JP7135934B2 - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP7135934B2
JP7135934B2 JP2019034431A JP2019034431A JP7135934B2 JP 7135934 B2 JP7135934 B2 JP 7135934B2 JP 2019034431 A JP2019034431 A JP 2019034431A JP 2019034431 A JP2019034431 A JP 2019034431A JP 7135934 B2 JP7135934 B2 JP 7135934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration sensor
acceleration
fiber sheet
inorganic fiber
sensor according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019034431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020139793A (ja
Inventor
雅人 辻口
良憲 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2019034431A priority Critical patent/JP7135934B2/ja
Publication of JP2020139793A publication Critical patent/JP2020139793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7135934B2 publication Critical patent/JP7135934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、加速度センサに関する。
近年、IoT(Internet of Things)の普及に伴い、トリリオンセンサ社会と呼ばれるように大量の電子デバイスやセンサが普及すると予測される。そのうち、加速度センサは、例えば、インフラ構造物や建造物の劣化診断などに用いられることがある。
下記の特許文献1には、ピエゾ抵抗型の加速度センサの一例が開示されている。この加速度センサにおいては、フレーム部と、フレーム部の内側に設けられている重り部とに接続された撓み部に、ピエゾ抵抗素子が設けられている。
下記の特許文献2には、静電容量型の加速度センサの一例が開示されている。この加速度センサでは、基板上において、基板の厚み方向に変位可能なように可動電極が支持されている。可動電極と対向するように、基板上に固定電極が配置されている。
特開2007-171057号公報 特開2011-163967号公報
加速度センサが設置される構造物の表面の形状は様々であり、例えば凹凸や湾曲した部分などが含まれることもある。そのため、加速度センサを設置することが困難なことや、設置しても加速度センサに振動などが十分に伝わらず、加速度の確実な検出が困難となることもある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、加速度をより確実に検出することができる、加速度センサを提供することを目的とする。
本発明の加速度センサは、無機繊維シートからなる基材と、基材上に設けられており、加速度を検出する加速度検出部とを備えることを特徴とする。
無機繊維シートを構成する無機繊維が、ガラス繊維、炭素繊維及びセラミックファイバーからなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
無機繊維シートを構成する無機繊維の軟化点または融点が500℃以上であることが好ましい。
無機繊維シートがガラスクロスであることが好ましい。
無機繊維シートの厚みが1μm以上、5mm以下であることが好ましい。
無機繊維シートと加速度検出部との間に設けられている、バッファ層がさらに備えられていることが好ましい。
加速度検出部が、ピエゾ抵抗型、圧電型または静電容量型であることが好ましい。
加速度検出部が、支持部と、支持部に接続された可撓部と、可撓部上に配置されたピエゾ抵抗素子とを有することが好ましい。
加速度検出部が、圧電素子と、圧電素子上に設けられている錘とを有することが好ましい。
加速度検出部が、無機繊維シート上に配置されている固定部及び可動部と、固定部に配置されている第1の櫛歯状電極と、可動部に配置されている第2の櫛歯状電極とを有し、第1の櫛歯状電極及び第2の櫛歯状電極が互いに間挿し合っていることが好ましい。
本発明によれば、加速度をより確実に検出することができる、加速度センサを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る加速度センサの正面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る加速度センサの平面図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る加速度センサの正面断面図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る加速度センサの正面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る加速度センサの正面断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る加速度センサの正面断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る加速度センサの平面図である。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る加速度センサの正面断面図である。図1に示す加速度センサ1は、加速度検出部2を有する。加速度検出部2は、無機繊維シートからなる基材3上に設けられている。無機繊維シートを構成する無機繊維は、ガラス繊維、炭素繊維及びセラミックファイバーからなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
ガラス繊維からなる無機繊維シートは、応力が分散されやすく、板状のガラスに比べて破断し難い。そのため、可撓性が要求される基材3の材料として好適である。炭素繊維は軽量であり、かつ高強度である。セラミックファイバーは高い耐熱性を有する。中でもタルクは軽量であり、かつ加工性に優れる。
本実施形態においては、無機繊維シートがガラスクロスである。ガラスクロスは、ガラス繊維からなる織物である。ガラスクロスは空隙を有するため、曲げ応力が加わった際に繊維一本一本が自由に動くことができ、応力を効果的に分散することができる。よって、曲げ強度を効果的に高めることができる。もっとも、無機繊維シートは、ロービングクロスであってもよく、あるいは、ガラスマットなどの不織布であってもよい。
加速度センサ1の加速度検出部2は、ピエゾ抵抗型の加速度検出部である。以下においては、加速度検出部2の構成の詳細を説明する。
図2は、第1の実施形態に係る加速度センサの平面図である。図2においては、後述する支持部及び錘配置部をハッチングにより示す。
図2に示すように、加速度検出部2は、無機繊維シートからなる基材3上に設けられた、矩形枠状の支持部4を有する。平面視において、支持部4は、第1の辺部4a、第2の辺部4b、第3の辺部4c及び第4の辺部4dを有する。第1の辺部4a及び第3の辺部4cは対向し合っており、第2の辺部4b及び第4の辺部4dは対向し合っている。なお、支持部4の形状は上記に限定されない。支持部4は、例えば、適宜の金属またはセラミックスなどからなる。
支持部4の第1の辺部4aには、支持部4の内側に延びる第1の可撓部5が接続されている。第2の辺部4bには第2の可撓部6が接続されており、第3の辺部4cには第3の可撓部7が接続されており、第4の辺部4dには第4の可撓部8が接続されている。第2の可撓部6、第3の可撓部7、第4の可撓部8も、第1の可撓部5と同様に、支持部4の内側に延びている。ここで、支持部4の内側に錘部16が配置されている。錘部16は、第1の可撓部5、第2の可撓部6、第3の可撓部7及び第4の可撓部8に接続されている。各可撓部は、支持部4と共に錘部16を支持している梁部である。各可撓部は、例えば、適宜のセラミックスなどからなる。
図1に示すように、第1の可撓部5は、対向し合う第1の主面5a及び第2の主面5bを有する。第2の主面5bが基材3側に位置する主面である。第1の可撓部5の第1の主面5a上には、ピエゾ抵抗素子19Aが設けられている。同様に、第2の可撓部6、第3の可撓部7及び第4の可撓部8も、それぞれ第1の主面及び第2の主面を有し、各可撓部の第1の主面上にピエゾ抵抗素子が設けられている。具体的には、図2に示すように、第2の可撓部6上にピエゾ抵抗素子19Bが設けられており、第3の可撓部7上にピエゾ抵抗素子19Cが設けられており、第4の可撓部8上にピエゾ抵抗素子19Dが設けられている。もっとも、各可撓部の第1の主面上及び第2の主面上のうち少なくとも一方にピエゾ抵抗素子が設けられていればよい。
ピエゾ抵抗素子19A、ピエゾ抵抗素子19B、ピエゾ抵抗素子19C及びピエゾ抵抗素子19Dは、適宜の検出素子に電気的に接続される。
錘部16は、上記各可撓部に接続された錘配置部17と、錘配置部17上に配置された錘18とを有する。具体的には、錘配置部17は、対向し合う第3の主面17a及び第4の主面17bを有する。第4の主面17bが基材3側に位置する主面である。第3の主面17a上に錘18が設けられている。なお、錘18は、錘配置部17の第4の主面17b上に設けられていてもよい。錘配置部17及び錘18は、例えば、適宜の金属またはセラミックスなどからなる。
本実施形態では、錘配置部17と、第1の可撓部5、第2の可撓部6、第3の可撓部7及び第4の可撓部8とは、別体として設けられている。錘配置部17と錘18とは別体として設けられている。もっとも、錘配置部17と各可撓部とは同じ材料により一体として設けられていてもよく、あるいは、錘配置部17と錘18とは、同じ材料により一体として設けられていてもよい。各可撓部と錘部16全体とが一体として設けられていてもよい。
加速度センサ1に加速度が加えられると、錘部16が各可撓部により支持されているため、錘部16が変位し、各可撓部における応力が変化する。各可撓部における応力変化に応じた各ピエゾ抵抗素子の信号が検出素子に送信され、該信号に基づいて加速度が算出される。
本実施形態の特徴は、加速度検出部2が無機繊維シートからなる基材3上に設けられていることにある。それによって、加速度センサ1を取り付ける対象である構造物の表面が、凹凸や湾曲した部分を含む場合などであっても、構造物の表面に無機繊維シートの形状を追従させることができる。よって、構造物に加速度センサ1をより確実に密着させることができる。従って、加速度センサ1に構造物の固有振動などの振動が伝わり易く、加速度をより確実に検出することができる。建物が劣化すると固有振動数が変わるので、加速度センサ1によれば、建物の劣化に起因する固有振動の変化をより確実に検出することができる。よって、加速度センサ1は、構造物の劣化診断に好適に用いることができる。
なお、無機繊維は比較的ヤング率が高く、応力が付加された場合の伸縮が非常に小さい。そのため、構造物の振動に合わせて引張応力が付加された場合も、無機繊維シートからなる基材3は変形し難いことから、加速度を正確に測定することができる。
上述したように、本実施形態における基材3としての無機繊維シートはガラスクロスである。ガラスクロスは、例えば、ガラスストランドを製織することにより得ることができる。ガラスクロスの織り構造は、平織り構造が好ましいが、ななこ織り、朱子織り、綾織り等の織り構造であってもよい。
ガラスクロスの密度としては、10本/25mm以上、100本/25mm以下であることが好ましい。密度が小さすぎると、折り目サイズが大きくなり、無機繊維シートが厚くなりすぎることにより、可撓性が低くなり、さらに重量が大きくなるおそれもある。密度が大きすぎると、無機繊維シートが薄くなりすぎることにより、強度が低くなり、信頼性が低くなるおそれがある。
また、ガラスストランドを構成するガラス繊維は、例えば、ガラス組成として、質量%で、SiO 50~62%、RO(ただし、Rは、Li、Na及びKから選択される少なくとも1種を表す)0~5%、R’O(ただし、R’は、Mg、Ca、Sr、Ba及びZnから選択される少なくとも1種を表す)15~30%、Al 10~20%、B 5~15%を含むものを用いることができる。
無機繊維シートの厚みは、好ましくは1μm以上、より好ましくは5μm以上、さらに好ましくは10μm以上である。それによって、強度を効果的に高めることができる。無機繊維シートの厚みは、好ましくは5mm以下、より好ましくは2mm以下、さらに好ましくは1mm以下である。それによって、可撓性をより一層高めることができ、加速度センサ1をより一層確実に構造物の表面に密着させることができる。加えて、軽量化することもできる。
無機繊維シートの目付は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは20g/m以上、さらに好ましくは50g/m以上である。それによって、強度を効果的に高めることができる。無機繊維シートの目付は、好ましくは1000g/m以下、より好ましくは500g/m以下、さらに好ましくは200g/m以下である。それによって、軽量化することができるとともに、可撓性をより一層高めることができ、加速度センサ1をより一層確実に構造物の表面に密着させることができる。
無機繊維シートを構成する繊維束の直径は、好ましくは1μm以上、より好ましくは3μm以上、さらに好ましくは5μm以上である。無機繊維シートを構成する繊維束の直径は、好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下、さらに好ましくは30μm以下である。
無機繊維シートの軟化点または融点(無機繊維シートがガラス繊維シートである場合は軟化点、それ以外の無機繊維シートの場合は融点)は500℃以上、600℃以上、特に700℃以上であることが好ましい。例えば、支持部4は、無機繊維シート上に形成したグリーンシートや金属を含有するペースト層などを焼成することにより設けることができる。例えば、綿やアラミド繊維などからなる繊維シート上に設けたグリーンシートなどを焼成すると、繊維シートは変形し、劣化することとなる。これに対して、無機繊維シートの軟化点または融点が上記のように比較的高い場合には、無機繊維シートの変形や劣化を招くことなく、支持部4を設けることができる。さらに、加速度検出部2における支持部4以外の部分を設けるに際し焼成工程を用いる場合においても、無機繊維シートの変形や劣化を招くことなく各部分を設けることができる。
図2に示すように、本実施形態では、第1の可撓部5上に1つのピエゾ抵抗素子19Aが設けられているが、第1の可撓部5上に複数のピエゾ抵抗素子19Aが設けられていてもよい。第2の可撓部6上、第3の可撓部7上及び第4の可撓部8上においても同様である。
加速度センサ1を取り付ける対象である構造物が、例えば、柱状の形状などを有する場合、無機繊維シートの少なくとも一方向に沿う長さは、構造物の周方向の長さよりも長くともよい。この場合には、無機繊維シートを構造物に巻き付けることにより、加速度センサ1を構造物に取り付けることができる。それによって、加速度センサ1を構造物に、より確実に固定することができる。加えて、加速度センサ1の無機繊維シートが構造物に接している面積が大きいため、より確実に加速度を検出することができる。なお、無機繊維シートはガラスクロスなどであるため、大型化が容易である。
以下において、第1の実施形態の第1の変形例及び第2の変形例を示す。各変形例の加速度センサも第1の実施形態と同様の無機繊維シートからなる基材3を有するため、加速度をより確実に検出することができる。
(第1の変形例)
図3は、第1の実施形態の第1の変形例に係る加速度センサの正面断面図である。図3に示すように、本変形例は、加速度検出部22の支持部24が無機繊維シートからなる基材3中に位置する浸透部24iを有する点において、第1の実施形態と異なる。
浸透部24iは、基材3中に浸透しており、基材3を構成する無機繊維の一部と一体化している。それによって、加速度検出部22が基材3から剥離し難く、加速度センサの強度を高めることができる。加えて、浸透部24iが設けられていることにより、加速度センサを取り付けた構造物の変位が加速度検出部22に、より一層伝わり易いため、加速度をより一層確実に検出することができる。
浸透部24iを有する支持部24は、例えば、グリーンシートまたは金属を含有するペースト層などを、一部が基材3中に浸透するように形成し、その後、グリーンシートまたはペースト層を焼成することにより設けることができる。
(第2の変形例)
図4は、第1の実施形態の第2の変形例に係る加速度センサの正面断面図である。図4に示すように、本変形例は、無機繊維シートからなる基材3と加速度検出部2との間にバッファ層23が設けられている点において、第1の実施形態と異なる。
バッファ層23の材料としては、例えば、酸化ケイ素や酸窒化ケイ素などの誘電体を用いることができる。バッファ層23は無機繊維シートからなる基材3のような空隙を有さないため、加速度検出部2を設ける面をより確実に平坦にすることができる。よって、本変形例は、加速度センサを平滑な形状のデバイスとする必要がある場合に、特に好適である。
バッファ層23の材料として、酸窒化ケイ素を用いることが特に好ましい。この場合には、絶縁性及びガスバリア性を高めることができる。よって、加速度センサを取り付ける対象である構造物と加速度センサとをより確実に電気的に絶縁することができ、かつ水分などによる加速度センサの劣化が生じ難い。
バッファ層23を形成する方法としては、例えば、転写法やインク塗布法を用いることができる。転写法は、平坦なバッファ層23を熱転写などにより、基材3上に転写する方法である。インク塗布法は、インクの溶媒量を調整して粘度を高くすることにより、平坦なバッファ層23を形成し易い。他にも、バッファ層23を形成する方法として、例えば、印刷法、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ゾルゲル法、交互吸着法などを挙げることができる。
第1の実施形態及びその変形例においては、加速度検出部2がピエゾ抵抗型である例を示した。もっとも、本発明における加速度検出部はピエゾ抵抗型には限定されず、例えば、圧電型や静電容量型であってもよい。以下において、加速度検出部が圧電型または静電容量型である場合を説明する。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る加速度センサの正面断面図である。図5に示す加速度センサ31の加速度検出部32は、圧電型の加速度検出部である。加速度センサ31は、第1の実施形態と同様の、基材3としての無機繊維シートを有する。基材3上にバッファ層23が設けられており、バッファ層23上に加速度検出部32が設けられている。なお、バッファ層23は設けられていなくともよい。
加速度検出部32は、バッファ層23上に設けられている圧電素子39と、圧電素子39上に設けられている錘18とを有する。圧電素子39は、適宜の検出素子に電気的に接続されている。加速度センサ31に加速度(例えば圧電素子39の設置面に対して垂直方向の加速度)が加えられると、錘18から圧電素子39に加えられる応力が変化する。圧電素子39に加えられる応力に応じた圧電素子39の信号が検出素子に送信され、該信号に基づいて加速度が算出される。
本実施形態の加速度センサ31も第1の実施形態と同様の無機繊維シートからなる基材3を有するため、加速度をより確実に検出することができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る加速度センサの正面断面図である。図7は、第3の実施形態に係る加速度センサの平面図である。
図6及び図7に示す加速度センサ41の加速度検出部42は、静電容量型の加速度検出部である。加速度センサ41は、第1の実施形態と同様の、無機繊維シートからなる基材3を有する。基材3上にバッファ層23が設けられており、バッファ層23上に加速度検出部42が設けられている。なお、バッファ層23は設けられていなくともよい。
図7に示すように、加速度検出部42は、バッファ層23上に設けられた、矩形枠状の固定部44を有する。平面視において、固定部44は、第1の辺部44a、第2の辺部44b、第3の辺部44c及び第4の辺部44dを有する。第1の辺部44a及び第3の辺部44cは対向し合っており、第2の辺部44b及び第4の辺部44dは対向し合っている。固定部44は、第1の辺部44a及び第2の辺部44bが接続された第1のコーナー部44eを有する。さらに、固定部44は、第2のコーナー部44f、第3のコーナー部44g及び第4のコーナー部44hを有する。第2のコーナー部44fにおいて、第2の辺部44b及び第3の辺部44cが接続されている。第3のコーナー部44gにおいて、第3の辺部44c及び第4の辺部44dが接続されている。第4のコーナー部44hにおいて、第4の辺部44d及び第1の辺部44aが接続されている。なお、固定部44の形状は上記に限定されない。固定部44は、本実施形態では適宜の金属からなる。もっとも、固定部44は適宜のセラミックスなどからなっていてもよい。
固定部44の第1のコーナー部44eには、固定部44の内側に延びる可撓部45が接続されている。第2のコーナー部44f、第3のコーナー部44g、第4のコーナー部44hにも、それぞれ、固定部44の内側に延びる可撓部45が接続されている。ここで、固定部44の内側に可動部46が配置されている。可動部46は各可撓部45に接続されている。各可撓部45は、固定部44と共に可動部46を支持している梁部である。可動部46は、本実施形態では錘のみにより構成されている。加速度センサ41に加速度が加えられると、可動部46が各可撓部45により支持されているため、各可撓部45が撓み、可動部46が変位する。各可撓部45は、例えば、適宜のセラミックスなどからなる。
なお、可動部46は、例えば、第1の実施形態における錘部16と同様に、錘配置部17及び錘18を有していてもよい。可動部46は、加速度センサ41に加速度が加えられたときに変位するように支持されていればよく、必ずしも各可撓部45を介して固定部44に接続されていなくともよい。例えば、可動部46は、固定部44以外の支持部材により支持されていてもよい。基材3上に固定部44及び可動部46が配置されていればよい。
固定部44の第1の辺部44aには、固定部44の内側に延びる第1の櫛歯状電極48が接続されている。第1の櫛歯状電極48は、平面視において櫛歯状に配置された複数の第1の平板電極48aを有する。第1の平板電極48aの主面は、固定部44と可動部46とを結ぶ方向及び基材3の厚み方向と平行な方向に延びている。
一方で、可動部46における、固定部44の第1の辺部44aに対向する部分には、第1の辺部44a側に延びる第2の櫛歯状電極49が接続されている。第2の櫛歯状電極49は、平面視において櫛歯状に配置された複数の第2の平板電極49aを有する。第2の平板電極49aの主面は、固定部44と可動部46とを結ぶ方向及び基材3の厚み方向と平行な方向に延びている。第1の櫛歯状電極48及び第2の櫛歯状電極49は互いに間挿し合っている。具体的には、第1の平板電極48a及び第2の平板電極49aが、固定部44の第1の辺部44aが延びる方向に平行な方向から見て対向し合っている。本実施形態においては、第1の辺部44aが延びる方向に平行な方向から見て、第1の平板電極48aと第2の平板電極49aとが交互に配置されている。
同様に、固定部44の第2の辺部44b、第3の辺部44c及び第4の辺部44dにも、それぞれ第1の櫛歯状電極48が接続されている。可動部46における、第2の辺部44bに対向する部分、第3の辺部44cに対向する部分及び第4の辺部44dに対向する部分にも、それぞれ第2の櫛歯状電極49が接続されている。各第1の櫛歯状電極48及び各第2の櫛歯状電極49は互いに間挿し合っている。なお、第1の櫛歯状電極48は、第1の辺部44a、第2の辺部44b、第3の辺部44c及び第4の辺部44dのうち少なくとも1つの辺部に設けられていればよい。第2の櫛歯状電極49は、可動部46における、第1の櫛歯状電極48が設けられた辺部に対向する部分に設けられていればよい。
本実施形態では、第1の辺部44a、第2の辺部44b、第3の辺部44c及び第4の辺部44dに接続された各第1の櫛歯状電極48は、固定部44を介して互いに電気的に接続されている。なお、固定部44がセラミックスなどからなる場合には、固定部44に設けられた配線により、各第1の櫛歯状電極48が互いに接続されていてもよい。第1の櫛歯状電極48と第2の櫛歯状電極49とは電気的に接続されていない。第1の櫛歯状電極48は、適宜の検出素子に電気的に接続される。一方で、各第2の櫛歯状電極49は互いに電気的に接続されている。第2の櫛歯状電極49も、適宜の検出素子に電気的に接続される。
加速度センサ41に加速度が加えられると、可動部46が変位する。可動部46が変位し、第1の平板電極48aと第2の平板電極49aとの対向面積が変化した場合には、静電容量が変化する。あるいは、可動部46が変位し、第1の平板電極48aと第2の平板電極49aとの距離が変化した場合にも、静電容量が変化する。これらの変化に応じた第1の櫛歯状電極48及び第2の櫛歯状電極49の信号が検出素子に送信され、該信号に基づいて加速度が算出される。
本実施形態の加速度センサ41も第1の実施形態と同様の無機繊維シートからなる基材3を有するため、加速度をより確実に検出することができる。
1…加速度センサ
2…加速度検出部
3…基材
4…支持部
4a…第1の辺部
4b…第2の辺部
4c…第3の辺部
4d…第4の辺部
5…第1の可撓部
5a…第1の主面
5b…第2の主面
6…第2の可撓部
7…第3の可撓部
8…第4の可撓部
16…錘部
17…錘配置部
17a…第3の主面
17b…第4の主面
18…錘
19A…ピエゾ抵抗素子
19B…ピエゾ抵抗素子
19C…ピエゾ抵抗素子
19D…ピエゾ抵抗素子
22…加速度検出部
23…バッファ層
24…支持部
24i…浸透部
31…加速度センサ
32…加速度検出部
39…圧電素子
41…加速度センサ
42…加速度検出部
44…固定部
44a…第1の辺部
44b…第2の辺部
44c…第3の辺部
44d…第4の辺部
44e…第1のコーナー部
44f…第2のコーナー部
44g…第3のコーナー部
44h…第4のコーナー部
45…可撓部
46…可動部
48…第1の櫛歯状電極
48a…第1の平板電極
49…第2の櫛歯状電極
49a…第2の平板電極

Claims (11)

  1. 無機繊維シートからなる基材と、
    前記基材上に設けられており、加速度を検出する加速度検出部と、
    を備え
    平面視において、前記基材が前記加速度検出部より大きい、加速度センサ。
  2. 前記無機繊維シートを構成する無機繊維が、ガラス繊維、炭素繊維及びセラミックファイバーからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 前記無機繊維シートを構成する無機繊維の軟化点または融点が500℃以上である、請求項1または2に記載の加速度センサ。
  4. 前記無機繊維シートがガラスクロスである、請求項1~3のいずれか一項に記載の加速度センサ。
  5. 前記無機繊維シートの厚みが1μm以上、5mm以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の加速度センサ。
  6. 前記無機繊維シートと前記加速度検出部との間に設けられている、バッファ層をさらに備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の加速度センサ。
  7. 前記加速度検出部が、ピエゾ抵抗型、圧電型または静電容量型である、請求項1~6のいずれか一項に記載の加速度センサ。
  8. 前記加速度検出部が、支持部と、前記支持部に接続された可撓部と、前記可撓部上に配置されたピエゾ抵抗素子と、を有する、請求項7に記載の加速度センサ。
  9. 前記支持部が、前記基材中に浸透している浸透部を有する、請求項8に記載の加速度センサ。
  10. 前記加速度検出部が、圧電素子と、前記圧電素子上に設けられている錘と、を有する、請求項7に記載の加速度センサ。
  11. 前記加速度検出部が、前記無機繊維シート上に配置されている固定部及び可動部と、前記固定部に配置されている第1の櫛歯状電極と、前記可動部に配置されている第2の櫛歯状電極と、を有し、
    前記第1の櫛歯状電極及び前記第2の櫛歯状電極が互いに間挿し合っている、請求項7に記載の加速度センサ。
JP2019034431A 2019-02-27 2019-02-27 加速度センサ Active JP7135934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019034431A JP7135934B2 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 加速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019034431A JP7135934B2 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 加速度センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020139793A JP2020139793A (ja) 2020-09-03
JP7135934B2 true JP7135934B2 (ja) 2022-09-13

Family

ID=72264807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019034431A Active JP7135934B2 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 加速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7135934B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2892788B2 (ja) 1990-07-27 1999-05-17 株式会社ワコー 物理量を検出するセンサの製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2892788B2 (ja) 1990-07-27 1999-05-17 株式会社ワコー 物理量を検出するセンサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020139793A (ja) 2020-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI438431B (zh) 加速度感測器(二)
US8390084B2 (en) MEMS sensor
JP5808459B2 (ja) センサ装置
US6892576B2 (en) Reducing offset in accelerometers
US9279822B2 (en) Micromechanical structure and method for manufacturing a micromechanical structure
TWI477780B (zh) 壓阻式z軸加速度感測器
JP5148688B2 (ja) 加速度センサ
JP4595862B2 (ja) 静電容量式センサ
JPH10504386A (ja) 力又は伸びセンサ
JP4107356B2 (ja) 加速度センサ
JP2014016341A (ja) 静電容量式物理量センサ
JP7135934B2 (ja) 加速度センサ
WO2013184816A1 (en) Mems sensor with dynamically variable reference capacitance
CN107356785B (zh) 一种具有柔性铰链结构的mems扭摆式加速度计
US8378659B2 (en) Structural health monitoring system/method using electroactive polymer fibers
KR102318554B1 (ko) 압력센서
JP5083635B2 (ja) 加速度センサ
JP6627663B2 (ja) 物理量センサ
JP7283126B2 (ja) 電気化学センサ
JP4957414B2 (ja) 容量式半導体加速度センサ
JP2023036260A (ja) センサ及び電子装置
CN103645343B (zh) 多轴电容式加速度计
JP2024041698A (ja) センサ及び電子装置
KR100408530B1 (ko) 마이크로자이로스코프의제조방법
TWI664403B (zh) Temperature measuring device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7135934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150