JP7133463B2 - 電圧変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力電圧を入力電圧と異なる電圧に変換する電圧変換装置に関する。
シリーズレギュレータは、入力電圧を入力電圧よりも低い電圧に変換し、その変換された電圧を出力電圧として出力する。シリーズレギュレータにおいて、トランジスタが、入力電圧を出力電圧に変換する電圧変換部として用いられる。
シリーズレギュレータは、電圧変換部の他に、分圧回路と、エラーアンプと、基準電圧源とを備える。分圧回路は、出力電圧を分圧して帰還電圧を生成する。エラーアンプは、分圧回路により生成された帰還電圧を基準電圧源により生成された基準電圧と比較し、その比較結果に基づいて電圧変換部を制御する。つまり、分圧回路と、エラーアンプと、基準電圧源とは、帰還回路を構成する。
しかし、電圧変換部と分圧回路とを接続する配線が断線した場合、帰還電圧が接地レベルに低下する。基準電圧が帰還電圧よりも大きい状態が継続されるため、エラーアンプは、出力電圧を最大電圧まで上昇させる。出力電圧がシリーズレギュレータに接続された負荷の定格電圧を超えた場合、負荷が破壊される虞がある。このため、配線が断線した場合を想定して、負荷の破壊を防ぐ対策をとる必要がある。
特開2017-107551号公報
例えば、特許文献1には、出力電圧が供給される帰還端子の電圧がオープンとなった場合に、トランジスタをオフする電源レギュレータが開示されている。特許文献1に係る電源レギュレータにおいて、制御部は、基準電圧と帰還端子の電圧とに基づいて、出力電圧が一定となるようにトランジスタを制御する。オープン検出回路は、帰還端子の電圧がオープンとなった場合、基準電圧を低下させる。
本発明の目的は、電圧変換部と分圧回路とを接続する配線が断線した場合に、負荷の破壊を防ぐことができる電圧変換装置を提供することである。
第1の発明は、電圧変換装置であって、電圧変換部と、出力電圧降下部と、出力電圧分圧部と、基準電圧源と、変換制御部と、帰還電圧制御部とを備える。電圧変換部は、入力電圧を入力電圧と異なる出力電圧に変換する。出力電圧降下部は、電圧変換部により変換された出力電圧を降下させる。出力電圧分圧部は、出力電圧降下部により降下された電圧を分圧して帰還電圧を生成する。基準電圧源は、基準電圧を生成する。出力電圧分圧部により生成された帰還電圧が基準電圧よりも大きい場合、変換制御部は、出力電圧が低下するように電圧変換部を制御する。生成された帰還電圧が生成された基準電圧よりも小さい場合、変換制御部は、出力電圧が増加するように電圧変換部を制御する。出力電圧降下部において電圧降下が発生しない場合、帰還電圧制御部は、帰還電圧が基準電圧よりも大きい電圧となるように帰還電圧を制御する。
第1の発明によれば、変換制御部は、帰還電圧が基準電圧よりも小さい場合、出力電圧を増加させる。断線が電圧変換部と出力電圧降下部との間で発生した場合。電圧降下が出力電圧降下部で発生しない。この場合、帰還電圧制御部が、帰還電圧を基準電圧よりも大きい電圧に制御するため、変換制御部は、電圧変換部を制御して出力電圧を低下させる。第1の発明は、断線の発生時に出力電圧が負荷の定格電圧を超えることを抑制するため、負荷の破壊を防ぐことができる。
第2の発明は、第1の発明であって、さらに、基準電圧降下部と、基準電圧分圧部とを備える。基準電圧降下部は、基準電圧源と接地との間に接続され、電圧降下部と同一の温度特性を有する。基準電圧分圧部は、基準電圧源と変換制御部との間に基準電圧降下部と並列に接続され、基準電圧源により生成された基準電圧を分圧し、分圧された基準電圧を変換制御部に供給する。
第2の発明によれば、基準電圧降下部が温度特性と同じ温度特性を有する。出力電圧降下部の温度特性に伴う帰還電圧の変化が抑制されるため、第2の発明は、出力電圧を高い精度で出力できる。
第3の発明は、第1又は第2の発明であって、出力電圧分圧部は、第1抵抗と、第2抵抗とを含む。第1抵抗の一端は、出力電圧降下部に接続される。第1抵抗の他端は、変換制御部に接続される。第2抵抗の一端は、変換制御部に接続される。第2抵抗の他端は、接地される。帰還電圧制御部は、電流源と、検出部と、スイッチとを含む。検出部は、出力電圧降下部で発生する電圧降下を検出する。出力電圧降下部で発生する電圧降下が検出部により検出されない場合、スイッチは、電流源から供給される電流を第1抵抗に供給する。
第3の発明によれば、断線の発生時に出力電圧が負荷の定格電圧を超えることを抑制できる。
第4の発明は、第1又は第2の発明であって、出力電圧分圧部は、第1抵抗と、第2抵抗とを含む。第1抵抗の一端は、出力電圧降下部に接続される。第1抵抗の他端は、変換制御部に接続される。第2抵抗の一端は、変換制御部に接続される。第2抵抗の他端は、接地される。帰還電圧制御部は、電流源と、検出部と、スイッチとを含む。検出部は、出力電圧降下部で発生する電圧降下を検出する。出力電圧降下部で発生する電圧降下が検出部により検出されない場合、スイッチは、電流源から供給される電流を第2抵抗に供給する。
第4の発明によれば、断線の発生時に出力電圧が負荷の定格電圧を超えることを抑制できる。
第5の発明は、第1又は第2の発明であって、出力電圧分圧部は、第1抵抗と、第2抵抗とを含む。第1抵抗の一端は、出力電圧降下部に接続される。第1抵抗の他端は、変換制御部に接続される。第2抵抗の一端は、変換制御部に接続される。第2抵抗の他端は、接地される。帰還電圧制御部は、電圧源と、検出部と、スイッチとを含む。電圧源は、基準電圧よりも大きい所定の電圧を出力する。検出部は、出力電圧降下部で発生する電圧降下を検出する。出力電圧降下部で発生する電圧降下が検出部により検出されない場合、スイッチは、電圧源から出力される所定の電圧を第1抵抗に供給する。
第5の発明によれば、断線の発生時に出力電圧が負荷の定格電圧を超えることを抑制できる。
第6の発明は、電圧変換装置であって、電圧変換部と、出力電圧分圧部と、基準電圧源と、変換制御部と、帰還電圧制御部とを備える。電圧変換部は、入力電圧を入力電圧と異なる出力電圧に変換する。出力電圧分圧部は、電圧変換部により変換された出力電圧を分圧して帰還電圧を生成する。基準電圧源は、基準電圧を生成する。出力電圧分圧部により生成された帰還電圧が基準電圧よりも大きい場合、変換制御部は、出力電圧が低下するように電圧変換部を制御する。生成された帰還電圧が基準電圧よりも小さい場合、変換制御部は、出力電圧が増加するように電圧変換部を制御する。出力電圧分圧部を流れる電流値が所定電流値よりも低い場合、帰還電圧制御部は、帰還電圧が基準電圧よりも大きい電圧となるように帰還電圧を制御する。
第6の発明によれば、変換制御部は、帰還電圧が基準電圧よりも小さい場合、出力電圧を増加させる。断線が電圧変換部と出力電圧分圧部との間で発生した場合。出力電圧分圧部に流れない。この場合、出力電圧分圧部を流れる電流値が所定電流値以下となるため、帰還電圧制御部は、帰還電圧を基準電圧よりも大きい電圧に制御する。変換制御部は、電圧変換部を制御して出力電圧を低下させる。第6の発明は、断線の発生時に出力電圧が負荷の定格電圧を超えることを抑制するため、負荷の破壊を防ぐことができる。
本発明によれば、電圧変換部と分圧回路とを接続する配線が断線した場合に、負荷の破壊を防ぐことができる電圧変換装置を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る電圧変換装置の構成を示す回路図である。 図1に示す帰還電圧制御部の構成の一例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電圧変換装置の構成を示す回路図である。 図1に示す電圧変換装置の変形例の構成を示す回路図である。 図1に示す電圧変換装置の他の変形例の構成を示す回路図である。 図1に示す電圧変換装置の他の変形例の構成を示す回路図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
{1.電圧変換装置1の構成}
{1.1.全体構成}
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電圧変換装置1の構成を示す回路図である。図1を参照して、電圧変換装置1は、シリーズレギュレータである。
電圧変換装置1は、バッテリ2から供給される入力電圧Viを受け、その受けた入力電圧Viを出力電圧Voに変換する。出力電圧Voは、入力電圧Viよりも低く、一定の電圧である。電圧変換装置1は、入力電圧Viの変換によって生成された出力電圧Voを負荷3に供給する。
負荷3は、例えば、マイクロコンピュータであり、電圧変換装置1から供給される出力電圧Voにより駆動する。マイクロコンピュータの定格電圧は、-0.5~5.5ボルトである。入力電圧Viが12ボルトである場合、電圧変換装置1は、入力電圧Viを5ボルトの直流電圧に変換する。5ボルトの直流電圧が、出力電圧Voとして負荷3に供給される。
電圧変換装置1は、電圧変換部11と、出力電圧降下部12と、出力電圧分圧部13と、基準電圧源14と、変換制御部15と、帰還電圧制御部16と、入力端子Piと、出力端子Poと、配線W1~W3と、分岐部J1とを備える。
電圧変換部11は、バッテリ2と接続された入力端子Piを介して、入力電圧Viを受ける。電圧変換部11は、その受けた入力電圧Viを入力電圧Viよりも低い電圧に変換して、出力電圧Voを生成する。電圧変換部11は、その生成した出力電圧Voを出力端子Po及び出力電圧降下部12に出力する。
分岐部J1は、電圧変換部11から延びる配線W1を配線W2及びW3に分岐する。配線W2は、出力端子Poと接続される。配線W3は、出力電圧降下部12と接続される。電圧変換部11から出力される出力電圧Voは、配線W1及びW2を介して出力端子Poに供給され、配線W1及びW3を介して出力電圧降下部12に供給される。
出力電圧降下部12は、出力電圧Voを電圧変換部11から受け、その受けた出力電圧Voを降下させる。出力電圧降下部12において、一定の電圧降下が発生する。出力電圧降下部12は、電圧降下した出力電圧Voを、降下出力電圧Vkとして出力電圧分圧部13に供給する。
出力電圧分圧部13は、降下出力電圧Vkを出力電圧降下部12から受け、その受けた降下出力電圧Vkを分圧する。出力電圧分圧部13は、分圧された降下出力電圧Vkを帰還電圧Vfbとして変換制御部15に出力する。帰還電圧Vfbは、降下出力電圧Vkよりも低い。
基準電圧源14は、基準電圧Vr1を生成し、その生成した基準電圧Vr1を変換制御部15に出力する。
変換制御部15は、出力電圧分圧部13から受けた帰還電圧Vfbを基準電圧源14から受けた基準電圧Vr1と比較し、その比較結果に基づいて電圧変換部11を制御する。帰還電圧Vfbが基準電圧源14よりも高い場合、変換制御部15は、電圧変換部11に供給する制御電圧Vcを減少させることにより、出力電圧Voの減少を電圧変換部11に指示する。帰還電圧Vfbが基準電圧源14よりも低い場合、変換制御部15は、制御電圧Vcを増加させることにより、出力電圧Voの増加を電圧変換部11に指示する。変換制御部15は、帰還電圧Vfbを基準電圧Vr1と比較した結果に応じて制御電圧Vcを変化させることにより、出力電圧Voが一定の電圧となるように電圧変換部11を制御する。
帰還電圧制御部16は、出力電圧降下部12において発生する電圧降下を検出する。電圧降下が検出されない場合、帰還電圧制御部16は、帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも大きくなるように、帰還電圧Vfbを制御する。
上記の構成を有する電圧変換装置1において、配線W1及びW3の少なくとも一方が断線した場合、降下出力電圧Vkが接地レベルに低下する。この場合、帰還電圧制御部16は、出力電圧降下部12で発生する出力電圧Voの電圧降下を検出できないため、基準電圧Vr1よりも高い帰還電圧Vfbを、出力電圧分圧部13を介して変換制御部15に供給する。帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも高いため、変換制御部15は、出力電圧Voが減少するように電圧変換部11を制御する。この結果、配線W1及びW3の少なくとも一方が断線した場合に、負荷3の定格電圧を超える出力電圧Voが負荷3に供給されることが抑制される。この結果、電圧変換装置1は、負荷3の破壊を防ぐことができる。
{1.2.電圧変換部11の構成}
図1を参照して、電圧変換部11は、PNP型のバイポーラトランジスタT11を含む。以下の説明において、バイポーラトランジスタを単に「トランジスタ」と記載する場合がある。
トランジスタT11のエミッタは入力端子Piに接続される。トランジスタT11のコレクタは、出力端子Poと、出力電圧降下部12におけるダイオードD12のアノードとに接続される。トランジスタT11のベースは、変換制御部15におけるバッファ152と接続される。
{1.3.出力電圧降下部12の構成}
出力電圧降下部12は、ダイオードD12を含む。ダイオードD12のアノードは、トランジスタT11のコレクタと、出力端子Poとに接続される。ダイオードD12のカソードは、出力電圧分圧部13における抵抗131の一端に接続される。ダイオードD12は、出力電圧Voを降下させる。ダイオードD12において発生する電圧降下量は、ダイオードD12の順方向電圧である。ダイオードD12のカソードは、出力電圧分圧部13における抵抗131の一端に降下出力電圧Vkを出力する。
{1.4.出力電圧分圧部13の構成}
出力電圧分圧部13は、直列に接続された抵抗131及び132を含む。抵抗131の一端は、ダイオードD12のカソードに接続される。抵抗131の他端は、抵抗132の一端と、変換制御部15におけるエラーアンプ151の反転入力端子とに接続される。抵抗132の一端は、抵抗131の他端と、エラーアンプ151の反転入力端子とに接続される。抵抗132の他端は、接地される。
抵抗131の他端の電圧が、帰還電圧Vfbとしてエラーアンプ151の反転入力端子に接続される。帰還電圧Vfbは、抵抗131の抵抗値と、抵抗132の抵抗値との比によって決定される。
{1.5.変換制御部15の構成}
変換制御部15は、エラーアンプ151と、バッファ152とを含む。エラーアンプ151は、具体的には、オペアンプである。帰還電圧Vfbが、エラーアンプ151の反転入力端子に供給される。基準電圧Vr1が、基準電圧源14からエラーアンプ151の非反転入力端子に供給される。エラーアンプ151は、反転入力端子に供給された帰還電圧Vfbと、非反転入力端子に供給された基準電圧Vr1との差分値を示す差分電圧Vsを出力する。
バッファ152は、エラーアンプ151から差分電圧Vsを受け、制御電圧VcをトランジスタT11のベースに出力する。バッファ152は、エラーアンプ151の出力端子と、トランジスタT11のベースとの間のインピーダンス変換を行う。
{1.6.帰還電圧制御部16の構成}
帰還電圧制御部16は、検出部161と、スイッチ制御部162と、電流源163と、スイッチ164とを含む。
検出部161は、ダイオードD12で発生する電圧降下を検出する。電圧降下がダイオードD12で発生している場合、検出部161は、ダイオードD12の順方向電圧に対応する検出信号Sdを出力する。つまり、検出信号Sdの電圧レベルが0ボルトよりも大きい場合、検出信号Sdは、電圧降下が出力電圧降下部12で発生していることを示す。検出信号Sdの電圧レベルが0ボルトである場合、検出信号Sdは、電圧降下が出力電圧降下部12で発生していないことを示す。
スイッチ制御部162は、検出信号Sdを検出部161から受け、その受けた検出信号Sdに基づいてスイッチ164を制御する。具体的には、検出信号Sdが0ボルトである場合、スイッチ制御部162は、スイッチ164をオンするスイッチ制御信号Swをスイッチ164に供給する。検出信号Sdが0ボルトよりも大きい場合、スイッチ制御部162は、スイッチ164をオフするスイッチ制御信号Swをスイッチ164に供給する。
スイッチ164は、スイッチ制御部162から供給されるスイッチ制御信号Swに基づいてオンオフを切り替える。スイッチ164は、オンを指示するスイッチ制御信号Swを受けた場合にオンされる。この場合、電流源163から供給される電流Idが、スイッチ164を介して、出力電圧分圧部13における抵抗131の一端に供給される。スイッチ164は、オフを指示するスイッチ制御信号Swを受けた場合にオフされる。この場合、電流Idは、抵抗131の一端に供給されない。
つまり、ダイオードD12におけるアノードとカソードとの間における電圧差がゼロである場合、電流Idが、電流源163からスイッチ164を介して抵抗131に供給される。電圧差がダイオードD12におけるアノードとカソードとの間で検出された場合、電流Idは、抵抗131の一端に供給されない。
図2は、帰還電圧制御部16の具体的な構成の一例を示す回路図である。図2を参照して、帰還電圧制御部16は、図1に示す構成に加えて、定電流源C41を含む。
検出部161は、差動増幅回路であり、オペアンプA11と抵抗R12~R15とを含む。抵抗R11の一端は、トランジスタT11のコレクタと、ダイオードD12のアノードと、出力端子Poとに接続される。抵抗R11の他端は、オペアンプA11の非反転入力端子と、抵抗R13の一端とに接続される。
抵抗R12の一端は、ダイオードD12のカソードと、抵抗131の一端とに接続される。抵抗R12の他端は、オペアンプA11の反転入力端子と、抵抗R14の一端とに接続される。
抵抗R13の一端は、オペアンプA11の非反転入力端子と、抵抗R11の他端とに接続される。抵抗R13の他端は、接地される。
抵抗R14の一端は、オペアンプA11の反転入力端子と、抵抗R12の他端とに接続される。抵抗R14の他端は、オペアンプA11の出力端子と、抵抗R15の一端とに接続される。
抵抗R15の一端は、オペアンプA11の出力端子と、抵抗R14の他端とに接続される。抵抗R15の他端は、スイッチ制御部162におけるトランジスタT21のベースに接続される。
オペアンプA11の非反転入力端子は、抵抗R11の他端と、抵抗R13の一端とに接続される。オペアンプA11の反転入力端子は、抵抗R12の他端と、抵抗R14の一端とに接続される。オペアンプA11の出力端子は、抵抗R14の他端と、抵抗R15の一端とに接続される。
スイッチ制御部162は、トランジスタT21と、抵抗R21及びR22とを含む。トランジスタT21は、NPN型のバイポーラトランジスタである。トランジスタT21のエミッタは、接地される。トランジスタT21のコレクタは、抵抗R22の一端に接続される。トランジスタT21のベースは、抵抗R15の他端に接続される。
抵抗R21の一端は、入力端子Piに接続される。抵抗R21の他端は、トランジスタT41のベースと、抵抗R42の他端とに接続される。抵抗R22の一端は、トランジスタT21のコレクタに接続される。抵抗R22の他端は、スイッチ164におけるトランジスタT21のベースと、抵抗R21の他端とに接続される。
スイッチ164は、トランジスタT41を含む。トランジスタT41は、PNP型のバイポーラトランジスタである。トランジスタT41のエミッタは、入力端子Piに接続される。トランジスタT41のベースは、抵抗R21の一端と、抵抗R22の他端とに接続される。トランジスタT41のコレクタは、定電流源C41を介して接地される。
電流源163は、カレントミラー回路であり、トランジスタT31及びT32を含む。トランジスタT31及びT32は、PNP型のバイポーラトランジスタである。
トランジスタT31のエミッタは、入力端子Piに接続される。トランジスタT31のベースは、トランジスタT31のコレクタと、トランジスタT32のベースとに接続される。トランジスタT31のコレクタは、定電流源C41を介して接地される。
トランジスタT32のエミッタは、入力端子Piに接続される。トランジスタT32のベースは、トランジスタT31のベースと、トランジスタT31のコレクタとに接続される。トランジスタT32のコレクタは、抵抗R131の一端に接続される。
[2.電圧変換装置1の動作]
[2.1.断線が配線W1又はW3で発生していない場合]
図1を参照しながら、断線が配線W1又はW3で発生していない場合における電圧変換装置1の動作を説明する。つまり、通常時における電圧変換装置1の動作を説明する。
出力電圧Voが、出力電圧降下部12におけるダイオードD12のアノードに供給される。出力電圧Voは、ダイオードD12において降下する。ダイオードD12で発生する電圧降下量は、ダイオードD12の順方向電圧である。降下した出力電圧Voは、降下出力電圧Vkとして、ダイオードD12のカソードから出力される。
出力電圧分圧部13は、降下出力電圧Vkを分圧して、帰還電圧Vfbを生成する。帰還電圧Vfbは、抵抗R131の他端の電圧であり、抵抗131の抵抗値と抵抗132の抵抗値との比によって決定される。帰還電圧Vfbは、変換制御部15に出力される。
降下出力電圧Vkは、ダイオードD12の順方向電圧を出力電圧Voから減算した値を有する。帰還電圧Vfbは、従来のシリーズレギュレータの帰還電圧と異なり、ダイオードD12の順方向電圧の影響を受ける。しかし、抵抗131の抵抗値と抵抗132の抵抗値との比を適宜調整することにより、帰還電圧VfbにおけるダイオードD12の順方向電圧の影響を除くことが可能である。
変換制御部15において、エラーアンプ151は帰還電圧Vfbを出力電圧分圧部13から受け、基準電圧Vr1を基準電圧源14から受ける。エラーアンプ151は、その受けた帰還電圧Vfbとその受けた基準電圧Vr1との差である差分電圧Vsを出力する。バッファ152は、差分電圧Vsを受け、その受けた差分電圧Vsを制御電圧Vcとして電圧変換部11におけるトランジスタT11のベースに供給される。
帰還電圧制御部16において、検出部161は、ダイオードD12で発生する電圧降下を検出し、その検出結果を示す検出信号Sdを示す。図2に示すように、検出部161は、ダイオードD12のアノードの電圧と、ダイオードD12のカソードの電圧の差を増幅する差動増幅回路である。通常時において、検出信号Sdは、ダイオードD12の順方向電圧を示し、ゼロボルトよりも大きい。
このように、電圧変換装置1は、通常時において、一般的なシリーズレギュレータとして動作する。
スイッチ制御部162は、検出信号Sdに応じたスイッチ制御信号Swを生成し、その生成したスイッチ制御信号Swを示す。検出信号Sdがゼロボルトよりも大きい場合、スイッチ制御部162は、スイッチ164のオフを指示するスイッチ制御信号Swを生成する。スイッチ164がオフされるため、電流Idは、電流源163から出力電圧分圧部13に供給されない。出力電圧分圧部13における抵抗131の一端の電圧は、電流Idによって変化しない。この結果、帰還電圧Vfbは、電流Idの影響を受けることなく、変換制御部15に供給される。
帰還電圧制御部16は、通常時において電流Idを出力電圧分圧部13に供給しないため、帰還電圧Vfbが電流Idに起因して上昇することを抑制できる。これにより、電流Idに起因するトランジスタT11の誤制御を防ぐことができる。以下、詳しく説明する。
見かけの帰還電圧Vfbを電流Idに起因して上昇した帰還電圧Vfbと定義する。真の帰還電圧Vfbを、電流Idの影響を受けていない帰還電圧Vfbと定義する。
通常時において、電流Idが出力電圧分圧部13に供給された場合を想定する。この場合、真の帰還電圧Vfbが、基準電圧Vr1よりも小さいにもかかわらず、見かけの帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも大きくなる場合があり得る。見かけの帰還電圧Vfbは、電流Idが出力電圧分圧部13に供給されることにより、真の帰還電圧Vfbよりも大きくなるためである。変換制御部15が、出力電圧Voを上昇させるようにトランジスタT11を制御しなければいけないにも関わらず、出力電圧Voを低下させるようにトランジスタT11を制御することがあり得る。この結果、電圧変換部11が誤って停止するケースや、電圧変換部11が起動しないケース等の動作不良が発生する可能性がある。
しかし、電圧変換装置1は、上述のように、出力電圧分圧部13への電流Idの供給を、通常時において停止する。電圧変換装置1は、電流Idに起因する動作不良の発生を抑制することができる。
図2を参照して、断線が配線W1又はW3で発生していない場合における、帰還電圧制御部16の動作をさらに詳しく説明する。
検出部161は、差動増幅回路であるため、ダイオードD12のアノードの電圧とカソードの電圧との差である電圧差を、検出信号Sdとして出力する。検出信号Sdの増幅率は、電圧差が0ボルトよりも大きい場合に、検出信号SdがトランジスタT21をオンできる値に設定される。
断線が配線W1又はW3で発生していない場合、電圧降下がダイオードD12で発生する。トランジスタT21は、検出信号Sdによりオンされる。
トランジスタT21がオンされた場合、電流Iaが、抵抗R21を流れる。抵抗R21の一端が、入力電圧Viが印加される入力端子Piに接続されているためである。電流Iaの一部が、スイッチ制御信号SwとしてトランジスタT41のベースに供給される。トランジスタT41がオンされるため、電流Ibが、トランジスタT41を介して定電流源C41に供給される。
電流IbがトランジスタT41を介して定電流源C41に供給されるため、電流Icが、トランジスタT31に流れない。電流源163は、カレントミラー回路であるため、電流Idは、トランジスタT32に流れない。このように、電圧降下が通常時においてダイオードD12で発生するため、電流Idの供給は、通常時において停止される。
[2.2.断線が配線W1又はW3で発生した場合]
図1を参照しながら、断線が配線W1又はW3で発生した場合における電圧変換装置1の動作を説明する。
最初に、電流Idが出力電圧分圧部13に供給されない場合における、配線W1又はW3で発生する影響を説明する。配線W1又はW3が断線した場合、出力電圧Voは、ダイオードD12を介して、出力電圧分圧部13に供給されない。帰還電圧Vfbが接地レベルに低下するため、帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも低い期間が継続する。帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも低い場合、変換制御部15は、出力電圧Voが上昇するようにトランジスタT11を制御する。出力電圧Voが負荷3の定格電圧を超えた場合、負荷3が破壊される虞がある。
しかし、配線W1又はW3が断線した場合、電圧変換装置1は、電流Idを出力電圧分圧部13に供給することにより、出力電圧Voの上昇を抑制する。
配線W1又はW3が断線した場合、電圧降下がダイオードD12で発生しない。出力電圧Voは、ダイオードD12に供給されないためである。検出部161は、0ボルトに相当する検出信号Sdをスイッチ制御部162に出力する。検出信号Sdが0ボルトに相当する場合、スイッチ制御部162は、オンを指示するスイッチ制御信号Swをスイッチ164に出力する。電流源163は、オンされたスイッチ164を介して、電流Idを抵抗131の一端に供給する。電流Idが抵抗131の一端に供給されることにより、帰還電圧Vfbが、基準電圧Vr1よりも大きくなる。
電圧降下がダイオードD12で発生しない期間において、電流Idは、継続的に抵抗131の一端に供給される。帰還電圧Vfbが、基準電圧Vr1よりも大きい期間が継続するため、変換制御部15は、出力電圧Voが低下するようにトランジスタT11を制御する。出力電圧Voが負荷3の定格電圧を超えることが抑制されるため、負荷3の破壊を防ぐことができる。
電流Idの大きさは、基準電圧Vr1と、抵抗131及び132の各々の抵抗値とに基づいて決定される。具体的には、出力電圧分圧部13における抵抗131の一端がオープンである場合において、帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1より大きくなるように、電流Idを決定すればよい。
図2を参照して、配線W1又はW3が断線した場合における、帰還電圧制御部16の動作をさらに詳しく説明する。
配線W1又はW3が断線した場合、電圧降下がダイオードD12において発生しない。検出信号Sdは、接地レベルである。従って、スイッチ制御部162において、トランジスタT21はオフである。
トランジスタT21がオフである場合、電流Iaは、抵抗R21を流れない。トランジスタT41がオフとなるため、電流Ibは、トランジスタT41を介して定電流源C41に供給されない。この場合、トランジスタT31が、定電流源C41に電流を供給するために、トランジスタT31に代わってオンされる。トランジスタT31がオンされた場合、電流IcがトランジスタT31を流れる。電流源163がカレントミラー回路であるため、電流Icと同じ大きさの電流Idが、トランジスタT32を流れ、抵抗131の一端に供給される。
以上説明したように、配線W1又はW3が断線していない場合、電圧変換装置1は、出力電圧分圧部13への電流Idの供給を停止する。配線W1又はW3が断線した場合、電圧変換装置1は、電流Idを出力電圧分圧部13に供給する。これにより、電圧変換装置1は、断線発生時における負荷3の破壊を防ぐことができ、通常における電圧変換部11の動作を防ぐことができる。
[第2の実施の形態]
[1.電圧変換装置1Aの構成]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る電圧変換装置1Aの構成を示す回路図である。図3を参照して、電圧変換装置1Aは、図1に示す電圧変換装置1の構成に加えて、基準電圧降下部17と、基準電圧分圧部18と、定電流源19とを備える。
基準電圧降下部17は、基準電圧源14と定電流源19とに接続され、基準電圧源14から供給された基準電圧Vr1を降下させる。基準電圧降下部17で発生する電圧降下量は、出力電圧降下部12で発生する電圧降下量と等しい。
基準電圧降下部17は、ダイオードD17を含む。ダイオードD17のアノードは、基準電圧源14と、基準電圧分圧部18における抵抗181の一端とに接続される。ダイオードD17のカソードは、定電流源19と、基準電圧分圧部18における抵抗182の一端とに接続される。
基準電圧分圧部18は、基準電圧源14と定電流源19とに接続される。基準電圧分圧部18は、基準電圧降下部17と並列に接続され、基準電圧源14から供給された基準電圧Vr1を分圧する。基準電圧分圧部18は、分圧された基準電圧Vr1を基準電圧Vr2としてエラーアンプ151の非反転入力端子に供給する。
基準電圧分圧部18は、直列接続された抵抗181及び182を含む。抵抗181の一端は、基準電圧源14と、ダイオードD17のアノードとに接続される。抵抗181の他端は、エラーアンプ151の非反転入力端子と、抵抗182の他端とに接続される。抵抗182の一端は、定電流源19と、ダイオードD17のカソードとに接続される。抵抗182の他端は、エラーアンプ151の非反転入力端子と、抵抗181の他端とに接続される。
抵抗181の抵抗値は、出力電圧分圧部13の抵抗132の抵抗値と同じである。抵抗182の抵抗値は、出力電圧分圧部13の抵抗131の抵抗値と同じである。
定電流源19の一端は、基準電圧降下部17と、基準電圧分圧部18とに接続される。定電流源19の他端は、接地される。
[2.電圧変換装置1Aの動作]
電圧変換装置1Aにおいて、ダイオードD17は、ダイオードD12の公差及び温度特性と同じ公差及び温度特性を有する。これにより、電圧変換装置1Aは、ダイオードD12の公差及び温度特性に起因する帰還電圧Vfbの変化を抑制できる。
ダイオードの順方向電圧は、温度の上昇に伴って低下する。従って、出力電圧降下部12における電圧降下量は、電圧変換装置1の使用温度に応じて変化する。つまり、帰還電圧Vfbは、ダイオードD12の温度特性に依存して変化する。電圧変換装置1の使用環境下における温度変化は、出力電圧Voの精度が低下する要因となる。
ダイオードD12が公差を有するため、ダイオードD12の順方向電圧にはばらつきが生じる。抵抗131の抵抗値と抵抗132の抵抗値との比の調整のみで、ダイオードD12の公差によって順方向電圧のばらつきを解消することは困難である。つまり、ダイオードD12の公差は、出力電圧Voの精度を低下させる要因の1つである。
そこで、電圧変換装置1Aは、ダイオードD12の公差及び温度特性と同じ公差及び温度特性を有するダイオードD17を用いて、基準電圧Vr2をエラーアンプ151に供給する。これにより、ダイオードD12の公差及び温度特性に起因する帰還電圧Vfbの変化の影響を抑制できる。以下、詳しく説明する。
ダイオードD17は、基準電圧源14から供給される基準電圧Vr1を降下させる。ダイオードD17で発生する電圧降下量は、ダイオードD17の順方向電圧である。
基準電圧分圧部18は、ダイオードD17で発生する電圧降下の範囲内で、基準電圧Vr1を分圧する。基準電圧分圧部18は、分圧された基準電圧Vr1を、基準電圧Vr2としてエラーアンプ151の非反転入力端子に供給する。基準電圧Vr2のレベルは、抵抗比と、基準電圧Vr1と、ダイオードD17の順方向電圧とに基づいて決定される。
ダイオードD12の公差及び温度特性に基づいて変化する帰還電圧Vfbと同様に、基準電圧Vr2は、ダイオードD17の公差及び温度特性に基づいて変化する。ダイオードD17の公差及び温度特性が、ダイオードD12の公差及び温度特性と一致する場合、基準電圧Vr2は、帰還電圧Vfbの変化と同様に変化する。以下、詳しく説明する。
基準電圧Vr2は、下記式(1)のように表される。
Figure 0007133463000001
式(1)において、Vr1は、基準電圧源14から出力される基準電圧Vr1である。Vr2は、エラーアンプ151の非反転入力端子に供給される基準電圧Vr2である。Rは、抵抗131及び182の抵抗値である。Rは、抵抗132及び181の抵抗値である。VD17は、ダイオードD17で発生する電圧降下量である。
帰還電圧Vfbは、下記式(2)のように表される。
Figure 0007133463000002
式(2)において、Vfbは、帰還電圧Vfbである。Vは、出力電圧Voである。VD12は、ダイオードD12で発生する電圧降下量である。
帰還電圧Vfbが基準電圧Vr2と平衡である場合、式(1)の右辺が式(2)の右辺と等しくなる。この結果、式(3)が得られる。
Figure 0007133463000003
ダイオードD12の公差及び温度特性が、ダイオードD17の公差及び温度特性が一致する場合、ダイオードD12で発生する電圧降下量は、ダイオードD12で発生する電圧降下量と等しい。この考えに従って、VD12及びVD17を式(3)から削除することにより、下記式(4)が得られる。
Figure 0007133463000004
式(4)は、出力電圧VoがダイオードD12及びD17の各々の順方向電圧の影響を受けないことを示す。つまり、電圧変換装置1Aは、基準電圧降下部17及び基準電圧分圧部18を備えることにより、ダイオードD12の公差及び温度特性に基づく帰還電圧Vfbの変化を抑制できる。電圧変換装置1Aは、ダイオードD12で発生する電圧降下の影響を受けることなく、高精度の出力電圧Voを出力することができる。
電圧変換装置1Aが集積回路である場合、同一の公差及び温度特性を有する2つのダイオードを、電圧変換装置1Aの製造時に製造可能である。具体的には、基板上の互いに隣り合う位置にP型半導体層とN型半導体層とを積層することにより、同一の公差及び温度特性を有する2つのダイオードを製造できる。この2つのダイオードを、ダイオードD12及びD17として使用することにより、ダイオードD12の公差及び温度特性に基づく帰還電圧Vfbの変化を抑制できる。
通常時における電圧変換装置1Aの動作と、配線W1及びW3が断線した場合における電圧変換装置1Aの動作とは、上記実施の形態に係る電圧変換装置1と同じである。
以上説明したように、電圧変換装置1Aは、基準電圧降下部17及び基準電圧分圧部18を備えることにより、ダイオードD12で発生する電圧降下の影響を抑制できる。従って、電圧変換装置1Aは、出力電圧Voを高い精度で出力しつつ、配線W1及びW3が断線した場合における負荷3の破壊を抑制できる。
[変形例1]
図4は、上記実施の形態の変形例1に係る電圧変換装置1Bの構成を示す回路図である。図4を参照して、電圧変換装置1Bは、出力電圧降下部12に代えて、出力電圧降下部12Bを備える。出力電圧降下部12Bは、抵抗121を含む。
ダイオードD12に代えて抵抗121を用いた場合であっても、出力電圧Voを降下させることができる。出力電圧降下部12Bを用いた場合であっても、電流Idは、通常時において出力電圧分圧部13に供給されない。従って、電圧変換装置1Bは、通常時におけるトランジスタT11の誤制御を防ぐことができる。配線W1又はW3が断線した場合、電圧変換装置1Bは、電圧変換装置1と同様に、電流Idを出力電圧分圧部13に供給する。従って、電圧変換装置1Bは、配線W1又はW3が断線した場合における負荷の破壊を抑制できる。
[変形例2]
図5は、上記実施の形態の変形例2に係る電圧変換装置1Cの構成を示す回路図である。図5を参照して、帰還電圧制御部16のスイッチ164は、抵抗131の他端と、抵抗132の一端と、エラーアンプ151の反転入力端子とに接続される。
配線W1又はW3が断線した場合、電流Idがスイッチ164を介して抵抗132を流れる。帰還電圧Vfbは、電流Idと抵抗132の抵抗値とによって決定される。電流Idと抵抗132の抵抗値とは、帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも大きくなるように調整される。従って、電圧変換装置1Bは、配線W1又はW3が断線した場合における負荷の破壊を抑制できる。電流Idは、通常時において抵抗132を流れない。従って、電圧変換装置1Bは、通常時におけるトランジスタT11の誤制御を防ぐことができる。
[変形例3]
図6は、上記実施の形態の変形例3に係る電圧変換装置1Dの構成を示す回路図である。図6を参照して、電圧変換装置1Dは、帰還電圧制御部16に代えて、帰還電圧制御部16Dを備える。
帰還電圧制御部16Dは、検出部161と、スイッチ制御部162と、スイッチ164と、非反転増幅回路160とを含む。非反転増幅回路160は、基準電圧Vr3の2倍の電圧を、スイッチ164に供給する。基準電圧Vr3のレベルは、基準電圧Vr1のレベルと同じである。非反転増幅回路160は、オペアンプ165と、抵抗166及び167と、基準電圧源168とを含む。
基準電圧源168は、基準電圧Vr3をオペアンプ165の非反転入力端子に供給する。オペアンプ165の反転入力端子は、抵抗166の一端と、抵抗167の一端とに接続される。オペアンプ165の出力端子は、スイッチ164と、抵抗166の一端とに接続される。
抵抗166の一端は、スイッチ164とオペアンプ165の出力端子とに接続される。抵抗166の他端は、オペアンプ165の反転入力端子と、抵抗167の一端とに接続される。
抵抗167の一端は、オペアンプ165の反転入力端子と、抵抗166の他端とに接続される。抵抗167の他端は、接地される。
非反転増幅回路160において、抵抗167の抵抗値が抵抗166の抵抗値と同じである。このため、非反転増幅回路160は、基準電圧Vr1の2倍の電圧をスイッチ164に供給する。基準電圧Vr3のレベルが、基準電圧Vr1のレベルと同じためである。
上記実施の形態と同様に、配線W1及びW3が断線した場合、スイッチ164がオンされる。スイッチ164は、基準電圧Vr1の2倍の電圧を、帰還電圧Vfbとしてエラーアンプ151の反転入力端子に供給する。帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも高い期間が継続するため、変換制御部15は、出力電圧Voが低下するようにトランジスタT11を制御する。これにより、電圧変換装置1Dは、配線W1及びW2が断線した場合に負荷3の破壊を抑制できる。
基準電圧Vr1の2倍の電圧は、通常時において、エラーアンプ151の反転入力端子に供給されない。従って、電圧変換装置1Dは、通常時におけるトランジスタT11の誤制御を防ぐことができる。
すなわち、本発明に係る電圧変換装置において、帰還電圧制御部は、出力電圧降下部12において電圧降下が検出されない場合、帰還電圧Vfbが基準電圧Vr1よりも大きくなるように帰還電圧Vfbを制御すればよい。
上記実施の形態において、電圧変換装置1が出力電圧降下部12又は12Aを備える例を説明したが、これに限られない。電圧変換装置1は、出力電圧降下部12又は12Aを備えなくてもよい。この場合、帰還電圧制御部16の検出部16は、出力電圧分圧部13を流れる電流を検出する。検出部16が出力電圧分圧部13を検出できない場合、スイッチ制御部162は、スイッチ164がオフとなるようにスイッチ164を制御する。具体的には、検出部16により検出された電流の値が所定電流値よりも低い場合、スイッチ制御部164は、検出部16が電流を検出できないと判断する。この場合であっても、電圧変換装置1Dは、配線W1及びW2が断線した場合に負荷3の破壊を抑制できる。
上記実施の形態において、電圧変換装置がシリーズレギュレータである場合を例にして説明したが、これに限られない。電圧変換装置は、降圧型又は昇圧型のスイッチングレギュレータであってもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
1,1A~1D 電圧変換装置
11 電圧変換部
12,12B 出力電圧降下部
13 出力電圧分圧部
14 基準電圧源
15 変換制御部
16,16D 帰還電圧制御部
161 検出部
162 スイッチ制御部
163 電流源
164 スイッチ
17 基準電圧降下部
18 基準電圧分圧部

Claims (6)

  1. 入力電圧を前記入力電圧と異なる出力電圧に変換する電圧変換部と、
    前記電圧変換部により変換された出力電圧を降下させる出力電圧降下部と、
    前記出力電圧降下部により降下された電圧を分圧して帰還電圧を生成する出力電圧分圧部と、
    基準電圧を生成する基準電圧源と、
    前記出力電圧分圧部により生成された帰還電圧が前記基準電圧よりも大きい場合、前記出力電圧が低下するように前記電圧変換部を制御し、前記生成された帰還電圧が前記基準電圧よりも小さい場合、前記出力電圧が増加するように前記電圧変換部を制御する変換制御部と、
    前記出力電圧降下部において電圧降下が発生しない場合、前記帰還電圧が前記基準電圧よりも大きい電圧となるように前記帰還電圧を制御する帰還電圧制御部と、を備える電圧変換装置。
  2. 請求項1に記載の電圧変換装置であって、さらに、
    前記基準電圧源と接地との間に接続され、前記出力電圧降下部と同一の温度特性を有する基準電圧降下部と、
    前記基準電圧源と前記変換制御部との間に前記基準電圧降下部と並列に接続され、前記基準電圧源により生成された基準電圧を分圧し、分圧された基準電圧を前記変換制御部に供給する基準電圧分圧部と、を備える電圧変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電圧変換装置であって、
    前記出力電圧分圧部は、
    一端が前記出力電圧降下部に接続され、他端が前記変換制御部に接続される第1抵抗と、
    一端が前記変換制御部に接続され、他端が接地される第2抵抗と、を含み、
    前記帰還電圧制御部は、
    電流源と、
    前記出力電圧降下部で発生する電圧降下を検出する検出部と、
    前記出力電圧降下部で発生する電圧降下が前記検出部により検出されない場合、前記電流源から供給される電流を前記第1抵抗に供給するスイッチと、を含む電圧変換装置。
  4. 請求項1又は2に記載の電圧変換装置であって、
    前記出力電圧分圧部は、
    一端が前記出力電圧降下部に接続され、他端が前記変換制御部に接続される第1抵抗と、
    一端が前記変換制御部に接続され、他端が接地される第2抵抗と、を含み、
    前記帰還電圧制御部は、
    電流源と、
    前記出力電圧降下部で発生する電圧降下を検出する検出部と、
    前記出力電圧降下部で発生する電圧降下が前記検出部により検出されない場合、前記電流源から供給される電流を前記第2抵抗に供給するスイッチと、を含む電圧変換装置。
  5. 請求項1又は2に記載の電圧変換装置であって、
    前記出力電圧分圧部は、
    一端が前記出力電圧降下部に接続され、他端が前記変換制御部に接続される第1抵抗と、
    一端が前記変換制御部に接続され、他端が接地される第2抵抗と、を含み、
    前記帰還電圧制御部は、
    前記基準電圧よりも大きい所定の電圧を出力する電圧源と、
    前記出力電圧降下部で発生する電圧降下を検出する検出部と、
    前記出力電圧降下部で発生する電圧降下が前記検出部により検出されない場合、前記電圧源から出力される所定の電圧を前記第2抵抗に供給するスイッチと、を含む電圧変換装置。
  6. 入力電圧を前記入力電圧と異なる出力電圧に変換する電圧変換部と、
    前記電圧変換部により変換された出力電圧を分圧して帰還電圧を生成する出力電圧分圧部と、
    基準電圧を生成する基準電圧源と、
    前記出力電圧分圧部により生成された帰還電圧が前記基準電圧よりも大きい場合、前記出力電圧が低下するように前記電圧変換部を制御し、前記生成された帰還電圧が前記基準電圧よりも小さい場合、前記出力電圧が増加するように前記電圧変換部を制御する変換制御部と、
    前記出力電圧分圧部を流れる電流値が所定電流値よりも低い場合、前記帰還電圧が前記基準電圧よりも大きい電圧となるように前記帰還電圧を制御する帰還電圧制御部と、を備える電圧変換装置。
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