JP7139508B2 - 災害対応支援装置、災害対応支援プログラム及び災害対応支援方法 - Google Patents

災害対応支援装置、災害対応支援プログラム及び災害対応支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、災害対応支援装置、災害対応支援プログラム及び災害対応支援方法に関する。
近年、大規模な地震、台風、豪雨、水害等の災害が国内外で発生していることに伴い、災害が発生した際に、メール等の手段を使用して注意を促す技術が利用されることが増えている。このような技術として、例えば、特許文献1に挙げている災害情報配信システムが挙げられる。
この災害情報配信システムは、主として消防署や警察署などの防災機関に設置されている通信指令システムを利用して広域に被害が拡大する恐れのある災害の発生時や発生の危険性のある緊急時に、災害情報公開用のメールを自動配信して被害の拡大や防止に備えるようにしたものである。
特開2003-132473号公報
また、災害に対する意識の高まりに伴い、戸建て住宅、集合住宅、オフィスビル等の建物及び当該建物の利用者が災害による被害を受けた場合に当該建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者が増えている。
しかしながら、実際に災害が発生すると、上述したサービスを提供する事業者が電話、メール、ウェブサイト等、複数の問合せ先を用意しているにも関わらず、例えば、電話対応窓口に問合せが集中してしまうことが多い。また、このような場合、電話対応窓口が対応可能な人数に限りがあるため、災害により軽微な被害しか受けておらず、メール又はウェブサイトでの対応で十分と思われる被災者が電話対応を受けることができ、災害により重大な被害を受けており、電話による慎重な対応を必要としている被災者が電話対応を受けることができない事態が発生してしまうことがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、各被災者が災害により受けた被害に関する情報を収集し、各被災者に好適なタイミングで好適な援助を提供することを可能にすることができる災害対応支援装置、災害対応支援プログラム及び災害対応支援方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得部と、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信し、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答及び回答の候補の少なくとも一方が掲載されているウェブサイトのURL及び前記機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを前記端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信する、調査票データ送信部と、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信部と、を備える災害対応支援装置である。
また、上述した災害対応支援装置において、前記調査票データ送信部は、前記災害による人的な被害の状況及び物的な被害の状況の少なくとも一方を調査する調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信してもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記調査票データ送信部は、前記災害による被害への対応に着手すべき時期の推定に使用可能な質問が記載されている調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信してもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記調査票データ送信部は、季節、気候及び前記建物の位置の少なくとも一つに応じた質問が記載されている調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信してもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記調査票データ送信部は、前記災害による被害の状況を示す動画像、静止画像及び音声の少なくとも一つを示すデータを登録可能な調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信してもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記調査票データ送信部は、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていることの少なくとも一方を示す注意喚起データを前記端末に更に送信してもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記災害指標データ取得部は、前記建物の位置における災害の程度を表す指標に加え、前記建物の位置から所定の距離以内の他の位置における災害の程度を表す指標を更に示す前記災害指標データを取得し、前記災害指標データを前記端末に送信する災害指標データ送信部を更に備えていてもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記災害が、地震であり、前記災害指標データ取得部が、前記地震の震度を示す指標を示す前記災害指標データを取得してもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記調査票データ送信部は、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満であっても、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に、前記調査票データを前記端末に送信してもよい。
また、上述した災害対応支援装置は、前記回答データにより示されている回答をデータベースに登録する回答登録部を更に備えていてもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記回答登録部は、ロボティックプロセスオートメーションを使用して前記回答データにより示されている回答を前記データベースに登録してもよい。
また、上述した災害対応支援装置において、前記災害指標データ取得部が、複数の前記建物それぞれについて、前記災害指標データを取得し、前記調査票データ送信部が、複数の前記建物それぞれについて、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値を超えている場合に、前記端末に少なくとも一部の内容が共通している前記調査票データを送信し、前記回答データ受信部が、複数の前記建物それぞれについて、前記回答データを前記端末から受信してもよい。
また、上述した災害対応支援装置は、前記建物の位置から所定の距離を超えて離れている場所に設置されていてもよい。
また、上述した災害対応支援装置は、自身に電力を供給する電源を更に備えていてもよい。
また、上述した災害対応支援装置は、免振装置を更に備えていてもよい。
本発明の一態様は、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得機能と、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信し、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答及び回答の候補の少なくとも一方が掲載されているウェブサイトのURL及び前記機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを前記端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信する、調査票データ送信機能と、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信機能と、をコンピュータに実現させる災害対応支援プログラムである。
本発明の一態様は、コンピュータが、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得し、コンピュータが、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信し、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答及び回答の候補の少なくとも一方が掲載されているウェブサイトのURL及び前記機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを前記端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信し、コンピュータが、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する、災害対応支援方法である。
本発明の一態様は、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得部と、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信するとともに、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、前記電話対応窓口が混雑している可能性があること、前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを前記端末に送信する調査票データ送信部と、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信部と、を備える災害対応支援装置である。
本発明の一態様は、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得機能と、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信するとともに、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、前記電話対応窓口が混雑している可能性があること、前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを前記端末に送信する調査票データ送信機能と、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信機能と、をコンピュータに実現させる災害対応支援プログラムである。
本発明の一態様は、コンピュータが、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得し、コンピュータが、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信するとともに、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、前記電話対応窓口が混雑している可能性があること、前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを前記端末に送信し、コンピュータが、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する、災害対応支援方法である。
本発明によれば、各被災者が災害により受けた被害に関する情報を収集し、各被災者に好適なタイミングで好適な援助を提供することを可能にすることができる災害対応支援装置、災害対応支援プログラム及び災害対応支援方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る災害対応支援装置、災害情報発信装置、端末及びサーバの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る災害対応支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る災害対応支援装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により送信されるメールの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により送信されるメールの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る調査票データにより示される調査票の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る調査票データにより示される調査票の一例を示す図である。 世帯主等が図6及び図7に示した調査票に記載されている質問に回答した後に端末に搭載されているディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る災害指標データにより表示される画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により奏される効果の一例を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る災害指標データにより表示される画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る調査票データにより示される調査票の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る調査票データにより示される調査票の一例を示す図である。 建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等が調査票に記載されている質問に回答する前に端末に搭載されているディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。 建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等が調査票に記載されている質問に回答する前に端末に搭載されているディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。 建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等が調査票に記載されている質問に回答した後に端末に搭載されているディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
[実施形態]
図1から図18を参照しながら実施形態に係る災害対応支援装置、災害対応支援プログラム及び災害対応支援方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る災害対応支援装置、災害情報発信装置、端末及びサーバの一例を示す図である。図1は、災害対応支援装置10と、災害情報発信装置20と、端末30と、サーバ40とを示している。
災害対応支援装置10は、戸建て住宅、集合住宅、オフィスビル等の建物を管理している者に後述する調査票データを送信する装置であり、例えば、サーバにより実現される。また、災害対応支援装置10は、記憶媒体を備えており、端末30のアカウント情報と、端末30を使用している者により管理されている当該建物に関する情報とを対応付けて当該記憶媒体に保存している。これにより、端末30は、当該建物に対応付けられる。
また、災害対応支援装置10は、免振装置及び自身に電力を供給する電源を備えていることが好ましく、当該建物の位置から所定の距離を超えて離れている場所に設置されていることが好ましい。ここで言う所定の距離は、当該建物に被害を与え得る地震が発生しても当該地震により災害対応支援装置10が被害を受けない距離である。したがって、例えば、建物が関東に建てられている場合、災害対応支援装置10は、九州、北海道又は海外に設置されていることが好ましい。
災害情報発信装置20は、例えば、行政機関又は民間企業により管理されており、災害対応支援装置10等の地震に関する情報を取り扱う装置に複数の地点における地点震度情報を提供する。端末30は、例えば、建物を管理している者により使用されているスマートフォンである。サーバ40は、建物及び当該建物の利用者が災害による被害を受けた場合に当該建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者が当該サービスを提供するために使用するサーバである。
図2は、本発明の実施形態に係る災害対応支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、災害対応支援装置10は、プロセッサ11と、主記憶装置12と、通信インターフェース13と、補助記憶装置14と、入出力装置15と、バス16とを備える。
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、災害対応支援プログラムを読み出して実行し、災害対応支援装置10が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ11は、災害対応支援プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、災害対応支援装置10が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。
主記憶装置12は、例えば、RAM(Random Access Memory)であり、プロセッサ11により読み出されて実行される災害対応支援プログラムその他のプログラムを予め記憶している。
通信インターフェース13は、ネットワークを介して他の機器と通信を実行するためのインターフェース回路である。また、ネットワークは、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット、イントラネットである。
補助記憶装置14は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
入出力装置15は、例えば、入出力ポート(Input/Output Port)である。入出力装置15は、例えば、入力装置、出力装置が接続されている。入力装置は、例えば、タッチパネルディスプレイ、マウス、キーボードであり、災害対応支援装置10の操作、災害対応支援装置10へのデータの入力に使用される。出力装置は、例えば、タッチパネルディスプレイ、スピーカであり、災害対応支援装置10がユーザに情報を提示するために使用される。
次に、図3から図9を参照しながら災害対応支援装置のソフトウェア構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る災害対応支援装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、災害対応支援装置10は、災害指標データ取得部101と、調査票データ送信部102と、災害指標データ送信部103と、回答データ受信部104と、回答登録部105とを備える。災害指標データ取得部101、調査票データ送信部102、災害指標データ送信部103、回答データ受信部104及び回答登録部105は、いずれもプロセッサ11が主記憶装置12に格納されている災害対応支援プログラムを読み出して実行することにより実現される。
災害指標データ取得部101は、建物の位置における災害の程度を表す指標及び当該建物の位置から所定の距離以内の他の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを災害情報発信装置20から取得する。
ここで言う建物の位置は、例えば、当該建物の住所として行政機関又は当該建物の利用者が災害による被害を受けた場合に当該建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者に届け出がなされている住所に基づく位置である。或いは、ここで言う建物の位置は、住宅に設置されており、GPS(Global Positioning System)、IP(Internet Protocol)アドレス又はLTE(Long Term Evolution)を利用して自身の位置を特定する機器に基づく位置である。また、ここで言う災害の程度を表す指標は、例えば、地点震度情報である。当該建物の位置から所定の距離は、普段、当該建物を利用する者が行動する範囲を出来る限り広く包含することが可能な距離であることが好ましい。
また、災害指標データ取得部101は、災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過する前に災害指標データにより示されている程度を超える同種の災害が発生したか否かを判定する。災害指標データ取得部101は、適宜、当該同種の災害に関する災害指標データを災害情報発信装置20から取得し、当該判定に使用する。
この判定は、調査票データ送信部102により実行される処理が必要以上に繰り返して実行されてしまう事態を回避する目的で実行される。したがって、ここで言う所定の期間は、当該目的を達成する上で好適な期間が選択されることが好ましく、建物が建っている位置で発生する可能性がある災害の種類に応じて変化することがある。
例えば、災害指標データ取得部101は、建物の位置における震度が震度5強であることを示す災害指標データが取得された地震が発生してから48時間以内に、当該建物の位置において震度5強以上の地震が発生したか否かを判定する。
そして、災害指標データ取得部101は、災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過する前に災害指標データにより示されている程度を超える同種の災害が発生したと判定した場合、同種の災害が発生したことを示す同種災害データを災害情報発信装置20から取得する。
調査票データ送信部102は、災害指標データ取得部101により取得された災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上であるか否かを判定する。この判定は、災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過する前に災害指標データにより示されている程度を超える同種の災害が発生していないと判定された後又は災害指標データ取得部101により同種災害データが取得された後に実行される。例えば、調査票データ送信部102は、災害指標データにより示されている震度が震度5強以上であるか否かを判定する。
また、調査票データ送信部102は、災害指標データ取得部101により災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過したか否かを判定する。この処理は、災害指標データにより示されている指標が所定の閾値未満であると調査票データ送信部102により判定された場合に実行される。そして、調査票データ送信部102は、当該所定の期間が経過していないと判定した場合、当該所定の期間が経過したと判定するまで待機する。
例えば、調査票データ送信部102は、災害指標データ取得部101により災害指標データが取得された地震が発生してから6時間が経過したか否かを判定する。そして、調査票データ送信部102は、当該地震が発生してから6時間が経過していないと判定した場合、当該地震が発生してから6時間が経過したと判定するまで待機する。
図4は、本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により送信されるメールの一例を示す図である。調査票データ送信部102は、例えば、災害指標データが取得された地震が発生した後、図4に示したメールを遅滞無く端末30に送信する。なお、図4に示したメールは、当該メールが送信専用のメールであり、当該メールへの返信が不可能であることを示す文章が含まれていることが好ましい。
図5は、本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により送信されるメールの一例を示す図である。調査票データ送信部102は、例えば、災害指標データが取得された地震が発生してから所定の期間が経過した後、図5に示したメールを端末30に送信する。なお、図5に示したメールは、当該メールが送信専用のメールであり、当該メールへの返信が不可能であることを示す文章が含まれていることが好ましい。
調査票データ送信部102は、災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを建物を管理している者に使用されている端末30に送信する。つまり、調査票データ送信部102は、当該建物に対応付けられた端末30に当該調査票データを送信する。この調査票は、端末30に搭載されているディスプレイに表示される電子的なアンケートであり、自動的に生成されていてもよいし、人手を費やして作成されていてもよい。また、この調査票は、例えば、図4に示されている領域A41に表示されたユニフォームリソースロケータ(URL:Uniform Resource Locator)又は図5に示されている領域A51に表示されたURLで特定されるウェブサイトにより提供される。
また、建物を管理している者は、当該建物の所有者と、当該所有者の家族と、当該所有者と同居している者と、当該建物の居住者と、当該居住者の家族と、当該居住者と同居している者との少なくとも一つを含む。つまり、建物を管理している者は、当該建物を直接的又は間接的に管理している者であり、居住しているだけの者も含んでいる。
建物を管理している者は、例えば、当該建物を購入する契約、当該建物を賃借する契約等を不動産事業者との間で締結した者又は当該者から当該建物の管理を委託された者である。例えば、建物が戸建て住宅であり、世帯主と、当該世帯主の配偶者と、世帯主及び配偶者から扶養されている子供等が当該住宅に居住している場合、建物を管理している者は、世帯主、配偶者、家族又は親族である。また、例えば、このような場合、建物の管理を委託された者は、世帯主から建物の管理を委託された配偶者又は配偶者から建物の管理を委託された世帯主である。なお、建物を管理している者は、例えば、建物が戸建て住宅である場合、建物を利用する者と同一の者であってもよい。
また、調査票データ送信部102は、災害指標データ取得部101により同種災害データが取得されている場合、調査票データを端末30に送信する。
また、調査票データ送信部102は、建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、当該電話対応窓口が混雑している可能性があること、当該電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び当該電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを端末30に更に送信してもよい。なお、災害が発生したり、災害が発生する危険性が高まっている場合、電話対応窓口は、電話回線が逼迫してしまうこと回避するために、電話を繋がりにくくすることがある。
また、調査票データ送信部102は、当該機関に建物を管理している者が問合せる内容への回答及び回答の候補の少なくとも一方が掲載されているウェブサイトのURL及び機関に建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを端末に更に送信してもよい。ここで言うウェブサイト及びチャットボットは、当該機関に建物を管理している者が問合せる問合せ先の一例である。また、ここで言う回答の候補は、問合せの内容に対する正解の回答だけではなく、当該問合せに関連する内容、当該問合せに類似している問合せに対する正解の回答を含んでいる。また、例えば、これらの回答の候補は、図4に示されている領域A42に表示されたURL、図4に示されている領域A43に表示されたURL、図5に示されている領域A52に表示されたURL又は図5に示されている領域A53に表示されたURLで特定されるウェブサイトにより提供される。
また、災害指標データ送信部103は、災害指標データ取得部101により取得された災害指標データを建物を管理している者に使用されている端末30に送信する。災害指標データを端末30に送信する手段は、例えば、ウェブサイト、電子メール、アプリケーション、電話である。例えば、災害指標データは、図4に示されている領域A44に表示されたURL又は図5に示されている領域A54に表示されたURLで特定されるウェブサイトにより提供される。
これら四つの処理は、災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上であると判定された後又は災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過した後に実行される。
図6及び図7は、本発明の実施形態に係る調査票データにより示される調査票の一例を示す図である。
図6に示すように、調査票は、災害による人的な被害の状況を調査するための質問が記載されている。このような質問としては、例えば、図6に記載されている“ご本人及び○○ハウスにお住いのご家族にお怪我等はありませんか”、“「お怪我がある」とお答えになった方はその内容を記入ください”という質問が挙げられる。
図6及び図7に示すように、調査票は、災害による物的な被害の状況を調査するための質問が記載されている。このような質問としては、例えば、図6に記載されている“○○ハウスは住める状態ですか”、“現時点で建物及び敷地内の被害はありますか”等の質問が挙げられる。
図6及び図7に示すように、調査票は、災害による被害への対応に着手すべき時期の推定に使用可能な質問が記載されている。このような質問としては、例えば、図7に記載されている“上記質問で「被害がある」と答えた方に質問です。被害として該当するものを右にチェックしてください”、“上記被害について、弊社修理・対応をご希望されますか?”等の質問が挙げられる。
図7の中央に示すように、調査票は、災害による被害の状況を示す写真を登録可能な電子的アンケートである。また、調査票は、災害による被害の状況を示す動画像、静止画像及び音声の少なくとも一つを示すデータを登録可能な電子的アンケートであると更に好ましい。
また、調査票は、季節、気候及び建物の位置の少なくとも一つに応じた質問が記載されていると好ましい。このような質問は、災害による被害を受けた者を援助すべきタイミングが季節、気候、建物の位置等に応じて変化することがあるため、有効である。
図8は、世帯主等が図6及び図7に示した調査票に記載されている質問に回答した後に端末に搭載されているディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。端末30は、世帯主等が図6及び図7に示した調査票に記載されている質問に回答した後、自身に搭載されているディスプレイに図8に示した画像を表示してもよい。
図9は、本発明の実施形態に係る災害指標データにより表示される画像の一例を示す図である。調査票データ送信部102により端末30に送信された災害指標データは、端末30に搭載されたディスプレイに図9に示した画像Pを表示するためのデータとしても使用される。
図9に示した画像Pは、中心又はその周辺に建物の位置を示すアイコンHを表示しており、災害情報発信装置20により提供された地点震度情報に含まれる震度を丸囲みの数字で地図上に表示している。なお、画像Pに表示されている丸囲みの「5-」、「5+」、「6-」及び「6+」は、それぞれ震度5弱、震度5強、震度6弱及び震度6強を表している。
回答データ受信部104は、調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを端末30から受信したか否かを判定する。そして、回答データ受信部104は、調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを端末30から受信していないと判定した場合、回答データを端末30から受信したと判定するまで待機する。
回答登録部105は、調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを端末30から受信したと回答データ受信部104により判定された場合、回答データにより示されている回答をデータベースに登録する。このデータベースは、例えば、サーバ40により管理されているデータベースである。また、回答登録部105は、ロボティックプロセスオートメーション(RPA:Robotic Process Automation)を使用して回答データにより示されている回答をデータベースに登録してもよい。
次に、図10及び図11を参照しながら災害対応支援装置10が実行する処理の一例を説明する。図10及び図11は、本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、災害指標データ取得部101は、建物の位置における災害の程度を表す指標及び当該建物の位置から所定の距離以内の他の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する。
ステップS102において、災害指標データ取得部101は、ステップS101で災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過する前に災害指標データにより示されている程度を超える同種の災害が発生したか否かを判定する。災害指標データ取得部101は、ステップS101で災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過する前に災害指標データにより示されている程度を超える同種の災害が発生したと判定した場合(ステップS102:YES)、処理をステップS103に進める。一方、災害指標データ取得部101は、ステップS101で災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過する前に災害指標データにより示されている程度を超える同種の災害が発生していないと判定した場合(ステップS102:NO)、処理をステップS104に進める。
ステップS103において、災害指標データ取得部101は、同種の災害が発生したことを示す同種災害データを取得する。
ステップS104において、調査票データ送信部102は、ステップS101で取得された災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上であるか否かを判定する。調査票データ送信部102は、ステップS101で取得された災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS104:YES)、処理をステップS106に進める。一方、調査票データ送信部102は、ステップS101で取得された災害指標データにより示されている指標が所定の閾値未満であると判定した場合(ステップS104:NO)、処理をステップS105に進める。
ステップS105において、調査票データ送信部102は、ステップS101で災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過したか否かを判定する。調査票データ送信部102は、ステップS101で災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過したと判定した場合(ステップS105:YES)、処理をステップS106に進める。一方、調査票データ送信部102は、ステップS101で災害指標データが取得された災害が発生してから所定の期間が経過していないと判定した場合(ステップS105:NO)、当該災害が発生してから所定の期間が経過したと判定するまで待機する。
ステップS106において、調査票データ送信部102は、災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを建物を管理している者に使用されている端末30に送信する。また、ステップS106において、災害指標データ送信部103は、ステップS101で取得された災害指標データを建物を管理している者に使用されている端末30に送信する。
ステップS107において、回答データ受信部104は、調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを端末30から受信したか否かを判定する。回答データ受信部104は、調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを端末30から受信したと判定した場合(ステップS107:YES)、処理をステップS108に進める。一方、回答データ受信部104は、調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを端末30から受信していないと判定した場合(ステップS107:NO)、回答データを端末30から受信したと判定するまで待機する。
ステップS108において、回答登録部105は、回答データにより示されている回答をデータベースに登録する。
以上、実施形態に係る災害対応支援装置10について説明した。災害対応支援装置10は、災害指標データ取得部101と、調査票データ送信部102と、回答データ受信部104とを備える。
災害指標データ取得部101は、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する。調査票データ送信部102は、災害指標データにより示されている指標が所定の閾値を超えている場合に、災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを建物を管理している者に使用されている端末30に送信する。回答データ受信部104は、調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを端末30から受信する。これにより、災害対応支援装置10は、災害により被害を受けている可能性が比較的高い者が災害により受けた被害に関する情報を収集し、好適なタイミングで好適な援助を提供することを可能にすることができる。
また、災害対応支援装置10は、災害による人的な被害の状況及び物的な被害の状況の少なくとも一方を調査する調査票を示す調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、災害による人的な被害の状況及び物的な被害の状況の少なくとも一方に関する情報を取得することができる。
また、災害対応支援装置10は、災害による被害への対応に着手すべき時期の推定に使用可能な質問が記載されている調査票を示す調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、このような質問で災害による被害への対応に着手すべき時期を推定することを可能にすることができる。
また、災害対応支援装置10は、季節、気候及び建物の位置の少なくとも一つに応じた質問が記載されている調査票を示す調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、このような質問で季節、気候及び建物の位置の少なくとも一つに応じて災害による被害への対応に着手すべき時期を推定することを可能にすることができる。
また、災害対応支援装置10は、災害による被害の状況を示す動画像、静止画像及び音声の少なくとも一つを示すデータを登録可能な調査票を示す調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、災害による被害の状況を更に詳細に示す情報を取得することができる。
また、災害対応支援装置10は、建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、当該電話対応窓口が混雑している可能性があること、当該電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び当該電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、電話対応窓口に問合せが殺到し、電話対応窓口が逼迫してしまう事態が発生する頻度を低減させることができる。
また、災害対応支援装置10は、問合せる内容への回答が掲載されているウェブサイトのURL及び建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、災害による被害に対して自ら解決することを促しつつ、電話対応窓口に問合せが殺到し、電話対応窓口が逼迫してしまう事態が発生する頻度を低減させることができる。
また、災害対応支援装置10は、建物の位置における災害の程度を表す指標に加え、建物の位置から所定の距離以内の他の位置における災害の程度を表す指標を更に示す災害指標データを取得する。これにより、災害対応支援装置10は、建物を管理している者に当該建物及びその周辺の災害の程度を通知することができる。
また、災害対応支援装置10は、災害が発生してから所定の期間が経過する前に災害指標データにより示されている程度以上の同種の災害が発生した場合、同種の災害が発生したことを示す同種災害データを取得する。そして、災害対応支援装置10は、災害指標データ取得部により同種災害データが取得された場合に、調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、調査票データが必要以上に端末30に送信されてしまう事態が発生する頻度を低減させることができる。
また、災害対応支援装置10は、災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以下であっても、災害が発生してから所定の期間が経過した後に、調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、災害の程度が比較的低い災害による被害を受けた建物を管理している者にも調査票データを送信することができる。
また、災害対応支援装置10は、回答データにより示されている回答をデータベースに登録する回答登録部105を備える。これにより、災害対応支援装置10は、回答データにより示されている回答を保存し、災害による被害を受けた者を援助する活動等に活用することを可能にすることができる。
また、災害対応支援装置10は、ロボティクスプロセスオートメーションを使用して回答データにより示されている回答をデータベースに登録する。これにより、災害対応支援装置10は、回答データにより示されている回答をデータベースに登録する作業を自動化し、当該作業に人手を割く必要を無くすことができる。
また、災害対応支援装置10は、建物の位置から所定の距離を超えて離れている場所に設置されている。これにより、災害対応支援装置10は、当該建物に被害を与え得る災害が発生しても、当該災害による被害を受けて正常に稼働できなくなる事態を回避することができる。
また、災害対応支援装置10は、自身に電力を供給する電源を備える。これにより、災害対応支援装置10は、災害の発生により、自身に対する電力の供給に支障が生じても、当該電源から供給される電力により稼働し続けることができる。
また、災害対応支援装置10は、免振装置を備える。これにより、災害対応支援装置10は、地震が発生しても、当該地震により自身が受ける被害を低減させ、稼働し続けられる可能性を高めることができる。
また、上述した処理は、建物と端末30との組が複数存在する場合、一つの組ごとに実行される。例えば、建物と端末30との組が複数存在する場合、災害指標データ取得部101、調査票データ送信部102、災害指標データ送信部103、回答データ受信部104及び回答登録部105は、それぞれ次のような処理を実行する。
災害指標データ取得部101は、複数の建物それぞれについて、災害指標データを取得する処理を実行する。調査票データ送信部102は、複数の建物それぞれについて、災害指標データにより示されている指標が所定の閾値を超えている場合に、端末30に少なくとも一部の内容が共通している調査票データを送信する処理を実行する。災害指標データ送信部103は、複数の建物それぞれについて、災害指標データを端末30に送信する処理を実行する。回答データ受信部104は、複数の建物それぞれについて、回答データを端末30から受信する処理を実行する。回答登録部105は、複数の建物それぞれについて、回答データにより示されている回答をデータベースに登録する処理を実行する。
次に、図12を参照しながら災害対応支援装置10により奏される効果の具体例について説明する。図12は、本発明の実施形態に係る災害対応支援装置により奏される効果の一例を説明するための図である。
災害対応支援装置10は、実際には、複数の端末30に調査票データを送信し、端末30各々から回答データを受信する。回答データは、例えば、図12に示すように、端末30を使用している各者に対して電話対応窓口からの架電、ウェブ入力フォームへのアクセス依頼又は営業スタッフ等への架電のいずれかの対応を依頼する。また、この時、回答データに基づいて、端末30を使用している者各々に合わせた好適な依頼をしているため、電話対応窓口スタッフ、ウェブ入力フォーム及び営業スタッフ等各々に掛かる負荷を上手く分散させることができる。
電話対応窓口による電話対応が実施された場合、電話対応窓口スタッフは、災害による被害を受けた者から災害による被害の状況を聞いて顧客被害状況データベースに登録する。ウェブ入力フォームによる対応が実施された場合、端末30を使用している者は、災害による被害の状況をウェブ入力フォームに入力することにより、災害による被害の状況を顧客被害状況データベースに登録する。営業スタッフ等による電話対応が実施された場合、営業スタッフ等は、端末30を使用して架電している者から災害による被害の状況を聞いてウェブ入力フォームに入力することにより、災害による被害の状況を顧客被害状況データベースに登録する。なお、顧客被害状況データベースへの登録及びウェブ入力フォームへの入力の少なくとも一方は、ロボティックプロセスオートメーションが活用されてもよい。そして、災害による被害を受けた者を援助する活動を実施する者は、顧客被害状況データベースに登録された内容を考慮して、援助する時期、援助の内容等を決定する。
なお、上述した実施形態では、プロセッサ11が災害対応支援プログラムを読み出して実行することにより、図3に示した災害指標データ取得部101、調査票データ送信部102、災害指標データ送信部103、回答データ受信部104及び回答登録部105が実現される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
図3に示した災害対応支援装置10が有する機能の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等の回路部(circuitry)を含むハードウェアにより実現されてもよい。或いは、図3に示した災害対応支援装置10が有する機能の少なくとも一部は、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現されてもよい。また、これらのハードウェアは、一つに統合されていてもよいし、複数に分かれていてもよい。
また、上述した実施形態では、災害が地震であり、災害の程度を表す指標が地点震度情報である場合を例に挙げたが、これに限定されない。例えば、災害が地震である場合、災害の程度を表す指標は、震度速報であってもよい。
また、上述した実施形態では、災害が地震であり災害の程度を表す指標が地点震度情報である場合を例に挙げたが、これに限定されない。例えば、災害が地震である場合、災害の程度を表す指標は、津波速報であってもよい。
図13は、本発明の実施形態に係る災害指標データにより表示される画像の一例を示す図である。調査票データ送信部102により端末30に送信された災害指標データは、端末30に搭載されたディスプレイに図13に示した画像Qを表示するためのデータとしても使用される。図13に示した画像Qは、中心又はその周辺に建物の位置を示すアイコンHを表示しており、災害情報発信装置20により提供された津波情報に含まれている津波の強さを斜線ハッチング又はドットハッチングで地図上に表示している。
また、例えば、災害は、台風、豪雨、土砂災害、水害又は津波であってもよい。災害が台風、豪雨、土砂災害、水害又は津波である場合、災害対応支援装置10は、災害指標データ取得部101により所定の日時における災害の程度を示す災害指標データを少なくとも一回取得し、災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以下となった後に、調査票データ送信部102により調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、台風、豪雨、土砂災害、水害又は津波の発生が沈静化し、これらの災害による被害を受けた者が被害の状況を確認できるようになった頃に調査票データを送信することができる。
或いは、災害が台風、豪雨、土砂災害、水害又は津波である場合、災害対応支援装置10は、災害指標データ取得部により災害指標データが取得されてから所定の期間が経過した後に、調査票データ送信部102により調査票データを端末30に送信する。これにより、災害対応支援装置10は、台風、豪雨、土砂災害、水害又は津波の発生が沈静化し、これらの災害による被害を受けた者が被害の状況を確認できるようになった頃に調査票データを送信することができる。
また、災害が台風又は豪雨である場合、調査票データ送信部102は、図14及び図15に示した調査票を示す調査票データを端末30に送信する。図14及び図15は、本発明の実施形態に係る調査票データにより示される調査票の一例を示す図である。
図14及び図15に示すように、調査票は、災害による物的な被害の状況を調査するための質問が記載されている。このような質問としては、例えば、図14に記載されている“○○ハウスは住める状態ですか”、“現時点で建物及び敷地内の被害はありますか”等の質問が挙げられる。
図14及び図15示すように、調査票は、災害による被害への対応に着手すべき時期の推定に使用可能な質問が記載されている。このような質問としては、例えば、図14に記載されている“上記質問で「被害がある」と答えた方に質問です。被害として該当するものを右にチェックしてください”、図15に記載されている“上記被害について、弊社修理・対応をご希望されますか?”等の質問が挙げられる。
図15の中央に示すように、調査票は、災害による被害の状況を示す写真を登録可能な電子的アンケートである。また、調査票は、災害による被害の状況を示す動画像、静止画像及び音声の少なくとも一つを示すデータを登録可能な電子的アンケートであると更に好ましい。
また、上述した実施形態では、建物が戸建て住宅であり、建物を管理している者が世帯主、配偶者、家族又は親族である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。建物が戸建て住宅である場合、建物を管理している者は、当該建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等であってもよい。この場合、端末30は、当該建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等により使用される。
図16及び図17は、建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等が調査票に記載されている質問に回答する前に端末に搭載されているディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。また、端末30が当該建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等により使用される場合、調査票データにより示される調査票は、例えば、図16及び図17に示された調査票であり、建物を管理している者から建物の状況を聞き取った従業員等により回答される。
図18は、建物の利用者を援助するサービスを提供する事業者の従業員等が調査票に記載されている質問に回答した後に端末に搭載されているディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。端末30は、図16及び図17に示された調査票に記載されている質問への回答が完了した後、地震に搭載されているデータに図18に示した画像を表示させる。
また、上述した実施形態では、調査票データ送信部102が特定の条件が満たされた後に調査票データを端末30に送信する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。災害対応支援装置10は、端末30に調査票データを一度も送信していない場合に、調査票データ送信部102により端末30に調査票データを送信してもよい。これにより、災害対応支援装置10は、災害により被害を受けている可能性がある建物を管理している者全員に確実に調査票データを送信することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明した。ただし、災害対応支援装置、災害対応支援プログラム及び災害対応支援方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、置換、組み合わせ及び設計変更の少なくとも一つを加えることができる。
また、上述した本発明の実施形態の効果は、一例として説明した効果である。したがって、本発明の実施形態は、上述した効果以外にも上述した実施形態の記載から当業者が認識し得る他の効果も奏し得る。
10…災害対応支援装置、11…プロセッサ、12…主記憶装置、13…通信インターフェース、14…補助記憶装置、15…入出力装置、16…バス、101…災害指標データ取得部、102…調査票データ送信部、103…災害指標データ送信部、104…回答データ受信部、105…回答登録部、20…災害情報発信装置、30…端末、40…サーバ、P,Q…画像、H…アイコン

Claims (19)

  1. 建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得部と、
    前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信し、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答及び回答の候補の少なくとも一方が掲載されているウェブサイトのURL及び前記機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを前記端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信する、調査票データ送信部と、
    前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信部と、
    を備える災害対応支援装置。
  2. 前記調査票データ送信部は、前記災害による人的な被害の状況及び物的な被害の状況の少なくとも一方を調査する調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信する、
    請求項1に記載の災害対応支援装置。
  3. 前記調査票データ送信部は、前記災害による被害への対応に着手すべき時期の推定に使用可能な質問が記載されている調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信する、
    請求項1又は請求項2に記載の災害対応支援装置。
  4. 前記調査票データ送信部は、季節、気候及び前記建物の位置の少なくとも一つに応じた質問が記載されている調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信する、
    請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  5. 前記調査票データ送信部は、前記災害による被害の状況を示す動画像、静止画像及び音声の少なくとも一つを示すデータを登録可能な調査票を示す前記調査票データを前記端末に送信する、
    請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  6. 前記調査票データ送信部は、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていることの少なくとも一方を示す注意喚起データを前記端末に更に送信する、
    請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  7. 前記災害指標データ取得部は、前記建物の位置における災害の程度を表す指標に加え、前記建物の位置から所定の距離以内の他の位置における災害の程度を表す指標を更に示す前記災害指標データを取得し、
    前記災害指標データを前記端末に送信する災害指標データ送信部を更に備える、
    請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  8. 前記災害は、地震であり、
    前記災害指標データ取得部は、前記地震の震度を示す指標を示す前記災害指標データを取得する、
    請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  9. 前記回答データにより示されている回答をデータベースに登録する回答登録部を更に備える、
    請求項1から請求項のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  10. 前記回答登録部は、ロボティックプロセスオートメーションを使用して前記回答データにより示されている回答を前記データベースに登録する、
    請求項に記載の災害対応支援装置。
  11. 前記災害指標データ取得部は、複数の前記建物それぞれについて、前記災害指標データを取得し、
    前記調査票データ送信部は、複数の前記建物それぞれについて、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値を超えている場合に、前記端末に少なくとも一部の内容が共通している前記調査票データを送信し、
    前記回答データ受信部は、複数の前記建物それぞれについて、前記回答データを前記端末から受信する、
    請求項1から請求項10のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  12. 前記建物の位置から所定の距離を超えて離れている場所に設置されている、
    請求項1から請求項11のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  13. 自身に電力を供給する電源を更に備える、
    請求項1から請求項12のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  14. 免振装置を更に備える、
    請求項1から請求項13のいずれか一つに記載の災害対応支援装置。
  15. 建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得機能と、
    前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信し、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答及び回答の候補の少なくとも一方が掲載されているウェブサイトのURL及び前記機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを前記端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信する、調査票データ送信機能と、
    前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信機能と、
    をコンピュータに実現させる災害対応支援プログラム。
  16. コンピュータが、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得し、
    コンピュータが、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信し、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答及び回答の候補の少なくとも一方が掲載されているウェブサイトのURL及び前記機関に前記建物を管理している者が問合せる内容への回答を出力するチャットボットの少なくとも一方を示す問合せ先データを前記端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データと、前記問合せ先データとを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信し、
    コンピュータが、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する、
    災害対応支援方法。
  17. 建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得部と、
    前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信するとともに、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、前記電話対応窓口が混雑している可能性があること、前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを前記端末に送信する調査票データ送信部と、
    前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信部と、
    を備える災害対応支援装置。
  18. 建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得する災害指標データ取得機能と、
    前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信するとともに、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、前記電話対応窓口が混雑している可能性があること、前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを前記端末に送信する調査票データ送信機能と、
    前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する回答データ受信機能と、
    をコンピュータに実現させる災害対応支援プログラム。
  19. コンピュータが、建物の位置における災害の程度を表す指標を示す災害指標データを取得し、
    コンピュータが、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記災害による被害の状況を調査する調査票を示す調査票データを前記建物を管理している者に使用されている端末に送信するものであって、前記災害指標データにより示されている指標が所定の閾値以上である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから遅滞なく前記端末に送信し、前記災害指標データにより示されている指標が前記所定の閾値未満である場合に、前記調査票データを、前記災害が発生してから所定の期間が経過した後に前記端末に送信するとともに、前記建物を利用する者を援助する活動を実施する機関により開設されている電話対応窓口が混雑していること、前記電話対応窓口が混雑している可能性があること、前記電話対応窓口が繋がりにくくなっていること及び前記電話対応窓口が繋がりにくくなっている可能性があることの少なくとも一つを示す注意喚起データを前記端末に送信し、
    コンピュータが、前記調査票データにより示されている調査票に記載されている質問への回答を示す回答データを前記端末から受信する、
    災害対応支援方法。
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