシープリアンブルは、実際のPPDU持続時間を超えるPPDU持続時間を示すように修正され得、したがって、増加した延期時間を提供する。
図1と合わせて図4A~図6を参照すると、UL-MU-MIMO送信410は、同じ持続時間を有し得る。UL-MU-MIMO機能を利用するアクセス端末のためのUL-MU-MIMO送信410の持続時間は、CTXメッセージ402内でまたは設定段階中に示され得る。必要な持続時間のPPDUを生成するために、アクセス端末120は、PPDUの長さがCTXメッセージ402内で示された長さと一致するように、PLCPサービスデータユニット(PSDU:PLCP service data unit)を構築し得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、メディアアクセス制御(MAC:media access control)プロトコルデータユニットにおけるデータアグリゲーション(A-MPDU:aggregation in a MAC protocol data unit)のレベル、または、MACサービスデータユニットにおけるデータアグリゲーション(A-MSDU:aggregation in a MAC service data unit)のレベルを目標長に近づけるように調節し得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、目標長に達するようにエンドオブファイル(EOF:end of file)パディングデリミタ(padding delimiter)を追加し得る。別の方式では、パディングまたはEOFパッドフィールドは、A-MPDUの先頭に追加される。すべてのUL-MU-MIMO送信を同じ長さにすることの利点の1つは、送信の電力レベルが一定のままであることである。
いくつかの態様では、アクセス端末120は、アクセスポイント110にアップロードするデータを有し得るが、アクセス端末120は、アクセス端末120がUL-MU-MIMO送信を開始し得ることを示すCTXメッセージ402または他のメッセージを受信していない。
1つの動作モードでは、アクセス端末(複数)120は、UL-MU-MIMO送信機会(TXOP:transmission opportunity)以外で(たとえば、CTXメッセージ402の後に)送信しなくてもよい。別の動作モードでは、アクセス端末(複数)120は、UL-MU-MIMO送信を初期化するためにメッセージを送信し得、次いで、たとえば、それらがCTXメッセージ402においてそうするように指示された場合、UL-MU-MIMO TXOP中に送信し得る。いくつかの態様では、UL-MU-MIMO送信を初期化するメッセージは、この目的のために特別に設計されたリクエストツートランスミット(RTX:request to transmit)メッセージであり得る(RTXメッセージ構造の一例は、図8および図9を参照して以下でより完全に説明される)。RTXメッセージは、アクセス端末120がUL-MU-MIMO TXOPを開始するために使用することが許される唯一のメッセージであり得る。いくつかの態様では、アクセス端末は、RTXメッセージを送ることによる以外に、UL-MU-MIMO TXOP以外で送信しなくてもよい。いくつかの態様では、UL-MU-MIMO送信を初期化するメッセージは、アクセス端末120が送るデータを有することをアクセスポイント110に示す任意のメッセージであり得る。これらのメッセージがUL-MU-MIMO TXOP要求を示すことは、事前に取り決められ得る。たとえば、以下、リクエストツーセンド(RTS:request to send)メッセージ、より多くのデータを示すためにQoS制御フレームセットのビット8~15を有するデータフレームもしくはQoSヌルフレーム、またはPS-Pollメッセージは、アクセス端末120が送るデータを有し、UL-MU-MIMO TXOPを要求していることを示すために使用され得る。いくつかの態様では、アクセス端末は、このTXOPをトリガするためにメッセージを送ることによる以外に、UL-MU-MIMO TXOP以外で送信しなくてもよく、このメッセージは、RTSメッセージ、PS-Pollメッセージ、またはクオリティオブサービス(QOS:quality of service)ヌルフレームであり得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、通常通りに単
一ユーザアップリンクデータを送り得、そのデータパケットのQoS制御フレーム内のビットを設定することによって、UL-MU-MIMO TXOPに対する要求を示し得る。
図7は、図1と合わせて、RTXメッセージ701を利用してUL-MU-MIMOを初期化することを示すタイムシーケンス図である。そのような態様では、アクセス端末120は、UL-MU-MIMO送信に関する情報を含むRTXメッセージ701をアクセスポイント110に送る。図7に示すように、アクセスポイント110は、UL-MU-MIMO TXOPがCTXメッセージ402の直後にUL-MU-MIMO送信410を送ることを許可するCTXメッセージ402でRTXメッセージ701に応答し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、単一ユーザ(SU:single-user)UL TXOPを許可するCTSメッセージ(図示せず)で応答し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、RTXメッセージ701の受信を肯定応答するが、即時のUL-MU-MIMO TXOPを許可しないメッセージ(たとえば、図示しない特別な指示を伴うACKメッセージまたはCTXメッセージ)で応答し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、RTXメッセージ701の受信を肯定応答し、即時のUL-MU-MIMO TXOPを許可しないが、遅延したUL-MU-MIMO TXOPを許可し、許可されるTXOPの時間を特定し得るメッセージ(図示せず)で応答し得る。そのような態様では、アクセスポイント110は、許可された時間にUL-MU-MIMOを開始するためにCTXメッセージ402を送り得る。
いくつかの態様では、アクセスポイント110は、アクセス端末120にUL-MU-MIMO送信を許可しないが、アクセス端末120が(たとえば、別のRTXを送る)別の送信を試みる前にある時間(T)の間待機すべきであることを示すACKメッセージまたは他の応答メッセージでRTXメッセージ701に応答し得る。そのような態様では、時間(T)は、設定段階においてまたは応答メッセージにおいてアクセスポイント110によって示され得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110およびアクセス端末120は、アクセス端末120がRTXメッセージ701、RTSメッセージ、パワーセーブ(PS:power save)-ポーリングメッセージ、またはUL-MU-MIMO TXOPに関する任意の他の要求を送信し得る時間について同意し得る。
別の動作モードでは、アクセス端末(複数)120は、通常のコンテンションプロトコルに従ってUL-MU-MIMO送信410に関する要求を送信し得る。いくつかの態様では、UL-MU-MIMOを使用するアクセス端末120のためのコンテンションパラメータは、UL-MU-MIMO機能を使用していない他のアクセス端末とは異なる値に設定される。そのような態様では、アクセスポイント110は、ビーコンにおいて、アソシエーション応答において、または管理メッセージを介してコンテンションパラメータの値を示し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、各成功したUL-MU-MIMO TXOPの後、または、各RTXメッセージ、RTSメッセージ、PS-Pollメッセージ、もしくはQoSヌルフレームの後、一定の時間の間アクセス端末120が送信するのを防止する遅延タイマを提供し得る。タイマは、各成功したUL-MU-MIMO TXOPの後、再開され得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、設定段階においてアクセス端末(複数)120に遅延タイマを示し得、または、遅延タイマは、各アクセス端末120に関して異なり得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、CTXメッセージ402において遅延タイマを示し得、または、遅延タイマは、CTXメッセージ402におけるアクセス端末120の順序に依存し得、各端末に関して異なり得る。
別の動作モードでは、アクセスポイント110は、アクセス端末120がUL-MU-MIMO送信を送信することを許可される時間期間を示し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、アクセス端末がUL-MU-MIMO送信を要求するためにRTXメッセージもしくはRTSメッセージまたは他の要求をアクセスポイント110に送ることを許可される時間期間をアクセス端末120に示す。そのような態様では、アクセス端末120は、通常のコンテンションプロトコルを使用し得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、時間期間中にUL-MU-MIMO送信を開始しなくてもよいが、アクセスポイント110は、UL-MU-MIMO送信を開始するためにCTXメッセージ402または他のメッセージをアクセス端末120に送り得る。
特定の態様では、UL-MU-MIMOに使用可能なアクセス端末120は、ULに関して未決定であるデータを有するので、UL-MU-MIMO TXOPを要求することをアクセスポイント110に示し得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、UL-MU-MIMO TXOPを要求するためにRTSメッセージまたはPS-Pollメッセージを送り得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、クオリティオブサービス(QoS)ヌルデータフレームを含む任意のデータフレームを送り得、QoS制御フィールドのビット8~15は、非空のキューを示す。そのような態様では、アクセス端末120は、QoS制御フィールドのビット8~15が非空のキューを示すとき、どのデータフレーム(たとえば、RTSメッセージ、PS-Pollメッセージ、QoSヌルフレームなど)がUL-MU-MIMO送信をトリガすることになるのかを、設定段階中に決定し得る。いくつかの態様では、RTSメッセージ、PS-Pollメッセージ、またはQoSヌルフレームは、アクセスポイント110がCTXメッセージ402で応答することを許可するまたは許可しない1ビット指示を含み得る。いくつかの態様では、QoSヌルフレームは、TX電力情報と、TIDごとのキュー情報とを含み得る。TX電力情報およびTIDごとのキュー情報は、QoSヌルフレーム内のシーケンス制御およびQoS制御フィールドの2バイト内に挿入され得、修正されたQoSヌルフレームは、UL-MU-MIMO TXOPを要求するためにアクセスポイント110に送られ得る。いくつかの態様では、図1および図7を参照すると、アクセス端末120は、UL-MU-MIMO TXOPを要求するためにRTXメッセージ701を送り得る。
上記で説明したRTSメッセージ、RTXメッセージ、PS-poll、またはQoSヌルフレーム、または他のトリガメッセージを受信するのに応答して、アクセスポイント110は、CTXメッセージ402を送り得る。いくつかの態様では、図7も参照すると、CTXメッセージ402の送信ならびにUL-MU-MIMO送信410Aおよび410Bの完了後、TXOPは、アクセス端末120A、120Bに戻り、アクセス端末120A、120Bは、残りのTXOPを使用する方法を決定し得る。いくつかの態様では、図7を参照すると、CTXメッセージ402の送信ならびにUL-MU-MIMO送信410Aおよび410Bの完了後、TXOPは、アクセスポイント110に残り、アクセスポイント110は、別のCTXメッセージ402をアクセス端末120A、120Bまたは他のアクセス端末のいずれかに送ることによって、追加のUL-MU-MIMO送信のために残りのTXOPを使用し得る。
図8は、いくつかの態様によるマルチユーザアップリンク通信のメッセージタイミング図である。メッセージ交換800は、アクセスポイント110と3つのアクセス端末120A~120Cとの間のワイヤレスメッセージの通信を示す。メッセージ交換800は、アクセス端末120A~120Cの各々がリクエストツートランスミット(RTX)メッセージ802A~802Cをアクセスポイント110に送信することを示す。RTXメッセージ802A~802Cの各々は、送信側アクセス端末120A~120Cは、アクセスポイント110に送信されるために利用可能なデータを有することを示す。
RTXメッセージ802A~802Cの各々を受信した後、アクセスポイント110は、アクセスポイント110がRTXメッセージを受信したことを示すメッセージで応答し得る。図8に示すように、アクセスポイント110は、RTXメッセージ802A~802Cの各々に応答してACKメッセージ803A~803Cを送信する。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、RTXメッセージ802A~802Cの各々が受信されたが、アクセスポイント110が、アクセス端末120A~120Cがアップリンクデータを送信する送信機会を許可していないことを示すメッセージ(たとえば、CTXメッセージ)を送信し得る。図8では、ACKメッセージ803Cを送った後、アクセスポイント110は、CTXメッセージ804を送信する。いくつかの態様では、CTXメッセージ804は、少なくともアクセス端末120A~120Cに送信される。いくつかの態様では、CTXメッセージ804は、ブロードキャストされる。いくつかの態様では、CTXメッセージ804は、どのアクセス端末が送信機会中にデータをアクセスポイント110に送信する許可を与えられているのかを示す。送信機会の開始時間およびその持続時間は、いくつかの態様ではCTXメッセージ804において示され得る。たとえば、CTXメッセージ804は、アクセス端末120A~120Cがそれらのネットワーク割当てベクトルをネットワーク割当てベクトル(NAV:network allocation vector)812と一致するように設定すべきであることを示し得る。
CTXメッセージ804によって示された時刻に、3つのアクセス端末120A~120Cは、データ806A~806Cをアクセスポイント110に送信する。データ806A~806Cは、送信機会中に少なくとも部分的に同時に送信される(たとえば、アクセス端末120A、120B、120Cのうちの少なくとも2つが同時に送信している)。データ806A~806Cの送信は、アップリンクマルチユーザ多入力多出力送信(UL-MU-MIMO:uplink multi-user multiple input, multiple output transmission)またはアップリンク周波数分割多元接続(UL-FDMA:uplink frequency division multiple access)を利用し得る。
いくつかの態様では、アクセス端末120A~120Cは、送信機会中に送信する各アクセス端末の送信がほぼ等しい持続時間となるようにパッドデータを送信し得る。メッセージ交換800は、アクセス端末120Cがパッドデータ808Cを送信する間にパッドデータ808Aを送信するアクセス端末120Aを示す。パッドデータの送信は、アクセス端末120A~120Cの各々からの送信がほぼ同時に完了することを保証する。これは、送信の全期間にわたってより均一な送信電力を提供し、アクセスポイント110の受信機効率を最適化し得る。
アクセスポイント110がデータ送信806A~806Cを受信した後、アクセスポイント110は、アクセス端末120A~120Cの各々に肯定応答810A~810Cを送信する。いくつかの態様では、肯定応答810A~810Cは、DL-MU-MIMOまたはDL-FDMAのいずれかを使用して少なくとも部分的に同時に送信され得る。
図9は、いくつかの態様によるRTXメッセージ900の図を示す。RTXメッセージ900は、メッセージ制御(FC)フィールド910と、持続時間フィールド915(オプション)と、送信機アドレス(TA:transmitter address)または割当て識別子(AID:allocation identifier)フィールド920と、受信機アドレス(RA:receiver address)または基本サービスセット識別子(BSSID:basic service set identifier)フィールド925と、TIDフィールド930と、推定送信(TX)時間フィールド950と、TX電力フィールド970とを含む。FCフィールド910は、制御サブタイプまたは拡張サブタイプを示す。持続時間フィールド915は、NAVを設定するためにRTXメッセージ900の任意の受信機に指示する。いくつかの態様では、RTXメッセージ900は、持続時間フィールド915を有さなくてもよい。TAまたはAIDフィールド920は、AIDまたはフルMACアドレスであり得るソースアドレスを示す。RAまたはBSSIDフィールド925は、それぞれ、RAまたはBSSIDを示す。いくつかの態様では、RTXメッセージ900は、RAまたはBSSIDフィールド925を含まなくてもよい。TIDフィールド930は、ユーザがデータを有するアクセスカテゴリ(AC:access category)を示す。推定TX時間フィールド950は、UL-TXOPに要求された時間を示し、現在の計画されたMCSにおいてアクセス端末120がそのバッファ内のすべてのデータを送るのに必要な時間であり得る。TX電力フィールド970は、メッセージが送信されている電力を示し、アクセス端末によって、リンク品質を推定し、CTXメッセージ内の電力バックオフ表示を適合させるために使用され得る。
いくつかの態様では、UL-MU-MIMO通信が行われ得る前に、アクセスポイント110は、UL-MU-MIMO通信に参加し得るアクセス端末120から情報を収集し得る。アクセスポイント110は、アクセス端末120からの送信をスケジューリングすることによって、アクセス端末120からの情報の収集を最適化し得る。
上記で論じたように、CTXメッセージ402は、様々な通信において使用され得る。図10は、いくつかの態様による送信可(CTX)メッセージ1000の図である。CTXメッセージ1000は、メッセージ制御(FC)フィールド1005と、持続時間フィールド1010と、送信機アドレス(TA)フィールド1015と、制御(CTRL)フィールド1020と、PPDU持続時間フィールド1025と、局(STA)情報フィールド1030と、メッセージチェックシーケンス(FCS)フィールド1080とを含む制御フレームである。FCフィールド1005は、制御サブタイプまたは拡張サブタイプを示す。持続時間フィールド1010は、NAVを設定するためにCTXメッセージ1000の任意の受信機に指示する。TAフィールド1015は、送信機アドレスまたはBSSIDを示す。制御フィールド1020は、メッセージの残りの部分のフォーマットに関する情報(たとえば、STA情報フィールドの数、およびSTA情報フィールド内の任意のサブフィールドの有無)と、アクセス端末120に対するレート適合性の指示と、許可されたTIDの指示と、CTSメッセージがCTXメッセージ1000の直後に送られなければならないことの指示とを含み得る汎用フィールドである。制御フィールド1020はまた、CTXメッセージ1000がUL-MU-MIMOのためまたはUL FDMAのためまたは両方のために使用されているかどうかを示し、NssまたはTone割当て領域がSTA情報フィールド1030内に存在するかどうかを示し得る。
代替的には、CTXメッセージ1000がUL-MU-MIMOのためまたはUL FDMAのためであるかどうかの指示は、サブタイプの値に基づき得る。UL-MU-MIMO動作およびUL FDMA動作は、使用されるべき空間ストリームと使用されるべきチャネルの両方をアクセス端末120に指定することによって共同して実行され得、その場合、両方のフィールドがCTXメッセージ1000内に存在し、この場合、Nss指示は、特定のトーン割当てと呼ばれることに留意されたい。PPDU持続時間フィールド1025は、アクセス端末120が送ることを許可される後続のUL-MU-MIMO PPDUの持続時間を示す。STA情報フィールド1030は、特定のアクセス端末120に関する情報を含み、アクセス端末ごとの情報のセットを含み得る(STA情報1 1030およびSTA情報N 1075参照)。STA情報フィールド1030は、アクセス端末120を識別するAIDまたはMACアドレスフィールド1032と、(UL-MU-MIMOシステムにおいて)アクセス端末120が使用し得る空間ストリームの数を示す空間ストリームの数(Nss)フィールド1034と、アクセス端末120がトリガメッセージ(この場合ではCTXメッセージ1000)の受信と比較してその送信を調整すべきである時間を示す時間調整フィールド1036と、アクセス端末120が宣言された送信電力からとるべき電力バックオフを示す電力調整フィールド1038と、(UL-FDMAシステムにおいて)アクセス端末120が使用し得るトーンまたは周波数を示すトーン割当てフィールド1040と、許容可能なTIDを示す許容TIDフィールド1042と、許容されるTXモードを示す許容TXモードフィールド1044と、アクセス端末120が使用すべきMCSを示すMCSフィールド1046と、アクセス端末120がアップリンクデータを送信する開始時間を示すTX開始時間フィールド1048とを含み得る。いくつかの態様では、許容されるTXモードは、短いロングガードインターバル(GI:guard interval)もしくはサイクリックプレフィックスモード、バイナリ畳込みコード(BCC:binary convolutional code)、低密度パリティチェック(LDPC:low density parity chec
k)モード(一般に、コーディングモード)、または空間時間ブロックコーディング(STBC:space-time block coding)モードを含み得る。
いくつかの態様では、STA情報フィールド1030~1075は、CTXメッセージ1000から除外され得る。これらの態様では、STA情報フィールドが欠落したCTXメッセージ1000は、アップリンクデータへの要求メッセージ(たとえば、RTSメッセージ、RTXメッセージ、またはQoSヌルフレーム)が受信されているが、送信機会が許可されていないことを、CTXメッセージ1000を受信するアクセス端末120に示し得る。いくつかの態様では、制御フィールド1020は、要求されたアップリンクに関する情報を含み得る。たとえば、制御フィールド1020は、データもしくは別の要求を送る前の待機時間、要求が許可されなかった理由コード、または、アクセス端末120からのメディアアクセスを制御するための他のパラメータを含み得る。STA情報フィールドが欠落したCTXメッセージはまた、以下で説明するCTXメッセージ1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、および1900にも適合し得る。
いくつかの態様では、許可TIDフィールド1042指示を有するCTXメッセージ1000を受信するアクセス端末120は、そのTIDのデータのみ、同じまたはより高いTIDのデータ、同じまたはより低いTIDのデータ、任意のデータ、または、最初にそのTIDのデータのみ、次いで、データが利用可能ではない場合、他のTIDのデータを送信することを許可され得る。FCSフィールド1080は、CTXメッセージ1000のエラー検出のために使用されるFCS値を搬送することを示す。
図11は、いくつかの態様によるCTXメッセージ1100の別の図である。いくつかの態様では、図10と合わせて、STA情報1030フィールドは、AIDまたはMACアドレスフィールド1032を含まず、代わりに、CTXメッセージ1000は、個別識別子ではなくグループ識別子によってアクセス端末を識別するグループ識別子(GID:group identifier)フィールド1026を含む。図12は、いくつかの態様によるCTXメッセージ1200の別の図である。そのような態様では、図11と合わせて、GIDフィールド1026は、マルチキャストMACアドレスを介してアクセス端末のグループを識別する受信機アドレス(RA)フィールド1014で置き換えられる。
図13は、いくつかの態様によるCTXメッセージ1300の別の図である。そのような態様では、CTXメッセージ1300は、管理MACヘッダフィールド1305と、ボディフィールド1310と、FCSフィールド1380とを含む管理メッセージである。ボディフィールド1310は、情報要素(IE)を識別する情報要素(IE)識別子(ID)フィールド1315と、CTXメッセージ1300の長さを示す長さ(LEN)フィールド1320と、制御フィールド1020と同じ情報を含むCTRLフィールド1325と、アクセス端末120が送ることを許可される後続のUL-MU-MIMO PPDUの持続時間を示すPPDU持続時間フィールド1330と、STA情報1フィールド1335と、後続のUL-MU-MIMO送信で使用するすべてのアクセス端末のためのMCS、または後続のUL-MU-MIMO送信で使用するすべてのアクセス端末のためのMCSバックオフを示し得るMCSフィールド1375とを含む。STA情報1フィールド1335は(STA情報Nフィールド1370とともに)、アクセス端末を識別するAIDフィールド1340を含むアクセス端末ごとのフィールドと、(UL-MU-MIMOシステムにおいて)アクセス端末が使用し得る空間ストリームの数を示す空間ストリームの数(Nss)フィールド1342と、アクセス端末がトリガメッセージ(この場合ではCTXメッセージ)の受信と比較してその送信時間を調整すべきである時間を示す時間調整フィールド1344と、アクセス端末120が宣言された送信電力からとるべき電力バックオフを示す電力調整フィールド1346と、(UL-FDMAシステムにおいて)アクセス端末120が使用し得るトーンまたは周波数を示すトーン割当てフィールド1348と、許容可能なTIDを示す許容TIDフィールド1350と、アクセス端末がアップリンクデータを送信する開始時間を示すTX開始時間フィールド1352とを表す。
いくつかの態様では、CTXメッセージ1000またはCTXメッセージ1300は、ULメッセージを送信する前に処理するためにアクセス端末120に時間を提供するためにA-MPDU内に集約され得る。そのような態様では、今後のパケットを処理するために追加の時間をアクセス端末120に与えるために、CTXメッセージの後にパディングまたはデータが追加され得る。CTXメッセージをパディングする1つの利点は、上記で説明したようにフレーム間スペース(IFS)を増加させることと比較して、他のアクセス端末120からのULメッセージに関する潜在的な競合問題を回避することであり得る。いくつかの態様では、CTXメッセージが管理メッセージである場合、追加のパディング情報要素(IE)が送られ得る。いくつかの態様では、CTXメッセージがA-MPDU内に集約される場合、追加のA-MPDUパディングデリミタが含まれ得る。パディングデリミタは、EoFデリミタ(4バイト)または他のパディングデリミタを含み得る。いくつかの態様では、パディングは、それらがIFS応答時間内に処理される必要がない限り、データ、制御、または管理MPDPUを追加することによって達成され得る。そのような場合には、どのMPDUがパディングされ、即時応答を必要としないのかを受信機が知ることが有用であり得る。パディングされたMPUDは、長さが0よりも大きいとき、たとえば、EoFビット=1を設定して、デリミタフィールド内の指示によって先行され得る。MPDUは、即時応答が必要とされず、後続のMPDUのいずれかによって必要とされないという受信機への指示を含み得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、CTXメッセージ1300のための最小持続時間またはパディングをアクセスポイント110に要求し得る。いくつかの態様では、パディングは、物理層(PHY)OFDMAシンボルを追加することによって達成され得、物理層(PHY)OFDMAシンボルは、情報を搬送しない未定義ビットを含み得、それらがIFS時間内に処理される必要がない限り、または、情報を搬送するビットシーケンスを含み得る。PHYパディングの存在および/または持続時間は、変調およびコーディング方式(MCS)、ガードインターバル(GI)、コーディングタイプ、ならびに/またはパケット持続時間などの1つまたは複数の送信パラメータの関数であり得、またはそれらによって示され得る。いくつかの態様では、アクセス端末120は、異なる受信能力を有し得る。したがって、アクセス端末120は、どのメッセージのためにおよびどの送信条件の下でパディングが使用されるべきであるかと、パディングがどれくらい長くなければならないのかとをアクセスポイント110に示し得る。
いくつかの態様では、パディングは、応答するアクセス端末120によって実行され得る。アクセス端末120は、CTXメッセージ1300の情報を復号し得、要求された時刻にUL MU応答PPDUの送信をアクセス開始し得ることがある。アクセス端末120は、代わりに、UL MU PPDUのペイロードに含まれるデータを処理する(キューからデータをフェッチする、暗号化など)ためにより多くの時間を必要とする可能性があるしたがって、アクセス端末120は、データを処理するより多くの時間を得るために、いくらかのプレパディングを追加し得る。プレパディングは、長さ=0の指示を含むA-MPDUデリミタの形式であり得る。
いくつかの態様では、CTXメッセージ402は、図14に示すようなフォーマットを有し得る。図14は、いくつかの態様によるCTXメッセージ1400の図である。これらの態様では、CTXメッセージ1400は、メッセージ制御(FC)フィールド1402と、ローカルアドレスまたはローカル識別子(A1)フィールド1404と、第2のアドレス(A2)フィールド1406と(すなわち、3つのフィールド)を含むプロトコルバージョン1(PV1:protocol version 1)MACヘッダ1420を備えるブロードキャスト制御フレームである。図示のように、FCフィールド1402は、2バイト(オクテット)の長さを有し得、「プロトコルバージョン1」を示すために予約された複数のビット(たとえば、図示されていない2ビット)、ならびに、「CTXメッセージ」メッセージタイプを示すタイプフィールド(図示せず)を備え得る。ローカルアドレスまたはローカル識別子(A1)フィールド1404はまた、たとえば、6バイトではなく、2バイトの長さを有し得る。いくつかの態様では、ローカルアドレスフィールド1404は、ローカルMACアドレスを含む。「ローカルアドレス」または「ローカル識別子」という用語は、関連するアクセスポイント110によって基本サービスセット(BSS)内の1つまたは複数のアクセス端末120に割り当てられた非一意の2バイトMACアドレスに対応し得る。ローカルアドレスフィールド1404は、(完全な長さの一意のMACアドレスのように)6バイトではなく2バイトの長さであるので、4バイトのオーバヘッドにおける差は、データスループットの効率を改善するために保存され得る。いくつかの態様では、ローカルアドレスフィールド1404に含まれるローカルMACアドレスは、ブロードキャストアソシエーション識別子(AID)(たとえば、すべてゼロを含むブロードキャストAID)であり得る。いくつかの態様では、ローカルアドレスは、メッセージ1400の意図された受信者として2つ以上のアクセス端末に対応する、またはそれらを識別するグループIDを備え得る。第2のアドレス(A2)フィールド1406は、6バイトの長さを有し得、完全な6バイトの一意のMACアドレスを備え得る。いくつかの態様では、第2のアドレスフィールド1406は、関連するBSSに現在サービスを提供しているアクセスポイント110のBSSIDを含み得る。
CTXメッセージ1400は、複数のSTA情報フィールド1408、1410を追加で含み得る。たとえば、図14に示すように、CTXメッセージ1400は、第1のSTA情報フィールド1408と、第NのSTA情報フィールド1410と、第1のSTA情報フィールドと第Nの情報フィールドとの間の任意のSTA情報フィールド(図示せず)とを含み得る。本出願は、STA情報フィールドフォーマットの少なくとも2つの変形、すなわち、5バイト(オクテット)の変形例1430および4バイト(オクテット)の変形例1450を意図している。変形例の各々は、特定のSTA情報フィールド1408、1410がA1フィールド1404内に示された複数のアクセス端末のうちのどれに対応するのかを示すためのアドレスフィールド1444と、(UL-MU-MIMOシステムにおいて)アクセス端末が使用し得る空間ストリームの数を示す空間ストリームの数(Nss)フィールド1432と、アクセス端末がトリガメッセージ(この場合にはCTXメッセージ1400)の受信と比較してその送信を調整すべきである時間を示す時間調整フィールド1434と、アクセス端末が宣言された送信電力からとるべき電力バックオフを示す電力調整フィールド1436と、許容可能なTIDを示す許容TIDフィールド1438と、アクセス端末が使用すべきMCSを示す変調およびコーディング方式(MCS)フィールド1440とを備え得る。5バイトの変形例1430は、それぞれ16ビット、3ビット、4ビット、5ビット、3ビット、および9ビットの、フィールド1444、1432、1434、1436、1438、および1440の各々に関するフィールド長を有し得る。対照的に、4バイトの変形例1450では、すべてのフィールド長は、MCSフィールド1442が9ビットではなく1ビットの長さを有し得、全長を8ビット(1バイト)だけ減少させることを除いて、5バイトの変形例1430と同じ長さを有し得る。
CTXメッセージ1400は、FCSフィールド1414をさらに備え、FCSフィールド1414は、CTXメッセージ1400のエラー検出のために使用されるFCS値を搬送し、4バイトの長さを有し得る。PV1 MACヘッダ1420は、持続時間フィールドを含まず、CTXメッセージ1400を送信するために必要なオーバヘッドをさらに減少させ、データスループットの効率をさらに増加させることに留意すべきである。
いくつかの態様では、CTXメッセージ402がユニキャストPV1 CTXメッセージである場合、CTXメッセージ402は、図15に示すようなフォーマットを有し得る。図15は、いくつかの態様によるユニキャストCTXメッセージ1500の図である。これらの態様では、ユニキャストPV1 CTXメッセージ1500は、メッセージ制御(FC)フィールド1502と、ローカルアドレスまたはローカル識別子(A1)フィールド1504と、第2のアドレス(A2)フィールド1506と(たとえば、3つのフィールド)を含む、図14に関連して以前に説明したようなプロトコルバージョン1 MACヘッダ1520を備える。FCフィールド1502および第2のアドレス(A2)フィールド1506は、図14に関連して以前に説明した通りであり得る。しかしながら、ローカルアドレス(A1)フィールド1504内にブロードキャストMACアドレス(たとえば、AID)を含むのではなく、ローカルアドレスフィールド1504は、2バイトの長さを有する単一のアクセスポイント(アクセス端末)のためのローカルアドレスを含む。
CTXメッセージ1500は、単一のSTA情報フィールド1508を追加で含み得、単一のSTA情報フィールド1508は、図14中の5バイトの変形例1430および/または4バイトの変形例1450のいずれかに関連して以前に説明したのと実質的に同じフィールドを含み得る。いくつかの態様では、ローカルアドレス(A1)フィールド1504は、1つのアドレスのみを含むので、STA情報フィールド1508は、図14に関連して以前に説明したように、アドレスフィールド1444を含まなくてもよい。そのような態様では、5バイトの変形例1430は、3バイトの変形例であり得、4バイトの変形例1450は、2バイトの変形例であり得る。CTXメッセージ1500は、図14のFCSフィールド1414と同じ特性を有するFCSフィールド1514をさらに備える。ローカルアドレスフィールド1504は、1つのデバイスのみのためのローカルMACアドレスを含むので、複数のデバイスがMUモードにおいて実質的に同時に送信すべき場合、同じ送信時間を示す複数のCTXメッセージ1500が送信され得、複数のCTXメッセージ1500の1つは、複数のデバイスの各々に宛てられる。
いくつかの態様では、ユニキャストPV1 CTXメッセージは、図16に示すようなフォーマットを有するマルチユーザ(MU)PPDU内に含まれ得る。図16は、OFDMA PHYヘッダ1662と、1つまたは複数のアクセス端末ごとの物理層サービスデータユニット(PSDU)とを備えるMU PPDU1600の図である。1つまたは複数のアクセス端末ごとのPSDUの各々は、図15のユニキャストCTXメッセージ1500を備えるMPDU1650を含み得る。1つまたは複数のアクセス端末ごとのPSDUは、MPDU1650の前に、2バイトの長さを有するサービスフィールド1664を追加で含む。いくつかの態様では、OFDM PHYヘッダ1662は、約20μsにおいて送信され得、サービスフィールド1664およびMPDU1650は、示されたMCSに基づいて、OFDMA PHYヘッダ1662と比較して、増加したデータレートにおいて送信され得る。
いくつかの態様では、CTXメッセージ402は、ヌルデータパケット(NDP)(すなわち、PLCPヘッダを備え、PSDUを備えないPPDU)であり得る。PLCPヘッダは、CTXメッセージ機能に関する情報を搬送し得る1つまたは複数のフィールドを備える。いくつかの態様では、NDP CTXメッセージは、図17に示すようなフォーマットを有し得る。
図17は、いくつかの態様によるNDP CTXメッセージ1700の図である。NDP CTXメッセージ1700は、図14に関連して以前に説明したのと同様のブロードキャストCTXメッセージであり得る。NDP CTXメッセージ1700は、反復レガシーメッセージ(RL-SIG)フィールド1702と、第1の高効率メッセージ(HE-SIG1)フィールド1704と、第2の高効率メッセージ(HE-SIG2)フィールド1706と、高効率ショートトレーニング(HE-STF)フィールド1746と、高効率ロングトレーニング(HE-LTF)フィールド1748と、第3の高効率メッセージ(HE-SIG3)フィールド1750とを有する非レガシー部分を含み得る。
RL-SIGフィールド1702は、NDP CTXメッセージ1700のレガシープリアンブル部分(図示せず)からのL-SIGフィールドの反復であり得る。NDP CTXメッセージ1700の信頼性は、非レガシー部分におけるL-SIG(図示せず)を反復することによって改善され得る。いくつかの例では、RL-SIGフィールド1702は、約4μsの長さであり得る。他の例では、RL-SIGフィールド1702は、他の持続時間を有し得る。
HE-SIG1フィールド1704は、NDP CTXメッセージ1700のすべての受信者によって復号されることが意図されているPPDUのフォーマットに関する情報を含む情報フィールドであり得る。いくつかの例では、HE-SIG1フィールド1704は、固定長であり得る。1つのそのような例では、HE-SIG1フィールド1704は、3.2μsの長さにガードインターバルの長さを加えた長さを有する。他の例では、HE-SIG1フィールド1704は、異なる長さを有し得る。
HE-SIG2フィールド1706は、パケットのフォーマットにまたは追加の動作指示に関する拡張情報を含む情報フィールドであり得る。HE-SIG2フィールド1706はまた、NDP CTXメッセージ1700のすべての受信者によって受信され、復号されることを意図され得る。いくつかの例では、HE-SIG2フィールド1706は、可変長である。他の例では、HE-SIG2フィールド1706は、固定長であり得る。
HE-STFフィールド1746およびフィールドHE-LTF1748は、チャネル推定および同期をリフレッシュするための情報を含むトレーニングシンボルであり得る。HE-STFフィールド1746およびHE-LTFフィールド1748は、STAごとの情報を含み得、そのアクセス端末のための特定のサブバンドまたは空間ストリーム上でのみ送信され得る。一例では、HE-STFフィールド1746は、約4~8μsの持続時間を有し得る。HE-LTFフィールド1748の持続時間は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される空間時間ストリームの数(NSTS)に依存し得る。他の例では、HE-STFフィールド1746およびHE-LTFフィールド1748の持続時間は、本明細書で説明する特定の例とは異なってもよい。
NDP CTXメッセージ1700の非レガシー部分はまた、HE-SIG3フィールド1750を含み得る。HE-SIG3フィールド1750は、STAごとの情報を含み得、可変長を有し得る。いくつかの例では、HE-SIG3フィールド1750は、特定のアクセス端末のためのサブバンドにおいて、または特定のアクセス端末のための特定の空間ストリーム上でのみ送られ得る。
RL-SIGフィールド1702、HE-SIG1フィールド1704、およびHE-SIG2フィールド1706は、NDP CTXメッセージ1700の各受信者に関する情報を含み得る。すなわち、情報は、40MHzまたは80MHzの帯域幅の20MHzチャネルごとなどの、各関連チャネル上で送信され得る。他の例では、他のチャネルおよび帯域幅が使用され得る。対照的に、HE-STFフィールド1746、HE-LTFフィールド1748、およびHE-SIG3フィールド1750は、アクセス端末ごとの部分であり得る。すなわち、これらのフィールドは、1つのアクセス端末のみに関連する情報を含み得る。その場合、異なるHE-STFフィールド1746、HE-LTFフィールド1748、およびHE-SIG3フィールド1750が、各アクセス端末のための個別のチャネル上で送信され得る。
HE-SIG1フィールド1704および/またはHE-SIG2フィールド1706は、タイプフィールド1708と、情報フィールド1710と、巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)フィールド1712とを含むいくつかのフィールドを備え得る。タイプフィールド1708は、メッセージのタイプまたはメッセージの機能を記述し得る。一例では、タイプフィールド1708は、4ビットである。CRCフィールド1712は、巡回冗長検査に関する情報を示す。具体的には、CRCフィールド1712は、送信エラーをチェックするために既知の定数にチェックサムを強制する16ビットを含み得る。他の例では、他のフィールドおよびビット長が使用され得る。
情報フィールド1710は、送信機アドレスフィールド1714と、制御(CTRL)フィールド1716と、PPDU持続時間フィールド1718と、複数のSTA情報フィールド1720および1722とを含む追加のフィールドをさらに備え得る。この例では、HE-SIG2フィールド1706は、NのSTA情報フィールド(たとえば、アクセス端末1情報フィールド1720~アクセス端末N情報フィールド1722)を含む。STA情報フィールドは、以下でより詳細に説明するように、追加のサブフィールドを含み得る。
アドレスフィールド1714は、送信機アドレスまたはBSSIDを示し得る。いくつかの態様では、アドレスフィールド1714はまた、「ローカルアドレス」または「ローカル識別子」を備え得、「ローカルアドレス」または「ローカル識別子」は、図14に関連して説明したように、完全長MACアドレスと比較して短縮された長さを有する(たとえば、2バイト対6バイト)非一意のMACアドレスであり得る。CTRLフィールド1716は、NDP CTXメッセージの残りの部分のフィーマットに関する情報と、レート適応の指示と、許容トラフィック識別子(TID)の指示と、クリアツーセンドメッセージがNDP CTXメッセージ1700に応答して送られなければならないことの指示とを含み得る汎用フィールドであり得る。たとえば、CTRLフィールド1716は、存在するSTA情報フィールドの数と、任意のサブフィールドがSTA情報フィールド内に含まれるかどうかとを含み得る。CTRLフィールド1716はまた、追加の制御情報を含み得る。
各STA情報フィールドは、アクセス端末ごとの情報のセットを含み得る。STA情報フィールドのサブフィールドは、アソシエーション識別子(AID)またはMACアドレスフィールド1744と、空間ストリームの数(Nss)フィールド1732と、時間調整フィールド1734と、電力調整フィールド1736と、許容TIDフィールド1738と、変調およびコーディング方式(MCS)フィールド1742とを含み得る。フィールド1744、1732、1734、1736、1738、および1742の各々は、それぞれ、図14のフィールド1444、1432、1434、1436、1438、および1442に対応する。いくつかの例では、説明したサブフィールドのすべてが、ブロードキャストCTXメッセージを有するNDP CTXメッセージに関するHE-SIG2フィールド1706内に含まれるわけではない。いくつかの例では、各チャネル(たとえば、20MHzチャネル)に関して、トリガ情報は、アクセス端末の異なるグループを参照し得る。アクセス端末ごとの部分は、ブロードキャストCTXメッセージを有するNDP CTXメッセージ内に含まれても含まれなくてもよい。
複数のユーザユニキャストCTXメッセージに関するNDP CTXメッセージの一例では、HE-SIG2フィールド1706内に含まれている記述された情報は、各異なるアクセス端末のためのHE-SIG3フィールド内に配置され得る。そのような例では、情報フィールド1710は、単一のSTA情報フィールドのみを含み得る。
図18は、いくつかの態様によるユニキャストNDP CTXメッセージ1800の別の図である。NDP CTXメッセージ1800は、図15に関連して以前に説明したものと同様に、個々のアクセス端末のために使用され得る。ユニキャストNDP CTXメッセージ1800は、図17に関して上記で論じたようなフィールドを含み得る。たとえば、ユニキャストNDP CTXメッセージ1800は、RL-SIGフィールド1802と、HE-SIG1フィールド1804と、HE-SIG2フィールド1806と、HE-STFフィールド1846と、HE-LTFフィールド1848と、HE-SIG3フィールド1850とを含み得る。
HE-SIG3 1806は、タイプフィールド1808と、情報フィールド1810と、CRCフィールド1812とを含み得る。タイプフィールド1808およびCRCフィールド1812は、図17のタイプフィールド1708およびCRCフィールド1712の1つまたは複数の態様の一例であり得る。情報フィールド1810は、アクセス端末IDまたはアクセスポイントIDフィールド1814と、TIDフィールド1816と、シーケンス番号フィールド1818と、ビットマップフィールド1820とをさらに含み得る。アクセス端末IDまたはアクセスポイントIDフィールド1814は、アクセス端末またはアクセスポイントを識別し得、図14~図17に関連して以前に説明したように、完全なMACアドレスよりも短い長さ(たとえば、2バイト対6バイト)を有する「ローカルアドレス」または「ローカル識別子」を備え得る。TIDフィールド1816は、アクセス端末またはアクセスポイントがデータを有するアクセスカテゴリ(AC)を示し得る。シーケンス番号フィールド1818は、より高いレベルのメッセージのためのモジュロカウンタとして機能する。ビットマップ1820は、メッセージに肯定応答するまたは肯定応答しないためのビットを含み得る。
図19は、いくつかの態様によるNDP CTXメッセージ1900の別の図である。NDP CTXメッセージ1900は、図17~図18に関して上記で論じたようなフィールドを含み得る。たとえば、NDP CTXメッセージ1900は、RL-SIGフィールド1902とHE-SIG1フィールド1904と、HE-SIG2フィールド1906と、HE-STFフィールド1946と、HE-LTFフィールド1948と、HE-SIG3フィールド1950とを含み得る。
HE-SIG1フィールド1904およびHE-SIG2フィールド1906は、タイプフィールド1908と、アドレスフィールド1940と、情報フィールド1910と、CRCフィールド1912とを含み得る。タイプフィールド1908およびCRCフィールド1912は、図17および図18のタイプフィールド1708、1808、およびCRCフィールド1712、1812の1つまたは複数の態様の一例であり得る。
アドレスフィールド1940は、アクセスポイントを識別し得る。いくつかの態様では、アドレスフィールド1940は、図14~図18に関して以前に説明したように、完全長MACアドレスと比較して非一意の短縮されたMACアドレス(たとえば、2バイト対6バイト)を有する「ローカル識別子」または「ローカルアドレス」を備え得る。情報フィールド1910は、アクセス端末IDまたはアクセスポイントIDフィールド1914と、TIDフィールド1916と、シーケンス番号フィールド1918と、ビットマップフィールド1920とをさらに含み得る。情報フィールド1910はまた、アクセス端末IDまたはアクセスポイントIDフィールド1924と、TIDフィールド1926と、シーケンス番号フィールド1928と、ビットマップフィールド1930とを含み得る。他の例では、情報フィールド1910は、複数の他のアクセス端末のための追加のフィールドのセットを含み得る。フィールド1914、1924、1916、1926、1918、1928、1920、1930は、それぞれ、図18のフィールド1814、1816、1818、1820に対応し得る。
いくつかの態様では、NDP CTXメッセージ1900に関して説明したプリアンブル構造および情報は、非NDP PPDUにおいて使用され得る。そのような場合、非NDP PPDUは、PLCPヘッダと、1つまたは複数のPSDU(サブチャネルまたはストリームごとに1つ)とを備えることになる。PLCPヘッダは、図17~図19に関して説明したものと同じフォーマットを有し得、各PSDUは、802.11ax規格のPSDUに従うフォーマットを有し得、追加のMPDUを搬送し得る。そのような非NDP CTXメッセージは、1つまたは複数のアクセス端末のためのデータも搬送するPPDUのPLCPヘッダ内でのCTXメッセージ情報の搬送を提供し、したがって、別個のCTXメッセージおよびデータPPDUの送信が招くオーバヘッドを低減する点で有利であり得る。非NDP CTXメッセージPPDUが、1つまたは複数のアクセス端末からのUL-MU-MIMO、OFDMA送信をトリガするために使用される場合、アクセス端末は、非NDP CTXメッセージPPDUが完全に受信された後、UL-MU-MIMOまたはOFDMA PPDUにショートインターフレームスペース(SIFS)時間を送り得る。アクセス端末応答に有用なCTXメッセージ情報は、追加のPSDU送信が続くPPDUの最初の部分であるPLCPヘッダ内に含まれ、したがって、アクセス端末がCTXメッセージ情報を処理する時間の増加が可能になることに留意されたい。
いくつかの態様によれば、NDP CTXメッセージ1900は、NDP CTXメッセージ1900の「アクセス端末ごとの」部分内にアクセス端末ごとの情報を有するブロックACKメッセージビットマップを含むNDPブロックACKメッセージであり得る。いくつかの例では、ビットマップは、ブロックACKメッセージのために存在し、ACKメッセージのために存在しなくてもよい。各アクセス端末に送られるブロックACKメッセージ情報は、自己完結型メッセージであり得る。すなわち、BA情報は、メッセージタイプ識別子、ソースアドレス、または宛先アドレスを含み得る。
いくつかの態様では、NDPブロックACKメッセージは、NDP BA応答の構造と、異なるアクセス端末へのNDP領域の割当てとを示し得る、マルチアクセス端末BARなどの、MUデータPPDUまたはトリガメッセージへのほぼ即時の応答であり得る。そのようなメッセージは、SIFS即時応答であり得る。この場合には、NDPブロックACKメッセージは、ブロックACKメッセージ内に、アクセス端末およびアクセスポイントの識別子またはタイプなどの特定の情報を含む必要がなくてもよい。いくつかの例では、アクセス端末ごとの帯域幅またはストリームは、要請PPDUのためのアクセス端末のリソースの割当てに基づいて割り当てられ得る。たとえば、アクセス端末は、要請PPDUと同じ帯域幅もしくはストリームを使用し得、または、要請PPDU内で識別されるアクセス端末の数に応じて等しい帯域幅割当てを使用し得る。いくつかの例では、NDPブロックACKメッセージは、即時応答であり得るので、受信者は、すでによく識別されており、NDPによって搬送される情報のタイプは、NDPの受信者によってすでに知られている可能性がある。
いくつかの態様では、アクセスポイント110は、CTXメッセージ送信を開始し得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、通常の拡張配信チャネルアクセス(EDCA:enhanced distribution channel access)競合プロトコルに従ってCTXメッセージ402を送り得る。いくつかの態様では、アクセスポイント110は、スケジュールされた時間にCTXメッセージ402を送り得る。そのような態様では、スケジュールされた時間は、アクセス端末120のグループがメディアにアクセスするために予測された時間を示すビーコン内の制限されたアクセスウィンドウ(RAW:restricted access window)表示、UL-MU-MIMO送信に参加すると同時に複数のアクセス端末120をアウェイクさせる各アクセス端末120とのターゲット復帰時間(TWT:target wake time)合意、または他のフィールド内の情報を使用することによって、アクセスポイント110によってアクセス端末120に示され得る。RAWおよびTWT以外に、アクセス端末102は、任意のメッセージ、またはメッセージのサブセットのみ(たとえば、非データフレーム)を送信することが許可され得る。特定のメッセージを送信することを禁止されてもよい(たとえば、データフレームを送信することを禁止されてもよい)。アクセス端末120はまた、スリープモードにあることを示し得る。CTXメッセージをスケジューリングすることの1つの利点は、複数のアクセス端末120が同じTWTまたはRAW時間を指示され得、アクセスポイント110からの送信を受信し得ることである。
図20は、いくつかの態様によるワイヤレス通信のための方法のフローチャート2000である。当業者は、方法が任意の適切なデバイスおよびシステムによって実施され得ることを理解するであろう。さらに、フローチャート2000の方法は、特定の順序を参照して説明されるが、様々な態様で、ここでのブロックは、異なる順序で実行され得、または省略され得、追加のブロックが追加され得る。
動作ブロック2002は、ローカルアドレスフィールドを有するヘッダを備える送信可メッセージを生成するステップを含み、送信可メッセージは、送信機会を示し、送信可メッセージは、複数のデバイスが特定の時間に同時にデータを送信することの要求をさらに備える。たとえば、図14~図16のいずれかに関連して以前に説明したように、送信可メッセージ1400、1500は、完全なMACアドレスよりも長さが短くてもよい(たとえば、2バイト対6バイト)ローカルアドレスフィールド1404、1504を有するPV1 MACヘッダ1420、1520を備え得る。図17~図19のいずれかに関連して以前に説明したように、NDP送信可1700、1800、1900は、同様に短縮された長さを有し得るローカルアドレスフィールド1714、1814、1914、1924を有するPHYヘッダを備え得る。この送信可メッセージは、複数のデバイス(たとえば、アクセス端末120、図1参照)が特定の時間に同時にデータ(たとえば、データ806a、806b、806c)を送信することの要求をさらに備える。
フローチャート2000は、次いで、動作ブロック2004に進むことができ、動作ブロック2004は、複数のデバイスへの送信のための送信可メッセージを出力するステップを含む。
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、フローチャート2000の機能のうちのいくつかを実行し得る。装置は、ローカルアドレスフィールドを有するヘッダを備える送信可メッセージを生成するための手段を備える。送信可メッセージは、送信機会を示す。送信可メッセージは、複数のデバイスが特定の時間に同時にデータを送信することの要求をさらに備える。いくつかの態様では、送信可メッセージを生成するための手段は、たとえば、図3のワイヤレスデバイス302の処理システム304を備え得る。装置は、複数のデバイスへの送信のための送信可メッセージを出力するための手段をさらに備え得る。いくつかの態様では、送信のための送信可メッセージを出力するための手段は、処理システム304と、いくつかの態様ではまた、バスシステム322の少なくとも一部とを備えるインターフェースを含み得る。
いくつかの態様では、装置は、たとえば、図3のワイヤレスデバイス302の処理システム304と、いくつかの態様では、メモリ306とを備える、複数のデバイスに対応するブロードキャストMACアドレスをローカルアドレスフィールドに挿入するための手段を追加で含み得、この手段は、複数のデバイスのうちの1つに対応するユニキャストMACアドレスをローカルアドレスフィールドに挿入するように構成され得る。いくつかの態様では、装置は、たとえば、図3のワイヤレスデバイス302の処理システム304と、いくつかの態様では、メモリ306とを備える、複数のデバイスのうちの1つに対応するユニキャストMACアドレスをローカルアドレスフィールドに挿入するための手段を追加で含み得る。いくつかの態様では、装置は、たとえば、図3のワイヤレスデバイス302の処理システム304と、いくつかの態様では、メモリ306とを備える、ヘッダ内に第2のアドレスフィールドを生成するための手段を追加で含み得る。いくつかの態様では、装置は、たとえば、図3のワイヤレスデバイス302の処理システム304と、いくつかの態様では、メモリ306とを備える、ヘッダ内に持続時間フィールドを生成せずにヘッダを生成するための手段を追加で含み得る。いくつかの態様では、装置は、送信可メッセージの物理層ヘッダ内に第1の信号フィールドと、第2の信号フィールドと、第3の信号フィールドとを生成し、第2の信号フィールドおよび第3の信号フィールドのうちの1つの中にローカルアドレスフィールドを生成するための手段を追加で含み得る。この手段は、たとえば、図3のワイヤレスデバイス302の処理システム304と、いくつかの態様では、メモリ306とを備え得る。
当業者は、情報およびメッセージが様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表現され得ることを理解するであろう。たとえば、上記の説明を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、メッセージ、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光学場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表現され得る。
本開示で説明される態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の要旨または範囲から逸脱することなく、いくつかの態様に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示される態様に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される特許請求の範囲、原理、および新規な特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。「例示的」という語は、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するために、本明細書において排他的に使用される。本明細書において「例示的」と記載される任意の態様は、必ずしもいくつかの態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
別個の態様の文脈において本明細書で説明される特定の特徴はまた、単一の態様において組み合わせて実施され得る。逆に、単一の態様の文脈において説明される様々な特徴はまた、複数の態様において別々に、または任意の適切な副組合せにおいて実施され得る。さらに、特徴は、特定の組合せにおいて機能するものとして上記で説明されていることがあり、当初はそのように特許請求されていることがあるが、特許請求された組合せからの1つまたは複数の特徴は、いくつかの場合には組合せから削除され得、特許請求された組合せは、副組合せまたは副組合せの変形例に向けられ得る。
上記で説明した方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント、回路、および/またはモジュールなどの、動作を実行することができる任意の適切な手段によって実行され得る。概して、図に示す任意の動作は、動作を実行することができる対応する機能的手段によって実行され得る。
本開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイメッセージ(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または、本明細書に記載の機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実施または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ソフトウェアとして実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。例として、限定はしないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続は、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、およびBlu-ray(登録商標)ディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザを用いてデータを光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
本明細書で開示される方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたは活動を備える。方法ステップおよび/または方法活動は、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたは活動の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/または活動の順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
さらに、本明細書で説明する方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合、アクセス端末および/または基地アクセス端末によってダウンロードされ得、および/または他の方法で得られ得ることが理解されるべきである。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明する方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合され得る。代替的には、本明細書で説明する様々な方法は、アクセス端末および/または基地アクセス端末が記憶手段をデバイスに結合するまたは提供する際に様々な方法を得ることができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理的記憶媒体など)を介して提供され得る。さらに、本明細書で説明する方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が利用され得る。
前述は、本開示の態様に向けられているが、本開示の他の態様およびさらなる態様は、その基本的な範囲から逸脱することなく考案され得、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
100 多元接続多入力多出力(MIMO)システム
110 アクセスポイント
120、120A、120B、120C、120d、120e、120f、120g、120h、120i アクセス端末
130 システムコントローラ
208 データソース
210 TXデータプロセッサ
220 TX空間プロセッサ
222 トランシーバユニット
224、224a~224ap アンテナ
228 チャネル推定器
230 コントローラ
234 スケジューラ
240 RX空間プロセッサ
242 RXデータプロセッサ
244 データシンク
252、252ma~252mu アンテナ
252xa~252xu アンテナ
254 トランシーバユニット、送信機(TMTR)ユニット
260 RX空間プロセッサ
270 RXデータプロセッサ
278 チャネル推定器
280 コントローラ
286 データソース
288 TXデータプロセッサ
290 TX空間プロセッサ
302 ワイヤレスデバイス
304 処理システム
306 メモリ
308 ハウジング
310 送信機
312 受信機
314 トランシーバ
316 トランシーバアンテナ
318 信号検出器
320 デジタル信号プロセッサ(DSP)
322 バスシステム
400 UL-MU-MIMOプロトコル
402 送信可(CTX)メッセージ
406 時間(T)
407 集約MACプロトコルデータユニット(A-MPDU)メッセージ
408 クリアツーセンド(CTS)メッセージ
408A 第1のCTSメッセージ
408B 第2のCTSメッセージ
410、410A、410B UL-MU-MIMO送信
475 肯定応答(ACK)メッセージ
701 RTXメッセージ
800 メッセージ交換
802A~802C リクエストツートランスミット(RTX)メッセージ
803A~803C ACKメッセージ
804 CTXメッセージ
806A~806C データ
808A、808C パッドデータ
810A~810C 肯定応答
900 RTXメッセージ
910 メッセージ制御(FC)フィールド
915 持続時間フィールド
920 送信機アドレス(TA)または割当て識別子(AID)フィールド
925 受信機アドレス(RA)または基本サービスセット識別子(BSSID)フィールド
930 TIDフィールド
950 推定送信(TX)時間フィールド
970 TX電力フィールド
1000 送信可(CTX)メッセージ
1005 メッセージ制御(FC)フィールド
1010 持続時間フィールド
1015 送信機アドレス(TA)フィールド
1020 制御(CTRL)フィールド
1025 PPDU持続時間フィールド
1026 グループ識別子(GID)フィールド
1030 局(STA)情報フィールド、STA情報1
1032 AIDまたはMACアドレスフィールド
1034 空間ストリームの数(Nss)フィールド
1036 時間調整フィールド
1038 電力調整フィールド
1040 トーン割当てフィールド
1042 許容TIDフィールド
1044 許容TXモードフィールド
1046 MCSフィールド
1048 TX開始時間フィールド
1075 STA情報N
1080 メッセージチェックシーケンス(FCS)フィールド
1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900 CTXメッセージ
1305 管理MACヘッダフィールド
1310 ボディフィールド
1320 長さ(LEN)フィールド
1325 CTRLフィールド
1330 PPDU持続時間フィールド
1335 STA情報1フィールド
1340 AIDフィールド
1375 MCSフィールド
1342 空間ストリームの数(Nss)フィールド
1344 時間調整フィールド
1346 電力調整フィールド
1348 トーン割当てフィールド
1350 許容TIDフィールド
1352 TX開始時間フィールド
1380 FCSフィールド
1402 メッセージ制御(FC)フィールド
1404 ローカルアドレスまたはローカル識別子(A1)フィールド
1406 第2のアドレス(A2)フィールド
1408 第1のSTA情報フィールド
1410 第NのSTA情報フィールド
1414 FCSフィールド
1420 プロトコルバージョン1(PV1)MACヘッダ
1430 5バイト(オクテット)の変形例
1432 空間ストリームの数(Nss)フィールド
1434 時間調整フィールド
1436 電力調整フィールド
1438 許容TIDフィールド
1440 コーディング方式(MCS)フィールド
1444 アドレスフィールド
1450 4バイト(オクテット)の変形例
1500 ユニキャストPV1 CTXメッセージ
1502 メッセージ制御(FC)フィールド
1504 ローカルアドレスまたはローカル識別子(A1)フィールド
1506 第2のアドレス(A2)フィールド
1508 STA情報フィールド
1514 FCSフィールド
1520 プロトコルバージョン1 MACヘッダ
1600 MU PPDU
1662 OFDMA PHYヘッダ
1650 MPDU
1664 サービスフィールド
1700 NDP CTXメッセージ
1702 反復レガシーメッセージ(RL-SIG)フィールド
1704 第1の高効率メッセージ(HE-SIG1)フィールド
1706 第2の高効率メッセージ(HE-SIG2)フィールド
1708 タイプフィールド
1710 情報フィールド
1712 巡回冗長検査(CRC)フィールド
1714 送信機アドレスフィールド
1716 制御(CTRL)フィールド
1718 PPDU持続時間フィールド
1720 STA情報フィールド、アクセス端末1情報フィールド
1722 STA情報フィールド、アクセス端末N情報フィールド
1732 空間ストリームの数(Nss)フィールド
1734 時間調整フィールド
1736 電力調整フィールド
1738 許容TIDフィールド
1742 変調およびコーディング方式(MCS)フィールド
1744 アソシエーション識別子(AID)またはMACアドレスフィールド
1746 高効率ショートトレーニング(HE-STF)フィールド
1748 高効率ロングトレーニング(HE-LTF)フィールド
1750 第3の高効率メッセージ(HE-SIG3)フィールド
1800 ユニキャストNDP CTXメッセージ
1802 RL-SIGフィールド
1804 HE-SIG1フィールド
1806 HE-SIG2フィールド
1808 タイプフィールド
1810 情報フィールド
1812 CRCフィールド
1814 アクセス端末IDまたはアクセスポイントIDフィールド
1816 TIDフィールド
1818 シーケンス番号フィールド
1820 ビットマップフィールド
1846 HE-STFフィールド
1848 HE-LTFフィールド
1850 HE-SIG3フィールド
1900 NDP CTXメッセージ
1902 RL-SIGフィールド
1904 HE-SIG1フィールド
1906 HE-SIG2フィールド
1908 タイプフィールド
1910 情報フィールド
1912 CRCフィールド
1914 アクセス端末IDまたはアクセスポイントIDフィールド
1916 TIDフィールド
1918 シーケンス番号フィールド
1920 ビットマップフィールド
1924 アクセス端末IDまたはアクセスポイントIDフィールド
1926 TIDフィールド
1928 シーケンス番号フィールド
1930 ビットマップフィールド
1940 アドレスフィールド
1946 HE-STFフィールド
1948 HE-LTFフィールド
1950 HE-SIG3フィールド

Claims (33)

  1. 基本サービスセット(BSS)に関連付けられた局であって、
    1つまたは複数のプロセッサと、
    命令を記憶するメモリであって、前記命令が、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記局に、
    アクセスポイントから送信可(CTX)メッセージおよびパディングを受信することであって、前記CTXメッセージが、
    ローカルアドレスフィールドを含むメディアアクセス制御(MAC)ヘッダであって、前記ローカルアドレスフィールドが、完全長MACアドレスと比較して短縮された長さを有するとともに、前記CTXメッセージの受信者として複数のワイヤレスデバイスを識別する単一の非一意のローカルMACアドレスのみを含む、MACヘッダと、
    送信機会の指示と、
    複数の識別されたワイヤレスデバイスが、特定の時間に同時に前記アクセスポイントにデータを送信することの要求とを備え、前記パディングを受信することによって、前記局は、前記アクセスポイントにアップリンク(UL)メッセージを送信する前に、前記CTXメッセージを介して受信したデータを処理するより多くの時間を得る、受信することと、
    前記アクセスポイントに前記ULメッセージを前記特定の時間に送信することとを行わせる、メモリと、
    前記アクセスポイントから前記CTXメッセージを受信するように構成された少なくとも1つのワイヤレス受信機と、
    前記アクセスポイントに前記ULメッセージを送信するように構成された少なくとも1つのワイヤレス送信機と
    を備える局。
  2. 前記CTXメッセージを受信する前に、前記命令が、前記局に、
    UL-MU-MIMO機能の使用の実施可能性の要求を示す管理要求を前記アクセスポイントに送信することと、
    前記UL-MU-MIMO機能の使用を許可するメッセージを受信することであって、前記CTXメッセージが前記UL-MU-MIMO機能に従う、ことと
    をさらに行わせる、請求項1に記載の局。
  3. 前記命令が、前記局に、
    前記CTXメッセージを復号するこをさらに行わせる、請求項1に記載の局。
  4. 前記CTXメッセージが、前記ローカルアドレスフィールドに前記複数のワイヤレスデバイスに対応するブロードキャストMACアドレスをさらに含むか、または前記ローカルアドレスフィールドに前記複数のワイヤレスデバイスのうちの1つに対応するユニキャストMACアドレスをさらに含む、請求項1に記載の局。
  5. 前記ローカルアドレスフィールドが、2バイトの長さを有する、請求項1に記載の局。
  6. 前記複数のワイヤレスデバイスが、前記BSSに関連付けられたワイヤレスデバイスのグループのサブセットである、請求項1に記載の局。
  7. 前記単一の非一意のローカルMACアドレスが、前記複数のワイヤレスデバイスに対応するグループIDを含む、請求項1に記載の局。
  8. 前記MACヘッダが、前記アクセスポイントの基本サービスセット識別子(BSSID)を含む第2のアドレスフィールドをさらに含む、請求項1に記載の局。
  9. 前記MACヘッダが、持続時間フィールドを含まない、請求項1に記載の局。
  10. 前記CTXメッセージが、ヌルデータパケットを有し、前記CTXメッセージのヘッダが物理層ヘッダであり、前記ヌルデータパケットの前記物理層ヘッダに複数の信号フィールドがあり、前記ローカルアドレスフィールドが前記複数の信号フィールドの1つに配置される、請求項1に記載の局。
  11. 前記ヌルデータパケットが、複数の高効率(HE)信号フィールドを含み、前記ローカルアドレスフィールドが前記複数のHE信号フィールドのうちの1つに含まれる、請求項10に記載の局。
  12. ワイヤレスデバイスによって実行される方法であって、
    基本サービスセット(BSS)に関連付けられた装置から、送信可(CTX)メッセージおよびパディングを受信するステップであって、前記CTXメッセージが、
    ローカルアドレスフィールドを含むメディアアクセス制御(MAC)ヘッダであって、前記ローカルアドレスフィールドが、完全長MACアドレスと比較して短縮された長さを有するとともに、前記CTXメッセージの受信者として複数のワイヤレスデバイスを識別する単一の非一意のローカルMACアドレスのみを含む、MACヘッダと、
    送信機会の指示と、
    複数の識別されたワイヤレスデバイスが、特定の時間に同時に前記装置にデータを送信することの要求とを備え、前記パディングを受信することによって、前記ワイヤレスデバイスは、前記装置にアップリンク(UL)メッセージを送信する前に、前記CTXメッセージを介して受信したデータを処理するより多くの時間を得る、受信するステップと、
    前記装置に前記ULメッセージを前記特定の時間に送信するステップと
    を含む、方法。
  13. 前記CTXメッセージを受信する前に、
    UL-MU-MIMO機能の使用の実施可能性の要求を示す管理要求を前記装置に送信するステップと、
    前記UL-MU-MIMO機能の使用を許可するメッセージを受信するステップであって、前記CTXメッセージが前記UL-MU-MIMO機能に従う、ステップと
    をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記CTXメッセージを復号するステッをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記CTXメッセージが、前記ローカルアドレスフィールドに前記複数のワイヤレスデバイスに対応するブロードキャストMACアドレスをさらに含むか、または前記ローカルアドレスフィールドに前記複数のワイヤレスデバイスのうちの1つに対応するユニキャストMACアドレスをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  16. 前記ローカルアドレスフィールドが、2バイトの長さを有する、請求項12に記載の方法。
  17. 前記複数のワイヤレスデバイスが、前記BSSに関連付けられたワイヤレスデバイスのグループのサブセットである、請求項12に記載の方法。
  18. 前記単一の非一意のローカルMACアドレスが、前記複数のワイヤレスデバイスに対応するグループIDを含む、請求項12に記載の方法。
  19. 前記MACヘッダが、前記装置の基本サービスセット識別子(BSSID)を含む第2のアドレスフィールドをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  20. 前記MACヘッダが、持続時間フィールドを有さない、請求項12に記載の方法。
  21. 前記CTXメッセージが、ヌルデータパケットを有し、前記CTXメッセージのヘッダが物理層ヘッダであり、前記ヌルデータパケットの前記物理層ヘッダに複数の信号フィールドがあり、前記ローカルアドレスフィールドが前記複数の信号フィールドの1つに配置される、請求項12に記載の方法。
  22. 前記ヌルデータパケットが、複数の高効率(HE)信号フィールドを含み、前記ローカルアドレスフィールドが前記複数のHE信号フィールドのうちの1つに含まれる、請求項21に記載の方法。
  23. 命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、ワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行されると、前記ワイヤレスデバイスに、
    基本サービスセット(BSS)に関連付けられた装置から、送信可(CTX)メッセージおよびパディングを受信する動作であって、前記CTXメッセージが、
    ローカルアドレスフィールドを含むメディアアクセス制御(MAC)ヘッダであって、前記ローカルアドレスフィールドが、完全長MACアドレスと比較して短縮された長さを有するとともに、前記CTXメッセージの受信者として複数のワイヤレスデバイスを識別する単一の非一意のローカルMACアドレスのみを含む、MACヘッダと、
    送信機会の指示と、
    複数の識別されたワイヤレスデバイスが、特定の時間に同時に前記装置にデータを送信することの要求とを備え、前記パディングを受信することによって、前記ワイヤレスデバイスは、前記装置にアップリンク(UL)メッセージを送信する前に、前記CTXメッセージを介して受信したデータを処理するより多くの時間を得る、受信する動作と、
    前記装置に前記ULメッセージを前記特定の時間に送信する動作と
    を含む動作を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  24. 前記動作が、
    前記CTXメッセージを受信する前に、
    UL-MU-MIMO機能の使用の実施可能性の要求を示す管理要求を前記装置に送信する動作と、
    前記UL-MU-MIMO機能の使用を許可するメッセージを受信する動作であって、前記CTXメッセージが前記UL-MU-MIMO機能に従う、動作と
    をさらに含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  25. 前記動作が、
    前記CTXメッセージを復号する動をさらに含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  26. 前記CTXメッセージが、前記ローカルアドレスフィールドに前記複数のワイヤレスデバイスに対応するブロードキャストMACアドレスをさらに含むか、または前記ローカルアドレスフィールドに前記複数のワイヤレスデバイスのうちの1つに対応するユニキャストMACアドレスをさらに含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  27. 前記ローカルアドレスフィールドが、2バイトの長さを有する、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  28. 前記複数のワイヤレスデバイスが、前記BSSに関連付けられたワイヤレスデバイスのグループのサブセットである、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  29. 前記単一の非一意のローカルMACアドレスが、前記複数のワイヤレスデバイスに対応するグループIDを含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  30. 前記MACヘッダが、前記装置の基本サービスセット識別子(BSSID)を含む第2のアドレスフィールドをさらに含む、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  31. 前記MACヘッダが、持続時間フィールドを有さない、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  32. 前記CTXメッセージが、ヌルデータパケットを有し、前記CTXメッセージのヘッダが物理層ヘッダであり、前記ヌルデータパケットの前記物理層ヘッダに複数の信号フィールドがあり、前記ローカルアドレスフィールドが前記複数の信号フィールドの1つに配置される、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  33. 前記ヌルデータパケットが、複数の高効率(HE)信号フィールドを含み、前記ローカルアドレスフィールドが前記複数のHE信号フィールドのうちの1つに含まれる、請求項32に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
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