JP7131137B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、原稿の読み取りにより生成された文書画像データを処理する画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
スキャナーで原稿を読み取って生成された文書画像データをファイルとして保存する際、ユーザーはファイル名を付けてフォルダーに保存する。フォルダーは、ディレクトリー等とも呼ばれる。
また、セットされた原稿の画像を読取部が読み取り、同時に、セットされた名刺の画像を第2読取部が読み取り、メイン制御部は、名刺の画像から会社名、氏名といった識別情報を取得し、原稿画像のファイルに対して、得られた識別情報を含むファイル名を付け、得られた会社名と同じ会社名が名付けられた個別のフォルダーを自動的に選択し、ファイルを選択されたフォルダーに保存する画像処理装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2009‐164721号公報
文書画像データをファイルとして保存する際、ユーザーは、保存先のフォルダーを設定する必要があるが、数多くある既存のフォルダーから、保存先として適切なフォルダーを選ぶ作業は負担である。しかしながら前記特許文献1においては、画像の保存対象となる原稿だけでなく、名刺も装置に読み取らせる必要があるため、ユーザーの負担が大きく、また、装置に2つの読取部が搭載されていない場合や名刺が無い場合は、成立しない。
本発明は上述の課題の少なくとも一つに鑑みてなされたものであり、ファイルの保存先となるフォルダーの適切な設定を容易化させる画像処理装置および画像処理プログラムを提供する。
本発明の態様の1つは、画像処理装置は、原稿の読み取りにより生成された文書画像データを取得し、文字認識により前記文書画像データに含まれている文字列を認識する制御部と、前記文書画像データを保存する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部における既存のフォルダーのフォルダー名と前記文書画像データに含まれている文字列とを比較し、前記フォルダー名の少なくとも一部が前記文書画像データに含まれている文字列と一致するフォルダーを、前記文書画像データの保存先のフォルダーとして選択する。
当該構成によれば、画像処理装置は、記憶部における既存のフォルダーのうち、フォルダー名の少なくとも一部が文書画像データに含まれている文字列と一致するフォルダーを、ユーザーに提示する。よって、ユーザーは、提示された(表示部に表示された)フォルダーを、文書画像データの保存先として設定するだけで、文書画像データを適切なフォルダーに保存することができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前回のデータの保存先としたフォルダーと同階層のフォルダーのフォルダー名を、前記文書画像データに含まれている文字列との比較対象としてもよい。
当該構成によれば、画像処理装置は、フォルダー名を文書画像データに含まれている文字列と比較するフォルダーを、前回のデータの保存先としたフォルダーと同階層のフォルダーの範囲に制限することにより、文書画像データの保存先として適切なフォルダーを効率的に検出し、ユーザーに提示することができる。前記制御部は、さらに、前回のデータの保存先としたフォルダーの一階層上位のフォルダー及び又は一階層下位のフォルダーのフォルダー名を、前記文書画像データに含まれている文字列との比較対象に含めるとしてもよい。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記フォルダー名の少なくとも一部が前記文書画像データに含まれている文字列と一致するフォルダーであって、前記記憶部におけるフォルダーへの経路を示すパスに含まれる複数の文字列が前記文書画像データに含まれている文字列と一致するフォルダーを、前記保存先のフォルダーとして優先的に選択してもよい。
当該構成によれば、画像処理装置は、フォルダー名だけでなくパスを構成する文字列も、文書画像データに含まれている文字列と比較することにより、文書画像データの保存先として適切なフォルダーを、より的確にユーザーが設定し易い態様で提示することができる。
本発明の態様の1つは、原稿の読み取りにより生成された文書画像データを取得し、文字認識により前記文書画像データに含まれている文字列を認識する制御部と、前記文書画像データを保存する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部に保存済みのファイルのファイル名と前記文書画像データに含まれている文字列とを比較し、前記ファイル名であって、少なくとも一部が前記文書画像データに含まれている文字列と一致する前記ファイル名を、前記文書画像データのファイル名として選択する。
当該構成によれば、画像処理装置は、記憶部に保存済みのファイルのファイル名のうち、少なくとも一部が文書画像データに含まれている文字列と一致するファイル名を、ユーザーに提示する。よって、ユーザーは、提示された(表示部に表示された)ファイル名に最小限の編集を加えるだけで、文書画像データに適切なファイル名を付けて保存することができる。
本発明の技術的思想は、画像処理装置というカテゴリー以外によっても実現される。
例えば、原稿の読み取りにより生成された文書画像データに対する処理をコンピューターに実行させる画像処理プログラムであって、文字認識により前記文書画像データに含まれている文字列を認識する制御機能を実行させ、前記制御機能は、記憶部における既存のフォルダーのフォルダー名と前記文書画像データに含まれている文字列とを比較し、前記フォルダー名の少なくとも一部が前記文書画像データに含まれている文字列と一致するフォルダーを、前記文書画像データの保存先のフォルダーとして選択するプログラムを、発明として把握することができる。
また、前記制御機能は、記憶部に保存済みのファイルのファイル名と前記文書画像データに含まれている文字列とを比較し、前記ファイル名であって、少なくとも一部が前記文書画像データに含まれている文字列と一致する前記ファイル名を、前記文書画像データのファイル名として選択する画像処理プログラムも、発明として把握することができる。
また、各プログラムによる処理に相当する方法の発明や、各プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体も発明として成り立つ。
画像処理装置の構成を簡易的に示す図。 ファイル保存処理を示すフローチャート。 フォルダーの階層構造の一例を示す図。 フォルダー候補欄を含んだファイル保存設定画面の一例を示す図。 ファイル名候補欄を含んだファイル保存設定画面の一例を示す図。 変形例にかかるフォルダー候補欄を含んだファイル保存設定画面を示す図。 変形例にかかるフォルダー名の決定処理を示すフローチャート。 変形例にかかるフォルダー名候補の設定画面の一例を示す図。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。また、各図は例示であるため、互いに整合していないこともある。
1.装置構成の概略的説明:
図1は、本実施形態にかかる画像処理装置10の構成を簡易的に示している。画像処理装置10は、原稿を光学的に読み取って読取結果としての所定のフォーマットの画像データを生成し当該画像データを外部へ出力する読取装置(スキャナー30)と、通信可能に接続する。スキャナー30は、公知の製品を含めてスキャナーとして機能する装置であればよい。
画像処理装置10は、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話機、或いはそれらと同程度の処理能力を有する情報処理装置によって実現される。また、本実施形態にかかる制御部11を実現可能なハードウェアを画像処理装置と呼んでもよい。
画像処理装置10は、例えば、制御部11、表示部12、操作受付部13、通信インターフェイス(IF)14、記憶部15等を備える。制御部11は、例えば、プロセッサー(例えばCPU11a。ASICやASICとCPU等の協働であってもよい)、ROM11b、RAM11c等を有する1つ又は複数のICや、その他のメモリー等を適宜含んで構成される。記憶部15は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリー等の不揮発性の記憶装置である。記憶部15は、制御部11の一部であってもよい。
制御部11では、プロセッサー(CPU11a)が、ROM11bや記憶部15等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM11c等をワークエリアとして用いて実行することにより、画像処理装置10の挙動を制御する。制御部11はプログラムの1つとしてプログラムAを搭載しており、プログラムAに従って、データ取得部20、ファイル保存支援部21、表示制御部22等といった各機能を実現する。プログラムAは、原稿の読み取りにより生成された文書画像データに対する処理をコンピューターに実行させる画像処理プログラムである。また、プログラムAは、文書画像データの保存や管理を実行するためのアプリケーションである。
通信IF14は、公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線あるいは無線で外部と通信を実行するIFである。図1の例では、画像処理装置10は、通信IF14を介してスキャナー30と接続している。むろん、画像処理装置10は、通信IF14あるいは不図示の別の通信IFを介して、外部のネットワークに接続することも可能であり、制御部11(プログラムA)は、例えば、前記ネットワーク(ローカルエリアネットワークやインターネット通信網等)を通じて外部のサーバー(不図示)に、スキャナー30から取得した文書画像データをアップロードすることも可能である。
表示部12は、視覚的情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や、有機ELディスプレイ等により構成される。表示部12は、ディスプレイと、当該ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。操作受付部13は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、マウスや、キーボード等によって実現される。むろん、タッチパネルは、表示部12の一機能として実現されるとしてもよい。また、表示部12および操作受付部13を含めて操作パネル等と呼ぶことができる。
表示部12、操作受付部13、記憶部15等の図1に示した一部の構成は、画像処理装置10に外付けされた周辺機器であってもよい。また、図1に示した画像処理装置10とスキャナー30とを含んだシステムを1つの発明として捉えることも可能である。あるいは、画像処理装置10とスキャナー30とは、実態としてそれら全体が1つの装置に含まれていてもよい。画像処理装置10とスキャナー30とが1つの装置に含まれている場合、そのような構成(1つの装置)を、読取装置等と呼ぶことができる。また、画像処理装置10とスキャナー30とを含む構成(1つの装置)は、プリンター(コピー機)やファクシミリ等としての複数の機能を併せ持った複合機であってもよい。
2.ファイル保存処理:
図2は、制御部11がプログラムAに従って実行するファイル保存処理をフローチャートにより示している。
先ず、スキャナー30は、ユーザーが任意にセットした原稿を読み取ることにより画像データを生成する。本実施形態では、ユーザーがスキャナー30に読み取らせる原稿は、少なくとも文字が記載された原稿とする。原稿は、例えばレシートや請求書や契約書等である。スキャナー30は、原稿の読取結果としての画像データ(文書画像データ)を、画像処理装置10へ送信する。制御部11は、通信IF14を介してスキャナー30へ原稿の読取開始を指示し、スキャナー30は、制御部11からの当該読取開始の指示に従って原稿の読み取りを開始してもよい。
制御部11(データ取得部20)は、上述のようにスキャナー30から送信された文書画像データを、通信IF14を介して取得する(ステップS100)。なお、データ取得部20は、スキャナー30から文書画像データを直接取得(受信)するのではなく、スキャナー30から文書画像データが転送された転送先としての記憶部(例えば、記憶部15)から当該文書画像データを取得してもよい。
制御部11(ファイル保存支援部21)は、ステップS100で取得した文書画像データを対象として、文字認識(OCR:Optical Character Recognition/Reader)を実行することにより、文書画像データに含まれている文字列を認識する(ステップS110)。この場合、文書画像データに含まれている文字列と認識可能な対象を文字データ(テキストデータ)に変換する。文字認識処理は、公知の技術であるため、これ以上の説明は省略する。
ステップS120では、ファイル保存支援部21は、ステップS110において認識した文書画像データに含まれている文字列(以下、データ内文字列)から、記憶部15における既存のフォルダー(既存フォルダー)のフォルダー名を検索する。例えば、既存フォルダーの1つとして、フォルダー名が“XYZ”というフォルダーが記憶部15に存在すると仮定する。この場合、ファイル保存支援部21は、文字列“XYZ”とデータ内文字列とを比較し、文字列“XYZ”がデータ内文字列に含まれていれば、つまり、データ内文字列から文字列“XYZ”の検索に成功すれば、当該フォルダー名“XYZ”の既存フォルダーを、保存先候補フォルダーの1つとして検出する。
フォルダー名は、例えば、保存文書の種類を意味する言葉、顧客名を意味する言葉、年や月、といったような、意味の異なる複数の言葉を組み合わせた(結合した)文字列であることも想定される。そのため、ステップS120では、ファイル保存支援部21は、既存フォルダーのフォルダー名と一致する文字列がデータ内文字列に含まれている場合だけでなく、既存フォルダーのフォルダー名の一部と一致する文字列がデータ内文字列に含まれている場合にも、データ内文字列から既存フォルダーのフォルダー名の検索に成功したと判断し、そのフォルダー名の既存フォルダーを、保存先候補フォルダーの1つとして検出する。
ただし、既存フォルダーのフォルダー名の一部とは、ある程度まとまった文字数からなる部分を意味する。これは、既存フォルダーのフォルダー名に使用されている、例えば1文字がデータ内文字列に含まれている場合に、データ内文字列から既存フォルダーのフォルダー名の検索に成功したと判断すると、保存先として適切ではない数多くの既存フォルダーが、保存先候補フォルダーとされてしまうからである。ステップS120では、ファイル保存支援部21は、例えば、フォルダー名内の連続した2文字以上からなる文字群や、複数の単語がハイフン“-”やアンダーバー“_”等で結合されたフォルダー名における各単語を、「フォルダー名の一部」の最小単位として扱う。
ステップS120では、ファイル保存支援部21は、記憶部15における全ての既存フォルダーのフォルダー名それぞれについてデータ内文字列から検索してもよいが、検索するフォルダー名をある程度制限した方が、処理が効率的となる。また、ユーザーは、過去にデータを保存したフォルダーや、その近隣のフォルダーへ新たなデータを保存する可能性が高いとも言える。そこで、ファイル保存支援部21は、前回のデータの保存先としたフォルダーと同階層のフォルダーのフォルダー名を、データ内文字列との比較対象としてもよい。
図3は、記憶部15におけるフォルダーの階層構造の一例を示している。図3では、フォルダーやファイルの名前の例を、対応するフォルダーやファイルのアイコン近傍に示している。図3に示した範囲では、フォルダー“Fo1”が最上位の階層に在り、フォルダー“Fo1”の中に、つまりフォルダー“Fo1”の一階層下位に、フォルダー“Fo11”、フォルダー“Fo12”およびフォルダー“Fo13”が設けられている。また、フォルダー“Fo13”の中、つまりフォルダー“Fo13”の一階層下位に、フォルダー“Fo131”、フォルダー“Fo132”およびフォルダー“Invoice”が設けられている。さらに、フォルダー“Invoice”の中に、フォルダー“2017”が設けられており、かつ、ファイル“Invoice-ABC”、ファイル“Invoice-DEF”、ファイル“Invoice-GHI”が保存されている。図3は記憶部15におけるフォルダーの階層構造の一部に過ぎず、記憶部15には、図示していないフォルダーやファイルがさらに存在し得る。
ここで、現時点(ステップS120)において、プログラムAを実行する制御部11が前回(直近の過去に)保存したデータは、ファイル“Invoice-GHI”であると仮定する。ファイル“Invoice-GHI”は、フォルダー“Invoice”に保存されている。そのため、ファイル保存支援部21は、フォルダー“Invoice”および、フォルダー“Invoice”と同階層の他のフォルダー“Fo131”、“Fo132”のフォルダー名(“Invoice”、“Fo131”、“Fo132”)それぞれを、データ内文字列から検索する。
さらに、ファイル保存支援部21は、前回のデータの保存先としたフォルダーの一階層上位のフォルダー及び又は一階層下位のフォルダーのフォルダー名を、データ内文字列との比較対象としてもよい。上述の例のように、前回保存したデータがファイル“Invoice-GHI”であると仮定する。この場合、ファイル保存支援部21は、ファイル“Invoice-GHI”の保存先のフォルダー“Invoice”および、フォルダー“Invoice”と同階層の他のフォルダー“Fo131”、“Fo132”に加え、フォルダー“Invoice”の一階層上位のフォルダー“Fo11”、“Fo12”、“Fo13”や、フォルダー“Invoice”の一階層下位のフォルダー“2017”のフォルダー名(“Invoice”、“Fo131”、“Fo132”、“Fo11”、“Fo12”、“Fo13”、“2017”)それぞれを、データ内文字列から検索してもよい。
ステップS130では、ファイル保存支援部21は、データ内文字列から、記憶部15に保存済みのファイル(既存ファイル)のファイル名(ただし、“.pdf”等の拡張子を除く。)を検索する。ステップS130は、概ね、ステップS120の処理をフォルダー名ではなくファイル名に適用した処理である。例えば、既存ファイルの1つとして、ファイル名が“Invoice-ABC”というファイルが記憶部15に保存されている(図3参照)。この場合、ファイル保存支援部21は、文字列“Invoice-ABC”とデータ内文字列とを比較し、文字列“Invoice-ABC”がデータ内文字列に含まれていれば、つまり、データ内文字列から文字列“Invoice-ABC”の検索に成功すれば、当該ファイル名“Invoice-ABC”を、候補ファイル名の1つとして検出する。
ステップS130では、ファイル保存支援部21は、既存ファイルのファイル名と一致する文字列がデータ内文字列に含まれている場合だけでなく、既存ファイルのファイル名の一部と一致する文字列がデータ内文字列に含まれている場合にも、データ内文字列から既存ファイルのファイル名の検索に成功したと判断し、そのファイル名を候補ファイル名の1つとして検出する。この場合も、既存ファイルのファイル名の一部とは、ある程度まとまった文字数からなる部分を意味する。ステップS130では、ファイル保存支援部21は、例えば、ファイル名内の連続した2文字以上からなる文字群や、複数の単語がハイフン“-”やアンダーバー“_”等で結合されたファイル名における各単語を、「ファイル名の一部」の最小単位として扱う。
ステップS130では、ファイル保存支援部21は、記憶部15における全ての既存ファイルのファイル名それぞれについてデータ内文字列から検索してもよいが、検索するファイル名をある程度制限した方が、処理が効率的となる。そこで、ファイル保存支援部21は、前回のデータの保存先としたフォルダーに保存されているファイルのファイル名を、データ内文字列との比較対象としてもよい。
上述の例のように、前回保存したデータがファイル“Invoice-GHI”であると仮定する。ファイル“Invoice-GHI”は、フォルダー“Invoice”に保存されている。そのため、ファイル保存支援部21は、フォルダー“Invoice”に保存されているファイル“Invoice-ABC”、“Invoice-DEF”、“Invoice-GHI”のファイル名(“Invoice-ABC”、“Invoice-DEF”、“Invoice-GHI”)それぞれを、データ内文字列から検索する。さらに、ファイル保存支援部21は、前回のデータの保存先としたフォルダーを基準とした、同階層の他のフォルダー、一階層上位のフォルダー、一階層下位のフォルダーのそれぞれに保存されている既存ファイルのファイル名を、データ内文字列との比較対象としてもよい。
なお、図2では、既存ファイル名の検索(ステップS130)は、既存フォルダー名の検索(ステップS120)の次に実行される態様としているが、これらステップS120,S130は、処理順が逆でもよいし、制御部11の処理能力によっては並行実施されるとしてもよい。
ステップS140では、制御部11(表示制御部22)は、ステップS120,S130の結果に基づいて、ファイル保存設定画面を表示部12に表示させる。
図4および図5はそれぞれ、表示制御部22がステップS140で表示部12に表示させるファイル保存設定画面40を例示している。ファイル保存設定画面40は、原稿画像表示欄41、フォルダー設定欄42、ファイル名設定欄43等を含んでいる。当然、ファイル保存設定画面40におけるレイアウトやデザインは、図示するものに限定されない。なお図4においては、ファイル名設定欄43は、符号44で示す欄に隠れて一時的に見えない状態となっている。原稿画像表示欄41には、ステップS100で取得した文書画像データに基づく画像IM、つまり原稿が表示され、ユーザーは、スキャナー30に読み取らせた原稿を、原稿画像表示欄41を通じて視認することができる。
フォルダー設定欄42は、ステップS100で取得した文書画像データの保存先としてのフォルダー(例えば、記憶部15内のフォルダー)を設定するための入力欄である。ユーザーは、操作受付部13等を操作してフォルダー設定欄42に任意のフォルダー(既存フォルダーあるいは新たに作成したフォルダー)を設定することができる。また、ユーザーがフォルダー設定欄42対して所定の操作(例えば、プルダウンメニューの表示指示)をしたことに応じて、図4に例示するように、表示制御部22は、フォルダー設定欄42の近傍にフォルダー候補欄44を表示させる。フォルダー候補欄44は、ファイル保存の履歴に基づくフォルダーを表示するための第1欄44aと、ステップS120で保存先候補フォルダーとして検出されたフォルダーを表示するための第2欄44bとを含んでいる。
第1欄44aには、前回保存したデータの保存先のフォルダー(フォルダーのパス(path))が表示される。パスとは、知られているように、記憶部におけるフォルダーへの経路を示す文字列である。第2欄44bには、ステップS120で保存先候補フォルダーとされたフォルダー、例えば“C:\Users\…\…\Invoice”や、“C:\Users\…\…\Invoice\2017”等といったフォルダーのパスが表示される。表示制御部22は、フォルダー候補欄44から選択されたフォルダーをフォルダー設定欄42に設定する。つまり、ユーザーは、フォルダー候補欄44からフォルダーを選択する操作(フォルダー候補欄44に表示されているフォルダーのパスのクリックまたはタップ等)を行うだけで、当該選択したフォルダーをフォルダー設定欄42に設定することができる。
ファイル名設定欄43は、ステップS100で取得した文書画像データを保存する際のファイル名を設定するための入力欄である。ユーザーは、操作受付部13等を操作してファイル名設定欄43に任意のファイル名を設定することができる。また、ユーザーがファイル名設定欄43対して所定の操作(例えば、プルダウンメニューの表示指示)をしたことに応じて、図5に例示するように、表示制御部22は、ファイル名設定欄43の近傍にファイル名候補欄46を表示させる。ファイル名候補欄46は、ファイル保存の履歴に基づくファイル名を表示するための第1欄46aと、ステップS130で候補ファイル名として検出されたファイル名を表示するための第2欄46bとを含んでいる。
第1欄46aには、前回保存したデータに付けたファイル名が表示される。第2欄46bには、ステップS130で候補ファイル名とされたファイル名、例えば、“Invoice-ABC”、“Invoice-DEF”、“Invoice-GHI”等といったファイル名が表示される。表示制御部22は、ファイル名候補欄46から選択されたファイル名をファイル名設定欄43に設定する。つまり、ユーザーは、ファイル名候補欄46からファイル名を選択する操作(ファイル名候補欄46に表示されているファイル名のクリックまたはタップ等)を行うだけで、当該選択したファイル名をファイル名設定欄43に設定することができる。ただし、ファイル名候補欄46に表示されたファイル名は、いずれも既存ファイルのファイル名であるため、それらを新たに保存するファイル名としてそのまま使用することは基本的にはしない。よって、ユーザーは、ファイル名候補欄46から選択してファイル名設定欄43に設定したファイル名については、操作受付部13を介して最小限の編集を行う。
これまでの説明では、フォルダー候補欄44(図4)と、ファイル名候補欄46(図5)とが、ファイル保存設定画面40内でそれぞれ別のタイミングで表示される態様を読み取ることができるが、ファイル保存設定画面40のデザインとしては、フォルダー候補欄44と、ファイル名候補欄46とを同時に表示するものであってもよい。
制御部11は、ファイル保存設定画面40に対するユーザーの入力に従って、保存先のフォルダーおよびファイル名を決定する(ステップS150)。具体的には、制御部11は、ファイル保存設定画面40における所定ボタン(図4,5の例では、OKボタン45)への操作を検知すると、その時点でフォルダー設定欄42に設定しているフォルダーをステップS100で取得した文書画像データの保存先に決定し、且つその時点でファイル名設定欄43に設定しているファイル名をステップS100で取得した文書画像データのファイル名に決定する。
そして、制御部11は、ステップS100で取得した文書画像データを、ステップS150で決定したファイル名を付したファイルとして、ステップS150で決定した保存先のフォルダーに保存する(ステップS160)。この場合、前記所定ボタン(OKボタン45)が操作されたことを契機としてファイルを保存する。ステップS150およびステップS160は、ほぼ同時に実行される。以上で、図2のフローチャートが終了する。
ステップS120における既存フォルダー名の検索結果によっては、保存先候補フォルダーが検出されないこともある。そのような場合は、ステップS140では、保存先候補フォルダーを表示できないため、表示制御部22は、フォルダー候補欄44をファイル保存設定画面40内に表示する際、第2欄44bを有さないフォルダー候補欄44を表示することになる。また、ステップS130における既存ファイル名の検索結果によっては、候補ファイル名が検出されないこともある。そのような場合は、ステップS140では、候補ファイル名を表示できないため、表示制御部22は、ファイル名候補欄46をファイル保存設定画面40内に表示する際、第2欄46bを有さないファイル名候補欄46を表示することになる。
また本明細書は、既存フォルダー名の検索(ステップS120)および既存ファイル名の検索(ステップS130)の両方を実行する態様だけでなく、これらステップS120,S130のうちの何れか一方のみを実行する態様も開示の一部とする。つまり、図2のフローチャートは、ステップS130を含まないものであってもよいし、逆に、ステップS120を含まないものであってもよい。ステップS130を実行しない実施形態においては、ステップS140では、表示制御部22は、ファイル名候補欄46をファイル保存設定画面40内に表示する際、第2欄46bを有さないファイル名候補欄46を表示することになる。一方、ステップS120を実行しない実施形態においては、ステップS140では、表示制御部22は、フォルダー候補欄44をファイル保存設定画面40内に表示する際、第2欄44bを有さないフォルダー候補欄44を表示することになる。
3.まとめ:
このように本実施形態によれば、画像処理装置10は、原稿の読み取りにより生成された文書画像データを取得し(ステップS100)、文字認識により文書画像データに含まれている文字列(データ内文字列)を認識する(ステップS110)、制御部11と、文書画像データを保存する記憶部15とを備える。制御部11は、記憶部15における既存フォルダーのフォルダー名とデータ内文字列とを比較し(ステップS120)、フォルダー名の少なくとも一部がデータ内文字列と一致する既存フォルダーを、文書画像データの保存先のフォルダー(保存先候補フォルダー)として表示部12に表示させる(ステップS140)。
すなわち本実施形態は、文書画像データのデータ内文字列に含まれている文字列と(少なくとも一部が)一致するフォルダー名の既存フォルダーが存在していれば、当該既存フォルダーは、当該文書画像データの保存先として適切なフォルダーである可能性が高いという思想の下で、上述のような保存先候補フォルダーをユーザーに提示する。従って、ユーザーは、保存先候補フォルダーをフォルダー候補欄44(第2欄44b)で視認し、これを選択して承認する(OKボタン45を押す)だけで、スキャナー30に読み取らせた原稿のスキャンデータ(文書画像データ)の保存先として適切なフォルダーを設定することができる。
また本実施形態によれば、制御部11は、記憶部15に保存済みの既存ファイルのファイル名とデータ内文字列とを比較し(ステップS130)、既存ファイルのファイル名であって、少なくとも一部がデータ内文字列と一致するファイル名を、文書画像データのファイル名(候補ファイル名)として表示部12に表示させる(ステップS140)。
すなわち本実施形態は、文書画像データのデータ内文字列に含まれている文字列と(少なくとも一部が)一致するファイル名の既存ファイルが存在していれば、当該ファイル名は、当該文書画像データにとって適切なファイル名と類似している可能性が高いという思想の下で、上述のような候補ファイル名をユーザーに提示する。従って、ユーザーは、候補ファイル名をファイル名候補欄46(第2欄46b)で視認し、これを選択し、ファイル名に対する最小限の編集を経て承認する(OKボタン45を押す)だけで、スキャナー30に読み取らせた原稿のスキャンデータ(文書画像データ)のファイル名として適切なファイル名を設定することができる。
4.変形例:
本実施形態は上述した態様に限られず、種々の変形例を含み得る。以下では、本実施形態に含まれる変形例を説明する。
(変形例1)
制御部11は、ステップS120における既存フォルダー名の検索の結果、保存先候補フォルダーを複数検出した場合、それら保存先候補フォルダーのパスに含まれる複数の文字列と、データ内文字列との一致度合に基づいて、ステップS140でフォルダーを表示する際の優先順を決定してもよい。
具体例をもって説明する。ステップS120において保存先候補フォルダーとされたフォルダーが、“C:\Users\…\JJJ\Invoice”というパスで表される既存フォルダー(第1の既存フォルダー)、および、“C:\Users\…\KKK\Invoice”というパスで表される既存フォルダー(第2の既存フォルダー)、であったと仮定する。つまり、第1の既存フォルダーおよび第2の既存フォルダーは、いずれもフォルダー名は“Invoice”である。
前記パスにおける“JJJ”や“KKK”は、例えば、Invoiceすなわち請求書である原稿の発行元の会社名等であるとする。また、ステップS100で取得した文書画像データのデータ内文字列には、文字列“JJJ”および“Invoice”は含まれているが、文字列“KKK”は含まれていないとする。このような具体的状況では、ステップS120において、フォルダー名がいずれも“Invoice”である第1の既存フォルダーおよび第2の既存フォルダーが保存先候補フォルダーとして検出される。
このようなステップS120の結果を受けて、ステップS140では、制御部11は、保存先候補フォルダーであって、パスに含まれる複数の文字列がデータ内文字列と一致するフォルダーを優先的に表示させる。第1の既存フォルダーと第2の既存フォルダーとの比較で言えば、第1の既存フォルダーは、パスに含まれる文字列のうち、“JJJ”および“Invoice”という2つの文字列がデータ内文字列と一致する。一方、第2の既存フォルダーは、パスに含まれる文字列のうち“Invoice”という文字列だけがデータ内文字列と一致する。そのため、制御部11は、第1の既存フォルダーを、第2の既存フォルダーよりも優先的に表示させる。優先的な表示とは、ユーザーにより選択させ易くする態様の表示であり、一例として、リスト内のより上位位置への表示である。
図6は、ステップS140で表示部12に表示させるファイル保存設定画面40であって、図4とは異なる例を示している。図6においても、図4と同様に、ファイル保存設定画面40内にフォルダー候補欄44が表示されている。図6の例では、フォルダー候補欄44の第2欄44bには、上述の第1の既存フォルダーおよび第2の既存フォルダーが表示されており、かつ、第1の既存フォルダーの方が第2の既存フォルダーよりも第2欄44b内のリストにおいて上位位置に表示されている。
このような変形例によれば、制御部11は、フォルダー名の少なくとも一部がデータ内文字列と一致する既存フォルダーであって、記憶部15におけるフォルダーへの経路を示すパスに含まれる複数の文字列がデータ内文字列と一致するフォルダーを、保存先のフォルダー(保存先候補フォルダー)として優先的に表示部12に表示させると言える。つまり、制御部11は、フォルダー名だけでなくパスを構成する他の文字列もデータ内文字列と比較することにより、文書画像データの保存先として適切なフォルダーを、より的確にユーザーが設定し易い態様で提示することができる。
ここで、記憶部15に“C:\Users\…\Invoice\JJJ”というパスで表される既存フォルダー(第3の既存フォルダー)、および“C:\Users\…\Invoice\KKK”というパスで表される既存フォルダー(第4の既存フォルダー)が存在しており、上述したようにステップS100で取得した文書画像データのデータ内文字列には、文字列“JJJ”および“Invoice”は含まれているが、文字列“KKK”は含まれていない場合を想定する。この場合、ステップS120では、第3の既存フォルダーおよび第4の既存フォルダーのうち、フォルダー名が“JJJ”である第3の既存フォルダーが保存先候補フォルダーとして検出されることになる。
このような変形例の思想は、ファイル名の表示に際しても適用可能である。つまり、制御部11は、ファイル名の少なくとも一部がデータ内文字列と一致する既存ファイルのファイル名であって、記憶部15におけるファイルへの経路を示すパスに含まれる複数の文字列がデータ内文字列と一致するファイル名を、文書画像データのファイル名(候補ファイル名)として優先的に表示部12に表示させる、としてもよい。
仮に、3つの既存ファイル“Invoice-ABC”、“Invoice-DEF”、“Invoice-GHI”の記憶部15におけるファイルパスが、以下のように表されるとする。
“C:\Users\…\…\JJJ\Invoice-ABC” (第1の既存ファイル)
“C:\Users\…\…\KKK\Invoice-DEF” (第2の既存ファイル)
“C:\Users\…\…\KKK\Invoice-GHI” (第3の既存ファイル)
また上述したように、ステップS100で取得した文書画像データのデータ内文字列には、文字列“JJJ”および“Invoice”は含まれているが、文字列“KKK”は含まれていないとする。この場合、ステップS130では、ファイル名に“Invoice”が含まれる第1~第3の既存ファイル“Invoice-ABC”、“Invoice-DEF”、“Invoice-GHI”はいずれも候補ファイル名として検出される。このようなステップS130の結果を受けて、ステップS140では、制御部11は、候補ファイル名のうちパスに含まれる複数の文字列がデータ内文字列と一致するファイル名、すなわち第1の既存ファイルを、ファイル名候補欄46の第2欄46bにおいて最も優先的に表示させる。このように制御部11は、ファイル名だけでなくパスを構成する他の文字列も、データ内文字列と比較することにより、文書画像データの保存に際して、適切なファイル名をユーザーがより設定し易い態様の表示を行うことができる。
(変形例2)
また別の変形例として、制御部11は、読み取られた文書の種類を表す文字列を含むフォルダー名を、ファイルを保存するフォルダー名の候補として提示(新規作成)してもよい。
図7は、制御部11がプログラムAに従って実行するフォルダー名の決定処理をフローチャートにより示している。
先ず、スキャナー30は、ユーザーが任意にセットした原稿を読み取ることにより画像データを生成する。本実施形態では、ユーザーがスキャナー30に読み取らせる原稿は、少なくとも文字が記載された原稿であるとする。原稿は、例えばレシートや請求書や契約書等である。スキャナー30は、原稿の読取結果としての画像データ(文書画像データ)を、画像処理装置10へ送信する。制御部11は、通信IF14を介してスキャナー30へ原稿の読取開始を指示し、スキャナー30は、制御部11からの当該読取開始の指示に従って原稿の読み取りを開始してもよい。
制御部11(データ取得部20)は、上述のようにスキャナー30から送信された文書画像データを、通信IF14を介して取得する(ステップS200)。なお、データ取得部20は、スキャナー30から直接に文書画像データを取得(受信)するのではなく、スキャナー30から文書画像データが転送された転送先としての記憶部(例えば、記憶部15)から当該文書画像データを取得してもよい。
制御部11(ファイル保存支援部21)は、ステップS200で取得した文書画像データを対象として、文字認識(OCR:Optical Character Recognition/Reader)を実行することにより、文書画像データに含まれている文字列を認識する(ステップS210)。この場合、文書画像データに含まれている文字列と認識可能な対象を文字データ(テキストデータ)に変換する。文字認識処理は、公知の技術であるため、これ以上の説明は省略する。
ステップS220では、ファイル保存支援部21は、ステップS210において認識した文書画像データに含まれている文字列(以下、データ内文字列)から、予め登録された特定文字列を検索する。特定文字列とは、テーブルTに登録済みの文字列である。テーブルTは、画像処理装置10内の記憶部(例えば、記憶部15)に記憶されている。ただし、テーブルTは、外部のサーバーに記憶されており、画像処理装置10は、前記ネットワークを通じて前記サーバーにアクセスすることでテーブルTを適宜参照してもよい。
特定文字列は、基本的には、原稿の種類(原稿がどのような用途・趣旨の書類であるか)を示す言葉である。例えば、テーブルTには、特定文字列として“invoice”、“bill”、“contract”等、原稿内の文書に含まれていることが想定される言葉であって原稿の種類を端的に表す言葉が予め複数登録されている。テーブルTには、更に、プログラムAを実行する制御部11が過去にファイル名として入力を受け付けた文字列が特定文字列の一種として登録されていてもよい。つまり、プログラムAを実行する制御部11は、ユーザーが操作受付部13等を操作してファイル名入力欄に入力したファイル名に含まれる言葉(例えば、原稿の発行元の店舗や施設や会社の名称)を、テーブルTに登録することにより、テーブルTにおける特定文字列の登録数を増やすことができる。
ステップS230では、ファイル保存支援部21は、データ内文字列から日付情報を抽出する。つまり、ファイル保存支援部21は、日付を表していると判別できる所定桁数の数字や、そのような数字と例えばスラッシュ“/”や、漢字の“年”、“月”、“日”等を含んだ文字列を、日付情報として抽出する。図7では、日付情報の抽出(ステップS230)は、特定文字列の検索(ステップS220)の次に実行される態様としているが、これらステップS220,S230は、処理順が逆でもよいし、制御部11の処理能力によっては並行実施されるとしてもよい。またS230は、フォルダー名は原稿の種類のみとして管理されることもあるため省略してもよい。
ステップS240では、ファイル保存支援部21は、ステップS200で取得した文書画像データを保存する際に付けるフォルダー名を、ステップS220,S230の結果を用いて生成する。この場合、ファイル保存支援部21は、ステップS220における検索でデータ内文字列から検出した特定文字列と、ステップS230においてデータ内文字列から抽出した日付情報とを含んだフォルダー名を生成する。具体的には、ファイル保存支援部21は、特定文字列を接頭辞とし、日付情報を接尾辞とし、これら特定文字列と日付情報とをアンダーバー“_”や、ハイフン“-”等で結んだファイル名を生成する。例えば、ステップS220における検索でデータ内文字列から特定文字列として“invoice”を検出し、ステップS230において日付情報として“09/30/17”を抽出した場合には“invoice_2017/09/30”といったフォルダー名を生成することが可能である。
ステップS250では、制御部11(表示制御部22)は、ステップS240で生成したファイル名を表示部12に表示させる。
図8は、表示制御部22がステップS250で表示部12に表示させるフォルダー設定画面50の一例を示している。フォルダー設定画面50は、原稿画像表示欄51、フォルダー設定欄52、フォルダー名入力欄53等を含んでいる。原稿画像表示欄51には、ステップS200で取得した文書画像データに基づく画像IM、つまり原稿が表示され、ユーザーは、スキャナー30に読み取らせた原稿を、原稿画像表示欄51を通じて視認することができる。
フォルダー設定欄52は、ステップS200で取得した文書画像データの保存先としてのフォルダー(例えば、記憶部15内のフォルダー)を設定するための入力欄である。ユーザーは、操作受付部13等を操作してフォルダー設定欄52に任意のフォルダー(既存のフォルダーあるいは新たに作成したフォルダー)を設定することができる。
フォルダー名入力欄53は、ステップS200で取得した文書画像データに付けるフォルダー名を設定するための入力欄である。ユーザーは、操作受付部13等を操作してフォルダー名入力欄53に任意のフォルダー名を文字入力することで、フォルダー名を設定することができる。ただし本実施形態では、図8に例示するように、表示制御部22は、フォルダー名入力欄53の近傍にフォルダー名候補欄54を表示させる。フォルダー名候補欄54は、フォルダー名の設定履歴に基づくフォルダー名を表示するための第1欄54aと、ステップS240で生成されたフォルダー名を表示するための第2欄54bとを含んでいる。第1欄54aには、例えば、過去(直近)にフォルダー名入力欄53で設定された(ファイル保存に際して実際に採用された)フォルダー名が表示される。第2欄54bには、ステップS240で生成されたフォルダー名、例えば、上述したよう“invoice_2017/09/30”が表示される。
表示制御部22は、フォルダー名候補欄54から選択されたフォルダー名をフォルダー名入力欄53に設定する。つまり、ユーザーは、フォルダー名候補欄54からファイル名を選択する操作(フォルダー名候補欄54に表示されているファイル名のクリックまたはタップ等)を行うだけで、当該選択したフォルダー名をフォルダー名入力欄53に設定することができる。
制御部11は、フォルダー設定画面50に対するユーザーの入力に従って、フォルダー名を決定する(ステップS260)。具体的には、制御部11は、フォルダー設定画面50における所定ボタン(図8の例では、OKボタン55)への操作を検知すると、その時点でフォルダー名入力欄53に設定しているフォルダー名を、ステップS200で取得した文書画像データを保存するフォルダー名に決定する。すなわちユーザーは、ステップS240で自動的に生成されたフォルダー名を、フォルダー名候補欄54(第2欄54b)で視認し、これを選択して承認する(OKボタン55を押す)だけで、スキャナー30に読み取らせた原稿のスキャンデータ(文書画像データ)にファイル名を付けることができる。
そして、制御部11は、ステップS200で取得した文書画像データを、ステップS260で決定したフォルダー名を付したフォルダーを作成する(ステップS270)。以上で、図7のフローチャートが終了する。
以上説明したように、本変形例においては、フォルダー名の少なくとも一部がデータ内文字列と一致する既存フォルダーが検索できないときに、読み取られた文書の種類を表す文字列を含むフォルダー名を、ファイルを保存するフォルダー名の候補として提示し、新規作成することができるため、フォルダーの適切な設定が容易にすることができる。
(変形例3)
また別の変形例として、記憶部15は原稿の発行元(企業名や店舗名)のデータベースを記憶しており、データベースに記憶されている企業名と一致する文字列をフォルダー名の候補として提示してもよい。
例えば、あるユーザーは“invoice”フォルダーの下位に企業名“LLL”を作成して“C:\Users\…\Invoice\LLL”というフォルダーの体系で管理していたとする。ところが、別のユーザーも同様のルールでフォルダーの名称を付与するとは限らず、フォルダーの体系が統一されない恐れがある。
本変形例においては、文字認識処理により読み取られた文書の種類を表す文字列の下位に、記憶部15に記憶されたデータベースに登録されている原稿の発行元と一致する文字列を組み合わせたフォルダー名を、ファイルを保存するフォルダー名の候補として提示する。
以上説明したように、本変形例においては、特定のルールに基づくフォルダー名を提示することにより、特に新規フォルダーの作成時にフォルダーの構成を統一することができる。よって、ユーザーは後で保存したファイルを検索するとき、容易に所望のファイルが保存されているフォルダーを探すことができる。
10…画像処理装置、11…制御部、12…表示部、13…操作受付部、14…通信IF、15…記憶部、20…データ取得部、21…ファイル保存支援部、22…表示制御部、30…スキャナー、40…ファイル保存設定画面、41…原稿画像表示欄、42…フォルダー設定欄、43…ファイル名設定欄、44…フォルダー候補欄、44a…第1欄、44b…第2欄、46…ファイル名候補欄、46a…第1欄、46b…第2欄、50…フォルダー設定画面、51…原稿画像表示欄、52…フォルダー設定欄、53…フォルダー名入力欄、54…フォルダー名候補欄、54a…第1欄、54b…第2欄、A…プログラム

Claims (6)

  1. 原稿の読み取りにより生成された文書画像データを取得し、文字認識により前記文書画
    像データに含まれている文字列を認識する制御部と、
    前記文書画像データを保存する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、前記記憶部における前回のデータの保存先としたフォルダーと同階層の
    フォルダーのフォルダー名を、前記文書画像データに含まれている文字列との比較対象と
    、前記フォルダー名の少なくとも一部が前記文書画像データに含まれている文字列と一
    致するフォルダーを、前記文書画像データの保存先のフォルダーとして選択することを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前回のデータの保存先としたフォルダーの一階層上位のフォルダー及び
    又は一階層下位のフォルダーのフォルダー名を、前記文書画像データに含まれている文字
    列との比較対象に含めることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記フォルダー名の少なくとも一部が前記文書画像データに含まれてい
    る文字列と一致するフォルダーであって、前記記憶部におけるフォルダーへの経路を示す
    パスに含まれる複数の文字列が前記文書画像データに含まれている文字列と一致するフォ
    ルダーを、前記保存先のフォルダーとして優先的に選択することを特徴とする請求項1
    たは請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、前記文字列の中から、予め登録された特定文字列を検索し、前記検索に
    より検出した前記特定文字列を含むフォルダー名を、前記フォルダー名として選択するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、前記文書画像データに含まれている文字列と、前記記憶部に記憶されて
    いる原稿の発行元のデータベースを比較し、前記データベースに含まれる原稿の発行元と
    一致する前記文書画像データに含まれている文字列を、前記保存先のフォルダーの名称の
    少なくとも一部として選択することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 原稿の読み取りにより生成された文書画像データに対する処理をコンピューターに実行
    させる画像処理プログラムであって、
    文字認識により前記文書画像データに含まれている文字列を認識する制御機能を実行さ
    せ、
    前記制御機能は、記憶部における前回のデータの保存先としたフォルダーと同階層のフ
    ォルダーのフォルダー名を、前記文書画像データに含まれている文字列との比較対象とし
    、前記フォルダー名の少なくとも一部が前記文書画像データに含まれている文字列と一致
    するフォルダーを、前記文書画像データの保存先のフォルダーとして選択することを特徴
    とする画像処理プログラム。
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