JP7148944B2 - 制御装置 - Google Patents

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本発明は、制御装置に関する。
制御系の制御目標、操作量、制御量等からなるデータを予めデータベースに蓄積し、蓄積されたデータに基づいて制御器の特性を調整することで、制御特性を向上させるデータ駆動型制御装置が開発されている(例えば、非特許文献1)。
非特許文献1のデータ駆動型制御装置では、制御対象の出力を用いて制御器のパラメータを調整している。しかしながら、制御対象の出力は、常時計測することが困難な場合もある。このような場合、非特許文献1の制御装置を適用することは難しい。
一方、ソフトセンサによって制御対象の出力を予測し、予測された出力を用いて操作量を決定する制御装置が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開平11-351049号公報
高尾健司、他2名、「Memory-Based型PIDコントローラの設計」、計測自動制御学会論文集、2004年9月、第40巻、第9号、p.898-905
特許文献1の制御装置では、ニューラルネットワークを用いてソフトセンサを構成している。そのため、データ駆動型の制御器を使用する場合、制御器のパラメータとソフトセンサのパラメータとを別々に学習させる必要がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、学習が容易で、制御特性を向上させることができる制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明に係る制御装置は、
操作量を入力して制御対象の制御量を推定するソフトセンサと、
前記ソフトセンサで推定された制御量を入力して前記操作量を出力する制御器と、
前記ソフトセンサの特性を調整するセンサパラメータと、前記制御器の特性を調整する制御器パラメータと、制御系の状態を表す状態量とを一群のデータセットとして記憶するデータベースと、を備え
前記センサパラメータ及び前記制御器パラメータは、
前記データベースに記憶されている前記データセットの状態量と各制御ステップの状態量とから算出される近傍データセットに基づいて調整される。
また、前記データベースは、
各制御ステップで算出される近傍データセットに基づいて学習される、
こととしてもよい。
また、前記制御器は、PID制御器であり、
前記制御器パラメータは、PIDゲインである、
こととしてもよい。
また、前記近傍データセットは、
前記データベースに記憶されている前記データセットの状態量と前記各制御ステップの状態量との間のユークリッド距離に基づいて算出する、
こととしてもよい。
また、前記制御器は、
前記ソフトセンサで推定された制御量及び前記制御対象から直接測定された制御量に基づいて、前記操作量を決定する、
こととしてもよい。
本発明の制御装置によれば、共通のデータベースを用いて制御器及びソフトセンサを調整するので、データベースの構築及び制御器、ソフトセンサの学習を容易に行うことができるとともに、制御特性を向上させることができる。
実施の形態1に係る制御装置のブロック図である。 実施の形態1に係る制御処理のフローチャートである。 近傍データセットの算出方法の概念を示す図である。 実施の形態2に係る制御装置のブロック図である。 実施の形態2に係る制御処理のフローチャートである。 (A)は、実施の形態2に係る糖度のシミュレーション結果の例を示す図であり、(B)は、実施の形態2に係る温度のシミュレーション結果の例を示す図である。
以下、図を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る制御装置について説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る制御装置11は、図1に示すように、制御器21、ソフトセンサ22、データベース23を備える。また、制御装置11は、制御器21及びソフトセンサ22の調整パラメータを、データベース23に蓄積されたデータを用いて逐次調整するデータ駆動型制御装置である。詳細には、制御装置11は、制御器21の調整パラメータであるPID(Proportional-Integral-Differential)ゲイン(K,K,K)を逐次調整すると共に、ソフトセンサ22の調整パラメータであるセンサパラメータθを逐次調整する。
制御器21は、制御対象25に操作量uを入力して制御する制御器である。本実施の形態に係る制御器21は制御器として一般に広く用いられているPID制御器である。
ソフトセンサ22は、制御対象25の出力である制御量yを、演算によって推定する推定モデルである。図1に示すように、本実施の形態に係るソフトセンサ22には、制御器21の出力である操作量uが入力される。そして、入力された操作量uと、予め設定された数学モデルとに基づいて、ソフトセンサ22は、制御量yの推定値である推定制御量y’を算出する。
データベース23は、制御器21の出力である操作量u、制御対象25の制御量y、制御器21の調整パラメータであるPIDゲイン、ソフトセンサ22のセンサパラメータθ、を含むデータセットds(n)(nは1~Nの自然数)(図3参照)を記憶する。
データセットds(n)は、以下の式で表される。
ds(n)=[φ(n),K(n),θ(n)]
ただし、φ(n)は制御系の状態を表す状態量としての情報ベクトル、K(n)は制御器パラメータであるコントローラゲイン、θ(n)はセンサパラメータである。時刻tの情報ベクトルφ(t)、コントローラゲインK(t)、センサパラメータθ(t)は、それぞれ以下の式で表される。
φ(t)=[r(t),y(t),y(t-1),u(t-1),u(t-2)]
K(t)=[K(t),K(t),K(t)]
θ(t)=[a(t),b(t)]
ただし、a(t)、b(t)は、ソフトセンサの数学モデルのパラメータである。
続いて、本実施の形態に係る制御装置11による制御の流れについて説明する。
図2のフローチャートに示すように、準備として、初期操業データを取得する(ステップS11)。初期操業データの取得では、具体的には、上記情報ベクトルφ(n)を取得して、取得した情報ベクトルφ(n)を含むデータセットds(n)をデータベース23に蓄積させる。初期操業データの取得では、コントローラゲインK(n)及びセンサパラメータθ(n)は、一定値に設定されている。この設定値は、例えば過去の実測データに基づいて設定される。
また、初期操業データの取得は、例えば、制御装置11に目標入力rが入力されてから、出力である制御量yが収束するまでの期間で行われる。取得された初期操業データとしてのデータセットdsは、データベース23に記憶される。
取得されたデータセットds(n)のうち、コントローラゲインK(n)を最適化するためオフライン学習を行う(ステップS12)。オフライン学習は、例えばFRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)を用いて行われる。これにより、初期操業データの取得による1回のデータ取得のみで、各データセットds(n)のコントローラゲインK(n)を設定することができる。
また、取得されたデータセットds(n)のうち、ソフトセンサ22のセンサパラメータθ(n)を最適化するためオフライン学習を行う(ステップS13)。オフライン学習は、例えば、データベース内のデータ(例えば、操作量u、制御量y)に逐次最小二乗法を適用して行われる。これにより、初期操業データの取得による1回のデータ取得のみからセンサパラメータθ(n)を設定することができる。
コントローラゲインK(n)及びセンサパラメータθ(n)のオフライン学習が完了した後、実際の制御を開始する。制御では、まず情報ベクトルφ(t)の各要素に相当するデータを取得する(ステップS14)。
制御装置11は、取得した情報ベクトルφ(t)と、データベース23に記憶されている各データセットds(n)の情報ベクトルφ(n)との間の距離を算出する。これにより、データベース23中のデータセットds(n)から、取得した情報ベクトルφ(t)に近い状態の情報ベクトルφを有する近傍データセットds_nを算出する(ステップS15)。
より具体的には、制御装置11は、取得した情報ベクトルφ(t)と各データセットds(n)に含まれる情報ベクトルφ(n)との距離d(n)を、次式に示すユークリッド距離として算出する。
Figure 0007148944000001
そして、データベース23中に、距離d(n)=0となる情報ベクトルφ(n)が存在する場合、その情報ベクトルφ(n)を含むデータセットds(n)を近傍データセットds_nとして選択する。距離d(n)=0となる情報ベクトルφ(n)が存在しない場合、距離が小さい順に複数の情報ベクトルφ(n)を選択する。そして、選択された情報ベクトルφ(n)を含むデータセットds(n)に重み付けを行って、1つの近傍データセットds_nを算出する。重み付けは、例えば、図3に示すように、3つの選択された情報ベクトルφ(i)(i=1~3)と取得された情報ベクトルφ(t)との距離d(i)に基づいて、次式に示すように重みω(1)~ω(3)を決定する。
Figure 0007148944000002
そして、次式に示すように、重みω(1)~ω(3)を、情報ベクトルφ(i)を含むデータセットds(i)に掛けて、足し合わせることにより、近傍データセットds_nを算出する。
ds_n=ω(1)ds(1)+ω(2)ds(2)+ω(3)ds(3)
ステップS15で算出された近傍データセットds_n中の、コントローラゲインK(t)を制御器21のPIDゲインとして適用する(ステップS16)。そして、PIDゲイン調整後の制御器21は、目標入力r(t)から操作量u(t)を算出する(ステップS17)。
続いて、ステップS15で算出された近傍データセットds_nに基づいて、ソフトセンサ22を調整する(ステップS18)。具体的には、ステップS15で算出した近接データセットds_nに含まれるセンサパラメータθ(t)を適用してソフトセンサ22を更新する。そして、更新されたソフトセンサ22と、ステップS17で導出された操作量uとに基づいて、推定制御量y’(t+1)を算出する(ステップS19)。これにより、制御対象25の出力としての制御量y(t+1)を予測する。
制御時間が終了しておらず、外部からの終了指示もない場合(ステップS20;NO)、制御装置11は、算出した推定制御量y’(t+1)を制御器21にフィードバックして(ステップS21)、次ステップ(t=t+1)の制御を実行する。次ステップ(t=t+1)のステップS17では、制御器21は、目標入力r(t+1)とフィードバックされたy’(t+1)との差e(t+1)に基づいて、操作量u(t+1)を算出する。
制御期間が終了するか、外部からの終了指示があった場合(ステップS20;YES)、制御装置11は、制御処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置11は、共通のデータベース23に記憶されているデータセットds(n)を用いて、制御器21とソフトセンサ22とを調整している。これにより、制御装置11の構成を簡素化しながら、制御特性を向上させることができる。また、パラメータ調整に用いるデータセットds(n)の学習を、制御器21用のパラメータの学習と、ソフトセンサ22用のパラメータの学習とに分けて行う必要が無いので、各パラメータの学習とデータベース23の構築を容易に行うことができる。
本実施の形態では、データベース23を構築する際、オフライン学習を行うこととしたが、これに限られない。例えば、オフライン学習とオンライン学習とを組み合わせて用いることもできる。具体的には、制御開始前の初期操業データに基づくデータベース23の構築には、オフライン学習を用い、各制御ステップで、オンライン学習を行うこととしてもよい。これにより、外乱、制御対象25の経時変化等による影響を小さくすることができる。
また、本実施の形態では、データベース23のデータセットds(n)から、ソフトセンサ22の調整パラメータであるセンサパラメータθを算出し、制御対象25の推定制御量y’を算出することとしたが、これに限られない。例えば、センサパラメータθではなく推定制御量y’を含むデータセットdsを作成してもよい。これにより、ソフトセンサ22の演算処理を省略することができるので、より高速に動作し、簡素な構成の制御装置11を構成することができる。
また、本実施の形態では、ソフトセンサ22の推定制御量y’のみを制御器21にフィードバックすることとしたが、これに限られない。図1に白抜き矢印で示すように、制御対象25の出力を直接計測して、適宜制御器21にフィードバックすることとしてもよい。これにより、通常はソフトセンサ22を用いてフィードバックすることにより、計測を省略できるとともに、直接計測した出力のフィードバックを取り入れるので、出力を正確に目標入力に近づけることができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る制御装置12について説明する。本実施の形態では、図4に示すように、第1の制御器31、第2の制御器32の2つの制御器を備え、第2の制御器32の出力に基づく操作量uをソフトセンサ22及び制御対象25に入力させる点で上記実施の形態1と異なる。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので同じ符号を付す。
以下、ビニールハウス内で育てられるにんじんの糖度を制御する制御装置を例として説明する。本実施の形態では、にんじんの糖度に影響を与えるビニールハウス内の温度を、制御対象25であるにんじんへの制御入力としている。
図4に示すように、第1の制御器31は、目標入力r、制御対象25の出力であるにんじんの糖度を表す制御量y、ソフトセンサ22で推定された制御量yの推定制御量y’に基づいて、ビニールハウス内の目標温度wを出力する。第1の制御器31は、実施の形態1と同様にPID制御器である。
第2の制御器32は、第1の制御器31の出力である目標温度wと計測されたビニールハウス内の温度との差分εを入力し、ビニールハウスの窓を開閉するモータ50の入力電圧vを出力する。本実施の形態では、第2の制御器32は、調整済みとする。
モータ50は、入力電圧vにしたがって窓を開閉する。これにより、ビニールハウス内の温度が調節される。
本実施の形態では、制御対象の出力は、にんじんの糖度とする。この糖度は、ビニールハウス内の全てのにんじんについて計測することは困難である。また、常時計測することも困難である。そのため、本実施の形態では、一定のステップごと、例えば6つの制御ステップごとに糖度を計測する。
本実施の形態に係るデータベース23に記憶されるデータセットdsに含まれる情報ベクトルφは次式で表され、にんじんの糖度である目標入力r、ビニールハウス内の目標温度w、モータ50の入力電圧v、制御対象となるにんじんの周囲温度である操作量uを含む。
φ(t)=[r(t),y’(t),y’(t-1),u(t-1),u(t-2),v(t-1),v(t-2),w(t-1),w(t-1)]
ここで、ソフトセンサ22の推定制御量y’(t)は、センサパラメータθ(t)=[a(t),b(t)]を用いて、次式で表される。
Figure 0007148944000003
また、目標温度w(t)は、次式で表される。
Figure 0007148944000004
また、入力電圧v(t)は、次式で表される。
Figure 0007148944000005
なお、Δ(:=1-Z-1)は、差分演算子である。
データセットds(n)は、実施の形態1と同様に次式で表される。
ds(n)=[φ(n),K(n),θ(n)]
続いて、本実施の形態に係る制御装置12による制御の流れについて説明する。
図5のフローチャートに示すように、準備として、初期操業データを取得する(ステップS31)。初期操業データの取得は、実施の形態1と同様に行われる。初期操業データの取得では、コントローラゲインK及びセンサパラメータθは、一定値に設定されている。この設定値は、例えば過去の実測データに基づいて設定される。
また、本実施の形態に係る初期操業データは、例えば、発芽から収穫までの期間で取得される。取得された初期操業データは、データベース23に記憶される。
取得された初期操業データのデータセットds(n)に含まれるコントローラゲインK(n)及びセンサパラメータθ(n)を最適化するためオフライン学習を行う(ステップS32)。オフライン学習は、実施の形態1と同様に、例えばFRITを用いて行われる。
コントローラゲインK(n)及びセンサパラメータθ(n)のオフライン学習が完了した後、実際の制御を開始する。制御では、まず情報ベクトルφ(t)の各要素に相当するデータを取得する(ステップS33)。
制御装置12は、取得した情報ベクトルφ(t)と、データベース23に記憶されている各データセットds(n)の情報ベクトルφ(n)との間の距離を算出する。これにより、データベース23中のデータセットds(n)から、取得した情報ベクトルφ(t)に近い状態の情報ベクトルφを有する近傍データセットds_nを算出する(ステップS34)。
近傍データセットds_nは、実施の形態1と同様に情報ベクトルφ間のユークリッド距離を距離d(n)として算出される。
ステップS34で算出された近傍データセットds_n中の、コントローラゲインKを第1の制御器31のPIDゲインとして適用する(ステップS35)。そして、PIDゲイン調整後の第1の制御器31は、目標入力r(t)に基づいて目標温度w(t)を算出して出力する(ステップS36)。
第2の制御器32は、目標温度w(t)に基づいて、モータ50の入力電圧v(t)を出力する(ステップS37)。
続いて、ステップS34で算出された近傍データセットds_nに基づいて、ソフトセンサ22を調整する(ステップS38)。具体的には、ステップS34で算出された近傍データセットds_nに含まれるセンサパラメータθを適用して、ソフトセンサ22を更新する。そして、更新されたソフトセンサ22と、にんじんの周囲温度である操作量uとに基づいて、推定制御量y’(t+1)を算出する(ステップS39)。これにより、制御対象25の出力としてのにんじんの糖度を予測する。
にんじんの収穫が完了していなければ(ステップS40;NO)、制御装置12は、算出した推定制御量y’(t+1)を第1の制御器31にフィードバックして(ステップS41)、次ステップ(t=t+1)の制御を実行する。次ステップ(t=t+1)のステップS36では、第1の制御器31は、目標入力r(t+1)とフィードバックされたy’(t+1)との差e(t+1)に基づいて、目標温度w(t+1)を算出する。上記ステップS33~S41を、にんじんの収穫まで繰り返し実行して、制御対象の品質としての糖度を制御する。
また、6つの制御ステップごとに、推定制御量y’(t)に代わって、糖度の実測値である制御量y(t)を第1の制御器31にフィードバックする。これにより、より正確な制御を行うことができる。
にんじんの収穫が完了した時点で制御を終了(ステップS40;YES)する。
図6(A)、(B)は、本実施の形態に係る制御装置12を用いた場合と、ソフトセンサを用いず6ステップごとの糖度(制御量y(t))の実測値をフィードバックした場合のシミュレーション結果の例である。図6(A)、(B)に示すように、ソフトセンサを用いることで、操作量uを表す温度が細かく制御され、制御量yを表す糖度が目標値によく追従している。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置12は、共通のデータベース23に記憶されているデータセットdsを用いて、第1の制御器31とソフトセンサ22とを調整している。これにより、制御装置12の構成を簡素化しながら、制御特性を向上させることができる。また、パラメータ調整に用いる情報ベクトルφの学習を、第1の制御器31用のパラメータの学習と、ソフトセンサ22用のパラメータの学習とに分けて行う必要が無いので、各パラメータの学習とデータベース23の構築を容易に行うことができる。
本実施の形態では、制御対象をにんじんとしたが、これに限られない。例えば、にんじん以外の農作物であってもよい。また、食品加工工程における製品の大きさ、重さの制御、化学プロセスにおける製品組成の制御等にも応用可能である。すなわち、操作量u、制御量y等の情報ベクトルφを含むデータセットds(n)を用いて制御器、ソフトセンサを調整可能なデータ駆動型制御装置を構成し得る制御系であれば、常時制御量yを計測することが困難な場合であっても適用可能である。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される種々の変更によって得られる実施の形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、制御対象の出力である制御量を常時計測することが困難な制御系の制御装置に好適である。また、本発明は、食品加工、化学プロセスの製品品質制御を行う制御装置に応用可能である。
11,12 制御装置、21 制御器、22 ソフトセンサ、23 データベース、25 制御対象、31 第1の制御器、32 第2の制御器、50 モータ

Claims (4)

  1. 操作量を入力して制御対象の制御量を推定するソフトセンサと、
    前記ソフトセンサで推定された制御量を入力して前記操作量を出力する制御器と、
    前記ソフトセンサの特性を調整するセンサパラメータと、前記制御器の特性を調整する制御器パラメータと、制御系の状態を表す状態量とを一群のデータセットとして記憶するデータベースと、を備え、
    前記センサパラメータ及び前記制御器パラメータは、
    前記データベースに記憶されている前記データセットの状態量と各制御ステップの状態量とから算出される近傍データセットに基づいて調整され、
    前記データベースは、
    各制御ステップで算出される近傍データセットに基づいて学習される、
    制御装置。
  2. 前記制御器は、PID制御器であり、
    前記制御器パラメータは、PIDゲインである、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記近傍データセットは、
    前記データベースに記憶されている前記データセットの状態量と前記各制御ステップの
    状態量との間のユークリッド距離に基づいて算出する、
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記制御器は、
    前記ソフトセンサで推定された制御量及び前記制御対象から直接測定された制御量に基
    づいて、前記操作量を決定する、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の制御装置。
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