JP7131364B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本開示は、蓄電装置に関する。
蓄電装置は、一方向に配列する複数の蓄電セルを含む。そして、近年においては、各蓄電セルの放熱性を確保するために各種の蓄電装置が提案されている。
たとえば、特開2017-076504号公報に記載された蓄電装置は、複数の蓄電セルと、複数の蓄電セルを挟む一対のブラケットと、隣接する蓄電セル間に配置される板状の伝熱プレートおよび熱伝導部材とを含む。
具体的には、複数の蓄電セルは、第1蓄電セルと、第2蓄電セルと、第3蓄電セルとを含み、第1蓄電セルは、第2蓄電セルおよび第3蓄電セルの間に配置されている。
そして、第1蓄電セルおよび第2蓄電セルの間と、第2蓄電セルおよび第3蓄電セルの間とに、伝熱プレートと、熱伝導部材とが配置されている。
熱伝導部材は、枠状に形成された第1熱伝導部と、第2熱伝導部とを含む。第2熱伝導部は、第1熱伝導部の枠内に配置されている。第2熱伝導部は、液状の熱伝導材料(TIM:Thermal Interface Material)が硬化してなる固体状かつ弾性を有する部材である。
上記のように構成された蓄電装置においては、各蓄電セルが熱膨張したとしても、隣接して配置される第2熱伝導部材が変形することで、各蓄電セルの熱膨張量を吸収することができる。これにより、蓄電セルの移動などを抑制が図られている。
特開2017-076504号公報
上記のように構成された蓄電装置において、たとえば、第1蓄電セル内において、内部短絡などが生じる場合がある。その際、第1蓄電セルの温度が高温となる場合がある。
第1蓄電セルの温度が高くなると、伝熱プレートおよび熱伝導部材を通して、第2蓄電セルおよび第3蓄電セルに第1蓄電セルの熱が伝えられる。
ここで、第1蓄電セルおよび第2蓄電セル間に配置された伝熱プレートおよび熱伝導部材と、第1蓄電セルおよび第3蓄電セル間に配置された伝熱プレートおよび熱伝導部材は同じ構成である。
そのため、第2蓄電セルおよび第3蓄電セルは、いずれも、同様に温度上昇する。これにより、第2蓄電セルおよび第3蓄電セルが高温となり、各蓄電セルから高温ガスが同じタイミングで噴き出ることになる。
仮に、第1蓄電セルと隣り合う2つの蓄電セルから同じタイミングで高温ガスが噴出すると、蓄電装置に排気能力が大きい排気ダクトなどを設ける必要が生じる。
また、一般に、蓄電装置は、複数の蓄電セルを収容する収容ケースを備えており、上記のように第2蓄電セルおよび第3蓄電セルが同じタイミングで高温ガスを排気すると、収容ケース内の内圧が非常に高くなり易くなる。そのため、収容ケース自体にも、収容ケース内の内圧が高くなり過ぎないようにするために、弁などを設ける必要も生じる。
このように、同じタイミングで複数の蓄電セルが高温となることで各種の弊害が生じるおそれがある。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、高温となった蓄電セルと隣り合う複数の蓄電セルが同じタイミングで高温になることが抑制された蓄電装置を提供することである。
蓄電装置は、第1蓄電セルと、第1蓄電セルと間隔をあけて設けられた第2蓄電セルと、第1蓄電セルと間隔をあけて設けられ、第1蓄電セルに対して第2蓄電セルと反対側に設けられた第3蓄電セルと、第1蓄電セルおよび第2蓄電セルの間に設けられた第1プレートと、第1蓄電セルおよび第3蓄電セルの間に設けられた第2プレートとを備え、第1プレートの熱伝導率と、第2プレートの熱伝導率とは、異なる。
上記の蓄電装置によれば、第1蓄電セルが高温となったときに、第2蓄電セルが高温となるタイミングと、第3蓄電セルが高温となるタイミングとをずらすことができる。
本開示に係る蓄電装置によれば、高温となった蓄電セルと隣り合う複数の蓄電セルが同じタイミングで高温になることを抑制することができる。
蓄電装置1を模式的に示す断面図である。 蓄電セル7を示す斜視図である。 吸熱プレート10を示す断面図である。 蓄電セル7A,7B,7Cの温度推移を示すグラフである。 収容ケース2内における内圧推移を示すグラフである。 比較例に係る蓄電装置1Aを示す断面図である。 変形例1に係る蓄電装置1Bを模式的に示す断面図である。 変形例2に係る蓄電装置1Cを模式的に示す断面図である。 変形例3に係る蓄電装置1Dを模式的に示す断面図である。 冷却プレート4Dおよびその周囲の構成を示す一部断面図である。
図1から図10を用いて、本実施の形態に係る蓄電装置について説明する。図1から図10に示す構成のうち、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、実施の形態に示す構成において、請求項に記載された構成に対応する構成には、括弧書きで請求項の構成を併記する場合がある。
図1は、蓄電装置1を模式的に示す断面図である。蓄電装置1は、たとえば、車両のフロアパネル9の上面に設けられている。蓄電装置1は、収容ケース2と、蓄電モジュール3と、冷却プレート4と、排気ダクト8とを含む。
収容ケース2は、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属などでもよく、炭素繊維を含む樹脂などで形成してもよい。蓄電モジュール3および冷却プレート4は、収容ケース2内に収容されている。排気ダクト8は、収容ケース2内と、車両外部とを連通している。
冷却プレート4は、蓄電モジュール3の底面側に配置されており、蓄電モジュール3は、冷却プレート4の上面に配置されている。冷却プレート4は、たとえば、金属などによって形成されている。
蓄電モジュール3は、エンドプレート5,6と、複数の蓄電セル7と、複数の吸熱プレート10と、複数の断熱プレート11とを含む。
なお、複数の蓄電セル7は、配列方向D1に間隔をあけて配列しており、蓄電モジュール3は、配列方向D1に長尺に形成されている。エンドプレート5は蓄電モジュール3の一端側に配置されており、エンドプレート6は蓄電モジュール3の他端側に配置されている。
複数の蓄電セル7と、複数の吸熱プレート10と、複数の断熱プレート11とは、エンドプレート5およびエンドプレート6の間に配置されている。エンドプレート5およびエンドプレート6は、図示されていない金属製の拘束バンドによって互いに連結されている。
そして、エンドプレート5およびエンドプレート6の間に配置された複数の蓄電セル7などは、エンドプレート5およびエンドプレート6から加えられる拘束力によって、エンドプレート5およびエンドプレート6の間に固定されている。
図2は、蓄電セル7を示す斜視図である。蓄電セル7は、セルケース15と、電極体16とを含む。セルケース15は、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されている。この図2に示す例においては、セルケース15は、扁平な直方体形状に形成されている。セルケース15は、上面20と、下面21と、主面22,23と、側面24,25とを含む。
主面22と、主面23とは、配列方向D1に配列している。側面24および側面25は、蓄電セル7の幅方向Wに配列している。
上面20には、正極端子26と、負極端子27とが設けられており、上面20には防爆弁28が形成されている。防爆弁28は、セルケース15内の内圧が高くなると、破断して、セルケース15の内部空間と、セルケース15の外部とを連通する。
正極端子26および負極端子27は、セルケース15内に設けられた電極体16に電気的に接続されている。電極体16は、正極シートと、セパレータと、負極シートとを含む。なお、セルケース15内には、図示されていない電解液も収容されている。
図1に戻って、蓄電セル7の主面22および主面23の一方の主面に、吸熱プレート10が設けられており、他方の主面に断熱プレート11が設けられている。
そして、吸熱プレート10と、断熱プレート11とは、エンドプレート5からエンドプレート6に向かうにつれて、交互になるように配置されている。
たとえば、複数の蓄電セル7は、蓄電セル(第1蓄電セル)7Aと、蓄電セル(第2蓄電セル)7Bと、蓄電セル(第3蓄電セル)7Cとを含む。蓄電セル7Bは蓄電セル7Aに対して間隔をあけて設けられており、蓄電セル7Cは、蓄電セル7Aに対して、蓄電セル7Bと反対側に設けられている。
そして、蓄電セル7Aと蓄電セル7Bとの間には、吸熱プレート10が配置されており、蓄電セル7Aと蓄電セル7Cとの間には断熱プレート11が配置されている。
図3は、吸熱プレート10を示す断面図である。吸熱プレート10は、たとえば、金属プレート30と、金属プレート30の表面を被覆する絶縁被膜31とを含む。絶縁被膜31は、樹脂によって形成されており、たとえば、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂などを採用することができる。
断熱プレート11は、たとえば、繊維とシリカエアロゲルを含む複合層などによって形成されている。シリカエアロゲルは、ナノサイズの多孔質構造に形成されている。このため、吸熱プレート10は、断熱プレート11よりも熱伝導率が高い。
図1において、冷却プレート4は、金属板であってもよく、また、内部に冷媒が流れる冷媒管を備えた装置であってもよい。そして、冷却プレート4は、冷却プレート4の上面に配置された蓄電セル7を冷却する。なお、各蓄電セル7と冷却プレート4との間には、絶縁シートなどが設けられている。
上記のように構成された蓄電装置1において、たとえば、蓄電セル7Aに大きな衝撃力などが加えられることで、蓄電セル7A内の電極体内などにおいて、内部短絡などが生じる場合がある。
電極体内で内部短絡などが生じると、蓄電セル7A内の温度が急上昇して蓄電セル7Aが高温となる。さらに、蓄電セル7A内で高温ガスが発生し、蓄電セル7Aのセルケース15内の内圧が上昇する。セルケース15内の内圧が上昇すると、蓄電セル7A内における発熱反応が促進され、さらに、高温ガスが発生する。そして、蓄電セル7Aのセルケース15の内圧が所定圧よりも高くなると、図2に示す防爆弁28が破断する。防爆弁28が破断すると、防爆弁28から多くの高温ガスが蓄電セル7Aから噴出し、蓄電セル7A内の内圧が低下する。蓄電セル7A内の内圧が低下すると、蓄電セル7A内の発熱反応が沈静化し易くなる。
そのため、蓄電セル7Aの温度上昇が収まり、時間の経過と共に、蓄電セル7Aの温度が低下し始める。また、蓄電セル7Aから噴出するガス量も時間の経過と共に、低下する。
図4は、蓄電セル7A,7B,7Cの温度推移を示すグラフである。図4において、縦軸は、温度を示し、横軸は時間を示す。グラフ線L1は、蓄電セル7Aの温度推移を示し、グラフ線L2は蓄電セル7Bの温度推移を示す。同様に、グラフ線L3は、蓄電セル7Cの温度推移を示す。
そして、時間T1は、蓄電セル7A内において、内部短絡が発生して、蓄電セル7Aの温度が上昇し始めたタイミングである。
グラフ線L1に示すように、蓄電セル7Aの温度は、時間T1から時間T2の間に温度が急上昇することが分かる。その後、蓄電セル7Aの温度が時間の経過と共に、低下していることが分かる。
図5は、収容ケース2内における内圧推移を示すグラフである。この図5において、縦軸は、収容ケース2内の内圧を示し、横軸は、時間を示す。時間T10は、蓄電セル7Aから高温ガスが噴出したタイミングを示す。
蓄電セル7Aから高温ガスが噴出し始めると、収容ケース2内の内圧が上昇する。この際、排気ダクト8は、蓄電セル7Aからの高温ガスを外部に排気する一方で、蓄電セル7Aからの高温ガスの噴出量の方が多いため、収容ケース2内の内圧は上昇する。
その一方で、時間T11になると、蓄電セル7Aから噴出する高温ガスの噴出量が低下して、収容ケース2内の内圧が低下し始める。
図1に戻って、蓄電セル7Aの温度が高い状態において、吸熱プレート10は、断熱プレート11よりも熱伝導率が高いため、蓄電セル7Aの温度が上昇すると、蓄電セル7Aから吸熱プレート10に伝わる熱量は、蓄電セル7から断熱プレート11に伝わる熱量よりも多くなる。
その結果、吸熱プレート10を通して、蓄電セル7Bに伝えられる熱量は、断熱プレート11を通して蓄電セル7Cに伝えられる熱量よりも多くなる。
したがって、時間の経過と共に、蓄電セル7Bの温度が上昇し始める。そして、蓄電セル7Bの温度が高くなると、蓄電セル7B内において発熱反応が促進され、蓄電セル7Bの温度が急上昇する。蓄電セル7Bの温度が高くなると、蓄電セル7B内で高温ガスが発生して、蓄電セル7B内の内圧が高くなる。蓄電セル7B内の内圧が所定以上となると、蓄電セル7Bの防爆弁28が破断して、蓄電セル7Bから高温ガスが噴出すると共に、蓄電セル7B内の内圧が低下する。蓄電セル7B内の内圧が低下すると、発熱反応が抑制され、蓄電セル7Bの温度上昇が鈍化し、さらに、時間が経過することで、蓄電セル7Bの温度が低下し始める。
図4において、時間T3から時間T4の間に、蓄電セル7Bの温度が急上昇する。時間T4以降において、蓄電セル7Bの温度が低くなり始める。図5において、時間T12において、蓄電セル7Bから高温ガスが噴出して、収容ケース2内の内圧が上昇する。そして、時間T13において、蓄電セル7Bからの高温ガスの噴出が沈静化して、収容ケース2内の内圧が低下し始める。
図1に戻って、断熱プレート11は、吸熱プレート10よりも熱伝導率が低い一方で、時間の経過と共に、蓄電セル7Aからの熱が蓄電セル7Cに伝えられ、蓄電セル7Cの温度が上昇する。
この際、断熱プレート11の熱伝導率は、吸熱プレート10の熱伝導率よりも低いため、蓄電セル7Aからの熱によって、蓄電セル7Cの温度が上昇し始めるタイミングは、蓄電セル7Aからの熱によって、蓄電セル7Bの温度が上昇し始めるタイミングよりも遅い。
そして、蓄電セル7Cの温度が上昇すると、上記の蓄電セル7A,7Bと同様に、蓄電セル7C内で発熱反応が促進され、蓄電セル7Cの温度が急上昇し、そして、蓄電セル7C内で高温ガスが発生する。これにより、蓄電セル7Cの防爆弁28が破断して、蓄電セル7Cから高温ガスが噴出する。蓄電セル7Cから高温ガスが噴出すると、その後、時間の経過と共に、蓄電セル7Cの温度が低下し始めると共に、蓄電セル7Cから噴出する高温ガスの噴出量が少なくなる。
図4において、時間T5において、蓄電セル7Cの温度が急上昇し始める。この際、蓄電セル7Bの温度は低下し始めている。そして、時間T5から時間T6の間に蓄電セル7Cの温度が上昇し、その後、蓄電セル7Cの温度が時間の経過と共に低下する。
図5において、時間T14において、蓄電セル7Cからの高温ガスが噴出して、収容ケース2内の内圧が上昇する。この際、蓄電セル7Bからの高温ガスの噴出は沈静化している。そのため、蓄電セル7Cから高温ガスが噴出するタイミングにおいては、収容ケース2内の内圧はある程度低くなっている。
そのため、蓄電セル7Cから高温ガスが噴出したとしても、収容ケース2内の内圧が高くなりすぎることが抑制されている。その後、時間T15から蓄電セル7Cからの高温ガスの噴出が沈静化して、収容ケース2内の内圧が低下している。
なお、この図5に示す例においては、蓄電装置1内の内圧は、時間T11において最大内圧P1となっている。
図6は、比較例に係る蓄電装置1Aを示す断面図である。蓄電装置1Aは、蓄電モジュール3の構成以外の構成は、蓄電装置1と実質的に同じである。
蓄電装置1Aは、蓄電モジュール3Aを含む。蓄電モジュール3Aは、複数の蓄電セル7を含み、各蓄電セル7の間には、断熱プレート11が設けられている。
すなわち、配列方向D1に隣り合う蓄電セル7の間には、全て断熱プレート11が設けられており、蓄電装置1Aには、断熱プレート11が設けられていない。
そして、蓄電装置1Aは、蓄電装置1の蓄電セル7A,7B,7Cに対応する蓄電セル7D,7E,7Fを含む。
蓄電セル7Dおよび蓄電セル7Eの間には断熱プレート11Aが設けられており、蓄電セル7Dおよび蓄電セル7Fの間には、断熱プレート11Bが設けられている。そして、断熱プレート11Aおよび断熱プレート11Bは、実質的に同じ構成である。
この蓄電装置1Aにおいて、蓄電セル7Dの電極体内で内部短絡が生じると、蓄電セル7Dの温度が上昇する。
ここで、蓄電セル7Dの温度が上昇すると、蓄電セル7Dからの熱は断熱プレート11Aを通して蓄電セル7Eに伝えられ、蓄電セル7Dからの熱は、断熱プレート11Bを通して、蓄電セル7Fに伝えられる。
この際、断熱プレート11Aおよび断熱プレート11Bは、実質的に同じであるため、蓄電セル7Eに伝えられる熱量と、蓄電セル7Fに伝えられる熱量とに大きな差が生じ難い。
その結果、蓄電セル7Eおよび蓄電セル7Fは、互いに同じように温度上昇する。これに伴い、蓄電セル7Eから高温ガスが噴出するタイミングと、蓄電セル7Fから高温ガスが噴出するタイミングとに大きな差が生じ難い。
図5に示すグラフ線L12は、蓄電装置1Aの収容ケース2内における内圧の時間推移を示す。
グラフ線L12において、時間T10において、蓄電セル7Dから高温ガスが噴出し、蓄電装置1A内の内圧が上昇し、時間T11において、蓄電装置1A内の内圧が低下し始める。このように、時間T10から時間T11の間においては、蓄電装置1Aの内圧推移と、蓄電装置1の内圧推移とは、実質的に一致している。
時間T16において、蓄電セル7Eから高温ガスが噴出して、蓄電装置1A内の内圧が上昇し始める。この図5に示す例においては、時間T17において、蓄電セル7Eからの高温ガスの噴出が沈静化して、時間T17から蓄電装置1A内の内圧が低下し始める。その一方で、時間T17の直後の時間T18において、蓄電セル7Fから高温ガスが噴出する。
このように、蓄電装置1Aにおいては、初めに高温となる蓄電セル7Dの両側に配置された蓄電セル7E,7Fが近いタイミングで高温ガスを噴出する。その結果、時間T19において、蓄電装置1A内の内圧が最大内圧P2となる。
ここで、蓄電装置1の最大内圧P1は、蓄電装置1Aの最大内圧P2よりも低い。すなわち、本実施の形態に係る蓄電装置1においては、高温となった蓄電セル7Aと隣り合う2つの蓄電セル7B,7Cとから高温ガスを噴出させるタイミングが異なるため、最大内圧P1を低く抑えることができる。
最大内圧P1を低く抑えることで、排気ダクト8に求められる排気能力が高くなることを抑制することができ、排気ダクト8のコストを低減することができる。
さらに、最大内圧P1が高い場合には、蓄電装置1の収容ケース2の剛性を高くする必要が生じる一方で、本実施の形態においては、最大内圧P1を低く抑えることができるので、収容ケース2の製造コストを低減することができる。
このように、実施の形態1においては、蓄電セル7Aが高温となったときに、吸熱プレート10および断熱プレート11を用いて、蓄電セル7Aから蓄電セル7Bに伝えられる熱量と、蓄電セル7Aから蓄電セル7Bに伝えられる熱量を異ならせている。
(変形例1)
図7は、変形例1に係る蓄電装置1Bを模式的に示す断面図である。蓄電装置1Bは、蓄電モジュール3Bを含み、蓄電モジュール3B以外の構成においては、上記蓄電装置1と同様に構成されている。
蓄電モジュール3Bは、複数の蓄電セル7と、複数の断熱プレート11とを含み、複数の蓄電セル7は、蓄電セル7Aと、蓄電セル7Bと、蓄電セル7Cとを含む。
蓄電セル7Aと蓄電セル7Bとは互いに接触しており、蓄電セル7Aと蓄電セル7Cとの間には、断熱プレート11が配置されている。
このため、たとえば、蓄電セル7Aが高温となったときに、蓄電セル7Aから蓄電セル7Bに伝えられる熱量は、蓄電セル7Aから蓄電セル7Cに伝えられる熱量よりも多い。これにより、仮に、時間の経過によって、蓄電セル7Bおよび蓄電セル7Cが高温になったとしても、蓄電セル7Bが高温となり蓄電セル7Bから高温ガスが噴出するタイミングと、蓄電セル7Cが高温となり、蓄電セル7Cから排気ガスが噴出するタイミングとをずらすことができる。
なお、蓄電セル7Aおよび蓄電セル7Bとの間には、断熱プレート11よりも遥かに薄い絶縁膜を配置するようにして、蓄電セル7Aおよび蓄電セル7Bの間の絶縁性を確保するようにしてもよい。この絶縁膜は、断熱プレート11よりも熱伝導率が高い。
(変形例2)
図8は、変形例2に係る蓄電装置1Cを模式的に示す断面図である。蓄電装置1Cは、蓄電モジュール3Cを含み、蓄電モジュール3C以外の構成においては、上記蓄電装置1と同様に構成されている。
蓄電モジュール3Cは、複数の蓄電セル7と、複数の断熱プレート18,19とを含む。配列方向D1における断熱プレート18の厚さは、断熱プレート19の厚さよりも薄い。
各蓄電セル7において、配列方向D1に配列する主面22,23の一方の主面に断熱プレート18が設けられており、他方の主面に断熱プレート19が設けられている。
このため、たとえば、蓄電セル7Aおよび蓄電セル7Bの間には、断熱プレート18が設けられており、蓄電セル7Aおよび蓄電セル7Cの間には、断熱プレート19が設けられている。
断熱プレート18は断熱プレート19よりも薄いため、蓄電セル7Aが高温となったときにおいて、蓄電セル7Aから蓄電セル7Bに伝えられる熱量は、蓄電セル7Aから蓄電セル7Cに伝えられる熱量よりも大きい。
これにより、仮に、時間経過によって、蓄電セル7Bおよび蓄電セル7Cが高温になったとしても、蓄電セル7Bが高温となり蓄電セル7Bから高温ガスが噴出するタイミングと、蓄電セル7Cが高温となり、蓄電セル7Cから排気ガスが噴出するタイミングとをずらすことができる。
(変形例3)
図9は、変形例3に係る蓄電装置1Dを模式的に示す断面図である。蓄電装置1Dは、蓄電モジュール3Dおよび冷却プレート4Dを含み、蓄電モジュール3Dおよび冷却プレート4D以外の構成は、蓄電装置1と同様に構成されている。
この図9に示す例においては、蓄電モジュール3Dは、蓄電セル7G,7H,7I,7J,7K,7L,7M,7Nを含む。なお、蓄電セル7G,7H,7I,7J,7K,7L,7M,7Nは、エンドプレート5からエンドプレート6に向けて順次配列している。
図10は、冷却プレート4Dおよびその周囲の構成を示す一部断面図である。冷却プレート4Dは、筐体40を含み、筐体40内を冷媒Cが流れる。
筐体40は、上壁41を含み、上壁41の上面に蓄電セル7G,7H,7I,7J,7K,7L,7M,7Nが配置されている。
上壁41には、薄肉部42A,42Bおよび厚肉部43A,43B,43Cが形成されている。薄肉部42A,42Bおよび厚肉部43A,43B,43Cは、配列方向D1に交互に配列しており、各薄肉部42A,42Bおよび厚肉部43A,43B,43Cは、幅方向Wに延びるように形成されている。薄肉部42A,42Bの厚さは、厚肉部43A,43B,43Cの厚さよりも薄い。
そして、蓄電セル7Gは厚肉部43Aの上面に配置されており、蓄電セル7H,7Iは、薄肉部42Aの上面に配置されている。蓄電セル7J,7Kは、厚肉部43Bの上面に設けられており、蓄電セル7L,7Mは薄肉部42Bの上面に設けられている。そして、蓄電セル7Nは、厚肉部43Cの上面に設けられている。
上記のように構成された蓄電装置1Dにおいて、筐体40内を冷媒Cが流れると、上壁41を通して、蓄電セル7G,7H,7I,7J,7K,7L,7M,7Nが冷却される。
この際、蓄電セル7G,7J,7K,7Nは、厚肉部43A,43B,43Cを通して冷却され、蓄電セル7H,7I,7L,7Mは、薄肉部42A,42Bを通して冷却される。この際、薄肉部42A,42Bは、厚肉部43A,43B,43Cよりも薄いため、蓄電セル7H,7I,7L,7Mは、蓄電セル7G,7J,7K,7Nよりも冷却され易い。
そして、たとえば、蓄電セル7K内で内部短絡が生じて、蓄電セル7Kが高温になったとする。この際、蓄電セル7Kから蓄電セル7Lおよび蓄電セル7Jに熱が伝えられる。蓄電セル7Lは、蓄電セル7Jよりも冷却され易いため、蓄電セル7Lは蓄電セル7Jよりも高温になり難く、蓄電セル7Jが高温となるタイミングと蓄電セル7Lが高温となるタイミングをずらすことができる。
これにより、仮に、蓄電セル7Jおよび蓄電セル7Lから高温ガスが噴出したとしても、蓄電セル7Jから高温ガスが噴出した後に、所定時間が経過した後に、蓄電セル7Lから高温ガスが噴出することになる。なお、上記の例においては、冷却プレート4Dの上壁41の厚さを異ならせることで、蓄電セル7Jが高温となるタイミングと蓄電セル7Lが高温となるタイミングをずらしているが、同様の効果を得るために、他の構成を採用することができる。たとえば、冷却プレート4Dの上壁41の厚さを均一としつつも、筐体40の側面のうち、蓄電セル7H,7I,7L,7Mと隣り合う部分に熱マスを付与するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C,1D 蓄電装置、2 収容ケース、3,3A,3B,3C,3D 蓄電モジュール、4,4D 冷却プレート、5,6 エンドプレート、7,7A,7B,7C,7D,7E,7F,7G,7H,7I,7J,7K,7L,7M,7N 蓄電セル、8 排気ダクト、9 フロアパネル、10 吸熱プレート、11,11A,11B,18,19 断熱プレート、15 セルケース、16 電極体、20 上面、21 下面、22,23 主面、24,25 側面、26 正極端子、27 負極端子、28 防爆弁、30 金属プレート、31 絶縁被膜、40 筐体、41 上壁、42A,42B 薄肉部、43A,43B,43C 厚肉部。

Claims (1)

  1. 一方向に配列する複数の蓄電セルと、前記複数の蓄電セル間に配置された複数のプレートとを有する蓄電モジュールを含む蓄電装置であって、
    前記複数の蓄電セルは、
    第1蓄電セルと、
    前記第1蓄電セルと間隔をあけて設けられた第2蓄電セルと、
    前記第1蓄電セルと間隔をあけて設けられ、前記第1蓄電セルに対して前記第2蓄電セルと反対側に設けられた第3蓄電セルとを含み、
    前記複数のプレートは、
    前記第1蓄電セルおよび前記第2蓄電セルの間に設けられた第1プレートと、
    前記第1蓄電セルおよび前記第3蓄電セルの間に設けられた第2プレートと、
    含み、
    前記第1プレートの熱伝導率は、前記第2プレートの熱伝導率よりも高く、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの各々は、前記蓄電モジュール内に複数配置されており、
    前記第1プレートと前記第2プレートとは、前記一方向に交互となるように、前記蓄電モジュール内に配置された、蓄電装置。
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