JP7122745B2 - 鋳造に関する情報処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳造シミュレーションに関する。
鋳造CAE(Computer Aided Engineering)においては、主にFDM(Finite Difference Method)解析やFEM(Finite Element Method)解析により流動解析が行われているが、十分な予測精度が得られているとは言えない。その一つの理由としては、湯口面における充填条件の設定が困難であることが挙げられている。
その理由として、湯口面における充填条件の実測が困難であることが挙げられる。充填開始から充填終了まで時間変化する条件も含まれており、特に、作業者による手注湯においては、実測の困難性が高くなっている。
一方、SPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)法を活用した鋳造湯流れシミュレーションについて述べた文献(非特許文献1)も存在する。この文献では、坩堝(又は取鍋)の位置及び姿勢の時間変化を記録してそれらを入力として用い、坩堝から注がれる溶湯の鋳型への充填をSPH法で解析している。しかしながら、この文献によれば、坩堝の移動、回転、鋳型への溶湯の充填まで一気通貫で解析できるため、湯口面における充填条件については何ら考察されていない。
なお、SPH法を一例とする粒子法などは、ラグランジュ型の解析手法の一種であり、ラグランジュ型の解析手法は、流れの中の特定の粒子に着目し、その粒子の移動を追跡した場合において流体をモデル化した解析手法である。ラグランジュ型の解析は、前述の非特許参考文献1の説明のように、溶湯が入った坩堝の動きごとに解析を行い、坩堝内溶湯の鋳型への充填挙動を比較的容易に解析することが出来る。なお、ラグランジュ型の解析手法には、SPH法だけではなく、MPS(Moving Particle Semi-implicit)法、ラグランジュ型の有限要素法等が含まれる。また、FDMやFEMは、オイラー型の解析手法の一種であり、オイラー型の解析手法は、流れを観測するときに、観測する場所を固定した場合にモデル化した解析手法である。オイラー型の解析では、 坩堝の動きに応じた溶湯の鋳型内への充填挙動解析を行うことは難しい。そのため、 通常は湯口面に流速、溶湯面積、溶湯中心位置等の充填条件を境界条件として与え、鋳型内への溶湯の充填解析を行う。
徳永 仁史, 岩本 和世, 岡根 利光, 岡野 豊明、「作業訓練支援のためのエンジニアリングシミュレーション 注湯動作に基づく鋳造湯流れシミュレーション」、2015年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集,p443-444
従って、本発明の目的は、一側面として、鋳造に用いられる鋳型の湯口面における溶湯の充填条件を決定するための技術を提供することである。
本発明に係る情報処理方法は、(A)溶湯を鋳型の湯口に注ぎ入れる場面についてラグランジュ型の流動解析を行って、上記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った流動解析における粒子を検出し、当該粒子について上記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った時刻、位置及び速度のデータを取得して、第1のデータ格納部に格納するステップと、(B)第1のデータ格納部に格納された上記データに基づき、湯口の面を通過する各粒子について、湯口の面通過時における時刻及び速度を算出して、第2のデータ格納部に格納する算出ステップとを含む。
一側面によれば、鋳造に用いられる鋳型の湯口面における溶湯の充填条件を決定できるようになる。
図1は、実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 図2は、鋳型の一例を示す模式図である。 図3は、取鍋の移動軌跡の一例を示す模式図である。 図4は、情報処理装置で実行される処理のフローを示す図である。 図5は、情報処理装置で実行される処理のフローを示す図である。 図6は、流速算出を説明するための図である。 図7は、流速算出を説明するための図である。 図8は、溶湯面積算出処理の処理フローを示す図である。 図9は、湯口面を通過した粒子の時間変化の一例を表す図である。 図10は、溶湯の平均流入体積速度の時間変化の一例を表す図である。 図11は、溶湯の流入体積速度の時間変化を算出する方法を説明するための図である。 図12は、溶湯の流入体積速度の時間変化の一例を示す図である。 図13は、湯口面通過時における溶湯の面積の時間変化の一例を示す図である。 図14は、最小包含円を説明するための図である。 図15は、コンピュータ装置のブロック構成図である。
本実施の形態では、湯口面における充填条件として、以下のものに着目する。
(1)湯口面内における溶湯流速の時間変化
(2)湯口面内における溶湯面積の時間変化
(3)湯口面内における溶湯中心座標の時間変化
(4)充填時間
これらの充填条件は、FDMやFEMなどのオイラー型の解析の入力として用いられるだけではなく、これらの充填条件と実際に製造された鋳造物の品質との関係を分析するために用いたり、これらの充填条件を指標にして製造従事者に対する教育訓練を行ったりするのに用いることが想定される。
以下、このような充填条件を決定するための情報処理装置及びその処理内容について説明する。
図1に、本実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック構成例を示す。
本実施の形態に係る情報処理装置100は、入力データ格納部101と、解析部103と、解析結果格納部105と、流速算出部107と、流速データ格納部109と、面積算出部111と、中心座標算出部113と、充填時間算出部115と、面積データ格納部117と、中心座標格納部119と、充填時間格納部121とを有する。
入力データ格納部101は、ラグランジュ型の流動解析を行うために用いられるデータを格納する。本実施の形態では、例えば図2に示すような鋳型を想定する。製品形状をかたどった鋳型には湯口及び湯道が設けられており、溶湯は、製品形状を形成すべく、湯口に注ぎ込まれ、湯道を流れて、製品形状の部分に流れ込むようになっている。鋳型についての形状データ及び位置データは、入力データ格納部101に格納される。但し、本実施の形態では、湯口の形状データ及び位置データがあればよい。
また、図3に示すように、溶湯を注湯するための取鍋(又は坩堝)の形状データに加えて、取鍋の移動軌跡(位置座標及び回転データの時間変化)のデータも、入力データ格納部101に格納される。図3の例では、tiは時刻を表しており、各時刻tiについて位置座標及び回転データxi=(x,y,z)(α,β,γ)(αはロール(roll)、βはピッチ(pitch)、γはヨー(yaw)角を表す)が格納される。なお、取鍋(又は坩堝)に初期的に入れられる溶湯の量も、入力データ格納部101に格納される。
入力データ格納部101に格納されるデータについては、設定または測定するなどして用意しておく。
解析部103は、従来から知られているラグランジュ型の流動解析を行って、その解析結果を解析結果格納部105に格納する。なお、ラグランジュ型の流動解析では、各粒子が質量及び密度も有しているので、そのデータも解析結果格納部105に格納されているものとする。流速算出部107は、入力データ格納部101及び解析結果格納部105に格納されているデータを用いて、湯口面を通過する各粒子について、その時刻、位置及び速度ベクトルのデータを算出し、流速データ格納部109に格納する。
面積算出部111は、解析結果格納部105及び流速データ格納部109に格納されているデータを用いて、各時刻について湯口面における溶湯面積を算出し、面積データ格納部117に格納する。また、中心座標算出部113は、流速データ格納部109に格納されているデータを用いて、各時刻について湯口面における溶湯断面の中心位置を算出し、中心座標のデータを中心座標格納部119に格納する。充填時間算出部115は、流速データ格納部109に格納されているデータを用いて、充填開始時刻と充填終了時刻との差から充填時間を算出して、充填時間格納部121に格納する。
次に、図4乃至図14を用いて、情報処理装置100の処理内容を説明する。
まず、解析部103は、入力データ格納部101からラグランジュ型の流動解析に用いるデータを読み出す(図4:ステップS1)。
また、解析部103は、解析のための時刻tを例えば0(初期値)に設定する(ステップS3)。そして、解析部103は、ラグランジュ型の流動解析にて、時刻tにおける粒子の位置等を決定する(ステップS5)。鋳型に対する取鍋の移動及び回転、それに応じた取鍋内の溶湯の流れ、湯口への流入をシミュレートするものであるが、従来と同じであるから詳細については省略する。
そして、解析部103は、湯口面の近傍範囲内の粒子を検出し、当該粒子のデータを、解析結果格納部105に保存する(ステップS7)。粒子のデータは、位置、速度、質量、密度などを含む。ラグランジュ型の流動解析における処理時間間隔で、ちょうど湯口面を通過する粒子はまれなので、湯口面の上部近傍(湯口面を含む)又は下部近傍(湯口面を含む)(場合によってはその両方)に検出範囲を設定して、その中に入っている粒子を検出するものである。なお、検出範囲内に粒子がなければ処理はスキップされる。
また、解析部103は、ステップS7で検出され、なおかつ湯口面近傍の流れの計算に影響が出ないように、湯口面を通過し且つ湯口面から十分に離れた粒子を、後続の解析対象から除外する処理を行う(ステップS9)。このようにすれば、解析対象の粒子数が減るので、ラグランジュ型の流動解析の処理負荷を下げることができる。なお、湯口面から十分に離れていなくても、影響がないとみなすことができる場合には、除外してよい。場合によっては、経過時間で判断してよい場合もある。
そして、解析部103は、解析を継続すべきか否かを判断する(ステップS11)。例えば、ステップS9で全粒子が解析対象から除外されてしまえば解析は終了すべきである。また、その他の解析終了条件を満たしているか否かを判断してもよい。解析を継続すべきである場合には、解析部103は、tを1単位時間進めて(t=t+dt。但しdtは一定値ではない場合もある。)(ステップS13)、処理はステップS5に移行する。一方、解析を終了すべきである場合には、処理は端子Aを介して図5の処理に移行する。
図5の処理の説明に移行して、流速算出部107は、ステップS7で解析結果格納部105に保存された粒子のデータから、各粒子について、湯口面通過時における時刻、速度及び位置を算出し、流速データ格納部109に格納する(ステップS13)。なお、粒子の質量及び密度のデータも、共に流速データ格納部109に格納する。
ステップS13の詳細については、図6を用いて説明する。図6の例では、湯口面の上部近傍に検出範囲Aが設定されており、ある粒子が時刻t1でこの近傍範囲Aに入っているものとする。この粒子は時刻t2で湯口面を通過するが、この時刻t2における位置及び速度は流動解析においては計算されず、時刻t3における位置及び速度が計算されるものとする。
このような場合、時刻t1における位置X1=(x1, y1, z1)及び速度V1=(Vx1, Vy1, Vz1)から、湯口面通過時における時刻t2、速度V2及び位置X2を以下の式で算出する。なお、gは重力加速度である。また、湯口面の高さはz2である。
2=t1+Δt
X2=(x1+Vx1*Δt,y1+Vy1*Δt,z2)
V2=(Vx1, Vy1, Vz1+g*Δt)
Δt={-Vz1 +(Vz12+2g(z1-z2))0.5}/g
なお、湯口面の下部近傍に検出範囲が設定されて、時刻t3における粒子の位置及び速度から、湯口面通過時t2における位置及び速度を算出するようにしてもよい。また、時刻t3と時刻t1の粒子の位置及び速度から、線形補間などによって湯口面通過時t2における粒子の位置及び速度を算出するようにしてもよい。近傍領域の高さは、例えば、典型的な速度で次の時刻で湯口面を通過するような高さであればよい。
また、流速算出部107は、各粒子について、湯口面通過時における時刻及び鉛直方向速度(V2のz成分)を、溶湯流速の時間変化データとして、流速データ格納部109に格納する(ステップS15)。
溶湯流速の時間変化データの一例を図7のグラフに示す。図7のグラフの縦軸は、湯口面通過時における粒子の流速(m/s)を表しており、横軸は時刻を表す。この図では、粒子はn+1個あり、粒子N0からNnまで、湯口面通過時刻が早いもの順に並べられている。すなわち、粒子N0は、時刻tN0に流速V(N0)で湯口面を通過しており、粒子N1は、時刻tn1に流速V(N1)で湯口面を通過しており、粒子Nnは、時刻tNnに流速V(Nn)で湯口面を通過していることを示している。
このようなデータが、充填条件(1)湯口面内における溶湯流速の時間変化に対応する。
また、面積算出部111は、解析結果格納部105に格納されたデータ及び流速データ格納部109に格納された溶湯流速の時間変化データを用いて、溶湯面積算出処理を実行する(ステップS17)。詳細については、図8乃至図13を用いて説明する。
面積算出部111は、溶湯流速の時間変化データから、各時間Tにおいて、湯口面を通過した粒子を特定する(図8:ステップS31)。時間Tはすべて同じであってもよいし、変化させてもよい。時間Tは、例えばオイラー型の流動解析における処理時間間隔と同じである。
各時間Tにおいて湯口面を通過した粒子の数をグラフで表すと図9のようになる。図9の例では、縦軸は湯口面を通過した粒子の数を表しており、横軸は時刻を表す。図9の例では、時刻t0から時刻t1までの時間Tに、N1個の粒子が湯口面を通過しており、時刻t1から時刻t2までの時間Tに、N2個の粒子が湯口面を通過しており、時刻tn-1から時刻tnまでの時間Tに、Nn個の粒子が湯口面を通過しているということが示されている。
そして、面積算出部111は、各時間Tについて特定された粒子のデータから、各時間Tにおける溶湯の平均流入体積速度を算出する(ステップS33)。
具体的には、取鍋内の溶湯の容積を保存すべく、以下の式で算出する。
平均流入体積速度Qa=(Σii/ρi)/T
Σは、各粒子iについての加算を表す。miは、粒子iの質量、ρiは、粒子iの密度を表す。
溶湯の平均流入体積速度をグラフで表すと図10のようになる。図10の例では、縦軸は湯口面に対する溶湯の平均流入体積速度(m3/s)を表し、横軸は時刻を表す。図10の例では、時刻t0から時刻t1までの時間Tにおいては平均流入体積速度はQa1であり、時刻t1から時刻t2までの時間Tにおいては平均流入体積速度はQa2であり、時刻tn-1から時刻tnまでの時間Tにおいては平均流入体積速度はQanとなっている。
その後、面積算出部111は、ステップS33で算出された平均流入体積速度に基づき、時間T間隔の各時刻における溶湯の流入体積速度を算出する(ステップS35)。
ステップS33で算出された平均流入体積速度は、時間T内における平均の体積速度であり、特定の時刻の体積速度を算出するのに直接は用いることができない。
そこで本実施の形態では、湯口に対する流入溶湯の体積保存則より、各時刻ti(iは0からn)における溶湯の流入体積速度を算出する。これを図11を用いて説明する。
図11の縦軸は湯口面に対する溶湯の流入体積速度(m3/s)を表し、横軸は時刻を表す。図11では、各時間Tにおける平均流入体積速度Qaのバーに対して、時間T間隔の各時刻tiにおける流入体積速度Qiを仮にプロットしている。
この時、時刻t0から時刻t1までの時間Tと平均流入体積速度Qa1とからそのバーの面積は(t1-t0)×Qa1となる。他のバーについてもその面積は同様に表される。
一方、時刻t0とその時点の流入体積速度Q0と時刻t1とその時点の流入体積速度Q2とで囲まれる台形の面積は、(Q0+Q1)×(t1-t0)/2となる。他の時刻についてもその面積は同様に表される。
湯口に対する流入溶湯の体積保存則からすれば、バーの面積と台形の面積は一致するはずなので、以下の式が成り立つ。
(t1-t0)×Qa1=(Q0+Q1)×(t1-t0)/2
1=2Qa1-Q0
(t2-t1)×Qa2=(Q1+Q2)×(t2-t1)/2
2=2Qa2-Q1
・・・
(tn-tn-1)×Qan=(Qn-1+Qn)×(tn-tn-1)/2
n=2Qan-Qn-1
なお、初期値としてQ0=Qa1を設定する。但し、他の値を設定してもよい。
このような式にて、ステップS35の演算を実行する。そうすると、図12に示すようなデータが得られる。図12の縦軸は湯口面に対する溶湯の流入体積速度(m3/s)を表し、横軸は時刻を表す。上で述べたような算式にて算出された各時刻tiにおける流入体積速度Qiが示されている。
そして、面積算出部111は、溶湯流速の時間変化データを用いて、時間T間隔の各時刻tiにおける溶湯の流入体積速度から、時間T間隔の各時刻における溶湯の面積を算出し、面積データ格納部117に格納する(ステップS37)。
図7に示すような溶湯流速の時間変化データでは、各粒子が湯口面を通過した時刻における流速が含まれるのみであり、任意の時刻の流速が直接わかるわけではない。従って、本実施の形態では、例えば時間T間隔の各時刻における流速を、例えば線形補間にて算出する。そして、流入体積速度(m3/s)/流速(m/s)=面積(m2)にて、各時刻tiにおける面積を算出する。このように流入体積速度の時刻に合わせて流速を算出するのではなく、任意の時刻における流入体積速度及び流速を算出して、面積を算出するようにしてもよい。すなわち、時間Tをここで任意に設定してもよい。時間Tは、可変にしてもよい。
ステップS37の処理を実行すれば、図13に示すようなデータが得られる。図13の例では、縦軸は湯口面通過時における溶湯の面積(m2。湯口面における断面積とも呼ぶ)を表し、横軸は時刻を表す。このように、時刻tiについて、面積S(ti)が得られる。このようなデータが得られれば、時刻tiから時刻ti+1までの任意の時刻における面積を、S(ti)及びS(ti+1)から例えば線形補間により算出できるようになる。
これによって、充填条件(2)湯口面内における溶湯面積の時間変化が得られるようになる。
また、面積算出部111は、時間T間隔の各時刻における面積から、円を仮定した場合の半径を算出し、面積データ格納部117に格納する(ステップS39)。時刻tiにおける半径riは以下のように算出される。
i=(S(ti)/π)0.5
そして、処理は、呼び出し元の処理に戻る。
図5の処理の説明に戻って、中心座標算出部113は、流速データ格納部109に格納されている溶湯流速の時間変化データから、時間間隔T毎に、当該時間間隔Tにおいて湯口面を通過する粒子の最小包含円に基づき、湯口面に対する溶湯断面の中心座標を算出し、中心座標格納部119に格納する(ステップS19)。Tについては、前に述べた値と同じものを用いてもよいし、異なるものを用いてもよい。
図14に模式的に示すように、時間Tの間に湯口面を通過する粒子を湯口面に配置して、それらの最小包含円を決定し、当該最小包含円の中心座標を、溶湯断面の中心位置として算出する。このように断面が円であることを仮定するものである。
一方、これとは別に、時間Tの間に湯口面を通過する粒子の重心座標を算出するようにしてもよい。具体的には、各粒子についてx座標に質量を乗じた値の合計を質量合計で除し、各粒子についてy座標に質量を乗じた値の合計を質量合計で除することで重心座標が得られる。これを時間間隔T毎に実行することで、時間変化が得られる。
これによって、充填条件(3)湯口面内における溶湯中心座標の時間変化が得られたことになる。
さらに、充填時間算出部115は、流速データ格納部109に格納されている溶湯流速の時間変化データから、最初の粒子の湯口通過時刻から最後の粒子の湯口通過時刻までの時間を充填時間として算出し、充填時間格納部121に格納する(ステップS21)。
図7の例では、tNn-tN0が充填時間となる。これによって、充填条件(4)充填時間が得られることになる。
以上の処理を行うことで、4つの充填条件が得られることになる。
本実施の形態によって得られた充填条件は、FDMやFEMなどのオイラー型の解析の入力として用いられることが想定される。これによって、オイラー型の解析における予測精度が向上することが期待される。また、充填条件と実際に製造された鋳造物の品質との関係を分析するために用いたり、充填条件を指標にして製造従事者に対する教育訓練を行ったりするのに用いることも想定される。
なお、上で述べた処理は鋳型の湯口にしか着目していないので、製品の容量がほぼ同じであれば、異なる形状の製品に対する充填条件としても用いることができる。すなわち、製品の容量毎、取鍋の移動軌跡(位置座標及び回転データの時間変化)毎に充填条件を予め算出しておけばよい。そうすれば、例えばオイラー型の解析を開始するまでの時間が短縮され、解析全体の時間も短くすることができるようになる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上で述べた機能ブロック構成又はモジュール構成は一例であって、異なる構成を採用してもよい。具体的には、1つの機能ブロック又はモジュールを複数に分割したり、複数の機能ブロック又はモジュールを1つに統合したりしてもよい。
また、処理フローについても、処理結果が変わらない限り、処理の順番を入れ替えたり、複数ステップを並列実行するようにしてもよい。例えば、流速データ格納部109にデータが格納されれば、ステップS17、S19及びS21は、並列に実行したり、処理順番を入れ替えるようにしてもよい。
なお、上で述べた情報処理装置100は、コンピュータ装置であって、図15に示すように、メモリ2501とCPU(Central Processing Unit)2503とハードディスク・ドライブ(HDD:Hard Disk Drive)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。なお、HDDはソリッドステート・ドライブ(SSD:Solid State Drive)などの記憶装置でもよい。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本発明の実施の形態における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。CPU2503は、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリ2501に格納されるが、HDD2505に格納されるようにしてもよい。本技術の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
なお、上で述べたような処理を実行することで用いられるデータは、処理途中のものであるか、処理結果であるかを問わず、メモリ2501又はHDD2505等の記憶装置に格納される。
以上述べた実施の形態をまとめると以下のようになる。
本実施の形態に係る情報処理方法は、(A)溶湯を鋳型の湯口に注ぎ入れる場面についてラグランジュ型の流動解析を行って、上記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った流動解析における粒子を検出し、当該粒子について上記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った時刻、位置及び速度のデータを取得して、第1のデータ格納部に格納するステップと、(B)第1のデータ格納部に格納された上記データに基づき、湯口の面を通過する各粒子について、湯口の面通過時における時刻及び速度を算出して、第2のデータ格納部に格納する算出ステップとを含む。
このようにすれば、湯口面内における溶湯流速の時間変化という充填条件を得ることができるようになる。
なお、上で述べた湯口の面近傍領域が、湯口の面より上の領域である場合もある。この場合、ある粒子の上記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った時刻をt1、位置のz座標値をz1、速度をV1=(Vx1, Vy1, Vz1)とし、上記湯口の面の高さをz2とし、重力加速度をgとすると、上で述べた算出ステップにおいて、
湯口の面通過時における時刻t2=t1+Δt
速度V2=(Vx1, Vy1, Vz1+g*Δt)
Δt={-Vz1 + (Vz12+2g(z1-z2))0.5}/g
にて算出するようにしてもよい。湯口の面近傍領域が、湯口の面より下の領域である場合もある。このような場合には、別の式にて算出する。なお、位置をさらに算出するようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る情報処理方法は、(C)第2のデータ格納部に格納された各粒子のデータに基づき、各所定時間について湯口の面を通過した粒子を特定するステップと、(D)各所定時間について特定された粒子に基づき、各所定時間について溶湯の平均流入体積速度を算出するステップと、(E)各所定時間についての溶湯の平均流入体積速度を、各所定時間で定まる各時刻における溶湯の流入体積速度に変換するステップと、(F)第2のデータ格納部に格納された各粒子のデータのうち鉛直方向の速度と、各所定時間で定まる各時刻における溶湯の流入体積速度とから、湯口の面における溶湯の面積の時間変化を表すデータを生成し、第3のデータ格納部に格納するステップとをさらに含むようにしてもよい。
このようにすれば、湯口面内における溶湯面積の時間変化という充填条件を得ることができるようになる。
さらに、上記算出ステップにおいて、湯口の面通過時における位置をさらに算出するようにしてもよい。この場合、本実施の形態に係る情報処理方法は、(G)第2のデータ格納部に格納された各粒子のデータに基づき、各第2の所定時間について湯口の面を通過した粒子を特定するステップと、(H)各第2の所定時間について特定された粒子の位置のデータに基づき、各第2の所定時間で定まる各時刻について湯口の面における溶湯の中心位置を計算し、第4のデータ格納部に格納するステップとをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、湯口面内における溶湯中心座標の時間変化という充填条件を得ることができるようになる。なお、具体的には、粒子の最小包含円の中心座標にて算出する方法や、粒子の重心座標にて算出する方法がある。
さらに、本実施の形態に係る情報処理方法は、(I)第2のデータ格納部に格納された各粒子のデータに基づき、最初に湯口の面を通過した粒子についての時刻と最後に湯口の面を通過した粒子についての時刻との差により充填時間を計算するステップをさらに含むようにしてもよい。これによって、充填時間という充填条件を得ることができるようになる。
なお、本実施の形態に係る情報処理方法は、(J)上記検出された粒子のうち所定の条件を満たす粒子(例えば、所定距離湯口面から離れた場合、所定時間経過した場合など)を、流動解析において後続の解析対象から除外するステップをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、流動解析の処理速度を上げることができる。
以上述べた情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができて、そのプログラムは、様々な記憶媒体に記憶される。
また、上で述べたような情報処理方法を実行する情報処理装置は、1台のコンピュータで実現される場合もあれば、複数台のコンピュータで実現される場合もあり、それらを合わせて情報処理システム又は単にシステムと呼ぶものとする。
100 情報処理装置
101 入力データ格納部
103 解析部
105 解析結果格納部
107 流速算出部
109 流速データ格納部
111 面積算出部
113 中心座標算出部
115 充填時間算出部
117 面積データ格納部
119 中心座標格納部
121 充填時間格納部

Claims (8)

  1. 溶湯を鋳型の湯口に注ぎ入れる場面についてラグランジュ型の流動解析を行って、前記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った前記流動解析における粒子を検出し、当該粒子について前記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った時刻、位置及び速度のデータを取得して、第1のデータ格納部に格納するステップと、
    前記第1のデータ格納部に格納された前記データに基づき、前記湯口の面を通過する各粒子について、前記湯口の面通過時における時刻及び速度を算出して、第2のデータ格納部に格納する算出ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  2. 前記湯口の面近傍領域が、前記湯口の面より上の領域であり、
    ある粒子の前記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った時刻をt1、位置のz座標をz1、z軸方向の速度をVz1と表し、前記湯口の面の高さをz2と表し、重力加速度をgと表す場合に
    前記算出ステップにおいて、
    前記湯口の面通過時における時刻t2=t1+Δt
    z軸方向の速度Vz2=Vz1+g*Δt
    Δt={-Vz1 + (Vz12+2g(z1-z2))0.5}/g
    にて算出する請求項1記載のプログラム。
  3. 前記第2のデータ格納部に格納された前記各粒子のデータに基づき、各所定時間について前記湯口の面を通過した粒子を特定するステップと、
    前記各所定時間について特定された粒子に基づき、前記各所定時間について前記溶湯の平均流入体積速度を算出するステップと、
    前記各所定時間についての前記溶湯の平均流入体積速度を、前記各所定時間で定まる各時刻における前記溶湯の流入体積速度に変換するステップと、
    前記第2のデータ格納部に格納された前記各粒子のデータのうち鉛直方向の速度と、前記各所定時間で定まる各時刻における前記溶湯の流入体積速度とから、前記湯口の面における前記溶湯の面積の時間変化を表すデータを生成し、第3のデータ格納部に格納するステップと、
    をさらに前記コンピュータに実行させるための請求項1又は2記載のプログラム。
  4. 前記算出ステップにおいて、前記湯口の面通過時における位置をさらに算出し、
    前記第2のデータ格納部に格納された前記各粒子のデータに基づき、各第2の所定時間について前記湯口の面を通過した粒子を特定するステップと、
    前記各第2の所定時間について特定された粒子の位置のデータに基づき、前記各第2の所定時間で定まる各時刻について前記湯口の面における前記溶湯の中心位置を計算し、第4のデータ格納部に格納するステップと、
    をさらに前記コンピュータに実行させるための請求項1乃至3のいずれか1つ記載のプログラム。
  5. 前記第2のデータ格納部に格納された前記各粒子のデータに基づき、最初に前記湯口の面を通過した粒子についての時刻と最後に前記湯口の面を通過した粒子についての時刻との差により充填時間を計算するステップ
    をさらに前記コンピュータに実行させるための請求項1乃至4のいずれか1つ記載のプログラム。
  6. 前記検出された粒子のうち所定の条件を満たした粒子を、前記流動解析において後続の解析対象から除外するステップ
    をさらに前記コンピュータに実行させるための請求項1乃至5のいずれか1つ記載のプログラム。
  7. 溶湯を鋳型の湯口に注ぎ入れる場面についてラグランジュ型の流動解析を行って、前記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った前記流動解析における粒子を検出し、当該粒子について前記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った時刻、位置及び速度のデータを取得して、第1のデータ格納部に格納するステップと、
    前記第1のデータ格納部に格納された前記データに基づき、前記湯口の面を通過する各粒子について、前記湯口の面通過時における時刻及び速度を算出して、第2のデータ格納部に格納する算出ステップと、
    を含み、コンピュータが実行する情報処理方法。
  8. 溶湯を鋳型の湯口に注ぎ入れる場面についてラグランジュ型の流動解析を行って、前記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った前記流動解析における粒子を検出し、当該粒子について前記湯口の面内又は当該湯口の面近傍領域に入った時刻、位置及び速度のデータを取得して、第1のデータ格納部に格納する解析部と、
    前記第1のデータ格納部に格納された前記データに基づき、前記湯口の面を通過する各粒子について、前記湯口の面通過時における時刻及び速度を算出して、第2のデータ格納部に格納する算出部と、
    を有する情報処理装置。
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