JP7141064B2 - ブレース、建築物および接続ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、低層、中層、高層などの各種建築物の躯体に接続されるブレース、ブレースが躯体に接続された建築物、および軸力伝達ユニットを躯体に接続する接続ユニットに関する。
特許文献1には、軸力を負担する鉄骨ブレースの外周に、ほぼ外接する口径の鋼管を座屈補剛材としてかぶせ、鋼管は少なくとも1箇所が鉄骨ブレースに止着されている、鋼管で座屈補剛されたアンボンド鉄骨ブレースが記載されている。
特許文献1においては、軸力を負担する鉄骨ブレースの外周に鋼管を座屈補剛材としてかぶせることにより座屈補剛することが記載されているが、ブレースを建築物の躯体に接続する際に、ブレースの長さ調整を行うことは記載されていない。
特開平7-324377号公報(要約)
本発明は、座屈拘束が可能で、長さ調整も可能なブレースを提供する。
本発明の一態様は、軸方向に軸力を伝達する軸力伝達ユニットと、軸力伝達ユニットの座屈を拘束する座屈拘束ユニットと、軸力伝達ユニットを建築物の躯体に接続する接続ユニットとを備えるブレースである。座屈拘束ユニットは、軸方向に延びる管状部材を含み、管状部材は、中央管状部と、中央管状部の一方側の開口を塞ぐ第1の閉塞部と、中央管状部の他方側の開口を塞ぐ第2の閉塞部と、中央管状部から第1の閉塞部を介して一方側に延びるとともに一方側に開口した第1の端部管状部と、中央管状部から第2の閉塞部を介して他方側に延びるとともに他方側に開口した第2の端部管状部とを含む。軸力伝達ユニットは、中央管状部の内部から第1の閉塞部および第2の閉塞部を貫き第1の端部管状部の内部および第2の端部管状部の内部に突出するように配置された軸力部材を含む。座屈拘束ユニットは、管状部材と軸力部材とが一体に回転するように中央管状部の内部に充填されたグラウト硬化部をさらに含む。接続ユニットは、軸力部材の一方側の端部と躯体とを接続する第1のクレビスと、軸力部材の他方側の端部と躯体とを接続する第2のクレビスとを含み、第1のクレビスは、軸力部材の一方側の端部に対して軸方向に移動可能に連結されるようにねじ切られた第1のネジ部を含み、第2のクレビスは、軸力部材の他方側の端部に対して軸方向に移動可能に連結されるように第1のネジ部と逆向きにねじ切られた第2のネジ部を含む。
このブレースにおいては、軸力部材の一方側の端部に連結される第1のクレビスと、軸力部材の他方側の端部に連結される第2のクレビスとが逆ねじとなっている。また、軸力部材は、中央管状部の内部に充填されたグラウト硬化部を介して管状部材と一体に回転する。このため、管状部材を回転させると、互いに逆ねじとなっている軸力部材の両端部も一体に回転し、軸力部材の両端部にそれぞれ連結された第1のクレビスと第2のクレビスとが軸方向に近付きまたは離れるように移動する。したがって、管状部材の回転方向を変えることにより容易にブレースの長さ調整を行うことができる。
さらに、このブレースにおいては、中央管状部の両側の開口が閉塞部により塞がれている。このため、中央管状部の内部へのグラウトの充填度を向上させやすく、中央管状部の内部で硬化したグラウト硬化部が中央管状部から漏れ出ることも防止することができる。したがって、軸力部材に対する座屈拘束性能を向上させることができる。
第1のクレビスは、第1のネジ部を有する第1の本体部と、躯体に接続可能となるように第1の本体部の一方側に設けられた第1の接続部とを含み、第2のクレビスは、第2のネジ部を有する第2の本体部と、躯体に接続可能となるように第2の本体部の他方側に設けられた第2の接続部とを含み、第1の本体部は、第1の端部管状部の内周面に対して、軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて対向する第1の対向部を含み、第2の本体部は、第2の端部管状部の内周面に対して、軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて対向する第2の対向部を含むことが好ましい。
このブレースにおいては、クレビス本体部の対向部が、端部管状部の内周面に対して、軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて対向している。このため、クレビス本体部を、当該本体部に近接した位置で端部管状部により覆うことができる。したがって、軸力部材だけでなくクレビス本体部も含めた座屈拘束性能を向上させることができる。
第1の本体部は、当該第1の本体部の軸方向の全長にわたり形成された第1の円柱状部を含み、第1の対向部は、第1の円柱状部の外周面を含み、第2の本体部は、当該第2の本体部の軸方向の全長にわたり形成された第2の円柱状部を含み、第2の対向部は、第2の円柱状部の外周面を含むことが好ましい。
このブレースにおいては、クレビス本体部の軸方向の全長にわたって円柱状部を形成することで、円柱状部の外周面を対向部とすることができる。このため、クレビス本体部のうち、端部管状部の内周面に近接した位置で端部管状部により覆われる領域を拡大することができる。したがって、クレビス本体部に対する座屈拘束性能を一層向上させることができる。
第1の本体部は、軸方向に延びる第1の柱状部と、第1の柱状部の軸方向の両端に形成された、第1の柱状部よりも外径が大きい一対の第1の円盤状部とを含み、第1の対向部は、一対の第1の円盤状部のそれぞれの外周面を含み、第2の本体部は、軸方向に延びる第2の柱状部と、第2の柱状部の軸方向の両端に形成された、第2の柱状部よりも外径が大きい一対の第2の円盤状部とを含み、第2の対向部は、一対の第2の円盤状部のそれぞれの外周面を含むことが好ましい。
このブレースにおいては、軸力部材の変形に伴いクレビス本体部が軸方向に対して振れた場合に、端部管状部の内周面に当たりやすい柱状部の両端に、柱状部よりも外径が大きい一対の円盤状部を形成することで、一対の円盤状部のそれぞれの外周面を対向部とすることができる。このため、クレビス本体部のうち、端部管状部の内周面に近接した位置で端部管状部により覆われる領域を、柱状部の両端に集約することができる。したがって、クレビス本体部の軽量化を図りつつ、クレビス本体部に対する座屈拘束性能も確保することができる。
第1の端部管状部は、軸力部材に引張力が作用した際に第1の対向部を覆う第1の被覆部を含み、第2の端部管状部は、軸力部材に引張力が作用した際に第2の対向部を覆う第2の被覆部を含むことが好ましい。
このブレースにおいては、軸力部材に引張力が作用し、軸力部材の伸びに伴い両端部に連結されたクレビスが躯体側に移動した場合であっても、クレビス本体部の対向部を端部管状部により覆うことができる。このため、軸力部材の変形に伴いクレビス本体部が軸方向に対して振れた場合であっても、対向部が端部管状部の開口の縁に当たることを防止することができる。したがって、開口の縁に局所的な荷重が作用することに伴う端部管状部の変形を抑制し、座屈拘束性能が低下することを防止することができる。
座屈拘束ユニットは、第1の端部管状部の一方側の開口を塞ぐ第1の端部閉塞部と、第2の端部管状部の他方側の開口を塞ぐ第2の端部閉塞部とを含み、第1の端部閉塞部は、第1のクレビスを、軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて貫通させる第1の貫通孔を含み、第2の端部閉塞部は、第2のクレビスを、軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて貫通させる第2の貫通孔を含むことが好ましい。
このブレースにおいては、端部管状部の躯体側の開口が端部閉塞部により塞がれ、クレビスが軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて端部閉塞部により覆われている。このため、軸力部材の変形に伴いクレビス本体部が軸方向に対して振れた場合であっても、端部管状部の開口の縁に局所的な荷重が直接的に作用することを確実に防止することができる。したがって、軸力部材だけでなくクレビスも含めた座屈拘束性能を一層向上させることができる。
本発明の他の態様は、上記ブレースと、上記ブレースが接続ユニットを介して接続された躯体とを備える建築物である。
本発明の他の態様は、軸方向に軸力を伝達するとともに座屈拘束ユニットにより座屈が拘束される軸力伝達ユニットを建築物の躯体に接続する接続ユニットである。座屈拘束ユニットは、軸方向に延びる管状部材を含み、管状部材は、中央管状部と、中央管状部の一方側の開口を塞ぐ第1の閉塞部と、中央管状部の他方側の開口を塞ぐ第2の閉塞部と、中央管状部から第1の閉塞部を介して一方側に延びるとともに一方側に開口した第1の端部管状部と、中央管状部から第2の閉塞部を介して他方側に延びるとともに他方側に開口した第2の端部管状部とを含む。軸力伝達ユニットは、中央管状部の内部から第1の閉塞部および第2の閉塞部を貫き第1の端部管状部の内部および第2の端部管状部の内部に突出するように配置された軸力部材を含む。座屈拘束ユニットは、管状部材と軸力部材とが一体に回転するように中央管状部の内部に充填されたグラウト硬化部をさらに含む。当該接続ユニットは、軸力部材の一方側の端部と躯体とを接続する第1のクレビスと、軸力部材の他方側の端部と躯体とを接続する第2のクレビスとを含み、第1のクレビスは、軸力部材の一方側の端部に対して軸方向に移動可能に連結されるようにねじ切られた第1のネジ部を含み、第2のクレビスは、軸力部材の他方側の端部に対して軸方向に移動可能に連結されるように第1のネジ部と逆向きにねじ切られた第2のネジ部を含む。
本発明の他の態様は、座屈拘束ユニットにより座屈が拘束される軸力伝達ユニットを建築物の躯体に接続する接続ユニットである。軸力伝達ユニットは、軸方向に軸力を伝達する軸力部材を含み、座屈拘束ユニットは、軸力部材を覆うとともに軸力部材を一体に回転させる管状部材を含む。当該接続ユニットは、軸力部材の軸方向の一方側の端部と躯体とを接続する第1のクレビスと、軸力部材の軸方向の他方側の端部と躯体とを接続する第2のクレビスとを含む。第1のクレビスは、軸力部材の一方側の端部に対して軸方向に移動可能に連結されるようにねじ切られた第1のネジ部を有する第1の本体部と、躯体に接続可能となるように第1の本体部の一方側に設けられた第1の接続部とを含み、第2のクレビスは、軸力部材の他方側の端部に対して軸方向に移動可能に連結されるように第1のネジ部と逆向きにねじ切られた第2のネジ部を有する第2の本体部と、躯体に接続可能となるように第2の本体部の他方側に設けられた第2の接続部とを含む。第1の本体部は、軸方向に延びる第1の柱状部と、第1の柱状部の軸方向の両端に形成された、第1の柱状部よりも外径が大きい一対の第1の円盤状部とを含み、第2の本体部は、軸方向に延びる第2の柱状部と、第2の柱状部の軸方向の両端に形成された、第2の柱状部よりも外径が大きい一対の第2の円盤状部とを含む。一対の第1の円盤状部は、管状部材の内周面に対して、軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔ててそれぞれ対向する外周面を含み、一対の第2の円盤状部は、管状部材の内周面に対して、軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔ててそれぞれ対向する外周面を含む。
座屈拘束が可能で、長さ調整も可能なブレースを提供することができる。
第1の実施形態であるブレースを備えた建築物の概要を示す図。 図1に示すブレースの縦断面図。 図1に示すブレースの分解斜視図。 図1に示すブレースから支持部材を抜き出して示す斜視図。 図1に示すブレースの使用例を示す図であり、図5(a)は躯体への取付け間隔が短い場合の使用例を示す側面図、図5(b)は躯体への取付け間隔が長い場合の使用例を示す側面図。 図1に示すブレースの使用状態の一例を示す図であり、図6(a)は軸力部材に圧縮力が作用した状態の一例を示す縦断面図、図6(b)は軸力部材に引張力が作用した状態の一例を示す縦断面図。 第2の実施形態であるブレースの縦断面図。 第3の実施形態であるブレースを示す図であり、図8(a)は縦断面図、図8(b)は図8(a)のb-b線横断面図。 第4の実施形態であるブレースの縦断面図。
図1に、本発明の第1の実施形態であるブレース1Aを備えた建築物3の概要を示している。図1に示すように、建築物3は、躯体(骨組み)2と、躯体2に接続されたブレース(筋交い、斜材)1Aとを備える。
躯体2は、水平方向に対向する一対の柱部材500a,500bと、鉛直方向に対向する一対の梁部材510a,510bと、第1の柱部材500aおよび第1の梁部材(上階の梁部材)510aの接合部520aに配置された第1のガセットプレート530aと、第2の柱部材500bおよび第2の梁部材(下階の梁部材)510bの接合部520bに配置された第2のガセットプレート530bとを含む。
ブレース1Aは、軸方向Xに軸力を伝達する軸力伝達ユニット10と、軸力伝達ユニット10の座屈を拘束する座屈拘束ユニット20と、軸力伝達ユニット10を躯体2に接続する接続ユニット30とを含む。接続ユニット30は、後述する一対のクレビス110,120を含む。ブレース1Aは、一対のクレビス110,120を介してガセットプレート530a,530bにそれぞれ接続されることにより、柱部材500a,500bと梁部材510a,510bとにより側面視四辺形状に軸組された躯体2に対して対角線状に配置される。
図2に、ブレース1Aを、ブレース1Aの中心線Lを含む平面で切断した縦断面図により示している。図3に、ブレース1Aを、ブレース1Aの主要なパーツに分解した斜視図により示している。
図2および図3に示すように、座屈拘束ユニット20は、軸方向Xに延びる管状部材400を含む。管状部材400は、中央管状部40と、中央管状部40の一方側X1の開口41を塞ぐ第1の閉塞部50と、中央管状部40の他方側X2の開口42を塞ぐ第2の閉塞部60と、中央管状部40から第1の閉塞部50を介して一方側X1に延びるとともに一方側X1に開口した第1の端部管状部70と、中央管状部40から第2の閉塞部60を介して他方側X2に延びるとともに他方側X2に開口した第2の端部管状部80とを含む。
本実施形態において、中央管状部40は、軸方向Xに延びるとともに軸方向Xの一方側X1および他方側X2に開口した中央管状部材40により構成される。また、第1の閉塞部50は、中央管状部材40の一方側X1の開口41を塞ぐ第1の閉塞部材50により構成される。また、第2の閉塞部60は、中央管状部材40の他方側X2の開口42を塞ぐ第2の閉塞部材60により構成される。また、第1の端部管状部70は、第1の閉塞部材50から一方側X1に延びるとともに一方側X1に開口した第1の端部管状部材70により構成される。また、第2の端部管状部80は、第2の閉塞部材60から他方側X2に延びるとともに他方側X2に開口した第2の端部管状部材80により構成される。
中央管状部材40、第1の端部管状部材70および第2の端部管状部材80の一例は、円形状の鋼管(円形鋼管)などである。第1の閉塞部材50および第2の閉塞部材60の一例は、薄板状の円形鋼板などである。中央管状部材40、第1の閉塞部材50、第2の閉塞部材60、第1の端部管状部材70および第2の端部管状部材80は、互いに溶接等により接合されることで、全体として軸方向Xに延びる管状部材400を構成している。
なお、本実施形態(第1の実施形態)から第3の実施形態において、中央管状部40、第1の閉塞部50、第2の閉塞部60、第1の端部管状部70および第2の端部管状部80は、それぞれ別部材である、中央管状部材40、第1の閉塞部材50、第2の閉塞部材60、第1の端部管状部材70および第2の端部管状部材80により構成されているが、これらの部材の一部または全部は単一の部材により構成されていてもよい。例えば、中央管状部40、第1の端部管状部70および第2の端部管状部80は、1本の管状部材(鋼管)により構成されていてもよく、詳細については第4の実施形態において後述する。
軸力伝達ユニット10は、中央管状部材40の内部40sから第1の閉塞部材50および第2の閉塞部材60を貫き第1の端部管状部材70の内部70sおよび第2の端部管状部材80の内部80sに突出するように配置された軸力部材90を含む。閉塞部材50,60は、軸力部材90を中心線Lの周りに回転可能な程度に開口の大きさが狭小化された貫通孔を介して、軸力部材90を貫通させている。軸力部材90の一例は、丸鋼などの芯材である。軸力部材90は、芯材の外周面90bの軸方向Xの中央近傍が露出した露出部90cと、外周面90bの露出部90cを除く部分がアンボンド材600により被覆されたアンボンド部90dとを含む。アンボンド材600の一例は、ブチルゴムなどである。なお、本明細書において、軸方向Xとは、軸力部材90の延びる方向である。
座屈拘束ユニット20は、管状部材400と軸力部材90とが一体に回転するように中央管状部材40の内部40sに充填されたグラウト硬化部100をさらに含む。グラウト硬化部100は、第2の閉塞部材60のグラウト注入口610を介して中央管状部材40の内部40sに充填されたグラウト材が、中央管状部材40の内周面40aと軸力部材90の露出部90cとに付着し、中央管状部材40および軸力部材90と一体化した状態で硬化した部分である。なお、軸力部材90の露出部90cを除く部分は、アンボンド部90dによりグラウト材との付着が抑制されている。グラウト材の一例は、モルタルまたはコンクリートなどである。
接続ユニット30は、軸力部材90の一方側X1の端部91と躯体2のガセットプレート530aとを接続する第1のクレビス110と、軸力部材90の他方側X2の端部92と躯体2のガセットプレート530bとを接続する第2のクレビス120とを含む。

第1のクレビス110は、第1の本体部(第1のクレビス本体部)150と、躯体2のガセットプレート530aに接続可能となるように第1のクレビス本体部150の一方側X1に設けられた第1の接続部160とを含む。第1のクレビス本体部150は、軸方向Xに延びる第1の柱状部230と、第1の柱状部230の軸方向Xの両端に形成された、第1の柱状部230よりも外径が大きい一対の第1の円盤状部240(241,242)と、第1の柱状部230および一対の第1の円盤状部240を軸方向Xに貫通することにより形成された円形状の内周面150aとを含む。円形状の内周面150aは、軸力部材90の端部91に対して軸方向Xに移動可能に連結されるようにねじ切られた雌ネジタイプの右ネジ部(第1のネジ部)130を含む。したがって、軸力部材90の端部91は、第1のネジ部130に対応するようにねじ切られた雄ネジタイプの右ネジ部91aを含む。
第2のクレビス120は、第2の本体部(第2のクレビス本体部)170と、躯体2のガセットプレート530bに接続可能となるように第2のクレビス本体部170の他方側X2に設けられた第2の接続部180とを含む。第2のクレビス本体部170は、軸方向Xに延びる第2の柱状部250と、第2の柱状部250の軸方向Xの両端に形成された、第2の柱状部250よりも外径が大きい一対の第2の円盤状部260(261,262)と、第2の柱状部250および一対の第2の円盤状部250を軸方向Xに貫通することにより形成された円形状の内周面170aとを含む。円形状の内周面170aは、軸力部材90の端部92に対して軸方向Xに移動可能に連結されるように第1のネジ部130と逆向きにねじ切られた雌ネジタイプの左ネジ部(第2のネジ部)140を含む。したがって、軸力部材90の端部92は、第2のネジ部140に対応するようにねじ切られた雄ネジタイプの左ネジ部92aを含む。
なお、第1のクレビス110の第1のネジ部130と、第2のクレビス120の第2のネジ部140とは、逆ねじの関係となっていればよく、第1のネジ部130を左ネジ、第2のネジ部140を右ネジとしてもよい。クレビス110,120の材質の一例は、鋳造により一体成形された鋳鉄製または鋳鋼製である。クレビス110,120において、柱状部230,250と一対の円盤状部240,260のそれぞれとは、湾曲部(R形状部)を介して滑らかに繋がれているため、クレビス本体部150,170に対する応力集中を緩和することができる。
ブレース1Aにおいては、建築物3に地震力や風力などの外力が作用した場合、躯体2のガセットプレート530a,530bを介して軸方向Xに作用する圧縮力や引張力などの軸力に対して軸力伝達ユニット10が抵抗する。軸力部材90は、アンボンド部90dによりグラウト材との付着が抑制されているため、軸力をグラウト硬化部100に伝達させることなく、軸力部材90自体が安定的に降伏(塑性化)することにより、建築物3に作用する振動エネルギーを吸収することができる。また、軸力部材90がグラウト硬化部100および中央管状部材40により覆われているため、軸力部材90に対して座屈耐力を超える圧縮力が作用した場合であっても、軸力部材90の座屈を拘束(抑制)することができる。
さらに、ブレース1Aにおいては、軸力部材90の一方側X1の端部91に連結される第1のクレビス110と、軸力部材90の他方側X2の端部92に連結される第2のクレビス120とが逆ねじとなっている。また、軸力部材90は、中央管状部材40の内部40sに充填されたグラウト硬化部100を介して管状部材400と一体に回転する。このため、管状部材400を回転させると、互いに逆ねじとなっている軸力部材90の両端部91,92も一体に回転し、両端部91,92にそれぞれ連結された第1のクレビス110と第2のクレビス120とが軸方向Xに近付きまたは離れるように移動する。したがって、管状部材400の回転方向を変えることにより容易にブレース1Aの長さ調整を行うことができる。
例えば、ブレース1Aを躯体2に接続する場合、管状部材400を回転させることにより、ガセットプレート530a,530b間の取付け間隔に応じてブレース1Aのおおよその長さ調整を行い、第1のクレビス110を第1のガセットプレート530aに接続し、再度、管状部材400を回転させることにより、第2のクレビス120を第2のガセットプレート530bに接続可能となるように、ブレース1Aの長さの微調整を行うことができる。第1のクレビス110および第2のクレビス120の接続順序は逆であってもよい。また、建築物3を新築等する場合、クレビス110,120をガセットプレート530a,530bに本取り付けする前、すなわち、クレビス110,120をガセットプレート530a,530bに仮取り付けした状態で、管状部材400を回転させることにより、粗建て方時の躯体2において発生した建方誤差などをブレース1Aにより吸収することができる。したがって、ブレース1Aにより建方誤差を調整した後にクレビス110,120をガセットプレート530a,530bに本取り付けすることにより、建築物3の建方精度を向上させることができる。
さらに、ブレース1Aにおいては、中央管状部材40の両側の開口41,42が閉塞部材50,60により塞がれている。このため、中央管状部材40の内部40sを密閉状態とすることができる。したがって、中央管状部材40の内部40sへのグラウト材の充填度を向上させることができる。また、中央管状部材40の両側の開口41,42を塞ぐ閉塞部材50,60が、グラウト硬化部100の両側の端部を押さえる蓋として機能するため、グラウト硬化部100が中央管状部材40の内部40sから漏れ出ることを防止することができる。したがって、軸力部材40に対する座屈拘束性能を向上させることができる。
図2および図3に示すように、第1のクレビス本体部150は、第1の端部管状部材70の内周面70aに対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g11を隔てて対向する第1の対向部190をさらに含む。本実施形態の第1の対向部190は、第1の柱状部230の一方側X1に形成された第1の円盤状部241の円形状の外周面241bと、第1の柱状部230の他方側X2に形成された第1の円盤状部242の円形状の外周面242bとにより構成される。
第2のクレビス本体部170は、第2の端部管状部材80の内周面80aに対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g21を隔てて対向する第2の対向部200をさらに含む。本実施形態の第2の対向部200は、第2の柱状部250の一方側X1に形成された第2の円盤状部261の円形状の外周面261bと、第2の柱状部250の他方側X2に形成された第2の円盤状部262の円形状の外周面262bとにより構成される。
ブレース1Aにおいては、クレビス本体部150,170の対向部190,200が、端部管状部材70,80の内周面70a,80aに対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g11,g21を隔てて対向している。このため、クレビス本体部150,170を、当該クレビス本体部150,170に近接した位置で端部管状部材70,80により覆うことができる。したがって、軸力部材90だけでなくクレビス本体部150,170も含めた座屈拘束性能を向上させることができる。
さらに、ブレース1Aにおいては、軸力部材90の変形に伴いクレビス本体部150,170が軸方向Xに対して振れた場合に、端部管状部材70,80の内周面70a,80aに当たりやすい柱状部230,250の両端に、柱状部230,250よりも外径が大きい一対の円盤状部240,260を形成することで、一対の円盤状部240,260のそれぞれの外周面241b,241b,261b,262bを対向部190,200とすることができる。このため、クレビス本体部150,170のうち、内周面70a,80aに近接した位置で端部管状部材70,80により覆われる領域を、柱状部230,250の両端に集約することができる。したがって、クレビス本体部150,170の軽量化を図りつつ、クレビス本体部150,170に対する座屈拘束性能も確保することができる。
本実施形態の一対の円盤状部241,242は外径が同一であり、一対の円盤状部261,262も外径が同一である。一方側X1の円盤状部241と他方側X2の円盤状部242とは、当該円盤状部241,242の外径と同程度の間隔を隔てて軸方向Xに対向していることが好ましい。同様に、一方側X1の円盤状部261と他方側X2の円盤状部262とは、当該円盤状部261,262の外径と同程度の間隔を隔てて軸方向Xに対向していることが好ましい。クレビス本体部150,170を軸方向Xに均整のとれたプロポーションとすることで、クレビス本体部150,170の軽量化を図りつつ、クレビス本体部150,170に対する座屈拘束性能を一層向上させることができる。
さらに、ブレース1Aにおいては、クレビス本体部150,170の対向部190,200が柱状部230,250の両端に集約されているため、端部管状部材70,80の内周面70a,80aの内径精度が悪い場合であっても、内周面70a,80aの対向部190,200に面する領域のみを研磨等することで、隙間g11,g21を狭小化された状態に維持することができる。このため、柱状部230,250の軸方向Xの全長に面する領域を研磨等する場合と比較して、加工費用や加工手間を軽減しやすい。したがって、低コストで座屈拘束性能の高いブレースを提供することができる。
ここで、隙間g11,g21は、クレビス110,120が軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化されていることが好ましい。隙間g11,g21に関して、クレビス110,120が軸方向Xに移動可能な状態は、クレビス110,120(本実施形態では、一対の円盤状部240,260)が、端部管状部材70,80の内周面70a,80aに対して非接触の状態を含む。隙間g11,g21の寸法は、クレビス110,120の最小外径部(本実施形態では、柱状部230,250の最もくびれた部分)よりも小さい寸法であることが好ましい。また、隙間g11,g21の寸法は、1cm以下であることが好ましく、5mm以下であることがさらに好ましく、2mm以下であることがさらに好ましい。なお、隙間g11,g21に関して、クレビス110,120が軸方向Xに移動可能な状態は、クレビス110,120が端部管状部材70,80の内周面70a,80aに対して接触する状態であって、クレビス110,120の移動が内周面70a,80aとの摩擦抵抗により阻害されない状態を含む。
図2に示すように、座屈拘束ユニット20は、軸力部材90が中央管状部材40の中心に位置した状態でグラウト材が硬化するように、軸力部材90を中央管状部材40の内周面40aに対して支持する支持部材620をさらに含む。軸力部材90が中央管状部材40の中心に位置した状態でグラウト硬化部100を形成できるため、軸力部材40の直線性を確保しやすい。したがって、軸力部材90の座屈耐力を向上させることができる。
図4に、ブレース1Aから支持部材620を抜き出して斜視図により示している。図4に示すように、支持部材620は、正方形状の外形となるように軸方向Xに積層された2枚の板状部材621と、2枚の板状部材621を不図示のボルトおよびナットにより一体化するために軸方向Xにボルト軸部を貫通させる貫通孔622とを含む。板状部材621は、4つの角部621a~621dのうち、1つの角部(例えば621c)から対角方向の角部(例えば621a)に向けて切り欠かれた切欠き部623を含む。切欠き部623は、軸力部材90の露出部90cの一部に形成された一対の平坦面90eを挟み込むように平行に対向する一対の切欠き面623a,623bを含む。支持部材620は、軸力部材90の一対の平坦面90eを挟み込むように2枚の板状部材621を互いに反対方向から嵌め込み、2枚の板状部材621を不図示のボルトおよびナットにより貫通孔622を介して一体化することで形成されている。
ブレース1Aにおいては、軸力部材90が、支持部材620の4つ角部621a~621dを介して、中央管状部材40の内周面40aに対して支持される。このため、軸方向Xに延びる軸力部材90が中央で撓んだままの状態でグラウト硬化部100と一体化することを抑制することができる。したがって、軸力部材40の直線性を確保することができる。また、ブレース1Aにおいては、軸力部材90の露出部90cが一対の平坦面90eを含む。このため、管状部材400を回転させる際にグラウト硬化部100が一対の平坦面90eに引っ掛かりやすく、管状部材400の回転力を軸力部材90に確実に伝達することができる。したがって、管状部材400が空回りし、軸力部材90が回転しない事態を防止することができる。
図5に、ブレース1Aの使用例を示している。図5(a)は躯体2への取付け間隔が短い場合の使用例を示す側面図であり、図5(b)は躯体2への取付け間隔が長い場合の使用例を示す側面図である。図5(a)に示すように、躯体2への取付け間隔が短い場合であって、軸力部材90の座屈を拘束する中央管状部材40に対して大きな曲げ抵抗力が求められない場合、中央管状部材40の管径を、端部管状部材70,80の管径よりも小さくすることができる。また、図5(b)に示すように、躯体2への取付け間隔が長い場合であって、軸力部材90の座屈を拘束する中央管状部材40に対して大きな曲げ抵抗力が求められる場合、中央管状部材40の管径を、端部管状部材70,80の管径よりも大きくすることができる。
このように、ブレース1Aにおいては、中央管状部材40と、中央管状部材40の両側の端部管状部材70,80とが、閉塞部材50,60を介して区切られているため、中央管状部材40と端部管状部材70,80とで管長、管径、管厚などを個別に設定しやすい。このため、端部管状部材70,80およびクレビス110,120の形状や寸法などを共通化し、躯体2への取付け間隔に応じて中央管状部材40の管長、管径、管厚などをフレキシブルに変更することができる。したがって、低コストで汎用性の高いブレース1Aを提供することができる。
図6に、ブレース1Aの使用状態の一例を示している。図6(a)は軸力部材90に圧縮力が作用した状態の一例を示す縦断面図であり、図6(b)は軸力部材90に引張力が作用した状態の一例を示す縦断面図である。
図6(a)に示すように、軸力部材90に圧縮力が作用した場合、クレビス110とクレビス120とは、軸方向Xに近付くように移動する。すなわち、第1の端部管状部材70は、軸力部材90に圧縮力が作用した際に第1の対向部190を覆う被覆部270を含む。また、第2の端部管状部材80は、軸力部材90に圧縮力が作用した際に第2の対向部200を覆う被覆部280を含む。
一方、図6(b)に示すように、軸力部材90に引張力が作用した場合、クレビス110とクレビス120とは、軸方向Xに離れるように移動する。すなわち、第1の端部管状部材70は、軸力部材90に引張力が作用した際に第1の対向部190を覆う第1の被覆部271を含む。また、第2の端部管状部材80は、軸力部材90に引張力が作用した際に第2の対向部200を覆う第2の被覆部281を含む。
ブレース1Aにおいては、軸力部材90に引張力が作用し、軸力部材90の伸びに伴い両端部91,92に連結されたクレビス110,120が躯体2側に移動した場合であっても、クレビス本体部150,170の対向部190,200を端部管状部材70,80により覆うことができる。このため、軸力部材90の変形に伴いクレビス本体部150,170が軸方向Xに対して振れた場合であっても、対向部190,200が端部管状部材70,80の開口71,81の縁71e,81eに当たることを防止することができる。したがって、開口71,81の縁71e,81eに局所的な荷重が作用することに伴う端部管状部材70,80の変形を抑制し、座屈拘束性能が低下することを防止することができる。
図7に、本発明の第2の実施形態であるブレース1Bを、ブレース1Bの中心線Lを含む平面で切断した縦断面図により示している。なお、以降の実施形態において、第1の実施形態と共通の構成については共通の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、ブレース1Bの第1のクレビス本体部150は、当該第1のクレビス本体部150の軸方向Xの全長にわたり形成された第1の円柱状部210と、第1の円柱状部210を軸方向Xに貫通することにより形成された円形状の内周面150aと、第1の端部管状部材70の内周面70aに対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g11を隔てて対向する第1の対向部190とを含む。本実施形態の第1の対向部190は、第1の円柱状部210の円形状の外周面210bにより構成される。
ブレース1Bの第2のクレビス本体部170は、当該第2のクレビス本体部170の軸方向Xの全長にわたり形成された第2の円柱状部220と、第2の円柱状部220を軸方向Xに貫通することにより形成された円形状の内周面170aと、第2の端部管状部材80の内周面80aに対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g21を隔てて対向する第2の対向部200とを含む。本実施形態の第2の対向部200は、第2の円柱状部220の円形状の外周面220bにより構成される。
ブレース1Bにおいては、クレビス本体部150,170の軸方向Xの全長にわたって円柱状部210,220を形成することで、円柱状部210,220の外周面210b,220bを対向部190,200とすることができる。このため、クレビス本体部150,170のうち、内周面70a,80aに近接した位置で端部管状部材70,80により覆われる領域を拡大することができる。したがって、クレビス本体部150,170に対する座屈拘束性能を一層向上させることができる。
図8に、本発明の第3の実施形態であるブレース1Cを示している。図8(a)はブレース1Cを、ブレース1Cの中心線Lを含む平面で切断した縦断面図であり、図8(b)は図8(a)のb-b線横断面図である。
図8(a)に示すように、ブレース1Cの第1のクレビス本体部150は、軸方向Xに延びる第1の円柱状部710と、第1の円柱状部710の他方側X2の端部に形成された、第1の円柱状部710よりも外径が大きい第1の円盤状部242と、第1の円柱状部710および第1の円盤状部242を軸方向Xに貫通することにより形成された円形状の内周面150aと、第1の端部管状部材70の内周面70aに対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g11を隔てて対向する第1の対向部190とを含む。本実施形態の第1の対向部190は、第1の円盤状部242の円形状の外周面242bにより構成される。また、柱状部710と円盤状部242とは、湾曲部(R形状部)を介して滑らかに繋がれている。
ブレース1Cの第2のクレビス本体部170は、軸方向Xに延びる第2の円柱状部720と、第2の円柱状部720の一方側X1の端部に形成された、第2の円柱状部720よりも外径が大きい第2の円盤状部261と、第2の円柱状部720および第2の円盤状部261を軸方向Xに貫通することにより形成された円形状の内周面170aと、第2の端部管状部材80の内周面80aに対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g21を隔てて対向する第2の対向部200とを含む。本実施形態の第2の対向部200は、第2の円盤状部261の円形状の外周面261bにより構成される。また、柱状部720と円盤状部261とは、湾曲部(R形状部)を介して滑らかに繋がれている。
ブレース1Cの座屈拘束ユニット20は、第1の端部管状部材70の一方側X1の開口71を塞ぐ第1の端部閉塞部材290と、第2の端部管状部材80の他方側X2の開口81を塞ぐ第2の端部閉塞部材300とをさらに含む。第1の端部閉塞部材290は、第1のクレビス110を、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g12を隔てて貫通させる第1の貫通孔310を含む。第2の端部閉塞部材300は、第2のクレビス120を、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g22を隔てて貫通させる第2の貫通孔320を含む。第1の端部閉塞部材290および第2の端部閉塞部材300の一例は、薄板状の円形鋼板などである。図8(b)に示すように、本実施形態の端部閉塞部材290(300)は、円形鋼板を2分割した半円形タイプの鋼板291(301)を溶接等により接合したものである。なお、第1の端部閉塞部材290と第2の端部閉塞部材300とは構成が共通するため、図8(b)では、第1の端部閉塞部材290のみを図示し、第2の端部閉塞部材300については図示を省略し、対応する符号のみをかっこ書きで付している。
ブレース1Cにおいては、端部管状部材70,80の躯体2側の開口71,81が端部閉塞部材290,300により塞がれ、クレビス110,120が軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g12,g22を隔てて端部閉塞部材290,300により覆われている。このため、軸力部材90の変形に伴いクレビス本体部150,170が軸方向Xに対して振れた場合であっても、端部管状部材70,80の開口71,81の縁71e,81eに局所的な荷重が直接的に作用することを確実に防止することができる。したがって、軸力部材90だけでなくクレビス110,120も含めた座屈拘束性能を一層向上させることができる。
ここで、隙間g12,g22は、クレビス110,120が軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化されていることが好ましい。隙間g12,g22に関して、クレビス110,120が軸方向Xに移動可能な状態は、クレビス110,120(本実施形態では、円柱状部710,720)が、貫通孔310,320の内周面310a,320aに対して非接触の状態を含む。隙間g12,g22の寸法は、クレビス110,120の最小外径部(本実施形態では、円柱状部710,720の最もくびれた部分)よりも小さい寸法であることが好ましい。また、隙間g12,g22の寸法は、1cm以下であることが好ましく、5mm以下であることがさらに好ましく、2mm以下であることがさらに好ましい。なお、隙間g12,g22に関して、クレビス110,120が軸方向Xに移動可能な状態は、クレビス110,120が貫通孔310,320の内周面310a,320aに対して接触する状態であって、クレビス110,120の移動が内周面310a,320aとの摩擦抵抗により阻害されない状態を含む。
図9に、本発明の第4の実施形態であるブレース1Dを、ブレース1Dの中心線Lを含む平面で切断した縦断面図により示している。
図9に示すように、ブレース1Dの管状部材400は、1本の管状部材410と、管状部材410の内周面410aに溶接された第1の閉塞部材50および第2の閉塞部材60とを含む。本実施形態において、中央管状部40は、管状部材410の閉塞部材50,60により挟まれた領域により構成される。また、第1の端部管状部70は、管状部材410の閉塞部材50よりも一方側X1に延びる領域により構成される。また、第2の端部管状部80は、管状部材410の閉塞部材60よりも他方側X2に延びる領域により構成される。
ブレース1Dにおいては、中央管状部40、第1の端部管状部70および第2の端部管状部80を、単一の部材である管状部材410により構成することができる。このため、部品点数を削減するとともに、複数の部材を溶接等により接合する手間も省略することができる。したがって、低コストで座屈拘束性能の高いブレース1Dを提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲に規定されたものを含む。上記実施形態において、中央管状部材40は、1本の中央管状部材により構成されているが、複数本の中央管状部材を溶接等により軸方向Xに接合することで構成されていてもよい。また、中央管状部材40、第1の端部管状部材70および第2の端部管状部材80は、円形状の鋼管(円形鋼管)の場合を示したが、方形状の鋼管(例えば角形鋼管)であってもよい。また、中央管状部材40、第1の端部管状部材70および第2の端部管状部材80は、それぞれ外形が異なるようにしてもよく、例えば、中央管状部材40を円形鋼管、第1の端部管状部材70および第2の端部管状部材80を角形鋼管としてもよい。また、軸力部材90は、1本の芯材により構成されているが、複数本の芯材をカプラー等の連結部材を介して軸方向Xに連結することで構成されていてもよい。また、クレビス本体部150,170の内周面150a,170aは、当該クレビス本体部150,170の軸方向Xの全長にわたり貫通しているが、躯体2側は貫通していなくてもよい。また、クレビス110,120の接続部160,180は、ガセットプレート530a,530bに対してピン接合可能となるように二股に分かれたフォークエンドタイプであるが、接続部160,180の形状はこれに限定されず、高力ボルトなどにより剛接合可能となるようにしてもよい。また、支持部材620は、軸力部材90の軸方向Xの中央に1個配置されているが、軸力部材90の軸方向Xに所定の間隔を隔てて複数個配置されていてもよい。また、板状部材621は、4つの角部621a~621dを含む正方形状の外形の場合を示したが、3つの角部を含む三角形状の外形や、角部がない円形状の外形などであってもよい。また、中央管状部材40と軸力部材90とは、軸力部材90の露出部90cの一対の平坦面90eにグラウト材を付着させることで確実な一体化を図っているが、確実な一体化の方法はこれに限定されず、軸力部材90から径方向に突出する金物等を軸力部材90に取り付け、グラウト硬化部100が当該金物等に引っ掛かることで管状部材400の回転力を軸力部材90に確実に伝達させるようにしてもよい。また、軸力部材90が、複数本の芯材をカプラー等の連結部材を介して軸方向Xに連結することで構成される場合には、当該連結部材に一対の平坦面を形成することで、確実な一体化を図るようにしてもよい。また、接続ユニット30のクレビス110,120は、軸力部材90を覆う管状部材400の内周面に対して、軸方向Xに移動可能な状態にまで狭小化した隙間g11,g21を隔てて対向する対向部190,200を含むものであってもよい。
なお、上記実施形態では、「円」、「水平」、「鉛直」、「同一」、「平行」といった表現を用いたが、厳密に「円」、「水平」、「鉛直」、「同一」、「平行」であることを要しない。すなわち、上記の各表現は、製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
1A,1B,1C,1D ブレース、 2 躯体、 3 建築物、 10 軸力伝達ユニット、 20 座屈拘束ユニット、 30 接続ユニット、 40 中央管状部(中央管状部材)、 50 第1の閉塞部(第1の閉塞部材)、 60 第2の閉塞部(第2の閉塞部材)、 70 第1の端部管状部(第1の端部管状部材)、 80 第2の端部管状部(第2の端部管状部材)、 90 軸力部材、 100 グラウト硬化部、 110 第1のクレビス、 120 第2のクレビス、 130 第1のネジ部、 140 第2のネジ部、 150 第1の本体部(第1のクレビス本体部)、 160 第1の接続部、 170 第2の本体部(第2のクレビス本体部)、 180 第2の接続部、 190 第1の対向部、 200 第2の対向部、 210 第1の円柱状部、 220 第2の円柱状部、 230 第1の柱状部、 240(241,242) 一対の第1の円盤状部、 250 第2の柱状部、 260(261,262) 一対の第2の円盤状部、 271 第1の被覆部、 281 第2の被覆部、 290 第1の端部閉塞部材、 300 第2の端部閉塞部材、 310 第1の貫通孔、 320 第2の貫通孔、 g11,g12,g21,g22 隙間、 X 軸方向、 X1 軸方向の一方側、 X2 軸方向の他方側。

Claims (9)

  1. 軸方向に軸力を伝達する軸力伝達ユニットと、前記軸力伝達ユニットの座屈を拘束する座屈拘束ユニットと、前記軸力伝達ユニットを建築物の躯体に接続する接続ユニットとを備え、
    前記座屈拘束ユニットは、前記軸方向に延びる管状部材を含み、
    前記管状部材は、中央管状部と、前記中央管状部の前記軸方向の一方側の開口を塞ぐ第1の閉塞部と、前記中央管状部の前記軸方向の他方側の開口を塞ぐ第2の閉塞部と、前記中央管状部から前記第1の閉塞部を介して前記一方側に延びるとともに前記一方側に開口した第1の端部管状部と、前記中央管状部から前記第2の閉塞部を介して前記他方側に延びるとともに前記他方側に開口した第2の端部管状部とを含み、
    前記軸力伝達ユニットは、前記中央管状部の内部から前記第1の閉塞部および前記第2の閉塞部を貫き前記第1の端部管状部の内部および前記第2の端部管状部の内部に突出するように配置された軸力部材を含み、
    前記座屈拘束ユニットは、前記管状部材と前記軸力部材とが一体に回転するように前記中央管状部の内部に充填されたグラウト硬化部をさらに含み、
    前記接続ユニットは、前記軸力部材の前記一方側の端部と前記躯体とを接続する第1のクレビスと、前記軸力部材の前記他方側の端部と前記躯体とを接続する第2のクレビスとを含み、
    前記第1のクレビスは、前記軸力部材の前記一方側の端部に対して前記軸方向に移動可能に連結されるようにねじ切られた第1のネジ部を含み、
    前記第2のクレビスは、前記軸力部材の前記他方側の端部に対して前記軸方向に移動可能に連結されるように前記第1のネジ部と逆向きにねじ切られた第2のネジ部を含む、ブレース。
  2. 前記第1のクレビスは、前記第1のネジ部を有する第1の本体部と、前記躯体に接続可能となるように前記第1の本体部の前記一方側に設けられた第1の接続部とを含み、
    前記第2のクレビスは、前記第2のネジ部を有する第2の本体部と、前記躯体に接続可能となるように前記第2の本体部の前記他方側に設けられた第2の接続部とを含み、
    前記第1の本体部は、前記第1の端部管状部の内周面に対して、前記軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて対向する第1の対向部を含み、
    前記第2の本体部は、前記第2の端部管状部の内周面に対して、前記軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて対向する第2の対向部を含む、請求項1に記載のブレース。
  3. 前記第1の本体部は、当該第1の本体部の前記軸方向の全長にわたり形成された第1の円柱状部を含み、
    前記第1の対向部は、前記第1の円柱状部の外周面を含み、
    前記第2の本体部は、当該第2の本体部の前記軸方向の全長にわたり形成された第2の円柱状部を含み、
    前記第2の対向部は、前記第2の円柱状部の外周面を含む、請求項2に記載のブレース。
  4. 前記第1の本体部は、前記軸方向に延びる第1の柱状部と、前記第1の柱状部の前記軸方向の両端に形成された、前記第1の柱状部よりも外径が大きい一対の第1の円盤状部とを含み、
    前記第1の対向部は、前記一対の第1の円盤状部のそれぞれの外周面を含み、
    前記第2の本体部は、前記軸方向に延びる第2の柱状部と、前記第2の柱状部の前記軸方向の両端に形成された、前記第2の柱状部よりも外径が大きい一対の第2の円盤状部とを含み、
    前記第2の対向部は、前記一対の第2の円盤状部のそれぞれの外周面を含む、請求項2に記載のブレース。
  5. 前記第1の端部管状部は、前記軸力部材に引張力が作用した際に前記第1の対向部を覆う第1の被覆部を含み、
    前記第2の端部管状部は、前記軸力部材に引張力が作用した際に前記第2の対向部を覆う第2の被覆部を含む、請求項2~4のいずれか一項に記載のブレース。
  6. 前記座屈拘束ユニットは、前記第1の端部管状部の前記一方側の開口を塞ぐ第1の端部閉塞部と、前記第2の端部管状部の前記他方側の開口を塞ぐ第2の端部閉塞部とを含み、
    前記第1の端部閉塞部は、前記第1のクレビスを、前記軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて貫通させる第1の貫通孔を含み、
    前記第2の端部閉塞部は、前記第2のクレビスを、前記軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔てて貫通させる第2の貫通孔を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のブレース。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のブレースと、前記ブレースが前記接続ユニットを介して接続された前記躯体とを備える、建築物。
  8. 軸方向に軸力を伝達するとともに座屈拘束ユニットにより座屈が拘束される軸力伝達ユニットを建築物の躯体に接続する接続ユニットであって、
    前記座屈拘束ユニットは、前記軸方向に延びる管状部材を含み、
    前記管状部材は、中央管状部と、前記中央管状部の前記軸方向の一方側の開口を塞ぐ第1の閉塞部と、前記中央管状部の前記軸方向の他方側の開口を塞ぐ第2の閉塞部と、前記中央管状部から前記第1の閉塞部を介して前記一方側に延びるとともに前記一方側に開口した第1の端部管状部と、前記中央管状部から前記第2の閉塞部を介して前記他方側に延びるとともに前記他方側に開口した第2の端部管状部とを含み、
    前記軸力伝達ユニットは、前記中央管状部の内部から前記第1の閉塞部および前記第2の閉塞部を貫き前記第1の端部管状部の内部および前記第2の端部管状部の内部に突出するように配置された軸力部材を含み、
    前記座屈拘束ユニットは、前記管状部材と前記軸力部材とが一体に回転するように前記中央管状部の内部に充填されたグラウト硬化部をさらに含み、
    当該接続ユニットは、前記軸力部材の前記一方側の端部と前記躯体とを接続する第1のクレビスと、前記軸力部材の前記他方側の端部と前記躯体とを接続する第2のクレビスとを含み、
    前記第1のクレビスは、前記軸力部材の前記一方側の端部に対して前記軸方向に移動可能に連結されるようにねじ切られた第1のネジ部を含み、
    前記第2のクレビスは、前記軸力部材の前記他方側の端部に対して前記軸方向に移動可能に連結されるように前記第1のネジ部と逆向きにねじ切られた第2のネジ部を含む、接続ユニット。
  9. 座屈拘束ユニットにより座屈が拘束される軸力伝達ユニットを建築物の躯体に接続する接続ユニットであって、
    前記軸力伝達ユニットは、軸方向に軸力を伝達する軸力部材を含み、
    前記座屈拘束ユニットは、前記軸力部材を覆うとともに前記軸力部材を一体に回転させる管状部材を含み、
    当該接続ユニットは、前記軸力部材の前記軸方向の一方側の端部と前記躯体とを接続する第1のクレビスと、前記軸力部材の前記軸方向の他方側の端部と前記躯体とを接続する第2のクレビスとを含み、
    前記第1のクレビスは、前記軸力部材の前記一方側の端部に対して前記軸方向に移動可能に連結されるようにねじ切られた第1のネジ部を有する第1の本体部と、前記躯体に接続可能となるように前記第1の本体部の前記一方側に設けられた第1の接続部とを含み、
    前記第2のクレビスは、前記軸力部材の前記他方側の端部に対して前記軸方向に移動可能に連結されるように前記第1のネジ部と逆向きにねじ切られた第2のネジ部を有する第2の本体部と、前記躯体に接続可能となるように前記第2の本体部の前記他方側に設けられた第2の接続部とを含み、
    前記第1の本体部は、前記軸方向に延びる第1の柱状部と、前記第1の柱状部の前記軸方向の両端に形成された、前記第1の柱状部よりも外径が大きい一対の第1の円盤状部とを含み、
    前記第2の本体部は、前記軸方向に延びる第2の柱状部と、前記第2の柱状部の前記軸方向の両端に形成された、前記第2の柱状部よりも外径が大きい一対の第2の円盤状部とを含み、
    前記一対の第1の円盤状部は、前記管状部材の内周面に対して、前記軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔ててそれぞれ対向する外周面を含み、
    前記一対の第2の円盤状部は、前記管状部材の内周面に対して、前記軸方向に移動可能な状態にまで狭小化した隙間を隔ててそれぞれ対向する外周面を含む、接続ユニット。
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