JP7138962B2 - 皿状容器着脱式スタンド - Google Patents

Description

本発明は、皿状容器に着脱可能なスタンド、具体的にはトーストと他の料理を１枚のワンプレート皿で提供可能なトースト用のスタンドに関する。

従来、例えばモーニングサービスでは、トーストは、サラダ、卵料理、ハムやベーコンなどの料理と共に提供されるが、ワンプレート皿に他の料理と一緒にして提供される場合、ワンプレート皿側にトーストと他の料理の非接触手段及びトーストの湿気対策を講じなければならず、トーストが他の料理用の皿とは別のバゲットや皿で提供される場合、トーストは他の料理と非接触で影響を受けることはないが、複数の皿などが必要になってしまう。

そこで、ワンプレートで提供しつつ、トーストの湿気対策を講じたものとして、台板の左右両縁に把手を設け、この台板の前後縁間に支承板をトンネル状に架設し、この支承板に牛乳などの瓶装着孔と、数個のパン装着孔と、卵装着孔とを並設したトーストスタンド（例えば、特許文献１参照）や、把手を有する皿状容器に一部の空間を残してコーヒーカップ収納凹部、卵スタンド収納凹部、バター収納凹部、ジャム収納凹部、洋食器収納凹部等を形成し、前記空間部に相対して係止溝を形成し、一方数枚のパンを収納する収納凹部を一定間隔毎に形成した保持板の下端縁に前記係止溝に嵌着係止される係止突起を連設すると共に一方の保持板の上部に突片を連設し、他方の保持板にこの突片が嵌着される嵌着孔を形成し、かかる保持板の係止突片を前記係止溝に着脱自在に嵌着係止し、且つ一方の保持板の突片を他方の保持板の嵌着孔に着脱自在に嵌着して側面よりハ字状のトーストスタンドを形成したモーニングセット用盆（例えば、特許文献２参照）が見受けられる。

実公昭５４－３００６９号公報 実公昭５２－３８４７２号公報

しかし、上記特許文献１に記載の発明にあっては、専用のものであって他の食器に対応出来ず、卵以外の料理は提供出来ない欠点を有し、上記特許文献２に記載の発明におけるトーストスタンドにあっては、卵以外の料理を提供可能であるが、皿状容器の使用領域内にトーストスタンド用のスペースを確保しなければならないことから、皿状容器を大きくしなければならないため、扱い難くなるなど、解決せねばならない課題があった。

本発明は、上記従来技術に基づく、皿状容器の使用領域内にトーストスタンド用のスペースが必要になる課題に鑑み、対象物を載置するスタンド本体と、皿状容器の縁部への装着部とを有し、該装着部は少なくとも１個の取付手段を有し、前記スタンド本体は装着状態において皿状容器の内方且つ下方へ傾斜状態の、対象物の凭れ掛け部と、該凭れ掛け部の下部に設けた前記対象物の下端の受承部とを有し、前記取付手段は下方の隙間より皿状容器の縁部を差込み可能とすることによって、皿状容器の縁に装着してトーストを載置することによって、皿状容器だけの状態と変わりなく取り扱うことを可能とし、皿状容器の使用領域の略全域をトースト以外の料理などに利用可能にし、而も形状及び大きさに許容範囲はあるが、既存の食器に装着可能として、上記課題を解決する。

要するに本発明は、対象物を載置するスタンド本体と、皿状容器の縁部への装着部とを有し、該装着部は少なくとも１個の取付手段を有し、前記スタンド本体は装着状態において皿状容器の内方且つ下方へ傾斜状態の、対象物の凭れ掛け部と、該凭れ掛け部の下部に設けた前記対象物の下端の受承部とを有し、前記取付手段は下方の隙間より皿状容器の縁部を差込み可能としたので、皿状容器だけの状態と変わりなく取り扱うことが出来ると共に、皿状容器の使用領域の略全域をトースト以外の料理などに利用することが出来、更に形状及び大きさに許容範囲はあるとしても、既存の食器に装着することが出来る。

前記スタンド本体及び装着部は、線状材料を折り曲げて形成され、前記凭れ掛け部は、一対の側方線材の上端部間に上方連結線材が架設され、前記受承部は、外側線材と、該外側線材の先端より連続形成された水平線材と、該水平線材の先端より連続形成された、外側線材と平行な内側線材とを有し、前記外側線材が前記側方線材の下端部に連続形成された一対の突出部位で構成され、前記装着部の取付手段は、前記受承部における内側線材の先端部に連続形成された上方部材と該上方部材と対向する下方部材の上端部間を連結線材で連結されているので、線材を所定形状に屈曲すれば形成出来、トーストのスタンド本体との間に湿気が溜まらないため、トーストのサクサク感を維持することが出来る。
而も、前記取付手段の下方部材の下端部間を下方連結線材で連結したので、全体的な剛性を向上させることが出来るため、装置時及び装着状態での変形を抑止することが出来る。

前記スタンド本体の全部又は一部を、前記装着部に対し固定又は着脱自在としたので、１種類の装着部に対し前記スタンド本体における前記装着部とは別体の部位を複数種類用意することが出来るため、かかる別体部位を皿状容器に載せる物品に応じて臨機応変に変更することが出来る等その実用的効果甚だ大である。

本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例１の斜視図である。 図１の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す平面図である。 図２の正面図の要部拡大図である。 本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例２の斜視図である。 図４の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す正面図の要部拡大図である。 本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例３の上方部位を外した状態の斜視図である。 図６の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す正面図の要部拡大図である。 本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例４の斜視図である。 図８の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す正面図の要部拡大図である。 装着部に対し凭れ掛け部を別体とした皿状容器着脱式スタンドの側面図である。 装着部に対しスタンド本体を別体とした皿状容器着脱式スタンドの側面図である。

本発明に係る皿状容器着脱式スタンドは、表面側に対象物Ｗを載置するスタンド本体１と、皿状容器Ｄの縁部への装着部２とを有し、該装着部２は少なくとも１個の取付手段３を有し、該取付手段３は下方の隙間より皿状容器Ｄの縁部を差込み可能とし、望ましくは差し込み時に先端の隙間が拡がり、取付け状態において閉じて縁部を挟み付け可能とし、スタンド本体１の下部を皿状容器Ｄの内側に配し、皿状容器Ｄの縁部を下方より取付手段３に差し込むことで、該皿状容器Ｄに装着する様にしている。

図１は本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例１の斜視図、図２は図１の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す平面図、図３は図２の正面図の要部拡大図であり、本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例１は、線状材料、好ましくは軟質材料でコーティングされた線状材料を折り曲げたり、折り曲げ成形された状態のものに軟質材料でコーティングした形態で、基本的には右側部位1aと左側部位1bとを連結一体化したものとし、スタンド本体１と、該スタンド本体１の裏面両端下部に配された２個の取付手段３、3aを有する装着部２とで構成されている。

スタンド本体１は、対象物Ｗの凭れ掛け部４と、該凭れ掛け部４の下部に設けた対象物Ｗの下端の受承部５とを有している。
凭れ掛け部３は、一対の側方線材６、6aの上端部間に上方連結線材７が架設されており、該上方連結線材７をＶ字状とすることで、凭れ掛け部４をＭ字状としている。
受承部５は、側方線材６、6aの下端より前方へ連続形成された外側線材８、8aと、該外側線材８、8aの先端より内方へ連続形成された水平線材９、9aと、該水平線材９、9aの先端より後方へ連続形成された、外側線材８、8aと平行な内側線材10、10a とで門形状に形成された一対の突出部位5a、5bで構成されている。

装着部２は、突出部位5a、5bにおける内側線材10、10a の先端部に連続形成された取付手段３、3aと、該取付手段３、3aを連結する下方連結線材17とを有している。
取付手段３、3aは、後方且つ上方へ連続形成された延長線材11、11a と、該延長線材11、11a の先端に連続形成された上方部材12、12a と、該上方部材12、12a と対向する下方部材13、13a と、上方部材12、12a 及び下方部材13、13a の上端部間を連結した円弧状の連結部材15、15a とで逆Ｕ字状に形成され、これら取付手段３、3aは弾性を有している。
上方部材12、12a の下端側に下方へ屈曲して山形突出部15、15a を、下方部材13、13a の下端側に上方へ屈曲して山形突出部16、16a を形成して、取付手段３、3aの入口を狭めている。
下方連結線材17は、山形状に形成され、下方部材13、13a の下端部間を連結している。

図４は本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例２の斜視図、図５は図４の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す正面図の要部拡大図であり、本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例２は、スタンド本体１と、該スタンド本体１の裏面両端下部に配された２個の取付手段３、3aを有する装着部２とで構成され、取付手段３、3aはスタンド本体１とは別の弾性素材で形成されている。

スタンド本体１は、上記実施例１と同様に、線状材料を折り曲げた形態で、凭れ掛け部４、受承部５を有している。
が、該おり、延長線材10、10a の下方に取付部２、2aが固定されている。

装着部２は、突出部位5a、5bにおける内側線材10、10a に連続形成された延長線材11、11a と、該延長線材11、11a の下部に固定された取付手段３、3aと、延長線材11、11a の先端部間を連結する直線状の下方連結線材17で構成され、取付手段３、3aは、金属製、プラスチック製で、上記実施例１と同様に、上方部材11、11a 、下方部材12、12a 、連結部材13、13a 及び山形突出部14、14a 、15、15a を有している。

図６は、本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例３の斜視図、図７は、図６の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す正面図の要部拡大図であり、本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例３は、スタンド本体１と、該スタンド本体１の裏面下部に配された１個の取付手段３を有する装着部２とで構成され、取付手段３は装着部２とは別体としている。

スタンド本体１は、上記実施例１、２と同様に、線状材料を折り曲げた形態で、凭れ掛け部４、受承部５を有している。

装着部２は、突出部位5a、5bにおける内側線材10、10a に連続形成された延長線材11、11a と、該延長線材11、11a の先端部間を連結する直線状の下方連結線材17と、該下方連結線材17の中央に固定された取付手段３とで構成され、取付手段３はバネクリップとしている。

図８は本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例４の斜視図、図９は図８の皿状容器着脱式スタンドの使用状態を示す正面図の要部拡大図であり、本発明に係る皿状容器着脱式スタンドの実施例４は、スタンド本体１と、該スタンド本体１の裏面両端下部に配された２個の取付手段３、3aを有する装着部２とで構成されているが、スタンド本体１の上方部位を下方部位に対し着脱自在と成している。

スタンド本体１は、凭れ掛け部４及び受承部５で構成されているが、凭れ掛け部４が上方部位4a及び下方部位4bで構成され、下方部位4bに装着部２及び受承部５が配置され、且つ上方部位4aと下方部位4bとに分割可能な形態とし、凭れ掛け部４の上方部位4aの下端及び下方部位4bの上端に係合部18及び被係合部19を設けている。

上記実施例１と同様の線状材料で形成された下方部位4bの上端に係合部18である一対の差込棒、板状の上方部位4aの下端に被係合部19である一対の差込孔を形成し、一対の差込棒を一対の差込孔に対し抜き差しすることで、下方部位4bに対し上方部位4aを着脱する様に成っている。

下方部位4bは、上記実施例１と同様の装着部２及び受承部５を有する他、受承部５の外側線材８、8aの下端より連続形成された、上方部位4aの下端面に至る側方線部材20、20a と、該側方線部材20、20a の先端より内方へ上方部位3aの下端面に沿って連続形成された水平線部材21、21a と、該水平線部材21、21a の先端部より連続形成された、係合部18である一対の差込棒とで構成されている。

上記実施例４は、スタンド本体１の凭れ掛け部４が上方部位4aと下方部位4bとに分割可能な形態であるが、下方部位4bに対し上方部位4aを固定しても良く、更に図１０（ａ）に示す様に、受承部５を配した装着部２に対し凭れ掛け部４を固定又は着脱自在としたり、或いは図１０（ｂ）に示す様に、装着部２に対し凭れ掛け部４及び受承部５で構成されたスタンド本体１を固定又は着脱自在としても良い。
要するに、スタンド本体１の全体又は一部は装着部２とは別体とし、両者を固定又は分離可能とする様にしても良い。

そして、スタンド本体１の下部を皿状容器Ｄの内側に配し、上記実施例１、２、４にあってはそのまま、上記実施例３にあっては人為的に下方隙間を拡げた状態で、取付手段３、3aの開口側から皿状容器Ｄの縁部を差し込む様に斜め下方へ動かすことで、皿状容器Ｄに装着し、取付手段３、3aガ変形した場合、復元力により皿状容器Ｄとの一体性が向上する。

尚、本発明に係る皿状容器着脱式スタンドに使用される線状材料は、軟質材料をコーティングすることで、皿状容器に対する着脱作業をスムーズに行うことが出来、装着時の安定性が向上し、皿状容器に傷が付き難く、全体的な見栄えを良好にすることが出来る。

又、対象物Ｗはトーストに限定せず、他の食品であっても、食品でなくても良く、皿状容器Ｄは円形でなくても良く、而も食器でなくても良く、皿状容器Ｄ内の物品に関する情報の提示や装飾のためなどに使用するなど、用途に限定されない。

又、上記実施例１にあっては、左右分割形態であるが、上下分割形態であっても良く、上記実施例４の凭れ掛け部４における上方部位4aは、図面上平板であるが、動物、キャラクターなどの形態であっても良く、孔、スリットが形成されたものであっても良い。

１ スタンド本体
２ 装着部
３、3a 取付手段
４ 凭れ掛け部
５ 受承部
5a、5b 突出部位
６、6a 側方線材
７ 上方連結線材
８、8a 外側線材
10、10a 内側線材
12、12a 上方部材
13、13a 下方部材
14、14a 連結部材
17 下方連結線材
Ｄ 皿状容器
Ｗ 対象物

Claims (4)

1. 対象物を載置するスタンド本体と、皿状容器の縁部への装着部とを有し、該装着部は少なくとも１個の取付手段を有し、前記スタンド本体は装着状態において皿状容器の内方且つ下方へ傾斜状態の、対象物の凭れ掛け部と、該凭れ掛け部の下部に設けた前記対象物の下端の受承部とを有し、前記取付手段は下方の隙間より皿状容器の縁部を差込み可能としたことを特徴とする皿状容器着脱式スタンド。
2. 前記スタンド本体及び装着部は、線状材料を折り曲げて形成され、前記凭れ掛け部は、一対の側方線材の上端部間に上方連結線材が架設され、前記受承部は、外側線材と、該外側線材の先端より連続形成された水平線材と、該水平線材の先端より連続形成された、外側線材と平行な内側線材とを有し、前記外側線材が前記側方線材の下端部に連続形成された一対の突出部位で構成され、前記装着部の取付手段は、前記受承部における内側線材の先端部に連続形成された上方部材と該上方部材と対向する下方部材の上端部間を連結線材で連結されていることを特徴とする請求項１記載の皿状容器着脱式スタンド。
3. 前記取付手段の下方部材の下端部間を下方連結線材で連結したことを特徴とする請求項２記載の皿状容器着脱式スタンド。
4. 前記スタンド本体の全部又は一部を、前記装着部に対し固定又は着脱自在としたことを特徴とする請求項１記載の皿状容器着脱式スタンド。

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