JP7135745B2 - コロナ放電の発生箇所特定装置、コロナ放電の発生箇所特定方法 - Google Patents
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Description
例えば、鉄塔に架設される送電線は、周囲の空気によって絶縁されている。しかし、送電線の表面における電位傾度の波高値が約30kV/cmに達すると、周囲の空気が絶縁力を失うことによって、送電線の表面から薄光及び音を伴う部分的な放電(コロナ放電)が発生する。コロナ放電は発生に関して送電線の劣化や天候(例えば降雨)等の様々な要因の影響を受けるが、コロナ放電が発生すると、電力損失、電波障害、通信障害、電線腐食等を引き起こすこととなる。そこで、電力会社においては、早期に、コロナ放電の発生箇所を特定し、コロナ放電が発生しなくなるための対策を実施する必要がある。
図1は、本実施形態に係るコロナ放電の発生箇所特定装置の設置例を示す図である。
図2は、本実施形態に係るコロナ放電の発生箇所特定装置を示すブロック図である。
コロナ放電が発生しているときの送電線100の周囲における電界の周波数は、送電線100から供給される電力の電源周波数よりも高くなることが知られている。そこで、電界周波数測定装置30は、コロナ放電の発生箇所を特定するために、送電線100の周囲における電界の周波数を測定する。
録音装置10は、電界周波数測定装置30から送信されてくる録音開始信号及び録音停止信号に従って、コロナ騒音が発生している期間に、送電線100の周囲における音を録音する装置であって、例えばICレコーダを採用することによって実現される。
録画装置20は、コロナ騒音が発生している期間に、送電線100の周囲における紫外線映像を録画する装置であって、マイクロプロセッサを含んで構成されている。
図3は、本実施形態に係るコロナ放電の発生箇所特定装置1の動作を示すフローチャートである。
以上説明したように、本実施形態に係るコロナ放電の発生箇所特定装置1は、送電線100の周囲における電界の周波数を測定する測定部31と、電界の周波数を送電線100から供給される電力の電源周波数と比較する比較部33と、電界の周波数が電源周波数よりも高い場合、送電線100の周囲における音のうち、基準音圧レベルよりも高い音圧レベルの音を録音する記録部11と、を備えている。
10 録音装置
11,22 記録部
12,23,34 出力部
20 録画装置
21 UVカメラ部
30 電界周波数測定装置
31 測定部
32 計時部
33 比較部
Claims (7)
- 送電線におけるコロナ放電の発生箇所を特定する装置であって、
前記送電線の周囲における電界の周波数を測定する測定部と、
前記電界の周波数を前記送電線から供給される電力の電源周波数と比較する比較部と、
前記電界の周波数が前記電源周波数よりも高い場合、前記送電線の周囲における音のうち、基準音圧レベルよりも高い音圧レベルの音を録音する第1記録部と、
を備えたことを特徴とするコロナ放電の発生箇所特定装置。 - 前記比較部は、前記電界の周波数が前記電源周波数よりも一定時間以上高くなると、前記第1記録部が録音を開始するための信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載のコロナ放電の発生箇所特定装置。 - 前記比較部は、前記電界の周波数が前記電源周波数よりも高くなくなると、前記第1記録部が録音を停止するための信号を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載のコロナ放電の発生箇所特定装置。 - 前記第1記録部が前記基準音圧レベルよりも高い音圧レベルの音を録音している期間、前記送電線の周囲における紫外線映像を録画する第2記録部
を更に備えたことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のコロナ放電の発生箇所特定装置。 - 前記測定部は、前記送電線が架設されている鉄塔上の所定位置に設置され、
前記第1記録部及び前記第2記録部は、前記鉄塔に近い位置に設置される
ことを特徴とする請求項4に記載のコロナ放電の発生箇所特定装置。 - 前記基準音圧レベルは、前記コロナ放電が発生していない場合の所定の音圧レベルである
ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載のコロナ放電の発生箇所特定装置。 - 送電線の周囲における電界の周波数を測定するステップと、
前記電界の周波数を前記送電線から供給される電力の電源周波数と比較するステップと、
前記電界の周波数が前記電源周波数よりも高い場合、前記送電線の周囲における音のうち、基準音圧レベルよりも高い音圧レベルの音を録音するステップと、
を含むことを特徴とするコロナ放電の発生箇所特定方法。
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