JP7129350B2 - 操舵装置 - Google Patents

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本発明は、船のプロペラの後方に、舵を備える操舵装置に関するものである。
左右一対のシリンダのロッの連結部に上下方向に延在するラムピンを形成し、舵を支持する上下方向に延在する舵軸の上部とラムピンを舵柄で係合させて、左右一対のシリンダを駆動して舵を回動させるラプソンスライド式の操舵装置が知られている。(特許文献1)
特開2013-107447号公報
しかし、特許文献1の手段では、旋回時には、舵柄を介して舵軸に作用する回転モーメントが変動するために大きな振動・騒音が発生する恐れがあり、また、急旋回時した場合には、ラムピンに作用する過大な負荷によってラムピンが変形する恐れもあった。
そこで、本発明の課題は、旋回時に発生する振動・騒音を抑制することができる操舵装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、船のプロペラの後方に設けられた舵(2)を備える操舵装置において、
前記舵(2)の上部に上下方向に延在する舵軸(3)を設け、前記舵軸(3)における船内に延在した部位に、前記舵軸(3)の中心から所定の半径を有する円弧部が形成された第1係合部(10)を設け、該第1係合部(10)の円弧部に対向する位置に、矩形状に形成された第2係合部(20)を設け、前記第1係合部(10)の円弧部に、複数の第1歯(11)を形成し、前記第2係合部(20)の第1係合部(10)に対向する部位に、前記第1歯(11)と噛合う複数の第2歯(21)を形成し、前記第2係合部(20)の長手方向の一側側部に形成された第1連結軸(22)に第1シリンダ(26)の第1ロッ(26A)を回転自在に連結し、他側側部に形成された第2連結軸(23)に第2シリンダ(28)の第2ロッ(28A)を回転自在に連結し、前記第1シリンダ(26)のロッドカバー側と第2シリンダ(28)のロッドカバー側にオイルを吐出する第1ポンプ(30)と、該第1ポンプ(30)を迂回するする第1バイパス配管(34,35)に第1開閉バルブ(33)を設け、前記第1シリンダ(26)のヘッドカバー側と第2シリンダ(28)のヘッドカバー側にオイルを吐出する第2ポンプ(40)と、該第2ポンプ(40)を迂回する第2バイパス配管(44,45)に第2開閉バルブ(43)を設けたことを特徴とする操舵装置である。
請求項2に係る発明は、前記舵軸(3)の軸心視において、前記第2係合部(20)を他側方向に最大移動した場合には、前記舵軸(3)が反時計方向に60度以上回転し、前記第2係合部(20)を一側方向に最大移動した場合には、前記舵軸(3)が時計方向に60度以上回転する請求項1記載の操舵装置である。
請求項に係る発明は、前記第1ポンプ(30)が正常に駆動する正常時には、前記第2ポンプ(40)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、前記第2開閉バルブ(43)を開いて第2バイパス配管(44,45)を連通して、前記第1ポンプ(30)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置である。
請求項に係る発明は、前記第1ポンプ(30)が停止する異常時には、前記第1ポンプ(30)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、前記第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断して、前記第2ポンプ(40)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置である。
請求項に係る発明は、前記第2ポンプ(40)が正常に駆動する正常時には、前記第1ポンプ(30)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を開いて第1バイパス配管(34,35)を連通し、前記第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断し、前記第2ポンプ(40)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置である。
請求項に係る発明は、前記第2ポンプ(40)が停止する異常時には、前記第2ポンプ(40)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、前記第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断して、前記第1ポンプ(30)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置である。
請求項1記載の発明によれば、舵(2)の上部に上下方向に延在する舵軸(3)を設け、舵軸(3)における船内に延在した部位に、舵軸(3)の中心から所定の半径を有する円弧部が形成された第1係合部(10)を設け、第1係合部(10)の円弧部に対向する位置に、矩形状に形成された第2係合部(20)を設け、第1係合部(10)の円弧部に、複数の第1歯(11)を形成し、第2係合部(20)の第1係合部(10)に対向する部位に、第1歯(11)と噛合う複数の第2歯(21)を形成し、第2係合部(20)の長手方向の一側側部に形成された第1連結軸(22)に第1シリンダ(26)の第1ロッ(26A)を回転自在に連結し、他側側部に形成された第2連結軸(23)に第2シリンダ(28)の第2ロッ(28A)を回転自在に連結し、第1シリンダ(26)のロッドカバー側と第2シリンダ(28)のロッドカバー側にオイルを吐出する第1ポンプ(30)と、第1ポンプ(30)を迂回するする第1バイパス配管(34,35)に第1開閉バルブ(33)を設け、第1シリンダ(26)のヘッドカバー側と第2シリンダ(28)のヘッドカバー側にオイルを吐出する第2ポンプ(40)と、第2ポンプ(40)を迂回する第2バイパス配管(44,45)に第2開閉バルブ(43)を設けたので、船の旋回状態に依らず舵軸(3)に作用する回転モーメントを一定に維持することができ、船の旋回時に発生する振動・騒音を抑制することができる。また、第1ポンプ(30)又は第2ポンプ(40)の一側に異常が発生した場合に、他側を使用して、船内のステアリングの操作に応じて、舵軸(3)を介して舵(2)を旋回させることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、舵軸(3)の軸心視において、第2係合部(20)を他側方向に最大移動した場合には、舵軸(3)が反時計方向に60度以上回転し、第2係合部(20)を一側方向に最大移動した場合には、舵軸(3)が時計方向に60度以上回転するので、船の旋回を容易に行うことができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加えて、第1ポンプ(30)が正常に駆動する正常時には、第2ポンプ(40)を停止し、第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、第2開閉バルブ(43)を開いて第2バイパス配管(44,45)を連通して、第1ポンプ(30)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成としたので、第1ポンプ(30)から少量のオイルを吐出して、船内のステアリングの操作に応じて、舵軸(3)を介して舵(2)を効率良く旋回させることができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加えて、第1ポンプ(30)が停止する異常時には、第1ポンプ(30)を停止し、第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断して、第2ポンプ(40)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成としたので、第1ポンプ(30)が停止する異常時には、舵(2)の旋回を停止することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加えて、第2ポンプ(40)が正常に駆動する正常時には、第1ポンプ(30)を停止し、第1開閉バルブ(33)を開いて第1バイパス配管(34,35)を連通し、第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断し、第2ポンプ(40)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成としたので、第2ポンプ(40)から低圧のオイルを吐出して、船内のステアリングの操作に応じて、舵軸(3)を介して舵(2)を効率良く旋回させることができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加えて、第2ポンプ(40)が停止する異常時には、第2ポンプ(40)を停止し、第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断して、第1ポンプ(30)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成としたので、第2ポンプ(40)が停止する異常時には、舵(2)の旋回を停止することができる。
操舵装置の斜視図である。 操舵装置の右側面図である。 操舵装置の背面図である。 操舵装置の駆動を説明する平面図である。 操舵装置の構成図である。
図1~3に示すように、船のプロペラ1の後方に設けられた、本実施形態の操舵装置の舵2の左面は、左側に向かって凸状に形成され、舵2の右面は、左側に向かって凸状に形成されている。これにより、船内のステアリングで舵2を面舵に操作した場合には、舵2の左面に揚力が作用し、舵2を取舵に操作した場合には、舵2の右面に揚力が作用して、船を効率良く旋回させることができる。
舵2の上面における前側部には、上下方向に延在する舵軸3が設けられている。操舵機室内に延在した舵軸3の上部には、第1係合部10が設けられている。
図4,5に示すように、第1係合部10は、略扇形に形成され、舵軸3の中心から所定の半径で形成された扇形の円弧部には、複数の第1歯11が形成されている。また、第1係合部10の後側には、第1係合部10と係合する第2係合部20が設けられている。第2係合部20は、左右方向に長手方向を有する矩形に形成され、第2係合部20の前部には、複数の第2歯21が形成されている。
第2係合部20の左部に形成された上下方向に延在する左連結軸(請求項における「第1連結軸」)22には、油圧で駆動される第1シリンダ26のロッドが回転自在に連結され、第2係合部20の右部に形成された上下方向に延在する右連結軸(請求項のおける「第2連結軸」)23には、油圧で駆動される第2シリンダ28のロッドが回転自在に連結されている。これにより、船内のステアリングの操作に連動して第1シリンダ26と第2シリンダ28が駆動して、船内のステアリングの操作量に応じて舵軸3を中心として舵2を回動させることができる。なお、本実施形態においては、第2係合部20を第1シリンダ26と第2シリンダ28で左右方向に移動させているが、第2係合部20を1本のシリンダで移動させたり、第1シリンダ26等を複数のシリンダにすることもできる。
第1シリンダ26のロッドカバー側に形成されたポートと第1ポンプ30の第1シリンダ26にオイルを吐出するポートは、配管31で接続され、第2シリンダ28のロッドカバー側に形成されたポートと第1ポンプ30の第2シリンダ28にオイルを吐出するポートは、配管32で接続されている。
第1ポンプ30には、第1ポンプ30を駆動する第1電動機36が接続されている。第1ポンプ30は、2方向吐出型のポンプであり、第1電動機36の回転方向と回転速度に応じて、オイルの吐出方向と吐出量が制御されている。第1電動機36は、左右方向に回転可能に形成され、第1電動機36の回転方向と回転速度は、船内のステアリングの入力信号に応じてコントローラ50によって制御されている。
第1ポンプ30と並列して第1開閉バルブ33が設けられ、配管31と第1開閉バルブ33のポートは、配管(請求項における「第1バイパス配管」)34で接続され、配管32と第1開閉バルブ33のポートは、配管(請求項における「第1バイパス配管」)35で接続されている。また、第1開閉バルブ33の開閉動作は、コントローラ50によって制御されている。なお、コントローラ50と第1電動機36は配線51で接続され、コントローラ50と第1開閉バルブ33は配線52で接続されている。
第1ポンプ30とオイルタンク60は、配管37で接続され、配管37には逆止弁(図示省略)が設けられており、オイルタンク60のオイルは、アキュムレータ61によって所定の圧力に加圧されている。これにより、第1ポンプ30から吐出されるオイルの圧力を一定の圧力に維持してキャビテーションの発生を抑制することができる。
第1シリンダ26のヘッドカバー側に形成されたポートと第2ポンプ40の第1シリンダ26にオイルを吐出するポートは、配管41で接続され、第2シリンダ28のヘッドカバー側に形成されたポートと第2ポンプ40の第2シリンダ28にオイルを吐出するポートは、配管42で接続されている。
第2ポンプ40には、第2ポンプ40を駆動する第2電動機46が接続されている。第2ポンプ40は、2方向吐出型のポンプであり、第2電動機46の回転方向と回転速度に応じて、オイルの吐出方向と吐出量が制御されている。第2電動機46は、左右方向に回転可能に形成され、第2電動機46の回転方向と回転速度は、船内のステアリングの入力信号に応じてコントローラ50によって制御されている。
第2ポンプ40と並列して第2開閉バルブ43が設けられ、配管41と第2開閉バルブ43のポートは、配管(請求項における「第2バイパス配管」)44で接続され、配管42と第2開閉バルブ43のポートは、配管(請求項における「第2バイパス配管」)45で接続されている。また、第2開閉バルブ43の開閉動作は、コントローラ50によって制御されている。なお、コントローラ50と第2電動機46は配線53で接続され、コントローラ50と第2開閉バルブ43は配線54で接続されている。
第2ポンプ40とオイルタンク60は、配管47で接続され、配管47には逆止弁(図示省略)が設けられており、オイルタンク60のオイルは、アキュムレータ61によって所定の圧力に加圧されている。これにより、第2ポンプ40から吐出されるオイルの圧力を一定の圧力に維持してキャビテーションの発生を抑制することができる。
<第1実施形態の駆動方法>
次に、第1ポンプ30と第1電動機36を通常時に使用する部品とし、第2ポンプ40と第2電動機46を、第1ポンプ30や第1電動機36等の異常発生時に使用する緊急部品に設定した第1実施形態の駆動方法について説明する。
本明細書では、シリンダチューブからロッドを最大に引出した状態を最大引出状態といい、シリンダチューブ内にロッドを最大引込んだ状態を最大引込状態といい、ロッドが引出状態と引込状態の中間、すなわち、引出状態への引出距離と、引込状態への引込距離が等しい位置にロッドがある状態を中間状態という。なお、中間状態においては、平面視で舵2の長手方向が前後方向の仮想線に沿い、船を効率良く直進させることができる
(面舵側の駆動方法)
船内のステアリングを面舵側に操作した場合には、コントローラ50によって第1電動機36は右方向に回転し、第2電動機46は回転を停止する。また、コントローラ50によって、第1開閉バルブ33は閉鎖して配管34と配管35の連通が遮断し、第2開閉バルブ43は開放して配管44と配管45が連通する。
第1ポンプ30から配管32を介して第2シリンダ28のロッドカバー側(ロッド28Aが出入りする側)にオイルが吐出されて第2シリンダ28のピストンがヘッドカバー側(ロッド28Aが出入りする側の反対側)に移動する。第2シリンダ28のヘッドカバー側に存在していたオイルは、第2開閉バルブ43を介し、詳細には、配管42、配管45、第2開閉バルブ43、配管44、及び配管41を介して第1シリンダ26のヘッドカバー側に移動する。これにより、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが引出され、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが引込まれて、第2係合部20が右側に移動するので、第1係合部10が反時計方向に回転し、舵軸3を介して舵2を面舵側に回転させることができる。
また、船内のステアリングを最大面舵に操作した場合には、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが最大に引出されて最大引出状態となり、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが最大に引込まれて最大引込状態になり、第2係合部20が右側に最大移動する。これにより、第1係合部10が反時計方向に最大回転し、舵軸3を介して舵2を最大面舵角度まで回転させることができる。なお、本実施形態においては、最大面舵角度は、60度に設定されているが、45~70度の範囲に設定することもできる。
(取舵側の駆動方法)
船内のステアリングを取舵側に操作した場合には、コントローラ50によって第1電動機36は左方向に回転し、第2電動機46は回転を停止する。また、コントローラ50によって、第1開閉バルブ33は閉鎖して配管34と配管35の連通が遮断し、第2開閉バルブ43は開放して配管44と配管45が連通する。
第1ポンプ30から配管31を介して第1シリンダ26のロッドカバー側(ロッド26Aが出入りする側)にオイルが吐出されて第1シリンダ26のピストンがヘッドカバー側(ロッド26Aが出入りする側の反対側)に移動する。第1シリンダ26のヘッドカバー側に存在していたオイルは、第2開閉バルブ43を介し、詳細には、配管41、配管44、第2開閉バルブ43、配管45、及び配管42を介して第2シリンダ28のヘッドカバー側に移動する。これにより、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが引出され、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが引込まれて、第2係合部20が左側に移動するので、第1係合部10が時計方向に回転し、舵軸3を介して舵2を取舵側に回転させることができる。
また、船内のステアリングを最大取舵に操作した場合には、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが最大に引出されて最大引出状態となり、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが最大に引込まれて最大引込状態になり、第2係合部20が左側に最大移動する。これにより、第1係合部10が時計方向に最大回転し、舵軸3を介して舵2を最大取舵角度まで回転させることができる。なお、本実施形態においては、最大取舵角度は、60度に設定されているが、50~70度の範囲に設定することもできる。
(異常発生時の駆動方法)
コントローラ50に第1ポンプ30や第1電動機36からの異常信号が入力された場合には、コントローラ50によって第1電動機36は回転を停止し、第2電動機46は右方向に回転する。また、コントローラ50によって、第1開閉バルブ33は閉鎖して配管34と配管35の連通が遮断し、第2開閉バルブ43も閉鎖して配管44と配管45の連通が遮断する。なお、コントローラ50によって第1電動機36の回転を停止し、第2電動機46を右方向に回転させることもできる。
第2ポンプ40から配管42を介して第2シリンダ28のヘッドカバー側にオイルが吐出され、第2シリンダ28のロッドカバー側に存在していたオイルは、第1開閉バルブ33によって配管34と配管35の連通が遮断されているので第2シリンダ28のロッドカバー側に維持される。これにより、第1シリンダ26の第1ロッド26Aと第2シリンダ28の第2ロッド28Aの移動が停止して、第2係合部20の移動が停止するので、第1係合部10の回動が停止し、舵軸3を介して舵2の回動を停止することができる。
<第2実施形態の駆動方法>
次に、第2ポンプ40と第2電動機46を通常時に使用する部品とし、第1ポンプ30と第1電動機36を、第2ポンプ40や第2電動機46等の異常発生時に使用する緊急部品に設定した第2実施形態の駆動方法について説明する。
(面舵側の駆動方法)
船内のステアリングを面舵側に操作した場合に、コントローラ50によって第1電動機36の回転を停止し、第2電動機46を左方向に回転させる。また、コントローラ50によって、第1開閉バルブ33を開放させて配管34と配管35を連通させ、第2開閉バルブ43を閉鎖させて配管44と配管45の連通を遮断する。
第2ポンプ40から配管41を介して第1シリンダ26のヘッドカバー側にオイルが吐出されて
第1シリンダ26のピストンがロッドカバー側に移動する。第1シリンダ26のロッドカバー側に存在していたオイルは、第1開閉バルブ33を介し、詳細には、配管31、配管34、第1開閉バルブ33、配管35、及び配管32を介して第2シリンダ28のロッドカバー側に移動する。これにより、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが引出され、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが引込まれて、第2係合部20が右側に移動するので、第1係合部10が反時計方向に回転し、舵軸3を介して舵2を面舵側に回転させることができる。
また、船内のステアリングを最大面舵に操作した場合には、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが最大に引出されて最大引出状態となり、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが最大に引込まれて最大引込状態になり、第2係合部20が右側に最大移動する。これにより、第1係合部10が反時計方向に最大回転し、舵軸3を介して舵2を最大面舵角度まで回転させることができる。
(取舵側の駆動方法)
船内のステアリングを取舵側に操作した場合に、コントローラ50によって第1電動機36の回転を停止し、第2電動機46を右方向に回転させる。また、コントローラ50によって、第1開閉バルブ33を開放させて配管34と配管35を連通させ、第2開閉バルブ43を閉鎖させて配管44と配管45の連通を遮断することもできる。
第2ポンプ30から配管42を介して第2シリンダ28のヘッドカバー側にオイルが吐出されて第2シリンダ28のピストンがロッドカバー側に移動する。第2シリンダ28のロッドカバー側に存在していたオイルは、第1開閉バルブ33を介し、詳細には、配管32、配管35、第1開閉バルブ33、配管34、及び配管31を介して第1シリンダ26のロッドカバー側に移動する。これにより、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが引出され、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが引込まれて、第2係合部20が左側に移動するので、第1係合部10が時計方向に回転し、舵軸3を介して舵2を取舵側に回転させることができる。
また、船内のステアリングを最大取舵に操作した場合には、第2シリンダ28の第2ロッド28Aが最大に引出されて最大引出状態となり、第1シリンダ26の第1ロッド26Aが最大に引込まれて最大引込状態になり、第2係合部20が左側に最大移動する。これにより、第1係合部10が時計方向に最大回転し、舵軸3を介して舵2を最大取舵角度まで回転させることができる。
(異常発生時の駆動方法)
コントローラ50に第2ポンプ40や第2電動機46からの異常信号が入力された場合には、コントローラ50によって第1電動機36は左方向に回転し、第2電動機46は回転を停止する。また、コントローラ50によって、第1開閉バルブ33は閉鎖して配管34と配管35の連通が遮断し、第2開閉バルブ43も閉鎖して配管44と配管45の連通が遮断する。なお、コントローラ50によって第1電動機36を左方向に回転させ、第2電動機46の回転を停止させることもできる。
第1ポンプ30から配管31を介して第1シリンダ26のロッドカバー側にオイルが吐出され、左シリンダ28のヘッドカバー側に存在していたオイルは、第2開閉バルブ43によって配管44と配管45の連通が遮断されているので第1シリンダ26のヘッドカバー側に維持される。これにより、第1シリンダ26の第1ロッド26Aと第2シリンダ28の第2ロッド28Aの移動が停止して、第2係合部20の移動が停止するので、第1係合部10の回動が停止し、舵軸3を介して舵2の回動を停止することができる。
本発明は、船のプロペラの後方に設けられる舵を備えた操舵装置に適用することができる。
2 舵
3 舵軸
10 第1係合部
11 第1歯
20 第2係合部
21 第2歯
22 左連結軸(第1連結軸)
23 右連結軸(第2連結軸)
26 第1シリンダ
26A 第1ロッド
28 第2シリンダ
28A 第2ロッド
30 第1ポンプ
33 第1開閉バルブ
34 配管(第1バイパス配管)
35 配管(第1バイパス配管)
40 第2ポンプ
43 第2開閉バルブ
44 配管(第2バイパス配管)
45 配管(第2バイパス配管)

Claims (6)

  1. 船のプロペラの後方に設けられた舵(2)を備える操舵装置において、
    前記舵(2)の上部に上下方向に延在する舵軸(3)を設け、
    前記舵軸(3)における船内に延在した部位に、前記舵軸(3)の中心から所定の半径を有する円弧部が形成された第1係合部(10)を設け、
    該第1係合部(10)の円弧部に対向する位置に、矩形状に形成された第2係合部(20)を設け、
    前記第1係合部(10)の円弧部に、複数の第1歯(11)を形成し、
    前記第2係合部(20)の第1係合部(10)に対向する部位に、前記第1歯(11)と噛合う複数の第2歯(21)を形成し、
    前記第2係合部(20)の長手方向の一側側部に形成された第1連結軸(22)に第1シリンダ(26)の第1ロッ(26A)を回転自在に連結し、他側側部に形成された第2連結軸(23)に第2シリンダ(28)の第2ロッ(28A)を回転自在に連結し
    前記第1シリンダ(26)のロッドカバー側と第2シリンダ(28)のロッドカバー側にオイルを吐出する第1ポンプ(30)と、該第1ポンプ(30)を迂回するする第1バイパス配管(34,35)に第1開閉バルブ(33)を設け、
    前記第1シリンダ(26)のヘッドカバー側と第2シリンダ(28)のヘッドカバー側にオイルを吐出する第2ポンプ(40)と、該第2ポンプ(40)を迂回する第2バイパス配管(44,45)に第2開閉バルブ(43)を設けたことを特徴とする操舵装置。
  2. 前記舵軸(3)の軸心視において、前記第2係合部(20)を他側方向に最大移動した場合には、前記舵軸(3)が反時計方向に60度以上回転し、前記第2係合部(20)を一側方向に最大移動した場合には、前記舵軸(3)が時計方向に60度以上回転する請求項1記載の操舵装置。
  3. 前記第1ポンプ(30)が正常に駆動する正常時には、前記第2ポンプ(40)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、前記第2開閉バルブ(43)を開いて第2バイパス配管(44,45)を連通して、前記第1ポンプ(30)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置。
  4. 前記第1ポンプ(30)が停止する異常時には、前記第1ポンプ(30)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、前記第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断して、前記第2ポンプ(40)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置。
  5. 前記第2ポンプ(40)が正常に駆動する正常時には、前記第1ポンプ(30)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を開いて第1バイパス配管(34,35)を連通し、前記第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断し、前記第2ポンプ(40)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置。
  6. 前記第2ポンプ(40)が停止する異常時には、前記第2ポンプ(40)を停止し、前記第1開閉バルブ(33)を閉じて第1バイパス配管(34,35)の連通を遮断し、前記第2開閉バルブ(43)を閉じて第2バイパス配管(44,45)の連通を遮断して、前記第1ポンプ(30)から第1シリンダ(26)又は第2シリンダ(28)にオイルを吐出する構成とした請求項記載の操舵装置。
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