JP7141686B2 - 引継対象情報処理システム - Google Patents
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被引継人が予め定めた鍵によって暗号化された引継対象情報を保管する第1の保管領域と、前記被引継人が予め定めた他の鍵によって暗号化された消去対象情報を保管する第2の保管領域と、前記消去対象情報の消去処理を制御するための制御情報を保管する第3の保管領域と、を含む記憶部と;
前記第1の保管領域に保管されている前記引継対象情報を取得するための処理が開始されたときを契機に、前記第3の保管領域に保管されている前記制御情報を参照して、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を消去する手段、を含むプロセッサと;を備える。
前記被引継人利用端末装置から入力された前記照合パスワードが正当であることを判定したとき、前記消去期限情報をリセットし、前記制御フラグを取得許可状態に変更する手段と、
この変更後、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を取得することを前記被引継人利用端末装置に可能にする手段とを更に含む。
前記第4の保管領域に保管されている前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵が前記引継人利用端末装置において取得されたとき、または
前記第4の保管領域に保管されている前記引継開始に必要な情報が前記引継人利用端末装置において取得されたときを含む。
一実施の形態におけるシステム構成を示す図1を参照すると、引継対象情報処理システムは電子(デジタル)遺産相続情報処理システム1として具体化されている。
続いて、電子遺産相続情報処理システム1における遺産相続情報処理装置2の詳細構成について、図1-図7を併せ参照して説明する。
次に、電子遺産相続情報処理システム1における電子遺産相続情報処理について、図1-図4及び関連図を併せ参照して説明する。
被相続人PS1及び相続人PS2は、被相続人利用端末装置3A及び相続人利用端末装置3Bにおいて表示される画面(アカウント登録画面)を介してそれぞれ利用者(ユーザ)登録を行う。この画面を表示するデータは、所定のマークアップ言語(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language))などにより記述され、サービス利用契約時に、各利用者のアクション(登録指定操作)に応じて遺産相続情報処理装置2から各端末装置3に送信される。
被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、被相続人管理鍵KY1として使用するパスワード(暗号・復号パスワード)の文字列(例えば、平文でhhh)、つまりパスフレーズを予め決定し作成しておく。そして、被相続人PS1は、予め決定した被相続人管理鍵KY1を被相続人利用端末装置3Aにおける所定の保管領域に保存しておく。
被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、相続人に相続させる情報である引継対象情報IF1を作成または更新する。そして、被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、引継対象情報IF1を予め決定した被相続人管理鍵KY1により(を用いて)暗号処理させる。
被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、相続時消去鍵KY2として使用するパスワード(暗号・復号パスワード)の文字列(例えば、平文でiii)を予め決定し作成しておく。そして、被相続人PS1は、予め決定した相続時消去鍵KY2を被相続人利用端末装置3Aにおける所定の保管領域に保存しておく。
被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、相続時に消去する情報である消去対象情報IF2を作成または更新する。そして、被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、消去対象情報IF2を予め決定した相続時消去鍵KY2により暗号処理させる。
相続人PS2は、相続人利用端末装置3Bにおいて、相続復号鍵の鍵KY6として使用するパスワード(暗号・復号パスワード)の文字列(例えば、平文でaaa)を予め決定し作成する。そして、相続人PS2は、予め決定した相続復号鍵の鍵KY6を相続人利用端末装置3Bにおける所定の保管領域に保存しておく。
相続人利用端末装置3Bにおいては、相続人PS2のアクション(作成指定操作)に応じて相続鍵KY4のペア(ペア鍵)を作成する。相続鍵KY4のペアは、公開鍵の相続暗号鍵KY4A及び秘密鍵の相続復号鍵KY4Fである。この相続鍵KY4のペアは、相続人利用端末装置3Bにおける所定のコマンド(例えば、ssh-keygenコマンド)の実行により自動生成可能である。
被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、被相続人PS1のログインID、被相続人PS1のログインPW、及び被相続人管理鍵KY1を含む相続必要情報IF3を登録画面から入力して作成または更新する。
被相続人PS1は、被相続人利用端末装置3Aにおいて、消去対象情報IF2の消去処理を制御するための消去対象情報制御情報IF4を作成または更新する。作成された消去対象情報制御情報IF4は、取得許可状態(ON=1)の制御フラグ、任意に設定された制御パスワード、及び任意の期限値に設定された消去期限情報を含む。
被相続人PS1に異常が発生し、相続が必要な状態になったとき、相続人PS2は、電話通話や電子メールなどの通信により、相続人利用端末装置3Bから遺産相続情報処理装置2に相続開始宣言(相続開始宣言メッセージ)を通知(送信)する。
相続人利用端末装置3Bから相続開始宣言メッセージを受信した遺産相続情報処理装置2においては、自動音声通話や電子メールなどの通信により、被相続人の連絡先DS1及び相続人の連絡先DS2に示された被相続人PS1及び相続人PS2に相続開始宣言受付(相続開始宣言受付メッセージ)を通知(送信)する。
遺産相続情報処理装置2においては、相続停止期限タイマが設定期限に達するまでに、被相続人利用端末装置3A及び全ての相続人利用端末装置3Bのいずれかから相続停止要求(相続停止要求メッセージ)を受信しないときには、自動音声通話や電子メールなどの通信により、相続開始承認(相続開始承認メッセージ)を相続人利用端末装置3Bに送信する。
遺産相続情報処理装置2から復号終了通知メッセージを受信した相続人PS2は、相続人利用端末装置3Bにおいて、遺産相続情報処理装置2の相続人の鍵保管領域M3に保管されている復号化された相続復号鍵KY4Fと、被相続人の鍵保管領域M4に保管されている暗号化された相続必要情報IF3とを取得する。取得した相続必要情報IF3は、それぞれ暗号化された、被相続人PS1のログインID、被相続人PS1のログインPW、及び被相続人管理鍵KY1を含む。なお、被相続人PS1のログインID及び被相続人PS1のログインPWは相続必要情報IF3として必須ではなく、後述するログイン処理も省略可能である。
遺産相続情報処理装置2においては、相続情報保管領域M1に保管されている引継対象情報IF1を取得するための処理が開始されたときを契機に、制御情報保管領域M5に保管されている消去対象情報制御情報IF4を参照して、相続時消去情報保管領域M2に保管されている相続時に消去する情報である消去対象情報IF2を消去する。
上述した一実施の形態の電子遺産相続情報処理システム1における遺産相続情報処理装置2は、被相続人PS1が予め定めた被相続人管理鍵KY1によって暗号化された相続人に相続させる情報(遺産相続情報)である引継対象情報IF1を保管する相続情報保管領域M1と、被相続人PS1が予め定めた相続時消去鍵KY2によって暗号化された消去対象情報IF2を保管する相続時消去情報領域M2と、消去対象情報IF2の消去処理を制御するための消去対象情報制御情報IF4を保管する制御情報保管領域M5と、被相続人PS1が予め定めた被相続人管理鍵KY1を含む暗号化された引継開始に必要な情報IF3を保管する被相続人の鍵保管領域M4と、引継開始に必要な情報IF3を復号化するための鍵(ここでは、相続復号鍵KY4F)を保管する相続人の鍵保管領域M3とを含む記憶部を備える。
ここで、消去する手段は、制御情報IF4における消去期限情報に設定されている期限に達した際に、相続時消去情報領域M2に保管されている消去対象情報IF2を消去する。
また、消去する手段は、制御情報IF4における制御フラグが取得禁止状態(OFF)であり、かつ制御情報IF4における消去期限情報に設定されている期限に達した際に、相続時消去情報領域M2に保管されている消去対象情報IF2を消去してもよい。この消去処理のために、プロセッサは、引継対象情報IF1を取得するための処理が開始され、制御情報IF4における制御フラグが取得禁止状態であるときは、制御パスワードと照合するための照合パスワードを入力することを被相続人利用端末装置3Aに可能にする手段と、被相続人利用端末装置3Aから入力された照合パスワードが正当であることを判定したとき、消去期限情報をリセットし、制御フラグを取得許可状態(ON)に変更する手段と、この変更後、相続時消去情報領域M2に保管されている消去対象情報IF2を取得して復号化し表示することを被相続人利用端末装置3Aに可能にする手段とを更に含むことになる。
上述した一実施の形態の電子遺産相続情報処理システム1においては、次に記載する変形例を採用することが可能である。
上述した一実施の形態及び変形例における処理はコンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD-ROMやフレキシブルディスクなどの非一時的コンピュータ可読記録媒体、さらには通信回線を経て提供可能である。
2 遺産相続情報処理装置
3A 被相続人利用端末装置
3B 相続人利用端末装置
4 通信ネットワーク
M1 相続情報保管領域
M2 相続時消去情報保管領域
M3 相続人の鍵保管領域
M4 被相続人の鍵保管領域
M5 制御情報保管領域
TB1 利用者情報管理テーブル
TB2 鍵情報管理テーブル
TB3 相続関連情報管理テーブル
Claims (15)
- 被引継人利用端末装置によって予め保存されている引継対象情報を引継人利用端末装置に提供する引継対象情報処理装置であって;
被引継人が予め定めた鍵によって暗号化された引継対象情報を保管する第1の保管領域と、
前記被引継人が予め定めた他の鍵によって暗号化された消去対象情報を保管する第2の保管領域と、
前記消去対象情報の消去処理を制御するための制御情報を保管する第3の保管領域と、を含む記憶部と;
前記第1の保管領域に保管されている前記引継対象情報を取得するための処理が開始されたときを契機に、前記第3の保管領域に保管されている前記制御情報を参照して、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を消去する手段、を含むプロセッサと;を備え、
前記制御情報は、消去期限情報、制御フラグ及び制御パスワードを含み、
前記プロセッサは、
前記引継対象情報を取得するための処理が開始され、前記制御情報における前記制御フラグが取得禁止状態であるときは、前記制御パスワードと照合するための照合パスワードを入力することを前記被引継人利用端末装置に可能にする手段と、
前記被引継人利用端末装置から入力された前記照合パスワードが正当であることを判定したとき、前記消去期限情報をリセットし、前記制御フラグを取得許可状態に変更する手段と、
この変更後、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を取得することを前記被引継人利用端末装置に可能にする手段とを更に含む、
引継対象情報処理装置。 - 前記消去する手段は、前記制御情報における前記消去期限情報に設定されている期限に達した際に、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を消去する、
請求項1記載の引継対象情報処理装置。 - 前記消去する手段は、前記制御情報における前記制御フラグが取得禁止状態であり、かつ前記制御情報における前記消去期限情報に設定されている期限に達した際に、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を消去する、
請求項1記載の引継対象情報処理装置。 - 前記記憶部は、前記被引継人が予め定めた鍵を含む暗号化された引継開始に必要な情報、及び前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵を保管する第4の保管領域を更に含む、
請求項1記載の引継対象情報処理装置。 - 前記引継対象情報を取得するための処理が開始されたときは、
前記第4の保管領域に保管されている前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵が前記引継人利用端末装置において取得されたとき、または
前記第4の保管領域に保管されている前記引継開始に必要な情報が前記引継人利用端末装置において取得されたときを含む、
請求項4記載の引継対象情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
前記第4の保管領域から前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵を取得し、取得した前記復号化するための鍵により、前記第4の保管領域から前記引継開始に必要な情報を取得して復号化し、復号化した前記引継開始に必要な情報に含まれている前記被引継人が予め定めた鍵により、前記被引継人利用端末装置から送信されて前記第1の保管領域に保管されている前記引継対象情報を取得して復号化することを前記引継人利用端末装置に可能にする手段を更に含む、
請求項4記載の引継対象情報処理装置。 - 前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵は、暗号鍵及び復号鍵から構成されるペア鍵または単一鍵である、
請求項4記載の引継対象情報処理装置。 - 被引継人利用端末装置によって予め保存されている引継対象情報を引継人利用端末装置に提供する引継対象情報処理方法であって;
被引継人が予め定めた鍵によって暗号化された引継対象情報を保管する第1の保管領域と、
前記被引継人が予め定めた他の鍵によって暗号化された消去対象情報を保管する第2の保管領域と、
前記消去対象情報の消去処理を制御するための制御情報を保管する第3の保管領域と、を含む記憶部を備える引継対象情報処理装置のプロセッサが、
前記第1の保管領域に保管されている前記引継対象情報を取得するための処理が開始されたときを契機に、前記第3の保管領域に保管されている前記制御情報を参照して、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を消去するステップを実行し、
前記制御情報は、消去期限情報、制御フラグ及び制御パスワードを含み、
前記プロセッサは、
前記引継対象情報を取得するための処理が開始され、前記制御情報における前記制御フラグが取得禁止状態であるときは、前記制御パスワードと照合するための照合パスワードを入力することを前記被引継人利用端末装置に可能にするステップと、
前記被引継人利用端末装置から入力された前記照合パスワードが正当であることを判定したとき、前記消去期限情報をリセットし、前記制御フラグを取得許可状態に変更するステップと、
この変更後、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を取得することを前記被引継人利用端末装置に可能にするステップとを更に実行する、
引継対象情報処理方法。 - 前記消去するステップは、前記制御情報における前記消去期限情報に設定されている期限に達した際に、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を消去する、
請求項8記載の引継対象情報処理方法。 - 前記消去するステップは、前記制御情報における前記制御フラグが取得禁止状態であり、かつ前記制御情報における前記消去期限情報に設定されている期限に達した際に、前記第2の保管領域に保管されている前記消去対象情報を消去する、
請求項8記載の引継対象情報処理方法。 - 前記記憶部は、前記被引継人が予め定めた鍵を含む暗号化された引継開始に必要な情報、及び前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵を保管する第4の保管領域を更に含む、
請求項8記載の引継対象情報処理方法。 - 前記引継対象情報を取得するための処理が開始されたときは、
前記第4の保管領域に保管されている前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵が前記引継人利用端末装置において取得されたとき、または
前記第4の保管領域に保管されている前記引継開始に必要な情報が前記引継人利用端末装置において取得されたときを含む、
請求項11記載の引継対象情報処理方法。 - 前記プロセッサは、
前記第4の保管領域から前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵を取得し、取得した前記復号化するための鍵により、前記第4の保管領域から前記引継開始に必要な情報を取得して復号化し、復号化した前記引継開始に必要な情報に含まれている前記被引継人が予め定めた鍵により、前記被引継人利用端末装置から送信されて前記第1の保管領域に保管されている前記引継対象情報を取得して復号化することを前記引継人利用端末装置に可能にするステップを更に実行する、
請求項11記載の引継対象情報処理方法。 - 前記引継開始に必要な情報を復号化するための鍵は、暗号鍵及び復号鍵から構成されるペア鍵または単一鍵である、
請求項11記載の引継対象情報処理方法。 - 請求項8~14のいずれかに記載の引継対象情報処理方法を引継対象情報処理装置のプロセッサに実行させる引継対象情報処理プログラム。
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JP2014174976A (ja) | 2013-03-11 | 2014-09-22 | Kemmochi Shoji | 個人残存データに対する死亡又は要介護時の情報処理依頼又は実行システム |
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