以下に、本発明の好ましい実施の形態を、出力装置としての撮像装置(例えば、デジタルカメラ)と、表示装置としての特定の種別の電子ビューファインダ(以下、EVFという)に適用した例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る、出力装置としての撮像装置100、表示装置としての特定の種別のEVF200、及びケーブル300からなる表示システムを示す接続図である。尚、図1は、撮像装置100を背面から見た図である。ここで特定の種別のEVFとは、USB Power Delivery(以下、PDという)規格に対応し、且つ以下に後述する実施例1,2のいずれかの接続検出部208a,208bを有するEVFを指す。
撮像装置100は、外部装置との接続を可能にするコネクタ部101を有する。以下、撮像装置100のコネクタ部101がUSB3.0規格に準拠したType-Cレセプタクル(以下、Type-Cレセプタクルという)である場合について説明する。コネクタ部101は、複数の端子を備える。コネクタ部101の詳細は、後述する。
EVF200は、Liquid Crystal Display(以下、LCDと呼ぶ。)やOrganic Light-Emitting Diode(以下、OLEDと呼ぶ。)などの表示部203を備えた機器であり、外部装置との接続を可能にするコネクタ部207を有する。以下、EVF200のコネクタ部207がType-Cレセプタクルである場合について説明する。
撮像装置100とEVF200は、両端にUSB3.0規格に準拠したType-Cコネクタ(以下、Type-Cコネクタという)からなるプラグを有するケーブル300を介して接続される。ただし、撮像装置100とEVF200のいずれか片方のレセプタクルをプラグに変更した上で、ケーブル300を使用せずコネクタ部101とコネクタ部207が直接接続される構成でもよい。
図3は、撮像装置100にケーブル300を介してPD規格に対応するが(以下「PD対応である」という)特定の種別ではないEVF1200aが接続されている場合の接続状態を示すブロック図である。
ケーブル300は、PD制御部301、Ra部302から構成されるElectrical Marked Cable Assembly(以下、EMCA)ケーブルである。Ra部302は、プルダウン抵抗である。PD制御部301は、ケーブル300の通電容量や対応プロトコル、ベンダーIDなどの情報を保持しており、後述する撮像装置100のPD制御部105と後述するCC通信を行い、撮像装置100へその情報を送信する。
撮像装置100は、システム制御部102、PD制御部105、伝送SW部109、HDMI接続部110、Rp部121、電源制御部123、FET部125、バッテリ400から構成される。
システム制御部102は、撮像装置100の制御を司っており、PDの通信制御を司るPD制御部105や1つ以上有する伝送手段の伝送先を切り替えるスイッチである伝送SW部109の制御を行う。
PD制御部105は、ケーブル300のPD制御部301やEVF1200aのPD制御部202と通信を行う。Rp部121は、後述するCC及びPD制御部301と撮像装置100で生成される電源であるVCCとの間に接続される。ここでは、VCCは5Vである。Rp部121は、USB Type-C規格に規定された所定の定数を持つ抵抗である。ここでは、この所定の定数は、22kΩである。
HDMI接続部110は、外部機器へHDMI規格の映像信号(以下、HDMI信号という)を伝送するためのコネクタである。
電源制御部123は、バッテリ400から受信した電力を用いて、撮像装置100内部の機能ブロックへ電力を供給する電源制御を実行する。電源制御部123は、バッテリ400から受信した電圧を、それぞれの機能ブロックが受信可能な電圧に変換して出力する。また、電源制御部123は、外部から電力を受信し、バッテリ400の充電制御を行うことも可能である。
バッテリ400は、撮像装置100から取り外し可能に外部に接続もしくは内蔵されたリチウムイオンバッテリである。なお、バッテリ400は、家庭用コンセントから電力を受領可能なACアダプターでもよい。
電力制御部123は、システム制御部102の制御により、外部機器に供給する電力を制御する。電力制御部123は、MOSFET125を含む。撮像装置100に所定の外部機器が接続されたと判定された場合に、システム制御部102がMOSFET125を導通させるように電力制御部123を制御する。また、システム制御部102がPDネゴシエーション等で設定した電力供給の条件で、外部機器に電力が供給可能なように、電力制御部123は、供給電圧および供給電流の上限値の少なくともいずれかを制御する。
システム制御部102は、種別判定部103、SW切替判定部104、通信部106、SW制御部107、伝送部108、記録部120、接続検出部126から構成される。
接続検出部126は、電圧監視部A1260を用いて外部機器がケーブル300を介して撮像装置100と接続されたか否かを検出する。具体的には、Type-Cレセプタクルであるコネクタ部101は、ケーブル300の一端にあるType-Cコネクタからなるプラグのピンの1つであるConfiguration Channel(以下、CC)の電圧レベルを監視する。この監視している電圧レベルが0から0より大きい値に変化したときに、接続検出部126はケーブル300の他端にあるプラグに外部機器が接続されたことを検出する。
ここで、Type-Cコネクタは、図2にその端子の配置を示すようにプラグの接続方向に依存しないコネクタ構造になっている。すなわち、プラグを表裏逆に挿しても正常に動作するようにピンの配置がコネクタ中心を基準に点対称になるように配置している。これらのピンのうち、プラグを表裏逆に挿した場合に唯一信号が一致しないピンが、Type-Cコネクタの中央付近にあるピンであるCCである。図2に示すように、CCにはCC1とCC2があり、ケーブル300のプラグへのコネクタ部101の接続方向に応じて一方のCC(ここではCC1とする)が、接続検出部126による電圧レベルの監視対象に設定される。EMCAケーブルであるケーブル300においては、もう一方のCC(すなわちCC2)は、Vconnとなってケーブル300に電力を供給する。
接続検出部126は、さらに電圧監視部B1261を用いてSBU1端子の電圧レベルを検出する。この電圧レベルと記録部120に保持されるパラメータを比較し、撮像装置100からケーブル300を介して接続される外部機器への画像表示用の信号(画像データ)の出力可否が判断される。尚、図3に示すように、SBU2端子からの信号線は、図3に示すようにEVF1200aにおいてGND接続される。
記録部120は、ケーブル300を介して撮像装置100と接続される外部機器の種別を特定するためのパラメータを記録している。ここで記録されるパラメータには、図9で詳細を後述するように、少なくとも、外部機器が特定の種別のEVF200であるか否かを判定するためのパラメータが含まれる。また、記録部120に保存している情報は、後述する種別判定部103で使用する電圧範囲が含まれる。
種別判定部103は、接続検出部126が外部機器の接続を検出したときのCC1の電圧レベルと記録部120に保存された電圧範囲とを照合する事によって外部機器の種別の判定を行う。
SW切替判定部104は、種別判定部103の結果を受けて、識別された外部機器に応じた制御を行う。詳しい制御の説明は、後述する実施例で説明する。
通信部106は、PD制御部105やEVF1200aの通信部2010と情報のやり取りを行う。ここで、通信部2010との通信には、USB2.0の通信プロトコルが用いられる。
SW制御部107は、SW切替判定部104の判定結果に応じて、伝送SW部109を制御し、伝送先を切り替える。詳しい制御は、後述する実施例で説明する。
伝送部108は、1つ以上の伝送手段を有している。ここでは、画像表示用の信号として、Mobile Industry Processor Interface(以下、MIPIと呼ぶ)信号を伝送するMIPIと、HDMI信号を伝送するHDMI二つの伝送手段を有する。
EVF1200aは、システム制御部201、PD制御部202、表示部203、伝送変換部204、Rd部205、EVF電源部206を備える。
EVF電源部206は、EVF1200aの機能ブロック全ての電源供給源であり、それぞれの機能ブロックに合わせた電圧を生成する。EVF電源部206への電源供給は、撮像装置100よりFET部125を通して行われる。
システム制御部201は、通信部2010、制御部2011から構成される。制御部2011は、EVF1200aの制御を司っている。通信部2010は、PD制御部202や撮像装置100と情報のやり取りを行う。
表示部203は、LCDやOLEDなどのEVF1200aの表示パネルである。伝送変換部204は、撮像装置100の伝送SW部109から送信された画像表示用の信号をRX端子を介して受信し、表示部203の伝送インターフェースに合うように変換を行う。詳細は、後述する実施例で説明する。
Rd部205は、USB Type-C規格に規定された所定の定数を持つ抵抗である。ここでは、その所定の定数は、5.1kΩである。
図4は、撮像装置100にケーブル300を介してPD規格に非対応である(以下「PD非対応」という)EVF1200bが接続された場合の接続状態を示すブロック図である。以下、EVF1200bの構成のうち、EVF1200aと同一の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
EVF1200bは、EVF電源部206、接続検出部208、システム制御部201、表示部203、接続検出部208から構成される。
接続検出部208は、撮像装置100との接続を検出するための機能ブロックである。
システム制御部201は、通信部2010、制御部2011から構成される。制御部2011は、通信部2010が受信した指令値に応じて、接続検出部208の制御を行う。
このように、PD非対応のEVF1200bはPD対応のEVF1200aと異なり、PDの際に必要となるPD制御部202やRd部205を有さない。
実施例1の撮像装置100(出力装置)は、接続した表示装置(外部装置)に画像データと電力とを供給可能な出力装置である。撮像装置100は、CC端子(CC1端子、CC2端子)、Tx端子、SBU端子(SBU1端子、SBU2端子)、VBUS端子を備えるUSB3.1規格に準拠したType-Cコネクタを備える。撮像装置100は、CC端子を介して接続した表示装置と、少なくともUSB3.1規格に規定された供給電力の条件を設定するためのPDネゴシエーションを含む通信を実行する。また、撮像装置100は、Tx端子を介して所定のフォーマットで画像データを出力するAlt.Modeを設定するための通信を行う。また、撮像装置100は、CC端子の電圧レベルに基づいて、撮像装置100が外部装置と接続したことを検出する。
撮像装置100は、撮像装置100が外部装置と接続したことを検出したことに応じて、接続した外部装置が所定の種類の装置であるか否かを判定する。撮像装置100は、判定結果に応じて、CC端子を介した通信と画像データの出力との実行の順を制御する。
具体的には、撮像装置100は、外部装置と接続したSBU端子の電圧レベルが閾値よりも大きい(判定範囲に含まれる)場合に、所定の種類の装置であると判定する。SBU端子の電圧レベルが閾値よりも大きい場合に、撮像装置100は、接続した外部装置が所定の種類の装置であると判定し、PDネゴシエーションが実行されていなくとも画像データの出力を開始する。一方で、SBU端子の電圧レベルが閾値以下である(判定範囲に含まれない)場合に、撮像装置100は、接続した外部装置が所定の種類の装置でないと判定し、PDネゴシエーションを画像データの出力の前に実行する。
ここで、所定の種類の装置とは、撮像装置100から電力を所定の条件で供給可能である装置である。このような装置が接続した場合、撮像装置100は、PDネゴシエーションにより、電力条件を装置間で設定せずとも、所定の条件で電力の供給を開始することが可能となる。
したがって、CC端子を介した通信、および通信で取得した情報に基づく初期設定に係る時間を短縮することが可能となることから、画像データを速やかに出力して表示装置で画像を表示することが可能となる。
以下、撮像装置100、および接続する表示装置であるEVF200について詳細に説明する。
図5は、撮像装置100にケーブル300を介して実施例1に係る特定の種別のEVFが接続されている場合の接続状態を示す要部ブロック図である。EVF200は、以下説明する接続検出部208a及びこれと接続検出部126を繋ぐ信号線以外については、図3のEVF1200aと同一である。よって、以下の説明に関わらない符号のブロックは説明を省略すると共に、図5における表記も省略する。同様に、撮像装置100については、図3において説明をしていなかったブロックについてのみ図5に表記し、以下の説明に関わらない符号のブロックは説明を省略する。
撮像装置100の接続検出部126は、電圧監視部A1260の他に、電圧監視部B1261及び電圧監視部C1262を更に備える。撮像装置100のコネクタ部101とケーブル300のプラグの接続により、電圧監視部B1261は図2のA8ピン(SBU1端子)に、電圧監視部C1262は図2のB8ピン(SBU2端子)にそれぞれ接続される。
前述の通り、Type-Cのコネクタは、プラグの接続方向に依存しないコネクタ構造になっており、プラグを表裏逆に挿しても正常に動作するようにピンの配置がコネクタ中心を基準に点対称になるように配置している。加えて、記載はしないが、プラグを接続した向きを検知する機能も有している。従って、本実施例では、図5のような接続状態で説明するが、電圧監視部B1261が図2のB8ピン(SBU2端子)、電圧監視部C1262が図2のA8ピン(SBU1端子)に接続されても構わない。すなわち、本実施例では、2つのSBU端子のうち一方を画像表示用の信号の出力可否を判断するための端子として用い、他方をEVF200の接続を検出するための端子として用いる。
ここで、特定の種別である図5のEVF200がケーブル300を介して外部装置としての撮像装置100に接続された場合、SBU1端子およびSBU2端子からの信号線はどちらも、接続検出部208a内でVBUS_Sinkに接続される。一方、前述の通りPD対応であるが特定の種別ではない図3のEVF1200aがケーブル300を介して撮像装置100に接続された場合、SBU1端子のみが、接続検出部208内でVBUS_Sinkに接続される。
撮像装置100はケーブル300を介して外部機器が接続された場合、電圧監視部C1262によりSBU2端子の電圧レベルを取得する。その取得した電圧レベルが5V未満である場合に接続検出部126は、外部機器としてEVF1200bが撮像装置100に装着されたと判断する。一方、その取得した電圧レベルが5Vである場合、接続検出部126は、外部機器としてEVF200が撮像装置100に装着されたと判断する。
そこで、本実施例では、EVF1200aの装着があったと判断した場合、Emarker通信、PDネゴシエーション及びAlt.mode設定を行い、その後SBU1端子の電圧レベルが5Vである場合にEVF出力を行う。一方、EVF200の装着があったと判断した場合、Emarker通信及びPDネゴシエーションを行うことなくAlt.modeの設定を行い、その後SBU1端子の電圧レベルが5vである場合にEVF出力を行う。
図6A~6Cは、実施例1における接続制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、撮像装置100にケーブル300を介して図3におけるPD対応だが特定の種別ではないEVF1200a又は図5における特定の種別のEVF200が接続されている場合に実行される。
まず、図6Aにおいて、撮像装置100で本処理が開始すると(ステップS101)、ステップS102に進む。ステップS102にて、種別判定部103は、電圧監視部A1260が検出したCC1端子の電圧レベルが記録部120にパラメータとして保持される所定の電圧範囲内か否かを判定する。ここで、所定の電圧範囲内であれば、PD対応の外部機器が接続されたと判定する。尚、所定の電圧範囲とは、USB Type-C規格に規定されている電圧範囲であればよく、本実施例では、(式1)に記載された範囲が記録部120にパラメータとして保持される。
0.2V≦VSENSE A<2.04V ・・・・・(式1)
VSENSE Aは、電圧監視部A1260が検出した、CC1端子の電圧レベルである。
種別判定部103は、CC1端子の電圧レベルが所定内である場合、FET部125をアクティブとし、FET部125から撮像装置100に接続されるPD対応の外部機器に電源を供給する(ステップS103)。すなわち、撮像装置100に接続される外部機器がEVF200,1200aのいずれであってもその外部機器にEVF電源部206から電源が供給されてシステム制御部201が起動する(ステップS1031及びステップS1032)。尚、本実施例では、撮像装置100のVBUS_Source、およびEVF200,1200aのVBUS_Sinkは、いずれも5.0Vである。
次に、図6Bに進み、電圧監視部C1262でSBU2端子の電圧レベルを検出する(ステップS104)。
撮像装置100にケーブル300を介して図5に示す特定の種別のEVF200が接続された場合、ステップS104で検出されるSBU2端子の電圧レベルはVBUS_Sinkの5.0Vとなる(ステップS105でYES)。すなわち、システム制御部102は、ステップS104で検出されるSBU2端子の電圧レベルがVBUS_Sinkの5.0Vであった場合、ケーブル300を介して接続する外部機器はEVF200であると特定する。尚、EVF1200aのSBU2端子の電圧レベルは0Vであるので、SBU2端子の電圧レベルが0Vより大きく5.0V以下の所定値以上である場合に外部機器はEVF200であると特定するようにしてもよい。
かかる特定がされた場合、図6Cに進み、PD制御部105は、EVF200のPD制御部301とCC通信を行い、Alt.modeの設定を行う(ステップS106及びステップS1061)。また、この際、システム制御部102は、記録部120からEVF200の各種パラメータを読み出し、解像度、フレームレート、輝度、色度、PD電流の少なくとも1つを含む設定値を設定する。
その後、電圧監視部B1261がSBU1端子の電圧レベルが5Vであることを確認すると(ステップS107)、ステップS108に進む。ステップS108にて、伝送部108が伝送SW部109及びケーブル300を介してEVF200へ画像表示用の信号を出力する。また、EVF200では、この出力された画像表示用の信号を伝送変換部204が受信・変換し、表示部203がその変換された信号に基づく画像を表示する(ステップS1081)。
その後、通信部106は、ケーブル300に内蔵されたPD制御部301とPD制御部105を介してEmarker通信を行う(ステップS109)。ここで、Emarker通信とはケーブル300が撮像装置100からの100wまでの電力を外部機器(ここではEVF200)に供給することができるかをチェックするための通信である。この通信により、PD制御部301は通信部106へケーブル300が扱える最大電圧と最大電流を含む仕様情報を返す。
このEmarker通信後、PD制御部105は、PD制御部202との間でCC通信を行い、PDネゴシエーションを行う(ステップS110及びステップS1101)。これにより、特定の種別のEVF200における接続制御処理を終了する。一方、撮像装置100では、システム制御部102が、ステップS106で設定された現在の設定値とEmarker通信及びPDネゴシエーションにより設定された設定値と比較して、再設定が必要かどうかを判断する(ステップS111)。この判断の結果、再設定が必要な場合は、設定値を置き換え(ステップS112)、一方、再設定が必要ない場合はそのまま、ステップS112aに進む。ステップS112aでは、終了トリガの有無を検出し、無い場合はステップS108に戻り、EVF出力を継続する一方、有った場合はEVF出力を完了し、撮像装置100における接続制御処理を終了する。例えば、PD電流などは、ステップS106では、システム制御部102は、最も少ない電流設定にしておき、EVF200への電力供給を行う。その後、ステップS110でPDネゴシエーションが完了した後に、高い電流設定にすることで、EVF200とケーブル300に対して、最適なPD電流にすることができる。
一方、図6Bに戻り、撮像装置100にケーブル300を介して図3のPD対応であるが特定の種別ではないEVF1200aが接続された場合、ステップS104で検出されるSBU2端子の電圧レベルは5.0Vとならない(ステップS105でNO)。この場合、Alt.modeの設定は、Emarker通信及びPDネゴシエーションが行われた後に実行する(ステップS113~ステップS115及びステップS1142、ステップS1152)。その後、電圧監視部B1261がSBU1端子の電圧レベルが5Vであることを確認すると(ステップS116)、ステップS117に進む。ステップS117にて、伝送部108が伝送SW部109及びケーブル300を介してEVF200へ画像表示用の信号を出力する。また、EVF1200aでは、この出力された画像表示用の信号を伝送変換部204が受信・変換し、表示部203がその変換された信号に基づく画像を表示する(ステップS1172)。これにより、PD対応であるが特定の種別ではないEVF1200aにおける接続制御処理を終了する。一方、撮像装置100は、終了トリガの有無を検出し(ステップS118)、無い場合はステップS117に戻り、EVF出力を継続する一方、有った場合はEVF出力を完了し、撮像装置100における接続制御処理を終了する。
以上の通り、特定の種別のEVF200は、PD対応であるが特定の種別ではないEVF1200aと異なり、SBU1端子及びSBU2端子のいずれからの信号線も接続検出部208a内でVBUS_Sinkと接続させている。これにより、SBU1端子及びSBU2端子のいずれの電圧レベルも検出することで、撮像装置100はケーブル300を介して接続する外部機器が特定の種別であるEVF200であるか否かを特定できる。さらに、撮像装置100は、EVF200であると特定した場合は、EVF200における撮像装置100へのケーブル300を介した接続後の初期設定にかかる時間を短縮し、表示部203に速やかに画像を表示することができる。さらには、特定の種別のEVF200の表示部203に画像が表示された後に、撮像装置100がEmarker通信、PDネゴシエーションを行うので、解像度、フレームレート、輝度、色度、PD電流などを最適な設定にすることができる。
実施例1ではEVF200の接続検出用端子として、コネクタ部101における2つのSBU端子のうち、そこからの信号線がPD対応であるが特定の種別ではないEVF1200aにおいてGND接続される方のSBU端子を用いた。これに対し、本実施例では、図7で詳述するように、GND端子の1つを接続検出用端子として用いる。
図7は、撮像装置100にケーブル300を介して実施例2に係る特定の種別のEVF200が接続されている場合の接続状態を示す要部ブロック図である。EVF200は、以下説明する接続検出部208b及びこれと接続検出部126を繋ぐ信号線以外については、図3のEVF1200aと同一である。よって、以下の説明に関わらない符号のブロックは説明を省略すると共に、図7における表記も省略する。同様に、撮像装置100については、図3において説明をしていなかったブロックについてのみ図7に表記し、以下の説明に関わらない符号のブロックは説明を省略する。
撮像装置100の接続検出部126は、電圧監視部A1260の他に、プルアップ抵抗部1264、電圧監視部D1263を更に備える。
プルアップ抵抗部1264は、ケーブル300のプラグが備える4つのGND端子のうち一つ(以下GND1端子という。)とVCCとの間に接続される。本実施例において、プルアップ抵抗部1264の抵抗値は、100kΩである。
電圧監視部D1263は、GND1端子の電圧レベルを検出し、その情報を種別判定部103へ送信する。種別判定部103は受け取った電圧レベルと記録部120に保存されている図9のルックアップテーブルと照合する事によって接続された機器の種別を識別する。VSENSE Dは、電圧監視部D1263が検出した電圧レベルである。
次に、実施例2に係るEVF200の機能ブロックを図7を用いて説明する。
接続検出部208bは、EVFスイッチ切替え部2080、EVFプルダウン抵抗部2081から構成される。
EVFスイッチ切替え部2080は、1pin―2pin(以下、状態1と呼ぶ)、1pin―3pin(以下、状態2と呼ぶ)の2状態を切り替え可能なスイッチであり、後述するSW制御部2012によって制御される。1pinは、撮像装置100のプルアップ抵抗部1264が接続されるGND1端子からの信号線と接続する。2pinは、EVFプルダウン抵抗部2081と接続する。3pinは、GNDと接続する。本実施例において、EVFプルダウン抵抗部2081の抵抗値は、10kΩである。
SW制御部2012は、EVFスイッチ切替え部2080の制御を司っている。EVFスイッチ切替え部2080は、初期状態においては状態1である。しかし、図7におけるEVF200の種別は電力が大きい種別であるため状態1を維持すると制御部2011へ電源が供給された後にGNDが供給能力不足となる。よって、撮像装置100よりからGND1端子の電圧レベルの検出が終了した旨の通知があると、SW制御部2012は状態2へ切り替える。すなわち、少なくとも撮像装置100におけるGND1端子の電圧レベルの検出時において、SW制御部2012はEVFスイッチ切替え部2080を状態1となるよう制御する。一方、EVF200の種別が電力が小さい種別の場合は、状態1のままでもよい。
図8は、実施例2における接続制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、撮像装置100にケーブル300を介して図3におけるPD対応だが特定の種別ではないEVF1200a又は図7における特定の種別のEVF200が接続されている場合に実行される。尚、本処理のうち、図6A~6Cを用いて説明した実施例1に係るステップと同一のステップについては重複した説明は省略する。
まず、図6Aに示す処理が撮像装置100、EVF200の夫々において行われる。
本実施例では、Type-C規格の4つあるGND端子のうちの一つであるGND1端子を接続検出用端子として用いている。また、前述の通り、図7におけるEVF200は電力が大きい種別である。よって、図6AのステップS1031でシステム制御部201が起動した後、図8のステップS204に進む際、まず、SW制御部2012は、通信部2010を介して撮像装置100からGND1端子の電圧レベルの検出が終了した旨の通知を待つ。かかる通知があると、SW制御部2012は、EVFスイッチ切替え部2080の状態を状態1から状態2へ変更する(ステップS204)。
一方、撮像装置100では、種別判定部103が図6AのステップS103で撮像装置100に接続されるPD対応の外部機器(本実施例では図7におけるEVF200)に電源を供給した後、図8のステップS205に進む。ステップS205において、電圧監視部D1263がGND1端子の電圧レベルを検出し、種別判定部103が、その検出された電圧レベルと図9のルックアップテーブルを照合する。これにより、電源供給中の外部機器が、PD対応であるが特定の種別でないEVF1200aか、特定の種別のうち電力が小さい種別(図9のEVF2)か、電力が大きい種別(図9のEVF1)かが特定される。図7におけるEVF200がケーブル300を介して撮像装置100に接続される場合、電圧監視部D1263からはGND1端子の電圧レベルとして0.45Vが検出される。このため、電源供給中の外部機器としてのEVF200はEVF1であると特定され、ステップs206に進む。また、ステップS205において、電源供給中の外部機器としてのEVF200はEVF2であると特定された場合も、電圧監視部D1263からはGND1端子の電圧レベルが検出されるため、ステップS206に進む。一方、図4におけるPD対応だが特定の種別ではないEVF1200aがケーブル300を介して撮像装置100に接続される場合、GND1端子はGND接続されている。よって、電圧監視部D1263はGND1端子の電圧レベルを検出できない、すなわち、0Vとなる。この場合、図6BのステップS113に進む。すなわち、システム制御部102は、ステップS205で検出されるGND1端子の電圧レベルが0.3V以上(所定値以上)であった場合、ケーブル300を介して接続する外部機器はEVF200であると特定する。さらに、ステップS205で検出されるGND1端子の電圧レベルが0.3V以上0.8V未満(所定範囲)である場合は特定されたEVF200はEVF1であると特定する。一方、ステップS205で検出されるGND1端子の電圧レベルが1.0V以上1.5V未満である場合は特定されたEVF200はEVF2であると特定する。
尚、ステップS205が終了した時点で通信部106は通信部2010にGND1端子の電圧レベルの検出が終了した旨を通知する。また、かかる通知にEVF200はEVF1、EVF2のいずれであるかの情報を含ませてもよい。これにより、EVF200側で予め自機がEVF1、EVF2のいずれであるかの情報を保持する必要がなくなる。
ステップS206において、撮像装置100では、システム制御部102が、記録部120からEVF1の各種パラメータを読み出し(ステップS206)。この読み出した各種パラメータを使うことで、Emarker通信及びPDネゴシエーションを行うことなく電力の設定を行う(ステップS207)。その後、PD制御部105が、EVF200のPD制御部301とCC通信を行い、Alt.modeの設定を行った後(ステップS208)、図6CのステップS108に進む。尚、実施例1と同じく、ステップS208の処理後、Emarker通信及びPDネゴシエーションを行い、再設定が必要な場合は、現在の設定値を置き換えるようにしてもよい。
以上の通り、特定の種別のEVF200は、PD対応であるが特定の種別ではないEVF1200aと異なり、初期状態においては、GND1端子からの信号線を接続検出部208a内でVBUS_Sinkと接続させる状態1とする。これにより、GND1端子の電圧レベルを検出し、図9のルックアップテーブルと照合することで、撮像装置100はケーブル300を介して接続する外部機器が特定の種別であるEVF200であるか否かを特定できる。さらに、撮像装置100は、EVF200であると特定した場合は、EVF200における撮像装置100へのケーブル300を介した接続後の初期設定にかかる時間を短縮し、表示部203に速やかに画像を表示することができる。
また、EVF200は、状態1とGND1端子からの信号線をGND接続される状態2との切り替えを行うEVFスイッチ切替え部2080を有する。よって、EVF200が電力が大きい種別である場合、撮像装置100よりからGND1端子の電圧レベルの検出が終了した旨の通知があると、状態1から状態2に切り替える。これにより、制御部2011へ電源が供給された後にGNDが供給能力不足となるのを防止することができる。
実施例1及び実施例2のいずれかに記載の方法によりケーブル300を介して撮像装置100に接続される外部機器が特定の種別のEVF200であると検出された後のEVF200、撮像装置100の表示制御処理について以下説明する。
実施例1、実施例2のように、Alt.modeの設定がされた後に画像表示用の信号をEVF200に送信する場合、EVF200はHDMI信号しか受け付けなくなる。このため、撮像装置100は、HDMI信号をHDMI接続部110を介して接続する外部モニタ(以下、HDMIモニタという)に送信できなくなる。
そこで本実施例では、撮像装置100において、実施例1,2のいずれかの方法でEVF200の接続が検出された場合、PDネゴシエーション、Emarker通信、及びAlt.modeの設定をせず、MIPI信号をEVF200に送信する。
図11は、撮像装置100にケーブル300を介して実施例3に係る特定の種別のEVF200が接続されている場合の接続状態を示す要部ブロック図である。EVF200は、以下説明するSW部209、及びSW部209を介して伝送SW部109からの信号を伝送変換部204を介することなく表示部203に繋ぐ信号線以外については、図5又は図7のうちの一方のEVF200と同一である。よって、以下の説明に関わらない符号のブロックは説明を省略すると共に、図11における表記も省略する。また、撮像装置100については、図3において説明をしていなかったブロックについてのみ図11に表記し、以下の説明に関わらない符号のブロックは説明を省略する。
撮像装置100の伝送SW部109は、その拡大図である図11(b)に示すように2入力2出力のクロスポイントSWからなる。
また、撮像装置100は、図11(a)に示すように、伝送部108のHDMIから出力されるHDMI信号を伝送SW部109を介することなくHDMI接続部110に繋ぐ信号線Aを有する。
本実施例では、撮像装置100においてEVF200の接続が検出された場合、図11(a)に示すように、SW制御部107は、伝送部108からのMIPI信号をEVF200に出力するがHDMI信号の出力は停止するように伝送SW部109を制御する。これにより、撮像装置100にHDMI接続部110を介してHDMIモニタが接続された場合、伝送部108からのHDMI信号を信号線AによりHDMIモニタに出力することが可能となる。
本実施例に係るEVF200は、図5又は図7における構成に加えて、図11(a)に示すように、伝送変換部204の信号入力部側にSW部209を有する。また、SW部209を介して伝送SW部109からの信号を伝送変換部204を介することなく表示部203に繋ぐ信号線を有する。SW部209は、図11(a)においてシステム制御部201の制御により、伝送SW部109からの信号を伝送変換部204に出力するか、表示部203に直接出力するかを切り替える。
図10は、撮像装置100にケーブル300を介して実施例1,2のいずれかに係る特定の種別のEVF200が接続されている場合の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。
ここで、撮像装置100において実施例1の方法でEVF200の接続の有無が検出される場合、EVF200においては、図6AのステップS1031でシステム制御部201が起動した後、図10のステップS306に進む。また、撮像装置100においては、電圧監視部C1262で検出されるSBU2端子の電圧レベルがVBUS_Sinkの5.0Vとなった場合(ステップS105でYES)の場合に、図10のステップS301に進む。
また、撮像装置100において実施例2の方法でEVF200の接続の有無が検出される場合、EVF200においては、実施例1の方法で検出される場合と同様に、ステップS1031の処理後、図10のステップS306に進む。一方、撮像装置100においては、電圧監視部D1263で検出されるGND1端子の電圧レベルが検出された場合(ステップS205でYES)の場合に、図10のステップS301に進む。
図10において、撮像装置100では、伝送部108がEVF200への画像表示を開始するか否かを判断する(ステップS301)。かかる画像表示を開始すると判断した場合(ステップS301でYES)、ステップS302に進み、通信部106がEVF200の通信部2010に表示準備命令を通知する。その後、伝送部108は、MIPI信号を出力する(ステップS303)。
EVF200では、通信部2010がステップS302で撮像装置100から通知された表示準備命令を受信すると(ステップS306)、システム制御部201は、表示部203における画像表示の準備を行う(ステップS307)。この準備には、システム制御部201が、伝送SW部109からの信号を表示部203に直接出力するようにSW部209を切り替える制御も含まれる。
その後、画像表示の準備が完了すると、通信部2010はその旨を通信部106に通知する(ステップS308)。
撮像装置100では、通信部106がステップS308でEVF200からの表示準備が完了した旨の通知を受信すると(ステップS304)、ステップS305に進む。ステップS305では、SW制御部107は、図11(b)の2入力2出力のクロスポイントSWからなる伝送SW部109でMIPI信号が出力されるように制御を行う。
EVF200では、ステップS309にて、SW部209がステップS305で伝送SW部109から出力されたMIPI信号を受信する。前述した通り、ステップS307でSW部209は伝送SW部109からの信号を表示部203に直接出力するように切り替えられている。このため、この受信したMIPI信号は表示部203に直接送信され、表示部203がその送信されたMIPI信号に基づき画像表示を開始する(ステップS310)。
その後、撮像装置100では、ステップS320にて、伝送部108がHDMI接続部110を介してHDMIモニタへの画像表示を開始するか否かを判断する。かかる画像表示を開始しないと判断した場合、ステップS321に進み、伝送部108はHDMI信号の出力を停止する。ステップS322にて、SW制御部107は、伝送SW部109の制御を行い、伝送SW部109からHDMI信号の出力を停止して、本処理を終了する。すなわち、ステップS321,S322により、伝送部108から直接又は伝送SW部109を介したHDMI接続部110へのHDMI信号の出力が停止する。一方、ステップS320にて、HDMIモニタへの画像表示を開始すると判断した場合、ステップS323に進む。ステップS323にて、伝送部108は、ステップS303から開始しているMIPI信号の出力に加えてHDMI信号を出力する。ステップS324にて、SW制御部107は、伝送SW部109に対して、HDMI接続部110を介してHDMIモニタへHDMI信号を伝送するように制御する。これにより、HDMIモニタにおけるHDMI信号に基づく画像表示を開始して(ステップS325)、本処理を終了する。
一方、撮像装置100では、ステップS301にてEVF200への画像表示を開始しないと判断した場合、ステップS311に進む。ステップS311にて、伝送部108は、MIPI信号の出力を停止する。また、ステップS312にてSW制御部107は、伝送SW部109の出力を停止する。次にステップS313にて、伝送部108がHDMIモニタへの画像表示を開始するか否かを判断する。かかる画像表示を開始しないと判断した場合、ステップS317に進む。ステップS317にて、伝送部108は、HDMI接続部110へのHDMI信号の出力を停止する。ステップS318にて、SW制御部107は、伝送SW部109の制御を行い、伝送SW部109からHDMI信号の出力を停止して、本処理を終了する。すなわち、ステップS317,S318により、伝送部108から直接又は伝送SW部109を介したHDMI接続部110へのHDMI信号の出力が停止する。一方、ステップS313にてHDMIモニタへの画像表示を開始すると判断した場合、ステップS314に進む。ステップS314にて、伝送部108は、HDMI信号を出力する。ステップS315にて、SW制御部107は、伝送SW部109に対して、HDMI接続部110を介してHDMIモニタへHDMI信号を出力するように制御する。これにより、HDMIモニタにおけるHDMI信号に基づく画像表示を開始して(ステップS316)、本処理を終了する。
図12は、撮像装置100にケーブル300を介して図3におけるPD対応だが特定の種別ではないEVF1200aが接続されている場合の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。
ここで、撮像装置100において実施例1の方法でEVF200の接続の有無が検出される場合、EVF1200aにおいては、図6AのステップS1032でシステム制御部201が起動した後、図12のステップS406に進む。また、撮像装置100においては、電圧監視部C1262で検出されるSBU2端子の電圧レベルがVBUS_Sinkの5.0Vでない場合(ステップS105でNO)の場合に、図12のステップS401に進む。
また、撮像装置100において実施例2の方法でEVF200の接続の有無が検出される場合、EVF1200aにおいては、実施例1の方法で検出される場合と同様に、ステップS1032の処理後、図12のステップS406に進む。一方、撮像装置100においては、電圧監視部D1263で検出されるGND1端子の電圧レベルが検出されなかった場合(ステップS205でNO)の場合に、図12のステップS401に進む。
図12において、撮像装置100では、伝送部108がEVF1200aへの画像表示を開始するか否かを判断する(ステップS401)。かかる画像表示を開始すると判断した場合(ステップS401でYES)、ステップS402進み、通信部106がEVF1200aの通信部2010に表示準備命令を通知する。その後、伝送部108は、HDMI信号を出力する(ステップS403)。
EVF1200aでは、通信部2010がステップS402で撮像装置100から通知された表示準備命令を受信すると(ステップS406)、システム制御部201は、表示部203における画像表示の準備を行う(ステップS407)。図10のステップS307と異なり、この準備には、システム制御部201が、伝送SW部109からの信号を伝送変換部204を介して表示部203に出力するようにSW部209を切り替える制御が含まれる。
その後、画像表示の準備が完了すると、通信部2010はその旨を通信部106に通知する(ステップS408)。
撮像装置100では、通信部106がステップS408でEVF1200aからの表示準備が完了した旨の通知を受信すると(ステップS404)、ステップS405に進む。ステップS405では、SW制御部107は、伝送SW部109でHDMI信号が出力されるように制御を行う。
EVF200では、ステップS409にて、SW部209がステップS405で伝送SW部109から出力されたHDMI信号を受信する。前述した通り、ステップS407でSW部209は伝送SW部109からの信号を伝送変換部204を介して表示部203に出力するように切り替えられているため、この受信したHDMI信号は伝送変換部204にまず送信される。伝送変換部204は、HDMI信号をSW部209から受信するとこれをMIPI信号に変換した後、表示部203に送信する(ステップS410)。表示部203がその送信されたMIPI信号に基づき画像表示を開始して(ステップS411)、本処理を終了する。
その後撮像装置100では、ステップS420にて、伝送部108がHDMIモニタへの画像表示を開始するか否かを判断する。かかる画像表示を開始しないと判断した場合、ステップS424に進み、伝送部108はHDMI信号の出力を停止する。ステップS425にて、SW制御部107は、伝送SW部109の制御を行い、伝送SW部109からのHDMI信号の出力を停止して、本処理を終了する。すなわち、ステップS424,S425により、伝送部108から直接又は伝送SW部109を介したHDMI接続部110へのHDMI信号の出力が停止する。一方、ステップS420にてHDMIモニタへの画像表示を開始すると判断した場合、ステップS421に進む。ステップS421にて、伝送部108は、ステップS403から開始しているEVF1200a用のHDMI信号の出力に加えてHDMIモニタ用のHDMI信号を出力する。ステップS422にて、SW制御部107は、伝送SW部109に対して、ステップS405から開始しているEVF用のHDMI信号の出力を中止し、HDMI接続部110を介してHDMIモニタへHDMI信号を出力するように制御する。これにより、HDMIモニタにおけるHDMI信号に基づく画像表示を開始して(ステップS423)、本処理を終了する。
一方、撮像装置100では、ステップS401にてEVF1200aへの画像表示を開始しないと判断した場合、ステップS412に進む。ステップS412にて、伝送部108は、MIPI信号の出力を停止する。また、ステップS413にてSW制御部107は、伝送SW部109の出力を停止する。次にステップS414にて、伝送部108がHDMIモニタへの画像表示を開始するか否かを判断する。かかる画像表示を開始しないと判断した場合、ステップS418に進む。ステップS418にて、伝送部108は、HDMI接続部110へのHDMI信号の出力を停止する。ステップS419にて、SW制御部107は、伝送SW部109の制御を行い、伝送SW部109からHDMI信号の出力を停止して、本処理を終了する。すなわち、ステップS418,S419により、伝送部108から直接又は伝送SW部109を介したHDMI接続部110へのHDMI信号の出力が停止する。一方、ステップS414にてHDMIモニタへの画像表示を開始すると判断した場合、ステップS415に進む。ステップS415にて、伝送部108は、HDMI信号を出力する。ステップS416にて、SW制御部107は、伝送SW部109に対して、HDMI接続部110を介してHDMIモニタへHDMI信号を出力するように制御する。これにより、HDMIモニタにおけるHDMI信号に基づく画像表示を開始し(ステップS417)、本処理を終了する。
以上の通り、撮像装置100は、ケーブル300を介して特定の種別のEVF200が接続されていることが特定できた場合、EVF200への画像表示にはMIPI信号を送信する。これにより、HDMI接続部110に接続される外部モニタへの画像表示のためHDMI信号を送信することができる。
また、EVF200は、ケーブル300を介して撮像装置100と接続した後、ステップS302の表示準備命令が通知された場合、システム制御部201はSW部209を伝送SW部109からの信号を表示部203に直接出力するように切り替える。これにより、上記EVF200から送信されたMIPI信号を用いて表示部203での画像表示を行うことができる。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成されることは。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。