JP7146203B1 - 交通車両の運行状況解析装置、情報端末、コンピュータプログラム - Google Patents

交通車両の運行状況解析装置、情報端末、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】交通車両の現在の運行状況に即した経路の探索や案内を可能にする。【解決手段】運行状況解析装置1は、それぞれ鉄道列車が停止する一対の駅の探索指示を受け付けると、その指定を契機に、情報端末100から一対の駅を含む経路を実際に運行している複数の鉄道列車の在線情報及び付帯情報を各社の鉄道運行管理システム200から取得する。そして、取得した在線情報等を用いて、当該在線情報の取得時点以降に現実に上記経路を運行する交通車両の探索を行い、探索結果を画像化して情報端末100へ提示する。【選択図】図1

Description

本発明は、在線情報を用いて交通車両の運行状況を解析する技術に関する。
鉄道列車に代表される公共交通車両では、運行の遅延がしばしば生じる。遅延状況によっては、乗車中あるいは乗車しようとするユーザに不測の不利益を与えることがある。このようなユーザの不利益を回避しあるいは緩和する技術として、時刻表と鉄道列車の現実の遅延等を表す情報とから鉄道列車の未来の運行状況を予測し、予測した未来の運行状況に基づく経路案内を行う技術が特許文献1に開示されている。
特許文献2にも特許文献1と類似の技術が開示されている。特許文献2に開示された技術では、例えば鉄道列車の「何分遅れ」という情報を出来るだけ乖離の少ない現実性の高いものにするために、確率分布を用いて案内値を導き出す。そして、予め策定されている時刻表(静的時刻表)を上記案内値に書き換えてリアルタイムに変動する時刻表(動的時刻表)を作成し、この動的時刻表を用いて推奨経路を検索する。上記案内値は、ユーザが乗り遅れることがないように、鉄道列車の出発が遅くなる確率と到着が早くなる確率とが高くなるように重み付けされる。
特許文献3には、過去の運行体の遅延状態や運行に影響を与える複数の因子のそれぞれに関する運行時の状況を実績状況として蓄積しておき、運行体の現在状況と類似する実績状況を特定し、特定した実績状況に基づいて当該運行体の今後の遅延状態を予測する技術が開示されている。
特許第6068634号公報 特開2021-049863号公報 特開2021-017210号公報
特許文献1,2,3に開示された技術は、いずれも時刻表や過去の運行の実績を用いて鉄道車両の今後の運行状況を予測する処理を伴う。しかし、どんなに精度よく予測しようとしても公共交通車両の運行障害の要因は多種多様であり、各要因に対応する予測には限界がある。また、遅れ時間が不安定であると将来の遅れ時間の変動幅が大きくなり、その変動幅を収束させるための処理に多大な負荷がかかってしまう。
また、鉄道列車の運行に際しては、同じ路線であっても、ある区間では有料特急のみが運休で、普通列車は遅延しながらも運行は行われたり、想定されていない途中駅での臨時折り返し運転などが発生することがある。このような変則的な運行の場合、予測結果には反映されないことがある。
本発明の課題の一つは、予測処理を伴うことなく、現実に即した交通車両の運行状況を在線情報に基づいて解析する技術を提供することにある。
本発明の一つの態様は、それぞれ交通車両が停止する一対のノードを含む経路を実際に運行している複数の交通車両の在線情報を取得する取得手段と、取得した前記在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に前記一対のノードの少なくとも一方に向かって運行中の1つ以上の交通車両を探索し、探索結果に1つ以上の交通車両が含まれているときに当該1つ以上の交通車両が次に停止するノードに至るまでの運行状況を解析する解析手段と、を備えた交通車両の運行状況解析装置である。
本発明の他の態様は、実際に運行している交通車両の在線情報を用いた探索を行う運行状況解析装置との間で通信を行う通信手段と、情報表示手段と、それぞれ交通車両が停止する複数のノードを含む画像を前記情報表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
前記複数のノードのうち一対のノードの指定を前記画像を通じて受け付ける指定受付手段と、前記運行状況解析装置に、前記一対のノードを含む経路を実際に運行している複数の交通車両の在線情報を取得させ、取得した在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に前記一対のノードの少なくとも一方に向かって運行中の1つ以上の交通車両を探索させる探索指示手段と、前記運行状況解析装置から探索結果を受領する探索結果受領手段と、前記探索結果に1つ以上の交通車両が含まれているときに当該1つ以上の交通車両が次に停止するノードに至るまでの運行状況を視覚化する第2表示制御手段と、を備えた情報端末である。
本発明の他の態様は、コンピュータを上記の運行状況解析装置として機能させるコンピュータプログラムである。本発明の他の態様は、コンピュータを、上記の情報端末として機能させるプログラムである。
本発明によれば、現在の運行状況に即した交通車両の探索や解析結果の案内が予測処理を要さずに可能となり、処理計算の負荷が軽減されるほか、遅延や事故等が発生した場合の変則的な運行にも対応できるようになる。例えば本発明によれば、予めスケジューリングされていても現実には運行していない交通車両は探索の候補にならないし、運行している限り臨時運行便のような交通車両も候補となり得るので、運行状況解析装置を利用する際のユーザの信頼度が高まることが期待される。
第1実施形態の全体構成例を示すブロック図。 運行状況解析装置の機能ブロック構成例を示す図。 情報端末の機能構成例を示す図。 運行状況管理装置の全体処理の手順説明図。 解析部が実行する探索処理の詳細手順説明図。 解析部が実行する解析結果の画像化処理の手順説明図。 情報端末の表示画面に表示される条件入力画面の例示図。 情報端末の表示画面に表示される解析結果画面の例示図。 (a)~(d)は交通障害の事象が発生した場合の解析結果画面の例示図。 第2実施形態の全体構成例を示すブロック図。 第2実施形態における解析結果画面の例示図。
[第1実施形態]
図1は、本発明を公共交通車両の一例である鉄道列車の運行状況解析装置に適用した第1実施形態の全体構成例を示す機能ブロック図である。第1実施形態では、ユーザないし鉄道列車が移動する経路を構成する個々のノード(node)を便宜上「地点」ないし「駅」と称する場合がある。
第1実施形態の運行状況解析装置1は、インターネット等のネットワークNWに接続されるサーバ機能及びストレージ機能を有するコンピュータであり、サーバ機能を実現するための第1コンピュータプログラムがインストールされている。この第1コンピュータプログラムは、図2に示すように、当該コンピュータを、通信制御部11、ユーザ管理部12、情報取得部13、指示受付部14、解析部15、提示部16及び主制御部18として機能させるとともに、当該コンピュータのストレージ機能を通じて、主制御部18等の機能ブロックがアクセス可能な大容量記憶メディア20に、交通事業者マスタ22、外部システムマスタ23、路線・在線マスタ24、駅マスタ25、接続駅マスタ26、地図DB(DBはデータベースの略、以下同じ)27、オブジェクトDB28を構築する。
ネットワークNWには、それぞれ鉄道事業者であるA社、B社・・・X社が自社所属の鉄道列車の運行管理を行う鉄道運行管理システム200のほか、鉄道列車を利用するユーザがそれぞれ所持する複数の情報端末100が任意のタイミングで接続される。
各鉄道運行管理システム200の構成は様々であるが、ほぼ共通するのは、それぞれの事業者に所属する鉄道列車に搭載された車載装置、駅の事務室に設置された複数の駅連動装置、駅付近に設置された転てつ等から出力される情報がほぼリアルタイムに収集される点である。鉄道運行管理システム200は、収集したこれらの情報のうち鉄道列車の在線情報の一部を外部に提供しているので、運行状況解析装置1は、情報取得部13でその在線情報を適宜取得する。そして、取得した在線情報を共通の項目と形式を持つデータ構造に変換して時系列に統合し、図示しないワークメモリに保存する。
鉄道運行管理システム200は、また、1車両あたりの応荷重情報又は混雑率、運行障害の事象が発生したときの発生原因、事象発生位置、障害復旧可能性等の付帯情報を在線情報と共に公表していることがある。運行状況解析装置1は、そのような付帯情報を情報取得部13で適宜取得し、上記ワークメモリに保存する。運行状況解析装置1は、さらに、情報取得部13で各事業者が策定(スケジューリング)した時刻表を取得し、この時刻表から判明する情報を、事業者マスタ22、路線・在線マスタ24、駅マスタ25、接続駅マスタ26に、それぞれ事業者ID(IDは識別情報、以下同じ)と関連付けて保存する。
運行状況解析装置1で取得し、統合して時系列に保存する在線情報は、例えば、どの鉄道列車が現在どこをどの方向にどのように動いているか、どこでどの状態で停止しているか、あるいは、折り返し運行を含む当該鉄道列車に本来割り当てられていた運行計画と異なる運行形態か等を解析するための情報である。
一例を挙げれば、在線情報は、その鉄道列車に割り当てられた車両名ないし便名(例えば○○発/□□行)、臨時便か変更便かの便種別、進路方向、各鉄道列車の単位時間毎の位置情報、各鉄道列車がいずれかの駅を実際に発車した時刻と当該駅の発番線、及び/又は、各鉄道列車が駅に実際に到着した時刻と当該駅の着番線を含む。鉄道運行管理システム200が、個々の鉄道列車の混雑度や当該鉄道列車が遅れ傾向であるかどうかの情報、あるいはそれらの情報の情報源を提供しているときは、それらの情報を在線情報に含むことができる。混雑度は、例えば混雑率が30%未満であれば「低」、100%を超える場合は「高」、それ以外は「中」で表すことができる。遅れ傾向は、現時点で○○分遅れでそれ以前よりも遅れ時間が拡大していることを示す。
各鉄道運行管理システム200から取得する在線情報のうち、鉄道列車の便名は車両ID、便種別は種別ID、進路方向は上りID/下りID、位置情報は二次元座標値、到着又は発車した駅名は駅ID、駅の発番線は発番ID、着番線は着番IDに情報取得部13で分類され、それぞれ所定数以下のデータ構造に変換されてワークエリアに時系列に保存される。また、在線情報が新たに取得される度に異なる情報は更新又は所定時間の分だけ追記される。在線情報は、各鉄道運行管理システム200からでなく、事業者の代行機関が運営する代行機関システムから取得してもよい。また、一つの鉄道運行管理システム200だけから在線情報を取得してもよい。
運行事業体によっては、線区が定められている。「線区」とは鉄道路線を分割した特定の区間である。東海道本線の場合、東京駅-熱海駅、品川駅-新川崎駅-鶴見駅が線区の例となる。上越新幹線は、上野駅から乗車可能であるが、線区は大宮駅-新潟駅が線区となる。第1実施形態では、情報取得部13が、線区を超えて運行する鉄道列車の在線情報を取得することができる。線区を超えた在線情報を取得することにより、例えば運行障害が生じたときの迂回経路や代替経路の解析や提示の選択肢を拡げることができる。
通信制御部11は、ネットワークNWを介して上記各鉄道運行管理システム200、あるいは情報端末100との通信を制御する。ユーザ管理部12は、運行状況解析装置1へのアクセスを許容する情報端末100のユーザの固有情報を権限情報と共にユーザマスタ21に登録し、アクセス元の正当性を認証するための権限情報を読み出して認証を行う。情報取得部13の動作の一例は上述の通りである。指示受付部14は、取得する情報及び解析の条件の指定を例えば情報端末100から受け付ける。解析部15は、指示受付部14で受け付けた条件での解析処理を行う。
解析部15が行う解析処理の一つは、指示された条件に従う鉄道列車の探索である。例えば、指示受付部14で、一対の駅の指定を受け付けると、解析部15は、一対の駅を含む情報取得部13で経路を実際に運行しているすべての鉄道列車の在線情報(付帯情報が関連付けられている場合はその付帯情報)を取得する。そして、その一対の駅を含む経路を実際に運行している鉄道列車を探索する。鉄道列車の探索は、図示しない探索手段(探索エンジン、探索システム等)に実行させるようにし、探索結果をその探索手段から受け取るようにしてもよい。
鉄道列車の探索は、様々な態様で実行することができる。例えば一対の駅が乗車駅と降車駅で、情報取得部13が、乗車駅、及び/又は、降車駅に向かって実際に運行している複数の鉄道列車の在線情報を取得し、取得した在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に乗車駅で停車する鉄道列車及び降車駅で停車する鉄道列車の探索を可能にしてもよい。その際、解析部15は、取得時点以降に乗車駅から降車駅に至る途中の1つ以上の途中駅に向かって運行する鉄道列車及び途中駅から降車駅に向かって運行する鉄道列車をも探索するようにしてもよい。
ある態様では、解析部15は、探索により特定された1つ以上の鉄道列車の現在(在線情報取得時点)の運行状況を表す鉄道列車毎の現在運行状況データを、在線情報を用いて生成する。そして、鉄道列車及び現在運行状況データをそれぞれ画像で表現するとともに、各画像を時間の経過と共に更新する。
解析部15は、また、情報取得部13が、複数の鉄道列車のいずれかについて運行障害の事象が発生しているときに当該事象が発生した位置の情報(座標)を取得したときに、その位置を上記画像にマッピングする。その際、解析部15は、画像に示されている鉄道列車に当該鉄道列車に関連付けられた情報、例えば車両IDなどをマッピングしてもよい。
提示部16は、指定を発信した情報端末100に向けて、解析部15による解析結果を提示する。例えば、指定を受け付けた時点以降に一対の駅を含む経路を運行する鉄道列車の探索結果をその情報端末100の情報表示部を通じて表示させる。
主制御部18は、上述した各機能ブロック11~16の動作を統括的に制御する。主制御部18は、また、各機能ブロック11~16の動作を補完的に制御する。例えば、主制御部18は、情報取得部13における情報取得のタイミングを制御する。主制御部18は、また、コンピュータの内部クロックを使用して現在時刻を算出する。主制御部18は、また、解析部15が使用ないし生成する画像、例えば地図、路線図、鉄道列車の経路を強調表示するための画像部品、運行障害の事象を表す画像又はそれらの画像が存在するリンク先を取得して地図DB27に保存したり、経路、鉄道列車、運行障害の原因を表すシンボル、オブジェクト(アイコン等の部品)を生成してオブジェクトDB28に保存し、それを解析部15が適宜読み出し可能にする。
次に、図3を参照して情報端末100の構成について説明する。情報端末100は、例えば現在位置の検出機能や現在日時の計測機能を備えたスマートフォンやタブレット端末等の携帯型コンピュータ端末、あるいは、位置検出機能及び通信機能等を搭載したノートパソコンに運行状況解析用のアプリケーションプログラムをインストールして構成される。このアプリケーションプログラムは、携帯型コンピュータ端末やノートパソコンを、通信部301、情報表示部302、第1表示制御部303、指示受付部304、指示部305、解析結果受領部306、第2表示制御307として機能させる。
通信部301は、運行状況解析装置1との間で通信を行う。情報表示部302は、例えば出力部と入力部とを兼ねたタッチパネルであり、クライアントブラウザを介して表示された表示画面へのタッチ操作等を通じて情報の入力を指示することができる。
第1表示制御部303と第2表示制御部307は、運行状況解析装置1から受領した解析結果を表示するための制御を行う。例えば、第1表示制御部304は、それぞれ鉄道列車が停止する複数の駅を含む路線図や地図等の画像を情報表示部302に表示させる。指定受付部304は、例えば、複数の駅のうち乗車駅と降車駅、乗車予定時刻等の指定を情報表示部302の表示画面に表示された上記画像を通じて受け付ける。指示部305は、例えば、運行状況解析装置1に、一対の駅を含む経路を実際に運行している複数の鉄道列車の在線情報を取得させ、取得した在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に経路を運行する鉄道列車を探索させる。探索結果受領部306は、例えば、運行状況解析装置1から解析結果の一例である鉄道列車の探索結果を受領する。第2表示制御部307は、例えば、受領した探索結果に1つ以上の鉄道列車が含まれているときに当該1つ以上の鉄道列車を表すオブジェクトや付帯情報などを上記画像にマッピングする。
<動作例>
次に、上記のように構成される運行状況解析装置1の動作例を具体的に説明する。
図4は、運行状況管理装置1の全体処理の手順説明図である。ここでは、鉄道列車に乗車したいユーザが、情報端末100を操作して運行状況管理装置1にアクセスしたときの処理手順例が示されている。図4の処理は、主制御部18が他の機能ブロックと協働で実行される。
情報端末100のアクセスがあると、主制御部18は、その情報端末100に条件入力画面を表示させる(S101)。
図7に例示する条件入力画面500には、乗車駅フィールド501、降車駅フィールド502、乗車予定時刻フィールド503、詳細条件フィールド504、確定ボタン505、キャンセルボタン506が一つの例として表示されている。詳細条件フィールド504は階層リンク構造であり、情報端末100において詳細条件フィールド504が操作されると、条件入力画面500の一部領域にプルダウンウインドウ5041が表示され、乗車予定の鉄道列車の種別や乗換を指定できるようになっている。
乗車駅フィールド501には、現在地又は乗車を予定する乗車駅の名称の入力が可能である。降車駅フィールド502には、降車を予定する降車駅の名称の入力が可能である。路線図や地図が表示されているときは、該当部分をタッチ操作することでこれらの入力が可能である。ユーザが既に乗車駅に到着している場合、その位置情報に基づいて、乗車駅フィールド501には当該駅が自動的に入力される。また、乗車予定時刻フィールド503には、現在時刻が自動的に入力される。キャンセルボタン506が操作された場合、入力された条件は消去される。
情報端末100において確定ボタン505が操作されると、主制御部18は、入力された条件を受け付け(S102:Y)、処理の主体を解析部15に移す。解析部15は、在線情報及び付帯情報を用いて当該在線情報等の取得時点以降にその経路を運行する交通車両の鉄道列車の探索処理を実行する(S103)。探索処理の詳細については後述する。
解析部15は、探索結果の受領を待つ(S104:N)。探索結果を受領すると(S104:Y)、解析部15は、解析処理を実行する(S105)。解析処理の詳細については後述する。その後、解析部15は、解析結果をアクセス元の情報端末100に提示する(S106)。例えば、解析結果が画像や文字情報を伴う場合は、それらを情報端末100の情報表示部302に表示させる。
図5は、S104の探索処理の具体的な処理の内容例を示す手順説明図である。解析部15は、情報端末100に入力された条件から乗車駅と降車駅とを特定する(S201)。そして、解析部15は、乗車駅に向かって運行中の鉄道列車と降車駅に向かって運行中の鉄道列車の在線情報と付帯情報とを情報取得部13を通じて取得する(S202)。これらの情報を取得すると、解析部15は、取得した在線情報及び付帯情報を分析して、指定された条件を充たす鉄道列車が、在線情報等を取得した時点で、現実に運行中かどうかを判別する(S203)。運行中の場合(S203:Y)、運行中の鉄道列車の在線情報と付帯情報とを図示しないワークメモリに保存する(S204)。一方、指定された条件を充たす鉄道列車が運行中でない場合、あるいは、そのような鉄道列車が現時点では存在しない場合、解析部15は、条件を充たす鉄道列車が存在しない旨をアクセス元の情報端末100に文字情報等で提示して処理を終える(S205)。
解析部15は、また、解析結果の画像化処理を実行する。図6は、解析結果の画像化処理の手順説明図である。解析部15は、在線情報等を取得した時点で、乗車駅に向かって運行中の鉄道列車及び降車駅に向かって運行中の鉄道列車の現在運行状況データを生成する(S301)。
現在運行状況データは、例えば、それぞれの鉄道列車が、現時点で運行中か運行に障害が生じているかどうか、運行中のときは何処をどのように移動(乗客が乗降するための停止を含む)してどこに向かっているか、路線・在線マスタ24に保存されている時刻表からの遅れ時間、前述の遅れ傾向及び混雑度をも考慮した、時々刻々変化する当該鉄道車両の状態を表すデータをいう。
解析部15は、この現在運行状況データを用いて乗車駅と降車駅とを含む路線図、地図、経路を表す画像を取得する。路線図、地図、経路を表す画像は、いずれか一つの画像だけを取得してもよい。路線図の画像は、例えば路線・在線マスタ24あるいはオブジェクトDB28から取得することができる。地図の画像は、例えば地図DB27から取得することができる。経路を表す画像は図示しない経路画像生成手段から取得することができる。
解析部15は、また、取得した画像上に、運行中の各鉄道列車の列車シンボル(画像)をマッピングする。列車シンボルは、例えばオブジェクトDB28から取得することができるが、図示しないシンボル画像生成手段から取得してもよい。その後、解析部15は、列車シンボルがマッピングされた画像を提示部16及び通信制御部11を通じてアクセス元の情報端末100に提示する(S302)。情報端末100は、提示された画像と列車シンボルとを情報表示部302に表示させる。
解析部15は、また、鉄道列車毎の付帯情報を取得しているかどうかを判別する(S303)。取得していない場合は(S303:N)、情報端末100から例えばアクセスの終了指示が入力されるまで、S301以降の処理を繰り返す(S308:N)。
図8は、情報端末100の情報表示部302に表示される解析結果画面600の例示図である。解析結果画面600には、一例として、乗車駅601と降車駅602とを結ぶ経路を表す画像が表示されている。図示の例では、乗車駅601に向かって、現在、2つの列車シンボル603、604が徐々に近づいている様子がその経路上での走行方向及び速度がわかる態様で表示されている。
一方の列車シンボル603には、それが○○行の各駅停車(普通)列車で、乗車駅□番ホームに○○分に到着予定、△△分に発車予定であり、混雑度が「低」、つまり1車両あたりの混雑率が30%未満であることが、吹き出し6031に文字情報で表示されている。他方の列車シンボル604には、それが○○行の急行列車で、乗車駅○番ホームに○○分に到着予定、△△分に発車予定で、遅れ傾向であり、混雑度が「中」であることが、吹き出し6041に文字情報で表示されている。なお、混雑度や遅れ傾向の情報を入手していない場合、これらの情報は、表示されない。
解析結果画面600には、また、経路間の運転状況領域607が形成されている。図示の例では、乗車駅から降車駅までは、どの鉄道列車も正常運転中であることが示されている。表示画面600の下方には、戻るボタン608が設けられている。解析部15が付帯情報を取得しておらず(S303:N)、かつ、戻るボタン608が操作されると、図8の解析結果画面は、一つ前の表示画面(1階層上の表示画面)に戻る。一つ前の表示画面に例えばアクセスの終了指示の操作ボタンが表示され、その終了指示の操作ボタンが操作された場合(S308:Y)、解析部15は、当該アクセスに起因する解析処理を終了する。終了指示の操作ボタンが操作されない場合(S308:N)、解析部15は、S301以降の処理を繰り返す。
S303において付帯情報を取得していると判定される場合(S303:Y)、解析部15は、取得した付帯情報を分析して当該鉄道列車について運行障害の事象が発生しているかどうかを判別する(S303:Y、S304)。そのような事象が発生している場合(S304:Y)、解析部15は事象発生状況を示す事象オブジェクト(画像)を取得し、取得した事象オブジェクトを、情報端末100に提示している画像上にマッピングする(S305)。事象オブジェクトは、例えばオブジェクトDB28から取得することができる。
解析部15は、また、取得した付帯情報の中に、迂回、代替、臨時、振替、回送、折り返しの他の鉄道車両あるいは他の交通車両の案内の情報が含まれているかどうかを判別する(S306)。案内の情報が含まれるときは、対応する交通車両シンボル(画像)を取得し、それを例えば経路の案内画像上にマッピングする(S307)。マッピングに代えて、別ウィンドウで表示させるようにしてもよい。交通車両シンボルは、例えばオブジェクトDB28から取得することができる。
案内の情報の一例を図9に示す。図9(a)は、乗車駅601から降車駅602までの間で、現在、急行列車は運休しているが、各停○○行列車は、途中停車を繰り返しながら運行中であることが、文字情報で示されている例である。この文字情報は、予め定型文としてオブジェクトDB28に保存しておくことができる。この場合、該当する定型文を読み出して表示することになる。
図9(b)は、降車駅602の近くで運行障害の事象が発生しているが、乗車駅601から途中駅A701までは急行○○行列車に乗車可能である例が示されている。この例では、また、途中駅A701からは振替列車として各停□□行列車で降車駅602まで乗車できることが示されている。振替列車とは、各事業者が規定している振替ルールに基く乗車可能な他社経路の列車を指す。図示を省略したが、距離が長くなっても途中駅A701と降車駅602との間に迂回経路が存在することが、例えば付帯情報とその付帯情報を用いた探索により特定できた場合は、振替列車に代えて迂回列車が案内されるようにしてもよい。迂回列車とは、運行障害の事象が発生している路線とは別の路線で乗車可能な列車を指す。また、振替列車も迂回列車も特定できなかった場合、途中駅A701と降車駅602との間で現在運行障害の事象が発生している事実(図示の例では、破線及び「×」の事象オブジェクト)だけが案内の情報として表示される。
図9(c)は、乗車駅601と途中駅B702との間で運行障害の事象が発生しているが、途中駅B702と降車駅602との間では、折り返し運転中で、現在、降車駅602から途中駅B702に向かって鉄道列車が移動している状況が案内されている。また、乗車駅601から途中駅B701までは各停△△行の振替列車に乗車可能であることが示されている。振替列車が探索されなかった場合、乗車駅601と途中駅B702との間で、現在、運行障害の事象が発生していること(破線及び「×」の事象オブジェクト)だけが案内の情報として表示される。
図9(d)は、乗車駅601と途中駅C703との間、及び途中駅D704と降車駅602との間で運行障害の事象が発生しているが、途中駅C703と途中駅D704との間は正常に運行されており、乗車駅601と途中駅C703との間では各停××行の臨時列車が運行され、途中駅Dと降車駅602との間では各停△△行の臨時列車が運行され、かつ、途中駅Cから降車駅602との間には迂回経路を運行する急行□□列車が運行していることが示されている。臨時列車や迂回経路を運行する列車が探索されなかった場合、現在、上記2箇所で運行障害の事象が発生していること(破線及び「×」の事象オブジェクト)だけが案内の情報として表示される。なお、図9(b)~図9(d)において、運行障害の事象を表す事象オブジェクトは「×」ではなく、その事象の特徴を表すアイコン等であってもよい。
図6に戻り、事象オブジェクトや臨時列車等の交通車両シンボルを表示画面600にマッピングすると、解析部15の処理はS308に移行する。そして、アクセスの終了指示がない限り、S301~S307の処理を繰り返す(S308:N)。これにより、ユーザは、運行障害の事象が発生したことを認識した後の行動を取りやすくなることが期待される。
このように、第1実施形態の運行状況解析装置1は、一対の駅を含む経路を実際に運行している複数の鉄道列車の在線情報を取得し、取得した在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に上記経路を運行する鉄道列車の探索を可能にするので、予測処理によらず、現実に即した鉄道列車の探索が可能になる。また、経路探索ではなく、鉄道車両その他の交通車両の探索なので、時刻表や路線図などを加工する必要がなく、処理の即時性も確保される。
第1実施形態の運行状況解析装置1は、また、一対の駅の指定を契機に在線情報を取得するので、現時点で運行していない鉄道列車は探索の候補にならないし、運行している限り候補となり得るため、予測処理からは導出されない、より現実に即した鉄道列車の探索が可能になる。
情報取得部13は、2つ以上の交通車両の運行事業体がそれぞれ提供する当該運行事業体所属の交通車両の在線情報、及び/又は、いずれかの運行事業体が定めた線区を超えて運行する1つ以上の交通車両の在線情報等を取得するように構成することができる。この場合、情報取得部13は、取得したこれらの在線情報等を共通のデータ構造に変換して時系列に統合することで、解析部15において、現時点(在線情報の取得時点)で乗車可能な鉄道列車の数を増やすことができる。また、当日の増減便、終点変更、臨時の折返し運転等を反映させた、鉄道列車の探索が可能となる。
第1実施形態の運行状況解析装置1は、また、解析部15が、探索により特定された1つ以上の鉄道列車の運行状況を表す交通車両毎の現在運行状況データを在線情報を用いて生成し、生成した鉄道列車毎の現在運行状況データを画像で表現するとともに、この画像を時々刻々更新するので、解析結果をユーザが直感的に把握しやすくなることが期待され、運行状況解析装置1の利用促進を図ることができる。
第1実施形態の運行状況解析装置1は、また、情報取得部13が、複数の鉄道列車のいずれかについて運行障害の事象が発生しているときは当該事象が発生した位置を付帯情報として取得することができる。この場合、解析部15が、その画像の当該事象発生位置に事象オブジェクトをマッピングすることで、ユーザは、どこでどのような運行障害が発生したかを容易かつ直感的に把握することができ、次善策を自らの判断で決定することができるようになる。
第1実施形態の運行状況解析装置1は、また、在線情報として、当該鉄道列車の便名、臨時便か変更便かの便種別、当該交通車両に割り当てられていた運行計画の変更内容のいずれかが関連付けられているので、解析部15は、上記画像に示されている鉄道列車に、関連付けられた情報をマッピングすることで、ユーザは表示画面を切り替えることなく、鉄道列車の便名等を迅速に把握できるようになる。
第1実施形態の運行状況解析装置1は、また、乗車駅、及び/又は、降車駅に向かって実際に運行している複数の鉄道列車の在線情報を取得し、解析部15で、取得した在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に乗車駅で停車する鉄道車両及び降車駅で停車する鉄道列車の探索を可能にするので、取得する情報及び解析の範囲を限定することができ、迅速な解析(探索)が可能となる。この場合、解析部15は、在線情報の取得時点以降に乗車駅から降車駅に至る途中の途中駅A,B,Cに向かって運行する鉄道列車及び各途中駅から降車駅に向かって運行する鉄道列車をも探索することで、運行障害の事象が生じたときのユーザの次善策の決定に貢献することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図10は、第2実施形態の全体構成例を示すブロック図である。第2実施形態では、図1に示した全体構成例に、バス運行管理システム400とマルチモーダル(multimodal)・モビリティサービス管理システム500とを接続した例について説明する。
運行状況解析装置1の機能ブロック構成は、第1実施形態と同じであるが、解析部15が、現在運行中の交通車両の探索対象としてバス(定期運行バス、オンデマンド運行バス、臨時運行バス)を含める点、及び、バスのほか、シェアサイクル、シェアカー、レンタカー、タクシー、モノレール、鉄道運行管理システム200に含まれないローカル電車等を含めるマルチモーダル探索を行う点が第1実施形態と異なる。運行状況解析装置1が取得する在線情報や付帯情報も、これらの交通車両に沿った内容のものとなる。
第2実施形態では、解析対象となる交通車両の経路を構成するノード(node)の例として、「現在地」、「目的地」、「中継地」、「バス停留所」、「駐車場」、「駐輪場」、「タクシー乗り場」など、ユーザの移動の拠点となる場所の呼称が増える。
バス運行管理システム400は、例えば、複数のバス事業者がそれぞれ自社所属のバス(定期運行バス、オンデマンド運行バス、臨時運行バスなど)の運行管理を連携して行う共同運営の情報処理システムであり、GTFS(General Transit Feed Specification)データを運行状況解析装置1に提供する。
GTFSデータには、時刻表のような静的データであるGTFS-JPと、現在の各バス等の位置や移動方向などを表す動的データであるGTFSリアルタイムとがある。GTFSデータは、バス事業者で共通となるデータ構造のデータであるため、運行状況解析装置1で僅かなデータ構造の変更を行うだけで、第1実施形態で説明した鉄道列車のものと同様の在線情報及び付帯情報として扱うことができ、その解析が可能となる。例えば、図9に示した鉄道列車の代替、振替、迂回等の移動補助手段としてバスを含めた交通車両の探索及び探索結果の解析を行うことができ、ユーザが乗車可能な交通車両の探索の範囲が拡大される効果がある。
マルチモーダル・モビリティサービス管理システム500は、交通車両が公共交通機関に所属しているものかに関わらず、個人保有の車両以外のすべての交通車両によるユーザの移動をシームレスにつなぐことを目標とする異種交通車両横断型の運行状況管理システムであり、複数の事業者から収集された交通車両の利用場所や現在の稼働状態を表す稼働情報を運行状況解析装置1に提供する。
第2実施形態では、サイクルシェア、シェアカー、レンタカー、タクシー、モノレール、鉄道運行管理システム200に含まれないローカル電車からの利用場所や稼働情報がマルチモーダル・モビリティサービス管理システム500から運行状況解析装置1にリアルタイムに提供されるものとする。運行状況解析装置1では、これらの情報を、第1実施形態の在線情報のデータ構造に変換して保存し、逐次更新するとともに、第1実施形態と同様の要領で、マルチモーダル探索を実行する。
図11は、第2実施形態の運行状況解析装置1において、アクセス元である情報端末100から、図9(b)の案内に基づいて途中駅Aと目的地の指示が入力された場合に、その情報端末100に提示する表示画面700の一例を示す図である。
図11の例では、マルチモーダル探索により特定された、途中駅Aから当該時点で利用可能な交通車両の種類と、各交通車両の乗車可能性と、各交通車両の降車地までの移動の容易性と、各交通車両の降車地から目的地までの移動の容易性とが予め定めた評価テーブルとの比較による4段階の評価を表す記号(◎○△×)が、解析の一つの態様として俯瞰的に示されている。これらの記号は、例えばオブジェクトDB28から読み出すことができる。
図11を参照すると、例えばシェアサイクルaは、現時点で多少の在庫はあるが(○)、乗車後、目的地に最も近い降車地までの移動経路長が長いため利用がやや困難であり(△)、かつ、降車地から目的地までは例えば徒歩10分以上となるため、移動がやや困難である(△)ことが示されている。シェアサイクルbは、降車地から目的地までは例えば徒歩5分程度で利便性は高い(○)ものの現時点では在庫が少なく途中駅Aに到達した時点で自転車を確保できないリスク(×)が大きいことが示されている。シェアカーa、タクシー、レンタカーbは、降車地までは現時点の情報では渋滞もなくスムーズである(◎)ことを示している。他の交通車両についても、記号に対応する評価の内容はほぼ同様である。ユーザは、これらの交通車両の種類及び評価を表す記号をみて、乗車駅に向かう途中で、どのような交通車両を利用したいかを自ら決定することができる。なお、図11に示した提示の内容は、途中駅Aと目的地とを含む地図上にマッピングしたものであってもよい。また、乗車可能な交通車両と降車地との間の経路をタッチ操作することで、当該経路の地図を別画面で表示するようにしてもよい。
このように、第2実施形態によれば、現時点で、予定していた鉄道列車以外にユーザが乗車(利用)可能な交通車両の利便性等の情報を知得することができるので、鉄道列車の運行障害の事象が発生していたときの次善策を自ら検討することができる。
また、運行状況解析装置1は、バス運行管理システム400又はマルチモーダル・モビリティサービス管理システム500からのアクセスに基づいて、現時点の鉄道列車の運行状況データをアクセス元に提供するようにしてもよい。このようにすることで、バス運行管理システム400又はマルチモーダル・モビリティサービス管理システム500の利用の付加価値を高めることができる。
本発明は、上述の第1実施形態及び第2実施形態の1つ以上の機能ブロックを実現するコンピュータプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してコンピュータ又はコンピュータシステムに供給し、そのコンピュータ又はコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサがコンピュータプログラムを読出し実行する処理であっても実施が可能である。また、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によっても実施が可能である。また、複数のコンピュータによるAPI(Application Programming Interface)連携によっても実施が可能である。
1・・・運行状況解析装置、11・・・通信制御部、12・・・ユーザ管理部、13・・・情報取得部、14・・・指示受付部、15・・・解析部、16・・・提示部、18・・・主制御部、20・・・大容量記憶メディア、100・・・情報端末、200・・・鉄道運行管理システム、400・・・バス運行管理システム、500・・・マルチモーダル・モビリティサービス管理システム。

Claims (12)

  1. それぞれ交通車両が停止する一対のノードを含む経路を実際に運行している交通車両の在線情報を取得する取得手段と、
    取得した前記在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に前記一対のノードの少なくとも一方に向かって運行中の1つ以上の交通車両を探索し、探索結果に1つ以上の交通車両が含まれているときに当該1つ以上の交通車両が次に停止するノードに至るまでの運行状況を解析する解析手段と、
    を備えた交通車両の運行状況解析装置。
  2. 前記取得手段は、前記一対のノードの指定を契機に前記在線情報を取得する、
    請求項1に記載の運行状況解析装置。
  3. 前記取得手段は、2つ以上の交通車両の運行事業体がそれぞれ提供する当該運行事業体所属の交通車両の前記在線情報、及び/又は、いずれかの前記運行事業体が定めた線区を超えて運行する1つ以上の交通車両の前記在線情報を取得し、取得したこれらの在線情報を共通のデータ構造に変換して時系列に統合する、請求項1又は2に記載の運行状況解析装置。
  4. 前記解析手段は、探索により特定された1つ以上の交通車両の運行状況を表す交通車両毎の現在運行状況データを、前記在線情報を用いて生成し、生成した交通車両毎の現在運行状況データを画像で表現するとともに、前記画像を更新する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の運行状況解析装置。
  5. 前記取得手段は、前記交通車両のいずれかについて運行障害の事象が発生しているときは当該事象が発生した位置を取得し、
    前記解析手段は、前記画像に前記位置をマッピングする、
    請求項4に記載の運行状況解析装置。
  6. 前記在線情報には、当該交通車両の便名、臨時便か変更便かの便種別、当該交通車両に割り当てられていた運行計画の変更内容のいずれかの情報が関連付けられており、
    前記解析手段は、前記画像に示されている交通車両に前記関連付けられた情報をマッピングする、
    請求項4又は5に記載の運行状況解析装置。
  7. 交通車両を利用するユーザが使用する情報端末、又は、交通車両を含む移動手段によるノード間移動手段を含めた経路探索を行う外部情報システムとの通信を制御する通信制御手段と、
    前記情報端末と前記外部情報システムのいずれか一方の発信元から前記一対のノードの指定を受け付ける受付手段と、
    前記指定を受け付けた時点以降に前記経路を運行する交通車両の探索結果を前記発信元に向けて提示する提示手段と、をさらに備えた
    請求項1から6のいずれか一項に記載の運行状況解析装置。
  8. 前記一対のノードは、交通車両が停止する複数のノードのうち乗車ノードと降車ノードであり、
    前記取得手段は、前記乗車ノード、及び/又は、前記降車ノードに向かって実際に運行している交通車両の在線情報を取得し、
    前記解析手段は、取得した前記在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に前記乗車ノードで停車する交通車両及び前記降車ノードで停車する交通車両の探索を可能にする、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の運行状況解析装置。
  9. 前記解析手段は、前記取得時点以降に前記乗車ノードから前記降車ノードに至る途中のノードである途中ノードに向かって運行する交通車両及び前記途中ノードから前記降車ノードに向かって運行する交通車両をも探索する、
    請求項8に記載の運行状況解析装置。
  10. 実際に運行している交通車両の在線情報を用いた探索を行う運行状況解析装置との間で通信を行う通信手段と、
    情報表示手段と、
    それぞれ交通車両が停止する複数のノードを含む画像を前記情報表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
    前記複数のノードのうち一対のノードの指定を前記画像を通じて受け付ける指定受付手段と、
    前記運行状況解析装置に、前記一対のノードを含む経路を実際に運行している複数の交通車両の在線情報を取得させ、取得した在線情報を用いて当該在線情報の取得時点以降に前記一対のノードの少なくとも一方に向かって運行中の1つ以上の交通車両を探索させる探索指示手段と、
    前記運行状況解析装置から探索結果を受領する探索結果受領手段と、
    前記探索結果に1つ以上の交通車両が含まれているときに当該1つ以上の交通車両が次に停止するノードに至るまでの運行状況を視覚化する第2表示制御手段と、
    を備えた情報端末。
  11. コンピュータを請求項1から9のいずれか一項に記載の運行状況解析装置として動作させるためのコンピュータプログラム。
  12. コンピュータを請求項10に記載の情報端末として動作させるためのコンピュータプログラム。
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