JP7148832B2 - 通信機及び光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信機及び光伝送システムに関する。
光伝送システムでは、スループット等の性能を向上させる伝送方式(例えば、フォーマット、ボーレート)が、伝送路及び光フロントエンドの特性に応じて異なる。光フロントエンドの特性とは、例えばレーザ線幅(レーザ振幅)である。伝送路及び光フロントエンドの特性に応じてパラメータを最適化し、性能を向上させる方法として、シンボルの多値度の制御と、ボーレートの制御とが知られている(特許文献1参照、非特許文献1参照)。
国際公開第2011/030897号
T. Sasai, A. Matsushita, M. Nakamura, S. Okamoto, F. Hamaoka, and Y. Kisaka, "Experimental Analysis of Laser Phase Noise Tolerance of Uniform 256QAM and Probabilistically Shaped 1024QAM," in Optical Fiber Communication Conference (OFC) 2019, OSA Technical Digest (Optical Society of America, 2019), paper W1D.5.
光伝送システムの特定の性能(例えば、スループットのみ)を向上させる限定的な方法は知られている。しかしながら、スループットと消費電力量と伝送距離とのうちの二つ以上(例えば、スループット及び消費電力量)を向上させることによって光伝送システム全体の性能を向上させる方法は知られていない。
上記事情に鑑み、本発明は、光伝送システムにおけるスループットと消費電力量と伝送距離とのうちの二つ以上を向上させることが可能である通信機及び光伝送システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、ビット系列に応じてシンボル系列を生成する振幅変換部と、PAS(Probabilistic Amplitude Shaping)の符号化によって、冗長なビットを前記シンボル系列に付加する分布整合部と、前記冗長なビットが付加されたシンボル系列にパイロットシンボルを挿入し、前記パイロットシンボルが挿入されたシンボル系列を伝送路に送信する挿入部と、前記伝送路に関する情報を取得し、予め定められたスループットに応じて割り振り可能な冗長度の範囲内で、前記PASの符号化の冗長度とパイロットシンボルの冗長度との割り振りを、前記伝送路に関する情報に応じて変更する制御部とを備える通信機である。
本発明の一態様は、伝送路に関する情報を生成する伝送路推定部と、ビット系列に応じてシンボル系列を生成する振幅変換部と、PAS(Probabilistic Amplitude Shaping)の符号化によって、冗長なビットを前記シンボル系列に付加する分布整合部と、前記冗長なビットが付加されたシンボル系列にパイロットシンボルを挿入し、前記パイロットシンボルが挿入されたシンボル系列を前記伝送路に送信する挿入部と、前記伝送路に関する情報を取得し、予め定められたスループットに応じて割り振り可能な冗長度の範囲内で、前記PASの符号化の冗長度とパイロットシンボルの冗長度との割り振りを、前記伝送路に関する情報に応じて変更する制御部とを備える光伝送システムである。
本発明により、光伝送システムにおけるスループットと消費電力量と伝送距離とのうちの二つ以上を向上させることが可能である。
実施形態における、光伝送システムの構成例を示す図である。 実施形態における、送信機のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態における、受信機のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態における、整形訂正符号部の構成例を示す図である。 実施形態における、出現確率の分布の例を示す図である。 実施形態における、パイロットシンボルの間隔と分布整合(DM)の符号化の冗長度との割り振りの変更の例を示す図である。 実施形態における、位相の推定の例を示す図である。 実施形態における、パラメータの値の例を示す図である。 実施形態における、NGMIとSNRとの関係の例を示す図である。 実施形態における、パイロットレートとRSNRとの関係の例をレーザ線幅ごとに示す図である。 実施形態における、冗長度の割り振りの例を示す図である。 実施形態における、光伝送システムの動作例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
以下、確率的整形(Probabilistic Shaping)を「PS」と表記する。以下、前方誤り訂正(Forward Error Correction)を「FEC」と表記する。
以下、必要とされる信号対雑音比(Required signal to noise ratio)を「RSNR」と表記する。以下、増幅自然放出(Amplified Spontaneous Emission)雑音を「ASE雑音」と表記する。
以下、一般化相互情報量(generalized mutual information)を「GMI」と表記する。以下、正規化されたGMI(normalized generalized mutual information)を「NGMI」と表記する。以下、達成可能な情報速度(Achievable Information Rate)を「AIR」と表記する。
図1は、光伝送システム1の構成例を示す図である。光伝送システム1は、光を用いて信号を伝送するシステムである。光伝送システム1は、送信機2と、通信路3と、受信機4とを備える。通信路3は、例えば、1以上の光アンプと、1以上の光ファイバと、1以上の光スプリッタと、1以上の光フィルタとを、各ノードとして備える。
以下、送信機と通信路と受信機とにおいて伝送される信号の経路を「伝送路」という。光伝送システム1の伝送路は、加算性白色ガウス雑音(Additive white Gaussian noise : AWGN)伝送路ではない。伝送路には、ASE雑音と、位相雑音(位相の回転)と、非線形雑音と、帯域狭窄とが生じる場合がある。このため、光伝送システム1は、例えば、位相雑音等を補償する必要がある。位相雑音等の補償によって、光伝送システム1は、光伝送システム1の全体の性能(等化性能など)を向上させることができる。
送信機2は、光を用いて信号を送信する通信機である。送信機2は、制御部20と、整形訂正符号部21と、挿入部22とを備える。受信機4は、光を用いて信号を受信する通信機である。受信機4は、位相推定部40と、整形訂正復号部41と、伝送路推定部42とを備える。
制御部20は、受信機4に備えられてもよい。伝送路推定部42は、送信機2に備えられてもよい。光伝送システム1は、制御部20が送信機2に備えられる代わりに、制御部20を制御装置として備えてもよい。光伝送システム1は、伝送路推定部42が受信機4に備えられる代わりに、伝送路推定部42を伝送路推定装置として備えてもよい。
図2は、送信機2のハードウェア構成例を示す図である。送信機2は、プロセッサ200と、メモリ201と、記憶装置202と、通信部203とを備える。
図1に示された送信機2の各機能部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ200が、不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)である記憶装置202からメモリ201に展開されたプログラムを実行することにより、ソフトウェアとして実現される。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置202などの非一時的な記録媒体である。プログラムは、通信部203及び電気通信回線を経由して受信されてもよい。
通信部203は、伝送路に関する情報(以下「伝送路情報」という。)を、受信機4から受信する。伝送路情報は、伝送路における、信号対雑音比(signal-to-noise ratio : SNR)、位相雑音量、通信路分布及び非線形雑音のうちの少なくとも一つに関する情報を含む。記憶装置202は、伝送路の特性のシミュレーションに基づいて予め作成されたルックアップテーブル等を記憶してもよい。
送信機2の一部又は全部は、例えば、LSI(Large Scale Integration circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いた電子回路(electronic circuit又はcircuitry)を含むハードウェアを用いて実現されてもよい。
図3は、受信機4のハードウェア構成例を示す図である。送信機2は、プロセッサ400と、メモリ401と、記憶装置402と、通信部403とを備える。
図1に示された受信機4の各機能部は、送信機2と同様に、CPU等のプロセッサ400が、不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)である記憶装置402からメモリ401に展開されたプログラムを実行することにより、ソフトウェアとして実現される。プログラムは、通信部403及び電気通信回線を経由して受信されてもよい。通信部403は、伝送路の信号対雑音比、位相雑音量、通信路分布及び非線形雑音を、送信機2に送信する。受信機4は、送信機2と同様にハードウェアを用いて実現されてもよい。
図1に戻り、光伝送システム1の説明を続ける。
光伝送システム1は、伝送路情報を伝送路推定部42から制御部20にフィードバックする。伝送路情報は、例えば、通信路3の信号対雑音比と、通信路分布と、通信路3における光信号の位相雑音量(位相の回転量)と、通信路3の非線形雑音量とを含む。
制御部20は、伝送路情報に応じて、整形訂正符号部21及び挿入部22における変調処理を制御する。すなわち、制御部20は、伝送路情報に応じて、整形訂正符号部21及び挿入部22に対して、変調方式(フォーマット)を設定する。
制御部20は、通信部203を用いて、伝送路情報を伝送路推定部42から取得する。制御部20は、PSの一つである確率的振幅整形(Probabilistic Amplitude Shaping : PAS)の符号化の冗長度(PAS符号化率)と、パイロットシンボルの冗長度との最適な割り振り値(比率)を、伝送路情報に応じて導出する。PASの符号化とは、DM符号化と通信路符号化とが組み合わされた符号化である。DM符号化とは、ビット系列を、通信路(伝送路)に適したシンボル系列に変換する符号化である。通信路符号化とは、通信路(伝送路)を送信されるシンボル系列の正負ビットに訂正符号(FECパリティ)を付加する符号化である。
制御部20は、導出された割り振り値に基づいて、整形訂正符号部21と挿入部22とに各設定値を設定する。制御部20は、伝送路情報に基づいて導出された割り振り値に応じて、FECパリティのレート(以下「FECレート」という。)の設定値を、整形訂正符号部21に設定する。制御部20は、伝送路情報に基づいて導出された割り振り値に応じて、パイロットシンボルのレート(以下「パイロットレート」という。)の設定値を、挿入部22に設定する。
整形訂正符号部21及び挿入部22は、各設定値に基づいて変調処理(PS)を実行する。例えば、整形訂正符号部21は、FECレートの設定値に基づいて、PASの符号化における訂正符号(FECパリティ)の付加処理を実行する。挿入部22は、パイロットレートの設定値に基づいて、パイロットシンボルの挿入処理を実行する。制御部20は、導出された割り振り値に応じた変調処理によって、スループットと消費電力量と伝送距離とのうちの少なくとも一つを向上させる。これによって、光伝送システム1は、スループットと消費電力量と伝送距離とのうちの二つ以上を向上させて、送信対象のシンボル系列を通信することができる。
整形訂正符号部21は、送信対象のビット系列「i」を取得する。ビット系列は、式(1)のように表される。
Figure 0007148832000001
整形訂正符号部21は、制御部20による制御に応じて、ビット系列に対してPAS符号化を実行する。PAS符号化とは、ビット系列から変換されたシンボル系列(振幅系列)に冗長なビットを付加する符号化によって、I相(In Phase)及びQ相(Quadrature Phase)により定まる複素平面(IQ平面)において一様ではない出現確率で分布するシンボル系列を生成する処理である。一様ではない出現確率でIQ平面に分布するシンボル系列は、光伝送システム1において、スループットと消費電力量と伝送距離とのうちの少なくとも一つを向上させる。
PAS符号化において、整形訂正符号部21は、制御部20による制御に応じて、式(1)に表されたビット系列を「k’」個のシンボル系列に変換する。
PAS符号化において、整形訂正符号部21は、シンボル系列(振幅系列)に冗長なビットを付加するDM符号化によって、冗長なビットが付加されたシンボル系列を生成する。すなわち、整形訂正符号部21は、制御部20による制御に応じて、「k’」個のシンボル系列を「n」個のシンボル系列に変換する。
PAS符号化において、整形訂正符号部21は、「n」個のシンボル系列の正負「{±1}」にFECパリティ(ビット)を付加する処理を、制御部20による制御に応じて実行する。FECパリティが付加されたシンボル系列「X」は、式(2)のように表される。
Figure 0007148832000002
挿入部22は、式(2)に表されたシンボル系列「X」を、整形訂正符号部21から取得する。挿入部22は、式(2)に表されたシンボル系列に、制御部20による制御に応じて、パイロットシンボルを挿入する。パイロットシンボルが挿入されたシンボル系列「X’」は、式(3)のように表される。
Figure 0007148832000003
挿入部22は、パイロットシンボルが挿入されたシンボル系列の光信号を、送信信号として通信路3(伝送路)に送信する。通信路3は、ASE雑音と位相雑音とを含む送信信号の光信号を、位相推定部40に伝送する。位相雑音(「Winer-phase noise」モデル)は、式(4)のように表される。
Figure 0007148832000004
ここで、「i」は、離散時刻を表す。「Y(i)」は、離散時刻「i」において受信機4に受信された信号を表す。「X(i)」は、離散時刻「i」において送信機2から送信された信号を表す。「exp(-jW(i))」は、「Winer-phase noise」モデルを用いた位相雑音を表す。「j」は、虚数単位を表す。「Z(i)」は、AWGN雑音(信号の増幅器に起因するASE雑音)を表す。
以下では、数式において文字の上に付されている記号は、その文字の直前に記載される。例えば、数式において文字「Y」の上に付されている記号「^」は、「^Y」のように文字「Y」の直前に記載される。
位相推定部40は、式(4)に表された光信号「Y(i)」を、受信信号として通信路3から取得する。位相推定部40は、式(4)に表された光信号の位相を、光信号のシンボル系列のパイロットシンボルに基づいて推定する。位相が推定された受信信号「^Y(i)」は、式(5)のように表される。
Figure 0007148832000005
ここで、「exp(j^W(i’))」は、「i’」番目の推定された位相雑音の逆位相(複素共役)を表す。「i’」番目の推定された位相雑音は、[i’Tpl+1,i’(Tpl+1)-1]の範囲を満たす離散時刻「i」における、推定された位相雑音である。「Tpl」は、パイロットシンボルの間隔(挿入間隔)を表す。「^W(i’Tpl)」は、平均化長「L」を用いて定義される。平均化長とは、位相の回転に関して平均化の対象とされるパイロットシンボルの個数である。
整形訂正復号部41(PS-FEC復号器)は、位相が推定された受信信号「^Y(i)」を、位相推定部40から取得する。整形訂正復号部41は、位相が推定された受信信号「^Y(i)」に対して復号処理を実行する。位相が推定された受信信号に対する復号処理の結果「^i」は、式(6)のように表される。
Figure 0007148832000006
伝送路推定部42は、光信号(受信信号)の位相の推定値を、位相推定部40から取得する。伝送路推定部42は、位相が推定された受信信号に対する復号処理の結果「^i」を、整形訂正復号部41から取得してもよい。伝送路推定部42は、光信号の位相の推定値と、位相が推定された受信信号に対する復号処理の結果とのうちの少なくとも一つに基づいて、伝送路情報を生成する。伝送路推定部42は、伝送路情報を制御部20にフィードバックする。
次に、整形訂正符号部21の詳細を説明する。
図4は、整形訂正符号部21(PS-FEC符号器)の構成例を示す図である。整形訂正符号部21は、振幅変換部210と、分布整合部211(Distribution Matcher : DM)と、前方誤り訂正符号部212とを備える。
シャノン容量「C」は、式(7)のように表される。ここで、「SNR」は、信号対雑音比を表す。
Figure 0007148832000007
シャノン容量を達成するシンボル(信号点)の出現確率の分布は、式(8)のように表される。すなわち、送信信号のシンボル「X」の出現確率の分布は、0を平均とし、(P+N)を分散とする分布に従う。
Figure 0007148832000008
図5は、出現確率の分布の例を示す図である。IQ平面においてシンボルの出現確率の分布が一様である場合には、AIRはシャノン限界に到達していない。シンボル系列の値に応じて、レーザ線幅が変化する。図5では、シンボル系列の絶対値が大きいほど、レーザ線幅が太い。一様ではない出現確率でIQ平面に分布するシンボル系列は、光伝送システム1において、スループットと消費電力量と伝送距離とのうちの二つ以上を向上させる。
図4において、整形訂正符号部21は、光伝送システム1の全体における性能を向上させる出現確率でIQ平面に分布するシンボル系列を、確率的整形(PS)の一つである確率的振幅整形(PAS)によって生成する。
振幅変換部210は、式(1)に表されるビット系列(「k」ビット)を、式(9)に表される「k’」個のシンボル系列「A’」に変換する。
Figure 0007148832000009
分布整合部211(DM)は、「k’」個のシンボル系列「A’」を、振幅変換部210から取得する。分布整合部211は、「k’」個のシンボル系列「A’」を、式(10)に表される「n」個のシンボル系列「B」に変換する。
Figure 0007148832000010
「n」個のシンボル系列「B」の符号化率であるDM符号化率「OHDM」は、式(11)のように定義される。
Figure 0007148832000011
DM符号化率「OHDM」は、式(12)を満たす。
Figure 0007148832000012
ここで、「H(X)」は、送信信号の1個のシンボル「X」当たりの情報量を表す。以下では、情報量「H(X)」は、伝送路の信号対雑音比と、分布整合部211のシンボル系列の情報量「εdm」と、整形訂正復号部41の復号回路(分布整合部211の逆処理部)のビット系列の情報量「Ddm」と、通信路分布「W(Y|X)」とに従う。通信路分布は、通信路3における位相雑音の分布を表す。通信路3は、AWGN伝送路である。
PASの符号化の冗長度(PAS符号化率)「Rps」は、DM符号化率「OHDM」と、訂正符号の符号化の冗長度(FEC符号化率)との合計として表される。
前方誤り訂正符号部212は、式(10)に表される「n」個のシンボルの系列「B」を、分布整合部211から取得する。前方誤り訂正符号部212は、式(10)に表される「n」個のシンボルの系列「B」の正負「{±1}」に、FECパリティを付加する。前方誤り訂正符号部212は、式(2)及び式(13)に表されるシンボル系列「X」を、挿入部22に送信する。
Figure 0007148832000013
図6は、パイロットシンボルの間隔(冗長度)と分布整合(DM)の符号化の冗長度との割り振りの変更の例を示す図である。図6には、レーザ線幅と、パイロットシンボルの冗長度(間隔)と分布整合の符号化の冗長度との割り振りと、シンボルの出現確率の分布と、雑音耐力とが表されている。
図6において、パイロットシンボルの冗長度と分布整合の符号化の冗長度との割り振りの例として、情報100「情報」と、訂正シンボル101「FEC」と、分布整合シンボル102「DM」と、パイロットシンボル103との比較図が、レーザ線幅ごとに示されている。図6では、一例として、訂正シンボル101「FEC」の符号化の冗長度(符号化率)は固定である。
情報100は、式(1)のビット系列に応じて定まる情報である。例えば、情報100は、式(10)のように表されるシンボル系列(振幅系列)である。訂正シンボル101は、制御部20によって導出された設定値に応じて、前方誤り訂正符号部212によってシンボル系列に付加される。分布整合シンボル102は、制御部20によって導出された設定値に応じて、分布整合部211によってシンボル系列に付加される。パイロットシンボル103は、制御部20によって導出された設定値に応じて、挿入部22によってシンボル系列に付加される。
多値度「M」及びサンプリングレート「f」が固定されている場合、要求されるスループット「T」に応じて、シンボル系列に付加可能な冗長度が存在する。パイロットシンボルの冗長度とPASの符号化の冗長度とは、トレードオフの関係にある。制御部20は、シンボル系列に応じた光信号の雑音耐力を向上させるように、シンボル系列に付加可能な冗長度を、パイロットシンボルの冗長度とPASの符号化の冗長度とに割り振る。
FECパリティの冗長度(FEC符号化率)が固定である場合、PASの符号化の冗長度が高いほど、雑音耐力が向上する。位相推定用のパイロットシンボルの冗長度が高いほど、位相の推定精度が向上する。
次に、位相推定部40の詳細を説明する。
図7は、位相の推定の例を示す図である。図7には、パイロットシンボル103と、シンボル系列104とが示されている。シンボル系列104は、例えば、情報100と、訂正シンボル101「FEC」と、分布整合シンボル102「DM」とを含む。図7では、平均化長「L」は4である。平均化長は、パイロットシンボルの間隔とは異なる。パイロットシンボルの間隔とは、シンボル系列104の長さである。
位相推定部40は、式(4)に表された光信号の位相を、光信号のシンボル系列のパイロットシンボルに基づいて推定する。パイロットシンボルを用いて位相雑音が推定される場合、送信機2から送信されたシンボル系列を位相推定部40が知る必要がある。このため、送信機2から送信されるシンボル系列が位相推定部40にフィードフォワードされる必要がある。送信機2及び位相推定部40は、送信機2から位相推定部40に送信されるシンボルがどのようなシンボルであるかを、予め情報共有する。
位相推定部40は、位相の回転の平均値を導出する。図7では、位相推定部40は、パイロットシンボル103-1~103-4について、位相の回転の平均値(パイロットシンボル105)を導出する。位相推定部40は、例えば、送信されたシンボル系列104-1~104-4の中央のシンボル系列104-2に、位相の回転の平均値を乗算する。すなわち、位相推定部40は、位相が推定された受信信号を、式(5)のように導出する。
次に、数値実験の結果を説明する。
図8は、パラメータの値の例を示す図である。数値実験において、スループット「T」は、一例として400Gbpsである。シンボルの多値度「M」は、一例として64である。サンプリングレート「f」は、一例として64Gbaudである。FECパリティの冗長度(FEC符号化率)「R」は、一例として0.826である。
図9は、NGMIとSNRとの関係の例を示す図である。すなわち、図9は、NGMIにおける、SNRに対する依存性(100kHz)を示す図である。NGMIは、式(14)のように表される。
Figure 0007148832000014
GMIは、式(15)のように表される。
Figure 0007148832000015
パイロットレートが低くすぎる場合(パイロットシンボルの冗長度が低すぎる場合)、位相雑音の推定精度が低下するので、RSNRは低い(悪い)。矢印300に示されているように、0.2%から2.1%にパイロットレート「Pilot OH」が増加した場合には、位相雑音の推定精度が向上するので、「NGMI=0.857」を達成するRSNRは高くなる(改善する)。
パイロットレートが高すぎる場合(パイロットシンボルの冗長度が高すぎる場合)、PASの符号化の冗長度が高くないので、RSNRは低い(悪い)。矢印301に示されているように、2.1%から25.0%にパイロットレート「Pilot OH」が増加した場合、PASの冗長度が低下するので、「NGMI=0.857」を達成するRSNRは低くなる(悪くなる)。
図10は、パイロットレートとRSNRとの関係の例をレーザ線幅ごとに示す図である。図10において楕円で囲まれたそれぞれの箇所に対応するRSNRに示されているように、最適なパイロットレートは、レーザ線幅に応じて異なる。制御部20は、パイロットレートをレーザ線幅に応じて設定する。制御部20は、PASの符号化の冗長度を、レーザ線幅に応じて設定する。
図11は、冗長度の割り振りの例を示す図である。パイロットシンボルの冗長度とPASの符号化の冗長度(符号化率)とはトレードオフの関係にあるので、シンボルの多値度「M」とボーレート「B」とサンプリングレート「f」とが固定されている場合において、要求されるスループット「T」に応じて割り振り可能である冗長度の範囲内で、予め定められた目標関数の値を満たす最適な割り振り値(比率)が存在する。割り振り可能である冗長度とは、例えば、多値度及びサンプリングレートが固定された場合に、冗長なビットが付加されたシンボル系列のスループットがスループット「T」以下となる冗長度である。
制御部20は、予め定められた目標関数の値を満たす最適な割り振り値に応じて設定値を導出する。制御部20は、設定値を用いて、光伝送システム1におけるスループットと消費電力量と伝送距離とのうちの二つ以上を向上させる。要求されるスループット「T」は、式(16)のように表される。なお、要求されるスループット「T」は、予め定められる。また、シンボルの多値度「M」は、予め定められてよい。
Figure 0007148832000016
ここで、「B」は、ボーレートを表す。ボーレートは、送信機2及び受信機4の通信レートに応じて定まる。「Rpl」は、パイロットレートを表す。「Rpl」は、位相雑音と非線形雑音とに応じて定まる。「R」は、FECレートを表す。「R」は、信号対雑音比と、符号誤り率(Bit Error Rate : BER)の目標値と、前方誤り訂正符号部212のシンボル系列の情報量「ε」と、整形訂正復号部41のビット系列の情報量「D」と、通信路分布「W(Y|X)」とに応じて定まる。
シンボルの多値度「M」とボーレート「B」とサンプリングレート「f」とが固定されている場合において、等化性能(伝送距離)の向上が要求された場合、制御部20は、パイロットシンボルの冗長度を高くする。等化性能(伝送距離)の向上があまり要求されず、消費電力量を抑えることが要求された場合、消費電力量を低下させるFECパリティの冗長度(FEC符号化率)を高くする。
制御部20は、伝送路情報を伝送路推定部42から取得する。制御部20は、伝送路情報を用いるシミュレーションによって予め作成されたルックアップテーブルを取得する。
ルックアップテーブルには、スループットと消費電力量の逆数と伝送距離(等化性能)とのうち二つ以上の合計値と、冗長度の割り振り値との対応付けが、目標関数のパラメータに応じて登録されている。目標関数のパラメータには、送信機及び受信機に関するパラメータと、伝送路に関するパラメータと、制約に関するパラメータとがある。
例えば、ルックアップテーブルには、スループットと消費電力量の逆数との合計値と、冗長度の割り振り値との対応付けが、伝送路に関するパラメータに応じて登録されている。この場合、スループットと消費電力量の逆数との合計値が最大となる冗長度の割り振り値を、伝送路に関するパラメータに応じて、制御部20がルックアップテーブルから選択することが可能である。
送信機及び受信機に関するパラメータには、例えば、FECパリティの冗長度(FECレート)と、DMの符号化の冗長度(DMレート)と、パイロットシンボルの冗長度(パイロットレート)と、ボーレートと、多値度と、FECの方式と、送信機2(変調器)に入力されるレーザの振幅と、レーザのドライブアンプに入力されるレーザの振幅と、送信機及び受信機における入力又は出力の光パワーと、光信号のサブキャリアの数との各パラメータがある。
伝送路に関するパラメータには、例えば、通信路3の光アンプのゲインと、通信路3の光ファイバに入力されるレーザのパワー(ファイバ・インプット・パワー)と、光フィルタ(光信号が通過するノードの段数)との各パラメータがある。
制約に関するパラメータには、例えば、伝送路(送信機2、通信路3及び受信機4)における、信号対雑音比、ASE雑音量と、位相雑音量と、非線形雑音量と、帯域狭窄量とがある。
制御部20は、スループットと消費電力量の逆数と伝送距離(等化性能)とのうちの二つ以上の合計値が向上する割り振り値(比率)を、伝送路情報に基づいて、ルックアップテーブルから選択する。制御部20は、組み合わせの合計値が最も大きくなる割り振り値を、伝送路情報に基づいて、ルックアップテーブルから反復的に選択してもよい。制御部20は、割り振り値に応じて各設定値を決定する。
なお、光伝送システム1の導入のタイミングで、制御部20は、送信機2及び受信機4に対して、設定値(初期値)を出力してもよい。制御部20は、最適な設定値をルックアップテーブルにおいて反復的に探索してもよい。制御部20は、探索結果に基づいて、送信機2及び受信機4の各設定値を更新してもよい。
次に、光伝送システム1の動作の例を説明する。
図12は、光伝送システムの動作例を示すフローチャートである。制御部20及び位相推定部40は、送信機2から受信機4に送信されるシンボルがどのようなシンボルであるかを、予め情報共有する。
制御部20は、要求されるスループットの値を取得する(ステップS101)。制御部20は、伝送路情報を受信機4が生成するための制御信号と、設定値(初期値)とを、整形訂正符号部21に設定する(ステップS102)。整形訂正符号部21は、制御信号と設定値とを取得する(ステップS103)。制御部20は、設定値(初期値)を挿入部22に設定する(ステップS104)。挿入部22は、設定値を取得する(ステップS105)。
整形訂正符号部21は、制御信号を挿入部22に送信する(ステップS106)。挿入部22は、制御チャネルを用いて、制御信号の光信号を通信路3に送信する(ステップS107)。通信路3は、制御チャネルを用いて、制御信号の光信号を、位相推定部40に伝送する。制御信号の光信号には、例えばASE雑音と位相雑音とが生じる(ステップS108)。
位相推定部40は、制御信号を通信路3から取得する。位相推定部40は、制御信号を整形訂正復号部41に送信する(ステップS109)。整形訂正復号部41は、制御信号に対する復号処理の結果を、伝送路推定部42に送信してもよい(ステップS110)。伝送路推定部42は、制御信号に対する復号処理の結果を取得してもよい(ステップS111)。
位相推定部40は、制御信号の位相の推定値を、整形訂正復号部41に送信する(ステップS112)。伝送路推定部42は、制御信号に対する復号処理の結果と、制御信号の位相の推定値とのうちの少なくとも一つに基づいて、伝送路の特性を推定する。伝送路推定部42は、例えば、伝送路の信号対雑音比、位相雑音量、通信路分布及び非線形雑音の情報を含む伝送路情報を生成する(ステップS113)。伝送路推定部42は、伝送路情報を制御部20にフィードバックする(ステップS114)。
制御部20は、伝送路情報を伝送路推定部42から取得する(ステップS115)。制御部20は、位相推定用のパイロットシンボルの冗長度とPASの符号化の冗長度との割り振り値(比率)を、伝送路情報に基づいて導出する。制御部20は、導出された割り振り値に応じたPASの符号化の冗長度に基づいて、整形訂正符号部21の設定値(例えば、整形訂正符号部21の変調方式の設定値)を、整形訂正符号部21に出力する(ステップS116)。整形訂正符号部21は、整形訂正符号部21が参照する設定値を更新する(ステップS117)。
制御部20は、導出された割り振り値に応じたパイロットシンボルの冗長度に基づいて、挿入部22の設定値(例えば、挿入部22の変調方式の設定値)を挿入部22に出力する(ステップS118)。挿入部22は、挿入部22が参照する設定値を更新する(ステップS119)。
整形訂正符号部21は、冗長なビットとFECパリティとが付加されたシンボル系列「X」を、挿入部22に送信する(ステップS120)。挿入部22は、冗長なビットとFECパリティが付加されたシンボル系列に対してパイロットシンボルが挿入されたシンボル系列の光信号を、送信信号として通信路3に送信する(ステップS121)。通信路3は、ASE雑音と位相雑音とを含む送信信号の光信号を、受信信号として位相推定部40に伝送する(ステップS122)。
位相推定部40は、式(4)に表された光信号「Y(i)」を、受信信号として通信路3から取得する。位相推定部40は、光信号のシンボル系列を整形訂正復号部41に送信する(ステップS123)。整形訂正復号部41は、光信号のシンボル系列に対する復号処理の結果を、伝送路推定部42に送信してもよい(ステップS110)。伝送路推定部42は、光信号のシンボル系列に対する復号処理の結果を取得してもよい(ステップS125)。
位相推定部40は、式(4)に表された光信号の位相を、光信号のシンボル系列のパイロットシンボルに基づいて推定する(ステップS126)。伝送路推定部42は、光信号のシンボル系列に対する復号処理の結果と、光信号の位相の推定値とのうちの少なくとも一つに基づいて、伝送路の特性を推定する。伝送路推定部42は、伝送路の信号対雑音比、位相雑音量、通信路分布及び非線形雑音の情報を含む伝送路情報を生成する(ステップS127)。
以上のように、実施形態の通信機(送信機2)は、振幅変換部210と、分布整合部211と、挿入部22と、制御部20とがある。振幅変換部210は、ビット系列「i」に応じて、シンボル系列「A’」を生成する。分布整合部211は、PASの符号化によって、冗長なビットをシンボル系列「A’」に付加する。すなわち、分布整合部211は、DMの符号化によって、「k’」個のシンボル系列「A’」を、式(10)に表される「n」個のシンボル系列「B」に変換する。挿入部22は、冗長なビットが付加されたシンボル系列「B」に、パイロットシンボルを挿入する。挿入部22は、冗長なビットが付加されたシンボル系列「B」に基づくシンボル系列「X」に、パイロットシンボルを挿入してもよい。挿入部22は、パイロットシンボルが挿入されたシンボル系列を、通信路3(伝送路)に送信する。制御部20は、伝送路情報を取得する。制御部20は、予め定められたスループットに応じて割り振り可能な冗長度の範囲内で、PASの符号化の冗長度とパイロットシンボルの冗長度との割り振りを、伝送路情報に応じて変更する。例えば、制御部20は、伝送路情報に応じて割り振り値をルックアップテーブルから選択する。伝送路情報は、例えば、伝送路における、信号対雑音比、位相雑音量、通信路分布及び非線形雑音のうちの少なくとも一つに関する情報である。
これによって、光伝送システム1におけるスループットと消費電力量と伝送距離とのうちの少なくとも一つを向上をさせることが可能である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、光伝送システムに適用可能である。
1…光伝送システム、2…送信機、3…通信路、4…受信機、20…制御部、21…整形訂正符号部、22…挿入部、40…位相推定部、41…整形訂正復号部、42…伝送路推定部、100…情報、101…訂正シンボル、102…分布整合シンボル、103…パイロットシンボル、104…シンボル系列、105…パイロットシンボル、200…プロセッサ、201…メモリ、202…記憶装置、203…通信部、210…振幅変換部、211…分布整合部、212…前方誤り訂正符号部、300…矢印、301…矢印、400…プロセッサ、401…メモリ、402…記憶装置、403…通信部

Claims (4)

  1. ビット系列に応じてシンボル系列を生成する振幅変換部と、
    PAS(Probabilistic Amplitude Shaping)の符号化によって、冗長なビットを前記シンボル系列に付加する分布整合部と、
    前記冗長なビットが付加されたシンボル系列にパイロットシンボルを挿入し、前記パイロットシンボルが挿入されたシンボル系列を伝送路に送信する挿入部と、
    前記伝送路に関する情報を取得し、予め定められたスループットに応じて割り振り可能な冗長度の範囲内で、前記PASの符号化の冗長度とパイロットシンボルの冗長度との割り振りを、前記伝送路に関する情報に応じて変更する制御部と
    を備える通信機。
  2. 前記伝送路に関する情報は、前記伝送路における、信号対雑音比、位相雑音量、通信路分布及び非線形雑音のうちの少なくとも一つに関する情報である、請求項1に記載の通信機。
  3. 伝送路に関する情報を生成する伝送路推定部と、
    ビット系列に応じてシンボル系列を生成する振幅変換部と、
    PAS(Probabilistic Amplitude Shaping)の符号化によって、冗長なビットを前記シンボル系列に付加する分布整合部と、
    前記冗長なビットが付加されたシンボル系列にパイロットシンボルを挿入し、前記パイロットシンボルが挿入されたシンボル系列を前記伝送路に送信する挿入部と、
    前記伝送路に関する情報を取得し、予め定められたスループットに応じて割り振り可能な冗長度の範囲内で、前記PASの符号化の冗長度とパイロットシンボルの冗長度との割り振りを、前記伝送路に関する情報に応じて変更する制御部と
    を備える光伝送システム。
  4. 前記伝送路に関する情報は、前記伝送路における、信号対雑音比、位相雑音量、通信路分布及び非線形雑音のうちの少なくとも一つに関する情報である、請求項3に記載の光伝送システム。
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