実施形態に係る無線制御システムは、固有情報を有し、それぞれが所定の位置に配置される複数の機器と;前記機器に対して所定の位置関係に存在することによって当該機器と無線通信を確立させて前記固有情報を取得する検出器と;前記検出器が取得した前記固有情報を受信して、前記固有情報をグループ化するグループ化部と;前記グループ化された前記固有情報毎に前記機器の配置位置を対応付ける対応付け部と;を具備する。
また、前記検出器は、前記機器に対して所定の位置関係に存在するように複数配設される。
また、前記検出器は、移動に伴って、前記機器に対して所定の位置関係に存在することによって前記固有情報を取得する。
前記検出器は、前記複数の機器との間の無線通信に際して電波強度を測定し、前記グループ化部は、固有情報が所定のグループにグループ化された機器のうち前記検出器が検出した電波強度が所定の閾値よりも小さい機器についてはその固有情報を前記所定のグループから除外する。
また、前記検出器は、照度検出機能を有し、前記グループ化部は、固有情報が所定のグループにグループ化された機器のうち前記検出器の照度の検出結果が所定の閾値よりも小さい機器についてはその固有情報を前記所定のグループから除外する。
また、前記複数の機器は、照明機器であり、前記グループ化部は、前記複数の照明機器及び前記検出器との間で無線通信が可能なコントローラによって構成され、前記検出器は、前記複数の照明機器との間の無線通信に際して電波強度を測定し、前記コントローラは、固有情報が所定のグループにグループ化された照明機器を前記検出器の電波強度の検出結果に基づいて照明制御する。
実施形態に係る無線制御方法は、固有情報を有しそれぞれが所定の位置に配置される複数の機器と前記機器に対して所定の位置関係に存在することによって当該機器と無線通信を確立する検出器に、前記無線通信を確立させて前記固有情報を取得させ、前記検出器が取得した前記固有情報を受信して、前記検出器の前記固有情報の取得毎に取得された前記固有情報をグループ化し、前記グループ化された前記固有情報毎に前記機器の配置位置を対応付ける。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る無線制御システムを示す説明図である。図1は無線制御システムを照明制御システムに適用した例を示している。図1の無線制御システム1は、複数の照明機器LL1,LL2,…(以下、代表して照明機器LLという)、照明機器LL以外の複数の照明関連機器LS1,LS2,…(以下、代表して照明関連機器LSという)及び複数の検出器DD1,DD2,…(以下、代表して検出器DDという)により構成される。また、無線制御システム1は、これらの照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DD(以下、これらを制御対象機器Lともいう)を一括して制御するコントローラ2及び設定装置3を有している。設定装置3以外の機器は、電源4から電力が供給される。
照明関連機器LSとしては、図示しない壁スイッチや人感センサ、照度センサ、温度センサ等の各種照明関連機器が含まれる。また、検出器DDを照明機器LL又は照明関連機器LSに設けて、検出器DDが照明機器LL又は照明関連機器LSの機能を有するようにしてもよい。なお、図1では図面の簡略化のために、1つのコントローラ2、1つの検出器DDのみを示しているが、これらの設置数は特に制限されるものではない。
制御対象機器Lは、例えば、オフィスビルや各種施設などの各フロアや各エリアなどの照明エリアに設置される。照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDは、例えば920MHz帯等の所定帯域の無線によってコントローラ2に接続される。コントローラ2は、照明機器LLや壁スイッチ、人感センサ等の照明関連機器LS及び検出器DDを統括制御することができるようになっている。なお、コントローラ2と制御対象機器Lとは無線接続可能に構成されているが、有線接続するようになっていてもよい。
本実施の形態においては、制御対象機器Lは、夫々固有の識別情報であるID情報を有している。コントローラ2は、各制御対象機器LのID情報を取得することができる。例えば、コントローラ2は、各制御対象機器Lとの無線通信によって、各制御対象機器LからID情報を取得することが可能である。これにより、コントローラ2は、各制御対象機器LのID情報を指定して、所望の制御対象機器Lに対して例えば点消灯及び調光制御等の制御を行うことが可能である。
図2は各制御対象機器Lの配置を示す配置図の一例を示す説明図である。
配置図P1は、ビルB1内の部屋R1,R2,…やトイレ(WWC)やエレベータホール(EV)等の区画を示す平面図上における照明機器LL及び照明関連機器LS(以下、これらを被検出器LDともいう)と検出器DDとの配置を示している。配置図P1中の正方形の枠は被検出器LDである照明機器LL又は照明関連機器LSの配置位置を示し、塗り潰した枠は検出器DDの配置位置を示している。これらの機器LL,LS,DDには、それぞれ機器に固有のID情報が付与されている。なお、配置図P1中に示されていないが、制御対象機器Lは天井に配置されている場合だけでなく、壁や床に設置されている場合もある。
コントローラ2は、制御対象機器Lと通信を行うことによって、各制御対象機器LのID情報を取得することはできるが、各制御対象機器Lとの通信だけでは各制御対象機器Lがいずれの位置に配置されているかを認識することはできない。上述したように、従来、配置図上における各制御対象機器Lの配置位置登録、即ち、各制御対象機器LのID情報と各制御対象機器の配置位置との対応関係の登録は、極めて煩雑であった。
そこで、本実施の形態においては、照明機器LL及び照明関連機器LS(被検出器LD)が特定の送信範囲に自己のID情報を送信する機能を備えると共に、被検出器LDの特定の送信範囲においてID情報を受信する機能を有する検出器DDを採用することで、制御対象機器Lの配置位置登録を簡単化することを可能にしている。
図3は照明機器LLの具体的な構成の一例を示すブロック図であり、図4は照明関連機器LSの具体的な構成の一例を示すブロック図であり、図5は検出器DDの具体的な構成の一例を示すブロック図である。また、図6はコントローラ2の具体的な構成の一例を示すブロック図であり、図7は設定装置3の具体的な構成の一例を示すブロック図である。図3から図7において各構成に付した符号の末尾の符号L,S,D,E,Cは、それぞれ照明機器LL、照明関連機器LS、検出器DD、コントローラ2又は設定装置3を示しており、機器を区別する必要がない場合にはこれらの末尾の符号を省略して説明する。
図3から図5に示すように、照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDは、それぞれ、制御部11と、メモリ12と、電源回路13と、無線通信インターフェース回路(以下、無線通信I/Fという)15a,15bとを有している。照明機器LLは、発光素子部14Lを備え、照明関連機器LSは、センサ部14Sを備える。また、検出器DDは、照明機能又はセンサ機能を有する場合には、発光素子部又はセンサ部14Dが設けられる。
図6に示すように、コントローラ2は、制御部11Eと、メモリ12Eと、電源回路13Eと、無線通信I/F15aE,15cEとを有している。図7に示すように、設定装置3は、制御部11Cと、メモリ12Cと、電源回路13Cと、タッチパネル装置21Cと、LCD22Cと無線通信I/F15cCとを有している。
電源回路13Eには電源4(図1参照)から図示しない電源線を介して電力が供給される。電源回路13Eは、電源4からの電力に基づいて、各機器内部で用いる電力を発生するようになっている。なお、設定装置3は、図示しない内蔵バッテリによって駆動されるようになっている。
制御部11は、プロセッサ11aと、記憶装置11bとを有する。プロセッサ11aは、中央処理装置(以下、CPUという)、ROM、RAMなどのメモリを含む。CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより、照明機器LL、照明関連機器LS、検出器DD、コントローラ2及び設定装置3の各種機能が実現される。
照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDの各機器においては、プロセッサ11aのROM中に自己を特定するためのID情報が格納されている。なお、プロセッサ11aは、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により構成されてもよい。なお、ID情報は、書き換え可能な不揮発性のメモリ12に記憶されていてもよい。
照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDの電源回路13L,13S,13Dは、それぞれ、制御部11L,11S,11Dからの制御信号に応じて、発光素子部14L,センサ部14S,発光素子部又はセンサ部14Dに電力を供給する。発光素子部14Lは、例えば発光ダイオード(LED)等によって構成され、電源回路13Lからの電力によって発光して照明光を出射する。制御部11Lは、発光素子部14Lの照明光の調光制御が可能である。また、センサ部14Sは、電源回路13Sから電力が供給されて、所定の検知結果を取得し制御部11Sに出力する。
本実施の形態においては、照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDには、2種類の無線通信I/F15a,15bが設けられている。また、コントローラ2には、2種類の無線通信I/F15a,15cが設けられており、設定装置3には1種類の無線通信I/F15cが設けられている。各無線通信I/F15a~15cは、制御部11に制御されて、無線通信を行う。
無線通信I/F15aは、コントローラ2と照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDとの間の通信を行うものである。即ち、コントローラ2の無線通信I/F15aEは、親器として、照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDの無線通信I/F15aとの間でそれぞれ情報の授受が可能である。なお、無線通信I/F15aに採用する無線通信としては、例えば、920MHz帯等の電波を用いてもよい。コントローラ2と制御対象機器Lとの間で行われる無線通信における無線到達範囲(通信可能エリア)は比較的広く、コントローラ2は、例えば数十mの範囲内の制御対象機器Lの制御が可能である。
一方、検出器DDの無線通信I/F15bDは、親器として機能して、照明機器LL及び照明関連機器LSの無線通信I/F15bとの間でそれぞれ情報の授受が可能である。本実施の形態においては、無線通信I/F15bは、近距離のみの無線通信が可能に設計されている。
無線通信I/F15bに採用する無線通信としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、EnOcean、Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)や各種近距離無線通信規格を用いてもよい。検出器DDと被検出器LDである照明機器LL及び照明関連機器LSとの間で行われる無線通信における無線到達範囲(近距離無線通信範囲)は比較的狭く、検出器DDは、例えば数mの範囲内の被検出器LDとの間での通信が可能である。
これにより、各検出器DDは、各検出器DDの配置位置の比較的狭い範囲に配置された照明機器LL及び照明関連機器LSとの間でのみ無線通信を確立することができ、無線通信を確立した照明機器LL及び照明関連機器LSからID情報を取得するようになっている。各検出器DDは、取得したID情報をコントローラ2に提供する。
グループ化部としてのコントローラ2は、各検出器DDがそれぞれ取得した複数のID情報をグループ化する。即ち、コントローラ2は、各検出器DDが通信によりID情報を取得した複数の被検出器LD及び検出を行った検出器DDを近距離グループとしてグループ化する。即ち、検出器DD毎に、検出器DDとその周囲の近距離無線通信範囲に属する照明機器LL及び照明関連機器LSとが1つのグループとしてグループ化される。
コントローラ2は、各近距離グループにグループ番号を設定し、検出器DD及び照明機器LL及び照明関連機器LSの各ID情報と対応するグループ番号とのテーブル(以下、グループ管理テーブルという)をメモリ12Eに記憶させる。即ち、検出器DD毎にグループ番号が設定されることになり、各検出器DDのそれぞれの近距離無線通信範囲に属する照明機器LL及び照明関連機器LSには、各検出器DDと同一のグループ番号が付される。コントローラ2は、制御対象機器Lに設定したグループ番号を送信し、検出器DD、照明機器LL及び照明関連機器LSは、自機のメモリ12内にグループ番号を記憶する。
コントローラ2がグループ番号を指定して照明制御を行うことにより、グループ番号によって指定された検出器DD及びその周囲の近距離無線通信範囲に属する照明機器LL及び照明関連機器LSに対して同一の制御が行われる。
なお、検出器DDは、無線通信I/F15bによる近距離無線通信によって周囲の照明機器LL及び照明関連機器LSとの間で通信を行った場合には、各照明機器LL及び照明関連機器LSとの間の通信時の電波強度(電界強度)の情報をメモリ12Dに記憶させるようになっていてもよい。コントローラ2は、検出器DDとの通信によって、各照明機器LL及び照明関連機器LSとの通信における電波強度に関する情報をID情報と共に受信することもできるようになっていてもよい。コントローラ2は受信した電波強度に関する情報をID情報と共にメモリ12Eに記憶する。
なお、コントローラ2は、検出器DDと被検出器LDとの近距離無線通信が確立して検出器DDが被検出器LDからID情報を受信できるか否かによってグループ化するか否かを決定する例を説明した。更に、コントローラ2は、グループ化された被検出器LDのうち近距離無線通信における電波強度が所定値以下の場合にはその被検出器LDをグループから除外するようになっていてもよい。
無線通信I/F15cは、コントローラ2と設定装置3との間の通信を行うものである。即ち、コントローラ2の無線通信I/F15cEは、設定装置3の無線通信I/F15cCとの間で情報の授受が可能である。なお、無線通信I/F15cに採用する無線通信としては、例えば、公衆無線規格の例えばWiFi(登録商標)規格を用いてもよい。例えば、2.4GHz帯等の電波を用いた通信を採用してもよい。設定装置3及びコントローラ2が、公衆無線規格を採用することで、設定装置3は、いずれの場所からでもコントローラ2にアクセスすることが可能である。なお、無線通信I/F15cの無線通信としては、WiFiに限らずBluetooth規格等の各種無線通信規格を採用してもよい。
対応付け部としての設定装置3としては、汎用のコンピュータやタブレット端末等を採用することができる。設定装置3のLCD22Cは、制御部11Cで生成された画像を表示する表示器である。例えば、タッチパネル装置21Cは、LCD22Cの表示画面上に配設されていてもよい。この場合には、タッチパネル装置21Cは、ユーザが指で指し示したLCD22Cの表示画面上の位置に応じた操作信号を発生することができる。この操作信号は、制御部11Cに供給される。これにより、制御部11Cは、ユーザが表示画面上をタッチしたりスライドさせたりした場合には、ユーザのタッチ位置、指を閉じ離間させる操作(ピンチ操作)、スライド操作やスライド操作によって到達した位置、スライド方向、タッチしている期間等の各種操作を検出することができ、ユーザ操作に対応した処理を実行することができるようになっている。
設定装置3の制御部11Cは、コントローラ2との通信によって、コントローラ2が管理する制御対象機器Lのグループ管理テーブルを受信するようになっている。制御部11Cは、グループ管理テーブルをメモリ12Cに記憶させると共に、制御対象機器Lの配置位置登録時にグループ管理テーブルを読み出す。メモリ12Cには、フロア図面の情報も記憶されている。
制御部11Cは、配置位置登録時には、LCD22Cの表示画面上にフロア図面を表示させると共に、グループ管理テーブルに基づいて、近距離グループ毎のリスト表示を表示させることができる。制御部11Cは、リスト表示中の所定の近距離グループをユーザがタッチパネル装置21Cによって指定する操作により、当該近距離グループに対して点灯等を指定するコマンドをコントローラ2に送信することができる。また、制御部11Cは、ユーザが選択した近距離グループをフロア画面上の任意の位置にアイコン等によって配置設定することができるようになっている。
次に、このように構成された実施の形態の動作について図8から図11を参照して説明する。図8は配置位置登録を示すフローチャートであり、図9は近距離グループ化を説明するためのフローチャートである。図10及び図11は各部の無線通信の状態を説明するための説明図である。
図10及び図11は図示しない室内の天井に配設された照明機器LL11~LL16とその近傍に配置された検出器DDと、コントローラ2と設定装置3との位置関係を概略示している。図10及び図11の例では、照明機器LL11~LL16は2列に配列され、照明機器LL11~LL14の相互間の略中央に検出器DDが配設されている。コントローラ2はこれらの制御対象機器Lとは離間した位置に配置されているが、その無線到達範囲は図10に示すように十分に広く、照明機器LL11~LL16及び検出器DDはコントローラ2との間で、例えば920MHzの電波により通信可能である。また、コントローラ2と設定装置3とは、例えば2.4GHz帯を用いたWiFiによる通信が可能である。
本実施の形態においては、検出器DDと被検出器LDである照明機器LL11~LL16相互間の無線通信I/F15bによる通信の通信範囲は比較的狭い。なお、検出器DDの近距離無線通信範囲と各照明機器LLの近距離無線通信範囲のサイズはほぼ同じである。図10では、照明機器LL11の近距離無線通信における通信範囲を丸で囲って示している。検出器DDは、丸で囲った範囲内に位置しており、検出器DDは照明機器LL11との間で近距離無線通信が可能である。このように、検出器DD及び照明機器LL(照明関連機器LS)が無線通信I/F15bによって通信可能な範囲は比較的狭く、従って、検出器DDは、検出器DD周囲の比較的狭い範囲に位置する被検出器LDのみとしか無線通信I/F15bによる通信を確立することはできない。
本実施の形態においては、検出器DDと照明機器LLとの近距離無線通信を利用して近距離グループのグループ化を行う。即ち、図8のステップS1において、設定装置3は、配置位置登録のためにコントローラ2との間でペアリングを行う。これにより、設定装置3とコントローラ2とは、無線通信による情報の授受が可能となる。設定装置3は、コントローラ2に対して、近距離グループのグループ化を指示する(ステップS2)。この指示を受信すると、コントローラ2は、図9のステップS11において、検出器DDに対して近距離無線通信の指示を行う。
検出器DDは、ステップS12において、近距離無線通信を実施し、照明機器LL及び照明関連機器LSに対してID情報の送信を要求する。検出器DDの周囲の近距離無線通信範囲に位置する照明機器LLは、検出器DDとの間で通信が確立すると、自機の記憶装置11b又はメモリ12に記憶されているID情報を検出器DDに対して送信する。
図11は丸で囲った枠によって、各照明機器LLの近距離無線通信におけるそれぞれの通信可能な範囲を示している。また、太線枠は、各照明機器LLにおいて検出器DDとの間の電波強度(電界強度)が情報伝送に十分な強度であることを示しており、細線枠によって電波強度が情報伝送に十分な強度ではないことを示している。図11に示す例では、検出器DDは、照明機器LL15,LL16の近距離無線通信の範囲外に位置しており、検出器DDと照明機器LL15,LL16との間の電波強度は十分に強くなく、検出器DDは照明機器LL15,LL16との間で通信を確立させるとができない。
一方、検出器DDは、照明機器LL11~LL14との間では通信を確立することが可能であり、照明機器LL11~LL14のID情報を取得する。検出器DDは、取得したID情報をコントローラ2に送信する(ステップS13)。
コントローラ2は、ステップS14において、検出器DDから照明機器LL11~LL14のID情報を受信すると、検出器DD毎に受信したID情報を近距離グループとしてグループ化して、グループ番号を設定する(ステップS15)。コントローラ2は、受信したID情報と設定したグループ番号とを関連付けたグループ管理テーブルを作成して、メモリ12Eに記憶させる。コントローラ2は、作成したグループ管理テーブルを設定装置3に送信する。こうして、ステップS3において、設定装置3の制御部11Cは、グループ管理テーブルを取得する。制御部11Cは、取得したグループ管理テーブルをメモリ12Cに記憶させる。
なお、図8の例では、コントローラ2は、設定装置3からグループ化の指示を受けた後グループ管理テーブルを作成する例を説明したが、コントローラ2は、設定装置3からの指示を受ける前に事前に図9の処理を実行してグループ管理テーブルを作成しておいてもよい。
設定装置3の制御部11Cは、ステップS4,S5において、フロア図面及びグループ管理テーブルに基づくリスト表示をLCD22Cの表示画面に表示する。リスト表示は、近距離グループ毎の機器を示すものである。なお、リスト表示は、例えばグループ番号等によって近距離グループのみを示すものであってもよく、また、近距離グループ及び近距離グループに属する照明機器LL及び照明関連機器LSのID情報を示すものであってもよい。
ユーザは、タッチパネル装置21Cを操作して、リスト表示中の所定の近距離グループを指定する。設定装置3の制御部11は、ステップS6においてグループ指示があったか否かを判定しており、ユーザによる近距離グループの指定があると、ステップS7において指定された近距離グループを点灯させるためのコマンドをコントローラ2に送信する。なお、この点灯指示は、照明機器LLに対しては点灯の指示となり、照明関連機器LSに対しては所定の動作の指示となる。
コントローラ2は、設定装置3から近距離グループに対するコマンドを受信すると、指定された近距離グループに属する照明機器LL、照明関連機器LS及び検出器DDに対して点灯又は動作のための命令を送信する。この命令によって、指定された照明機器LLは点灯し、指定された照明関連機器LS及び検出器DDは所定の動作を開始する。例えば、照明関連機器LS及び検出器DDは、所定の動作としてそれぞれに設けられた図示しないLEDの点灯を実行してもよい。
ユーザは、照明機器LLの点灯や、照明関連機器LS及び検出器DDが所定の動作を行うことを確認することで、自分が指定した近距離グループに属する機器がいずれの位置に配置されたものであるかを認識することができる。設定装置3の制御部11は、ステップS8においてユーザの設定操作の待機状態である。ユーザは指定した近距離グループの実際の配置位置を認識すると、当該配置位置に対応するフロア図面上の位置にアイコンを配置すると共に、当該アイコンに対して点灯指示した近距離グループを設定して登録する(ステップS9)。
設定装置3の制御部11は、ステップS9の次のステップS10において、設定終了操作が行われたか否かを判定する。なお、ステップS6,S8においてNO判定の場合にもステップS10において設定終了操作の判定が行われる。設定終了操作が行われない場合には、制御部11は、ステップS6に処理を戻して、ステップS6~S9を繰り返す。こうして、ユーザは、リスト表中の各近距離グループを順に指定しながら実際の点灯位置を確認して、各近距離グループに対応したアイコンを実際の配置に対応するフロア図面上に配置して登録する。
ステップS6~S9における配置登録作業は、近距離グループ単位に行われる。従来は、照明機器LL及び照明関連機器LSの各機器単位で、実際の点灯位置を確認しながら登録作業を行う必要があったのに対し、グループ単位で登録作業を行えばよいことから、登録に要する時間を著しく短縮することができる。例えば、図2の部屋R2のように、塗り潰しで示す各検出器DDとその周囲のそれぞれ8個の照明機器LL(照明関連機器LS)とで近距離グループをそれぞれ構成する場合には、登録回数を1/8にすることが可能である。
このように本実施の形態においては、比較的狭い所定の範囲のみで通信可能な近距離無線通信を利用することで、所定の近距離無線通信範囲内の機器を近距離グループとしてグループ化する。配置位置登録作業時には、近距離グループ毎に点灯を制御することで、近距離グループに属する各機器の位置を認識する。各機器の配置位置を近距離グループ毎に判断することができ、配置位置登録作業を著しく簡単にすることができる。
また、コントローラが検出器と通信を行うことで、近距離無線通信によって取得した近距離グループ内のID情報を取得してグループ管理テーブルが作成されており、配置登録作業において、グループ化は自動化されているので、グループ化のための煩雑な作業は不要である。
また、人感センサ等の照明機器以外の機器については例えばLED等によって動作状態を確認するようになっており、LEDの点灯を目視することによる動作状態の確認は容易ではない。しかし、本実施の形態においては、従来のように機器毎に配置位置を確認する場合とは異なり、近距離グループ毎に配置位置を確認するものであり、近距離グループ内に照明機器が存在すればその確認は容易であるという利点もある。
また、コントローラは、検出器の近距離無線通信によって得られたID情報に基づいて近距離グループのグループ化を行うようになっていることから、1つの照明器具が異なる複数の近距離グループに属する可能性もある。この場合も特には問題とならない。例えば、人の移動に伴って照明範囲を変更する場合等においては、近距離グループ同士の照明エリアが一部重なっていた方が良い場合もあり、1つの照明器具が異なる複数の近距離グループに属した方が好都合な場合もある。なお、コントローラは、各制御対象機器について、最初に属することとなった近距離グループを優先させて、1つのグループのみに属するように設定してもよい。
また、上記説明では、無線制御システムを構成する全ての機器が無線による通信を行う例について説明したが、検出器DDと照明機器LL及び照明関連機器LSとの間の近距離無線通信以外の通信は、有線通信を採用してもよい。
(変形例)
上記第1の実施の形態における説明では、グループ化部としてのコントローラ2が、各検出器DDから近距離無線通信により取得したID情報を受信すると、検出器DD毎に近距離グループのグループ化を行ってグループ管理テーブルを作成し、このグループ管理テーブルを対応付け部としての設定装置3に送信するようになっていた。即ち、グループ化はコントローラ2によって行われたが、設定装置3がグループ化部として近距離グループのグループ化を行ってもよい。
この場合には、コントローラ2は、各検出器DDから受信したID情報を、検出器DD毎に対応付けて設定装置3に与える。設定装置3は、各検出器DDに対応付けられたID情報をグループ化する。即ち、設定装置3の制御部11Cにおいて、検出器DD毎に、検出器DDとその周囲の近距離無線通信範囲に属する照明機器LL及び照明関連機器LSとが1つの近距離グループとしてグループ化される。
このグループ化に際して、設定装置3の制御部11Cは、LCD22Cの表示画面上に、複数の検出器DDと各検出器DDにそれぞれ対応する照明機器LL及び照明関連機器LSのID情報とを、検出器DD毎にリスト表示することが可能である。この場合には、ユーザは、タッチパネル装置21Cを操作して、所定の検出器DDを指定することで、当該検出器DD及びこの検出器DDに対応する照明機器LL及び照明関連機器LSのID情報をグループ化することができる。
更に、ユーザは、タッチパネル装置21Cを操作して、所定の検出器DDを指定すると共に、指定した検出器DDに対応する照明機器LL及び照明関連機器LSのID情報を、個別に指定してグループ化することも可能である。例えば、指定した検出器DDとこれに対応する照明機器LL及び照明関連機器LSのID情報の表示から、所望のID情報のみを選択して当該グループから除外してもよく、また、他の検出器DDに含まれる照明機器LL又は照明関連機器LSを指定して、当該グループに含めることも可能である。
(変形例)
上記第1の実施の形態又は変形例では、各検出器DDとの間で近距離無線通信により通信が確立するか否かによって照明機器LL及び照明関連機器LSを近距離グループに含めるか否かを決定した。本変形例では、設定装置3及びコントローラ2の制御部11は、近距離無線通信によって得られた近距離グループに属する照明機器LLを順次点灯させ、各点灯時の照度の比較によって、グループに属することにするかグループから除外するかを決定してもよい。例えば、検出器DDとして照度センサを備えた機器を採用した場合には、検出器DDが照度の検出結果をコントローラ2に送信し、コントローラ2において、所定の照度以下の照明機器LLについては、グループから除外する。
このように、照度センサの検出結果を利用することで、高精度のグループ化が可能となる。
(利用例)
また、上述したように、検出器DDは、各照明機器LL及び照明関連機器LSとの近距離通信時の電波強度の情報をコントローラ2に出力することが可能である。コントローラ2は、この電波強度の情報を利用して、照明制御を行うことが可能である。
例えば、検出器DDが人感センサの機能を有しているものとする。検出器DDと照明機器LLとの間の距離と、電波強度とは相関関係にあると考えられる。従って、電波強度が強い程、検出器DDから照明機器LLまでの間の距離は近く、電波強度が弱い程、検出器DDから照明機器LLまでの間の距離は遠い。そこで、コントローラ2は、検出器DDの人感センサの機能によって人を検知すると、電波強度が所定の値よりも大きい照明機器LLについては照明光量を大きくし、電波強度が低くなるにつれて、照明光量を小さくするように照明制御を行う。
この場合には、人感センサにより検出された人の近くはより明るく、人から離れるに従って暗くする照明が可能である。即ち、人の位置に応じた滑らかな照明制御が可能となる。
また、例えば、検出器DDが温度センサの機能を有しているものとする。この場合には、コントローラ2は、検出器DDの温度センサの検知温度によって、照明光の色を変えると共に、照明機器LLの検出器DDからの距離に怖じて、照明光の色を変化させること等の制御も可能である。
(第2の実施の形態)
図12は本発明の他の実施の形態に採用されるフローチャートである。なお、本実施の形態のハードウェア構成は、例えばバッテリにより駆動される1つの検出器DDのみを用いる点が図1と異なるのみであり図示を省略する。第1の実施の形態においては、被検出器LDの近傍に固設された複数の検出器DDを採用した。これに対し、本実施の形態では、移動自在な1つの検出器DDのみを採用する。例えば、本実施の形態における検出器DDはバッテリによって駆動され、人等によって運ばれた可搬型の検出器である。
このように構成された実施の形態の動作について図12及び図13を参照して説明する。図12において図8と同一の手順には同一符号を付して説明を省略する。図13は本実施の形態における近距離グループの設定を説明するための説明図である。本実施の形態においては、1つの検出器DDを移動させながら近距離グループを設定し、配置位置登録を行うようになっている。なお、本実施の形態においてもコントローラ2のグループ化の手法は図9と同様である。
図13は例えば天井に配置された制御対象機器Lの配置位置を平面図によって示している。図13の一点鎖線の矢印は室内を移動する検出器DDの移動ルートを示している。例えば、天井に制御対象機器Lが配置された室内の床上を人物が検出器DDを携帯して移動することで、図13の移動ルートに沿って検出器DDを移動させることができる。一般的には、照明機器LL及び照明関連機器LSは目視可能であり、人物は、これらの制御対象機器Lを確認しながら所望のルートで検出器DDを移動させることができる。なお、検出器DDの移動ルートは自由に決定することができる。
検出器DDが図13の位置Daに到達すると、設定装置3の操作者は、グループ検出の指示を行う。制御部11Cは、ステップS21において、操作者のグループ検出指示の待機状態であり、操作者がグループ検出を指示する操作を行うと、制御部11Cは、ステップS2においてグループ化のためのコマンドをコントローラ2に送信する。なお、検出器DDを携帯する人物と、設定装置3の操作者は同一人物であってもよい。この場合には、設定装置3の操作者は、位置Daに到達すると、グループ化の指示を行えばよい。
コントローラ2は、図9の各ステップを実行して、グループ管理テーブルを作成する。例えば、検出器DDが位置Daに位置する場合において、検出器DDと照明機器LL1~LL3との間で近距離無線通信が行われて、検出器DDは照明機器LL1~LL3のID情報を取得するものとする。この場合には、コントローラ2は、照明機器LL1~LL3を1つのグループにグループ化したグループ管理テーブルを作成する。
設定装置3の制御部11Cは、ステップS3においてグループ管理テーブルを取得すると、次のステップS22においてグループ確定操作が行われたか否かを判定する。グループ確定操作が行われると、制御部11Cは、フロー図面表示(ステップS4)の後、グループ管理テーブルによって特定されるグループについて、リスト表示を行う(ステップS5)。
検出器DDが位置Daに位置するときにグループ化が実行されており、検出されたグループの実際の位置は明らかであり、近距離グループの実際の位置を判定するための点灯指示は省略可能である。以後のステップS8~S10の処理は第1の実施の形態と同様である。
以後、検出器DDを携帯する人物は、例えば、図13の位置Db,Dc,Ddの位置に到達する毎に、グループ検出指示のための操作を行う。コントローラ2は、例えば、位置Dbにおいて、照明機器LL5~LL8をグループ化し、位置Dcにおいて、照明機器LL13~LL16をグループ化し、位置Ddにおいて、照明機器LL9~LL12をグループ化する。
コントローラ2によるグループ毎に、ステップS22においてグループ確定操作が検出されると、これらの照明機器LL5~LL8のグループ、照明機器LL13~LL16のグループ、照明機器LL9~LL12のグループが近距離グループとして登録される。
本実施の形態においては、コントローラ2によって検出された複数のグループを集めて1つのグループとして登録することが可能である。例えば、制御部11Cが位置Dbに対応した照明機器LL5~LL8をグループとするグループ管理テーブルを受信した後、設定装置3の操作者がグループ確定操作を行わずに、位置Dcにおいてグループ検出指示を行うものとする。この場合には、コントローラ2は、位置Dcに対応する照明機器LL13~LL16をグループとするグループ管理テーブルを設定装置3に出力する。ここで、操作者がグループ確定操作を行うと、制御部11Cは、照明機器LL5~LL8のグループと照明機器LL13~LL16のグループを合わせて1つのグループとするグループ化を行う。
検出器DDの位置はユーザが自由に設定可能であり、設定装置3の操作者は、検出器DDを適宜移動させながら、所望の位置に対応する照明機器LLのグループを登録することが可能である。なお、フロア図面上におけるアイコンの配置や配置したアイコンへのグループの登録処理等は、第1の実施の形態と同様である。
なお、図8及び図9の例では、検出されたグループの点灯指示は省略しているが、検出器DDによる検出範囲を確実に認識するためには、コントローラ2においてグループ化を行う毎に、コントローラ2又は設定装置3によって検出したグループの点灯指示を行ってもよい。
このように本実施の形態においては、複数の固定配置された検出器に代えて移動自在な1つの検出器を用いることで、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。これにより、複数の検出器を設置する必要がないという利点がある。また、検出器を任意の位置に移動させた状態でグループ化を行うことができ、配置位置登録に際して任意のグループを簡単に設定することができ柔軟なグループ化が可能となる。
なお、図8及び図9の例では、コントローラ2におけるグループ化に対して設定装置3において最終的なグループ化を行う例を説明したが、コントローラ2において最終的なグループ化を行うようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
図14は本発明の他の実施の形態に採用されるフローチャートである。なお、本実施の形態のハードウェア構成は第2の実施の形態と同様である。第2の実施の形態においては、検出器DDが所定の位置に到達する毎にコントローラ2においてグループ化を行った。これに対し、本実施の形態では、検出器DDを移動させながら、順次検出される被検出器LDをグループに追加するものである。
このように構成された実施の形態の動作について図14及び図15を参照して説明する。図14のフローは、ステップS21,S22にそれぞれ代えてグループ検出の開始と終了を指示するステップS31,S32を採用した点が図12のフローと異なる。図15は本実施の形態における近距離グループの設定を説明するための説明図である。
本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、1つの検出器DDを移動させながら近距離グループを設定し、配置位置登録を行うようになっている。なお、本実施の形態においても、コントローラ2又は設定装置3のいずれにおいても最終的なグループ化を行うことはできるが、以下の説明では、設定装置3において最終的なグループ化を行う例について説明する。
図15は、図13と同様に、例えば天井に配置された制御対象機器Lの配置位置を平面図によって示している。図15の一点鎖線は室内を移動する検出器DDの移動ルートを示している。例えば、図15の照明機器LL1~LL6をグループG1とし、照明機器LL6~LL11をグループG2とするグループ化を行うものとする。
設定装置3の操作者は、グループ検出の開始と終了とを設定装置3に指示する。例えば、図15のポイント51において、グループ検出の開始操作を行うものとする。設定装置3の制御部11Cは、ステップS31においてグループ検出の開始操作があったものと判定すると、ステップS2においてグループ化を指示する。
検出器DDを携帯する人物は、図15の移動ルートを移動する。検出器DDが図15の照明機器LL1の下方に到達すると、照明機器LL1と検出器DDとの間で近距離無線通信が確立して、照明機器LL1のID情報が検出器DDに送信される。このID情報は、検出器DDからコントローラ2に送信され、コントローラ2は、ID情報を受信してグループ化し、グループ管理テーブルを作成する。なお、この場合には、このグループには照明機器LL1のみが属する。コントローラ2は作成したグループ管理テーブルを設定装置3に送信する。設定装置3の制御部11Cは、受信したグループ管理テーブルをメモリ12Cに記憶させる。
更に、検出器DDが移動して、照明機器LL2の下方に到達すると、照明機器LL2をグループとするグループ管理テーブルが作成され、設定装置3のメモリ12Cに記憶される。以後、同様の動作が繰り返される。検出器DDを携帯するユーザは、照明機器LL6の下方に到達すると、グループ検出の終了操作を行う。設定装置3の制御部11Cは、グループ検出の終了操作を判定した時点においてメモリ12Cに記憶されているグループを集めて1つのグループに設定する。即ち、この場合には、照明機器LL1~LL6までを1グループとするグループG1が登録される。
次に、ユーザは、照明機器LL6の下方に位置する状態で、グループ検出の開始操作を行い、照明機器LL7~LL11の下方を通過するように順次移動し、照明機器LL11の下方に到達した後、グループ検出の終了操作を行う。これにより、メモリ12Cには、照明機器LL6~LL11の各グループのグループ管理テーブルが記憶される。設定装置3の制御部11Cは、グループ検出の終了操作を判定した時点においてメモリ12Cに記憶されているグループを集めて1つのグループに設定する。即ち、この場合には、照明機器LL6~LL11までを1グループとするグループG2が登録される。
他の動作は、第1及び第2の実施の形態と同様である。
このように本実施の形態においては、複数の固定配置された検出器に代えて移動自在な1つの検出器を用いることで、第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図15の説明では、検出器DDが照明機器LLの下方に位置する毎に、コントローラ2は取得したID情報に基づくグループ化を行ってグループ管理テーブルを作成するものと説明したが、検出器DDが同時には1つの照明機器LLとしか通信を確立しない場合には、グループ化及びグループ管理テーブルの作成を省略して、取得したID情報のみを設定装置3に送信するようになっていてもよい。コントローラ2において最終的なグループ化を行う場合にも同様に、グループ検出の開始操作から終了操作までの間においてID情報の取得を行い、グループ検出の終了操作後に、取得したID情報を用いてグループ化及びグループ管理テーブルの作成を行うようになっていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態においては、制御対象機器として照明関連機器を用いた照明システムを例に説明したが、照明関連機器に限らず、例えばオフィス等に多数配置される機器、例えば、ネットワーク機器、電話機、パーソナルコンピュータ等の配置位置の登録及び管理に本実施の形態の技術を応用することも可能である。
また、上記実施の形態においては、検出器を人が移動させるものと説明したが、人が操作する台車や、お掃除ロボット等の自走可能な機器によって移動させるようにしてもよい。