JP7127374B2 - 無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラム Download PDF

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Description

本開示は、無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムに関する。
多数の素子が独立した送受信機を有するアンテナから複数の無線端末に向けて一斉送信するMU-MIMO(Multi User-Multi Input Multi Output)又はMassive MIMO機能が知られている。当該機能では、デジタルビームフォーミング(BF:Digital Beamforming)機能により、デジタルベースバンド(DBB:Digital Baseband)領域において複数の無線端末に向けられた空間多重信号が複数レイヤ(Layer)重畳される。また、MU-MIMO機能又はMassive MIMO機能を具備したアクティブアンテナシステム(AAS:Active Antenna System)が知られている。
AASの送信系では、送信AMP(Amplifier)前段の送信回路部でOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等のサブキャリア伝送に基づく周波数領域信号は、IFFT(inverse fast Fourier transform)処理が実行される。IFFT処理により、周波数領域信号は、時間領域信号に変換される。また、AASの送信系では、高PAPR(Peak to Average Power Ratio)の振幅分布を有する送信信号が送信AMPを通過する際に生じる過入力によるAMPデバイスの破壊や消費電力増大化を防ぐため、CFR(Crest Factor Reduction)機能を有する。
CFR機能は、DPD(Digital Pre-Distortion)非線形歪補償機能搭載時はAMP出力でのハードクリッピング(Hard Clipping)及び完全飽和による過度のスペクトラム(Spectrum)拡散を防止するために具備される。換言すると、CFR機能により、DPD補償能力を超える非線形歪起因のスペクトラム拡散が発生することを防止する。CFR機能は、送信デジタルベースバンド部に具備され、信号ピーク(Peak)成分を高ピーク側から徐々に減衰させる。CFR機能は、送信信号のピーク成分が送信AMP出力の飽和レベルに達しない様に、最大ピーク成分を抑圧するための閾値(最大ピーク通過レベルの閾値)であるCFR閾値を用いて実行される。通常、CFR閾値は、送信レベル設定に依らず絶対値レベルとして固定的に設定される。
CFR閾値が固定である場合、送信AMP飽和レベルも不変となることから、当該閾値以上のピーク成分は抑圧・欠損してしまい、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号である複数レイヤ信号に非線形歪が発生する。そうすると、帯域内EVM(DL SINR)(EVM:Error Vector Magnitude、DL:Downlink、SINR:signal to interference plus noise ratio)劣化が発生する。その結果、各端末へ送信される送信信号のDL SINR劣化により、各端末においてスループット低下に繋がる。また、各端末に向けて、非線形歪を受けた複数レイヤ信号が放射され、期待するMU-MIMO性能が得られなくなる問題が生じる。具体的には、各端末ビームパターンの劣化、及び他端末方向へのNull形成が期待値から劣化する問題が生じる。
ここで、上記CFR閾値を制御する関連技術が存在する。特許文献1には、CFR閾値を制御する電力増幅器が開示されている。特許文献1に開示された電力増幅器は、CFR部におけるCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function)モニタのPAPRと、送信AMPからDPD部にフィードバックされた後のCCDFモニタのPAPRとを比較する。そして、比較結果に基づいて、AMPの非線形増幅域で動作していると判定された場合、AMPによるハードクリッピング飽和に達しないようにCFR閾値を下げることが開示されている。
特開2013-115594号公報
ところで、AASでは、全レイヤ信号間の相関性が所定条件を満たす場合、各送信BB部、RF部及び送信AMPを通過する、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号である複数レイヤ信号の平均レベルが増減し、偏りが生じ得る。
空間多重対象の端末が多数であり、空間多重対象の端末が均等な密度でランダムな配置で存在する場合、AASの各送信系(DBB部、RF部及び送信AMP)を通過する合成信号の平均レベルは均一化される傾向となる。しかし、空間多重対象の端末が少数である場合、各送信系を通過する合成信号の平均レベルに偏りが生じ、送信機間で極端なレベル差を生じる可能性がある。また、同様に、空間多重対象の端末が多数であっても、空間多重対象の端末が均等な密度で存在しない場合(端末が方角的に局在する場合)にも、送信機間で極端なレベル差を生じる可能性がある。
このような場合、合成信号の平均レベルが過度に増加し、ピーク成分がCFR閾値以上である合成信号が入力される送信系では、CFR閾値以上のピーク成分は抑圧及び欠損されてしまい、合成信号は非線形歪を受けてしまう。その結果、各端末に向けたビームパターンが劣化し、他端末方向へのNull形成も劣化してしまうことから、良好なMU-MIMO性能が得られなくなる。
ここで、特許文献1では、AASにおける上述した課題に関する開示及び示唆がされていない。また、特許文献1に開示された技術は、CFR閾値を下げ、AMPの飽和領域に達しない様に制御することから、CFR閾値を超過するピークレベル(ピーク成分)は抑圧されてしまう。そのため、特許文献1に開示された技術を用いると、合成信号が非線形歪を受けてしまうことが想定される。したがって、特許文献1を用いた場合、良好なMU-MIMO性能を得られなくなる可能性がある。
本開示の目的は、上述の問題を解決するためになされたものであり、良好なMU-MIMO特性を達成可能な無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムを提供することである。
第1の態様にかかる無線通信装置は、
複数の増幅器と、
各増幅器に対応して設けられ、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号のピークレベルを第1の閾値に抑圧する複数のピーク成分抑圧部と、
各ピーク成分抑圧部に入力される前記合成信号の送信電力を検出する検出部と、
前記検出部により検出された送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行する制御部と、を備える。
第2の態様にかかる無線通信方法は、
複数のピーク成分抑圧部の各々に入力される複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号の送信電力を検出することと、
検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部において用いられる前記合成信号のピークレベルを抑圧するための第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行することと、を含む無線通信方法である。
第3の態様にかかる無線通信プログラムは、
複数のピーク成分抑圧部の各々に入力される複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号の送信電力を検出することと、
検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部において用いられる前記合成信号のピークレベルを抑圧するための第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行することと、を無線通信装置に実行させる無線通信プログラムである。
本開示によれば、良好なMU-MIMO特性を達成可能な無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムを提供することが出来る。
実施の形態1にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。 各送信機を通過する複数レイヤ信号の送信電力について説明する図である。 各送信機を通過する複数レイヤ信号の送信電力について説明する図である。 実施の形態2にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。 制御部が行う制御内容を説明する図である。 制御部が行う制御内容を説明する図である。 実施の形態2にかかる無線通信装置の動作例を示す図である。 実施の形態3にかかる無線通信装置の動作例を説明する図である。 各実施の形態にかかる無線通信装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図
面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面
において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略され
ている。
(実施の形態1)
図1を用いて、実施の形態1にかかる無線通信装置1について説明する。図1は、実施の形態1にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。
無線通信装置1は、例えば、複数のアンテナと、複数のアンテナの各々に対応して設けられた複数の送信機と、を内蔵したAASであってもよい。無線通信装置1は、増幅器2-1~2-N(N:2以上の自然数)と、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nと、検出部4と、制御部5とを備える。
増幅器2-1~2-Nは、入力される複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号を増幅して出力する。
ピーク成分抑圧部3-1~3-Nは、それぞれ各増幅器に対応して設けられ、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号のピークレベルを第1の閾値に抑圧する。
検出部4は、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々に入力される合成信号の送信電力を検出する。検出部4が検出する送信電力は、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々に入力される合成信号の所定時間毎の送信電力の平均値であってもよい。もしくは、検出部4が検出する送信電力は、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々に入力される合成信号のピーク電力であってもよい。もしくは、検出部4が検出する送信電力は、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々に入力される合成信号の所定時間毎の送信電力の平均値、及びピーク電力の両方を含んでもよい。
制御部5は、検出部4により検出された送信電力に応じて、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々の第1の閾値と、増幅器2-1~2-Nの各々の飽和点との制御、及び合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行する。
以上説明したように、検出部4はピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々に入力される合成信号の送信電力を検出する。制御部5は、検出部4が検出した送信電力に応じて、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々の第1の閾値と増幅器2-1~2-Nの各々の飽和点との制御、及び合成信号の信号レベルの制御の少なくとも1つを実行する。すなわち、制御部5は、ピーク成分抑圧部3-1~3-Nの各々に入力される合成信号のピークレベルが第1の閾値により抑圧されることを低減する。さらに、制御部5は、増幅器2-1~2-Nの各々から出力される合成信号が増幅器の飽和点を超過することにより発生する非線形歪みも低減する。したがって、実施の形態1によれば、良好なMU-MIMO特性を達成可能となる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1を詳細にした実施の形態である。
<各送信機を通過する複数レイヤ信号の平均レベル>
まず、実施の形態2の詳細を説明する前に、AASにおいて、各送信機を通過する複数レイヤ信号の送信電力について説明する。複数レイヤ信号は、実施の形態1における合成信号に対応する。図2及び図3は、各送信機を通過する複数レイヤ信号の送信電力について説明する図である。上述した様に、空間多重対象の端末が少数の場合、端末の配置が均一でない場合(方角的に局在する場合)、各送信機を通過する複数レイヤ信号の総合レベル(送信電力)に差が生じ、送信機間で極端なレベル差を有する状態が起こり得る。
例えば、複数の送信機(TX:Transmitter)の総合出力(総送信電力)をX[dBm]とし、n(n:2以上の自然数)レイヤの送信信号が多重されるとする。この場合、各レイヤの送信信号の出力レベル(送信電力)は、全送信機TX総合でX-10Log(n)[dBm]となる。全送信機TXは、上記出力で複数レイヤ信号を送信及び放射することになる。ここで、1ユーザ1レイヤであると仮定した場合、nレイヤは、nユーザ(n端末)向けの信号総数に相当し、nユーザ×1レイヤ/ユーザにより算出される。また、各レイヤの送信信号の出力レベルは、nレイヤ総合出力をユーザ数により等分することを前提とする。各レイヤ放射を形成するために必要となる各送信機TXを通過する送信信号の振幅のレベルは、上述した様に各送信機において大きく偏ることがある。
図2は、各ユーザ向け送信信号が放射される様子を示す図である。具体的には、図2は、アンテナ素子間隔をdとし、I個(I:3以上の自然数)のアンテナ素子を有するアンテナアレイのうち、隣接するアンテナ(ANT:Antenna)1及び2に着目した図である。また、図2は、nユーザ向けnレイヤ信号がANT1及びANT2から放射される様子を示しており、実線はユーザ1の送信信号を示し、点線はユーザ2の送信信号を示し、一点鎖線はユーザnの送信信号を示している。
ここで、各送信系(ANT及び増幅器(AMP))を通過する各ユーザ(各端末)向けの送信信号(通過信号)は数式で表現すると以下の様になる。
ANT1及びAMP1のユーザ毎の通過信号は以下の様になる。
ユーザ1のANT1及びAMP1の通過信号
Figure 0007127374000001
ユーザ2のANT1及びAMP1の通過信号
Figure 0007127374000002
ユーザnのANT1及びAMP1の通過信号
Figure 0007127374000003
ANT2及びAMP2のユーザ毎の通過信号は以下の様になる。
ユーザ1のANT2及びAMP2の通過信号
Figure 0007127374000004
ユーザ2のANT2及びAMP2の通過信号
Figure 0007127374000005
ユーザnのANT2及びAMP2の通過信号
Figure 0007127374000006
上記の各送信系における各ユーザの通過信号の数式中、複素項に含まれるω1~ωmは、OFDM Tone(Sub Carrier)角周波数を示している。また、複素項に含まれるPx(t)はOFDM Tone(Sub Carrier)毎のQAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調信号を示している。また、θ1~θnは、ユーザ1~nの各々のANT2から放射されるレイヤ信号のビームフォーミング(BF:Beam Forming)位相角を示している。ユーザ1~nの通過信号は、ANT1/AMP1に対して、ANT2/AMP2を通過する通過信号には、(2π/波長λ)d・sinθの位相シフト量[rad]分の信号遅延が加わる。これにより、ANT群から空間放射された後の各ユーザ向けレイヤ信号はそれぞれ別方向及び別波面により放射される。
上記位相シフト量は、各ユーザ(各端末)へのビームフォーミングウェイトと称されている。このビームフォーミングウェイトは、TDDシステムベースのAASの場合、UL/DLチャネルの相対性を利用して、各端末からAASへのUL Channel SoundingによるULチャネル推定結果に基づいて決定される。
具体的には、複数レイヤ信号を生成するベースバンド部が、ZF(Zero Forcing)法等によるMU-MIMO演算処理を行い、端末間で空間的に直交したビームパターンがアンテナ群から放射されるようにビームフォーミングウェイトを決定する。上記ベースバンド部は、決定したビームフォーミングウェイトに基づいて、各端末向けの送信信号を放射する。
図3は、送信機TX間で極端なレベル差となってしまう一例を説明する図である。図3の横軸は32個のアンテナを有するAASにおける各送信系(各AMP及び各ANT)の番号を示している。なお、アンテナと送信系の番号とは対応している。また、図3の縦軸は基準レベルを0dBとした場合の各送信系における平均電力を示している。平均電力は、各送信系を通過する通過信号の送信電力の所定時間毎の平均値である。基準レベルは、AASが最大定格電力で出力する場合の各送信系の送信電力の平均値である。
図3に示す実線のうち、丸印によりプロットされている実線は、1ユーザ(1端末)に対してビームフォーミング放射したときの各送信系における平均電力を示している。この場合のユーザの方向は-20度である。図3に示す実線のうち、三角印によりプロットされている実線は、2ユーザ(2端末)に対してビームフォーミング放射したときの各送信系における平均電力を示している。この場合のユーザの方向は、それぞれ-20度及び20度である。図3に示す実線のうち、四角印によりプロットされている実線は、3ユーザ(3端末)に対してビームフォーミング放射したときの各送信系における平均電力を示している。この場合のユーザの方向は、それぞれ-30度、0度及び30度である。
上述したように空間多重対象の端末が少数の場合、空間多重対象の端末が多数であっても、端末の配置が均一でない場合、各送信機TXを通過する複数レイヤ信号の総合レベルに差が生じ、送信機間で極端なレベル差を有する状態が起こり得る。図3に示す様に、1ユーザに対してビームフォーミング放射する場合、32送信系の各々の1レイヤ信号の平均電力は均一となる。これに対して、2ユーザ又は3ユーザに対してビームフォーミング放射する場合、1レイヤ信号の平均電力は、基準レベルを0dBとすると、例えば、ANT14~ANT20の様に+5dB程度超過するANTが存在する。このように平均電力が基準レベルよりも超過するANTについては、通過信号がCFR閾値を超過してしまうため、上記ANTを通過する通過信号に非線形歪が発生する。この場合、上記ANTを通過する通過信号に非線形歪が発生していることから、MU-MIMO空間多重性能及びNull性能を劣化させることにつながる。そこで、本実施の形態では、上記ANTを通過する通過信号に非線形歪が発生することを低減し、MU-MIMO空間多重性能及びNull性能を向上させることを目的とする。
なお、図3において、3ユーザに対してビームフォーミング放射したときの実線において、例えば、ANT6~ANT12を通過する通過信号は、上記とは逆に、平均電力が基準レベルよりも-10dB以下低下する。平均電力が増加するANT及び平均電力が低下するANTの両方を考慮すると、送信機TXを通過する通過信号のダイナミックレンジを大幅に拡張する必要があることから注意を要することになる。
<無線通信装置の構成例>
次に、図4を用いて、実施の形態2にかかる無線通信装置10の構成例について説明する。図4は、実施の形態2にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。無線通信装置10は、例えば、複数のアンテナと、複数のアンテナの各々に対応して設けられた複数の送信機と、を内蔵したAASであってもよい。なお、図4には、本開示に関連がある機能ブロックのみを記載しているが、当然ながらこれに限られず、無線通信装置10は、受信機能を有していてもよいし、キャリブレーション用送受信機等を有していてもよい。
無線通信装置10は、ベースバンド(Baseband)部15と、送受信機フロントエンド(TRX-Frontend)部20とを備える。無線通信装置10は、実施の形態1にかかる無線通信装置1に対応する。
ベースバンド部15は、複数レイヤ信号を生成する機能を有するベースバンド部である。ベースバンド部15は、nユーザ(n端末)へ送信される送信信号が重畳された合成信号(複数レイヤ信号)を生成し、TRXフロントエンド部20に送信する。この際、ベースバンド部15は、ビームフォーミングウェイトに基づいて各ユーザ向けのレイヤ信号に位相シフト量の信号遅延を加えて複数レイヤ信号を生成する。
TRXフロントエンド部20は、光トランシーバ21、送受信機ベースバンド(TRX-Baseband)部22、送受信機(TRX)23-1~23-N及び増幅器(AMP)24-1~24-Nを備える。さらに、TRXフロントエンド部20は、方向性結合器(Coupler)25-1~25-N、アンテナ(ANT)26-1~26-N及び増幅器(AMP)電源27を備える。
送受信機ベースバンド部22は、制御部31、検出部32、CFR(Crest Factor Reduction)処理部33-1~33-N及びDPD(Digital Predistortion)処理部34-1~34-Nを備える。
なお、以降の説明において、TRX23-1~23-N、AMP24-1~24-N及び方向性結合器25-1~25-Nの各々を区別して説明を行う必要が無い場合、TRX23、AMP24及び方向性結合器25として説明を行う。また、ANT26-1~26-N、CFR処理部33-1~33-N及びDPD処理部34-1~34-Nの各々を区別して説明を行う必要が無い場合、ANT26、CFR処理部33及びDPD処理部34として説明を行う。
光トランシーバ21は、ベースバンド部15と送受信機ベースバンド部22との間で送受信される複数レイヤ信号の光電変換及びその逆の変換を行う。
送受信機ベースバンド部22は、主信号送受信デジタルベースバンド部である。送受信機ベースバンド部22は、光トランシーバ21を介して受信した複数レイヤ信号にCFR処理及びDPD処理を実施して各TRX23に出力する。また、送受信機ベースバンド部22は、ベースバンド部15から出力され、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力を検出する。
具体的には、送受信機ベースバンド部22は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の所定時間毎の送信電力の平均値を検出する。送受信機ベースバンド部22は、検出した送信電力に応じて、CFR処理部33が用いるCFR閾値及びAMP24の飽和点を制御する。
なお、送受信機ベースバンド部22の詳細は後述する。
TRX23は、ANT26及びAMP24に対応して設けられた送受信機である。つまり、TRX23-1~23-Nの各々は、各送信系に設けられた送受信機であり、ANT26-1~26-Nの各々、及びAMP24-1~24-Nの各々に対応して設けられる。TRX23は、送信機TX及び受信機RXを含んで構成される。TRX23は、送受信機ベースバンド部22のDPD処理部34から出力された複数レイヤ信号(IQ信号)を送信機TXが受信し、送信機TXが受信した複数レイヤ信号をRF信号に変換してAMP24に出力する。また、TRX23は、出力された複数レイヤ信号から変換されたRF信号を方向性結合器25から受信し、受信したRF信号を複数レイヤ信号(IQ信号)に変換して送受信機ベースバンド部22のDPD処理部34に出力する。
AMP24は、実施の形態1にかかる増幅器2-1~2-Nに対応する。AMP24は、ANT26に対応して設けられた増幅器である。各AMP24は、各ANT26と、各ANT26に対応して設けられたTRX23との間に配置される。AMP24は、TRX23から出力された複数レイヤ信号を増幅して方向性結合器25に出力する。
AMP24は、AMP24の出力が当該AMP24の飽和点まで駆動されると、AMP24から出力される複数レイヤ信号に非線形歪を生じさせる。当該飽和点は、AMPハードクリッピング飽和点と称されてもよい。換言すると、AMP24は、AMP24の出力が当該AMP24の飽和点を超過すると、AMP24から出力される複数レイヤ信号は飽和点を超過した振幅に非線形歪を生じさせる。
一方、AMP24は、AMP24の出力が当該AMP24の飽和点まで駆動されないと、AMP24から出力される複数レイヤ信号は線形性を保持された状態で増幅され出力される。換言すると、AMP24は、AMP24の出力が当該AMP24の飽和点を超過しないと、AMP24から出力される複数レイヤ信号は飽和点を超過した振幅に非線形歪を生じさせない。
また、AMP24は、AMP電源27から印可された電圧に応じて、AMP24の飽和点を上昇又は減少させるように制御される。換言すると、AMP24は、AMP電源27から印可された電圧に応じて、電圧電源動作点を変更可能に構成される。つまり、AMP24の電圧電源動作点は、AMP電源27から印可される電圧に応じて可変である。AMP24は、AMP電源27から印可された電圧が高くなると、AMP24の飽和点を上げるように制御する。また、AMP24は、AMP電源27から印可された電圧が低くなると、AMP24の飽和点を下げるように制御する。
方向性結合器25は、各ANT25及び各AMP24に対応し、各ANT25と各AMP24との間に設けられたカプラ(Coupler)である。方向性結合器25は、各AMP24から出力された複数レイヤ信号のRF信号を各ANT25に出力すると共に、対応して設けられたTRX23に出力する。
ANT26は、各TRX23及び各AMP24に対応して設けられるアンテナである。ANT26は、複数レイヤ信号を複数のユーザ(複数の端末)に送信する。
AMP電源27は、全てのAMP24に電力を供給する電源である。AMP電源27は、検出部30の制御に応じて、各AMP24に印可する電圧を制御する。
次に、送受信機ベースバンド部22の各構成例について説明する。
CFR処理部33は、実施の形態1におけるピーク成分抑圧部3-1~3-Nに対応する。CFR処理部33は、各AMP24に対応して設けられる。CFR処理部33は、ベースバンド部15から出力され、光トランシーバ21、制御部31及び検出部32を介して入力された複数レイヤ信号のピークレベルをCFR閾値に抑圧して、DPD処理部34に出力する。CFR閾値は、最大ピーク成分を抑圧するための閾値であって、最大ピーク通過レベルの閾値である。具体的には、CFR処理部33は、入力された複数レイヤ信号の振幅が、CFR閾値を超過している場合、複数レイヤ信号の振幅をCFR閾値に抑圧して、DPD処理部34に出力する。
DPD処理部34は、各CFR処理部33と、各AMP24との間に設けられる。DPD処理部34は、CFR処理部33から出力された複数レイヤ信号(IQ信号)と、TRX23から出力され、方向性結合器25及びTRX23を介して受信した複数レイヤ信号(IQ信号)とを用いてAMP24において生じる非線形の入出力特性を補償する。DPD処理部34は、後段のAMP24の入出力特性と逆の特性を表す歪み補正値に基づいて、CFR処理部33から出力された複数レイヤ信号(IQ信号)の振幅及び位相を補正する。
検出部32は、実施の形態1における検出部4に対応する。検出部32は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力を検出し、検出した複数レイヤ信号の送信電力情報を制御部31に送信する。検出部32は、複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値を検出する。また、検出部32は、ベースバンド部15から出力され、光トランシーバ21及び制御部31を介して受信した複数レイヤ信号を各CFR処理部33に出力する。
検出部32は、各CFR処理部33に対応して設けられた検出回路(DET:Detection)321-1~321-Nを備える。検出回路321-1~321-Nの各々は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力を検出する。検出回路321-1~321-Nの各々は、検出した複数レイヤ信号の送信電力情報を制御部31に送信する。
制御部31は、実施の形態1における制御部5に対応する。制御部31は、検出部32から各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力情報を受信する。制御部31は、検出部32により検出された送信電力に応じて、各CFR処理部33のCFR閾値と、各AMP24の飽和点との組み合わせを制御する。また、制御部31は、ベースバンド部15から出力され、光トランシーバ21を介して受信した複数レイヤ信号を検出回路321-1~321-Nに出力する。
ここで、図5を用いて、制御部31が行う制御内容について説明する。図5は、制御部が行う制御内容を説明する図である。図5は、図3に対応する図であるため、詳細は割愛する。図5は、図3にDET判定閾値1を示す一点鎖線、及びDET判定閾値2を示す三点鎖線を追加している。
まず、制御部31は、検出部32からCFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力情報を受信する。検出部32から受信した複数レイヤ信号の送信電力が図5の通りになったとする。なお、図5のAnt#1はCFR処理部33-1に対応し、Ant#2はCFR処理部33-2に対応し、以降同様である。
次に、制御部31は、検出部32により検出された送信電力がDET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。制御部31は、検出部32により検出された送信電力がDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号が存在する場合、当該複数レイヤ信号が入力されるCFR処理部33のCFR閾値を高くする。制御部31は、検出部32により検出された送信電力がDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号が入力されるCFR処理部33のCFR閾値を、当該CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力と基準レベルとの差分に応じた値だけ高くする。基準レベルは、無線通信装置10が最大定格電力で出力する場合の各送信系の送信電力の平均値である。
さらに、制御部31は、CFR閾値を変更するCFR処理部33に対応するAMP24の飽和点を上げる。制御部31は、飽和点を上げるAMP24に印可される電圧を上げるようにAMP電源27に要求し、当該AMP24に印可される電圧を上げることにより当該AMP24の飽和点を上げる。制御部31は、AMP24の飽和点を、当該CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力と基準レベルとの差分に応じた値だけ高くする。つまり、制御部31は、CFR閾値と同じレベルだけAMP24の飽和点も上げるように制御する。
例えば、CFR処理部33-1に入力される複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値1を超過しており、当該複数レイヤ信号の送信電力と、基準レベルとの差分が5dBであると仮定する。この場合、制御部31は、CFR処理部33-1のCFR閾値を5dB高くすると共に、AMP24-1の飽和点も5dB上げるように制御する。
また、制御部31は、検出部32により検出された送信電力がDET判定閾値2よりも低いか否かを判定する。制御部31は、検出部32により検出された送信電力がDET判定閾値2よりも低い複数レイヤ信号が存在する場合、当該複数レイヤ信号が入力されるCFR処理部33のCFR閾値を低くする。制御部31は、CFR閾値が、無線通信装置10が起動された直後のCFR閾値の初期値よりも高くなっている場合に、CFR閾値を初期値に戻すように制御してもよい。
また、制御部31は、CFR閾値を変更するCFR処理部33に対応するAMP24の飽和点を下げる。制御部31は、飽和点を上げるAMP24に印可される電圧を下げるようにAMP電源27に要求し、当該AMP24に印可される電圧を下げることにより当該AMP24の飽和点を下げる。制御部31は、AMP24の飽和点が、無線通信装置10が起動された直後のAMP24の飽和点の初期値よりも高くなっている場合に、AMP24の飽和点を初期値に戻すように制御してもよい。
ここで、図6を用いて、制御部31が行う制御内容を別の観点から説明する。図6は、制御部が行う制御内容を説明する図である。図6は、各送信系(TRX23及びAMP24)の複数レイヤ信号のPAPRの特性を示している。横軸はPAPR(単位:dB)を示し、縦軸は相補累積分布関数(CCDF:Complementary Cumulative Distribution Function)を示す。実線は、CFR閾値を超過する場合のPAPRのCCDFを示している。また、点線は、AMPのハードクリッピングが行われる場合のPAPRのCCDFを示している。ハードクリッピングは、AMP飽和点を超過する場合に複数レイヤ信号に非線形歪が生じる状態である。図6に示すように、AMPのハードクリッピングが行われる場合のPAPRの特性は、CFR閾値を超過する場合のPAPRの特性よりも高くなる。
制御部31は、複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値1よりも高い場合、CFR閾値を現在の閾値よりも高くし、複数レイヤ信号のピークレベルがCFR閾値を超過しないように制御する。つまり、制御部31は、CFR閾値を現在の閾値よりも高くし、図6の実線が横線でハッチングされた矢印方向に遷移させ、CFR閾値を超過しない点線になるように制御する。
また、制御部31は、複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値2よりも低い場合、CFR閾値を現在の閾値よりも低くする。つまり、検出部30は、CFR閾値を現在の閾値よりも低くし、図6の実線が縦線でハッチングされた矢印方向に遷移するように制御し、PAPRを抑制し、消費電力を抑制する。
また、制御部31は、複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値1よりも高い場合、AMPの飽和点を上げ、図6の点線が斜線でハッチングされた矢印方向に遷移するように制御し、ハードクリッピングが行われないように制御を行う。
また、制御部31は、複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値2よりも低い場合、AMPの飽和点を下げ、図6の点線が点によりハッチングされた矢印方向に遷移するように制御し、PAPRを抑制し、消費電力を抑制する。
<無線通信装置の動作例>
次に、図7を用いて、実施の形態2にかかる無線通信装置10の動作例を説明する。図7は、実施の形態2にかかる無線通信装置の動作例を説明する図である。図7は、検出部32の検出回路321-1~321-Nの各々及び制御部31において所定時間毎に実行される動作である。説明を行う上で便宜的に、以下の説明を検出部32の検出回路321-1を用いて説明する。
まず、検出部32の検出回路321-1は、入力された複数レイヤ信号の送信電力を検出する(ステップS1)。検出部32の検出回路321-1は、複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値を検出する。検出部32の検出回路321-1は、検出した送信電力情報を制御部31に送信する。
次に、制御部31は、検出部32から受信した複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値1よりも高いか否かを判定する(ステップS2)。
送信電力がDET判定閾値1よりも高い場合(ステップS2のYES)、制御部31は、CFR処理部31-1のCFR閾値を現在よりも高くすると共に、AMP24-1の飽和点を上げる(ステップS3)。具体的には、制御部31は、CFR処理部31-1のCFR閾値を、検出部32の検出回路321-1が検出した送信電力と基準レベルとの差分だけ高くする。また、制御部31は、AMP24-1の飽和点を、検出部32の検出回路321-1が検出した送信電力と基準レベルとの差分だけ上げるように、AMP電源27にAMP24-1に印可する電圧を上げるように要求する。
送信電力がDET判定閾値1よりも高くない場合(ステップS2のNO)、ステップS4の処理に進む。
次に、制御部31は、検出部32から受信した複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値2よりも低いか否かを判定する(ステップS4)。
送信電力がDET判定閾値2よりも低い場合(ステップS4のYES)、制御部31は、検出部32の検出回路321-1に対応するCFR処理部31-1のCFR閾値を現在よりも低くすると共に、AMP24-1の飽和点を下げる(ステップS5)。制御部31は、CFR閾値が、無線通信装置10が起動したときのCFR閾値の初期値よりも高くなっている場合に、CFR閾値を初期値に戻すように制御してもよい。制御部31は、AMP24の飽和点が、無線通信装置10が起動したときのAMP24の飽和点の初期値よりも高くなっている場合に、AMP24の飽和点を初期値に戻すように制御してもよい。
以上説明した様に、検出部32は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力を検出し、制御部31は、複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値1を超過する場合に、CFR閾値を高くし、AMP24の飽和点を上げるように制御する。制御部31は、CFR閾値を、複数レイヤ信号の送信電力と基準レベルとの差分だけ高くすると共に、AMP24の飽和点を上記差分だけ上げるように制御する。すなわち、制御部31は、無線通信装置10における全送信系を通過する複数レイヤ信号の線形性を確保するように制御する。そのため、無線通信装置10は、複数の端末へ送信する送信信号が重畳された合成信号である複数レイヤ信号に非線形歪が発生することを低減することが可能となる。したがって、無線通信装置10は、複数レイヤ信号に非線形歪が生じた場合に起こる帯域内EVM(DL SINR)劣化を発生させないので、各端末へのDL SINR劣化によるスループット低下を抑制することが可能となる。
さらに、本実施の形態にかかる無線通信装置10によれば、非線形歪を受けた送信系からの複数レイヤ信号が放射されることが無くなるので、各端末へのビームパターンを劣化させることがなく、他端末方向へのNull形成も劣化させることがない。換言すると、本実施の形態にかかる無線通信装置10によれば、不要な振幅及び位相変化が加わった複数レイヤ信号を放射する送信機は無くなるので、各端末へのビームパターンを劣化させ、他端末方向へのNull形成を劣化させることが無い。したがって、本実施の形態によれば、良好なMU-MIMO性能を達成することが可能となる。
また、実施の形態2にかかる無線通信装置10は、複数レイヤ信号の送信電力が均一とならず、送信系により偏ることが起こったとしても、自律的に送信電力が高くなる送信系のAMP24を含む後段送信系の線形性を確保するための最適制御を実施する。そのため、無線通信装置10を用いることにより、良好なMU-MIMO性能を維持しつつ、CFR効能である過入力によるAMPデバイスの破壊や消費電力増大化を防止する。そして、無線通信装置10を用いることにより、DPD処理を併用する場合のAMPハードクリッピング及び完全飽和による過度のスペクトラム拡散を防止することができる。したがって、実施の形態2によれば、DPD効能を維持することも可能となる。
(変形例)
実施の形態2では、検出部32は、複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値を検出することで説明を行ったが、以下の様に変形してもよい。
検出部32は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力のピーク電力を検出してもよい。もしくは、検出部32は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値、及び各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力のピーク電力の両方を検出してもよい。
この場合、制御部31が用いるDET判定閾値1及び基準レベルは、上記平均値及び上記ピーク電力のそれぞれに対して設定される。検出部32が各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力のピーク電力を検出する場合、制御部31は、ピーク電力が、ピーク電力用のDET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。複数レイヤ信号のピーク電力がピーク電力用のDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号が存在する場合、制御部31は、当該複数レイヤ信号が入力されるCFR閾値及びCFR閾値を変更するCFR処理部33に対応するAMP24の飽和点を変更する。制御部31は、CFR閾値及びAMP24の飽和点を、複数レイヤ信号のピーク電力とピーク電力用の基準レベルとの差分だけ高くするように変更する。
また、検出部32が各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値、及びピーク電力の両方を検出する場合、制御部31は、平均値及びピーク電力のそれぞれに対して、DET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。具体的には、制御部31は、上記平均値及び上記ピーク電力のそれぞれに対して、平均値用のDET判定閾値1及びピーク電力用のDET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。
平均値用のDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号、及びピーク電力用のDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号の少なくとも1つが存在する場合、制御部31は、当該複数レイヤ信号が入力されるCFR閾値及び対応するAMP24の飽和点を変更する。制御部31は、CFR閾値を変更するCFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の上記平均値と平均値用の基準レベルとの差分、及び上記ピーク電力とピーク電力用の基準レベルとの差分を算出する。そして、制御部31は、算出した差分のうち大きい方の差分だけCFR閾値及びAMP24の飽和点を高くする。なお、制御部31は、算出した差分の平均値だけCFR閾値及びAMP24の飽和点を高くするように制御してもよい。また、検出部32が上記平均値及び上記ピーク電力を検出する場合、制御部31が平均値、ピーク電力及びその両方を用いた制御とするのかを、無線通信装置10を管理する事業者、保守者等が決定するようにしてもよい。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1を詳細にした実施の形態である。実施の形態2では、無線通信装置の制御部は、複数レイヤ信号の送信電力に基づいて、CFR閾値及び増幅器(AMP)の飽和点を制御した。実施の形態3では、無線通信装置の制御部は、複数レイヤ信号の送信電力に基づいて、複数レイヤ信号の送信電力を制御する。
<無線通信装置の構成例>
次に、実施の形態3にかかる無線通信装置の構成例を説明する。実施の形態3にかかる無線通信装置の基本構成は、実施の形態2と同様であるので、図4を参照しながら説明する。また、実施の形態3にかかる無線通信装置10の構成例について、実施の形態2と同様である機能部については説明を適宜割愛して説明する。なお、実施の形態3の無線通信装置10は、実施の形態2と比較すると、制御部31の構成が異なる。
制御部31は、実施の形態1における制御部5に対応する。制御部31は、検出部32から各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力情報を受信する。制御部31は、検出部32により検出された送信電力に応じて、全てのCFR処理部33(CFR処理部33-1~33-N)に入力される複数レイヤ信号の送信電力を制御する。
具体的には、制御部31は、検出部32により検出された送信電力がDET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。制御部31は、検出部32により検出された送信電力がDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号が存在する場合、CFR処理部33-1~33-Nに入力される全ての複数レイヤ信号の送信電力を下げる制御を行う。
制御部31は、CFR処理部33-1~33-Nに入力される全ての複数レイヤ信号の送信電力を、DET判定閾値1を超過する送信電力と基準レベルとの差分に応じた値だけ下げる制御を実施する。より具体的には、制御部31は、各送信機に入力される複数レイヤ信号の総送信電力(全送信機加算電力)を取得し、取得した総送信電力を送信機数で除算して送信機の平均電力を算出する。制御部31は、算出した送信機の平均送信電力と、基準レベルとの差分を算出する。制御部31は、CFR処理部33-1~33-Nに入力される全ての複数レイヤ信号の送信電力を、算出した平均送信電力と基準レベルとの差分だけ下げる制御をする。なお、基準レベルは、無線通信装置10が最大定格電力で出力する場合の各送信系の送信電力の平均値である。
ここで、DET判定閾値1を超過する送信電力と基準レベルとの差分に応じた値をオフセット値とすると、制御部31は、全ての複数レイヤ信号の送信電力を、オフセット値を用いてオフセットするとも言える。
なお、制御部31は、全ての複数レイヤ信号の送信電力を下げる制御を行うことから、空間多重時に各端末に放射される放射レベルは下がってしまう。つまり、無線通信装置10と各端末との間の離隔距離が短縮してしまう。そのため、制御部31は、UL(Uplink)チャネル推定結果に基づいて各端末との無線伝搬路に基づいて全ての複数レイヤ信号の送信電力を下げた場合、複数の端末におけるスループットが低下するか否かを判定する。そして、制御部31は、複数の端末におけるスループットが低下しないと判定した場合に、全ての複数レイヤ信号の送信電力を制御する。
制御部31は、各端末とANT26-1~26-Nとの間の無線伝搬路の状況を、ULチャネル推定結果を用いることにより把握することが可能である。そのため、制御部31は、各端末との無線伝搬路の状況から全ての複数レイヤ信号の送信電力を下げた場合、複数の端末におけるスループットが低下するか否かを判定する。
<無線通信装置の動作例>
次に、図8を用いて、実施の形態3にかかる無線通信装置の動作例を説明する。図8は、実施の形態3にかかる無線通信装置の動作例を説明する図である。図8は、検出部32及び制御部31において所定時間毎に実行される動作である。
まず、検出部32の検出回路321-1~321-Nは、CFR33-1~33-Nに入力される複数レイヤ信号の送信電力を検出する(ステップS11)。検出部32の検出回路321-1~321-Nは、複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値を検出する。検出部32の検出回路321-1~321-Nは、検出した送信電力情報を制御部31に送信する。
次に、制御部31は、送信電力がDET判定閾値1を超過する複数レイヤ信号が存在するか否かを判定する(ステップS12)。
送信電力がDET判定閾値1を超過する複数レイヤ信号が存在しない場合(ステップS12のNO)、処理を終了する。
一方、送信電力がDET判定閾値1を超過する複数レイヤ信号が存在する場合(ステップS12のYES)、ステップS13を実行する。
次に、制御部31は、オフセット値を算出する(ステップS13)。制御部31は、各送信機に入力される複数レイヤ信号の総送信電力(全送信機加算電力)を取得し、取得した総送信電力を送信機数で除算して送信機の平均電力を算出する。制御部31は、算出した送信機の平均送信電力と、基準レベルとの差分を算出し、算出した値をオフセット値として決定する。
次に、制御部31は、送信電力をオフセットした場合、許容される送信電力であるか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、制御部31は、各端末から無線通信装置10との間のULチャネル推定結果に基づいて、全ての複数レイヤ信号の送信電力を下げた場合、複数の端末におけるスループットが低下するか否かを判定する。
制御部31は、送信電力をオフセットした場合、許容される送信電力であると判定した場合(ステップS14のYES)、全ての複数レイヤ信号の送信電力をオフセット値でオフセットする(ステップS15)。具体的には、制御部31は、ULチャネル推定結果に基づいて、全ての複数レイヤ信号の送信電力を下げた場合、複数の端末におけるスループットが低下しないと判定すると、全ての複数レイヤ信号の送信電力をオフセット値でオフセットする。
一方、制御部31は、送信電力をオフセットした場合、許容される送信電力ではないと判定した場合(ステップS14のNO)、処理を終了する。具体的には、制御部31は、ULチャネル推定結果に基づいて、全ての複数レイヤ信号の送信電力を下げた場合、複数の端末におけるスループットが低下すると判定すると、全ての複数レイヤ信号の送信電力をオフセット値でオフセットせず、処理を終了する。
以上説明した様に、制御部31は、検出部32が検出した各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力がDET判定閾値1を超過する場合に、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力を下げる制御を実行する。制御部31は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力を下げ、基準レベルを超過しないように制御する。すなわち、制御部31は、無線通信装置10における全送信系を通過する複数レイヤ信号の線形性を確保するように制御する。そのため、無線通信装置10は、複数の端末へ送信する送信信号が重畳された合成信号である複数レイヤ信号に非線形歪が発生することを低減することが可能となる。したがって、無線通信装置10は、複数レイヤ信号に非線形歪が生じた場合に起こる帯域内EVM(DL SINR)劣化を発生させないので、各端末へのDL SINR劣化によるスループット低下を抑制することが可能となる。
さらに、本実施の形態にかかる無線通信装置10によれば、非線形歪を受けた送信系からの複数レイヤ信号が放射されることが無くなるので、各端末へのビームパターンを劣化させることがなく、他端末方向へのNull形成も劣化させることがない。換言すると、本実施の形態にかかる無線通信装置10によれば、不要な振幅及び位相変化が加わった複数レイヤ信号を放射する送信機は無くなるので、各端末へのビームパターンを劣化させ、他端末方向へのNull形成を劣化させることが無い。したがって、本実施の形態によれば、良好なMU-MIMO性能を達成することが可能となる。
また、実施の形態3では、DET判定閾値1を超過した送信系を通過する複数レイヤ信号(合成信号)の送信電力に対して、CFR閾値及びAMP飽和点を変更しない。そのため、実施の形態3では、DET判定閾値1を超過した送信系のAMPの飽和出力レベルとCFR閾値との間のバックオフを維持確保することが出来る。そのため、無線通信装置10を用いることにより、良好なMU-MIMO性能を維持しつつ、CFR効能である過入力によるAMPデバイスの破壊や消費電力増大化を防止する。そして、無線通信装置10を用いることにより、DPD処理を併用する場合のAMPハードクリッピング及び完全飽和による過度のスペクトラム拡散を防止することができる。したがって、実施の形態3によれば、DPD効能を維持することも可能となる。
(変形例)
実施の形態3では、送受信機ベースバンド部22が制御部31を備える構成として説明を行ったが、ベースバンド部15が制御部31を備える構成であってもよいし、ベースバンド部15が他の制御部を備える構成であってもよい。ベースバンド部15が制御部31を備える構成である場合、制御部31は、検出回路321-1~321-Nから送信電力情報を受信する。そして、制御部31は、受信した送信電力情報に基づいて、ベースバンド部15から送信する複数レイヤ信号の送信電力を制御する。このようにしても、上述した実施の形態と同様の効果を有することが出来る。
また、実施の形態3においても、検出部32は、複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値を検出することで説明を行ったが、検出部32は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力のピーク電力を検出してもよい。もしくは、検出部32は、各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値、及び各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力のピーク電力の両方を検出してもよい。
この場合、制御部31が用いるDET判定閾値1及び基準レベルは、上記平均値及び上記ピーク電力のそれぞれに対して設定される。検出部32が各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力のピーク電力を検出する場合、制御部31は、ピーク電力が、ピーク電力用のDET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。複数レイヤ信号のピーク電力がピーク電力用のDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号が存在する場合、制御部31は、各送信機に入力される複数レイヤ信号の総送信電力を取得し、取得した総送信電力を送信機数で除算して送信機の平均電力を算出する。制御部31は、算出した送信機の平均送信電力と、基準レベルとの差分を算出し、算出した値をオフセット値として決定する。
また、検出部32が各CFR処理部33に入力される複数レイヤ信号の送信電力の所定時間毎の平均値、及びピーク電力の両方を検出する場合、制御部31は、平均値及びピーク電力のそれぞれに対して、DET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。具体的には、制御部31は、上記平均値及び上記ピーク電力のそれぞれに対して、平均値用のDET判定閾値1及びピーク電力用のDET判定閾値1よりも高いか否かを判定する。
平均値用のDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号、及びピーク電力用のDET判定閾値1よりも高い複数レイヤ信号の少なくとも1つが存在する場合、制御部31は、各送信機に入力される複数レイヤ信号の総送信電力を取得する。制御部31は、取得した総送信電力を送信機数で除算して送信機の平均電力を算出する。制御部31は、算出した送信機の平均送信電力と、基準レベルとの差分を算出し、算出した値をオフセット値として決定する。なお、検出部32が上記平均値及び上記ピーク電力を検出する場合、制御部31が平均値、ピーク電力及びその両方を用いた制御とするのかを、無線通信装置10を管理する事業者、保守者等が決定するようにしてもよい。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態にかかる無線通信装置1及び無線通信装置10(以下、無線通信装置1等と称する)は次のようなハードウェア構成を有していてもよい。図9は、各実施の形態にかかる無線装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図9を参照すると、無線通信装置1等は、複数のアンテナ1201-1~1201-N、ネットワーク・インターフェース1202、プロセッサ1203及びメモリ1204を含む。複数のアンテナ1201-1~1201-N及びネットワーク・インターフェース1202は、複数の端末を含む他の無線通信装置と通信するために使用される。ネットワーク・インターフェース1202は、例えば、IEEE 802.11 series、IEEE 802.3 series等に準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1203は、メモリ1204からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートを用いて説明された無線通信装置1等の処理を行う。プロセッサ1203は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1203は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1204は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1204は、プロセッサ1203から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1203は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1204にアクセスしてもよい。
図9の例では、メモリ1204は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1203は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1204から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された無線通信装置1等の処理を行うことができる。
図9を用いて説明したように、無線通信装置1等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1または複数のプログラムを実行する。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数の増幅器と、
各増幅器に対応して設けられ、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号のピークレベルを第1の閾値に抑圧する複数のピーク成分抑圧部と、
各ピーク成分抑圧部に入力される前記合成信号の送信電力を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行する制御部と、を備える無線通信装置。
(付記2)
前記制御部は、前記検出部により検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を高くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を上げる、付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記制御部は、前記合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を、前記合成信号の送信電力と基準レベルとの差分だけ高くし、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を前記差分だけ上げる、付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記制御部は、前記検出部により検出された前記送信電力が第3の閾値よりも低い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を低くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を下げる、付記1~3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記5)
前記制御部は、前記合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値、及び前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点の少なくとも一方が、自装置が起動したときの前記ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値及び前記増幅器の飽和点よりも高い場合、自装置が起動したときの前記ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値及び前記増幅器の飽和点に戻す、付記4に記載の無線通信装置。
(付記6)
前記制御部は、前記増幅器に印可される電圧の増減により前記飽和点を制御する、付記1~5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記7)
前記制御部は、前記検出部により検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を下げる、付記1~6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記8)
前記制御部は、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を、前記第2の閾値よりも高い送信電力と基準レベルとの差分に応じた値だけ下げる、付記7に記載の無線通信装置。
(付記9)
前記制御部は、複数の送信機に入力される前記合成信号の総送信電力を前記複数の送信機の数で除算した平均送信電力を算出し、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を、前記平均送信電力と前記基準レベルとの差分だけ下げる、付記8に記載の無線通信装置。
(付記10)
前記制御部は、
前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を下げる場合、各端末と複数のアンテナの各々との間のチャネルに関するUL(Uplink)チャネル推定値に基づいて前記複数の端末のスループットが低下するか否かを判定し、
前記複数の端末のスループットが低下しないと判定する場合、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を下げる、付記7~9のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記11)
前記検出部が検出する前記送信電力は、前記合成信号の所定時間毎の送信電力の平均値、及び前記合成信号の送信電力のピーク電力の少なくとも1つを含み、
前記検出部が検出する送信電力が前記平均値及び前記ピーク電力である場合、前記平均値及び前記ピーク電力のそれぞれに対して第2の閾値及び基準レベルが設定される、
付記1~10のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記12)
複数のピーク成分抑圧部の各々に入力される複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号の送信電力を検出することと、
検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部において用いられる前記合成信号のピークレベルを抑圧するための第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行することと、を含む無線通信方法。
(付記13)
複数のピーク成分抑圧部の各々に入力される複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号の送信電力を検出することと、
検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部において用いられる前記合成信号のピークレベルを抑圧するための第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行することと、を無線通信装置に実行させる無線通信プログラム。
1、10 無線通信装置
2-1~2-N、24-1~24-N 増幅器
3-1~3-N ピーク成分抑圧部
4、32 検出部
5、31 制御部
15 ベースバンド部
20 送受信機フロントエンド部
21 光トランシーバ
22 送受信機ベースバンド部
23-1~23-N 送受信機
25-1~25-N 方向性結合器
26-1~26-N アンテナ
27 増幅器電源
33-1~33-N CFR処理部
34-1~34-N DPD処理部
321-1~321-N 検出回路

Claims (9)

  1. 複数の増幅器と、
    各増幅器に対応して設けられ、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号のピークレベルを第1の閾値に抑圧する複数のピーク成分抑圧部と、
    各ピーク成分抑圧部に入力される前記合成信号の送信電力を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御を実行する制御部と、を備え
    前記制御部は、前記検出部により検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を高くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を上げる、
    無線通信装置。
  2. 前記制御部は、前記合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を、前記合成信号の送信電力と基準レベルとの差分だけ高くし、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を前記差分だけ上げる、請求項に記載の無線通信装置。
  3. 複数の増幅器と、
    各増幅器に対応して設けられ、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号のピークレベルを第1の閾値に抑圧する複数のピーク成分抑圧部と、
    各ピーク成分抑圧部に入力される前記合成信号の送信電力を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された前記送信電力が第3の閾値よりも低い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を低くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を下げる、
    線通信装置。
  4. 前記制御部は、前記合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値、及び前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点の少なくとも一方が、自装置が起動したときの前記ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値及び前記増幅器の飽和点よりも高い場合、自装置が起動したときの前記ピーク成分抑圧部の前記第1の閾値及び前記増幅器の飽和点に戻す、請求項に記載の無線通信装置。
  5. 複数の増幅器と、
    各増幅器に対応して設けられ、複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号のピークレベルを第1の閾値に抑圧する複数のピーク成分抑圧部と、
    各ピーク成分抑圧部に入力される前記合成信号の送信電力を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記送信電力に応じて、前記合成信号の送信電力の制御を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を下げる、
    線通信装置。
  6. 前記制御部は、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を、前記第2の閾値よりも高い送信電力と基準レベルとの差分に応じた値だけ下げる、請求項に記載の無線通信装置。
  7. 前記制御部は、複数の送信機に入力される前記合成信号の総送信電力を前記複数の送信機の数で除算した平均送信電力を算出し、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を、前記平均送信電力と前記基準レベルとの差分だけ下げる、請求項に記載の無線通信装置。
  8. 複数のピーク成分抑圧部の各々に入力される複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号の送信電力を検出することと、
    検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部において用いられる前記合成信号のピークレベルを抑圧するための第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行することと、を含み、
    前記少なくとも1つを実行することは、
    検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を高くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を上げること、
    検出された前記送信電力が第3の閾値よりも低い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を低くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を下げること、及び
    検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を下げること、
    の少なくとも1つを含む、
    無線通信方法。
  9. 複数のピーク成分抑圧部の各々に入力される複数の端末へ送信される送信信号が重畳された合成信号の送信電力を検出することと、
    検出された前記送信電力に応じて、各ピーク成分抑圧部において用いられる前記合成信号のピークレベルを抑圧するための第1の閾値と、当該ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点との制御、及び前記合成信号の送信電力の制御の少なくとも1つを実行することと、を含む無線通信処理であって、
    前記少なくとも1つを実行することは、
    検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を高くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を上げること、
    検出された前記送信電力が第3の閾値よりも低い合成信号が存在する場合、当該合成信号が入力されるピーク成分抑圧部の前記第1の閾値を低くすると共に、前記ピーク成分抑圧部に対応する増幅器の飽和点を下げること、及び
    検出された前記送信電力が第2の閾値よりも高い合成信号が存在する場合、前記複数のピーク成分抑圧部に入力される合成信号の送信電力を下げること、
    の少なくとも1つを含む、
    無線通信処理を、無線通信装置に実行させる無線通信プログラム。
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