JP7141910B2 - Oled駆動装置およびoled駆動方法ならびにoled駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、OLED照明装置を駆動するOLED駆動装置およびOLED駆動方法ならびに前記OLED駆動装置を備えるOLED駆動システムに関する。
OLED(Organic Light Emitting Diode)は、有機EL(Organic ElectroLuminescence)とも呼ばれ、比較的、薄くて軽く、小消費電力でもあることから、近年、例えば、表示装置や照明装置等への応用が研究、開発されている。このOLEDを利用したOLED照明装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、パルス幅変調(PWM、Pulse Width Modulation)で駆動される場合がある。
特開2015-2233号公報
ところで、このPWMでOLED照明装置を駆動する場合、前記特許文献1の[0006]段落に記載されているように、通常、定格電流値以下で利用されるため、OLED照明装置における輝度低下等の劣化は、メーカーの想定する範囲である。しかしながら、前記定格電流値を超えたパルス状の電流でOLED照明装置を駆動しようとすると、OLED照明装置における前記劣化は、メーカーの想定範囲より速く進んでしまう。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、劣化の進行をより遅らせることができるOLED駆動装置およびOLED駆動方法ならびにOLED駆動システムを提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかるOLED駆動装置は、OLED照明装置を駆動する装置であって、前記OLED照明装置に電力を供給する電力出力部と、前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する制御部とを備え、前記電力の電流値は、前記OLED照明装置の定格電流値を超えた値であり、前記制御部は、前記OLED照明装置に閃光状の照明光を放射させるように、前記電力出力部を制御する。
このようなOLED駆動装置は、OLED照明装置の定格電流値を超えた電流値で前記OLED照明装置を駆動する場合でも、前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するので、OLED照明装置における劣化の進行をより遅らせることができる。
他の一態様では、上述のOLED照明装置において、前記OLED照明装置の定格電流値をIrとし、前記電力の電流値をItとし、前記パルス状の電流のデューティー比をDtとし、前記OLED照明装置に応じて規定されるパラメータをkとする場合に、前記パルス幅は、式;Dt=1/(It/Ir)を満たすデューティー比Dtに基づく値である。
このようなOLED駆動装置は、式;Dt=1/(It/Ir)を満たすデューティー比Dtに基づいてパルス幅を設定できる。
他の一態様では、これら上述のOLED照明装置において、前記制御部は、さらに、前記OLED照明装置の定格電流値以下の電流値を持つPWMの電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する。
このようなOLED駆動装置は、PWMでOLED照明装置を駆動できる。
本発明の他の一態様にかかるOLED駆動方法は、電力出力部から電力を供給することによってOLED照明装置を駆動する方法であって、前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する工程を備え、前記電力の電流値は、前記OLED照明装置の定格電流値を超えた値であり、前記工程は、前記OLED照明装置に閃光状の照明光を放射させるように、前記電力出力部を制御する。
このようなOLED駆動方法は、OLED照明装置の定格電流値を超えた電流値で前記OLED照明装置を駆動する場合でも、前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するので、OLED照明装置における劣化の進行をより遅らせることができる。
本発明の他の一態様にかかるOLED駆動システムは、被写体を撮像する撮像部と、前記被写体を照明するOLED照明装置と、前記OLED照明装置を駆動するOLED駆動装置とを備え、前記OLED駆動装置は、これら上述のいずれかのOLED駆動装置であって、前記制御部は、さらに、前記撮像部が撮像を開始するタイミングで最初のパルス状の電流を出力するように、前記電力出力部を制御する。本発明の他の一態様にかかるOLED駆動システムは、被写体を撮像する撮像部と、前記被写体を照明するOLED照明装置と、前記OLED照明装置を駆動するOLED駆動装置とを備え、前記OLED駆動装置は、前記OLED照明装置に電力を供給する電力出力部と、前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する制御部とを備え、前記電力の電流値は、前記OLED照明装置の定格電流値を超えた値であり、前記制御部は、さらに、前記撮像部が撮像を開始するタイミングで最初のパルス状の電流を出力するように、前記電力出力部を制御する。
このようなOLED駆動システムは、これら上述のいずれかのOLED駆動装置を備えるので、OLED照明装置における劣化の進行をより遅らせることができる。
本発明にかかるOLED駆動装置およびOLED駆動方法ならびにOLED駆動システムは、OLED照明装置における劣化の進行をより遅らせることができる。
第1実施形態におけるOLED駆動システム、OLED照明装置およびOLED駆動装置の各構成を示すブロック図である。 前記OLED照明装置の駆動モードを説明するための図である。 前記OLED駆動システム、前記OLED照明装置および前記制御装置の第1変形形態を説明するための図である。 前記OLED駆動システム、前記OLED照明装置および前記制御装置の第2変形形態を説明するための図である。 前記第1および第2変形形態におけるOLED情報記憶部に記憶されるOLED情報テーブルの構成を示す図である。 第2実施形態におけるOLED駆動システムの構成を示す図である。 前記第2実施形態のOLED駆動システムにおける撮像のタイミングおよび照明のタイミングを説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるOLED駆動システム、OLED照明装置およびOLED駆動装置の各構成を示すブロック図である。図2は、前記OLED照明装置の駆動モードを説明するための図である。図2Aは、連続通電駆動モードの電流波形を示し、図2Bは、ノーマルパルス通電駆動モードの電流波形を示し、図2Cは、オーバドライブパルス通電駆動モードの電流波形を示す。図2Aないし図2Cの各図における各横軸は、時間(経過時間)を表し、それら各縦軸は、電流(電流強度)を表す。
第1実施形態におけるOLED駆動システムSaは、例えば、図1に示すように、OLED照明装置LPaと、OLED照明装置LPaとケーブルCBaで接続されたOLED駆動装置CTaとを備え、OLED照明装置LPaをOLED駆動装置CTaによって駆動するシステムである。OLED駆動装置CTaは、本実施形態ではOLED照明装置LPaに対し、給電するだけでなく、所定のデータを取得するので、ケーブルCBaは、給電のための電力線とデータ読み込みのための通信線とを備える。
OLED照明装置LPaは、OLEDを利用して照明光を放射する装置であり、例えば、図1に示すように、OLEDパネル11と、メモリ出力インターフェース部(メモリ出力IF部)12と、OLED情報記憶部13とを備え、これらOLEDパネル11、メモリ出力IF部12およびOLED情報記憶部13は、OLEDパネル11における照明光の放射面を外部に臨むように、不図示の所定の筐体(第1筐体、第1ハウジング)に収容される。
OLEDパネル11は、ケーブルCBaの前記電力線に接続され、OLED(Organic Light Emitting Diode)を備え、ケーブルCBaの前記電力線で給電されると面(2次元)で光を前記照明光として放射する装置である。OLEDパネル11は、平面視にて、例えば多角形形状や円形形状等の任意の形状であって良いが、本実施形態では、図1に示すように、平面視にて矩形形状である。OLEDパネル11は、用途に応じて単色であって良く、あるいは、白色であって良い。OLEDパネル11は、1対の第1および第2電極間に有機発光層を備え、前記第1および第2電極に電力が供給されると、前記有機発光層における電子と正孔との再結合により発光する。より具体的には、一例では、OLEDパネル11は、例えば樹脂製やガラス製の板状(層状)の光学基板と、前記光学基板上に層状(膜状)で形成された前記第1電極としての透明電極と、前記透明電極上に層状(膜状)で形成された有機発光層と、前記有機発光層上に層状(膜状)で形成された前記第2電極として金属電極と、外部から前記透明電極および前記金属電極それぞれと通電可能に、これら前記透明電極、前記有機発光層および前記金属電極を前記光学基板と協働して封止する封止層とを備える。なお、光量を増加させるために、前記有機発光層が多層化されても良い。
メモリ出力IF部12は、ケーブルCBaの前記通信線に接続され、OLED情報記憶部13に記憶されているOLED情報を読み出し、OLED駆動装置CTaへ前記OLED情報(前記OLED情報を収容した通信信号)を送信する回路である。メモリ出力IF部12は、例えば、メモリリーダー回路、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路およびその周辺回路を備えて構成される。
OLED情報記憶部13は、メモリ出力IF部12に接続され、OLED情報を記憶する回路である。OLED情報記憶部13は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やROM(Read Only Memory)等の不揮発性の記憶素子およびその周辺回路を備えて構成される。前記OLED情報は、OLED照明装置LPaに関する所定の情報であり、本実施形態では、後述の定格電流値Irおよびオーバードライブ最大許容電流値(OD最大許容電流値)Ilを少なくとも含む。
OLED駆動装置CTaは、ケーブルCBaを介したOLED照明装置LPaへの給電を制御することによって前記照明光の点消灯や光量等を制御してOLED照明装置LPaを駆動する装置であり、例えば、図1に示すように、電力出力部21と、メモリ入力インターフェース部(メモリ入力IF部)22と、制御処理部23aと、入力部24aと、出力部25と、記憶部26aと、インターフェース部(IF部)27とを備える。
電力出力部21は、ケーブルCBaの前記電力線および制御処理部23aそれぞれに接続され、制御処理部23aの制御に従って、OLED照明装置LPaが所定の目標輝度で駆動するように電流値を可変して電力を出力するドライバ回路である。電力出力部21は、例えば、制御処理部23aから目標輝度が入力され、この目標輝度に対応する電流値でケーブルCBaを介してOLED照明装置LPaのOLEDパネル11に給電する。あるいは、例えば、電力出力部21は、制御処理部23aから目標輝度に対応する目標電流値が入力され、この目標電流値でケーブルCBaを介してOLED照明装置LPaのOLEDパネル11に給電する。
メモリ入力IF部22は、ケーブルCBaの前記通信線および制御処理部23aそれぞれに接続され、制御処理部23aの制御に従って、OLED照明装置LPaからOLED情報(OLED情報を収容する通信信号)を受信する回路である。メモリ入力IF部22は、例えば、USB規格を用いたインターフェース回路およびその周辺回路を備えて構成される。
入力部24aは、制御処理部23aに接続され、制御処理部23aの制御に従って、例えば、駆動モード、目標輝度および駆動開始の指示等の、OLED照明装置LPaを駆動する上で必要な各種データをOLED駆動装置CTaに入力する装置であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。
出力部25は、制御処理部23aに接続され、制御処理部23aの制御に従って、前記入力部24aから入力された前記各種データ等を表示する装置である。出力部25は、例えば、7セグメントや16セグメント等の複数のLEDおよびその周辺回路を備えて構成される。あるいは、例えば、出力部25は、液晶ディスプレイおよび有機ELディスプレイ等の表示装置を備えて構成される。
IF部27は、制御処理部23aに接続され、制御処理部23aの制御に従って、例えば、外部の機器との間でデータを入出力する回路であり、例えば、シリアル通信方式であるRS-232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。また、IF部27は、例えば、データ通信カードや、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路等の、外部の機器と通信信号を送受信する通信インターフェース回路であっても良い。なお、メモリ入力IF部22とIF部27とは、兼用されて良い。
記憶部26aは、制御処理部23aに接続され、制御処理部23aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、当該OLED駆動装置CTaの各部21、22、24a、25、26aを当該各部の機能に応じて制御し、OLED照明装置LPaを駆動する制御プログラムや、OLED照明装置LPaからOLED情報を取得して記憶部26aに記憶するOLED情報処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、OLED照明装置LPaから取得されたOLED情報等の、前記所定のプログラムの実行に必要な各データが含まれる。このような記憶部26aは、例えば不揮発性の記憶素子であるROMや書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM等を備える。そして、記憶部26aは、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部23aのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
制御処理部23aは、OLED駆動装置CTaの各部21、22、24a、25、26aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、電力出力部21を制御してOLED照明装置LPaを駆動するための回路である。制御処理部23aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部23aは、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部231およびOLED情報処理部232aを機能的に備える。
OLED情報処理部232aは、メモリ入力IF部22を介してOLED照明装置LPaから、そのOLED情報記憶部13に記憶されているOLED情報を受信し、この受信したOLED情報を記憶部26aに記憶するものである。
制御部231は、OLED駆動装置CTaの各部21、22、24a、25、26aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、OLED駆動装置CTaの全体制御を司るものである。そして、本実施形態では、制御部231は、OLED照明装置LPaに所定の駆動モードに応じた電力を供給するように、電力出力部21を制御するものである。本実施形態では、前記駆動モードは、連続通電駆動モード(CW通電駆動モード)、ノーマルパルス通電駆動モード(NP通電駆動モード)およびオーバドライブパルス通電駆動モード(OD通電駆動モード)を含む。
前記CW通電駆動モードは、図2Aに示すように、定格電流値Ir以下の電流値IでOLED照明装置LPaに電流を連続的に通電することによって前記OLED照明装置LPaを駆動するモードである。前記定格電流値Irは、OLEDパネル11を製造したメーカーが保証する、OLEDパネル11を安定的(規定の性能以上で)に使用できる電流値である。このCW通電駆動モードでは、制御部231は、入力部24aで受け付けた、あるいは、予め設定された目標輝度に対応する電流値でOLED照明装置LPaに電流を連続的に通電して電力を供給するように、電力出力部21を制御する。
前記NP通電駆動モードは、図2Bに示すように、例えば調光や閃光のように点灯するために、定格電流値Ir以下の電流値IでOLED照明装置LPaにパルス状の電流(パルス電流)を通電することによって前記OLED照明装置LPaを駆動するモードである。このNP通電駆動モードでは、例えば調光のために、制御部231は、OLED照明装置LPaの定格電流値Ir以下の電流値Iを持つPWMの電流で前記OLED照明装置LPaに電力を供給するように、電力出力部21を制御する。前記PWMの電流における電流値I、周期およびデューティー比は、その電流値Iが定格電流値Ir以下であるという制約条件の下に、入力部24aで受け付けた、あるいは、予め設定された目標輝度に応じて適宜に設定される。このNP通電駆動モードにおいて、また例えば閃光のように点灯するために、制御部231は、入力部24aで受け付けた、あるいは、予め設定された目標輝度に対応する定格電流値Ir以下の電流値IでOLED照明装置LPaにパルス状の電流(パルス電流)を通電して電力を供給するように、電力出力部21を制御する。前記パルス電流における周期およびデューティー比は、閃光で点灯するように予め適宜に設定される。
ここで、前記調光であるか前記閃光であるかの別は、OLED照明装置LPaから放射される照明光を見る観察側(例えばユーザやカメラや受光装置等)に応じて決定される。すなわち、観察側が1回の点消灯を区別できない場合には、調光であり、一方、観察側が1回の点消灯を区別できる場合には、閃光である。
なお、OLED照明装置LPaは、NP通電駆動モードにおけるPWMで調光されて良いが、電流値を調整することによって、CW通電駆動モードで調光されても良い。
前記OD通電駆動モードは、図2Cに示すように、例えば閃光のように点灯するために、定格電流値Irを超えOD最大許容電流値Il以下の電流値でOLED照明装置LPaにパルス状の電流(パルス電流)を通電することによって前記OLED照明装置LPaを駆動するモードである。前記OD最大許容電流値Ilは、定格電流値Irを超えた電流値のパルス電流を通電した場合にOLEDパネル11を破損しない範囲で予め適宜に設定される。この際に、制御部231は、入力部24aで受け付けた、あるいは、予め設定された前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス電流でOLED照明装置LPaに電力を供給するように、電力出力部21を制御する。すなわち、制御部231は、前記パルス電流のパルス幅を前記電力の電流値に応じて設定する。より詳しくは、本実施形態では、OLED照明装置LPaの定格電流値をIrとし、前記電力の電流値をItとし、前記パルス電流のデューティー比をDtとし、OLED照明装置LPaに応じて規定されるパラメータをkとする場合に、前記パルス幅は、次式1を満たすデューティー比Dtに基づく値である。
式1;Dt=1/(It/Ir)
例えば、前記電力の電流値Itが定格電流値Irの2倍であってパラメータkを1.5とする場合では、Dt=1/21.5=1/(2√2)≒35%となる。また例えば、前記電力の電流値Itが定格電流値Irの5倍であってパラメータkを1.5とする場合では、Dt=1/51.5=1/(5√5)≒22%となる。一例では、前記パルス電流における周期PEは、パルス幅Tponが100ミリ秒(mS)以下となるように、予め適宜に設定される(閃光状の点灯間隔をTpoffとすると、PE=Tpon+Tpoff、但し、0<Tpon≦100(mS))。なお、OD通電駆動モード中に、点灯間隔Tpoffの変更により周期PEが変更されても良い。
このようなOLED駆動装置CTaは、電力出力部21、メモリ入力IF部22、制御処理部23a、入力部24a、出力部25および記憶部26aは、不図示の所定の筐体(第2筐体、第2ハウジング)に収容され、一体に構成されて良い。あるいは、OLED駆動装置CTaは、図1に一点鎖線で示すように、電力出力部21を備える第1装置(駆動装置)DVと、メモリ入力IF部22、制御処理部23a、入力部24a、出力部25および記憶部26aを備える第2装置(駆動本体装置)BDaとを備え、別体に構成されて良い。この場合では、前記駆動本体装置BDaは、タブレット型、ノート型およびデスクトップ型等のコンピュータで構成可能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。このようなOLED駆動システムSaでは、OLED照明装置LPaおよびOLED駆動装置CTaは、それらの電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。OLED駆動装置CTaでは、その制御処理プログラムの実行によって、制御処理部23aには、制御部231およびOLED情報処理部232aが機能的に構成される。そして、OLED照明装置LPaは、例えばその稼働の際にケーブルCBaの接続を確認すると、あるいは例えばOLED駆動装置CTaから指示を受けると、メモリ出力IF部12によって、OLED情報記憶部13に記憶されているOLED情報を読み出し、OLED駆動装置CTaへ前記OLED情報を送信する。このOLED情報をメモリ入力IF部22を介してOLED照明装置LPaから受信すると、OLED駆動装置CTaは、制御処理部23aのOLED情報処理部232aによって、この受信したOLED情報を記憶部26aに記憶する。
第1に、前記駆動モードとしてCW通電駆動モードを入力部24aで受け付けると、OLED駆動装置CTaは、制御部231によって、所定の目標輝度に対応する電流値Itで、図2Aに示すように、電力出力部21から連続的に電力を、ケーブルCBaを介してOLED照明装置LPaに供給し、これによってOLEDパネル11を点灯し、常時、照明光を放射させる。例えば点灯時間のタイムアップや点灯終了を入力部24aで受け付ける等によって点灯終了となると、OLED駆動装置CTaは、電力出力部21の給電を停止し、これによってOLEDパネル11を消灯し、照明光の放射を終了する。
第2に、前記駆動モードとして例えば調光のNP通電駆動モードを入力部24aで受け付けると、OLED駆動装置CTaは、制御部231によって、図2Bに示すように、OLED照明装置LPaの定格電流値Ir以下の電流値It、周期およびデューティー比Dtを持つPWMの電流による電力を、ケーブルCBaを介してOLED照明装置LPaに供給し、これによってOLEDパネル11を点灯し、PWMで調光された照明光を放射させる。前記点灯終了となると、OLED駆動装置CTaは、電力出力部21の給電を停止し、これによってOLEDパネル11を消灯し、照明光の放射を終了する。
第3に、前記駆動モードとして例えばOD通電駆動モードを入力部24aで受け付けると、OLED駆動装置CTaは、制御部231によって、図2Cに示すように、OLED照明装置LPaの定格電流値Irを超えた電流値It、周期およびデューティー比Dtを持つパルス電流による電力を、ケーブルCBaを介してOLED照明装置LPaに供給し、これによってOLEDパネル11を点灯し、閃光状の照明光を放射させる。例えば、前記電流値Itは、記憶部26aに記憶されたOD最大許容電流値Ilに設定され、前記デューティー比Dtは、このOD最大許容電流値Ilおよび記憶部26aに記憶された定格電流値Irに基づく上記式1に従って設定され、前記周期は、記憶部26aに記憶されたOD最大許容電流値Ilに応じて予め適宜に設定される。前記点灯終了となると、OLED駆動装置CTaは、電力出力部21の給電を停止し、これによってOLEDパネル11を消灯し、照明光の放射を終了する。
以上説明したように、実施形態におけるOLED駆動システムSa、OLED駆動装置CTaおよびこれに実装されたOLED駆動方法は、OLED照明装置LPaの定格電流値Irを超えた電流値Itで前記OLED照明装置LPaを駆動する場合でも、前記電力の電流値Itに応じて設定されるパルス幅を持つパルス電流で前記OLED照明装置LPaに電力を供給するので、OLED照明装置LPaにおける劣化の進行をより遅らせることができる。
上記OLED駆動システムSa、OLED駆動装置CTaおよびOLED駆動方法は、OD通電駆動モードの場合に、上記式1を満たすデューティー比Dtに基づいてパルス幅を設定できる。
上記OLED駆動システムSa、OLED駆動装置CTaおよびOLED駆動方法は、NP通電駆動モードの場合に、PWMでOLED照明装置LPaを駆動できる。
なお、上述の実施形態では、OLED照明装置LPaがOLED情報記憶部13を備えたが、OLED駆動装置CTaがOLED情報記憶部を備えても良い。
図3は、前記OLED駆動システム、前記OLED照明装置および前記制御装置の第1変形形態を説明するための図である。図4は、前記OLED駆動システム、前記OLED照明装置および前記制御装置の第2変形形態を説明するための図である。図5は、前記第1および第2変形形態におけるOLED情報記憶部に記憶されるOLED情報テーブルの構成を示す図である。
例えば、第1変形形態におけるOLED駆動システムSbは、図3に示すように、OLED照明装置LPbと、OLED照明装置LPbと上述と同様のケーブルCBaで接続されたOLED駆動装置CTbとを備える。
OLED照明装置LPbは、OLEDを利用して照明光を放射する装置であり、例えば、図3に示すように、OLEDパネル11と、メモリ出力IF部12と、ID情報記憶部15とを備え、これらは、OLEDパネル11における照明光の放射面を外部に臨むように不図示の所定の筐体(第1筐体、第1ハウジング)に収容される。この第1変形形態のOLED照明装置LPbにおけるOLEDパネル11およびメモリ出力IF部12は、それぞれ、メモリ出力IF部12がOLED情報に代え後述のID情報をID情報記憶部15から読み込んで送信する点を除き、上述のOLED照明装置LPaにおけるOLEDパネル11およびメモリ出力IF部12と同様であるので、その説明を省略する。
ID情報記憶部15は、メモリ出力IF部14に接続され、当該OLED照明装置LPbを特定し識別するための識別子であるID情報を記憶する回路である。ID情報記憶部15は、例えば、ROMやEEPROM等の不揮発性の記憶素子およびその周辺回路を備えて構成される。あるいは、例えば、ID情報記憶部15は、複数のスイッチを備えるディップスイッチを備えて構成され、各スイッチのオン、オフをデジタル信号の0、1に対応させても良い。
OLED駆動装置CTbは、ケーブルCBaを介したOLED照明装置LPbへの給電を制御することによって前記照明光の点消灯や光量等を制御してOLED照明装置LPbを駆動する装置であり、例えば、図3に示すように、電力出力部21と、メモリ入力IF部22と、制御処理部23bと、入力部24aと、出力部25と、記憶部26bと、IF部27とを備える。これら第1変形形態のOLED駆動装置CTbにおける電力出力部21、メモリ入力IF部22、入力部24a、出力部25およびIF部27は、それぞれ、メモリ入力IF部22がOLED情報に代えID情報を受信して記憶部26bに記憶する点を除き、上述のOLED駆動装置CTaにおける電力出力部21、メモリ入力IF部22、入力部24a、出力部25およびIF部27と同様であるので、その説明を省略する。
記憶部26bは、OLED情報記憶部を機能的に備える点を除き、上述のOLED駆動装置CTaの記憶部26aと同様である。
OLED情報記憶部261は、前記OLED情報を記憶するものである。上述の記憶部26aは、OLED照明装置LPaから、前記OLED情報を受信してOLED情報を記憶したが、この記憶部26bは、前記OLED情報を、OLED照明装置LPbを駆動する前に予め記憶する。そして、この第1変形形態では、互いに異なる複数のOLED照明装置LPbを接続可能とするために、複数のOLED情報それぞれを、互いに異なる複数のOLED照明装置LPbそれぞれに対応付けて(すなわち、互いに異なる複数のID情報それぞれに対応付けて)、OLED情報記憶部261は、記憶する。
この互いに異なる複数のOLED照明装置LPbそれぞれに対応付けられた複数のOLED情報は、本実施形態では、テーブル形式でOLED情報記憶部261に記憶される。このOLED情報を登録するOLED情報テーブルITは、例えば、図5に示すように、ID情報を登録するID情報フィールド2611と、ID情報フィールド2611に登録されたID情報を持つOLED照明装置LPbの定格電流値Irを登録する定格電流フィールド2612と、ID情報フィールド2611に登録されたID情報を持つOLED照明装置LPbのOD最大許容電流値Ilを登録するOD最大許容電流フィールド2613とを備え、ID情報ごとにレコードを持つ。
制御処理部23bは、OLED駆動装置CTbの各部21、22、24a、25、26bを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、電力出力部21を制御してOLED照明装置LPbを駆動するための回路である。制御処理部23bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部23bは、その制御処理プログラムが実行されることによって、制御部231およびOLED情報処理部232bを機能的に備える。
OLED情報処理部232bは、メモリ入力IF部22を介してOLED照明装置LPaから、そのID情報記憶部15に記憶されているID情報を受信し、この受信したID情報を記憶部26bに記憶する。そして、OLED情報処理部232bは、OLED情報記憶部261に記憶されているOLED情報テーブルITから、前記受信したID情報をID情報フィールド2611に登録するレコードを選定(検索)し、この選定したレコードにおける定格電流フィールド2612およびOD最大許容電流フィールド2613それぞれに登録されている定格電流値IrおよびOD最大許容電流値Ilを、OLED照明装置LPbを制御する際に用いる定格電流値IrおよびOD最大許容電流値Ilとして制御部231へ通知する。
制御部231は、上述のようにOLED情報処理部232bから通知された定格電流値IrおよびOD最大許容電流値Ilを必要に応じて適宜に用いる点を除き、上述のOLED駆動装置CTaの制御部231と同様であるので、その説明を省略する。
例えば、CW通電駆動モードやNP通電駆動モードでは、制御部231は、上述のようにOLED情報処理部232bから通知された定格電流値Irを用いて上述と同様に動作する。また例えば、OD通電駆動モードでは、制御部231は、上述のようにOLED情報処理部232bから通知された定格電流値IrおよびOD最大許容電流値Ilを用いて上述と同様に動作する。図5に示す例において、例えばOLED照明装置LPbからID情報としてID2が受信されると、定格電流値IrおよびOD最大許容電流値IlそれぞれとしてIR2およびIL2が用いられる。
このような第1変形形態のOLED駆動装置CTbは、電力出力部21、メモリ入力IF部22、制御処理部23b、入力部24a、出力部25および記憶部26bは、不図示の所定の筐体(第2筐体、第2ハウジング)に収容され、一体に構成されて良い。あるいは、OLED駆動装置CTbは、図3に一点鎖線で示すように、電力出力部21を備える第1装置(駆動装置)DVと、メモリ入力IF部22、制御処理部23b、入力部24a、出力部25および記憶部26bを備える第2装置(駆動本体装置)BDbとを備え、別体に構成されて良い。
また例えば、第2変形形態におけるOLED駆動システムScは、図4に示すように、OLED照明装置LPcとケーブルCBcで接続されたOLED駆動装置CTcを備える。この第2変形形態では、OLED駆動装置CTcは、OLED照明装置LPcに対し、給電するだけなので、ケーブルCBbは、給電のための電力線を備える。
OLED照明装置LPcは、OLEDを利用して照明光を放射する装置であり、例えば、図4に示すように、OLEDパネル11を備え、これらは、OLEDパネル11における照明光の放射面を外部に臨むように不図示の所定の筐体(第1筐体、第1ハウジング)に収容される。この第2変形形態のOLED照明装置LPcにおけるOLEDパネル11は、上述のOLED照明装置LPaにおけるOLEDパネル11と同様であるので、その説明を省略する。すなわち、OLED照明装置LPcは、汎用品で良い。
OLED駆動装置CTcは、ケーブルCBcを介したOLED照明装置LPcへの給電を制御することによって前記照明光の点消灯や光量等を制御する装置であり、例えば、図4に示すように、電力出力部21と、制御処理部23cと、入力部24cと、出力部25と、記憶部26bと、IF部27とを備える。これら第2変形形態の制御装置CTcにおける電力出力部21、入力部24c、出力部25およびIF部27は、それぞれ、入力部24cがさらにID情報を受け付ける点を除き、上述のOLED駆動装置CTaにおける電力出力部21、入力部24a、出力部25およびIF部27と同様であるので、その説明を省略する。この第2変形形態のOLED駆動装置CTcにおける記憶部26bは、第1変形形態のOLED駆動装置CTbにおける記憶部26bと同様であるので、その説明を省略する。
制御処理部23cは、OLED駆動装置CTcの各部21、22、24c、25、26bを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、電力出力部21を制御してOLED照明装置LPcを駆動するための回路である。制御処理部23cは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部23cは、その制御処理プログラムが実行されることによって、制御部231およびOLED情報処理部232cを機能的に備える。これら第2変形形態の制御処理部23cにおける制御部231およびOLED情報処理部232cは、それぞれ、メモリ入力IF部22を介してOLED照明装置LPbから受信したID情報に代え入力部24cで受け付けたID情報を用いる点を除き、上述の第1変形形態のOLED駆動装置CTbにおける制御処理部23bの制御部231およびOLED情報処理部232bと同様であるので、その説明を省略する。
このような第2変形形態のOLED駆動装置CTcは、電力出力部21、制御処理部23c、入力部24c、出力部25および記憶部26bは、不図示の所定の筐体(第2筐体、第2ハウジング)に収容され、一体に構成されて良い。あるいは、OLED駆動装置CTcは、図4に一点鎖線で示すように、電力出力部21を備える第1装置(駆動装置)DVと、制御処理部23c、入力部24c、出力部25および記憶部26bを備える第2装置(駆動本体装置)BDcとを備え、別体に構成されて良い。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態におけるOLED駆動システムの構成を示す図である。図7は、前記第2実施形態のOLED駆動システムにおける撮像のタイミングおよび照明のタイミングを説明するための図である。図7Aは、撮影のタイミングを示し、図7Bは、調光のNP通電駆動モードにおいて、図7Aに示す撮影のタイミングでの照明のタイミングを示す。図7Cは、撮影のタイミングを示し、図7Dは、閃光のOD通電駆動モードにおいて、図7Cに示す撮影のタイミングでの照明のタイミングを示す。図7Aないし図7Dの横軸は、時間(経過時間)であり、図7Bおよび図7Dの縦軸は、電流である。
第2実施形態におけるOLED駆動システムSdは、例えば、図6に示すように、被写体を撮像する撮像部CAと、前記被写体を照明するOLED照明装置LPと、前記OLED照明装置LPを駆動するOLED駆動装置CTとを備え、搬送ベルトCB上に載置されて移動する所定のワーク(例えば、部品、製品、荷物等)WKを前記被写体として撮像する。すなわち、第2実施形態におけるOLED駆動システムSdは、第1実施形態におけるOLED駆動システムSaに較べ、撮像部CAをさらに備える。
撮像部CAは、所定の撮像のタイミングで前記被写体のワークWKを撮像する装置である。撮像部CAは、例えば、被写体における光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記被写体における光学像を電気的な信号に変換するエリアイメージセンサ、および、エリアイメージセンサの出力を画像処理することで前記被写体の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理回路等を備えるデジタルカメラ等である。撮像部CAは、ワークWKの画像(ワークWKの画像データ)を、用途に応じた所定の装置(不図示)へ出力する。例えば、ワークWKを検品する検品システムでは、ワークWKの画像に基づいてワークWKの不具合の存否を判定する判定装置へ、撮像部CAは、ワークWKの画像を出力する。
OLED照明装置LPおよびOLED駆動装置CTそれぞれは、これら上述のOLED照明装置LPa~LPcおよびOLED駆動装置CTa~CTcのうちのいずれかである。OLED駆動装置CTは、その制御部231が、さらに撮像部CAが撮像を開始するタイミングで最初のパルス状の電流を出力するように電力出力部21を制御することによって、撮像部CAにおける撮像のタイミングに応じてOLED照明装置LPを点消灯する。
撮像部CAにおける撮像のタイミングとOLED照明装置LPにおける照明のタイミングとを互いに同期させるために、例えば、搬送ベルトCBの搬送方向(ワークWKの進行方向)において、撮像部CAによってワークWKを撮像する撮像位置より上流側の配置位置に、ワークWKを検出する検出センサ(不図示)が配置される。前記検出センサは、撮像部CAおよびOLED駆動装置CTそれぞれに接続され、ワークWKを検出すると、その検出を通知するための検出信号を撮像部CAおよびOLED駆動装置CTそれぞれに送信する。前記検出センサは、例えば、光を発光する、例えば発光ダイオード等の発光部と、光を受光する、例えばホトダイオード等の受光部と、前記受光部の出力に基づいて前記検出信号を生成する処理回路とを備え、前記発光部および前記受光部は、前記受光部が前記発光部からの光を受光するように、搬送ベルトCBから所定の高さであって、前記搬送方向に交差する方向(例えば直交方向)に沿って、搬送ベルトCBを介した第1および第2配置位置それぞれに配置され、前記処理回路は、前記発光部からの光がワークWKによって遮られて前記受光部の出力レベルが所定の判定閾値以下に低下した場合に前記検出信号を生成して撮像部CAおよびOLED駆動装置CTそれぞれに送信する。前記検出信号を前記検出センサから受信すると、撮像部CAは、この受信タイミングから、ワークWKが前記第1および第2配置位置から前記撮像位置まで移動する時間(移動時間)だけ経過したタイミング(撮像開始タイミング)でワークWKの撮像を開始し、予め設定された露光時間(シャッタースピードに応じた時間)の経過したタイミング(撮像終了タイミング)でワークWKの撮像を終了する。前記検出信号を前記検出センサから受信すると、OLED駆動装置CTは、前記受信タイミングから前記移動時間だけ経過したタイミング(照明開始タイミング)でOLED照明装置LPを駆動して照明を開始させ、前記露光時間の経過したタイミング(照明終了タイミング)でOLED照明装置LPの駆動を停止して照明を終了させる。前記移動時間は、前記第1および第2配置位置と前記撮像位置との間の距離および搬送ベルトCBの搬送速度(すなわち、ワークWKの移動速度)から求められる。これによって撮像部CAにおける撮像のタイミング(上述の例では撮像開始タイミングおよび撮像終了タイミング)とOLED照明装置LPにおける照明のタイミング(上述の例では照明開始タイミングおよび照明終了タイミング)とが互いに同期する。なお、撮像開始タイミングと照明開始タイミングとが互いに同期し、撮像終了タイミングの後に照明終了タイミングが設定されることで、撮像部CAにおける撮像のタイミングとOLED照明装置LPにおける照明のタイミングとが互いに同期しても良い。すなわち、少なくとも撮像開始タイミングと照明開始タイミングとが互いに同期することで、撮像部CAにおける撮像のタイミングとOLED照明装置LPにおける照明のタイミングとが互いに同期される。
なお、OLED駆動装置CTは、図6に破線で示すように、撮像部CAに接続され、撮像部CAから前記検出信号の受信が通知されても良い。
このようなOLED駆動システムSdでは、例えば調光のNP通電駆動モードにおいて、撮像部CAは、前記撮像開始タイミング、例えば図7Aに示す時刻T11で撮像を開始し、前記撮像終了タイミング、例えば図7Aに示す時刻T12(=T11+露光時間)で撮像を終了する。そして、OLED駆動装置CTは、前記照明開始タイミング、例えば図7Bに示す時刻T11で照明を開始し、前記照明終了タイミング、例えば図7Bに示す時刻T12(=T11+露光時間)で照明を終了する。この際に、OLED駆動装置CTは、図7Bに示すように、OLED照明装置LPの定格電流値Ir以下の電流値It(図7Bに示す例ではIt=Ir)、周期およびデューティー比Dtを持つPWMの電流による電力をOLED照明装置LPに供給し、これによってOLEDパネル11を点灯し、PWMで調光された照明光を放射させる。PWMによる調光のため、前記露光時間の間には、複数のパルスで電力がOLED照明装置LPに供給され、これに応じてOLED照明装置LPは、複数回、点消灯する。このように撮像開始タイミングと照明開始タイミングとが互いに同期するので、各ワークWKを撮像する際の各露光時間内における、PWMによる複数のパルス数は、略同一となるので、OLED駆動システムSdの撮像部CAは、略同一の光量で各ワークWKを撮像できる。したがって、例えばワークWKの画像に基づいて検品する場合、前記判定装置は、略同一の精度で検品できる。
例えばOD通電駆動モードにおいて、撮像部CAは、前記撮像開始タイミング、例えば図7Cに示す時刻T21で撮像を開始して短時間の露光(比較的速い高速なシャッタースピード(例えば1/1000秒や1/1500秒や1/2000秒等))で撮像を終了する。そして、OLED駆動装置CTは、前記照明開始タイミング、例えば図7Dに示す時刻T21で照明を開始して閃光状に短時間で照明を終了する。この際に、OLED駆動装置CTは、図7Dに示すように、OLED照明装置LPの定格電流値Irを超えた電流値It、周期およびデューティー比Dtを持つパルス電流による電力をOLED照明装置LPに供給し、これによってOLEDパネル11を点灯し、閃光状の照明光を放射させる。閃光状の放射のため、前記露光時間の間には、1回のパルスで電力がOLED照明装置LPに供給され、これに応じてOLED照明装置LPは、閃光状で、1回、点消灯する。このように撮像開始タイミングと照明開始タイミングとが互いに同期するので、OLED照明装置LPにより適切なタイミングで照明された各ワークWKの各画像がOLED駆動システムSdの撮像部CAで生成できる。したがって、例えばワークWKの画像に基づいて検品する場合、前記判定装置は、略同一の精度で検品できる。
第2実施形態におけるOLED駆動システムSdは、これら上述のいずれかのOLED駆動装置CTa~CTcを備えるので、OLED照明装置LPa~LPcにおける劣化の進行をより遅らせることができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
Sa~Sd OLED駆動システム;CT、CTa~CTc OLED駆動装置;LP、LPa~LPc OLED照明装置;CA 撮像部;WK ワーク;11 OLEDパネル;12 メモリ出力インターフェース部;13、261 OLED情報記憶部;15 ID情報記憶部;21 電力出力部;メモリ入力インターフェース部;23a~23c 制御処理部;24a、24c 入力部;25 出力部;26a、26b 記憶部;27 インターフェース部;231 制御部;232a~232c OLED情報処理部

Claims (6)

  1. OLED照明装置を駆動するOLED駆動装置であって、
    前記OLED照明装置に電力を供給する電力出力部と、
    前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する制御部とを備え、
    前記電力の電流値は、前記OLED照明装置の定格電流値を超えた値であ
    前記制御部は、前記OLED照明装置に閃光状の照明光を放射させるように、前記電力出力部を制御する、
    OLED駆動装置。
  2. 前記OLED照明装置の定格電流値をIrとし、前記電力の電流値をItとし、前記パルス状の電流のデューティー比をDtとし、前記OLED照明装置に応じて規定されるパラメータをkとする場合に、前記パルス幅は、下記式を満たすデューティー比Dtに基づく値である、
    請求項1に記載のOLED駆動装置。
    式;Dt=1/(It/Ir)
  3. 前記制御部は、さらに、前記OLED照明装置の定格電流値以下の電流値を持つPWMの電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する、
    請求項1または請求項2に記載のOLED駆動装置。
  4. 電力出力部から電力を供給することによってOLED照明装置を駆動するOLED駆動方法であって、
    前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する工程を備え
    前記電力の電流値は、前記OLED照明装置の定格電流値を超えた値であ
    前記工程は、前記OLED照明装置に閃光状の照明光を放射させるように、前記電力出力部を制御する、
    OLED駆動方法。
  5. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記被写体を照明するOLED照明装置と、
    前記OLED照明装置を駆動するOLED駆動装置とを備え、
    前記OLED駆動装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のOLED駆動装置であって、前記制御部は、さらに、前記撮像部が撮像を開始するタイミングで最初のパルス状の電流を出力するように、前記電力出力部を制御する、
    OLED駆動システム。
  6. 被写体を撮像する撮像部と
    前記被写体を照明するOLED照明装置と
    前記OLED照明装置を駆動するOLED駆動装置とを備え
    前記OLED駆動装置は
    前記OLED照明装置に電力を供給する電力出力部と
    前記電力の電流値に応じて設定されるパルス幅を持つパルス状の電流で前記OLED照明装置に電力を供給するように、前記電力出力部を制御する制御部とを備え
    前記電力の電流値は、前記OLED照明装置の定格電流値を超えた値であり
    前記制御部は、さらに、前記撮像部が撮像を開始するタイミングで最初のパルス状の電流を出力するように、前記電力出力部を制御する、
    OLED駆動システム
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