JP7123415B2 - 連結可能な走行車両 - Google Patents

連結可能な走行車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7123415B2
JP7123415B2 JP2019539678A JP2019539678A JP7123415B2 JP 7123415 B2 JP7123415 B2 JP 7123415B2 JP 2019539678 A JP2019539678 A JP 2019539678A JP 2019539678 A JP2019539678 A JP 2019539678A JP 7123415 B2 JP7123415 B2 JP 7123415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
traveling vehicle
traveling
obstacle
connectable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019539678A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019045065A1 (ja
Inventor
俊道 妻木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Publication of JPWO2019045065A1 publication Critical patent/JPWO2019045065A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7123415B2 publication Critical patent/JP7123415B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D53/00Tractor-trailer combinations; Road trains
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/06Endless track vehicles with tracks without ground wheels
    • B62D55/065Multi-track vehicles, i.e. more than two tracks

Description

本発明は、複数の単体の走行車両を複数台連結して踏破性能を向上させることができる連結可能な走行車両に関する。
月、惑星での探査及び作業、そして地球上の建設現場、災害現場、火山地域などでの探査や各種作業に利用される自動ロボットには、高い不整地踏破性能が求められる。そのため、比較的低い重心にするとともに車輪にはクローラを用いることで、不整地踏破性能を高めることが提案されている(例えば、特許文献1)。
また、高い段差のある障害物を乗り越えることを意図して種々の形態の自動走行ロボットが提案されている。例えば特許文献2には、本体となる三角クローラ装置と、これと別に従動クローラ装置とをリンクで連結する形態のクローラロボットが提案されている。特許文献2によれば、このような構成とすることで、高い障害物を乗り越えることが可能であるとされている。
WO2016/129139 特開2007-237991
しかしながら、1台の単体の走行車両が障害物を乗り越える能力には限界があり、不整地踏破性能の向上も制約される。
そこで、本発明は、複数の単体の走行車両を複数台連結することで踏破性能を向上させることができる連結可能な走行車両を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の連結可能な走行車両は、車両本体と、前記車両本体に設けられた第1の駆動輪と、前記駆動輪を駆動する駆動部と、前記車両本体上部に固定する固定部、前記固定部から車両本体よりも前方へ延びるアーム部、前記アーム部の先端に設けられ、進行方向前方に位置する他の前方走行車両の被クランプ部と結合可能なハンド部を備えたクランプ部と、前記車両本体上部に設けられ、進行方向後方に位置する他の後方走行車両の前記ハンド部により結合される被クランプ部とを備える。
前記第1の駆動輪にはクローラが巻き掛けられていることが好ましい。
前記クランプ部は、前記車両本体から取り外し可能に固定することができる。
さらに前記車両本体の前方かつ上方に突き出して設けられた、周囲にクローラが巻き掛けられたフリッパを備え、前記駆動部によりフリッパの周囲に巻き掛けられたクローラを駆動するよう構成することができる。
前記車両本体の後部に、後部フレームを備えることができる。
連結可能な走行車両は、前記前方走行車両と前記クランプ部により連結されている連結モードでは、前記前方走行車両が障害物を乗り越えるときは前記アーム部を介して前記前方走行車両を押すことにより前記前方走行車両の障害物の乗り越えを補助し、前記後方走行車両と前記後方走行車両のクランプ部により連結されている連結モードでは自身が障害物を乗り越えたときは前記アーム部を介して前記後方走行車両を引くことにより前記後方走行車両の障害物の乗り越えを補助する。
複数の走行車両をアーム部を介して連結することで、連結された複数の走行車両全体としての踏破性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るアームで2両が連結された走行車両の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアームで2両が連結された走行車両の側面図である。 本発明の一実施形態に係るアームで2両が連結された走行車両の平面図である。 本発明の一実施形態に係る走行車両の各部を説明するための側面図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで低い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 単体モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。 連結モードで高い障害物を乗り越える実験を示した図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1A~図1Cは、本発明に係る連結可能な走行車両の実施の一形態として、連結可能な2台の走行車両100及び200を、アーム300で連結した状態を示しており、図1Aは斜視図、図1Bは側面図、図1Cは平面図である。図1Bの左側が前(進行方向)、右側が後となり、走行車両100は後ろ側、走行車両200は前側に配置されている。ただし、走行車両100を前側、走行車両200を後ろ側に配置することもできる。なお、図1A~図1Cでは省略しているが、走行車両200にも、アーム300を含むクランプ部(後述が)が設けられている。さらに、別の走行車両のアーム300を介して同型の走行車両を3台以上接続することも可能である。また、本実施形態では、走行車両を単体で作動させる場合を単体モード、2つ又はそれ以上の走行車両をアーム300で連結して作動させる場合を連結モードと呼ぶ。
図2は、走行車両100及びアーム300を含むクランプ部の各部を説明するために、幾分簡略化して示した進行方向左側の側面図である。走行車両100の本体には、後ろ側に駆動輪10、転輪12、14、16、18が設けられている。駆動輪10、転輪12、14、16、18にはクローラ20が巻き掛けされている。走行車両100の進行方向右側の側面にも同様のクローラ20が巻き掛けされている。
駆動輪10を駆動することにより、転輪12、14、16、18及びクローラ20が回転し、前方(図の左方向)への移動、後方(図の右方向)への移動、並びに回転などが可能となる。クローラ20を使用することにより、車輪だけの場合に比べて不整地の踏破性能が向上するが、クローラを用いない実施形態も可能である。なお、本実施形態では、駆動輪を一例として本体の後部側に設けたが、本体の中央部又は本体の前部側に設けることもできるし、後部と前部の両方に設けることもできる。
走行車両100の前部には、転輪18の部分から斜め上前方に突き出すようにフリッパ30が設けられている。フリッパ30は、フリッパフレーム32の両端に転輪18及び誘導輪34が設けられ、その間にフリッパクローラ36が巻き掛けられて構成されている。すなわち転輪18は、クローラ20とフリッパクローラ36によって共有されている。フリッパフレーム32の下側には、誘導輪の代わりとなる摺動バックプレート38が設けられている。
駆動輪10を駆動すると、クローラ20の回転に伴って転輪18が回転し、それに連動してフリッパクローラ36も回転する。すなわち、1つの駆動装置(モータ)でクローラ20とフリッパクローラ36を一緒に同期駆動する。フリッパクローラ36の回転方向は、クローラ20の回転方向と同じである。このようなフリッパ30を設けることにより、前方にある障害物の乗り越え能力を向上させることができる。特に、障害物の壁面が90°を超えて走行車両側に傾斜しているような角度の場合でも、フリッパ30を設けることによって乗り越える可能性が高まる。したがって、障害物乗り越え能力の向上のためにはフリッパ30を設けることが望ましいが、本発明においてフリッパを設けることは必須ではない。
走行車両100の上部には、アーム300を含むクランプ部が設けられている。クランプ部には、固定部52、アーム300、アーム300の先端に設けられたハンド70が含まれる。固定部52において、クランプ部は取り外し可能に本体上部に取り付けられる。アーム300は、弾性ダンパ60を中央部として固定部52側の後半部62と、先端側の前半部64を含み、弾性バンパ60がある中央部が両端部よりも高い位置となる形状とされている。このアーム300の形状は、後述の障害物の乗り越えの際に、走行車両本体と干渉しないように考慮されているが、走行車両本体と干渉しなければ、他にも例えば上に凸な円弧状とすることもできる。
アーム300の全体的な長さは、連結モードで障害物を乗り越えるときに、乗り越え性能が単体モードのときよりも十分に向上するよう考慮して設定することが望ましい。弾性ダンパ60及びトルクリミッタ61は、後方の走行車両が前方の走行車両を押す方向の力が過度に働いたとき、並びに、前方の走行車両が後方の走行車両を引っぱる力が過度に働いたときに、アーム部が曲折又は破損されることを防ぐよう受動的にこの過度な力を逃がすように設計されている。
走行車両100の上部にはさらに、連結用被クランプ部54が設けられている。連結用被クランプ部54は、この走行車両100の後ろ側にさらに別の走行車両を連結する場合に、当該他の走行車両の前半部64の先端に設けられているハンド70(後述)によってクランプされるようになっている。固定部52には、単体モードで作業する際にアーム300を俯仰するための駆動軸56が設けられている。アーム300で他の走行車両と連結する連結モードでは、駆動軸56の角度は従動する。なお、図2には示されていないが、アーム300の基部には旋回軸も設けられており、水平面内での旋回動作も可能である。
後半部62のほぼ中央には、アーム300のねじれ(ロール)を許容するための弾性ダンパ66が設けられている。前半部64の先端には、駆動軸68を介してハンド70が、駆動軸68の回りに回動可能に設けられている。単体モードのときには、駆動軸68及びハンド70を使って、サンプル採取などの各種作業を行うことができる。一方、連結モードのときは、ハンド70は、前方の走行車両の連結用被クランプ部54にクランプされ固定される。また、単体モードのときに、必要がなければアーム300を含むクランプ部を取り外すこともできる。
走行車両100の後端部には、直角三角形状の後部フレーム90が設けられている。後部フレーム90は、直角三角形の斜辺に当たる部分が駆動輪10の内側部分から斜め上に伸びている。この斜辺に当たる部分には、滑りのよい樹脂製の摺動板が貼り付けられている。この後部フレーム90は、前進して障害物を乗り越える際に、この摺動板が、越えた後の障害物の上部を摺動することによって、本体後部が障害物から落下せずにスムーズに着地するのを助ける。いわば、走行車両100の後部(尾部)に、簡易のフリッパがあるような働きをする。なお、この後部フレーム90は、本体から取り外し可能とすることもできる。また、後部フレーム90の形状は本体後部がスムーズに着地できる形状であればよく、直角三角形には限定されない。
次に、単体モード及び連結モードにおける走行車両の障害物乗り越え性能について説明する。図3A~図3H、図4A~図4F、図5A~図5Mは、実際に行った実験の様子を簡略化して示している。また、これらの図の左側には、障害物の高さを表すための目盛りを示している。
図3A~図3Hは、走行車両100を単体モードで右から左に向かって走行させて高さhの障害物92を乗り越えさせる実験を行った様子を示している。図3Bに示すように、左側に進む走行車両100のフリッパ30が前方に設けられた障害物92に当接し、走行車両100がさらに左側に進むと、フリッパ30がガイドの役割を果たし、図3C、図3Dに示すように時計回りに傾斜しながら前方が障害物92の上に乗り上げ、最終的に図3Eに示すように全体が障害物92の上に乗り上がった状態となる。走行車両100のクローラがさらに回転すると、図3F、図3G、図3Hに示すように、走行車両100は左に進んで障害物90から降りて障害物90を乗り越えることができた。
次に、高さを2hとした障害物94を単体モードで乗り越える場合について、図4A~図4Fを参照して説明する。高さhの障害物90の場合と同様に、走行車両100のフリッパ30が障害物94に当接してさらに進むと、図4C、図4D、図4Eに示すように走行車両100は時計回りに傾斜してゆくが、図4Eに示すように走行車両100が上向きに垂直となった後は、障害物94の高さが高すぎるため走行車両100は障害物94の上に乗り上げることはできず、重心位置の関係で後ろ側に傾き、図4Fに示すように転倒した。このように、単体モードの走行車両100では、障害物の高さが高くなると乗り越えることができない場合がある。
続いて、同じ高さ2hの障害物94を、連結モードで乗り越える場合について、図5A~図5Mを参照して説明する。この連結モードでは、走行車両100が後方車両、走行車両200が前方車両となり、両者がアーム300を含むクランプ部により連結される。連結モードでは、走行車両100及び200は共に自身の駆動輪10を駆動して移動する。
図5Aに示すように、前方の走行車両200のフリッパ30が障害物94に当接し、走行車両100及び200がさらに進むと、図5B、図5Cに示すように走行車両200は時計回りに傾斜してゆくが、単体モードの場合の図4E、図4Fと異なるのは、アーム300を介して後ろ側の走行車両100が前側の走行車両200のクローラを障害物94に押し付けることによって走行車両200の後ろ側への転倒は防止されて、図5Dに示すように障害物94の側壁に沿って上向きに垂直となる。
このとき、走行車両200は、矢印で示すように後方からアーム300を介して水平に押されることによって走行車両200のクローラと障害物との間の摩擦力が大きくなって登坂力が向上する。この状態で走行車両200のクローラが回転することによって、走行車両200は矢印で示すように上向きに移動する。すなわち後方の走行車両100が前方の走行車両200の障害物乗り越えを補助する。このとき、駆動軸56及び68(図2参照)は、従動的に稼働するだけでよい。
走行車両200のクローラの中央部分が障害物94の上端部を超えると、走行車両200は図5Eに示すように反時計回りに回転し、図5Fに示すように障害物94の上に乗り上げ、さらに図5G、図5Hに示すように障害物94を乗り越える。
続いて走行車両100及び200が自身の駆動輪10を駆動してさらに左側へ移動すると、図5Iに示すように、後ろ側の走行車両100のフリッパ30が障害物94に当接し、さらに図5J、図5Kに示すように走行車両100は時計回りに傾斜してゆく。
このとき、アーム300を介して前側の走行車両200が後ろ側の走行車両100を図の左向き(前方側)に引っぱる状態となり、走行車両100の後ろ側への転倒は防止される。そして矢印で示すように走行車両100のクローラは障害物94の側面に引き付けられて走行車両100のクローラと障害物との間の摩擦力が大きくなり、登坂力が向上する。走行車両100のクローラが回転することによって、走行車両100は障害物94の側壁に沿って上向きに移動する。このように、前方の走行車両200が後方の走行車両100の障害物乗り越えを補助する。
さらに走行車両100は走行車両200によって左向きに引っぱられると共に走行車両100のクローラが回転することによって、図5Lに示すように障害物94の上に乗り上げ、さらに図5Mに示すように障害物94を乗り越える。このときも、駆動軸56及び68(図2参照)は、従動的に稼働するだけでよい。このあと、後方の走行車両100の後部(尾部)が障害物94から急落下することが予想されるが、後部フレーム90(図2参照)によって、その際の衝撃を伴う急落下が抑えられる。
このように、2つの走行車両をアーム300及びハンド70を含むクランプ部で連結した連結モードにすると、前方の走行車両200が障害物を乗り越えるときは後方の走行車両100がその乗り越え動作を補助し、後方の走行車両100が障害物を乗り越えるときは前方の走行車両200がその乗り越え動作を補助することによって、単体モードにおける単体の走行車両だけでは乗り越えることのできなかった高さの障害物を乗り越えることが可能となり、障害物の乗り越え性能を向上させることが可能となる。
図3A~図3H、図4A~図4F、図5A~図5Mに示したような人工的かつ直交系の障害物とは異なる大きな岩などの不定形な障害物を乗り越える際には、前方の走行車両200と後方の走行車両100の接地方向や傾斜の違いにより、アーム300が(動的に)ねじられようとすることがある。そのような場合には、弾性ダンパ66(図2参照)がこのようなねじれに対応するので、連結した走行車両全体としてそのような不定形な障害物の乗り越えも柔軟に行うことができる。また、不定形な障害物を乗り越える際に生じうる、前方の走行車両200と後方の走行車両100の推進方向に対する傾きや曲がりに対しては、アーム300の基部に設けられた旋回軸の従動によって対応することができる。
なお、本実施形態では、2台の走行車両100及び200が全く同じ同型の走行車両として説明した。多数の走行車両を量産することによってコストを低減できるという点では、全く同じ複数の走行車両を接続することが望ましいことは確かである。しかしながら、本発明の主たる効果である障害物乗り換え性能を向上させるという観点からは、連結モードで2台或いは3台以上接続する各走行車両は全く同じものであることは必ずしも必要ではない。例えば、接続する複数の走行車両の形状及び性能が多少異なっていたとしても、少なくともアーム又はこれに相当するもので互いを連結することができるようにされたものも、本発明の技術的範囲に含まれると理解されるべきであり、本明細書において「同型」といった場合には、このような構造や機能に多少の相違があるものも含むものとする。
本発明に係る走行車両は、連結モードとすることで、単体モードの場合では乗り越えることのできない高い障害物を乗り越えることが可能となる。このため、例えば単体の走行車両をペイロードの小さい小型のロケットで別々に月や惑星を初めとする他の天体に運搬し、その場でこれらを複数連結して連結モードとすることによって、高い障害物乗り越え性能を付与することができるので、将来の宇宙用途としての利用が考えられる。また、地上用途としても、天井が低いために人間が入りにくいが内部に障害物が存在する、例えば高速道路下の狭い空間やビル建設現場などにおいて各種作業を行う場合にも利用することができる。
また、例えば広い領域において多数の走行車両を用いて各種作業を行うような場合に、単体の走行車両では乗り越えられない障害物が見つかった場合に、必要に応じて複数の単体の走行車両同士が互いに連結し合って連結モードに入り、この状態で障害物を乗り越えたあとに、元の単体モードに戻って作業を継続させるという利用方法も想定される。
10 駆動輪
12,14,16,18 転輪
20 クローラ
30 フリッパ
32 フリッパフレーム
34 誘導輪
36 フリッパクローラ
38 摺動バックプレート
52 固定部
54 連結用被クランプ部
56 駆動軸
60,66 弾性ダンパ
70 ハンド
90 後部フレーム
92,94 障害物
100,200 走行車両
300 アーム

Claims (6)

  1. 車両本体と、
    前記車両本体に設けられた第1の駆動輪と、
    前記駆動輪を駆動する駆動部と、
    前記車両本体上部に固定する固定部、前記固定部から車両本体よりも前方へ延びるアーム部、前記アーム部の先端に設けられ、進行方向前方に位置する他の前方走行車両の被クランプ部と結合可能なハンド部を備えたクランプ部と、
    前記車両本体上部に設けられ、進行方向後方に位置する他の後方走行車両の前記ハンド部により結合される被クランプ部と、
    を備え、前記クランプ部は、前記車両本体から取り外し可能に固定されている、他の走行車両と連結可能な走行車両。
  2. 前記第1の駆動輪にはクローラが巻き掛けられている請求項1に記載の連結可能な走行車両。
  3. 前記車両本体の前方かつ上方に突き出して設けられた、周囲にクローラが巻き掛けられたフリッパを備え、前記駆動部によりフリッパの周囲に巻き掛けられたクローラを駆動するよう構成された、請求項1又は2に記載の連結可能な走行車両。
  4. 前記車両本体の後部に、後部フレームを備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の連結可能な走行車両。
  5. 前記前方走行車両と前記クランプ部により連結されている連結モードでは、前記前方走行車両が障害物を乗り越えるときは前記アーム部を介して前記前方走行車両を押すことにより前記前方走行車両の障害物の乗り越えを補助し、前記後方走行車両と前記後方走行車両のクランプ部により連結されている連結モードでは自身が障害物を乗り越えたときは前記アーム部を介して前記後方走行車両を引くことにより前記後方走行車両の障害物の乗り越えを補助する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の連結可能な走行車両。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の連結可能な走行車両を前記クランプ部及び被クランプ部により複数台連結した連結モードで走行する連結可能な走行車両。
JP2019539678A 2017-09-01 2018-08-31 連結可能な走行車両 Active JP7123415B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017168306 2017-09-01
JP2017168306 2017-09-01
PCT/JP2018/032445 WO2019045065A1 (ja) 2017-09-01 2018-08-31 連結可能な走行車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019045065A1 JPWO2019045065A1 (ja) 2020-08-13
JP7123415B2 true JP7123415B2 (ja) 2022-08-23

Family

ID=65525620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019539678A Active JP7123415B2 (ja) 2017-09-01 2018-08-31 連結可能な走行車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7123415B2 (ja)
WO (1) WO2019045065A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023014301A2 (en) * 2021-08-03 2023-02-09 National University Of Singapore Robotic vehicle for surface transition

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007057904A1 (en) 2005-11-21 2007-05-24 Ariel-University Research And Development Company Ltd. Dual tracked mobile robot for motion in rough terrain

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50108110U (ja) * 1974-02-14 1975-09-04
GB8526602D0 (en) * 1985-10-29 1986-11-05 Secr Defence Unmanned vehicle
US6523629B1 (en) * 1999-06-07 2003-02-25 Sandia Corporation Tandem mobile robot system
DE602007013793D1 (de) * 2006-11-13 2011-05-19 Raytheon Co Anpassbare spuranordnung für einen raupenroboter

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007057904A1 (en) 2005-11-21 2007-05-24 Ariel-University Research And Development Company Ltd. Dual tracked mobile robot for motion in rough terrain

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019045065A1 (ja) 2020-08-13
WO2019045065A1 (ja) 2019-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4721461B2 (ja) 走行用リンク型ダブルトラック装置
JP6870032B2 (ja) ヒンジ付ビークルシャーシ
US10272961B2 (en) Ground robot drive system
JP2018535875A (ja) 垂直障害物を越えるためのシステムおよび方法
EP2549165B1 (en) Serpentine robotic crawler
KR100857540B1 (ko) 이동 로봇
CN101583530B (zh) 具有可动臂件的机器人履带车
JP5666166B2 (ja) 走行ロボット
EP1832501A2 (en) Crawler robot
JP4759323B2 (ja) クローラ型走行装置
JP7123415B2 (ja) 連結可能な走行車両
KR101409203B1 (ko) 삼각휠 구동 장치
CN108891494A (zh) 一种行走系统及履带式行走机械
EP3119667B1 (en) Articulated vehicle
WO2019244618A1 (ja) 作業車両
KR102160210B1 (ko) 무한궤도를 갖는 전동 작업차
CN210882391U (zh) 底盘装置、移动装置、机器人、滑板车和玩具
KR101875911B1 (ko) 가변형 다자유도 바퀴 모듈을 포함하는 이동 로봇
JP6558983B2 (ja) 車輪構造体
JPH0781696A (ja) 不整地走行車
CN208665357U (zh) 一种行走系统及履带式行走机械
KR101661153B1 (ko) 궤도형 이동 장치
KR20120103078A (ko) 주행 보조 장치가 구비된 로봇
JP6286244B2 (ja) 歩行型草刈機
KR101785336B1 (ko) 트랙형 무인 지상 로봇의 플리퍼 구조체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7123415

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150