JP7132477B2 - フロート及びフロート集合体 - Google Patents
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- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Description
このようなフロートは、雨の影響等を考慮した上でソーラパネルを規定方向(例えば、日本国のように北半球であれば南側にパネル表面が向くような方向:第2観点において詳述)を向いて水上に保つべく十分な浮力が生じるように設計する必要がある。従来では、浮力については大きく余裕をもってフロートの設計がなされていたが、フロートを大きくすることは、製造コストがかさむという問題を抱えている。一方でフロートを小さくすると、ソーラパネルを安定に保持できなくなるおそれがある。
ソーラパネルは、発電効率を上げるために、ソーラパネル自体をフロートの表面からフロート自体の所定の一端側へ傾斜させることが実施されている。例えば、日本国内であればソーラパネルの法線を天頂方向よりも南側に傾斜させることが通常である。しかし、傾斜されたパネルは、背面からの風に対し影響を強く受け(揚力)、ソーラパネルが架台から外れてしまうことや、架台自体が持ち上げられることが問題として発生しうる。特に、水上用の太陽光発電(フロート上に太陽光パネルを設置し発電する)においては、ソーラパネルが持ち上がる(上下方向の力)だけでなく、水平方向に移動してしまうことの影響も大きかった。
ソーラパネルを介して太陽光発電により生成される電力は直流である。家庭用電源等に使用される電力は交流であるため、直流から交流に変換するパワコン(パワーコンディショナー)が必要となる。したがって、パワコン-ソーラパネル間において電源ケーブルが接続されることとなる。また、パワコンをフロート上に設置するのであれば、パワコンから陸地に向かって送電する必要があるため、これにおいても電源ケーブルが必要となる。すなわち、1つのフロート集合体には、数多くの電源ケーブルが必要となり、これらはフロート上やこれらを接続する通路ジョイントを這うように配設されるため、煩雑な構成を強いられるという問題が生じる。
好ましくは、1.3≦L1/L2≦4.0を満たす。
好ましくは、前記フロート部は、略矩形形状を有し、長辺の長さをL3、短辺の長さをL4とすると、1.5≦L3/L4≦3.0を満たす。
好ましくは、略矩形形状のソーラパネルを更に備え、その長辺と、前記フロート部における短辺とが略平行となるように設置されており、当該長辺の長さをL5とすると、0.2≦L3/L5≦0.7を満たす。
好ましくは、第1及び第2フロートからなるフロート集合体であって、前記第1フロートは、請求項1~請求項4の何れか1つに記載のフロートであり、前記第2フロートは、前記第1フロートとは前記フロート部の形状が異なるものであり、これにはソーラパネルが設置されていない。
好ましくは、前記防風部材は、開口率が0.01~0.5である。
図1は、フロート集合体1の一例且つ一部を示すものであり、プラスチックの成形体として形成されるフロート10である新型フロート10aの上にソーラパネル50が設置されている。一方、ソーラパネル50が設置されていないフロート10は、旧型フロート10bであり、本実施形態に係る新型フロート10aよりも幅広形状を有する。以後、新旧を区別しない場合は、単にフロート10と呼ぶものとする。
続いて、新型フロート10aや通路ジョイント60、新型フロート10a上に載置されるソーラパネル50といったフロート集合体1の構成要素について詳述する。
以上のように、本実施形態によれば、ソーラパネルの保持安定性を維持した上で従来よりも安価に製造可能なフロート及びこのようなフロートを含むフロート集合体と、より水上での使用に適した風圧対策を備えるフロートを含むフロート集合体と、より電源ケーブルの配線が整理されたフロート集合体とを提供することができる。
10 :フロート
10a :新型フロート
10b :旧型フロート
10f :前端部
10r :後端部
11 :支持部
11a :面
12 :受け部
13 :固定金具
13a :支持面
13b :固定部
13c :ネジ
14 :固定金具
15 :側壁部
16 :表面壁
17 :裏面壁
18 :接続領域
18a :重複領域
19 :コンプレッション部
22 :辺
24 :辺
25 :内壁面
26 :開口部
50 :ソーラパネル
51 :前端部
52 :後端部
60 :通路ジョイント
61 :係合突起部
62f :ボルト孔
62r :ボルト孔
70 :細長部材
72 :パワコン
75 :空間
80 :防風ネット
PL :パーティングライン
Claims (4)
- ソーラパネルを設置可能に構成されるフロートであって、
フロート部と、支持部と、固定金具と、を備え、
前記フロート部は、矩形形状を有し、その内部が中空であって水上に浮かぶように構成され、
前記支持部は、前記フロート部の表面壁から上方側である第1方向へ突出して設けられ、
前記固定金具は、
前記支持部の上側端部に取り付けられる細長形状の部材であって、
ソーラパネルを支持するように構成され、
前記細長形状の長手方向である第2方向の長さをL1、前記支持部における前記第2方向の長さをL2とすると、1.3≦L1/L2≦4.0を満たし、
前記フロート部の長辺の長さをL3、短辺の長さをL4とすると、1.5≦L3/L4≦3.0を満たし、
前記支持部は、前記固定金具が前記支持部に取り付けられた状態において、前記支持部の第1方向へ突出する端部が前記固定金具よりも上方側に延びるように構成される、
フロート。 - 略矩形形状のソーラパネルを更に備え、
その長辺と、前記フロート部における短辺とが略平行となるように設置されており、
当該長辺の長さをL5とすると、0.2≦L3/L5≦0.7を満たす、
請求項1に記載のフロート。 - 第1及び第2フロートからなるフロート集合体であって、
前記第1フロートは、請求項1又は請求項2に記載のフロートであり、
前記第2フロートは、前記第1フロートとは前記フロート部の形状が異なるものであり、これにはソーラパネルが設置されていない、
フロート集合体。 - ソーラパネルを設置可能に構成される複数のフロートからなるフロート集合体であって、
隣り合う2つのフロートは、それぞれの一端が第1通路ジョイントを介して接続されており、それぞれの他端が第2通路ジョイントを介して接続されており、
当該2つのフロートと前記第1通路ジョイントと前記第2通路ジョイントとによって囲まれる空間が規定され、
細長部材を備え、
前記細長部材は、電源ケーブルを支持するように構成され、
複数の前記細長部材は、
(1)前記第1通路ジョイントと前記第2通路ジョイントとの間、又は
(2)前記第1通路ジョイントと前記第2通路ジョイントとを介して端部どうしが接続されている前記2つの前記フロート間
において前記空間を横断するように設けられる、
フロート集合体。
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