JP7132001B2 - 押しボタンスイッチ - Google Patents

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Description

本開示は、押しボタンスイッチに関する。
押しボタンスイッチは、例えば産業用機器操作のパネルキーボード、店舗入力端末用キーボード等のキースイッチの接点構造に利用される。
従来の押しボタンスイッチは、一対の接点と、接点の上部に配置される皿ばねと、皿ばねの上に配置されるダンパと、その上に押下用の突起を設けたキートップとが嵌合してスイッチを構成している(例えば特許文献1)。このタイプのスイッチでは、キートップを押下して皿ばねの凹凸が反転し、皿ばねと一対の接点とが直接接触することで接点間が導通する。
特開平1-221821号公報
押しボタンスイッチでは、キートップ上部より押下力(140~180gf)がかかるが、ダンパを介しているとはいえ、直接押下力が皿ばねや接点にかかってくるため、相当な衝撃力(1kgf以上)がかかる場合がある。
このように打鍵衝撃が常にかかる構造により、皿ばね側と接点側の双方とも接触している箇所が序々に磨耗する。接点の磨耗が進むとメッキされた表面から素地が露出し、接触抵抗が増大して導通不良となり、接点寿命を縮める場合がある。
本開示は、接点磨耗を抑制できる押しボタンスイッチを提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一観点に係る押しボタンスイッチは、キートップと、前記キートップと対向配置される端子板と、前記キートップと前記端子板との間に配置される皿ばねと、前記端子板のうち前記皿ばねの中央部と対向する位置に設けられた中央接点と、前記端子板のうち前記皿ばねの外周部と対向する位置に設けられた外周接点と、を備え、前記外周接点の周囲にはスリットが設けられ、前記スリットは、前記皿ばねの周方向に沿って延在する片持ち梁を形成し、前記外周接点は、前記キートップの押下に応じて基準位置から前記キートップと反対方向に移動し、前記基準位置に復帰するばね性を有する。

本開示によれば、接点磨耗を抑制できる押しボタンスイッチを提供することができる。
第1実施形態に係る押しボタンスイッチの概略構成を示す断面図 押しボタンスイッチの分解断面図 モールド体の上面図 第1実施形態による皿ばねの回転動作を説明する模式図 第2実施形態に係る押しボタンスイッチの断面図 キートップの下面側斜視図 第3実施形態に係る押しボタンスイッチの断面図 第4実施形態に係るキートップの下面側斜視図 第5実施形態に係る押しボタンスイッチの断面図 キー押下時の押しボタンスイッチの断面図 キートップの下面側斜視図 第6実施形態に係る押しボタンスイッチの断面図 キートップのヒンジ展開時の状態を示す断面図
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
なお、以下の説明において、x方向、y方向、z方向は互いに垂直な方向であり、x方向およびy方向は水平方向、z方向は鉛直方向である。z方向は、上側がz正方向、下側がz負方向である。
[第1実施形態]
図1~図4を参照して第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態に係る押しボタンスイッチ1の概略構成を示す断面図である。図2は押しボタンスイッチ1の分解断面図である。図3はモールド体3の上面図である。
図1、2に示すように、押しボタンスイッチ1は、端子板2と、端子板2が一体成形されたモールド体3と、ドーム形状の皿ばね4と、緩衝部材であるダンパ5と、キートップ6と、を有する。
モールド体3には、図3に示すようにz正方向に開口する円形の凹部31が設けられる。凹部31の底面32に端子板2の中央接点21と外周接点22とが露出するように、端子板2はモールド体3と一体成形されている。端子板2は、キートップ6と対向配置される。また、モールド体3の側面から端子板2のリード端子23、24が引き出されている。リード端子23は中央接点21と一体成形されており、リード端子24は外周接点22と一体成形されている。端子板2は、例えば図1に示すようにリード端子23、24を介して基板に設置される。
図3に示すように、中央接点21は、端子板2のうち皿ばね4の中央部と対向する位置、すなわち底面32の略中央部に配置されている。外周接点22は、端子板2のうち皿ばね4の外周部と対向する位置、すなわち底面32の周縁部に配置されている。モールド体3は例えば樹脂で成形される。端子板2は例えば金属などの導電性材料で成形される。
図1に示すように、皿ばね4は凹部31に嵌め入れられている。皿ばね4は無負荷時にはz正側に凸となるように配置されている。皿ばね4は、中央接点21、外周接点22を上方から覆うように凹部31に載置される。このとき、皿ばね4は外周接点22と接触しており、中央接点21とは非接触の状態となる。皿ばね4はキートップ側から押圧される負荷時には、中央部分がz負方向に弾性変形して中央接点21とも接触状態に切り替わり、中央接点21と外周接点22を導通する。皿ばね4は金属などの導電性材料で形成される。
皿ばね4のz正側にダンパ5が配置される。ダンパ5は、例えば皿ばねと同様の円形状であり、凹部31に嵌め入れられる。ダンパ5は例えばゴム製のシート等が用いられる。
キートップ6は、モールド体3に対してz方向に摺動自在となるように、モールド体3の外周側に嵌め込まれている。キートップ6は、操作される矩形状の操作部61と、操作部61の外縁に設けられる側壁62と、操作部61の中央位置からz負方向に凸状に延びる押下部63と、を有する。キートップ6は、側壁62がモールド体3の外周側に嵌ることで水平方向の移動が規制される。押下部63は、キー押下時にその先端がダンパ5及び皿ばね4をz負方向に押圧できるように長さが調整される。キートップ6は例えば樹脂で成形される。
このような構成の押しボタンスイッチ1においてキートップ6が押下されると、ダンパ5を介して皿ばね4が駆動される。凹部31の中央部に露呈する中央接点21と皿ばね4とは当初は離れている。キートップ6を押下する力が皿ばね4の座屈荷重を超えると皿ばね4が反転し、皿ばね4が中央接点21に当接して、中央接点21と外周接点22の間が皿ばね4によって橋絡される。
特に本実施形態では、図3に示すように、モールド体3の底面32には、外周接点22の周囲にスリット33が設けられている。スリット33は、底面32の周方向に沿って延在する片持ち梁34を形成し、外周接点22が片持ち梁34の先端に配置されるよう形成される。スリット33は端子板2に形成され、さらに底面32とモールド体3の下面との間を貫通して形成される。つまり、スリット33により形成される片持ち梁34は、先端に外周接点22が設けられる端子板2の部分と、その周囲を覆うモールド体3の部分とで形成される。
片持ち梁構造により、外周接点22は、キートップ6の押下に応じて基準位置からキートップ6と反対方向の下方(z負方向)に移動し、基準位置に復帰するばね性を有する。ここで「基準位置」とは、図4(a)や図4(c)に示す状態であり、片持ち梁34の上面が、モールド体3の底面32と同一平面上にあるときの外周接点の位置である。片持ち梁34は、キートップ6の押下時に外周接点22が皿ばね4により押下されるのに応じて、基端側を中心として下方に弾性変形する。
また、片持ち梁構造により、弾性変形時に片持ち梁34に生じるバネ性応力の発生方向が皿ばね4の周方向と一致するので、片持ち梁34の弾性復帰により、外周接点22と接触している皿ばね4を周方向に押し出して回転移動させることができる。図3では、皿ばね4の回転移動の方向を点線矢印で示している。
図4は、皿ばね4の回転動作を説明する模式図である。図4では、図3に示した皿ばね4の周方向を、図の上下方向として模式的に示している。また図4では図の左右方向がz方向である。また、図4では、モールド体3及び端子板2は、スリット33により形成された片持ち梁34の部分のみを図示している。
図4(a)に示すように、外周接点22に力が付加されない無負荷時には、外周接点22は上下方向の基準位置に位置し、皿ばね4と点Aで接触している。
次に、キー操作が行われて皿ばね4により外周接点22が押圧されると、図4(b)に示すように、片持ち梁34が下方に湾曲する。すなわち、先端に外周接点22が設けられる端子板2の部分と、その周囲を覆うモールド体3の部分とが下方に弾性変形する。
このとき、外周接点22は片持ち梁34の基端側を中心に回動するので、外周接点22と接触する皿ばね4の接触点は上記(a)の点Aよりも図中左側の点Bに移動する。このとき、片持ち梁34の湾曲によって、外周接点22には周方向に対して斜め上方の向きに力Fが付勢される。
そしてキー操作が終了して皿ばね4による外周接点への押圧が無くなると、皿ばね4は図4(b)で示した力Fを外周接点22から受けることによって周方向に沿って回転移動する。この結果、図4(c)に示すように外周接点22が基準位置に復帰する。このとき、外周接点22と接触する皿ばね4の接触点は、上記(b)の点Bよりもさらに図中左側の点Cに移動する。このように、一回のキー押下操作によって、外周接点22と皿ばね4との接触点が点Aから点Cへ遷移する。この結果、皿ばね4は、図4の右方向、すなわち図3の反時計回り方向に回転する。なお、図4(a)~(c)では、外周接点22が基準位置にあるときの皿ばね4との周方向の接触位置を、各図を横断する横方向の点線で図示しており、図4(a)から図4(c)までの一回のキー押下操作によって、外周接点22と皿ばね4との接触点が点Aから点Cへ遷移していることを明確にしている。
このように第1実施形態の押しボタンスイッチ1は、外周接点22に、キートップ6の押下に応じて基準位置からキートップ6と反対方向に移動し、基準位置に復帰するばね性を設けることによって、打鍵時に皿ばね4により外周接点22に加わる押圧力を下方に逃がすことが可能となり、皿ばね4と外周接点22との接触部に生じる衝撃を緩和することができる。これにより、皿ばね4側と端子板2側との接触箇所の摩耗を抑制でき、接点寿命を延ばすことができる。
本実施形態では、外周接点22の周囲の端子板2及びモールド体3に設けられるスリット33により、皿ばね4の周方向に沿って延在する片持ち梁34を形成し、外周接点22を片持ち梁34の先端に配置する構成としている。そして、キートップ6の押下時に外周接点22が押下されるのに応じて片持ち梁34が弾性変形することにより、外周接点22にばね性を付与している。これにより、既存の押しボタンスイッチに対して端子板2及びモールド体3にスリット33を入れるだけで外周接点22にばね性を持たせることができ、ばね性を付与するためのコストを低く抑えることができる。
従来の押しボタンスイッチでは、皿ばねと端子板とが同一箇所のみで接触するため、一度めっきの摩耗が始まると加速度的に摩耗が進行し、接触抵抗が増大する恐れがある。これに対して本実施形態では、スリット33により形成される片持ち梁34によって、片持ち梁34の弾性復帰の際に外周接点22と接触している皿ばね4を周方向に押し出して回転移動させることができる。これにより、打鍵時の皿ばね4から外周接点22に加えられる下方の押圧力を、片持ち梁34の弾性変形を利用して皿ばね4の回転力に変換することができ、打鍵に応じて接点接触位置を回転移動させることが可能となる。この結果、外周接点22と接触する皿ばね4の接触部分を変えることができ、皿ばね4と外周接点22との常時同一箇所で接触することを防止できる。皿ばね4側と端子板2側との接触箇所を移動させることによって、皿ばね4や外周接点22のめっき摩耗を低減かつ均一化でき、接点寿命を伸ばすことができる。
[第2実施形態]
図5~図6を参照して第2実施形態を説明する。図5は、第2実施形態に係る押しボタンスイッチ1Aの断面図である。図6はキートップ6Aの下面側斜視図である。第2実施形態の押しボタンスイッチ1Aは、第1実施形態では外周接点22に持たせていたバネ性をキートップ6Aの押下部63に持たせている。
押下部63は、キートップ6Aの押下時に皿ばね4を押圧する部分である。第2実施形態では、押下部63がキートップ6の押下に応じて基準位置から皿ばね4と反対方向の上方(z正方向)に移動し、基準位置に復帰するばね性を有する。
図6に示すように、キートップ6Aの押下部63周囲にスリット64が設けられる。スリット64により、操作部61の外縁から中央部に向かって延在する片持ち梁68が形成され、押下部63が片持ち梁68の先端に配置される。片持ち梁68の部分は、図5に示すようにその上面が操作部61の上面に対して一段下げられてクリアランスが設けられており、これによりキートップ6Aの押下時に、操作部61の上面が押下されても、ばね性を有する押下部63を含む片持ち梁68の部分が直接押下されないようにされている。キートップ6Aは例えば樹脂で成形される。ここで上記の「基準位置」とは、図5に示す状態であり、片持ち梁68の上面が、操作部61の上面と平行なときの押下部63の下端の位置である。
キートップ6Aの押下部63が形成される位置にバネ性を持たせることにより、操作部61に押下衝撃が発生しても、この衝撃を押下部63の片持ち梁68により上方に逃がして吸収できる。これにより、押下衝撃が押下部63から皿ばね4側に直接伝達することを防止でき、適正な応力で皿ばね4を押下することができる。この結果、打鍵時に皿ばね4と外周接点22との接触部に生じる衝撃を緩和でき、接点摩耗を抑制できる。
[第3実施形態]
図7を参照して第3実施形態を説明する。図7は、第3実施形態に係る押しボタンスイッチ1Bの断面図である。
第2実施形態の押しボタンスイッチ1Aでは、スリット64による押下部63の片持ち梁68がダンパの機能も発揮できるので、例えば図7に示す押しボタンスイッチ1Bのようにキートップ6B下のダンパ5を無くしてもよい。この場合、ダンパ5の厚さの分だけ押下部63を下方に伸ばして、押下部63が皿ばね4と直接接触する構成となる。
この構成により、第2実施形態と同様の効果を奏すると共に、スイッチの構成要素としてダンパ5が不要となるのでコストダウンを図れる。
[第4実施形態]
図8を参照して第4実施形態を説明する。図8は、第4実施形態に係るキートップ6Cの下面側斜視図である。第4実施形態では、キートップ6Cの材料が金属などの耐熱性材料である。
図8に示すように、第4実施形態では、押下部63は、操作部61に略コの字状のスリット64を設けて形成された片持ち板ばねの先端を下側に屈曲して形成されている。これにより、押下部63は第2、第3実施形態と同様の片持ち梁68の構造となっている。図8に例示するキートップ6Cは、例えばプレス成形により形成される。
従来キートップの材料は、摺動性確保のため主に樹脂素材を使用していたが、昨今の鉛フリー化の影響により半田付け時の温度が高温になりやすく、また、プリヒート等によりスイッチに高温がかかりやすくなり、キートップが熱変形し、ON不良が発生する場合がある。これに対してキートップ6Cを金属製とすることにより、キートップ6Cの耐熱温度が向上するので、近年の半田付け条件に対応することが可能となる。
また、一般的に押しボタンスイッチでは、スイッチに組立状態でガタツキが出ない様に皿ばねにかけられる初期圧力である初圧が掛かっているため、押下部に初圧による応力が加わる。キートップが樹脂材料の場合、樹脂の荷重撓み温度(熱変形温度)に達すると、押下部の応力発生部に永久変形が発生する場合がある。これに対してキートップ6Cを金属製とすることにより、押下部63に初圧による応力がかかっていても、リフロー熱により変形することなく、押下部63のバネ性を維持できる。すなわち、本実施形態の押しボタンスイッチ1Cは、キートップ6Cの耐熱性と押下部63のばね性が両立できる。
また、キートップ6Cの材料が耐久性の高い金属なので、樹脂製のキートップと同等の耐久性を持たせる場合、金属のほうが樹脂製と比較して各部を薄板化できる。
[第5実施形態]
図9~図11を参照して第5実施形態を説明する。図9は、第5実施形態に係る押しボタンスイッチ1Dの断面図である。図10は、キー押下時の押しボタンスイッチ1Dの断面図である。図11はキートップ6Dの下面側斜視図である。
図9、図11に示すように、押しボタンスイッチ1Dは、キートップ6Dの押下部63にバネ性を持たせている。具体的には、押下部63はZ方向に延在し、先端が4点突起となっている4本の棒材を有する。各棒材は、互いに平行に配置されている。各棒材の先端部は、x方向に対向する組の間で内側にテーパ面65が形成されている。
本実施形態では、押下部63を上記の構造とすることにより、キートップ押下時に押下部63の各棒材に所定以上の力が加わった場合には、図10に示すように、テーパ面65と反対側のx方向外側に棒材の先端が開いて力を逃がすことができる。
このように第5実施形態の押しボタンスイッチ1Dは、押下部63の形状によって押下部63にバネ性を持たせることで、押下衝撃が押下部63から皿ばね4側に直接伝達することを防止でき、適正な応力で皿ばね4を押下することができる。
[第6実施形態]
図12、図13を参照して第6実施形態を説明する。図12は、第6実施形態に係る押しボタンスイッチ1Eの断面図である。図13はキートップ6Eのヒンジ展開時の状態を示す断面図である。
図12に示すように、押しボタンスイッチ1Eでは、キートップ6Eの押下部63は板状のヒンジ66の先端66Aに配置されている。ヒンジ66は、基端66Bが側壁62に設けられ、側壁62から操作部61の中央部へ延在するよう配置される。ヒンジ66は、図13に示すように側壁62の一部を延長して形成され、基端66Bから内側へ略直角に折って組み立てられる。
また、キートップ6Eの下面には、ヒンジ66の中間部と接触する位置に支点67が設けられている。図12に示すようにキートップ6Eが設置された状態では、ヒンジ66は支点67と常時接触し、支点67より中央部側に押下部63が配置される。押下部63は、支点67を基端としヒンジ66の先端に配置される片持ち梁構造となる。
第6実施形態では、押下部63を上記の構造とすることにより、キートップ押下時に押下部63に所定以上の力が加わった場合には、支点67を支点としてヒンジ66が上方に撓むことにより操作部61から押下部63に加わる衝撃を吸収できる。このように第6実施形態の押しボタンスイッチ1Eは、押下部63をヒンジ66及び支点67を介してキートップ6E本体に連結することによって押下部63にバネ性を持たせることで、押下衝撃が押下部63から皿ばね4側に直接伝達することを防止でき、適正な応力で皿ばね4を押下することができる。
以上、具体例を参照しつつ実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
例えば、第1実施形態の外周接点22にバネ性を持たせる構成に、第2~第6実施形態のキートップ6A,6B,6C,6D,6Eの押下部63にバネ性を持たせる構成のいずれかを組み合わせてもよい。
1、1A,1B,1C,1D,1E 押しボタンスイッチ
2 端子板
21 中央接点
22 外周接点
23、24 リード端子
3 モールド体
31 凹部
32 底面
33 スリット
34,68 片持ち梁
4 皿ばね
5 ダンパ
6,6A,6B,6C,6D,6E キートップ
61 操作部
62 側壁
63 押下部
64 スリット
65 テーパ面
66 ヒンジ
67 支点

Claims (3)

  1. キートップと、
    前記キートップと対向配置される端子板と、
    前記キートップと前記端子板との間に配置される皿ばねと、
    前記端子板のうち前記皿ばねの中央部と対向する位置に設けられた中央接点と、
    前記端子板のうち前記皿ばねの外周部と対向する位置に設けられた外周接点と、
    を備え、
    前記外周接点の周囲にはスリットが設けられ、
    前記スリットは、前記皿ばねの周方向に沿って延在する片持ち梁を形成し、
    前記外周接点は、前記キートップの押下に応じて基準位置から前記キートップと反対方向に移動し、前記基準位置に復帰するばね性を有する、
    押しボタンスイッチ。
  2. キートップと、
    前記キートップと対向配置される端子板と、
    前記キートップと前記端子板との間に配置される皿ばねと、
    前記端子板のうち前記皿ばねの中央部と対向する位置に設けられた中央接点と、
    前記端子板のうち前記皿ばねの外周部と対向する位置に設けられた外周接点と、
    を備え、
    前記外周接点は、前記キートップの押下に応じて基準位置から前記キートップと反対方向に移動し、前記基準位置に復帰するばね性を有し、
    前記キートップと対向配置され、前記キートップの方向に開口する円形の凹部が設けられるモールド体を備え、
    前記端子板は前記凹部の底面に前記中央接点及び前記外周接点が露出するように前記モールド体と一体成形され、
    前記外周接点の周囲には前記端子板と前記モールド体とを貫通するスリットが設けられ、
    前記スリットは、前記皿ばねの周方向に沿って延在する片持ち梁を形成し、前記外周接点が前記片持ち梁の先端に配置され、
    前記片持ち梁は、前記キートップの押下時に前記外周接点が前記皿ばねにより押下されるのに応じて弾性変形する
    しボタンスイッチ。
  3. 前記キートップが、押下時に前記皿ばねを押圧する押下部を有し、
    前記押下部は、前記キートップの押下に応じて基準位置から前記キートップの押下方向とは異なる方向に移動し、前記基準位置に復帰するばね性を有する、
    請求項1または2に記載の押しボタンスイッチ。
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