JP7138803B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機の指令周波数を制御する制御装置を備えた冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置は、空調負荷に応じて圧縮機の指令周波数を制御する。しかし、圧縮機の指令周波数が電源周波数の整数倍に近い値となったとき、あるいは圧縮機の指令周波数が冷媒回路の配管内のガス及び液体の共振周波数と一致したときに、共振による異常振動が発生し、冷凍サイクル装置が不安定な状態となる場合がある。冷凍サイクル装置において、共振による異常振動の発生を抑制するために、圧縮機の指令周波数を、予め設定した運転禁止周波数の範囲外とするように制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1において、圧縮機の要求周波数が運転禁止周波数に該当した場合、運転禁止周波数の範囲の上限よりやや高い周波数と下限よりやや低い周波数で、2つの指令周波数それぞれに対応する所定の時間だけ、交互に圧縮機を運転するよう制御がなされる。
特開平7-31193号公報
特許文献1では、要求周波数が運転禁止周波数に該当した場合、運転禁止周波数の範囲の上限よりやや高い周波数で圧縮機が運転される第1の運転時間と、その範囲の下限よりやや低い周波数で圧縮機が運転される第2の運転時間とを、それぞれ一義的に決めている。したがって、特許文献1では、決められた第1の運転時間及び第2の運転時間が経過するまで、要求周波数の変動に対処することができない。要求周波数は、設定温度と室内温度との差によって決まるため、要求周波数の変動に応じた圧縮機の運転ができない期間、室内温度が設定温度とならず、快適性が損なわれる。一方、要求周波数の変動に対処できない期間を短縮するために2つの指令周波数での運転の周期を短くしようとすると、圧縮機の指令周波数が、運転禁止周波数の範囲を跨いで設定された2つの指令周波数間で頻繁に切り替わり、異常振動の発生が抑制できない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、要求周波数が禁止周波数領域に該当しているときでも、共振による異常振動の発生を抑制しつつ快適性を向上させた冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器を、冷媒配管を介して接続して成る冷媒回路と、前記圧縮機の要求周波数を取得し、取得した前記要求周波数に応じて前記圧縮機の指令周波数を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記要求周波数が、予め設定された禁止周波数領域に該当するか否かを判定し、前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当すると判定された場合に、前記禁止周波数領域の下限値より小さい第1周波数及び前記禁止周波数領域の上限値より大きい第2周波数のうち一方を前記指令周波数とし、予め設定された制御周期を開始させ、前記制御周期の間、取得した前記要求周波数に基づいて、前記制御周期内における前記第1周波数を前記指令周波数とする第1時間と前記第2周波数を前記指令周波数とする第2時間とを繰り返し算出し、前記制御周期が開始してから、前記第1周波数及び前記第2周波数のうち前記一方と対応する前記第1時間又は前記第2時間が経過したときに、前記指令周波数を前記一方から他方に切り替える。
本発明の冷凍サイクル装置の制御装置によれば、制御周期の間、取得した要求周波数に基づいて制御周期内における第1時間と第2時間とが繰り返し算出され、算出された第1時間及び第2時間に基づいて指令周波数が切り替えられる。これにより、要求周波数が禁止周波数領域に該当しているときでも、要求周波数の変動に対処できるため、制御周期を短縮する必要がなく、禁止周波数領域の上下に設定された2つの周波数間で指令周波数を切り替える頻度が少なくてすむ。したがって、要求周波数が禁止周波数領域に該当しているときでも、共振による異常振動の発生を抑制しつつ快適性を向上させることができる。
実施の形態に係る空気調和機を示す冷媒回路図である。 図1の制御装置の機能を示すブロック図である。 要求周波数が低下して禁止周波数領域内に至った場合における圧縮機の動作を説明する図である。 要求周波数が上昇して禁止周波数領域内に至った場合における圧縮機の動作を説明する図である。 連続する制御周期で先行する周波数が交互に入れ替わる場合の圧縮機の動作を説明する図である。 図1の制御装置が行う制御の一例を示すフローチャートである。 図6のフローチャートから分岐したフローチャートである。 図1の制御装置に記憶された最小維持時間を説明する説明図である。 図1の制御装置に記憶された最大維持時間を説明する説明図である。
実施の形態.
図1は、実施の形態に係る空気調和機100を示す冷媒回路図である。図1において、実線矢印は暖房運転時において冷媒が流れる方向を示し、破線矢印は冷房運転時において冷媒が流れる方向を示している。
図1に示されるように、空気調和機100は、冷媒回路101と、制御装置20とを備えている。冷媒回路101は、圧縮機1と、流路切替装置5と、室外熱交換器3と、減圧装置4と、室内熱交換器2とを冷媒配管9により接続して構成されている。圧縮機1は、冷媒を圧縮するものである。圧縮機1は、図示しないインバータにより周波数が可変となっている。流路切替装置5は、例えば四方弁から成り、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の循環方向を切り替える。室外熱交換器3は、複数のフィンと複数の伝熱管から成り、冷房運転時に凝縮器として動作し、暖房運転時に蒸発器として動作する。減圧装置4は、例えば膨張弁から成り、高圧の液冷媒を減圧して低圧の気液二相冷媒にする。室内熱交換器2は、複数のフィンと複数の伝熱管から成り、冷房運転時に蒸発器として動作し、暖房運転時に凝縮器として動作する。
つまり、冷房運転時における冷媒回路101は、圧縮機1と、凝縮器として動作する室外熱交換器3と、減圧装置4と、蒸発器として動作する室内熱交換器2とが冷媒配管9で環状に接続されて構成される。また、暖房運転時における冷媒回路101は、圧縮機1と、凝縮器として動作する室内熱交換器2と、減圧装置4と、蒸発器として動作する室外熱交換器3とが冷媒配管9で環状に接続されて構成される。
冷媒は、使用温度範囲及び使用圧力範囲内で気液二相化が可能なものであればどのような冷媒でもよく、例えばHFC系冷媒、HCFC系冷媒又は自然冷媒が使用される。
空気調和機100は、室外熱交換器3に併設された室外送風機7と、室内熱交換器2に併設された室内送風機6を備える。室外送風機7は、例えばプロペラファンであり、室外熱交換器3に室外空気を供給する。室内送風機6は、例えばクロスフローファンであり、室内熱交換器2に室内空気を供給する。
空気調和機100の各構成機器のうち圧縮機1、室外熱交換器3、減圧装置4、流路切替装置5及び室外送風機7は、室外ユニット11に収納されている。空気調和機100の各構成機器のうち室内熱交換器2及び室内送風機6は、室内ユニット10に収納されている。室内ユニット10は、空調対象空間である室内に設置される。
また空気調和機100は、室内ユニット10に設けられ、室内空気の温度を検出する温度検出器8と、利用者の操作により設定温度Tsetを入力するリモコン12とを備える。温度検出器8は、例えば温度センサで構成される。
温度検出器8、圧縮機1、減圧装置4、流路切替装置5、室内送風機6及び室外送風機7は、制御装置20に配線等を介して電気的に接続されている。リモコン12は、制御装置20と通信可能となっている。つまり、制御装置20は、温度検出器8の検出値及びリモコン12の設定値を受信する。また制御装置20は、圧縮機1、減圧装置4、流路切替装置5、室内送風機6及び室外送風機7をそれぞれ制御できる構成となっている。制御装置20は、室外ユニット11及び室内ユニット10の外に配置されている。なお、制御装置20は、室外ユニット11に収納されてもよいし、室内ユニット10に収納されてもよい。あるいは複数の制御ユニットで制御装置20が構成され、各制御ユニットが、室外ユニット11と室内ユニット10に分けて収納されてもよい。
次に、冷房運転時と暖房運転時の空気調和機100の動作について説明する。
冷房運転時、圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒が吐出し、流路切替装置5を介して室外熱交換器3に流入する。冷房運転時において凝縮器として作用する室外熱交換器3では、室外送風機7の駆動により室外ユニット11に取り込まれた室外空気が室外熱交換器3のフィンと伝熱管の周囲を通過しながら冷媒と熱交換し、室外ユニット11の外へ吹き出される。このとき冷媒は室外空気に凝縮潜熱を放出しながら冷却されて高圧の液状態になる。室外熱交換器3から流出した液状態の冷媒は、減圧装置4を通過して減圧され低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器2に流入する。冷房運転時において蒸発器として作用する室内熱交換器2では、室内送風機6により室内ユニット10に取り込まれた室内空気が室内熱交換器2のフィンと伝熱管の周囲を通過しながら冷媒と熱交換し、室内空間へ吹き出されることにより室内空気が冷やされる。一方、室内熱交換器2に流入した気液二相状態の冷媒は、室内空気から蒸発潜熱を吸熱することで蒸発する。空気調和機100が冷房運転を実施している間、上述した冷凍サイクルが繰り返される。
暖房運転時、圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒が吐出し、流路切替装置5を介して室内熱交換器2に流入する。暖房運転時において凝縮器として作用する室内熱交換器2では、室内送風機6の駆動により室内ユニット10に取り込まれた室内空気が室内熱交換器2のフィンと伝熱管の周囲を通過しながら冷媒と熱交換し、室内空間に吹き出される。これにより、冷媒は室内空気に凝縮潜熱を放出しながら冷却されて高圧の液状態になる。室内熱交換器2から流出した液状態の冷媒は、減圧装置4を通過して減圧され低圧の気液二相冷媒となり、室外熱交換器3に流入する。暖房運転時において蒸発器として作用する室外熱交換器3では、室外送風機7の駆動により室外ユニット11に取り込まれた室外空気が室外熱交換器3のフィンと伝熱管の周囲を通過しながら冷媒と熱交換し、室外ユニット11の外へ吹き出される。一方、気液二相状態の冷媒は、蒸発潜熱を室外空気から吸熱することで蒸発する。空気調和機100が暖房運転を実施している間、上述した冷凍サイクルが繰り返される。
図2は、図1の制御装置の機能を示すブロック図である。制御装置20は、専用のハードウェア、又はメモリ(図示せず)に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又はプロセッサともいう)で構成される。
制御装置20は、リモコン12を介して入力された設定温度Tsetと、温度検出器8によって検出された室内温度Taに基づいて指令周波数fzを決定し、決定した指令周波数fzを圧縮機1に出力する。また、制御装置20は、冷凍サイクル装置の運転状況に応じて減圧装置4に指令開度を算出して出力する。また、制御装置20は、冷凍サイクルの運転状況に応じて室内送風機6の回転数、室外送風機7の回転数、及び流路切替装置5の切り替えを制御する。
図3は、要求周波数が低下して禁止周波数領域内に至った場合における圧縮機の動作を説明する図である。制御装置20は、空調負荷に応じて空調能力を調整するために、室内温度Taが設定温度Tsetとなるように要求周波数fcを算出し、算出した要求周波数fcに応じて圧縮機1の周波数を制御する。図3において、縦軸は圧縮機1の周波数を表し、横軸は、制御周期Tcが開始してから終了するまでの経過時間tを表している。
制御装置20は、圧縮機1の要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当しないときには、要求周波数fcを指令周波数fzとして圧縮機1を運転する。一方、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当するときには、制御装置20は、禁止周波数領域Rfpの外に設定された第1周波数f1又は第2周波数f2を指令周波数fzとして圧縮機1を運転する。
ここで、禁止周波数領域Rfpとは、空気調和機100において共振による配管振動及び振動音を生じ易い圧縮機周波数であり、予め制御装置20に記憶されている。以下、禁止周波数領域Rfpが、空気調和機100において振動を生じ易い周波数域59ヘルツ~61ヘルツを含む場合を例に説明する。なお、禁止周波数領域Rfpは、複数設けてもよく、空気調和機100の構成に応じて配管振動あるいは振動音を生じ易い周波数域に設定されるとよい。
以下、第1周波数f1が、禁止周波数領域Rfpの下限値L1である59ヘルツよりも僅かに低い58ヘルツであり、第2周波数f2が、禁止周波数領域Rfpの上限値L2である61ヘルツよりも僅かに高い62ヘルツであるものとして説明する。なお、第1周波数f1は、禁止周波数領域Rfpの下限値L1よりも小さい周波数であればよく、第2周波数f2は、禁止周波数領域Rfpの上限値L2よりも大きい周波数であればよい。第1周波数f1と第2周波数f2それぞれの禁止周波数領域Rfpからの乖離が小さいほど、指令周波数fzを切り替える際の圧縮機周波数の変化量が小さくて済む。以下、禁止周波数領域Rfpに該当する場合とは、要求周波数fcが第1周波数f1より大きく且つ第2周波数f2より小さい場合をいう。
図2に基づき、制御装置20の各機能について説明する。制御装置20は、記憶部21、計時部22、冷媒回路101の各機器を制御する運転制御部23、及び運転制御部23が圧縮機1の指令周波数fzを制御するために必要なパラメータを決める複数の機能部を有する。複数の機能部とは、周波数演算部24、禁止周波数判定部25、先行周波数決定部26及び時間演算部27である。
記憶部21は、メモリ等で構成されており、記憶部21には各種設定値が記憶されている。具体的には、記憶部21には、各機器の制御値、設定温度Tset、制御周期Tc、禁止周波数領域Rfpに対して設定された第1周波数f1及び第2周波数f2等が、予め記憶されている。記憶部21に記憶されている各種設定値は、運転制御部23、周波数演算部24、禁止周波数判定部25、先行周波数決定部26及び時間演算部27により参照される。
ここで、制御周期Tcとは、図3に示されるように、第1周波数f1で圧縮機1を運転する第1時間T1と第2周波数f2で圧縮機1を運転する第2時間T2の合計時間である。制御周期Tcは、予め設定された時間であり、例えば5分とされている。制御周期Tc内において第1時間T1と第2時間T2とを切り替える回数は1回以下となっている。なお、制御周期Tcの長さは、特にこれに限定されない。
計時部22は、タイマ等から成り、時間を計測するものである。運転制御部23は各種制御を行うタイミングを、計時部22で計測された時間を参照して決定する。
周波数演算部24は、運転制御部23の指令により、設定温度Tsetと、温度検出器8から入力される室内温度Taに基づいて要求周波数fcを算出し、禁止周波数判定部25に出力する。なお、周波数演算部24は、制御装置20と通信可能な外部の装置に設けられていてもよく、この場合、制御装置20の禁止周波数判定部25が、運転制御部23の指令に応じて外部の装置から要求周波数fcを取得するように構成されているとよい。要求周波数fcは、室内温度Taと設定温度Tsetとの差すなわち空調負荷が大きいときほど大きく、空調負荷が小さいほど小さくなる。周波数演算部24は、算出された要求周波数fcを禁止周波数判定部25に出力する。
禁止周波数判定部25は、周波数演算部24から要求周波数fcが入力されると、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当するか否かを判定し、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当しない場合には、運転制御部23に要求周波数fcを出力する。一方、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する場合、禁止周波数判定部25は、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する旨の判定結果及び要求周波数fcを、先行周波数決定部26に出力する。なお、制御周期Tcが開始している場合において、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する場合には、判定結果及び要求周波数fcは、先行周波数決定部26ではなく運転制御部23に出力される。
先行周波数決定部26は、禁止周波数判定部25から、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する旨の判定結果が入力されると、第1周波数f1及び第2周波数f2のうち制御周期Tcにおいて先行して圧縮機1に指示する周波数を決定する。
具体的には、先行周波数決定部26は、まず、記憶部21を参照して、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1未満であったか、第2周波数f2より大きかったか、第1周波数f1又は第2周波数f2であったかを判定する。先行周波数決定部26は、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1未満であったと判定された場合に、運転制御部23に第1周波数f1を出力する。先行周波数決定部26は、前回の指令周波数pfzが第2周波数f2より大きかったと判定された場合に、運転制御部23に第2周波数f2を出力する。
先行周波数決定部26は、禁止周波数判定部25により前回の指令周波数pfzが第1周波数f1又は第2周波数f2であったと判定された場合に、運転制御部23に前回の指令周波数pfzを出力する。ここで、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1又は第2周波数f2であった場合とは、例えば、前回の制御周期において要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当し、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1又は第2周波数f2であった場合である。つまり、連続する第1の制御周期と第2の制御周期において、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当すると連続して判定された場合、第1の制御周期の終了時の指令周波数pfzを、第2の制御周期の開始時の指令周波数fzとする。このように、制御周期Tcの境界において、第2の制御周期が開始する際に指令周波数fzが切り替えられるのを回避し、共振による異常振動などの発生を抑制できる。
なお、先行周波数決定部26は、連続する複数の制御周期Tcにおいて、各制御周期Tcにおける開始時の指令周波数fzを交互に入れ替えるように構成されていてもよい。また、先行周波数決定部26は省略可能である。この場合、第1周波数f1と第2周波数f2のうち先行して指令周波数fzとする周波数が、予め設定されているとよい。
時間演算部27は、運転制御部23の指令により、禁止周波数判定部25から入力された要求周波数fcに基づいて、制御周期Tcにおいて圧縮機1を第2周波数f2で運転させる第2時間T2を算出する。具体的には、時間演算部27は、式(1)より、制御周期Tc内における圧縮機1の指令周波数fzの平均値を、入力された要求周波数fcとする第2時間T2を算出する。一方、第1時間T1は、予め設定された制御周期Tcから、式(1)により算出された第2時間T2を減算して算出される。
[数1]
T2=Tc×(fc-f1)/(f2-f1)・・・式(1)
時間演算部27は、第2時間T2を求める際、記憶部21に記憶された制御周期Tc、第1周波数f1及び第2周波数f2を参照する。
時間演算部27は、算出した第2時間T2を、運転制御部23に出力する。このように、制御周期Tcごとに、取得した要求周波数fcに基づいて第2時間T2が算出され、制御周期Tcにおける第1時間T1と第2時間T2が決まる。
運転制御部23は、周波数演算部24、禁止周波数判定部25、先行周波数決定部26、及び時間演算部27それぞれに、予め設定されたタイミングで指令を出力する。また運転制御部23は、周波数演算部24、禁止周波数判定部25、先行周波数決定部26及び時間演算部27からの入力に基づき、圧縮機1へ出力する指令周波数fzを決定する。
具体的には、運転制御部23は、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当しない場合において禁止周波数判定部25から入力される要求周波数fcを、指令周波数fzとして圧縮機1へ出力する。また運転制御部23は、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する場合において禁止周波数判定部25又は先行周波数決定部26から入力される第1周波数f1又は第2周波数f2を、指令周波数fzとして圧縮機1へ出力する。運転制御部23は、先行周波数決定部26から入力された第1周波数f1又は第2周波数f2を指令周波数fzとして圧縮機1へ出力したとき、タイマを起動する。タイマにより、制御周期Tc開始からの経過時間tが計測される。
運転制御部23は、制御周期Tc内において先行する指令周波数fzに応じて、制御周期Tc内に指令周波数fzを切り替えるタイミングを制御する。具体的には、タイマの起動により制御周期Tcのカウントが開始してから、先行して設定されている指令周波数fzと対応する第1時間T1又は第2時間T2が経過したときに、指令周波数fzを切り替える。つまり、制御周期Tc内において第1周波数f1が先行して指令周波数fzとされている場合には、運転制御部23は、制御周期Tcが開始してから、算出された第1時間T1が経過したとき、指令周波数fzを第1周波数f1から第2周波数f2に切り替える。一方、制御周期Tc内において第2周波数f2が先行して指令周波数fzとされている場合には、運転制御部23は、制御周期Tcが開始してから、算出された第2時間T2が経過したときに、指令周波数fzを第2周波数f2から第1周波数f1に切り替える。運転制御部23は、タイマを開始した後に制御周期Tcが経過すると、タイマを停止させリセットし、再び、各機能部への指令の出力を行う。
運転制御部23は、制御周期Tcの間、設定時間が経過するたびに周波数演算部24に要求周波数fcを算出させる。運転制御部23は、禁止周波数判定部25により要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当すると判定されたときには、タイマを継続し、時間演算部27に第1時間T1と第2時間T2を算出する指令を出力する。運転制御部23は、制御周期Tcの間、時間演算部27から繰り返し入力される第1時間T1及び第2時間T2に基づき、制御周期Tc内において指令周波数fzを切り替えるタイミングを制御する。すなわち、制御周期Tcの間、第1時間T1及び第2時間T2は設定時間ごとに更新され、更新された第1時間T1又は第2時間T2で、指令周波数fzが切り替わる。
図3には、制御周期Tc内において第2周波数f2を先行して指令周波数fzとする場合の、制御周期Tc中の要求周波数fcの変化及び指令周波数fzの変化が示されている。図4は、要求周波数が上昇して禁止周波数領域内に至った場合における圧縮機の動作を説明する図である。図4には、制御周期Tc内において第1周波数f1を先行して指令周波数fzとする場合の、制御周期Tc中の要求周波数fcの変化及び指令周波数fzの変化が示されている。
図3に示されるように、要求周波数fcが第2周波数f2よりも大きい値から禁止周波数領域Rfpに至った場合には、第2周波数f2が、制御周期Tcの開始時の指令周波数fzとされる。一方、図4に示されるように、要求周波数fcが第1周波数f1よりも小さい値から禁止周波数領域Rfpに至った場合には、第1周波数f1が、制御周期Tcの開始時の指令周波数fzとされる。このような構成により、要求周波数fcが、禁止周波数領域Rfp外から禁止周波数領域Rfp内に変化した際の、指令周波数fzの変化量が小さくて済み、省エネルギー性が良くなる。
図5は、連続する制御周期で先行する周波数が交互に入れ替わる場合の圧縮機の動作を説明する図である。図5には、要求周波数fcが連続して禁止周波数領域Rfpに該当していると判定された場合の、連続する第1の制御周期及び第2の制御周期における指令周波数fzの変化の一例が示されている。なお、第1時間T1及び第2時間T2は、制御周期Tcごとに異なり、また、同一の制御周期Tcにおいても繰り返し算出され更新される。
各制御周期Tcで先行する周波数を固定値とした場合には、連続した2つの制御周期Tcにおいて指令周波数fzが切り替わる回数は合計3回となる。一方、図5の周波数制御では、第1の制御周期では開始時の指令周波数fzが第2周波数f2とされ、第2の制御周期では開始時の指令周波数fzが第1周波数f1とされ、2つの制御周期Tcにおいて指令周波数fzが切り替わる回数の合計は2回となる。このような構成により、圧縮機1の周波数が一時的に禁止周波数領域Rfpとなる頻度を減らすことができるため、異常振動の発生が抑制されるとともに省エネルギー性が向上する。
図6は、図1の制御装置が行う制御の一例を示すフローチャートである。図7は、図6のフローチャートから分岐したフローチャートである。図6及び図7に基づき、制御装置20が圧縮機1に対して行う周波数制御について説明する。
図6及び図7に示される周波数制御は、圧縮機1の運転中、制御装置20により繰り返し行われる。まず、制御装置20は、リモコン12から入力された設定温度Tsetと温度検出器8により検出された室内温度Taに応じて要求周波数fcを算出する(ステップS20)。
次に、制御装置20は、算出された要求周波数fcが予め設定された禁止周波数領域Rfpに該当するか否かを判定する(ステップS21)。制御装置20は、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当しない場合(ステップS21;NO)、要求周波数fcを指令周波数fzとして出力する(ステップS22)。制御装置20は、ステップS22の後、再びステップS20に戻り、要求周波数fcの算出の処理を行う。
一方、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する場合には(ステップS21;YES)、制御装置20は、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1未満であったか否かを判定する(ステップS23)。制御装置20は、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1未満であった場合に(ステップS23;YES)、第1周波数f1を指令周波数fzとして出力する(ステップS24)。その後、制御装置20は、タイマを起動し(ステップS25)、第2周波数f2で圧縮機1が駆動される第2時間T2を算出する(ステップS26)。
一方、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1未満でなかった場合(ステップS23;NO)、制御装置20は、更に、前回の指令周波数pfzが第2周波数f2より大きかったか否かを判定する(図7のステップS35)。制御装置20は、前回の指令周波数pfzが第2周波数f2より大きかった場合に(ステップS35;YES)、第2周波数f2を指令周波数pfzとして出力する(ステップS36)。その後、制御装置20は、タイマを起動し(ステップS37)、第2時間T2を算出する(ステップS40)。制御装置20は、ステップS35において前回の指令周波数pfzが第2周波数f2より大きくなかった場合(ステップS35;NO)、前回の指令周波数pfzを指令周波数fzとして出力する(ステップS38)。すなわち、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1又は第2周波数f2と設定されていた場合に、前回の指令周波数pfzが、今回の制御周期Tcの開始時の指令周波数fzとされる。
ステップS38の後、制御装置20は、前回の指令周波数pfzが第1周波数f1だったのか、第2周波数f2だったのかを判定する(ステップS39)。制御装置20は、ステップS39において前回の指令周波数pfzが第1周波数f1だった場合(ステップS39;f1)、図6のステップS25へ移行してタイマを起動し、第2時間T2を算出する(ステップS26)。一方、ステップS39において、前回の指令周波数pfzが第2周波数f2だった場合(ステップS39;f2)、制御装置20は、ステップS37へ移行してタイマを起動し、第2時間T2を算出する(ステップS40)。
制御装置20は、ステップS26において、制御周期Tcにおける第2時間T2を算出した後、タイマの値Tmが、制御周期Tcから第2時間T2を減算した値、つまり、第1時間T1を超えているかどうかを判定する(ステップS27)。制御装置20は、タイマの値が第1時間T1を超えている場合に、第2周波数f2を指令周波数fzとして出力する(ステップS28)。一方、タイマの値が第1時間T1を超えていない場合には(ステップS27;NO)、制御装置20は、そのまま第1周波数f1を指令周波数fzとして出力する(ステップS29)。
制御装置20は、ステップS28とステップS29において指令周波数fzを決定後、再度、リモコン12から入力された設定温度Tsetと温度検出器8により検出された室内温度Taに応じて要求周波数fcを算出する(ステップS30)。指令周波数fzを、禁止周波数領域Rfpより高い周波数である第2周波数f2と禁止周波数領域Rfpより低い周波数である第1周波数f1とに固定している間に要求周波数fcは変化する。このため、制御周期Tcの間にも、要求周波数fcを繰り返し算出することで空調負荷の変動に対処することが可能になる。
次に、制御装置20は、算出した要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当するか否かを再度判定する(ステップS31)。制御装置20は、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当しない場合には(ステップS31;NO)、要求周波数fcを指令周波数fzとして出力し(ステップS51)、その後、タイマを停止して値をリセットし(ステップS52)、本制御を終了する。
一方、ステップS31において要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する場合には、制御装置20は、タイマを継続し(ステップS32)、タイマの値Tmが制御周期Tc以上になったかどうか判定する(ステップS33)。制御装置20は、ステップS33において、タイマの値Tmが制御周期Tc以上になった場合(ステップS33;YES)、タイマを停止して値をリセットし(ステップS34)、本制御を終了する。一方、ステップS33において、タイマの値Tmが制御周期Tc以上でない、すなわちタイマの値Tmが制御周期Tc未満である場合、ステップS26へ戻り、再び第2時間T2の算出を行う。
制御装置20は、タイマを起動した後にステップS40で第2時間T2を算出した後、タイマの値Tmが第2時間T2を超えているか否かを判定する(ステップS41)。制御装置20は、タイマの値Tmが第2時間T2を超えている場合(ステップS41;YES)、第1周波数f1を指令周波数fzとして出力する(ステップS42)。一方、タイマの値Tmが第2時間T2を超えていない場合、すなわちタイマの値が第2時間T2以下の場合(ステップS41;NO)、制御装置20は、第2周波数f2を指令周波数fzとして出力する(ステップS43)。制御装置20は、ステップS42とステップS43で指令周波数fzを決定した後、再度、リモコン12から入力された設定温度Tsetと温度検出器8により検出された室内温度Taに応じて要求周波数fcを算出する(ステップS44)。
次に、制御装置20は、ステップS44において算出した要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当するか否かを再度判定する(ステップS45)。制御装置20は、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当しない場合には(ステップS45;NO)、要求周波数fcを指令周波数fzとして出力し(ステップS49)、その後、タイマを停止して値をリセットし(ステップS50)し、本制御を終了する。
一方、ステップS46において、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当する場合には(ステップS45;YES)、制御装置20は、タイマを継続し(ステップS46)、タイマの値Tmが制御周期Tc以上になったか否かを判定する(ステップS47)。制御装置20は、タイマの値が制御周期Tc以上である場合、タイマを停止して値をリセットし(ステップS48)、本制御を終了する。一方、タイマの値Tmが制御周期Tc以上でない場合、すなわちタイマの値が制御周期未満である場合には、ステップS40へ戻り、第2時間T2の算出を繰り返す。
なお、第1時間T1又は第2時間T2に閾値等を設けることで、圧縮機1の指令周波数fzが短時間に切り替わるのを抑制するように構成してもよい。以下、第2時間T2に対して最小維持時間Ttmin及び最大維持時間Ttmaxを設定する場合を例に説明する。最小維持時間Ttmin及び最大維持時間Ttmaxは、記憶部21に記憶されている。
図8は、図1の制御装置に記憶された最小維持時間を説明する説明図である。図9は、図1の制御装置に記憶された最大維持時間を説明する説明図である。
運転制御部23は、時間演算部27から入力された第2時間T2が最小維持時間Ttmin以下であるか判定し、第2時間T2が最小維持時間Ttmin以下である場合に(図8参照)、第2時間T2を0に補正し、第1時間T1を制御周期Tcに補正する。また運転制御部23は、時間演算部27から入力された第2時間T2が、最大維持時間Ttmax以上であるか判定し、第2時間T2が最大維持時間Ttmax以上である場合に(図9参照)、第2時間T2を制御周期Tcに補正し、第1時間T1を0に補正する。一方、第2時間T2が最小維持時間Ttminよりも大きく、かつ、最大維持時間Ttmax未満である場合には、第2時間T2及び第1時間T1の補正は行われない。運転制御部23は、補正された第1時間T1及び第2時間T2に基づき、指令周波数fzの切り替えを制御する。
ここで、制御周期Tcは予め設定された時間であるため、第1時間T1と第2時間T2の一方に対して最小維持時間Ttminと最大維持時間Ttmaxを設けることで、他方に対しても最小維持時間と最大維持時間が設けられたのと同様の効果が得られる。
なお、記憶部21には最小維持時間Ttminだけが記憶され、最大維持時間Ttmaxは式(2)により算出する構成であってもよい。
[数2]
Ttmax=Tc-Ttmin・・・(2)
以上のように、実施の形態の空気調和機100によれば、制御周期Tcの間、取得した要求周波数fcに基づいて制御周期Tc内における第1時間T1と第2時間T2とが繰り返し算出される。そして、算出された第1時間T1及び第2時間T2に基づいて指令周波数fzが切り替えられる。これにより、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfp内である場合でも、制御周期Tc内の要求周波数fcの変動に適した周波数で圧縮機1を運転でき、また、制御周期Tcを短縮する必要がないので指令周波数fzを切り替える頻度が少なくて済む。したがって、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当しているときでも、共振による異常振動の発生を抑制しつつ快適性を向上させることができる。
また、制御周期Tc内において第1周波数f1と第2周波数f2とを切り替える回数は1回以下であり、第1時間T1と第2時間T2の合計時間は制御周期Tcと等しい。これにより、作業者は、設定する制御周期Tcの長短により、圧縮機1の指令周波数fzが禁止周波数領域Rfpを跨いで上下する頻度を規制することができる。また、制御において、制御周期Tcの開始を基準に、制御周期Tc内における指令周波数fzの切り替えのタイミングと、その制御周期Tcの終了とを制御でき、制御が容易となる。
また、空気調和機100は、取得した要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当するか否かを繰り返し判定し、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに連続して該当する場合に、前回の指令周波数pfzを、次の制御周期Tcの開始時の指令周波数fzとする。これにより、制御周期Tcの開始時における指令周波数fzの切り替えが不要となり、圧縮機1が一時的に禁止周波数領域Rfp内の周波数で運転される頻度を低減できる。結果、共振に起因した異常振動の発生を更に抑制することができ、指令周波数fzの切り替えによる電力の消耗も削減できる。
また、空気調和機100は、取得した要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに該当するか否かを繰り返し判定し、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfpに連続して該当する場合に、各制御周期Tcにおける開始時の指令周波数fzを交互に入れ替える。これにより、制御周期Tcの開始時における指令周波数fzの切り替えが不要となり、圧縮機1の周波数が、指令周波数fzが第1周波数f1と第2周波数f2で切り替わる際に一時的に禁止周波数領域Rfp内となる頻度を低減できる。結果、共振に起因した異常振動の発生を更に抑制することができ、指令周波数fzの切り替えによる電力の消耗も削減できる。
また、空気調和機100は、予め設定された最小維持時間Ttmin及び最大維持時間Ttmaxにより、算出された第1時間T1及び第2時間T2を補正する。これにより、空調能力にほとんど寄与しない短時間での指令周波数fzの切り替えが回避でき、圧縮機1の周波数が一時的に禁止周波数領域Rfpとなることに起因した異常振動の発生を更に抑制することができる。また、指令周波数fzの切り替えによる電力の消耗も削減できるので、省エネルギー性が向上する。
また、空気調和機100は、要求周波数fcが禁止周波数領域Rfp外から禁止周波数領域Rfp内に変化した場合に、第1周波数f1及び第2周波数f2のうち前回の指令周波数pfzと近い周波数が、指令周波数fzとして出力される。これにより、制御周期Tcが開始する際の指令周波数fzの変化量を最小にでき、省エネルギー性が向上する。
なお、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、実施の形態において冷凍サイクル装置の例として空気調和機100について説明したが、冷凍サイクル装置はこれに限定するものではなく、例えば冷凍装置又は冷蔵装置といった装置に適用してもよい。冷凍サイクル装置が冷凍装置又は冷蔵装置である場合、流路切替装置5は省略してもよい。また、制御周期Tcが5分と設定されている場合について説明したが、制御周期Tcは、作業者等が予め決められた範囲で任意に変更可能である。
また、実施の形態では、第2時間T2を式(1)で算出し、第1時間T1が、制御周期Tcから第2時間T2を減算した時間であるものとして説明したが、第1時間T1を下記の式から算出するようにしてもよい。この場合、第2時間T2は、制御周期Tcから第1時間T1を減算した時間となる。
[数3]
T1=Tc×(f2-fc)/(f2-f1)・・・(3)
1 圧縮機、2 室内熱交換器、3 室外熱交換器、4 減圧装置、5 流路切替装置、6 室内送風機、7 室外送風機、8 温度検出器、9 冷媒配管、10 室内ユニット、11 室外ユニット、12 リモコン、20 制御装置、21 記憶部、22 計時部、23 運転制御部、24 周波数演算部、25 禁止周波数判定部、26 先行周波数決定部、27 時間演算部、59 周波数域、100 空気調和機、101 冷媒回路、L1 下限値、L2 上限値、Rfp 禁止周波数領域、T1 第1時間、T2 第2時間、Ta 室内温度、Tc 制御周期、Tset 設定温度、Ttmax 最大維持時間、Ttmin 最小維持時間、f1 第1周波数、f2 第2周波数、fc 要求周波数、fz 指令周波数、pfz 指令周波数、t 経過時間。

Claims (8)

  1. 圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器を、冷媒配管を介して接続して成る冷媒回路と、
    前記圧縮機の要求周波数を取得し、取得した前記要求周波数に応じて前記圧縮機の指令周波数を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記要求周波数が、予め設定された禁止周波数領域に該当するか否かを判定し、
    前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当すると判定された場合に、前記禁止周波数領域の下限値より小さい第1周波数及び前記禁止周波数領域の上限値より大きい第2周波数のうち一方を前記指令周波数とし、予め設定された制御周期を開始させ、
    前記制御周期の間、取得した前記要求周波数に基づいて、前記制御周期内における前記第1周波数を前記指令周波数とする第1時間と前記第2周波数を前記指令周波数とする第2時間とを繰り返し算出し、
    前記制御周期が開始してから、前記第1周波数及び前記第2周波数のうち前記一方と対応する前記第1時間又は前記第2時間が経過したときに、前記指令周波数を前記一方から他方に切り替える
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御周期内において前記第1周波数と前記第2周波数とを切り替える回数は1回以下であり、
    前記第1時間と前記第2時間の合計時間は前記制御周期と等しい
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記制御装置は、
    取得した前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当するか否かを繰り返し判定するものであり、
    前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当すると連続して判定された場合に、連続する第1の制御周期と第2の制御周期において、前記第1周波数及び前記第2周波数のうち、前記第1の制御周期の終了時の前記指令周波数を、前記第2の制御周期の開始時の前記指令周波数とする請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記制御装置は、
    取得した前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当するか否かを繰り返し判定するものであり、
    前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当すると連続して判定された場合に、連続する複数の前記制御周期において、各前記制御周期の開始時の前記指令周波数を交互に入れ替える請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記制御装置は、
    算出された前記第2時間が予め設定された最小維持時間以下である場合に、前記制御周期における前記第2時間を0に補正し、
    算出された前記第2時間が予め設定された最大維持時間以上である場合に、前記制御周期における前記第2時間を前記制御周期の時間に補正する請求項1~4のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記制御装置は、
    算出された前記第1時間が予め設定された最小維持時間以下である場合に、前記制御周期における前記第1時間を0に補正し、
    算出された前記第1時間が予め設定された最大維持時間以上である場合に、前記制御周期における前記第1時間を前記制御周期の時間に補正する請求項1~4のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記制御装置は、
    取得した前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当するか否かを繰り返し判定するものであり、
    前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当しないと判定された場合には、前記圧縮機を前記要求周波数で運転させ、
    前記要求周波数が前記禁止周波数領域に該当すると判定された場合には、前回の前記指令周波数が前記第1周波数未満であった場合に、前記第1周波数を前記制御周期の開始時の前記指令周波数とし、前回の前記指令周波数が前記第2周波数より大きかった場合に、前記第2周波数を前記制御周期の開始時の前記指令周波数とする請求項1~6のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 空調対象空間の室内温度を検出する温度検出器を備え、
    前記制御装置は、前記温度検出器により検出された前記室内温度と設定温度との差に基づき算出された前記要求周波数を取得する請求項1~7のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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