JP7120784B2 - スリーブ弁 - Google Patents
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- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
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Description
上記スリーブ弁体13は円筒状であって、前側がシリンダ12に嵌って摺動するガイド部13aと後側がその外周部に多数の弁孔13cが螺旋状に配列された多孔部13bとなっている。そのガイド部13aは多孔部13bより大径となってその境が下り勾配の段差となっており、その下り勾配の段差がスリーブ弁体13の弁座14aとなる。この弁座14aは、図9に示すように、スリーブ弁体13の移動により同一傾斜面の弁箱側弁座14bに当接することによって、このスリーブ弁10’を閉弁する。
その移動に伴い、上記スリーブ弁体13の各弁孔13cがスリーブ弁体13の軸方向移動で順々に開閉され、両弁座14a、14bが当接していない開弁時(図7、図8の状態)、流入配管1からの水wが、弁箱11内周面とシリンダ12の外周面との間隙16からその弁孔13cを通ってスリーブ弁体13内に流れ込んで流出配管2に流通する。
このとき、弁軸15の回転でもってスリーブ弁体13の軸方向の位置を調整して前記間隙16の臨む弁孔13cの数を調整することによって流量制御又は圧力制御を行う。
また、近年のライフサイクルコストを重視する風潮から弁の長期安定運用、メンテナンス利便性が以前にもまして求められている。
さらに、このスリーブ弁10’において、弁内を通過する流体中には、砂、石、木片等の異物(不純物)が含まれている場合が多い。この異物は、スリーブの孔(弁孔13c)を詰まらせ、スリーブ弁10’の安定的な運用ができなくなる場合がある。
その異物の洗浄機構としては多くの研究がなされており、例えば、特許文献1、2に記載されたものがある。
スリーブ弁10’は、通常、激しい流体条件下に使用され、上記のように、流量制御や圧力制御を行うが、前記乱流が生じると、弁振動や弁内部の摩耗が発生し、上記近年のライフサイクルコストを重視する風潮から弁の長期安定運用、メンテナンス利便性が得られないこととなる。
また、図7~図9に示すスリーブ弁10’においては、弁内部(シリンダ12内)にスリーブ弁体13を内包する空間S’が存在し(図8参照)、長期的に見た場合、図8、図9に示すように、その空間S’に異物bが堆積し、スリーブ弁体13の駆動(移動)を阻害する可能性がある。
さらに、この種のスリーブ弁10’は、大口径の物が多く、一度、配管されると、分解清掃が困難であり、メンテナンスに膨大な時間と費用がかかる。このため、その堆積箇所から弁箱11外にドレイン管を設けることが考えられるが、そのドレイン管も、上記リブ19と同様に、弁箱11内の流体流路中に位置することとなるため、上記乱流を生じさせる一因となる。
このようにすれば、流体は等間隔又は一定の周期性を持った間隔に位置する部材にその流通を遮られて乱流が生じるが、その乱流は等間隔又は一定の周期性を持った間隔位置に生じて相殺され、弁箱内部の乱流による定常流の乱れを最小限にとどめることが可能となる。
ここで、流線形とは、流体の相対的流れに対し、渦や乱流を生じないあるいは少ない物体の形状であり、(少なくとも)特定の方向からの層流の定常流の中で、流線が変化しない、一般に抗力が小さい形状を言い、流れの方向に対する断面積の変化が小さく、流れを乱す原因となる余計な凹凸が無いものをいう。
このため、弁箱内を通る流体が断面流線形の部材に当たっても、乱流が生じにくく定常流となる。
上記第2の手段の具体的な構成としては、筒状弁箱の一端に流入配管、他端に流出配管がそれぞれ接続され、その弁箱内に、流入配管側が閉塞されたシリンダを同一軸に設け、そのシリンダ内にスリーブ弁体を下流側同一軸上に移動可能に設けたインライン型スリーブ弁であって、弁箱内の流体が流通する部分に位置する部材を、流通方向に向かって断面流線形とした構成を採用することができる。
このスリーブ弁10は、図1、図2に示すように、従来と同様に、円筒状弁箱11の一端に流入配管1、他端に流出配管2がそれぞれ接続され、その弁箱11内に、流入配管1側が閉塞されたシリンダ12を同一軸cに設け、そのシリンダ12内に周壁一部が多孔(複数の弁孔)13cのスリーブ弁体13を同一軸上に移動可能に設けている。なお、切断平面は、図7とほぼ同一となる。
上記弁孔13cはスリーブ弁体13の軸心に向かって縮径する円錐台状をしており、この円錐台状であることによって、円筒状孔(ストレート孔)に比べてキャビテーション抑制効果が高い。
その移動に伴い、上記スリーブ弁体13の各弁孔13cがスリーブ弁体13の軸方向移動で順々に開閉され、図1の両弁座14a、14bが当接していない開弁時、流入配管1からの水wが、弁箱11内周面とシリンダ12の外周面との間隙16からその弁孔13cを通ってスリーブ弁体13内に流れ込んで流出配管2に流通する。
第2の特徴は、下方のリブ19にドレイン通路21を設けた点、すなわち、リブ19の1つをドレイン管兼用とした点である。このドレイン通路21には図4に示す開閉弁32を設けて、適宜にシリンダ12内の異物(不純物)bを排出し得るようにする。
なお、排出孔31に開閉弁32を設けて、弁孔13cの逆洗時のみ、その開閉弁32を開放するようにすれば、流量制御中に弁孔13cが溝30に臨んでもその溝30に流体が流入して外部に流出することを防止できる。
多孔13cの詰まりが解消されれば、図1に示すように、スリーブ弁体13を上流側に移動させて通常の弁作用に移行する。
による定常流の乱れを最小限にとどめることができる。
また、ドレイン通路21からシリンダ12の奥部(図1、図2において左奥部、図7、図9参照)に溜まった異物bを適宜に排出する。
例えば、図5に示す弁軸15を偏心させたスリーブ弁10において、弁箱11にシリンダ12を前後のリブ19a、19bで支持した場合、図6(a)に示すように、前側のリブ19aは周囲4等分位に設け、後側のリブ19bは弁軸15の支持筒19c部分(鎖線部分)を除いて(省略して)周囲に等間隔に設ける。
また、図6(b)に示すように、前側のリブ19aは周囲4等分位に設け、後側のリブ19bは上側左右対称に2つ、下側左右等間隔対称に2個づつ設け、弁軸15の支持筒19cを左右対称に設ける。
このように、リブ19a、19b、19cを、弁箱10の軸心cに直交する一の軸aに対称の一定の周期性を持った間隔位置に設ければ、同様に、弁箱11内で生じた乱流は、一定の周期性を持って生じて相殺され、弁箱11内部の乱流による定常流の乱れを最小限にとどめることが可能である。このとき、各リブ19a、19b、19cの周方向の各間隔は、例えば、弁軸15より上側のリブ19a、19bは間隔α、同下側のリブ19a、19bは同β(≠α)と異ならせることもできる。
これらの場合のリブ19a、19b、19cは、流通方向に向かって断面流線形とし得ることは言うまでもない。また、前後のリブ19a、19bは一方のみでも良く、その筒軸方向cの位置もシリンダ12を支持できれば、何れでも良い。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 流出配管
10,10’ スリーブ弁
11 弁箱
12 シリンダ
13 スリーブ弁体
13a スリーブ弁体のガイド部
13b 同多孔部
13c 弁孔(多孔)
14a スリーブ弁体側弁座
14b 弁箱側弁座
15 弁軸
15a 弁軸の支持筒(軸受筒)
16 間隙
17 リンク機構
17a クランク
17b コンロッド
18 ボス
19 リブ
21 ドレイン通路(ドレイン管)
30 溝
31 排出孔
w 水(流体)
Claims (1)
- 筒状弁箱(11)の一端に流入配管(1)、他端に流出配管(2)がそれぞれ接続され、その弁箱(11)内に、流入配管(1)側が閉塞されたシリンダ(12)を同一軸に設け、そのシリンダ(12)内にスリーブ弁体(13)を下流側同一軸上に移動可能に設け、
上記スリーブ弁体(13)はその周壁に多数の弁孔(13c)を有して、そのスリーブ弁体(13)の上記同一軸上の移動により、前記弁孔(13c)が順々に開閉されて、上記流入配管(1)からの流体(w)が、弁箱(11)内周面とシリンダ(12)の外周面との間隙(16)から前記弁孔(13c)を通ってスリーブ弁体(13)内に流れ込んで上記流出配管(2)に流通するインライン型スリーブ弁(10)であって、
上記弁箱(11)内の流体(w)が流通する部分に位置する部材が、上記シリンダ(12)を弁箱(11)に支持するリブ(19)、前記シリンダ(12)内から弁箱(11)外に通じるドレイン管(21)及び上記弁箱(11)に横方向から挿入された弁軸支持筒(15a)の何れか1つ以上であり、
その弁箱(11)内の流体(w)が流通する部分に位置する上記部材を、弁箱(11)の軸心周りに等間隔位置又は一定の周期性を持った間隔位置とするとともに、前記弁箱(11)内の流体(w)が流通する部分に位置する部材を、流通方向に向かって断面流線形として、前記弁箱(11)内を流れる流体(w)が乱流を生じ難くし、
かつ、上記弁箱(11)内に流体(w)の流通方向に直交して弁軸(15)が挿入されて、上記ドレイン管(21)が前記リブ(19)の1つを兼ねたインライン型スリーブ弁。
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