JP7122060B2 - 沈降シリカ及びその製造プロセス - Google Patents

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Description

本出願は、2017年5月5日出願の欧州特許出願公開第17305512.0号に対する優先権を主張するものであり、この出願の全内容は、全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、沈降シリカ及びその製造プロセスに関する。
沈降シリカを、ポリマー組成物の補強充填剤として、触媒支持体として、固化防止剤として、練り歯磨き組成物におけるレオロジー調整剤又は研磨剤として使用することが知られている。
特に、ポリマー組成物及び触媒又は触媒支持体の補強充填剤など、複数の用途で問題なく使用できる沈降シリカの必要性が常に存在する。
本発明の第1の目的は、例えば、ポリマー組成物における触媒又は触媒支持体並びに補強充填剤として複数の用途に使用できる新規の沈降シリカを提供することである。本発明の第2の目的は、第1の目的の沈降シリカの製造プロセスである。
本発明の沈降シリカは、とりわけその表面の特定の酸部位の存在によって特徴付けられる。本発明のシリカは、以下の記載並びに特許請求の範囲及び実施例において詳細に定義される。
本発明の沈降シリカは、
- 0.5~30.0モル%の範囲の、B、Al、Ga及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの元素Mの量、
- 1538~1559cm-1における少なくとも1つのピーク及び1612~1635cm-1における少なくとも1つのピークを有する赤外線吸収スペクトルであって、ピリジンで化学吸着して飽和させ、その後、25℃で真空処理した後に測定され、比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、0.80未満である、赤外線吸収スペクトル
によって特徴付けられる。
赤外線技術によってシリカ表面の性質を研究するためのピリジン吸着の使用は、すでに記載されており、例えばNikiel,L.;Zerda,T.;J.Phys.Chem.,1991,95,4063及びZaho,X.S.et al.;J.Phys.Chem.B,1997,101,6525を参照されたい。この技術により、シリカ構造内の異なるSiOH部位を区別できる。
アルミニウムを含む沈降シリカは、例えば、国際公開第2015/128404A1号パンフレット及び国際公開第2011/117400A1号パンフレットにすでに記載されている。ピリジンで化学吸着して飽和させ、その後、25℃で真空処理した後に測定された、これらの従来技術の文献に開示されている沈降シリカの赤外スペクトルは、1538~1559cm-1においてピークを示さない。
有利には、本発明の沈降シリカは、
- 0.5~30.0モル%の範囲の、B、Al、Ga及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの元素Mの量、
- 1538~1559cm-1における少なくとも1つのピーク及び1612~1635cm-1における少なくとも1つのピークを有する赤外線吸収スペクトルであって、ピリジンで化学吸着して飽和させ、その後、25℃で真空処理した後に測定され、1538~1559cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.02cm-1であり、比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、0.80未満である、赤外線吸収スペクトル
によって特徴付けられる。
本明細書において、用語「シリカ」及び「沈降シリカ」は、同義語として使用される。
本発明のシリカは、B、Al、Ga及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの元素Mを含む。少なくとも1つの元素Mは、0.5~30.0モル%の範囲の量で存在する。本明細書を通して、元素Mの量は、シリカのモルに対するモルによる少なくとも1つの元素Mの量として定義される。
元素Mは、好ましくは、Al及びGaからなる群から選択される。より好ましくは、元素Mは、Alである。他の元素が本発明のシリカに含まれ得る。
本発明のシリカにおける少なくとも1つの元素Mの量は、少なくとも0.7モル%、少なくとも0.8モル%、更に少なくとも1.0モル%であり得る。少なくとも1つの元素Mの量は、典型的には25.0モル%を超えず、好ましくは20.0モル%を超えず、より好ましくは15.0モル%を超えない。
本発明の沈降シリカは、以下に詳述するように、その表面にピリジンと結合を形成することができ、25℃で真空下において処理した後に赤外分光法により依然として検出できる酸部位の存在によって特徴付けられる。
従って、本発明の沈降シリカは、1538~1559cm-1における少なくとも1つのピーク及び1612~1635cm-1における少なくとも1つのピークを有する、ピリジンで化学吸着して飽和させ、その後、25℃で真空処理した後の赤外線吸収スペクトルによって特徴付けられる。終値は、赤外吸収スペクトルの範囲の定義に含まれる。
本明細書では、「X~Ycm-1の少なくとも1つのピーク」という表現は、X~Ycm-1の赤外線吸収スペクトルの領域に1つの吸収バンドの最大値が存在することを示すために使用される。
疑念を避けるために、本発明の沈降シリカの赤外吸収スペクトルは、1538~1559cm-1及び1612~1635cm-1のピークに加えて、他のピークを含む。
赤外吸収スペクトルのピークは、以下の条件に供されたシリカ試料について決定される:真空下(10-5Pa)において25℃で1時間処理、真空下(10-5Pa)において180℃で2時間処理、飽和に達するために25℃で5分間気体のピリジン(670Paで)の導入、真空下(10-5Pa)において25℃で30分間にわたるピリジンの脱着。
1541cm-1付近のピークの存在は、プロトン化されたピリジニウム種の形成に関連しているが、1622cm-1付近のピークの存在は、ピリジンとシリカ表面の配位に関連する。両方の吸収バンドは、シリカ表面の特定の酸部位の存在を示している。
1538~1559cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.02cm-1である。それは、典型的には、少なくとも0.03cm-1、一般的には少なくとも0.04cm-1である。
1612~1635cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.01cm-1である。それは、典型的には、少なくとも0.03cm-1、少なくとも0.04cm-1、一般的には少なくとも0.05cm-1、更に少なくとも0.10cm-1である。いずれにしても、比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、0.80未満である。
比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、0.70未満、更に0.65未満であり得る。比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、少なくとも0.01、典型的には少なくとも0.02、好ましくは少なくとも0.04である。
比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、典型的には、0.02~0.80であり、好ましくは0.04~0.80である。この比は、0.05~0.80でさえあり得る。
本発明のシリカは、40~800m/gの範囲のBET表面積SBETによって更に特徴付けられる。BET表面積SBETは、少なくとも50m/gである。BET表面積SBETは、60mm/gより都合よく大きいことができる。BET表面積SBETは、700m/g未満、好ましくは500m/g未満、より好ましくはm/gであり得る。
有利には、本発明の沈降シリカは、50~450m/g、好ましくは60~400m/gの範囲のBET表面積SBETを有し得る。
有利な実施形態では、本発明の沈降シリカは、
- 40~800m/gの範囲のBET表面積SBET
- 0.5~30.0モル%の範囲の、B、Al、Ga及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの元素Mの量、
- 1538~1559cm-1における少なくとも1つのピーク及び1612~1635cm-1における少なくとも1つのピークを有する赤外線吸収スペクトルであって、ピリジンで化学吸着して飽和させ、その後、25℃で真空処理した後に測定され、比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、0.80未満である、赤外線吸収スペクトル
によって特徴付けられる。
好ましくは、1538~1559cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.02cm-1である。より好ましくは、1538~1559cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.02cm-1であり、1612~1635cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.03cm-1である。
別の有利な実施形態では、本発明の沈降シリカは、
- 50~450m/gの範囲のBET表面積SBET
- 0.7~25.0モル%、0.8~25.0モル%、更に1.0~25.0モル%の範囲の、Al及びGaからなる群から選択される少なくとも1つの元素Mの量、
- 1538~1559cm-1における少なくとも1つのピーク及び1612~1635cm-1における少なくとも1つのピークを有する赤外線吸収スペクトルであって、ピリジンで化学吸着して飽和させ、その後、25℃で真空処理した後に測定され、1538~1559cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.02cm-1であり、比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、0.70未満である、赤外線吸収スペクトル
によって特徴付けられる。
好ましくは、1538~1559cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.03cm-1であり、1612~1635cm-1のピーク下面積は、少なくとも0.03cm-1である。
本発明の第2の目的は、本発明の沈降シリカを調製するためのプロセスである。このプロセスは、ケイ酸塩を酸と反応させて沈降シリカの懸濁液を生成することを含み、前記反応は、少なくとも1つの工程であって、ケイ酸塩又は元素Mの少なくとも1つの化合物のいずれかは、反応媒体が2.0~6.0、好ましくは3.0~5.0の範囲のpHにある間、反応媒体に添加され、元素Mの少なくとも1つの化合物は、反応に必要なケイ酸塩の総量の少なくとも50重量%が反応媒体に添加された後、反応媒体に添加される、少なくとも1つの工程を含む。元素Mの少なくとも1つの化合物の総量は、反応に必要なケイ酸塩の総量の少なくとも50重量%がそれに添加された後、反応媒体に添加される。
シリカの所与の最終量を得るためのケイ酸塩の総量は、通常の一般知識に従ってプロセスの開始時に当業者によって決定され得る。
反応は、ケイ酸塩の添加及び元素Mの少なくとも1つの化合物の反応媒体への添加を含み、ただし、ケイ酸塩又は元素Mの少なくとも1つの化合物のいずれかは、2.0~6.0、好ましくは3.0~5.0のpHで反応媒体に添加されることを条件とする。
本発明のシリカの表面における酸部位の形成を促進するための重要な条件は、酸性pH、即ち2.0~6.0、好ましくは3.0~5.0のpHで実施される工程のプロセスにおいて存在することが見出された。一方、1538~1559cm-1におけるピーク及び1612~1635cm-1におけるピークによって特定される酸部位の分布は、元素Mが反応媒体に導入される段階の影響を受ける。
本発明のプロセスの有利な実施形態では、元素Mの少なくとも1つの化合物は、pHが2.0~6.0、好ましくは3.0~5.0の範囲にある間、反応媒体に添加される。
本発明のプロセスの特定の実施形態では、反応に必要なケイ酸塩の全ての量が反応媒体に添加されたとき、元素Mの少なくとも1つの化合物が反応媒体に添加される。
他の実施形態では、元素Mの少なくとも1つの化合物は、反応に必要なケイ酸塩の総量の60重量%、70重量%、80重量%、90重量%が反応媒体に添加された後に反応媒体に添加される。
用語「ケイ酸塩」が本明細書で使用され、本発明のプロセスの過程で添加することができる1つ又は2つ以上のケイ酸塩を指す。ケイ酸塩は、アルカリ金属ケイ酸塩からなる群から選択される。有利には、ケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウム及びケイ酸カリウムからなる群から選択される。ケイ酸塩は、メタケイ酸塩又は二ケイ酸塩などの任意の公知の形態であり得る。
ケイ酸ナトリウムが使用される場合、後者は、一般的には2.0~4.0、特に2.4~3.9、例えば3.1~3.8のSiO/NaO重量比を有する。
ケイ酸塩は、3.9重量%~25.0重量%、例えば5.6重量%~23.2重量%、特に5.6重量%~20.7重量%の濃度(SiOで表される)を有し得る。
用語「酸」が本明細書で使用され、本発明のプロセスの過程で添加できる1つ又は2つ以上の酸を指す。いかなる酸もプロセスで使用され得る。一般的に、硫酸、硝酸若しくは塩酸などの鉱酸又は酢酸、ギ酸若しくは炭酸などの有機酸が使用される。
酸は、希釈又は濃縮された形態で反応媒体に計量され得る。プロセスの様々な段階で様々な濃度の同じ酸を使用することができる。
プロセスの好ましい実施形態では、プロセスの全ての段階で硫酸とケイ酸ナトリウムとが使用される。
元素Mは、B、Al、Ga及びこれらの混合物からなる群から選択される。元素Mは、好ましくは、Al及びGaからなる群から選択される。より好ましくは、元素Mは、Alである。
元素Mのいかなる化合物も、水溶性であることを条件として本発明のプロセスで使用され得る。典型的には、元素Mの少なくとも1つの化合物は、溶液、典型的には水溶液の形態で反応媒体に添加される。
適切な化合物の注目すべき例としては、これらに限定されないが、硝酸塩、塩化物及び硫酸塩が挙げられる。
元素MがAlである場合、適切な化合物は、例えば、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム及びアルミン酸アルカリ金属である。好ましくは、化合物は、アルミン酸アルカリ金属、特にアルミン酸カリウム又はより好ましくはアルミン酸ナトリウムからなる群から選択される。
上記で提供された定義及び選好は、以下で記載するプロセスの特定の実施形態にも適用される。
第1の実施形態では、本プロセスは、
(i)7.0以上のpHを有する出発溶液を提供する工程と、
(ii)ケイ酸塩と酸とを同時に添加するか、又は前記出発溶液に酸を添加するかのいずれかにより、反応媒体のpHを7.0より低い値に下げる工程と、
(iii)反応媒体のpHが2.0~6.0の範囲に維持されて、沈降シリカの懸濁液を得るように、ケイ酸塩と酸とを反応媒体に同時に添加する工程と
を含み、元素Mの少なくとも1つの化合物は、工程(ii)及び/又は(iii)中に反応媒体に添加され、ただし、このような添加は、反応に必要なケイ酸塩の総量の少なくとも50重量%が反応媒体に添加された後に起こることを条件とする。
元素Mの少なくとも1つの化合物は、工程(ii)中に反応媒体に添加され得る。或いは、元素Mの化合物は、工程(iii)中に反応媒体に添加され得る。更なる実施形態では、工程(ii)及び(iii)の少なくとも一部中に元素Mの化合物を反応媒体に添加することができる。
全ての実施形態では、反応に必要な総ケイ酸塩の少なくとも50重量%が添加された後、金属Mの少なくとも1つの化合物の全体が反応媒体に添加される。
プロセスの第1の実施形態の工程(i)では、7.0以上のpHを有する出発溶液が反応容器に入れられる。出発溶液は、水溶液であり、即ち、溶媒は、水である。
典型的には、出発溶液のpHは、8.0~13.0、特に8.0~12.0である。
出発溶液は、上記で詳述されたpH値を得るために、例えば水酸化ナトリウムなどの塩基を水に添加することにより得ることができる。
或いは、出発溶液は、ケイ酸塩を含み得る。このような場合、それは、酸を水とケイ酸塩との混合物に添加して7.0以上のpHを得ることにより得ることができる。
また、出発溶液は、7.0以上のpHで予め形成されたシリカ粒子を含み得る。
工程(i)の出発溶液は、1つ以上の電解質を含み得る。好ましくは、出発溶液は、電解質を含む。用語「電解質」は、その一般的に認められている意味で本明細書において使用され、即ち溶液中にある場合、分解又は解離してイオン又は荷電粒子を形成する任意のイオン性又は分子性物質を特定する。アルカリ金属及びアルカリ土類金属の塩からなる群から選択される塩を挙げることができる。有利には、出発溶液で使用する電解質は、プロセスで使用される出発ケイ酸塩の金属及び酸の塩である。注目すべき例は、例えば、ケイ酸ナトリウムと塩酸との反応の場合の塩化ナトリウム又はケイ酸ナトリウムと硫酸との反応の場合の硫酸ナトリウムである。電解質は、元素Mを含まない。
好ましくは、硫酸ナトリウムが工程(i)で電解質として使用される場合、出発溶液のその濃度は、8~40g/L、特に10~35g/L、例えば13~30g/Lである。
工程(ii)では、ケイ酸塩と酸とを同時に添加するか、又は前記出発溶液に酸を添加するかのいずれかにより、反応媒体のpHを7.0より低い値に下げる。
第1の実施形態の一態様では、工程(ii)は、反応媒体のpHを7.0未満に低下させるために、出発溶液への酸及びケイ酸塩の同時添加を含む。工程(ii)中の酸及びケイ酸塩の添加速度は、反応媒体の平均pHが7.0未満に低下するように制御される。反応媒体のpHは、好ましくは、7.0~2.、特に6.0~2.0である。
プロセスのこのような態様では、工程(iii)は、工程(ii)の続きであり、異なるpH、異なる試薬添加速度など、同じ又は異なる反応条件下で実施することができる。
前記第1の実施形態の第2の態様では、プロセスの工程(ii)は、反応媒体のpHを7.0未満、典型的には7.0~2.0、典型的には6.0~2.0のpH値に低下させるように酸を出発溶液に添加することを含む。
次いで、工程(iii)は、工程(ii)の最後に得られた反応媒体への酸及びケイ酸塩の同時添加を含む。工程(iii)中の酸及びケイ酸塩の添加速度は、反応媒体の平均pHが2.0~6.0に維持されるように制御される。本発明のプロセスの特定の実施形態では、工程(iii)中、pHは、一定値に維持されるか又は変動し得る。
段階(ii)/(iii)中の反応媒体のpHは、好ましくは、2.5~5.5、特に3.0~5.0に維持される。本発明のプロセスの特定の実施形態では、工程(iii)中、pHは、一定値に維持されるか又は変動し得る。
第2の実施形態では、本プロセスは、
(i’)7.0以上のpHを有する出発溶液を提供する工程と、
(ii’)ケイ酸塩と酸とを同時に添加するか、又は前記出発溶液に酸を添加するかのいずれかにより、反応媒体のpHを7.0より低い値に下げる工程と、
(iii’)反応媒体のpHが2.0~6.0の範囲に維持されて、沈降シリカの懸濁液を得るように、酸と元素Mの少なくとも1つの化合物とを反応媒体に同時に添加する工程と
を含む。
プロセスの第2の実施形態の工程(i’)及び(ii’)は、第1の実施形態の工程(i)及び(ii)について記載したのと同じ条件下で実行される。
工程(iii’)中、反応媒体のpHが2.0~6.0、好ましくは3.0~5.0の範囲に維持されるように、酸及び元素Mの少なくとも1つの化合物が反応媒体に同時に添加される。工程(iii’)中、ケイ酸塩は、反応媒体に添加されない。典型的には、反応に必要なケイ酸塩は、全て工程(ii’)の最後に添加される。
本発明のプロセスは、更なる工程を含み得ることに留意されたい。例えば、上記で詳述したように、異なる工程間で1つ以上の熟成工程を実行できる。
元素MがB又はGaである場合、第1及び第2の実施形態によるプロセスは、
- 酸の添加を停止し、且つ反応媒体のpHを7.0から10.0の値に上げることを含む、工程(iii)又は(iii’)後に実行される工程(iv)と、
- 反応媒体のpHが7.5~9.5であるように酸とケイ酸塩とを反応媒体に同時に添加することを含む、工程(iv)に続く工程(v)と、
- 反応媒体への酸の添加を継続しながら、ケイ酸塩の添加を停止して反応媒体のpHを6.0未満に到達させて、沈降シリカの懸濁液を得ることを含む工程(vi)と
を更に含み得る。
工程(iv)中の反応媒体のpHは、例えば、ナトリウムなどの塩基の添加又はケイ酸塩の添加によって上昇させることができる。
従って、元素MがB又はGaである場合、第1の実施形態によるプロセスは、上記で詳述したように以下の工程を含むことができる:(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)及び(vi)、この場合、少なくとも1つのB又はGaの化合物は、工程(ii)、(iii)及び(iv)中に反応媒体に添加され、ただし、反応に必要なケイ酸塩の総量の少なくとも50重量%が反応媒体に添加された後、B又はGaの少なくとも1つの化合物の総量が添加されることを条件とする。
元素Mの化合物の添加段階に関係なく、反応媒体に計量される前記化合物の累積量は、沈降シリカ中のMの量が0.5~30.0モル%、更に0.7~25.0モル%である量である。元素Mの化合物の添加速度は、当業者に知られている手段により、沈降シリカ中のMの所望の含有量を得るように適合させることができる。
ケイ酸塩と酸との反応が行われる反応容器は、通常、適切な攪拌装置及び加熱装置を備えている。
ケイ酸塩と酸の反応の全体は、一般的には、40~96℃、特に80~95℃の温度で行われる。
本発明の一変形形態によれば、ケイ酸塩と酸との反応全体は、通常、40~96℃、特に80~95℃の一定の温度で行われる。
本発明の別の変形形態によれば、反応の終了時の温度は、反応の開始時の温度よりも高く、従って、反応の開始時の温度は、好ましくは、40~80℃に維持され、次いで、温度は、好ましくは、80~96℃の値まで上げられ、その値で反応の終わりまで維持される。
直前に記載した工程の最後で沈降シリカの懸濁液が得られ、これは、その後、分離される(液体/固体分離)。従って、その実施形態の全てにおけるプロセスは、典型的には、沈降シリカの懸濁液を濾過し、沈降シリカを乾燥させる更なる工程を含む。
分離は、通常、濾過と、必要に応じてその後の洗浄とを含む。濾過は、例えば、ベルトフィルター、回転フィルター、例えば真空フィルター又は好ましくはフィルタープレスにより、任意の既知の方法に従って実施される。
次いで、濾過ケークは、液状化操作にかけられる。用語「液状化」は、固体、即ち濾過ケークが流体状の塊に変えられるプロセスを示すことが本明細書で意図される。液状化工程後、濾過ケークは、流動性の流体状の形態であり、沈降シリカは、懸濁状である。
液状化工程は、典型的には、懸濁状でのシリカの粒度分布の低下をもたらす機械的処理を含み得る。前記機械的処理は、濾過ケークを高剪断ミキサー、コロイド型ミル又はボールミルに通すことによって行われ得る。任意選択で、液化工程は、例えば、水又は酸の添加により、濾過ケーキを化学作用に供することにより実行され得る。機械的処理と化学的処理との両方を実行できる。液化工程後に得られる沈降シリカの懸濁液は、その後、乾燥される。
乾燥は、当技術分野で公知の手段によって実施され得る。好ましくは、乾燥は、噴霧によって行われる。この目的のために、任意の種類の適切な噴霧器、特にタービン、ノズル、液体圧力又は二流体噴霧器を使用できる。一般的に、濾過がフィルタープレスを使用して行われる場合、ノズル式噴霧器が使用され、濾過が真空フィルターを使用して行われる場合、タービン式噴霧器が使用される。
乾燥操作がノズル式噴霧器を使用して行われる場合、得ることができる沈降シリカは、通常、実質的に球形のビーズの形態である。この乾燥操作後、任意選択で、回収された生成物に対して粉砕又は微粉化の工程を行うことが可能であり、得ることができる沈降シリカは、一般的に粉末の形態である。
乾燥操作がタービン式噴霧器を用いて行われる場合、得ることができる沈降シリカは、粉末の形態であり得る。
最後に、前述で示されたように乾燥、粉砕又は微粉化された生成物は、集塊化工程に任意選択でかけられ、これは、例えば、直接圧縮、湿式造粒(即ち水、シリカ懸濁液などの結合剤の使用による)、押出し又は好ましくは乾式圧密からなる。
この集塊化工程によって得ることができる沈降シリカは、一般的に顆粒の形態である。
本発明の沈降シリカは、粘度調整剤、テクスチャリング剤若しくは固化防止剤又は練り歯磨き、コンクリート若しくは紙のための添加剤として、触媒、触媒支持体、活性物質の吸収剤(特にビタミン(ビタミンE又は塩化コリン)などの食品で特に使用される液体の支持体)などのいくつかの用途に使用することができる。また、本発明のシリカは、断熱材料の製造又はレゾルシノール-ホルムアルデヒド/シリカ複合材料の調製に都合よく使用され得る。
本発明の沈降シリカは、ポリマー組成物の充填剤として特に有利な用途を見出す。少なくとも1つのポリマーは、熱硬化性ポリマー及び熱可塑性ポリマーから選択することができる。熱硬化性ポリマーの注目すべき非限定的な例としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、フェノキシ樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、マレイミド樹脂及びシアネート樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。
適切な熱可塑性ポリマーの注目すべき非限定的な例としては、ポリスチレン、(メタ)アクリル酸エステル/スチレンコポリマー、アクリロニトリル/スチレンコポリマー、スチレン/無水マレイン酸コポリマー、ABSなどのスチレン系ポリマー、ポリメチルメタクリレートなどのアクリルポリマー、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリアリールエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ-4-メチルペンテン、エチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/α-オレフィンコポリマーなどのポリオレフィン、α-オレフィンと各種モノマーとのコポリマー、例えばエチレン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン及び脂肪族グリコール/脂肪族ジカルボン酸コポリマーなどの脂肪族ポリエステルが挙げられる。
本発明のシリカは、エラストマー組成物の補強充填剤として有利に使用することができる。従って、本発明の好ましい目的は、本発明のシリカと、好ましくは-150℃~+300℃、例えば-150℃~+20℃の少なくとも1つのガラス転移温度を示す1つ以上のエラストマーとを含む組成物である。
適切なエラストマーの注目すべき非限定的な例は、ジエンエラストマーである。例えば、特に、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、スチレン、アクリロニトリル、イソブチレン又は酢酸ビニル、ポリブチルアクリレート又はこれらの混合物などの少なくとも1つの不飽和を含む脂肪族又は芳香族モノマー由来のエラストマーを使用することができる。また、高分子鎖に沿って及び/又はその1つ以上の末端に位置する化学基によって官能化されたエラストマー(例えば、シリカの表面と反応することができる官能基によって)である官能化エラストマー及びハロゲン化ポリマーを挙げることができる。ポリアミド、エチレンホモ及びコポリマー、プロピレンホモ及びコポリマーを挙げることができる。
ジエンエラストマーの中でも、例えば、ポリブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IR)、ブタジエンコポリマー、イソプレンコポリマー又はこれらの混合物、特にスチレン/ブタジエンコポリマー(SBR、特にESBR(エマルジョン)又はSSBR(溶液))、イソプレン/ブタジエンコポリマー(BIR)、イソプレン/スチレンコポリマー(SIR)、イソプレン/ブタジエン/スチレンコポリマー(SBIR)、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマー(EPDM)及び又関連した官能化ポリマー(例えば、シリカと相互作用することができる、鎖末端におけるペンダント極性基又は極性基を示す)を挙げることができる。
また、天然ゴム(NR)及びエポキシ化天然ゴム(ENR)を挙げることができる。
ポリマー組成物は、硫黄で加硫されるか又は他に特に過酸化物若しくは他の架橋系(例えば、ジアミン又はフェノール樹脂)によって架橋され得る。
一般的に、ポリマー組成物は、少なくとも1つの(シリカ/ポリマー)カップリング剤及び/又は少なくとも1つの被覆剤を更に含み、またとりわけ酸化防止剤を含み得る。
適切なカップリング剤の注目すべき非限定的な例は、例えば、「対称」又は「非対称」シランポリスルフィドである。より具体的には、ビス((C1-C4)アルコキシル(C1-C4)アルキルシリル(C1-C4)アルキル)ポリスルフィド(特にジスルフィド、トリスルフィド又はテトラスルフィド)、例えばビス(3-(トリメトキシシリル)プロピル)ポリスルフィド又はビス(3-(トリエトキシシリル)プロピル)ポリスルフィド、例えばトリエトキシシリルプロピルテトラスルフィドを挙げることができる。また、モノエトキシジメチルシリルプロピルテトラスルフィドを挙げることができる。また、マスクされた又は遊離のチオール官能基を含むシランを挙げることができる。
カップリング剤は、ポリマーに予めグラフトすることができる。それはまた、遊離状態で(即ち予めグラフトされていないで)又はシリカの表面でグラフトされて用いることができる。任意選択の被覆剤についても同じである。
カップリング剤は、適切な「カップリング活性化剤」、即ちこのカップリング剤と混合されて、後者の有効性を増加させる化合物と任意選択で組み合わせることができる。
ポリマー組成物中の本発明のシリカの重量による割合は、かなり広い範囲内で変動することができる。これは、通常、ポリマーの量の10%~200%、特に20%~150%、とりわけ20%~80%(例えば、30%~70%)又は80%~120%(例えば、90%~110%)に相当する。
本発明によるシリカは、有利には、ポリマー組成物の補強無機充填剤の全て及び更に補強充填剤の全てを構成し得る。
本発明の沈降シリカを含む組成物は、多くの物品の製造のために使用され得る。上記のポリマー組成物の少なくとも1つを含む完成品の非限定的な例は、例えば、履物の靴底、床の敷物、ガスバリア、難燃性材料及び又ケーブルウェイのためのローラー、家庭用電化製品のためのシール、液体又は気体パイプのためのシール、ブレーキシステムシール、パイプ(可塑性)、被覆材料(特にケーブル被覆材料)、ケーブル、エンジンサポート、タイヤ、バッテリーセパレーター、コンベアベルト又はトランスミッションベルトなどの工業部品である。
参照により本明細書に組み込まれる任意の特許、特許出願及び刊行物の開示が用語を不明瞭にさせ得る程度まで本出願の記載と矛盾する場合、本記載が優先するものとする。
分析方法
本発明の沈降シリカの物理化学的特性は、以下に記載される方法を使用して決定した。
BET表面積
BET表面積は、標準NF ISO 5794-1、付録E(2010年6月)に詳述されているブルナウアー-エメット-テラーの方法に従って決定し、以下の調整を行った:試料は、160℃±10℃で事前乾燥され、測定に使用された分圧(P/P)は、0.05~0.20であった。
CTAB表面積
CTAB表面積は、標準NF ISO 5794-1、付録G(2010年6月)に従って決定した。
元素Mの含有量の決定
元素Mの含有量は、試料をフッ化水素酸(例えば、1mLのフッ化水素酸40%で0.2~0.3gのSiO)に温浸した後、ICP OES(誘導結合プラズマ発光分析)によって決定した。元素Mの予想濃度に従って透明な溶液を5%の硝酸水溶液で希釈した(例えば、0.3%の量で1500倍に希釈)。元素Mの特定の波長(例えば、Alが396.152nm、Bが249.773nm及びGaが233.527nm)で測定された強度を、同様の分析条件で得られた標準の0.05~2.00mg/Lの範囲の検量線と比較した。固体の量を、希釈係数と測定されたシリカの乾燥抽出物を使用した計算によって得た。
シリカ中の残留硫酸の測定
硫酸は、フッ化水素酸(例えば、1mLのフッ化水素酸40%で0.2~0.3gのシリカ)に試料を温浸した後、ICP OES(誘導結合プラズマ発光分析法)でシリカ中の硫黄を測定することによって決定した。予想される硫黄濃度に従って透明な溶液を硝酸5%水溶液で希釈した(例えば、0.5%SOの量で1500倍に希釈)。希釈溶液の量を測定するために、硫黄の特定の波長(例えば、180.672及び181.975nm)で測定された強度を、同様の分析条件で得られた硫黄標準の0.05~2.00mg/Lの範囲の検量線と比較した。固体中の硫酸の量は、硫黄と硫酸の分子量比、希釈係数及びシリカの乾燥抽出物を使用した計算によって得られる。
赤外分光法
分析は、0.2~0.6重量%のNaSOの含有量及び個々のアニオンのそれぞれにおいて0.015重量%を超えない他のアニオン(Cl、Br、I、NO 、PO 3-など)の量を有するシリカ試料について行った。より多い量のNaSOを含む試料を水で洗浄して、塩の量を0.2~0.6重量%の濃度に減少させる必要がある。例えば、0.015重量%(アニオンで測定)を超える量の、塩化物、亜硝酸塩などの他の塩を含む試料を洗浄して、残留アニオンの含有量を0.015重量%未満に減少させ、NaSOを添加して、0.2~0.6重量%の値を得る必要がある。乾燥後に0.2~0.6重量%の値を得るために、適切な量のNaSOを洗浄水に添加する必要がある。乾燥後に0.2~0.6重量%の値を得るために、純粋な生成物を適切な濃度のNaSOの水溶液に懸濁する必要がある。
機器及び試料の調製:表面赤外線分析(吸収による)は、純生成物のペレットについてBruker Equinox 55 FTIR分光計で実施した。ペレットは、めのう乳鉢中でのシリカをすり潰し、10秒間2T/cmでペレット化した後に得られた。ペレットの直径は、一般的には17mmである。ペレットの重量は、10~20mgであった。
スペクトル取得
ペレットを分光計の高真空チャンバー(10-5Pa)に入れた。取得は、高真空下で行われた(取得条件:400cm-1~6000cm-1、スキャン数:100、解像度:2cm-1)。バックグラウンドスペクトルを記録し、以下に記載する温度及び圧力条件でそれぞれの工程1~5を実行した後にスペクトルを記録した。
1.大気圧で25℃、
2.真空下(10-5Pa)で1時間25℃(残留水の脱着)、
3.真空下(10-5Pa)で2時間180℃、
4.飽和に達するために25℃で5分間気体のピリジン(670Pa)の導入、
5.真空下(10-5Pa)において25℃で30分間にわたるピリジンの脱着。
Bruker Optik GmbHによる機器ソフトウェアOPUSバージョン7.2を使用して、スペクトルを以下のように標準化した:ベースライン補正、1870cm-1のSiO指紋ピークを0.2吸光度単位に調整した(異なる試料のスペクトルを同じ質量のSiOに標準化)。
1538~1559cm-1及び1635~1612cm-1のピーク下面積の決定
考慮される赤外線スペクトルの範囲は、1700cm-1~1400cm-1であった。
IRスペクトルの識別された領域のピーク下面積の決定は、上記で詳述された工程5の最後に得られたスペクトルに対して、Bruker Optik GmbHによるソフトウェアOPUSバージョン7.2の積分機能を使用して以下の通り行った:「セットアップ積分」メニューで積分法Bが選択され、それぞれ1538~1559cm-1及び1612~1635cm-1の値間で積分が計算された。ソフトウェアによって得られた値が記録された。
1538~1559cm-1のピーク下での積分の計算の概要を説明する。値1538cm-1及び1559cm-1に対応する赤外線吸収曲線上の点が識別され、両方の点を通る直線で接続される。吸収スペクトルの下にあり、前記直線と、1538cm-1~1559cm-1の吸収スペクトルとの間に含まれる面積がピーク下面積とみなされる。
実施例1
シリカの水性懸濁液を、欧州特許出願公開第520862A1号明細書の実施例1に記載されている手順に従い、2160gの前記フィルターケーキ(乾燥抽出物24.09%に等しい)を脱イオン水3041gに入れることにより、初期段階からフィルターケーキの単離まで調製した。
シリカ懸濁液を攪拌しながら5Lの反応器に入れ、次いで温度を60℃に調整した。懸濁液のpHを、硫酸(濃度=7.7重量%)を添加することによって3.5に調整した。
22.4g/Lアルミニウムの濃度で水に溶解した硫酸アルミニウムAl(SOの溶液204gを懸濁液に添加した。反応媒体のpHを、硫酸アルミニウム溶液の添加を通して(水酸化ナトリウムNaOH 1Mの溶液を使用して)4.5の値に維持した。反応媒体を300秒間熟成させた。得られたスラリーをNIROアトマイザーにより乾燥させて、沈降シリカS1を得た。単離された生成物を脱イオン水で洗浄して、残留NaSOの量を0.2~0.6重量%の範囲にし、次いで再乾燥した。
沈降シリカS1の特性を表Iに報告する。
Figure 0007122060000001
比較例1
国際公開第96/30304号パンフレットの実施例3を、本質的に記載されているように再現した。沈降シリカCS1の特性を表Iに報告する。比較例1のように、pH7.7でアルミニウム化合物を添加すると、1538~1559cm-1領域にピークのない沈降シリカが得られる。
比較例2
欧州特許出願公開第520862A1号明細書の実施例1は、pH>6.0でアルミニウム化合物を添加して、実質的に記載されているように再現した。沈降シリカCS2は、1538~1559cm-1領域にピークが存在しないこと、従ってゼロに等しい比(1538~1559cm-1のピーク面積)/(1612~1635cm-1のピーク面積)によって特徴付けられる。沈降シリカCS2のAl含有量は、0.7モル%であり、CTAB表面積は、154m/gである。
実施例2及び3 - 比較例3及び4
シリカCS2と比較して、本発明のシリカS1を使用してエラストマー組成物を調製した。エラストマー100部あたりの重量部(phr)で表される組成は、以下の表IIに記載されている。
Figure 0007122060000002
ゴム組成物の調製プロセスを、2つの連続した調製段階で実行した:高温熱機械加工の第1段階、これに続く加硫システムを導入するための110℃未満の温度での第2段階の機械加工。
第1段階は、Brabenderブランドの内部ミキサー型の混合装置(70mLの容量)を使用して行った。ローターの初期温度及び速度を、130℃~160℃の混合物低下温度を達成するように設定した。
第1段階の第1パスにおいて、エラストマー及び補強充填剤(取り付けでの導入)をカップリング剤、油及びステアリン酸と混合した。継続時間は、5~8分であった。
混合物を冷却した後(100℃未満の温度)、第2パスにより、酸化亜鉛及び保護剤/酸化防止剤を組み入れることが可能になった。このパスの継続時間は、2~5分であった。
混合物を冷却した後(100℃未満の温度)、第2段階中に加硫システムを添加した。これを50℃に予熱されたオープンミルで実施した。この段階の継続時間は、2~6分であった。
その後、それぞれの最終混合物を2~3mmの厚さのプラークの形態でカレンダー仕上げした。
加硫物の特性
測定を160℃での加硫後に実施した。Instron 5564装置で500mm/分の速度においてH2タイプの試験片を使用して、標準NF ISO 37の指示に従って一軸引張り試験を実施した。300%の引張り歪みで測定された応力に対応する300%の弾性率及び引張り強度は、MPaで表され、破断点伸びは、MPaで表され、破断点エネルギーは、ジュールで表される。
架橋後、ISO 11345に従い、Kautschuk Gummi Kunststoffe,58 Jahrgang,NR 7-8/2005におけるS.Otto and al.によって記載された方法に従ってZ値を測定した。
「分散されていない面積」の割合は、30°の入射光で試料の表面を観察するカメラを使用して計算される。明るい点は、電荷及び凝集体に関連し、暗い点は、ゴムマトリックスに関連する。デジタル処理により、画像が白黒画像に変換され、上記の文献でS.Ottoが記載したように、「分散されていない領域」の割合を決定できる。Zスコアが高いほど、エラストマーマトリックス内の電荷の分散が良好になる(完全な分散に対応する100のZスコア及び0のZスコアは、分散が中程度である)。
Z値の計算は、式:Z=100-(分散されていない面積のパーセント)/0.35に従い、Dynisco社の動作モード及びオペレーティングソフトウェアDisperDataを備える機器DisperGrader(登録商標)1000によって測定される、電荷が分散されていない面積のパーセントに基づく。
損失係数(tanδ)及び動的剪断における弾性係数の振幅(ΔG’)の値は、加硫化試料(平行六面体試験片:断面積8mm及び高さ7mm)で記録された。試料を40℃の温度及び10Hzの周波数で二重交互正弦波剪断歪みにかける。歪み振幅掃引プロセスを、0.1%から50%まで外側に進み、次いで50%から0.1%まで戻る往路-復路サイクルに従って行った。表IIIに報告されている値は、戻り歪み振幅スキャンから得られ、損失係数の最大値(tanδmax)及び歪みの0.1%~50%の値の弾性率の振幅(ΔG’)に関係する(ペイン効果)。
Figure 0007122060000003
本発明によるシリカは、補強に悪影響を与えることなく、40℃でのエネルギー散逸の低減を可能にする高度に分散可能なシリカである(より低いΔG’及びtanδmax)。

Claims (15)

  1. - 0.5~30.0モル%の範囲の、B、Al、Ga及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの元素Mの量、
    - 1538~1559cm-1における少なくとも1つのピーク及び1612~1635cm-1における少なくとも1つのピークを有する赤外線吸収スペクトルであって、ピリジンで化学吸着して飽和させ、その後、25℃で真空処理した後に測定され、1538~1559cm -1 のピーク下面積は、少なくとも0.02cm -1 であり、1612~1635cm -1 のピーク下面積は、少なくとも0.03cm -1 であり、比(1538~1559cm-1のピーク下面積)/(1612~1635cm-1のピーク下面積)は、0.80未満である、赤外線吸収スペクトル
    によって特徴付けられる沈降シリカ。
  2. 1538~1559cm-1の前記ピーク下面積は、少なくとも0.0cm-1であり、1612~1635cm -1 の前記ピーク下面積は、少なくとも0.05cm -1 である、請求項1に記載の沈降シリカ。
  3. 前記少なくとも1つの元素Mは、Al及びGaからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の沈降シリカ。
  4. 前記少なくとも1つの元素Mの量は、0.7~25.0モル%の範囲である、請求項1~3のいずれか一項に記載の沈降シリカ。
  5. 40~800mgのBET表面積SBETによって特徴付けられる、請求項1~のいずれか一項に記載の沈降シリカ。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の沈降シリカを調製するための方法であって、ケイ酸塩を酸と反応させて沈降シリカの懸濁液を生成することを含み、前記反応は、少なくとも1つの工程であって、ケイ酸塩又は元素Mの少なくとも1つの化合物のいずれかは、反応媒体が2.0~6.0のpHにある間、前記反応媒体に添加され、元素Mの前記少なくとも1つの化合物は、前記反応に必要なケイ酸塩の総量の少なくとも50重量%が前記反応媒体に添加された後、前記反応媒体に添加される、少なくとも1つの工程を含み、
    前記方法は、(i)、(ii)及び、(iii)又は(iii’)のいずれかを含み、工程(i)は、7.0以上のpHを有する出発溶液を提供することにあり、
    工程(ii)は、ケイ酸塩と酸とを同時に添加するか、又は前記出発溶液に酸を添加するかのいずれかにより、前記反応媒体の前記pHを7.0より低い値に下げることにあり、
    工程(iii)は、前記反応媒体の前記pHが2.0~6.0の範囲に維持されて、沈降シリカの懸濁液を得るように、ケイ酸塩と酸とを前記反応媒体に同時に添加することにあり、
    前記方法が工程(iii)を含む場合、元素Mの少なくとも1つの化合物は、工程(ii)及び/又は(iii)中に前記反応媒体に添加され、ただし、前記添加は、前記反応に必要なケイ酸塩の総量の少なくとも50重量%が前記反応媒体に添加された後に起こることを条件とし、
    工程(iii’)は、前記反応媒体の前記pHが2.0~6.0の範囲に維持されて、沈降シリカの懸濁液を得るように、酸と元素Mの少なくとも1つの化合物とを前記反応媒体に同時に添加することにあり、ただし、前記添加は、前記反応に必要なケイ酸塩の総量の少なくとも50重量%が前記反応媒体に添加された後に起こることを条件とする、方法。
  7. 前記反応は、少なくとも1つの工程であって、ケイ酸塩又は元素Mの少なくとも1つの化合物のいずれかは、反応媒体が3.0~5.0のpHにある間、前記反応媒体に添加される工程を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 工程(iii)を含む、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 工程(iii’)を含む、請求項6又は7に記載の方法。
  10. Mは、B又はGaであり、以下の更なる工程:
    (iv)前記酸の前記添加を停止し、且つ前記反応媒体の前記pHを7.0から10.0の値に上げる工程と、
    (v)前記反応媒体の前記pHが7.5~9.5であるように酸とケイ酸塩とを前記反応媒体に同時に添加する工程と、
    (vi)前記反応媒体への前記酸の前記添加を継続しながら、前記ケイ酸塩の前記添加を停止して前記反応媒体のpHを6.0未満に到達させて、沈降シリカの懸濁液を得る工程と
    は、工程(iii)又は(iii’)後に実行される、請求項又はに記載の方法。
  11. 請求項1~5のいずれか一項に記載の沈降シリカと、少なくとも1つのポリマーとを含む組成物。
  12. 前記少なくとも1つのポリマーは、エラストマーの群から選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 請求項11又は12に記載の組成物を含む物品。
  14. 履物の靴底、床の敷物、ガスバリア、ケーブルウェイのためのローラー、家庭用電化製品のためのシール、液体又は気体パイプのためのシール、ブレーキシステムシール、パイプ、被覆材料、ケーブル、エンジンサポート、バッテリーセパレーター、コンベアベルト又はトランスミッションベルトの形態の、請求項13に記載の物品。
  15. 請求項1~5のいずれか一項に記載の沈降シリカを含む触媒、触媒支持体、断熱材料、レゾルシノール-ホルムアルデヒド/シリカ複合材料、活物質のための吸収剤、練り歯磨き、コンクリート又は紙のための添加剤。

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