JP7131689B2 - 端末装置、基地局装置、および無線通信システム - Google Patents

端末装置、基地局装置、および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、端末装置、基地局装置、並びに端末装置および基地局装置を含む無線通信システムに係わる。
第5世代移動体通信(5G(NR:New Radio))の通信規格では、第4世代移動体通信(4G(LTE:Long Term Evolution))の標準技術(たとえば、非特許文献1~12)に加えて、さらなる高データレート化、大容量化、低遅延化を実現する技術が求められている。なお、第5世代通信規格については、3GPPの作業部会(たとえば、TSG-RAN WG1、TSG-RAN WG2等)で検討されている(たとえば、非特許文献13~39)。
5Gにおいては、多種多様なサービスに対応するために、eMBB(Enhanced Mobile Broadband)、Massive MTC(Machine Type Communications)、およびURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などのユースケースのサポートが想定されている。
これらのユースケースのうち、URLLCの実現は容易でない。例えば、URLLCにおいて要求されるエラーレートは、10-5である。ここで、より多くの無線リソースを使用してデータに強い冗長性を持たせれば、このような超高信頼性を実現できるかも知れない。しかし、無線リソースは限りがあるので、無制限に使用リソースを増やすことは好ましくない。また、URLLCでは、ユーザプレーンにおける上りリンクおよび下りリンクの遅延の目標値は、0.5m秒である。この目標値は、LTEの1/10以下である。このように、URLLCは、超高信頼性および低遅延を同時に満たすことが求められる。
また、5Gでは、URLLCデータおよび非URLLCデータ(例えば、eMBBデータ等)を同一キャリアで同時にサポートすることが求められている。ここで、URLLCデータは、上述したように、超高信頼性および低遅延が要求される。よって、非URLLCデータと比較してURLLCデータを優先的に処理する方式の1つとして、プリエンプション(Preemption)が検討されている。プリエンプションが行われる無線通信システムでは、URLLCデータが発生した際、そのデータの送信のために即使用可能な無線リソースが無い場合、または、不足する場合、他の非URLLCデータのために既に割当てていた無線リソースの一部又は全てを無効にし、その無効にした無線リソースを、このURLLCデータに対して割当てる。これにより、このURLLCデータの送信開始の遅延を抑えられる。また、当初その無線リソースを用いて行うことになっていた非URLLCデータの送信は中止され、URLLCデータへの干渉は回避され、URLLCデータの高信頼送信が実現される。
なお、基地局装置が、eMBB用の端末装置との通信中に、その端末に既に割り当てられている無線リソースの一部を使用してURLLC用の端末装置へのデータ送信を技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2018-182358号公報
3GPP TS 36.133 V15.5.0(2018-12) 3GPP TS 36.211 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 36.212 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 36.213 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 36.300 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 36.321 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 36.322 V15.1.0(2018-07) 3GPP TS 36.323 V15.2.0(2018-12) 3GPP TS 36.331 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 36.413 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 36.423 V15.4.0(2018-06) 3GPP TS 36.425 V15.0.0(2018-06) 3GPP TS 37.340 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.201 V15.0.0(2017-12) 3GPP TS 38.202 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.211 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.212 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.213 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.214 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.215 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.300 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.321 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.322 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.323 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.331 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.401 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.410 V15.2.0(2018-12) 3GPP TS 38.413 V15.2.0(2018-12) 3GPP TS 38.420 V15.2.0(2018-12) 3GPP TS 38.423 V15.2.0(2018-12) 3GPP TS 38.470 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.473 V15.4.1(2019-01) 3GPP TR 38.801 V14.0.0(2017-03) 3GPP TR 38.802 V14.2.0(2017-09) 3GPP TR 38.803 V14.2.0(2017-09) 3GPP TR 38.804 V14.0.0(2017-03) 3GPP TR 38.900 V15.0.0(2018-06) 3GPP TR 38.912 V15.0.0(2018-06) 3GPP TR 38.913 V15.0.0(2018-06)
優先度の高いデータを送信する端末装置(以下、高優先端末)および優先度の低いデータを送信する端末装置(以下、低優先端末)が混在する無線通信システムにおける上りリンクでは、高優先端末からのデータ送信を優先するような優先制御が行われる。例えば、低優先端末に無線リソースが割り当てられると、低優先端末は送信データの符号化処理および変調処理を開始する。ここで、低優先端末がデータ送信を実行する前に高優先端末から基地局に対しスケジューリング要求(リソース割当要求)が行われ、低優先端末に割り当てられていた無線リソースが高優先端末に割り当てられるものとする。この場合、低優先端末はデータ送信を停止する。この後、高優先端末のデータ送信が終了すると、低優先端末に新たな無線リソースが割り当てられる。そして、低優先端末は、再度、送信データの符号化処理および変調処理を行う。すなわち、このケースでは、低優先端末は、送信データの符号化処理および変調処理を繰り返し実行する。このように、上りリンクの優先制御が行われるときは、低優先端末のデータ送信に係わる処理量が増加することがある。
なお、この問題は、基地局と端末装置との間でのみ発生するものではなく、任意の無線装置間で発生し得る。
本発明の1つの側面に係わる目的は、優先度の異なる無線装置が混在する無線通信システムにおいて、優先度の低い無線装置のデータ送信に係わる処理量を削減することである。
本発明の1つの態様の端末装置は、基地局を含む無線通信システムにおいて使用される。この端末装置は、送信処理の停止時間に係わる値を決定する決定部と、上りリンク送信の許可を表す第1の信号を前記基地局から受信した後に、前記第1の信号により許可された上りリンク送信の停止を指示する第2の信号を前記基地局から受信したときに、前記第2の信号の受信からの経過時間を計時するカウンタと、前記経過時間が前記値に到達する前に前記上りリンク送信の再開を表す第3の信号を前記基地局から受信したときに、前記第1の信号により表される許可に基づいて前記上りリンク送信を実行し、前記経過時間が前記値に到達した後に前記上りリンク送信の許可を表す第4の信号を前記基地局から受信したときに、前記第4の信号により表される許可に基づいて前記上りリンク送信を実行する送信制御部と、を備える。
上述の態様によれば、優先度の異なる無線装置が混在する無線通信システムにおいて、優先度の低い無線装置のデータ送信に係わる処理量が削減される。
無線通信システムの一例を示す図である。 上りリンクの優先制御の一例を示す図である。 上りリンクの優先制御の他の例を示す図である。 第1の実施形態における上りリンクの優先制御の一例を示す図である。 第1の実施形態における上りリンクの優先制御の他の例を示す図である。 一時停止可能時間を決定する方法を示す図(例1)である。 一時停止可能時間を決定する方法を示す図(例2)である。 一時停止可能時間を決定する方法を示す図(例3)である。 一時停止可能時間を決定する方法を示す図(例4)である。 基地局の処理の一例を示すフローチャートである。 端末装置の処理の一例を示すフローチャートである。 上り送信許可および送信再開指示の例を示す図である。 第1の実施形態において使用される端末装置の一例を示す図である。 第1の実施形態において使用される基地局の一例を示す図である。 第2の実施形態における上りリンクの優先制御の一例を示す図である。 第2の実施形態における上りリンクの優先制御の他の例を示す図である。 第2の実施形態において使用される端末装置の一例を示す図である。 第2の実施形態において使用される基地局の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書における課題および実施例は一例であり、本件特許出願の権利範囲を限定するものではない。例えば、記載の表現が異なっていても、技術的に同等であれば、本件特許出願の技術が適用され得る。また、本明細書に記載されている実施形態は、矛盾のない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
本明細書で使用する用語および技術的内容は、3GPP等の通信に関する規格として仕様書(例えば、3GPP TS 38.211 V15.2.0)または寄書に記載された用語および技術的内容が用いられてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係わる無線通信システムの一例を示す。無線通信システム100は、この例では、基地局装置1および複数の端末装置2(2a~2c)を含む。基地局装置1は、例えば、次世代基地局装置(gNB:Next generation Node B)により実現される。以下の記載では、基地局装置を「基地局」と呼ぶことがある。また、端末装置2は、例えば、UE(User Equipment)により実現される。
基地局1は、基地局1のセル内に位置する端末装置2に下りリンク信号を送信する。すなわち、各端末装置2は、基地局1から送信される下りリンク信号を受信できる。また、各端末装置2は、基地局1に上りリンク信号を送信する。すなわち、基地局1は、セル内に位置する端末装置2から上りリンク信号を受信できる。
端末装置2aは、図1に示す例では、URLLC通信をサポートする。ここで、URLLCデータは、高品質および低遅延が要求されるので、優先度が高い。したがって、端末装置2aは、高優先端末の一例である。ただし、端末装置2aは、非URLLC通信(例えば、eMBB通信)を行う機能を備えていてもよい。一方、端末装置2b、2cは、非URLLC通信をサポートする。よって、端末装置2b、2cは、低優先端末の一例である。ただし、端末装置2b、2cは、URLLC通信を行う機能を備えていてもよい。
図2は、上りリンクの優先制御の一例を示す。この例では、端末装置2a、2bが基地局1に接続されている。なお、以下の記載では、URLLCデータ(すなわち、高優先データ)を送信する端末装置2aを「高優先端末」と呼ぶことがある。また、eMBBデータ等の非URLLCデータ(すなわち、低優先データ)を送信する端末装置2bを「低優先端末」と呼ぶことがある。
端末装置2bにおいて低優先データが生成されると、端末装置2bは、スケジューリング要求を基地局1に送信する。基地局1は、このスケジューリング要求を受信すると、低優先データを送信するための無線リソースおよびMCS(変調方式および符号化方式)を決定し、上り送信許可を端末装置2bに送信する。この上り送信許可は、低優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを表す情報を含む。そして、端末装置2bは、上り送信許可に従って符号化処理および変調処理を実行し、低優先データを伝送するためのデータ信号を生成する。このデータ信号は、送信バッファに保存される。なお、データ信号は、符号化処理および変調処理の結果を表す。
続いて、端末装置2bがデータ送信を開始する前に、端末装置2aにおいて高優先データが生成されるものとする。この場合、端末装置2aは、スケジューリング要求を基地局1に送信する。基地局1は、このスケジューリング要求を受信すると、端末装置2bにキャンセル指示を送信する。そうすると、端末装置2bは、キャンセル処理を実行する。キャンセル処理は、端末装置2bにおいて送信バッファに保存されているデータ信号を廃棄する処理を含む。また、基地局1は、高優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを決定し、上り送信許可を端末装置2aに送信する。この上り送信許可は、高優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを表す情報を含む。
端末装置2aは、上り送信許可に従って符号化処理および変調処理を実行し、高優先データを伝送するためのデータ信号を生成する。そして、端末装置2aは、このデータ信号を出力することにより、高優先データを基地局1に送信する。
基地局1は、端末装置2aから高優先データを受信すると、再度、低優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを決定し、新たな上り送信許可を端末装置2bに送信する。そうすると、端末装置2bは、新たな上り送信許可に従って符号化処理および変調処理を実行し、低優先データを伝送するためのデータ信号を生成する。そして、端末装置2bは、このデータ信号を出力することにより、低優先データを基地局1に送信する。
このように、図2に示すシーケンスでは、低優先データを送信する端末装置2bにキャンセル指示を与えることにより、上りリンクの優先制御が実現される。ただし、このシーケンスでは、端末装置2bは、符号化処理および変調処理を繰り返し実行する。したがって、端末装置2bのデータ送信に係わる処理量が大きくなってしまう。
図3は、上りリンクの優先制御の他の例を示す。なお、図2に示す例と同様に、この例でも、端末装置2bが低優先データを送信するためのスケジューリング要求を基地局1に送信した後、端末装置2aが高優先データを送信するためのスケジューリング要求を基地局1に送信するものとする。
基地局1は、端末装置2aからスケジューリング要求を受信すると、図2に示すキャンセル指示の代わりに、一時停止指示を端末装置2bに送信する。端末装置2bは、一時停止指示を受信すると、データ送信処理を一時的に中止する。このとき、端末装置2bは、先に生成したデータ信号を廃棄することなく保持する。この後、図2に示すシーケンスと同様に、端末装置2aは、高優先データを基地局1に送信する。
基地局1は、端末装置2aから高優先データを受信すると、送信再開指示を端末装置2bに送信する。そうすると、端末装置2bは、送信バッファに保存されているデータ信号を出力することにより、低優先データを基地局1に送信する。
このように、図3に示すシーケンスでは、キャンセル指示の代わりに一時停止指示が端末装置2bに与えられる。このため、端末装置2bは、符号化処理および変調処理を繰り返し実行する必要はない。ただし、一時停止期間が長くなるケースでは、低優先データを送信するためのMCSが決定されたときと、端末装置2bが実際にデータ送信を行うときとで、端末装置2bと基地局1との間の電波環境が異なることがある。そして、端末装置2bがデータ送信を一時停止している期間に電波環境が大きく変化すると、端末装置2bは、不適切なMCSでデータを送信することになる。
例えば、基地局1が端末装置2bからスケジューリング要求を受信したとき、基地局1と端末装置2bとの間の電波環境が良好であったものとする。この場合、伝送効率を高くするために、変調度の高い変調方式(例えば、256QAM)が端末装置2bに通知される。なお、変調度は、1シンボルで伝送されるビット数を表す。この後、端末装置2bに送信再開指示が与えられたとき、電波環境が悪くなっていたものとする。この場合、伝送エラーを抑制するためには、変調度の低い変調方式(例えば、16QAM)でデータ送信を行うことが好ましい。ところが、図3に示すシーケンスでは、端末装置2bは、先に通知された変調方式(この例では、256QAM)でデータを送信してしまう。この場合、基地局1は、端末装置2bから送信される上りリンク信号を正しく受信できないことがある。なお、誤り訂正によって回復できない量の伝送エラーが発生した場合、再送処理が実行されるので、端末装置2bのデータ送信に係わる処理量が大きくなってしまう。
このように、図2~図3に示すシーケンスでは、高優先端末および低優先端末が混在する無線通信システムにおいて、低優先端末のデータ送信に係わる処理量が大きくなることがある。本発明の実施形態に係わる無線通信システムは、この問題を解決または緩和する機能を提供する。
<第1の実施形態>
図4は、第1の実施形態における上りリンクの優先制御の一例を示す。図4に示す例では、端末装置2a、2bが基地局1に接続されている。なお、端末装置2aは、URLLCデータ(即ち、高優先データ)を送信する高優先端末である。また、端末装置2bは、eMBBデータ等の非URLLCデータ(即ち、低優先データ)を送信する低優先端末である。
基地局1は、定期的に、下りリンク参照信号を送信する。端末装置2bは、下りリンク参照信号に基づいて、一時停止可能時間Aを推定する。一時停止可能時間Aは、端末装置2bが基地局1から一時停止指示を受信したときに、端末装置2bがデータ信号を廃棄せずに保存しておく期間を表す。そして、端末装置2bは、基地局1に一時停止可能時間Aを通知する。一時停止可能時間Aは、「送信処理の停止時間に係わる値」の一例である。例えば、「送信処理の停止時間に係わる値」は、端末装置2bが送信一次停止後、送信データの内容を端末内のメモリに保持することが可能な時間、又は一次停止後、端末装置2bと基地局間の伝搬路変動が十分小さいとみなす事が可能な時間としても良い。なお、一時停止可能時間Aを推定する方法については、後で詳しく説明する。
端末装置2bにおいて低優先データが生成されると、端末装置2bは、スケジューリング要求を基地局1に送信する。基地局1は、このスケジューリング要求を受信すると、低優先データを送信するための無線リソースおよびMCS(変調方式および符号化方式)を決定し、上り送信許可を端末装置2bに送信する。この上り送信許可は、端末装置2bが低優先データを送信するための送信制御情報を含む。この送信制御情報は、低優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを表す情報を含む。なお、無線リソースを表す情報は、周波数および時間を表す情報、および無線リソース量を表す情報を含んでもよい。
端末装置2bは、上り送信許可の内容(即ち、送信制御情報)をメモリに保存する。また、端末装置2bは、上り送信許可に従って符号化処理および変調処理を実行し、低優先データを伝送するためのデータ信号を生成する。このデータ信号は、送信バッファメモリに保存される。
続いて、端末装置2bがデータ送信を開始する前に、端末装置2aにおいて高優先データが生成されるものとする。この場合、端末装置2aは、スケジューリング要求を基地局1に送信する。基地局1は、このスケジューリング要求を受信すると、端末装置2bに一時停止指示を送信する。このとき、基地局1は、一時停止指示の送信時からの経過時間の計時を開始する。
端末装置2bは、基地局1から一時停止指示を受信すると、データ送信処理を一時的に中止する。このとき、端末装置2bは、一時停止指示の受信時からの経過時間の計時を開始する。なお、端末装置2bは、一時停止指示の受信時からの経過時間が一時停止可能時間Aに到達する前に基地局1から送信再開指示を受信できなかったときは、送信バッファメモリに保存されているデータ信号を廃棄する。このとき、端末装置2bは、メモリに保存されている送信制御情報を廃棄してもよい。
また、基地局1は、端末装置2aから受信したスケジューリング要求に基づいて高優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを決定し、上り送信許可を端末装置2aに送信する。この上り送信許可は、高優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを表す情報を含む。端末装置2aは、上り送信許可に従って符号化処理および変調処理を実行し、高優先データを伝送するためのデータ信号を生成する。そして、端末装置2aは、このデータ信号を出力することにより、高優先データを基地局1に送信する。
基地局1は、端末装置2aから高優先データを受信すると、送信再開判定処理を実行する。すなわち、基地局1は、一時停止指示により停止しているデータ送信を再開させるか否かを判定する。要するに、基地局1は、端末装置2bのデータ送信を再開させるか否かを判定する。このとき、基地局1は、端末装置2bから通知された一時停止可能時間Aと一時停止指示を送信したときから現在時刻までの経過時間Bとを比較する。そして、経過時間Bが一時停止可能時間Aより短ければ、基地局1は、端末装置2bのデータ送信を再開させる。
但し、図4に示す実施例では、経過時間Bが一時停止可能時間Aより長い。この場合、基地局1は、端末装置2bから先に受信しているスケジューリング要求に対して、新たに送信制御情報を生成する。すなわち、基地局1がスケジューリング要求を受信したときからの経過時間が長く、電波環境が変化している可能性があるので、新たな送信制御情報が生成される。そして、基地局1は、新たな送信制御情報を含む上り送信許可を端末装置2bに送信する。
端末装置2bは、新たな送信制御情報を含む上り送信許可を受信する。そして、端末装置2bは、新たな送信制御情報に基づいて符号化処理および変調処理を実行し、低優先データを伝送するためのデータ信号を生成する。この後、端末装置2bは、このデータ信号を出力することにより、低優先データを基地局1に送信する。
このように、端末装置2bにおいて一時停止指示に起因する送信待ち時間が一時停止可能時間Aを越えたときは、基地局1により新たな送信制御情報が生成される。そして、端末装置2bは、その新たな送信制御情報に従って低優先データを送信する。したがって、最新の電波環境に適した無線リソース、符号化方式、変調方式でデータ送信が行われる。この結果、効率のよい通信および/または伝送エラーの少ない通信が実現される。
図5は、第1の実施形態における上りリンクの優先制御の他の例を示す。この例では、一時停止指示の送信からの経過時間が一時停止可能時間Aに到達する前に、基地局1は、端末装置2aから優先データを受信する。すなわち、経過時間Bは、一時停止可能時間Aより短い。この場合、基地局1は、端末装置2bに送信再開指示を送信する。また、端末装置2bにおいては、一時停止指示の受信からの経過時間が一時停止可能時間Aに到達していないので、データ信号は送信バッファメモリに残っている。また、先の送信許可で通知された送信制御情報もメモリに残っている。
送信再開指示により通知される送信制御情報は、上り送信許可により通知される送信制御情報の一部の情報を含まない。たとえば、上り送信許可により通知される送信制御情報は、無線リソースを表す情報、およびMCSを表す情報を含む。これに対して、送信再開指示により通知される送信制御情報は、MCSを表す情報を含まない。また、送信再開指示により通知される送信制御情報は、無線リソースを表す情報を含まないことがある。
端末装置2bは、基地局1から送信再開指示を受信すると、送信バッファメモリに保存されているデータ信号を出力することにより、低優先データを基地局1に送信する。このとき、端末装置2bは、符号化処理および変調処理を行う必要はない。
このように、一時停止指示に起因する送信待ち時間が一時停止可能時間Aより短いときは、端末装置2bは、先に通知された送信制御情報に基づいて低優先データを送信する。ここで、送信待ち時間が短いときは、先の送信制御情報が生成されたときから電波環境が大きく変化していないと考えられる。よって、新たな送信制御情報を取得しなくても、現在の電波環境に適した無線リソース、符号化方式、変調方式でデータ送信が行われる。また、図5に示すケースでは、端末装置2bは、符号化処理および変調処理を繰り返し実行する必要はない。したがって、図2に示すケースと比較して、端末装置2bのデータ送信に係わる処理量が削減される。
次に、一時停止可能時間Aを決定する方法について説明する。第1の実施形態では、一時停止可能時間Aは、端末装置2bにより決定される。
図6に示す例では、端末装置2bは、無線品質に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。すなわち、図6(a)に示すフローチャートのS1において、端末装置2bは、基地局1から受信する下りリンク参照信号に基づいてSINR(signal to interference plus noise ratio)の変化量を測定する。SINRは、無線品質を表すパラメータの1つである。以下の記載では、SINRの変化量を「ΔSINR」と呼ぶことがある。また、SINRは、公知の技術により測定される。
S2において、端末装置2bは、ΔSINRを一時停止可能時間Aに変換する。この実施例では、図6(b)に示すように、ΔSINRと所定の閾値TH0、TH1とが比較される。そして、ΔSINRが閾値TH0より小さいときは「一時停止可能時間A=A0」が得られる。ΔSINRが閾値TH0以上、且つ、閾値TH1より小さいときは「一時停止可能時間A=A1」が得られる。ΔSINRが閾値TH1以上であるときは「一時停止可能時間A=A2」が得られる。ここで、TH0<TH1であり、また、A0>A1>A2である。すなわち、SINRの変化が小さいほど一時停止時間Aは長くなり、SINRの変化が大きいほど一時停止時間Aは短くなる。なお、図6(b)に示す変換ポリシを表す変換情報は、シミュレーション等に基づいて予め作成され、端末装置2bのメモリに保存されている。
図7に示す例では、端末装置2bは、SINRの変化および参照信号に基づき計算されるチャネル推定値の位相の変化に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。すなわち、図7(a)に示すフローチャートのS11において、端末装置2bは、基地局1から受信する下りリンク参照信号に基づいてSINRの変化量およびチャネル推定値の位相変化量を測定する。以下の記載では、チャネル推定値の位相変化量を「Δφ」と呼ぶことがある。また、チャネル推定値の位相は、既知の参照信号を複素共役した信号と受信した参照信号との乗算などの公知の技術により測定される。
S12において、端末装置2bは、ΔSINRおよびΔφの組合せを一時停止可能時間Aに変換する。この実施例では、図7(b)に示すように、ΔSINRと所定の閾値TH0、TH1とが比較され、Δφと所定の閾値TH2、TH3とが比較される。そして、ΔSINRが閾値TH0より小さく、且つ、Δφが閾値TH2より小さいときは「一時停止可能時間A=A0」が得られる。また、ΔSINRが閾値TH1より大きく、且つ、Δφが閾値TH3より大きいときは「一時停止可能時間A=A2」が得られる。その他のケースでは「一時停止可能時間A=A1」が得られる。ここで、TH0<TH1であり、TH2<TH3であり、A0>A1>A2である。すなわち、SINRの変化が小さく、且つ、チャネル推定値の位相変化が小さいときに一時停止時間Aは長くなり、SINRの変化が大きく、且つ、チャネル推定値の位相変化が大きいときに一時停止時間Aは短くなる。
なお、図7(b)に示す変換ポリシは一例であり、様々なバリエーションが可能である。例えば、ΔSINRと比較してΔφの依存度を小さくするときは、ΔSINRに基づいて一時停止可能時間Aを決定し、Δφに基づいてその値を調整してもよい。また、Δφのみに基づいて一時停止可能時間Aを決定してもよい。なお、変換ポリシを表す変換情報は、シミュレーション等に基づいて予め作成され、端末装置2bのメモリに保存されている。
図8に示す例では、端末装置2bは、端末装置の移動速度に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。すなわち、図8(a)に示すフローチャートのS21において、端末装置2bは、端末装置2bの移動速度を測定する。端末装置2bの移動速度Vは、例えば、GPS(global positioning system)を利用して計算される。
S22において、端末装置2bは、移動得度Vを一時停止可能時間Aに変換する。この実施例では、図8(b)に示すように、移動速度Vと所定の閾値TH4、TH5とが比較される。そして、移動速度Vが閾値TH4より小さいときは「一時停止可能時間A=A0」が得られる。移動速度Vが閾値TH4以上、且つ、閾値TH5より小さいときは「一時停止可能時間A=A1」が得られる。移動速度Vが閾値TH5以上であるときは「一時停止可能時間A=A2」が得られる。ここで、TH4<TH5であり、また、A0>A1>A2である。すなわち、端末装置2bの移動速度が遅いほど一時停止時間Aは長くなり、端末装置2bの移動速度が速いほど一時停止時間Aは短くなる。なお、図8(b)に示す変換ポリシを表す変換情報は、シミュレーション等に基づいて予め作成され、端末装置2bのメモリに保存されている。
図9に示す例では、端末装置2bは、端末装置の能力(または、種別)に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。すなわち、図9(a)に示すフローチャートのS31において、端末装置2bは、端末装置2bの能力を確認する。なお、端末装置2bの能力を表す情報は、端末装置2bのメモリに予め記録されているものとする。また、端末装置の能力は、例えば、信号を処理するプロセッサの能力を表す。
S32において、端末装置2bは、端末装置2bの能力を一時停止可能時間Aに変換する。この実施例では、図9(b)に示すように、端末装置2bは、カテゴリ0~2のいずれか1つに属するものとする。そして、移動速度2bがカテゴリ0に属するときは「一時停止可能時間A=A0」が得られる。移動速度2bがカテゴリ1に属するときは「一時停止可能時間A=A1」が得られる。移動速度2bがカテゴリ2に属するときは「一時停止可能時間A=A2」が得られる。カテゴリ0の能力が最も高く、カテゴリ2の能力が最も低いものとする。この場合、A0>A1>A2である。すなわち、端末装置2bの能力が高いほど一時停止時間Aは長くなり、端末装置2bの能力が低いほど一時停止時間Aは短くなる。なお、図9(b)に示す変換ポリシを表す変換情報は、端末装置2bのメモリに保存されている。
このように、電波環境の変化が小さいとき(または、端末装置の能力が高いとき)は、一時停止可能時間Aは長くなる。この場合、図5に示す送信再開指示が発行されやすくなり、端末装置2bが符号化処理および変調処理を再実行する確率は低くなる。すなわち、端末装置2bのデータ送信に係わる処理量が削減される。一方、電波環境の変化が大きいとき(または、端末装置の能力が低いとき)は、一時停止可能時間Aは短くなる。この場合、新たに決定されるMCSに基づく符号化処理および変調処理が実行する確率が高くなる。すなわち、不適切なMCSでのデータ送信が回避され、通信の品質が改善する。
図10は、基地局1の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、基地局1が高優先端末からスケジューリング要求を受信したときに実行される。なお、基地局1は、高優先端末からスケジューリング要求を受信する前に、低優先端末に対して上り送信許可を与えているものとする。
S41において、基地局1は、端末装置2bに一時停止指示を送信する。端末装置2bは、この一時停止指示を受信すると、データ送信処理を停止する。S42において、基地局1は、カウンタを起動する。すなわち、基地局1は、端末装置2bに一時停止指示を送信したときからの経過時間Bをカウントする。S43において、基地局1は、端末装置2aに上り送信許可を送信する。端末装置2aは、この上り送信許可を受信すると、データ送信処理を開始する。
S44~S45において、基地局1は、端末装置2aから送信される高優先データを待ち受ける。そして、基地局1は、高優先データを受信すると、経過時間Bが一時停止可能時間Aより長いか否かを判定する。
経過時間Bが一時停止可能時間Aより長いときは、基地局1は、先に端末装置2bに通知したMCSが現在は適切でなくなっていると判定する。この場合、基地局1は、S46において、端末装置2bから送信される低優先データのために新たにMCSを決定する。S47において、基地局1は、端末装置2bに上り送信許可を送信する。この上り送信許可は、S46で決定した新たなMCSを表す情報を含む。
端末装置2bは、経過時間Bが一時停止可能時間Aに達したときに、送信バッファメモリに保存されているデータ信号を廃棄する。この後、端末装置2bは、S47において基地局1から送信される上り送信許可を受信すると、新たなMCSに従って低優先データに対して符号化処理および変調処理を実行してデータ信号を生成する。
一方、経過時間Bが一時停止可能時間Aより短いときは、基地局1は、先に端末装置2bに通知したMCSが現在でも適切であると判定する。この場合、基地局1は、S48において、端末装置2bに送信再開指示を送信する。このとき、基地局1は、端末装置2bから送信される低優先データのために新たにMCSを決定する必要はない。よって、この送信再開指示は、新たなMCSを表す情報を含んでいない。
端末装置2bは、経過時間Bが一時停止可能時間Aに達する前に、S48において基地局1から送信される送信再開指示を受信する。よって、この時点で、端末装置2bの送信バッファメモリにデータ信号は保存されている。したがって、端末装置2bは、送信すべき低優先データに対して符号化処理および変調処理を実行する必要はない。
このように、経過時間Bが一時停止可能時間Aより長いときは、基地局1は、低優先端末に上り送信許可を送信する。一方、経過時間Bが一時停止可能時間Aより短いときは、基地局1は、低優先端末に送信再開指示を送信する。
図11は、端末装置の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、低優先端末(即ち、端末装置2b)により実行される。具体的には、端末装置2bが基地局1から一時停止指示を受信したときに実行される。
なお、端末装置2bは、一時停止指示を受信する前に基地局1から上り送信許可している。この上り送信許可は、スケジューリング要求に応じて基地局1により生成され、送信制御情報として幾つかのパラメータを含む。例えば、上り送信許可は、図12(a)に示すように、端末装置2bの低優先データを送信するための無線リソースおよびMCSを表す情報(無線リソース1、MCS1)を含む。そして、端末装置2bは、これらのパラメータを自装置内のメモリに保存する。また、端末装置2bは、これらのパラメータに基づいて、低優先データに対して符号化処理および変調処理を実行してデータ信号を生成する。すなわち、MCS1に基づいてデータ信号が生成される。そして、生成されたデータ信号は、端末装置2bの送信バッファメモリに保存される。ただし、端末装置2bが一時停止指示を受信したとき、端末装置2bは、未だデータ信号を生成していないことがある。
基地局1から一時停止指示を受信した端末装置2bは、S51において、データ送信処理を停止する。このとき、データ信号が既に生成されていれば、そのデータ信号は送信バッファメモリに保存される。S52において、端末装置2bは、カウンタを起動する。すなわち、端末装置2bは、一時停止指示を受信したときからの経過時間Bの計時を開始する。
S53~S54において、端末装置2bは、経過時間Bをモニタしながら送信再開指示を待ち受ける。なお、送信再開指示は、図10に示すフローチャートのS48において基地局1により生成される。そして、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達する前に送信再開指示を受信すると、端末装置2bは、S55において、送信すべき低優先データに割り当てられている無線リソースに、送信バッファメモリに保存されているデータ信号をマッピングする。なお、送信バッファメモリにデータ信号が保存されていないときは、端末装置2bは、先に通知されたパラメータに従って符号化処理および変調処理を実行してデータ信号を生成する。そして、このデータ信号を無線リソースにマッピングする。
一方、送信再開指示を受信する前に経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達したときには、端末装置2bは、S56において、送信バッファメモリに保存されているデータ信号を廃棄する。すなわち、端末装置2bは、先に通知されたパラメータに従って生成したデータ信号を廃棄する。この後、端末装置2bは、S57において、上り送信許可を待ち受ける。この上り送信許可は、図10に示すフローチャートのS46~S47において基地局1により生成される。
上り送信許可を受信すると、端末装置2bは、S58の処理を実行する。すなわち、端末装置2bは、受信した上り送信許可に含まれるパラメータに基づいて、低優先データに対して符号化処理および変調処理を実行してデータ信号を生成する。そして、端末装置2bは、このデータ信号を無線リソースにマッピングする。
S55またはS58が終了すると、端末装置2bは、S59において、データ送信を実行する。すなわち、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達する前に送信再開指示を受信したときは、端末装置2bは、スケジューリング要求に対して先に通知されたパラメータに基づいてデータ送信を実行する。一方、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達した後に新たな上り送信許可を受信したときは、端末装置2bは、新たに通知されたパラメータに基づいてデータ送信を実行する。
例えば、送信再開指示は、図12(b)に示すように、低優先データを送信するためのパラメータを含まないことがある。この場合、端末装置2bは、スケジューリング要求に応じて先に通知されたパラメータ(MCS1、無線リソース1)に基づいてデータ送信を行う。すなわち、MCS1に基づいて符号化処理および変調処理が実行され、無線リソース1に基づいてマッピングが実行される。
ただし、送信再開指示は、低優先データを送信するためのパラメータを含んでもよい。図12(c)に示す例では、送信再開指示は、基地局1により低優先データに対して新たに割り当てられた無線リソースを表す情報を含む。この場合、端末装置2bは、メモリに保存されている先に通知されたパラメータおよび新たに通知されたパラメータの双方に基づいてデータ送信を行う。この例では、送信再開指示により新たなMCSは通知されない。よって、MCSについては、メモリに保存されている値(すなわち、MCS1)が使用される。一方、送信再開指示により新たな無線リソースが通知される。よって、無線リソースについては、新たに通知された値(すなわち、無線リソース2)が使用される。したがって、このケースでは、MCS1に基づいて符号化処理および変調処理が実行され、無線リソース2に基づいてマッピングが実行される。なお、無線リソース1、2は、例えば、データ送信に対して割り当てられる周波数が互いに異なっている。
新たな上り送信許可は、パラメータとして、無線リソースおよびMCSを表す情報を含む。ただし、新たな上り送信許可に含まれるパラメータは、スケジューリング要求に応じて通知されたパラメータと同じではない。図12(d)に示す例では、新たな上り送信許可は「MCS3」および「無線リソース3」を含む。そして、端末装置2bは、新たに通知されたパラメータに基づいてデータ送信を行う。すなわち、MCS3に基づいて符号化処理および変調処理が実行され、無線リソース3に基づいてマッピングが実行される。なお、無線リソース1、3は、例えば、データ送信に対して割り当てられる周波数が互いに異なっている。
図13は、第1の実施形態において使用される端末装置2の一例を示す。この端末装置2は、図4~図5に示す例では、低優先データを送信する端末装置2bに相当する。
端末装置2は、図13に示すように、CPU11、メモリ12、RF回路13、GPS回路14、記憶部20を備える。CPU11は、記憶部20に格納されているプログラムを実行する。メモリ12は、CPU11の作業領域として使用される。RF回路13は、基地局1にRF信号を送信し、基地局1からRF信号を受信する。GPS回路14は、端末装置2の位置を検知する。なお、端末装置2は、図13に示していない他の要素または回路を備えていてもよい。
記憶部20は、一時停止時間決定部21、経過時間カウンタ22、バッファ破棄管理部23、送信制御部24、変換テーブル25、一時停止時間保存部26、送信バッファメモリ27、パラメータ保存部28を備える。なお、記憶部20は、図13に示していない他の要素を備えていてもよい。
一時停止時間決定部21は、図4~図5に示す一時停止可能時間Aを決定する。なお、図6~図7に示す例では、一時停止時間決定部21は、端末装置2と基地局1との間の無線品質に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。図8に示す例では、一時停止時間決定部21は、端末装置2の移動速度に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。図9に示す例では、一時停止時間決定部21は、端末装置2の能力または種別に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。
経過時間カウンタ22は、端末装置2が基地局1から一時停止指示を受信したときからの経過時間Bをカウントする。バッファ破棄管理部23は、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達したときに、送信バッファメモリ27を破棄する。すなわち、送信バッファメモリ27に保存されているデータ信号が廃棄される。
送信制御部24は、パラメータ保存部28に保存されている通信パラメータに基づいて、送信データからデータ信号を生成する。また、送信制御部24は、生成したデータ信号を指定された無線リソースにマッピングする。なお、マッピングされたデータ信号は、RF回路13により送信される。
経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達する前に端末装置2が基地局1から送信再開指示を受信したときは、送信制御部24は、送信バッファメモリ27に保存されているデータ信号を利用して上りリンク送信を実行する。経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達した後に端末装置2が基地局1から新たな上り送信許可を受信したときは、送信制御部24は、その新たな上り送信許可に含まれる通信パラメータに基づいて送信データからデータ信号を生成する。このとき、送信バッファメモリ27に保存されていたデータ信号は、既に廃棄されている。そして、送信制御部24は、新たに生成したデータ信号を利用して上りリンク送信を実行する。
変換テーブル25は、無線品質、端末装置2の移動速度、端末装置2の能力または種別を一時停止可能時間Aに変換するための情報を格納する。なお、変換テーブル25は、一時停止時間決定部21により参照される。一時停止時間保存部26は、一時停止時間決定部21により決定された一時停止可能時間Aの値を保存する。送信バッファメモリ27は、送信制御部24により生成されるデータ信号を保存する。パラメータ保存部28は、基地局1から通知される通信パラメータを保存する。通信パラメータは、変調方式を表す情報、符号化方式を表す情報、送信データに割り当てられた無線リソースを表す情報を含む。
一時停止時間決定部21、バッファ破棄管理部23、送信制御部24は、それぞれ上述の機能を記述したプログラムにより実現される。すなわち、CPU11がこれらのプログラムを実行することにより、一時停止時間決定部21、バッファ破棄管理部23、送信制御部24の機能が提供される。
図14は、第1の実施形態において使用される基地局1の一例を示す。基地局1は、図14に示すように、CPU31、メモリ32、RF回路33、ネットワークIF34、記憶部40を備える。CPU31は、記憶部40に格納されているプログラムを実行する。メモリ32は、CPU31の作業領域として使用される。RF回路33は、端末装置2にRF信号を送信し、端末装置2からRF信号を受信する。ネットワークIF34は、他のネットワークに接続するためのインタフェースを提供する。なお、基地局1は、図14に示していない他の要素または回路を備えていてもよい。
記憶部40は、通信パラメータ決定部41、経過時間カウンタ42、通信制御部43、一時停止時間保存部44を備える。なお、記憶部40は、図14に示していない他の要素を備えていてもよい。
通信パラメータ決定部41は、基地局1が端末装置2からスケジューリング要求を受信したときに、端末装置2の上りリンク通信のための通信パラメータを決定する。また、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達した後に基地局1が高優先端末から高優先データを受信したときには、通信パラメータ決定部41は、端末装置2の上りリンク通信のための新たな通信パラメータを決定する。通信パラメータは、変調方式を表す情報、符号化方式を表す情報、端末装置2に割り当てる無線リソースを表す情報を含む。
経過時間カウンタ42は、基地局1が端末装置2に一時停止指示を送信したときからの経過時間Bをカウントする。なお、基地局1が端末装置2に一時停止指示を送信する時刻および端末装置2が基地局1から一時停止指示を受信する時刻は、実質的に同じである。すなわち、基地局1および端末装置2において計時される経過時間Bは、互いに同期している。
通信制御部43は、端末装置2から受信したスケジューリング要求を許可するときは、上り送信許可を生成して端末装置2に送信する。この上り送信許可は、通信パラメータ決定部41により決定される通信パラメータを含んでもよい。また、通信制御部43は、端末装置2より優先度の高い高優先端末(図4~図5では、端末装置2a)からスケジューリング要求を受信したときは、端末装置2に一時停止指示を送信する。
経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達する前に基地局1が高優先端末から高優先データを受信したときは、通信制御部43は、端末装置2に送信再開指示を送信する。また、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達した後に基地局1が高優先端末から高優先データを受信したときは、通信制御部43は、新たな上り送信許可を生成して端末装置2に送信する。このとき、この上り送信許可は、通信パラメータ決定部41により新たに決定される通信パラメータを含んでもよい。
一時停止時間保存部26は、端末装置2から通知される一時停止可能時間Aの値を保存する。
通信パラメータ決定部41および通信制御部43は、それぞれ上述の機能を記述したプログラムにより実現される。すなわち、CPU31がこれらのプログラムを実行することにより、通信パラメータ決定部41および通信制御部43の機能が提供される。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、端末装置2が一時停止可能時間Aを決定する。これに対して、第2の実施形態では、基地局1が一時停止可能時間Aを決定する。
図15は、第2の実施形態における上りリンクの優先制御の一例を示す図である。第2の実施形態においては、基地局1は、基地局1と端末装置2bとの間の無線品質に基づいて一時停止可能時間Aを決定する。この場合、基地局1は、端末装置2bから送信される参照信号に基づいて、図6~図7に示す方法で一時停止可能時間Aを決定する。また、基地局1は、端末装置2bの移動速度に応じて一時停止可能時間Aを決定してもよい。この場合、基地局1は、端末装置2bの移動速度を表す制御情報を端末装置2bから受信する。そして、基地局1は、図8に示す方法で一時停止可能時間Aを決定する。或いは、基地局1は、端末装置2bの能力または種別に応じて一時停止可能時間Aを決定してもよい。この場合、基地局1は、端末装置2bの能力または種別を表す制御情報を端末装置2bから受信する。そして、基地局1は、図9に示す方法で一時停止可能時間Aを決定する。
以降の優先制御シーケンスは、図4および図15において実質的に同じである。但し、第2の実施形態では、一時停止可能時間Aは、一時停止指示を利用して基地局1から端末装置2bに通知される。なお、図15では、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達した後に、基地局1が端末装置2a(すなわち、高優先端末)から高優先データを受信する。よって、基地局1は、端末装置2bにMCSを表す情報を含む上り送信許可を送信する。
図16は、第2の実施形態における上りリンクの優先制御の他の例を示す図である。なお、基地局1が一時停止可能時間Aを決定する方法は、図15および図16において実質的に同じである。また、優先制御シーケンスは、図5および図16において実質的に同じである。ただし、図15に示すケースと同様に、第2の実施形態では、一時停止可能時間Aは、一時停止指示を利用して基地局1から端末装置2bに通知される。なお、図16では、経過時間Bが一時停止可能時間Aに到達する前に、基地局1が端末装置2a(すなわち、高優先端末)から高優先データを受信する。よって、基地局1は、送信再開指示を端末装置2bに送信する。
図17は、第2の実施形態において使用される端末装置の一例を示す図である。端末装置2の構成は、第1の実施形態および第2の実施形態においてほぼ同じである。ただし、第2の実施形態では、基地局1において一時停止可能時間Aが決定される。よって、第2の実施形態の端末装置2は、図17に示すように、一時停止時間決定部21および変換テーブル25を備えていなくてもよい。
図18は、第2の実施形態において使用される基地局の一例を示す図である。基地局1の構成は、第1の実施形態および第2の実施形態においてほぼ同じである。ただし、第2の実施形態では、基地局1において一時停止可能時間Aが決定される。よって、第2の実施形態の基地局1は、図18に示すように、一時停止時間決定部45および変換テーブル46を備える。一時停止時間決定部45および変換テーブル46は、図13に示す端末装置2が備える一時停止時間決定部21および変換テーブル25と実質的に同じである。
1 基地局
2(2a~2c) 端末装置
11 CPU
21 一時停止時間決定部
22 経過時間カウンタ
23 バッファ破棄管理部
24 送信制御部
31 CPU
41 通信パラメータ決定部
42 経過時間カウンタ
43 通信制御部
45 一時停止時間決定部
100 無線通信システム

Claims (12)

  1. 基地局を含む無線通信システムにおいて使用される端末装置であって、
    送信処理の停止時間に係わる値を決定する決定部と、
    上りリンク送信の許可を表す第1の信号を前記基地局から受信した後に、前記第1の信号により許可された上りリンク送信の停止を指示する第2の信号を前記基地局から受信したときに、前記第2の信号の受信からの経過時間を計時するカウンタと、
    前記経過時間が前記値に到達する前に前記上りリンク送信の再開を表す第3の信号を前記基地局から受信したときに、前記第1の信号により表される許可に基づいて前記上りリンク送信を実行し、前記経過時間が前記値に到達した後に前記上りリンク送信の許可を表す第4の信号を前記基地局から受信したときに、前記第4の信号により表される許可に基づいて前記上りリンク送信を実行する送信制御部と、
    を備える端末装置。
  2. 前記決定部は、前記送信処理の停止時間に係わる値を前記基地局に通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記第1の信号は、変調方式を表す情報、符号化方式を表す情報、および無線リソースを表す情報を含み、
    前記端末装置が前記第1の信号を受信したときは、前記送信制御部は、前記第1の信号に含まれる情報に基づいて送信データからデータ信号を生成してメモリに保存し、
    前記経過時間が前記値に到達する前に前記端末装置が前記第3の信号を受信したときは、前記送信制御部は、前記メモリに保存されているデータ信号を利用して前記上りリンク送信を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記第3の信号は、変調方式を表す情報、符号化方式を表す情報、無線リソースを表す情報のうちのいずれかの情報を含まず、
    前記経過時間が前記値に到達する前に前記端末装置が前記第3の信号を受信したときは、前記送信制御部は、前記第3の信号に含まれる情報に基づいて前記メモリに保存されているデータ信号を利用して前記上りリンク送信を実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
  5. 前記第1の信号は、変調方式を表す情報、符号化方式を表す情報、および無線リソースを表す情報を含み、
    前記端末装置が前記第1の信号を受信したときは、前記送信制御部は、前記第1の信号に含まれる情報に基づいて送信データからデータ信号を生成してメモリに保存し、
    前記経過時間が前記値に到達した後に前記端末装置が前記第4の信号を受信したときは、前記送信制御部は、前記メモリに保存されているデータ信号を利用することなく前記上りリンク送信を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記第4の信号は、変調方式を表す情報、符号化方式を表す情報、無線リソースを表す情報のうちのいずれかの情報を含み、
    前記経過時間が前記値に到達した後に前記端末装置が前記第4の信号を受信したときは、前記送信制御部は、前記第4の信号に含まれる情報に基づいて前記送信データからデータ信号を生成して前記上りリンク送信を実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
  7. 端末装置を含む無線通信システムにおいて使用される基地局装置であって、
    前記端末装置から通知される、前記端末装置における送信処理の停止時間に係わる値を保存する保存部と、
    上りリンク送信の許可を表す第1の信号を前記端末装置に送信した後に、前記端末装置より優先度の高い高優先端末から受信する要求に応じて前記第1の信号により許可された上りリンク送信の停止を指示する第2の信号を前記端末装置に送信したときに、前記第2の信号の送信からの経過時間を計時するカウンタと、
    前記経過時間が前記値に到達する前に前記高優先端末から上りリンク信号を受信したときに、前記上りリンク送信の再開を表す第3の信号を前記端末装置に送信し、前記経過時間が前記値に到達した後に前記高優先端末から上りリンク信号を受信したときに、前記上りリンク送信の許可を表す第4の信号を前記端末装置に送信する通信制御部と、
    を備える基地局装置。
  8. 前記上りリンク送信の通信パラメータを決定する通信パラメータ決定部をさらに備え、
    前記基地局装置が前記端末装置から上りリンク無線リソースの要求を受信したときは、前記通信パラメータ決定部は、前記端末装置による上りリンク送信のための通信パラメータを決定して前記端末装置に通知し、
    前記経過時間が前記値に到達した後に前記基地局装置が前記高優先端末から前記要求を受信したときは、前記通信パラメータ決定部は、前記端末装置による上りリンク送信のための通信パラメータを再決定して前記端末装置に通知する
    ことを特徴とする請求項に記載の基地局装置。
  9. 基地局を含む無線通信システムにおいて使用される端末装置であって、
    上りリンク送信の許可を表す第1の信号を前記基地局から受信した後に、前記第1の信号により許可された上りリンク送信の停止を指示する第2の信号を前記基地局から受信したときに、前記第2の信号の受信からの経過時間を計時するカウンタと、
    前記基地局から通知される、前記端末装置における送信処理の停止時間に係わる値を保存する保存部と、
    前記経過時間が前記値に到達する前に前記上りリンク送信の再開を表す第3の信号を前記基地局から受信したときに、前記第1の信号により表される許可に基づいて前記上りリンク送信を実行し、前記経過時間が前記値に到達した後に前記上りリンク送信の許可を表す第4の信号を前記基地局から受信したときに、前記第4の信号により表される許可に基づいて前記上りリンク送信を実行する送信制御部と、
    を備える端末装置。
  10. 端末装置を含む無線通信システムにおいて使用される基地局装置であって、
    前記端末装置における送信処理の停止時間に係わる値を決定する決定部と、
    上りリンク送信の許可を表す第1の信号を前記端末装置に送信した後に、前記端末装置より優先度の高い高優先端末から受信する要求に応じて前記第1の信号により許可された上りリンク送信の停止を指示する第2の信号を前記端末装置に送信したときに、前記第2の信号の送信からの経過時間を計時するカウンタと、
    前記経過時間が前記値に到達する前に前記高優先端末から上りリンク信号を受信したときに、前記上りリンク送信の再開を表す第3の信号を前記端末装置に送信し、前記経過時間が前記値に到達した後に前記高優先端末から上りリンク信号を受信したときに、前記上りリンク送信の許可を表す第4の信号を前記端末装置に送信する通信制御部と、
    を備える基地局装置。
  11. 基地局および端末装置を含む無線通信システムであって、
    前記端末装置は、前記端末装置における送信処理の停止時間に係わる値を決定して前記基地局に通知し、
    前記端末装置は、上りリンク送信の許可を表す第1の信号を前記基地局から受信したときに、前記上りリンク送信の処理を開始し、
    前記基地局は、前記端末装置より優先度の高い高優先端末から受信する要求に応じて前記第1の信号により許可された上りリンク送信の停止を指示する第2の信号を前記端末装置に送信したときに、前記第2の信号の送信からの経過時間の計時を開始し、
    前記端末装置は、前記第2の信号を前記基地局から受信したときに、前記上りリンク送信の処理を停止すると共に、前記第2の信号の受信からの経過時間の計時を開始し、
    前記基地局は、前記基地局において計時される経過時間が前記値に到達する前に前記高優先端末から上りリンク信号を受信したときは、前記上りリンク送信の再開を表す第3の信号を前記端末装置に送信し、前記基地局において計時される経過時間が前記値に到達した後に前記高優先端末から上りリンク信号を受信したときは、前記上りリンク送信の許可を表す第4の信号を前記端末装置に送信し、
    前記端末装置は、前記端末装置において計時される経過時間が前記値に到達する前に前記第3の信号を受信したときは、前記第2の信号に応じて停止した上りリンク送信の処理を再開し、前記端末装置において計時される経過時間が前記値に到達した後に前記第4の信号を受信したときは、前記第4の信号により表される許可に基づいて前記上りリンク送信を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  12. 第1の無線装置と第2の無線装置との間で行われる無線通信方法であって、
    前記第1の無線装置は、前記第1の無線装置における送信処理の停止時間に係わる値を含む第1の信号を前記第2の無線装置に送信し、
    前記第2の無線装置は、送信許可を表す第2の信号を前記第1の無線装置に送信した後に、前記送信許可に係わる送信処理の停止を指示する第3の信号を前記第1の無線装置に送信するときに、前記第3の信号の送信時からの経過時間の計時を開始し、
    前記第1の無線装置の送信が可能になったときの前記経過時間が前記値よりも短いときは、前記第2の無線装置は、前記送信処理の再開を指示する第4の信号を前記第1の無線装置に送信し、
    前記第1の無線装置の送信が可能になったときの前記経過時間が前記値よりも長いときは、前記第2の無線装置は、新たな送信許可を表す第5の信号を前記第1の無線装置に送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
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