JP7141163B1 - 酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラム - Google Patents

酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7141163B1
JP7141163B1 JP2022114313A JP2022114313A JP7141163B1 JP 7141163 B1 JP7141163 B1 JP 7141163B1 JP 2022114313 A JP2022114313 A JP 2022114313A JP 2022114313 A JP2022114313 A JP 2022114313A JP 7141163 B1 JP7141163 B1 JP 7141163B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
erosion
worker
workplace
information
intraoral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022114313A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024011949A (ja
Inventor
孝博 岡本
Original Assignee
株式会社スクリエ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社スクリエ filed Critical 株式会社スクリエ
Priority to JP2022114313A priority Critical patent/JP7141163B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7141163B1 publication Critical patent/JP7141163B1/ja
Publication of JP2024011949A publication Critical patent/JP2024011949A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

Figure 0007141163000001
【課題】歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を解析して、職場に起因する酸蝕症かどうかを検出する酸蝕症検出システムを提供することを目的とする。
【解決手段】酸蝕症を検出する酸蝕症検出システム1に、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の口腔内画像を取得する画像取得部101と、口腔内画像を解析し、労働者2の口腔内の酸蝕症の程度を判断する判断部102と、判断した酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出する抽出部103と、少なくとも、抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得する職場情報取得部104と、取得した職場情報に基づいて、抽出した労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出する検出部105と、検出の結果を設定した提供先に提供する提供部106と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を解析して、職場に起因する酸蝕症かどうかを検出する酸蝕症検出システムを提供する技術に関する。
化学物質等を扱う職場で働いている労働者は、職場環境によって酸蝕症になることがある。そのような職場では、雇い入れ時やその業務への配置換えの際、及びその業務についてから6ヶ月以内ごとに1回、歯科特殊健診によって定期的に、酸蝕症が職場に起因するかどうかを診断することになっている。しかしながら、現状は、歯科医師が一人一人診察して、職場に起因する酸蝕症であるかどうかを診断しているため効率が悪い。そのため、効率良く酸蝕症を検出する方法が求められている。
一方、近年、口腔内の撮影を補助する口腔内撮影補助具に関する技術が注目されている。
例えば、本発明の発明者による特許文献1では、口腔内に挿入する挿入プレート基端側に、挿入プレート表面に対して180°を超えて270°未満の角度を成すように形成されたスマートフォン保持プレートと、スマートフォン保持プレートにスマートフォンを固定するためのスマートフォン固定手段を備える口腔内撮影補助具を実現する技術が提供されている。
また、特許文献2では、筒状の本体は、撮像デバイスを挿入可能な開口を有する第1端部と、第1端部とは反対側に位置して、本体の内側から本体の外側への視野を与える窓部を有する第2端部と、第1端部から第2端部に向かって延び、撮像デバイスのスライドを許容する内周面と、を備える口内撮影補助具を実現する技術が提供されている。
特許第6806400号 特開2021-040666号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術では、効率良く酸蝕症を検出することはできない。
そこで、本発明の発明者は、歯科医師が一人一人診察するのではなく、歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得して解析することで、職場に起因する酸蝕症かどうかを検出する仕組みについて着目した。
本発明は、歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を解析して、職場に起因する酸蝕症かどうかを検出することが可能な、効率の良い酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、
酸蝕症を検出する酸蝕症検出システムであって、
歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得する画像取得手段と、
前記口腔内画像を解析し、前記労働者の口腔内の酸蝕症の程度を判断する判断手段と、
判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出する抽出手段と、
少なくとも、前記抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得する職場情報取得手段と、
取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する検出手段と、
前記検出の結果を設定した提供先に提供する提供手段と、
を備える酸蝕症検出システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、酸蝕症を検出する酸蝕症検出システムにおいて、歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得する画像取得手段と、前記口腔内画像を解析し、前記労働者の口腔内の酸蝕症の程度を判断する判断手段と、判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出する抽出手段と、少なくとも、前記抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得する職場情報取得手段と、取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する検出手段と、前記検出の結果を設定した提供先に提供する提供手段と、を備える。
第1の特徴に係る発明は、酸蝕症検出システムのカテゴリであるが、酸蝕症検出方法、及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記画像取得手段は、さらに、歯科特殊健診の対象となっている労働者の過去の口腔内画像を取得し、
前記判断手段は、さらに、前記労働者の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断し、
前記提供手段は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度の差異を前記設定した提供先に提供する酸蝕症検出システムを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記画像取得手段は、さらに、歯科特殊健診の対象となっている労働者の過去の口腔内画像を取得し、前記判断手段は、さらに、前記労働者の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断し、前記提供手段は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度の差異を前記設定した提供先に提供する。
第3の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記画像取得手段は、さらに、歯科特殊健診の対象となっている労働者の過去の口腔内画像を取得し、
前記判断手段は、さらに、前記労働者の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断し、
前記提供手段は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度を比較して、酸蝕症の進行度合を前記設定した提供先に提供する酸蝕症検出システムを提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記画像取得手段は、さらに、歯科特殊健診の対象となっている労働者の過去の口腔内画像を取得し、前記判断手段は、さらに、前記労働者の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断し、前記提供手段は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度を比較して、酸蝕症の進行度合を前記設定した提供先に提供する。
第4の特徴に係る発明は、第1の特徴から第3の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記判断手段は、さらに、前記労働者の口腔癌の程度を判断し、
前記抽出手段は、さらに、判断した前記口腔癌の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出し、
前記検出手段は、さらに、取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の口腔癌が職場に起因するものかどうかを検出する酸蝕症検出システムを提供する。
第4の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第3の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記判断手段は、さらに、前記労働者の口腔癌の程度を判断し、前記抽出手段は、さらに、判断した前記口腔癌の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出し、前記検出手段は、さらに、取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の口腔癌が職場に起因するものかどうかを検出する。
第5の特徴に係る発明は、第1の特徴から第4の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の食生活情報を取得する食生活情報取得手段と、
を備え、
前記検出手段は、取得した前記職場情報と前記食生活情報とに基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する酸蝕症検出システムを提供する。
第5の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第4の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の食生活情報を取得する食生活情報取得手段と、を備え、前記検出手段は、取得した前記職場情報と前記食生活情報とに基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する。
第6の特徴に係る発明は、第1の特徴から第5の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の症状情報を取得する症状情報取得手段と、
を備え、
前記検出手段は、取得した前記職場情報と前記症状情報とに基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する酸蝕症検出システムを提供する。
第6の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第5の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の症状情報を取得する症状情報取得手段と、を備え、前記検出手段は、取得した前記職場情報と前記症状情報とに基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する。
第7の特徴に係る発明は、第1の特徴から第6の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記検出手段は、さらに、取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した酸蝕症の労働者が複数同一の職場に所属する場合、前記労働者の酸蝕症は、職場に起因するものとして検出する酸蝕症検出システムを提供する。
第7の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第6の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記検出手段は、さらに、取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した酸蝕症の労働者が複数同一の職場に所属する場合、前記労働者の酸蝕症は、職場に起因するものとして検出する。
第8の特徴に係る発明は、第1の特徴から第7の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記判断手段は、さらに、酸蝕症の口腔内画像を使用した教師あり学習による学習済みモデルを生成し、生成した前記学習済みモデルを前記口腔内画像の解析に利用する酸蝕症検出システムを提供する。
第8の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第7の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記判断手段は、さらに、酸蝕症の口腔内画像を使用した教師あり学習による学習済みモデルを生成し、生成した前記学習済みモデルを前記口腔内画像の解析に利用する。
第9の特徴に係る発明は、第1の特徴から第8の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムであって、
前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を撮影するための端末に、口腔内撮影補助具をセットするようにガイドするガイド手段と、
を備え、
前記画像取得手段は、前記端末で撮影した前記労働者の口腔内画像を取得する酸蝕症検出システムを提供する。
第9の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第8の特徴のいずれかに係る発明である酸蝕症検出システムにおいて、前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を撮影するための端末に、口腔内撮影補助具をセットするようにガイドするガイド手段と、を備え、前記画像取得手段は、前記端末で撮影した前記労働者の口腔内画像を取得する。
第10の特徴に係る発明は、
酸蝕症を検出する酸蝕症検出システムに、
歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得するステップと、
前記口腔内画像を解析し、前記労働者の口腔内の酸蝕症の程度を判断するステップと、
判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出するステップ、
少なくとも、前記抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得するステップと、
取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出するステップと、
前記検出の結果を設定した提供先に提供するステップと、
を備える酸蝕症検出方法を提供する。
第11の特徴に係る発明は、
酸蝕症を検出する酸蝕症検出システムと連携するコンピュータに、
歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得するステップ、
前記口腔内画像を解析し、前記労働者の口腔内の酸蝕症の程度を判断するステップ、
判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出するステップ、
少なくとも、前記抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得するステップ、
取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出するステップ、
前記検出の結果を設定した提供先に提供するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
本発明によれば、歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を解析して、職場に起因する酸蝕症かどうかを検出することが可能な酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラムを提供することが可能となる。歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を解析して、職場に起因する酸蝕症かどうかを検出することにより、歯科医師が一人一人診察するのに比較して、効率的に酸蝕症を検出することが可能となる。歯科特殊健診の対象となっている労働者や歯科医師にとって、診察とそれに伴う移動時間や待ち時間等を節約できるという利点がある。また、過去の画像と比較することによって、酸蝕症の程度や進行度を提供したり、情報を取得して、職場に起因する酸蝕症かどうかの検出精度を高めたりと、より利便性を高めることが可能である。
酸蝕症検出システム1の概要を説明する図である。 酸蝕症検出システム1の機能構成を示す図である。 酸蝕症検出システム1が実行する酸蝕症検出処理を示すフローチャート図である。 酸蝕症検出システム1が食生活情報取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。 酸蝕症検出システム1が症状情報取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。 酸蝕症検出システム1がガイド処理を行う場合の機能構成を示す図である。 労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出した結果を提供先端末400に表示する画面の一例を示す図である。 労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出した結果と、過去と現時点の酸蝕症の程度の差異とを提供先端末400に表示する画面の一例を示す図である。 労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出した結果と、酸蝕症の進行度合いとを提供先端末400に表示する画面の一例を示す図である。 労働者2の食生活情報を取得するために労働者端末200に表示する画面の一例を示す図である。 労働者2の症状情報を取得するために労働者端末200に表示する画面の一例を示す図である。 口腔内画像を撮影するための労働者端末200に、口腔内撮影補助具をセットするようにガイドするガイド画面の一例である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
[基本概念/基本構成]
図1は、酸蝕症検出システム1の概要を説明するための図である。酸蝕症検出システム1は、労働者2の酸蝕症を検出し、労働者2の酸蝕症が職場要因であるかを検出する酸蝕症検出システムである。酸蝕症とは、酸によって歯が溶ける症状のことで、ミュータンス菌等の虫歯菌が原因である虫歯とは異なる。酸蝕症の原因として、体内から口の中に酸が出てくることによる内因性ものと、酸性度の高い食品等外からのものを取り込む外因性のものがある。さらに、特定の有害物を取り扱ったり、有害な作業環境下で働いたりする場合に、有害物が原因で酸蝕症が起こることがある。そのため、塩酸、硝酸、硫酸、亜硫酸、フッ化水素、黄りん、その他歯又はその支持組織に有害な物のガス、蒸気又は粉じんを発散する場所における業務に常時従事する労働者は、酸蝕症となる可能性が高いため、歯科特殊検診の対象となる。酸蝕症検出システム1は、労働安全衛生法に準拠するものとする。図1において、労働者2は、特殊歯科検診の対象となる労働者であり、職場3に勤務している。職場3は、歯又はその支持組織に有害な物のガス、蒸気又は粉じんを発散する場所であるものとする。また、提供先4は、酸蝕症検出結果を提供する提供先であり、労働者2本人、労働者2の働く職場3に所属する管理者、職場3の定める歯科医師6等を想定している。酸蝕症検出システム1は、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の口腔内画像を取得して、酸蝕症を検出するコンピュータ100と、労働者2の所持する労働者端末200と,職場3の所持する職場端末300と、提供先4の所持する提供先端末400と、ネットワーク5を介して通信可能であるものとする。これらの構成の詳細は、後述する。
まず、コンピュータ100の画像取得部101は、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の口腔内画像を取得する(ステップS01)。ここでの口腔内画像は、酸蝕症かどうかを判定するのに、十分な解像度であり、労働者2の口腔全体の様子が確認できるものであるとする。画像は1枚だけでなく複数枚であってもよく、様々な角度から撮影したものを組み合わせて、口腔全体の様子が確認できればよいものとする。口腔内画像の取得先は、例えば、労働者2の所持する労働者端末200等である。労働者端末200のカメラ機能で撮影したものであってもよいし、デジタルカメラ等外部のデバイスで撮影した画像を、労働者端末200を介して送信してもよい。また、職場3で労働者2の口腔内画像を撮影して職場端末300を介して送信してもよいし、職場3の定める歯科医師6が労働者2の口腔内画像を撮影して歯科医師6の所持する歯科医師端末600を介して送信してもよい。ここで、それぞれの端末は、デジタルカメラやカメラと、そのデータを送信可能なコンピュータ等の組み合わせであってもよいし、通信機能を備えたデジタルカメラであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話やウェアラブル端末等の電子デバイスであってもよい。
次に、コンピュータ100の判断部102は、ステップS01で取得した口腔内画像を解析し、労働者2の口腔内の酸蝕症の程度を判断する(ステップS02)。具体的には、酸蝕症の口腔内画像と取得した労働者2の口腔内画像とを比較することで、酸蝕症の程度を判断する。例えば、判断部102が、予め、酸蝕症の口腔内画像を使用した教師あり学習による学習済みモデルを生成しておき、その生成した学習済みモデルを取得した口腔内画像の解析に利用することで、高い精度で酸蝕症の程度を判断することが可能である。酸蝕症の口腔内画像を使用した教師あり学習とは、酸蝕症の口腔内画像にアノテーションしたものを使用して機械学習させることである。ここでの判断に使用した労働者2の口腔内画像を、労働者2の許可を得て、教師あり学習に使用することで、更に学習済みモデルの精度を高めてもよい。ここで、口腔内画像を解析する際に、虫歯の可能性を除外して、口腔内の酸蝕症の程度を判断するものとする。特に、初期の酸蝕症と虫歯は似ているので、虫歯の可能性を除外する必要がある。教師あり学習を行う場合に、間違いやすい虫歯の画像も使用することで、虫歯を除外できるような機械学習をさせてもよい。
次に、コンピュータ100の抽出部103は、判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者2を抽出する(ステップS03)。ここでの所定の条件は、酸蝕症検出システム1で、予め設定可能であるものとする。例えば、労働者2、職場3、歯科医師6、酸蝕症検出システム1の管理者等が設定できるものとする。所定の条件とは、例えば、「歯の溶解具合が閾値を超えた時」、「口腔内の粘膜のただれ具合が閾値を超えた時」、「歯の表面の凹みや白斑が散見された時」、「歯の先端の丸みが閾値を超えた時」、「歯の透明度が閾値を超えた時」、「知覚過敏が閾値を超えた時」、「歯のエナメル質が溶けて象牙質が剥き出しになった色の見える面積が閾値を超えた時」、「歯にクレーター上のへこみの数が閾値を超えた時」、「歯科医師会が定めたE0~E4の基準で閾値を越えた時」等あげられる。ここでは所定の条件として、歯科医師会が酸蝕症の診断基準である「E0 健全」、「E+ 疑問形」、「E1 軽微」、「E2 軽度」、「E3 中等度」、「E4 重度」で「E+ 疑問形」以上のものを設定するものとし、「E4 重度」の労働者2が1名抽出されたものとする。
次に、コンピュータ100の職場情報取得部104は、ステップS03で抽出した労働者2が働いている職場3の職場情報を取得する(ステップS04)。ここでの職場情報とは、歯又はその支持組織に有害な物質の種類は何か、有害な物質はガスか蒸気か粉じんの何れか、有害な物質の発生する場所で働く時間は一日あたり何分か、頻度はどのくらいか、等の業務に関する情報であるものとする。職場情報の取得先は、例えば、職場3の所持する職場端末300等である。
次に、コンピュータ100の検出部105は、ステップS04で取得した職場情報に基づいて、抽出した労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出する(ステップS05)。ここで検出部105は、歯又はその支持組織に有害な物質の種類がより酸蝕症をおこしやすい物質であったり、有害な物質が吸引しやすいものであったり、有害な物質の発生する場所で働く時間が長かったり、頻度が高かったりした場合に、より職場3に起因する酸蝕症であると検出するものとする。それぞれの要素に閾値を設定して、どれかが閾値を越えた場合に、職場要因であると検出してもよい。また、ここでは、職場要因であるかないかの2値での判定のみではなく、職場要因である可能性をパーセントで提示したり、何段階かで提示したりしてもよい。
最後に、コンピュータ100の提供部106は、ステップS05の検出の結果を設定した提供先4に提供する(ステップS06)。ここで、提供先4とは、労働者2本人、労働者2の働く職場3に所属する管理者、職場3の定める歯科医師6等である。提供方法としては、提供先4の所持する提供先端末400に、メールやSNSやアプリケーションで通知する方法、印刷して郵送する方法、等があり、提供方法に特に制限はないものとする。提供先4が労働者2本人であった場合には、労働者2に歯科医師の受診を促してもよい。また、提供先4が労働者2の働く職場3に所属する管理者であった場合には、労働者2に歯科医師の受診を促すようあわせて通知してもよいし、歯科医師を職場に呼ぶようにしてもよい。また、提供先4が歯科医師6であった場合、労働者2の口腔内画像もあわせて提供して、歯科医師6が労働者2の酸蝕症の診断を行う場合の参考になるようにしてもよい。
図7は、労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出した結果を提供先端末400に表示する画面の一例を示す図である。ここでは、提供先4は労働者2本人であるものとする。提供先端末400の出力部に、「あなたの酸蝕症検出結果をお知らせします。酸蝕症の程度は[E4重度]です。また、あなたの酸蝕症は[職場要因である]と検出しました。 <診断写真> 歯科の受診をお勧めします。歯科予約:https://***.***.jp」と表示する例を図示している。このように、酸蝕症の程度、職場要因であるかどうか、とあわせて、口腔内画像を診断写真701として表示してもよいし、歯科の受診を促すような文言やURLを表示してもよい。
このような酸蝕症検出システム1によれば、歯科医師が一人一人診察するのではなく、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の口腔内画像を取得して解析することで、職場3に起因する酸蝕症かどうかを効率的に検出する酸蝕症検出システムを提供することができる。また、検出結果を労働者2本人、労働者2の働く職場3に所属する管理者に提供することで受診を促したり、歯科医師6等に提供することで、酸蝕症の適切な診断に役立てたりすることが可能となる。
[機能構成]
図2に基づいて、酸蝕症検出システム1の機能構成について説明する。酸蝕症検出システム1は、コンピュータ100と、このコンピュータ100とネットワーク5を介して通信可能に接続された労働者端末200と、職場端末300と、提供先端末400と、を備える。コンピュータ100は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。
コンピュータ100は、酸蝕症検出システム1を提供する管理者により管理されるサーバ機能を有するコンピュータやパーソナルコンピュータ等であり、上述した複数の労働者端末200と、職場端末300と、提供先端末400と、公衆回線網等のネットワーク5を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
コンピュータ100は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能構成を含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。
コンピュータ100は、制御部110(非図示)として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ100は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、コンピュータ100は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
コンピュータ100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、画像取得部101、判断部102、抽出部103、職場情報取得部104、検出部105、提供部106を実現する。
労働者端末200は、労働者2の所持する端末である。労働者端末200は、労働者端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。労働者端末200は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また労働者端末200は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、労働者端末200は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、労働者端末200は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。労働者端末200は、労働者2の口腔内画像を撮影するためのカメラ等の撮影デバイスを備えてもよい。
職場端末300は、労働者2の所属する職場3の所持する端末である。職場3の所持する端末とは、職場3の管理者や勤務者が使用可能な端末であるものとする。職場端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。職場端末300は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、職場端末300は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、撮影者端末300は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、職場端末300は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
提供先端末400は、提供先4の所持する端末である。提供先4とは、酸蝕症検出結果を提供する提供先であり、労働者2本人、労働者2の働く職場3に所属する管理者、職場3の定める歯科医師6等であるものとする。提供先4が労働者2であるとき、提供先端末400は労働者端末200と同一であって良い。また、提供先4が労働者2の働く職場3に所属する管理者であるとき、提供先端末400は職場端末300と同一であって良い。提供先4が歯科医師6であるとき、提供先端末400は、歯科医師6の所持する歯科医師端末600(非図示)を指すものとする。提供先端末400は、提供先端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。提供先端末400は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、提供先端末400は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、提供先端末400は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、提供先端末400は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
[酸蝕症検出処理]
図3に基づいて、コンピュータ100が実行する酸蝕症検出処理について説明する。図3は、酸蝕症検出システム1が実行する酸蝕症検出処理を示すフローチャート図である。上述した各部が実行する処理について、本処理にあわせて説明する。
まず、コンピュータ100の画像取得部101は、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の口腔内画像を取得する(ステップS301)。ここでの口腔内画像は、酸蝕症かどうかを判定するのに、十分な解像度であり、労働者2の口腔全体の様子が確認できるものであるとする。画像は1枚だけでなく複数枚であってもよく、様々な角度から撮影したものを組み合わせて、口腔全体の様子が確認できればよいものとする。口腔内画像の取得先は、例えば、労働者2の所持する労働者端末200等である。労働者端末200のカメラ機能で撮影したものであってもよいし、デジタルカメラ等外部のデバイスで撮影した画像を、労働者端末200を介して送信してもよい。また、職場3で労働者2の口腔内画像を撮影して職場端末300を介して送信してもよいし、職場3の定める歯科医師6が労働者2の口腔内画像を撮影して歯科医師6の所持する歯科医師端末600を介して送信してもよい。
次に、コンピュータ100の判断部102は、ステップS301で取得した口腔内画像を解析し、労働者2の口腔内の酸蝕症の程度を判断する(ステップS302)。具体的には、酸蝕症の口腔内画像と取得した労働者2の口腔内画像とを比較することで、酸蝕症の程度を判断する。例えば、判断部102が、予め、酸蝕症の口腔内画像を使用した教師あり学習による学習済みモデルを生成しておき、その生成した学習済みモデルを取得した口腔内画像の解析に利用することで、高い精度で酸蝕症の程度を判断することが可能である。酸蝕症の口腔内画像を使用した教師あり学習とは、酸蝕症の口腔内画像にアノテーションしたものを使用して機械学習させることである。ここでの判断に使用した労働者2の口腔内画像を、労働者2の許可を得て、教師あり学習に使用することで、更に学習済みモデルの精度を高めてもよい。ここで、口腔内画像を解析する際に、虫歯の可能性を除外して、口腔内の酸蝕症の程度を判断するものとする。特に、初期の酸蝕症と虫歯は似ているので、虫歯の可能性を除外する必要がある。教師あり学習を行う場合に、間違いやすい虫歯の画像も使用することで、虫歯を除外できるような機械学習をさせてもよい。
次に、コンピュータ100の抽出部103は、判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者2を抽出する(ステップS303)。ここでの所定の条件は、酸蝕症検出システム1で、予め設定可能であるものとする。例えば、労働者2、職場3、歯科医師6、酸蝕症検出システム1の管理者等が設定できるものとする。所定の条件とは、例えば、「歯の溶解具合が閾値を超えた時」、「口腔内の粘膜のただれ具合が閾値を超えた時」、「歯の表面の凹みや白斑が散見された時」、「歯の先端の丸みが閾値を超えた時」、「歯の透明度が閾値を超えた時」、「知覚過敏が閾値を超えた時」、「歯のエナメル質が溶けて象牙質が剥き出しになった色の見える面積が閾値を超えた時」、「歯にクレーター上のへこみの数が閾値を超えた時」、「歯科医師会が定めたE0~E4の基準で閾値を越えた時」等あげられる。ここでは所定の条件として、歯科医師会が酸蝕症の診断基準である「E0 健全」、「E+ 疑問形」、「E1 軽微」、「E2 軽度」、「E3 中等度」、「E4 重度」で「E+ 疑問形」以上のものを設定するものとし、「E4 重度」の労働者2が1名抽出されたものとする。
次に、コンピュータ100の職場情報取得部104は、ステップS303で抽出した労働者2が働いている職場3の職場情報を取得する(ステップS304)。ここでの職場情報とは、歯又はその支持組織に有害な物質の種類は何か、有害な物質はガスか蒸気か粉じんの何れか、有害な物質の発生する場所で働く時間は一日あたり何分か、頻度はどのくらいか、等の業務に関する情報であるものとする。職場情報の取得先は、例えば、職場3の所持する職場端末300等である。労働者2に労働者端末200へ職場情報を入力させ、労働者端末200を介して取得してもよい。また、口腔内画像の取得先と職場情報の取得先が同じ場合には、職場情報取得をステップS301の処理とあわせておこなってもよい。
次に、コンピュータ100の検出部105は、取得した職場情報に基づいて、抽出した労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出する(ステップS305)。ここで検出部105は、歯又はその支持組織に有害な物質の種類がより酸蝕症をおこしやすい物質であったり、有害な物質が吸引しやすいものであったり、有害な物質の発生する場所で働く時間が長かったり、頻度が高かったりした場合に、より職場3に起因する酸蝕症であると検出するものとする。それぞれの要素に閾値を設定して、どれかが閾値を越えた場合に、職場要因であると検出してもよい。また、ここでは、職場要因であるかないかの2値での判定のみではなく、職場要因である可能性をパーセントで提示したり、何段階かで提示したりしてもよい。
最後に、コンピュータ100の提供部106は、ステップS305の検出の結果を設定した提供先4に提供する(ステップ306)。ここで、提供先4とは、労働者2本人、労働者2の働く職場3に所属する管理者、職場3の定める歯科医師6等である。提供方法としては、提供先4の所持する提供先端末400に、メールやSNSやアプリケーションで通知する方法、印刷して郵送する方法、等があり、提供方法に特に制限はないものとする。提供先4が労働者2本人であった場合には、労働者2に歯科医師の受診を促してもよい。また、提供先4が労働者2の働く職場3に所属する管理者であった場合には、労働者2に歯科医師の受診を促すようあわせて通知してもよいし、歯科医師を職場に呼ぶようにしてもよい。また、提供先4が歯科医師6であった場合、労働者2の口腔内画像もあわせて提供して、歯科医師6が労働者2の酸蝕症の診断を行う場合の参考になるようにしてもよい。
図7は、労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出した結果を提供先端末400に表示する画面の一例を示す図である。ここでは、提供先4は労働者2本人であるものとする。提供先端末400の出力部に、「あなたの酸蝕症検出結果をお知らせします。酸蝕症の程度は[E4重度]です。また、あなたの酸蝕症は[職場要因である]と検出しました。 <診断写真> 歯科の受診をお勧めします。歯科予約:https://***.***.jp」と表示する例を図示している。このように、酸蝕症の程度、職場要因であるかどうか、とあわせて、口腔内画像を診断写真701として表示してもよいし、歯科の受診を促すような文言やURLを表示してもよい。
また、図8は、労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出した結果と、過去と現時点の酸蝕症の程度の差異とを提供先端末400に表示する画面の一例を示す図である。ここでは、提供先4は労働者2本人であるものとする。提供先端末400の出力部に、「あなたの酸蝕症検出結果をお知らせします。2022.5.22撮影の写真では、酸蝕症の程度は[E2軽度]です。2021.12.13撮影の写真では、酸蝕症の程度は[E1軽微]でした。また、あなたの酸蝕症は[職場要因でない]と検出しました。以下のことに気を付けましょう。・酸性の飲食物をさける・食後の歯磨き・うがいをする・よく噛んで唾液を分泌させる・フッ素入り歯磨き粉を使用する 気になる点は歯科医師に相談下さい」と表示する例を図示している。このように、酸蝕症の程度、職場要因であるかどうか、とあわせて、前回の酸蝕症の程度や、職場要因ではない酸蝕症の場合にどのようなことに気を付ければよいか等の注意事項を表示してもよいし、職場要因ではない酸蝕症であると判断された場合にも、必要に応じて歯科医師への相談を促す文言等を表示してもよい。特定歯科検診は、業務についてから6ヶ月以内ごとに1回行う必要があるため、2回目以降であれば前回の画像が存在する。酸蝕症の程度の差異を提供することにより、より労働者2に酸蝕症の注意を促す効果を得ることができる。図8で、過去の画像との程度の差異を表示するためには、図3のフローチャートのステップS301で、画像取得部101は、さらに、労働者2の過去の口腔内画像を取得する必要がある。また、ステップS302で、判断部102は、さらに、労働者2の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断する必要がある。また、ステップS306で、提供部106は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度の差異を提供先4に提供する必要がある。
また、図9は、労働者2の酸蝕症が職場3に起因するものかどうかを検出した結果と、酸蝕症の進行度合いとを提供先端末400に表示する画面の一例を示す図である。ここでは、提供先4は労働者2本人であるものとする。提供先端末400の出力部に、「あなたの酸蝕症検出結果をお知らせします。2022.4.4撮影の写真では、酸蝕症の程度は[E3中等度]です。2021.10.18撮影の写真では、酸蝕症の程度は[E1軽微]でした。この半年間での進行度合いは[40%]になります。また、あなたの酸蝕症は[職場要因である]と検出しました。歯科の受診をお勧めします。歯科予約:https://***.***.jp」と表示する例を図示している。このように、酸蝕症の程度、職場要因であるかどうか、とあわせて、前回からの酸蝕症の進行度合いを表示してもよいし、歯科の受診を促すような文言やURLを表示してもよい。特定歯科検診は、業務についてから6ヶ月以内ごとに1回行う必要があるため、2回目以降であれば前回の画像が存在する。酸蝕症の程度の進行度合いを提供することにより、より労働者2に酸蝕症の注意を促す効果を得ることができる。図9で、過去の画像との程度の差異を表示するためには、図3のフローチャートのステップS301で、画像取得部101は、さらに、労働者2の過去の口腔内画像を取得する必要がある。また、ステップS302で、判断部102は、さらに、労働者2の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断する必要がある。また、ステップS306で、提供部106は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度を比較して、酸蝕症の進行度合を提供先4に提供する必要がある。
図3に戻り、ステップ306で、提供先4に検出結果を提供した後に、提供先4から検出結果が正しかったかどうかのフィードバックを受け取り、ステップS302で判断に使用した労働者2の口腔内画像にフィードバック結果を反映したアノテーションを行い、教師あり学習に使用することで、更に学習済みモデルの精度を高めることができる。もし、虫歯を間違えて酸蝕症であると判断していた場合には、この学習を行うことで、より虫歯と酸蝕症の判断を適切に行えるようになるという効果が期待できる。
図3では、酸蝕症の検出についてのみ記載したが、口腔癌についても、同じように検出することが可能である。口腔癌の検出を行う場合には、ステップS302で、判断部102は、さらに、労働者2の口腔癌の程度を判断する。また、ステップS303で抽出部103は、さらに、ステップS302で判断した口腔癌の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出する。また、ステップS305で、検出部105は、さらに、ステップS304で取得した職場情報に基づいて、ステップS303で抽出した労働者2の口腔癌が職場4に起因するものかどうかを検出する。このように各処理部で処理を行うことで、酸蝕症だけでなく、口腔癌の検出を行うことも可能となる。
以上が、酸蝕症検出処理である。
このような酸蝕症検出システム1によれば、歯科医師が一人一人診察するのではなく、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の口腔内画像を取得して解析することで、職場3に起因する酸蝕症かどうかを効率的に検出する酸蝕症検出システムを提供することができる。また、検出結果を労働者2本人、労働者2の働く職場3に所属する管理者に提供することで受診を促したり、歯科医師6等に提供することで、酸蝕症の適切な診断に役立てたりすることが可能となる。さらに、フィードバックを反映した口腔内画像を利用して教師あり学習を行うことで、より酸蝕症の程度の判断精度を高めることができる。また、酸蝕症だけでなく、口腔癌の検出にも応用可能である。
[食生活情報取得処理]
図4は、酸蝕症検出システム1が食生活情報取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、食生活情報取得部107を実現する。
図10は、労働者2の食生活情報を取得するために労働者端末200に表示する画面の一例を示す図である。食生活情報取得部107は、図3のフローチャートでステップS301のタイミング、又は、ステップS305より前の任意のタイミングで、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の食生活情報を取得する。そして、検出部105は、ステップS305のタイミングで、取得した職場情報と取得した食生活情報とに基づいて、抽出した労働者2の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する。図10の例に示すように、労働者2に、「□酸味のあるものを好んで食べる スポーツドリンクを良く飲む オレンジやレモン等の柑橘類をよく食べる□お酢やお酢ドリンクを良く飲む□食後に歯磨きしないことが多い」といった選択肢の当てはまるものにチェックをつけて「回答を送信」ボタン1001を選択させることで、コンピュータ100の食生活情報取得部107は食生活情報を取得する。食生活情報は、労働者2の食生活が酸蝕症になる外的要因を満たすかどうかを判断するためのものである。労働者2の食生活が酸蝕症になる外的要因を満たすものであるほど、つまりチェックが多いほど、労働者2の酸蝕症が職場に起因するものである確率が低くなる。
以上が、食生活情報取得処理である。
このように、食生活情報取得処理を行うことで、より、労働者2の酸蝕症が職場要因であるかの判断精度を向上させることが可能となる。
[症状取得処理]
図5は、酸蝕症検出システム1が症状情報取得処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、症状取得部108を実現する。
図11は、労働者2の症状情報を取得するために労働者端末200に表示する画面の一例を示す図である。症状取得部108は、図3のフローチャートでステップS301のタイミング、又は、ステップS305より前の任意のタイミングで、歯科特殊健診の対象となっている労働者2の症状を取得する。そして、検出部105は、ステップS305のタイミングで、取得した職場情報と取得した症状とに基づいて、抽出した労働者2の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する。図11の例に示すように、労働者2に、「□逆流性食道炎である 胃酸が逆流することがある よく嘔吐する□過食症である□拒食症である」といった選択肢の当てはまるものにチェックをつけて「回答を送信」ボタン1001を選択させることで、コンピュータ100の症状取得部108は症状を取得する。症状は、労働者2の症状が酸蝕症になる内的要因を満たすかどうかを判断するためのものである。労働者2の症状が酸蝕症になる内的要因を満たすものであるほど、つまりチェックが多いほど、労働者2の酸蝕症が職場に起因するものである確率が低くなる。
以上が、症状取得処理である。
このように、症状取得処理を行うことで、より、労働者2の酸蝕症が職場要因であるかの判断精度を向上させることが可能となる。
[ガイド処理]
図6は酸蝕症検出システム1がガイド処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、ガイド部109を実現する。ガイド部109は、労働者2の口腔内画像を撮影するために、口腔内撮影補助具700を使用する際のガイド画面を表示するものである。口腔内撮影補助具700は、口腔内の撮影を補助する器具であり、例えば、特許文献1に記載の技術を利用したものであるとする。
図12は、口腔内画像を撮影するための労働者端末200に、口腔内撮影補助具をセットするようにガイドするガイド画面の一例である。ガイド部109は、図3のフローチャートでステップS301のタイミング、又は、ステップS301より前の任意のタイミングで、労働者2の口腔内画像を撮影する際に、撮影を行う端末にガイドを表示する。ここでは、労働者2の労働者端末200に「口腔内画像を撮影して下さい。お使いの端末に口腔内撮影補助具700を装着し図のようにして撮影して下さい。」というメッセージと、口腔内撮影補助具700の利用図を表示している。表示の確認後は「閉じる」ボタン1201を選択することで、このガイド画面を終了するものとする。
以上が、ガイド処理である。
このように、ガイド処理を行って口腔内撮影補助具700を利用した撮影を案内することで、より、労働者2の口腔内画像を確実かつ適切に撮影できるようになる。よりよい口腔内画像を取得することで、酸蝕症の程度の判断精度を向上させることが可能となる。
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 酸蝕症検出システム
2 労働者
3 職場
4 提供先
5 ネットワーク
6 歯科医師
100 コンピュータ
101 画像取得部
102 判断部
103 抽出部
104 職場情報取得部
105 検出部
106 提供部
107 食生活情報取得部
108 症状情報取得部
109 ガイド部
200 労働者端末
300 職場端末
400 提供先端末
600 歯科医師端末
700 口腔内撮影補助具

Claims (11)

  1. 酸蝕症を検出する酸蝕症検出システムであって、
    歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得する画像取得部と、
    前記口腔内画像を解析し、前記労働者の口腔内の酸蝕症の程度を判断する判断部と、
    判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出する抽出部と、
    少なくとも、前記抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得する職場情報取得部と、
    取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する検出部と、
    前記検出の結果を設定した提供先に提供する提供部と、
    を備える酸蝕症検出システム。
  2. 前記画像取得部は、さらに、歯科特殊健診の対象となっている労働者の過去の口腔内画像を取得し、
    前記判断部は、さらに、前記労働者の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断し、
    前記提供部は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度の差異を前記設定した提供先に提供する請求項1に記載の酸蝕症検出システム。
  3. 前記画像取得部は、さらに、歯科特殊健診の対象となっている労働者の過去の口腔内画像を取得し、
    前記判断部は、さらに、前記労働者の過去の口腔内の酸蝕症の程度を判断し、
    前記提供部は、検出結果に加えて、さらに、過去と現時点の酸蝕症の程度を比較して、酸蝕症の進行度合を前記設定した提供先に提供する請求項1に記載の酸蝕症検出システム。
  4. 前記判断部は、さらに、前記労働者の口腔癌の程度を判断し、
    前記抽出部は、さらに、判断した前記口腔癌の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出し、
    前記検出部は、さらに、取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の口腔癌が職場に起因するものかどうかを検出する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の酸蝕症検出システム。
  5. 前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の食生活情報を取得する食生活情報取得部と、
    を備え、
    前記検出部は、取得した前記職場情報と前記食生活情報とに基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する請求項1に記載の酸蝕症検出システム。
  6. 前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の症状情報を取得する症状情報取得部と、
    を備え、
    前記検出部は、取得した前記職場情報と前記症状情報とに基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出する請求項1に記載の酸蝕症検出システム。
  7. 前記検出部は、さらに、取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した酸蝕症の労働者が複数同一の職場に所属する場合、前記労働者の酸蝕症は、職場に起因するものとして検出する請求項1に記載の酸蝕症検出システム。
  8. 前記判断部は、さらに、酸蝕症の口腔内画像を使用した教師あり学習による学習済みモデルを生成し、生成した前記学習済みモデルを前記口腔内画像の解析に利用する請求項1に記載の酸蝕症検出システム。
  9. 前記歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を撮影するための端末に、口腔内撮影補助具をセットするようにガイドするガイド手段と、
    を備え、
    前記画像取得部は、前記端末で撮影した前記労働者の口腔内画像を取得する請求項1に記載の酸蝕症検出システム。
  10. 酸蝕症を検出する酸蝕症検出システムに、
    歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得するステップと、
    前記口腔内画像を解析し、前記労働者の口腔内の酸蝕症の程度を判断するステップと、
    判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出するステップ、
    少なくとも、前記抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得するステップと、
    取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出するステップと、
    前記検出の結果を設定した提供先に提供するステップと、
    を備える酸蝕症検出方法。
  11. 酸蝕症を検出する酸蝕症検出システムと連携するコンピュータに、
    歯科特殊健診の対象となっている労働者の口腔内画像を取得するステップ、
    前記口腔内画像を解析し、前記労働者の口腔内の酸蝕症の程度を判断するステップ、
    判断した前記酸蝕症の程度が、所定の条件を満たした労働者を抽出するステップ、
    少なくとも、前記抽出した労働者が働いている職場の職場情報を取得するステップ、
    取得した前記職場情報に基づいて、前記抽出した労働者の酸蝕症が職場に起因するものかどうかを検出するステップ、
    前記検出の結果を設定した提供先に提供するステップ、
    を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
JP2022114313A 2022-07-15 2022-07-15 酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラム Active JP7141163B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022114313A JP7141163B1 (ja) 2022-07-15 2022-07-15 酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022114313A JP7141163B1 (ja) 2022-07-15 2022-07-15 酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7141163B1 true JP7141163B1 (ja) 2022-09-22
JP2024011949A JP2024011949A (ja) 2024-01-25

Family

ID=83360873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022114313A Active JP7141163B1 (ja) 2022-07-15 2022-07-15 酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7141163B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010529415A (ja) 2006-12-21 2010-08-26 ラックス イノベート リミテッド 脱灰を検出するための組成物および方法
JP2020179173A (ja) 2019-04-25 2020-11-05 サンスター株式会社 情報処理システム、情報処理方法、及び制御プログラム
JP2021053175A (ja) 2019-09-30 2021-04-08 株式会社Nttドコモ 携帯端末、情報処理装置および口腔状態判断プログラム
JP2022069744A (ja) 2020-10-26 2022-05-12 株式会社スクリエ 口腔内撮影補助具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010529415A (ja) 2006-12-21 2010-08-26 ラックス イノベート リミテッド 脱灰を検出するための組成物および方法
JP2020179173A (ja) 2019-04-25 2020-11-05 サンスター株式会社 情報処理システム、情報処理方法、及び制御プログラム
JP2021053175A (ja) 2019-09-30 2021-04-08 株式会社Nttドコモ 携帯端末、情報処理装置および口腔状態判断プログラム
JP2022069744A (ja) 2020-10-26 2022-05-12 株式会社スクリエ 口腔内撮影補助具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024011949A (ja) 2024-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11676701B2 (en) Systems and methods for automated medical image analysis
US10984529B2 (en) Systems and methods for automated medical image annotation
Berman et al. Cohen's pathways of the pulp expert consult
KR102267197B1 (ko) 디지털 치아 영상에 치아 진료 데이터를 기록 및 표시하는 방법 및 장치
JP6938410B2 (ja) 口腔疾患診断システム及び口腔疾患診断プログラム
JP2009205330A (ja) 携帯電話装置、デンタルケアシステム、デンタルケア方法、デンタルケアプログラムおよびプログラム記録媒体
HUP0004283A2 (hu) Számítógépes berendezés fogszabályozási diagnózis felállítására és fogszabályozó eszköz kiszolgáltatására
WO2017073371A1 (ja) 生体情報測定器および生体情報測定方法
Berman et al. Cohen's Pathways of the Pulp Expert Consult-E-Book: Cohen's Pathways of the Pulp Expert Consult-E-Book
CN112423699A (zh) 用于评估牙齿状况的方法
WO2019150515A1 (ja) 口腔ケアシステム
JP2012143528A (ja) 口腔内撮影表示システム
Kale et al. Assessment of mother's ability in caries diagnosis, utilizing the smartphone photographic method
JP7141163B1 (ja) 酸蝕症検出システム、酸蝕症検出方法及びそのプログラム
US20220400940A1 (en) Method for obtaining images for assessing oral health using a mobile device camera and a mirror
EP3441764B1 (en) Method for determining stage of periodontal disease
JP5753986B2 (ja) 身元確認支援システム
KR101441749B1 (ko) 구강카메라를 이용한 구강 진단 방법 및 이를 수행하는 시스템
JP2006113945A (ja) 歯科情報提供システム
Shaheed et al. Accuracy of linear cephalometric measurements with scanned lateral cephalograms
KR102496565B1 (ko) Cbct를 포함한 구강 영상의 원격 판독에 기반한 구강 건강 분석 서비스 제공 장치 및 방법
US20230196511A1 (en) Image processing apparatus, image capturing apparatus, image capturing system, and method
JP7237404B1 (ja) オーラルアドバイスシステム、オーラルアドバイス方法及びプログラム
US20230298762A1 (en) A system and method for self-assessment of dental problems
JP7154675B1 (ja) 医療施設紹介システム、医療施設紹介方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220715

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7141163

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150