JP7132477B2 - フロート及びフロート集合体 - Google Patents

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Description

本発明は、ソーラパネルを設置可能に構成されるフロート及びこのようなフロートを含むフロート集合体に関する。
太陽光を電力に変換する太陽光発電装置では、光電変換デバイスとしてソーラパネル(太陽電池パネル、太陽電池モジュールとも称される)が用いられている。ソーラパネルは、主に建築物の屋根や壁面、地面等に設置されているが、近年、遊休化している池や湖等の水上への設置も行われるようになってきている。
水上にソーラパネルを設置する場合、ソーラパネルを水上に浮かせるためのフロートが用いられ、フロート上にソーラパネルが設置される(特許文献1、2参照)。
特表2014-511043号公報 特開2015-217771号公報
(第1観点)
このようなフロートは、雨の影響等を考慮した上でソーラパネルを規定方向(例えば、日本国のように北半球であれば南側にパネル表面が向くような方向:第2観点において詳述)を向いて水上に保つべく十分な浮力が生じるように設計する必要がある。従来では、浮力については大きく余裕をもってフロートの設計がなされていたが、フロートを大きくすることは、製造コストがかさむという問題を抱えている。一方でフロートを小さくすると、ソーラパネルを安定に保持できなくなるおそれがある。
本発明の第1観点にあっては、このような事情に鑑みて提案されたものであり、ソーラパネルの保持安定性を維持した上で従来よりも安価に製造可能なフロート及びこのようなフロートを含むフロート集合体を提供することを目的とする。
(第2観点)
ソーラパネルは、発電効率を上げるために、ソーラパネル自体をフロートの表面からフロート自体の所定の一端側へ傾斜させることが実施されている。例えば、日本国内であればソーラパネルの法線を天頂方向よりも南側に傾斜させることが通常である。しかし、傾斜されたパネルは、背面からの風に対し影響を強く受け(揚力)、ソーラパネルが架台から外れてしまうことや、架台自体が持ち上げられることが問題として発生しうる。特に、水上用の太陽光発電(フロート上に太陽光パネルを設置し発電する)においては、ソーラパネルが持ち上がる(上下方向の力)だけでなく、水平方向に移動してしまうことの影響も大きかった。
本発明の第2観点にあっては、このような事情に鑑みて提案されたものであり、より水上での使用に適した風圧対策を備えるフロートを含むフロート集合体を提供することを目的とする。
(第3観点)
ソーラパネルを介して太陽光発電により生成される電力は直流である。家庭用電源等に使用される電力は交流であるため、直流から交流に変換するパワコン(パワーコンディショナー)が必要となる。したがって、パワコン-ソーラパネル間において電源ケーブルが接続されることとなる。また、パワコンをフロート上に設置するのであれば、パワコンから陸地に向かって送電する必要があるため、これにおいても電源ケーブルが必要となる。すなわち、1つのフロート集合体には、数多くの電源ケーブルが必要となり、これらはフロート上やこれらを接続する通路ジョイントを這うように配設されるため、煩雑な構成を強いられるという問題が生じる。
本発明の第3観点にあっては、このような事情に鑑みて提案されたものであり、より電源ケーブルの配線が整理されたフロート集合体を提供することを目的とする。
本発明の第1観点によれば、ソーラパネルを設置可能に構成されるフロートであって、フロート部と、支持部と、固定金具と、を備え、前記フロート部は、その内部が中空であって水上に浮かぶように構成され、前記支持部は、前記フロート部の表面壁から上方側である第1方向へ突出して設けられ、前記固定金具は、前記支持部の上側端部に取り付けられる細長形状の部材であって、ソーラパネルを支持するように構成され、前記細長形状の長手方向である第2方向の長さをL1、前記支持部における前記第2方向の長さをL2とすると、L1>L2を満たす、フロートが提供される。
本発明に係るフロートは、支持部の上側端部に取り付けられる細長形状の固定金具を備え、これがソーラパネルの裏面を支持するように構成され、細長形状の長手方向の長さをL1、支持部材に同方向の長さをL2とすると、L1>L2を満たすことを特徴とする。このため、ソーラパネルを保持する安定度が非常に高くなるため、フロート自体をより小型にして製造コストを抑えることができるという効果を奏する。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、1.3≦L1/L2≦4.0を満たす。
好ましくは、前記フロート部は、略矩形形状を有し、長辺の長さをL3、短辺の長さをL4とすると、1.5≦L3/L4≦3.0を満たす。
好ましくは、略矩形形状のソーラパネルを更に備え、その長辺と、前記フロート部における短辺とが略平行となるように設置されており、当該長辺の長さをL5とすると、0.2≦L3/L5≦0.7を満たす。
好ましくは、第1及び第2フロートからなるフロート集合体であって、前記第1フロートは、請求項1~請求項4の何れか1つに記載のフロートであり、前記第2フロートは、前記第1フロートとは前記フロート部の形状が異なるものであり、これにはソーラパネルが設置されていない。
本発明の第2観点によれば、ソーラパネルを設置可能に構成される複数のフロートからなるフロート集合体であって、前記フロートは、フロート部と、支持部とを備え、前記フロート部は、その内部が中空であって水上に浮かぶように構成され、前記支持部は、前記フロート部の表面壁から上方側へ突出して設けられ、所定方向において隣り合う前記フロートどうしは、それぞれの両端が通路ジョイントを介して接続されており、当該接続されている2つのフロートにおいて、一方のフロートにおける前記支持部から他方のフロートにおける前記支持部にわたって防風部材が設けられる、フロート集合体が提供される。
本発明に係るフロート集合体は、通路ジョイントを介して隣り合うフロートにおいて、一方のフロートにおける支持部から他方のフロートにおける支持部に渡って防風ネットが設けられることを特徴とする。このため、北からの風の影響を抑制しより安定なフロート集合体を実施できるという効果を奏する。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記防風部材は、開口率が0.01~0.5である。
本発明の第3観点によれば、ソーラパネルを設置可能に構成される複数のフロートからなるフロート集合体であって、隣り合う前記フロートどうしは、それぞれの両端が通路ジョイントを介して接続されており、当該2つのフロート及び2つの通路ジョイントによって囲まれる空間が規定され、細長部材を備え、前記細長部材は、電源ケーブルを支持するように構成され、(1)隣り合う2つの前記通路ジョイント間、又は(2)前記通路ジョイントを介して端部どうしが接続されている2つの前記フロート間において前記空間を横断するように、複数ずつ設けられる、フロート集合体が提供される。
本発明に係るフロート集合体は、2つのフロート及び2つの通路ジョイントによって囲まれる空間において細長部材が複数ずつ横断するように設けられることを特徴とする。このため、従来では通路ジョイントを這うように設けられていた電源ケーブルを、デッドスペースにおいても配設することが可能となり、より整頓された電源ケーブルの配置環境を実現しうるという効果を奏する。
フロート集合体1の概略斜視図である。 新型フロート10aにソーラパネル50が取り付けられた状態を示す概略斜視図である。 図2とは別の角度から見た概略斜視図である。 新型フロート10aにソーラパネル50が取り付けられた状態を示す平面図である。 新型フロート10aにソーラパネル50が取り付けられた状態を示す側面図である。 新型フロート10aにソーラパネル50が取り付けられた状態を示す正面図である。 図2からソーラパネル50を取り外した状態を示す概略斜視図である。 図3からソーラパネル50を取り外した状態を示す概略斜視図である。 図1の部分拡大図であって、細長部材70を示す概略斜視図である。 図1の部分拡大図であって、防風ネット80を示す概略斜視図である。 連結された2つの新型フロート10aを示す断面図である。 新型フロート10aと通路ジョイント60との接続を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るフロート10(特に新型フロート10a)及びこれを含むフロート集合体1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
1.フロート集合体
図1は、フロート集合体1の一例且つ一部を示すものであり、プラスチックの成形体として形成されるフロート10である新型フロート10aの上にソーラパネル50が設置されている。一方、ソーラパネル50が設置されていないフロート10は、旧型フロート10bであり、本実施形態に係る新型フロート10aよりも幅広形状を有する。以後、新旧を区別しない場合は、単にフロート10と呼ぶものとする。
各フロート10は、プラスチック成形体として形成される通路ジョイント60(新旧ともに共通)により連結されている。ここで、通路ジョイント60は、各フロート10の上面においてフロート10と結合されており、通路ジョイント60の連結方向においてフロート10が所定の間隔で結合され、したがって隣接するフロート10間には所定の間隙が形成されている。
一方、通路ジョイント60による連結方向と直交する方向の連結は、各フロート10のひさし状の端部間を連結することで行っている。フロート10を浮かせた時にひさし状の端部は水面から離間していることから、当該方向(通路ジョイント60による連結方向と直交する方向)においても、各フロート10間には間隙が形成されることになる。なお、連結がなされた2つのフロート10(特にここでは新型フロート10a)は、図11に示されるように、その一部が重なり合うことを特徴とする。このような構成によって、本来であれば1つのフロート10にかかる荷重を前後のフロート10へ分散することができる。同様に、フロート10と通路ジョイント60とを連結するにあたり、その一部が重なり合うことを特徴とする。このような構成によって、本来であれば1つの路ジョイント60にかかる荷重を隣接するフロート10へ分散することができる。特に、通路ジョイント60上を人が歩行する際に、このような力の分散が重要となることに留意されたい。なお、図12に示されるように、重なっている状態での接続領域18において、固定に使用するコンプレッション部19の幅又は面積よりも重なり合っている重複領域18aの幅又は面積の方が大きいことに留意されたい。
以上の構成のフロート集合体1では、所定の連結方向において、プラスチック成形体として形成される通路ジョイント60により連結されるとともに、これと直交する方向において、フロート10のひさし状の端部間が連結されており、いずれの間隔も一定に保たれている(不変である)。したがって、水に対する抵抗が常に小さい状態とされる。
また、フロート集合体1では、通路ジョイント60で連結されており、フロート10間の間隔を大きく取ることができる。フロート10間の間隔が大きくなることで、フロート集合体1が波の影響を受け難くなり、浮かべている位置から不用意に動くことが防止できる。通常、フロート集合体1は、波で動かないようにアンカーを設置したり陸と繋ぎとめたりしており、満潮干潮差や雨天前後の水嵩の変動を想定し、係留にアソビを設けている。フロート集合体1は、フロート10間の間隔が大きいことから、波等による水の流れを受け流し易く、不用意に動いてしまうことがない。
また、背景技術として説明したとおり、ソーラパネルを介して太陽光発電により生成される電力は直流であって家庭用電源等に使用される電力は交流であるため、直流から交流に変換するパワコン(パワーコンディショナー)が必要となる。本実施形態に係るフロート集合体1では、図1に示されるように一例としてパワコン72が旧型フロート10b上に設置されている。不図示ではあるが、ソーラパネル50とパワコン72とは、多数の電源ケーブルを介して接続されることとなり、また、パワコン72から陸地に向かって送電する電源ケーブルも必要となる。
2.構成要素
続いて、新型フロート10aや通路ジョイント60、新型フロート10a上に載置されるソーラパネル50といったフロート集合体1の構成要素について詳述する。
図2~図6は、新型フロート10aにソーラパネル50を設置した状態を示す図であり、図7及び図8は新型フロート10aからソーラパネル50を外した状態を示す図である。また、図9及び図10は、図1の部分拡大図である。
フロート10は、多数のフロート10が通路ジョイント60(図1及び図9参照)で連結されて、ソーラパネル50を設置するフロート集合体1を構成する。フロート集合体1は、例えば数千個(多いものでは1万個)ものフロート10が集合する部分であり、そのフロート集合体1に用いられているフロート10のうち、一部のフロート10には、ソーラパネル50を設置せず、ソーラパネル50の保守点検を行うための通路とされている(かかる場合は、旧型フロート10bを採用することが好ましい)。また、通路は、ソーラパネル50からのケーブルを敷設するのにも利用されている。
ところで、より詳細には、図9に示されるように、フロート10の前後方向に垂直な方向において隣り合うフロート10(例えば新型フロート10a)どうしは、それぞれの両端が通路ジョイント60を介して接続されている。このため、2つのフロート10とこれらを接続する2つの通路ジョイント60との間には、空間75が生じることとなる。
そして、本実施形態に係るフロート集合体1においては、空間75を横断するように、細長部材70が複数設けられている。図示の通り、隣り合う通路ジョイント60間において配置してもよいし、フロート10間において配置してもよい。例えば細長部材70は、例えば断面がコの字状の金属製パイプである。このような細長部材70を配置することによって、従来はデッドスペースであった空間75に電源ケーブルを配設することが可能となる。なお、電源ケーブルの配設の向きは図9の矢印に示される通りであることに留意されたい。もちろん、細長部材70に代えて、板状の部材を配置してもよいが、コスト及び重量を考慮すると、このような態様が好ましい。
フロート集合体1は、風等の影響で移動しないようにすることも重要となるため、旧型フロート10bは、アンカーロープ等の係留部材が係留できる構成を有している。一方で、新型フロート10aは、必ずしもこれを必要とはせず、図示に係るものについては係留部材を省いた構成となっている。一般的に、フロート集合体1の外周に係るフロート10を係留するため、フロート集合体1としては、外周以外のフロート10において新型フロート10aを採用することが好ましい。
特に、風等の影響を防止するために、本実施形態に係るフロート集合体1は、防風ネット80(特許請求の範囲における「防風部材」の一例)が設けられている。特に、略矩形形状の新型フロート10aの短辺が旧型フロート10bの短辺(または対応する辺)よりも短く設計されているので、新型フロート10aごとに防風部材を設けることが、フロート10の大型化の原因となりあまり好ましくない。そこで、本実施形態に係る防風ネット80は、通路ジョイント60を介して隣り合う2つの新型フロート10aにおいて、一方の新型フロート10aの支持部11から他方の新型フロート10aの支持部11にわたって設けるように創意工夫がなされている。
また、防風ネット80の素材を選択することで、風の影響の抑制を調整することができる。素材によって防風ネット80の開口率が異なるものの、例えば、当該開口率は、0.01~0.5であり、好ましくは、0.05~0.4であり、更に好ましくは0.1~0.3である。具体的には例えば、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.10、0.15、0.20、0.35、0.40、0.45、0.50であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
新型フロート10aは、図2及び図3に示すように、ソーラパネル50の一対の長手側のうちの前端部51を支持する支持部11と、ソーラパネル50のもう一方の長手側の後端部52を受ける受け部12とを備えている。なお、支持部11の高さは、ソーラパネル50の発電効率を考慮してソーラパネル50が適切な傾斜状態に設置されるように、表面壁16(図7参照)から上方側(特許請求の範囲における「第1方向」の一例)に突出している。
ソーラパネル50の前端部51には、支持部11に支持されるアルミ製の台座が設けられており、この台座が支持部11上に支持される。一方、新型フロート10aは、ソーラパネル50の前端部51側を支持部11に固定する前方側の固定金具13を備えている。そして、ソーラパネル50は、固定金具13にネジ止めされることによって、支持部11に固定される。
ソーラパネル50の後端部52にも、前端部51に設けられているアルミ製の台座と同様のアルミ製の台座が設けられている。そして、新型フロート10aは、受け部12に受けられるソーラパネル50の後端部52側(後方側)を新型フロート10aに固定する2つの後方側の固定金具14を備えており、この後方側の固定金具14によって、ソーラパネル50の後方側が新型フロート10aに固定される。
新型フロート10aは、例えば、溶融状態の筒状のパリソンを複数の分割金型で挟んで膨らますブロー成形によって製造され、成形材料には、各種の熱可塑性樹脂を使用することができるが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン系樹脂を好適に用いることができる。
新型フロート10aは、図7及び図8に示すように、全体の外形が略矩形形状(長方形状)をしており、パーティングラインPLを含む側壁部15と、上側に位置する表面壁16と、下側に位置する裏面壁17とを有し(これらをまとめたものが特許請求の範囲における「フロート部」の一例)、内部に気体(空気等)を収容する中空部を有する構造になっている。
新型フロート10aは、裏面壁17と表面壁16とを合わせて構成されたソーラパネル50を支持するための支持部11が形成されている。これは、この支持部11の周囲の前方側の辺24以外の3辺が切断されて、前方側の辺24をヒンジとして、開口部26を形成するように、表面壁16側(ソーラパネル50が配置される側)に立ち上げ可能になっている。なお、立ち上げられた支持部11は、その一部をコンプレッションして孔を開けてネジ止めすることで、立ち上げ状態を保つように固定されている。特に上述の防風ネット80を取り付けることによって支持部11にかかる力が大きくなるため、このような強固な固定が必要である。万が一ヒンジとなる辺24が破損しても固定形状を維持することができる。
ソーラパネル50を設置する時には、図4に示すように、ヒンジとなる辺24側の開口部26の内壁面25に当接するように支持部11が表面壁16側に立ち上げられて、ヒンジとなる前方側の辺24と対向する側の辺22側で固定金具13を介してソーラパネル50の前方側の下側が支持されるようにソーラパネル50が設置される。
なお、支持部11のヒンジとなる前方側の辺24と対向する側の辺22側には、ソーラパネル50の前端部51側を受ける受けリブが設けられている。具体的には、この受けリブの部分は、裏面壁17を表面壁16側に近づけて段差構造を設けるようにしており、ソーラパネル50の新型フロート10aへの設置に際して、ソーラパネル50の前端部51側が受けられるようになっており、ソーラパネル50の前端部51側が支持部11を超えて前方側にずれることがないようになっている。
このように支持部11を構成すると、支持部11の近傍には、開口部26が位置することになるが、この開口部26の内壁面が構造的な撓みを抑制する壁面となるため、撓みが発生し難い。また、支持部11がヒンジ構造で新型フロート10aの本体と繋がっている構造のため、新型フロート10aに撓みが発生しても、支持部11はその影響を受け難く、さらに、支持部11が裏面壁17と表面壁16をあまり離間させずに合わせるようにして剛性が高められた部分であることも相まって、撓みの影響で変形をきたすことがないようになっている。
次に、ソーラパネル50の固定方法について説明すると、図2及び図3に示すように、ソーラパネル50は、ソーラパネル50の前端部51側が、前方側の固定金具13によって支持部11に対して固定されるようにして新型フロート10aに固定される。
前方側の固定金具13は、支持面13aと固定部13bからなるL字形状の固定金具である。具体的には、固定部13bは、ヒンジと対向する側であって、支持部11が立ち上げられた状態で新型フロート10aの前方側を向く支持部11の面11aに固定される他方の面を有する。支持面13aは、固定部13bにほぼ直交する方向に固定部13bから延びるように設けられ、支持部11とでソーラパネル50を支持する。そして、支持部11がソーラパネル50を支持した状態を保ちながら、これを裏面側からネジで固定する構成となっている。
なお、固定金具13は、支持部11に対して4つのネジ13cでネジ止めされるようになっているが、このうち中央寄りの2つのネジ13cを通すネジ孔は上下方向に長穴になっていて、中央寄りの2つのネジ13cで固定金具13を支持部11に対して仮止めした状態のときに、固定金具13を支持部11に対して上下方向にスライドさせることができる構成であってもよい。
かかる場合、固定金具13を支持部11に仮止めした状態として、固定金具13の支持面13aと支持部11の間にソーラパネル50を挿入する隙間ができるように固定金具13を下方にスライドさせておき、支持面13aと支持部11の間の隙間にソーラパネル50を挿入した後、固定金具13を上方にスライドさせて支持面13aと支持部11でソーラパネル50を挟持した状態で、中央寄りの2つのネジ13cを本締めする。そして、中央寄りの2つのネジ13cを本締めした後に、さらに、外側の2つのネジ13cで固定金具13を支持部11に固定するようにすれば、ソーラパネル50の前端部51側(前方側)の新型フロート10aへの固定が完了する。後方側の固定金具14についても同様である。
特に、固定金具13は、図示の通り細長形状を有するが、固定金具13の長手方向(特許請求の範囲における「第2方向」の一例)における長さをL1、支持部における同方向の長さをL2とすると、L1>L2であることを特徴とする。換言すると、図6に示されるように、正面視において固定金具13が支持部11をはみ出すように実施されている。なお、後方側については、長さL2と同程度となるように設定されており、すなわち固定金具13に比して固定金具14の幅が短くなっていることに留意されたい。
L1/L2の値は、例えば、1.3~4.0であり、好ましくは、1.4~3.0であり、更に好ましくは1.5~2.0である。具体的には例えば、L1/L2=1.30、1.35、1.40、1.45、1.50、1.60、1.70、1.80、1.90、2.00、2.50、3.00、3.50、4.00であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
新型フロート10aは従来使用されていた旧型フロート10bよりも小型(製造コスト減)であるため、固定金具13も支持部11に合わせた長さとすると、ソーラパネル50を安定して保持することができない懸念が生じる。そこで、上記のようにL1>L2を満たす構成とすることで、小型化を実現しつつもソーラパネル50を安定して保持することが可能となっている。なお、固定金具13、14の形状は、ソーラパネル50の幅(例えば、1500~2000mm)に合わせて適宜変更することができる。また、固定金具13、14の幅は、ソーラパネル50の幅に合わせて適宜設定することができる。
このような小型化がなされた新型フロート10aは、従来(例えば旧型フロート10b)よりも細長い略矩形形状であることを特徴とする。ここで、新型フロート10aの長辺(ここでは前後方向に延在する辺)の長さをL3、短辺(ここでは前後方向に垂直に延在する辺)の長さをL4とすると、L3/L4の値は、例えば、1.5~3.0であり、好ましくは、1.6~2.7であり、更に好ましくは1.7~2.4である。具体的には例えば、L3/L4=1.50、1.55、1.60、1.65、1.70、1.80、1.90、2.00、2.10、2.20、2.30、2.40、2.60、2.80、3.00であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。換言すると、旧型フロート10bよりも短辺(又はこれに相当する辺)の長さL3が短くなっていることが好ましいといえる。
もちろん、使用するソーラパネル50は、基本的には、従来から使用しているものと同じものであってよい。特に、略矩形形状をなすソーラパネル50の長辺と、新型フロート10aにおける短辺とが略平行に設置されることが好ましい。ソーラパネル50の長辺の長さをL5とすると、L3/L5の値は、例えば、0.2~0.7であり、好ましくは、0.3~0.6である。具体的には例えば、L3/L5=0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
新型フロート10aは、単体で使用されるのではなく、新型フロート10aを含む多数のフロート10が、図1に示すように、メンテナンス等を行うときに通路となる通路ジョイント60で連結されてフロート集合体1を構成する。
具体的には、新型フロート10aは、支持部11に近い側のフロート10の前端部10f側に通路ジョイント60に係合する一対の係合突起部61が形成されており、通路ジョイント60は、裏面側にその係合突起部61に係合する凹部を有することで係合可能となっている。
また、新型フロート10aは、ソーラパネル50の後端部52側(後方側)を受ける受け部12に近い側の新型フロート10aの後端部10r側に通路ジョイント60を連結する連結ボルト(不図示)を通すボルト孔62rを備えている。さらに、新型フロート10aは、新型フロート10aの後端部10r側の一部と前端部10f側の一部を重ねるようにしたときに、新型フロート10aの前端部10f側にも、後端部10r側のボルト孔62rに対応したボルト孔62fが設けられている。
そして、通路ジョイント60は、そのボルト孔62r及びボルト孔62fに対応したボルト孔を設ければ、一方の新型フロート10aに対してその係合突起部61に通路ジョイント60が係合されるとともに、当該一方の新型フロート10aの前端部10f側のボルト孔62fと他方の新型フロート10aの後端部10r側のボルト孔62rと通路ジョイント60のボルト孔を連結ボルトで連結することができる。また、ボルト孔等の企画は旧型フロート10bと共通にすることで、新旧限らず多数のフロート10が通路ジョイント60を介して連結された状態を実現することができる。このようにして、通路ジョイント60を介して次々にフロート10が連結され、フロート集合体1が構成されるようになっている。
3.結言
以上のように、本実施形態によれば、ソーラパネルの保持安定性を維持した上で従来よりも安価に製造可能なフロート及びこのようなフロートを含むフロート集合体と、より水上での使用に適した風圧対策を備えるフロートを含むフロート集合体と、より電源ケーブルの配線が整理されたフロート集合体とを提供することができる。
本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 :フロート集合体
10 :フロート
10a :新型フロート
10b :旧型フロート
10f :前端部
10r :後端部
11 :支持部
11a :面
12 :受け部
13 :固定金具
13a :支持面
13b :固定部
13c :ネジ
14 :固定金具
15 :側壁部
16 :表面壁
17 :裏面壁
18 :接続領域
18a :重複領域
19 :コンプレッション部
22 :辺
24 :辺
25 :内壁面
26 :開口部
50 :ソーラパネル
51 :前端部
52 :後端部
60 :通路ジョイント
61 :係合突起部
62f :ボルト孔
62r :ボルト孔
70 :細長部材
72 :パワコン
75 :空間
80 :防風ネット
PL :パーティングライン

Claims (4)

  1. ソーラパネルを設置可能に構成されるフロートであって、
    フロート部と、支持部と、固定金具と、を備え、
    前記フロート部は、矩形形状を有し、その内部が中空であって水上に浮かぶように構成され、
    前記支持部は、前記フロート部の表面壁から上方側である第1方向へ突出して設けられ、
    前記固定金具は、
    前記支持部の上側端部に取り付けられる細長形状の部材であって、
    ソーラパネルを支持するように構成され、
    前記細長形状の長手方向である第2方向の長さをL1、前記支持部における前記第2方向の長さをL2とすると、1.3≦L1/L2≦4.0を満たし、
    前記フロート部の長辺の長さをL3、短辺の長さをL4とすると、1.5≦L3/L4≦3.0を満たし、
    前記支持部は、前記固定金具が前記支持部に取り付けられた状態において、前記支持部の第1方向へ突出する端部が前記固定金具よりも上方側に延びるように構成される、
    フロート。
  2. 略矩形形状のソーラパネルを更に備え、
    その長辺と、前記フロート部における短辺とが略平行となるように設置されており、
    当該長辺の長さをL5とすると、0.2≦L3/L5≦0.7を満たす、
    請求項1に記載のフロート。
  3. 第1及び第2フロートからなるフロート集合体であって、
    前記第1フロートは、請求項1又は請求項2に記載のフロートであり、
    前記第2フロートは、前記第1フロートとは前記フロート部の形状が異なるものであり、これにはソーラパネルが設置されていない、
    フロート集合体。
  4. ソーラパネルを設置可能に構成される複数のフロートからなるフロート集合体であって、
    隣り合う2つのフロートは、それぞれの一端が第1通路ジョイントを介して接続されており、それぞれの他端が第2通路ジョイントを介して接続されており、
    当該2つのフロートと前記第1通路ジョイントと前記第2通路ジョイントとによって囲まれる空間が規定され、
    細長部材を備え、
    前記細長部材は、電源ケーブルを支持するように構成され、
    複数の前記細長部材は、
    (1)前記第1通路ジョイントと前記第2通路ジョイントとの間、又は
    (2)前記第1通路ジョイントと前記第2通路ジョイントとを介して端部どうしが接続されている前記2つの前記フロート間
    において前記空間を横断するように設けられる、
    フロート集合体。
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