JP7123741B2 - X線検出装置及びx線検出方法 - Google Patents
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Description
本発明に係るX線検出装置は、前記X線発生部は、前記ターゲットへ衝突する電子を発生させる電子発生部を更に有し、前記ターゲットの表面に対して前記電子が非垂直に衝突することを特徴とする。
(実施形態1)
図1は、X線検出装置10の構成を示すブロック図である。X線検出装置10は、蛍光X線分析装置である。X線検出装置10は、X線発生部1と、X線発生部1から発生したX線を照射され、X線を単色化する分光結晶2と、X線を検出する検出部3とを備えている。分光結晶2は、例えば、単結晶である。分光結晶2の成分は、例えば、炭素である。分光結晶2は、少なくとも、X線を照射される表面の近傍が結晶で構成されている。結晶の格子定数は所定の値になっており、分光結晶2の表面に照射されたX線の内、ブラッグの条件を満たす特定波長領域のX線が分光結晶2によって回折し、ブラッグの条件を満たす方向へ表面から出射する。このようにして、単色化されたX線が発生する。単色化とは、分光結晶2による回折によって特定波長領域のX線を抽出することを意味する。検出部3は、検出したX線のエネルギーに比例した信号を出力する。検出部3は、例えば、半導体素子を検出素子として用いたX線検出器である。
実施形態2においては、生成するスペクトルに含まれるピークのスペクトル中での位置の較正を行うX線検出装置10を示す。図8は、実施形態2に係る天板部41の模式的平面図である。図9は、実施形態2に係る天板部41の模式的断面図である。天板部41は板状部材に対応する。図8には、天板部41を図9における下側から見た図を示す。図9には、図8に示すIX-IX線で天板部41を切断した断面図を示す。
X線発生部と、X線が通過する孔を有する板状部材と、前記孔を通過したX線を照射された試料から発生するX線を検出する検出部とを備えるX線検出装置において、
前記板状部材は、
第1の元素を主成分とする板状部と、
前記第1の元素とは異なる第2の元素を主成分としており、前記孔の周辺に配置された周辺部とを有し、
前記板状部材はX線を照射され、前記X線の一部が前記孔を通過し、前記X線の他の部分が前記板状部及び前記周辺部に照射され、
前記検出部は、前記板状部及び前記周辺部から発生するX線を検出する
ことを特徴とするX線検出装置。
前記周辺部は、前記孔を囲った環の形状を有し、
前記板状部材は、X線が照射される部分が前記板状部材の面上で線状に分布するように、前記X線が照射され、
前記板状部材の面上で前記X線が照射される線状の部分の長さは、前記板状部材の面上での前記周辺部の大きさよりも長いこと
を特徴とする付記1に記載のX線検出装置。
前記X線発生部から発生したX線を表面に照射され、X線を単色化する分光結晶を更に備え、
前記分光結晶は、単色化されたX線を線状に集束する形状を有しており、
前記板状部材は、前記単色化されたX線が線状に集束された状態で照射されること
を特徴とする付記2に記載のX線検出装置。
前記分光結晶はシングルベントの形状を有すること
を特徴とする付記3に記載のX線検出装置。
前記検出部が検出したX線のスペクトルを生成するスペクトル生成部と、
前記スペクトルに基づいて元素分析を行う分析部とを更に備え、
前記分析部は、前記第1の元素に起因するピーク及び前記第2の元素に起因するピークに基づいて、前記スペクトルに含まれるピークの前記スペクトル中での位置を較正すること
を特徴とする付記1乃至4の何れ一つに記載のX線検出装置。
第1の元素を主成分とする板状部と、孔と、前記第1の元素とは異なる第2の元素を主成分としており、前記孔の周辺に配置された周辺部とを有する板状部材を用い、
前記板状部材へX線を照射して、前記X線の一部が前記孔を通過し、前記X線の他の部分が前記板状部及び前記周辺部に照射されるようにし、
前記孔を通過したX線を試料へ照射し、
前記孔を通過したX線を照射された試料から発生するX線、並びに前記板状部及び前記周辺部から発生するX線を検出し、
検出したX線のスペクトルを生成し、
前記第1の元素に起因する第1のピーク及び前記第2の元素に起因する第2のピークに基づいて、前記スペクトルに含まれるピークの前記スペクトル中での位置を較正すること
を特徴とする分析方法。
前記第1のピーク及び前記第2のピークの前記スペクトル中での予め特定されている位置に基づいて、前記スペクトル中で前記第1のピーク及び前記第2のピークの間に存在するピークの位置を較正すること
を特徴とする付記6に記載の分析方法。
前記試料に含まれている元素に起因するピークは、前記スペクトル中で前記第1のピーク及び前記第2のピークの間に位置すること
を特徴とする付記6又は7に記載の分析方法。
前記第1の元素はアルミニウムであり、前記第2の元素は銅であること
を特徴とする付記6乃至8のいずれか一つに記載の分析方法。
10 X線検出装置
11 ターゲット
13 フィラメント部(電子発生部)
2 分光結晶
20 ローランド円
21 表面
22 凹曲線
24 軸
25 焦線
3 検出部
4 減圧容器
41 天板部(保持部、板状部材)
42 孔
43 X線透過膜
45 周辺部
46 板状部
51 制御部
52 信号処理部(スペクトル生成部)
53 分析部
54 表示部
6 試料
Claims (7)
- X線発生部と、該X線発生部から発生したX線を表面に照射され、X線を単色化する分光結晶と、該分光結晶により単色化されたX線を照射された試料から発生するX線を検出する検出部とを備えるX線検出装置において、
前記分光結晶は、凹曲線を該凹曲線が含まれる平面に直交する軸に沿って連続させてなる凹曲面を前記表面としたシングルベントの形状を有し、
前記X線発生部から発生するX線の光軸が前記X線発生部において移動することに応じて、前記X線の前記表面上での照射位置が変動する方向は、前記軸に沿った方向であること
を特徴とするX線検出装置。 - 試料を保持する保持部を更に備え、
前記X線発生部、前記分光結晶及び前記保持部は、前記X線発生部でX線が発生する位置及び前記試料が前記表面に係るローランド円上に位置するように配置されており、
前記X線発生部から発生するX線の光軸が移動する方向は、前記ローランド円が含まれる平面の法線に沿った方向であること
を特徴とする請求項1に記載のX線検出装置。 - 前記X線発生部は、電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットを有し、
前記ターゲットの熱膨張に応じて、前記X線発生部から発生するX線の光軸が移動すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のX線検出装置。 - 前記X線発生部は、
前記ターゲットへ衝突する電子を発生させる電子発生部を更に有し、
前記ターゲットの表面に対して前記電子が非垂直に衝突すること
を特徴とする請求項3に記載のX線検出装置。 - X線発生部と、該X線発生部から発生したX線を表面に照射され、X線を単色化する分光結晶と、該分光結晶により単色化されたX線を照射された試料から発生するX線を検出する検出部とを備えるX線検出装置において、
前記分光結晶は、凹曲線を該凹曲線が含まれる平面に直交する軸に沿って連続させてなる凹曲面を前記表面としたシングルベントの形状を有し、
前記X線発生部は、
電子発生部と、
該電子発生部から発生した電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットとを有し、
前記ターゲットの表面に対して前記電子が非垂直に衝突し、
前記X線発生部から発生するX線の光軸が前記ターゲットの熱膨張に起因して移動することに応じて、前記X線の前記表面上での照射位置が変動する方向は、前記軸に沿った方向であること
を特徴とするX線検出装置。 - 前記検出部が検出したX線のスペクトルを生成するスペクトル生成部と、
該スペクトル生成部が生成したスペクトルに基づいて元素分析を行う分析部と、
元素分析の結果を表示する表示部と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のX線検出装置。 - X線発生部と、
凹曲線を該凹曲線が含まれる平面に直交する軸に沿って連続させてなる凹曲面である表面を有し、前記X線発生部から発生したX線を前記表面に照射され、X線を単色化する分光結晶と、
X線を検出する検出部とを用い、
前記X線発生部から発生するX線の光軸が前記X線発生部において移動することに応じて前記X線の前記表面上での照射位置が変動する方向を、前記軸に沿った方向とするように、前記X線発生部及び前記分光結晶を配置し、
前記分光結晶が単色化したX線を液体状の試料へ照射させ、
X線を照射された試料から発生するX線を前記検出部で検出すること
を特徴とするX線検出方法。
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