JP7137463B2 - 橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視方法、並びに橋梁架設用仮受ベント施設又は施工中の構造物の監視システム - Google Patents
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その転倒防止対策として、仮受ベントの鉛直度を、測量機器を用いて測定している状況である。
仮受ベントの傾斜要因としては、1)仮受ベントの荷重載荷に伴う基礎の不等沈下による倒れ、2)鋼桁架設時における仮受ベントへの偏心載荷による倒れ、3)季節ごとの昼・夜温度変化による鋼桁の伸縮の影響による倒れ、4)地震荷重・風荷重等の水平力による倒れ等が考えられる。
橋梁架設用で橋桁を仮受けする仮受ベント設備又は施工中の構造物に、鉛直状態からの傾斜を測定する傾斜センサを取り付け、
前記傾斜センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は施工中の構造物の鉛直状態及び傾斜状態を常時監視し、
GNSSにより前記仮受ベント設備のベント基礎又は前記施工中の構造物における基礎の三次元情報を測位して、前記ベント基礎又は前記基礎の三次元情報を常時監視し、
前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の傾斜状態が制限値を超えた場合は、当該傾斜状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信し、
前記GNSSによる測位情報に基づいて前記ベント基礎又は前記基礎に沈下が発生した時は、当該ベント基礎又は基礎に沈下が発生した緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信する、橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視方法を特徴とする。
請求項1に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視方法であって、
前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物に、鉛直状態からの歪を測定する歪センサを取り付け、
前記歪センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの歪状態を常時監視することを特徴とする。
請求項2に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視方法であって、
前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の歪状態が制限値を超えた場合は、当該歪状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信することを特徴とする。
橋梁架設用で橋桁を仮受けする仮受ベント設備又は施工中の構造物に取り付けられ、前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの傾斜を測定する傾斜センサと、
前記傾斜センサによる測定情報を無線送信する傾斜情報送信モジュールと、
前記傾斜情報送信モジュールから無線送信された前記傾斜センサによる測定情報を受信し、
前記傾斜センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態及び傾斜状態を常時監視するとともに、GNSSにより測位された前記仮受ベント設備のベント基礎又は前記施工中の構造物における基礎の三次元情報を常時監視するサーバーと、
を備えており、
前記サーバーは、
前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の傾斜状態が制限値を超えた場合に、当該傾斜状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信し、
前記GNSSによる測位情報に基づいて前記ベント基礎又は前記基礎に沈下が発生した時に、当該ベント基礎又は基礎に沈下が発生した緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信する、橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視システムを特徴とする。
請求項4に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視システムであって、
前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物に取り付けられ、前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの歪を測定する歪センサと、
前記歪センサによる測定情報を無線送信する歪情報送信モジュールと、を備え、
前記サーバーは、前記歪情報送信モジュールから無線送信された前記歪センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの歪状態も常時監視することを特徴とする。
請求項5に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視システムであって、
前記サーバーは、前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の歪状態が制限値を超えた場合に、当該歪状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信することを特徴とする。
(概要)
橋梁架設用の仮受ベント設備において、その傾斜等の監視を24時間リアルタイムで行って、制限値を超えた場合に登録管理者の携帯電話等に緊急報知する。
図1は本発明を適用した橋梁架設用仮受ベント設備の監視システムの一実施形態を示すもので、1は橋脚、2は固定支承、3は橋桁、4は仮受ベント設備、6はサーバー、11は傾斜センサ、21は歪センサである。
そして、仮受ベント設備4には、頂部付近に複数の傾斜センサ11が取り付けられて、それより下方に複数の歪センサ21が取り付けられている。
そして、仮受ベント設備4の四隅の柱42には、上部寄りの側面と前面又は後面に傾斜センサ11がそれぞれ取り付けられて、それより下方の側面と前面又は後面に歪センサ21がそれぞれ取り付けられている。
傾斜センサ11から導出された配線ケーブル12が、傾斜情報送信モジュール13内に接続されている。傾斜情報送信モジュール13は、傾斜センサ11による測定情報を一定時間の間隔で自動無線送信するもので、その略筒形状のケースも、ネオジウム磁石を用いて鋼製の柱2にワンタッチで固定される。
歪センサ21から導出された配線ケーブル22が、歪情報送信モジュール23内に接続されている。歪情報送信モジュール23は、歪センサ21による測定情報を一定時間の間隔で自動無線送信するもので、その略筒形状のケースも、ネオジウム磁石を用いて鋼製の柱2にワンタッチで固定される。
サーバー6は、傾斜センサ11からの測定情報に基づいて仮受ベント設備4の鉛直状態及び傾斜状態を常時監視するとともに、歪センサ21からの測定情報に基づいて仮受ベント設備4の鉛直状態からの歪状態を常時監視する。
なお、サーバー6は、インターネット回線を介してクラウド7に接続されている。
また、クラウド7には、仮受ベント設備4の傾斜状態が制限値を超えた場合は、当該傾斜状態が制限値を超えた緊急情報と、仮受ベント設備4の歪状態が制限値を超えた場合は、当該歪状態が制限値を超えた緊急情報とをサーバー6から登録管理者の携帯端末(携帯電話)8に無線送信する、橋梁架設用仮受ベント設備の監視プログラムが格納されている。
したがって、その緊急報知を受けた登録管理者等は、仮受ベント設備4の傾斜状態に対する適切な修復作業を行うことができる。
したがって、その緊急報知を受けた登録管理者等は、仮受ベント設備4の歪状態に対する適切な修復作業を行うことができる。
また、橋梁架設工事において重要仮設設備である、仮受けベント設備4の傾斜計測と 応力測定を同時に行うことで、工事の安全管理システムが一元化される。さらに、早期に対策を講ずることができる。したがって、市街地内の橋梁・鉄道近接工事などの重要なインフラ工事で活用することができる。
なお、傾斜センサ11は、図1に示したように、柱42の頂部付近に配置した方が傾斜の測定に好都合と考えられるが、他の適切な高さ配置してもよい。
また、歪センサ21については、鉛直状態からの歪を検知し得る適切な高さに配置すればよい。
前記実施形態において、GNSSによりベント基礎41を測位して、そのベント基礎41の三次元情報を常時監視して、GNSSによる測位情報に基づいてベント基礎41に沈下が発生した時に、そのベント基礎41に沈下が発生した緊急情報を登録管理者の携帯端末8に送信するようにしてもよい。
このように、GNSSによりベント基礎41の三次元情報を測位して、そのベント基礎41の三次元情報を監視プログラムより常時監視することによって、GNSSによる測位情報に基づいてベント基礎41に沈下が発生した時は、当該ベント基礎41に沈下が発生した緊急情報を登録管理者の携帯端末8に無線送信することができる。
したがって、その緊急報知を受けた登録管理者等は、ベント基礎41に沈下状態に対する適切な修復作業を行うことができる。
以上の実施形態では、仮受ベント設備4において、柱42に傾斜センサ11と歪センサ21を取り付けたが、頂部梁44に傾斜センサ11を取り付けたり、水平材43に歪センサ21を取り付けたりしてもよく、仮受ベント設備4に対する傾斜センサ11と歪センサ21の取付位置は任意である。
また、仮受ベント設備の構成、監視システムの具体的な構成、例えば傾斜センサ、歪センサ及び送信モジュール等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
また、本発明の技術は、仮受ベント設備だけではなく、施工中の構造物(主柱他)の傾斜、歪測定にも活用できる。
2 固定支承
3 橋桁
4 仮受ベント設備
41 ベント基礎
42 柱
43 水平材
44 頂部梁
45 斜材
46 筋交い材
6 サーバー
7 クラウド
8 携帯端末
11 傾斜センサ
12 配線ケーブル
13 傾斜情報送信モジュール
21 歪センサ
22 配線ケーブル
23 歪情報送信モジュール
Claims (6)
- 橋梁架設用で橋桁を仮受けする仮受ベント設備又は施工中の構造物に、鉛直状態からの傾斜を測定する傾斜センサを取り付け、
前記傾斜センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は施工中の構造物の鉛直状態及び傾斜状態を常時監視し、
GNSSにより前記仮受ベント設備のベント基礎又は前記施工中の構造物における基礎の三次元情報を測位して、前記ベント基礎又は前記基礎の三次元情報を常時監視し、
前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の傾斜状態が制限値を超えた場合は、当該傾斜状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信し、
前記GNSSによる測位情報に基づいて前記ベント基礎又は前記基礎に沈下が発生した時は、当該ベント基礎又は基礎に沈下が発生した緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信することを特徴とする橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視方法。 - 前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物に、鉛直状態からの歪を測定する歪センサを取り付け、
前記歪センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの歪状態を常時監視することを特徴とする請求項1に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視方法。 - 前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の歪状態が制限値を超えた場合は、当該歪状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信することを特徴とする請求項2に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視方法。
- 橋梁架設用で橋桁を仮受けする仮受ベント設備又は施工中の構造物に取り付けられ、前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの傾斜を測定する傾斜センサと、
前記傾斜センサによる測定情報を無線送信する傾斜情報送信モジュールと、
前記傾斜情報送信モジュールから無線送信された前記傾斜センサによる測定情報を受信し、
前記傾斜センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態及び傾斜状態を常時監視するとともに、GNSSにより測位された前記仮受ベント設備のベント基礎又は前記施工中の構造物における基礎の三次元情報を常時監視するサーバーと、
を備えており、
前記サーバーは、
前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の傾斜状態が制限値を超えた場合に、当該傾斜状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信し、
前記GNSSによる測位情報に基づいて前記ベント基礎又は前記基礎に沈下が発生した時に、当該ベント基礎又は基礎に沈下が発生した緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信することを特徴とする橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視システム。 - 前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物に取り付けられ、前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの歪を測定する歪センサと、
前記歪センサによる測定情報を無線送信する歪情報送信モジュールと、を備え、
前記サーバーは、前記歪情報送信モジュールから無線送信された前記歪センサからの測定情報に基づいて前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の鉛直状態からの歪状態も常時監視することを特徴とする請求項4に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視システム。 - 前記サーバーは、前記仮受ベント設備又は前記施工中の構造物の歪状態が制限値を超えた場合に、当該歪状態が制限値を超えた緊急情報を登録管理者の携帯端末に無線送信することを特徴とする請求項5に記載の橋梁架設用仮受ベント設備又は施工中の構造物の監視システム。
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