JP7130448B2 - マンモグラフィ装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、マンモグラフィ装置に関する。
被検体の乳房をX線撮影するマンモグラフィ装置や乳房用X線CT装置において、放射線技師によるポジショニング後に体動が発生し、それが看過されてしまった場合、体動発生後に撮像されたX線画像が診断に使用できずに、再度の撮影が必要となってしまう場合がある。この場合、再度の撮影によって被検体は不要な被曝を受けてしまうこととなり、また、スループットの低下原因ともなり得る。
特開2012-231905号公報
本発明が解決しようとする課題は、X線撮影時における被検体の体動を検出でき、被検体に対する不要な被ばくの低減及びスループットの向上のうち少なくとも一方を実現することである。
実施形態に係るマンモグラフィ装置は、X線管と、X線検出器と、撮影台と、圧迫板と、接触検出部と、を備える。X線管は、X線を発生させる。X線検出器は、X線管により発生されたX線を検出する。撮影台は、被検体の乳房が載置される。圧迫板は、撮影台に対向して設けられ、撮影台に載置された被検体の乳房を撮影台との間で圧迫する。接触検出部は、撮影台および圧迫板の少なくとも一方の被検体の胸壁が接触する幅方向に複数並べて設けられ、胸壁の接触を検出する。
図1は、第1実施形態に係るマンモグラフィ装置の一構成例を示すブロック図である。 (A)は、マンモグラフィ装置における撮影装置本体の斜視図であり、(B)は、接触検出部が配置された撮影台の拡大図である。 図3は、マンモグラフィ装置におけるX線撮影時の被検体の状態を示す図である。 (A)~(D)は、X線撮影時における被検体の体動検出の方法を説明する説明図である。 (A)、(B)は、撮影台に配置される接触検出部の配置の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るマンモグラフィ装置におけるトモシンセシス撮影のフローチャートの一例を示す図である。 図7は、接触検出部の配置例を示す図である。 図8は、接触検出部の配置例を示す図である。 図9は、第2実施形態に係るマンモグラフィ装置における撮影装置本体の一例を示す斜視図である。 図10は、第2実施形態に係るマンモグラフィ装置において、MLO(Medio-Lateral-Oblique:内外斜位方向)撮影時における被検体の状態を示す図である。 図11は、第2実施形態に係るマンモグラフィ装置における撮影装置本体の変形例を示す斜視図である。 図12は、第3実施形態に係る乳房用X線CT装置の構成例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、実施形態に係るマンモグラフィ装置について添付図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るマンモグラフィ装置10の一構成例を示すブロック図である。実施形態に係るマンモグラフィ装置10は、撮影台及び圧迫板のいずれか一方において被検体の胸壁との接触面の幅方向に接触検出部を配置することで、X線撮影時における被検体の体動を検出し、体動の検出情報に基づいてX線撮影を制御する装置である。ここでは、X線撮影方法として、マンモグラフィ装置で用いられるトモシンセシス撮影を例に説明する。
トモシンセシス撮影とは、被検体に対して、複数の照射方向にてX線を照射して複数の投影像を取得して、取得した投影像を再構成することで被検体の関心領域における任意の高さ(深さ)の断層像を生成する撮影方法である。
実施形態に係るマンモグラフィ装置10は、撮影装置本体11、コンソール装置12を備えている。なお、撮影装置本体11とコンソール装置12とが一体に構成されてもよいし、コンソール装置12のうちの一部構成を別体の装置として設けても良い。
撮影装置本体11は、撮影台13、回転ユニット14、支持部15、X線管16、X線検出器18、圧迫板19、接触検出部20、アームレスト21を備える。
撮影台13は、X線撮影時において、その前面に被検体の胸壁が接触されて、表面に被検体の乳房が載置される筐体である。撮影台13は、回転ユニット14を介して支持部15に支持されており、支持部15が上下動することで、被検体の身長に応じて高さが調整される。
回転ユニット14は、回転軸(z軸)を中心に回転可能に支持部15に支持されている。回転ユニット14は、撮影台13の位置を保持したまま撮影台13とは独立して回転可能であるとともに、撮影台13とともに回転可能に構成される。
X線管16は、X線を発生させて、X線を載置された被検体に照射する照射器である。X線管16は、高電圧発生装置17により電圧を印加されてX線を発生するX線源と、X線源によって発生されたX線の照射野を調整するためのX線可動絞りと、を有している。X線管16は、回転ユニット14内に配置されており、回転ユニット14と一体に回転して、撮影台13を中心に左回りまたは右回りに回転する。X線管16は、トモシンセシス撮影時には、回転ユニット14を介して複数の角度で保持されて、角度ごとにX線照射を行う。
撮影台13の表面が水平面と平行な状態で、被検体の乳房を圧迫板19で上方向から圧迫して撮影するCC(Craniocaudal:頭尾方向)撮影時には、撮影台13の位置を保持したまま、撮影台13を中心に回転ユニット14が回転してX線照射が実行される。一方、撮影台13が回転ユニット14とともに傾斜されて、被検体の乳房を斜め方向から圧迫して撮影するMLO(Mediolateral Oblique:内外斜視方向)撮影時には、傾斜した状態の撮影台13を中心に回転ユニット14が回転してX線照射が実行される。
X線検出器18は、撮影台13の内部に配置されて、X線管16から発生されたX線を検出する検出器である。X線検出器18は、例えば平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)により構成されて、X線検出器18に照射されたX線を検出し、この検出したX線に基づいてX線画像を出力する。X線検出器18で検出されたX線画像のデータは、コンソール装置12に転送される。
圧迫板19は、撮影台13の上方に撮影台13と対向して設けられて、上下方向に移動可能に構成される。圧迫板19は、撮影台13に載置された被検体の乳房を撮影台13との間で圧迫する。
接触検出部20は、撮影台13および圧迫板19の少なくとも一方の被検体の胸壁が接触する面の幅方向に複数並べて設けられ、胸壁の接触を検出するセンサである。接触検出部20としては、電極の静電容量の変化によって人等の接触を検出する静電タッチセンサが例示される。ここで、胸壁が接触する面の幅方向とは、図1、図4、図5等に示した座標系のX軸方向のことであり、撮影時に胸壁を撮影台13又は圧迫板19の前面に接触させた状態の被検体の左右方向に該当する。
接触検出部20のそれぞれで検出された静電容量などの接触検出に係る情報はコンソール装置12に送られる。接触検出部20によって、X線撮影時における、被検体の胸壁が接触している接触面が検出される。
接触検出部20は、例えばポリエチレンテレフタラート(PET)等で形成されるフィルム状の薄膜に対して、ITO(Indium Tin Oxide)等による電極パターンを印刷することで形成される。電極の上面には、ポリウレタンフィルムやPET等で覆って保護層を形成する。フィルム状に形成された多層構造の接触検出部20は、撮影台13の前面に貼付される。
なお、ポリエチレンテレフタラート等の合成樹脂の薄膜を、電極の下面(撮影台13との貼り付け側)に形成することで、硬さを有するため、取り扱いを容易にするとともに製造を簡単にすることができる。
図2(A)は、マンモグラフィ装置10における撮影装置本体11の斜視図であり、図2(B)は、接触検出部20が配置された撮影台13の拡大図である。
接触検出部20は、撮影台13の前面において、撮影台13の幅方向に並べて配置される。接触検出部20のそれぞれに接続されるセンサ配線27は、撮影台13の下面側に引き出されて配線される。
図3は、マンモグラフィ装置10におけるX線撮影時の被検体の状態を示す図である。被検体は、撮影台13の表面に乳房を載置し、撮影台13の前面に胸壁を接触させて撮影姿勢をとる。被検体の乳房は、乳房内の乳腺を伸展させた状態で圧迫板19により圧迫される。
撮影台13内のX線検出器18を被検体の胸壁により近づけて、乳房全体のX線画像を取得する観点から、接触検出部20はより薄く形成されることが望ましい。ポリウレタンフィルムなどを用いて接触検出部20を形成することで、接触検出部20を非常に薄く形成することができるため、胸壁と撮影台13の間のギャップを小さくすることができ、電極を保護しながら接触検出部20の感度を向上させることができる。
図1に戻って説明を続ける。
アームレスト21は、撮影台13を傾けた状態で乳房のX線撮影を行うMLO撮影時において、被検体が姿勢を保つために、被検体の手や腕が載置される保持部材である。
コンソール装置12は、インターフェース22、記憶回路23、処理回路24、ディスプレイ25、ネットワークインターフェース26、を備える。
コンソール装置12は、コンピュータをベースとして構成されており、ネットワークを介して外部装置と相互通信可能である。処理回路24は、共通信号伝送路としてのバスを介して、コンソール装置12を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続される。なお、コンソール装置12が単一のコンソールにて全ての機能を実行するものとして以下で説明するが、これらの機能は複数のコンソール装置12が実行してもよい。
インターフェース22は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路24に出力する。例えば、インターフェース22は、X線撮影のON/OFF、圧迫板19の上下動、X線の線量等の設定、トモシンセシス撮影におけるX線の照射角度の範囲などの設定を受け付ける。例えば、インターフェース22は、フットスイッチ、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。なおインターフェース22のうちの一部又は全部は、撮影装置本体11の構成としても良い。
処理回路24は、記憶回路23に記憶されたプログラムを読み出して実行することによりマンモグラフィ装置10の全体の動作を制御するプロセッサである。なお、処理回路24は、専用のハードウェアで構成してもよいし、内蔵のプロセッサによるソフトウェア処理で各種機能を実現するように構成してもよい。ここでは一例として、プロセッサによるソフトウェア処理によって処理回路24が各種機能を実現する場合について説明する。
処理回路24は、X線管制御機能241、画像取得機能242、接触領域測定機能243、体動検出機能244、再構成機能245、を備える。
X線管制御機能241は、インターフェース22で設定されたX線の撮影条件に応じて、X線管16の動作を制御する。X線管16を移動させて複数の角度から撮影を行うトモシンセシス撮影において、X線管制御機能241は、体動検出機能244により検出された体動検出の結果にしたがって行う。
画像取得機能242は、X線検出器18で検出されたX線画像を取得する。画像取得機能242は、トモシンセシス撮影するとき、X線管16の各配置位置でのX線画像を取得する。
接触領域測定機能243は、接触検出部20で検出された静電容量などの接触検出に係る情報に基づいて、被検体が撮影台13に接触している領域(以下、単に「接触領域」ともいう。)を特定する。具体的には、例えば、複数の接触検出部20のうち静電容量が閾値を超えたものを特定し、特定された接触検知部20の位置に被検体が接触していると判定し、接触していると判定した接触検知部20の領域の集合を接触領域として特定する。また、特定された接触領域の中央位置、接触領域の両端の位置、接触領域の面積、などを求めてもよい。
体動検出機能244は、接触検出部20により検出された結果から接触領域測定機能243で求めた測定情報に基づいて被検体の体動を検出する。体動の検出方法としては、例えば、複数の接触検出部20のうちの少なくとも一つについて接触しているか否かの判定結果が変化した場合に、少なくとも幅方向又は前後方向の体動があるとして体動を検出することができる。この場合、接触している旨の判定から接触していない旨の判定への変化のみを体動として検出してもよい。また、体動検出機能244は、被検体の体動の有無の検出だけでなく、体動の大きさや、体動の大きさを表す指標を算出してもよい。例えば、体動検出機能244は、胸壁が接触する接触面の幅方向への体動の大きさ(幅方向のずれ量)や、体動の大きさを表す指標を算出してもよい。胸壁が接触する接触面の幅方向への体動の算出方法として、例えば、接触面の中央位置の変化量に基づいて幅方向の体動の大きさや、体動の大きさを表す指標を算出してもよいし、接触面の左端または右端の変化量に基づいて幅方向の体動の大きさや、体動の大きさを表す指標を算出してもよい。そして、算出した体動の大きさや、体動の大きさを表す指標と、予め定めた判定閾値とを比較するによって、体動の有無を検出してもよい。この他、接触面の左端と右端とが同じ方向に動いたことを検出することにより、幅方向の体動を検出することもできる。
体動検出機能244は、体動が検出された場合には、体動が発生したときのX線管16の角度や撮影の開始位置から何枚目の撮影かの情報、接触面の中央位置の変化量などを保存する。
前述したように、体動検出機能244は、体動検出するための判定閾値を設定しておき、この判定閾値を超える体動が発生した場合に体動が有りと判定する構成にしてもよい。さらに、X線撮影時の状態に応じて判定閾値を複数設定してもよい。例えば、被検体の乳房が撮影台13に載置されて撮影姿勢となった後、X線照射が開始されるまでは、判定閾値を大きく(体動検出の感度を低め)設定する一方、X線照射の開始から終了までは判定閾値を小さく(体動検出の感度を高め)設定する。
また、接触面の面積が減少した場合、被検体が撮影台13に接触しなくなったとして、前後方向の体動があると判定して体動を検出してもよい。この前後方向の体動検出方法と、上述した幅方向への体動の検出方法とを組み合わせることにより、前後方向の体動と幅方向の体動とを区別して検出できる。
X線管制御機能241は、体動検出機能244において体動発生と判定された場合に、X線管16による撮影を中断する。このとき、X線管制御機能241は、撮影を中断した旨をディスプレイ25に表示して操作者に通知する。
また、X線管制御機能241は、撮影開始から初期の段階で体動を検出した場合、すなわち最初の数枚のX線画像取得後に体動が検出された場合には、撮影中断せずに撮影を続行するように制御してもよい。なお、体動検出時に撮影を続行する基準となる撮影開始から初期の段階は、操作者によって適宜設定される。
図4(A)~(D)は、被検体の体動検出の方法を説明する説明図である。被検体は、胸壁を撮影台13の前面に接触させて、乳房を撮影台13に載置し、圧迫板19により乳房を圧迫させて姿勢を保持する(図4(A))。図4(B)は、接触検出部20で検出された被検体の胸壁の接触面を示している。
図4(C)は、被検体が、圧迫板19による圧迫などの影響で、横方向に位置がずれて体動が発生した状態を示している。このとき、図4(D)に示すように、接触検出部20で検出される接触面は、体動により横方向にずれて検出される。体動検出機能244は、この接触面のずれを体動として検出する。
図5は、撮影台13に配置される接触検出部20の配置の一例を示す図である。接触検出部20は、被検体の胸壁が接触する接触面を検出できればよいため、図5(A)に示すように、接触検出部20は、一定の間隔を空けて撮影台前面の幅方向に配置してもよい。
また、図5(B)に示すように、撮影台13の表面が曲面で形成されている場合には、接触検出部20を曲面に沿って撮影台前面の幅方向に配置してもよい。
再構成機能245は、X線検出器18で取得されたX線画像を用いて再構成する。体動が発生しなかった場合、各角度で取得されたX線画像に基づいて再構成を行う。
再構成機能245は、X線撮影を中断した場合でも、撮影予定枚数に対する、中断により取得できなかった残り枚数に応じて、再構成可能な程度にX線画像が取得されている場合には、取得済みの撮影画像を用いて再構成してもよい。このとき、再構成機能245は、体動の発生によりX線撮影が中断し、撮影した画像だけで再構成した旨及び取得された撮影枚数、体動発生の情報などをディスプレイ25に表示して操作者に通知する。
また、再構成機能245は、X線撮影の初期段階で体動が発生して、撮影中断せずに撮影を続行した場合には、体動発生までの画像を除くX線画像で再構成してもよい。このとき、再構成機能245は、体動発生までの画像を除くX線画像で再構成した旨をディスプレイ25に表示して操作者に通知する。
なお、再構成機能245は、検出された体動の変化量に基づいて取得されたX線画像を補正して、補正されたX線画像を用いて再構成してもよい。
ディスプレイ25は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ25は、再構成された撮影画像情報などを表示する。ディスプレイ25は、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ25は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等である。
ネットワークインターフェース26は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワークインターフェース26は、この各種プロトコルに従ってネットワークを介して他の電気機器と接続する。ネットワークは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、病院基幹LAN(Local Area Network)などの無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
図6は、実施形態に係るマンモグラフィ装置10におけるトモシンセシス撮影のフローチャートの一例を示す図である(適宜、図1参照)。
操作者は、支持部15を上下動させて、被検体の身長に応じて撮影台13の高さを調整する(S10)。被検体は、乳房を撮影台13の表面に載置し、被検体の乳房は圧迫板19により圧迫される(S11)。
被検体の姿勢が決定された後に、操作者は、インターフェース22を介して撮影を開始するためX線撮影スイッチをONにする(S12)。
X線撮影スイッチをONにされた後、接触検出部20は、被検体の撮影台13に対する接触検出を開始する(S13)。そして、回転ユニット14の回転によって、X線管16は、撮影の開始位置に移動する(S15)。
一方、X線管16が撮影の開始位置に移動するまでに、接触検出部20で検出された接触面の情報に基づいて体動が検出された場合、処理回路24のX線管制御機能241は、X線撮影を中断して、撮影の中断を操作者に通知する(S14:YES、S16、S17)。
操作者は、被検体の姿勢を再度正しい位置に調整して撮影を再開する。なお、X線の曝射が開始される前における被検体の若干の体動は、X線画像の収集への影響が少ない。このため、体動を検出するための判定閾値を設定して、X線の曝射が開始される前の段階では、判定閾値を大きめ(体動検出の感度を低め)に設定してもよい。
X線管16が、体動が検出されること無く撮影の開始位置に移動した場合には、X線の曝射が実施される(S14:NO)。接触検出部20で検出された接触面の情報に基づいて被検体の体動が検出されない場合には、X線管16の照射角度を順次変更して各X線照射角度においてX線画像を取得する(S18:NO、S19、S20:NO、S21)。撮影完了後は、X線管制御機能241は、X線管16を待機位置に戻す(S22)。
一方、X線管16の照射角度を順次変更して撮影している中で、体動が検出された場合、X線管制御機能241は、体動情報を保存する(S18:YES、S23)。ここで、X線撮影が、最初の数枚しか実行されていない撮影の初期段階では、X線撮影を続行する(S24:YES、S21)。
撮影が初期段階を超えて進んでいる場合には、X線管制御機能241は、X線撮影を中断する(S24:NO、S25)。そして、X線管制御機能241は、撮影を中断した旨を操作者に通知する(S26)。
最後に、処理回路24の再構成機能245は、取得されたX線画像を用いて再構成する(S27)。ここで、再構成機能245は、撮影中における体動情報が存在する場合、中断により取得できなかった残り枚数に応じて、再構成可能な程度にX線画像が取得されている場合には、撮影したX線画像だけで再構成する。このとき、再構成機能245は、体動の発生によりX線撮影を中断して、撮影したX線画像だけで再構成した旨を操作者に通知する。
また、再構成機能245は、撮影の初期段階で体動が発生して、撮影中断せずに撮影を続行した場合には、取得されたX線画像のうち、体動が発生するまでのX線画像を除いて再構成する。このとき、再構成機能245は、体動が発生するまでのX線画像を除いて再構成した旨を操作者に通知する。
以上のように、被検体の胸壁が接触する面の幅方向に配置された接触検出部20を用いてX線撮影時における被検体の体動を検出し、体動情報に基づいてX線撮影を制御することで、被検体の横方向への体動を精度良く検出できるとともに、体動発生後にX線撮影を続行してしまうことが防止できる。このため、被検体に対する不要な被ばくを低減することができる。
加えて、操作者は撮影中に被検体の体動の有無を確認でき、体動が発生した場合であっても体動に対応して最適な再構成処理を実行できるため、不要な再構成処理を省略でき、診断のスループットを向上させることができる。
図7は、撮影台13に配置される接触検出部20の他の配置例を示す図である。
この配置例では、接触検出部20のそれぞれに接続されているセンサ配線27は、撮影台13に設けた貫通孔を介して撮影台13の筐体内部に引き込み配線される。センサ配線27を撮影台13の筐体内部に引き込むことで、配線部分と被検体との接触による静電容量の変化に起因するセンサの誤検出を低減することができる。
図8は、撮影台13に配置される接触検出部20の他の配置例を示す図である。
この配置例では、接触検出部20は、撮影台13の筐体内面に配置される。撮影台13の筐体内面に接触検出部20を設けることで、撮影台13の外観に影響を与えずに接触検出部20を設けることができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係るマンモグラフィ装置における撮影装置本体11の一例を示す斜視図である。なお、第1実施形態(図1)と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態に係る接触検出部20は、撮影台13の前面とともに撮影台13の側面に配置される。なお、接触検出部20は、撮影台13の側面において、少なくとも手前側上部に配置することが望ましい。
被検体は、撮影台13を傾けて撮影が実施されるMLO撮影時では、図10に示すように、撮影台13の側面に腕を載せて、アームレスト21に手や腕を添えて姿勢を保持する。
撮影台13の側面に接触検出部20を配置することで、撮影台13の前面への被検体の胸壁の接触とともにMLO撮影時における腋窩の位置ずれを検出することができる。
図11は、第2実施形態に係るマンモグラフィ装置10における撮影装置本体11の変形例を示す斜視図である。この変形例では、被検体の手や腕と接触するアームレスト21の部位に接触検出部20を設ける。接触検出部20は、例えば被検体の手が当たる場所であるアームレスト21の表面とアームレスト21の奥面(指の第1及び第2関節付近が当たる場所(図11中の点線部分))に設ける。
被検体の手が接触するアームレスト21に接触検出部20を配置することで、MLO撮影時における被検体の手や腕の位置ずれを検出できる。
また、アームレスト21には、長手方向に沿って発光部28が複数設けられている。発光部28は、撮影台13の高さに応じて発光位置が調整される。なお、発光部28は、X線検査時だけ発光する構成として、アームレスト21の外観と同化するように構成する。
撮影台13の高さにより被検体の身長が推定できるため、撮影台13の高さに応じて被検体の最適となるアームレスト21の接触位置が決まる。この接触位置に対応する発光部28を光らせることにより、被検体に対して正しい手の位置をガイドすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、乳房用X線CT装置に関する。図12を用いて第3実施形態に係るマンモグラフィ装置30(マンモCT)の構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
ガントリ31は、ガントリ31内にX線を発生させるX線管16と、X線管16により発生されたX線を検出するX線検出器18と、を内部に有している。ガントリ31の中心には、被検体の乳房が挿入される乳房挿入口32が設けられている。X線管16及びX線検出器18は、乳房挿入口32を中心に回転可能に構成されている。
乳房挿入口32に被検体の乳房が挿入された状態で、X線管16及びX線検出器18が乳房挿入口32を中心に回転して、X線管16の各照射角度でX線照射を行ってX線画像を複数取得する。取得したX線画像に基づいて再構成を行い乳房の断層像を生成する。
接触検出部20は、ガントリ31の被検体の胸壁が接触する面の幅方向(被検体に対して横方向)に複数並べて設けられ、X線撮影中において、胸壁の接触を検出して、被検体の横方向への体動を検出する。
上述したように、マンモグラフィ装置でトモシンセシス撮影を行う場合には、X線を照射するX線管を移動させながら複数の位置でX線撮影が行われる。このようなトモシンセシス撮影は、被検体の乳房を圧迫して伸展させた、被検体に負荷のかかる状態で撮影が実施される。このため、マンモグラフィ装置の通常の撮影と比較して、撮影に要する時間が長くなり、撮影中に被検体の体動(被検体の撮影位置のずれ)が発生する可能性が高くなる。また、乳房用X線CT装置においても、被検体の体動の影響は無視できない。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、X線撮影時における被検体の体動を検出でき、被検体に対する不要な被ばくの低減及びスループットの向上のうち少なくとも一方を実現することができる。
なお、実施形態における処理回路24のX線管制御機能241、体動検出機能244、再構成機能245は、それぞれ特許請求の範囲におけるX線管制御部、体動検出部、再構成部の一例である。
また、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均などの範囲に含まれるものである。
10 マンモグラフィ装置
13 撮影台
16 X線管
18 X線検出器
19 圧迫板
20 接触検出部
21 アームレスト
241 X線管制御機能
243 接触領域測定機能
244 体動検出機能
245 再構成機能
28 発光部
30 マンモグラフィ装置
31 ガントリ
32 乳房挿入口

Claims (12)

  1. X線を発生させるX線管と、
    前記X線管により発生された前記X線を検出するX線検出器と、
    被検体の乳房が載置される撮影台と、
    前記撮影台に対向して設けられ、前記撮影台に載置された前記被検体の乳房を前記撮影台との間で圧迫する圧迫板と、
    前記撮影台および前記圧迫板の少なくとも一方の前記被検体の胸壁が接触する面の幅方向に複数並べて設けられ、前記胸壁の接触を検出する接触検出部と、を備える、
    マンモグラフィ装置。
  2. 前記接触検出部により検出された結果に基づいて、前記面に接触された前記胸壁の当該面の幅方向への体動を検出する体動検出部と、
    前記体動検出部により検出された結果にしたがって、前記X線管を制御するX線管制御部と、をさらに備える、
    請求項1に記載のマンモグラフィ装置。
  3. 前記X線管制御部は、前記X線管を移動させて複数の角度から撮影を行うトモシンセシス撮影を、前記体動検出部により検出された結果にしたがって行う、
    請求項2に記載のマンモグラフィ装置。
  4. 前記X線管制御部は、前記体動検出部により体動があったと判定された場合に、前記X線管による撮影を中断する、
    請求項3に記載のマンモグラフィ装置。
  5. 前記X線管制御部は、撮影中断した旨を通知する、
    請求項4に記載のマンモグラフィ装置。
  6. 取得された複数のX線画像を用いて再構成する再構成部をさらに備えて、
    前記再構成部は、X線撮影時に前記被検体の体動が検出されて撮影中断した場合に、
    取得できなかった残り枚数に応じて取得された前記X線画像を用いて再構成して、その旨を通知する、
    請求項4または5に記載のマンモグラフィ装置。
  7. 取得された複数のX線画像を用いて再構成する再構成部をさらに備えて、
    前記X線管制御部は、X線撮影の初期段階において前記被検体の体動が検出された場合に撮影中断せずに撮影を続行させて、
    前記再構成部は、体動が検出されるまでの前記X線画像を除いて、取得された前記X線画像を用いて再構成して、その旨を通知する、
    請求項4ないし6のいずれか一項に記載のマンモグラフィ装置。
  8. 前記接触検出部は、前記撮影台の側面にさらに配置される、
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載のマンモグラフィ装置。
  9. 前記接触検出部は、X線撮影時に前記被検体が姿勢を保持するために用いるアームレストの表面に配置される、
    請求項1ないし8のいずれか一項に記載のマンモグラフィ装置。
  10. 前記アームレストに設けられて、前記撮影台の高さに応じた位置で発光する発光部をさらに備える、
    請求項9に記載のマンモグラフィ装置。
  11. 前記接触検出部は、前記被検体の手と接触する前記アームレストの部位に配置される、
    請求項9または10に記載のマンモグラフィ装置。
  12. X線を発生させるX線管と、
    前記X線管により発生された前記X線を検出するX線検出器と、
    前記X線管および前記X線検出器を内部に有したガントリと、
    前記ガントリに設けられ、被検体の乳房が挿入される乳房挿入口と、
    前記ガントリの前記被検体の胸壁が接触する面の幅方向に複数並べて設けられ、前記胸壁の接触を検出し、前記被検体の横方向への体動を検出する接触検出部と、を備える、
    乳房用X線CT装置。
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