JP7141212B2 - コイル部品 - Google Patents
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Description
本発明のコイル部品は磁性体とコイル部と端子電極とを有する。磁性体は硬化した樹脂と金属粒子とを少なくとも含む。磁性体の85vol%以上を前記金属粒子が占める。磁性体の表面の、JIS Z 8730に規定されるL*a*b*表色系における明度Lは30~50である。コイル部は磁性体の内部及び/又は表面に形成されている。端子電極は磁性体の表面に形成される。端子電極はコイル部と電気的に接続されていて、通常は、コイル部の両端に一つずつ形成される。
明度の測定に用いる測定器は380nm~780nmまでの波長の測定が可能な分光色差計・反射率計を用いた。これは、コイル部品の製造工程において画像認識に用いられるカメラの波長を考慮したものである。特に、磁性体の表面については、700nm前後の赤の波長領域では、磁性体の表面の状態を比較的認識しやすいことがわかった。このため、380nm~780nmの波長範囲で5nmずつ測定した。同様に、端子電極の表面、マーカー部分の表面、それぞれ磁性体の表面の測定した設定のまま行うことで比較を行った。特に、測定する試料面と測定器の位置(角度)は一定にする必要があると考え、磁性体の表面を測定後、試料を平行移動するテーブルを用いて角度が変化しないようにして、端子電極の表面、マーカー部分の表面、それぞれの測定を行っている。
まず、上記導線からなる空芯コイルを形成した。空芯コイルから端子電極に接続するための引出し部を形成した。引出し部を空芯コイルの外側に向けくように配置した。これとは別に、97.5重量部の上記金属粒子と2.5重量部の上記熱硬化樹脂とを混合して磁性体原料の混合物を得た。この混合物を金型内部に適量入れて上記の引出し部を形成した後の空芯コイルをこの金型内部に入れ、この空芯コイルが埋設されるように更に磁性体原料の混合物を金型内部に入れた。金型内部に上下方向から8ton/cm2の圧力をかけることによって熱硬化前の直方体状の成形体を得た。この成形体を180℃に加熱することによって熱硬化樹脂を硬化せしめた。得られた硬化物の一面を研磨して上述の引出し部を露出させた。さらに研磨を続け、上述したサイズの直方体状の硬化物を得た。ここで得られた硬化物は、金属粒子が85vol%であって、硬化物の表面の明度が58となっている。
まず、上述の引出し部が露出している面にスパッタリングによってTi次いでAgの膜を形成した。次いで、Ni/Snめっきを施すことにより、端子電極を得た。端子電極の中央部の厚みが0.02mmとなるようにめっきを調整した。以上のようにしてコイル部品を得た。端子電極の明度は71である。なお、端子電極は他の製造例でも同様に形成しており、端子電極の表面の明度は、他の製造例でも同じ明度である。
製造例1と同様に行い、撹拌時間を10分から15分、20分に変更したこと以外は製造例1と同様にしてコイル部品を得た。
製造例1と同様に行い、リン酸マンガン水溶液からリン酸亜鉛水溶液に変更し、撹拌時間を30分に変更したこと以外は製造例1と同様にしてコイル部品を得た。
製造例1と同様に行い、成形体を形成する圧力を10ton/cm2、13ton/cm2に変更したこと以外は製造例1と同様にしてコイル部品を得た。ここで得られた硬化物は、金属粒子は、それぞれ85vol%、88vol%、90vol%であって、硬化物の表面の明度は、それぞれ58、63、68であった。
磁性体原料の混合物について、97重量部の上記金属粒子と3重量部の上記熱硬化樹脂とを混合して得たこと以外は製造例1と同様にしてコイル部品を得た。
また、抵抗の測定は、直流抵抗の測定を行い、低抵抗計として機器は356G(鶴賀電気製)を用いた。測定は、1mmの間を空けて磁性体表面にプローブを直接接触させる方法で行った。
磁性体の金属粒子の割合は、磁性体の研磨面における金属粒子の占める割合としている。測定については、試料を断面研磨し、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)により1000倍の倍率により、金属粒子の露出している部分が見えるようにコトラストを調整し、この画像の画像解析から金属粒子の露出している合計を金属粒子
の面積とし、画像全体に対する割合を求めている。
次に、製造例2、6、7と同様に行い、リン酸マンガン水溶液中で撹拌を行う前に磁性体表面の一部に樹脂を浸透させ、樹脂膜を形成すること以外は製造例2と同様にしてコイル部品を得た。
それぞれ磁性体表面の明度Lとマーカー部の表面の明度Nについて、同様に明度の測定を
行い、Nに対するLの比を求めた。
この方法には、樹脂とイオン化された状態の添加金属イオンが含む樹脂の処理液を用いられる。添加金属イオンとしては、Fe、Cr、Zn、Mn、Al、Mg、Ca、K、Liが挙げられる。これら金属の元素は、標準電極電位が-0.4以下であり、イオン化しやすい性質を持つことで、イオン化した状態で樹脂中に存在させている。また、この処理液は、フッ化水素を含んでいる。
11、12:磁性体の表面
21、22:端子電極
Claims (5)
- 磁性体とコイル部と端子電極とを有し、磁性体は硬化した樹脂と金属粒子と空間とを少なくとも含み、磁性体の85vol%以上を前記金属粒子が占め、JIS Z 8730に規定されるL*a*b*表色系における磁性体の表面の明度Lが30~50であり、磁性体表面に前記金属粒子の表面を覆う2μm以上の厚みを有する金属リン酸塩が点在し、コイル部は磁性体の内部及び/又は表面に形成されていて、端子電極は磁性体の表面に形成されコイル部と電気的に接続されている、コイル部品。
- 磁性体が少なくとも1つの端子電極形成面を有する直方体状であり、前記端子電極形成面には端子電極の表面と磁性体の表面とが露出していて、端子電極形成面に露出する磁性体の表面の前記明度L及び端子電極形成面に露出する端子電極の表面の明度Mについて、前記Mに対する前記Lの比は0.7以下である、請求項1記載のコイル部品。
- 磁性体の表面の一部にマーカー部を持ち、前記マーカー部の明度Nについて、前記Nに対する前記Lの比は0.75以下である、請求項2記載のコイル部品。
- 磁性体表面に位置する金属粒子には標準電極電位が-0.7以下の金属を含む絶縁物が被覆されている請求項1又は2記載のコイル部品。
- 請求項2又は3のコイル部品を製造する方法であって、
コイル部を内部に包含し、硬化した樹脂と金属粒子とを少なくとも含む表面の明度が58以上である硬化物を調製し、前記硬化物をリン酸処理に供し、次いで洗浄し、さらにリン酸塩処理に供することで、前記硬化物の表面に前記金属粒子の表面を覆う2μm以上の厚みを有する金属リン酸塩を点在するように生成せしめて、前記磁性体を得るステップを有する、
上記製造する方法。
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