JP7127214B2 - ヤンキー接着剤組成物および該組成物を使用する方法 - Google Patents

ヤンキー接着剤組成物および該組成物を使用する方法 Download PDF

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Description

本発明は、高い吸収性を有するティッシュウェブの製造に使用される改善されたヤンキー接着剤、具体的には、ティッシュウェブをヤンキーに移送して最終的にドクタブレードによってヤンキーから剥がす前にヤンキーシリンダに塗布される、ポリビニルアルコールコポリマーブレンドを組み込んだ接着剤に関する。
ヤンキーに塗布されるヤンキー接着剤には、相互に相反する2つの効果が求められる。すなわち、1つには、ヤンキー接着剤が、ウェブを破ることなくヤンキーの表面に適切に移送することを補助すべきであること、すなわち、湿潤ウェブをヤンキー表面に吸引するウェットタック効果をもたらすべきであることであり、もう1つには、ヤンキー接着剤が、最終的に乾燥したウェブをヤンキーの表面からドクタブレードによって均一に取り外すことを容易にすべきであることである。したがって、これらの効果は、接着剤としての効果と、それから、もう1つには、離型剤としての効果との両方である。ヤンキーに移送する際の条件およびヤンキーから剥がす際の条件によって、多くの場合、ティッシュマシンの操作ウィンドウが極めて狭くなるので、幾つかの異なる種類のヤンキー接着剤組成物が使用および特許取得されており、これらはすべて、操作ウィンドウを改善または広げると主張しており、ほとんどの場合、ティッシュウェブの速度ひいては製造能力の向上を可能にすることを課題としていた。
ティッシュグレードは、通常、セルロース繊維を約1~3%の低濃度で水性媒体に懸濁することによって製造される。次いで、この水膜がティッシュマシンの幅全体にわたってヘッドボックスに分配され、連続ウェブが形成されるまで水の除去が幾つかの段階で続く。大部分の水の除去は、第1の脱水ウェブまたはフェルトにおいて行われ、続いて、プレスの有無にかかわらず、重力または真空で補助した更なる脱水が行われる。最終的な乾燥は、ヤンキードライヤーでの蒸発によって達成されるが、これよりも、乾燥織物および/またはテクスチャード加工フェルトが先にあってよい。ヤンキードライヤーは、抄紙機およびティッシュマシンにおける特有のプロセスコンポーネントであり、高圧の高温蒸気によって内部で加熱される大型の加熱シリンダであり、紙ウェブまたはティッシュウェブの速度と同等の高い周速で回転する圧力容器として分類される。
ドクタブレードを使用してティッシュウェブをヤンキーから最終的に剥がす際に、最終的に乾燥させられるティッシュウェブにおいてクレーピング効果が誘発される。最終的にクレーピングされたティッシュウェブは、従来のドラム巻取り機または米国特許第5901918号明細書に相応するベルト巻取り機を使用してリールに巻かれる。
ティッシュグレードは、通常、紙ナプキンまたはトイレットペーパーなどの吸収性製品に必要な柔らかな感触性を満たすために、より大きな嵩および一定の規則のクレープを伴って作製され、ほとんどの場合、高い吸収性を伴って作製される。これは、ティッシュマシンにおけるティッシュウェブの取扱いに、抄紙機における紙ウェブの取扱いよりも多くのことが要求されることを意味する。というのも、紙ウェブは、高密度(低い嵩)と高い抗力指数(drag index)の架橋繊維とを伴って製造されるからである(したがって、抄紙機においては、それほど容易には破れない)。ティッシュの製造の大部分についての別の重要な特徴は、水洗トイレに捨てられた際にすぐに溶解して下水管の詰まりのリスクを回避することができるという、トイレットペーパーについての要件である。
ヤンキー接着剤は、嵩高のティッシュウェブをヤンキーシリンダに移送する際のウェットタック効果を高めて、それによって、ヤンキーシリンダの高温表面から嵩高のティッシュウェブへの良好な熱伝達をもたらすために、かつウェブの破れを引き起こすことなくヤンキーからの嵩高のティッシュウェブの剥がしを改善するために使用される。
ヤンキードライヤー接着剤として、様々な種類の熱硬化性接着剤樹脂または非熱硬化性接着剤樹脂が使用されており、この樹脂としては、
・ポリ(アミノアミド)-エピハロヒドリンポリマー(PAE)樹脂、
・ポリビニルアルコール(PVOH)樹脂、
・エピクロロヒドリン、
・PEI樹脂、
・PVAM樹脂、
・ポリアミン樹脂、および
・PVP樹脂
が挙げられる。
PAE接着剤は、米国特許第4501640号明細書に開示されていて、最もよく使用されている接着剤であり、市場規模の約90%を占めている。PAEは、優れた接着性および再湿潤能力(rewet ability)をもたらすと主張されている。塗布されたPAE層は、消費されるのではなく、ヤンキーシリンダの1回転よりも多い回転でヤンキーの表面に留まり、PAEの別の層によって再湿潤され得ることが好ましい。
米国特許第7608164号明細書には、PAE樹脂を有するヤンキー組成物におけるポリビニルアルコールコポリマーの使用が開示されているが、例は記載されていない。米国特許第7404875号明細書は、別の例である。したがって、ポリビニルアルコールの多くの公知のコポリマーが提案されてきた。
米国特許出願公開第2002/0037946号明細書には、使用されたポリビニルアルコールコポリマーの網羅的な一覧が開示されている。
米国特許第9702088号明細書には、PVOHを樹脂として使用する方法が開示されており、低/中/高粘度の範囲の様々な品質が試験されている。試験されたPVOHは、4%水溶液において90Cpをはるかに下回る粘度をもたらす。さらに、同明細書の特許は、ヤンキーの前にウェブに軟化剤を同時に塗布することに関するものであり、同明細書の特許請求の範囲は、3:1~7:1の範囲のPVOHとPAE樹脂との間の特定の重量比を包含している。すなわち、PVOHの重量は、PAE樹脂の重量の少なくとも3倍である。
PVOHは、通常、水溶液中で約4~5%の濃度で使用され、これは、予め混合された水溶液として購入されてもよいし、ティッシュマシンの現場で混合されてもよい。現場での混合が最も一般的なアプローチである。というのも、これによって、顆粒形態/粉末形態のPVOHのみを少量で入手すればよくなるので、経時的にはコストが削減されるからである。
PVOHを使用する従来のヤンキー接着剤では、通常、水溶液に容易に混合される顆粒形態または粉末形態のPVOHが使用されるので、極めて高い分子量を有するPVOHの使用が実質的に回避される。
SELVOL(商標)では、4つの粘度範囲「超低」、「低」、「中」および「高」でPVOHのグレードの販売が促進されており、特性は、以下の表に一覧にされている。
Figure 0007127214000001
ヤンキー接着剤として一般的に使用されるPVOHの2つのグレードは、Selvol 540およびSelvol 523のグレードである。Selvol 540のグレードは、45.0~55.0cpsの範囲の粘度を確立することができる一方、Selvol 523は、23.0~27.0cpsの範囲の粘度を確立することができ、これらはすべて、4%水溶液(20℃)中であった。Selvol 523は、Selvol 540の分子量の2倍より多くの分子量を有するが、Selvol 540は、多くの場合、多くのティッシュマシンにおいて、接着剤としてSelvol 523に取って代わっている。
本発明は、ウェットタック移送が改善されていて、剥がす際にウェブの破れが生じない、ヤンキーがより高速で操作可能であり、ひいては、製造能力を増大させることができる、ヤンキー接着剤の改善された機能的な使用に関する。ヤンキー移送ニップでより高い粘度を有するヤンキー接着剤は、ヤンキーへのシート移送の均一性を改善するのに役立ち、したがって、ウェブの横方向の均一性ひいては最終的な巻取りロールのロール直径さえも改善する。
さらに、巻取りドラムのCD方向の不均一性が低減され、製造される紙リールの直径が均一になり、それによって、個々の紙リールに巻かれるティッシュウェブの巻き数を増加させることができ、均一な内容物をもたらすことができる(メートルのティッシュウェブ)。
本発明は、また、ヤンキー接着剤がそれほどティッシュウェブに浸透しないので、ヤンキー接着剤の消費を減少させる。したがって、最終的な紙リールにもたらされるヤンキー接着剤の量が減り、また、それによって、下水道に廃棄された際のティッシュウェブの溶解が著しく速くなる。ウェブに捕捉されるヤンキー接着剤がより少なくなると、剥がし位置の後の残りのコーティングがより厚くなり、それによって、ヤンキー表面に塗布すべき新しいヤンキー接着剤がより少なくなる。これによって、後続の処理装置におけるヤンキー接着剤の堆積も減少する。
驚くべきことに、極めて高い分子量のPVOHを使用すると、大部分のPVOHがヤンキーシリンダの表面に留まるので、ウェットタック移送が劇的に改善されて、製造中により少量のPVOHが使用されるようになることが試験において判った。
また、より少ないPVOHがティッシュウェブに拡散するようになるので、水洗トイレに廃棄された際にはるかにより速く溶解するトイレットペーパーなどのティッシュ製品が得られる。これは、下水道システムにおける閉塞する詰まりの発生を防止するために最も重要である。
均一で一定のロール直径に関する紙ロールの品質も改善される。この極めて高い分子量のPVOHを、ヤンキー接着剤を塗布する前の調製中に適切に処理して、高温での滞留時間をより長くすることを保証すれば、PVOHの取扱いが多少厳しくなり得る場合でも、完全な改善を達成することができる。
本発明の方法は、残留水分を有するティッシュウェブをヤンキーシリンダに移送し、乾燥したティッシュウェブをヤンキーシリンダからドクタブレードを使用して最終的に取り外すことを伴う。乾燥したウェブは巻取り機で集められてティッシュリールが形成される。本発明の方法は、
(a)残留水分を有するティッシュウェブをヤンキーシリンダに移送する前に、ヤンキーシリンダの表面に塗布される最終的な固形分を10%未満有するヤンキー接着剤の水溶液を調製するステップと、
(b)ヤンキー接着剤の溶液に、ヤンキー接着剤の最終的な固形分の25~65%の範囲の量で、極めて高い分子量のポリビニルアルコールを有するPVOH水溶液を添加して、PVOH水溶液中で90cP~300cPの範囲の粘度を得るステップと、
を含む。
このPVOH水溶液をヤンキー接着剤の一部として使用すると、PVOH水溶液中で90cP~300cPの範囲の粘度が得られ、製造能力が劇的に改善され、先行技術のヤンキー接着剤を使用して製造される他のティッシュ製品よりも溶解しやすいティッシュ製品を有する均一な最終的なロールが得られる。
1つの好ましい実施形態によれば、PVOH水溶液が現場で調製されてよい。したがって、本発明の方法は、PVOH水溶液を、PVOH水溶液の貯蔵中に80~100℃の範囲の温度に加熱することを伴い得る。そのような加熱によって、PVOH原料が水溶液により良好に溶解するばかりか、ヤンキー接着剤の水溶液への添加前にPVOHの膨潤が開始する。さらに、本発明の方法は、また、PVOH水溶液をヤンキー接着剤の溶液に添加する前に、加熱されたPVOH水溶液を40~65℃の範囲の温度に冷却することを含み得る。このように温度がより低いことは、すでにヤンキー接着剤の最初の塗布時に含水量が蒸発することを防止することができるので、最終的なヤンキー接着剤をヤンキーに塗布する際に有益である。
本発明の方法の代替的な実施形態によれば、ヤンキー接着剤の水溶液に、既製のPVOH水溶液を添加してよい。したがって、PVOH水溶液をタンクで購入して、PVOH水溶液のための特定の混合システムへの投資を回避することができる。
本発明の方法の更なる別の実施形態によれば、PVOH水溶液に、ヤンキー接着剤の最終的な固形分の10~40%の範囲の量で、離型剤を混合してよい。離型剤は、乾燥したウェブを最終的に剥がすのを容易にして、ウェブが破れるのを防止し、均一な直径を有する均一な最終的なロールの製造を補助するために必要である。離型剤は、a、b、c、d、e、fを含む離型剤の群から選択される。
本発明の方法は、極めて高い分子量のポリビニルアルコールのみならず、PVOH水溶液に、ヤンキー接着剤の最終的な固形分の15~45%の範囲の量で、更なるクレーピング接着剤を混合することをさらに伴い得る。更なるクレーピング接着剤は、PVOH水溶液の高い粘度を変化させ得ないので、相乗的な改善をもたらすことができ、更なるクレーピング接着剤は、極めて高い分子量のポリビニルアルコールよりもはるかに安価であり得るので、コストを削減することができる。したがって、極めて高い分子量のポリビニルアルコールからのヤンキー接着剤中の固形分のすべての部分を減らすことができる。更なるクレーピング接着剤は、好ましくは、ポリ(アミノアミド)-エピハロヒドリンポリマー(PAE)樹脂を含むクレーピング接着剤、他のポリビニルアルコール(PVOH)樹脂、エピクロロヒドリン、PEI樹脂、PVAM樹脂、ポリアミン樹脂、およびPVP樹脂の群から選択される熱硬化性接着剤樹脂または非熱硬化性接着剤樹脂である。好ましい使用法では、PVOHとPAE樹脂との間の重量比は、1:1~2.5:1の範囲にあってよい。
この方法の好ましい実施では、PVOH水溶液を、ミキサを使用してPVOH粉末を水流に添加することによって現場で混合する場合、まず、PVOH水溶液を約80~130℃に加熱し、PVOH水溶液を45~200分の最小時間にわたって貯蔵し、PVOH水溶液をヤンキーシリンダに供給する前に、PVOH水溶液を40~65℃の範囲のより低い温度に冷却することを伴う。
本発明の方法の更なる好ましい実施形態では、PVOH水溶液に更なる添加剤を、これらの更なる添加剤を混合するための更なるミキサを使用して添加してよい。したがって、各添加剤が、専用のミキサタイプを使用することができ、PVOH水溶液に混合されると、極めて高い分子量のポリビニルアルコールに対しても更なる混合効果を加え、これをPVOH水溶液中に十分に分散させ続ける。
好ましくは、PVOH水溶液に各添加剤を、各添加剤に専用のミキサを使用して混合する。したがって、PVOH水溶液は、最終的なヤンキー接着剤(YA)としてヤンキーシリンダの表面に塗布される前に、様々な添加剤用の幾つかのミキサを通過してよい。
好ましい実施形態によれば、離型剤を、PVOH水溶液の貯蔵時間の後に、かつヤンキー表面への最終的なヤンキー接着剤(YA)の塗布から5分以内に、PVOH水溶液に混合してもよい。したがって、離型剤は、PVOH水溶液中での延長された保持時間を必要とせずに、ヤンキー接着剤を塗布する直前に混合することができる。
本発明の方法の代替的な実施形態では、更なるクレーピング接着剤を、PVOH水溶液の貯蔵時間の後に、かつヤンキー表面への最終的なヤンキー接着剤(YA)の塗布から5分以内に、PVOH水溶液に混合してもよい。
本発明の方法は、好ましくは、残留水分を有するティッシュウェブをヤンキーシリンダに移送する前に、ティッシュウェブを少なくとも35%の濃度まで部分的に乾燥させるヤンキーで使用される。また、乾燥したティッシュウェブをヤンキーシリンダから最終的に取り外す際に、ティッシュウェブを少なくとも90%の濃度まで乾燥させるヤンキーに使用することも好ましい。
本発明は、また、ヤンキー接着剤組成物であって、それ自体、
少なくとも90重量%の水と10重量%までの固形分とを含有する水溶液と、
固形分の25~65%の範囲の量の極めて高い分子量のポリビニルアルコール(PVOH)を含有し、PVOH水溶液としてのヤンキー接着剤組成物に添加されている固形分の一部と、
を含み
PVOH水溶液が、90cP~300cPの範囲の粘度を有する、
ヤンキー接着剤組成物に関する。
ヤンキー接着剤のこの組成物は、大方の場合、PVOH水溶液と同程度の高粘度を得ることになり、更なる添加剤は、ヤンキー接着剤の最終的な粘度をPVOH水溶液の粘度の10%未満変化させるだけであり、その一方で、極めて高い分子量のポリビニルアルコール(PVOH)の量は、固形分の25~65%の範囲の量に制限される。
本発明のヤンキー接着剤は、また、それ自体、固形分の10~40%の範囲の量の離型剤を含有する固形分の一部を含有してもよい。これは、ヤンキー接着剤における固形分の総含有量、すなわち、10重量%までが、総固形分の約1~4%を離型剤として含有していればよいことを意味する。
本発明のヤンキー接着剤は、また、それ自体、固形分の15~35%の範囲の量の更なるクレーピング接着剤を含有する固形分の一部を含有してもよい。これは、ヤンキー接着剤における固形分の総含有量、すなわち、10重量%までが、総固形分の約1.5~3.5%を更なるクレーピング接着剤として含有していればよいことを意味する。
先に定義されているヤンキー接着剤組成物は、高い分子量のPVOHを使用しているが、極めて高い分子量を有するPVOHの使用時の粘度を確立することからは遠い既知の接着剤組成物よりも良好な特性を達成することができ、ここでは、PVOHの総含有量は、比較的低く、好ましくは、更なるクレーピング接着剤としてのPAEの一部と混合され得るが、これは、最終的なヤンキー接着剤の粘度に深刻な影響を与えないほど小さな割合である。
以下の図を参照して本発明を詳細に説明する。
ティッシュウェブを供給し、ヤンキーシリンダの表面に移送し、乾燥したウェブを最終的に剥がし、紙リール上にウェブを集めるティッシュマシンの一部の概略的なレイアウト図である。 第1の実施形態におけるヤンキー接着剤塗布システムの概略的なレイアウト図である。 第2の実施形態におけるヤンキー接着剤塗布システムの概略的なレイアウト図である。 第3の実施形態におけるヤンキー接着剤塗布システムの概略的なレイアウト図である。 第4の実施形態におけるヤンキー接着剤塗布システムの概略的なレイアウト図である。 ヤンキー接着剤組成物を調製および貯蔵するために使用される保持容器の代替的な実施形態である。
ウェブ濃度の定義について、重量パーセントを使用する。すなわち、35%のウェブ濃度とは、65重量%の水と、35%の絶乾パルプ(フィラー、光沢剤などを含む)と、を含む。
ヤンキー接着剤組成物の定義について、90%の水と10%の総固形物とを含む組成物とは、90重量%の水と、合計で10重量%の固形物を含む総固形物と、を含む。
「ウェットタック」とは、通常、ヤンキーシリンダにおける更なる乾燥の前にヤンキー乾燥シリンダ上の接着剤コーティングがウェットウェブをヤンキーに接着する能力を指す。
以下でPVOHと称されるポリビニルアルコール樹脂は、異なるプロセスを使用して製造することができ、異なる重合度が得られる。しかしながら、より高い重合度を有する一部のPVOHは、より低い重合度を有する別のPVOHよりも水溶液中で得られる粘度が低くなることがあるので、重合度は、水溶液中で得られる粘度と明確には関連していない。同じことが、使用されるPVOHについての定義として分子量を選択する場合にも当てはまる。重要な特徴は、水溶液中でPVOHを混合する場合に得ることができる粘度である。
PVOH、更なる樹脂、および離型剤の含有量に加えて、改質剤も添加することができ、この改質剤は、接着フィルムが硬化することを防止する。改質剤としては、第4級アンモニウム錯体、ポリエチレングリコール、リン酸塩、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリゴ糖などが挙げられる。
図1には、ティッシュウェブWを移送位置TPでヤンキーシリンダCR(多くの場合、クレーピングロールと称される)に移送するティッシュマシンの最後の部分が概略的に示されている。ティッシュウェブWは、任意の適切なフェルトF上の移送位置に運ばれ、ウェブは、ロール1とヤンキーシリンダCRとの間の移送ニップにおいてヤンキーCRの表面に移送される。
ここに示されるように、ウェブはほぼ平坦である(丸で囲んだ図C1を参照)が、移送位置の前にフェルトFからのやや構造化された表面が生じている場合がある。先行するフェルトFに対するヤンキーの速度を低下させることによって、移送中に一次クレープをウェブ上に生じさせてもよいし(丸で囲んだ図C2を参照)、生じさせなくてもよい。
ヤンキーは、高圧の蒸気によって内部が加熱されるシリンダであり、ウェブ中の水分を大幅に減少させる。ウェブは、角度αにわたって通過中に乾燥に曝される。その後、ドクタブレード10を使用して、剥がし位置TOにおいてヤンキーシリンダからウェブを取り外す。ドクタブレードは、ウェブに最後のクレープを生じさせる場合がある(丸で囲んだ図C3を参照)。
ウェブは、剥がされた後に、従来の巻取りドラム11bに導かれ、紙リール11cを形成する。巻取りドラム11bは、支持シリンダ11aによって駆動される。
図1に示されるように、ヤンキー接着剤YAは、移送位置TPよりも前でヤンキーの表面に塗布される。塗布されるヤンキー接着剤の量は、弁Vによって制御することができ、この弁は、任意の適切な供給速度に設定された手動制御弁であってもよいし、塗布後に測定されるヤンキー接着剤の厚さに応じて制御ユニットCPUによって閉ループで制御されてもよい。
ヤンキー接着剤の厚さは、任意の先行技術の非接触式の測定手段15によって測定することができる。
図2a~2dには、ヤンキー接着剤塗布システムの4つの異なる主要なレイアウト図が示されている。
図2aには、PVOHのみが水溶液としてヤンキー接着剤YAに添加される第1の基本的なシステムレイアウト図が開示されている。ヤンキー接着剤塗布システムは、ヤンキーシリンダの全幅にわたってまたは最小でもウェブを運ぶ部分幅Wにわたって配置された幾つかのノズル14nを有する第1の供給ブーム14を含む。好ましくは、各ノズル14nは、測定手段15内の単一の測定ヘッドに応答してウェブ幅の狭いストリップにおけるヤンキー接着剤の塗布速度を調整することが可能な固有の駆動信号14cによって個別に制御され得る。供給ブーム14は、貯蔵容器20からのヤンキー接着剤および供給ブーム14からの戻り流からのヤンキー接着剤を供給するポンプP1で加圧される。ここに示されるように、供給ブームは、供給ブームに供給されたヤンキー接着剤の一部がポンプP1に戻るように、連続的なヤンキー接着剤流に曝され得る。ポンプP1に戻る循環率は、供給ブームに供給されたヤンキー接着剤の量の20~80%であり得る。第1の基本的なシステムレイアウト図では、新しいヤンキー接着剤が、ノズル14nを介して供給される量と置き換わる個別の供給流においてPVOH調製システムPrepに加えられる。これは水溶液であるので、清浄水Aqが、場合によっては、最大で約80~100℃に水を加熱するヒータを介して、新鮮なPVOHとの初期混合中に加えられる。しかしながら、この第1の実施形態では、ヒータは、ミキサの後に配置されている。より冷たい水との初期混合の後に、最大で約130℃までの幾分より高い温度が確立される場合があるものの、この場合、貯蔵容器は、圧力容器として設計される必要があり、これには、コストがさらにかかる。新鮮なPVOHとの初期混合中に80~130℃に加熱すると、極めて高い分子量のポリビニルアルコールの混合がさらに改善され、分子鎖が相互に解れて、PVOHの膨潤が生じる。PVOHの種類によっては、過度の加熱で分子鎖の長さが短縮される可能性のある最大温度が生じる場合がある(これは防止する必要がある)。
その後、極めて高い分子量のポリビニルアルコールPVOHUHMWを有する水溶液は、貯蔵容器20に供給される。極めて高い分子量のポリビニルアルコールの分子鎖は極めて長く、相互に鎖を解くのに時間がかかるので、最良の効果を得るためには、PVOHを有する加熱された水溶液を長期間にわたって貯蔵することが重要である。したがって、貯蔵容器は、PVOH溶液の全体積に対してより長い貯蔵時間を確立する幾つかの区画に分割され得る。図2aでは、PVOH水溶液の新鮮な混合物が、貯蔵時間なしで第1の区画の底部に供給される。底部に加えることによって、PVOHが層として底部に形成されることが抑制される。まず、すべての区画における保持時間が過ぎた後に、ヤンキーコーティングYAが、最後の区画の底部から供給され得る。貯蔵容器20から供給されるPVOH水溶液の温度は、ここでは約80~130℃であり、ブーム14に供給する前に低下させる必要があるので、冷却器Coを使用して、温度を約40~65℃に下げる。このタイプの調製システムPrepは、好ましくは、高い製造速度を有するティッシュマシン内で使用される。この場合、PVOHの消費量が多くなり、すでに混合された水溶液を購入する代わりに、現場で混合すべき新鮮なPVOHを使用することが可能になり、後者の選択はより高価である。しかしながら、調製システムは、代替的には、樽またはタンクからすでに混合されたPVOH水溶液を吸引するポンプP2と置き換えられ得る。
図2bには、第2の基本的なシステムレイアウト図が開示されている。ここでの違いは、多くの添加剤がブーム14の再循環ループに混合されることである。各添加剤は、ここに示されるような専用のミキサに、好ましくはスタティックミキサを使用して添加され得る。添加剤としては、PAE/ADHなどの少なくとも更なるクレーピング接着剤、離型剤RA、および可塑剤が挙げられ得る。これらの更なる添加剤を再循環に混合する順序は、好ましくは、各添加剤を再循環に均一に混合することがどれほど容易であるかを考慮して行われる。調製システム内で水に混合される極めて高い分子量のPVOHについては、この添加剤を調製システム内でミキサにかけ、次いで、更なる添加剤用の後続の各ミキサ内で更なる再混合にもかける。スタティックミキサで穏やかに繰り返し混合すると、極めて高い分子量のPVOHの完全な混合が改善される。
図2cには、第3の基本的なシステムレイアウト図が開示されている。ここでの違いは、すべての添加剤が、再循環流に入る前に調製システムPrep内で混合されることである。この実施形態では、混合するのが最も難しい添加剤である極めて高い分子量のPVOHが、まず専用のミキサに添加され、その後、加熱され、続いて、一連の専用のミキサ内で補足的な添加剤が混合され、それから貯蔵容器20に供給される。新しいヤンキー接着剤は、再循環に圧送される前に、冷却器Coにおいて冷却される。
図2dには、第4の基本的なシステムレイアウト図が開示されているが、ここでは、ブームからブームへの供給量に戻る再循環流がない。極めて高い分子量のPVOHは、まず水Aqの供給流に混合され、加熱が統合された容器20に送られる。PVOH水溶液は、十分な貯蔵時間の後に、冷却器Coを介して、更なる添加剤、この場合はPAE/ADHなどの更なるクレーピング接着剤用の第1の混合ステーションに供給される。その後、離型剤RA、リン酸塩、および可塑剤が、一連の専用のミキサに添加され得る。このようにして混合されてブームに供給される最終的なヤンキー添加剤はまた、比較的大きな粒子が通過してブームに達し、そこでノズルが閉塞することを防止することが可能な少なくとも2つのフィルタFを並列に有する濾過システムを通過し得る。並列フィルタを使用すると、濾過モードのままのフィルタを通してヤンキー添加剤を供給することがなおも可能でありながら、その際に1つのフィルタの逆洗および洗浄が可能になる。
図2a~2cの基本的なシステムレイアウト図はすべて、ブーム14から貯蔵容器またはポンプP1に戻る戻し管YARETを含むが、ヤンキー接着剤を大量に消費するシステムでは(すなわち、より大型のティッシュマシンの場合)、図2dに示されるシステムのように、この戻し管は省略可能である。しかしながら、戻し管によって、再導入時に貯蔵容器20に撹拌効果が追加され、ヤンキー接着剤の総平均滞留時間が増加し、水溶液が繰り返し混合にかけられるので、幾つかの利点が追加される。
図3には、代替的な貯蔵容器20が示されている。これは、4つのチャンバを直列に有する設計であり、仕切り壁は3つだけ必要とされる。水とPVOHとを有する新鮮な水溶液は、貯蔵容器20内の右側の第1のチャンバの底部に供給される。このように底部に流入することによって、このチャンバ内でPVOHが沈降することが抑制される。第1のチャンバから、水溶液は、底部に戻り流YARETの入口を有する第2および第3のチャンバにオーバフローする。そして、まず水溶液が最初の3つのチャンバを通過したら、これは左側の最後の第4のチャンバにオーバフローする。ここに示されるように、上部液面に形成されるフロックを破壊する撹拌部材を有する幾つかのモータ駆動式の撹拌器が配置されていてもよい。
試験
流したヤンキー接着剤は、15~35mg/mの総追加物を有しており、
・Crepetrol 9750:20~65%
・Crepetrol 874およびRezosol CS-3290:10~40%
・Kuraray KP200-88 KX:25~65%
を含有していた。
試験の結果は、ヤンキーコーティングが、PAE、非PAE樹脂、熱硬化性(架橋)樹脂、および非熱硬化性樹脂(完全架橋)で機能することを示す。というのも、ヤンキー接着剤は、PVOHとは異なり、クレープブレードにおいて主に活性化して接着力をもたらし、ヤンキー移送ニップにおいてはそれほどでもないからである。非PAE樹脂としては、コーティングシステムにまたは抄紙機のウェットエンドに直接使用される、GPAM樹脂、PVAMおよびこれらの誘導体、CPAM、APAM、相互侵入網目構造(IPNs)が挙げられる。ヤンキーコーティングパッケージは、リン酸塩添加剤がヤンキーコーティングに使用されているかどうかに関係なく機能する(MAP、DAP、TKPP、および他の種類のポリリン酸塩)。
Kuraray KP200-88 KX(極めて高いMWのPVOH)の効果は、CS-3290ヤンキー改質剤と組み合わせて使用された場合に向上した。20℃の4%水溶液中で得られるKuraray KP200-88 KXの粘度は、175.0~225.0cPの範囲にあるだろう。
Kuraray KP200-88 KXをSelvol 523およびSelvol 540と比較した。Sekisuiによって中MWのPVOHとして分類されたSelvol 523では、20℃の4%水溶液中で23.0~23.7cPの範囲の粘度が得られ、これは、87.0~89.0%の加水分解レベルにあった。Sekisuiによって高MWのPVOHとして分類されたSelvol 540では、20℃の4%水溶液中で45~55cPの範囲の粘度が得られ、これは、87.0~89.0%の加水分解レベルにあった。Selvol 350も代替物であるが、60~72cPの範囲の粘度を得ることができた。
試験したKurarayの製品KP200-88 KXの粘度範囲は、標準のSelvol 540の4倍近くである。Kurarayは、KP200-88 KXをプレミアムPVOHグレード/製品と呼んでいる。KP200-88 KXの加水分解レベルは、87.0~89.0%の範囲にあり、すなわち、Selvol 523/540の場合と同じであり、これは、加水分解レベル自体が、どのような粘度が得られ得るかを明確には表していないことを示す。
Rezosol CS-3290は、Solenis LLCによって供給されている改質剤化学薬品である。これはまた、Crepetrol 874(界面活性剤ベースの改質剤)と一緒に機能した。これは、イミダゾリン第4級アミンベースのヤンキー改質剤などの他の改質剤と一緒に機能することができ、油ベースの放出(鉱油または植物油の放出)を使用する用途に適切であり得る。
これは、条件が、設備、水分の状態などに応じて機械ごとに大きく異なり得るので、総追加物の幅広い範囲で、すなわち、1~150mg/mの範囲で、かつ各成分の幅広い範囲の比率にわたって実施することができる。
これは、通気乾燥(TAD)、NTT、QRT、シングルまたはダブルリクレープ(SRCまたはDRC)、アドバンスドモールディングティッシュシステム(ATMOS:Advanced Molding Tissue System)、および従来のライトドライクレープアセット(LDC:light dry-crepe assets)などのティッシュ製造プロセスをカバーするのに十分広くあるべきである。

Claims (19)

  1. 残留水分を有するティッシュウェブ(W)をヤンキーシリンダ(CR)に移送し、乾燥した前記ティッシュウェブを前記ヤンキーシリンダからドクタブレードを使用して最終的に取り外し、乾燥したウェブを巻取り機で集めてティッシュリールを形成する方法であって、
    (a)残留水分を有する前記ティッシュウェブを前記ヤンキーシリンダに移送する前に、前記ヤンキーシリンダの表面に塗布される最終的な固形分を10%未満有するヤンキー接着剤の水溶液を調製することと、
    (b)前記ヤンキー接着剤の水溶液に、前記ヤンキー接着剤の前記最終的な固形分の25~65%の範囲の量で、ポリビニルアルコールを有するPVOH水溶液であって、20℃で4%の水溶液中に175mPa・s~225mPa・sの範囲の粘度を有する前記PVOH水溶液を添加することと、
    を含む、方法。
  2. 前記PVOH水溶液を、前記PVOH水溶液の貯蔵中に80~100℃の範囲の温度に加熱する、請求項1記載の方法。
  3. 前記PVOH水溶液を前記ヤンキー接着剤の前記水溶液に添加する前に、加熱された前記PVOH水溶液を40~65℃の範囲の温度に冷却する、請求項2記載の方法。
  4. 前記ヤンキー接着剤の前記水溶液に、既製のPVOH水溶液を添加する、請求項1記載の方法。
  5. 前記PVOH水溶液に、前記ヤンキー接着剤の前記最終的な固形分の10~40%の範囲の量で、離型剤を混合する、請求項1記載の方法。
  6. 前記PVOH水溶液に、前記ヤンキー接着剤の前記最終的な固形分の15~45%の範囲の量で、更なるクレーピング接着剤を混合する、請求項1記載の方法。
  7. 前記更なるクレーピング接着剤は、ポリ(アミノアミド)-エピハロヒドリンポリマー(PAE)樹脂を含むクレーピング接着剤、他のポリビニルアルコール(PVOH)樹脂、エピクロロヒドリン、PEI樹脂、PVAM樹脂、ポリアミン樹脂、およびPVP樹脂の群から選択される熱硬化性接着剤樹脂または非熱硬化性接着剤樹脂である、請求項6記載の方法。
  8. PVOHとPAE樹脂との間の重量比は、1:1~2.5:1の範囲にある、請求項7記載の方法。
  9. 前記PVOH水溶液を、ミキサを使用してPVOH粉末を水流に添加することによって現場で混合し、前記PVOH水溶液を80~130℃に加熱し、加熱後に前記PVOH水溶液を45~200分の時間にわたって貯蔵し、貯蔵後に前記PVOH水溶液を前記ヤンキーシリンダに供給する前に、前記PVOH水溶液を40~65℃の範囲のより低い温度に冷却する、請求項1記載の方法。
  10. 前記PVOH水溶液に更なる添加剤を、該更なる添加剤を混合するための更なるミキサを使用して添加する、請求項1記載の方法。
  11. 前記PVOH水溶液に各添加剤を、各添加剤に専用のミキサを使用して混合する、請求項10記載の方法。
  12. 前記PVOH水溶液は、最終的な前記ヤンキー接着剤(YA)として前記ヤンキーシリンダの表面に塗布される前に、様々な添加剤用の幾つかのミキサを通過する、請求項11記載の方法。
  13. 前記離型剤を、前記PVOH水溶液の貯蔵時間の後に、かつヤンキー表面への最終的な前記ヤンキー接着剤(YA)の塗布から5分以内に、前記PVOH水溶液に混合する、請求項5記載の方法。
  14. 前記更なるクレーピング接着剤を、前記PVOH水溶液の貯蔵時間の後に、かつヤンキー表面への最終的な前記ヤンキー接着剤(YA)の塗布から5分以内に、前記PVOH水溶液に混合する、請求項6記載の方法。
  15. 残留水分を有する前記ティッシュウェブを前記ヤンキーシリンダに移送する前に、前記ティッシュウェブを少なくとも35%の濃度まで部分的に乾燥させる、請求項1記載の方法。
  16. 前記乾燥したティッシュウェブを前記ヤンキーシリンダから最終的に取り外す際に、前記ティッシュウェブを少なくとも90%の濃度まで乾燥させる、請求項15記載の方法。
  17. ヤンキー接着剤組成物であって、
    少なくとも90重量%の水と10重量%までの最終的な固形分とを含有するヤンキー接着剤の水溶液を含み、
    前記最終的な固形分は、前記最終的な固形分の25~65%の範囲の量のポリビニルアルコール(PVOH)を含有し、
    前記ポリビニルアルコールは、20℃で4%の水溶液中に175mPa・s~225mPa・sの範囲の粘度を有するPVOH水溶液として、前記ヤンキー接着剤の前記水溶液に添加されている、 ヤンキー接着剤組成物。
  18. 前記最終的な固形分は、前記最終的な固形分の10~40%の範囲の量の離型剤をさらに含有する、請求項17記載のヤンキー接着剤組成物。
  19. 前記最終的な固形分は、前記最終的な固形分の15~35%の範囲の量の更なるクレーピング接着剤をさらに含有する、請求項18記載のヤンキー接着剤組成物。
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