JP7131761B2 - 複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 - Google Patents
複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7131761B2 JP7131761B2 JP2021102432A JP2021102432A JP7131761B2 JP 7131761 B2 JP7131761 B2 JP 7131761B2 JP 2021102432 A JP2021102432 A JP 2021102432A JP 2021102432 A JP2021102432 A JP 2021102432A JP 7131761 B2 JP7131761 B2 JP 7131761B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- eye
- image information
- birefringence
- properties
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B3/00—Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
- A61B3/10—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
- A61B3/14—Arrangements specially adapted for eye photography
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B3/00—Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
- A61B3/10—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
- A61B3/14—Arrangements specially adapted for eye photography
- A61B3/15—Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing
- A61B3/156—Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing for blocking
- A61B3/158—Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing for blocking of corneal reflection
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F21/00—Security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
- G06F21/30—Authentication, i.e. establishing the identity or authorisation of security principals
- G06F21/31—User authentication
- G06F21/32—User authentication using biometric data, e.g. fingerprints, iris scans or voiceprints
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V10/00—Arrangements for image or video recognition or understanding
- G06V10/10—Image acquisition
- G06V10/12—Details of acquisition arrangements; Constructional details thereof
- G06V10/14—Optical characteristics of the device performing the acquisition or on the illumination arrangements
- G06V10/141—Control of illumination
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V40/00—Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
- G06V40/10—Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
- G06V40/18—Eye characteristics, e.g. of the iris
- G06V40/197—Matching; Classification
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V40/00—Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
- G06V40/40—Spoof detection, e.g. liveness detection
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W12/00—Security arrangements; Authentication; Protecting privacy or anonymity
- H04W12/12—Detection or prevention of fraud
- H04W12/126—Anti-theft arrangements, e.g. protection against subscriber identity module [SIM] cloning
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B3/00—Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
- A61B3/10—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
- A61B3/107—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for determining the shape or measuring the curvature of the cornea
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F2221/00—Indexing scheme relating to security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
- G06F2221/21—Indexing scheme relating to G06F21/00 and subgroups addressing additional information or applications relating to security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
- G06F2221/2133—Verifying human interaction, e.g., Captcha
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Software Systems (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Collating Specific Patterns (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Image Input (AREA)
- Image Analysis (AREA)
- Eye Examination Apparatus (AREA)
Description
本出願は、2015年12月7日出願の米国特許仮出願第62/264,016号に対する優先権を主張し、その内容が引用によって本明細書に援用される。
本発明は、目ベースの生体認証のための技術に関する。
被写体の目から(例えば、被写体の虹彩又は網膜から)抽出される生体情報が、被写体を識別又は認証するために使用されてもよい。一般的にはバイオメトリックシステム、特に目ベースのシステムは、主体が生きた被写体以外の何かを生体センサに提示することによってバイオメトリックシステムを回避しようと又は欺こうと試みる、なりすましに脆弱である。目を基にしたバイオメトリックシステムの場合、なりすましの試みは、誤一致を発生させて不正アクセスを得ようとして、バイオメトリックシステムに登録済みの被写体の目の写真又は画像を提示することを含んでいる場合がある。
目ベースのバイオメトリックシステムが認証目的で撮像システムに提示されることになる本物の(又は生きた)目となりすましの(又は偽物の)目との間で区別することを可能にする技術の必要性がある。
本発明は、取得される生体情報の特性に基づいてシステム応答を選択するための方法であって、
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
(iii)システム応答を選択するステップであり、上記選択が、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(b)任意の目の少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップと、
を含む、方法を提供する。
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
(iii)システム応答を選択するステップであり、上記選択が、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(b)任意の目の少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップと、
を含む、方法を提供する。
本発明は、取得される生体情報の特性に基づいて動作を開始するための方法も含む。一実施形態において、本発明は、
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
(iii)既定の動作を開始するステップであり、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(b)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップと、
を含む。既定の動作は、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースへのアクセスを拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースのロック解除の要求を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録することのうちのいずれか1つ又は複数を含んでもよい。
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
(iii)既定の動作を開始するステップであり、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(b)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップと、
を含む。既定の動作は、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースへのアクセスを拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースのロック解除の要求を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録することのうちのいずれか1つ又は複数を含んでもよい。
一実施形態において、既定の動作は、移動通信装置若しくは自動車への、又は、任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュールへのアクセスを拒否することを含む。
特定の実施形態において、少なくとも1つの目画像は、目の少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される。
別の実施形態において、少なくとも1つの目画像は、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される。
本発明は、生体比較演算で使用するための又は生体登録のための、被写体と関連した生体参照情報を得るための方法を付加的に含む。一実施形態において、本方法は、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
(iii)上記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップと、
を含む。
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
(iii)上記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップと、
を含む。
実施形態において、第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)は、同じ画像から導出される。具体的な実施形態において、第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)は、画像処理によって同じ画像から導出される。
一実施形態において、第1及び第2の生体情報の集合(TN、TP)のうちの一方又は両方は、生体比較のために使用される。
本発明は、生体認証のための方法も含む。一実施形態において、本方法は、
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップと、
(iii)目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
(iv)目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
(v)身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(a)第1の画像情報の集合(TN)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(b)第1の画像情報の集合(TN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(c)第2の画像情報の集合(TP)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(d)第2の画像情報の集合(TP)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(e)第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(f)第3の画像情報の集合(FN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップと、
を含む。
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップと、
(iii)目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
(iv)目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
(v)身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(a)第1の画像情報の集合(TN)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(b)第1の画像情報の集合(TN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(c)第2の画像情報の集合(TP)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(d)第2の画像情報の集合(TP)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(e)第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(f)第3の画像情報の集合(FN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップと、
を含む。
一実施形態において、生成された身元判定又は認証判定は、
(i)第1の画像情報対(TN、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(A)を求めることと、
(ii)第3の画像情報対(TP、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(B)を求めることと、
(iii)第2の画像情報対(TN、FP)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(C)を求めることと
のうちの1つ又は複数に基づいている。
(i)第1の画像情報対(TN、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(A)を求めることと、
(ii)第3の画像情報対(TP、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(B)を求めることと、
(iii)第2の画像情報対(TN、FP)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(C)を求めることと
のうちの1つ又は複数に基づいている。
別の実施形態において、本発明は、
(i)類似性スコア(C)が所定の閾値スコアを上回っていることと、
(ii)以下の条件、
(a)A>Tと、
(b)(C+D)<E、式中EがA及びBの中の最小値に対応することと、(c)T及びDがそれぞれ既定の閾値から成っていることと
のうちの1つ又は複数の非発生とのうちのいずれか1つ又は複数に応答して、認証要求を拒絶するステップを含む。
(i)類似性スコア(C)が所定の閾値スコアを上回っていることと、
(ii)以下の条件、
(a)A>Tと、
(b)(C+D)<E、式中EがA及びBの中の最小値に対応することと、(c)T及びDがそれぞれ既定の閾値から成っていることと
のうちの1つ又は複数の非発生とのうちのいずれか1つ又は複数に応答して、認証要求を拒絶するステップを含む。
より特定の実施形態において、(i)D≧0及び/又は(ii)T≧0である。
本発明は、生体認証のための装置を付加的に含む。本装置は、イメージセンサを備える撮像装置とプロセッサとを含む。
一実施形態において、プロセッサは、
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および
(iii)既定の動作を開始するステップであり、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(b)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のために構成されており、
既定の動作が、生体登録を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、生体認証を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースへのアクセスを拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースのロック解除の要求を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録することのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および
(iii)既定の動作を開始するステップであり、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(b)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のために構成されており、
既定の動作が、生体登録を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、生体認証を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースへのアクセスを拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、リソースのロック解除の要求を拒否(若しくは拒絶若しくは失敗)すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録することのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
一実施形態において、照明源が、目の少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている。
別の実施形態において、イメージセンサは、入射光の偏光特性に対する選択性を有する画素を備えている。
本装置は、撮像装置に対応する被写界深度領域及び視野領域の交点と(i)照明源又は(ii)イメージセンサとの間に介在される少なくとも1つの偏光フィルタを備えてもよい。
本発明は、生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための装置も備える。本装置は、イメージセンサを備える撮像装置とプロセッサとを含む。一実施形態において、プロセッサは、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および
(iii)上記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップ
のために構成されている。
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および
(iii)上記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップ
のために構成されている。
本発明は、生体の認証又は識別のための装置をさらに備える。本装置は、イメージセンサを備える撮像装置とプロセッサとを含む。一実施形態において、プロセッサは、
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップ、
(iii)目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
(iv)目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、及び
(v)身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(a)第1の画像情報の集合(TN)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(b)第1の画像情報の集合(TN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(c)第2の画像情報の集合(TP)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(d)第2の画像情報の集合(TP)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(e)第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(f)第3の画像情報の集合(FN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップ
のために構成されている。
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップ、
(iii)目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
(iv)目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、及び
(v)身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(a)第1の画像情報の集合(TN)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(b)第1の画像情報の集合(TN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(c)第2の画像情報の集合(TP)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(d)第2の画像情報の集合(TP)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(e)第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(f)第3の画像情報の集合(FN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップ
のために構成されている。
本発明は、非一時的コンピュータ使用可能媒体を含む、生体登録又は生体認証のためのコンピュータプログラム製品であって、非一時的コンピュータ使用可能媒体は、その中に具象化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、コンピュータ可読プログラムコードは、
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、
(iii)プロセスフローを選択するステップであって、上記選択が、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(b)任意の目の少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップ
のための命令を含んでいる、コンピュータプログラム製品を含む。
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、
(iii)プロセスフローを選択するステップであって、上記選択が、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(b)任意の目の少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップ
のための命令を含んでいる、コンピュータプログラム製品を含む。
本発明は、非一時的コンピュータ使用可能媒体を備える、生体登録又は生体認証のためのコンピュータプログラム製品であって、非一時的コンピュータ使用可能媒体は、その中に具象化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、コンピュータ可読プログラムコードが、
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および
(iii)既定の動作を開始するステップであり、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(b)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ、
のための命令を含み、
既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録することのうちのいずれか1つ又は複数のための命令の実行を含む、コンピュータプログラム製品も備える。
(i)目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
(ii)目の少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および
(iii)既定の動作を開始するステップであり、(a)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(b)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ、
のための命令を含み、
既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録することのうちのいずれか1つ又は複数のための命令の実行を含む、コンピュータプログラム製品も備える。
本発明は、目ベースのバイオメトリックシステムが生体認証のために提示される目が本物か偽物かを判定することを可能にする。
複屈折は、入射光の偏光及び/又は伝搬方向に依存する屈折率を有する物質の光学的性質である。そのような物質は複屈折又は重屈折である。人間の目(特に角膜)内の組織が複屈折であることが発見されている。
図1Aは、取得される画像から生体情報を抽出し、そして任意選択で生体認証の目的でそのような情報を分析するための画像処理装置104と結合される、被写体の目の画像を取得するための撮像装置102を備える従来の目ベースのバイオメトリックシステム100を例示する。
図1Bは、照明器IL及び撮像カメラICを備え、それぞれ、画像取得のために照明器ILからの照明光が被写体の目Eから撮像カメラICへ散乱されるように構成されている、図1Aにより全体的に例示した種類の従来の撮像装置を例示する。一定の実施形態において、照明器ILは、700nmと1000nmとの間の範囲の近赤外波長を発する。
本発明は、目の1つ又は複数の画像を取得し、そして1つ又は複数の画像内の情報を分析して、撮像された物体によって示される複屈折の発生又は証拠を検出することを含む。複屈折が検出される及び/又は検出した複屈折が本物の目によって示される複屈折に特徴的である場合、システムは、生体認証の目的で本物の目が提示されたと結論してもよい。複屈折が検出されない、又は検出した複屈折が本物の目によって示される複屈折に特徴的でない場合、システムは、生体認証のために偽物の目が提示されたと結論してもよい。一実施形態において、システムは、複屈折の大きさを反映するスコアを生成してもよく、そして1つ又は複数の既定の判定基準を適用して、生体認証のために提示された目が本物か偽物かを判定してもよい。
本発明の一実施形態において、図1Aの画像処理装置は、撮像カメラICで得た目画像を分析して、取得した目画像が複屈折(特に角膜での複屈折)の証拠を示しているかどうか及び/又は検出した複屈折が本物の目によって示される複屈折に特徴的であるかどうかを判定するように構成されていてもよい。この判定に基づいて、本発明は、撮像のために提示された目が本物か偽物かに関する結論に達する。
本発明の一実施形態において、(i)図1Bにおける照明器ILが偏光されており(又は選択的に作動されて偏光波長を発することができ)、そしてカメラICが入射光の偏光特性に従って異なる応答を示す画素を有している(又は画素応答が入射光の偏光特性に従って異なるようなモードで作動されることができる)場合、且つ(ii)偏光光源ILの作動及び撮像カメラICの偏光の同時作動に応答して取得される目又は虹彩の画像に特定の(又は既定の)種類の虹彩パターン(複数可)又は虹彩テクスチャが観察される場合、本発明は、撮像された目が本物の目であるという結論を有効にする。他方で、予期される種類の虹彩パターン(複数可)又は虹彩テクスチャが以上の条件下で観察されなければ、本発明は、撮像された目が偽物の目であるという結論を有効にする。
図2は、特定の実施形態において複屈折の検出又は証拠に基づいてもよいなりすまし検出のために構成されている撮像装置の第1の実施形態を例示する。例示した実施形態において、撮像装置は、第1の照明器IL1.2及び第2の照明器IL2.2を備える。一実施形態において、撮像装置は、第2の照明器IL2.2と意図される画像取込領域(例えば撮像カメラICに対応する視野及び被写界深度の交点)との間の光路に介在される第1の偏光フィルタPF1.2を有してもよい。撮像装置は、撮像カメラICと意図された画像取込領域との間の光路に介在される第2の偏光フィルタPF2.2を追加的に有してもよい。第1及び第2の偏光フィルタPF1.2及びPF2.2は、第2の照明器IL2.2から発せられ、そして被写体の目Eから撮像カメラICへ散乱される光が第1及び第2の偏光フィルタPF1.2及びPF2.2の両方を通過するように位置決めされてもよい。
第1及び第2の偏光フィルタPF1.2及びPF2.2は直線偏光子を備えてもよく、そして第1の偏光フィルタの偏光角及び第2の偏光フィルタの偏光角は同一でもよい。別の実施形態において、第1及び第2の偏光fΩフィルタは直線偏光子を備えてもよく、そして第1の偏光フィルタの偏光角及び第2の偏光フィルタの偏光角は互いに対して直角でもよい。
第2の照明器IL2.2及び第1の偏光フィルタPF1.2が(例えば、レーザ光源、レーザダイオード又は任意の他の偏光光源で)偏光を発するように構成されている単一の光源に組み合わされてもよいと理解されるであろう。同様に、例えば照明効率及び/又はカメラ感度を向上させるために、第2の偏光フィルタPF2.2が選択的に介在(若しくは作動)又は除去(若しくは作動停止)されてもよいと理解されるであろう。偏光フィルタPF1.2及び/又はPF2.2は、機械的、電子的又は磁気的な介在/除去又は作動/作動停止のために構成されていてもよい。
第1及び第2の照明器IL1.2及びIL2.2が、第1及び第2の照明器の各々からの照明が(i)撮像カメラの画像取込領域内の物体への同一の入射角か(ii)画像取込領域内の物体への異なる入射角かを有するようにも位置決めされてもよいと理解されるであろう。
図2に例示した装置を動作させる際に、本発明は、第1の照明器IL1.2からの照明下で被写体の目の第1の画像を取得してもよく、その後に第2の照明器IL2.2からの照明下で被写体の目の第2の画像を取得してもよい。第1及び第2の画像は、その後に複屈折の証拠について分析されてもよい。
図3は、図2の装置に本物の目及びなりすましの目がそれぞれ提示されたときに観察される例証的な結果を例示する。図示されるように、本物の目が提示されると、第2の照明器IL2.2からの照明下で取得される目の第2の画像は、第1の照明器IL1.2からの照明下で取得された同じ目の第1の画像における同じ点又は領域と比較すると異なる画像特性又はテクスチャを有する点又は領域を示す。対照的に、偽物の目が提示されると、第2の照明器IL2.2からの照明下で取得される目の第2の画像は、第1の照明器IL1.2からの照明下で取得された同じ目の第1の画像と画像特性が実質的に同一である。
したがって、本発明の一実施形態において、(i)非偏光光源からの照明下で取得される第1の画像と偏光光源からの照明下で取得される第2の画像との間の画像特性の差の証拠は、生体認証のために提示された目が本物であると結論するために使用されてもよく、そして(ii)非偏光光源からの照明下で取得される第1の画像と偏光光源からの照明下で取得される第2の画像との間の画像特性の有意差の欠如の証拠は、生体認証のために提示された目が偽物であると結論するために使用されてもよい。
本発明の一実施形態において、上記第1及び第2の目画像の各々内の目画像間の差を特定する目的での第1及び第2の画像の比較は、撮像された目内の虹彩のほぼ中心に置かれる極座標に基づいて画像データをマッピングし、そして周期成分を又は角度軸線θに沿って360度当たり4つの周期を有する(すなわち角度軸線θに沿って90度の空間的周期性で周期的に起こる)周期的に起こる虹彩パターン又はテクスチャを探索することによって角座標に沿って画像信号を分析することによって、達成されてもよい。異なる偏光下で取得される目の画像間のこの周期成分の大きさ及び/又は位相の差は、本物の目を偽物の目から区別するために使用されてもよい。
図4は、複屈折の検出又は証拠に基づくなりすまし検出のために構成されている撮像装置の第2の実施形態を例示する。例示した実施形態において、撮像装置は、第1の照明器IL1.4及び第2の照明器IL2.4を備える。一実施形態において、撮像装置は、(i)第1の照明器IL1.4と意図される画像取込領域との間の光路に介在される第1の偏光フィルタPF1.4、(ii)第2の照明器IL2.4と意図された画像取込領域との間の光路に介在される第2の偏光フィルタPF2.4、(iii)撮像カメラICと意図された画像取込領域との間の光路に介在される第3の偏光フィルタPF3.4を有してもよい。一実施形態において、第1及び第2の偏光フィルタPF1.4及びPF2.4は直線偏光子を備えてもよく、そして第1の偏光フィルタPF1.4の偏光角及び第2の偏光フィルタPF2.4の偏光角は互いに対して90度の差だけ離されてもよい。一実施形態において、第2の偏光フィルタPF2.4及び第3の偏光フィルタPF3.4は直線偏光子を備え、各々が同一の偏光角を有してもよい。
図4に例示した実施形態において、偏光によってもたらされるアーチファクトのない本物の目の虹彩画像を取り込むために、2つの光源IL1.4及びIL2.4は同時に点灯されてもよく、そして各々は、その他と実質的に同じ照度の照明下で画像取込領域又は物体を照明するように構成されていてもよい。代替的に、それぞれ照明器IL1.4及びIL2.4からの照明下で取得される2つの画像は、処理中に(ハードウェア又はソフトウェアで)組み合わされて、偏光により虹彩パターンにもたらされるアーチファクト又は変化から虹彩パターンを分離することができる。
(i)第1の照明器IL1.4及び第1の偏光フィルタPF1.4が、偏光を発するように構成されている単一の光源に組み合わされてもよい、又は(ii)第2の照明器IL2.4及び第2の偏光フィルタPF2.4が、偏光を発するように構成されている単一の光源に組み合わされてもよいと理解されるであろう。同様に、第3の偏光フィルタPF3.4が一定の実施形態において完全に省略されてもよく、或いは、例えば照明効率及び/又はカメラ感度を向上させるために、選択的に介在(若しくは作動)又は除去(若しくは作動停止)されてもよいと理解されるであろう。偏光フィルタPF1.4、PF2.4及び/又はPF3.4は、機械的、磁気的又は電子的な介在/除去又は作動/作動停止のために構成されていてもよい。
第1及び第2の照明器IL1.4及びIL2.4が、上記第1及び第2の照明器の各々からの照明が(i)撮像カメラの画像取込領域内の物体への同一の入射角か(ii)画像取込領域内の物体への異なる入射角かを有するようにも位置決めされてもよいと理解されるであろう。
図4に例示した装置を動作させる際に、本発明は、第1の照明器IL1.4からの照明下で被写体の目の第1の画像を取得してもよく、その後に第2の照明器IL2.4からの照明下で被写体の目の第2の画像を取得してもよい。第1及び第2の画像は、その後に複屈折の証拠を求めて分析されてもよい。図3の結果に例示したように、本物の目が提示されると、第2の照明器IL2.4からの照明下で取得される第2の画像は、第1の照明器IL1.4からの照明下で取得された第1の画像における同じ点又は領域と比較すると異なる画像特性又はテクスチャを有する点又は領域を示す。対照的に、偽物の目が提示されると、第2の照明器IL2.4からの照明下で取得される第2の画像は、第1の照明器IL1.4からの照明下で取得された第1の画像と画像特性が実質的に同一である。
図5は、複屈折の検出又は証拠に基づくなりすまし検出のために構成されている撮像装置の第3の実施形態を例示する。例示した実施形態において、撮像装置は、照明器IL1.5を備える。装置は、第1の撮像カメラIC1.5及び第2の撮像カメラIC2.5も備える。撮像装置は、(i)照明器IL1.5と意図される画像取込領域との間の光路に介在される第1の偏光フィルタPF1.5、及び(ii)第2の撮像カメラIC2.5と意図された画像取込領域との間の光路に介在される第2の偏光フィルタPF2.5を有してもよい。一実施形態において、第1及び第2の偏光フィルタPF1.5及びPF2.5は直線偏光子を備えてもよく、そして第1の偏光フィルタPF1.5の偏光角及び第2の偏光フィルタPF2.5の偏光角は同一でもよい。図5の一実施形態において、第1の撮像カメラIC1.5と意図された画像取込領域との間に介在される偏光フィルタはない。
図5に例示した装置を動作させる際に、第1の撮像カメラIC1.5は、照明器IL1.5からの照明下で被写体の目の第1の画像を取得してもよく、そして第2の撮像カメラIC2.5は、照明器IL1.5からの照明下で被写体の目の第2の画像を取得してもよい。第1及び第2の画像は、その後に複屈折の証拠を求めて分析されてもよい。本物の目が提示されると、第2の撮像カメラIC2.5で取得される目の第2の画像は、第1の撮像カメラIC1.5によって取得された同じ目の第1の画像における同じ点又は領域と比較すると異なる画像特性又はテクスチャを有する点又は領域を示す。対照的に、偽物の目が提示されると、第2の撮像カメラIC2.5で取得される目の第2の画像は、第1の撮像カメラIC1.5によって取得された同じ目の第1の画像と画像特性が実質的に同一である。
図5の機能性は、図6に例示されるように、2つの別々の画像カメラIC1.5及びIC2.5を単一の画像カメラIC1.6で置き換えることによっても達成されてもよい。図6は、照明器IL1.6と画像取込領域との間に第1の偏光フィルタPF1.6が介在される照明器IL1.6を例示する。画像カメラIC1.6は、第1の領域R1及び第2の領域R2を有するイメージセンサISを備える。イメージセンサISの第1の領域R1は、イメージセンサ自体と画像取込領域との間に光学アセンブリOA1.6が介在される。イメージセンサISの第2の領域R2は、イメージセンサと画像取込領域との間に光学アセンブリOA2.6及び偏光フィルタPF2.6が介在される。イメージセンサISの第1及び第2の領域R1又はR2からの情報を選択的に解析することによって、図6の装置は、図5に図示した第1及び第2の撮像カメラIC1.5及びIC2.5と同様に複屈折を検出することが可能である第1及び第2の画像を生成することが可能である。
図2、4、5及び6の配置(複数の照明器又は複数の撮像装置/光学アセンブリに基づく)は、単一の照明器IL1.7及び単一の撮像カメラIC1.7を備え、偏光子SPF1.7及びSPF2.7のうちの少なくとも一方が選択的に作動可能(又は介在可能)である図7の配置で置き換えられてもよいと理解されるであろう。選択的に作動可能又は介在可能な偏光フィルタのうちの少なくとも一方が作動/光路に介在されている間に、被写体の目の第1の画像が取得されてもよい一方で、選択的に作動可能な偏光フィルタのうちの少なくとも一方が作動停止又は光路から除去されている間に、被写体の目の第2の画像が取得されてもよい。別の実施形態において、作動又は作動停止させる代わりに、偏光フィルタのうちの一方が、例えば、偏光面を回転させる(例えば液晶を使用して)要素を導入又は作動させることによって、偏光方向を変えるように再構成されていることができる。第1及び第2の画像は、その後に複屈折の証拠を求めて分析されてもよい。本物の目が提示されると、目の第2の画像は、そのような目の第1の画像における同じ点又は領域と比較すると異なる画像特性又はテクスチャを有する点又は領域を示す。対照的に、偽物の目が提示されると、目の第2の画像は、そのような目の第1の画像と画像特性が実質的に同一である。偏光フィルタSPF1.7及び/又はSPF2.7は、機械的、電子的又は磁気的な介在/除去/作動/作動停止/偏光角の変化のために構成されていてもよい。
上記した実施形態の各々において、撮像カメラが(i)光偏光に依存した選択性を有する画素の少なくとも1つの集合及び(ii)選択性が光偏光から独立した又は第1の画素の集合と比較すると光偏光に対する異なる選択性を有する画素の少なくとも1つの集合を有するイメージセンサを有する場合、画像取込領域とその撮像カメラとの間に介在される偏光フィルタが完全に除去されてもよいことも理解されるであろう。偏光感応画素を解析すること又は読み込むことに基づいて画像を生成することによって、イメージセンサは、イメージセンサ自体と画像取込領域との間に偏光フィルタが介在される撮像装置として機能する。偏光非感応画素を解析すること又は読み込むことに基づいて画像を生成することによって、イメージセンサは、イメージセンサ自体と画像取込領域との間に偏光フィルタが介在されない撮像装置として機能する。
本発明の一実施形態において、(a)偏光光源による照明の又は(b)撮像カメラ内の偏光感応画素の選択的作動による(又は両方の)結果として目画像又は虹彩画像にもたらされて検出されるアーチファクトに対応する画像情報が、被写体の生体テンプレートに対応するテンプレート情報に付加されてもよく、そして被写体の身元の将来の生体検査で生体認証判定のための基準として使用されてもよい。
同様に、撮像カメラ内のイメージセンサが、第1の偏光角の光に感応する画素の第1の集合及び第2の偏光角の光に感応する画素の第2の集合を有してもよい。第1の画素の集合を解析すること又は読み込むことに基づいて画像を生成することによって、イメージセンサは、イメージセンサ自体と画像取込領域との間に第1の種類の偏光フィルタが介在される撮像装置として機能する。第2の画素の集合を解析すること又は読み込むことに基づいて画像を生成することによって、イメージセンサは、イメージセンサ自体と画像取込領域との間に第2の種類の偏光フィルタが介在される撮像装置として機能する。
図8は、本発明の方法実施形態を例示する。ステップ802は、目の少なくとも1つの目画像を取得することを含む(同画像は目の全体か一部かを含んでいることができる)。一実施形態において、目の少なくとも1つの画像を取得する際に、撮像される目は、画像取得の目的で偏光によって照明される。本発明の実施形態において、少なくとも1つの画像が上記した装置のうちのいずれか1つ又は複数を通して取得されてもよいと理解されるであろう。
ステップ804は、撮像された目(又は上記撮像された目の一部)が複屈折を示している(すなわち複屈折性を有している)かどうかを判定することを含み、同判定は一実施形態において、上記目の少なくとも1つの画像の画像分析に基づく。本発明の一実施形態において、ステップ804の複屈折に関する画像分析ベースの判定は、照明器によって生成される照明光線の異なる照明偏光及び/又は異なる入射角から生じる上記目の画像の画像特性間の差に基づいて実施されてもよい。一実施形態において、ステップ804の複屈折に関する画像分析を基にした判定は、図2、4、5、6又は7に関連して上記した方法、ステップ又は装置のうちのいずれか1つ又は複数を伴ってもよい。
ステップ806は、ステップ804での複屈折判定に応答することを含む。本発明の一実施形態において、撮像された目が本物の目に特徴的な複屈折を示しているという判定(撮像された目が本物の目であり、なりすまし又は偽物でないという結論を有効にする)に応答して、本発明は、撮像された目が本物であるという判定に適した任意の応答を選択又は開始するように構成されていてもよい。例えば、本発明は、撮像された目を被写体の身元の証明として扱う(したがって、認証要求を許可する)ことによって、或いは代替的に撮像された目を実際のユーザ/被写体の存在の証拠として扱い、その後にそのようなユーザ/被写体に対応する生体情報を使用して、上記ユーザに対応する生体テンプレートを登録する、又は身元の証拠としての撮像された目の存在に基づいて認証要求若しくは認証の試みを許可すべきかどうかを決定する目的で、そのようなユーザ/被写体に対応する生体情報を、あらかじめ登録された生体テンプレートに対する比較のために使用するように、応答してもよい。
図8に例示した実施形態において、ステップ806は、既定の動作を選択又は開始することによって、撮像された目が非複屈折であるという(或いは撮像された目が(a)わずかな若しくは不十分な複屈折性又は(b)本物の目に特徴的でない複屈折性又は(c)識別若しくは認証されている特定の個人の目に特徴的でない複屈折性を示しているという)判定に応答することを含む。一実施形態において、既定の動作は、(i)撮像された目が生きていない、若しくはなりすまし若しくは偽物であると判定すること、(ii)撮像された目に基づく生体認証要求若しくは認証の試みを拒否若しくは拒絶すること、(iii)生体登録を拒否すること、(iv)リソース(移動通信装置、自動車などを限定することなく含む)へのアクセスを拒否すること、(v)リソース(例えば移動通信装置、自動車若しくは任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュール)のロック解除の要求を拒否すること、又は(vi)なりすましを特定する情報を送信若しくは記録することのうちのいずれか1つ又は複数を含んでもよい。具体的な実施形態において、既定の動作は、移動通信装置若しくは自動車、又は任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュールへのアクセスを拒否することを含む。
別の実施形態において、ステップ806は、システム応答を選択することを含み、上記選択は、(i)目の少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)目の少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性の欠如を示しているかどうかに依存している。
本発明の一実施形態において、(a)偏光光源による照明又は(b)撮像カメラ内の偏光感応画素の選択的作動(又は両方)の結果として目画像又は虹彩画像にもたらされて検出されるアーチファクトに対応する画像情報が、被写体の生体テンプレートに対応するテンプレート情報に付加されてもよく、そして被写体の身元の将来の生体検査で生体認証判定のための基準として使用されてもよい。図9A~9Cは、被写体の生体テンプレートへの、目組織の複屈折性の結果として目画像又は虹彩画像にもたらされて検出されるアーチファクトに対応する画像情報の付加を可能にし、且つ同情報がその後の生体認証のための基準として使用されることができる、本発明に従う方法を例示する。
ステップ902は、イメージセンサで第1の目の第1の画像を取得することを含む。1つの実施形態において、上記画像取得は、(i)画像取得の目的の非偏光による上記第1の目の照明又は(ii)上記第1の画像の取得が入射光の偏光特性に対する第1の選択性を有するイメージセンサ画素によって達成されることのうちの少なくとも一方を条件とする。一実施形態において、上記イメージセンサ画素は、入射光の偏光に非感応でも、又はわずかに感応してもよい。
ステップ904は、第1の目の第2の画像を取得することを含む。一実施形態において、上記画像取得は、(i)画像取得の目的の偏光による第1の目の照明及び(ii)上記第2の画像の取得が入射光の偏光特性に対する第2の選択性を有するイメージセンサ画素によって達成され、第2の選択性が第1の選択性より高いことのうちの両方を条件とする。一実施形態において、上記イメージセンサ画素は、入射光の偏光特性に十分に感応して、入射光の偏光によってもたらされるアーチファクトを含んでいる目画像の取込みを可能にしてもよい。
ステップ906は、目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得又は生成することを含み、第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除外している。一実施形態において、第1の画像情報の集合は、第1の画像から抽出される情報に基づいて生成される。ステップ908は、目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得又は生成することを含み、第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる。一実施形態において、第2の画像情報の集合は、第2の画像から抽出される情報に基づいて生成される。ステップ910は、第1及び第2の生体情報の集合/第1及び第2の生体テンプレート(TN、TP)を生体テンプレートリポジトリに記憶すること、及び/又は第1及び第2の画像情報の集合を第1の目が対応する被写体と関連付けることをその後に含む。
本発明の一実施形態において、第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)は、同じ画像から導出されてもよい。具体的な実施形態において、第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)は、画像処理によって同じ画像から導出される。
ステップ912は、生体認証のために提示される目(又は目の一部)(すなわち「候補目」)に対応する第3の画像を取得することを含む。一実施形態において、第3の画像は、(i)画像取得の目的の非偏光による候補目の照明及び(ii)上記第3の画像の取得が入射光の偏光特性に対する第3の選択性を有するイメージセンサ画素によって達成されることのうちの少なくとも一方を条件として、取得又は生成される。一実施形態において、上記イメージセンサ画素は、入射光の偏光特性に非感応でも、又はわずかに感応してもよい。
ステップ914は、候補目に対応する第4の画像を取得することを含む。一実施形態において、上記第4の画像は、(i)画像取得の目的の偏光による候補目の照明及び(ii)上記第4の画像の取得が入射光の偏光に対する第4の選択性を有するイメージセンサ画素によって達成され、第4の選択性が第3の選択性より高いことのうちの両方を条件として、取得又は生成される。一実施形態において、上記イメージセンサ画素は、入射光の偏光特性に十分に感応して、入射光の偏光によってもたらされるアーチファクトを含んでいる目画像の取込みを可能にしてもよい。
ステップ916は、目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得又は生成することを含み、第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除外している。一実施形態において、第3の画像情報の集合は、第3の画像から抽出される。ステップ918は、目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を生成又は取得することを含み、第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる。一実施形態において、第4の画像情報の集合は、第4の画像から抽出されてもよい。
ステップ920は、以下の対、(i)第1の画像情報の集合(TN)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の対(TN、FN)、(ii)第1の画像情報の集合(TN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の対(TN、FP)、(iii)第2の画像情報の集合(TP)及び第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の対(TP、FN)、(iv)第2の画像情報の集合(TP)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の対(TP、FP)、(v)第1の画像情報の集合(TN)及び第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の対(TN、TP)、並びに(vi)第3の画像情報の集合(FN)及び第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の対(FN、FP)のうちの少なくとも2つを比較する、又は少なくとも2つに対応する対内類似性を採点することを含む。
ステップ922は、(i)候補目が生きているか生きていないかを判定する、又は(ii)候補目と生体テンプレートTN及び/又はTPとの間の肯定的な身元一致判定(すなわち一致判定)を生成する、又は(iii)候補目と生体テンプレートTN及び/又はTPとの間の否定的な身元一致判定(すなわち非一致判定)を生成する、又は(iv)候補目に基づく認証要求又は認証の試みを拒否又は拒絶するために、ステップ920で生成された比較又は類似性スコアを使用することを含む。
方法の好適な実施形態において、ステップ920は、
第1の対(TN、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(A)を求めることと、
第3の対(TP、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(B)を求めることと、
第2の対(TN、FP)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(C)を求めることとを含む。
方法の好適な実施形態において、ステップ922は、
類似性スコア(C)が所定の閾値スコアを上回っている場合、候補目が生きていない(すなわち、なりすまし又は偽物)と判定することと、
以下、(i)AがTより大きい(すなわちA>T)並びに(ii)C及びDの和がA及びBの小さい方より小さい(すなわち(C+D)<(A、B)の最小値)、式中T及びDがそれぞれ既定の閾値であり、非負値であることが好ましい(すなわち(i)D≧0、及び/又は(ii)T≧0)、のうちの少なくとも一方(両方が好ましい)が満たされる場合、候補目と生体テンプレートとの間の肯定的な身元一致判定を生成することと、
以下、(i)AがTより大きい(すなわちA>T)並びに(ii)C及びDの和がA及びBの小さい方より小さい(すなわち(C+D)<(A、B)の最小値)、式中T及びDがそれぞれ既定の閾値であり、非負値であることが好ましい(すなわち(i)D≧0、及び/又は(ii)T≧0)、のうちの少なくとも一方(両方が好ましい)が満たされない場合、候補目と生体テンプレートとの間の否定的な身元一致判定を生成する、又は候補目に基づく認証要求若しくは認証の試みを拒否若しくは拒絶することとのうちの1つ又は複数を追加的に含む。
本発明の様々な実施形態において、非偏光(例えば、第1及び第3の画像を取得するために使用される非偏光)は、20%より小さい偏光度を有する光を意味するものとする。
付加的に、入射光の偏光特性に対する「選択性」という用語を解釈する目的で、直線偏光子の場合、選択性は、一定の強度の100%偏光度を持つ直線偏光ビームの偏光面をゆっくり回転させることから生じる変調の深さとして定義されることができると理解されるであろう。この定義は、円偏光子及び楕円偏光子に対しても適切に一般化又は拡大されてもよい。
本発明の一実施形態において、入射光の偏光特性に対する第1の選択性及び第3の選択性(図9のステップ902及び912を参照のこと)のうちの一方又は両方が20%より小さくてもよい。
上記した装置及び方法に加えて、本発明は、本発明の方法を実装するために構成されているコンピュータプログラム製品を付加的に提供する。本発明に従うコンピュータプログラム製品は、一時的又は非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されるコンピュータ可読命令を含んでいてもよく、そして本発明の教示に従う1つ又は複数の方法を実装するための命令を含んでいてもよい。
図10は、本発明を実装するための例証的なコンピューティングシステムを例示する。
コンピューティングシステム1002は、1つ又は複数のプロセッサ1004及び少なくとも1つのメモリ1006を備える。プロセッサ1004は、プログラム命令を実行するように構成されおり、そして現実のプロセッサ又は仮想プロセッサでもよい。コンピュータシステム1002が記載した実施形態の使用又は機能性の範囲に関していかなる限定も暗示しないと理解されるであろう。コンピュータシステム1002は、汎用コンピュータ、プログラム式マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、集積回路、及び本発明の方法を構成するステップを実装することが可能である他方の装置又は装置の配置のうちの1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。本発明に従うシステム1002の例証的な実施形態は、1つ又は複数のサーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、移動電話、移動通信装置、タブレット、ファブレット及び携帯情報端末を含んでもよい。本発明の一実施形態において、メモリ1006は、本発明の様々な実施形態を実装するためのソフトウェアを記憶してもよい。コンピュータシステム1002は、付加部品を有してもよい。例えば、コンピュータシステム1002は、1つ又は複数の通信チャネル1008、1つ又は複数の入力装置1010、1つ又は複数の出力装置1012及びストレージ1014を含んでいてもよい。バス、コントローラ又はネットワークなどの相互接続機構(図示せず)がコンピュータシステム1002の部品を相互接続する。本発明の様々な実施形態において、オペレーティングシステムソフトウェア(図示せず)が、プロセッサ1004を使用してコンピュータシステム1002で実行する様々なソフトウェアに動作環境を提供し、且つコンピュータシステム1002の部品の異なる機能性を管理する。
通信チャネル(複数可)1008は、様々な他のコンピューティングエンティティへの通信媒体を通じた通信を許可する。通信媒体は、プログラム命令などの情報、又は他のデータを通信媒体で提供する。通信媒体は、電気、光学、RF、赤外線、音響、マイクロ波、ブルートゥース(登録商標)又は他の伝送媒体で実装される有線若しくは無線方法を含むが、これらに限定されない。
入力装置(複数可)1010は、タッチスクリーン、キーボード、マウス、ペン、ジョイスティック、トラックボール、音声装置、スキャニング装置、又はコンピュータシステム1002に入力を提供することが可能である任意の別の装置を含んでもよいが、これらに限定されない。本発明の一実施形態において、入力装置(複数可)1010は、アナログ又はデジタル形式の音声入力を受け入れるサウンドカード又は同様の装置でもよい。出力装置(複数可)1012は、CRT、LCD、LEDディスプレイ、若しくはサーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、移動電話、移動通信装置、タブレット、ファブレット及び携帯情報端末のうちのいずれかと関連した任意の他のディスプレイ上のユーザインタフェース、プリンタ、スピーカ、CD/DVDライタ、又はコンピュータシステム1002から出力を提供させる任意の他の装置を含んでもよいが、これらに限定されない。
ストレージ1014は、磁気ディスク、磁気テープ、CD-ROM、CD-RW、DVD、任意の種類のコンピュータメモリ、磁気ストライプ、スマートカード、印刷バーコード、又は情報を記憶するために使用されることができ且つコンピュータシステム1002によってアクセスされることができる任意の他の一時的若しくは非一時的媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。本発明の様々な実施形態において、ストレージ1014は、記載した実施形態のうちのいずれかを実装するためのプログラム命令を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態において、コンピュータシステム1002は、分散ネットワークの一部又は利用可能なクラウドリソースの集合の一部である。
本発明は、例えばシステム、方法、又はコンピュータ可読記憶媒体などのコンピュータプログラム製品、若しくはプログラミング命令が遠隔地から通信されるコンピュータネットワークを含む多数の手段で実装されてもよい。
本発明は、コンピュータシステム1002で使用するためのコンピュータプログラム製品として適切に具象化されてもよい。本明細書に記載した方法は、コンピュータシステム1002又は任意の他の同様の装置によって実行されるプログラム命令の集合を含むコンピュータプログラム製品として典型的に実装される。プログラム命令の集合は、コンピュータ可読記憶媒体(ストレージ1014)などの有形媒体、例えば、ディスケット、CD-ROM、ROM、フラッシュドライブ若しくはハードディスクに記憶されるか、又は、光学若しくはアナログ通信チャネル(複数可)1008を含むがこれらに限定されない有形媒体を通じて、モデム若しくは他のインタフェース装置を介して、コンピュータシステム1002に伝送可能である、一連のコンピュータ可読コードでもよい。コンピュータプログラム製品としての本発明の実装は、マイクロ波、赤外線、ブルートゥース又は他の伝送技術を含むがこれらに限定されない無線技術を使用して無形形式であってもよい。これらの命令は、システムにあらかじめロードされる、又はCD-ROMなどの記憶媒体に記録される、又はインターネット若しくは移動電話網などのネットワークを通じてダウンロードして利用可能にされることができる。一連のコンピュータ可読命令は、本明細書にあらかじめ記載した機能性の全て又は一部を具象化してもよい。
本発明のシステム、方法及びコンピュータプログラムが任意の数の手段で実装されることができると理解されるであろう。後述する方法、装置及びコンピュータプログラムは、単に例証的であるにすぎず、限定的であるとして理解されるものとは意図されない。
[発明の項目]
[項目1]
取得される生体情報の特性に基づいてシステム応答を選択するための方法であって、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
システム応答を選択するステップであり、前記選択が、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)任意の目の前記少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップと、
を含む、方法。
[項目2]
取得される生体情報の特性に基づいて動作を開始するための方法であって、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
既定の動作を開始するステップであり、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップと、
を含む、方法。
[項目3]
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、項目2に記載の方法。
[項目4]
前記既定の動作が、移動通信装置若しくは自動車、又は、その任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュールへのアクセスを拒否することを含む、項目2に記載の方法。
[項目5]
前記少なくとも1つの目画像が、目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される、項目1又は2に記載の方法。
[項目6]
前記少なくとも1つの目画像が、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される、項目1又は2に記載の方法。
[項目7]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための方法であって、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップと、
を含む、方法。
[項目8]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、同じ画像から導出される、項目7に記載の方法。
[項目9]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、画像処理によって同じ画像から導出される、項目7に記載の方法。
[項目10]
前記第1及び第2の生体情報の集合(TN、TP)のうちの一方又は両方が、生体比較のために使用される、項目7に記載の方法。
[項目11]
生体の認証又は識別のための方法であって、
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップと、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップと、
を含む、方法。
[項目12]
前記生成された身元判定又は認証判定が、
前記第1の画像情報対(TN、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(A)を求めることと、
前記第3の画像情報対(TP、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(B)を求めることと、
第2の画像情報対(TN、FP)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(C)を求めることと
のうちの1つ又は複数に基づいている、項目11に記載の方法。
[項目13]
類似性スコア(C)が所定の閾値スコアを上回っていることと、
以下の条件、
(i)A>Tと、
(ii)(C+D)<E、式中EがA及びBの中の最小値に対応することと
のうちの1つ又は複数の非発生であり、且つ、T及びDがそれぞれ既定の閾値から成っている、ことと
のうちのいずれか1つ又は複数に応答して、(i)認証要求を拒絶するステップ又は(ii)認証に失敗するステップ
をさらに含む、項目12に記載の方法。
[項目14]
(i)D≧0、又は(ii)T≧0である、項目13に記載の方法。
[項目15]
生体認証のための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、該プロセッサは、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および、
既定の動作を開始するステップであり、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のために構成されており、
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、
プロセッサと、
を備える、装置。
[項目16]
目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源をさらに備える、項目15に記載の装置。
[項目17]
前記イメージセンサが、入射光の偏光特性に対する選択性を有する画素を備えている、項目15に記載の装置。
[項目18]
前記撮像装置に対応する被写界深度領域及び視野領域の交点と(i)前記照明源又は(ii)前記イメージセンサとの間に介在される少なくとも1つの偏光フィルタをさらに備える、項目15に記載の装置。
[項目19]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
[項目20]
生体の認証又は識別のための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
検索するステップであって、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップ、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
[項目21]
非一時的コンピュータ使用可能媒体を含む、生体登録又は生体認識のためのコンピュータプログラム製品であって、前記非一時的コンピュータ使用可能媒体は、その中に具象化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、前記コンピュータ可読プログラムコードは、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、
プロセスフローを選択するステップであって、前記選択が、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)任意の目の前記少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップ
のための命令を含んでいる、コンピュータプログラム製品。
[項目22]
非一時的コンピュータ使用可能媒体を備える、生体登録又は生体認識のためのコンピュータプログラム製品であって、前記非一時的コンピュータ使用可能媒体は、その中に具象化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、前記コンピュータ可読プログラムが、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および、
既定の動作を開始するステップであり、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のための命令を含んでいる、コンピュータプログラム製品。
[項目23]
前記少なくとも1つの目画像が、目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される、項目2に記載の方法。
[項目24]
前記少なくとも1つの目画像が、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される、項目2に記載の方法。
[発明の条項]
[条項1]
取得される生体情報の特性に基づいてシステム応答を選択するための方法であって、
目の少なくとも一部を照らすステップと、
第1の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第1の画像を取得するステップと、
前記第1の直線偏光構成と異なる第2の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップと、
前記第1の画像と前記第2の画像との間の比較に基づき、前記目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
システム応答を選択するステップであり、前記選択が、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)前記目の前記少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップと、
を含む、方法。
[条項2]
取得される生体情報の特性に基づいて動作を開始するための方法であって、
目の少なくとも一部を照らすステップと、
第1の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第1の画像を取得するステップと、
前記第1の直線偏光構成と異なる第2の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップと、
前記第1の画像と前記第2の画像との間の比較に基づき、前記目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
既定の動作を開始するステップであり、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップと、
を含む、方法。
[条項3]
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、条項2に記載の方法。
[条項4]
前記既定の動作が、移動通信装置若しくは自動車、又は、その任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュールへのアクセスを拒否することを含む、条項2に記載の方法。
[条項5]
前記第1の画像及び前記第2の画像のうち少なくとも1つが、目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される、条項1又は2に記載の方法。
[条項6]
前記第1の画像及び前記第2の画像のうち少なくとも1つが、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される、条項1又は2に記載の方法。
[条項7]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための方法であって、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップと、
を含む、方法。
[条項8]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、同じ画像から導出される、条項7に記載の方法。
[条項9]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、画像処理によって同じ画像から導出される、条項7に記載の方法。
[条項10]
前記第1及び第2の生体情報の集合(TN、TP)のうちの一方又は両方が、生体比較のために使用される、条項7に記載の方法。
[条項11]
生体の認証又は識別のための方法であって、
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップと、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップと、
を含む、方法。
[条項12]
前記生成された身元判定又は認証判定が、
前記第1の画像情報対(TN、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(A)を求めることと、
前記第3の画像情報対(TP、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(B)を求めることと、
第2の画像情報対(TN、FP)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(C)を求めることと
のうちの1つ又は複数に基づいている、条項11に記載の方法。
[条項13]
類似性スコア(C)が所定の閾値スコアを上回っていることと、
以下の条件、
(i)A>Tと、
(ii)(C+D)<E、式中EがA及びBの中の最小値に対応することと
のうちの1つ又は複数の非発生であり、且つ、T及びDがそれぞれ既定の閾値から成っている、ことと
のうちのいずれか1つ又は複数に応答して、(i)認証要求を拒絶するステップ又は(ii)認証に失敗するステップ
をさらに含む、条項12に記載の方法。
[条項14]
(i)D≧0、又は(ii)T≧0である、条項13に記載の方法。
[条項15]
生体認証のための装置であって、
目の少なくとも一部を照らす照明源と、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、該プロセッサは、
第1の直線偏光構成を用いて前記目の少なくとも一部の第1の画像を取得するステップ、
第2の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップ、
前記第1の画像と前記第2の画像との間の比較に基づき前記目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および、
既定の動作を開始するステップであり、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のために構成されており、
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、
プロセッサと、
を備える、装置。
[条項16]
前記照明源が、前記目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている、条項15に記載の装置。
[条項17]
前記イメージセンサが、入射光の偏光特性に対する選択性を有する画素を備えている、条項15に記載の装置。
[条項18]
前記撮像装置に対応する被写界深度領域及び視野領域の交点と(i)前記照明源又は(ii)前記イメージセンサとの間に介在される少なくとも1つの偏光フィルタをさらに備える、条項15に記載の装置。
[条項19]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
[条項20]
生体の認証又は識別のための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
検索するステップであって、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップ、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
[発明の項目]
[項目1]
取得される生体情報の特性に基づいてシステム応答を選択するための方法であって、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
システム応答を選択するステップであり、前記選択が、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)任意の目の前記少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップと、
を含む、方法。
[項目2]
取得される生体情報の特性に基づいて動作を開始するための方法であって、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップと、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
既定の動作を開始するステップであり、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップと、
を含む、方法。
[項目3]
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、項目2に記載の方法。
[項目4]
前記既定の動作が、移動通信装置若しくは自動車、又は、その任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュールへのアクセスを拒否することを含む、項目2に記載の方法。
[項目5]
前記少なくとも1つの目画像が、目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される、項目1又は2に記載の方法。
[項目6]
前記少なくとも1つの目画像が、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される、項目1又は2に記載の方法。
[項目7]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための方法であって、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップと、
を含む、方法。
[項目8]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、同じ画像から導出される、項目7に記載の方法。
[項目9]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、画像処理によって同じ画像から導出される、項目7に記載の方法。
[項目10]
前記第1及び第2の生体情報の集合(TN、TP)のうちの一方又は両方が、生体比較のために使用される、項目7に記載の方法。
[項目11]
生体の認証又は識別のための方法であって、
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップと、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップと、
を含む、方法。
[項目12]
前記生成された身元判定又は認証判定が、
前記第1の画像情報対(TN、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(A)を求めることと、
前記第3の画像情報対(TP、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(B)を求めることと、
第2の画像情報対(TN、FP)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(C)を求めることと
のうちの1つ又は複数に基づいている、項目11に記載の方法。
[項目13]
類似性スコア(C)が所定の閾値スコアを上回っていることと、
以下の条件、
(i)A>Tと、
(ii)(C+D)<E、式中EがA及びBの中の最小値に対応することと
のうちの1つ又は複数の非発生であり、且つ、T及びDがそれぞれ既定の閾値から成っている、ことと
のうちのいずれか1つ又は複数に応答して、(i)認証要求を拒絶するステップ又は(ii)認証に失敗するステップ
をさらに含む、項目12に記載の方法。
[項目14]
(i)D≧0、又は(ii)T≧0である、項目13に記載の方法。
[項目15]
生体認証のための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、該プロセッサは、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および、
既定の動作を開始するステップであり、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のために構成されており、
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、
プロセッサと、
を備える、装置。
[項目16]
目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源をさらに備える、項目15に記載の装置。
[項目17]
前記イメージセンサが、入射光の偏光特性に対する選択性を有する画素を備えている、項目15に記載の装置。
[項目18]
前記撮像装置に対応する被写界深度領域及び視野領域の交点と(i)前記照明源又は(ii)前記イメージセンサとの間に介在される少なくとも1つの偏光フィルタをさらに備える、項目15に記載の装置。
[項目19]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
[項目20]
生体の認証又は識別のための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
検索するステップであって、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップ、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
[項目21]
非一時的コンピュータ使用可能媒体を含む、生体登録又は生体認識のためのコンピュータプログラム製品であって、前記非一時的コンピュータ使用可能媒体は、その中に具象化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、前記コンピュータ可読プログラムコードは、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、
プロセスフローを選択するステップであって、前記選択が、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)任意の目の前記少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップ
のための命令を含んでいる、コンピュータプログラム製品。
[項目22]
非一時的コンピュータ使用可能媒体を備える、生体登録又は生体認識のためのコンピュータプログラム製品であって、前記非一時的コンピュータ使用可能媒体は、その中に具象化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、前記コンピュータ可読プログラムが、
目の少なくとも一部の画像を含んでいる少なくとも1つの画像を受信するステップ、
目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および、
既定の動作を開始するステップであり、(i)目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のための命令を含んでいる、コンピュータプログラム製品。
[項目23]
前記少なくとも1つの目画像が、目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される、項目2に記載の方法。
[項目24]
前記少なくとも1つの目画像が、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される、項目2に記載の方法。
[発明の条項]
[条項1]
取得される生体情報の特性に基づいてシステム応答を選択するための方法であって、
目の少なくとも一部を照らすステップと、
第1の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第1の画像を取得するステップと、
前記第1の直線偏光構成と異なる第2の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップと、
前記第1の画像と前記第2の画像との間の比較に基づき、前記目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
システム応答を選択するステップであり、前記選択が、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)前記目の前記少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップと、
を含む、方法。
[条項2]
取得される生体情報の特性に基づいて動作を開始するための方法であって、
目の少なくとも一部を照らすステップと、
第1の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第1の画像を取得するステップと、
前記第1の直線偏光構成と異なる第2の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップと、
前記第1の画像と前記第2の画像との間の比較に基づき、前記目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップと、
既定の動作を開始するステップであり、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップと、
を含む、方法。
[条項3]
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、条項2に記載の方法。
[条項4]
前記既定の動作が、移動通信装置若しくは自動車、又は、その任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュールへのアクセスを拒否することを含む、条項2に記載の方法。
[条項5]
前記第1の画像及び前記第2の画像のうち少なくとも1つが、目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される、条項1又は2に記載の方法。
[条項6]
前記第1の画像及び前記第2の画像のうち少なくとも1つが、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される、条項1又は2に記載の方法。
[条項7]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための方法であって、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップと、
を含む、方法。
[条項8]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、同じ画像から導出される、条項7に記載の方法。
[条項9]
前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)が、画像処理によって同じ画像から導出される、条項7に記載の方法。
[条項10]
前記第1及び第2の生体情報の集合(TN、TP)のうちの一方又は両方が、生体比較のために使用される、条項7に記載の方法。
[条項11]
生体の認証又は識別のための方法であって、
検索するステップであり、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップと、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップと、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップと、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップと、
を含む、方法。
[条項12]
前記生成された身元判定又は認証判定が、
前記第1の画像情報対(TN、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(A)を求めることと、
前記第3の画像情報対(TP、FN)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(B)を求めることと、
第2の画像情報対(TN、FP)に対応する対内類似性を表す類似性スコア(C)を求めることと
のうちの1つ又は複数に基づいている、条項11に記載の方法。
[条項13]
類似性スコア(C)が所定の閾値スコアを上回っていることと、
以下の条件、
(i)A>Tと、
(ii)(C+D)<E、式中EがA及びBの中の最小値に対応することと
のうちの1つ又は複数の非発生であり、且つ、T及びDがそれぞれ既定の閾値から成っている、ことと
のうちのいずれか1つ又は複数に応答して、(i)認証要求を拒絶するステップ又は(ii)認証に失敗するステップ
をさらに含む、条項12に記載の方法。
[条項14]
(i)D≧0、又は(ii)T≧0である、条項13に記載の方法。
[条項15]
生体認証のための装置であって、
目の少なくとも一部を照らす照明源と、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、該プロセッサは、
第1の直線偏光構成を用いて前記目の少なくとも一部の第1の画像を取得するステップ、
第2の直線偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップ、
前記第1の画像と前記第2の画像との間の比較に基づき前記目の前記少なくとも一部が複屈折特性を有しているかどうかを判定するステップ、および、
既定の動作を開始するステップであり、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
のために構成されており、
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、
プロセッサと、
を備える、装置。
[条項16]
前記照明源が、前記目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている、条項15に記載の装置。
[条項17]
前記イメージセンサが、入射光の偏光特性に対する選択性を有する画素を備えている、条項15に記載の装置。
[条項18]
前記撮像装置に対応する被写界深度領域及び視野領域の交点と(i)前記照明源又は(ii)前記イメージセンサとの間に介在される少なくとも1つの偏光フィルタをさらに備える、条項15に記載の装置。
[条項19]
生体比較演算で使用するための、被写体と関連した生体参照情報を得るための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)を取得するステップであって、該第1の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)を取得するステップであって、該第2の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および
前記第1及び第2の画像情報の集合(TN、TP)を目の前記少なくとも一部が対応する被写体と関連付けるステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
[条項20]
生体の認証又は識別のための装置であって、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、
検索するステップであって、
(i)目の少なくとも一部に対応する第1の画像情報の集合(TN)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く第1の画像情報の集合、および
(ii)目の前記少なくとも一部に対応する第2の画像情報の集合(TP)であって、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる第2の画像情報の集合
のうちの少なくとも一方を検索するステップ、
目の少なくとも一部に対応する第3の画像情報の集合(FN)を取得するステップであって、該第3の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を除く、ステップ、
目の少なくとも一部に対応する第4の画像情報の集合(FP)を取得するステップであって、該第4の画像情報の集合は、本物の角膜での複屈折から生じるアーチファクトに対応する画像情報を含んでいる、ステップ、および、
身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップであって、
以下の画像情報の集合の対、
(i)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第1の画像情報対(TN、FN)、
(ii)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第2の画像情報対(TN、FP)、
(iii)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第3の画像情報の集合(FN)を含む第3の画像情報対(TP、FN)、
(iv)前記第2の画像情報の集合(TP)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第4の画像情報対(TP、FP)、
(v)前記第1の画像情報の集合(TN)及び前記第2の画像情報の集合(TP)を含む第5の画像情報対(TN、TP)、並びに
(vi)前記第3の画像情報の集合(FN)及び前記第4の画像情報の集合(FP)を含む第6の画像情報対(FN、FP)
のうちの少なくとも2つ内の画像情報の集合間の対内比較に基づいて、身元判定又は認証判定のうちの少なくとも一方を生成するステップ
のために構成されているプロセッサと、
を備える、装置。
Claims (10)
- 取得される生体情報の特性に基づいてシステム応答を選択するための方法であって、
目の少なくとも一部を照らすステップと、
第1の偏光構成を用いて前記目の一部の第1の画像を取得するステップと、
前記第1の偏光構成と異なる第2の偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップと、
複屈折の証拠について前記第1の画像と前記第2の画像とを分析するステップと、
システム応答を選択するステップであり、前記選択が、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示しているかどうか又は(ii)前記目の前記少なくとも一部が本物の目に特有の複屈折特性を欠如していることを示しているかどうかに依存している、ステップと、
を含む、方法。 - 取得される生体情報の特性に基づいて動作を開始するための方法であって、
目の少なくとも一部を照らすステップと、
第1の偏光構成を用いて前記目の一部の第1の画像を取得するステップと、
前記第1の偏光構成と異なる第2の偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップと、
複屈折の証拠について前記第1の画像と前記第2の画像とを分析するステップと、
既定の動作を開始するステップであり、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップと、
を含む、方法。 - 前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、請求項2に記載の方法。
- 前記既定の動作が、移動通信装置若しくは自動車、又は、その任意のハードウェア部品若しくはソフトウェアモジュールへのアクセスを拒否することを含む、請求項2に記載の方法。
- 前記第1の画像及び前記第2の画像のうち少なくとも1つが、目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている照明源から発せられる偏光に基づいてイメージセンサによって取得される、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記第1の画像及び前記第2の画像のうち少なくとも1つが、入射光の偏光特性に対する選択性を示す画素を備えるイメージセンサによって取得される、請求項1又は2に記載の方法。
- 生体認証のための装置であって、
目の少なくとも一部を照らす照明源と、
イメージセンサを備える撮像装置と、
プロセッサであり、該プロセッサは、
第1の偏光構成を用いて前記目の少なくとも一部の第1の画像を取得するステップ、
第2の偏光構成を用いて前記目の一部の第2の画像を取得するステップ、
複屈折の証拠について前記第1の画像と前記第2の画像とを分析するステップ、および、
既定の動作を開始するステップであり、(i)前記目の前記少なくとも一部が既定の複屈折特性の集合と一致しない複屈折特性を示していること又は(ii)本物の目に特有の複屈折特性の欠如と判定されることに応答して、既定の動作を開始するステップ
を行うために構成されており、
前記既定の動作が、生体登録を拒否すること、生体認証を拒否すること、リソースへのアクセスを拒否すること、リソースのロック解除の要求を拒否すること、又はなりすましを特定する情報を送信すること若しくは記録すること、のうちのいずれか1つ又は複数を含む、
プロセッサと、
を備える、装置。 - 前記照明源が、前記目の前記少なくとも一部に偏光を向けるように構成されている、請求項7に記載の装置。
- 前記イメージセンサが、入射光の偏光特性に対する選択性を有する画素を備えている、請求項7に記載の装置。
- 前記撮像装置に対応する被写界深度領域及び視野領域の交点と(i)前記照明源又は(ii)前記イメージセンサとの間に介在される少なくとも1つの偏光フィルタをさらに備える、請求項7に記載の装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201562264016P | 2015-12-07 | 2015-12-07 | |
US62/264,016 | 2015-12-07 | ||
JP2018521239A JP6904635B2 (ja) | 2015-12-07 | 2016-12-07 | 複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018521239A Division JP6904635B2 (ja) | 2015-12-07 | 2016-12-07 | 複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021157826A JP2021157826A (ja) | 2021-10-07 |
JP7131761B2 true JP7131761B2 (ja) | 2022-09-06 |
Family
ID=59013289
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018521239A Active JP6904635B2 (ja) | 2015-12-07 | 2016-12-07 | 複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 |
JP2021102432A Active JP7131761B2 (ja) | 2015-12-07 | 2021-06-21 | 複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018521239A Active JP6904635B2 (ja) | 2015-12-07 | 2016-12-07 | 複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP3387573A4 (ja) |
JP (2) | JP6904635B2 (ja) |
KR (1) | KR102533414B1 (ja) |
CN (1) | CN108431820B (ja) |
WO (1) | WO2017100295A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3081586B1 (fr) * | 2018-05-22 | 2022-06-10 | Idemia Identity & Security France | Procede d'authentification d'un iris |
FR3086077B1 (fr) * | 2018-09-19 | 2020-08-14 | Idemia Identity & Security France | Procede de detection de fraude par la caracterisation polarimetrique d'un element du corps humain |
CN113325572B (zh) * | 2021-05-27 | 2023-05-23 | 京东方科技集团股份有限公司 | 可穿戴显示设备及注视点的位置的确定方法 |
CN117935342A (zh) * | 2023-12-27 | 2024-04-26 | 中国科学院自动化研究所 | 活体虹膜检测方法、装置、电子设备和存储介质 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001001329A1 (en) | 1999-06-24 | 2001-01-04 | British Telecommunications Public Limited Company | Personal identification |
US20040061834A1 (en) | 2002-09-30 | 2004-04-01 | Qienyuan Zhou | Method and system for removing the effects of corneal birefringence from a polarimetric image of the retina |
JP2004276783A (ja) | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両監視装置 |
JP2004348718A (ja) | 2003-04-28 | 2004-12-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 偽眼識別方法および装置、偽眼識別プログラム並びに虹彩認証方法 |
US20050180620A1 (en) | 2002-05-09 | 2005-08-18 | Kiyoaki Takiguchi | Method of detecting biological pattern, biological pattern detector, method of biological certificate and biological certificate apparatus |
JP2006130308A (ja) | 2004-10-08 | 2006-05-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 生体眼識別装置および方法、並びに生体眼識別プログラム |
JP2006260293A (ja) | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Nec Corp | 機密情報の保持方法、情報保護システム、アクセス権限管理装置およびプログラム |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0823885B2 (ja) * | 1988-09-16 | 1996-03-06 | 富士通株式会社 | 生体検知装置および該装置を用いた指紋照合システム |
FR2880136B1 (fr) * | 2004-12-29 | 2007-03-02 | Sagem | Procede de verification de la validite d'un oeil |
JP5674473B2 (ja) * | 2007-11-27 | 2015-02-25 | ウェイヴフロント・バイオメトリック・テクノロジーズ・ピーティーワイ・リミテッド | 眼を使用した生体認証 |
CN102998733B (zh) * | 2008-03-11 | 2016-09-07 | 罗利克有限公司 | 光学生物测量安全元件 |
CN102906623A (zh) * | 2010-02-28 | 2013-01-30 | 奥斯特豪特集团有限公司 | 交互式头戴目镜上的本地广告内容 |
US8483450B1 (en) * | 2012-08-10 | 2013-07-09 | EyeVerify LLC | Quality metrics for biometric authentication |
CA2944581A1 (en) * | 2013-04-02 | 2014-10-09 | Clarkson University | Fingerprint pore analysis for liveness detection |
US9330302B2 (en) * | 2014-02-26 | 2016-05-03 | Microsoft Technology Licensing, Llc | Polarized gaze tracking |
CN104656257A (zh) * | 2015-01-23 | 2015-05-27 | 联想(北京)有限公司 | 信息处理方法及电子设备 |
CN104732168B (zh) * | 2015-03-20 | 2017-08-25 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种显示系统、控制方法 |
-
2016
- 2016-12-07 JP JP2018521239A patent/JP6904635B2/ja active Active
- 2016-12-07 WO PCT/US2016/065337 patent/WO2017100295A1/en active Application Filing
- 2016-12-07 CN CN201680070355.5A patent/CN108431820B/zh active Active
- 2016-12-07 EP EP16873749.2A patent/EP3387573A4/en not_active Withdrawn
- 2016-12-07 KR KR1020187015364A patent/KR102533414B1/ko active IP Right Grant
-
2021
- 2021-06-21 JP JP2021102432A patent/JP7131761B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001001329A1 (en) | 1999-06-24 | 2001-01-04 | British Telecommunications Public Limited Company | Personal identification |
US20050180620A1 (en) | 2002-05-09 | 2005-08-18 | Kiyoaki Takiguchi | Method of detecting biological pattern, biological pattern detector, method of biological certificate and biological certificate apparatus |
US20040061834A1 (en) | 2002-09-30 | 2004-04-01 | Qienyuan Zhou | Method and system for removing the effects of corneal birefringence from a polarimetric image of the retina |
JP2004276783A (ja) | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両監視装置 |
JP2004348718A (ja) | 2003-04-28 | 2004-12-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 偽眼識別方法および装置、偽眼識別プログラム並びに虹彩認証方法 |
JP2006130308A (ja) | 2004-10-08 | 2006-05-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 生体眼識別装置および方法、並びに生体眼識別プログラム |
JP2006260293A (ja) | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Nec Corp | 機密情報の保持方法、情報保護システム、アクセス権限管理装置およびプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN108431820B (zh) | 2021-12-03 |
JP2021157826A (ja) | 2021-10-07 |
JP2019505869A (ja) | 2019-02-28 |
EP3387573A1 (en) | 2018-10-17 |
KR20180090798A (ko) | 2018-08-13 |
WO2017100295A1 (en) | 2017-06-15 |
EP3387573A4 (en) | 2019-12-11 |
KR102533414B1 (ko) | 2023-05-17 |
CN108431820A (zh) | 2018-08-21 |
JP6904635B2 (ja) | 2021-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9946943B2 (en) | Methods and apparatuses for birefringence based biometric authentication | |
JP7131761B2 (ja) | 複屈折ベースの生体認証のための方法及び装置 | |
US10108961B2 (en) | Image analysis for user authentication | |
US9697414B2 (en) | User authentication through image analysis | |
JP6650946B2 (ja) | モバイル・デバイスを用いてキャプチャしたイメージを使用する指紋ベースのユーザ認証を実行するためのシステムおよび方法 | |
JP6607755B2 (ja) | 生体撮影装置および生体撮影方法 | |
Raja et al. | Video presentation attack detection in visible spectrum iris recognition using magnified phase information | |
JP2018032391A (ja) | ライブネス検査方法及び装置 | |
CN105659243B (zh) | 被告知的隐式登记和标识 | |
US11682236B2 (en) | Iris authentication device, iris authentication method and recording medium | |
WO2016197389A1 (zh) | 一种用于检测活体对象的方法、装置和移动终端 | |
Elrefaei et al. | Developing iris recognition system for smartphone security | |
US20230350996A1 (en) | Face biometric recognition with anti-spoofing | |
Domingues et al. | Deep learning-based facial detection and recognition in still images for digital forensics | |
Suh et al. | Face liveness detection for face recognition based on cardiac features of skin color image | |
Akhtar et al. | Multitrait Selfie: Low-Cost Multimodal Smartphone User Authentication | |
Pooshideh | A Novel Active Solution for Two-Dimensional Face Presentation Attack Detection | |
TanishaAggarwal | Fake Fingerprint Detection Methods | |
Bakshi et al. | Facial Landmark Features-Based Face Misclassification Detection System | |
CA3191888A1 (en) | Systems and methods for private authentication with helper networks | |
Mohammed et al. | Iris Segmentation by Using Circular Distribution of Angles in Smartphones Environments |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210623 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220815 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7131761 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |