JP7143639B2 - 異常検知システム、設定ツール装置、および異常対応ファンクションブロック - Google Patents

異常検知システム、設定ツール装置、および異常対応ファンクションブロック Download PDF

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Description

本発明は、例えば工業製品の製造工程などで使用される、所定の動作を繰り返す機械の異常の検知を行う異常検知システム、設定ツール装置、コントローラ、異常定義情報のデータ構造、および異常対応ファンクションブロックに関する。
機械の異常の検知を行う技術として、例えば特許文献1に開示されている半導体製造装置管理方法が知られている。該半導体製造装置管理方法では、管理コンピュータが、半導体製造装置に付加した各種センサ類より入手したI/Oデータから装置全体の動作タイミングを管理する。また、前記管理コンピュータは、その装置全体の動作タイミングを正常な状態と比較してタイミングの差が管理基準を越えた場合に警告を発生させる。
特開平7-282146号公報(1995年10月27日公開)
特許文献1に開示されている半導体製造装置管理方法では、製造装置の特定箇所の動作タイミングが予め登録されたタイミングからずれたことにより故障の判断をしている。しかし、タイミングを監視する対象箇所をどのようにして決めるかについては言及されていない。
また、所定の動作を繰り返す機械の異常を異常検知システムにより検知するに際して、どのようなデータを収集し、収集したデータに基づいてどのように判定すれば異常を検知できるのかは機械の種類ごとに異なる。したがって、機械の種類別に、これらの事項を反映して、異常検知システムに実行させるプログラムを作成する必要がある。しかしながら、対象の機械に起こり得る異常を熟知しているユーザでないとそのようなプログラムを作成することが困難であるという課題がある。
本発明の一態様は、対象の機械に起こり得る異常を熟知していないユーザであっても、異常検知システムを適切に設定して異常検知を容易に実行することが可能な異常検知システムを実現することを目的とする。
機械において異常が発生しやすいのは可動部である。可動部は、ボールねじ、エアシリンダのような類型化された可動機械要素で構成されていることが多い。したがって、機械全体について異常を検知しようとしなくても、多くの場合、機械を構成している可動機械要素について異常を検知できれば足りる。しかし、機械のユーザは、対象の機械においてどのような種類の可動機械要素が使用されているかは容易に認識できるものの、どのようにすればその機械要素についての異常検知ができるのかまではわからないことが多い。
一方、異常検知システムの経験豊富な提供者においては、機械要素の種類ごとに起こりうる故障の種類および故障の予兆とみなせる異常事象を想定することができる。さらに異常事象を検出するために取得すべきデータの種類や、取得したデータについての適切な処理および判断の手法についての知見を蓄積することができる。ここで、機械要素の種類と故障の種類は、たとえば、潤滑不良によるボールねじの停止であり、異常事象は、たとえば、トルクの増大である。取得すべきデータの種類は、例えば、速度が所定値よりも大きい期間のトルク値であり、適切な処理および判断の手法は、例えば、取得したトルク値の平均値を求めてしきい値と比較することである。
したがって、機械のユーザに対象の機械において使用されている機械要素の種類を指定させ、その指定に基づいてユーザに追加の入力をするよう案内しつつ対象の機械についての異常検知機能を構築することが可能であるようなシステムを提供する。これにより、対象の機械において起こりうる異常の態様について熟知していないユーザであっても、異常検知システムを適切に設定して異常検知を実行することができる。
より具体的には、本発明の一態様に係る異常検知システムは、可動の機械要素を含み所定の動作を繰り返す機械の異常を検知するための、設定ツール装置およびコントローラを備える異常検知システムであって、前記設定ツール装置は、指定可能な前記機械要素の種類にそれぞれ対応する、(1)異常検知に用いる特徴量の種類を指定する特徴量指定情報を含む異常定義情報、(2)前記特徴量を求めるための説明変数値と、前記機械の繰り返し動作の単位期間であるフレーム内の期間であるサブフレームの期間を特定するために用いるサブフレーム情報とを、入力変数値に基づいて求める異常対応ファンクションブロック、および(3)異常判定基準情報を利用可能にする手段と、前記機械要素の種類についてのユーザによる指定を受け付ける指定受付部と、指定された前記機械要素の種類に対応する前記異常対応ファンクションブロックを自身の一部として含み、当該異常対応ファンクションブロックに前記入力変数値を与える制御プログラムを生成するためのユーザによる指示を受け付け、当該指示に基づいて前記制御プログラムを生成する制御プログラム編集部と、前記制御プログラム、指定された前記機械要素の種類に対応する前記特徴量指定情報、および指定された前記機械要素の種類に対応する前記異常判定基準情報を出力する設定情報出力部とを備え、前記コントローラは、前記設定情報出力部から出力された情報を入力する設定情報入力部と、前記制御プログラムを所定の実行周期ごとに実行し、前記制御プログラムの実行に伴う前記異常対応ファンクションブロックの実行によって前記説明変数値および前記サブフレーム情報を生成する制御プログラム実行部と、前記特徴量指定情報によって指定される特徴量を算出するための特徴量算出プログラムを実行することにより、前記サブフレーム情報に基づいて特定される前記サブフレームの期間内の前記説明変数値に基づいて前記特徴量を算出し、前記特徴量に対して前記異常判定基準情報を用いた判定をすることにより、前記機械要素についての異常判定結果を求める異常監視部とを備える。
ここで、利用可能にする手段は、異常定義情報、異常対応ファンクションブロック、および異常判定基準情報を予め格納している設定ツール装置内の記録部、または必要に応じてこれらの情報を外部記録媒体から入手したり通信により外部から入手したりするための構成であってもよい。
また、指定受付部が機械要素の種類についてのユーザによる指定を受け付けることは、機械要素の種類の名称の入力を受け付けること、および機械要素の種類の選択肢からの選択を受け付けることを含むほか、機械要素の種類に対応付けられている異常対応ファンクションブロックの選択を受け付けることのような、間接的に機械要素の種類の選択を受け付けることも含む。
さらに、制御プログラム編集部が制御プログラムを生成することは、ユーザがキーボードなどの入力デバイスを操作して入力した制御プログラムを記憶すること、または記憶している制御プログラムをユーザの操作にしたがい修正すること、であってもよい。
前記構成によれば、対象の機械に起こり得る異常を熟知していないユーザであっても、異常検知システムを適切に設定して異常検知を容易に実行することができる。
本発明の一態様に係る異常検知システムでは、前記異常対応ファンクションブロックは、前記フレームの期間を特定するために用いるフレーム情報を求めるための値をさらに入力し、前記フレーム情報を求める処理を含み、前記制御プログラム実行部は、前記フレーム情報をさらに生成し、前記異常監視部は、前記フレーム情報に基づいて特定される前記フレームごとに前記異常判定結果を求めてもよい。
前記構成によれば、例えば1フレーム内に複数のサブフレームが含まれている場合に、1フレーム内の所定回目のサブフレーム内だけで得られた説明変数値に基づいてフレームごとに異常判定結果を求めることが可能となる。
本発明の一態様に係る異常検知システムでは、前記利用可能にする手段は、前記異常定義情報をファイル形式で格納し、前記異常対応ファンクションブロックを、利用先の前記制御プログラムごとに決定される情報である、自身の識別名称、前記説明変数の識別情報、および前記サブフレームの識別情報が未定義であるテンプレートの状態で格納し、さらにファイル形式の前記異常定義情報およびテンプレートの状態の前記異常対応ファンクションブロックの追加格納が可能である記録部であってもよい。
前記構成によれば、記録部に格納されていない異常定義情報および異常対応ファンクションブロックを記録部に追加格納することにより、異常判定可能な機械要素の種類を増やすことができる。
本発明の一態様に係る異常検知システムでは、前記設定ツール装置は、前記コントローラによって求められた前記特徴量と、その特徴量が得られたときの前記機械要素の状態が異常か否かの情報または異常の程度の情報とを収集し、収集した情報を用いた機械学習によって前記異常判定基準情報を生成する機械学習部をさらに備えてもよい。
前記構成によれば、特徴量と異常判定との因果関係が複雑な場合であっても、適当な異常判定基準情報を生成することができる。
本発明の一態様に係る設定ツール装置は、可動の機械要素を含み所定の動作を繰り返す機械の異常を検知するための、設定ツール装置およびコントローラを備える異常検知システムに用いられる前記設定ツール装置であって、指定可能な前記機械要素の種類にそれぞれ対応する、(1)異常検知に用いる特徴量の種類を指定する特徴量指定情報を含む異常定義情報、(2)前記特徴量を求めるための説明変数値と、前記機械の繰り返し動作の単位期間であるフレーム内の期間であるサブフレームの期間を特定するために用いるサブフレーム情報とを、入力変数値に基づいて求める異常対応ファンクションブロック、および(3)異常判定基準情報を利用可能にする手段と、前記機械要素の種類についてのユーザによる指定を受け付ける指定受付部と、指定された前記機械要素の種類に対応する前記異常対応ファンクションブロックを自身の一部として含み、当該異常対応ファンクションブロックに前記入力変数値を与える制御プログラムを生成するためのユーザによる指示を受け付け、当該指示に基づいて前記制御プログラムを生成する制御プログラム編集部と、前記制御プログラム、指定された前記機械要素の種類に対応する前記特徴量指定情報、および指定された前記機械要素の種類に対応する前記異常判定基準情報を出力する設定情報出力部とを備える。
前記構成によれば、対象の機械に起こり得る異常を熟知していないユーザであっても、異常検知のための処理を含む制御プログラムを容易に作成することができる。
本発明の一態様に係るコントローラは、可動の機械要素を含み所定の動作を繰り返す機械の異常を検知するための、設定ツール装置およびコントローラを備える異常検知システムに用いられるコントローラであって、制御プログラム、前記機械要素の種類に対応する、異常検知に用いる特徴量の種類を指定する特徴量指定情報、および前記機械要素の種類に対応する異常判定基準情報を入力する設定情報入力部を備え、前記制御プログラムは、前記特徴量を求めるための説明変数値と、前記機械の繰り返し動作の単位期間であるフレーム内の期間であるサブフレームの期間を特定するために用いるサブフレーム情報とを、入力変数値に基づいて求める、前記機械要素の種類に対応する異常対応ファンクションブロックを自身の一部として含み、当該異常対応ファンクションブロックに前記入力変数値を与え、さらに、前記制御プログラムを所定の実行周期ごとに実行する制御プログラム実行部と、前記特徴量指定情報によって指定される特徴量を算出するための特徴量算出プログラムを実行することにより、前記サブフレーム情報に基づいて特定されるサブフレームの期間内の前記説明変数値に基づいて前記特徴量を算出し、前記特徴量に対して前記異常判定基準情報を用いた判定をすることにより、前記機械要素についての異常判定結果を求める異常監視部とを備える。
前記構成によれば、対象の機械に起こり得る異常を熟知していないユーザであっても、異常検知を容易に実行することができる。
本発明の一態様に係る異常定義情報のデータ構造は、前記異常検知システムにおいて利用可能な前記異常定義情報のデータ構造であって、前記機械要素の種類を特定する情報、前記特徴量指定情報、前記説明変数の識別名称を生成するために用いられる情報、および前記サブフレーム情報の識別名称を生成するために用いられる情報を含む。
前記構成によれば、異常検知システムは、異常定義データ構造を参照することにより、機械要素の種類に応じた異常検知を実行することができる。
本発明の一態様に係る異常対応ファンクションブロックは、前記異常検知システムにおいて用いられる前記異常対応ファンクションブロックであって、利用先の前記制御プログラムごとに決定される情報である、自身の識別名称、前記説明変数の識別名称、および前記サブフレームの識別名称が未定義であるテンプレートの状態である。
前記構成によれば、異常検知システムは、テンプレートの状態の異常対応ファンクションブロックを個別の制御プログラムの作成に利用することができる。
本発明の一態様によれば、対象の機械に起こり得る異常を熟知していないユーザであっても、異常検知システムを適切に設定して異常検知を容易に実行することが可能な異常検知システムを実現することができる。
本発明の実施形態に係る異常検知システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す異常検知システムの制御対象の機械の一例を示す斜視図である。 図1に示す異常検知システムの動作の一例の詳細を示すブロック図である。 図1に示す異常検知システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す異常検知システムによって特定される異常対応ファンクションブロックの一例を示す図である。 図1に示す異常検知システムによって特定される異常対応ファンクションブロックの入力および出力の各変数の値を示すグラフである。 図1に示す異常検知システムの制御対象の機械の変形例を示す模式図である。
〔実施形態〕
以下、本発明の一側面に係る実施形態を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る異常検知システム1の構成の一例を示すブロック図である。異常検知システム1は、工業製品の製造工程等で用いられる、所定の動作を繰り返す機械の異常を検知する。つまり、異常検知システム1は、可動の機械要素を含み所定の動作を繰り返す機械の異常を検知するためのシステムである。可動の機械要素とは、例えば、ボールねじまたはエアシリンダ等であり、所定の動作を繰り返す機械のうちの可動部分である。
また、機械において異常が発生し易い部分は可動部分である。よって、機械の異常を検知する場合、機械全体について異常を検知する必要はなく、機械のうち可動部分について異常を検知すればよい。
異常検知システム1は、可動の機械要素を含み所定の動作を繰り返す機械の異常を検知するための、設定ツール装置10およびコントローラ20を備える。設定ツール装置10は、記録部120、指定受付部160、制御プログラム編集部110、および設定情報出力部170を備える。
設定ツール装置10は、指定可能な機械要素の種類にそれぞれ対応する、(1)異常検知に用いる特徴量の種類を指定する特徴量指定情報を含む異常定義情報、(2)特徴量を求めるための説明変数値と、機械の繰り返し動作の単位期間であるフレーム内の期間であるサブフレームの期間を特定するために用いるサブフレーム情報とを、入力変数値に基づいて求める異常対応ファンクションブロック、および(3)異常判定基準情報を利用可能にする手段として、記録部120を備える。
指定受付部160は、機械要素の種類についてのユーザによる指定を受け付ける。制御プログラム編集部110は、指定された機械要素の種類に対応する異常対応ファンクションブロックを自身の一部として含み、当該異常対応ファンクションブロックに入力変数値を与える制御プログラムを生成するためのユーザによる指示を受け付け、当該指示に基づいて前記制御プログラムを生成する。
設定情報出力部170は、前記制御プログラム、指定された機械要素の種類に対応する特徴量指定情報、および指定された機械要素の種類に対応する異常判定基準情報を出力する。
コントローラ20は、設定情報入力部270、制御プログラム実行部210、および異常監視部240を備える。設定情報入力部270は、設定情報出力部170から出力された情報を入力する。制御プログラム実行部210は、設定ツール装置10から受信した前記制御プログラムを所定の実行周期ごとに実行し、前記制御プログラムの実行に伴う異常対応ファンクションブロックの実行によって説明変数値およびサブフレーム情報を生成する。
異常監視部240は、設定ツール装置10から受信した特徴量指定情報によって指定される特徴量を算出するための特徴量算出プログラムを実行することにより、サブフレーム情報に基づいて特定されるサブフレームの期間内の説明変数値に基づいて特徴量を算出する。また、異常監視部240は、特徴量に対して設定ツール装置10から受信した異常判定基準情報を用いた判定をすることにより、機械要素についての異常判定結果を求める。
以上の構成により、対象の機械に起こり得る異常を熟知していないユーザであっても、異常検知システム1を適切に設定して異常検知を容易に実行することができる。
§2 構成例
(異常検知システム1の構成)
以下に、より詳細に異常検知システム1について説明する。設定ツール装置10は、例えば、汎用のコンピュータに設定ツールプログラムをインストールすることにより構成される。設定ツールプログラムとは、設定ツール装置10が備える各部構成が後述する処理を行うことが可能なようにするプログラムである。設定ツール装置10は、例えば、指定受付部160、制御プログラム編集部110、記録部120、コンパイル/ビルド部130、設定ツール通信部140、機械学習部150、および設定情報出力部170を備えていてもよい。
制御プログラム編集部110は、ユーザによる操作にしたがい、機械を制御するための制御プログラムのソースプログラムを入力したり、当該ソースプログラムを修正したりする部分である。制御プログラムは、コントローラ20が制御対象の機械に対して行う制御の内容が記述されたプログラムである。制御プログラムは、ユーザプログラムと呼ばれることもある。
記録部120に記録されている異常定義情報は、ファイル形式のデータであり、機械要素の種類およびイベントの種類の組み合わせごとに形成されている。ここでは、イベントとは、異常事象のことを示している。異常事象とは、正常な状態とは異なる状態であり、故障には至っていない状態を含む。異常定義情報は、独立したファイル形式のデータでなくてもよく、例えば、異常対応ファンクションブロックに含まれるデータであってもよい。
異常定義情報は、異常検知システム1において利用可能なデータ構造を有する。異常定義情報は、機械要素の種類を特定する情報、特徴量指定情報、後述する説明変数の識別名称を生成するために用いられる情報、および後述するサブフレーム情報の識別名称を生成するために用いられる情報を含む。これにより、異常検知システム1は、異常定義情報を参照することにより、機械要素の種類に応じた異常検知を実行することができる。後述する表1、表2に示すように、異常定義情報のデータ構造は、情報の項目(例えば「機械要素の種類」)と情報の内容(例えば「1軸アクチュエータ」)とを対応付けた形式であってよい。
また、1つの異常定義情報(1つの異常定義ファイル)を1つの機械要素の種類および1つのイベントの種類のみに対応付けなくてもよい。例えば、1つの異常定義情報を1つの機械要素の種類、およびその機械要素の種類にて起こり得る複数のイベントの種類に対応付けてもよい。1つの機械要素の種類で起こり得る複数のイベントの種類を1つの異常対応ファンクションブロックで扱ってもよい。
コントローラ20の制御対象の機械は、フレームごとに略同一の動作を繰り返す、または、フレームごとに略同一の現象、例えば、ワークが通過するという現象を繰り返す。
異常検知システム1における異常対応ファンクションブロックは、説明変数値とフレーム情報としてのフレーム変数値とサブフレーム情報としてのサブフレーム変数値とを、入力変数値に基づいて求める。フレーム情報は、機械の繰り返し動作の単位期間であるフレームの期間を特定するために用いる情報である。フレーム変数値は、フレームごとに異なる値となるようにする。例えば、フレーム変数値は、フレームが1つ進むごとに1だけ増加するようにしてもよい。
サブフレーム情報は、フレーム内の期間であるサブフレームの期間を特定するために用いる情報である。サブフレームは、説明変数値を求めるために必要な異常対応ファンクションブロックの入力の値を取得する期間である。サブフレーム変数値は、現時点がサブフレーム内であるか否かを示す2値の変数値である。サブフレーム変数値は、3値以上の変数値であってもよい。この場合、サブフレーム変数値が所定の値である期間、またはサブフレーム変数値が所定の範囲内にある期間が1つのサブフレームであってもよい。
サブフレーム変数値を用いずにサブフレームを特定してもよい。この場合、例えば、パルス状に変化する変数値を用いて、互いに隣接するパルス間において前方のパルスの立ち上がり時点から後方のパルスの立ち上がり時点までをサブフレームとしてもよい。また、互いに異なる2つの変数を用いて、一方の変数の変数値が変化した時点から他方の変数の変数値が変化した時点までをサブフレームとしてもよい。サブフレーム情報は、サブフレーム変数値のほか、サブフレームの期間を特定するために用いることができるこれらの情報であってもよい。
さらに、フレーム情報を用いずに異常監視するようにしてもよい。例えば、サブフレームが機械の繰り返し動作の単位期間内に1回だけ発生するときは、フレーム情報を用いなくてもよい。
異常対応ファンクションブロックは、PLC(Programmable Logic Controller)のプログラミングに用いられるカプセル化されたプログラムである。異常対応ファンクションブロックは、IEC(International Electrotechnical Commission)61131-3に規定されているファンクションブロックであってもよい。
異常対応ファンクションブロックは、プログラミングツールにおいて標準的に使用可能とされていてもよく、プログラミングツールにオプションとして追加されることにより使用可能となってもよい。異常対応ファンクションブロックは、機械要素の種類およびイベントの組み合わせごとに記録部120に格納されている。
異常判定基準情報は、後述する異常監視部240において異常判定基準として用いられる情報である。異常監視部240の構成によって異常判定基準情報の態様が異なる。例えば、異常判定基準情報は、特徴量と比較される閾値である場合や、機械学習された学習済モデルに含まれる学習済パラメータデータである場合がある。閾値のような単純な異常判定基準情報は、ユーザによって入力されてもよい。
記録部120は、ファイル形式の複数の異常定義情報、複数の異常対応ファンクションブロックのテンプレート、および複数の異常判定基準情報を格納する。記録部120に格納される異常対応ファンクションブロックは、利用先の制御プログラムごとに決定される情報である、自身の識別名称、説明変数の識別情報、およびサブフレームの識別情報が未定義であるテンプレートの状態である。記録部120には、ファイル形式の異常定義情報およびテンプレートの状態の異常対応ファンクションブロックの追加格納が可能である。
これにより、記録部120に格納されていない異常定義情報および異常対応ファンクションブロックを記録部120に追加格納することにより、異常判定可能な機械要素の種類を増やすことができる。
異常対応ファンクションブロックのテンプレートは、属性情報として、自身に対応する機械要素の種類の情報を含んでいてもよく、自身に対応するイベントの種類の情報を含んでいてもよい。これにより、機械要素の種類の情報または機械要素の種類とイベントの種類とを組み合わせた情報により異常対応ファンクションブロックのテンプレートを特定することができる。
異常判定基準情報は、属性情報として、自身に対応する機械要素の種類の情報を含んでいてもよく、自身に対応するイベントの種類の情報を含んでいてもよい。これにより、機械要素の種類の情報または機械要素の種類とイベントの種類とを組み合わせた情報により異常判定基準情報を特定することができる。
コンパイル/ビルド部130は、制御プログラムのソースプログラムをコントローラ20において実行可能な実行形式のプログラムに変換する。コンパイル/ビルド部130は、変換した実行形式のプログラムを設定情報出力部170に供給する。
設定情報出力部170は、制御プログラム、指定された機械要素の種類に対応する特徴量指定情報、および指定された機械要素の種類に対応する異常判定基準情報を出力する。当該制御プログラムは、コンパイル/ビルド部130から供給された実行形式のプログラムである。
設定ツール通信部140は、設定ツール装置10がコントローラ20と通信を行うためのインタフェースであり、後述するコントローラ通信部260と通信を行う。また、設定ツール通信部140は、異常検知システム1の外部のネットワークまたは記録媒体と接続することによりそのネットワークまたは記録媒体と通信を行ってもよい。設定ツール通信部140は、設定情報出力部170から出力された情報をコントローラ20のコントローラ通信部260に送信する。
機械学習部150は、異常監視部240が学習済モデルを用いて異常の判定を行うものである場合、後述する入出力部230によって取得された制御対象の機械の動作に関するデータを用いて、異常監視部240の判定アルゴリズムが用いる学習済パラメータデータを異常判定基準情報として生成する。機械学習部150は、入出力部230から設定ツール通信部140および後述するコントローラ通信部260を介してこの機械の動作に関するデータを取得する。特に、機械学習部150は、コントローラ20によって求められた特徴量と、その特徴量が得られたときの機械要素の状態が異常か否かの情報または異常の程度の情報とを収集し、収集した情報を用いた機械学習によって異常判定基準情報を生成する。これにより、特徴量と異常判定との因果関係が複雑な場合であっても、適当な異常判定基準情報を生成することができる。機械学習部150は、生成した異常判定基準情報を記録部120に格納する。
コントローラ20は、制御プログラム編集部110によって生成された制御プログラムを実行することにより、制御対象の機械を制御する。また、コントローラ20は、設定ツール装置10でユーザにより指定された機械要素における異常の発生を監視する。前記制御プログラムおよび異常監視部240が備える特徴量算出プログラムは、汎用コンピュータに用いられるCPU(Central Processing Unit)で実行されてよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、またはこれらとCPUとを組み合わせたもので実行されてもよい。
コントローラ20は、例えば、設定情報入力部270、制御プログラム実行部210、制御プログラム格納部220、入出力部230、異常監視部240、時系列データ格納部250、およびコントローラ通信部260を備えていてもよい。
設定情報入力部270は、設定ツール通信部140およびコントローラ通信部260を介して、設定情報出力部170から出力された情報を入力する。具体的には、設定情報入力部270は、制御プログラム、機械要素の種類に対応する、異常検知に用いる特徴量の種類を指定する特徴量指定情報、および異常判定基準情報を入力する。制御プログラム実行部210は、設定ツール装置10から受信した、制御プログラムを所定の実行周期ごとに実行する。所定の実行周期としては、例えば、1msであってもよい。制御プログラム実行部210は、前記制御プログラムの実行に伴う異常対応ファンクションブロックの実行によって説明変数値、フレーム情報、およびサブフレーム情報を生成する。
制御プログラム格納部220は、実行形式の制御プログラムを格納する。入出力部230は、制御対象の機械に設けられたセンサ等からの信号を入力し、制御対象の機械に設けられたモータ等に動作指示の信号を出力する。
異常監視部240は、複数の種類の特徴量算出プログラムを実行可能に備えている。つまり、異常監視部240は、指定可能な特徴量の種類のそれぞれに対応する特徴量算出プログラムを実行可能に備えている。設定ツール装置10から異常監視部240に特徴量算出プログラムを追加すれば、異常監視部240は、新しい種類の特徴量を算出することができる。異常監視部240は、異常検知システム1の外部のネットワークまたは記録媒体からコントローラ通信部260を介して、特徴量算出プログラムを入手してもよい。
異常監視部240は、設定ツール装置10から受信した特徴量指定情報によって指定される特徴量を算出するための特徴量算出プログラムを実行する。これにより、異常監視部240は、サブフレーム情報に基づいて特定されるサブフレームの期間内の説明変数値に基づいて特徴量を算出する。異常監視部240は、特徴量に対して異常判定基準情報を用いた判定をすることにより、機械要素についての異常判定結果を求める。
例えば、サブフレームが制御対象の機械に設けられたセンサ等からの信号のオン期間に対応する場合、1つのフレーム内にオン期間が複数存在するとき、サブフレームは1つのフレーム内で所定回目のオン期間であるとしてもよい。この場合、特徴量は、フレーム内の1つのオン期間における説明変数により算出される。また、サブフレームは1つのフレーム内の全てのオン期間であるとしてもよい。この場合、特徴量は、フレーム内の全てのオン期間における説明変数により算出される。
特徴量の種類としては、物理量に基づく特徴量と論理値に基づく特徴量とがある。物理量に基づく特徴量の種類としては、例えば、平均、標準偏差、歪度、尖度、最大、および最小の6種類がある。サブフレーム内で生成された説明変数値に対してこの6種類の名称によって示される演算を行った結果の値を特徴量とする。一方、論理値に基づく特徴量の種類としては、例えば、オン時間およびオフ時間の2種類がある。オン時間とは、サブフレーム内で説明変数値がオンである期間である。オフ時間とは、サブフレーム内で説明変数値がオフである期間である。
時系列データ格納部250は、制御プログラムの実行によって取得または生成されたデータ、および異常監視部240によって算出された特徴量のデータ等の制御対象の機械の動作に関するデータを時系列に格納する。時系列データ格納部250に格納されたデータは、設定ツール装置10に供給されてもよい。
コントローラ通信部260は、コントローラ20が設定ツール装置10と通信を行うためのインタフェースであり、設定ツール装置10と通信を行う。また、コントローラ通信部260は、異常検知システム1の外部のネットワークまたは記録媒体と接続することによりそのネットワークまたは記録媒体と通信を行ってもよい。
(制御対象の機械の例)
コントローラ20の制御対象の機械としては、例えば、図2に示す1軸アクチュエータ30が挙げられる。図2は、異常検知システム1の制御対象の機械の一例を示す斜視図である。1軸アクチュエータ30は、図2に示すように、ねじ軸310およびサーボモータアンプ320を備えている。ねじ軸310はモータ(図示せず)の駆動に伴って回転する。サーボモータアンプ320は、入出力部230からの制御指示に従ってモータの駆動を制御する。
1軸アクチュエータ30の故障の種類としては、例えば、ねじ軸310の停止がある。ねじ軸310の停止の原因には、潤滑不良、異物侵入、過大荷重、衝撃、および大きな回転変動等がある。コントローラ20が検出可能なイベントの種類としては、例えば、トルクの増大、特定周波数に現れる振動、特定周波数に現れる異音、および発熱がある。経験によって故障の原因とイベントの種類との関連づけについての知見が得られる。ここでは、潤滑不良によるねじ軸310の停止の予兆がトルクの増大によって検出することができるものとする。
§3 動作例
(異常検知システム1の動作)
次に、異常検知システム1の動作について、図1、図3~図6に基づいて説明する。図3は、異常検知システム1の動作の一例の詳細を示すブロック図である。図4は、異常検知システム1の動作の一例を示すフローチャートである。図5は、異常検知システム1によって特定される異常対応ファンクションブロックの一例を示す図である。図6は、異常検知システム1によって特定される異常対応ファンクションブロックの入力および出力の各変数の値を示すグラフである。
まず、図3に示すように、指定受付部160は、ユーザによる機械要素の種類の指定を受け付ける(ステップS10)。具体的には、ユーザは、設定ツール装置10に設けられた入力デバイス(図示せず)を操作することにより、設定ツール装置10に設けられた表示画面(図示せず、以下、表示画面と称する)に表示された複数の機械要素の種類の中から少なくとも1つの機械要素の種類を指定する。指定受付部160は、設定ツール装置10の設定ツールプログラムの実行による設定ツール装置10の内部処理として、機械要素の種類の指定を受け付ける。
指定受付部160は、ユーザによる機械要素の種類の指定を受け付けると、ユーザによって指定された機械要素の種類に対応する、異常定義情報、異常対応ファンクションブロック、および異常判定基準情報を特定する(ステップS20)。
具体的には、指定受付部160は、記録部120に格納されている複数の異常定義情報から、ユーザによって指定された機械要素の種類を含んでいる異常定義情報を特定する。指定受付部160は、特定した異常定義情報を制御プログラム編集部110に供給する。
また、指定受付部160は、記録部120に格納されている複数の異常対応ファンクションブロックのテンプレートから、ユーザによって指定された機械要素の種類を属性情報として含んでいる異常対応ファンクションブロックのテンプレートを特定する。指定受付部160は、特定した異常対応ファンクションブロックのテンプレートを制御プログラム編集部110に供給する。
さらに、指定受付部160は、記録部120に格納されている複数の異常判定基準情報から、ユーザによって指定された機械要素の種類を属性情報として含んでいる異常判定基準情報を特定する。指定受付部160は、特定した異常判定基準情報を設定情報出力部170に供給する。設定情報出力部170は、指定受付部160から供給された異常判定基準情報を設定ツール通信部140およびコントローラ通信部260を介して設定情報入力部270に供給する。設定情報入力部270は、設定情報出力部170から出力された異常判定基準情報を入力し、入力した異常判定基準情報を異常監視部240に供給する。
ユーザによる機械要素の種類の指定方法としては、例えば、以下に説明する2つの方法がある。1つ目の方法は、ユーザが機械要素の種類を直接指定する方法である。例えば、指定受付部160が、選択可能な複数の機械要素の種類の名称を表示画面に表示させ、ユーザに、表示画面に表示された複数の機械要素の種類から少なくとも1つを選択させる。2つ目の方法は、ユーザが機械要素の種類に対応して用意された異常対応ファンクションブロックのいずれかを制御プログラム作成に利用する異常対応ファンクションブロックとして指定することにより、機械要素の種類を間接的に指定する方法である。
また、ユーザによるイベントの種類の指定方法としては、例えば、以下に説明する2つの方法がある。1つ目の方法は、指定受付部160が、ユーザによって指定された機械要素の種類に対応するイベントの種類を指定する。このとき、特定の機械要素の種類に対応するイベントの種類が1つしか用意されていない場合、指定受付部160はそのイベントの種類を指定する。この場合、イベントの種類の指定を省略してもよい。また、特定の機械要素の種類に対応するイベントの種類が複数用意されている場合、指定受付部160は、特定の機械要素の種類に対応する全てのイベントの種類を指定する。このとき、指定受付部160は、特定の機械要素の種類とイベントの種類との組み合わせに対応する異常定義情報、異常対応ファンクションブロック、および異常判定基準情報をそれぞれ複数指定する。ユーザにより機械要素の種類とイベントの種類との組み合わせに対応する異常対応ファンクションブロックが指定された場合には、機械要素の種類とイベントの種類との組み合わせが指定されたものと扱うことができる。
2つ目の方法は、指定受付部160がユーザにイベントの種類を明示的に指定させる。具体的には、例えば、指定受付部160は、表示画面に、ユーザによって指定された機械要素の種類に対応する複数のイベントの種類を表示させ、ユーザに、表示された複数のイベントの種類の中から少なくとも1つを指定させる。指定受付部160は、表示画面に、機械要素の種類とイベントの種類との組み合わせを表示させ、ユーザに、表示された組み合わせの中から少なくとも1つを指定させることにより、機械要素の種類およびイベントの種類を同時に指定してもよい。
表1および表2は、それぞれ異常定義情報の例である。表1に示す異常定義情報は、機械要素の種類、イベントの種類、説明変数名、フレーム変数名、サブフレーム変数名、および特徴量の種類を含んでいる。
Figure 0007143639000001
Figure 0007143639000002
表1に示す異常定義情報では、機械要素の種類として「1軸アクチュエータ」が設定されており、イベントの種類として「トルク増大」が設定されている。また、表1に示す異常定義情報では、説明変数名、フレーム変数名、およびサブフレーム変数名として、「***.1axis_torque_01」、「***.1axis_torque_02」、および「***.1axis_torque_03」が設定されている。ここで、「***」および「**」は任意の文字列であることを示し、その文字数も任意である。さらに、表1に示す異常定義情報では、特徴量の種類として「平均」が設定されている。
異常対応ファンクションブロックは、指定受付部160に特定された時点では、ユーザから名称を指定されておらず、また、入力および出力の接続先が設定されていないテンプレートの状態である。特定された異常対応ファンクションブロックは、制御プログラム編集部110がユーザによる指示に基づいて制御プログラムを作成する際に、制御プログラムに組み込まれることが可能である。
図5は、制御プログラム編集部110が表示画面に表示させる制御プログラム編集領域に表示される、異常対応ファンクションブロックの図形表示の例である。この例の異常対応ファンクションブロックは、入力端子として、En1、Busy、Vel、Pos、Trqを備え、出力端子としてEn2、Er、ErIDを備えている。ActMは、異常対応ファンクションブロックのテンプレートの名称である。
入力端子のEn1には、この異常対応ファンクションブロックを有効状態、すなわち他の入力端子に入力を受け付け可能な状態にするときにオン入力が与えられる。入力端子のBusyには、フレームの区切りとするタイミングでオフからオンに変化する入力が与えられる。入力がオンからオフに変化するタイミングは任意でよい。入力端子のVelには、1軸アクチュエータの速度の実測値が与えられる。速度の実測値は、制御プログラムによって1軸アクチュエータのモータが備えるエンコーダの出力から求められる。入力端子のPosには、1軸アクチュエータの位置の実測値が与えられる。位置の実測値は、制御プログラムによって1軸アクチュエータのモータが備えるエンコーダの出力から求められる。入力端子のTrqには、1軸アクチュエータのトルクの実測値が与えられる。トルクの実測値は、制御プログラムによって1軸アクチュエータのモータに流れる電流値から求められる。Act_Busy、Act_Vel、Act_Pos、Act_Trqは、各入力端子に与える変数値を格納する変数名の例であり、これらの変数名は制御プログラムの中で用いられる変数の名称であってユーザが任意に決定する。
出力端子En2は、入力端子En1に入力された値をリピートして出力する。出力端子Erは、異常対応ファンクションブロックの実行時にエラーが発生した場合にオン値を出力する。出力端子ErIDは、異常対応ファンクションブロックの実行時にエラーが発生した場合に、そのエラーの内容を特定するコードを出力する。
ステップS20の処理の後、図3に示すように、ユーザによる異常対応ファンクションブロックの名称の入力を受け付け、説明変数名、フレーム変数名、およびサブフレーム変数名を決定する(ステップS30)。具体的には、ユーザがキーボード等により、異常対応ファンクションブロックに名称として「ActM_001」を入力する場合を考える。この名称は、テンプレート名称であるActMを含まない任意の名称でもよい。この場合、制御プログラム編集部110は、図5に示すように、制御プログラムに組み込まれた異常対応ファンクションブロックの名称として「ActM_001」を与える。
また、制御プログラム編集部110は、異常定義情報における説明変数名、フレーム変数名、およびサブフレーム変数名の文字列の中の「***」の部分に異常対応ファンクションブロックの名称である「ActM_001」を代入する。その結果、この制御プログラムに組み込まれた異常対応ファンクションブロックActM_001の説明変数名は、「ActM_001.1axis_torque_01」、フレーム変数名は、「ActM_001.1axis_torque_02」、サブフレーム変数名は、「ActM_001.1axis_torque_03」と決定される。これらの変数名は、異常対応ファンクションブロックの出力値を格納する変数の名称である。これらの変数の値は、コントローラ20の異常監視部240によって読み出されることになるが、ユーザに対しては公開されておらず、制御プログラムにおいて利用することはできないので、図5の出力端子としては表示されない。説明変数、フレーム変数、およびサブフレーム変数の名称については、上記のように制御プログラム編集部110が異常対応ファンクションブロックの名称に基づいて自動付与した名称をユーザが変更できるようにしてもよいし、自動付与なしにユーザが名称を入力することを可能にしてもよい。
表2に示す異常定義情報は、表1に示す異常定義情報と比べて、説明変数名、フレーム変数名、およびサブフレーム変数名の代わりに、変数名共通部を含んでいる。表2に示す異常定義情報では、変数名共通部として「***_1axis_torque_**」が設定されている。制御プログラム編集部110は、変数名共通部に基づいて、説明変数名、フレーム変数名、およびサブフレーム変数名を生成する。具体的には、制御プログラム編集部110は、変数名共通部の冒頭の「***」の部分に異常対応ファンクションブロックの名称である「ActM_001」を代入する。また、制御プログラム編集部110は、変数名共通部の末尾の「**」の部分には、説明変数名については「01」を、フレーム変数名については「02」を、サブフレーム変数名については「03」を代入する。その結果、表1について説明した場合と同じ変数名が生成される。
ステップS30の処理の後、図3に示すように、制御プログラム編集部110は、ユーザの指示に基づいて、制御プログラムのソースプログラムを生成する(ステップS40)。ユーザは、制御プログラム編集部110に指示して、異常対応ファンクションブロックの各入力端子を図5に示すように適切な変数に接続する。
制御プログラム編集部110は、生成した制御プログラムのソースプログラムをコンパイル/ビルド部130に供給する。コンパイル/ビルド部130は、図3に示すように、制御プログラム編集部110から供給された制御プログラムのソースプログラムをコントローラ20において実行可能な実行形式のプログラムに変換する(ステップS50)。
制御プログラムのソースプログラムが実行形式のプログラムに変換されることにより、説明変数、フレーム変数、およびサブフレーム変数のコントローラ20におけるアドレス情報が決定される。
コンパイル/ビルド部130は、実行形式の制御プログラムおよび各変数のアドレス情報を設定情報出力部170に供給する。設定情報出力部170は、実行形式の制御プログラムおよび各変数のアドレス情報を設定ツール通信部140およびコントローラ通信部260を介して設定情報入力部270に供給する。このとき、設定情報出力部170は、指定された機械要素の種類に対応する特徴量指定情報も設定ツール通信部140およびコントローラ通信部260を介して設定情報入力部270に供給する。設定情報入力部270は、実行形式の制御プログラムを制御プログラム格納部220に格納する。設定情報入力部270は、特徴量指定情報および各変数のアドレス情報を異常監視部240に供給する。
制御プログラム実行部210は、制御プログラム格納部220に格納されている制御プログラムを所定の実行周期ごとに実行する(ステップS60)。このとき、制御プログラムに組み込まれた異常対応ファンクションブロックも所定の実行周期ごとに実行される。この結果、異常対応ファンクションブロックの実行によって生成される説明変数値、フレーム変数値、およびサブフレーム変数値は所定の実行周期ごとに更新される。
前述したとおり、説明変数値は、変数名がActM_001.Actm_01である変数に格納される。フレーム変数値は、変数名がActM_001.Actm_02の変数に格納される。サブフレーム変数値は、変数名がActM_001.Actm_03の変数に格納される。
一方、制御プログラム実行部210は、説明変数値、フレーム変数値、およびサブフレーム変数値を時系列データ格納部250にも時刻情報とともに格納する。格納されたデータは、設定ツール装置10における機械学習や事後分析に用いることができる。
制御プログラム実行部210が制御プログラムを実行した結果、異常対応ファンクションブロックの入力および出力の各変数の値は、図6に示すような値になる。図6に示すように、入力変数Act_Busyは、フレームの区切りのタイミングでオフからオンに変化する。1軸アクチュエータの1回の往復期間をフレームとしている。
フレーム変数ActM_001.Actm_02の値は、フレームが1つ進むごとに1だけ増加している。また、この異常対応ファンクションブロックは、入力変数Act_Velの値が-10より小さくなる期間をサブフレームとしているため、サブフレーム変数ActM_001.Actm_03の値は、入力変数Act_Velが-10より小さくなる期間でオンに変化している。
異常監視部240は、制御プログラムの所定の実行周期ごとに、説明変数値、フレーム情報としてのフレーム変数値、およびサブフレーム情報としてのサブフレーム変数値を取得する。具体的には、異常監視部240は、図3に示すように、指定された特徴量の種類に対応する特徴量算出プログラムを実行する。これにより、異常監視部240は、設定ツール装置10から供給された前記アドレス情報を参照して、説明変数値、フレーム変数値、およびサブフレーム変数値を取得する。
異常監視部240は、サブフレームごとに、制御プログラム実行部210から説明変数値を一括して取得してもよい。
また、異常監視部240は、制御プログラム実行部210から供給されたフレーム情報に基づいて特定されるフレームごとに異常判定結果を求める。これにより、例えば1フレーム内に複数のサブフレームが含まれている場合に、1フレーム内の所定回目のサブフレーム内だけで得られた説明変数値に基づいてフレームごとに異常判定結果を求めることが可能となる。
異常監視部240は、図3に示すように、フレームごとに、サブフレーム期間について、制御プログラム実行部210から供給された説明変数値を対象として特徴量を算出する(ステップS70)。具体的には、例えば、異常監視部240は、サブフレーム内における入力変数Act_Trqの値の平均値を特徴量として算出する。現時点が直前の時点と同一のフレーム内および次のフレーム内のうちいずれであるかは、現時点のフレーム変数値が直前の時点のフレーム変数値と同一であるか否かによって判断することができる。
ステップS70の処理の後、図3に示すように、異常監視部240は、特徴量に対して、異常判定基準情報を用いた判定をすることにより、異常判定結果を出力する(ステップS80)。
具体的には、異常監視部240は、特徴量として算出した入力変数Act_Trqの値の平均値を、異常判定基準情報としての閾値と比較する。異常監視部240は、前記平均値が異常判定基準情報としての閾値より大きい場合、異常判定結果として異常発生という結果を出力する。1つのフレーム内にサブフレームが1つしかない場合、フレームを設定しなくても同一の異常判定結果が得られる。この場合、フレームを設定しなくてもよい。
§4 他の適用例
図7は、異常検知システム1の制御対象の機械の変形例を示す模式図である。ここでは、異常検知システム1の制御対象の機械は、ベース410の上に4本の突起420が設けられたワーク40を加工しながら搬送するワーク加工システムであるとする。可動の機械要素は加工機の先端の位置を変えるモータであるとする。この例では、サブフレームだけでなく、フレームが必要な場合について説明することを目的とするので、異常検知の方法の詳細は説明しない。所定の位置に1つのワーク40が到達する時点から所定の位置に次のワーク40が到達する時点までの期間をフレームとする。
ワーク加工システムは、第1の光電センサ(図示せず)によってベース410の通過を認識する。異常検知システム1は、第1の光電センサの出力に基づいてフレームを設定する。また、ワーク加工システムは、第2の光電センサ(図示せず)によって突起420の通過を認識する。ワーク加工システムは、1つのフレーム内で突起420の通過を4回認識する。
ワーク40を加工する加工機(図示せず)の先端がベース410から受ける力の値を説明変数値とする。図7に示すように、説明変数値としての、加工機の先端がベース410から受ける力の値は、1つのフレーム内で第2の光電センサによって最初に認識される突起420の通過の期間内に認識される。よって、1つのフレーム内で第2の光電センサによって最初に認識される突起420の通過の期間をサブフレームとする。異常監視部240は、サブフレーム内の説明変数値から特徴量を算出する。
フレームを設定せずに第2の光電センサによって認識される期間の全てをサブフレームとした場合、特徴量を算出するための説明変数値を適切に抽出することができない。つまり、1つのベース410が通過する期間内の4つのサブフレームのうち最初のサブフレームを除いた3つのサブフレーム内で加工機の先端がベース410から受ける力の値を特徴量算出に用いることは不適切である。この例から分かるように、フレームを設定可能な構成にすることにより制御対象の様々な機械に幅広く対応することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
異常検知システム1の各機能ブロック(特に制御プログラム編集部110、コンパイル/ビルド部130、機械学習部150、制御プログラム実行部210、入出力部230、および異常監視部240)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、異常検知システム1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。また、記録部120に格納される異常対応ファンクションブロックは、異常検知システム1において用いられ、利用先の制御プログラムごとに決定される情報である、自身の識別名称、説明変数の識別名称、およびサブフレームの識別名称が未定義であるテンプレートの状態である。これにより、異常検知システム1は、テンプレートの状態の異常対応ファンクションブロックを個別の制御プログラムの作成に利用することができる。テンプレートの状態の異常対応ファンクションブロックは、コンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体に記録して流通させるのに好適である。特定の機械要素の種類に対応する異常対応ファンクションブロックと、同じ機械要素の種類に対応する異常定義情報とを、同じ記録媒体に記録して流通させてもよい。テンプレートの状態の異常対応ファンクションブロックおよび異常定義情報は、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介してユーザに供給されてもよい。
前記コンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記各機能を実現するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPUを用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 異常検知システム 10 設定ツール装置
20 コントローラ 30 1軸アクチュエータ
40 ワーク 110 制御プログラム編集部
120 記録部 130 コンパイル/ビルド部
140 通信部 150 機械学習部
210 制御プログラム実行部 220 制御プログラム格納部
230 入出力部 240 異常監視部
250 時系列データ格納部 260 コントローラ通信部
310 ねじ軸 320 サーボモータアンプ
410 ベース 420 突起

Claims (6)

  1. 可動の機械要素を含み所定の動作を繰り返す機械の異常を検知するための、設定ツール装置およびコントローラを備える異常検知システムであって、
    前記設定ツール装置は、
    指定可能な前記機械要素の種類と、前記機械要素の種類に応じて予め用意された異常事象の種類と、にそれぞれ対応する、
    (1)異常検知に用いる特徴量の種類を指定する特徴量指定情報を含む異常定義情報、
    (2)前記特徴量を求めるための説明変数値と、前記機械の繰り返し動作の単位期間であるフレーム内の期間であるサブフレームの期間を特定するために用いるサブフレーム情報とを、入力変数値に基づいて求める異常対応ファンクションブロック、および
    (3)異常判定基準情報
    を利用可能にする手段と、
    前記機械要素の種類および前記異常事象の種類についてのユーザによる指定を受け付ける指定受付部と、
    指定された前記機械要素の種類および前記異常事象の種類に対応する前記異常対応ファンクションブロックを自身の一部として含み、当該異常対応ファンクションブロックに前記入力変数値を与える制御プログラムを生成するためのユーザによる指示を受け付け、当該指示に基づいて前記制御プログラムを生成する制御プログラム編集部と、
    前記制御プログラム、指定された前記機械要素の種類と前記異常事象の種類とに対応する前記特徴量指定情報、および指定された前記機械要素の種類と前記異常事象の種類とに対応する前記異常判定基準情報を出力する設定情報出力部とを備え、
    前記コントローラは、
    前記設定情報出力部から出力された情報を入力する設定情報入力部と、
    前記制御プログラムを所定の実行周期ごとに実行し、前記制御プログラムの実行に伴う前記異常対応ファンクションブロックの実行によって前記説明変数値および前記サブフレーム情報を生成する制御プログラム実行部と、
    前記特徴量指定情報によって指定される特徴量を算出するための特徴量算出プログラムを実行することにより、前記サブフレーム情報に基づいて特定される前記サブフレームの期間内の前記説明変数値に基づいて前記特徴量を算出し、前記特徴量に対して前記異常判定基準情報を用いた判定をすることにより、前記機械要素についての異常判定結果を求める異常監視部とを備える、異常検知システム。
  2. 前記異常対応ファンクションブロックは、前記フレームの期間を特定するために用いるフレーム情報を求めるための値をさらに入力し、前記フレーム情報を求める処理を含み、
    前記制御プログラム実行部は、前記フレーム情報をさらに生成し、
    前記異常監視部は、前記フレーム情報に基づいて特定される前記フレームごとに前記異常判定結果を求める、請求項1に記載の異常検知システム。
  3. 前記利用可能にする手段は、前記異常定義情報をファイル形式で格納し、前記異常対応ファンクションブロックを、利用先の前記制御プログラムごとに決定される情報である、自身の識別名称、前記説明変数の識別情報、および前記サブフレームの識別情報が未定義であるテンプレートの状態で格納し、さらにファイル形式の前記異常定義情報およびテンプレートの状態の前記異常対応ファンクションブロックの追加格納が可能である記録部である、請求項1または2に記載の異常検知システム。
  4. 前記設定ツール装置は、前記コントローラによって求められた前記特徴量と、その特徴量が得られたときの前記機械要素の状態が異常か否かの情報または異常の程度の情報とを収集し、収集した情報を用いた機械学習によって前記異常判定基準情報を生成する機械学習部をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の異常検知システム。
  5. 可動の機械要素を含み所定の動作を繰り返す機械の異常を検知するための、設定ツール装置およびコントローラを備える異常検知システムに用いられる前記設定ツール装置であって、
    指定可能な前記機械要素の種類と、前記機械要素の種類に応じて予め用意された異常事象の種類と、にそれぞれ対応する、
    (1)異常検知に用いる特徴量の種類を指定する特徴量指定情報を含む異常定義情報、
    (2)前記特徴量を求めるための説明変数値と、前記機械の繰り返し動作の単位期間であるフレーム内の期間であるサブフレームの期間を特定するために用いるサブフレーム情報とを、入力変数値に基づいて求める異常対応ファンクションブロック、および
    (3)異常判定基準情報
    を利用可能にする手段と、
    前記機械要素の種類および前記異常事象の種類についてのユーザによる指定を受け付ける指定受付部と、
    指定された前記機械要素の種類および前記異常事象の種類に対応する前記異常対応ファンクションブロックを自身の一部として含み、当該異常対応ファンクションブロックに前記入力変数値を与える制御プログラムを生成するためのユーザによる指示を受け付け、当該指示に基づいて前記制御プログラムを生成する制御プログラム編集部と、
    前記制御プログラム、指定された前記機械要素の種類と前記異常事象の種類とに対応する前記特徴量指定情報、および指定された前記機械要素の種類と前記異常事象の種類とに対応する前記異常判定基準情報を出力する設定情報出力部とを備える、設定ツール装置。
  6. 請求項1~4のいずれか一項に記載の異常検知システムにおいて用いられる前記異常対応ファンクションブロックであって、利用先の前記制御プログラムごとに決定される情報である、自身の識別名称、前記説明変数の識別名称、および前記サブフレームの識別名称が未定義であるテンプレートの状態である、前記異常対応ファンクションブロック。
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