JP7123392B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機に関する。
遊技場に設置された遊技機として、例えば、スロットマシンがある。
スロットマシンは、通常、投入されたメダル(遊技媒体)が所定の規格に適合するか否かの選別を行うためのメダルセレクタを備えており、このメダルセレクタは、セレクタホルダーと呼ばれる部材を介して遊技機に取り付けられる。
セレクタホルダー(セレクタベース)は、必要な強度を確保すべく、また、設計の容易性から、一般に金属によって構成される。
例えば、特許文献1には、導電性の金属板からなるセレクタベースが開示されている。
特開2006-006901号公報
しかしながら、このようなセレクタホルダーを備える従来の遊技機には改良の余地があった。
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、遊技媒体を検出するメダルセレクタと、前記メダルセレクタを着脱可能に保持するセレクタホルダーと、を備えた遊技機において、前記セレクタホルダーは、ベース本体と、前記ベース本体の側部に設けられた弾性を有する側壁部と、を備えた樹脂製の部材であり、前記側壁部を、所定の形態から前記ベース本体の外側に傾くように変形させることによって前記メダルセレクタを着脱可能であり、前記メダルセレクタを装着した後、前記側壁部を前記所定の形態に戻すことに基づいて、前記メダルセレクタを固定することが可能であり、前記側壁部には、前記側壁部を前記所定の形態に戻した状態において前記メダルセレクタを押圧可能な第1領域と当該第1領域の周囲にある第2領域とが設けられ、前記第1領域と前記第2領域とが一部を除き分離され、前記第2領域の変形を抑えつつ前記第1領域による押圧により、前記セレクタホルダーに装着された前記メダルセレクタを固定することが可能な構にしてある。
遊技機の外観を示す概略斜視図である。 遊技機の内部構成を示す概略斜視図である。 メダルセレクタが装着されるセレクタホルダーを示す図である。 本発明のセレクタホルダーの外観図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。 本発明のセレクタホルダーの斜視図であり、(a)はメダルセレクタが取り外された状態の図、(b)はメダルセレクタが装着された状態の図である。 本発明のセレクタホルダーに対するメダルセレクタの装着方法を示す第1の図であり、(a)は装着開始時、(b)は装着中、(c)は装着完了後を示す上方模式図である。 本発明のセレクタホルダーに対するメダルセレクタの装着方法を示す第2の図であり、(a)は装着前、(b)は装着中、(c)は装着完了後を示す斜視図である。 改良前のセレクタホルダーの外観図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は斜視図である。 改良前のセレクタホルダーに対するメダルセレクタの装着方法を示す第1の図であり、(a)は装着開始時、(b)は装着中、(c)は装着完了後を示す上方模式図である。 改良前のセレクタホルダーに対するメダルセレクタの装着方法を示す第2の図であり、(a)は装着前、(b)は装着中、(c)は装着完了後を示す斜視図である。 改良前のセレクタホルダーと周辺部材の斜視図であり、(a)はメダルセレクタの装着前、(b)はメダルセレクタの装着中、(c)はメダルセレクタの装着完了後を示す図である。 改良前のセレクタホルダーと周辺部材の正面図であり、(a)はメダルセレクタの装着前、(b)はメダルセレクタの装着中、(c)はメダルセレクタの装着完了後を示す図である。 本発明のセレクタホルダーと周辺部材の斜視図であり、(a)はメダルセレクタの装着前、(b)はメダルセレクタの装着中、(c)はメダルセレクタの装着完了後を示す図である。 本発明のセレクタホルダーと周辺部材の正面図であり、(a)はメダルセレクタの装着前、(b)はメダルセレクタの装着中、(c)はメダルセレクタの装着完了後を示す図である。
以下、本発明に係る遊技機の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
遊技機には、スロットマシン、パチンコ機など様々な種類があるが、本発明をスロットマシンに適用した場合について、図1~図15を参照しながら説明する。
図1~2に示すように、本実施形態のスロットマシン1は、回動可能に軸支された複数のリール41a,41b,41cが内蔵され、正面側が開口した筐体1bと、筐体1bの正面側を開閉可能に覆う前扉1aとで構成され、内部には、マイクロコンピュータ等で構成された主制御部7、主制御部7からの指令により、表示器9などの報知手段を制御する副制御部8、及び必要な機械,装置等が収納されている。
前扉1aは、図2に示すように、スロットマシン1の筐体1bにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる扉体で、この前扉1aに遊技操作に係る複数の操作部が設けられて、スロットマシン1の正面部を構成している。
操作部として、例えば、円板形状の遊技媒体であるメダルが投入されるメダル投入口2と、機内にクレジットとして貯留されたメダルをゲームに投じるベットボタン2aと、各リール41a,41b,41cの回転を始動させるスタートレバー3と、回転している各リール41a,41b,41cを停止させる3つの停止ボタン5a,5b,5cなどが設けられている。
操作部の配置領域のメダル投入口2側の端部には、前扉1a用の錠前(鍵穴)90が設けられている。
さらに、前扉1aには、各リール41a,41b,41cに表示された図柄を視認可能とする表示窓2bが、各操作部の上側に設けられている。
また、前扉1a上部には、液晶TVなどの表示器9が設けられている。
筐体1bの中央には、リール41a,41b,41cと、各リール41a,41b,41cを回転させる図示しないモータ及び回転位置を検出するセンサ等を備えるドラムユニット4が設けられる。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置6が設けられる。メダル払出装置6には、メダルを貯留する貯留部として機能するホッパー61が設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ10により検出されるとともに、ホッパー61に誘導されるようになっている。
メダルセレクタ10は、前扉1aの裏側の所定位置に設けられている。
具体的には、図3に示すように、この位置には、セレクタホルダー11が設置されており、メダルセレクタ10は、このセレクタホルダー11に装着される。
以下、図2及び図3に示す「左」の方向を左方向とし、図2及び図3に示す「右」の方向を右方向とする。
主制御部7は、メインCPU、メインROM、メインRAMなどが一体化された制御用チップの搭載された主基板、これを収容する基板ケース等から構成され、上記の各操作部からの信号やメダルセレクタ10からの信号に基づき、ドラムユニット4、メダル払出装置6などの各装置を制御することで、以下のようなスロットマシン遊技を進行させる。
具体的には、遊技者によりメダル投入口2からメダルが投入されると、メダルがメダルセレクタ10により検出され、検出信号が主制御部7に入力される。また、ベットボタン2aが操作された場合は、その操作信号が主制御部7に入力される。主制御部7は、これらの信号の入力の有無からゲーム可能なメダル数を監視するとともに、スタートレバー3の操作を監視する。
ゲーム開始可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、主制御部7は、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
さらに、主制御部7は、スタートレバー3が操作されたときに、ボーナス遊技に移行する開始役であるボーナス役、小役、再遊技役などの複数の当選役(ハズレも含む)の中から今回ゲームの抽選結果をリール41の停止前に事前に決定する内部抽選を行い、各停止ボタン5a,5b,5cが押下操作されたタイミングに基づき、抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール41a,41b,41cの停止制御を行う。
また、主制御部7は、各リール41a,41b,41cに停止表示される図柄の組合せを判定し、所定の図柄の組合せのときには、メダル払出装置6に対して所定数のメダルを払い出す制御を行い、メダルをメダル払出口6aから払い出す。
また、スロットマシン1では、上述したようなスロットマシン遊技において、主制御部7が所定の遊技タイミング(例えば、スタートレバー操作、停止ボタン操作、ボーナスゲーム開始、ボーナス役当選など)において所定の制御信号を副制御部8に出力することで、副制御部8が、この制御信号に従い、予め記憶した演出プログラムに基づき、表示器9などの報知手段を制御して、所定の遊技演出を行うようになっている。
本実施形態のスロットマシン1は、このような通常のスロットマシンが有する基本的な構成に加え、メダルセレクタ10が装着されるセレクタホルダー11において、以下に示す特徴的な構成を備えている。
[セレクタホルダー]
セレクタホルダー11は、図4及び図5に示すように、有底箱状の筐体であり、この筐体の内部にメダルセレクタ10が装着される。
なお、セレクタホルダー11に装着されるメダルセレクタ10は、矩形状の立体筐体からなり、左側部104及び右側部には、それぞれ外側に突出した左凸部101及び右凸部102が設けられている(図3,5等参照)。
セレクタホルダー11は、このようなメダルセレクタ10に対応した矩形状のベース本体110と、ベース本体110の四辺にあたる各端部からほぼ直立する側壁部111~114と、を備え、これらが、射出成形等により、樹脂を用いて一体成形されている。
なお、ベース本体110の左端部、右端部、上端部、下端部に立設された各側壁部を、それぞれ左壁部111、右壁部112、上壁部113、下壁部114という。
このような構成からなるセレクタホルダー11によれば、装着されたメダルセレクタ10を、ベース本体110や各側壁部111~114によって物理的に保護することができる(図5(b)等参照)。
セレクタホルダー11は、ベース本体110の対向側が開放されており、ここからメダルセレクタ10の装着及び取り外し(着脱ともいう)ができるようになっている。
また、セレクタホルダー11には、別部材であるアース端子150が取り付けられている。
具体的には、アース端子150は、導通部材である金属片からなり、装着状態のメダルセレクタ10と接触するように金属片の先端部が、前記メダルセレクタ10の所定部位と接触するように、ベース本体110にネジ止めにより取り付けられている。
図4及び図5に示すように、右壁部112と下壁部114は一連に形成されている。
これにより、メダルセレクタ10に対する右方又は下方からの不正行為を効果的に防止することができる。
例えば、メダル払出口6aから不正部材を挿入して、メダルセレクタ10の構成部品に対してアクセスするという不正行為を防ぐことができる。
図5(a)等に示すように、右壁部112は、下壁部114及び上壁部113と一連に形成されることで、直立した形態が保たれている。
これに対し、左壁部111は、図5(a)等に示すように、上壁部113や下壁部114とは一連に形成されていないため、右壁部112に比べ弾性をもって変形し易い。
このため、左壁部111は、押圧力を加えることで、ベース本体110との接合部分を基に外側に傾くように撓ませることができる。
ただし、左壁部111とベース本体110との接合部分にはリブ115を設け、これにより、当該接合部分を補強するとともに、左壁部111に一定の剛性を付与している。
これにより、左壁部111は、比較的強い力で押圧力を加えることで、元の形態(ほぼ直立した形態)から少しだけ傾かせることができ、その押圧力をなくすと、弾性変形により、元の形態に戻るようになっている。
左壁部111及び右壁部112には、メダルセレクタ10の左凸部101及び右凸部102を係止可能な左凹部121及び右凹部122が設けられている(図5(a)等参照)。
左凹部121及び右凹部122は、具体的には、左壁部111及び右壁部112に設けられた開口穴であり、メダルセレクタ10が所定の装着位置に装着された状態において、当該メダルセレクタ10の左凸部101及び右凸部102と重なる位置に設けられている。
このようなセレクタホルダー11に対するメダルセレクタ10の装着方法について説明する。
図6及び図7は、本発明のセレクタホルダー11に対するメダルセレクタ10の装着方法を示す図であり、図6は上方模式図、図7は斜視図である。
図7(a)は装着前のセレクタホルダー11を示す図であり、図6(a)は装着開始時、図6(b)及び図7(b)は装着中(装着完了直前)、図6(c)及び図7(c)は装着完了後を示す図である。
まず、図6(a)に示すように、空のセレクタホルダー11に対しメダルセレクタ10を斜めに向けつつ、右凸部102を、右壁部112の右凹部122に挿入して係止させ、係止状態を保持させたまま、左凸部101を左壁部111に当接させる。
次に、図6(b)に示すように、左凸部101を奥側に押し込む。
このほか、右凸部102を右壁部112の右凹部122に係止させた後、左壁部111の端縁部123を片方の手(例えば、左手の親指等)で押し広げつつ、もう片方の手(例えば、右手等)でメダルセレクタ10を奥側に押し込む操作を行ってもよい。
これにより、メダルセレクタ10は、装着位置に近づき(矢印a参照)、左壁部111は、左凸部101から押圧され、左側(外側)に傾くように変形する(矢印b参照)。
図6(c)に示すように、メダルセレクタ10が装着位置に配置されると、メダルセレクタ10は、セレクタホルダー11にロックされた状態で装着される。
具体的には、メダルセレクタ10が装着位置に配置されると、左凸部101と左凹部121とが重なるため、左壁部111は、それまで押圧されていた左凸部101からの押圧力を失う。
そうすると、左壁部111は、弾性変形によって元の形態に戻り、これに伴って、左凸部101が左凹部121に挿入される。
これにより、メダルセレクタ10は、左凸部101及び右凸部102が、それぞれ左凹部121及び右凹部122に係止される(図6(c)及び図7(c)参照)。
この結果、メダルセレクタ10は、セレクタホルダー11の所定の装着位置において、取り外し困難に装着される(ロック機構)。
なお、装着したメダルセレクタ10は、左壁部111の端縁部123を、例えば、手(例えば、左手の親指等)で押し広げる操作を行うことにより取り外すことができる。
すなわち、左壁部111をこのように変形させることで、左凸部101が左凹部121から抜き出されて、ロック状態(係止状態)が解除されるため、ロック解除された状態では、メダルセレクタ10は、前方に引き抜くことで取り出すことができる。
ところで、図7(c)に示すように、左凸部101は、ロック状態において、左凹部121の開口穴から外側に突出しない程度に挿入された状態で係止される。
これは、左壁部111が一定の剛性を有しており、左凸部101が左凹部121に浅く挿入された状態でも、形態が固定されているためにしっかりと係止することができるからである。
また、左凸部101が左凹部121に浅く挿入された状態で係止するようにすることで、メダルセレクタ10を取り外す場合には、左壁部111を少し外側に傾けるだけでロック状態を解除して取り外すことができるからである。
また、取り外す場合と同様、左壁部111を少し外側に傾けるように変形させるだけで、メダルセレクタ10を、セレクタホルダー11に装着することができる。
このように、本発明のセレクタホルダー11は、左壁部111を変形させることでメダルセレクタ10を着脱できるところ、左壁部111は、少し外側に傾けるだけでメダルセレクタ10を着脱できるようにしている。
セレクタホルダー11は、このほか、メダルセレクタ10を、左壁部111により側方から押圧し、これにより、メダルセレクタ10を、左壁部111と右壁部112とにより挟んで固定する機構を備えている。
このようなメダルセレクタ10に対する押圧固定は、具体的には、左壁部111に設けられた「押圧部」により行われる。
[押圧部]
押圧部130は、図4,5に示すように、左壁部111に設けた2つの細長短冊状の領域からなり、各領域の周囲を、一部(非スリット部133)を除いてスリット131を施し、各領域の内側端部に突起部132を設けることによって構成される。
このような押圧部130は、押圧することで非スリット部133を基点に斜めに変形する弾性を有している。
そして、この弾性を利用し、押圧部130を、その弾性変形によって装着状態のメダルセレクタ10の左側部104を押圧できるようしている(図6(c),図7(c)参照)。
これにより、メダルセレクタ10を、左壁部111(押圧部130)と右壁部112とにより挟んで固定することができる。
このとき、押圧部130は、メダルセレクタ10の左側部104から反作用として押圧力を受けるものの左壁部111はその押圧力をほぼ受けない。
これは、押圧部130と左壁部111との間にスリット131を設け、押圧部130に対する押圧力を左壁部111に伝わりにくい構造にしているからである。
また、前述したように、左壁部111とベース本体110との接合部分にリブ115を設け、左壁部111を変形し難くしている。
これにより、メダルセレクタ10の装着前と装着後において、押圧部130の多少の変形はあるものの、左壁部111全体としては、ほぼ直立した形状を保つことができる。
このため、左壁部111の全体の変形を伴うことなく、押圧部130の弾性変形によってメダルセレクタ10を押圧固定することができる。
このように、本発明のセレクタホルダー11は、左壁部111に、当該左壁部111を元の形態に戻した状態においてメダルセレクタ10を押圧可能な領域として押圧部130が設けられ、この押圧部130による押圧により、セレクタホルダー11に装着されたメダルセレクタ10を固定するようにしている。
このような本発明のセレクタホルダー11の特徴について、改良前のセレクタホルダー11aと対比して説明する。
図8は、改良前のセレクタホルダー11aの外観図である。
図9及び図10は、改良前のセレクタホルダー11aに対するメダルセレクタ10の装着方法を示す図であり、図9は上方模式図、図10は斜視図である。
図10(a)は装着前のセレクタホルダー11aを示す図であり、図9(a)は装着開始時、図9(b)及び図10(b)は装着中(装着完了直前)、図9(c)及び図10(c)は装着完了後を示す図である。
なお、改良前のセレクタホルダー11aは、基本的な構造は本発明のセレクタホルダー11と共通するため、共通する部分の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
改良前のセレクタホルダー11aは、図8等に示すように、右壁部112aとベース本体110aとが一体に形成された金属部材と、左壁部111aを形成する樹脂部材とからなり、左壁部111aとベース本体110aとをネジで固定することで組立てられる。
このため、改良前のセレクタホルダー11aは、金属部材と樹脂部材とを組み立てる工程が必要である。
これに対し、本発明のセレクタホルダー11は、樹脂のみを用いて一体に成形されているため、改良前のセレクタホルダー11aよりも部品点数を少なくすることができ、組み立て工程も不要である。
改良前のセレクタホルダー11aは、主に金属部材で構成されているが、金属では弾性が得られにくいため、メダルセレクタ10の着脱時に弾性をもって変形することが必要な左壁部111aは樹脂部材で構成している。
このような構成の改良前のセレクタホルダー11aは、樹脂部材の弾性そのもの、すなわち、樹脂で構成された左壁部111aの全体の弾性を利用した構成となっている。
また、改良前のセレクタホルダー11aは、このような左壁部111aの全体の弾性を利用してメダルセレクタ10を押圧固定すべく、当該左壁部111aの端部に突起(第1突起部140)を設け、この第1突起部140によりメダルセレクタ10の左側部104を押圧するようにしている(図9(c)、図10(c)等参照)。
このとき、第1突起部140は、メダルセレクタ10の左側部104から反作用として押圧力を受けるため、左壁部111aはその押圧力を受けて外側に傾く。
このため、改良前のセレクタホルダー11aの左壁部111aは、メダルセレクタ10の装着前に比べ装着後の方が外側に広がる。
また、改良前のセレクタホルダー11aは、ロック機構として、左壁部111aに、装着状態のメダルセレクタ10の左凸部101の前方を接触した態様で塞ぐ突起部(第2突起部141)を設けている。
このため、左壁部111aを、第2突起部141が左凸部101の前方を塞がない状態になるまで傾けることでメダルセレクタ10を着脱できるところ、図9(b)及び図10(b)に示すように、左壁部111aの全体を大きく傾けなければメダルセレクタ10の着脱ができないようになっている。
以上のように、改良前のセレクタホルダー11aは、左壁部111aの全体の弾性を利用してメダルセレクタを押圧固定している。
このため、左壁部111aの全体を大きく変形させなければメダルセレクタ10を着脱することができない(図9(b)等参照)。
一方、本発明のセレクタホルダー11は、左壁部111a全体の弾性ではなく、左壁部111の一部の領域からなる押圧部130の弾性をもってメダルセレクタ10を押圧するようにしている。
このため、左壁部111を少し変形させるだけでメダルセレクタ10を着脱することができる。
次に、セレクタホルダー11と周辺部材との関係について、改良前のセレクタホルダー11aと本発明のセレクタホルダー11とを比較して説明する。
図11及び図12は、改良前のセレクタホルダー11aと周辺部材を示す図であり、図11は斜視図、図12は正面図である。
図13及び図14は、本発明のセレクタホルダー11と周辺部材を示す図であり、図13は斜視図、図14は正面図である。
各図において、(a)はメダルセレクタ10の装着前、(b)はメダルセレクタ10の装着中、(c)はメダルセレクタ10の装着完了後を示す。
これらの図に示すように、本実施形態のスロットマシン1において、セレクタホルダー11の左側には錠前90の構成部品である筒状のシリンダ91が設けられている。
なお、シリンダ91を見やすくするため、筒状部材以外の部材は図から削除している。
各図において、D1~D3、D11~D13は、それぞれ、左壁部111(具体的には端縁部123)とシリンダ91(具体的には頂縁部)との距離を示す。
図11(a)と図11(b)とを比較するとわかるように、改良前のセレクタホルダー11aにおいては、メダルセレクタ10の装着前から装着中に、左壁部111aが比較的大きく左側に傾く。
すなわち、左壁部111aを大きく変形させなければメダルセレクタ10を着脱できない。
これは、図12(b)に示すように、左壁部111aの端縁部123aが、シリンダ91の頂縁部との距離D12がほぼないところまで大きく移動していることからもわかる。
これに対し、図13(a)と図13(b)とを比較するとわかるように、本発明のセレクタホルダー11においては、メダルセレクタ10の装着前から装着中に、左壁部111は比較的小さく左側に傾く。
すなわち、左壁部111aを相対的に少し変形させるだけでメダルセレクタ10を着脱できる。
これは、図14(b)に示すように、左壁部111の端縁部123が、シリンダ91側に移動するものの、シリンダ91の頂縁部との間に相当の距離D2があり、上記距離D12と比較してもD2の方が明らかに距離があることからもわかる。
このように、改良前のセレクタホルダー11aは、メダルセレクタ10の着脱の際に左壁部111aを大きく変形させる必要があり、これにより、セレクタホルダー11aとシリンダ91との間の空間など周辺空間を圧迫していた。
このため、改良前のセレクタホルダー11aは、メダルセレクタ10の着脱操作を円滑に行うことができない場合があった。
具体的には、メダルセレクタ10の着脱時に左壁部111aを外側に傾ける途中で端縁部123aがシリンダ91と接近又は接触することがあり、このため、左壁部111aを十分に傾けることができず、スムーズに着脱できない場合があった。
さらに、このような問題に対処するため、従来のセレクタホルダー11aは、左壁部111aのシリンダ91と接触する端縁部123に切り欠き124を設けた(図8(b),図11等参照)。
ただし、このような切り欠き124を設けることでシリンダ91との干渉を無くすことができても、端縁部123aが2カ所に分かれるため、指2本を用いて端縁部123aを押圧操作する必要があり、操作性が低下するといった別の問題が生じていた。
これに対し、本発明のセレクタホルダー11は、メダルセレクタ10の着脱中における左壁部111の変形を抑えることができることから、セレクタホルダー11とシリンダ91との間にある程度の空間を確保することができ、メダルセレクタ10の着脱を円滑に行うことができる(図13,14等参照)。
また、本発明のセレクタホルダー11によれば、セレクタホルダー11とシリンダ91との間にある程度の空間を確保できるため、改良前のセレクタホルダー11aのように、左壁部111aに切り欠き124を施す必要がないため、端縁部123を直線状に形成することができる(図4(b)等参照)。
このため、成形が容易であることに加え、指1本で左壁部111を押圧する簡易操作でメダルセレクタ10の着脱を行うことができる。
また、図12(a)と図12(c)とを比較するとわかるように、改良前のセレクタホルダー11aにおいては、メダルセレクタ10の装着後においても、左壁部111aが左側に傾く。
このため、従来のセレクタホルダー11aは、メダルセレクタ10が装着されている状態においてもシリンダ91などの周辺部材と干渉し易く、例えば、シリンダ91の交換・修理等の保守作業において左壁部111aが邪魔になり、メダルセレクタ10を取り外した上でこれらの保守作業を行う必要があった。
これに対し、例えば、図14(a)と図14(c)とを比較するとわかるように、本発明のセレクタホルダー11においては、メダルセレクタ10の装着前と装着後において、左壁部111の端縁部123の位置はほとんど変わらない。
このため、本発明のセレクタホルダー11によれば、メダルセレクタ10が装着されている状態においても、シリンダ91などの周辺部材と干渉し難く、例えば、シリンダ91の交換・修理等の保守作業を邪魔しない。
(応用例)
本発明のセレクタホルダー11は、メダルセレクタ10用の接地部材としてアース端子150を別部材として備えている(図4(a)参照)が、セレクタホルダー11の筐体を、導電性を有する導電部材により構成することでアース端子150を省くことができる。
導電部材としては、例えば、導電性ポリアセタール樹脂などの導電性プラスチックを挙げることができる。
つまり、セレクタホルダー11とメダルセレクタ10とは、押圧部130などを介して接触しているため、セレクタホルダー11を、導電部材で構成することにより、セレクタホルダー11とメダルセレクタ10とを電気的に接続された状態にすることができる。
このため、セレクタホルダー11に直接アース線を接続することにより、メダルセレクタ10とアース線とをセレクタホルダー11を介して電気的に接続することができる。
したがって、セレクタホルダー11を導電部材により構成することにより、別部材であるアース端子150を用いることなく、セレクタホルダー11に直接アース線を接続することによって接地を行うことができる。
これにより、部品点数を削減し、接地に関する手間や費用を抑えることができる。
以上のように、本発明の遊技機は、メダルセレクタ10を着脱可能なセレクタホルダー11を備え、このセレクタホルダー11を、樹脂により一体成形することで部品点数の削減や、組み立て工程の省略ができる。
また、このセレクタホルダー11は、側壁部111を変形させることでメダルセレクタ10の着脱を行うようにしているが、着脱時を含め側壁部111をあまり変形させないようにすることで、周辺の空間をできるだけ圧迫しないようにしている。
このため、周辺部材との干渉がなく、例えば、メダルセレクタ10の着脱を円滑に行うことができる。
これに対し、従来の遊技機では、前記特許文献1や改良前のセレクタホルダー11aのように、金属製を採用していた。
しかし、金属製を採用すると作業性の面でデメリットがあった。
具体的には、メダルセレクタの着脱時に必要な側壁部の弾性が金属では十分に得られないため、金属だけではなく、樹脂の側壁部を別途設ける必要があり、これらを組み立てる手間がかかっていた。
本発明の遊技機によれば、従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、本発明の側壁部として左壁部111を例示して説明したが、右壁部112や上壁部113などの他の側壁部を適用することもできる。
また、セレクタホルダー11は、矩形状のメダルセレクタ10に対応して矩形状のベース本体110を備えるが、メダルセレクタ10を装着可能な形状であればどのような形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、メダルセレクタ10に凸部(左凸部101,右凸部102)が設けられ、セレクタホルダー11(左壁部111)に凹部(左凹部121,右凹部122)が設けられた例について説明したが、メダルセレクタ10に凹部が設けられ、セレクタホルダー11に凸部が設けられる構成であってもよい。
すなわち、いずれか一方に凸部が設けられ、他方に凹部を設ける構成であればよい。
1 スロットマシン
1a 前扉
10 メダルセレクタ
101 左凸部
102 右凸部
103 メダル出口
104 左側部
11 セレクタホルダー
110 ベース本体
111 左壁部
112 右壁部
113 上壁部
114 下壁部
115 リブ
121 左凹部
122 右凹部
123 端縁部
130 押圧部
131 スリット
132 突起部
133 非スリット部
150 アース端子
90 錠前(鍵穴)
91 シリンダ

Claims (6)

  1. 遊技媒体を検出するメダルセレクタと、前記メダルセレクタを着脱可能に保持するセレクタホルダーと、を備えた遊技機において、
    前記セレクタホルダーは、
    ベース本体と、前記ベース本体の側部に設けられた弾性を有する側壁部と、を備えた樹脂製の部材であり、
    前記側壁部を、所定の形態から前記ベース本体の外側に傾くように変形させることによって前記メダルセレクタを着脱可能であり、
    前記メダルセレクタを装着した後、前記側壁部を前記所定の形態に戻すことに基づいて、前記メダルセレクタを固定することが可能であり、
    前記側壁部には、前記側壁部を前記所定の形態に戻した状態において前記メダルセレクタを押圧可能な第1領域と当該第1領域の周囲にある第2領域とが設けられ、前記第1領域と前記第2領域とが一部を除き分離され、前記第2領域の変形を抑えつつ前記第1領域による押圧により、前記セレクタホルダーに装着された前記メダルセレクタを固定することが可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記メダルセレクタと前記側壁部のうち、一方には、凸部が設けられるとともに、他方には、前記凸部に対応した凹部が設けられ、
    前記セレクタホルダーは、
    前記側壁部を前記所定の形態から前記ベース本体の外側に傾くように変形させて前記メダルセレクタを装着することにより、前記凸部が前記凹部に係止され、当該係止に基づいて、前記メダルセレクタが取り外し困難に装着されるとともに、前記側壁部が前記所定の形態に戻る
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記セレクタホルダーは、
    前記ベース本体の上部に設けられた上壁部と、
    前記ベース本体の下部に設けられた下壁部と、を備え、
    前記側壁部は、前記ベース本体の右側に設けられた右壁部と左側に設けられた左壁部とからなり、
    前記上壁部及び前記下壁部と一方の側壁部とは、連続して形成されており、前記上壁部及び前記下壁部と他方の側壁部とは、連続して形成されていない
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記セレクタホルダーは、
    前記側壁部と前記ベース本体とが一体に成形されている
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記セレクタホルダーは、
    前記側壁部は、当該側壁部の所定部位を押圧操作することにより、前記所定の形態から前記ベース本体の外側に傾くように変形させることが可能であり、
    前記所定部位が、直線状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の遊技機。
  6. 前記セレクタホルダーは、
    導電性を有する樹脂製の導電部材により構成可能であり、前記導電部材を介して前記メダルセレクタの接地が可能である
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の遊技機。
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